JP5342354B2 - 力覚提示装置及び力覚提示プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、力覚提示装置及び力覚提示プログラムに係り、特にユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得るための力覚提示装置及び力覚提示プログラムに関する。
従来、ハプティック(Haptic)な仮想物体を提示する力覚提示装置では、ユーザの操作に応じて仮想物体の位置情報を検出し、検出した仮想物体の位置情報と、ユーザの仮想空間における指の位置情報等に応じて反力等を取得し、物理乗数を指等にフィードバックして提示する。また、上述の反力の提示方法としては、例えばワイヤの張力・空気圧・回転体の慣性モーメント等を利用したものが開発されている(例えば、非特許文献1参照。)。
例えば、非特許文献1に示されている力覚提示デバイス“PHANToM”は、指先と仮想物体とのインタラクションが1点で行われる点接触型のハプティック提示装置であり、ユーザの指先の動きに応じた力覚情報を6つの自由度を有するアーム型のアクチュエータでフィードバックさせている。
また、従来の力覚提示装置では、仮想物体との接触を直接的に手の感覚としてユーザに感じさせるために、例えば指サックやペン型スタイラス等のタイプも存在する。また、他の方式としては、例えば複数の並列アクチュエータを連結して反力を伝えるパラレルメカニズムの“Haptic Master”がある(例えば、非特許文献2参照。)。なお、上述した“PHANToM”や“Haptic Master”は、既に製品化されているものである。
更に、複数の指で物体を持つ感覚を与える多指型の力覚提示装置として、例えばワイヤを用いた“SPIDAR”が開発されている(例えば、非特許文献3参照。)。また、手全体を覆うように装着して各指に力覚を提示する外骨格型と呼ばれる方式として、例えば“Cyber Force”が製品化されている(例えば、非特許文献4参照。)。
また、ロボットハンドをベースとした多指の力覚提示デバイスでは、アームと指がユーザの腕と指の動きに連動して動き反力を提示する“HIRO III”が研究されている(例えば、非特許文献5参照。)。更に、上述した“PHANToM”を2台並べて配置した方式等も用いられている。
上述したような多指型力覚提示装置を用いることで、何れも仮想物体を複数の指で把持したり、なぞるような触察を可能とする。
T.H.Massie,J.K.Salisbury:"Thephantomhapticinterface:Adevice for probing virtualobjects,"proc.ASME HapticInterfaces for Virtual Environment and Teleoperator SystemsIn Dynamic Systems and Control1994,vol.1,pp.295−301(1994). 浅野,矢野,岩田:"フォースディスプレイを用いた仮想環境における手術シミュレーションの要素技術開発,"VR学大,pp.95−98(1996). 佐藤,平田,河原田:"空間インタフェース装置SPIDARの提案,"信学論,Vol.J74−D−II,No.7,pp.887−894(1991). http://www.immersion.com/3d/products/ H・Kawasaki et al.:"Development of five−fingerd haptic interface:HIROII,"proc.15thInt.Conf.ArtificialReality&Telexistence,pp.209−214(2005).
ところで、最近のバーチャルリアリティや高臨場感サービスの分野では、特に力覚提示装置等を使用して仮想物体を実物体に近い感覚でユーザに対して提示することが必要となっている。また、従来における多指型の力覚提示装置では、上述したように指先に対する反力をフィードバックすることで、仮想物体を触る感覚を再現している。
ここで、例えば、ある仮想物体を触察する場合に、面方向や辺の一方に沿って触察する時には実物体と同様な感覚が得られていた。しかしながら、その仮想物体を把持するような2つの異なる方向に沿って、その仮想物体の奥の方に辿って触察する場合には、その仮想物体と手掌とが何れ接触することになるが、手掌への力覚フィードバックがないため、実物体では手掌に接触した時点でそれ以上奥に進むことができないのに対し、仮想物体では手掌を通り過ぎて更に奥まで触察が可能となってしまい、実物体の触察ではありえない違和感を得るという大きな問題があった。
また、上述した“PHANToM”のように仮想物体との接触部が指サックやペン型スタイラスの場合には、仮想物体を箸のような形状でなぞっている感覚となるため、手掌で物体を触察する感覚を得ることが困難であった。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、ユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得るための力覚提示装置及び力覚提示プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
請求項1に記載された発明は、感覚伝達対象であるユーザの手の仮想空間上における位置情報と、前記仮想空間上に存在する仮想物体の位置情報とにより設定される力覚的負荷を前記ユーザの手に与えることで力覚を提示する力覚提示装置において、前記ユーザの手の少なくとも1本の指に対する位置情報を検出する指位置検出手段と、前記ユーザの手掌部の位置情報を検出する手掌部位置検出手段と、前記指位置検出手段により得られる指位置情報と、前記手掌部位置検出手段により得られる手掌部位置情報と、前記仮想物体の位置情報及び物体情報とに基づいて、前記指及び前記手掌部と前記仮想物体との前記仮想空間上の位置を比較する空間位置比較手段と、前記空間位置比較手段により得られる相互空間位置に基づいて前記指及び/又は前記手掌部に力覚的負荷を与える力覚提示手段と、前記相互空間位置に基づいて、前記仮想物体を把持する少なくとも2本の指を前記仮想物体の奥へ移動させた場合に、少なくとも前記手掌部に前記移動を拘束する力覚的負荷を与える制御情報を生成し、生成した制御情報を前記力覚提示手段に出力する力覚制御情報生成手段とを有することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得ることができる。
請求項2に記載された発明は、前記仮想物体を把持する少なくとも2本の指の位置情報に対する力覚提示において、前記少なくとも2本の指先の間隔を予め設定し、前記指先の間隔が設定された所定幅以上の場合に、前記手掌部に力覚的負荷を与える手掌部提示手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、少なくとも2本の指先が仮想物体の奥の方向に移動して触察した場合に、手掌部を適切な距離で力覚提示を与えることができる。
請求項3に記載された発明は、前記手掌部に刺激を与える手掌部刺激手段と、前記少なくとも2本の指と指間を連結する支持軸と、前記手掌部及び前記少なくとも2本の指に対して前記支持軸の長さを一定とする支持回転手段と、前記手掌部刺激手段を所定位置に固定する手掌部刺激支持軸とを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、少なくとも2本の指の位置と手掌部刺激手段の位置とを連動させて手掌部に対して適切に力覚提示することができる。
請求項4に記載された発明は、前記手掌部に刺激を与える手掌部刺激手段を有し、前記手掌部刺激手段は、前記手掌部に接触する接触部材を有し、前記接触部材に圧力又は振動を与えることにより、前記ユーザの手掌部に力覚的負荷を与えることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、手掌部に刺激を与えることで、仮想物体を透過してしまう特異な現象を解消することができる。
請求項5に記載された発明は、感覚伝達対象であるユーザの手の仮想空間上における位置情報と、前記仮想空間上に存在する仮想物体の位置情報とにより設定される力覚的負荷を前記ユーザの手に与えることで力覚を提示する処理をコンピュータに実行させるための力覚提示プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記ユーザの手の少なくとも1本の指に対する位置情報を検出する指位置検出手段、前記ユーザの手掌部の位置情報を検出する手掌部位置検出手段、前記指位置検出手段により得られる指位置情報と、前記手掌部位置検出手段により得られる手掌部位置情報と、前記仮想物体の位置情報及び物体情報とに基づいて、前記指及び前記手掌部と前記仮想物体との前記仮想空間上の位置を比較する空間位置比較手段、及び、前記空間位置比較手段により得られる相互空間位置に基づいて、前記仮想物体を把持する少なくとも2本の指を前記仮想物体の奥へ移動させた場合に、少なくとも前記手掌部に前記移動を拘束する力覚的負荷を与える制御情報を生成し、生成した制御情報を、前記指及び/又は前記手掌部に力覚的負荷を与える感覚伝達装置に出力する力覚制御情報生成手段として機能させる。

請求項5記載の発明によれば、ユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得ることができる。また、実行プログラムをコンピュータにインストールすることにより、容易に力覚提示処理を実現することができる。
本発明によれば、ユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得ることができる。
第1の実施形態における力覚提示装置の概要構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における感覚伝達装置の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における力覚制御装置の機能構成の一例を示す図である。 第2の実施形態の原理を説明するための図である。 第3の実施形態における感覚伝達装置の構成の一例を示す図である。 本実施形態における力覚提示処理手順の一例を示すフローチャートである。
<本発明について>
本発明は、ハプティックに仮想物体(例えば、CG(Computer Graphics)等)を提示する力覚提示装置において、実物体に近い触感覚をユーザが得ることができる提示方法に関し、主に2本以上の指(多指)による力覚提示を対象とし、更に手掌と接触する適切なサイズの刺激部と、その刺激部を駆動するアクチュエータ等を用いて、仮想物体や、実物体の空間情報で作成される仮想物体の情報に応じて指先への力覚的負荷による力覚フィードバックと共に、手掌に対しても圧刺激等の力覚的負荷による力覚フィードバックも与える力覚提示方法を提供する。
例えば、手掌を圧刺激する提示方法としては、指先への力覚フィードバックの他、手掌部の位置を検出し、検出位置に存在する仮想空間上の仮想物体の表面の位置情報等に応じた反力(押し返す力、反発力等)等の力覚的負荷をフィードバックする新たなアクチュエータを設け、そのアクチュエータの主軸に取り付けた手掌部刺激手段としての圧刺激ユニット(手掌伝達部)等により手掌部を圧刺激する(第1の提示方法)。
また、他の提示方法としては、例えば人間が物体を把持しながら触察する動作メカニズムを利用し、片手の親指と人差し指、親指と中指等、予め設定された物体を把持するために必要な2指間の指の開きに応じて、手掌圧刺激ユニットが手掌を圧刺激する機構を有し、擬似的に仮想物体を触知可能とする(第2の提示方法)。
更に、他の提示方式としては、例えばペン型や指サック型のように点接触型の力覚提示装置において、手掌部の圧刺激ユニットを付加することにより、指先への力覚フィードバックを手掌部への刺激に変換する(第3の提示方法)。
これにより、ハプティックに仮想物体を提示する力覚提示装置及び力覚提示プログラムにおいて、仮想物体の形状を、尖鋭な感覚を指先だけで感じるのではなく、手掌部全体で理解できるような錯力覚を引き起こすと共に、手掌部が仮想物体を通り抜ける現象をなくして、実物体により近い現実的な触感覚や把持感を得ることが可能となる。
なお、本発明においては、例えば指先及び手掌部の3次元座標系の位置情報と、予め設定された仮想物体の3次元座標系の位置情報とに基づいて力覚的負荷を与える際、更に仮想物体の表面形状、弾力(反力)、材質、質感、重さ、硬さ、柔らかさ等の物体情報に応じて力覚的負荷の与え方を異ならせることができる。つまり、仮想物体が鉄球の場合とゴムボールの場合とで、ユーザの指や手掌の位置情報における力覚的負荷の与え方を変えることで、より実物に近い感覚を得ることができる。
次に、上述したような特徴を有する本発明における力覚提示装置及び力覚提示プログラムを好適に実施した形態について、図面等を用いて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
<力覚提示装置:概要構成図>
図1は、第1の実施形態における力覚提示装置の概要構成の一例を示す図である。図1に示す力覚提示装置10は、感覚伝達装置20と、力覚制御装置30とを有するよう構成されている。なお、図1において、感覚伝達装置20−1,20−2は、ユーザの何れかの異なる指先に移動を拘束できる程度の反力等の力覚フィードバックを伝達する点接触型の装置であり、感覚を伝達する指には、例えば指サック等が装着される。また、感覚伝達装置20−3は、手掌部刺激ユニットを実装した装置である。更に、感覚伝達装置20−1〜20−3は、ユーザの指や手掌から取得した位置情報を力覚制御装置30に出力すると共に、力覚制御装置30からの制御情報に基づいて所定の動作を行い、ユーザに感覚を伝達する。
ここで、上述した指用の感覚伝達装置20−1,20−2は、基台21と、駆動部22と、リンク機構23と、指先伝達部24とを有するよう構成されている。また、手掌用の感覚伝達装置20−3は、上述の感覚伝達装置20−1,20−2と比較して指先伝達部24の代わりに手掌伝達部25を有するよう構成されている。
基台21(21−1〜21−3)は、力覚提示装置10における実空間上の所定の場所に設置されている。駆動部22(22−1〜22−3)は、例えば基台21に対して水平に0〜360度の回転駆動ができ、またリンク機構23(23−1〜23−3)の軸を基台21に対して垂直に0〜360度の回転駆動ができる。
なお、第1の実施形態における駆動部22は、例えばモータやワイヤ機構、ロータリーエンコーダ等を用いることができる。また、リンク機構23は、1以上のロッド(軸)で構成され、その一方は駆動部22に接続されているため、基台21の面に対して水平、垂直に0〜360度回転することができる。つまり、駆動部22及びリンク機構23により、基台21を中心としてあらゆる方向への移動が可能となっている。
リンク機構23は、指先伝達部24や手掌伝達部25と接続され、ユーザの指や手掌に対し、その指や手掌の位置情報と、予め設定される仮想物体の位置情報や上述した物体情報等とに応じて適切な反力等の力覚的負荷を与えるための動作を行う。
指先伝達部24は、指先の位置情報と仮想物体の位置関係とに応じてその指先に対して何れかの方向に移動できなかったり、所定量の反力を与えたりすることで所定の力覚的負荷を与える。なお、図1に示す実施形態では、指先伝達部24として、ユーザの2本以上の指(多指)に対して力覚フィードバック情報を伝達する指サック(ジンバル)等からなる。つまり、第1の実施形態では、指サックを例えばユーザの親指と人差し指に挿入し、仮想物体を把持するときの力覚情報(力覚的負荷)を提示する。なお、本発明においてはこの限りではなく、例えば手の5本の指のうち少なくとも1つに装着されていればよく、また両手を対象にして、左右の手に存在する指の少なくとも1つに装着されていてもよい。
手掌伝達部25は、手掌の位置情報と仮想物体の位置関係や上述した物体情報とに応じて、その手掌に対して所定量の圧刺激等による所定の力覚的負荷を与える。また、手掌伝達部25は、力覚フィードバック情報を伝えるアクチュエータ主軸を有し、その先端部には、手掌部に対して力覚的負荷を与える所定形状の手掌部刺激ユニットを有する。なお、その形状は、少なくとも点接触より大きい面積を有する実物体が好ましく、例えば樹脂系の弾性体でもよく、また木製や金属製でもよい。
なお、本明細書に示す実施形態における反力や圧刺激等の力覚的負荷としては、例えば仮想物体が硬い立方体である場合には、その仮想物体の表面の位置情報や物体情報に基づいて、ユーザの指や手掌部に対して仮想物体の表面の位置より内部への移動を拘束するような所定量の力覚的負荷を与える。また、仮想物体が柔らかい立方体の場合には、その仮想物体の表面の位置情報や物体情報に基づいて、ユーザの指や手掌部に対して仮想物体の表面の位置情報よりも内部に移動していくと、次第に移動が拘束されるような所定量の力覚的負荷を与える。なお、力覚的負荷としては、例えば圧力又は振動があるが、本発明においてはこれに限定されず、例えば電気信号、熱等の何らかの感覚による負荷が含まれる。
また、図1に示す感覚伝達装置20−1〜20−3は、ユーザに力覚を提示する対象となる指又は手掌の数に対応させて設置されているが、本発明においてはこの限りではなく、例えば1つの感覚伝達装置の指先伝達部に複数の指を装着し感覚を伝達してもよく、また、複数の感覚伝達装置で1つの指に対して感覚を伝達させてもよい。また、上述した本発明における手掌とは、指との結合部分を含む全体を示していてもよく、1又は複数の所定の領域又は点であってもよい。
力覚制御装置30は、上述した各感覚伝達装置20−1〜20−3の各構成部を制御するものであり、各感覚伝達装置20−1〜20−3から得られる指先や手掌の位置情報を検出し、予め設定されている仮想物体との3次元における位置情報や物体情報と対応させて、反力情報等を取得する。また、力覚制御装置30は、その反力に対応する負荷情報を生成し、生成した負荷情報によりそれぞれ対応する各感覚伝達装置20−1〜20−3を制御して、各指先伝達部24−1〜24−3を介してユーザに力覚的負荷を感覚として提示する。
なお、力覚制御装置30は、図1に示すようなディスプレイ等の出力手段を有し、その画面上に3次元オブジェクト提示データとして仮想物体31を表示すると共に、感覚伝達装置20−1〜20−3から得られる指及び手掌の位置情報に基づいて動作する仮想ハンド32も画面に表示することができる。これにより、ユーザは視覚を通じて仮想空間における手の動作状況を的確に把握することができる。なお、上述した仮想物体31は、立方体等の物に限定されず、例えば仮想空間上における壁や天井、地面等も含まれる。
<感覚伝達装置20:機能構成例>
次に、上述した第1の実施形態における感覚伝達装置20の機能構成例について図を用いて説明する。図2は、第1の実施形態における感覚伝達装置の機能構成の一例を示す図である。なお、図2は、図1に示した感覚伝達装置20−1〜20−3に対応するものであり、それぞれが力覚制御装置30により制御されている。
図2に示すように、指用の感覚伝達装置20−1,20−2については、力覚提示出力制御手段41と、力覚提示手段42と、力覚提示位置検出手段43とを有し、手掌用の感覚伝達装置20−3については、手掌部提示出力制御手段44と、手掌部提示手段45と、手掌部提示位置検出手段46とを有するよう構成されている。
力覚提示出力制御手段41は、力覚制御装置30からの仮想物体に対応する3次元オブジェクト提示データに基づいて、感覚伝達対象であるユーザの指先に力覚を伝達させるための制御情報を生成する。力覚提示出力制御手段41は、生成した制御情報を力覚提示手段42に出力する。
力覚提示手段42は、力覚提示出力制御手段41による制御情報に基づいて、指の移動する方向や強さに応じて、所定の反力を生じさせ、仮想物体を触手しているような感覚をユーザの指先に伝達させる。つまり、力覚提示手段42は、ユーザに対して物体に触れた時に生じる物の性質や状態等の物体情報を感じさせるために位置情報に応じた駆動制御を行い、伝達対象である指に対する力覚を提示する。
力覚提示位置検出手段43は、感覚伝達対象であるユーザの指先の位置情報を検出する指位置検出手段である。なお、位置情報は、実空間上の位置情報でもよく、またそれぞれの基台21や予め設定された仮想空間上のある点を基準にした位置情報でもよい。また、位置情報は、指先の接触部或いは重心の位置の空間座標等からなる。更に、各感覚伝達装置20−1〜20−3は共通の座標系から位置情報を検出してもよく、それぞれが、別々の座標系から位置情報を検出してもよい。なお、別々の座標系を使用する場合には、各感覚伝達装置において、他の感覚伝達装置との相対位置情報等が力覚制御装置30で管理され、それぞれの位置情報から手全体の位置が得られる。
また、力覚提示位置検出手段43は、指位置情報を常に検出し、検出した指位置情報をリアルタイムに力覚制御装置30に出力する。
また、感覚伝達装置20−3における手掌部提示出力制御手段44は、力覚制御装置30からの3次元オブジェクト提示データに基づいて、ユーザの手掌部の情報を伝達させるための制御情報を生成する。
手掌部提示手段45は、手掌部提示出力制御手段44から得られる情報からユーザの手掌部の位置情報や移動方向に対して所定の反力を生じさせる手掌部用の力覚提示手段である。したがって、本実施形態における力覚提示手段は、感覚伝達対象であるユーザの指及び/又は手掌部に力覚的負荷を与える。
手掌部提示位置検出手段46は、感覚伝達対象であるユーザの手掌部の位置情報を検出する手掌部位置検出手段である。なお、手掌部位置情報は、上述した指位置情報と同様に、実空間上の位置情報でもよく、またそれぞれの基台21や予め設定された仮想空間上のある点を基準にした位置情報でもよい。また、位置情報は、手掌部の接触面或いは重心の位置の空間座標等からなる。
手掌部提示位置検出手段46は、手掌部位置情報を常に検出し、検出した手掌部位置情報をリアルタイムに力覚制御装置30に出力する。
<力覚制御装置30:機能構成例>
次に、上述した第1の実施形態における力覚制御装置30の機能構成例について図を用いて説明する。図3は、第1の実施形態における力覚制御装置の機能構成の一例を示す図である。図3に示す力覚制御装置30は、入力手段51と、出力手段52と、蓄積手段53と、位置検出手段54と、3次元オブジェクト空間位置比較手段55と、力覚制御情報生成手段56と、画面生成手段57と、送受信手段58と、制御手段59とを有するよう構成されている。
入力手段51は、力覚制御装置30のユーザ等から力覚制御指示や、3次元情報(仮想空間)表示指示、送受信指示等の力覚制御における各入力を受け付ける。なお、入力手段51は、例えばキーボードや、マウス等のポインティングデバイス、マイク等の音声入力デバイス等からなる。
出力手段52は、入力手段51により入力された指示内容や、各指示内容に基づいて生成された仮想空間や仮想物体、仮想ハンド、各種制御データ等の内容を表示したり、手の位置情報や操作内容等に対応した音声を出力する。なお、出力手段52は、ディスプレイ等の画面表示機能やスピーカ等の音声出力機能等を有する。
蓄積手段53は、送受信手段58を介して外部装置等から受信した制御データ、感覚伝達装置20からの指位置情報及び手掌部位置情報等、多数の仮想空間や仮想物体、仮想物体毎の物体情報、力覚制御装置30内で実行した内容の各種データを蓄積することができる。なお、蓄積手段53は、上述した各種データを通信ネットワーク等に接続された外部装置等から取得することもできる。
位置検出手段54は、感覚伝達装置20からの指位置情報及び手掌部位置情報を用いて、その伝達対象の各指、手掌部、又はそれらに対応する手全体の位置情報等を取得する。また、位置検出手段54は、感覚伝達装置20からの指位置情報及び手掌部位置情報を時間の経過と共に連続して取得し、以前の位置情報と比較することで、伝達対象の各指又は手掌部がそれぞれどの方向にどの速度で移動しているかを把握することができる。なお、位置検出手段54は、感覚伝達装置20から得られる位置情報が実空間における位置情報(3次元座標等)である場合には、予め設定された仮想空間上における位置情報(3次元座標等)に置き換えを行う。
3次元オブジェクト空間位置比較手段55は、仮想空間上において予め設定した3次元オブジェクトである仮想物体の位置情報と、位置検出手段54にて得られた位置情報とを比較して、どのような接触状態となっているかを取得する。
ここで、蓄積手段53に蓄積された力覚提示対象である各仮想物体は、表面形状、弾力(反力)、材質、質感、重さ、硬さ、柔らかさ等の物体情報等が予め設定されている。そのため、3次元オブジェクト空間位置比較手段55は、力覚提示対象である仮想物体の物体情報に併せて、例えばその仮想物体に対して各指又は手掌部がどの角度でどのように押しているか等の接触状態を、仮想物体と指先とにおける相互空間位置を比較して判断する。
力覚制御情報生成手段56は、3次元オブジェクト空間位置比較手段55から得られる相互位置情報に基づいて感覚伝達装置20のそれぞれに対して力覚的負荷を与え、感覚をユーザの手の指及び/又は手掌部に伝達するための制御情報を生成する。
画面生成手段57は、予め設定される力覚提示対象である仮想物体と、その物体に対するユーザの手(指及び手掌部)の位置とをディスプレイに表示するための画面を生成する。このとき、仮想物体が弾力性を有するものであれば、ユーザの指や掌の位置により、接触部分を凹ませて表示する等の制御を行う。これにより、ユーザは、3次元仮想空間上にユーザ自身の手と仮想物体とがディスプレイ上に表示されるため、仮想空間上の手の位置を容易に把握することができる。
送受信手段58は、通信ネットワーク等を介して位置情報や制御情報等の各種情報を感覚伝達装置20に送信したり、感覚伝達装置20からの各種情報を取得するための通信インタフェースである。
制御手段59は、力覚制御装置30における各機能構成全体の制御を行う。具体的には、制御手段59は、入力手段51により入力された使用者等からの入力情報に基づいて各種制御を行う。
上述したように、第1の実施形態では、指を刺激する手段と手掌部を刺激する手段とを有する。また、手掌部の刺激には、少なくとも点接触より大きい面積を有する実物体である手段を有する。つまり、第1の実施形態では、手掌部の刺激手段の位置を検出する手段を有することで、従来の指先だけの刺激ではなく手掌部への刺激を併用した力覚的負荷による力覚提示を行う。
具体的には、第1の実施形態では、指先と手掌部への力覚フィードバックを同時に併用して提示する。また、コンピュータ等で作成された仮想物体に対し、手掌部刺激ユニット(手掌伝達部)の接触面或いは重心の位置の空間座標を検出し、仮想物体が持っている立体の空間座標等と比較し、手掌部刺激ユニットが仮想物体と接触しているか否かを判断する。
接触している場合には硬さ等の物体情報に応じて感覚伝達装置のアクチュエータ主軸に実装された手掌部刺激ユニットに反力をフィードバックする。従来、手掌部への力覚フィードバックがない状態では、例えば仮想物体を触察する場合に、指先への力覚フィードバックだけが存在するため、手を奥の方に移動させた場合、奥に進んで触察することができてしまう。しかしながら、本発明によれば手掌部刺激ユニットで反力を返すため、手掌部の移動を拘束し、これにより、ユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得ることができる。
<第2の実施形態:感覚伝達装置>
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、上述した感覚伝達装置に対し、各指の相互位置関係からの指の開き具合と、手掌部との力覚情報とを対応させた感覚伝達を行う。つまり、例えば上述した手掌部提示手段は、仮想物体を把持する少なくとも2本の指への力覚提示において、少なくとも2本の指先の間隔を予め設定し、指先の間隔が所定幅以上の場合に、手掌部等に所定量の反力等の力覚的負荷を与える。
図4は、第2の実施形態の原理を説明するための図である。なお、図4においては、上述したように親指と人差し指の2本の指にそれぞれ対応する指サック等の指先伝達部24−1,24−2と、手掌部刺激ユニットとしての手掌伝達部25とを有しているが、本発明においてはこの限りではなく、例えば1つの手について指先伝達部24の数を最大5本まで増加させることができる。
また、図4には、更に指刺激支持回転ユニット61−1,61−2と、手掌部刺激支持回転ユニット62と、支持軸63−1,63−2と、手掌部刺激支持軸64とを有する。また、図4では、仮想物体65及びユーザの手掌部66を示している。
指刺激支持回転ユニット61−1,61−2は、指サック等の指先伝達部24−1,24−2にそれぞれ固定され、指サックの幅に応じて支持軸63−1,63−2の方向を変化できる構造を有する。また、手掌部刺激支持回転ユニット62は、指刺激支持回転ユニット61−1,61−2と同様な構造で支持軸63−1,63−2の角度に応じて手掌部刺激支持軸64を上下に移動する機構を有する。
このように、第2の実施形態では、例えば多指を用いた力覚提示手法において、仮想物体65を把持する2本の指の刺激部と、手掌部を圧刺激する手段とを有している。具体的には、図4(1)に示すように、指を仮想物体65上の奥(図4では上)に移動させていく際、指先の間隔が狭いときには手掌部66を刺激せず、図4(2)に示すように、適切な指先の間隔以上で指が開いたときに、手掌伝達部25により手掌部66を圧刺激等の力覚的負荷によって力覚提示する手段を有する。
ここで、第2の実施形態について詳細に説明すると、人はある物体を多指で把持する場合に、物体が小さいときには指の間隔が小さく、物体が大きくなるに従い、指の間隔が大きくなる特徴がある。
例えば、仮想物体において、ある程度の大きさの直方体(例えば、手掌部よりも小さい立方体)を触察する場合や、1つの面を触察する場合には、隣接する指の間隔は大きくなることは少ない。また、1つの辺に対して1方向で物体を触察する場合にも同様である。
しかしながら、例えばある立方体の角から二つの面や辺を複数の方向に向かって触察する場合には、主に親指と人差し指の間隔は徐々に広くなる特性がある。これは球面を触察する場合にも同様である。
第2の実施形態では、上述したように人が物体を把持して物体の奥の方向に向かって触察する場合に、親指と人差し指の間隔が広くなり適切な距離において手掌部が物体に到達するという触察の特性を利用するものである。
ここで、図4を用いて第2の実施形態について具体的に説明すると、図4(l)ではユーザが仮想物体65表面を把持して触察している状態であり、図4(1),(2)に示すように指先伝達部24−1,24−2の指先の間隔はWl、手掌部刺激ユニット(手掌伝達部25)と手掌部66との間隔はdである。ここで、指刺激支持回転ユニット61−1,61−2と手掌部刺激支持回転ユニット62は、それぞれ支持軸63−1,63−2と手掌部刺激支持軸64と回転機構と有した一体構造であり、指先の間隔がWlから広がると、指先伝達部24−1,24−2に固定された指刺激支持回転ユニット61−1,61−2及び支持軸63−1,63−2を介して手掌部刺激支持回転ユニット62は下方に移動する。
これにより、手掌部刺激支持軸64と一体構造の手掌部刺激ユニット(手掌伝達部25)は、手掌部に近づいていき、例えば指先の間隔が所定幅W2以上になった時には、手掌部66に到達し、手掌部66に対して圧力又は振動等の力覚的刺激(力覚的負荷)による力覚提示を与える。
したがって、第2の実施形態では、手掌部刺激支持軸64の長さを、人の触察動作より統計的に得られた適切な距離に予め設定することにより、仮想物体65を奥の方向に移動して触察した場合に、手掌部66を適切な距離で圧刺激等による力覚提示を与えることができる。なお、上述した指の間隔は、予め図4に示す機構に指先の間隔設定手段として設けておき、対象ユーザの手の形状等の条件に応じて間隔を変更可能にすることが好ましい。
このように、第2の実施形態により、従来の仮想物体提示では透過してしまう特異な現象を解消し、実物体の触察に近い感覚を得ることができる。
<第3の実施形態:感覚伝達装置>
次に、本発明における第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、アーム型の点接触型の力覚提示装置の特に感覚伝達装置において、アクチュエータ先端或いはペン型スタイラス上に手掌部に接触する構造の圧刺激手段を有することを特徴とする。
つまり、第3の実施形態によれば、手掌部を刺激する簡易な構成のみでも仮想物体を実物体に近い触感覚をユーザに与えることができる。
図5は、第3の実施形態における感覚伝達装置の構成の一例を示す図である。図5では、例えば感覚伝達装置であるペン型スタイラス71の点接触型の力覚提示方式を示している。
第3の実施形態は、指サック型或いはペン型スタイラスのアクチュエータ上に、少なくとも手掌部の適切な面積を圧刺激する形状の手掌部刺激ユニットとしての手掌伝達部を固定して実装する。
なお、ペン型スタイラス71の動作等については、上述した第1の実施形態における感覚伝達装置20−3と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。また、第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に力覚制御装置30と有し、ペン型スタイラス71と接続して手掌部の位置情報等から動作制御を行い、ユーザに力覚提示を行う。
このような簡易な構造により、従来、点でしか感じられなかった仮想物体の表面形状を面で感じることが可能となり、実物体を把持して触察する感覚を得ることが可能である。
<実行プログラム(力覚提示プログラム)>
ここで、上述した力覚提示装置は、は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶媒体、マウスやキーボード、ポインティングデバイス等の入力装置、画像やデータを表示する表示部、並びに外部と通信するためのインタフェースを備えたコンピュータによって構成することができる。
したがって、力覚提示装置が有する上述した各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現可能となる。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピィーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して頒布することもできる。
つまり、上述した各構成における処理をコンピュータに実行させるための実行プログラム(力覚提示プログラム)を生成し、例えば、汎用のパーソナルコンピュータやサーバ等にそのプログラムをインストールすることにより、力覚提示処理を実現することができる。
次に、本発明における実行プログラムによる処理手順についてフローチャートを用いて説明する。
<力覚提示処理手順>
図6は、本実施形態における力覚提示処理手順の一例を示すフローチャートである。図6において、まず力覚伝達対象の仮想物体等の3次元オブジェクト提示データを取得し(S01)、更にユーザの実際の各指先の位置情報を各指に対応する各感覚伝達装置から検出する(S02)。
次に、S01において予め設定された3次元オブジェクト提示データに含まれる仮想物体の物体情報や位置情報等と、S02により得られる指位置情報とを用いて仮想空間における空間位置座標を比較し(S03)、仮想物体と指先とが相互空間位置において接触状態にあるか否かを判断する(S04)。
ここで、相互空間位置が接触状態にある場合(S04において、YES)、各指の力覚提示制御を行う(S05)。また、S05の処理が終了後、又は相互空間位置が接触状態にない場合(S04において、NO)、次に、手掌部位置情報を手掌部の感覚伝達装置から検出する(S06)。
次に、上述にて既に取得している仮想物体の物体情報や位置情報等や指位置情報等と、S06により得られる手掌部位置情報とを用いて、仮想物体と手掌部とが相互空間位置において接触状態にあるか否かを判断する(S07)。
ここで、相互空間位置が接触状態にある場合(S07において、NO)、手掌部の力覚提示制御を行う(S08)。また、S08の処理の終了後、又はS07の処理において相互空間位置が接触状態にない場合(S07において、NO)、ユーザが手の動作等による力覚提示処理を終了するか否かを判断する(S09)。処理が終了でない場合(S09において、NO)、S02に戻り継続して処理を行い、処理終了の場合(S09において、YES)、力覚提示処理を終了する。なお、上述した図6に示す処理手順は、上述した第1の実施形態に対応させたものであるが、第2の実施形態や第3の実施形態についても同様に手掌部における各種制御が行われる。
上述したように本発明によれば、ユーザは仮想物体に対して実物体を触察しているような、より自然な触感覚を得ることができる。つまり、力覚提示装置において、指先への刺激だけでなく、手掌部を上述した簡易な構成により刺激することで、仮想物体をより現実的に近い触感覚を与えることができる。
具体的には、本発明によれば、本発明の力覚フィードバック手法において、指への力覚提示に加え、手掌部への力覚提示を実現することにより、従来、多指による仮想物体では、把持した状態で物体の奥側を触察する際に生じていた透過するという実物体の触察ではあり得ない現象を解消することができる。また、1本の指やペン型ステイラス提示においても、手掌部を刺激することで、把持感覚を得られる効果が可能である。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 力覚提示装置
20 感覚伝達装置
21 基台
22 駆動部
23 リンク機構
24 指先伝達部
25 手掌伝達部
30 力覚制御装置
31 仮想物体
32 仮想ハンド
41 力覚提示出力制御手段
42 力覚提示手段
43 力覚提示位置検出手段
44 手掌部提示出力制御手段
45 手掌部提示手段
46 手掌部提示位置検出手段
51 入力手段
52 出力手段
53 蓄積手段
54 位置検出手段
55 3次元オブジェクト空間位置比較手段
56 力覚制御情報生成手段
57 画面生成手段
58 送受信手段
59 制御手段
61 指刺激支持回転ユニット
62 手掌部刺激支持回転ユニット
63 支持軸
64 手掌部刺激支持軸
65 仮想物体
66 手掌部

Claims (5)

  1. 感覚伝達対象であるユーザの手の仮想空間上における位置情報と、前記仮想空間上に存在する仮想物体の位置情報とにより設定される力覚的負荷を前記ユーザの手に与えることで力覚を提示する力覚提示装置において、
    前記ユーザの手の少なくとも1本の指に対する位置情報を検出する指位置検出手段と、
    前記ユーザの手掌部の位置情報を検出する手掌部位置検出手段と、
    前記指位置検出手段により得られる指位置情報と、前記手掌部位置検出手段により得られる手掌部位置情報と、前記仮想物体の位置情報及び物体情報とに基づいて、前記指及び前記手掌部と前記仮想物体との前記仮想空間上の位置を比較する空間位置比較手段と、
    前記空間位置比較手段により得られる相互空間位置に基づいて前記指及び/又は前記手掌部に力覚的負荷を与える力覚提示手段と、
    前記相互空間位置に基づいて、前記仮想物体を把持する少なくとも2本の指を前記仮想物体の奥へ移動させた場合に、少なくとも前記手掌部に前記移動を拘束する力覚的負荷を与える制御情報を生成し、生成した制御情報を前記力覚提示手段に出力する力覚制御情報生成手段とを有することを特徴とする力覚提示装置。
  2. 前記仮想物体を把持する少なくとも2本の指の位置情報に対する力覚提示において、前記少なくとも2本の指先の間隔を予め設定し、前記指先の間隔が設定された所定幅以上の場合に、前記手掌部に力覚的負荷を与える手掌部提示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の力覚提示装置。
  3. 前記手掌部に刺激を与える手掌部刺激手段と、
    前記少なくとも2本の指と指間を連結する支持軸と、
    前記手掌部及び前記少なくとも2本の指に対して前記支持軸の長さを一定とする支持回転手段と、
    前記手掌部刺激手段を所定位置に固定する手掌部刺激支持軸とを有することを特徴とする請求項2に記載の力覚提示装置。
  4. 前記手掌部に刺激を与える手掌部刺激手段を有し、
    前記手掌部刺激手段は、
    前記手掌部に接触する接触部材を有し、前記接触部材に圧力又は振動を与えることにより、前記ユーザの手掌部に力覚的負荷を与えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の力覚提示装置。
  5. 感覚伝達対象であるユーザの手の仮想空間上における位置情報と、前記仮想空間上に存在する仮想物体の位置情報とにより設定される力覚的負荷を前記ユーザの手に与えることで力覚を提示する処理をコンピュータに実行させるための力覚提示プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記ユーザの手の少なくとも1本の指に対する位置情報を検出する指位置検出手段、
    前記ユーザの手掌部の位置情報を検出する手掌部位置検出手段、
    前記指位置検出手段により得られる指位置情報と、前記手掌部位置検出手段により得られる手掌部位置情報と、前記仮想物体の位置情報及び物体情報とに基づいて、前記指及び前記手掌部と前記仮想物体との前記仮想空間上の位置を比較する空間位置比較手段、及び、
    前記空間位置比較手段により得られる相互空間位置に基づいて、前記仮想物体を把持する少なくとも2本の指を前記仮想物体の奥へ移動させた場合に、少なくとも前記手掌部に前記移動を拘束する力覚的負荷を与える制御情報を生成し、生成した制御情報を、前記指及び/又は前記手掌部に力覚的負荷を与える感覚伝達装置に出力する力覚制御情報生成手段として機能させるための力覚提示プログラム。
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