ところで、上記のようなデジタルコンテンツの中には、コンテンツ内に表示される文字列の検索が可能に構成されたものもある。この場合、ユーザーは必要な情報の表示位置をキーワード検索の形で特定することができるので、必要な情報に容易にたどり着くことが可能となる。
しかしながら、キーワード検索の場合、ユーザーが必ずしも目的とする情報に到達できるとは限らない。例えば、キーワード検索にてヒット数が多すぎた場合には、自身の必要とする情報がそれらのうちのどこにあるのかが分かり難いことがある。また、入力したキーワードが偶然にもコンテンツ内に存在しなかったためにヒットせず、同じ意味の別のキーワードであればヒットしていた、というような場合もある。こうした場合、ユーザーは、そのコンテンツによる情報収集をあきらめることとなるが、こうした状況はコンテンツ提供者にとっても望ましい状況ではない。
コンテンツ提供者は当然、ユーザーにより閲覧されて、情報を提供することに効果・利益を見出すものであるから、こうした場合には、コンテンツそのものを見直して、改善する必要がある。例えば、コンテンツ内にユーザーの使い慣れない言葉が多くてユーザーによる検索がヒットしにくい場合は、使用する言葉を再検討する必要があるし、コンテンツ提供者がコンテンツ内で最も閲覧してほしい情報部分がキーワード検索でヒットしにくく、ユーザーがそれとは異なる部分ばかりが閲覧されるような場合は、その最も閲覧してほしい情報部分の記載位置や記載内容をやはり再検討しなければならない。そして、より多くのユーザーに利用され、より使い勝手のよいコンテンツに改めていかなければならない。
そのためには、キーワード検索後におけるユーザーの閲覧挙動を情報収集することが重要となる。さらに言えば、コンテンツ閲覧中のユーザーは、例えば無意味なマウスクリックやカーソル移動等を行いがちであるから、これらの無意味な挙動を排除しながら、より確実な閲覧挙動を情報収集することも重要となる。また、これらの無意味な挙動の中にも一定の法則性を見出せる場合もあり、これを分析することでキーワード検索後のユーザーの挙動を推定することで、コンテンツの改良に有意義な情報を収集できる場合もある。要するに、キーワード検索後において、ユーザーが検索結果を閲覧したか否か、さらには、ユーザーがどのように検索したキーワードを閲覧し、その閲覧に係る傾向等の情報を、より正確に把握することが重要となる。
さらに、キーワード検索後において、ユーザーの閲覧に係る挙動等の情報を、無関係な情報を排除しながら取得するためには、コンテンツの内容自体も、そうした情報を正確に収集しやすい形態となっていなければならない。
上記特許文献1においては、ユーザーによるキーワード検索結果をコンテンツ提供者サイドで把握可能とする技術に関し何らの記載も示唆もなく、他の従来の技術においても、上記した課題はこれまで存在していなかった。
本発明の課題は、ブック型デジタルコンテンツの閲覧者が文字列検索によりヒットした文字列の閲覧した際に、その閲覧状況を把握することができるデジタルコンテンツ閲覧管理システムと、当該閲覧状況の把握を容易とするデジタルコンテンツ閲覧装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のデジタルコンテンツ閲覧装置は、
複数のページをページ単位で切り替え表示可能なブック型デジタルコンテンツを閲覧するためのデジタルコンテンツ閲覧装置であって、
文字列をページ表示するための画像ファイルと、文字列のテキストデータを当該文字列の表示位置データとともに記憶するテキストファイルとを有した、ブック型デジタルコンテンツのコンテンツデータを記憶するコンテンツデータ記憶部と、
画像ファイルに基づいて、表示部の画面上にブック型デジタルコンテンツの各ページを表示するページ表示手段と、
各ページに含まれる文字列の検索入力を行うための検索入力手段と、
入力された検索文字列を、テキストファイル内において検索する検索実行手段と、
テキストファイル内にて検索にヒットした検索文字列がある場合に、表示位置データに基づいて、当該検索文字列の表示位置を特定する検索文字列表示位置特定手段と、
表示されるページ上において、特定された検索文字列の表示位置を少なくとも含んだ検索文字列周辺領域に、マーキング画像を表示するマーキング表示手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によると、検索された文字列にはマーキング画像が表示されるので、ユーザーに検索された文字列の位置を確実に把握させることができ、結果として、検索後のユーザーの挙動をマーキング画像(検索結果表示)に関連するものとし易く、検索結果と無関係な挙動が行われないようにする効果を得ることが可能となる。これにより、検索後にマーキング画像が閲覧されたかを確認する目的で当該挙動を収集した際に、検索結果と無関係な情報はある程度排除され、より有効な情報を収集することが可能となる。
また、従来のブック型デジタルコンテンツにおいては、各ページの表示処理に対する更なる効率化、及び表示内容に対する検索処理の更なる効率化が課題とされている。上記本発明の構成は、従来のように、コンテンツを構成する画像や文字のデータ及びそれらの表示条件や配置位置を定めるデータを含むようなコンテンツデータの構成とは異なり、ブック型デジタルコンテンツにおいて、各ページの表示に使用される文字データを含まない画像ファイルと、ページ表示用の画像ファイルとは別の検索専用の文字データ(テキストデータ)とを有して構成される。
この構成によると、各ページの表示内容を表示するためのデータとして画像ファイルのみが使用されるので、各ページの表示には、ページに対応する画像の選択のみで可能となり、ページ内に含まれる各種の文字データや画像データに対しそれぞれの配置位置や大きさ等の様々な情報の記述を省略することができ、全体としてシンプルなデータ構造となる。コンテンツ内のページの表示内容を変更する際にも、変更するページの画像ファイルを入れ替えるだけでよいし、変更後の画像ファイルの検索専用の文字データも、その画像をOCR(Optical Character Reader)などの周知技術により読取ってテキスト化し、読み取った座標データ(位置情報)と合わせて記憶すればよい。あるいは、所定の文章ファイル(例えばPDF(Portable Document Format)のドキュメントファイルや、WORD/EXCEL/POWERPOINT等のMicrosoft Office(Microsoft社製品)のドキュメントファイル等)を直接、各ページの画像情報(プリントイメージ)と、各ページにおいて検索専用に使用される文字データと、その位置情報とを生成する周知技術を用いてもよい。また、表示処理において、所定のページ表示領域内にページを切り替えるたびに当該ページに必要なテキストや画像を各条件に従い配置するといった処理が不要となるため、処理内容を単純化できる。各ページの表示内容が、1枚の画像ファイルによって表示される構成であれば、画面上の所定のページ表示領域に、ページの切り替えに伴い切替先のページに対応する画像ファイルを表示するだけでよい。
一方で、上記本発明においては、既に述べたように、画像ファイルのみでページ内容が表示される構成でありながら表示されたページ内の文字列の検索が可能となっており、これを実現するために、上記した文字列検索用の文字データがページ表示用の画像ファイルとは別に用意されている。さらに、文字列検索後にマーキング画像によって検索結果表示が可能となっており、文字データのページ上における表示位置を特定可能な表示位置データが、上記したページ表示用の画像ファイルとは別に用意されている。これにより、上記のような表示処理を実現しつつ、検索処理も実施可能となるし、表示処理と検索処理とがそれぞれ別データにより実施されるので、各々のデータを各々の処理に特化した形とすることができるので、更なる処理の効率化を図ることもできる。
また、本発明においては、ブック型デジタルコンテンツのページを切り替えるページ切替手段を設けて構成することができ、この場合の検索文字列表示位置特定手段は、検索実行手段による検索にヒットした検索文字列がある場合には、ページ切替手段により切り替えられた先のページ上においても、検索にヒットした当該検索文字列の表示位置を特定して、マーキング表示手段により、特定された当該検索文字列の表示位置を少なくとも含んだ検索文字列周辺領域に、マーキング画像を表示するように構成できる。これにより、ページ切替操作がなされた後も文字列検索の結果表示(マーキング画像の表示)が継続するので、ページが切り替えられた後のユーザーの挙動も、検索結果表示(マーキング画像の表示)に関連したものになり易く、結果として、後にマーキング画像が閲覧されたかを確認する目的でその挙動を収集した際には、検索に無関係な情報はある程度排除され、より有効な情報を収集することが可能となる。
なお、本発明におけるブック型デジタルコンテンツは、表示部の画面上に当該ブック型デジタルコンテンツを閲覧するための閲覧ウィンドウが示されるとともに、当該閲覧ウィンドウ内には、当該ブック型デジタルコンテンツの各ページをページ単位で表示する表示するためのページ表示領域と、当該ページ表示領域とは異なる領域にて当該ページ表示領域内の表示を変更するための複数の操作画像が表示されるコンテンツ操作領域と、検索入力手段による文字列の検索入力を行うための検索文字列入力領域と、を設けて構成することができる。それぞれの目的に応じた領域が設定されるので、閲覧、閲覧操作、検索操作等の使い勝手がよい。
さらに、この場合の検索文字列入力領域は、検索入力を行わない際には縮小表示されており、当該検索文字列入力領域の位置選択操作に伴い、閲覧ウィンドウ内にてページ表示領域上に重なる形で拡大表示されるようにできる。閲覧ウィンドウの範囲は有限であるから、常に使用されるわけではない検索文字列入力領域を未使用時には最小化しておけば、最も注視されるページ表示領域をより広く確保することができる。また、検索文字列入力領域は、拡大表示された際に、最もユーザーに注視されるページ表示領域に重なって表示されるので、拡大に伴いユーザーにより注視されやすくなる。また、当該検索文字列入力領域を、少なくとも重なった位置にあるマーキング画像を視覚的に認識できるような表示状態とすることにより、マーキング画像の視認漏れを防ぐこともできる。
また、本発明のブック型デジタルコンテンツは、閲覧ウィンドウ内に、検索実行手段による検索結果を一覧表示の形にて表示する検索結果表示領域を有するとともに、当該検索結果表示領域を、検索文字列入力領域と共に拡大縮小する一体の領域として設けることができる。この構成によると、検索入力がなされる領域に隣接して検索結果を表示する領域が設けられるので、ユーザーは検索結果を確実に把握することができる。また、当該検索結果表示領域も、少なくとも重なった位置にあるマーキング画像を視覚的に認識できるような表示状態とすることにより、マーキング画像の視認漏れを防ぐこともできる。
検索結果表示領域は、検索実行手段による検索にヒットした文字列を一覧表示の形で表示可能とされるとともに、一覧表示されたそれら個々の文字列の表示領域が、所定操作部からの当該表示領域への位置選択操作に基づいて、当該表示領域に対応する文字列の表示ページに表示を切り替えるためのリンク領域として設定することができる。これにより、ユーザーは、検索されたキーワードの表示ページに容易にジャンプすることができる。一方で、検索後のユーザーの挙動を推定し易くなり、検索されたキーワードに対するユーザーの閲覧傾向等を正確に取得することが可能となりやすい。
また、本発明において、マーキング画像が表示される検索文字列周辺領域として、検索にヒットした文字列と同一行の表示領域を定めることができる。これにより、検索文字列周辺領域の特定処理が簡易化されるし、ユーザーもマーキング画像の位置を把握し易い。さらに言えば、マーキング画像が例えば点滅する等、マーキングがより強調された形で形で表示されるようにすれば、その位置をより把握し易くなる。
また、本発明におけるコンテンツデータは、ページ毎の画像ファイルに対応付けた付随情報として、テキストファイルを第一階層に有する一方で、第二階層には、当該テキストファイルのテキストデータが示す文字列に含まれる用語を解説するための解説用データを有して構成できる。この場合、マーキング表示手段によりマーキング画像が表示された検索文字列周辺領域内において表示された文字列のうち、所定操作部による位置指示操作により用語が位置指示あるいは位置決定されることを検知する用語指示操作検知手段と、用語が位置指示あるいは位置決定されたことを検知した場合に、解説用データに基づいて、当該用語の解説表示を実施する解説表示実行手段と、を備えて構成できる。この構成によると、予め決められた用語に対し、例えばマウスオーバー等による位置指示やマウスクリック等による位置決定操作がなされると、その用語の解説表示がなされるので、内容をより理解し易いコンテンツとなる。また、その用語解説を、マーキングされた領域においてのみ実施するようにしているため、無意味な解説表示の頻発を避けることができる。なお、解説用データとしては、文字データ、静止画データ、動画データ、音声データのいずれであってもよい。
ところで、本発明におけるデジタルコンテンツ閲覧管理システムは、上記したようなデジタルコンテンツ閲覧装置を端末装置として1以上有するとともに、当該端末装置から通信手段を介してブック型デジタルコンテンツの閲覧に係る情報を閲覧ログとして取得するサーバーを有して構成されるものである。そして、端末装置は、検索実行手段により検索された検索文字列に対応するマーキング画像がユーザーに閲覧されるに伴い当該マーキング画像の閲覧実績を特定可能な検索結果閲覧実績情報を、閲覧ログとしてサーバーに送信するログ送信手段を備え、サーバーは、閲覧ログとしてその検索結果閲覧実績情報を受信するログ受信手段と、受信した検索結果閲覧実績情報を記録・蓄積するログ記録手段と、記録・蓄積された検索結果閲覧実績情報に基づいて、検索実行手段により検索された同じ文字列からなる検索文字列毎の閲覧状況を表示出力するログ出力手段と、を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、端末装置において検索が行われた後に、検索結果として表示されるマーキング画像がユーザーにより閲覧なされると、その旨を示すログがサーバーに送信され、サーバーにてそのログが記録・蓄積される。そして、サーバーでは、蓄積されたそれらのログに基づいて、これまでに検索されてきた同じ文字列からなる検索文字列毎の閲覧状況を表示可能としているので、例えば本発明のブック型デジタルコンテンツの配信者は、その表示出力を見て、各種検索文字列の検索後の閲覧状況を把握することができる。また、端末装置においては、検索後にマーキング画像が表示される構成であるから、検索後になされるユーザーの閲覧は、当該検索に関連するものである確率が高く、より確実性のある検索結果の閲覧実績を得ることができ、今後のコンテンツの修正に大いに参考になる。
また、本発明のデジタルコンテンツ閲覧管理システムにおいて、端末装置におけるログ送信手段は、検索結果閲覧実績情報として、検索実行手段により検索された検索文字列と、当該検索文字列に対応するマーキング画像表示中におけるユーザーの閲覧ページを特定可能な閲覧ページ情報とをサーバーに送信するものとすることができ、一方で、サーバーにおけるログ出力手段は、ログ記録手段にて検索結果閲覧実績情報として記録・蓄積された検索文字列及び閲覧位置情報に基づいて、端末装置の検索実行手段により検索された同じ文字列からなる検索文字列毎に、対応するマーキング画像表示中において当該マーキング画像が表示されたページ毎の閲覧回数を算出するとともに、表示出力される閲覧状況として、各検索文字列を有したページと、当該ページの閲覧回数とを、それら双方の対応関係が明らかとなる形で表示するものとできる。この構成によれば、ユーザーがマーキング画像を閲覧した際には、そのマーキング画像が表示されているページを特定するための情報(閲覧ページ情報:例えばページ番号)がサーバーに送信され、サーバーではその情報が記録・蓄積される。そして、これをサーバー側で出力する場合には、どの検索文字列において、どのページが、何回閲覧されたか、がそれぞれ対応付けて表示されるので、検索キーワードの種類に応じて、ユーザーがどのページをよく閲覧するか、その傾向を容易に把握することが可能となる。
また、サーバーは、端末装置が記憶するコンテンツデータのうち少なくとも画像ファイルを記憶したコンテンツデータ記憶部を備え、ログ出力手段は、画像ファイルと、ログ記録手段にて検索結果閲覧実績情報として記録・蓄積された検索文字列及び閲覧ページ情報と、に基づいて、検索文字列毎に、閲覧ページのページ画像を表示するとともに、当該閲覧ページの閲覧回数を、当該ページ画像との対応関係が視覚的に明らかとなる形で表示するように構成できる。この構成によれば、キーワードに応じて閲覧された閲覧ページの表示内容を把握しながら、その閲覧回数を知ることができ、キーワード検索された際に、どのような内容のページ表示がされると閲覧され易いか、その傾向を容易に把握することができる。
本発明のデジタルコンテンツ閲覧管理システムにおいて、端末装置は、画面表示されているブック型デジタルコンテンツのページ上になされる予め定められたコンテンツ閲覧操作を行うためのコンテンツ閲覧操作手段と、マーキング画像表示中において当該コンテンツ閲覧操作がなされたページを閲覧ページとして特定する閲覧ページ特定手段とを備え、ログ送信手段は、閲覧ページの特定に伴い当該閲覧ページに対応する閲覧ページ情報を、検索結果閲覧実績情報としてサーバーに送信するものとできる。ユーザーがマーキング画像を閲覧したとの判断は、目線特定技術等を用いることで実現可能ではあるが、こうした場合、コスト増となることを避けられないデメリットがある。ところが、上記構成とすることにより、ユーザーによるコンテンツ操作の有無を閲覧として判断する形となる。マーキング画像が表示されたページ上で、拡大操作や付箋画像の貼り付け等のコンテンツ操作が行われることは、明らかにそのページに関心がある証拠であり、これは明らかにユーザーによる閲覧行為であるといえるから、これをユーザーによる閲覧があったか否かの判断基準とすることで、より正確な情報を得ることができる。さらに、コンテンツ操作の有無の特定は容易であるから処理上の利点もあるし、特に構成を追加する必要も無いのでコスト面の利点もある。
端末装置は、マーキング画像表示中においてブック型デジタルコンテンツのページ上に位置選択の形でなされるコンテンツ閲覧操作により位置選択された閲覧ページ上の操作位置をユーザーの閲覧位置として特定する閲覧位置特定手段を備え、ログ送信手段は、特定された閲覧ページ上における閲覧位置を示す閲覧位置情報を、当該閲覧ページに対応する閲覧ページ情報とともに、検索結果閲覧実績情報としてサーバーに送信するものとすることができ、一方、サーバーは、端末装置が記憶するコンテンツデータのうち少なくとも画像ファイルを記憶したコンテンツデータ記憶部を備え、ログ出力手段は、画像ファイルと、ログ記録手段にて検索結果閲覧実績情報として記録・蓄積された検索文字列、閲覧位置情報、及び閲覧ページ情報とに基づいて、検索文字列毎に、閲覧ページのページ画像を表示するとともに、当該閲覧ページ上の閲覧位置を示す位置指示画像を、当該ページ画像上にて重ね表示するものとすることができる。この構成によれば、キーワードに応じて閲覧された閲覧ページの表示内容を把握しながら、その閲覧回数を知ることができ、キーワード検索された際に、どのような内容のページ表示がされると閲覧され易いか、その傾向を容易に把握することができる。同時に、そのページ表示の中から、ユーザーが特にどの部分を注目したかを、位置選択された位置から特定できるし、また、その特定は視覚的に可能であるから把握し易い。
サーバーにおけるログ出力手段は、検索文字列毎に表示される閲覧ページのページ画像を縮小した形で一覧表示し、当該サーバーにおける所定操作部からの予め定められた位置選択操作により当該縮小画像への選択操作がなされた場合には、当該縮小画像が拡大表示されるに伴い拡大されたページ画像上に位置指示画像を表示するものである。全体を一覧表示した上で、必要に応じて個別の閲覧状況を拡大により視認することができるので、使い勝手がよく、検索結果の閲覧状況を把握し易い。
また、端末装置におけるログ送信手段は、検索文字列を、検索実行手段による検索実行に伴いサーバーに送信し、閲覧位置情報を、コンテンツ閲覧操作に伴いサーバーに送信するものとできる。また、検索文字列及び閲覧位置情報を、デジタルコンテンツの閲覧終了に伴い送信するものとすることもできる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のデジタルコンテンツ閲覧管理システム1の全体構成を示すブロック図である。デジタルコンテンツ閲覧管理システム1は、サーバー(サーバー)2と、該サーバー2が接続するインターネット等の通信手段(通信ネットワーク)3と、該通信手段に接続可能な様々なユーザーのパーソナルコンピュータ等にて構成される1以上の端末装置4とを含んで構成されており、インターネットやイントラネット、パソコン通信網、公衆電話回線網、LAN等からなる通信ネットワーク3(本実施形態ではインターネットである)を介し、端末装置4がサーバー(以下、サーバーと称する)2にアクセスすることによってコンテンツデータ25aをダウンロードし、当該コンテンツデータ25aに基づいて、カタログやパンフレット等といったブック型デジタルコンテンツを、自身の表示部47にて表示するとともに、必要に応じて音声出力部46(図2参照)からの音声出力等を行うものである。
上記のように構成された本実施形態は、端末装置4において表示されるブック型デジタルコンテンツが、複数のページをページ単位で切り替え表示可能とされるとともに、画面表示される各ページ内の文字情報に対し文字列検索を行うことが可能とされている。そして、当該文字列検索を行った際には、検索された文字列の表示領域がユーザーによって閲覧されたか否かを、当該コンテンツの配信者がサーバー2側にて確認可能とされている。さらにいえば、検索された文字列が表示されているコンテンツ内の領域がユーザーによって閲覧されたか否かという情報を、より確実性のある情報としてサーバー2側で得るための工夫として、端末装置4では、検索された文字列に対する強調表示(マーキング画像表示)を行っている。これにより、当該コンテンツを閲覧するユーザーの意識が、その検索結果の強調表示に向くよう誘導され、その後のユーザーによるコンテンツ閲覧操作がその検索結果表示(強調表示)の影響を確実に受けた操作となるようになっている。さらに、その影響を受けているであろうユーザーによる予め決められたコンテンツ閲覧操作が、その検索結果表示の継続中において、その検索結果が表示されている領域に対し、端末装置4の入力部(操作部)48を用いる形で明確になされた場合には、そのユーザー操作がなされた検索結果の表示領域をユーザーにより閲覧された領域と判定し、これを検索結果閲覧の実績としてサーバー2に送信し、これを記録させる。つまり、ユーザーの閲覧意思が反映される具体的なユーザー操作があったことを受けて閲覧がなされたと判定するのであって、単純に、一定の時間を越えて検索結果の表示領域が表示状態にあっただけでは閲覧がなされたと判定しないようにしているのである。サーバー2では、記録された当該の情報を出力可能としており、当該コンテンツの管理者の側にてこれが閲覧可能となっている。
端末装置4について説明する。端末装置4は、図2に示すように、CPU41、ROM43、RAM42、ハードディスクドライブ(HDD)で構成された記憶装置(コンテンツデータ記憶部)45、ネットワーク接続のための変復調部(モデム、ルータ、LANボード等)49、I/Oポート44等が互いにバスを介して接続する構成を有し、さらに、キーボード、マウス、その他のポインティングデバイス等からなる入力部48、液晶ディスプレイ等の表示部(ページ表示手段)47、スピーカ等の音声出力部46、プリンタ50等が、I/Oポート44に接続する形で構成されている。
RAM42内には、CPU41が実行する種々のプログラム実行時に使用する種々のデータメモリ(キャッシュメモリを含む)のエリアが形成されている。例えば、端末装置4のオペレーティングシステムソフトウェア(OS:本実施形態ではWindows(米国Microsoft社の登録商標名;Windows98、 Windows2000等、種々のバージョンが存在する)を使用している)を実行するためのワークメモリである実行メモリ(OS実行メモリ)や、インターネット2のホームページを閲覧するための、公知のWebブラウザソフト(例えば、Internet Explorer(Microsoft社の登録商標名)あるいはNetscape Navigator(米国NetscapeCommunications社の登録商標名):以下、ブラウザと称する)45b等の実行メモリが形成されている。
記憶装置45には、CPU41が実行する種々のプログラムとともに、それらプログラムの実行に必要な種々のデータを記憶している。その一例として、サーバー2からダウンロードしたコンテンツデータ45a(25a)と、ブラウザ45bとが記憶されている。
本実施形態におけるコンテンツデータ45aは、文字列をページ表示するための画像ファイルと、文字列のテキストデータを当該文字列の表示位置データとともに記憶するテキストファイルとを有した所定のブック型デジタルコンテンツを構成するものであり、端末装置4のブラウザ45bによって端末装置4上にて閲覧可能となる。ここでのブック型デジタルコンテンツは、各ページの表示内容全体が1つの画像ファイルにより表示されるものとなっている。
また、コンテンツデータ45aは、上記の各画像ファイルと、それら画像ファイルの表示されるべきページのページ番号(ページ情報)との対応関係を特定するためのデータ(ページ画像特定情報)を有するとともに、さらに、表示部47にてページ単位でのコンテンツ表示を可能とするために、後述する所定のページ移動操作がなされるに伴い、当該データ(ページ画像特定情報)に基づいて、表示される画像ファイルを切り替えるプログラムとして機能するよう、所定のマークアップ言語(ここではXML:Extensible Markup Language)にて記述された表示制御用データ(テキストファイル)を有している。
また、コンテンツデータ45aは、上記表示制御用データとは別の上記テキストファイルとして、各ページの画像ファイルによって画像として描画される文字列に対応する文字データを、文字列検索用のテキストデータの形で別途有しており、各ページにおいて描画(表示)されている文字列の検索が可能となっている。
さらに、コンテンツデータ45aは、上記文字データが示す各文字列の、各ページ上での表示位置を特定可能な表示位置データをテキストデータの形で有しており、上記の文字データを用いた文字列検索によってヒットした文字列があった場合には、ヒットした文字列ないしはその周辺領域をマーキング(マーキング画像を表示)することを可能にしている。なお、本実施形態におけるマーキング画像表示は、検索にヒットした文字列の行を対象にして表示するものと定められているので、ここでの表示位置データは、予め定められた各ページ上の平面座標系において、ページ毎に描画される各行の表示領域を特定する座標データと、それら各表示領域に含まれる文字列に対応した文字データとを対応付けたデータとが含まれており、1つの文字列が検索によってヒットした場合には、この表示位置データに基づいて、当該文字列に対応する行を特定することができ、この行の表示領域にマーキング画像を表示することが可能となっている。
さらに、コンテンツデータ45aには、ブラウザ45bによって実行されるビューワソフトを有しており、このビューワソフトの実行により、表示部47に画面表示される所定の閲覧ウィンドウ内にて、表示制御用データに基づくブック型デジタルコンテンツの表示が可能とされるとともに、表示された当該コンテンツにおける予め定められた各種の閲覧コマンドが実行可能とされている。また、このビューワソフトには、上記した文字列検索の機能が付与されるとともに、その検索でヒットした文字列ないしはその周辺領域にマーキング画像を表示する機能も付与されている。さらには、予め定められた閲覧コマンドの実行操作(コンテンツ閲覧操作)に伴いそのコマンドに係る操作ログを通信手段3を介してサーバー2に送信する機能も付与されている。
次に、サーバー2について説明する。サーバー2は、図3に示すように、CPU21、ROM23、RAM22、ハードディスクドライブ(HDD)で構成された記憶装置25、ネットワーク接続のための変復調部(モデム、ルータ、LANボード等)29、I/Oポート24等が互いにバスを介して接続する構成を有し、さらに、キーボード、マウス、その他のポインティングデバイス等からなる入力部28、液晶ディスプレイ等の表示部27、スピーカ等の音声出力部26、プリンタ30等が、I/Oポート24に接続する形で構成されている。
記憶装置25には、実行される種々のプログラムとともに、それらプログラムの実行に必要な種々のデータを記憶している。また、図3に示すように、記憶装置25には、端末装置4に配信されるコンテンツデータ25aと、当該コンテンツデータ25aを配信するための配信プログラム25bと、当該コンテンツの配信に伴い端末装置4側から送信されてくるログを収集するログ収集プログラム25cと、収集したログデータ25dと、収集したログの集計結果をコンテンツ管理者が閲覧可能となるよう表示部27やプリンタ30からの出力を行うためのログ出力プログラム25eが記憶されている。
次に、端末装置4における上記コンテンツデータ45aに基づくブック型デジタルコンテンツの閲覧について説明する。
端末装置4は、例えばインターネット上でのネット検索等を経て、自身の望むブック型デジタルコンテンツをダウンロード可能な所定のWebページを表示し、表示された当該Webページにおいて、例えば入力部48をなすマウス等のポインティングデバイスによる位置選択操作(例えばマウスクリック等)等を行うことによって、当該デジタルコンテンツのコンテンツデータをダウンロードすることができる。
図4のWebページ201は、ブック型デジタルコンテンツをダウンロード可能な所定のWebページの一例である。表示部47の画面上の所定ウィンドウ内には、当該Webページ201が表示されており、ブック型デジタルコンテンツをなす様々なコンテンツの一覧が表示されている。ここでは各種コンテンツを示す文字表示201Aと、当該コンテンツを示す画像201Bとを有している。さらに、これらの表示201A及び201Bは、対応するブック型デジタルコンテンツのコンテンツデータを上記位置選択操作によってダウンロードするための機能が割り当てられた操作ボタン(操作画像)201aとされている。また、別の操作ボタンとして、対応するブック型デジタルコンテンツを紙面の形で配送してもらうための手続きページへのリンクボタン201cとしての機能が割り当てられた表示201Cも、各コンテンツに対応して設けられている。
図5のウィンドウ200は、図4のWebページ201上のカタログAに対応する操作ボタン201aが操作された結果として表示されるコンテンツ閲覧用のウィンドウ(以下、閲覧ウィンドウという)である。図4のWebページ201において、カタログAに対応する操作ボタン201aが位置選択操作されると、端末装置4からサーバー2に向けて、操作された操作ボタン201aに対応するコンテンツデータを要求するためのリクエスト信号が送信され、サーバー2では、これを受信するに伴い当該リクエスト信号に対応するコンテンツデータ25aを読み出して、当該リクエスト信号の送信元である端末装置4に送信する。そして、これを受けた端末装置4にて当該閲覧ウィンドウ200が表示される。
なお、このときサーバー2では、当該端末装置4からのアクセスによるログインに伴いそのアクセスログを取得する。そして、以降、このセッションによって表示されるブック型デジタルコンテンツに対し、予め定められたコンテンツ閲覧操作がなされると、サーバー2にその操作ログが送信され、サーバー2側では、これがログデータとして順次記録される。サーバー2側で収集・集計されるこれらのログ情報は、セッション毎に対応付けられた形で記録・蓄積される。なお、ログ収集に係る詳細は後述する。
閲覧ウィンドウ200内には、図5〜図13に示すように、ブック型デジタルコンテンツの各ページを表示するためのページ表示領域200Aと、ページ表示領域200Aとは異なる領域にて当該ページ表示領域内の表示を変更するための複数の操作ボタン(操作画像)が表示されるコンテンツ操作領域200Bと、各ページに描画される文章(文字列)200tに対する文字列検索を行うための検索文字列入力領域200Cとが設けられている。さらに言えば、当該ブック型デジタルコンテンツの目次を表示するための目次表示領域200D、当該ブック型デジタルコンテンツのページ表示領域200A内にユーザーの所定操作に基づいて表示されたメモ書きの一覧を表示するためのメモ一覧表示領域200Eとが設けられている。
図5のページ表示領域200Aは、ブック型デジタルコンテンツのトップページのみが表示された形となっているが、本実施形態のブック型デジタルコンテンツにおいては、このトップページとラストページとを除けば、図6に示すように、基本的には両開きで表示され、両開きの2ページを単位として切替表示される。両開きの表示においては、中央にページを区切る画像(ここでは線分、影等でリアルに表現してもよい)が表示される形で、左右両ページが区切られており、両ページ内の所定領域にはページ番号が付されている。ページ番号は、当該ブック型デジタルコンテンツのトップページ側からラストページ側に向けて順に付番されている。
コンテンツ操作領域200Bは、各種操作ボタンが表示される領域であり、入力部48への上記位置選択操作等によって、それら各種操作ボタンへの位置選択操作がなされると、操作された操作ボタンに対応する閲覧コマンドが実行される。ここでの操作ボタンは、200a〜200iまで存在しており、各々の操作ボタンには、ページ戻し機能(200a)、ページ送り機能(200b)、トップページへのページ移動機能(200c)、ラストページへのページ移動機能(200d)、拡大表示機能(200e)、拡大表示を拡大前の状態に戻す機能(200f)、ページ表示領域200A内に任意の画像を描く機能(200g)、位置選択したページに付箋画像を貼る機能(200h)、ページ表示領域200A内に任意の位置に文字列入力領域を重ね表示して当該領域内に文字列の入力を可能とする機能(200i)が割り当てられている。なお、上記操作ボタンのようなコンテンツ閲覧用の操作領域は上記したもののみに限られず、他にも設けてもよい。例えば、ページ番号を任意に入力し、入力されたページ番号のページに移動する機能を有した操作領域等を設けてもよい。また、当該ブック型デジタルコンテンツを紙面の形で配送してもらうための手続きページへのリンクボタンを設けてもよい。
なお、上記操作ボタンのうち、入力部48による上記位置選択操作がページ移動操作となるページ移動操作ボタンは操作ボタン200a〜200dであるが、閲覧ウィンドウ内にはこれら以外のページ移動操作ボタンもある。例えば、ページ表示領域200Aに表示されている各ページの画像領域も、その裏のページに相当するページにページ移動するためのページ移動操作ボタンとしての機能が割り当てられている。このようなページ単位でのページ移動は、上記表示制御用データ、上記ビューワソフト、上記ブラウザ、さらには、これらの基づく制御を実行する端末装置4のCPU41によって実現されるものであり、これらがページ切替手段としての機能を果たしている。
ここで、コンテンツ操作領域200Bの操作ボタン200e,200g,200h,200iへの操作に伴い実行される、ページの拡大表示、任意画像表示、付箋画像表示、メモ画像表示について説明する。
ページの拡大表示は、コンテンツ操作領域200Bに設けられた拡大表示用の操作ボタン200eの操作により開始される。操作ボタン200eに対し上記位置選択操作を行うと、それに伴い図10のような拡大位置を指定させるための拡大位置指定用の画像200Qが、それまで表示されていた位置指示画像200Pに代わってページ表示領域200A上に表示される。本実施形態における拡大位置指定用画像200Qは、拡大領域を指定する拡大領域枠画像とされているが、拡大中央位置を位置指定する拡大中心位置指示画像であってもよい。この拡大位置指定用画像をなす拡大領域枠画像200Qは、入力部48をなすポインティングデバイス等を用いる形でページ表示領域200A上を移動可能とされており、上記位置選択操作(ここでの位置選択操作が後述する拡大位置選択操作である)がなされると、図11に示すように、当該拡大領域枠画像200Qが指定している領域(拡大領域)が拡大されて表示される。なお、検索結果表示状態(後述するマーキング表示モードが設定されている状態)において拡大位置選択操作がなされた際に、指定された拡大領域にマーキング画像200sが含まれていた場合には、他に含まれる文字列200tや画像とともに当該マーキング画像200sも拡大され、マーキング表示は継続する。この拡大表示状態を元に戻すためには、操作ボタン200fに対し上記位置選択操作をすればよい。なお、本実施形態のブック型コンテンツにおいては、各ページにおいて拡大操作が可能とされているため、上記したページ表示用の画像ファイルは、各ページの通常表示の画像データだけでなく、それらに対応付けられた形でそれらよりも高解像度の拡大表示用の画像データを有している。
任意画像表示は、コンテンツ操作領域200Bに設けられた任意画像表示用の操作ボタン200gの操作により開始される。操作ボタン200gに対し上記位置選択操作を行うと、それに伴い任意画像を描くための条件選択領域200Gが表示されて、任意画像の形状や、線の太さ、色等を選択することが可能となる。そして、選択した条件で、ページ表示領域200A上に、任意画像を描くことができる。例えば、図12に示すように、四角型の枠画像200g1や、丸型の枠画像200g2、線画像200g3等の任意画像を描くことができ、太さや色も変えられる。
付箋画像表示は、コンテンツ操作領域200Bに設けられた付箋画像貼り付け用の操作ボタン200fの操作により開始される。操作ボタン200fに対し上記位置選択操作を行うと、それに伴いそれまで表示されていた位置指示画像200Pに代わって、位置指示をする形で表示される付箋画像(図示なし)がページ表示領域200A上に表示される。そして、この状態で、ページ表示領域200A上に表示されたページ画像上に上記位置選択操作を行うと、図13に示すように、ページ表示領域Aの見開き方向(図の左右方向)において、位置選択されたページ画像側の端部に表示されたブックの厚み表示領域200Hに、当該ページ画像上をまたがる形で付箋画像200h1が表示される。これにより、他のページに切り替えられても付箋画像200h1を視認することができる。また、別ページにおいて付箋画像200h1上を位置指示画像200P等により位置指示すると、当該付箋画像200h1が貼り付けられたページのページ情報(ここではページ番号)が表示される。
メモ画像表示は、コンテンツ操作領域200Bに設けられた任意画像表示用の操作ボタン200iの操作により実施される。操作ボタン200iに対し上記位置選択操作を行うと、それに伴いそれまで表示されていた位置指示画像200Pに代わって、所定形状を有してなるメモを表示可能なメモ帳画像(メモ入力用画像)200i1が表示される。そして、この状態でページ上にて上記位置選択操作を行うと、図13に示すように、位置選択操作により選択されたページ上の位置にメモ帳画像200i1が表示され、さらにメモ帳画像200i1の所定の記載領域を位置選択することで、入力部48をなすキーボード等によって当該領域内への文字列入力が可能となる。
次に、検索文字列入力領域200Cについて説明する。検索文字列入力領域200Cは、検索入力を行わない際には、図5や図6に示すように、ページ表示領域200Aに重ならない形で、閲覧ウィンドウ200の端部に縮小表示されている。そして、この検索文字列入力領域200Cへの上記位置選択操作に伴い、図7に示すように、その閲覧ウィンドウ200内にてページ表示領域200A上に重なる形で拡大表示され、検索する文字列を入力する領域(検索文字列入力領域)200mと、検索実行操作ボタン(検索実行操作画像)200nとが表示される。さらに、検索状態(検索実行状態及び検索結果表示状態)を解除するための機能が割り当てられた操作ボタン(検索解除操作画像)200lも表示されている。なお、検索文字列入力領域200mは、入力部48とともに検索入力手段として機能する。
検索文字列入力領域200Cを用いてなされた検索結果は、図8に示すように、閲覧ウィンドウ200内の所定の検索結果表示領域において、一覧表示の形にて表示される。本実施形態における検索結果表示領域は、図7及び図8に示すように、検索文字列入力領域200Cと共に拡大縮小する一体の領域200Fとして設けられており、検索文字列入力領域200Cと同様、ページ表示領域200A上に重なる形で拡大表示され、検索文字列入力領域200Cの縮小に伴い同様に縮小表示される。つまり、本実施形態における検索結果表示領域200Fと検索文字列入力領域200Cとは、双方が一体の検索領域として構成されており、この検索領域が使用時には拡大表示され、未使用時には縮小表示されるのである。
検索結果表示領域200Fにおける検索結果の一覧表示において、一覧に含まれる個々の表示は、検索にヒットした各文字列を含むものであり、場合によっては、それら各文字列の周辺の文字列をも含むものとされる。これらの一覧表示する際には、上記した文字列検索用の文字データ(テキストデータ)を用いる形で、検索にヒットした各文字列、ないしは検索にヒットした各文字列を含む周辺の文字列を表示する。
また、検索結果の一覧表示は、図8に示すように、検索結果表示領域200Fにおいて、ヒットした検索文字列(検索キーワード)に対し、当該文字列が表示されているページを特定可能なページ情報(ここではページ番号)が対応付けられた形で表示されている。これにより、ユーザーに対しヒットした検索文字列の閲覧を促すような形となっている。さらに、本実施形態においては、一覧表示された検索結果の個々の文字列の表示領域が、所定操作部からの当該表示領域への上記位置選択操作に基づいて、各々に対応する文字列が表示されているページに表示を切り替えるためのページ移動操作ボタン(ページ移動用操作画像)として設定されている。これにより、検索結果表示領域200Fから直接、ヒットした検索文字列の表示ページに移動することが可能となっている。また、検索結果の一覧表示された各表示に対し、入力部48をなすポインティングデバイス等により上記位置指示を行うと、位置指示された個々の表示領域の表示状態が切り替わり、どこが位置指示されたかが視覚的に分かるようになっている。
また、検索結果は、ページ表示領域200A上にも視覚的に表示される。具体的に言えば、少なくとも検索された検索文字列を含む形で所定の方法で定められる当該検索文字列の周辺領域にマーキング画像200sを施すことにより他の表示よりも強調する。これにより、検索した文字列のページ上での位置を見つけ易い。本実施形態における検索文字列の周辺領域は、当該検索文字列を含む行として定められており、行単位でマーキング領域が定められることで、マーキング領域を特定する処理の簡易化が図られている。
なお、このマーキング画像200sの表示状態は、さらに、検索状態が解除されなければ継続される。例えば図8から図9に示すようにページ移動があったとしても、移動した先のページにおいて、マーキング画像200sを表示すべき検索文字列が表示されている場合には、そのページにおいてもマーキング画像200sは表示される。当該ブック型デジタルコンテンツにおいて定められた所定の検索解除操作がなされなければ、当該検索状態に係るマーキング画像200sの表示状態は継続する。本実施形態においては、検索解除のための操作ボタン(検索解除操作画像)200lへの上記位置選択操作、ブック型デジタルコンテンツの閲覧を終了するための操作、別の文字列検索を実行する操作のうちのいずれかがなされるに伴い、その直前になされた検索結果であるマーキング画像の表示は終了しない。なお、別の文字列検索が実行された場合には、それまでのマーキング画像200sの表示は終了するが、新たに行われた検索にてヒットする文字列があると、当該文字列に対応するマーキング画像200sの表示が新たになされる。
目次表示領域200D及びメモ一覧表示領域200Eは、検索文字列入力領域200Cと同様、使用しない際には縮小化されており、それらの領域200D、200Eへの上記位置選択操作により、閲覧ウィンドウ200内にてページ表示領域200A上に重なる形で拡大表示される。なお、これらの表示領域は、上記した検索文字列入力領域200C(検索結果表示領域200Fを含む)と同様の拡大表示領域が割り当てられている。拡大された目次表示領域200Dには、当該ブック型デジタルコンテンツにおける目次が表示され、各ページに対応する表示領域は、対応するページに表示を切り替えるページ移動機能が割り当てられたページ移動操作ボタンとされている。拡大されたメモ一覧表示領域200Eには、既に述べたメモ画像表示の一覧が表示されており、各メモに対応する表示領域には、当該メモが貼り付けられたページに表示を切り替えるページ移動機能が割り当てられたページ移動操作ボタンとされている。
ここで、端末装置4にて行われる文字列検索処理(キーワード検索処理)の流れについて、図14のフローチャートを用いて説明する。当該文字列検索処理は、端末装置4においてCPU41がブラウザ45bを起動し、ブラウザ45bによってコンテンツデータ45aに含まれるビューワソフトが実行される形でなされる処理であり、これにより、検索実行手段として機能する。
S1では、端末装置45のCPU41が、検索が開始されたか否かを判定する。この判定は、図6のように縮小化されている検索領域200C,200Fを、図7のように拡大表示するための操作がなされたか否かに基づいて判定する。検索領域200C,200Fを拡大表示するための操作がされた場合には検索開始と判断されてS2に進み、他方、当該操作がされなければS7にて、コンテンツ内にて検索された文字列がヒットした際に所定領域をマーキングするマーキング表示モードを解除した形で本処理を終了する。
S2では、検索開始の判断に伴い端末装置45のCPU41が、自身に上記マーキング表示モードを設定してS3に進む。
S3では、入力部48をなすキーボード等から、検索文字列入力領域200mに検索文字列が入力され、その上で検索実行操作ボタン200nに対し上記位置選択操作がなされたか否かを、端末装置45のCPU41が判定する。検索文字列が入力され、その上で検索実行操作ボタン200nに対し上記位置選択操作がなされた場合にはS4に進み、そうでなければS6に進む。
S4では、入力された文字列の検索処理を行う。当該検索処理は、コンテンツデータに含まれる文字データに対し実行される。続くS5では、端末装置45のCPU41が、当該検索処理の結果を検索結果表示領域200Fに、例えば図8のような形で一覧表示する。
S6では、端末装置45のCPU41が、検索が終了したか否かを判定する。ここでは、検索状態を解除するための操作ボタン200lの操作や、コンテンツの終了操作を検索終了操作と判断し、これに基づき検索終了を判断する。検索終了であればS7に進み、そうでなければS3に戻る。
S7では、端末装置45のCPU41が、設定されているマーキング表示モードを解除する。その上で、本処理は終了する。なお、本処理は、所定周期で繰り返し実行される。
以下、検索にヒットした文字列に対しマーキングを施すマーキング表示処理の流れについて、図15のフローチャートを用いて説明する。当該マーキング表示処理は、端末装置4においてCPU41がブラウザ45bを起動し、ブラウザ45bによってコンテンツデータ45aに含まれるビューワソフトを実行する形で実施可能となる処理であり、これにより、検索文字列表示位置特定手段、マーキング表示手段として機能する。
なお、このマーキング表示処理は、上記した図14の文字列検索処理において、マーキング表示モードが設定されるに伴い実行されるものである。S11では、入力部48をなすキーボード等から、検索文字列入力領域200mに新たな検索文字列が入力され、その上で検索実行操作ボタン200nに対し上記位置選択操作がなされたか否かを、端末装置45のCPU41が判定する。これは、図14の文字列検索処理のS3の結果を用いて判定する。検索文字列が入力され、その上で検索実行操作ボタン200nに対し上記位置選択操作がなされた場合にはS12に進み、そうでなければS18に進む。
続くS12では、端末装置45のCPU41が、現段階でのマーキング表示を解除する。つまり、この段階で検索結果として画面表示されているマーキング画像200sを消す。
S13では、端末装置45のCPU41が、図14の文字列検索処理のS4において得られた検索結果を取得する。S14では、端末装置45のCPU41が、検索にヒットした文字列の表示位置を、検索に使用した文字データに対応する表示位置データに基づいて特定し、さらに、当該文字列に対するマーキング画像表示用の領域(当該文字列の所定の周辺領域(検索文字列周辺領域):ここでは当該文字列が含まれる行の表示領域)を特定する。S15では、端末装置45のCPU41が、S14で特定されたマーキング画像表示用の領域のうち、現在表示されているページ上におけるマーキング画像表示用の領域を特定し、S16では、特定された当該画像表示用領域にマーキング画像200sを重ね表示する。なお、マーキング画像200sは、当該画像表示用の領域に表示される文字列が視認可能な表示形態(例えば半透過画像や非透過画像の点滅表示等)とされている。本実施形態におけるマーキング画像200sは、半透過画像とされ、さらにはその半透過画像が点滅する形で表示される。
S17では、端末装置45のCPU41が、上述した各種のページ移動操作ボタンへの位置選択操作(ページ移動操作)がなされたか否かを判定し、当該操作がなされた場合にはS15に進み、移動先のページにて特定されるマーキング画像表示用の領域に、マーキング画像200sを重ね表示する。他方、ページ移動操作がない場合にはS18に進む。
S18では、図14の文字列検索処理において、マーキング表示モードが解除されたか否かを判定する。解除されていた場合にはS19に進み、解除されていなければS11に戻る。
S19では、S12と同様に、端末装置45のCPU41が、現段階でのマーキング表示を解除し、本処理を終了する。なお、本処理は、マーキング表示モードが設定されるに伴い実行され、マーキング表示モードが設定され続けている限りは所定周期で繰り返し実行されるようになっている。
以下、端末装置4とサーバー2とが連携する形で実施されるログ収集処理について、その流れを図16のフローチャートを用いて説明する。
なお、サーバー2におけるログ収集処理は、CPU21がログ収集プログラム25cを実行する形で行う。他方、端末装置4におけるログ収集処理は、通常の通信処理と、さらにはコンテンツデータ45aがダウンロードされた後にはそれに含まれるビューワソフトによる操作ログ送信処理とによって実行される処理である。なお、サーバー2と端末装置4の間での通信は、当然図1の通信手段3を介してなされ、これにより、端末装置4側がログ送信手段として機能し、サーバー2側がログ受信手段及びログ記録手段として機能する。
まずは、端末装置4側のS101において、サーバー2内に記憶されているブック型デジタルコンテンツを当該端末装置4上で閲覧するために、コンテンツデータを要求するリクエスト信号を送信するコンテンツデータ要求操作を行う。これは通常のHTTPによる通信処理に従い実行される処理である。サーバー2は、当該リクエスト信号の受信に伴い、S201にて当該リクエスト信号の送信元となる端末装置のログインを認識するとともに、S202にて受信したリクエスト信号に基づいて、第一ログ(閲覧ログ)を取得する。
なお、本実施形態において、ログ情報は、1つのセッションを単位として記録されるものであり、例えば、図17及び図18のように記録される。ここでいう第一ログは、閲覧者情報(当該端末装置4のIPアドレスあるいはホスト名(ここではドメイン名))、初回訪問者であるかリピーターであるかを特定する情報、閲覧者のブラウザ情報、閲覧者のOS(Operating System)情報、直前に閲覧していたWebページ情報(リンク元情報)、アクセス日、アクセス曜日、アクセス開始時間等であり、端末装置4側からのアクセスに伴いこれらを得る。具体的に言えば、これらの第一ログに関する情報は、リクエスト信号として送信されたパケットのヘッダー情報を解析したり、リクエスト信号受信時(アクセス時)の時間情報を記憶したといった予め定められた手法によって取得する。
なお、このとき、サーバー2においては、上記の第一ログの収集とともに、当該リクエスト信号の受信に伴い端末装置4側にて指定されたブック型デジタルコンテンツのコンテンツデータ25aを当該端末装置4に送信するコンテンツデータ配信処理(配信プログラム25b)が別途実行される。端末装置4は、配信された当該コンテンツデータを受信すると、ブラウザ45bによって、当該コンテンツデータに含まれているビューワソフトを実行する形で、受信したコンテンツデータに基づくブック型デジタルコンテンツの表示処理を開始する。また、このビューワソフトの実行により、続くS102及びS103において、操作ログ送信処理(ログ送信手段)も実行される。
S102においては、端末装置4のCPU41が、当該端末装置4にてブック型デジタルコンテンツを閲覧するユーザーによって、予め決められたコンテンツ閲覧操作がなされたか否かを判定する。予め決められたコンテンツ閲覧操作がなされた場合には、当該操作に対応する制御が実行される一方で、その操作ログを第二ログとしてサーバー2に送信される。一方のサーバー2は、S203にてその第二ログを受信し(ログ受信手段)、これを時系列順に順次記録・蓄積していく(ログ記録手段)。つまり、第二ログ(閲覧ログ)は、各操作の順序が反映された形でサーバー2に記録される。各操作がなされた時刻情報を対応付けて記録・蓄積してもよい。
なお、本実施形態における予め決められたコンテンツ閲覧操作としては、ページ移動操作を行い、かつ移動した先のページで所定時間継続して表示状態を継続する操作(ページ閲覧操作)、拡大表示操作、任意画像表示操作、付箋画像表示操作、メモ画像表示操作、検索実行操作等である。
ここでのページ閲覧操作は、例えば操作ボタン200a〜200dへの上記位置選択操作や、操作ボタン200C〜200F等のページ移動用の操作ボタンへの上記位置選択操作であり、これらの操作がなされた後、閲覧装置4では、図示しないタイマーによるカウントを開始し、所定時間を越えて表示されたページを端末装置4のユーザーにより閲覧された閲覧ページと特定し、当該閲覧ページのページ番号を上記第二ログとしてサーバー2に送信する。これにより、サーバー2には、どのページが何回読まれているかという正確な統計情報が蓄積されることになる。図18のページビューには、サーバー2に記録されたページ閲覧操作の操作ログの一例が示されている。
また、ここでの拡大表示操作は、既に述べた拡大位置選択操作のことである。拡大位置選択操作がなされた場合には、当該拡大位置選択操作がなされたことを示す操作ログ(拡大表示操作実績情報)が上記第二ログとしてサーバー2に送信される。このとき、端末装置4において、当該拡大位置選択操作がなされたページが特定され(拡大表示操作ページ特定手段)、その操作ログ(拡大表示操作実績情報)として、特定されたページを示すページ情報(拡大表示操作ページ情報:ここではページ番号)がサーバー2に送信される。さらに本実施形態においては、端末装置4において、当該拡大位置選択操作により位置選択されたページ上の選択位置(拡大表示操作位置)が特定され(拡大表示操作位置特定手段)、上記操作ログ(拡大表示操作実績情報)として、上記ページ情報に対し、特定された選択位置を示す位置情報(拡大表示操作位置情報)を対応付けたものがサーバー2に送信される。なお、ここでの位置情報とは、例えば閲覧ウィンドウ200ないしページ表示領域200Aの全体領域に対し定められる所定の平面座標系における位置座標である。つまり、本実施形態における拡大位置選択操作に係る操作ログは、拡大操作を行ったページのページ番号と、ページ上での拡大位置座標とが、それぞれ対応付けられた情報としてサーバー2に送信される。これにより、サーバー2には、どのページのどの位置が注目されているかという統計情報が蓄積されることになる。拡大されるということは、そのページ、その拡大領域へのユーザーの関心度が高いことを意味するからである。図18のズームには、サーバー2に記録された拡大表示操作の操作ログの一例が示されている。
また、ここでの任意画像表示操作は、操作ボタン200gに対し上記位置選択操作を行い、さらに条件選択領域200Gから任意画像の形状や、線の太さ、色等を選択し、選択した条件でページ表示領域200A上に任意画像(例えば図12の200g1〜200g3等)を描く操作である。任意画像表示操作がなされた場合には、当該任意画像表示操作がなされたことを示す操作ログ(任意画像表示操作実績情報)が上記第二ログとしてサーバー2に送信される。このとき、端末装置4において、当該任意画像表示操作がなされたページが特定され(任意画像表示操作ページ特定手段)、その操作ログ(任意画像表示操作実績情報)として、特定されたページを示すページ情報(任意画像表示操作ページ情報:ここではページ番号)がサーバー2に送信される。さらに本実施形態においては、端末装置4において、当該任意画像表示操作により描画された任意画像の、ページ上での描画位置(任意画像表示操作位置)が特定され(任意画像表示操作位置特定手段)、上記操作ログ(任意画像表示操作実績情報)として、上記ページ情報に対し、特定された選択位置を示す位置情報(任意画像表示操作位置情報)を対応付けたものがサーバー2に送信される。なお、ここでの位置情報は、上記と拡大表示操作の場合と同様の位置座標である。つまり、本実施形態における任意画像表示操作に係る操作ログも、任意画像を描画したページのページ番号と、ページ上での任意画像の描画位置座標とが、それぞれ対応付けられた情報としてサーバー2に送信される。これにより、サーバー2には、どのページのどの位置が注目されているかという統計情報が蓄積されることになる。任意画像が描画されるということは、そのページ、その描画領域へのユーザーの関心度が高いことを意味するからである。図18の付箋/メモ/ペンツールには、サーバー2に記録された任意画像表示操作の操作ログの一例が示されている。
また、ここでの付箋画像表示操作は、操作ボタン200gに対し上記位置選択操作を行い、ページ表示領域200A上に付箋画像(例えば図13の200h1等)を貼り付ける操作である。付箋画像表示操作がなされた場合には、当該付箋画像表示操作がなされたことを示す操作ログ(付箋画像表示操作実績情報)が上記第二ログとしてサーバー2に送信される。このとき、端末装置4において、当該付箋画像表示操作がなされたページが特定され(付箋画像表示操作ページ特定手段)、その操作ログ(付箋画像表示操作実績情報)として、特定されたページを示すページ情報(付箋画像表示操作ページ情報:ここではページ番号)がサーバー2に送信される。さらに、この場合も、端末装置4において、付箋画像をページ上に貼り付けるためになされた位置選択操作により選択されたページ上の選択位置(付箋画像表示操作位置)を特定し(付箋画像表示操作位置特定手段)、上記ページ情報に対し、特定された選択位置を示す位置情報(付箋画像表示操作位置情報)を対応付けたものをサーバー2に送信してもよい。なお、ここでは、付箋画像表示操作を行ったページのページ番号のみが、上記第二ログとしてサーバー2に送信される。これにより、サーバー2には、どのページが注目されているかという正確な統計情報が蓄積されることになる。付箋画像が貼り付けられるということは、そのページへのユーザーの関心度が高いことを意味するからである。図18の付箋/メモ/ペンツールには、サーバー2に記録された付箋画像表示操作の操作ログの一例が示されている。
また、ここでのメモ画像表示操作は、操作ボタン200gに対し上記位置選択操作を行い、ページ表示領域200A上にメモ帳画像(メモ入力用画像)を貼り付ける操作である。メモ画像表示操作がなされた場合には、当該メモ画像表示操作がなされたことを示す操作ログ(メモ画像表示操作実績情報)が上記第二ログとしてサーバー2に送信される。このとき、端末装置4において、当該メモ画像表示操作がなされたページが特定され(メモ画像表示操作ページ特定手段)、その操作ログ(メモ画像表示操作実績情報)として、特定されたページを示すページ情報(メモ画像表示操作ページ情報:ここではページ番号)と、当該メモ画像表示操作に伴い表示されたメモ帳画像内への入力文字情報とがサーバー2に送信される。さらに本実施形態においては、端末装置4において、当該メモ画像表示操作により表示された任意画像の、ページ上での表示位置(メモ画像表示操作位置)が特定され(メモ画像表示操作位置特定手段)、上記操作ログ(メモ画像表示操作実績情報)として、上記ページ情報と、これに対応する上記入力文字情報とに対し、特定された選択位置を示す位置情報(メモ画像表示操作位置情報)を対応付けたものがサーバー2に送信される。なお、ここでの位置情報は、上記と拡大表示操作の場合と同様の位置座標である。つまり、本実施形態におけるメモ画像表示操作に係る操作ログも、任意画像を表示したページのページ番号と、ページ上での任意画像の表示位置座標とがそれぞれ対応付けられた情報としてサーバー2に送信される。これにより、サーバー2には、どのページのどの位置が注目されているかという統計情報が蓄積されることになる。任意画像が表示されるということは、そのページ、その表示領域へのユーザーの関心度が高いことを意味するからである。図18の付箋/メモ/ペンツールには、サーバー2に記録されたメモ画像表示操作の操作ログの一例が示されている。
また、検索実行操作は、検索文字列入力領域200mへの文字列入力がなされた状態での検索実行操作ボタン200nへの上記位置選択操作である。当該操作がなされた場合に、検索文字列入力領域200mに入力されていた検索文字列は、検索結果に対応付けられた形で、上記第二ログとしてサーバー2に送信される。検索結果としては、その文字列のヒット数と、ヒットした文字列が表示されたページのページ番号とを含むものである。ヒットした文字列が表示されたページにおける、当該文字列の表示位置(表示位置座標)を含むものであってもよい。これにより、サーバー2には、どのような検索文字列に関心があるかという統計情報が蓄積されることになり、その結果から、ユーザーの注目する内容を分析したり、入力される文字列の傾向を分析することもできる。図18の、ヒットしたキーワード/ヒットしなかったキーワードには、サーバー2に記録された検索実行操作の操作ログの一例が示されている。
さらに、本発明においては、検索実行時(マーキング表示モード)において、ページ上への位置選択操作の形でなされる予め決められたコンテンツ閲覧操作により操作されたページが、検索結果を強調して表示しているマーキング画像200sを表示しているページであった場合には、当該マーキング画像200sがユーザーにより閲覧されたと判断し、当該マーキング画像への閲覧実績があったことを示す操作ログ(検索結果閲覧情報)を上記第二ログとしてサーバー2に送信するようになっている。本実施形態においては、検索結果としてマーキング画像が表示された状態において、当該マーキング画像を表示したページに対し上記拡大表示操作がなされた場合には、当該ページをユーザーにより閲覧された閲覧ページと特定し(閲覧ページ特定手段)、そのページを特定可能なページ情報(閲覧ページ情報)を操作ログ(上記第二ログ)としてサーバー2に送信する。なお、この閲覧ページ特定手段は、上記の拡大表示操作ページ特定手段に兼用させることができる。さらに、本実施形態においては、上記閲覧ページ対しなされた上記拡大表示操作による選択位置(操作位置)を特定し(閲覧位置特定手段)、当該選択位置をユーザーによる閲覧位置として、その位置情報を上記閲覧ページ情報に対応付けてサーバー2に送信する。そして、これがサーバー2にて記録・蓄積される。なお、この閲覧位置特定手段も、上記の拡大表示操作位置特定手段に兼用させることができる。
具体的にいえば、本実施形態における拡大表示操作に係る操作ログには、拡大表示操作がなされたときに検索結果として表示しているマーキング画像200sを閲覧したか否かを特定可能なフラグが設けられており、マーキング画像200sが表示された領域に対し上記拡大表示操作がなされた場合には、当該フラグをセットした形で当該拡大表示操作に係る操作ログが送信される一方で、そのマーキング画像200sが表示されていない領域に対し上記拡大表示操作がなされた場合には、当該フラグがアンセットされた状態で操作ログが送信されるようになっている。
サーバー2では、この拡大表示操作に係る操作ログを受信した場合には、既に述べたように、上記フラグのセット/アンセットに関らず拡大表示に係る操作ログとしてこれを拡大表示操作実績として記録する一方で(図18のズーム参照)、当該フラグがセットされた状態の操作ログを受信した場合には、当該操作ログから、その時表示されている検索結果の検索文字列に対する閲覧があったとして、その閲覧実績を当該検索文字列に対応付ける形で、上記拡大表示操作実績情報とは別の検索結果閲覧実績情報として記録・蓄積する(図18のキーワード検索ズーム参照)。
これにより、検索にヒットした検索文字列がユーザーによって閲覧されたか否かを、当該操作ログから正確に把握することができる。なお、フラグがセットされた状態の操作ログを受信した場合には、その直前に受信している検索文字列を取得し、これと対応付けた形で、当該検索文字に対する閲覧実績を記録・蓄積する。図18のキーワード検索ズームには、サーバー2に記録された、検索結果表示時(マーキング画像表示時)における拡大表示操作に係る操作ログの一例が示されている。
なお、上記フラグに加えて、あるいは、上記フラグに代わって、その時の結果表示されている検索文字列を対応付けた操作ログをサーバー2に送信するようにしてもよい。これにより、サーバー2では、他の操作ログを参照することなく、この操作ログのみに基づいて、検索文字列と当該文字列に対する閲覧実績を対応付けて記録できる。
また、サーバー2に上記検索結果閲覧実績情報として記録・蓄積されるログ情報は、検索結果表示時(マーキング画像表示時)になされた拡大表示操作に係る操作ログに含まれるページ情報だけでもよいが、本実施形態においては、そのページ情報とともに含まれる拡大表示位置情報を、当該ページ情報に対応付けたものとしている。
また、上記操作ログ(第二ログ)のうち、検索した検索文字列を送信する場合には、検索文字列入力領域200mに入力された文字列が用いられる。
図16に戻る。S104では、現在のブック型デジタルコンテンツの閲覧を終了する操作がなされたか否かを判定する。この閲覧終了操作は、閲覧ウィンドウに対する所定の閲覧終了操作によって可能となる。例えば、図示されていない閲覧ウィンドウ枠の右上に位置する閲覧終了用の操作ボタンを、入力部48により位置選択操作することにより、閲覧終了となる。閲覧終了と判定されなければS102に戻り、閲覧終了と判定された場合にはS105に進む。
S105では、閲覧終了に伴い閲覧終了信号をサーバー2に送信し、その上でビューワソフトを終了する。サーバー2は、当該閲覧終了信号の受信に伴い、S204にて当該閲覧終了信号の送信元となる端末装置4のログアウト(セッション終了)を認識するとともに、S205にて受信した閲覧終了信号に基づいて、第三ログを取得する。
なお、本実施形態における第三ログは、総閲覧時間(アクセス時間)である。閲覧装置4が、S101での閲覧開始に伴い図示されないタイマーによるカウントを開始し、当該閲覧終了までに計時された時間を記録する。
端末装置4側での処理は以上で終了となる。他方、サーバー2では、S206に示すように、当該セッションにおいて収集したログ情報を、これまでに記録・蓄積してきたログ情報と合わせて集計する処理を行う。本実施形態におけるログ情報の集計処理は、図19〜図33のような形でなされるものであり、当該セッションにおいて収集したログ情報を、予め決められた項目毎)に集計する。なお、この処理は、サーバー2側にて、ログ出力処理(ログ出力プログラム25e)を実行する際になされるものであってもよい。これにより、ログ出力手段として機能する。
項目としては、閲覧者毎の訪問数(IPアドレス毎に分類した訪問数で、ドメイン名が特定可能であればIPアドレスに代わりドメイン名により分類する)、初回閲覧者(初回訪問者)及びリピーターの各訪問数、ブラウザ毎に分類した閲覧数(訪問数)、OS(Operating System)毎に分類した閲覧数(訪問数)、直前の閲覧Webページ(リンク元)毎に分類した閲覧数(訪問数)、アクセス日毎に分類した閲覧数(訪問数)、アクセス曜日毎に分類した閲覧数(訪問数)、アクセス開始時間毎に分類した閲覧数(訪問数)、平均閲覧時間、コンテンツ内の所定リンクへの操作数、ページ毎の閲覧回数(ページビュー)、ページ毎の拡大操作回数(ズーム)、検索にヒットした文字列毎の検索数、検索にヒットしなかった文字列毎の検索数、検索にヒットした文字列毎の検索結果表示字における閲覧実績(コンテンツ閲覧操作数)、ページ毎の付箋画像(付箋)/メモ帳画像(メモ)/任意画像(ペンツール)/等といったユーザー描画実績(描画種別毎の描画数)、ページ毎のリンク操作数(リンクへのクリック数)、ページ毎の動画や音声、静止画の閲覧数(再生回数・表示回数)等が挙げられる。
以下、サーバー2にて行われるログ出力処理の流れについて、説明する。ログ出力処理は、サーバー2においてCPU21がログ出力プログラム25eを実行する形でなされる処理である。
まずは、図34のように、ログイン画面300が表示されて、ユーザーID及びパスワードを入力する領域300A,300Bに、登録されているユーザーID及びパスワードを入力して、ログインボタン300Cを位置選択操作する。これにより、図35のような管理画面301が表示される。
図35の管理画面301には、ログ情報表示領域301Aと、ログ種別選択操作領域301Bとが設けられている。図35に示すログ情報表示領域301Aには、管理画面300が表示される際に最初に表示されるページ(トップページ)であり、サーバー2がログ管理をしているブック型デジタルコンテンツの一覧が表示されている。ここで、ログ種別選択操作領域301Bの各種操作ボタン(操作画像)が、サーバー2の入力部28をなすポインティングデバイス等で上記のように位置選択操作されると、位置選択された項目に関するこれら全コンテンツのログ情報の集計結果が表示される。
一方で、図35に示す管理画面300のトップページにおいて、一覧表示されたブック型デジタルコンテンツに対し、上記のような位置選択操作がなされると、位置選択されたブック型デジタルコンテンツに特化したログ情報のみが再集計され、その集計結果が表示される。
なお、一覧表示されたブック型デジタルコンテンツに対する上記位置選択操作は、当該コンテンツに関連するログ情報表示領域301A上のリンク領域への操作により可能とされており、本実施形態においては、当該リンク領域として、ズーム回数、ページビュー、タイトルに表示された画像ないし文字列(符号301a,301b,301c)が定められている。ログ情報表示領域301Aのレポート保存に対応する画像表示301dは、当該表示301dが位置選択されることにより、対応するブック型デジタルコンテンツのログ情報が記録されたファイルが生成され、これを所定領域内(例えば所定の携帯型記録媒体等)に保存することができる。
図36は、図35に示す管理画面300のトップページにて、カタログAに対応するページビュー画像301aを位置選択操作したときに表示される画面の一例である。画面左のログ種別選択操作領域301Bに表示される各項目に対し上記位置選択操作を行うことにより、カタログAのみに関する様々なログ情報が表示される。具体的に言えば、ログ情報表示領域301A内に表示される表示内容は全てカタログAに関しての情報のみとなり、ログ種別選択操作領域301Bに表示される各項目に対し上記位置選択操作を行うことにより、その表示内容が、位置選択された項目に対応する内容に変更され、例えば、図37や図38のような表示がなされる。これらの表示は、数字の列挙ではなく、円グラフや棒グラフなど、各項目に対し予め定められた視覚効果表現を利用する形でなされる。
なお、ログ情報表示領域301Aに表示されるページ毎の閲覧回数(ページビュー)の項目については、図36に示すように、ページ番号(符号302a)と、そのページの閲覧回数(符号302b)とを対応付けた表の形で視覚的に表示するだけでもよいが、それだけではなく上記視覚効果表現として、当該ページの表示内容、つまり当該ページの全体画像(端末装置4において閲覧用に表示される画像の縮小画像)302Vを合わせて表示している。なお、本実施形態におけるブック型デジタルコンテンツは、両面開きの形で表示されることをものであるから、両面開きにて表示される両ページ302v、302vを単位とする形で、それら双方のページ番号(符号302a)と、それらからなる見開きページの閲覧回数(符号302b)とを対応付け、さらに、その見開きページの全体画像を合わせて表示している。なお、この表示は、図28に示すログ情報に基づいて生成・表示されるものである。
そして、一覧表示されるそれら見開きページの全体画像(縮小画像)302Vに対し上記のような位置選択操作がなされることにより、当該全体画像302Vは、図39に示すように、ログ情報表示領域301A内において拡大表示される(拡大画像302V’:符号302a’、302b’は符号302a、302bが拡大されたもの)。つまり、一覧表示されるそれら見開きページの全体画像302Vには、拡大表示用の操作画像としての機能が割り当てられている。
また、ログ情報表示領域301Aに表示されるページ毎の拡大操作回数(ズーム)の項目については、図40に示すように、ページ番号(符号303a)と、そのページにおける拡大表示操作回数(符号303b)とを対応付けた表の形で視覚的に表示するだけでもよいが、それだけではなく上記視覚効果表現として、当該ページの表示内容、つまり当該ページの全体画像(端末装置4において閲覧用に表示される画像の縮小画像)303Vを合わせて一覧表示するとともに、拡大表示操作がなされた位置に拡大位置指示画像303xを表示して、拡大表示された各位置を具体的に表示している。
そして、それら各全体画像303Vに対し上記のような位置選択操作がなされることにより、当該全体画像303Vは、図41に示すように、ログ情報表示領域301A内において拡大表示される(拡大画像303V’:符号303a’、303b’は符号303a、303bが拡大されたもの)。つまり、一覧表示される各ページの全体画像303Vには、拡大表示用の操作画像としての機能が割り当てられている。一覧表示時における縮小画像は拡大位置指示画像303xが小さくて見辛い可能性があり(図40では拡大位置指示画像303xを省略している)、大まかにしか閲覧位置の分布が分からないことがあるが、拡大表示によりそれらが見易くなる。
また、ログ情報表示領域301Aに表示される、検索にヒットした文字列毎の検索結果表示字における閲覧実績(コンテンツ閲覧操作数)の項目については、図42に示すように、検索された文字列(符号304k)と、その文字列が表示されたページのうち閲覧された各ページのページ番号(符号304a)と、それらのページにおける閲覧回数(符号304b)とを対応付けた表の形で視覚的に表示する。なお、本実施形態における閲覧されたページとは、予め決められたコンテンツ閲覧操作がなされたページのことであり、本実施形態においては特に、そのコンテンツ閲覧操作として拡大表示操作を定めているので、ここでいう検索後に閲覧されたページの閲覧回数とは、文字列検索の結果表示時(マーキング表示モード時)になされた拡大表示操作回数のことである。そして、本実施形態においては、上記の視覚効果表現として、検索された文字列(符号304k)毎に、その文字列が表示されたページのうち閲覧された各ページのページ番号(符号304a)と、それらのページにおける閲覧回数(符号304b)と、当該ページの表示内容(つまり当該ページの全体画像であって端末装置4において閲覧用に表示される画像の縮小画像)304Vとを対応付け、それらを一覧表示の形で表示する。さらに、当該画像304V上の拡大表示操作がなされた位置には、拡大位置指示画像304xが表示され、拡大表示された各位置、即ち検索後に閲覧された各位置を具体的に表示している。なお、この表示は、図29に示すログ情報に基づいて生成・表示されるものである。
そして、それら各全体画像304Vに対し上記のような位置選択操作がなされることにより、当該全体画像304Vは、図43に示すように、ログ情報表示領域301A内において拡大表示される(拡大画像304V’:符号304a’、304b’は符号304a、304bが拡大されたもの)。つまり、一覧表示される各ページの全体画像304Vには、拡大表示用の操作画像としての機能が割り当てられている。一覧表示時における縮小画像は拡大位置指示画像304xが小さくて見辛い可能性があり(図42では拡大位置指示画像304xを省略している)、大まかにしか閲覧位置の分布が分からないことがあるが、拡大表示によりそれらが見易くなる。
また、ログ情報表示領域301Aに表示されるページ毎の、付箋画像(付箋)/メモ帳画像(メモ)/任意画像(ペンツール)/等のユーザー描画実績(描画種別毎の描画数)の項目については、図44に示すように、描画種別(符号305c)と、対応する種別の描画がなされたページのページ番号(符号305a)と、それらのページにおける描画回数(符号305b)とを対応付けた表の形で視覚的に表示する。そして、本実施形態においては、上記の視覚効果表現として、描画種別(符号305c)毎に、対応する種別の描画がなされたページのページ番号(符号305a)と、それらのページにおける描画回数(符号305b)と、当該ページの表示内容(つまり当該ページの全体画像であって端末装置4において閲覧用に表示される画像の縮小画像)305Vとを対応付け、それらを一覧表示の形で表示する。さらに、当該画像305V上の描画操作がなされた位置には、描画位置指示画像305yが表示され、描画された各位置、即ち検索後に閲覧された各位置を具体的に表示している。なお、この表示は、図33に示すログ情報に基づいて生成・表示されるものである。
そして、それら各全体画像305Vに対し上記のような位置選択操作がなされることにより、当該全体画像305Vは、図45に示すように、ログ情報表示領域301A内において拡大表示される(拡大画像305V’:符号305a’、305b’は符号305a、305bが拡大されたもの)。つまり、一覧表示される各ページの全体画像305Vには、拡大表示用の操作画像としての機能が割り当てられている。一覧表示時における縮小画像は描画位置指示画像305yが小さくて見辛い可能性があり(図44では拡大位置指示画像306yを省略している)、大まかにしか閲覧位置の分布が分からないことがあるが、拡大表示によりそれらが見易くなる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、コンテンツ閲覧操作の一つである拡大表示操作がなされた場合をユーザーによる閲覧があったと判断するようになっていたが、少なくともページ上に位置選択操作を行う形でなされるコンテンツ閲覧操作であれば、拡大表示操作以外の他の操作がなされた場合であっても、これをユーザーによる閲覧があったと判断するようにしてもよい。例えば、上記した任意画像表示操作、付箋画像表示操作、メモ画像表示操作のうち少なくとも1以上の操作を、ユーザーによる閲覧があったと判断するための操作とし、例えば図46のように、それらの操作も検索された文字列の閲覧実績としてログ収集してもよい。
このように、ユーザーによる閲覧があったと判断するためのコンテンツ閲覧操作が拡大表示操作の他にも定められた場合には、端末装置4においては、上記実施形態における拡大表示操作と同様、当該コンテンツ閲覧操作がなされたページをユーザーにより閲覧されたページとして特定し、そのページのページ情報(例えばページ番号)を操作ログ(第二ログ)としてサーバーに送信する。さらには、当該ページ上にて当該コンテンツ閲覧操作がなされた位置をユーザーにより閲覧された位置として特定し、その位置情報(例えば上記位置座標)をページ情報と合わせて操作ログ(第二ログ)としてサーバーに送信するようにする。
また、上記実施形態においては、上記のようなユーザーによる閲覧判断に係るコンテンツ閲覧操作の送信するに際して、その操作ログは、検索実行時のものであるか否かを特定可能な形で送信するようになっているが、当該操作ログも、他のコンテンツ閲覧操作の操作ログと同様の形で操作がなされるに伴い順次サーバー2に送信され、時系列順に順次サーバー2がこれらを記録して、サーバー2においてログを集計する際に、記録された各種ログの中から、検索実行のログが記録されてから検索終了のログが記録されるまでの間になされた、ユーザーによる閲覧判断に係るコンテンツ閲覧操作の操作ログを抽出する形で、検索実行時の検索文字列の閲覧実績を取得するようにしてもよい。
また、ログの送信に関し、各セッションにおいてサーバー2に送信するログは、セッション終了(ログアウト)時まで端末装置4の所定記憶部において記録しておき、セッション終了に伴いこれをサーバー2に送信するようにしてもよい(図47参照)。これにより、閲覧時のログ送信に伴う処理負荷を軽減でき、閲覧をスムーズに実行できる。
上記実施形態におけるログ出力は、サーバー2の表示部2にて画面表示されるものであったが、視覚的に閲覧可能な形であれば、プリンタ30においてプリントアウトの形で出力されるものでもよい。
また、上記実施形態において、コンテンツデータ25a(45a)は、図48に示すように、各ページのページ表示用の画像ファイルの付随情報(付随データ)25aaとして、当該画像ファイルによってページ画像として描画される文字列に対応する文字データ(文字列検索用のテキストデータ)と共に、上記文字データが示す各文字列の、各ページ上での表示位置を特定可能な表示位置データを有したデータ構造を有している。本発明のコンテンツデータ45aは、こうしたデータ構造に限られず、例えば図49に示すように、各ページのページ表示用の画像ファイルの付随情報25aaとして、対応するページの文字データ及び表示位置データをなすテキストファイル25aa1を第一階層に有する一方で、第二階層には、当該テキストファイルのテキストデータが示す文字列に含まれる用語を解説するための解説用データ25aa2を有したデータ構造とすることができる。なお、解説用データとしては、文字データ、静止画データ、動画データ、音声データのいずれであってもよい。この場合、マーキング画像が表示された検索文字列周辺領域200s内において表示された文字列のうち、所定操作部(例えばマウス等のポインティングデバイス)48による位置指示操作により用語200wが位置指示あるいは位置決定されたことが検知されると(ここではマウスオーバー操作)、解説用データに基づいて、当該用語200wの解説表示領域200uが表示され、当該領域200u内に解説内容が表示されるようにできる。解説内容は、図50のように文字表示であってもよいし、図51のように動画、静止画等でもよいし、音声であってもよい。ただし、検索文字列周辺領域200s内においてのみ解説表示が可能とされ、他の領域において位置指示あるいは位置決定されたことが検知されても、こうした用語解説は表示されない。