JP5338632B2 - 移動端末及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯電話等の移動端末及びこのような移動端末における通信方法の技術分野に関する。
携帯電話システム等の無線通信システムで使用される無線基地局として、カバーエリア(つまり、セル半径)が数メートルから十数メートルないしは数十メートル程度となる極めて小規模な無線基地局が提案されている。このような小規模な無線基地局はフェムトセル無線基地局(例えば、Home NodeB(或いは、HNB))と呼ばれ、このような小規模な無線基地局によって形成されるセルは、「フェムトセル」と呼ばれている。フェムトセルのセル半径は、一般に「マクロセル」と呼ばれているセル半径が数km〜10km程度のセルや、「マイクロセル」と呼ばれているセル半径が数百m〜1km程度のセルと比べて極めて小さい。
一方で、このような無線通信システムでは、携帯電話等の移動端末の移動範囲を制限する(言い換えれば、選択的に許可する)技術が提案されている。具体的には、複数の無線基地局を配下に備える唯一のHLR(Home Location Register)に対して移動端末のホームゾーンデータエリア及びホームゾーン以外のゾーンで利用可能なサービス種別を登録すると共に、移動端末がホームゾーンの範囲外に存在する場合には、利用可能なサービスやハンドオーバーを制限する(言い換えれば、選択的に許可する)技術が提案されている。
特開2005−318646号公報
ここで、フェムトセル無線基地局を利用する場合には、以下のような技術的問題点が存在する。具体的には、フェムトセルのセル半径が極めて小さいことに起因して、移動端末が少し移動しただけで、移動端末がフェムトセルの圏外に移動してしまいかねない。
この場合、移動端末の通信を確保するために、ハンドオーバーを実行することが望ましいと考えられる。しかしながら、一般的にはフェムトセル無線基地局は不連続に又は不規則的に配置されることが多い。しかも、フェムトセルのセル半径が極めて小さいため、あるフェムトセル無線基地局から他のフェムトセル無線基地局へのハンドオーバーを適切に実行することができないという技術的な問題点が存在する。つまり、フェムトセル無線基地局では、同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを適切に実行することができないという技術的な問題点が存在する。
一方で、このような問題点を解決するために、上述したHLRを用いることも考えられる。この場合、HLRを用いるためには、フェムトセル無線基地局に関する基地局情報をHLRに登録する必要がある。しかしながら、フェムトセル無線基地局は、移動端末のユーザによって自由に設置されることが想定されている。このため、自由に設置される無数のフェムトセル無線基地局の全ての基地局情報を唯一のHLRによって管理することが技術的に困難であるという新たな技術的な問題点が生ずる。
また、フェムトセル無線基地局からフェムトセル無線基地局へのハンドオーバーに代えて、フェムトセル無線基地局からマイクロセル無線基地局又はマクロセル無線基地局へのハンドオーバーを許可することで、通信を維持する対応策も考えられる。しかしながら、フェムトセル無線基地局からマイクロセル無線基地局又はマクロセル無線基地局へのハンドオーバーが実行されたことをユーザが認識していない場合も想定される。この場合、フェムトセル無線基地局の課金体系とは異なる課金体系を有するマイクロセル無線基地局又はマクロセル無線基地局を用いた通信をそのまま継続してしまいかねない。その結果、ユーザが認識していた以上の通信料金が発生してしまいかねない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、例えば同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーが許容されていない小規模な無線基地局と通信する場合に、適切なハンドオーバーを行うことが可能な移動端末及び通信方法を提供することを目的とする。
上記課題は、第1実行手段と切断手段とを備える無線基地局によって解決され得る。
第1実行手段は、第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を第1無線基地局から第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する。第1実行手段の動作は、例えば、第1無線基地局と移動端末との間の通信品質(言い換えれば、電波状況)が悪化した場合に行われ得る。尚、第1無線基地局は、同一種類の基地局間でのハンドオーバーを許容していない無線基地局である。また、第2無線基地局は、第1無線基地局とは異なる種類の無線基地局であって且つ同一種類の基地局間でのハンドオーバーを許容している無線基地局である。
切断手段は、第1実行手段が第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を第2無線基地局から第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と第2無線基地局との間の通信を切断する。言い換えれば、第1実行手段が第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間が経過した時点で、切断手段は、移動端末と第2無線基地局との間の通信が行われている場合であっても、移動端末と第2無線基地局との間の通信を強制的に切断する。切断手段の動作は、例えば、第1実行手段が第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に、当該通信端末と第1無線基地局との間の通信品質(電波状況)が改善しなかった場合に行われ得る。
上記課題はまた、第1実行工程と切断工程とを備える通信方法によって解決され得る。第1実行工程では、上述の第1実行手段が行う動作と同様の動作が行われる。切断工程では、上述の切断手段が行う動作と同様の動作が行われる。尚、通信方法は、上述した第1無線基地局及び上述した第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末により行われる。
以上説明した移動端末によれば、第1無線基地局の電波状況が悪化した場合には、移動端末の通信先を第2無線基地局へと変更する第1ハンドオーバー処理が行われる。このため、第1無線基地局の電波状況が悪化した場合であっても、移動端末は、第2無線基地局を用いて通信を好適に行う(言い換えれば、継続する)ことができる。つまり、移動端末が少し移動しただけで第1無線基地局の圏外に移動してしまった場合であっても、移動端末は、第2無線基地局を用いて、好適に通信を行う(言い換えれば、継続する)ことができる。
加えて、第1ハンドオーバー処理が行われた場合であっても、所定時間以内に移動端末の通信先を第1無線基地局へと戻すことができなければ、移動端末と第2無線基地局との間の通信が強制的に切断される。従って、第1ハンドオーバー処理が実行されたことをユーザが認識していない場合であっても、移動端末と第2無線基地局との間の通信が強制的に切断される。このため、第1無線基地局の課金体系とは異なる課金体系を有する第2無線基地局を用いた通信をそのまま継続することで生じ得る不都合(例えば、高額な通信料金の発生)を好適に防止することができる。
また、以上説明した通信方法によれば、上述した移動端末と同様の効果を享受することができる。
本実施形態に係る無線通信システムの基本構成を概念的に示すブロック図である。 携帯電話の基本構成を概念的に示すブロック図である。 本実施形態に係る無線通信システムの動作のうちの携帯電話におけるホームセルの登録動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 登録されるホームセル情報を概念的に示すデータ構造図である。 本実施形態に係る無線通信システムの動作のうちの携帯電話におけるハンドオーバーに関連する動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、移動端末の一例としての携帯電話を用いて説明を進める。但し、携帯電話に限らず、無線通信機能を備える各種情報端末(例えば、PDAや、ミニパソコンや、ノートパソコンや、デスクトップパソコン等)を、移動端末の一例として用いてもよい。
(1)システム構成図
初めに、図1を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態に係る無線通信システム1の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る無線通信システム1は、マイクロセル無線基地局100と、フェムトセル無線基地局200と、携帯電話300とを備えている。尚、図1に示すマイクロセル無線基地局100の数、フェムトセル無線基地局200の数および携帯電話300の数は一例であって、マイクロセル無線基地局100の数、フェムトセル無線基地局200の数および携帯電話300の数が図1に示す個数に限定されることはない。
マイクロセル無線基地局100は、「第2無線基地局」の一具体例であって、セル半径が概ね数百mから1kmとなるマイクロセル110をカバーする無線基地局である。マイクロセル無線基地局100は、自身がカバーするマイクロセル110中に位置する携帯電話300との間で無線通信を行う。つまり、マイクロセル無線基地局100は、自身がカバーするマイクロセル110中に位置する携帯電話300との間で通信コネクションを確立すると共に、携帯電話300に対してデータの送受信を行う。
尚、マイクロセル無線基地局100に代えて、セル半径が概ね数kmから十数kmないしは数十kmとなるマクロセルをカバーするマクロセル無線基地局を用いてもよい。或いは、マイクロセル無線基地局100に代えて、その他のサイズのセル半径を有するセルをカバーする各種無線基地局を配置してもよい。
フェムトセル無線基地局200は、「第1無線基地局」の一具体例であって、セル半径が概ね数mから十数mないしは数十mとなるフェムトセル210をカバーする無線基地局(いわゆる、ホーム無線基地局)である。フェムトセル無線基地局200は、自身がカバーするフェムトセル210中に位置する携帯電話300との間で無線通信を行う。つまり、フェムトセル無線基地局200は、自身がカバーするフェムトセル210中に位置する携帯電話300との間で通信コネクションを確立すると共に、実際に無線通信を行う。また、フェムトセル無線基地局200がカバーするフェムトセル210は、その一部がマイクロセル110の一部又は全部と重なるように構成されていてもよいし、その全部がマイクロセル110と重ならないように構成されていてもよい。図1に示す例では、フェムトセル210の全部がマイクロセル110と重なる例が示されている。
携帯電話300は、自身が位置するマイクロセル110に対応するマイクロセル無線基地局100との間でコネクションを確立すると共に、データの送受信を行う移動端末である。また、携帯電話300は、自身が位置するフェムトセル210に対応するフェムトセル無線基地局200との間でコネクションを確立すると共に、データの送受信を行う移動端末である。携帯電話300は、マイクロセル無線基地局100やフェムトセル無線基地局200(更には、マイクロセル無線基地局100やフェムトセル無線基地局200の上位に接続される不図示の上位局等)を介して、各種サービスないしはアプリケーション(例えば、メールサービスや、音声通話サービスや、WEB閲覧サービスや、パケット通信サービス等)を利用することができる。
尚、上述した2種類の無線基地局(つまり、マイクロセル無線基地局100及びフェムトセル無線基地局200)は、以下の観点から区別される(言い換えれば、定義される)ことが好ましい。
まず、上述したように、セル半径に応じて、2種類の無線基地局が区別されてもよい。具体的には、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、当該一方の無線基地局がカバーするセル(例えば、フェムトセル210)のセル半径が数mから十数mないしは数十mとなる無線基地局として定義してもよい。一方で、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、当該他方の無線基地局がカバーするセル(例えば、マイクロセル110)のセル半径がフェムトセル210のセル半径とは異なる(好ましくは、大きい)無線基地局として定義してもよい。
或いは、同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーが許容されているか否かに応じて、2種類の無線基地局が区別されてもよい。具体的には、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、同一種類の無線基地局間(例えば、2つのフェムトセル無線基地局200間)でのハンドオーバーが許容されていない(言い換えれば、制限されている又は困難な若しくは不可能な)無線基地局として定義してもよい。つまり、一のフェムトセル無線基地局200と通信している携帯電話300は、当該携帯電話300の通信先を一のフェムトセル無線基地局200から他のフェムトセル無線基地局200へと変更するハンドオーバーを実行することができない。一方で、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、同一種類の無線基地局間(例えば、2つのマイクロセル無線基地局100間)でのハンドオーバーが許容されている(言い換えれば、制限されていない又は可能な)無線基地局として定義してもよい。つまり、一のマイクロセル無線基地局100と通信している携帯電話300は、当該携帯電話300の通信先を一のマイクロセル無線基地局100から他のマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバーを実行することができる。
或いは、ユーザ(例えば、携帯電話300のユーザ)の宅内設備を介して上位局と接続するか否かに応じて、2種類の無線基地局が区別されてもよい。尚、ユーザの宅内設備としては、例えば、ユーザの宅内にアクセスポイントないしは接続端子が設置されたADSL回線や光回線等のブロードバンド回線や、ユーザの宅内にアクセスポイントないしは接続端子が設置されたその他の通信回線等が一例としてあげられる。また、上位局としては、例えば、無線ネットワーク制御装置(RNC)や、加入者交換機、中継交換機及び関門交換機等を含むコアネットワークや、移動管理エンティティ(MME)及びゲートウェイ(GW)等を含む発展型パケットコアシステム(EPC)等が一例としてあげられる。具体的には、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、ユーザの宅内設備を介して上位局と接続する無線基地局として定義してもよい。一方で、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、ユーザの宅内設備を介することなく上位局と接続する無線基地局として定義してもよい。
或いは、課金体系に応じて、2種類の無線基地局が区別されてもよい。具体的には、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、第1の課金体系(例えば、定額制等)に応じて課金される無線基地局として定義してもよい。一方で、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、第1の課金体系とは異なる第2の課金体系(例えば、従量制等)に応じて課金される無線基地局として定義してもよい。
或いは、複数の上位局(例えば、複数のゲートウェイ)との直接的な同時接続が許容されているか否かに応じて、2種類の無線基地局が区別されてもよい。具体的には、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、当該無線基地局が位置する階層の直上の一階層に位置する複数の上位局との直接的な同時接続が許容されていない(言い換えれば、単一の上位局との同時接続のみが許容されている)無線基地局として定義してもよい。一方で、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、当該無線基地局が位置する階層の直上の一階層に位置する複数の上位局との直接的な同時接続が許容されている無線基地局として定義してもよい。尚、この観点からの2種類の無線基地局の区別は、3GPP−TS36.300に記載されている。3GPP−TS36.300においては、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、HeNB(Home e NodeB)と称され、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、eNB(e NodeB)と称されている。
或いは、複数の携帯電話300のうちの特定の携帯電話300のみとの通信が許容されているのか又は全ての携帯電話300との通信が許容されているか否かに応じて、2種類の無線基地局が区別されてもよい。具体的には、一方の無線基地局(例えば、フェムトセル無線基地局200)は、複数の携帯電話300のうちの特定の携帯電話300との通信のみが許容されている無線基地局として定義してもよい。一方で、他方の無線基地局(例えば、マイクロセル無線基地局100)は、複数の携帯電話300のうちの全ての携帯電話300との通信のみが許容されている無線基地局として定義してもよい。尚、このような2種類の無線基地局の区別は、3GPPにおいて標準化が進められているCSG(Closed Subscriber Group)の観点からの区別に相当する。
(2)ブロック図
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1が備える携帯電話300の基本構成について説明する。ここに、図2は、携帯電話300の基本構成を概念的に示すブロック図である。
携帯電話300は、その要部に着目すれば、マイクロセル無線送受信処理部301と、フェムトセル無線送受信処理部302と、CPU303と、メモリ304と、ディスプレイ305と、スピーカ306と、バイブレータ307とを備えている。
マイクロセル無線送受信処理部301は、マイクロセル無線基地局100に対して無線電波を用いてデータを送信すると共に、マイクロセル無線基地局100から無線電波を用いて送信されるデータを受信する。このため、マイクロセル無線送受信処理部301は、例えば、データの符号化(例えば、畳込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化)処理又は復号化処理等を含むベースバンド処理を行うベースバンド処理回路や、QPSK変調や16QAM変調等の変調処理を行う変調回路や、復調処理を行う復調回路や、送信電力又は受信電力を調整するRF回路や、電波を送信又は受信するアンテナ等を含む。
フェムトセル無線送受信処理部302は、フェムトセル無線基地局200に対して無線電波を用いてデータを送信すると共に、フェムトセル無線基地局200から無線電波を用いて送信されるデータを受信する。このため、フェムトセル無線送受信処理部302は、例えば、データの符号化(例えば、畳込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化)処理又は復号化処理等を含むベースバンド処理を行うベースバンド処理回路や、QPSK変調や16QAM変調等の変調処理を行う変調回路や、復調処理を行う復調回路や、送信電力又は受信電力を調整するRF回路や、電波を送信又は受信するアンテナ等を含む。
CPU303は、携帯電話300全体の動作を制御する。CPU303は、例えば所定のファームウェアに基づいて動作する。
CPU303は特に、その内部に構成される論理的な又は機能的な処理ブロックとして、ホームセル登録部311と、ホームセルハンドオーバー部312と、呼制御部313と、ディスプレイ制御部314と、スピーカ制御部315と、バイブレータ制御部316とを備えている。このような処理ブロックは、例えばCPU303の動作を規定するファームウェアの一部のプログラムの動作として実現されてもよいし、或いはファームウェアから独立したプログラムの動作として実現されてもよい。或いは、ホームセル登録部311、ホームセルハンドオーバー部312、呼制御部313、ディスプレイ制御部314、スピーカ制御部315及びバイブレータ制御部316は、CPU303とは独立した1つの回路として実現されてもよい。
ホームセル登録部311は、携帯電話300が使用するべきセル(例えば、上述のマイクロセル110及びフェムトセル210)を示す情報を、ホームセル情報400(後述の図4参照)として登録する。尚、ホームセル登録部311は、「登録手段」の一具体例を構成している。
ホームセルハンドオーバー部312は、携帯電話300のハンドオーバーを制御する。ホームセルハンドオーバー部312は特に、その内部に構成される論理的な又は機能的な処理ブロックとして、ハンドオーバー制御部331と、警告通知部332と、時間判定部333と、通信切断部334とを備えている。
ハンドオーバー制御部331は、携帯電話300の通信先をマイクロセル無線基地局100からフェムトセル無線基地局200へと変更する又はフェムトセル無線基地局200からマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバーを実行する。尚、ハンドオーバー制御部331は、「第1変更手段」及び「第2変更手段」の一具体例を構成している。
警告通知部332は、携帯電話300の通信先をフェムトセル無線基地局200からマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバーを実行する場合に、当該ハンドオーバーを実行した旨をユーザに対して警告する。このような警告は、例えば、ディスプレイ305上に表示される警告画面として通知されてもよいし、スピーカ306から出力される警告音声として通知されてもよいし、バイブレータ307によって実現される振動として通知されてもよい。尚、警告通知部332は、「通知手段」の一具体例を構成している。
時間判定部333は、携帯電話300の通信先をフェムトセル無線基地局200からマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバーを実行してからの経過時間を測定する。
通信切断部334は、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信を強制的に切断する。尚、通信切断部334は、「切断手段」の一具体例を構成している。
呼制御部313は、携帯電話300における呼(つまり、相手側の携帯電話の呼び出しから通信終了に至るまでの動作)を制御する。
ディスプレイ制御部314は、ディスプレイ305に対する表示を制御する。例えば、ディスプレイ制御部314は、警告通知部332により通知される警告内容を警告画面としてディスプレイ305上に表示するようにディスプレイ305を制御する。
スピーカ制御部315は、スピーカ306に対する音声の出力を制御する。例えば、スピーカ制御部315は、警告通知部332により通知される警告内容を警告音声としてスピーカ306から出力するようにスピーカ306を制御する。
バイブレータ制御部316は、バイブレータ307における振動を制御する。例えば、バイブレータ制御部316は、警告通知部332により通知される警告内容を振動としてバイブレータ307から出力するようにバイブレータ307を制御する。
メモリ304は、携帯電話300内部で使用するデータを一時的に格納する記憶領域を含んでいる。また、メモリ304は、携帯電話300としての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)が格納される記憶領域等を含んでいてもよい。このようなメモリ304としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリや、その他の各種記録媒体が一例としてあげられる。
ディスプレイ305は、ディスプレイ制御部314の制御の下に、表示対象物を表示する。ディスプレイ305としては、例えば液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイや、無機ELディスプレイや、その他の各種方式を採用したディスプレイ等が一例としてあげられる。
スピーカ306は、スピーカ制御部315の制御の下に、所望の音声を出力する。
バイブレータ307は、バイブレータ制御部316の制御の下に、例えば内蔵の小型モータ等を駆動することで振動を発生させる。
(3)動作説明
続いて、図3から図5を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の動作の流れについて説明する。
(3−1)ホームセルの登録動作
初めに、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の動作のうちの携帯電話300におけるホームセルの登録動作について説明する。ここに、図3は、本実施形態に係る無線通信システム1の動作のうちの携帯電話300におけるホームセルの登録動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図4は、登録されるホームセル情報を概念的に示すデータ構造図である。
図3に示すように、フェムトセル無線基地局200は、携帯電話300に対して報知情報を送信する(ステップS121)。報知情報は、例えば携帯電話300の位置登録に必要な情報を含んでいる。
フェムトセル無線基地局200から送信される報知情報を受信した携帯電話300(特に、携帯電話300が備えるホームセル登録部311)は、当該報知情報に含まれるフェムトセル無線基地局200の基地局IDを、図4に示すホームセル情報400として登録する(ステップS111)。ホームセル情報400は、例えばメモリ305等に記録されることが好ましい。尚、図4は、フェムトセル無線基地局200の基地局IDが「#F1」となる例を示している。
その後、携帯電話300は、フェムトセル無線基地局200に対して、端末登録を依頼するメッセージを送信する(ステップS112)。続いて、端末登録を依頼するメッセージを受信したフェムトセル無線基地局200は、携帯電話300の認証を行う(ステップS122)。
ステップS122における認証の結果、携帯電話300の認証が正常に行われた(携帯電話300によるフェムトセル無線基地局200の利用が許可された)と判定された場合には、(ステップS122:Yes)、フェムトセル無線基地局200は、携帯電話300に対して、端末登録が完了した旨を通知するメッセージを送信する(ステップS123)。その後、フェムトセル無線基地局200は、動作を終了してもよいし、ステップS121へ戻ることで報知情報の送信を継続してもよい。
他方、ステップS122における判定の結果、携帯電話300の認証が正常に行われなかった(携帯電話300によるフェムトセル無線基地局200の利用が許可されなかった)と判定された場合には、(ステップS122:No)、フェムトセル無線基地局200は、端末登録を行うことなく、ステップS121へ戻ることで報知情報の送信を継続する。
上述の動作と相前後して又は並行して、マイクロセル無線基地局100は、携帯電話300に対して報知情報を送信する(ステップS131)。
マイクロセル無線基地局100から送信される報知情報を受信した携帯電話300(特に、携帯電話300が備えるホームセル登録部311)は、当該報知情報に含まれるマイクロセル無線基地局100の基地局IDを、図4に示すホームセル情報400として登録する(ステップS113)。尚、図4は、マイクロセル無線基地局100の基地局IDが「#M1」となる例を示している。
その後、携帯電話300は、マイクロセル無線基地局100に対して、端末登録を依頼するメッセージを送信する(ステップS114)。続いて、端末登録を依頼するメッセージを受信したマイクロセル無線基地局100は、携帯電話300の認証を行う(ステップS132)。
ステップS132における認証の結果、携帯電話300の認証が正常に行われた(携帯電話300によるマイクロセル無線基地局100の利用が許可された)と判定された場合には、(ステップS132:Yes)、マイクロセル無線基地局100は、携帯電話300に対して、端末登録が完了した旨を通知するメッセージを送信する(ステップS133)。その後、マイクロセル無線基地局100は、動作を終了してもよいし、ステップS131へ戻ることで報知情報の送信を継続してもよい。
他方、ステップS132における判定の結果、携帯電話300の認証が正常に行われなかった(携帯電話300によるマイクロセル無線基地局100の利用が許可されなかった)と判定された場合には、(ステップS132:No)、マイクロセル無線基地局100は、端末登録を行うことなく、ステップS131へ戻ることで報知情報の送信を継続する。
尚、上述した動作のうち報知情報に含まれる基地局IDをホームセル情報400として登録する動作以外の動作は、従来のHLR(Home Location Register)に対する位置登録(端末登録)動作と同様であってもよい。従って、説明の簡略化のため、報知情報に含まれる基地局IDをホームセル情報400として登録する動作以外の動作についての詳細な説明は省略する。
(3−2)ハンドオーバー動作
続いて、図5を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の動作のうちの携帯電話300におけるハンドオーバーに関連する動作について説明する。ここに、図5は、本実施形態に係る無線通信システム1の動作のうちの携帯電話300におけるハンドオーバーに関連する動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
尚、以下の説明では、携帯電話300が、(i)原則としてフェムトセル無線基地局200との間で通信を行うものの、(ii)フェムトセル無線基地局200がカバーするフェムトセル210の圏外に移動してしまった場合にのみ一時的にバックアップとしてのマイクロセル無線基地局100との間で通信を行う場合の例について説明する。
図5に示すように、携帯電話300が備える呼制御部313は、ホームセル情報400に含まれるフェムトセル無線基地局200の基地局IDを参照する。その後、呼制御部313は、参照された基地局IDに対応するフェムトセル無線基地局200に対して発信動作を行う(ステップS211)。これにより、携帯電話300とフェムトセル無線基地局200との間の通信用回線が確立される(ステップS212及びS231)。
その後、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331は、ハンドオーバーを実行する必要があるか否かを判定する(ステップS213)。ハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200からの電波強度に基づいてステップS213の判定を行うことが好ましい。具体的には、ハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200からの電波強度が所定閾値以上である場合には、ハンドオーバーを実行する必要がないと判定することが好ましい。他方で、ハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200からの電波強度が所定閾値未満である場合には、ハンドオーバーを実行する必要があると判定することが好ましい。
ステップS213における判定の結果、ハンドオーバーを実行する必要がないと判定された場合には(ステップS213:No)、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331は、ステップS213に戻ることでハンドオーバーを実行する必要があるか否かを判定する動作を継続する。
他方で、ステップS213における判定の結果、ハンドオーバーを実行する必要があると判定された場合には(ステップS213:Yes)、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331は、ホームセル情報400に含まれるマイクロセル無線基地局100の基地局IDを参照する。その後、ハンドオーバー制御部331は、参照された基地局IDに対応するマイクロセル無線基地局100に対してハンドオーバーを依頼する(ステップS214)。
ハンドオーバーの依頼を受けたマイクロセル無線基地局100は、ハンドオーバーの依頼を受ける旨を携帯電話300に対して通知する(ステップS241)。
ハンドオーバーの依頼を受ける旨の通知を受信した携帯電話300(特に、携帯電話300が備える警告通知部332)は、ハンドオーバーを実行する旨をユーザに対して通知する(ステップS215)。この通知は、上述したディスプレイ305上への警告画面の表示によって行われてもよいし、上述したスピーカ306からの警告音声の出力によって行われてもよいし、上述したバイブレータ307の振動によって行われてもよい。この警告の通知は、例えば、フェムトセル210の圏外又は圏外付近に携帯電話300が位置することをユーザに対して通知するために行われるものである。
その後、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331は、ハンドオーバーを実行するように呼制御部313を制御する。これにより、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線が確立される(ステップS216及びS242)。
このとき、携帯電話300が備える時間判定部333は、ハンドオーバーの実行と同時に時間の計測(例えば、カウンタの起動)を行う(ステップS217)。
続いて、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能か否かを判定する(ステップS218)。より具体的には、ハンドオーバー制御部331は、ホームセル情報400に登録されている基地局IDに対応するフェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能か否かを判定する。ハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200からの電波強度に基づいてステップS218の判定を行うことが好ましい。具体的には、ハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200からの電波強度が所定閾値以上である場合には、フェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能であると判定することが好ましい。他方で、ハンドオーバー制御部331は、フェムトセル無線基地局200からの電波強度が所定閾値未満である場合には、フェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能ではないと判定することが好ましい。
ステップS218における判定の結果、フェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能であると判定された場合には(ステップS218:Yes)、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331は、ホームセル情報400に含まれるフェムトセル無線基地局200の基地局IDを参照する。その後、ハンドオーバー制御部331は、参照された基地局IDに対応するフェムトセル無線基地局200に対してハンドオーバーを依頼する(ステップS219)。
ハンドオーバーの依頼を受けたフェムトセル無線基地局200は、ハンドオーバーの依頼を受ける旨を携帯電話300に対して通知する(ステップS232)。
ハンドオーバーの依頼を受ける旨の通知を受信した携帯電話300(特に、携帯電話300が備えるハンドオーバー制御部331)は、ハンドオーバーを実行するように呼制御部313を制御する。これにより、携帯電話300とフェムトセル無線基地局200との間の通信用回線が再度確立される(ステップS220及びS233)。尚、このとき、ハンドオーバーを実行する旨をユーザに対して通知してもよい。この通知は、上述したディスプレイ305上への画面の表示によって行われてもよいし、上述したスピーカ306からの音声の出力によって行われてもよいし、上述したバイブレータ307の振動によって行われてもよい。この通知は、例えば、フェムトセル210の圏内に携帯電話300が位置していることをユーザに対して通知するために行われるものである。
他方で、ステップS218における判定の結果、フェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能でないと判定された場合には(ステップS218:No)、携帯電話300が備える時間判定部333は、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線を確立するためのハンドオーバーを実行してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS221)。所定時間としては、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信を許容可能な時間(例えば、十数秒ないしは数十秒から一分ないしは数分)が一例としてあげられる。或いは、所定時間としては、フェムトセル210の圏内に向かって携帯電話300のユーザが移動するために必要な時間(例えば、十数秒ないしは数十秒から一分ないしは数分)が一例としてあげられる。
ステップS221における判定の結果、所定時間が経過していないと判定された場合には(ステップS221:No)、ステップS218へ戻ることでフェムトセル無線基地局200へのハンドオーバーが可能であるか否かの判定動作が継続される。
他方で、ステップS221における判定の結果、所定時間が経過したと判定された場合には(ステップS221:Yes)、携帯電話300が備える通信切断部334は、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線が切断されるように呼制御部313を制御する。これにより、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間で通信が行われている場合であっても、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線が強制的に切断される(ステップS222及びS243)。尚、この場合には、携帯電話300は、改めてマイクロセル無線基地局100に対して発信動作を行うことで、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線を再度確立してもよい。或いは、携帯電話300は、改めてフェムトセル210の圏内に移動することで、携帯電話300とフェムトセル無線基地局200との間の通信用回線を再度確立してもよい。
このように、本実施形態に係る無線通信システム1(特に、無線通信システム1が備える携帯電話300)によれば、フェムトセル無線基地局200の電波状況が悪化した場合には、携帯電話300の通信先をマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバー処理が行われる。このため、フェムトセル無線基地局200の電波状況が悪化した場合であっても、携帯電話300は、マイクロセル無線基地局100を用いて通信を好適に行う(言い換えれば、継続する)ことができる。つまり、携帯電話300が少し移動しただけでフェムトセル210の圏外に移動してしまった場合であっても、携帯電話300は、マイクロセル無線基地局100を用いて、好適に通信を行う(言い換えれば、継続する)ことができる。
また、携帯電話300の通信先をマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバーが実行された場合であっても、所定時間以内に、携帯電話の通信先がフェムトセル無線基地局200へと戻される。従って、携帯電話300が少し移動しただけでフェムトセル210の圏外に移動してしまった場合であっても、携帯電話300は、マイクロセル無線基地局100を用いて通信を継続しながら(言い換えれば、切断することなく)、再度フェムトセル無線基地局200との間で通信を行うことができる。言い換えれば、携帯電話300が少し移動しただけでフェムトセル210の圏外に移動してしまった場合であっても、携帯電話300は、所定時間以内にフェムトセル無線基地局200との間で通信を行うことができるような状況になれば、再度フェムトセル無線基地局200との間で通信を行うことができる。特に、フェムトセル210のセル半径が極めて小さい場合に、フェムトセル210の圏外に携帯電話300が移動してしまう頻度が高いと考えられる。このよう場合であっても、携帯電話300は、通信を継続しながら、再度フェムトセル無線基地局200との間の通信を行うことができる。従って、フェムトセル無線基地局200を介した携帯電話300の通信を好適に確保することができる。
また、携帯電話300の通信先をマイクロセル無線基地局100へと変更するハンドオーバーが実行された場合であっても、所定時間以内にフェムトセル無線基地局200との間で通信を行うことができるような状況にならなければ、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線が切断される。つまり、携帯電話300とマイクロセル無線基地局100との間の通信用回線は、所定時間の間だけ確立された後に強制的に切断される。従って、フェムトセル無線基地局200の課金体系とは異なる課金体系の下で運用されているマイクロセル無線基地局100を用いて長時間の通信を行うことが避けられる。従って、例えばフェムトセル無線基地局200の課金体系が相対的に安く且つマイクロセル無線基地局100の課金体系が相対的に高い場合には、意図せず高額な通信料金が発生してしまう不都合を好適に避けることができる。
また、ハンドオーバー可能なマイクロセル無線基地局100及びフェムトセル無線基地局200の夫々の基地局IDをホームセル情報400として登録している。このため、当該ホームセル情報400を参照することで、所望のマイクロセル無線基地局100及びフェムトセル無線基地局200に対してハンドオーバーを行うことができる。
また、マイクロセル無線基地局100へのハンドオーバーを実行する場合には、当該ハンドオーバーを実行する警告をユーザに対して通知することができる。従って、ユーザは、フェムトセル210の圏外に移動してしまったことを好適に認識することができる。従って、ユーザは、その後の行動がとりやすくなるという利点を享受することができる。例えば、ユーザは、携帯電話300の通信状況を把握した上で、積極的にフェムトセル210の圏内に向かって移動したり、或いはマイクロセル無線基地局100を用いた通信を切断したりすることができる。
以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容していない第1無線基地局及び同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容している第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末であって、前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行手段と、前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断手段とを備えることを特徴とする移動端末。
(付記2)
ユーザの宅内設備を介して上位局と接続される第1無線基地局及び前記宅内設備を介することなく上位局と接続される第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末であって、前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行手段と、前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断手段とを備えることを特徴とする移動端末。
(付記3)
第1課金体系に準拠する第1無線基地局及び前記第1課金体系とは異なる第2課金体系に準拠する第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末であって、前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行手段と、前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断手段とを備えることを特徴とする移動端末。
(付記4)
直上の階層に位置する複数の上位局との同時接続が許容されていない第1無線基地局及び直上の階層に位置する複数の上位局との同時接続が許容されている第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末であって、前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行手段と、前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断手段とを備えることを特徴とする移動端末。
(付記5)
前記第1ハンドオーバー処理を実行してから前記所定時間以内に、当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻す第2ハンドオーバー処理を実行する第2実行手段を更に備えることを特徴とする付記1から4のいずれか一項に記載の移動端末。
(付記6)
前記第1無線基地局を識別するための第1識別番号及び前記第2無線基地局を識別するための第2識別番号の夫々を登録する登録手段を更に備え、前記第1実行手段は、前記登録手段に登録された前記第1識別番号及び前記第2識別番号を参照することで、当該移動端末の通信先を、前記登録手段に登録された前記第1識別番号が示す前記第1無線基地局から前記登録手段に登録された前記第2識別番号が示す前記第2無線基地局へと変更する前記第1ハンドオーバー処理を実行することを特徴とする付記1から5のいずれか一項に記載の移動端末。
(付記7)
前記第1ハンドオーバー処理を実行する場合に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと変更する旨を、当該移動端末のユーザに通知する通知手段を更に備えることを特徴とする付記1から6のいずれか一項に記載の移動端末。
(付記8)
前記第1無線基地局は、Home eNodeBであり、前記第2無線基地局は、eNodeBであることを特徴とする付記1から7のいずれか一項に記載の移動端末。
(付記9)
前記第1無線基地局は、フェムトセルをカバーする無線基地局であり、前記第2無線基地局は、前記フェムトセルよりもセル半径が大きいセルをカバーする無線基地局であることを特徴とする付記1から8のいずれか一項に記載の移動端末。
(付記10)
同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容していない第1無線基地局及び同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容している第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末における通信方法であって、前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行工程と、前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断工程とを備えることを特徴とする通信方法。
1 無線通信システム
100 マイクロセル無線基地局
110 マイクロセル
200 フェムトセル無線基地局
210 フェムトセル
300 携帯電話
301 マイクロセル無線送受信処理部
302 フェムトセル無線送受信処理部
303 CPU
304 メモリ
311 ホームセル登録部
312 ホームセルハンドオーバー部
331 ハンドオーバー制御部
332 警告通知部
333 時間判定部

Claims (5)

  1. 同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容していない第1無線基地局及び同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容している第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末であって、
    前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行手段と、
    前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断手段と
    を備えることを特徴とする移動端末。
  2. 前記第1ハンドオーバー処理を実行してから前記所定時間以内に、当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻す第2ハンドオーバー処理を実行する第2実行手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
  3. 前記第1無線基地局を識別するための第1識別番号及び前記第2無線基地局を識別するための第2識別番号の夫々を登録する登録手段を更に備え、
    前記第1実行手段は、前記登録手段に登録された前記第1識別番号及び前記第2識別番号を参照することで、当該移動端末の通信先を、前記登録手段に登録された前記第1識別番号が示す前記第1無線基地局から前記登録手段に登録された前記第2識別番号が示す前記第2無線基地局へと変更する前記第1ハンドオーバー処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動端末。
  4. 前記第1ハンドオーバー処理を実行する場合に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと変更する旨を、当該移動端末のユーザに通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の移動端末。
  5. 同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容していない第1無線基地局及び同一種類の無線基地局間でのハンドオーバーを許容している第2無線基地局を備える無線通信システムに用いられる移動端末における通信方法であって、
    前記第1無線基地局との通信中に、当該移動端末の通信先を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へと切り替える第1ハンドオーバー処理を実行する第1実行工程と、
    前記第1ハンドオーバー処理を実行してから所定時間以内に当該移動端末の通信先を前記第2無線基地局から前記第1無線基地局へと戻すことができない場合に、当該移動端末と前記第2無線基地局との間の通信を切断する切断工程と
    を備えることを特徴とする通信方法。
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