JP5336552B2 - 遠赤外線マスク - Google Patents
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Description
本発明は、抗菌機能を果たすことが可能な遠赤外線マスクを提供することをもう一つの目的とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態による遠赤外線マスク10は、表層20および炭素層30を備える。
炭素層30は、表層20の底面に形成され、かつ60wt%以上の炭素成分と、40wt%以下の合成繊維とを含有し、特に80wt%以上の炭素成分と、20wt%以下の合成繊維とを含有することが比較的好ましい。炭素成分は、竹炭粉末、炭素繊維、ナノカーボンチューブ、活性炭素粉末、活性炭素顆粒、活性炭素繊維のいずれか一つ以上である。炭素層30は織物、不織布、通気性のある紙、通気性のないフィルムのいずれか一つ以上である。
図2から図4に示したのは本発明の第2実施形態から第4実施形態である。図2に示すように、第2実施形態による遠赤外線マスク10は、さらに炭素層30に形成される底層40を備える。図3に示すように、第3実施形態による遠赤外線マスク10は、さらに炭素層30に形成される粘着層50を備える。図4に示すように、第4実施形態による遠赤外線マスク10は、さらに炭素層30に形成される底層40と、底層40に形成される粘着層50とを備える。底層40の材質は、天然繊維と、合成繊維と、ポリエチレン(Polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Polypropylene,PP)、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate, PET)またはフッ素樹脂などの高分子材料と、天然皮革と、合成皮革といずれか一つ以上である。粘着層50は、シリコン、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂のいずれか一つ以上から構成されてもよい。
以下の実験例は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を詳しく説明するために提示される。なお当業者ならば本発明の思想を逸脱しない範囲において様々な変更および修正を行うことは本発明の権利範囲に属するべきである。
表層20は、ポリエチレンテレフタラート(PET)の不織布から構成される。炭素層30は、成分が100%の活性炭素繊維である活性炭素繊維布から構成され、比表面積が1100m2/gであり、含水率が19%である。底層40は、多孔性ポリエチレン(PE)フィルムから構成される。続いて医療用アクリル樹脂によって各層を接着すれば実験例1による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、綿の平織布から構成される。炭素層30は、100%の炭素繊維フェルトから構成され、厚さが0.2mmであり、重さが70g/m2であり、比表面積が86m2/gであり、含水率が0.50%である。粘着層50は、シラン含有プラスチックを炭素層30に塗布することによって形成される。続いて医療用アクリル樹脂によって表層20および炭素層30を接着すれば実験例2による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、綿の平織布から構成される。炭素層30は、100%の平織炭素繊維布から構成され、比表面積が75m2/gであり、厚さが0.35mmであり、重さが85g/m2である。また炭素層30は0.2wt%の顆粒状ナノ銀を含有する。続いて医療用アクリル樹脂によって各層を接着すれば実験例3による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、コットン不織布から構成される。炭素層30は、活性炭素繊維とポリエチレンテレフタラート(PET)繊維とが混合して形成した不織布から構成され、かつ活性炭素繊維の含有量が60wt%であり、厚さが0.25mmであり、重さが50g/m2であり、比表面積が250m2/gである。続いて医療用アクリル樹脂によって各層を接着すれば実験例4による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、コットン不織布から構成される。炭素層30は、活性炭素繊維とポリエチレンテレフタラート(PET)繊維とが混合して形成した不織布から構成され、かつ活性炭素繊維の含有量が80wt%であり、厚さが0.25mmであり、重さが50g/m2であり、比表面積が400m2/gである。続いて医療用アクリル樹脂によって各層を接着すれば実験例5による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、コットン不織布から構成される。炭素層30は、活性炭素繊維とポリエチレンテレフタラート(PET)繊維とが混合して形成した不織布から構成され、かつ活性炭素繊維の含有量が25wt%であり、厚さが0.05mmであり、重さが20g/m2であり、比表面積が100m2/gである。続いて医療用アクリル樹脂によって表層20と炭素層30を接着すれば比較例1による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、コットン不織布から構成される。炭素層30は、活性炭素繊維とポリエチレンテレフタラート(PET)繊維とが混合して形成した不織布から構成され、かつ活性炭素繊維の含有量が50wt%であり、厚さが0.25mmであり、重さが50g/m2であり、比表面積が200m2/gである。続いて医療用アクリル樹脂によって表層20と炭素層30を接着すれば比較例2による遠赤外線マスク10が完成する。
表層20は、コットン不織布から構成される。炭素層30は、活性炭素繊維とポリエチレンテレフタラート(PET)繊維とが混合して形成した不織布から構成され、かつ活性炭素繊維の含有量が50wt%であり、厚さが0.25mmであり、重さが50g/m2であり、比表面積が200m2/gである。粘着層50は、シラン含有プラスチックを炭素層30に塗布することによって形成される。続いて医療用アクリル樹脂によって表層20と炭素層30を接着すれば比較例3による遠赤外線マスク10が完成する。
(遠赤外線測定)
まず、熱赤外線デジタルカメラ(Thermal Infrared-Ray Digital Camera)によって遠赤外線マスクを着用する前の人体の顔面の平均温度T1を測定する。続いてそれぞれの実験例による遠赤外線マスク10および比較例による遠赤外線マスク10を人体の顔面に60分間着用し、そののち再び熱赤外線デジタルカメラによって人体の顔面の平均温度T2を測定する。続いてT2からT1を引いて算出した人体の顔面の平均温度の増加数値は、表1に示した通りである。
AATCC183−2004ドライ式測定によってそれぞれの実験例による遠赤外線マスクと比較例による遠赤外線マスクの紫外線透過率%および紫外線防止指数(UPF)を測定する。測定結果は表2に示した通りである。紫外線透過率の測定はUVA平均値およびUVB平均値を求めることである。表において、UVA平均値およびUVB平均値が小さければ小さいほど、紫外線透過量が少なくなる。紫外線防止指数が大きければ大きいほど、紫外線防御効果が良くなる。
20:表層、
30:炭素層、
40:底層、
50:粘着層。
Claims (9)
- 表層と、
60wt%以上の炭素成分を含有する炭素層と、
を備え、
前記炭素層は、炭素繊維および活性炭素繊維のいずれか一つ以上から形成された織物又は不織布から構成されることを特徴とする遠赤外線マスク。 - 前記炭素層は、さらに80wt%以上の炭素成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線マスク。
- 前記表層の材質は、天然繊維、合成繊維、高分子材料、天然皮革、合成皮革のいずれか一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線マスク。
- さらに前記炭素層に形成される底層を備え、
前記底層の材質は、天然繊維、合成繊維、高分子材料、天然皮革、合成皮革のいずれか一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線マスク。 - 表層と、
60wt%以上の炭素成分を含有する炭素層と、を備え、
前記炭素層は、さらに40wt%以下の合成繊維を含有することを特徴とする遠赤外線マスク。 - 表層と、
60wt%以上の炭素成分を含有する炭素層と、を備え、
前記炭素層は、さらに2wt%以下である粒子状またはフィルム状の金属を含有し、前記金属は銀、金、パラジウム、銅、亜鉛、アルミニウムおよびクロムのいずれか一つ以上であることを特徴とする遠赤外線マスク。 - 表層と、
60wt%以上の炭素成分を含有する炭素層と、
前記炭素層に形成される底層と、
前記底層に形成される粘着層と、を備え、
前記底層の材質は、天然繊維、合成繊維、高分子材料、天然皮革、合成皮革のいずれか一つ以上であり、
前記底層に形成される前記粘着層は、シリコン、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂のいずれか一つ以上から構成されることを特徴とする遠赤外線マスク。 - 表層と、
60wt%以上の炭素成分を含有する炭素層と、
前記炭素層に形成される粘着層と、を備え、
前記炭素層に形成される前記粘着層は、シリコン、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂のいずれか一つ以上から構成されることを特徴とする遠赤外線マスク。 - 前記炭素層は、炭素繊維および活性炭素繊維のいずれか一つ以上から形成された織物又は不織布から構成されることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の遠赤外線マスク。
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