JP5348802B2 - 電力線搬送通信システムにおける空間および時間再利用を含むリソース共有を達成するための方法、システム、集積回路、通信モジュール、およびコンピュータ読み取り可能媒体 - Google Patents

電力線搬送通信システムにおける空間および時間再利用を含むリソース共有を達成するための方法、システム、集積回路、通信モジュール、およびコンピュータ読み取り可能媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電力線搬送通信(power line communication)ネットワークに関する。
電力線ケーブルは、ほぼすべての家庭およびオフィスに普及した媒体であり、顧客へのデジタル・サービスの提供をはじめローカル・エリア・ネットワーク(LAN)ケイパビリティを提供するための非常に有用なテクニックを提供する。しかしながら電力線ケーブルは、共有される媒体であることから、ツイスト・ペア・ケーブルのように特定の加入者に対して排他的な専用のリンクを提供できない。より詳しくは、低電圧変圧器から個別の家庭の集合または複数の住居単位の集合に延びる電力線ケーブルが、異なるユーザの間で共有される。このことは、あるアパートまたは家屋内において1人のユーザによって生成された信号が、隣接するアパートまたは家屋内において生成される信号と干渉することを意味する。ユーザによって生成される信号を局所的に包むことが不可能であることから、地理的な近傍において電力線搬送通信(PLC)を使用しているユーザが多いほど、より多くの干渉が生成されることになる。干渉が増加するに従って、より多くのパケットの衝突が生じることから、すべてのユーザがデータ・レートの低下を被ることになる。
この現象は、単一ネットワーク内においても生じ得る。実際、ネットワーク内のノードの数が増加するとパケットが衝突する確率が高くなり、単一ネットワークの全体的なスループットが減少する。したがって、多くのノードまたは複数のネットワークの存在下においてさえも最適化された性能が維持されるテクニックをPLCデバイスに提供することが望ましく、加えて全体的なネットワーク・スループットを増加させることを最終的な到達目標とする。
本発明は、単一ネットワーク(single network)または隣接する複数のネットワーク(multiple neighboring networks)が、相互の干渉を低減することおよびそれらの全体的なスループットを増加することを可能にするプロトコル(protocols)に向けられている。これらのプロトコルは、2つの実際的重要性の事例、すなわち(1)複数のネットワークのすべての電力線搬送通信(PLC)デバイスが、共通のPHY(変調スキーム(modulation scheme)、コーディング・スキーム(coding scheme)、帯域幅(bandwidth)等)にあり、完全な電力線搬送通信(full power line communication)に関して共通利用(interoperable)できる同種(Homogeneous)ネットワークである場合、および(2)いくつかのPLCネットワークのデバイスがほかのPLCネットワークのPLCデバイスと、その異なるネットワークのデバイスが共通のPHYを採用していないことから完全な電力線搬送通信(full power line communication)に関して共通利用できない異種(Heterogeneous)ネットワークである場合、において定義されることになる。異種(Heterogeneous)ネットワークに関して言えば、複数の異種(Heterogeneous)ネットワークのデバイスの間におけるリソース共有(resource sharing)を可能にする単純なシグナリング・スキーム(simple signaling scheme)を介して共存(coexistence)を可能にするプロトコルが提供される。
同種(Homogeneous)ネットワークは、すべてのノードが共通のPHYを使用しており、1つのPLCネットワークに関する情報が別のPLCネットワークに転送可能となるように互いに通信できるネットワークである。異種(Heterogeneous)ネットワークは、それぞれの独自のシステム固有の(native)PHYを使用して情報を交換できるPLCネットワークがすべてではないネットワークである。これは、異なるアパートまたは家屋にいるユーザが、異なる仕様(specifications)、異なるシグナリング・ケイパビリティ(signaling capabilities)、変調スキーム(modulation scheme)、コーディング・スキーム(coding scheme)、帯域幅(bandwidth)等を有している異なるデバイスを使用する場合に当たる。
ここで使用される場合に、用語“TDMA構造(TDMA structure)”は図19(a)〜図25の図解および付随する以下におけるそれらの考察に従う。本発明は、TDMA構造を採用し、それにおいては各セルラ・チャンネルが、それぞれが複数の時間スロットからなる時間分割多重化単位(TDMUs)(Time Division Multiplexing Units)に分割される(図20参照)。要約すると、ネットワーク状態がTDMU内の特定のTDMA構造に関連付けされ、システム内の2またはそれより多くのネットワークのそれぞれに、TDMU内の1つまたは複数の時間スロットが割り当てられる。システム内で利用可能な複数のTDMA構造の1つの例として、図23はパターン1〜7(TDMA構造)を示しており、そのそれぞれは、異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)PHY−A、PHY−B、およびPHY−Cを有する3つのシステムのデバイスの、フィールドb0およびb1内において報知される(advertised)ネットワーク状態およびリソース要件に関連する。TDMA構造は、ネットワーク内のすべてのデバイスに既知であり、メモリ内にプリセットされ、また更新が利用可能な場合にはダウンロードすることも可能である。
サービスの質(QoS)(quality of service)という用語は、リソース予約コントロール・メカニズム(resource reservation control mechanisms)に関連する。概して言えば、サービスの質は、データ・フローのパフォーマンスの特定レベルを保証する能力、または異なるアプリケーション(applications)、ユーザ、またはデータ・フローに対する異なる優先度の提供に関係する。サービスの質は、たとえば、要求されたビット・レート、信号対雑音比(signal−to−noise ratio)、パケット落ちの確率(packet dropping probability)、および/またはビット・エラー・レートに基づくことができる。たとえば、QoSは、最低レベルの質が維持されることを保証する上で必要とされるか、または望ましい保証スループットとすることができる。QoSレベルは、標準設定機構(Standards−setting organization)によって設定されることがある。
本発明においては、PLCを、たとえばインターネットにアクセスするためのホーム・ネットワークで使用できる。その種の環境においては、望ましいQoSが一般に、ブロードバンド・インターネット・アクセス、すなわち高データ・レートのインターネット・アクセスの達成に充分である必要がある。その種のデータ・レートは、通常、64kbit/sから1.0Mbit/sの範囲内となる。しかしながら本発明は、あらゆる実際の数値的なデータ送信のレートまたは標準、さらにはブロードバンドまたは高データ・レート環境ということにさえも限定されない。満足のいくQoSを構成する特定のデータ・レートは、本発明が採用される特定のアプリケーション(application)に依存する。
これにおいて、用語“特定のQoSを満たす”には、与えられたスレッショルドにおいて、またはそれを超えてQoSを満たすという意味が意図されている。たとえば、データ・レートのスレッショルドが256kbits/sであった場合には、データ・レートが256kbits/sに等しいか、またはそれより大きければその特定のQoSは満たされる。用語“特定のQoSを修正する”は、たとえば、そのスレッショルドの値を変更すること、たとえば、受信信号の受信品質が低いとき、64kbit/s等のより低いデータ・レートに変更することを意味する意図である。
(a)4つのネットワーク・ノード・デバイス、すなわち1つのマスタMおよび3つのスレーブx、y、およびzからなる電力線搬送通信(PLC)ネットワークを図解した説明図、(b)高い送信電力Pmax(y,z)を使用して最大可能データ・レートにおいてノードzに対して送信を行っているノードyについてのリンクの干渉領域(IF)(Interference footprint)を図解した説明図、(c)Pmax(y,z)より低い電力Pmed(y,z)においてノードzに対して送信を行っているノードyのリンクについてのIFを図解した説明図、(d)Pmed(y,z)より低い電力Plow(y,z)においてノードzに対して送信を行っているノードyのIFを図解した説明図 minにおいて、すなわち図1Aに図解されたすべてのスレーブ・ノードへの到達に必要とされる最小送信電力においてビーコンを送信するマスタMを図解した説明図 ネットワーク内の残存しているノードyおよびzへの到達に最小電力Pminを使用するように、それの電力を図2に図解された電力に関して低減するマスタMを図解した説明図 (a)ノードxが、それの最大送信電力Pmaxを用いてノードyと通信するリンクを図解した説明図、(b)最小送信電力Pmin(x,y)を適用する場合のノードxの、より小さいIFを図解した説明図、(c)ノードzとwが通信し、同時にノードxとyが通信する態様を図解した説明図、(d)Pmin(w,z)>Pack(z,w)およびPmin(x,y)>Pack(y,x)についてのIFを図解した説明図 (a)2つの同時にアクティブなリンク(x→y、w→z)を図解した説明図、(b)時間スロットTS(1)においてIFmin(x,y)およびIFmin(w,z)を生成しているリンク(x→y、w→z)および時間スロットTS(2)においてIFmin(a,b)を生成しているリンク(a→b)を図解した説明図 ネットワーク1がマスタM1によって定義され、かつノード{a,b,c}を含み、ネットワーク2がマスタM2によって定義され、かつノード{x,y,z,w}を含むシステムを図解した説明図 リンクb→cのための電力の低減によってノードwがIF(b,c)の外に落ち、ノードwがネットワーク2内の任意のノードから高いレートでデータを受信できるようになる図6を絞り込んだ説明図 干渉しているリンクb→cとリンクM2→wが共存できる図6を絞り込んだ説明図 リンクw→xがノードbを擾乱するが、ノードbは、干渉するリンクのM2と直接通信することができない図6を絞り込んだ説明図 1つのマスタMおよび3つのスレーブ・ノードを有する自律システムについてのネットワーク図およびノード連結性行列(MNC)を図解した説明図 隣接する自律システム(AS)AS1およびAS2を図解した説明図 (a)S=6個の時間分割多重化(TDM)の基本単位(TEU)があり、かつアクティブなリンクが存在しない場合の図10のトポロジについての時間割り付け行列(MTA)を図解した説明図、(b)MTA(y,1)、MTA(y,2)、MTA(z,1)、およびMTA(z,2)が1にセットされており、TEU#1および#2上におけるノードyおよびzの送信/受信(TX/RX)が阻止されていることを図解した説明図、(c)ディスティネーション行(行z)上のMNCを走査してTX禁止がマークされることを図解した説明図、(d)ソース行(行y)上のMNCを走査してRX禁止がマークされることを図解した説明図 (a)図11のノードxがノードzとのリンクの設定を要求する例についてのMTAを図解した説明図、(b)リンクa→bが設定された例についてのMTAを図解した説明図 (a)図11に図解されたシステム内において、ノードxがリンクx→zのための2つのTEUを要求するときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解した説明図、(b)4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図14AのMTAを図解した説明図 (a)図14(b)に図解されたMTAを有するシステム内において、ノードaがリンクa→bのための1つのTEUを要求したときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解した説明図、(b)4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図15AのMTAを図解した説明図 (a)図15(b)に図解されたMTAを有するシステム内において、ノードdがリンクd→cのための1つのTEUを要求したときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解した説明図、(b)4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図16AのMTAを図解した説明図 (a)図16(b)に図解されたMTAを有するシステム内において、マスタM1がリンクM1→wのための1つのTEUを割り付けたときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解した説明図、(b)4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図17AのMTAを図解した説明図 異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)、すなわちPHY−A、PHY−B、およびPHY−Cを有する3つのシステムのデバイスがそれぞれのS−CSSを送信する例を図解した説明図 (a)3つの異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)の存在を示す3つのS−CSS波形の検出を図解した説明図、(b)3つのS−CSS波形のうちの2つだけが検出された図19Aの絞り込みを図解した説明図 連続的なS−CSS送信の間の時間が、さらにU個のTDM単位(TDMU)に細分され、各TDMUがS個のTDMスロット(TDMS)に細分される実施態様を図解した説明図 S=12の時間スロットを有する時間分割多元接続(TDMA)構造を図解した説明図である。 S=12の時間スロットを有する2つのTDMA構造を図解した説明図である。 2つのS−CSS送信機会の時間帯(フィールドb0およびb1)がリソース要件の報知に使用されるときの、S=12およびP=3についてのTDMA構造を図解した説明図 2つのS−CSS送信機会の時間帯(フィールドb0およびb1)がリソース要件の報知に使用されるときの、S=12およびP=3についてのTDMA構造を図解した説明図 2つのS−CSS送信機会の時間帯(フィールドb0およびb1)がリソース要件の報知に使用されるときの、S=12およびP=3についてのTDMA構造を図解した説明図 時間共有を使用して通信を直交化する2つの異種(Heterogeneous)システムを図解した説明図 (a)互いに干渉する3つの異なるPHYを伴う3つのシステムを図解した説明図、(b)同図(a)内においてPHY−Cを使用するシステムのノードによって生成される共存PHYリスト(CPL)を図解した説明図、(c)同図(b)のCPLのための使用可能スロット・テーブル(UST)を図解した説明図 (a)、(b)は、一方はPHY−Bを使用し、他方はPHY−Cを使用する2つのASを図解した説明図 (a)図28(a)、(b)の異種(Heterogeneous)システムについて、システムB内の各ノードがマスタMwに対してそれぞれの干渉インデクス・ベクトル(IIV)をレポートすることを図解した説明図、(b)ノードx、y、およびzから受信したIIVに基づいてマスタMwによって生成されたCPLを図解した説明図、(c)生成したCPLを、ビーコン等の信号を通じてノードx、y、およびzに対してブロードキャストするマスタMwを図解した説明図、(d)ノードMw、x、y、およびzのIIVに従って選択されたTDMパターンを図解した説明図 (a)、(b)は、ノードx、y、およびzがIPP{b0,b1}={1,0}を送信し、Mwが{1,1}を送信し、システムC内のノードが、受信したIPPからそれぞれのIIVs={B,C,A}を作成する図28(a)、(b)の異種(Heterogeneous)システムを図解した説明図、(c)ノードa、b、およびcから受信したIIVに基づいてマスタMoによって生成されたCPLを図解した説明図、(d)ノードMo、a、b、およびcのIIVに従って選択されたTDMパターンを図解した説明図 (a)リンクx←→zおよびリンクa←→bが設定されている図28Aの異種(Heterogeneous)システムを図解した説明図、(b)通信のためにノードxおよびzによって選択されたTDMパターンを図解した説明図、(c)通信のためにノードaおよびbによって選択されたTDMパターンを図解した説明図、(d)リンクx←→yおよびリンクa←→cが設定されている図28(a)の異種(Heterogeneous)システムを図解した説明図、(e)通信のためにノードxおよびyによって選択されたTDMパターンを図解した説明図、(f)通信のためにノードaおよびcによって選択されたTDMパターンを図解した説明図 電力コントロールを通じてSTRを達成するための方法を図解したフローチャート MNC/MTAを採用することによってSTRを達成する方法を図解したフローチャート 異種(Heterogeneous)ネットワークにおいてSTRを達成する方法を図解したフローチャート MNC/MTA STRプロトコルを図解したフローチャート MNC/MTA STRプロトコルを図解したフローチャート 異種(Heterogeneous)PHYためのSTRプロトコルを図解したフローチャート PLC電力コントロール装置を図解したブロック図である。 図38のPLC電力コントロール装置を含む集積回路を有するPLC集積回路モジュールを図解したブロック図である。 (a)通信チャンネルを割り付けるためのSTR装置を図解したブロック図、(b)同図(a)のSTR装置を含む集積回路を有するSTR集積回路モジュールを図解したブロック図 (a)通信チャンネルをネットワーク・ノードに割り付けるSTR装置を図解したブロック図、(b)同図(a)のSTR装置を含む集積回路を有するSTR集積回路モジュールを図解したブロック図 異種(Heterogeneous)PHYためのSTRプロトコルを図解したフローチャート
次に、添付図面に図解されているところの、現時点では好ましいが限定ではない本発明の定時的な実施態様を詳細に参照する。本発明の本質、概念、目的、および利点は、添付の図面に関連して以下の詳細な説明を考察した後、当業者にはより明らかなものとなるであろう。以下の説明は、ここに示される特定の特徴および詳細とともに、本発明の多様な実施態様の例証であり、かつ限定的でない例として本発明の好ましい実施態様を説明するために提供される。ここには、もっとも有用であり、かつ容易に理解されると考えられる本発明の原理および概念的説明を提供することを到達目標として特定の特徴および詳細が与えられている。これに関して言えば、本発明の基本的な理解のために必要である以上に詳細に本発明の構造的詳細を示す試みはなされない。添付の図面とともに考察される詳細な説明は、本発明のいくつかの形式を実際問題としてどのように埋め込めばよいかを当業者に明らかすることが意図されている。
電力線ケーブルは、異なるユーザに対して共有通信チャンネル(shared communications channel)を提供するが、あるデバイスによって生成される同一または別のネットワーク内のほかのデバイスへの干渉のレベルは、送信電力、電力線の配線、接地の実際、幹線の位相数、デバイス間の距離等のトポロジ(ケーブルのタイプ、長さ、ブリッジ・タップ(bridged taps)の存在および数、ネットワークに接続されるアプライアンス(appliances)等)といった多くの要因に依存するランダムな変量である。いくつかの場合においては電力線搬送通信(PLC)デバイスが、より遠くに配置されるデバイス、たとえば別の階に配置されるデバイスより、空間的に近いほかのデバイスと、より強く干渉する。ほかの場合においては、同一アパート内においてさえ、デバイスが、たとえば、それらが交流(AC)幹線の同一位相上に置かれるか否かに応じて非常に異なるレベルの干渉を生じさせることがあり得る。
本発明は、同一ネットワークまたは異なる隣接ネットワーク内のいずれのデバイスであっても互いに干渉を生じさせることなく同時に送信できるように空間および時間の再利用(space and time reuse)(STR)を実行するケイパビリティ(capability)を導入することによって電力線チャンネルの性質を利用する。現在のところ、このケイパビリティを有するPLCシステムは、これまでに知られていない。同一ネットワーク内においては、直交するリソース(たとえば、異なる時間分割多元接続(time division multiple access)(TDMA)スロット)がノードに割り当てられるか、またはリソースについて競合する(たとえば、搬送波感知多元接続(carrier sense multiple access)(CSMA))かのいずれかになる。現時点では、これまでに周知のシステムにおいて、共通利用できるデバイスを有する異なるネットワークの間で調和がまったく試みられていないか、ほとんど情報が共有されていない。その上、これまでに周知のシステムにおいては、共通利用できないデバイスからなるネットワークを調和させるための解決策がまったく存在しない。
STRのためのいくつかのプロトコルが、全体的なネットワーク・スループットを増加させるためにここに与えられている。これらのプロトコルは、独立に、または組み合わせて実装可能であり、また同一ネットワーク内または異なるネットワーク間のデバイスの間で共有されなければならない情報の量に応じて異なる程度のネットワーク・スループットを提供できる。
これらのプロトコルによって利用されるPLCチャンネルの性質は、電力線チャンネルのブロードキャスト性である。ノードiがノードjに対して送信する場合、到達域内のほかのすべてのノードが、ノードiによって送信されたデータ・パケットを受信する。したがって、到達域内の任意のノードkは、iによって送信されたパケットの少なくともデリミタ(すなわち、プリアンブルおよびフレーム・コントロール情報)を検出することが可能であり、(1)リンクのソースおよびディスティネーションのアドレス(SA/DA)(iのSAおよびjのDA)、および(2)kに対してiによって生成される干渉のレベルについての知識を有する。
同種(Homogeneous)ネットワークにおいては、ネットワーク内のすべてのデバイスが共通利用可能であり、したがってデータを交換するべく動作できる。このケイパビリティは、隣接するネットワークに属するデバイスの間メッセージ交換のためにデバイスの相互運用性を利用する効率的なSTRプロトコルを提供する。
(電力コントロールに基づくSTRプロトコル)
STR電力コントロール・プロトコルは、これまでに周知のPLCシステム内に実装されていない。これまでに周知のこれらのシステムは、ノードが接近している場合であってさえも、法規制によって許される最大電力において常に送信する。したがって、隣接するデバイスまたはネットワーク上に生じる干渉が、しばしばほかの通信可能なデバイスの通信を妨げ、それによってネットワーク内の全体的なスループットが低下する。
図1(a)は、4つのネットワーク・ノード・デバイス、すなわち1つのマスタMおよび3つのスレーブx、y、およびzからなるPLCネットワークを図解している。マスタMの到達域がネットワークのトポロジに依存し、その到達域が対称でないことがあることを考えれば、それが必ずしもネットワークの中心に置かれる必要はない。干渉領域(IF)(Interference footprint)102は、ノードがマスタのビーコン信号100を受信できるエリアを表す。IF 102の外側ノードは、マスタMのビーコン100を正しく受信できず、したがってマスタMのネットワーク、すなわちネットワークMに属さない。たとえば、ノード“a”はネットワークMに属さない。IFは、送信ノードの信号が有害な干渉を生じさせるエリアを表す。IFは、送信電力だけに依存する。
同一送信電力が、ノード間の異なるチャンネル減衰に起因してノードの間に異なるデータ・レートをもたらすことがあり、同様にリンクのIFもまた、そのリンクのデータ・レートに依存する。たとえば図1(b)は、高い送信電力Pmax(y,z)を使用して最大可能データ・レートにおいてノードzに対して送信を行っているノードyについてのリンク106のIF(y)104を図解している。ノードyがそれの送信電力をPmax(y,z)からPmed(y,z)まで下げると、それのIFが縮小され、より低いデータ・レートではあるがzに到達することができる。図1(c)は、Pmax(y,z)より低い電力Pmed(y,z)においてノードzに対して送信を行っているノードyのリンク110についてのIF(y)108を図解している。送信電力のさらなる減少は、IF(y)112のさらなる縮小および同時にリンクy→x114のデータ・レートのさらなる減少を生じさせる。図1(d)は、Pmed(y,z)より低い電力Plow(y,z)においてノードzに対して送信を行っているノードyのIF(y)112を図解している。したがってノードは、それらのQoS制約(QoS constraints)のサポートに必要とされる最小限のデータ・レートでリンクを確立するべきであり、同時にそのデータ・レートのサポートに必要とされる最小限の送信電力を使用するべきである。
概して言えば、PLCネットワークにおけるこれまでに周知のデバイスは、必要でない場合であってさえも最大許容電力において送信する。たとえば、図1(a)に示されているとおり、マスタMは、それのビーコン100を最大電力Pmaxにおいてブロードキャストするが、この電力は、そのほかのノードによってそのビーコンが検出できる領域を定義する。
しかしながら本発明は、そのネットワークのすべてのノードに到達するに充分なだけの、より小さい電力の採用が有利であることを認識している。図2は、Pmin200において、すなわちすべてのスレーブ・ノードに到達するに必要とされる最小送信電力においてビーコンを送信するマスタMを図解している。IFmin(M)204とIFmax(M)206の境界の間のエリアは、無駄にされる電力を表し、マスタMが最大電力において送信を行った場合にその中で干渉を作り出すおそれが潜在的にある。
いくつかのテクニックを利用して、マスタによるすべてのスレーブ・ノードへの到達に必要な最小送信電力の評価を可能にすることができる。たとえば、1つのテクニックにおいては、スレーブSが差し込まれたが、マスタの信号を受信できないときに、スレーブは、マスタをサーチするために最大電力で特殊なパケットを送信する。マスタMが到達域内にあり、そのパケットを受信すると、マスタMは、受信したパケットを基礎として、Sに対するそれのビーコンのブロードキャストに必要とされる必要送信電力はいくらかを評価する。
その種のサーチ・パケットは、周期的に、または時折送信することもできる。この場合においては、マスタが、それのすべてのスレーブ・ノードへの到達に必要とされる最小送信電力を周期的に、または時折更新する。たとえば、図2のノードxがマスタMのネットワークから外れた場合を考える。これはたとえば、ユーザによってそのノードの差し込みが抜かれた場合に生じ得る。しばらくの間にわたってマスタMがノードxからの信号を受信しないとき、マスタMは、それの送信電力を下げ、それによってそれの干渉領域(Interference footprint)を、残存しているすべてのノードへの到達のための必要最小限に縮小する。図3は、ネットワーク内の残存しているノードyおよびzへの到達に最小電力Pmin300を使用するように、それの電力を図2に図解された電力に関して低減するマスタMを図解している。低減された電力設定においては、マスタMがIF(M)302をもたらす。
同一の手順を、マスタとの通信またはスレーブ間の通信を希望するスレーブ・ノードについて繰り返すことができる。図4(a)は、ノードxが、それの最大送信電力Pmax400を用いてノードyと通信するリンク400を図解している。図4(a)においては、IFmax(x)402が、Mおよびzは干渉を受けるが、wは受けないことを示している。これは、これまでに周知の従来的なデバイスが行っていた通信の態様である。
ノードxがリンク404内においてノードyとの通信に必要な最小送信電力Pmin(x,y)を見積もれば、ノードxのIFmin(x,y)406がはるかに小さいものとなる。図4(b)は、最小送信電力Pmin(x,y)を適用する場合のノードxの、より小さい領域(footprint)を図解している。この場合においては、ノードxとyが通信する間、ノードM、z、およびwが、干渉を受けることなく互いに通信可能となる。図4(c)は、ノードzとwが通信し、同時にノードxとyが通信する態様を図解している。図4(a)に示されているとおりにノードxが最大限の電力で送信した場合には、zがxの干渉領域(Interference footprint)408に属することから、zは、wからのパケットを、信頼性をもって受信することができない。図4(c)は、STRケイパビリティ(STR capability)の特徴を示しており、2つのリンク(リンクx→y 404、リンクw→z 410)が、互いに有害な干渉を生じさせることなく同時にアクティブになる。別の言い方をすると、IFmin(x,y)406およびIFmin(w,z)412は、ノード・ポイントx、y、z、またはwにおいてオーバーラップしない。
実際上は、受信ノードもまた、センダー(sender)に肯定応答パケット(acknowledgement packts)(ACK)を送信する。したがってリンクが確立されるとき、考慮に入れるべき干渉領域(Interference footprint)が2つ存在し、1つはセンダー(sender)を中心に置き、もう1つはレシーバを中心に置く。しかしながら、ACKパケットは、一般にダイバーシティ・モードで送信され、かつ送信機によって送信されるペイロード・パケットより低いデータ・レートにおいて送信されることから、ACKパケットの送信に起因してレシーバによって生成されるIFは、概して、より高いデータ・レートに適応するべくはるかに高い電力で送信しているセンダー(sender)のIFよりはるかに小さい。図4(d)は、Pmin(w,z)>Pack(z,w)およびPmin(x,y)>Pack(y,x)についてのIFを図解している。IFack(z,w)414は、IFmin(w,z)412より小さいが、Pack(z,w)は、zによって送信されるACKパケットをノードwが信頼性をもって検出することを可能にするには充分である。類似の状況が、リンクx→y 408について示されており、それにおいてIFack(z,w)416は、yによって送信されるACKパケットのIFを表す。
手前の例においては、2つの同時リンクの確立に、ノードの間おけるデータの交換が必要とされない。しかしながら、これが常に望ましいか、または可能であるとは限らない。たとえば、多くのリンクが確立されなければならない場合には、実際に直交リソース(orthogonal resources)を要求しているリンクだけに対して異なるTDMAスロットを割り当てることが望ましい。
図5(a)は、2つの同時にアクティブなリンク(x→y 500、w→z 502)を図解している。ノードaはノードbに対する通信を希望しているが、それの干渉領域(Interference footprint)IF(a)504は、zがIF(a)504に属することから、既存のリンクw→z 502を低下させることになる。この場合においては、リソースの直交化が必要となり、マスタMが、2つのリンク(x→y 500、w→z 502)に特定の時間スロットTS(1)を使用することを指示し、リンク(a→b)506 に異なる時間スロットTS(2)を使用することを指示する。図5(b)は、時間スロットTS(1)においてIFmin(x,y)508およびIFmin(w,z)510を生成しているリンク(x→y 500、w→z 502)、および時間スロットTS(2)においてIFmin(a,b)512を生成しているリンク(a→b)506を図解している。
マスタは、IF(a,b)512が既存のリンクに影響を及ぼすか否かを検出するべく動作できる。実際、リンクa→b 506が確立された後は、有害な影響を受けるノードが、より高いパケット損失を経験し始め、マスタMに通知する。マスタは、プリセット済みのポリシー(たとえば、優先度メカニズム等)を基礎としてビーコン信号とともにアクションのセットをブロードキャストするか、または関連するノードに通知する。アクションの例は、(1)ノードに異なる時間スロットの使用を指示すること、または(2)ノードにデータ・レートの低減を、したがってそれの送信電力およびそれのIFの低減を指示することである。
同様に、リンクの動的な性質を前提とし、1つの実施態様においては、状況が許せば、マスタがノードにそれのアクティブ・リンクのデータ・レートの増加を指示し、それによってそれの送信電力およびIFの増加を指示する。
すべてのPLCノードが、上記の電力コントロール機能を使用して動作した場合には、すべての進行中の通信のIFが縮小されることから、ネットワーク・スループットが大きく改善される。PLCネットワークは、この新しいストラテジを自律的に、かつ情報の交換を伴うことなく実装することが可能である。異種(Heterogeneous)PLCネットワークの場合においては、本発明の実施態様によれば、すべてのPLCネットワークがそれのリンクのIFを自律的に、デバイス間、またはマスタ間におけるデータの交換を必要とせずに縮小することから、すべてのPLCネットワークがこのストラテジを実装するべく動作可能である。
1つのネットワーク内のノードが別のネットワーク内のノードと通信することを可能にすることによって、さらにSTR効率を改善することが可能である。2つの同種(Homogeneous)のPLCネットワークが存在する例を考える。図6は、IF 600を伴うネットワーク1がマスタM1によって定義され、かつノード{a,b,c}を含み、IF 602を伴うネットワーク2がマスタM2によって定義され、かつノード{x,y,z,w}を含むシステムを図解している。この例においては、マスタM1がそれのビーコンを、M2より高い電力で送信する。ノード{M2,a,b,c,z,w}は、マスタM1のビーコンを受信し、ノード{x,y,z,w,c}は、マスタM2のビーコンを受信する。ノード{M2,w,z,c}は、両方のマスタのビーコンを受信する。複数のマスタを受信するスレーブ・ノードは特殊なノードであり、しばしばプロキシ・ノードと呼ばれる。プロキシ・ノードは、1つのネットワークのマスタから別のネットワークのマスタへの管理パケットの中継を担当する。プロキシ・ノードは、隣接するシステムの正しい再同期(re−synchronization)の保証も担う。
図6はさらに、ノードbとcの間に対応するIF(b,c)606を伴い、ノードwを含むアクティブ・リンク604が存在することも図解している。ノードwは、IF(b,c) 606内にあり、したがって、bからの干渉を受けることから高いデータ・レートでデータを受信できない。しかしながらノードw(プロキシ・ノード)は、マスタM1に対してノードbにIFを下げさせることを要求できる(ノードwが、bによって送信される区切り文字を検出可能であり、かつSA=bおよびDA=cを承知していることからこれが可能である)。プリセット済みポリシーを基礎としてM1は、その種の要求を許可するか、または拒否することができる。要求が許可される場合には、マスタM1が、bに、それのIF 606が縮小されるように、それの送信電力を低下させることを指示する。その結果としてリンクb→c 604が、スループットの低減を経験することがある。
図7は、図6を絞り込んだ図解であり、リンクb→c 604のための電力の低減によってノードwがIF(b,c) 700の外に落ち、ノードwがネットワーク2内の任意のノードから高いレートでデータを受信できるようになる。bのQoS制約(QoS constraints)がデータ・レートの低減を許容しない場合に、マスタM1は、干渉を回避するためにリンクb→c 604を別の時間スロットに向けることもできる。
ノードが、別のノードのIFに属する場合であっても、通信を行い、それのQoS制約を満足できるということも可能である。たとえば、図6に示された、bとcの間において高いデータ・レートのリンクがアクティブであり、かつノードwがIF(b,c)606に属する場合をここで再び考える。マスタM2は、ノードwとの通信を希望する場合に、bに、それのIFの縮小を要求することなくそれを行うことができる。実際、M2およびwの近接を考えると、それらのリンクは、ほとんど減衰を経験しない。この場合においては、M2が、わずかな量の送信電力を採用してチャンネル減衰およびbからの干渉両方に打ち勝つことが可能となることがある。これが可能であれば、IF(b,c)606の縮小を要求する必要なく、リンクM2→w 800が確定される。図8は、図6を絞り込んだ図解であり、リンクM2→w 800が、干渉しているリンクb→c 604と共存できる。リンクM2→w 800は、IFmin(M2,w) 802をもたらす。
手前の例においては、プロキシ・ノードwが干渉を受け、ほかのネットワークのマスタM1と直接接触することができた。概して言えば、擾乱されるノード(disturbed node)がプロキシ・ノードでない場合にノードは、それ自体のマスタに、別のシステム内の干渉しているノードのIFの変更要求を送信する。マスタは、その後、その種の要求を当該そのほかのシステムに、マスタが到達域内にあれば直接、マスタが直接通信できない場合にはプロキシ・ノードを介した中継によって中継する。図9は、図6を絞り込んだ図解であり、リンクw→x 900がノードbを擾乱するが、ノードbはM2と直接通信することができない。破線の経路902によって示されているとおり、bが要求をM1に送信し、M1がその要求をプロキシ・ノードcに中継し、ノードcがその要求をマスタM2に中継する。マスタM1およびM2は、プリセット済みのポリシーを基礎として、要求を中継するか、または許可するかについてのローカルな決定を行うことができる。
類似した考え方を適用して、2より多くの同種(Homogeneous)または異種(Heterogeneous)いずれのネットワークの場合に対してもテクニックを拡張することができる。異種(Heterogeneous)ネットワークの場合には、同一のPHYまたはメディア・アクセス・コントロール(media access control)(MAC)を有していないノードが互いに通信できないという問題がある。この場合において本発明は、すべてのPLCデバイスに共通の通信デバイスが利用されて何らかのデータ交換ができる実施態様を提供する。この共通PHY間通信ケイパビリティ(common inter−PHY communication capability)は、異種(Heterogeneous)システムの間において、どのような情報がどの程度交換されるかに応じて、非常に基本的なものとするか、またはより高度なものとすることができる。
図32は、電力コントロールを通じてSTRを達成するための方法を図解している。第1のネットワーク・ノードが、3202において第2のネットワーク・ノードに信号を伝える。受信した信号の受信品質または受信した信号内において伝えられた電力コントロールのうちのいずれかに基づいて、第2のネットワーク・ノードは、3204において、第1のネットワーク・ノードに対する情報の通信のために適切な電力レベルを決定する。その後3206において、第2のネットワーク・ノードが、決定した電力レベルで第1のネットワーク・ノードに対して情報を送信する。送信された情報を受信すると、第1のネットワーク・ノードは、3208において、その信号が適切に受信されたか否かを示す信号を第2のネットワーク・ノードに伝える。この信号は、たとえば肯定応答/否定応答(acknowledgement/no acknowledgment)(ACK/NACK)信号とすることができ、電力コントロール・フィードバック情報を含めることができる。第2のネットワーク・ノードが第1のネットワーク・ノードに伝える追加の情報を有する場合には、3204において第2のネットワーク・ノードが、ACK/NACK信号の受信品質またはそのACK/NACK信号の内容のうちのいずれかに基づいて追加の情報を伝えるための適切な電力レベルを決定する。3204における電力レベル設定の各決定について、第2のネットワーク・ノードは、3210において、それのネットワークまたは隣接するネットワーク内に存在するそのほかのリンクの状態も考慮に入れることができる。
図38は、PLCノードから伝えられる信号を受信する受信部3702を有するPLC電力コントロール装置3700を図解している。電力決定部3706は、受信した信号に基づいて、特定のQoSを満たしつつPLCノードに情報を通信するために必要とされる電力を決定する。送信部3708は、決定された電力におけるそのPLCノードに対する送信信号の中で情報を送信する。
特定のQoSを満たしつつPLCノードに対して情報を通信するために必要とされる電力は、受信品質決定部3710によって決定される受信した信号の受信品質から決定される。その代替としては、必要とされる電力が、受信した信号内で伝えられる電力コントロールから決定される。
受信部3702が、通信される情報についての肯定応答信号をPLCノードから受信する。受信した肯定応答信号に基づいて電力決定部3706が、その後に続くそのPLCノードに対する情報の通信に必要とされる電力を修正し、送信部3708が、修正された電力においてそのPLCノードにその後に続く情報を送信する。それの代替としては、電力決定部3706が、そのPLCノードに対するその後に続く情報を通信するための特定のQoSを、別のリンク内において通信される情報の受信品質に基づいて修正し、当該その後に続く情報が、送信部3708によって、その修正されたQoSと釣り合った電力においてそのPLCノードに対して送信される。この、ほかのリンクはPLC電力コントロール装置3700と関係しなくてもよく、言い替えるとそのリンクは、装置3700以外のノード間のリンクとすることができる。当該ほかのリンクが、PLC電力コントロール装置3700以外のノードによって受信される場合には、修正されたQoSの表示が、マスタ・ノードによって直接または第3のノードを介して間接的にPLC電力コントロール装置3700に伝えられる。
1つの態様においては、電力決定部3706が、PLCノードとの通信リンクが、別の通信リンクに有害な影響を及ぼすことになるか否かを決定する。そうなる場合には、電力決定部3706がそれら2つのリンクに対して、それら2つのリンクにわたって直交通信リソース(orthogonal communication resources)を使用して情報が通信され、有害な効果が回避できるように直交通信リソースを割り当てる。
図39は、PLC集積回路モジュール3750を図解している。PLC集積回路モジュール3750は、PLC電力コントロール装置3700を含む集積回路3752を有する。
追加のSTRプロトコルは、以下に述べるが、隣接するネットワークの間の情報の交換に依存する。以下のプロトコルは、デバイスが電力コントロールを使用して干渉を制限することを必ずしも要求しない。しかしながらこれらのプロトコルは、電力コントロールと組み合わせて使用し、見込みのある全体的なネットワーク・スループットをさらに増加することができる。
(ノードの連結性の行列に基づくSTRプロトコル)
すべての隣接するPLCネットワーク内のすべてのPLCデバイスが同種(Homogeneous)である場合、すなわちそれらが共通利用可能であり、かつ互いにデータを通信できる場合を考える。PLCネットワークは、自律システム(autonomous system)(AS)と呼ばれる。
すべてのビーコン区間内には、競合する時間帯(contention window)(CW)および競合のない時間帯(contention−free window)(CFW)が存在する。CFWは、複数の時間の時間分割多元(TDM)の基本単位(TEU)に分割可能であると仮定する。TEUは、マスタがTDMAのためにノードに対して割り付けることが可能な最小量の時間であり、時間帯CF内にはS個のTEUが存在する。Nは、すべてのAS内のノードの合計数を示す。
この実施態様においては、STRプロトコルが(1)ノード連結性行列(matrix of node connectivity)(MNC)、つまりN×N行列、および(2)時間割り付け行列(matrix of time allocations)(MTA)、すなわちN×S行列を採用する。
(ノード連結性行列(MNC))
2つのノードをiおよびjとするとき、SNRijは、それらが互いに受信可能なSNRを示す。MNCは、SNRijを基礎として構築される。MNCは、2値またはそれ以外とすることができる。
MNCが2値の場合には、有害な干渉のためのスレッショルド・レベルとしてSNRTHが定義される。MNCが2値でない場合には、要素MNC(i,j)の値がSNRijのレベルに依存し、これは、2つのノードが耐えることができる干渉のレベルの説明における細分性より高い細分性を可能にする。
電力線チャンネル伝達関数(channel attenuation)が等方性(symmetric)であることから、チャンネル減衰は、概して対称である。このことは、MNCが対称行列であること、すなわちMNC(i,j)=MNC(j,i)を意味する。伝達関数は対称であるが、アプライアンス(appliances)によって生成されるノイズが局所性によって特徴付けられることから、電力線チャンネルが対称とならないことがある。MNC内のノイズを含めるために、非対称エントリが強制される。たとえば、ノードiまたはjのうちのいずれかがノイズの多い状態(たとえばノイズの多いアプライアンス(appliances)の近く)にある場合には、これがMNC(i,j)≠MNC(j,i)を強制することによって表される。たとえば、MNC(i,j)>MNC(j,i)は、ノードiがノイズの多い状態にあること(i>jの場合)またはその逆(i<jの場合)を表すべく設定される。
たとえば、MNCが2値の場合には、要素MNC(i,j)が、(1)ノードiとjがSNR>SNRTHにおいて互いに信頼性をもって通信するMNC(i,j)=1、および(2)ノードiとjが、実質的に互いに干渉することなく、それぞれのSNRがSNRTHより小さいことから互いに信頼性をもって通信できないMNC(i,j)=0になる。
MNCが3値の場合には、要素MNC(i,j)を、(1)ノードiとjが、0<SNR<SNRTH1において互いに受信、すなわちノードiとjが、実質的に互いに干渉せず、互いに信頼性をもって通信できないMNC(i,j)=0、(2)ノードiとjが、SNRTH1<SNR<SNRTH2において互いに受信するMNC(i,j)=1、および(3)ノードiとjが、SNR>SNRTH2において互いに受信するMNC(i,j)=3といった形にすることが可能であり、それにおいてSNRTHx(x=1,2)は異なるスレッショルドである。
図10は、1つのマスタMおよび3つのスレーブ・ノード{x,y,z}を有する自律システムについてのネットワーク図1000およびMNC 1002を図解している。必須ではないが、マスタMは、それのビーコンのために使用される送信電力が、3つすべてのノードへの到達に必要とされる最小電力となるように電力コントロールを使用する。関連する2値のMNC 1002は、(1)マスタMは、SNR>SNRTHを伴うすべてのノードと送信(TX)/受信(RX)が可能であり、(2)ノードyは、SNR>SNRTHを伴うノードzとTX/RXが可能であり、(3)ノードxは、SNR>SNRTHを伴うノードyおよびzとTX/RXが可能でない、という意味を有する。このことは、ノードyおよびzが常にIF(x)の外にあり、かつその逆にxが常にIF(y)およびIF(z)の外にあることを意味する。図10においては、ここに使用されているとおり、1が第1の通信可否指標(link qualifier)を表し、0が第2の通信可否指標(link qualifier)を表す。
図11は、隣接する自律システムAS1 1100およびAS2 1102を図解している。図11に図解されているとおり、(1)AS1={M1,x,y,z,w}、(2)AS2={M2,a,b,c,d}である。自律システムAS1およびAS2は、プロキシ・ノード{c,d,w}を有し、システムAS1およびAS2内のノードの数は、(1)N1=5、(2)N2=5、および(3)N=N1+N2=10である。この例について、それらノードは電力コントロールを使用しない(しかしながら、これのどこかで述べているとおり、このテクニックは、電力コントロールを伴って使用できる)。関連する2値のMNC 1104は、(1)マスタM1は、AS1内のすべてのノードおよびSNR>SNRTHを伴うAS2のノード{c,d}とTX/RXが可能であり、(2)マスタM2は、AS2内のすべてのノードおよびSNR>SNRTHを伴うAS1のノードwとTX/RXが可能であり、(3)ノードxは、SNR>SNRTHを伴うノードwを除くAS1内のすべてのノードとTX/RXが可能であり、(4)ノードxがAS2のいずれのノードとも干渉することはなく、(5)ノードyは、SNR>SNRTHを伴うノードzを除くAS1内のすべてのノードとTX/RXが可能であり、かつ(6)ノードyは、AS2内のノード{c,d}だけと干渉することになる、という意味を有する。
行列MNCは、いくつかの方法で構築および更新が可能である。たとえば、電力線チャンネルがブロードキャスト・チャンネルであることから、ノードiによってノードjに対して送信されパケットがノードkによっても受信される。ノードkは、パケットを“傍受(sniffing)”し、パケットが受信される電力レベルを測定することによってMNCの部分を構築できる。より詳しくは、(1)ノードが、ほかのノードによって送信されたパケットからソース・アドレス(SA)を検出し、(2)それらSAを基礎として、すべてのノードがMNCの行を構築し、かつ(3)ノードが、それらのMNC行を周期的にマスタ・ノードに送信する。
MNCは、能動的に構築することも可能である。詳しくは、ノードが規則的な間隔で特殊なパケットを送信し、ほかのノードがそれらのMNC行を構築することを可能にすることができる。それの代替としては、ノードが規則的な間隔でそれらのMNC行をマスタに対して送信し、マスタが完全なMNCを構築し、その後そのMNCの全体または更新を必要とする部分だけを、そのネットワーク内のすべてのノードが完全なMNC(full MNC)を更新し、かつ維持できるように、ビーコンとともにブロードキャストすることを可能にできる。
分散実装においては、ノードがそれらのMNC行を、ブロードキャスト・パケットとして到達域内のほかのすべてのノードに対して送信する。到達域内のすべてのノードは、その後この情報を用いてそれらのMNCを更新する。到達域内にないノードは、それらのパケットを受信しないが、それらが干渉到達域内にないことからこれは問題とならない。
チャンネル特性が、減衰を含めて時間的に変動し、かつ幹線のACサイクルと同期することから、1つの実施態様においては、ノードが、複数のMNCを、すなわちACサイクルにわたる各位相領域について1つのMNCを維持する。
(時間割り付けの行列(MTA))
ビーコン区間のCFW内にS個の時間のTEUが存在する場合には、MTAがN×S行列となり、該当があれば禁制(forbidden)TEUがマークされる。たとえば、2値マーク付け{0,1}の場合であれば、(1)MTA(i,j)=0は、ノードiがリンクのためにTEU#jを使用できることを意味し、(2)MTA(i,j)=1は、ノードiがそのTEU上でアクティブなリンクをすでに有すること、またはノードiと干渉する別のノードによってそのTEUが使用されていることのいずれかの理由で新しいリンクのためにTEU#jをノードiが使用することは不可能なことを意味する。4値マーク付けの場合{0,1,T,R}においては、(1)MTA(i,j)=0は、ノードiがリンクのためにTEU#jを使用できることを意味し、(2)MTA(i,j)=1は、ノードiがリンクのためにTEU#jを使用できないことを意味し、(3)MTA(i,j)=Tは、ノードiにTEU#j上における送信が禁止されていることを意味し、(4)MTA(i,j)=Rは、ノードiに、TEU#j上における受信が禁止されていることを意味する。4値MTAは、送信における禁止と受信における禁止の間を差別化することから、いくつかのトポロジにおいては、空間的な再利用のファクタを増加する。
MTA内のTEUのマーク付けは、MNCによって表されるトポロジに依存する。リンクx→yを考えると、(1)送信禁止は、y行上でMNCを走査してマークされ、(2)受信禁止は、x行上でMNCを走査してマークされるという規則が存在する。
図12(a)は、S=6個のTEUがあり、かつアクティブなリンクが存在しない場合の図10のトポロジについてのMTAを図解している。このMTAにおいては、要素がすべてゼロである。
ノードyとzの間において、TEU#1および#2を使用してリンクy→zが設定されると仮定する。図12(b)は、MTA(y,1)、MTA(y,2)、MTA(z,1)、およびMTA(z,2)が1にセットされており、TEU#1および#2上におけるノードyおよびzのTX/RXが阻止されていること(すなわち、禁止されているか、またはあらかじめ排除される)を示す。図12(c)は、ディスティネーション行である行z上のMNCを走査してTX禁止がマークされることを図解している。MNC(z,M)=1であることから、MTA(M,1)=MTA(M,2)=Tが、図12(c)に示されているとおり、マークされる。図12(d)は、ソース行である行y上のMNCを走査してRX禁止がマークされることを図解している。MNC(y,M)=1であることから、MTZ(M,1)=MTA(M,2)=R。しかしながら、これら2つの要素がすでに“T”としてマークされていることから、図12(d)に示されるとおり、両方が“1”としてマークされ、TXおよびRXの禁止が示される。
図12(d)は、リンクy→zがTEU#1および2上において設定された後の最終のMTAを示す。MTA(i,j)=0であれば、ノードiがアクティブ・リンクを設定するためにTEU#jを使用できることを意味する。
2つのASおよびそれらの関連するMNC 1104を示している図11のシステムを考察する。MNC 1104がすでにわかっており、S=4、MTAが4値であると仮定する。図13(a)は、図11のノードxがノードzとのリンクを要求する例についてのMTAを図解している。図13(b)は、リンクa→bが設定された例についてのMTAを図解している。
集中スキーム(centralized scheme)においては、(1)マスタだけがMTAの維持および更新を行い、(2)ノードがマスタに要求を送信してTDMA割り付けを獲得しなければならず、(3)マスタがビーコン内においてTDMA割り付けをアドバタイズし、(4)マスタが、ビーコン内において、それ独自のASに関係するMTA部分行列をアドバタイズし、かつ(5)プロキシ・ノードがほかのマスタに、最初のマスタのビーコン内において送信されたMTA部分行列を知らせる。
分散スキーム(distributed scheme)においては、(1)すべてのノードがMTAの維持および更新を行い、(2)マスタがビーコン内においてMTAをアドバタイズすることがあり、(3)ノードがTEUの割り付けを自律的に決定した後、マスタに対して管理プロトコル・データ単位(PDU)を送信し、続いてマスタが、ネットワーク全体に対して新しいTDM割り付けをブロードキャストし、かつ(4)プロキシ・ノードが、隣接するASに知らせる。
(MNC/MTA STRプロトコルの説明)
MNC/MTA STRプロトコルは、図35および図36(これについては、図11を参照して詳細を後述する)に図解されているとおり次の動作を含む。
1.ノードxが、それのマスタに、yに対する送信のためのTEUを要求する(ステップ3502)。
2.マスタMはMTAの列を走査し、次の条件のうちのいずれかが満たされるまで、利用可能なTEUをサーチする。
MTA(x,j)=MTA(y,j)=0または
MTA(x,j)=R、かつMTA(y,j)=T(ステップ3504)。
3.サーチが成功した場合には(ステップ3506)MがMTA(x,j)=1およびMTA(y,j)=1をセットし(ステップ3510)、それ以外はxの要求が拒否される(ステップ3508)。
4.Mが、次のとおりにMTA内の各ノードkについてTXおよびRXの禁止をマークする。
MTA(k,j)=0であれば、
MNC(x,k)=1の場合にMTA(k,j)=R
MNC(y,k)=1の場合にMTA(k,j)=T
MTA(k,j)=Tであれば、
MNC(x,k)=1の場合にMTA(k,j)=1
MTA(k,j)=Rであれば、
MNC(y,k)=1の場合にMTA(k,j)=1(ステップ3512)。
5.マスタMが、TEU#jをリンクx→yに割り当てる(ステップ3514)。
6.Mが、それのビーコン上でリンク割り付けをアドバタイズし、送信x→yが開始する(ステップ3516)。
7.Mが、MTAの更新された列jとともに管理PDUをプロキシ・ノードに送信する(ステップ3518)。
8.プロキシ・ノードが、ほかのネットワークのマスタに対してその管理PDUを中継し、ACKを待機する(ステップ3520)。
9.プロキシ・ノードが、ほかのマスタのACKをそれらのそれぞれのマスタに中継する(ステップ3522)。
2つのASおよびそれらのMNCを示している図11のシステムを考察する。MNCがすでにわかっており、S=4、MTAが4値、かつ上記のステップ1〜5だけを考察する。当初は、いずれのTDMAリンクもアクティブでなく、すべてのiおよびjについてMTA(i,j)=0である。図14(a)は、図11に図解されたシステム内において、ノードxがリンクx→zのための2つのTEUを要求したときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解している。図14(b)は、その4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図14(a)のMTAを図解している。
このとき、ノードaがリンクa→bのための1つのTEUを要求する。図15(a)は、図14(b)に図解されたMTAを有するシステム内において、ノードaがリンクa→bのための1つのTEUを要求したときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解している。図15(b)は、その4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図15(a)のMTAを図解している。2つのリンクが同一のTDMスロット#1上において同時にアクティブであることから、この例においては空間/時間の再利用が達成されている。
このとき、ノードdがリンクd→cのための1つのTEUを要求する。図16(a)は、図15(b)に図解されたMTAを有するシステム内において、ノードdがリンクd→cのための1つのTEUを要求したときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解している。図16(b)は、その4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図16(a)のMTAを図解している。このとき3つのリンクが同一のTDMスロット#1上において同時にアクティブとなることから、さらに空間/時間の再利用が達成される。
ここでノードM1がリンクM1→wのための2つのTEUを要求する。図17(a)は、図16(b)に図解されたMTAを有するシステム内において、マスタM1がリンクM1→wのための1つのTEUを割り付けたときの、4値STRプロトコルのステップ3の完了時のMTAを図解している。図17(b)は、その4値STRプロトコルのステップ4の完了時の図17(a)のMTAを図解している。3つのリンクだけが同一のTDMスロット#1上において同時にアクティブとなっていることから、追加の空間/時間の再利用は達成されていない。
上記の空間/時間の再利用の例が示すとおり、6つのTEUを同時に使用する4つのアクティブ・リンクは、S=4のTEUだけが利用可能であるとき、平均して50%の全体的なスループットにおける増加を提供する。
図33は、MNCおよびMTAの使用を通じてSTRを達成する方法を図解している。マスタ・ノード等のネットワーク・ノードが、3302において、それのネットワーク内、またはそれのネットワークおよび隣接するネットワーク両方の中のノードペアについてのQoSを決定する。ノードペアについてのQoS情報に基づいて、マスタ・ノードが、3304においてそのノードペアに通信可否指標(link qualifier)を割り当てる。マスタは、3306において、要求時にノードペアにチャンネルを割り付けるが、割り付けたチャンネルと干渉するおそれのあるほかのノードペアが、そのチャンネルにアクセスすることを3308において排除する。それに加えてマスタは、3310において、そのチャンネルに非干渉ノードを割り当てることができる。
図40(a)は、通信チャンネルを割り付けるためのSTR装置3800を図解している。STR装置3800は、ネットワーク内の複数のノードペアのそれぞれについて、そのノードのペアが特定のQoSにおいて通信できるか否かを決定するノードペア通信決定部3802を含む。通信可否指標割り当て部3804は、特定のQoSにおいて通信できると決定された各ノードのペアに対して第1の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、それ以外は各ノードのペアに対して第2の通信可否指標(link qualifier)を割り当てる。通信チャンネル割り付け3806は、第1の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられた第1および第2のネットワーク・ノードのペアについて、第1のノードから第2のノードへのペイロード情報の通信のための通信チャンネルを割り付ける。通信チャンネル割り付け3806は、別のネットワーク・ノードがそのチャンネルに同時に割り付けられることを、他方のノードと第1のノードのペアまたは他方のノードと第2のノードのペアのいずれかに第1の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられる場合に部分的に、または完全に排除する。
図40(b)は、STR集積回路モジュール3850を図解している。STR集積回路モジュール3850は、STR装置3800を含む集積回路3852を有する。
(異種(Heterogeneous)ネットワークのための空間/時間再利用プロトコル)
異種(Heterogeneous)ネットワークは、すべてのデバイスが同一のPHY(変調(modulation)、コーディング(coding)、帯域幅(bandwidth)等々)を有していないというように、共通利用できないデバイスを有するネットワークである。たとえば、1つのASが、PHY−Aを使用するデバイスを含み、2番目のASがPHY−Aとは異なるPHY−Bを使用するデバイスを含む場合である。この場合において、PHY−Aを使用するAS(a)内のデバイスとPHY−Bを使用するAS(b)内のデバイスの間の通信は、それらのシステム固有通信プロトコル(native communication protocols)を使用した場合に不可能である。各ASは、それにもかかわらず上記のSTRプロトコルを使用することができるが、情報は、同種(Homogeneous)の、すなわち共通利用(interoperable)できるノードを有するASの間においてのみ交換可能である。この実施態様は、最低限共通化が可能な異種ネットワーク内のデバイスのためのプロトコルを提供することによってSTR利得を増加させるためのテクニックを提供する。
この実施態様は、異種(Heterogeneous)ネットワーク内のデバイス間に限られた相互運用性を提供するための2つのテクニック、すなわち簡易な共通シグナリング・スキーム(S−CSS)および強化共通シグナリング・スキーム(E−CSS)を提供する。S−CSSデバイスは、それらのシステム固有通信プロトコル(native communication protocols)に加えて簡易な共通シグナリング・スキームを装備しており、このスキームは、それらのデバイスがデータ・パケットを交換することを可能にしないが、それにもかかわらず、特定のPHYを用いるASのネットワーク内におけるそれらのデバイスのプレゼンス/アブセンス(presence/absence)、または同じPHYを有する特定セットのASの帯域幅要件といった非常に基本的な情報の交換を可能にし、その後この基本情報がSTRプロトコルによって利用される。E−CSSデバイスは、それらのシステム固有通信プロトコル(native communication protocols)に加えて共通のシグナリング・スキームを装備しており、このスキームは、簡易な共通シグナリング・スキームより高機能であり、STRプロトコルに有用なデータを含むパケットの交換を可能にする。
デバイスが単純シグナリング・スキームを装備している場合には、前述したとおりに電力コントロールに基づいてSTRプロトコルを使用することも可能である。2つの異種(Heterogeneous)ASの間において干渉領域(Interference footprint)を修正するための要求を交換することは可能でないかも知れないが、基本の共通シグナリング・スキームを介して伝達される情報が各ASによって生成される干渉領域(Interference footprint)の修正に利用される。
より高機能の、データ・パケットの交換を可能にする共通シグナリング・スキームの使用は、異種(Heterogeneous)ノードが行列ベースのMNC/MTA STRプロトコルを使用することを可能にする。E−CSSの使用は、同種(Homogeneous)ネットワークに関して前述したSTRプロトコルを、いくつかの修正を伴ってサポートする。
(簡易な共通シグナリング・スキーム(S−CSS))
ネットワーク上のすべてのPLCデバイスが、システム固有のシグナリング・スキーム(native signaling schemes)に加えて、簡易なシグナリング・スキーム(CSS)に従って単純マルチキャリア波形を生成するケイパビリティを有すると仮定する。これは、メモリ内に波形のサンプルをストアし、メモリから直接デジタル・アナログ(D/A)コンバータにそのサンプルを提供することによって達成される。この方法は、システム固有(native)のマルチキャリア・シグナリング・スキームを有していないデバイスにおいてさえも実装可能である。P個の異なるS−CSSが存在することを仮定し、各々のマルチキャリア波形が識別可能である“S−CSS”であることを仮定するが、これにおいてPは、異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)の数である。
特定のPHYを有するすべてのデバイスは、S−CSSを同時に、かつ周期的に送信する。特定のPHYを有するすべてのシステムは、AC幹線のゼロクロスからの一定のオフセットにおいてラウンド・ロビン態様でS−CSSを送信する。
図18は、異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)、すなわちPHY−A、PHY−B、およびPHY−Cを有する3つのシステムのデバイスがそれらのS−CSSを送信する例を図解している。PHY−Aを有するすべてのデバイスは、P=3個の同期期間TH毎にS−CSS(A)を送信する。同様に、PHY−Bを有するすべてのデバイスは、S−CSS(A)の送信からTHのオフセットで、P=3個の同期期間TH毎にS−CSS(B)を送信する。同様に、PHY−Cを有するすべてのデバイスは、S−CSS(A)の送信から2−THのオフセットで、かつS−CSS(B)の送信からTHのオフセットでP=3個の同期期間TH毎にS−CSS(C)を送信する。
このCSSスキームにおいては、特定PHYのすべてのノードが同一の情報を、同時にベースバンド・マルチキャリア波形を使用して送信することから、ほかのノードが重ね合わされた信号を検出できる。ノードは、ネットワーク状態、すなわちそのネットワーク上にある異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)を伴うシステムの数を、いずれのS−CSS波形が送信されたかを検出することによって検出する。図19(a)は、3つの異なるシステム固有・シグナリング・スキーム(native signaling schemes)の存在を示す3つのS−CSS波形の検出を図解している。
各S−CSS信号は、ACゼロクロスからの一定のオフセットで送信される。送信機会の時間帯が定義され、システムは、それらの時間帯の中で送信を行い、自身のネットワーク上における存在(presence)を知らせる。特定のPHYのデバイスが存在しない場合には、対応する送信機会の時間帯内において送信が生じない。図19(b)は、3つのS−CSS波形のうちの2つだけが検出された例を図解している。
まったく同じS−CSSの送信の周期THは、1つの実施態様においては、AC電源のサイクルの整数倍である。図20は、連続的なS−CSS送信の間の時間が、さらにU個のTDM単位(TDMU)に細分され、各TDMUがS個のTDMスロット(TDMS)に細分される実施態様を図解している。UおよびSの値は、特定のファクタに基づいて選択される。Uは、ネットワーク状態の更新の周期(または、待ち時間)に基づいて決定される。Sは、帯域幅の細分性と、ASのパケットが許容できる最小待ち時間の間におけるトレードオフで決定される。UおよびSの例示的な値は、3≦U≦10であり、SはPの整数倍とする。しかながら、これらの値の選択は、アプリケーションに依存する。
ネットワーク状態の知識は、プリセット済みのポリシーを基礎としてリソースがどのように共有されるかを決定するために使用される。基本概念は、ネットワーク状態が、TDMU内の特定のTDMAに関連付けされるということである。明瞭のため、ここでの例は特定のポリシーおよび異なるシステム固有(native)PHYの最大数がP=3に等しいと仮定するが、本発明は、一般的(general)であり、これらのポリシーから独立している。実際においては、市場にあるデバイスおよび標準化の状態が、プリセット済みのポリシーをはじめ、P、S、およびUについての最適化された値を生成するべく考慮に入れられる。一般性を失うことなく、以下の例においては、次に挙げるポリシーを遵守する。3つすべてのPHYが存在する場合には、(1)PHY−Aデバイスにそれらのリソースの50%まで使用する権利が与えられ、(2)PHY−Bデバイスにそれらのリソースの25%まで使用する権利が与えられ、(3)PHY−Cデバイスにそれらのリソースの25%まで使用する権利が与えられる。2つのPHYだけしか存在しない場合には、各システムに、それらのリソースの50%まで使用する権利が与えられる。各システムは、それぞれのQoS制約が許容する場合には、より少ないリソースを使用してよい。またシステムは、別のシステムがそれの持っていたリソースを放棄する場合に、プリセット済みのポリシーよりも多くの、または少ないリソースを使用できる。この特徴は、動的帯域幅割り当て(DBA)と呼ばれる。
システムは、S−CSS信号を使用して、それらのリソースのための要求をほかのすべてのデバイスに報知する。たとえば図20には、ウインドウ内の複数のS−CSSフィールドが示されている。ウインドウ内の最初のフィールドb0は、システムの存在(presence)を報知し、ウインドウ内の2番目のフィールドb1は、リソース要件を報知する。フィールドb1内にS−CSS(A)が存在する場合には、それが、そのPHY−Aデバイスがそれに利用可能なすべての(すなわち、ポリシーによる権利分の)リソースを欲していることを意味する。フィールドb1内にS−CSS(A)が存在しない場合には、PHY−Aデバイスが、ほかのシステムの利益のためにいくつかのリソースを放棄可能であることを意味する。ほかのウインドウのフィールドもまた存在し、たとえばDBAの実装におけるより高い帯域幅の細分性、システムの再同期、および周波数分割多重化(FDM)リソース共有の要求といったいくつかの特徴を可能にすることができる。フィールドbx(x=1,2,3...)の存在は、必須ではないが、電力線チャンネル上における複数のシステム間のより良好なリソース共有を可能にする。
ネットワーク状態がどのように特定のTDMA構造に関連付けされるかについての例として、ネットワーク内のノードが、図19(a)に示されるとおりの3つすべてのPHYのS−CSS波形を検出することを仮定する。図21は、前述のポリシーがS=12の場合に満たされたTDMA構造を図解している。
ネットワーク状態がどのように特定のTDMA構造に関連付けされるかについての別の例として、ネットワーク内のノードが、図19(b)に示されるとおり、PHY−AおよびPHY−CだけのPHYのS−CSS波形を検出することを仮定する。図22は、前述のポリシーがS=12の場合に満たされた2つのTDMA構造を図解している。これら2つの解決策は、システムに対して保証可能な最小待ち時間に関して異なる。
両方の例において、システムには、インターリーブされたTDMSが割り当てられて待ち時間が最小化される。異なる割付方法としては、連続するTDMSの塊が割り当てられる。この解決策は、実装を簡略化するが、待ち時間を最小化しない。ここでもQoS制約を基礎として適切な選択が行われ、ケースごとの根拠に依存する。
図23〜図25は、2つのS−CSSウインドウのフィールド、すなわちb0およびb1がリソース要件の報知に使用されるときの、S=12およびP=3についてのTDMA構造を図解している。この特定の例においては、各TDMUの開始時に2つのTDMSスロットが導入され、それをCSMA内のすべてのシステムによって使用できる。
使用のために利用可能な特別なTDMA構造に関して言えば、すべての利用可能なTDMA構造およびネットワーク状態に対するそれらの関連がそのネットワーク上のすべてのデバイスに既知であることが必要とされる。1つの実施態様においては、これらのTDMA構造がメモリ内にプリセットされる。実際上はメモリ内にストアされる利用可能なTDMA構造の数に制約を掛けるが、本発明は、任意数のプリセット済みのTDMA構造を伴って機能できる。
S−CSSプロトコルは、次に示すとおり、電力コントロールを使用して機能することもできる。必ずしもすべてのノードがそれぞれのIPP波形を同時に送信せず、それに代えて次の同期期間にデータの送信を計画しているノードだけが同時にIPPを送信する。ノードは、データの送信を計画していない場合にIPP波形を送信しない。またノードは、D1およびD2内においてCSMAを使用して充分な送信ができるときにはIPP波形を送信する必要がない。所望のリンクを確立するための最小必要電力を評価した後、ノードは、最大電力ではなく、その電力でIPP波形を送信する。これは、そのノードの干渉領域(Interference footprint)を縮小する効果を有する。
(S−CSSに基づく異種(Heterogeneous)ネットワークのためにSTRプロトコル)
以下のSTRプロトコルは、異種(Heterogeneous)ネットワークのために設計され、S−CSSの可用性およびそのネットワークと曖昧でなく関連付けされた既知のTDMA構造のセットを利用する。手前で述べたとおり、共通のシステム固有(native)のPHYを共有するすべてのノードは、S−CSSを同時に、周期的に、または時折送信し、かつほかのシステム(図18および図19(a)、(b)参照)とともにラウンド・ロビン方式で送信する。
システムのすべてのノードはフィールドb0内において、そのうちのいくつかはさらにフィールドb1において、それぞれのリソース要件に従って送信する。システムの各ノードは、ほかのシステムのノードのS−CSSとの重ね合わせを検出する。この検出に基づいて各ノードは、別のPHYシステムと同時に信号の送信/受信が可能か否か(STR利得を達成できる独立したノード)または別のTDMSを使用することによってそれの動作直交化しなければならないか(すなわち、時間共有のケース)を決定する。図26は、時間共有を使用して通信を直交化する2つの異種(Heterogeneous)システムを図解している。
各ノードは、干渉インデクス・ベクトル(IIV)を自律的に構築する。それらのそれぞれのマスタ・ノードに対する通信時に、システムのすべてのIIVのセットが共存PHYリスト(CPL)を形成する。IIVは、1つのシステム内のノードが異なるPHYを使用するほかのシステムからS−CSSを検出できるか否かを示す。図27(a)は、3つの異なるPHYを伴う3つのシステムにどのような相互の干渉が可能であるかを図解している。
図27(b)は、PHY−Cを使用するシステムのノードによって生成されるCPLを図解している。図27(b)に図解されたCPLは、マスタMcはS−CSS(B)のフィールドb0を検出するが、フィールドb1を検出しないことを示し、これは、1つまたは複数のPHY−Bシステム・ノードがMcの通信と干渉する可能性があること、およびマスタMcによって検出されるPHY−Bノードがそれらの最大利用可能リソースを要求していないことを意味する。ノードxは、異なるPHYを伴う任意のノードの存在(presence)を検出しない。ノードyは、S−CSS(B)およびS−CSS(A)のフィールドb0およびb1を検出し、それらは、ノードyの通信と干渉する1つまたは複数のPHY−Bシステム・ノードおよび1つまたは複数のPHY−Aシステム・ノードが存在すること、これらのシステムのうちのそれぞれの1つまたは複数が最大利用可能リソースを要求していることを示す。ノードzは、S−CSS(A)のフィールドb0およびb1を検出し、それらは、1つまたは複数のPHY−Aシステム・ノードがノードzの通信と干渉する可能性があること、ノードzによって検出された1つまたは複数のPHY−Aノードがそれらの最大利用可能リソースを要求していることを示す。PHY−Cを使用するシステム内のすべてのノードは、それぞれの存在(presence)を送信し、かつ低減されたリソースを受け入れできることを通知するノードyを除き、それぞれの最大リソースのための要求を送信する。
図23〜図25に示されているとおり、すべてのIIVは、TDMA構造に関連付けされる。たとえば、IIV(x){B,C,A}=“00 11 00”はパターン6に対応し、IIV(z){B,C,A}=“00 11 11”はパターン4に対応する。ノードxは、ノードzとの通信を希望するとき、使用可能スロットテーブル(UST)を計算することによっていずれのTDMSを使用するべきかが即座にわかる。図27(c)は、図27(b)のCPLのためのUSTを図解している。USTの各スロットは、センダー(sender)およびレシーバのTDMA構造が共通のTDMS値を有するときに1を有し、それ以外は0を有する。リンクx→zは、その後、UST内の“1”がマークされたTDMSを使用して設定される。たとえばリンクx→zは、USTスロット3、4、7、8、11、12がすべて1であることからTDMS3、4、7、8、11、12内において情報を通信できる。
(異種(Heterogeneous)STRプロトコルの説明)
異種(Heterogeneous)PHYのためのSTRプロトコルは次に示すステップを有し、それらを図37に図解する。
1.起動
起動、S−CSS周期との同期等(ステップ3602)
2.各ノードがリソース要件に従ってS−CSSを送信する(ステップ3604)。
3.各ノードがほかのシステムのS−CSSを検出し、次のとおりにIIVをセットする。
受信された信号が強い場合、すなわちスレッショルドより大きい場合に1、
受信された信号が弱い場合、すなわちスレッショルドより小さい場合に0(ステップ3606)。
4.各ノードがそれのIIVに対応するTDMA構造を選択し、各ノードが、それのシステムに対して割り当てられた専用のTDMS内においてだけ送信できるようになる(ステップ3608)。
5.各ノードがそれのIIVをマスタ・ノードに通信し、マスタがCPLを更新する(ステップ3610)。
6.各マスタ・ノードがそれのシステム内のすべてのノードに対して、たとえばビーコンを使用してそれのCPLを報知する(ステップ3612)。
7.すべてのノードがUSTを作成し、別のノードとの通信を希望するときには、UST内の“1”がマークされたTDMSを使用する(ステップ3614)。
図42は、この新しいSTRアルゴリズムをより包括的に図解している。図42に図解されているとおり、各ノードは、ほかのノードによって送信された共通信号を検出する(ステップ4002)。各ノードは、検出した信号に基づいてネットワーク状態を決定し(ステップ4004)、決定したネットワーク状態に基づいて特定のTDMA構造を選択する(ステップ4006)。
図28(a)および図28(b)は、2つのASを図解しており、一方はPHY−Bを使用し、他方はPHY−Cを使用する。各システムは、4つのノードを有し、そのうちの1つがマスタ、3つがスレーブである。システムB 2800内のすべてのノードは、IPP信号{b0,b1}={1,0}を送信する。システムC 2802内のノードについては、ノードa、b、およびcが{b0,b1}={1,0}を送信し、Moが{1,1}を送信する。システムB 2800内のノードは、IPP信号を受信し、それぞれのIIV={B,C,A}を作成する。ここで、(1)ノードxおよびzについて、図23および図28(a)に示されているとおり、IIV={10,00,00}(システムC 2802からのすべての信号がよわい)→パターン5を、(2)マスタMwおよびノードyについて、図25および28Bに示されているとおり、IIV={10,11,00}(システムC 2802から強いIPP信号がある)→パターン17を仮定する。
図29(a)は、図28(a)および図28(b)の異種(Heterogeneous)システムについて、システムB 2800内の各ノードがマスタMwに対してそれぞれのIIVをレポートすることを図解している。図29(b)は、ノードx、y、およびzから受信したIIVに基づいてマスタMwによって生成されたCPLを図解している。図29(c)は、生成したCPLを、ビーコン等の信号を通じてノードx、y、およびzに対してブロードキャストするマスタMwを図解している。図29(d)は、ノードMw、x、y、およびzのIIVに従って選択されたTDMパターンを図解している。
図30(a)、(b)は、図28(a)、(b)の異種(Heterogeneous)システムを図解しており、それにおいてはノードx、y、およびzがIPP{b0,b1}={1,0}を送信し、マスタMwが{1,1}を送信し、システムC 2802内のノードが受信したIPPからそれぞれのIIVs={B,C,A}を作成する。ここでマスタMoのIIVが{10,11,00}、ノードaおよびノードcのIIVが{10,10,00}、ノードbのIIVが{00,10,00}であると仮定する。システムC 2802内の各ノードは、それぞれのIIVをマスタMoにレポートする。図30(c)は、ノードa、b、およびcから受信したIIVに基づいてマスタMoによって生成されたCPLを図解している。図30(d)は、ノードMo、a、b、およびcのIIVに従って選択されたTDMパターンを図解している。詳しくはパターン6がノードbのために選択され、パターン2がノードaおよびcのために選択され、パターン17がマスタMoのために選択される。
図31(a)は、図28(a)の異種(Heterogeneous)システムを図解しており、それにおいてはリンクx←→z 3100およびリンクa←→b 3102が設定されている。図31(b)は、通信のためにノードxおよびzによって選択されたTDMパターンを図解している。ノードxおよびzが同一のTDMパターンを採用し、このパターンがシステムB 2800の通信にすべての時間スロットを割り付けることから、ノードxおよびzは、すべてのTDMスロット内において通信することができる。図31(c)は、通信のためにノードaおよびbによって選択されたTDMパターンを図解している。ノードaおよびbのTDMがスロット4、5、8、9、および12内の共通のリソース(すなわち、システムC 2802のリソース)を共有することから、ノードaおよびbは、TDMスロット4、5、8、9、および12内において通信することができる。
図31(d)は、図28(a)の異種(Heterogeneous)システムを図解しており、それにおいては、リンクx←→y 3104およびリンクa←→c 3106が設定されている。図31(e)は、通信のためにノードxおよびyによって選択されたTDMパターンを図解している。ノードxおよびyのTDMがスロット3、7、10、および11内の共通のリソース(すなわち、システムB 2800のリソース)を共有することから、ノードxおよびyは、TDMスロット3、7、10、および11内において通信することができる。図31(f)は、通信のためにノードaおよびcによって選択されたTDMパターンを図解している。ノードaおよびcのTDMがスロット4、5、8、9、および12内の共通のリソース(すなわち、システムC 2802のリソース)を共有することから、ノードaおよびcは、TDMスロット4、5、8、9、および12内において通信することができる。
リンクx←→z 3100およびa←→b 3102が同時に情報を通信するが、ノードxおよびzのIIVは、ノードaおよびbから有意の干渉をこれらのノードが受けないことを示し、同様にその逆も示される。したがって、システムB 2800およびC 2802に共通の通信リソースの空間的直交性および50%のSTR利得が、図31(a)に図解されたリンクについて達成される。
また、リンクx←→y 3104およびa←→c 3106のそれぞれは、図31(d)に図解されているとおり、他方に有意の干渉を作り出すことがあり得るが、図31(e)および図31(f)は、システムB 2800およびC 2802に共通の通信リソースの時間的直交性が、図31(d)に図解されたリンクについて、どのようにすれば達成されるかを図解している。より詳細に述べれば、リンクx←→y 3104は、TDMスロット3、7、10、および11内において通信し、リンクa←→c 3106は、TDMスロット4、5、8、9、および12内において通信する。
図34は、異種(Heterogeneous)ネットワークを伴うSTRを達成する方法を図解している。この方法によれば、3402においてネットワーク・ノードが、第1の時間期間の間に特定のQoSを伴って第1の信号が受信された場合には第1のネットワークに対して第1の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、それ以外であれば3402において第2の通信可否指標(link qualifier)を割り当てる。第1の信号が第2の時間期間の間に受信された場合には3404において第1のネットワークに対して第3の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられ、それ以外は3404において第4の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられる。第2の信号が第3の期間の間に特定のQoSを伴って受信された場合には、3406において第2のネットワークに対して第5の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられ、それ以外は3406において第6の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられる。第2の信号が第4の時間期間の間に受信された場合には3408において第2のネットワークに対して第7の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられ、それ以外は3408において第8の通信可否指標(link qualifier)が割り当てられる。複数の直交通信リソース・スキームのうちの1つが3410において、第1および第2のネットワークに割り当てられた第1から第8の通信可否指標(link qualifier)に従って選択され、別のネットワーク・ノードとの通信のために使用される。第1、第2、第3、および第4の時間期間は、オーバーラップしない期間である。ネットワーク・ノードは、3412において、ほかのネットワーク・ノードから直交通信リソース・スキームを受信し、選択され、かつ受信された直交通信リソース・スキームと共通のリソースを用いてだけ当該ほかのネットワーク・ノードと情報の通信を3414において行う。
図41(a)は、通信チャンネルをネットワーク・ノードに割り付けるSTR装置3900を図解している。STR装置は、通信信号を受信する受信部3902を含む。割り当て部3904は、(1)第1の時間期間の間に特定のQoSを伴って第1の信号が受信された場合には第1のネットワークに対して第1の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、その特定のQoSを伴わずに第1の信号が同じ形で受信された場合には、第1のネットワークに対して第2の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、(2)第2の時間期間の間に第1の信号が受信された場合には第1のネットワークに対して第3の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、特定のQoSを伴わずに第1の信号が同じ形で受信された場合には、第1のネットワークに対して第4の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、(3)第3の時間期間の間に特定のQoSを伴って第2の信号が受信された場合には第2のネットワークに対して第5の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、その特定のQoSを伴わずに第2の信号が同じ形で受信された場合には、第2のネットワークに対して第6の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、(4)第4の時間期間の間に第2の信号が受信された場合には第2のネットワークに対して第7の通信可否指標(link qualifier)を割り当て、特定のQoSを伴わずに第2の信号が同じ形で受信された場合には、第2のネットワークに対して第8の通信可否指標(link qualifier)を割り当てる。第1、第2、第3、および第4の時間期間は、オーバーラップしない期間である。選択部3906は、第1および第2のネットワークに割り当てられた第1から第8の通信可否指標(link qualifier)に従って複数の直交通信リソース・スキームのうちの1つを選択し、送信部3908は、選択された直交通信リソース・スキームを使用して別のネットワーク・ノードと通信する。
図41(b)は、通信チャンネルをネットワーク・ノードに割り付けるSTR集積回路モジュール3950を図解している。STR集積回路モジュール3950は、STR装置3900を含む集積回路3952を有する。
以上の記述は本発明を例証し、説明している。しかしながらこの開示は、本発明の好ましい実施態様を示し、述べているに過ぎず、本発明がこのほかの多様な組み合わせ、修正、および環境を伴って使用され得ることは理解される必要がある。また、この中の説明は上記の教示および関連技術の当業者の技能および知識と釣り合ったものであり、それに明示されるところの本発明の概念の範囲内において本発明は、変更または修正が可能である。たとえば、各実施態様の1つまたは複数の要素が省略され、またはほかの実施態様の中に組み込まれるということはあり得る。
以上の本発明の実装および実施態様の説明は、限定でない例証および説明の目的で与えられた。本発明は、ここで特定の構造、材料、および実施態様を参照して述べられているが、本発明がここに開示された特定の特徴および詳細に限定されることはない。むしろ本発明は、付随する請求項の範囲内にあるように、すべての機能的に等価な構造、方法および使用に拡張される。ここに提供されている説明は、網羅的でなく、本発明を開示された厳密な形式に限定することもない。以上の実施態様の例は、説明目的のためにだけ提供されており、いかなる形においても本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。この中で用いられている単語は、限定の単語ではなく、説明および例証の単語である。この教示は、容易に実現され、ほかのタイプの装置に応用できる。さらに、ここに述べ、その後修正されたところの付随する請求項およびそれらの均等概念の及ぶところ、範囲、および精神の中での修正および変形は、上記の教示に照らして可能であるか、または本発明の実施から得ることができる。さらにまた、本発明の要素が単数で述べられ、または請求されることがあっても、単数とする限定が明示的に述べられていない限りは複数も企図される。本発明の利点を強調する目的で論じられた代替構造は、明示的な識別がない限り従来技術を構成するものではない。特に指定していない限り、本発明の1つまたは複数の特徴が必須、または決定的ということはない。
本発明によれば、多くのノードまたは複数のネットワークの存在下においてさえも、全体的なネットワーク・スループットを向上させるという最終的な到達目標とともに、単一のネットワークまたは複数の隣接するネットワークが相互干渉を低減し、それらの全体的なスループットを向上させること、および最適性能を維持することを可能にするプロトコルが提供可能である。
3702 受信部
3706 電力決定部
3708 送信部
3710 受信品質決定部
3750 モジュール
3752 集積回路
3800 STR装置
3802 ノードペア通信決定部
3804 通信可否指標割り当て部
3806 通信チャンネル割り付け
3850 モジュール
3852 集積回路
3902 受信部
3904 割り当て部
3906 選択部
3908 送信部
3950 モジュール
3952 集積回路

Claims (10)

  1. 複数のネットワークのそれぞれに含まれる通信端末が同一のPHYを用いて通信する通信方法であって、
    (a)前記複数のネットワークのそれぞれに設けられる制御端末が、各ネットワーク内の通信端末のペアのそれぞれについて、前記通信端末のペアが特定のQoSで通信できるか否かを決定するステップと、
    (b)前記制御端末が、前記特定のQoSで通信できると決定された通信端末の各ペアに対して、当該通信可能であること示す第1の指標を割り当て、前記特定のQoSで通信できないと決定された通信端末の各ペアに対して、当該通信不可能であることを示す第2の指標を割り当てるステップと、
    (c)前記制御端末が、前記第1の指標が割り当てられた第1の通信端末および第2の通信端末の第1のペアに利用可能なチャネルを割り当てるステップと、
    (d)前記制御端末が、前記ステップ(b)で各ペアに割り当てられた第1の指標および第2の指標と、前記ステップ(c)で前記第1のペアに割り当てられたチャネルとの関係を用いて、前記第1のペア以外の通信端末のそれぞれが利用可能なチャネルおよび利用不可能なチャネルを決定するステップと、
    (e)前記ステップ(d)の決定結果に基づき、第3の通信端末および第4の通信端末の第2のペアに利用可能なチャネルを割り当てるステップと、を含み、前記ステップ(e)では、前記第1のペアに割り当てられたチャネルについて、前記第1のペアのデータ送信側の通信端末に対する通信可否として前記第2のペアのデータ受信側の通信端末に前記第2の指標が割り当てられており、且つ、前記第2のペアのデータ送信側の通信端末に対する通信可否として前記第1のペアのデータ受信側の通信端末に前記第2の指標が割り当てられている場合に、前記第2のペアに前記第1のペアと同じチャネルを割り当てる
    通信方法。
  2. 前記ステップ(e)は、(i)前記第3の通信端末と前記第1の通信端末とのペアおよび(ii)前記第3の通信端末と前記第2の通信端末とのペアの両方に前記第2の指標が割り当てられている場合に、前記第3の通信端末に対して送信用および受信用の両方のためのチャネルを割り当てるステップを含む、
    請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記ステップ(e)は、前記第3の通信端末と前記第2の通信端末とのペアに前記第2の指標が割り当てられている場合に、前記第3の通信端末に対して送信のためのチャネルを割り当てるステップを含む、
    請求項1に記載の通信方法。
  4. 前記ステップ(e)は、前記第3の通信端末と前記第1の通信端末とのペアに前記第2の指標が割り当てられ、前記第3の通信端末と前記第2の通信端末とのペアに前記第1の指標が割り当てられている場合に、前記第3の通信端末に対して受信のためのチャネルを割り当てるステップを含む、
    請求項1に記載の通信方法。
  5. 前記チャネルは、時間分割多元接続スキームにおける時間スロット、符号分割多元接続スキームにおける拡散符号、および直交周波数分割多重化スキームにおけるサブ搬送波周波数のうちの1つである、
    請求項1に記載の通信方法。
  6. さらに、
    前記第2の通信端末から前記第1の通信端末に対して信号を通信するステップと、
    受信された信号に基づいて、特定のQoSを満たしつつ、前記第1の通信端末から前記第2の通信端末に情報を通信するために要求される電力を決定するステップと、
    前記決定された電力において前記第1の通信端末から前記第2の通信端末に情報を送信するステップと、
    を包含する請求項1に記載の通信方法。
  7. 前記ステップ(d)は、(1)前記第3の通信端末と前記第1の通信端末とのペア、及び前記第3の通信端末と前記第2の通信端末とのペアの両方に前記第2の指標が割り当てられている場合、送受信のための前記第3の通信端末で利用可能なチャネルとしてマーキングするために、前記ステップ(a)から前記ステップ(b)で生成されたMNC(ノード連結性行列)を使用するステップを含む、
    請求項1に記載の通信方法。
  8. 前記ステップ(d)は、前記第3の通信端末と前記第1の通信端末とのペア、及び前記第3の通信端末と前記第2の通信端末とのペアの両方に前記第1の指標が割り当てられている場合、送受信のための前記第3の通信端末で利用不可能なチャネルとしてマーキングするために、前記ステップ(a)から前記ステップ(b)で生成されたMNC(ノード連結性行列)を使用するステップを含む、
    請求項1に記載の方法。
  9. 複数のネットワークのそれぞれに含まれる通信装置を同一のPHYを用いて通信させる制御装置であって、
    ネットワーク内の通信端末のペアのそれぞれについて、前記通信端末のペアが特定のQoSで通信できるか否かを決定する決定部と、
    前記特定のQoSで通信できると決定された通信端末の各ペアに対して、当該通信可能であること示す第1の指標を割り当て、前記特定のQoSで通信できないと決定された通信端末の各ペアに対して、当該通信不可能であることを示す第2の指標を割り当てる判定部と、
    前記第1の指標が割り当てられた第1の通信端末および第2の通信端末の第1のペアに利用可能なチャネルを割り当て、各ペアに割り当てられた第1の指標および第2の指標と、前記第1のペアに割り当てられたチャネルとの関係を用いて、前記第1のペア以外の通信端末のそれぞれが利用可能なチャネルおよび利用不可能なチャネルを割り当てるチャネル割り当て部と、を備え、
    前記チャネル割り当て部は、
    前記第1のペアに割り当てられたチャネルおよび前記第1の指標および前記第2の指標を用いて、第3の通信端末および第4の通信端末の第2のペアに利用可能なチャネルを割り当て、
    前記第1のペアに割り当てられたチャネルについて、前記第1のペアのデータ送信側の通信端末に対する通信可否として前記第2のペアのデータ受信側の通信端末に前記第2の指標が割り当てられており、且つ、前記第2のペアのデータ送信側の通信端末に対する通信可否として前記第1のペアのデータ受信側の通信端末に前記第2の指標が割り当てられている場合に、前記第2のペアに前記第1のペアと同じチャネルを割り当てる、
    制御装置。
  10. 複数のネットワークのそれぞれに含まれる通信装置を同一のPHYを用いて通信させる集積回路であって、
    ネットワーク内の通信端末のペアのそれぞれについて、前記通信端末のペアが特定のQoSで通信できるか否かを決定する決定部と、
    前記特定のQoSで通信できると決定された通信端末の各ペアに対して、当該通信可能であること示す第1の指標を割り当て、前記特定のQoSで通信できないと決定された通信端末の各ペアに対して、当該通信不可能であることを示す第2の指標を割り当てる判定部と、
    前記第1の指標が割り当てられた第1の通信端末および第2の通信端末の第1のペアに利用可能なチャネルを割り当て、各ペアに割り当てられた前記第1の指標および前記第2の指標と、前記第1のペアに割り当てられたチャネルとの関係を用いて、前記第1のペア以外の通信端末のそれぞれが利用可能なチャネルおよび利用不可能なチャネルを割り当てるチャネル割り当て部と、を備え、
    前記チャネル割り当て部は、
    前記第1のペアに割り当てられたチャネルおよび前記第1の指標および前記第2の指標を用いて、第3の通信端末および第4の通信端末の第2のペアに利用可能なチャネルを割り当て、
    前記第1のペアに割り当てられたチャネルについて、前記第1のペアのデータ送信側の通信端末に対する通信可否として前記第2のペアのデータ受信側の通信端末に前記第2の指標が割り当てられており、且つ、前記第2のペアのデータ送信側の通信端末に対する通信可否として前記第1のペアのデータ受信側の通信端末に前記第2の指標が割り当てられている場合に、前記第2のペアに前記第1のペアと同じチャネルを割り当てる、
    集積回路。
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