JP5343956B2 - フィールド機器の信号伝送方法、フィールド機器、無線モジュール、システム - Google Patents

フィールド機器の信号伝送方法、フィールド機器、無線モジュール、システム Download PDF

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Description

本発明は、プラントあるいは工場などに分散配置されている、圧力・差圧伝送器や、各種流量計、温度計、バルブポジショナなどのフィールド機器に関し、特に、無線手段により、フィールド機器の持つ診断情報などの付加情報を、フィールド機器を管理するシステムに伝送するフィールド機器の信号伝送方法の改善の他、フィールド機器、無線モジュール、システムに関する。
一般に、フィールド機器は、石油化学や、食薬品、上下水道、製鉄などの各種のプロセス配管現場などに設置され、配管の温度や、圧力、流量などの物理量を検出し、検出した信号を離れた場所に設置される制御機器に送信し、あるいは制御機器から送信された信号を受信して動作するものである。このようなフィールド機器としては、例えば、圧力・差圧伝送器、流量計、温度計、バルブポジショナなどが挙げられる。
この種のフィールド機器に関連するものがある(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。
図11はこのような各特許文献の記載に基づいて想起されるバルブポジショナ(以下単にポジショナという)の概念的構成ブロック図である。ポジショナ10は、信号入力部11で4−20mAの電流信号を受信し、バルブ20がそれに従ったバルブ位置になるように、センサ信号入力部13で受けたポジションセンサ信号Positionを信号処理部12で測定し、信号処理部12はバルブ操作部14に対して操作信号をバルブ20に出力する。
スマート形と呼ばれる多くのポジショナは、その機器内にバルブ20への操作圧力を測定する圧力センサ(図示せず)を内蔵している。その圧力信号Pressureはセンサ信号入力部13に入力され、信号処理部12にて適宜処理され操作圧力のモニタができるようになっている。この場合、操作圧力のモニタだけでなく、バルブのポジショナと併せて様々なバルブの診断もできるようになっている。
ポジションセンサ信号や圧力センサ信号、あるいはバルブの診断結果は、いわゆるスマート通信と呼ばれる通信により、スマート信号送受信部15から上位システムに送信される。スマート通信とは、4−20mA信号に重畳するディジタル通信のことであり、ハイブリッド通信などとも呼ばれる。実用化されているものでは、HART,Brain,DEなどがある。
上位システムとは、携帯型のハンドヘルドコミュニケータ(HHC)の場合もあれば、いわゆるアセット管理システムの場合もある。
近年、フィールド機器のインテリジェント化が進み、様々なプロセス稼動情報や診断情報をアセット管理システムに送信して、機器の保守費用を最適化する要求が強まっている。
しかしながら、既存の分散型制御システム(DCS)では、次のような問題がある。
既存の分散型制御システムでは最新のアセット管理システムを接続することが困難な場合がある。一般的には、マルチプレクサを増設し、アセット管理システムから一台一台の機器のポジショナにディジタル通信の接続を行うが、I/Oカードの4−20mAループの通信帯域におけるインピーダンスの低さから、通信が出来ない場合がある。
この場合、4−20mAループに直列にフィルタを挿入して通信帯域におけるインピーダンスを高くする処置をとるが、電圧降下のために分散型制御システム側の出力可能電圧を超えてしまうことがある。
このような問題が生じないディジタル信号の伝送方法として、無線による伝送方式がある。この伝送方式を可能にするためフィールド機器に無線モジュールを付加する技術は既に沢山提案されている。
既存の4−20mAで計装されているフィールド機器に無線モジュールを付加することで、フィールド機器の様々なプロセス稼動情報や診断情報をアセット管理システムに送信することが可能となる。図12はそのように構成したポジショナの一例を示す構成ブロック図であり、図中の無線信号送受信部16が無線モジュールである。
特開2003−134261号公報 特開2003−051894号公報 特開2004−021877号公報 特表平10−508129号公報 特許第3635982号公報
しかし、無線モジュールを付加することにより、信号処理部とのディジタル信号の授受を行うが、無線プロトコルへの論理的変換が必要になり、無線信号送受信部のファームウェアを機器の機能仕様に合わせて設計する必要がある。
例えば、電源部と無線信号送受信部を具備する共通の無線モジュールを開発する場合、機器の機能仕様はそれぞれに異なるため、信号処理部から来るディジタル信号の論理フォーマットを無線信号送受信部でプロトコル変換し、送信する必要がある。
本発明の目的は、このような課題を解決するもので、フィールド機器において最小限の開発費用で無線モジュールのファームウェアが開発できるようにすると共に、アセット管理システムなどのホスト側アプリケーションとの接続を容易にすることが可能なフィールド機器の信号伝送方法を提供することにある。
本発明のフィールド機器の信号伝送方法は、プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信すると共に、信号処理部に接続されデータを装置との間で無線信号で送受信する無線信号送受信部を備えたフィールド機器の信号伝送方法において、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記無線信号送受信部より前記信号線を介することなく前記装置との間で制御ループを構成しない無線によりデータを伝送し、前記装置は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされることを特徴とする。ここで、上位層とは、プロトコルの物理層を除くデータリンク層やアプリケーション層である。
このような伝送方法によれば、既存の4-20mAのスマート型フィールド機器の信号処理部のファームウェアを全く変更することなく、あるいはごく一部の変更により、無線信号送受信部との信号のやりとりが可能になる。また、無線信号送受信部16のファームウェアは機器に依存することなく、スマート通信プロトコルの上位層を単に転送すればよいので、ファームウェアが簡単であり、かつ機器間で共通化が可能になる。さらにまた、既存のアセット管理システムのソフトウェアの構成の変更なしに、最小限のソフトウェアモジュール変更により、無線対応機器との通信が可能となる。
このような信号伝送方法においては、無線で伝送する通信プロトコルのフレームは、コマンド、バイト数、データを含む。
また、信号処理部と無線信号送受信部との物理的信号のやり取りでは、変調がされていない論理信号が用いられる
また、信号処理部と無線信号送受信部との間の通信プロトコルのフレームは、4−20mA機器で使用されるディジタル通信プロトコルのデータリンク層またはアプリケーション層またはその組み合わせである
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のフィールド機器の信号伝送方法。
また、上位層を利用するディジタル通信プロトコルは、HARTプロトコルである。
本発明のフィールド機器は、プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信すると共に、信号処理部に接続されデータを装置との間で無線信号で送受信する無線信号送受信部を備えたフィールド機器において、前記無線信号送受信部は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記信号線を介することなく前記装置との間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送し、前記装置は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされることを特徴とする。
また、無線信号を送受信していないときの余剰電流を蓄電する電源部を備え、この電源部に蓄えた電力を前記無線信号送受信部に供給し無線信号の送受信に利用するように構成する。
本発明の無線モジュールは、プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信するフィールド機器に取り外し可能な無線モジュールにおいて、前記フィールド機器の信号処理部に接続され、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記信号線を介することなく装置との間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送する無線信号送受信部を備え、前記装置は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされることを特徴とする。
また、無線信号を送受信していないときの余剰電流を蓄電する電源部を備え、この電源部に蓄えた電力を前記無線信号送受信部に供給し無線信号の送受信に利用するように構成する。
本発明のシステムは、プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信すると共に、信号処理部に接続されデータを無線信号で送受信する無線信号送受信部を備えたフィールド機器と、このフィールド機器と無線通信を行うターミナルと、このターミナルに接続され、診断情報データベースにアクセス可能なアセット管理システムと、を備え、前記無線信号送受信部は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記信号線を介することなく前記アセット管理システムとの間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送し、前記アセット管理システムは、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされることを特徴とする

以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
本発明のフィールド機器の信号伝送方法、フィールド機器、無線モジュール、システムによれば、
(1)既存の4-20mAのスマート型フィールド機器の信号処理部のファームウェアを全く変更することなく、あるいはごく一部の変更により、ホストシステムと無線信号送受信部との信号のやりとりが可能になる。
(2)無線信号送受信部のファームウェアは機器に依存することなく、スマート通信プロトコルの上位層を単に転送すればよいため、ファームウェアが簡単であり、かつ機器間で共通化が可能となる。
(3)既存のアセット管理システムのソフトウェアの構成の変更なしに、最小限のソフトウェアモジュール変更により、無線対応機器との通信が可能となる。
本発明に係るポジショナの一実施例を示す原理的構成ブロック図である。 図1のポジショナを使った場合のシステム構成の一実施例を示す構成図である。 センサの一例を示す構成ブロック図である。 HARTプロトコルのフレームフォーマットを示す図である。 アセット管理システムの一構成例である。 本発明の第2の実施例を示す構成図である。 本発明の第3の実施例を示す構成図である。 本発明の第4の実施例を示す構成図である。 本発明の第5の実施例を示す構成図である。 本発明の第6の実施例を示す構成図である。 従来のポジショナの一般的な基本構成を示す概念的構成ブロック図である。 ポジショナの一例を示す構成ブロック図である。
以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。ここでは、フィールド機器の一つであるポジショナを例にとって説明する。図1は本発明に係るポジショナの一実施例を示す原理的構成ブロック図である。このポジショナ10aにおいて図12と異なるところは電源部17aとセンサ信号入力部13aである。
電源部17aは、電源入力を4-20mA信号入力部11から取る。無線の送信および受信を行わないときの機器の最小消費電流(静的消費電流ともいう)は、4mAよりも低い電流、例えば3.6mA以下になるように設計しておく。仮に、機器の静的消費電流を3.2mAとし、DCSからの最小入力電流を3.6mAとすれば、いかなる場合においても0.4mA以上の余剰電流が得られる。電源部17aは、この余剰電流を電源部に内蔵の充電型電池あるいは大容量コンデンサなどに蓄電し、送信時または受信時に取り出して無線信号送受信部16へ供給して電力使用できるように構成されている。
センサ信号入力部13aは、診断という点に着目し、従来と同様のバルブ開度や操作圧力の信号(Position,Pressure)の他に、外部から入力される振動や歪み、周囲温度などのセンサ入力信号AUXも受け、これを信号処理部12に渡して測定され得るように構成されている。
現在、フィールド機器のネットワークの適用を想定した無線プロトコルに、規格IEEE802.15.4がある。この規格の代表的な伝送レートは250kbpsである。パルブポジショナの診断情報を一度に送るバイト数を、かりに100byteとすると、3.2msec(=1/250k×8×100)の時間がかかる。簡単のために、5secに1回定期的に診断情報を送信するアプリケーションを想定すると、全体の0.06%(=3.2÷5000×100)の時間を送信に使えばよいことになる。
無線信号送受信部16の送信時の消費電流を100mA、その他の時間をスリープさせて消費電流をほぼ0mAとすると、0.06mA(=100mA×0.06÷100)以上の余剰電流があればよいので、上記余剰電流0.4mA以上は十分実用的な値であることが分かる。
なお、無線信号送受信部16は携帯型データ端末あるいは他のフィールド機器ともデータの送受が可能に構成されている。
また、無線信号送受信部16から送信するデータとしては、診断情報の他に、プロセス量、補助的プロセス量、機器稼動情報などがあり、そのうちの任意の1つまたは複数のデータを適宜送信できるようになっている。
また、無線信号送受信部と電源部は、その一部または全部が取り外し可能なモジュール構成で形成される場合もある。
図2は図1のポジショナを使った場合のシステム構成の一実施例を示す構成図である。バルブ20およびポジショナ10aは複数組あることを想定しているが、図では1組だけ示してある。図において、100は4−20mAの信号をポジショナ10aに与える既存のDCS100である。200はアセット管理システムである。210はポジショナ10aと無線通信を行うためのターミナルであり、アセット管理システム200に接続されている。220は診断情報を記憶した診断情報データベースであり、アセット管理システム200からのアクセスが可能になっている。
ポジショナ10aからは、プロセス稼動情報やバルブ診断情報をアセット管理システム200に送信する。具体的には、例えば以下のような内容を送信する。
(1)バルブの開時間、閉時間、ストローク回数などのバルブ稼動状況
(2)操作圧力、バルブ開度(ポジション)、外部センサ入力信号
(3)Stickの発生状況などのバルブ診断情報
このような構成によれば、4−20mAの信号入力をそのまま生かしているため、既存のDCSをそのまま継承して使用できる。また、制御ループは、無線でなく4−20mAの信号を使うので、制御安定性、信頼性は従来のままである。
また、4−20mAのループの余剰電流を利用しており、それを蓄電して送信あるいは受信用の電力として使用するので、電池交換や外部電源入力が不要である。
また、無線では、主に診断に必要なデータを送信し、アセット管理システムでデータを扱うようにしている。これにより、保守費用の削減が期待できる。
なお、上記実施例では、4−20mAをDCSから入力するバルブポジショナの例について説明したが、4−20mAをDCSに出力する差圧伝送器や温度伝送器、流量計などのセンサについても本発明は適用可能である。
図3はこのようなセンサの一例を示す構成ブロック図である。センサ10bは、例えば24Vの供給電圧が外部から与えられ、圧力、温度、流量などのセンサ信号に応じた電流を出力するように構成されたものである。
図において、無線信号送受信部16と電源部17aは図1のものと同等である。信号処理部12aは、センサ信号入力部13bで受信したセンサ信号を測定し、センサ信号に対応した値を4−20mA信号出力部11aを介してDCSに送信する。センサ10b内部の消費電流が、出力電流(通常、3.6mA以上)に対して余裕があれば、それが余剰電流となり、電源部17aに蓄積される。
次に、本発明に係るフィールド機器の信号伝送方法について説明する。本発明では、無線モジュールを付加することにより、信号処理部とのディジタル信号の授受を行うが、無線プロトコルへの論理的変換が必要になり、無線信号送受信部のファームウェアを機器の機能仕様に合わせて設計する必要がある。
例えば、電源部と無線信号送受信部を具備する共通の無線モジュールを開発する場合、機器の機能仕様はそれぞれに異なるため、信号処理部から来るディジタル信号の論理フォーマットを無線信号送受信部でプロトコル変換し、送信する必要がある。
本実施例で説明するフィールド機器は、最小限の開発費用で無線モジュールのファームウェアが開発できるようにし、またアセット管理システムなどのホスト側アプリケーションとの接続を容易にするものである。
次に、上記で説明した図1や図3に示すフィールド機器において以下のような動作により信号を伝送することのできる本発明の信号伝送方法について説明する。
(1)信号処理部12と無線信号送受信部16との信号のやり取りは、論理的にいわゆるスマート通信のプロトコルを使う。
製造者固有あるいは国際的標準化団体によって規格化されたスマート通信には、HART,Brain,DEなどがあり、それぞれ物理層は異なる。例えば、HARTにおいては、FSKという周波数変調方式を採用している。本発明では、信号処理部12と無線信号送受信部16のインタフェースはいわゆるロジックレベル(0−3Vや0−5VをOnまたはOffとする信号、NRZとも呼ばれる)とする。
(2)無線信号送受信部16とホストシステムとの通信には、HARTプロトコルの上位層のデータを送受する。図4はHARTプロトコルのフレームフォーマットを示す図である。ここには、データリンク層とユーザ層が含まれているが、無線信号送受信部16とホストシステムとの通信は、ユーザ層(コマンド、バイト数、データ)あるいはユーザ層とデータリンク層の一部を送受信する。
つまり、無線プロトコルに含まれる上位層のデータには、スマート通信のフレームを用いることとする。なお、無線プロトコルの例としては、現在フィールド機器のネットワークの適用を想定した無線通信規格(IEEE802.15.4など)がある。
次にホストシステム側について説明する。図5はアセット管理システムの一構成例である。アセット管理システム本体201と通信サーバ202のソフトウェア間のインタフェースは、例えば業界標準のOPCインタフェースなどが採用されている。通信サーバ202では、入出力(I/O)モジュール203や無線ターミナル210などのハードウェアへのアクセスを行っている。
仮に、有線フィールド機器との通信方式がHARTであり、無線フィールド機器との通信の上位層のデータもHARTのフォーマットであるとすると、アセット管理システムから見たOPCのデータ形式は全く同じであり、無線機器も有線機器も区別することなく扱うことができる。
また、HARTにおいては、HCF(HART Communication Foundation)によりDD(Device Description)がサポートされており、機器の属性やパラメータアクセスのためのメニュー構造が定義されている。これも、有線機器と同様に無線機器にも適用可能である。
このような信号伝送方法により、次のような効果が発揮される。
(1)既存の4-20mAのスマート型フィールド機器の信号処理部のファームウェアを全く変更することなく、あるいはごく一部の変更により、無線信号送受信部との信号のやりとりが可能になる。
(2)無線信号送受信部16のファームウェアは機器に依存することなく、スマート通信プロトコルの上位層を単に転送すればよいので、ファームウェアが簡単であり、かつ機器間で共通化が可能になる。
(3)既存のアセット管理システムのソフトウェアの構成の変更なしに、最小限のソフトウェアモジュール変更により、無線対応機器との通信を可能にする。
以下に図6に基づいて本発明を詳細に説明する。図6は、本発明の第2の実施例を示す構成図である。図1の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図6の実施例の特徴は、充電回路41及び充電素子43に係る構成にある。また、図6の実施例は、バルブポジショナ(フィールド機器)40であり、接続点Aと接続点Bとは4−20mAの信号(アナログ信号)を入力する信号線(図示せず)に接続される。
シャントレギュレータ(電源電圧生成手段)31の一端は接続点Aに接続され、電流検出抵抗32の一端は接続点Bに接続される。また、シャントレギュレータ31の他端と電流検出抵抗32の他端とは接続点Eで接続される。そして、接続点Eをフィールド機器40の共通電位とする。また、シャントレギュレータ31は、接続点Aに流入される4−20mAの入力電流から、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35等の4−20mAの信号処理に係る内部回路の電源電圧を生成する。
また、アナログ/ディジタル変換器(ADC)33は、接続点Aと接続点Eとに接続され、電力が供給される。さらにまた、アナログ/ディジタル変換器33には、接続点Bの信号と外部センサ入力からの信号Cと信号Lと信号Mとが入力される。
さらに、信号処理部34は、接続点Aと接続点Eとに接続され、電力が供給される。また、信号処理部34には、アナログ/ディジタル変換器33の出力の信号Fが入力され、さらに、信号PWFLが入力され、信号COMMが入出力される。そして、信号処理部34はマイクロプロセッサ(図示せず)及びメモリ(図示せず)等で形成される。さらに、そのメモリにはプログラム及びデータが格納されている。
さらにまた、信号処理部34は、信号線の電流値と内部回路の消費電流値の相関を算出する充電制御手段の機能を有する。そして、信号処理部34には、信号CTRL、信号PWFL、信号WKUP、信号COMMが入力及び出力される。
また、ディジタル/アナログ変換器(DAC)35は、接続点Aと接続点Eとに接続され、電力が供給される。さらにまた、ディジタル/アナログ変換器35には、信号処理部34の出力の信号Gが入力される。
さらに、IPモジュール36にはディジタル/アナログ変換器35の出力の信号Hが入力され、コントロールリレー37にはIPモジュール36の出力が入力される。そして、IPモジュール36は電気信号を空気圧信号に変換する。さらにまた、コントロールリレー37はこの空気圧信号を増幅してバルブ20に対して圧力を出力する。
また、圧力センサ38とバルブ20とには、コントロールリレー37の出力の圧力信号Jが入力される。さらにまた、圧力センサ38は信号Lを出力する。
さらに、ポジションセンサ39にはバルブ20からの位置信号Kが機械的、あるいは磁気的手段等により入力される。さらにまた、ポジションセンサ39は信号Mを出力する。
また、充電回路41は、接続点Aと接続点Eとに接続され、さらに接続点Dに接続される。さらにまた、充電回路41には信号処理部34の出力の信号CTRLが入力される。そして、充電回路41は、接続点Aに流れ込む電流(信号線の電流)の一部から接続点Dのための電流あるいは電圧を生成し、後段の蓄電デバイス43を充電する。
さらに、電圧低下検出回路(充電状態検出手段)42は、接続点Dと接続点Eとに接続される。さらにまた、電圧低下検出回路42は電圧監視信号PWFLを信号処理部34に出力し、蓄電デバイス43の充電及び放電の程度を信号処理部34に通知する。
また、蓄電デバイス43は、接続点Dと接続点Eとに接続される。即ち、充電回路41と蓄電デバイス43とは、直列接続回路を形成する。そして、蓄電デバイス43は、例えば、充電池または大容量コンデンサで形成される。さらにまた、蓄電デバイス43は、充電回路41によって充電される。
さらに、無線信号送受信部44は、接続点Dと接続点Eとに接続され、電力が供給される。また、無線信号送受信部44には、信号処理部34の出力の信号WKUPが入力され、信号COMMが入出力される。そして、無線信号送受信部44は信号WKUPにより活性化・非活性化し、無線信号送受信部44と信号処理部34とは信号COMMにより例えば調歩同期式のシリアル通信を行う。
このような図6の実施例の動作を説明する。
バルブポジショナ40は、入力電流として4−20mAを受け取り、シャントレギュレータ31により内部回路のための電源電圧を生成する。入力電流は、電流検出抵抗32でアナログ電圧信号に変換され、アナログ/ディジタル変換器33でディジタル値に変換される。また、ポジションセンサ39の信号も、アナログ/ディジタル変換器33でディジタル値に変換される。
そして、信号処理部34は、入力電流の信号とポジションセンサから信号に基づき、例えばPID制御演算を実行し、入力電流に応じたバルブポジションになるように、ディジタル/アナログ変換器35を介して、IPモジュール36を制御する。IPモジュール36は電気信号を空気圧信号に変換し、コントロールリレー37はこの空気圧信号を増幅してバルブ20を制御する。
このようにして、バルブポジショナ40はバルブ20を制御する。
なお、図6の実施例は、この他に、バルブ20の圧力をモニタするもしくは、バルブ20の診断または外部環境の診断等を行うこともある。さらに、また、図6の実施例は、4−20mAを介したハイブリッド通信(例えば、HART通信協会で規格化されているHART通信のための変調、復調)を行うこともある。
また、図6の実施例の信号処理部34は、例えば、4−20mAの入力電流の値に基づいて、信号CTRLをパルス幅変調し、充電回路41が生成する電圧及び電流を制御する。
詳しくは、信号処理部34は、4−20mAの入力電流(信号線の電流値)から、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35その他の内部回路の消費電流値を差し引いた余剰電流が、充電回路41に流れるように制御する。
そして、蓄電デバイス43の充電が十分になれば、電圧低下検出回路42は、信号PWFLを変化させ、その旨を信号処理部34に通知する。
そしてまた、信号処理部34は、蓄電デバイス43の充電が十分であり、かつ無線の送受信が必要であるときに、信号WKUPにより、無線信号送受信部44を活性化動作させる。つまりに、図6の実施例は、電圧低下検出回路42の出力に基づき、無線信号送受信部44に対する十分な電力を確保しながら、無線信号送受信部44を間欠的に動作させる。
さらに、信号処理部34と無線信号送受信部44とは、無線信号送受信部44が活性化動作しているときに、信号COMMにより双方向に通信する。
また、蓄電デバイス43の放電が過剰になれば、電圧低下検出回路42は、信号PWFLを変化させ、その旨を信号処理部34に通知する。
そしてまた、信号処理部34は、蓄電デバイス43の放電が過剰であるときは、信号WKUPにより、無線信号送受信部44を非活性化させる。
このようにして、図6の実施例は、効率的に蓄電デバイス43を充電する。即ち、図6の実施例は、余剰電流を無駄なく蓄電デバイス43を充電する。また、図6の実施例は、効率的に無線信号送受信部44を活性化する。よって、図6の実施例は、高効率・小形・低コストとなる。また、図6の実施例は、市場で容易に入手可能な電子部品等で簡便に形成できる。さらに、図6の実施例は、外部のホストシステムまたはアセット管理システム等との通信を好適に行うことができる。
また、余剰電流から蓄電デバイス43に充電する充電電流を、入力電流に応じて最適化することで、無線信号送受信部44を安定的に動作させることができる。さらにまた、蓄電デバイス43の充電電圧が十分であることを検知し、無線信号送受信部44を間欠的に活性化してデータの送受信を行うことで、無線の送受信を信頼性高く行うことができる。
さらに、図6の実施例は、4−20mAをそのまま生かしているので、既存のDCSがそのまま継続して使用できる。また、制御ループは無線でなく4−20mAを使うので、制御安定性、信頼性は確保される。さらに、4−20mAループの余剰電流を利用しており、それを蓄電して送信あるいは受信するので、電池交換及び外部電源入力が不要である。また、無線では、主に診断に必要なデータを送信し、アセット管理システムでデータを扱うようにすると、メンテナンスコスト削減が期待出来る。
以下に図7に基づいて本発明を詳細に説明する。図7は、本発明の第3の実施例を示す構成図である。図6の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図7の実施例(バルブポジショナ50)の特徴は、図6の実施例と同様に、充電回路51及び蓄電デバイス53に係る構成にある。また、図7の実施例は、第1のシャントレギュレータ55と第2のシャントレギュレータ56とを備える点にある。
第1のシャントレギュレータ55の一端は接続点Aに接続される。また、第1のシャントレギュレータ(電源電圧生成手段)55の他端と第2のシャントレギュレータ(電源電圧生成手段)55の一端とは、接続点Nで接続される。さらに、第2のシャントレギュレータ55の他端は接続点E(電流検出抵抗32の他端)に接続される。
そして、接続点Eと接続点Nとをフィールド機器40の共通電位とする。また、接続点Nは、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35等の内部回路に接続される。
即ち、第1のシャントレギュレータ55は、信号線に接続され、充電回路51と蓄電デバイス53との直列接続回路に並列に接続される。また、第2のシャントレギュレータ56は、第1のシャントレギュレータ及び充電制御回路51に直列に接続され、内部回路の電源電圧を生成する。
さらに、充電回路51は、接続点Aに接続され、さらに接続点Dに接続される。そして、充電回路51は、接続点Aに流れ込む電流の一部から接続点Dのための電流あるいは電圧を生成し、後段の蓄電デバイス53を充電する。
さらに、電圧低下検出回路52は、接続点Dと接続点Nとに接続される。さらにまた、電圧低下検出回路52は電圧監視信号PWFLを出力し、蓄電デバイス53の充電及び放電の程度を信号処理部34に通知する。
また、蓄電デバイス53は、接続点Dと接続点Nとに接続される。
さらに、無線信号送受信部54は、接続点Dと接続点Nとに接続され、電力が供給される。また、無線信号送受信部54には、信号処理部34の出力の信号WKUPが入力され、信号COMMが入出力される。そして、無線信号送受信部54は信号WKUPにより活性化・非活性化し、無線信号送受信部54と信号処理部34とは信号COMMにより例えば調歩同期式のシリアル通信を行う。
このような図7の実施例の動作を説明する。
図7の実施例は、充電回路51に流れ、蓄電デバイス53を充電する電流が、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35その他で消費される。
したがって、図7の実施例は、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35その他の消費電流の変化に影響されず、安定的・効率的に蓄電デバイス53を充電できる。なお、CTRL信号、PWFL信号、WKUP信号およびCOMM信号には必要に応じてトランジスタ、IC等を用いた適切な電圧レベルシフトを行う(図示せず)。
また、図7の実施例は、図6の実施例と同様に、高効率・小形・低コストとなる。また、図7の実施例は、市場で容易に入手可能な電子部品等で簡便に形成できる。さらに、図7の実施例は、外部のホストシステムまたはアセット管理システム等との通信を好適に行うことができる。
以下に図8に基づいて本発明を詳細に説明する。図8は、本発明の第4の実施例を示す構成図である。図7の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図8の実施例(バルブポジショナ60)の特徴は、図7の実施例と同様に、充電回路61及び充電素子53に係る構成にある。また、図8の実施例は、信号処理部34とは別のハードウエアで形成された充電制御回路(充電制御手段)62を備える点にある。
また、充電制御回路62は、接続点Aと接続点Nとに接続される。さらに、充電制御回路62には第1のシャントレギュレータ55の出力の信号Pが入力される。信号Pは第1のシャントレギュレータ55に流れる電流値に係わる信号である。そして、充電制御回路62は、第1のシャントレギュレータ55の電流が一定以上になるように、充電回路61を制御し、蓄電デバイス53への充電電流の量を制御する。
さらに、充電回路61は、接続点Aに接続され、さらに接続点Dに接続される。そして、充電回路61は、接続点Aに流れ込む電流の一部から接続点Dの電流あるいは電圧を生成し、後段の蓄電デバイス53を充電する。さらに、充電回路61には、充電制御回路62の出力の信号CTRLが入力される。
このような図8の実施例の動作を説明する。
第1のシャントレギュレータ55を流れる電流に比例して信号Pが変化し、さらに、信号CTRLが変化し、蓄電デバイス53の充電電流の量が変化する。このことにより、第2のシャントレギュレータ55は常に安定した電圧を生成する。
また、図8の実施例は、図6の実施例と同様に、高効率・小形・低コストとなる。また、図8の実施例は、市場で容易に入手可能な電子部品等で簡便に形成できる。さらに、図8の実施例は、外部のホストシステムまたはアセット管理システム等との通信を好適に行うことができる。
以下に図9に基づいて本発明を詳細に説明する。図9は、本発明の第5の実施例を示す構成図である。図6の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図9の実施例の特徴は、図6の実施例と同様に、充電回路41及び充電素子43に係る構成にある。また、図6の実施例は、センサ(フィールド機器)70である。
電流制御素子71の入力端は接続点Aに接続され、電流制御素子71の出力端は接続点Qに接続される。また、接続点Qは、シャントレギュレータ31、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35等の内部回路に接続され、電力が供給される。さらに、接続点Qは、充電回路41に接続され、電力が供給される。
また、センサ素子72にはセンサに対する物理的入力信号R、例えば圧力、流量、温度等が入力され、センサ素子72は信号Sをアナログ/ディジタル変換器33に出力する。
さらに、電流制御回路73の一方の入力にはディジタル/アナログ変換器35の出力の信号Hが入力され、電流制御回路73の他方の入力には電流検出抵抗32の一端(接続点B)の信号が入力される。また、電流制御回路73の出力の信号Tは、電流制御素子71の制御入力に入力される。
このような図9の実施例の動作を説明する。
例えば、接続点Aと接続点Bとの間には直流電圧24Vが供給される。そして、シャントレギュレータ31は、図6の実施例と同様に、接続点Qと接続点Eとの間に所定の電源電圧を生成する。また、充電回路41は、図6の実施例と同様に、接続点Dと接続点Eとの間に所定の電流あるいは電圧を生成し、蓄電デバイス43を充電する。
また、センサに入力する物理量は、センサ素子72により信号に変換され、アナログ/ディジタル変換器33によりアナログ値からディジタル値に変換され、信号処理部34により適切な信号処理がなされ、ディジタル/アナログ変換器35によりディジタル値からアナログ値へ変換され、電流制御回路73により4−20mAの電流値と比較され、電流制御素子71に伝達し、4−20mAの電流値を制御する。
そして、4−20mAの電流値は、物理量に基づく値となる。また、この4−20mAの電流値(信号線の電流値)と、シャントレギュレータ31、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35その他の内部回路の電流値との差に相当する電流が充電回路41に流れる。
さらに、充電回路41は、接続点Qに流れ込む電流の一部から接続点Dの電圧及び電流を生成し、後段の蓄電デバイス43を充電する。
したがって、図9の実施例は、図6の実施例と同様に、高効率・小形・低コストとなる。また、図9の実施例は、市場で容易に入手可能な電子部品等で簡便に形成できる。さらに、図9の実施例は、外部のホストシステムまたはアセット管理システム等との通信を好適に行うことができる。
以下に図10に基づいて本発明を詳細に説明する。図10は、本発明の第6の実施例を示す構成図である。図7の実施例及び図9の実施例と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図10の実施例の特徴は、図7の実施例と同様に、充電回路51及び充電素子53に係る構成にあり、第1のシャントレギュレータ55と第2のシャントレギュレータ56とを備える点にある。また、図10の実施例は、センサ(フィールド機器)80である。
このような図10の実施例の構成は、図7の実施例の構成と実質的に同等となる。
したがって、図10の実施例は、図7の実施例と同様に、アナログ/ディジタル変換器33、信号処理部34、ディジタル/アナログ変換器35その他の消費電流の変化に影響されず、安定的・効率的に蓄電デバイス53を充電できる。
また、図10の実施例は、図7の実施例と同様に、高効率・小形・低コストとなる。また、図10の実施例は、市場で容易に入手可能な電子部品等で簡便に形成できる。さらに、図10の実施例は、外部のホストシステムまたはアセット管理システム等との通信を好適に行うことができる。
さらに、上述の例は、4−20mAの信号(アナログ信号)を入出力するフィールド機器の実施例であったが、これとは別に、所定の信号を入出力するフィールド機器についても、実質的に同等の構成となるため、同等の作用効果がある。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
10a ポジショナ
10b センサ
11 4−20mA信号入力部
11a 4−20mA信号出力部
12、12a,34 信号処理部
13a、13b センサ信号入力部
14 バルブ操作部
16,44,54 無線信号送受信部
17a 電源部
20 バルブ
31,55,56 シャントレギュレータ(電源電圧生成手段)
32 電流検出抵抗
33 アナログ/ディジタル変換器(ADC)
35 ディジタル/アナログ変換器(DAC)
36 IPモジュール
37 コントロールリレー
38 圧力センサ
39 ポジションセンサ
40,50,60 バルブポジショナ(フィールド機器)
70,80 センサ(フィールド機器)
41,51,61 充電回路
42,52 電圧低下検出回路(充電状態検出手段)
43,53 蓄電デバイス
62 充電制御回路
71 電流制御素子
72 センサ素子
73 電流制御回路
100 DCS(分散制御システム)
200 アセット管理システム
201 アセット管理システム本体
202 通信サーバ
203 I/Oモジュール
210 ターミナル
220 診断情報データベース

Claims (11)

  1. プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信すると共に、信号処理部に接続されデータを装置との間で無線信号で送受信する無線信号送受信部を備えたフィールド機器の信号伝送方法において、
    前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記無線信号送受信部より前記信号線を介することなく前記装置との間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送し、
    前記装置は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線により制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされる
    ことを特徴とするフィールド機器の信号伝送方法。
  2. 無線で伝送する通信プロトコルのフレームは、前記4−20mA機器で使用されるディジタル通信プロトコルのデータリンク層またはアプリケーション層またはその組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器の信号伝送方法。
  3. 前記無線で伝送する通信プロトコルのフレームは、コマンド、バイト数、データを含むことを特徴とする請求項2に記載のフィールド機器の信号伝送方法。
  4. 前記信号処理部と無線信号送受信部との物理的信号のやり取りでは、モデムによる変調がされていない論理信号が用いられる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフィールド機器の信号伝送方法。
  5. 前記信号処理部と無線信号送受信部との間の通信プロトコルのフレームは、4−20mA機器で使用されるディジタル通信プロトコルのデータリンク層またはアプリケーション層またはその組み合わせである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のフィールド機器の信号伝送方法。
  6. 上位層を利用するディジタル通信プロトコルは、HARTプロトコルであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のフィールド機器の信号伝送方法。
  7. プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信すると共に、信号処理部に接続されデータを装置との間で無線信号で送受信する無線信号送受信部を備えたフィールド機器において、
    前記無線信号送受信部は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記信号線を介することなく前記装置との間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送し、
    前記装置は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされる
    ことを特徴とするフィールド機器。
  8. 無線信号を送受信していないときの余剰電流を蓄電する電源部を備え、
    この電源部に蓄えた電力を前記無線信号送受信部に供給し無線信号の送受信に利用するように構成した
    ことを特徴とする請求項7に記載のフィールド機器。
  9. プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信するフィールド機器に取り外し可能な無線モジュールにおいて、
    前記フィールド機器の信号処理部に接続され、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記信号線を介することなく装置との間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送する無線信号送受信部を備え
    前記装置は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされる
    ことを特徴とする無線モジュール。
  10. 無線信号を送受信していないときの余剰電流を蓄電する電源部を備え、
    この電源部に蓄えた電力を前記無線信号送受信部に供給し無線信号の送受信に利用するように構成した
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線モジュール。
  11. プロセス現場に設置されていて、上位の分散型制御システムとは信号線を介して接続され、4−20mAの信号を入力あるいは出力し、4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルに従って前記信号線を介して通信すると共に、信号処理部に接続されデータを無線信号で送受信する無線信号送受信部を備えたフィールド機器と、
    このフィールド機器と無線通信を行うターミナルと、
    このターミナルに接続され、診断情報データベースにアクセス可能なアセット管理システムと、
    を備え
    前記無線信号送受信部は、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームの一部を用いて前記信号線を介することなく前記アセット管理システムとの間で無線により制御ループを構成しないデータを伝送し、
    前記アセット管理システムは、前記4−20mA機器で使用されているディジタル通信プロトコルのフレームを用いて有線フィールド機器との間で有線による制御ループを構成しないデータの送受信を実行可能とされる
    ことを特徴とするシステム。
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