JP5334896B2 - 低硫黄炭化水素留分からのオレフィン製造 - Google Patents

低硫黄炭化水素留分からのオレフィン製造 Download PDF

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Description

本発明は、低硫黄炭化水素留分からアルファ−オレフィンを生成するための改良された技術に関し、特に低硫黄ナフサからのエチレンの製造に関する。より具体的には、本発明は、遠隔サイトで天然ガスの供給源を低硫黄ナフサに転換し、異なる設備に低硫黄ナフサを輸送し、次いで低硫黄ナフサを処理してエチレンを生成するための方法に関する
炭化水素類をエチレン及びプロピレン等のオレフィンへ転換することは、重要な工業方法であり、この方法によって毎年数十億ポンドものオレフィンが生成されている。転換用炭化水素の重要な供給源としては、天然ガスと精油所ガスがある。ある工業方法では、天然ガスの主成分であるメタンは水蒸気改質及び/又は部分酸化し、主としてCOとHで構成される合成ガスを生成する。合成ガスは知られているフィッシャー−トロプシュ(FT)合成によって処理することができ、触媒の存在のもとに、エチレン等のオレフィンへの転換に適する炭化水素生成物へガスを転換する。
天然ガスは、ガス用の地方市場が不足していたり、ガスの要望の強い地域へガスを輸送するのに高コストであったりするため、開発するのに経済的でない遠隔地に豊富に存在することが多い。1つの解決策は、このガスを液体の化学製品に転換し、既存の産業設備へよりコスト効率の良い輸送に適するようにして、これをさらに処理することであろう。
エチレンは、プラスチック、エチルベンゼン、スチレン、エチレングリコール、エチレンオキシド等の種々の材料の製造に広く使用される価値のある中間体である。世界的に生成されているほとんどのエチレンは、エタンからC〜C10ナフサまでの炭化水素類から構成される軽質エチレンクラッカー供給原料の熱分解によって作られる。エタンが供給原料である場合、その装置は通常はエチレンクラッカーと呼ばれる。供給原料がエタンとプロパンの混合物である場合、その装置がエチレンとプロピレンを生成するので、EPすなわちエチレンプロピレンクラッカーと通常は呼ばれる。供給原料がナフサである場合、その装置はより重質な供給原料を処理する能力があるのでナフサクラッカーと呼ばれる。従来、分圧を低下させて、かつ重合を最小限にするために、これらの装置で供給原料に水を添加する。
ナフサクラッカーからのエチレンの収率は、供給原料中の炭化水素含有量に依存する。供給原料が、パラフィン類、特に高濃度の線形パラフィン類から構成されている場合、エチレン収率が最も高い。しかしながら、石油精製設備から入手可能なものにおいては、高度に直鎖のパラフィン供給原料の供給には限界がある。従来のナフサ(すなわち未精製のナフサ)をクラッカー装置で処理する場合、エチレンと重質生成物の相対的な生産量を補償するために、エチレンとプロピレン流体を分離する下流の設備の規模を適切にしなければならない。フィッシャー−トロプシュナフサのような高度に直鎖のパラフィン族炭化水素供給原料をナフサクラッカー装置で処理する場合、エチレンの収率は、他の生成物に比べて非常に高くなりうるので、そのエチレン流量を処理する設備の能力は非常に高度な負荷を受ける。また、価値のある副生成物の生産量に対しては妥協が必要とされよう。
オレフィンクラッカー装置においては、炭素と加熱炉管の金属間の反応によって引き起こされる加熱炉管の汚れという欠点を有するとされてきた。この欠点の結果、熱伝達係数の低下、及びスス及び金属ダストの形成が見られるようになる。結局、加熱炉管の清浄度が非常に低下するで、破裂前にチューブを交換する必要性が発生する。この問題を最小限にする1つの手段は、供給原料へ有機イオウ化合物を添加することであった。硫黄は、たとえ少量でさえ従来のフィッシャー−トロプシュ触媒に有毒なので、フィッシャー−トロプシュ合成の上流工程で硫黄含有化合物を含む硫黄を除去するために処理技術が活用されて来た。その結果として、フィッシャー−トロプシュ留出物においては、本質的には硫黄あるいは硫黄含有化合物がないのが通常である。ナフサクラッカー中のこれらの生成物を処理すると、加熱炉管汚損に結びつく可能性があることになる。
遠隔サイトで天然ガスをエチレンに転換するための1つの方法は、天然ガスを合成ガスに転換し、次いでエチレンへの転換のために既存の施設へ輸送するためにメタノールへ転換することである。この解決策に関する問題点は、メタノールの生産が費用がかかるということであり、メタノールの輸送は、流出が生じれば、環境危険を生ずることになるだろう。さらに、前記方法は、メタノールをエチレンとプロピレンに転換する新しい設備を建設する必要があり、既存のナフサクラッカーを使用することができない可能性がある。
エチレンを生成する炭化水素類のクラッキングについての情報は特許と技術文献に広く見つけることができる。「Encyclopedia of Chemical Technology」、第4版、Kirk−Othmer(9巻)、883〜900ページ;William A.Gruse and Donald R.Stevens、「Chemical Technology of Petroleum」、第3版、McGraw−Hill、1960年、344〜348ページ、を参照されたい。
米国特許第6,075,061号には、天然ガスを、第1と第2の硫黄含有炭化水素流体へ分離し、第2の炭化水素流体を脱硫して、合成ガス生成に供し、その合成ガスを炭化水素合成に供し、次いで該炭化水素類を第1の炭化水素流体の存在のもとに、水素処理及び水素化異性化に供する方法が開示されている。米国特許第6,180,842号には、少なくとも2ppmの硫黄含有量を有する初使用の留出物を加えることによって、フィッシャー−トロプシュ由来の1ppm未満の硫黄含有量の留出物の安定化技術が開示されている。これらの特許のいずれもエチレン生産及び加熱炉管汚損に触れていない。
したがって、プロピレン及びより重質なオレフィンの副生成物の生産の減少を被らずに、また加熱炉管汚損によって引き起こされるクラッキング問題を避ける一方で、遠隔サイトで天然ガス供給源を利用してメタンを低硫黄の液体炭化水素生成物へ転換し、ナフサクラッカーの中で供給原料として使用される既存の産業設備に該液体を輸送することによってエチレンとプロピレンを生成する方法が必要とされている。
したがって本発明の目的は、遠隔地の天然ガスサイトから得られたメタンを利用して工業サイトにおいてエチレンを生成する効率的な方法の開発である。
本発明の別の目的は、加熱炉管汚損を回避しつつ低硫黄パラフィン系炭化水素供給原料を使用して、ナフサクラッカー装置でアルファ−オレフィンを調製することである。
本発明のさらに別の目的は、前述の問題を回避でき、低硫黄フィッシャー−トロプシュナフサ類と硫黄含有化合物類若しくは硫黄含有石油ナフサ類との混合物を含むナフサクラッカー装置用供給原料を生成することである。
以下の説明、及びそれに添付された特許請求の範囲を検討すれば、これら及び本発明の他の目的は当業者にとって明白になるであろう。
これら及び本発明の他の目的は、天然ガスを製造する遠隔サイトでメタンを合成ガスに転換し、フィッシャー−トロプシュ合成によって、その合成ガスを1ppm未満の硫黄を含む低硫黄パラフィン系炭化水素液体に転換し、既開発の工業サイトへその液体を輸送し、その液体に硫黄含有化合物あるいは硫黄含有ナフサを添加して少なくとも1ppmの硫黄を含有する供給原料混合物を生成し、ナフサクラッカー装置で混合物をエチレンに転換し、そこからエチレン及び他の副生成物を回収することを含むエチレン生成方法を提供することによって達成される。メタンを遠隔サイトで合成ガスへ転換し、次いでフィッシャー−トロプシュ工程によって合成ガスを1ppm未満の硫黄を含む低硫黄のパラフィン系炭化水素液体に転換することによって、前記低硫黄のナフサは、有効に既開発の設備に輸送することができることはすでに見いだされている。さらに、低硫黄のナフサへ硫黄含有化合物あるいは硫黄化合物を含有する混合物を添加して1ppm超の硫黄を含む混合物を得ることによって、コーキングの問題が回避される。したがって、硫黄含有化合物あるいは混合物を添加することによって、コーキングの問題、及びフィッシャー−トロプシュナフサ単独で通常で見られるプロピレン及びより重質な副生成物の生産の減少という問題を回避することが可能になる。その結果、遠隔サイトからメタンをエチレンに転換する効率的で有効な方法が可能となる。
本発明の方法を実行するに際して、天然ガスサイトでのメタンは、任意の硫黄含有化合物の含有量に基づいて1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ液体ナフサに転換される。フィッシャー−トロプシュ反応を実行するための触媒及び条件は当業者にとってよく知られていて、EP 0 921 184 A1中に記述されており、本内容はここに引用文献としてその全体を組み入れるものとする。次いで、該液体のナフサは既存の工業サイトへ輸送される。本発明で使用するのに適当なフィッシャー−トロプシュナフサは、未精製のものを含む。これらの未精製のナフサは、通常、直鎖オレフィン、直鎖アルコール及び少量の他の直鎖、非直鎖の炭化水素類を含む。これらの化合物はすべて容易にエチレンに転換することができる。水をナフサクラッカーに供給するので、生成物からオキシジェネート類を取り除く必要はない。
精製ナフサは、本発明の中で使用でき、いくつかの長所がある。ナフサを精製する好ましい方法には、水素処理法、水素化分解法及び水素化異性化等がある水素添加が挙げられる。好ましい実施形態では、ナフサを水素処理しパラフィン類の異性化を回避する。
本発明では、以下の定義を使用するものとする。すなわち、
ナフサ:ペンタンを上回る沸点を有する材料を含み、通常は約500°F未満の終点を有するエチレン生産用の供給原料としてガソリン、溶剤の生産に使用される軽質炭化水素留分。
合成原油:フィッシャー−トロプシュ方法から誘導される炭化水素混合物であって、ジェット燃料、ディーゼル燃料、潤滑油原料、完全精製ワックス、ガソリン及びその他同種のもの等の完成製品用のすべての仕様に、それ以上の処理なしでは合致するとは限らないもの。
遠隔サイト:精油所、市場あるいは他のサイトから離れている場所で、輸送の距離が100マイルを超える距離、好ましくは1,000マイルを超える距離である場所。
フィッシャー−トロプシュ方法から得られるナフサは、遠隔サイトで生産された、より重質なもの(例えばワックス)の水素化分解からの副生成物ナフサ、及びガス回収の間に生成された石油系ナフサ等の他のナフサと混合することができる。本発明の好ましい実施形態は、硫黄含有石油系ナフサとフィッシャー−トロプシュナフサを含むフィッシャー−トロプシュ合成原油とを混合することである。石油系ナフサの沸点範囲は、ナフサクラッカー(C〜C10)に供給されるナフサの沸点範囲に近づくように選択する。このように沸点範囲を選択することによって、合成原油に添加された硫黄が、ナフサの沸点範囲内で沸騰し、ジェット燃料、ディーゼル燃料あるいは潤滑油基油原料等のより重質な生成物の沸点範囲内では沸騰しないようにする。したがって、合成原油を既開発のサイトに輸送し、次いで、蒸留するときには、硫黄を含むナフサは低硫黄の重質産物と共に回収される。
遠隔サイトでの石油系ナフサがナフサクラッカーに供給されているナフサより高い範囲で沸騰する材料を含む場合、石油由来ナフサは、ナフサ供給原料の範囲内の軽質留分沸点物及びより重質な生成物へ分離することができる。次いで、このより重質な生成物を処理して硫黄を除去する。このより重質な生成物を処理する好ましい方法としては、水素処理、水素化分解法及び水素化異性化等の水素添加が挙げられる。このより重質な生成物はフィッシャー−トロプシュ設備からの重質産物と混合して、同一の装置で処理するのが好ましい。
従来の石油ナフサとの混合物として高度に直鎖の炭化水素流体(例えばフィッシャー−トロプシュナフサ)を処理することによって、フィッシャー−トロプシュナフサで通常見られる、プロピレン及びより重質なオレフィンの副生成物の生産高のいかなる減少をも回避できることになる。高度に直鎖の炭化水素流体は、従来の石油ナフサと混合してエチレン生産装置で処理でき、あるいはこの2つの炭化水素流体を別個のエチレン生産装置で処理することができる。これらの装置からの生成物は、通常の設備のプロピレン及びより重質なオレフィンの副生成物から分離したエチレンと組み合わせることができる。
本発明の一実施形態を以下に説明する。ナフサ留分はフィッシャー−トロプシュ処理装置から得られる。この留分は、主として直鎖パラフィン系炭化水素からできており、約1ppmの硫黄含有量を有する。硫黄化合物であるジメチルジスルフィド(DMDS)は、1ppm超に留分の硫黄含有量を上げるのに充分な量でこの留分に添加する。次いで、この留分を、ナフサクラッカー装置で処理して、エチレンを回収する。
DMDSの代わりに他の硫黄化合物を使用することができる。これらはメチルエチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、ジエチルスルフィド、及びジプロピルスルフィド等である。DMDS及び他のジスルフィド類は、合成ガス生成及び合成ガス転換処理で転換に先立って天然ガスを浄化するために使用するガス精製(スイートニング)方法から回収することができる。回収されたジスルフィドは、積込に先立ってフィッシャー−トロプシュナフサに混合することができる。添加する硫黄化合物の量は約10〜50ppmまで硫黄含有量を上げるのに充分であることが好ましく、約50〜100ppmの硫黄まで上げることが最も好ましい。
上述のように、このナフサ留分は、酸化化合物を含む可能性があり、これはナフサクラッカー中で転換される。例えば、酸化化合物は、空気−及び水−遊離酸素含有量が約100ppm超であるような量で存在する可能性がある。
別の実施形態では、混合物は、フィッシャー−トロプシュ装置から得られる2つの異なる炭化水素留分から調製する。1つの留分は、1ppmを超える硫黄が混合物の中にある少なくとも1つの硫黄化合物を含むC〜C10炭化水素混合物から構成されている。別の留分は、1ppm未満の硫黄を含むC11〜C50炭化水素類から構成される。次いで、この混合物は処理のためのナフサクラッカーへ転送される。
また、別の実施形態は下記工程を含む。C〜C50炭化水素類を含んでいるフィッシャー−トロプシュ合成原油が回収される。C、C、C...C10、及びその混合物から選択される炭化水素類を含む粗製石油を1ppmを超える硫黄を含む石油系ナフサ、及びより重質な石油系の画分へ分離する。この石油由来画分を精製し、約100ppm、好ましくは約10ppm、最も好ましくは約1ppm未満に硫黄含有量を減らす。石油系ナフサ、フィッシャー−トロプシュ合成原油及び精製された重質な石油由来画分は、混合して処理用のナフサクラッカー装置へ転送する。
上述と同様の工程においては、さらに、フィッシャー−トロプシュ合成原油を分離し、C、C、C...C10、及びこれらの混合物から選択される炭化水素類を含むフィッシャー−トロプシュナフサ、並びにより重質なフィッシャー−トロプシュ由来部分を生成するステップを含む。次いで、より重質なフィッシャー−トロプシュ由来部分は、約100ppm未満に、好ましくは約10ppm未満、及び最も好ましくは約1ppm未満に硫黄含有量を減らすために精製された原油のより重質な部分及び混合物に混合する。
遠隔サイトからナフサ分解及びエチレンを回収するサイトへ合成原油、ナフサ及び他の炭化水素生成物を輸送するには、任意の輸送手段を使用することができる。例としては、海上タンカー、鉄道、パイプライン、トラック、はしけ、及びこれらの組合せ等がある。
本発明の好ましい実施形態について記述したが、当業者にとって明らかな変形及び変更が行われてもよいことを理解されたい。この種の変形及び変更は、ここに付加する特許請求の範囲の範囲内にあると解釈されるべきである。
なお、本発明の態様は、以下のように整理することができる。
[1]エチレンを生成する方法であって、
(a)1ppm未満の硫黄を含む低硫黄液体炭化水素組成物を調製するステップと、
(b)前記低硫黄組成物に、硫黄含有化合物あるいは硫黄含有液体炭化水素混合物を添加して少なくとも1ppmの硫黄を含む混合物を生成するステップと、
(c)前記混合物をクラッカー装置に供給するステップと、
(d)クラッカー装置でその混合物をエチレンを含む生成物流体に転換するステップと、
(e)クラッカー装置の生成物流体からエチレンを回収するステップとを含む方法。
[2]クラッカー装置がナフサクラッカーである[1]に記載の方法。
[3]硫黄含有化合物がジメチルジスルフィドである[1]に記載の方法。
[4]低硫黄液体炭化水素組成物がフィッシャー−トロプシュナフサを含む[1]に記載の方法。
[5]フィッシャー−トロプシュナフサが合成ガス由来である[4]に記載の方法。
[6]合成ガスが天然ガス由来である[5]に記載の方法。
[7]低硫黄液体炭化水素組成物がC11〜C50化合物を含む[1]に記載の方法。
[8]硫黄含有液体炭化水素混合物がC〜C10化合物を含む[7]に記載の方法。
[9]クラッカー装置に供給された混合物が、少なくとも約10ppmの硫黄を含む[1]に記載の方法。
[10]前記混合物が少なくとも100ppmの硫黄を含む[9]に記載の方法。
[11]さらにフィッシャー−トロプシュ合成原油を生成するステップと、
そこからナフサを分離し、又はそこから少なくとも1ppmの硫黄含有量を有する少なくとも1つのC〜C10炭化水素を含むより軽質なナフサ留分、及びより重質な留分を生成するステップと、
前記のより重質な留分を精製してその硫黄含有量を1ppm未満に減らすステップと、
前記フィッシャー−トロプシュ合成原油、前記より軽質なナフサ留分、前記精製されたより重質な留分を混合してクラッキング装置への供給原料を生成するステップとを含む[1]に記載の方法。
[12]前記合成原油を、少なくとも1つのC〜C10炭化水素を含むナフサ留分とより重質な留分に分離するステップと、
前記のより重質な留分をフィッシャー−トロプシュ合成原油から得られた重質留分に混合するステップと、
前記のより軽質なナフサ留分と混合する前に、その混合物を精製して硫黄含有量を100ppm未満に減らすステップとを含む[11]に記載の方法。
[13]互いに離れている第1のサイト及び2番目のサイトを含むエチレンを製造する方法であって、
第1のサイトが、第2のサイトで使用する1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュナフサを生成し、
第2のサイトがエチレンを生成し、
該方法が、
(a)第2のサイトで1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュナフサを受け入れるステップであって、
該フィッシャー−トロプシュナフサが、
(i)メタンを合成ガスに転換し、
(ii)合成ガスをフィッシャー−トロプシュ合成に供して炭化水素生成物を生成し、
(iii)その炭化水素生成物からの1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュナフサを分離することによって生成されるステップと、
(b)少なくとも1つの硫黄含有化合物をフィッシャー−トロプシュナフサに添加して少なくとも1ppmの硫黄を有する混合物を提供するステップと、
(c)混合物をクラッカー装置でエチレンを含む生成物流体に転換するステップと、
(d)クラッカー装置の生成物流体からエチレンを分離するステップとを含む方法。
[14]混合物が約10〜100ppmの硫黄を含む[13]に記載の方法。
[15]フィッシャー−トロプシュナフサが、第2のサイトで海上タンカー、鉄道、パイプライン、トラック、又ははしけから受け入れられる[13]に記載の方法。
[16]硫黄含有化合物が、ジメチルジスルフィド、メチルエチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、ジエチルスルフィド、ジプロピルスルフィド及びこれらの混合物からなるグループから選択される[13]に記載の方法。
[17]互いに離れている第1のサイト及び2番目のサイトを含むエチレンを製造する方法であって、
第1のサイトが少なくとも1つのナフサを含み第2のサイトで使用される1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素生成物を生成し、
第2のサイトがエチレンを生成し、
該方法が、
(a)少なくとも1つのナフサを含み、1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素生成物を輸送するステップであって、
フィッシャー−トロプシュ炭化水素生成物が、
(i)メタンを合成ガスに転換し、
(ii)合成ガスをフィッシャー−トロプシュ合成に供して炭化水素生成物を生成し、
(iii)炭化水素生成物から少なくとも1つのナフサを含むフィッシャー−トロプシュ炭化水素生成物を分離することによって生成されるステップと、
(b)第2のサイトで少なくとも1つのナフサを含み1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素生成物を受け入れるステップと、
(c)少なくとも1つのナフサを含み1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素生成物を硫黄含有組成物と混合して、少なくとも1ppmの硫黄を有する混合物を提供するステップと、
(d)クラッカー装置にその混合物を供給するステップと、
(e)混合物をクラッカー装置でエチレンを含む生成物流体に転換するステップと、
(f)クラッカー装置の生成物流体からエチレンを分離するステップとを含む方法。
[18]輸送が、海上タンカー、鉄道、パイプライン、トラック、はしけ又はこれらの組合せによって行われる[17]に記載の方法。
[19]硫黄含有組成物が、ジメチルジスルフィド、メチルエチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、ジエチルスルフィド、ジプロピルスルフィド及びこれらの混合物からなるグループから選択される[17]に記載の方法。
[20]混合物が少なくとも10ppmの硫黄を含む[17]に記載の方法。

Claims (10)

  1. 第1の遠隔サイト及び第2の既開発の工業サイトを含むエチレンを製造する方法であって、
    第1の遠隔サイトが、第2の既開発の工業サイトで使用する1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュナフサを含む混合物を生成し、
    第2の既開発の工業サイトがエチレンを生成し、
    該方法が、
    (a)第2の既開発の工業サイトで、1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュナフサと、少なくとも1つのC〜C10炭化水素を含み、かつ、少なくとも1ppmの硫黄含有量を有するナフサ留分と、100ppm未満の硫黄含有量を有する、このナフサ留分より重質な留分とを含む混合物を受け入れるステップであって、
    この混合物は、第1の遠隔サイトで、
    (i)フィッシャー−トロプシュナフサを含むフィッシャー−トロプシュ合成原油を調製し、このフィッシャー−トロプシュナフサを分離すること、
    (ii)少なくとも1つのC〜C10炭化水素を含み、かつ、少なくとも1ppmの硫黄含有量を有するナフサ留分を調製し、このナフサ留分は、フィッシャー−トロプシュ合成原油及び硫黄含有化合物、石油、又はこれらの混合物から得られるものであること、
    (iii)100ppm未満の硫黄含有量を有する、ナフサ留分より重質な留分を調製し、このナフサ留分より重質な留分は、フィッシャー−トロプシュ合成原油、石油又はこれらの混合物から得られるものであること、及び
    (iv)フィッシャー−トロプシュナフサ、ナフサ留分及びナフサ留分より重質な留分と混合することにより、混合物を提供すること
    を含む方法で生成されるステップと、
    (b)混合物をクラッカー装置でエチレンを含む生成物流れに転換するステップと、
    (c)クラッカー装置の生成物流れからエチレンを分離するステップと
    を含む、上記エチレン製造方法。
  2. 混合物が10〜100ppmの硫黄を含む請求項1に記載の方法。
  3. 混合物が、第2の既開発の工業サイトで海上タンカー、鉄道、パイプライン、トラック、又ははしけから受け入れられる請求項1に記載の方法。
  4. 第1の遠隔サイト及び第2の既開発の工業サイトを含むエチレンを製造する方法であって、
    第1の遠隔サイトが、フィッシャー−トロプシュナフサ及びフィッシャー−トロプシュ合成原油を含み第2の既開発の工業サイトで使用される1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素混合物を生成し、
    第2の既開発の工業サイトがエチレンを生成し、
    該方法が、
    (a)フィッシャー−トロプシュナフサ及びフィッシャー−トロプシュ合成原油を含み、1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素混合物を輸送するステップであって、
    フィッシャー−トロプシュ炭化水素混合物が、第1の遠隔サイトで、
    (i)メタンを合成ガスに転換すること、
    (ii)合成ガスをフィッシャー−トロプシュ合成に供して炭化水素生成物を生成すること、及び
    (iii)フィッシャー−トロプシュ合成原油及びフィッシャー−トロプシュナフサを含むフィッシャー−トロプシュ炭化水素混合物を調製すること
    を含む方法で生成されるステップと、
    (b)第2の既開発の工業サイトでフィッシャー−トロプシュナフサ及びフィッシャー−トロプシュ合成原油を含み1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素混合物を受け入れるステップと、
    (c)フィッシャー−トロプシュナフサ及びフィッシャー−トロプシュ合成原油を含み1ppm未満の硫黄を有するフィッシャー−トロプシュ炭化水素混合物を、このナフサより重質な石油由来の留分と混合して、少なくとも1ppmの硫黄を有する混合物を提供するステップと、
    (d)クラッカー装置にその混合物を供給するステップと、
    (e)混合物をクラッカー装置でエチレンを含む生成物流れに転換するステップと、
    (f)クラッカー装置の生成物流れからエチレンを分離するステップと
    を含む、上記エチレン製造方法。
  5. 輸送が、海上タンカー、鉄道、パイプライン、トラック、はしけ又はこれらの組合せによって行われる請求項4に記載の方法。
  6. 混合物が少なくとも10ppmの硫黄を含む請求項4に記載の方法。
  7. クラッカー装置がナフサクラッカーである請求項1に記載の方法。
  8. ナフサ留分より重質な留分が石油由来画分である請求項1に記載の方法。
  9. クラッカー装置がナフサクラッカーである請求項4に記載の方法。
  10. 少なくとも1つのC 〜C 10 炭化水素を含み、かつ、少なくとも1ppmの硫黄含有量を有するナフサ留分及びこのナフサ留分より重質な留分が石油由来の原油から分離される請求項1に記載の方法。
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