JP5338328B2 - 熟練度判断装置、熟練度判断プログラムおよび熟練度判断システム - Google Patents

熟練度判断装置、熟練度判断プログラムおよび熟練度判断システム Download PDF

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Description

本発明は、農作業を行う作業者の熟練度を判断する熟練度判断装置、熟練度判断プログラムおよび熟練度判断システムに関する。
従来より、農作業において、草取りや肥料やりなど農作業の作業内容(作業種別)ごとに作業者の熟練度を知ることは有用である。例えば、ある作業種別を複数の作業者が行うことが可能な場合、その作業種別がより得意な(より高い熟練度の)作業者に任せれば、全体として、より効率的な農作業を行うことができる。また、ある作業者に特に苦手な(低い熟練度の)作業種別が存在する場合、その作業種別を重点的に訓練することで、その作業者の作業効率を向上できる。
このような熟練度を推定する手法として、例えば、圃場ごとに作業履歴(作業者・作業種別ごとの作業時間)と収穫量を記録しておき、ある作業者が作業した圃場での作業時間・面積あたりの収穫量が大きければ彼の熟練度が高いとみなすことが考えられる。
また、例えば、農作業者の手首等に加速度センサを装着し、農作業時の動作記録を採取し、熟練度を推定する方法も考えられる。この場合、一般に、熟練度が高いほど手に無駄な動きがなくなり、加速度に急激な変化が少なくなる。
特開平01−156891号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、農作業者の熟練度を判断することが難しいという課題があった。
例えば、農業分野では、一つの圃場を複数の作業者で共同作業することも多く、また、ある生産物を収穫するまでに多くの作業種別を実施する必要があるため、作業履歴と収穫量から作業種別ごとの熟練度を推定することは困難である。
また、加速度センサを用いた場合でも、熟練度が高い作業者は、周囲の状況を見て他の作業者などに適切な指示や判断を実施し、細かく調整を行うため、急激な変化が多くなる面もある。従って、加速度センサの記録からも熟練度を推定することは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、農作業者の熟練度を判断することが可能である熟練度判断装置、熟練度判断プログラムおよび熟練度判断システムを提供することを目的とする。
本願の開示する熟練度判断装置(熟練度判断システム)は、一つの態様において、作業者が行った農作業の作業履歴を記憶する作業履歴記憶手段と、前記作業履歴記憶手段に記憶される作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する特定圃場状態抽出手段と、前記特定圃場状態抽出手段により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業者が携帯する作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手段と、前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手段により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手段と、を備える。
本願の開示する熟練度判断装置、熟練度判断プログラムおよび熟練度判断システムの一つの態様によれば、農作業者の熟練度を判断することが可能であるという効果を奏する。
図1は、実施例1にかかる熟練度判断装置の構成を示すブロック図である。 図2は、抽出条件DBに記憶される抽出条件(指定作業種別)の例を示す図である。 図3は、抽出条件DBに記憶される抽出条件(指定作業者)の例を示す図である。 図4は、作業履歴DBに記憶される情報の例を示す図である。 図5は、圃場状態DBに記憶される情報の例を示す図である。 図6は、作業記録DBに記憶される情報の例を示す図である。 図7は、特定圃場状態抽出部により生成された圃場作業集合の例を示す図である。 図8は、算出した圃場状態間の距離の例を示す図である。 図9は、作業履歴から抽出された特定圃場状態時の作業履歴の例を示す図である。 図10は、特定圃場状態時の作業履歴における動作情報を抽出した例を示す図である。 図11は、抽出された特定の動作が示される動作情報の例を示す図である。 図12は、実施例1に係る熟練度判断装置における熟練度判断処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、熟練度判断プログラムを実行するコンピュータシステムの例を示す図である。
以下に、本願の開示する熟練度判断装置、熟練度判断プログラムおよび熟練度判断システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本願が開示する熟練度判断装置は、記憶される農作業の作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する。そして、熟練度判断装置は、抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、収集された作業者の動作情報から特定の動作が示される動作情報を抽出する。その後、熟練度判断装置は、特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの動作情報における、特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、作業者の熟練度を判断する。こうすることにより、本願が開示する熟練度判断装置は、農作業者の熟練度を判断することが可能である。
例えば、熟練度判断装置は、圃場状態に基づいて、圃場状態の多数を占める通常圃場作業集合と、圃場状態が通常圃場作業集合のどの圃場状態とも異なる特殊圃場作業集合とに作業履歴を分割する。続いて、熟練度判断装置は、特殊圃場作業集合の各圃場作業に対応する動作情報(例えば、加速度など)を抽出し、動作情報から作業者の動作が急激に変動した特定の動作記録を抽出する。そして、熟練度判断装置は、特殊圃場作業集合の各圃場作業に対応する全動作情報中に占める特定の動作記録の割合を計算し、その値が小さいほど熟練度が高いと判断する。
つまり、熟練度判断装置は、作業時の圃場状態を用いて、普段と異なる圃場状態で行われた作業記録を抽出し、そこで動作が急激に変動した作業記録の割合を計算することで、作業者の熟練度を判断する。こうすることにより、本願が開示する熟練度判断装置は、農作業者の熟練度を判断することが可能である。
[熟練度判断装置の構成]
次に、図1を用いて、実施例1に係る熟練度判断装置の構成について説明する。図1は、実施例1にかかる熟練度判断装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この熟練度判断装置10は、通信制御I/F部11と、入力部12と、表示出力部13と、記憶部15と、制御部20とを有する。
通信制御I/F部11は、他の装置との間でやり取りされる各種通信を制御するインタフェースである。具体的には、通信制御I/F部11は、作業者が携帯する作業記録装置200から作業者の動作情報を取得して、記憶部15の作業記録DB15dに格納する。例えば、作業記録装置200は、作業者の利き手の手首に装着された1軸の加速度センサであり、1秒おきに取得した加速度を熟練度判断装置10に送信する。なお、2軸以上の加速度センサによりデータ収集をすることも好ましい。
なお、作業記録装置200が収集する動作情報は、加速度に限定されるものではなく、例えば、基準値から作業者の利き手が移動した移動距離を算出して熟練度判断装置10に送信してもよく、作業者の利き手の位置を座標軸で収集しておき、収集した情報から作業者の利き手の動きを算出して熟練度判断装置10に送信してもよい。
入力部12は、各種の情報の入力を受付ける入力手段であり、キーボードやマウス、マイクなどを備えて構成され、例えば、後述する作業履歴抽出部20aが作業履歴を抽出する抽出条件を受け付けて、記憶部15の抽出条件DB15aに格納する。なお、後述するモニタも、マウスと協働してポインティングディバイス機能を実現する。
表示出力部13は、各種の情報を出力する出力手段であり、モニタ(若しくはディスプレイ、タッチパネル)やスピーカを備えて構成され、例えば、後述する制御部20の各制御部により生成(抽出)されたデータなどを表示出力する。
記憶部15は、制御部20による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するとともに、例えば、抽出条件DB15aと、作業履歴DB15bと、圃場状態DB15cと、作業記録DB15dとを有する。
抽出条件DB15aは、入力部12により受け付けられて格納された作業履歴抽出部20aが作業履歴を抽出する抽出条件を記憶する。例えば、抽出条件DB15aは、抽出条件として、図2に示すような「指定作業種別」として「草取り」を記憶し、図3に示すような「指定作業者」として「Aさん」を記憶する。なお、ここで記憶される抽出条件は、利用者により任意に設定することができ、図2や図3に限定されるものではない。また、図2は、抽出条件DBに記憶される抽出条件(指定作業種別)の例を示す図であり、図3は、抽出条件DBに記憶される抽出条件(指定作業者)の例を示す図である。
作業履歴DB15bは、作業者が行った農作業の作業履歴を記憶する。具体的には、作業履歴DB15bは、管理者などにより入力された作業履歴を記憶するものであり、図4に示すように、「履歴ID、日付、開始時刻、終了時刻、作業者、作業種別、圃場」として「1、2007/11/12、8:00:00、10:00:00、Aさん、草取り、圃場X」や「2、2007/11/12、10:00:00、17:00:00、Aさん、草取り、圃場Y」などを記憶する。なお、図4は、作業履歴DBに記憶される情報の例を示す図である。
ここで記憶される「履歴ID」とは、作業履歴を一意に識別する識別子であり、利用者により入力された作業履歴を作業履歴DB15bに格納する際に一意に割り与えられる。また、「開始時刻」とは、農作業が開始された時刻であり、「終了時刻」とは、農作業が終了した時刻であり、「作業者」とは、当該農作業を行った作業者を示す情報である。また、「作業種別」とは、作業者が行った農作業の種別であり、例えば、草取り、肥料やり、種まき、収穫などである。また、「圃場」とは、当該農作業が実施された畑や菜園などの圃場を示す情報である。
圃場状態DB15cは、各日の圃場の状態を記憶する。例えば、圃場状態DB15cは、図5に示すように、「日付、圃場、土壌水分、圃場傾き、天候」として「2007/11/12、圃場X、60%、3度、晴れ」や「2007/11/12、圃場Y、70%、4度、晴れ」などを記憶する。なお、図5は、圃場状態DBに記憶される情報の例を示す図である。
ここで記憶される「日付」は、圃場状態を測定した日時であり、「圃場」とは、圃場状態を測定した圃場を示す情報である。また、「土壌水分」とは、ある日付において測定した圃場の土壌水分値を示す情報であり、「圃場傾き」とは、ある日付において測定した圃場の傾きを示す情報であり、「天候」とは、圃場状態を測定したときの天候を示す情報である。
作業記録DB15dは、農作業が実施された間に、作業者が携帯する作業記録装置200により収集された作業者の動作情報を記憶する。具体的には、作業記録DB15dは、通信制御I/F部11を介して作業記録装置200から受信した作業者の動作情報として、作業者の利き手の加速度、作業者の利き手が移動した移動距離などを記憶する。例えば、作業記録DB15dは、図6に示すように、「日付、時刻、作業者、加速度」として「2007/11/12、8:00:00、Aさん、0.1G」や「2007/11/12、8:00:01、Aさん、0.2G」、「2007/11/12、8:00:03、Aさん、1.2G」、「2007/11/12、8:00:04、Aさん、-0.4G」などを記憶する。なお、図6は、作業記録DBに記憶される情報の例を示す図である。
ここで記憶される「日付」は、動作情報(加速度)が収集された日付であり、「時刻」は、動作情報(加速度)が収集された時刻であり、「作業者」は、動作情報(加速度)を収集した作業者を示す情報であり、「加速度」は、収集された作業者の動作情報である。
制御部20は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部20は、作業履歴抽出部20aと、特定圃場状態抽出部20bと、動作抽出部20cと、熟練度判断部20dとを有し、これらによって種々の処理を実行する。
作業履歴抽出部20aは、表示出力部13、抽出条件DB15a、作業履歴DB15b、特定圃場状態抽出部20bなどに接続され、予め指定された所定の条件に合致する作業履歴を作業履歴DB15bから抽出する。具体的には、作業履歴抽出部20aは、抽出条件DB15aに記憶される抽出条件(図2、図3参照)に従って、作業履歴DB15bから作業履歴を抽出し、抽出した作業履歴を特定圃場状態抽出部20bに出力したり、表示出力部13に表示出力したりなどする。
ここで、図2や図3に示した抽出条件および図4に示した作業履歴を用いて具体的な例について説明する。作業履歴抽出部20aは、抽出条件DB15aに記憶される抽出条件が「指定作業種別=草取り」かつ「指定作業者=Aさん」である作業履歴として、作業履歴DB15bから「履歴ID=1、2、5、7、8、10、12」の作業履歴を取り出す。
特定圃場状態抽出部20bは、表示出力部13、動作抽出部20c、作業履歴DB15b、圃場状態DB15cなどに接続され、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する。具体的に例を挙げると、特定圃場状態抽出部20bは、作業履歴DB15bに記憶される作業履歴や作業履歴抽出部20aにより抽出された作業履歴に対して、作業履歴の日付や圃場により特定される圃場状態を圃場状態DB15cから取得し、作業履歴と取得した圃場状態とを連結した圃場作業集合を生成する。
続いて、特定圃場状態抽出部20bは、作業履歴と圃場状態とを連結した圃場作業集合について、圃場状態DB15cに記憶される「土壌水分、圃場傾きの標準偏差」と、「文字列属性として天候の各属性値(例えば、晴れ=1、曇り=0.5、雨=0)」とを用いて、圃場状態間のユークリッド距離(非類似度)を計算する。
その後、特定圃場状態抽出部20bは、圃場状態間の距離(ユークリッド距離)を用いて階層型クラスタリングを実施し、抽出された作業履歴と圃場状態とを連結した圃場作業集合をグループ分けする。そうして、特定圃場状態抽出部20bは、グループ分けした圃場作業集合のうち、どの圃場作業とも異なるクラスタに分類された作業履歴を他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴として抽出する。また、特定圃場状態抽出部20bは、抽出した特定圃場状態時の作業履歴を動作抽出部20cに出力したり、表示出力部13に表示出力したりなどする。
ここで、上記したクラスタリングして特定圃場状態時の作業履歴として抽出する一連の流れを具体的に説明する。まず、特定圃場状態抽出部20bは、作業履歴DB15bから抽出された「履歴ID=1、2、5、7、8、10、12」の作業履歴(図4参照)それぞれについて、履歴IDの「日付」に一致する圃場状態を圃場状態DB15c(図5参照)から取得する。そして、特定圃場状態抽出部20bは、抽出された「履歴ID=1、2、5、7、8、10、12」の作業履歴に、圃場状態DB15cから取得した圃場状態を連結して、図7に示すような圃場作業集合を生成する。
例えば、特定圃場状態抽出部20bは、「履歴ID=1」の作業履歴について、「日付が2007/11/12」、「圃場が圃場X」であることから、図5からそれに対応する1行目を取り出し連結すると、図7の1行目が得られる。そして、特定圃場状態抽出部20bは、「履歴ID=1、2、5、7、8、10、12」の作業履歴についても同様に図7からそれぞれに対応する行を取り出し連結すると、圃場作業集合(図7)が得られる。
次に、特定圃場状態抽出部20bは、圃場状態の数値属性の標準偏差として、図7の圃場作業集合から圃場状態の土壌水分、圃場傾きの標準偏差を計算する。続いて、特定圃場状態抽出部20bは、数値属性については標準偏差で除算(割り算)し、文字列属性については数値(晴れ=1、曇り=0.5、雨=0)に置き換えた後、ユークリッド距離を計算して、その結果を圃場状態間の距離(図8参照)として格納する。
例えば、特定圃場状態抽出部20bは、圃場作業集合から圃場状態の数値属性の標準偏差として、「土壌水分、圃場傾きの標準偏差」を計算すると、標準偏差はそれぞれ「27%、0.8度」となる。そして、特定圃場状態抽出部20bは、圃場状態の文字列属性として天候の各属性値「晴れ=1、曇り=0.5、雨=0」、圃場状態の数値属性として土壌水分、圃場傾きの標準偏差「27%、0.8度」を用いて、図7の履歴ID=1と履歴ID=2の圃場状態間の距離を計算する。この場合、特定圃場状態抽出部20bは、土壌水分と圃場傾きの標準偏差はそれぞれ「27%、0.8度」であり、晴れは「1」に置き換えられ、これらを式(1)に代入することにより、図7の履歴ID=1と履歴ID=2の圃場状態間の距離として「距離1.3」が得られる。そして、特定圃場状態抽出部20bは、「履歴ID=1、2、5、7、8、10、12」の作業履歴間で上記計算を実施することにより、図8に示した圃場状態間の距離を計算することができる。
Figure 0005338328
その後、特定圃場状態抽出部20bは、圃場作業一つ一つがクラスタである初期状態から開始し、お互いの距離が最も近いクラスタ同士を順次統合して新しいクラスタを生成することを繰り返してクラスタを成長させていく階層型クラスタリングを実施する。なお、クラスタ間の距離は、お互いの中で最も近い圃場状態間の距離で定義する。また、クラスタ数が2になるか、または、最大クラスタ(圃場作業数が最大のクラスタ)以外のクラスタの圃場作業数の合計がM以下となった場合は停止する。この閾値Mは、圃場作業集合の圃場作業数に割合Rを掛けて四捨五入し、特殊圃場作業集合の最大圃場作業数を求める。ここでは、R=30%(任意で指定可能)が指定されたものとするので、M=7×30%=2.1であるからM=2となる。
具体的には、特定圃場状態抽出部20bは、図7・図8に示した圃場状態一つ一つをクラスタとするので、履歴ID=1、履歴ID=2、履歴ID=5、履歴ID=7、履歴ID=8、履歴ID=10、履歴ID=12の7クラスタが生成された状態で、クラスタ間の距離(お互いの中で最も近い圃場状態間の距離)が最小であるクラスタ同士を統合する。つまり、特定圃場状態抽出部20bは、まず、距離が「0.4」と最小である履歴ID=5と履歴ID=7の両クラスタを統合し、新たなクラスタ「履歴ID=5、7」を生成する。その後、特定圃場状態抽出部20bは、履歴ID=1と履歴ID=8とを統合して新たなクラスタ「履歴ID=1、8」、履歴ID=2と履歴ID=(5、7)を統合して新たなクラスタ「履歴ID=2、5、7」を作成する。また、特定圃場状態抽出部20bは、履歴ID=(1、8)と履歴ID=(2、5、7)とを統合して新たなクラスタ「履歴ID=1、2、5、7、8」が作成されることにより、「履歴ID=1、2、5、7、8」、「履歴ID=10」、「履歴ID=12」の3クラスタが作成されることとなる。
そして、特定圃場状態抽出部20bは、「履歴ID=10」および「履歴ID=12」のクラスタと通常圃場作業集合「履歴ID=1、2、5、7、8」との距離も1.9以上であることから、通常圃場作業集合のどの圃場作業とも異なるクラスタに分類されていると判断して(類似していないと判断して)、「履歴ID=10」、「履歴ID=12」を特定圃場状態時の作業履歴(図9参照)として抽出する。
なお、図7や9に示した特定圃場状態時の作業履歴「履歴ID、日付、開始時刻、終了時刻、作業者、作業種別、圃場、土壌水分、圃場傾き、天候」については、図5や図6の要素と同じであるので、各要素の詳細な説明は省略する。また、図7は、特定圃場状態抽出部により生成された圃場作業集合の例を示す図であり、図8は、算出した圃場状態間の距離の例を示す図であり、図9は、作業履歴から抽出された特定圃場状態時の作業履歴の例を示す図である。
図2に戻り、動作抽出部20cは、特定圃場状態抽出部20bにより抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、作業者が携帯する作業記録装置200により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報(作業記録)を抽出する。
具体的には、動作抽出部20cは、特定圃場状態抽出部20bにより抽出された特定圃場状態時の作業履歴それぞれに対応する動作情報(作業記録)を作業記録DB15dから抽出し、加速度の絶対値が一定値(例えば、1G)を超えた行を抽出する。上記した例で説明すると、動作抽出部20cは、図9に示した「履歴ID=10」、「履歴ID=12」それぞれの特定圃場状態時の作業履歴における「時刻」ごとに、その時刻における「加速度」を図6に示した作業記録DB15dから抽出して組み合わせて、図10に示したデータベースを作成する。そして、動作抽出部20cは、図10に示した「時刻」ごとの「加速度」において、加速度の絶対値が一定値(例えば、1G)を超えた行を特定の動作が示される動作情報(図11参照)として抽出する。なお、図10は、特定圃場状態時の作業履歴における動作情報を抽出した例を示す図であり、図11は、抽出された特定の動作が示される動作情報の例を示す図である。
熟練度判断部20dは、動作抽出部20cにより特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める前記動作抽出手段により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、作業者の熟練度を判断する。具体的には、熟練度判断部20dは、作業者の動作が急激に変動した作業記録(図10参照)がL行存在し、特殊圃場作業集合の全作業記録(図11参照)がN行存在した場合、熟練度として「1-L/N」を出力する。そして、熟練度判断部20dは、その値が小さければ熟練度が高いと判断し、判断結果や算出した熟練度を表示出力部13などに出力したりする。
上記した例を用いて、図10に示した特定圃場状態時の作業履歴における動作情報が「64800行」、図11に示した抽出された特定の動作が示される動作情報が「6480行」であったとする。この場合、熟練度判断部20dは、熟練度として「1-(6480/64800)=0.9」を算出する。したがって、熟練度判断部20dは、作業者Aの草取り技術の熟練度は「0.9」と算出し、その熟練度は「低い」と判断する。
[熟練度判断装置による処理]
次に、図12を用いて、熟練度判断装置による処理を説明する。図12は、実施例1に係る熟練度判断装置における熟練度判断処理の流れを示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、階層型クラスタリングの終了条件として、残った作業数が最初の5%以下として閾値を設定したが、終了判定となる閾値はこれに限定されるものではない。
図12に示すように、熟練度判断装置10は、熟練度判断開始指示が入力部12などを介して受け付けられると(ステップS101肯定)、指定された作業種別と作業者である農作業を作業履歴DB15bから取得し、取得した作業履歴に対応する圃場情報を圃場情報DB15cから取得して、これらを結合した圃場作業集合を生成する(ステップS102)。
そして、熟練度判断装置10は、作業履歴と圃場状態とを連結した圃場作業集合について、圃場状態間の距離(ユークリッド距離)を用いて階層型クラスタリングを実施して得られた最大クラスタを削除しつつ、例えば、残った作業数が最初の5%以下になるまで、クラスタリングを繰り返す(ステップS103とステップS104)。
その後、熟練度判断装置10は、クラスタリングを行うことにより、残った作業数が最初の5%以下になると(ステップS104肯定)、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴として抽出し、これらに対応する動作情報(作業記録)を抽出する(ステップS105)。
そして、熟練度判断装置10は、作業者の動作が急激に変動した動作情報(作業記録)を抽出し、全作業に対する割合を計算して(ステップS106)、その結果から熟練度を算出する(ステップS107)。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、熟練度判断装置10は、記憶される作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する。そして、熟練度判断装置10は、抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、作業記録装置200により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する。その後、熟練度判断装置10は、特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの動作情報における、抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、作業者の熟練度を判断する。
こうすることにより、作業時の圃場状態を用いて、普段と異なる圃場状態で行われた作業記録を抽出し、そこで動作が急激に変動した作業記録の割合を計算することで、作業者の熟練度を判断することができる。したがって、農作業者の熟練度を判断することが可能である。なお、通常圃場作業における全動作情報中に占める特定の動作情報の割合と、特殊圃場作業における全動作情報中に占める特定の動作情報の割合とに基づいて熟練度を判断することも可能である。
また、実施例1によれば、熟練度判断装置10は、予め指定された所定の条件に合致する作業履歴を抽出し、抽出された作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出することもできる。そうすることにより、熟練度判断装置10は、複数の作業者の履歴が混在して格納されている場合であっても、その作業者や作業種別ごとに熟練度を判断することができる。
また、実施例1によれば、熟練度判断装置10は、農作業時の圃場状態に基づいて、抽出された作業履歴をクラスタリングした結果、最も多くの作業履歴が属する最大クラスタを除く他のクラスタに属する作業履歴を特定圃場状態時の作業履歴として抽出する。そうすることにより、熟練度判断装置10は、通常の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴をより正確に抽出することができ、農作業者の熟練度をより正確に判断することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(クラスタリング)
例えば、実施例1では、階層型クラスタリングによって、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する例について説明したが、他のクラスタリング手法や他の様々なグループ分離手法を用いることができる。
(特定の動作が示される動作情報の抽出手法)
また、実施例1では、特定の動作が示される動作情報の抽出手法として、加速度が所定の閾値(例えば、1G)を超える動作情報(作業履歴)を特定の動作が示される動作情報として抽出する例について説明したが、他の様々な手法を用いることができる。
例えば、作業者の移動方向や速度が急激に変化した部分、つまり、作業者につけたGPSセンサで取得した位置情報から、移動速度ベクトル(位置の微分)と移動加速度ベクトル(移動速度ベクトルの微分)を計算し、移動加速度ベクトルの長さが一定値(例えば1m/秒^2)を超えた行を抽出してもよい。また、例えば、視線が急激に変化した部分、つまり、作業者の頭部につけた方位センサで取得した方位情報(0度〜360度)から、方位の微分を計算し、方位の微分の絶対値が一定値(例えば90度/秒)を超えた行を抽出してもよい。また、例えば、10Hzを境として、上記の加速度、移動加速度ベクトル、方位の微分を高周波成分と低周波成分に分解し、高周波成分が低周波成分よりも大きな行を動作が急激に変動した行として抽出してもよい。なお、上記した手法の場合、例えば、tを作業記録の採取間隔とし、X(T)を時刻Tにおける作業記録Xの値とし、時刻TにおけるXの微分を「(X(T)-X(T−t))/t」で計算したものを用いるようにすればよい。
(作業履歴の抽出)
また、作業者の熟練度が低くとも、作業を進めるに従い普段と異なる状況にも慣れ、動作の修正は小さくなっていくと考えられる。したがって、作業開始直後一定時間(たとえば30分程度)の作業記録のみを抽出し、そこで動作が急激に変動した作業記録の割合を計算することも有効である。
(システム構成等)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図2〜図11など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合(例えば、動作抽出部20cと熟練度判断部20dとを統合するなど)して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(プログラム)
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムを他の実施例として説明する。
図13は、熟練度判断プログラムを実行するコンピュータシステムの例を示す図である。図13に示すように、コンピュータシステム100は、RAM101と、HDD102と、ROM103と、CPU104とから構成される。ここで、ROM103には、上記の実施例と同様の機能を発揮するプログラムがあらかじめ記憶されている。つまり、図13に示すように、作業履歴抽出プログラム103aと、特定圃場状態抽出プログラム103bと、動作抽出プログラム103cと、熟練度判断プログラム103dとがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU104には、これらのプログラム103a〜103dを読み出して実行することで、図13に示すように、作業履歴抽出プロセス104aと、特定圃場状態抽出プロセス104bと、動作抽出プロセス104cと、熟練度判断プロセス104dとなる。
なお、作業履歴抽出プロセス104aは、図1に示した、作業履歴抽出部20aに対応し、同様に、特定圃場状態抽出プロセス104bは、特定圃場状態抽出部20bに対応する。また、動作抽出プロセス104cは、動作抽出部20cに対応し、熟練度判断プロセス104dは、熟練度判断部20dに対応する。
また、HDD102は、抽出条件テーブル102aと、作業履歴テーブル102bと、圃場状態テーブル102cと、作業記録テーブル102dなどを記憶する。なお、抽出条件テーブル102aは、図1に示した抽出条件DB15aに対応し、作業履歴テーブル102bは、作業履歴DB15bに対応し、圃場状態テーブル102cは、圃場状態DB15cに対応し、作業記録テーブル102dは、作業記録DB15dに対応する。
ところで、上記したプログラム103a〜103dは、必ずしもROM103に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータシステム100に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらに、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータシステム100に接続される「他のコンピュータシステム」に記憶させておき、コンピュータシステム100がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)作業者が行った農作業の作業履歴を記憶する作業履歴記憶手段と、
前記作業履歴記憶手段に記憶される作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する特定圃場状態抽出手段と、
前記特定圃場状態抽出手段により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業者が携帯する作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手段と、
前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手段により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手段と、
を備えたことを特徴とする熟練度判断装置。
(付記2)予め指定された所定の条件に合致する作業履歴を前記作業履歴記憶手段から抽出する作業履歴抽出手段をさらに備え、
前記特定圃場状態抽出手段は、前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出することを特徴とする付記1に記載の熟練度判断装置。
(付記3)前記特定圃場状態抽出手段は、前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴によって特定される農作業時の圃場状態に基づいて、前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴をクラスタリングした結果、最も多くの作業履歴が属する最大クラスタを除く他のクラスタに属する作業履歴を前記特定圃場状態時の作業履歴として抽出することを特徴とする付記2に記載の熟練度判断装置。
(付記4)作業履歴記憶部に記憶される作業者が行った農作業の作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する特定圃場状態抽出手順と、
前記特定圃場状態抽出手順により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業者が携帯する作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手順と、
前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手順により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする熟練度判断プログラム。
(付記5)農作業を行う作業者の熟練度を判断する熟練度判断装置と、作業者に携帯されて作業者の動作情報を収集する作業記録装置とを有する熟練度判断システムであって、
前記熟練度判断装置は、
作業者が行った農作業の作業履歴を記憶する作業履歴記憶手段と、
前記作業履歴記憶手段に記憶される作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する特定圃場状態抽出手段と、
前記特定圃場状態抽出手段により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手段と、
前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手段により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手段と、
を備えたことを特徴とする熟練度判断システム。
(付記6)作業履歴記憶部に記憶される作業者が行った農作業の作業履歴のうち、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴を抽出する特定圃場状態抽出ステップと、
前記特定圃場状態抽出ステップにより抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業者が携帯する作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出ステップと、
前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出ステップにより抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断ステップと、
を含んだことを特徴とする熟練度判断方法。
10 熟練度判断装置
11 通信制御I/F部
12 入力部
13 表示出力部
15 記憶部
15a 抽出条件DB
15b 作業履歴DB
15c 圃場状態DB
15d 作業記録DB
20 制御部
20a 作業履歴抽出部
20b 特定圃場状態抽出部
20c 動作抽出部
20d 熟練度判断部
100 コンピュータシステム
101 RAM
102 HDD
102a 抽出条件テーブル
102b 作業履歴テーブル
102c 圃場状態テーブル
102d 作業記録テーブル
103 ROM
103a 作業履歴抽出プログラム
103b 特定圃場状態抽出プログラム
103c 動作抽出プログラム
103d 熟練度判断プログラム
104 CPU
104a 作業履歴抽出プロセス
104b 特定圃場状態抽出プロセス
104c 動作抽出プロセス
104d 熟練度判断プロセス
200 作業記録装置

Claims (3)

  1. 作業者が行った農作業の作業履歴を記憶する作業履歴記憶手段と、
    予め指定された所定の条件に合致する作業履歴を前記作業履歴記憶手段から抽出する作業履歴抽出手段と、
    前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴によって特定される農作業時の圃場状態に基づいて、前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴をクラスタリングした結果、最も多くの作業履歴が属する最大クラスタを除く他のクラスタに属する作業履歴を、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴として抽出する特定圃場状態抽出手段と、
    前記特定圃場状態抽出手段により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業者が携帯する作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手段と、
    前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手段により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手段と、
    を備えたことを特徴とする熟練度判断装置。
  2. 作業履歴記憶部に記憶される作業履歴から、予め指定された所定の条件に合致する作業履歴を抽出する作業履歴抽出手順と、
    前記作業履歴抽出手順により抽出された作業履歴によって特定される農作業時の圃場状態に基づいて、前記作業履歴抽出手順により抽出された作業履歴をクラスタリングした結果、最も多くの作業履歴が属する最大クラスタを除く他のクラスタに属する作業履歴を、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴として抽出する特定圃場状態抽出手順と、
    前記特定圃場状態抽出手順により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業者が携帯する作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手順と、
    前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手順により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする熟練度判断プログラム。
  3. 農作業を行う作業者の熟練度を判断する熟練度判断装置と、作業者に携帯されて作業者の動作情報を収集する作業記録装置とを有する熟練度判断システムであって、
    前記熟練度判断装置は、
    作業者が行った農作業の作業履歴を記憶する作業履歴記憶手段と、
    予め指定された所定の条件に合致する作業履歴を前記作業履歴記憶手段から抽出する作業履歴抽出手段と、
    前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴によって特定される農作業時の圃場状態に基づいて、前記作業履歴抽出手段により抽出された作業履歴をクラスタリングした結果、最も多くの作業履歴が属する最大クラスタを除く他のクラスタに属する作業履歴を、他の作業履歴の圃場状態とは異なる特定圃場状態時の作業履歴として抽出する特定圃場状態抽出手段と、
    前記特定圃場状態抽出手段により抽出された特定圃場状態時の作業履歴について、当該特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施された間に、前記作業記録装置により収集された作業者の動作情報から、所定の条件に基づいて特定の動作が示される動作情報を抽出する動作抽出手段と、
    前記特定圃場状態時の作業履歴により特定される農作業が実施されたときの全動作情報中に占める、前記動作抽出手段により抽出された特定の動作が示される動作情報の割合に基づいて、前記作業者の熟練度を判断する熟練度判断手段と、
    を備えたことを特徴とする熟練度判断システム。
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