JP5332812B2 - 動画符号化装置,及び、動画伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルの動画データを符号化する動画符号化装置,及び、通信回線ないしデジタルTV放送を通じて動画を転送する動画伝送システムに、関する。
かかる動画データの符号化の方式として、MPEG−4AVCないしH.264と称呼される方式が、夫々、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門),ISO/IECによって勧告されている。これらの方式は、技術的には同一のものであり、原動画データを構成する複数のフレームの夫々を、周期的に、Iピクチャ,Bピクチャ,Pピクチャに仕分け(GOP構造)、Iピクチャについてはイントラ符号化(フレーム内の情報のみから符号化する方法),Pピクチャについては過去のIピクチャから順方向のフレーム間予測を行ってその予測誤差を符号化し、Bピクチャについては過去のIピクチャまたはPピクチャ及び未来のPピクチャからの双方向のフレーム間予測を行ってその不足誤差を符号化するといったMPEG−2の技術をベースとし、Iピクチャ以外のフレームについては、複数のフレームを参照できるようにしたものである。なお、上記符号化は、ピクチャを所定サイズに分割してなるマクロブロックを基準に動き保障予測を行うが、H.264では、動き保障予測におけるブロックサイズの種類の自由度が高くなっている。
また、動画像の符号化においては、図7に図示するように、イントラスライスリフレッシュ方式を採用することが可能となっている。これは、各フレームを構成する複数のマクロブロックを、ライン(水平方向に並ぶマクロブロックの集合体)単位でグループ化し、各フレームを符号化する際には、一つのラインのみを「イントラスライス(イントラ符号化が実施されるIピクチャ相当のライン)100」に指定するとともに、それ以外のラインについてはフレーム間予測を行い、フレーム毎に「イントラスライス」の位置を垂直方向に移動させ、Iピクチャと同等のリフレッシュ機能の働きをさせる方式である。かかるイントラリフレッシュ方式によると、符号化処理に時間を要するイントラ符号化は、各フレーム中の一つのライン(イントラスライス)について行うだけで足りるので、一つ一つのフレームを符号化するのに要する時間の最大値を、短くすることができる。よって、符号化処理能力の低い装置であっても、フレーム抜けのない、全体として高速な符号化を、行うことが可能である。
イントラリフレッシュ方式においては、図7(a)に示すように、あるフレーム中において、イントラスライス以外のラインにおいて信号エラーが発生した場合、かかる信号エラーは、当該ラインが、以後のフレームにおけるイントラスライスよりも当該ラインと同じ側に在るラインを符号化する際に参照されることにより拡散していくことになるが、イントラスライスを超えて拡散することはないので、イントラスライスがフレームの下端まで移動することにより、かかる信号エラーの影響が完全に払拭される。即ち、信号エラーの影響が残っている間は、正常な動画表示が行えないので、復号化側の装置のディスプレイ上には、同信号エラー発生直前のフレームが最終ピクチャーとして表示され続けるが(フリーズ状態)、下端まで移動したイントラスライスがフレームの上端に復帰した時点で、正常な動画表示を行っている状態に復帰することができる。
特開2005−124041号公報 特開2007−221411号公報 特開2002−176652号公報 特開2003−87800号公報
上述した如く、符号化対象フレームにおいて、イントラスライスよりも、イントラスライスの移動先にあるライン(イントラスライスが下方に移動する場合にはイントラスライスよりも下側にあるライン)に信号エラーが発生した場合(図7(a)の場合)、動画がフリーズする期間は、イントラスライスがフレームの末端(イントラスライスが下方に移動する場合にはフレームの下端)に移動するまでの期間で済む。
しかしながら、信号エラーが、符号化対象フレームにおける、イントラスライスよりも、イントラスライスの移動元にあるライン(イントラスライスが下方に移動する場合にはイントラスライスよりも上側にあるライン,即ち、イントラスライスによってリフレッシュされた「リフレッシュ領域」に属するライン)に発生した場合、当該信号エラーの影響がリフレッシュ領域全体に拡散してしまうので、イントラスライスがフレームの端に移動した時点でも当該影響を払拭できない。この場合は、基端(イントラスライスが下方に移動する場合にはフレームの上端)に復帰したイントラスライスが再度末端まで移動するまで、当該影響が残存するので、その間中、フリーズ状態が続くことになる。
そこで、本案の課題は、イントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化方式を採用する場合に、一フレームにおけるラインの分割数が同一である従来の方法と比較して、エラー信号発生に伴うフリーズ期間を半減させることが可能な動画符号化装置,及び、かかる動画符号化装置を含む動画伝送システムを、提供することである。
本案では、イントラスライスリフレッシュ方式を採用する場合に、入力された各フレームが表す画面を複数に分割し、入力されたフレーム毎に、各イントラスライスの位置が巡回するように、分割された各画面毎に、夫々、画面を構成するラインにイントラスライスを設定する。そして、入力されたフレーム毎に、前記イントラスライス設定部によってイントラスライスが設定されたラインについてはイントラフレーム符号化を実行し、その他のラインについては、過去のフレームを参照するフレーム間予測に基づく符号化を実行する。
以上の構成により、画面が分割されて、夫々にイントラスライスが決定され、分割された各画面内を各イントラスライスが同時に巡回することになるので、イントラスライスが一周期巡回するのに要する時間が、画面を分割しない場合と比較して、半分で済む。
本案によると、イントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化方式を採用する場合に、一フレームにおけるラインの分割数が同一である従来の方法と比較して、エラー信号発生に伴うフリーズ期間を半減させることが可能となる。
符号化装置の概略構成を示すブロック図 イントラスライスリフレッシュ方式におけるフレームの構造図 巡回方式の説明図 ビデオ符号化による処理を示すフローチャート ビデオ符号化による処理を示すフローチャート 変形例による処理を示すフローチャート 従来技術の問題点の説明図
以下、図面に基づいて、本案の実施の形態を説明する。
<システム構成>
図1は、本案による動画符号化装置1を含む動画伝送システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、本案による動画符号化装置の記憶媒体ユニットを、ライブカメラ2からの動画データをネットワークを通じて配信するシステムに実施した。しかし、本案は、1対1の特定当事者間の通信の他、オンデマンド方式を含むネット配信やネットTV方式の公衆通信,ケーブルTV等の有線放送や無線通信放送を含む公衆放送等、著作権法2条1項7号の2規定の公衆送信(同号括弧書きの態様も含む)に該当する全ての方式に、適用可能である。
図1において、所定の被写体に向けて固定設置されたライブカメラ2は、動画符号化装置1に接続されて、被写体を高速周期で撮像することによって得られた一連のフレームからなる映像信号を、当該装置1に入力する。動画符号化装置1は、入力された映像信号を符号化(圧縮)することにより、DVB−ASI形式ないしIP形式のMPEGストリームとして出力し、当該MPEGストリームを、ネットワークNを通じて復号化装置3へ送出する。復号化装置3は、受信したMPEGストリームを復号化することによって、一連のフレームからなる映像信号を復元し、NTSC等のビデオ信号としてディスプレイ4に出力する。ディスプレイ4は、入力したビデオ信号に従って、ライブカメラ2が撮影したものとほぼ同じ動画を表示する。
動画符号化装置1は、ライブカメラに繋がるコードが接続される映像インタフェース(HD−SDI/SD−SDI/HDMI)11を有し、当該映像インタフェース11は、受信バッファ1に接続される。当該受信バッファ12は、AV分離器13に接続され、当該V分離器13は、更に、ビデオ符号化部14及びオーディオ符号化部15に接続されている。これらビデオ符号化部14及びオーディオ符号化部15は、更に、多重化処理部16に接続され、当該多重化処理部16は、出力制御装置17に接続されている。そして、当該出力装置17が、ネットワークNに接続されている。
AV分離器13は、受信バッファ12から受信した映像信号を、ビデオデータ(a)及びオーディオデータ(V)とに分離する。そして、AV分離器13は、ビデオデータ(a)をビデオ符号化部1に入力し、オーディオデータ(V)をオーディオ符号化部15に入力する。
オーディオ符号化部15は、入力されたオーディオデータ(V)に対してオーディオ信号用の符号化処理を実行することにより、符号化オーディオストリームに変換する。
これに対して、ビデオ符号化部14は、入力されたビデオデータ()に対して、イントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化処理を実行することによって、符号化ビデオストリームに変換する。当該ビデオ符号化部14は、参照フレームバッファ14a及びレジスタ群14bを有している。参照フレームバッファ14aは、上述したフレーム間予測に基づく符号化の為に参照すべき過去のフレームを格納しておくバッファである。また、レジスタ群14bは、符号化処理を実行する為に用られる各種変数が登録される複数のレジスタである。レジスタ群14bに登録される各種変数には、例えば、画面を分割してイントラスライスを2箇所に設定するか否か、画面を分割しない場合には画面全体についての巡回方向,画面を分割する場合には上下各画面における巡回方向,各イントラスライスの位置,次の処理対象フレームが復旧点であるか否か,等(その他の変数の説明は、図5及び図6のフローチャートの説明中で行う)が、含まれる。
多重化処理部16は、ビデオ符号化部14から出力された符号化ビデオストリーム及び
オーディオ符号化部15から出力された符号化オーディオストリームを多重化して、MPEGストリームを生成する。
出力制御装置17は、多重化処理部16から出力されたMPEGストリームを、DVB−ASI形式ないしIP形式のストリームに変換して、ネットワークNへ送出する。
次に、ビデオ符号化部14における処理内容の詳細な説明を行う。
図2は、当該ビデオ符号化部14に入力されるビデオデータ()を構成する一連のフレームのうちの一つを示すデータ構造図である。図2に示されるように、符号化前のフレームは、垂直方向に所定の幅(16ピクセル)を有する複数のライン(MBライン)に分割される。そして、各ラインは、夫々、水平方向に、所定サイズ(16×16ピクセル)
を有する複数のブロック(マクロブロック:MB)に、区切られる。各マクロブロックは、符号化の単位であり、イントラMBと指定されたマクロブロックについては、イントラ符号化が実行され、それ以外のマクロブロックについては、ビデオ符号化部14中の参照フレームバッファ14aに残存する過去のフレームのマクロブロックを参照したフレーム間予測に基づく符号化が、なされる。そして、あるラインが上述したイントラスライスとして指定された場合には、当該ラインを構成する全てのブロックが、イントラMBとなる。
図3は、当該ビデオ符号化部14による動画符号化処理の手順(b)(c)を、従来のイントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化処理の手順(a)と、比較対照した遷移図である。図3では、水平軸が時間軸となっており、左側が過去(過去に発生したフレーム)を示し、右側が未来(未来に発生したフレーム)を示す。図3(b)(c)に示すように、当該ビデオ符号化部14は、フレームを上下に分割し、夫々について、イントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化を同時に実行する。即ち、当該ビデオ符号化部14は、フレームを上半分(上画面)と下半分(下画面)とに分割し、二つのイントラスライスが、夫々、上画面内及び下画面内を巡回するように、一連のフレームに対するイントラスライスの設定を行う(イントラスライス設定部に相当)。そのため、ラインの幅が同じであれば、従来のイントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化処理の手順(a)と比較して、イントラスライスが基端から末端へ巡回を完了するまでに要するフレームの数(即ち、リフレッシュ周期)が半数となる。よって、信号エラーがリフレッシュ領域にて発生した場合に、当該信号エラーの影響が払拭されるまで,即ち、イントラスライスが上画面及び下画面の末端に達することによってフリーズ状態が解消される点(復旧点)までに要するフレーム処理数(フリーズ期間)が、半分で済む。なお、当該ビデオ符号化部14は、上画面と下画面とで、夫々、符号化の効率や信号エラーの発生予想位置如何に応じて、巡回の方向を別個独立に決定することができる。その結果、図3(b)に示すように、上画面と下画面とで、同じ方向にイントラスライスを巡回させることも可能であるし、同図(c)に示すように、逆の方向にイントラスライスを巡回させることも可能である。また、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bに対する設定如何により、選択的に、従来のイントラスライスリフレッシュ方式による動画符号化処理の手順を実行することも、可能となっている。
<動画符号化処理>
図4及び図5は、当該ビデオ符号化部14が実行する符号化処理の内容を示すフローチャートである。このフローチャートは、当該ビデオ符号化部14に主電源が投入されることにより、スタートする。そして、ビデオ符号化部14は、新たなフレーム(処理対象フレーム)がAV分離部13から入力されるのを待ち、入力があると、処理をS002へ進める。
S002では、ビデオ符号化部14は、イントラスライスの位置を決定する。具体的に
は、ビデオ符号化部14は、起動後最初にS002を実行する場合には、画面を上下に分割するようにレジスタ群14bに設定されている場合には、上下両画面における上端のラインを夫々イントラスライスに設定する。また、画面を分割するようにレジスタ群14bが設定されていない場合には、上端のラインをイントラスライスに設定する。なお、一旦決定されたイントラスライスの位置は、レジスタ群14bに登録される。よって、以後においてS002を実行する際には、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bに設定されたイントラスライスに隣接するライン(登録されている位置が末端であれば基端のライン)を、イントラスライスに設定する(イントラスライス設定部に相当)。
次のS003では、ビデオ符号化部14は、各マクロブロックに対する符号化処理を実行開始する(符号化部)。具体的には、ビデオ符号化部14は、イントラスライスに設定されたマクロブロックについては、イントラ符号化処理を実行する。そして、ビデオ符号化部14は、参照フレームバッファ14a内に格納されている各フレームから、処理対象マクロブロックと同じ高さに存在するマクロブロックを消去する。それ以外のマクロブロックについては、参照フレームバッファ14aに残存する各フレームの各マクロブロックのうち、符号化対象マクロブロックに近似したものを参照して、フレーム間予測に基づく符号化を実行する。このようにして符号化を行った後に、ビデオ符号化部14は、符号化対象マクロブロックの位置を基準とした参照対象マクロブロックの相対位置を示すベクトルを、当該マクロブロックの属性情報として、符号化によって得られた符号化データに添付する。
次のS004では、ビデオ符号化部14は、S003にて開始された符号化処理が処理対象フレームの全体について完了したかどうかをチェックし、完了した場合には、処理をS005へ進める。
S005では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bを参照して、イントラスライスが2箇所に設定されているか否かをチェックする。そして、ビデオ符号化部14は、イントラスライスが2箇所である場合には処理をS006へ進め、イントラスライスが一箇所である場合には処理をS013へ進める。
S013では、ビデオ符号化部14は、S004にて完了した符号化処理に際して処理対象フレームに含まれる各マクロブロックに付されたベクトルの平均が上向きであるか下向きであるかを判定する。そして、ビデオ符号化部14は、ベクトルの平均が上向きであれば、S014においてレジスタ群14b中のカウンター(3_upper_cnt)を一つインク
リメントし、ベクトルの平均が下向きであれば、S015においてレジスタ群14b中のカウンター(3_lower_cnt)を一つインクリメントした後に、処理をS016へ進める。
S016では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(num_intra)
を一つインクリメントしてから、処理をS017へ進める。
一方、S006では、ビデオ符号化部14は、S004にて完了した符号化処理に際して処理対象フレームの上画面に含まれる各マクロブロックに付されたベクトルの平均が上向きであるか下向きであるかを判定する。そして、ビデオ符号化部14は、ベクトルの平均が上向きであれば、S007においてレジスタ群14b中のカウンター(1_upper_cnt
)を一つインクリメントし、ベクトルの平均が下向きであれば、S008においてレジスタ群14b中のカウンター(1_lower_cnt)を一つインクリメントした後に、処理をS0
09へ進める。
S009では、ビデオ符号化部14は、S004にて完了した符号化処理に際して処理対象フレームの下画面に含まれる各マクロブロックに付されたベクトルの平均が上向きであるか下向きであるかを判定する。そして、ビデオ符号化部14は、ベクトルの平均が上
向きであれば、S010においてレジスタ群14b中のカウンター(2_upper_cnt)を一
つインクリメントし、ベクトルの平均が下向きであれば、S011においてレジスタ群14b中のカウンター(2_lower_cnt)を一つインクリメントした後に、処理をS012へ
進める。
S012では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(num_intra
)を二つインクリメントしてから、処理をS017へ進める。
S017では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(num_intra
)の値が、画面全体の高さ(即ち、全ライン数)に達したか否かをチェックする。そして、ビデオ符号化部14は、未だカウンターの値が画面全体の高さに達していなければ、処理をそのままS020へ進め、カウンターの値が画面全体の高さに達したならば、S018において、カウンター(num_intra)をゼロクリアするとともに、次のピクチャが復旧
点であるとレジスタ群14bに登録した後に、処理をS020へ進める。
S020では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bを参照して、次の処理対象フレームが復旧点であれば処理をS022へ進め、普及点でなければ処理をS021へ進める。
S021では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bに登録されている巡回方向を維持した後に、次のフレームを待つべく、処理をS001に戻す。
一方、SS022では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bを参照して、イントらスライスが2箇所であるか否かをチェックする。そして、ビデオ符号化部14は、イントラスライスが2箇所であれば処理をS026へ進め、1箇所であれば処理をS023へ進める。
S023では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(3_upper_cnt)の値とカウンター(3_lower_cnt)の値とを比較する。そして、ビデオ符号化部14は、前者が後者以上であれば、S024において、画面全体の巡回方向を指定するレジスタ群14b中のカウンター(Full_direct)の値を「上から巡回する」ことを示す値“0”
に設定した後に、処理をS001に戻す。他方、前者が後者よりも小さければ、ビデオ符号化部14は、S025において、カウンター(Full_direct)の値を「下から巡回する
」ことを示す値“1”に設定した後に、処理をS001に戻す。
S026では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(1_upper_cnt)の値とカウンター(1_lower_cnt)の値とを比較する。そして、ビデオ符号化部14は、前者が後者以上であれば、S027において、上画面の巡回方向を指定するレジスタ群14b中のカウンター(Upper_direct)の値を「上から巡回する」ことを示す値“0”に設定した後に、処理をS029へ進める。他方、前者が後者よりも小さければ、ビデオ符号化部14は、S028において、カウンター(Upper_direct)の値を「下から巡回する」ことを示す値“1”に設定した後に、処理をS029へ進める。
S029では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(2_upper_cnt)の値とカウンター(2_lower_cnt)の値とを比較する。そして、ビデオ符号化部14は、前者が後者以上であれば、S030において、下画面の巡回方向を指定するレジスタ群14b中のカウンター(lower_direct)の値を「上から巡回する」ことを示す値“0”に設定した後に、処理をS001へ戻す。他方、前者が後者よりも小さければ、ビデオ符号化部14は、S031において、カウンター(lower_direct)の値を「下から巡回する」ことを示す値“1”に設定した後に、処理をS001へ戻す。
<作用>
上述した本実施例によれば、予めレジスタ群14bに画面を分割してイントラスライスを2箇所に設定する旨がセットされていれば、各フレームに対する符号化処理において、上画面と下画面とで夫々独立にイントラリフレッシュが実施される為に、図3に示すように、画面を分割しない場合(同図(a))と比較して、リフレッシュ周期が半分で済むので(同図(b)(c))、フリーズ後に動画再生が再開される復旧点が早くなる。
但し、画面を分割すると、画面を分割しない場合と比較して、同時に存在するイントラスライスの数が二倍となるので、イントラ符号化を実行すべき符号量が二倍となることから効率が下がる(同一画質を維持するならばレートが倍となり、同一レートを維持するならば画質が低下する)という問題は生じ得る。しかしながら、通信回線の帯域に制限がなければ、かかる問題に因る支障はない。
また、本実施例によれば、画面を分割しない場合も、画面を分割する場合も、夫々、イ
ントラスライスの巡回方向を、フレーム毎にアクティブに設定することができる。即ち、本実施例によれば、各復旧点において、直前の復旧点以後に処理した各フレームの画面全体におけるベクトル(各マクロブロックが参照した参照フレーム中のマクロブロックの方向)の平均の総和に基づいて、次のフレームにおける巡回方向を決定する。このとき、ベクトルの平均が上方を向いているということは、画面全体が下方に向かって流れていると考えられる。そのため、次のフレームについても、参照フレームバッファ14a中に格納された各フレームにおける上方寄りに、処理対象の各マクロブロックに似た映像が存在している可能性が高い。そこで、その場合には、画面の上から下向きに巡回することにより、画質向上(従って、符号化効率向上)を可能としたのである。逆に、ベクトルの平均が下方を向いているということは、画面全体が上方に向かって流れていると考えられる。そのため、次のフレームについても、参照フレームバッファ14a中に格納された各フレームにおける下方寄りに、処理対象の各マクロブロックに似た映像が存在している可能性が高い。そこで、その場合には、画面の下から上向きに巡回することにより、画質向上(従って、符号化効率向上)を可能としたのである。
本実施例では、画面を上下に分割した場合には、上画面と下画面とで、相互に独立して、巡回方向を決定することができる。その結果、両画面における巡回方向は、相互に一致する場合(図5(b))もあるし、逆向きとなる場合(同図(c))もある。
本実施例では、以上のように、巡回方向の決定を、ベクトル平均の総和という統計結果に基づいて算出しているので、動き予測に要する処理時間が短くてすむ。
<変形例>
上述したイントラスライスの巡回方向は、復旧点の直前のフレームと復旧点のフレームとに基づいて公知の動き予測(ME:motion estimation)を実施することにより、決定
されても良い。即ち、上記両フレーム間における映像の動きの方向ベクトルを、動き予測(ME)により決定し、決定した方向ベクトルの向きに応じて、巡回方向を決定するのである。従って、この変形例では、図4におけるS006〜S011,S013〜S016,S020〜S031の処理は実行されず、その代わり、復旧点と判断されたピクチャについてのS002の実行の際に、上述した動き予測(ME)を実行して、画面全体,若しくは上画面及び下画面についての巡回方向を決定することになる。
1 動画符号化装置
14 ビデオ符号化部
14a 参照フレームバッファ
14b レジスタ群

Claims (3)

  1. 複数のフレームが連続してなるビデオデータをイントラスライスリフレッシュ方式に従って符号化する動画符号化装置であって、
    入力された各フレームが表す画面を複数に分割し、分割された画面毎に設定された各イントラスライスの位置が、個別に巡回するように、画面を構成するラインにイントラスライスを設定するイントラスライス設定部と、
    前記分割された画面毎に、前記イントラスライス設定部によってイントラスライスが設定されたラインについてはイントラフレーム符号化を実行し、その他のラインについては、フレーム間予測に基づく符号化を実行する符号化部と
    を備えたことを特徴とする動画符号化装置。
  2. 前記イントラスライス設定部は、分割された画面毎に、画面の動きの方向を判定し、判定された方向に従って、前記イントラスライスの巡回方向を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の動画符号化装置。
  3. 複数のフレームが連続してなるビデオデータをイントラスライスリフレッシュ方式に従って符号化する動画符号化装置と、当該動画符号化装置によって符号化されたビデオデータを復号化する復号化装置とを備える動画伝送システムであって、
    前記動画符号化装置は、
    入力された各フレームが表す画面を複数に分割し、分割された画面毎に設定された各イントラスライスの位置が、個別に巡回するように、画面を構成するラインにイントラスライスを設定するイントラスライス設定部と、
    前記分割された画面毎に、前記イントラスライス設定部によってイントラスライスが設定されたラインについてはイントラフレーム符号化を実行し、その他のラインについては、フレーム間予測に基づく符号化を実行する符号化部と
    を有することを特徴とする動画伝送システム。
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