JP5330672B2 - 映像符号化装置及び映像符号化方法 - Google Patents

映像符号化装置及び映像符号化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5330672B2
JP5330672B2 JP2007280729A JP2007280729A JP5330672B2 JP 5330672 B2 JP5330672 B2 JP 5330672B2 JP 2007280729 A JP2007280729 A JP 2007280729A JP 2007280729 A JP2007280729 A JP 2007280729A JP 5330672 B2 JP5330672 B2 JP 5330672B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
compression
code length
amount
picture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007280729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009111625A (ja
JP2009111625A5 (ja
Inventor
博 荒川
秀之 大古瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007280729A priority Critical patent/JP5330672B2/ja
Priority to PCT/JP2008/002785 priority patent/WO2009057249A1/ja
Priority to US12/738,886 priority patent/US8934537B2/en
Publication of JP2009111625A publication Critical patent/JP2009111625A/ja
Publication of JP2009111625A5 publication Critical patent/JP2009111625A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5330672B2 publication Critical patent/JP5330672B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/169Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding
    • H04N19/17Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being an image region, e.g. an object
    • H04N19/172Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being an image region, e.g. an object the region being a picture, frame or field
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/124Quantisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/134Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or criterion affecting or controlling the adaptive coding
    • H04N19/146Data rate or code amount at the encoder output
    • H04N19/152Data rate or code amount at the encoder output by measuring the fullness of the transmission buffer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding
    • H04N19/61Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding in combination with predictive coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/90Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using coding techniques not provided for in groups H04N19/10-H04N19/85, e.g. fractals
    • H04N19/91Entropy coding, e.g. variable length coding [VLC] or arithmetic coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、映像信号の符号化装置及び映像符号化方法に関し、磁気ディスクやフラッシュメモリなどの記録メディアへの映像記録に関するものである。
映像符号化方式H.264方式においても、MPEG−2と同様に、仮想バッファによるコンフォーマンス保証方式が規格として規定されている(非特許文献1)。これは、デコーダでのバッファアンダーフローをおこさないようにエンコーダ側で発生符号量を制御することにより、デコーダでの再生時の途切れがないことを保証するものである。この制御のため、エンコーダ側にてデコーダバッファに相当する仮想バッファを用意する。
以上の点を、図5、図6を用いて説明する。図5において、1000は映像符号化装置の一例であって、画像並替手段1001、直交変換手段1002、量子化手段1003、可逆符号化手段1004、レート制御手段1006、逆量子化手段1007、逆直交変換手段1008、フレームメモリ1009、動き予測・補償手段1010については、MPEG−2やH.264などの映像符号化装置での構成手段であって、その詳細は例えば(非特許文献2)に開示されているので、説明を省略する。
1005はバッファシミュレーション手段であって、図6を用い、この動作を説明する。図中の記号は、それぞれ、
R :デコーダバッファへの入力ビットレート
B :デコーダバッファのサイズ
F :デコーダが最初のピクチャをバッファから引き抜く時のバッファ占有量
D :デコーダが最初のピクチャをバッファから引き抜く時の遅延時間
t_i:各ピクチャ{i}の表示時刻
b_i:各ピクチャ{i}の符号量(可逆符号化手段1004が出力する符号量をピクチャ毎に計数した結果)
である(ここで、ピクチャとは、フレーム、もしくはフィールドのどちらかである)。
そして、F_iを、時刻t_iでのピクチャ符号量b_iを引き抜く直前のバッファ占有量とすると、以下の式が成り立つ。
F_0 = F (式1)
F_{i+1}=min(B,F_i−b_i+R×(t_{i+1}−t_i)) (式2)
MPEG−2やH.264における可変ビットレートにおいては、エンコーダは以下の式を満足するように符号化しなければならない。
F_i − b_i ≧ 0 (式3)
この式は、引抜き時に必要なビット(b_i)以上のビットがバッファに蓄積済みであること、を意味している。この条件を満足する場合には、デコーダは、復号化時に必要なビットが無い、という状態に陥ることがなく、その結果、再生画の途切れが生じないようにできる。
ITU-T H.264 (03/2005) : Infrastructure of audiovisual services-Coding of moving video, Advanced video coding for generic audiovisual services 大久保他、H.264/AVC 教科書、(株)インプレス (2004) 特開2006−33014号公報
ところで、H.264が採用する可逆符号化方式のうち、CABAC方式では、その方式が内在する2値算術符号化で用いる確率推定値が直前の処理結果に依存するため、処理が逐次処理となる。このため、その処理能力は回路の処理サイクル数に依存し、現在のハードウェア性能では、1ピクチャの処理を1ピクチャ以内に完了させることができない。
つまり、図5の可逆符号化手段1004と、それ以外の手段、すなわち直交変換手段1002、量子化手段1003などの、可逆符号化手段1004までの手段とが、非同期に動作する構成をとらざるを得ない。これは、可逆符号化手段1004の処理が完了する前に、それ以外の手段が次のピクチャの符号化を開始する、ということである。
ところが、バッファシミュレーション手段1005は、可逆符号化手段1004の出力する各ピクチャの符号量b_iを必要とするため、その処理を完了させることができず、結果として、レート制御手段1006も必要な計算を行うことができなくなり、従来の構成のままでは、レート制御を行う画像符号化装置を提供することができない、という課題がある(課題1)。
この課題1に対し、バッファシミュレーション手段1005の入力となる符号量b_iとして、その推定符号量を用いる方法が考えられる。例えば、(特許文献2)が開示する方式は、ピクチャ内での発生符号量制御をMB毎の推定符号量により行うもの、であるが、この方式にて用いられているMB毎符号量推定を、ピクチャでの発生符号量に適用することが考えられる。すなわち、可逆符号化手段1004での処理が完了する前に、符号量推定処理を行い、この結果を用いバッファシミュレーション手段1005を実行することにより、課題1を解決するものである。
なお、符号量推定の方式に関しては、別に、(特許文献3)などの開示もある。
特開2007−124122号公報 特開2007−158430号公報
しかし、推定符号量には、誤差が存在するため、その誤差の蓄積により、バッファシミュレーションにおいてアンダーフローが発生する可能性がある。つまり、推定符号量を用いた方式には、誤差の影響により本来のコンフォーマンス保証の目的であるデコーダバッファのアンダーフロー防止、を達成することができない、という課題がある(課題2)。
本発明の映像符号化装置は、映像信号を構成するピクチャを圧縮符号化する映像符号化装置であって、前記ピクチャを取得する取得部と、前記ピクチャを符号化する際のバッファシミュレーションを行うバッファシミュレーション部と、前記バッファシミュレーションの結果に従って、前記取得部が取得したピクチャを圧縮符号化する符号化部と、を備え、前記バッファシミュレーション部は、前記符号化部の圧縮符号化処理過程において生成される情報から、現在の符号化対象であるピクチャよりも前に取得したピクチャの予測符号量を決定し、当該予測符号量に基づいてバッファシミュレーションする一方、現在の符号化対象であるピクチャよりも前に取得したピクチャのうち既に前記符号化部から一部のピクチャが出力されている場合、当該一部のピクチャに対応する予測符号量に代えて実際に前記符号化部から出力した際の符号量に基づいてバッファシミュレーションする。
また、本発明の映像符号化装置は、映像信号を構成するピクチャを圧縮符号化する映像符号化装置であって、符号量制御に用いる仮想バッファの占有量の算出手段において、圧縮符号化処理の途中結果である符号と、最終結果である圧縮符号との、ピクチャあたりの符号長を用いるとしてもよい
また、本発明の別の映像符号化装置は、前記の映像符号化装置であって、前記算出手段において、最終結果である圧縮符号の符号長により仮想バッファ占有量を算出し、さらに引き続いて、圧縮符号化処理の途中結果である符号の符号長を発生符号量の符号長であると見なしてバッファ占有量を算出することを特徴とする。
また、本発明の別の映像符号化装置は、前記の映像符号化装置であって、圧縮符号化処理の途中結果である符号として、可逆符号化処理手段を構成する二値算術符号化処理手段の前段である二値化処理手段の出力である符号を用い、この符号のピクチャあたり符号量を用いることを特徴とする。
また、本発明の映像符号化方法は、映像信号を構成するピクチャを圧縮符号化する映像符号化方法であって、符号量制御に用いる仮想バッファの占有量の算出において、圧縮符号化処理の途中結果である符号と、最終結果である圧縮符号との、ピクチャあたりの符号長を用いることを特徴とする。
また、本発明の別の映像符号化方法は、前記の映像符号化方法であって、最終結果である圧縮符号の符号長により仮想バッファ占有量を算出し、さらに引き続いて、圧縮符号化処理の途中結果である符号の符号長を発生符号量の符号長であると見なしてバッファ占有量を算出することを特徴とする。
また、本発明の別の映像符号化方法は、前記の映像符号化方法であって、圧縮符号化処理の途中結果である符号として、可逆符号化処理を構成する二値算術符号化処理の前処理である二値化処理の生成する符号を用い、この符号のピクチャあたり符号量を用いることを特徴とする映像符号化方法。
以上のように、本発明の映像符号化装置及び映像符号化方法によれば、圧縮符号化処理の途中結果である符号を用いることにより、バッファシミュレーションが必要なタイミングでの処理が可能となる。
また、二値化処理の生成する符号など、実際の発生符号量の上限値を用いて制御することにより、推定誤差によるバッファアンダーフローが発生しないようにすることができる。
さらに、確定している実符号量をも考慮することにより、過度な符号量制限をも回避することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における映像符号化装置100のブロック図である。画像並替手段1001、直交変換手段1002、量子化手段1003、可逆符号化手段1004、レート制御手段1006、逆量子化手段1007、逆直交変換手段1008、フレームメモリ1009、動き予測・補償手段1010については、MPEG−2やH.264などの映像符号化装置での構成手段であって、その詳細は例えば(非特許文献2)に開示されているので、説明を省略する。
二値化手段101、算術符号化手段102はH.264において採用されたCABAC方式を構成する手段である。これらの詳細は、(非特許文献1)および(非特許文献2)に記載されている。
バッファシミュレーション手段103は、従来例にて説明したバッファシミュレーション手段1005と同様のものであるが、バッファシミュレーション手段103はさらに、二値化手段101の出力するBIN量と、算術符号化手段102の出力する実符号量とを用いて、バッファシミュレーションを行う。
ここで、BIN量とは、二値化手段101が算術符号化手段102に出力する二値化データのうち、1ピクチャを構成するデータ列の総ビット数を表す。また、実符号量とは、算術符号化手段102が出力する画像圧縮情報のうち、1ピクチャを構成するデータ列の総ビット数を表す。
バッファ104は、ピクチャ毎のBIN量を保持するバッファである。その動作を説明するために図2を用いる。
数直線201は、BIN量が判明する時刻、数直線202は、実符号量が判明する時刻、をそれぞれ表している。この例では、時刻t_{4}においてピクチャ{4}のBIN量が判明した時点では、ピクチャ{0}までの実符号量が判明していることを表している。
この場合に、バッファ104には、ピクチャ{1}からピクチャ{4}までのBIN量が蓄積されるように制御を行う。この制御は、例えば、二値化手段101及び算術符号化手段102がそれぞれBIN量、実符号量を出力する時に、時刻情報{n}も同時に出力するようにし、バッファシミュレーション手段103が算術符号化手段102より実符号量を受取った時に、同時に受取った時刻情報に対応するBIN量のエントリをバッファ104から削除するように制御信号を出力するようにすれば良い。このようにすることで、バッファ104には、二値化手段101までの処理が完了しているが算術符号化手段102での処理は未完了であるピクチャに対応するBIN量が保持されていることになる。
以上のようなバッファ104の動作において、バッファシミュレーション手段103は、従来例の説明にて記載した数式(式1)、(式2)に基づき、実符号量が判明している期間については実符号量をb_iとして、バッファ占有量F_iを更新する。さらに、それ以降の期間、すなわち、未だ実符号量が判明していない期間については、バッファ104に蓄積されたBIN量をb_iとして、バッファ占有量F_iを更新する。
このようなバッファシミュレーション手段103での動作は、例えば、フローチャートでは図4のように示すことができる。まず、401にて初期化を行う。ここで、F_jは、実符号量を用いたバッファシミュレーションでの占有量である。また、iは、次に通知される実符号量に対応するピクチャの番号、jは次に通知されるBIN量に対応するピクチャの番号、を表す。402は、イベント待ちであって、二値化手段101からのBIN量の通知と、算術符号化手段102からの実符号量の通知とは、非同期に発生するため、これら2つのイベントを待つため、である。実符号量が通知された場合には、409にて、実符号量をb_iとして、F_iを更新する。
次に、410にてバッファ104よりピクチャ{i}のエントリを削除し、最後に411にて変数iを1だけインクリメントし、イベント待ち402に移行する。
また、BIN量が通知された場合には、403にて、変数jを1だけインクリメントする。次に、F_jを初期値として、ピクチャ{i}からピクチャ{j−1}までの BIN量を用いたバッファシミュレーションにより、占有量F’_{j}を算出する(404〜408)。求めた占有量F’_{j}は、ピクチャ{i}までは実符号量、ピクチャ{i+1}からピクチャ{j−1}まではBIN量、をそれぞれ用いてバッファシミュレーションした場合の占有量である。
ここで、BIN量通知の処理(403〜408,412)においては、占有量としてF’_{j}という変数を用いているが、これは、実符号量により求まる本来の占有量F_{j}と、BIN量を用いて算出している仮の占有量とを区別するためである。
以上のフローチャートの理解を助けるため、次のような例を考える。図2の場合のように、現時刻がt_{4}であって、
実符号量は、ピクチャ{0}までの値が判明
している状態で、
ピクチャ{4}のBIN量が判明した場合には、
F_iは、ピクチャ{0}の実符号量により算出した値
であり、また、
i=1
j=4
であって、その後、403での処理により、
j=5
となる。
さらに、406,407,408,412でのループ処理により、バッファ104に蓄積されているピクチャ{1}からピクチャ{4}までのBIN量をb_iとして(式2)により、F’_jを更新する。
このようにして求めたF’_jは、ピクチャ{4}までを考慮したバッファ占有量であって、ピクチャ{5}でのレート制御に用いる値となる。すなわち、ピクチャ{5}において、(式3)を満足するように、すなわち発生符号量がF’_j以下になるように発生符号量制御が行われる。
以上の説明で用いた変数と、バッファシミュレーションでのグラフ図との関係とを図3に例示する。図のように、時刻{4}でのバッファ占有量F’_{4}は、真のバッファ占有量F_{4}よりも小さな値となっている。ここで、実線が真のバッファ占有量の遷移、点線がBIN量を用いて算出した仮のバッファ占有量の遷移、をそれぞれ表している。
このとき重要なのは、一般に、BIN量>実符号量の関係が成り立つため、BIN量を用いて算出したバッファ占有量F’_{n}は、真のバッファ占有量F_{n}よりも小さい値となる。そしてこの小さい値F’_{n}を用いてバッファアンダーフローが生じないように、すなわち(式3)を満足するように、レート制御手段1006が発生符号量を抑えるように制御を行うことで、真のバッファ占有量から見たときには必ずバッファがアンダーフローしないようにできる。
例えば、図3の場合であれば、ピクチャ{4}までの二値化手段101の処理が完了している場合に、(式2)を適用してF’_{5}の値を求める。そして、(式3)を用いて、次のピクチャ{5}での発生符号量の上限値を決定する。すなわち、F’_{5}を上限値として、レート制御処理を行うようにする。先に説明した通り、F’_{5}<F_{5}なので、
ピクチャ{5}での発生符号量<F’_{5}<F_{5}
となって、(式3)を満足する、すなわち、アンダーフローを発生しないようにできる。
以上のように本実施の形態によれば、バッファアンダーフローによるコンフォーマンス違反を生じないため、デコーダでの映像途切れが発生しない符号化データを生成可能な映像符号化装置を提供できる。また、実符号量が判明している区間については、実符号量を用いたバッファシミュレーションを行っているため、バッファシミュレーションの誤差が大きな値にならない。このため、過度な符号量制御が発生するのを避けることができる。
なお、本実施の形態においては、圧縮符号化処理の途中結果として、BIN量、すなわち、H.264での可逆符号化での二値化処理、での符号のピクチャあたり符号量を用いる場合について説明したが、実符号量より常にその長さが長い、という条件を満足する符号であれば、それ以外の値を用いるようにしてもよい。また、従来例において開示されているような推定符号量をBIN量の代わりに用いるようにしても良いが、その場合には、常に推定符号量の長さが実符号量の長さよりも長い、という条件を満足するような推定方式になっている必要がある。
本発明にかかる映像符号化装置は、規格上の制限を満足させるための処理、すなわちバッファアンダーフローを生じないようにするための仕組みを提供するものである。特に、H.264で採用されているCABAC処理の回路実装上の制約に起因する、符号長が1ピクチャ以上遅れて判明する、という動作特性のある場合でも、規格上の制限を満足させるための方式を提供することができる方式、である。
今回取り上げた規格上の制限を満足できない場合には、圧縮映像の再生時に、その再生画像が途切れるなどの現象が発生することとなる。このような現象は商品性能として許容できないのであって、該現象を発生しないようにすることができる本発明の産業上利用可能性は高い。
本発明の実施の形態1における映像符号化装置の構成図 本発明の実施の形態1を説明するための図 本発明の実施の形態1を説明するための図 本発明の実施の形態1を説明するための図 従来方式を説明するための図 従来方式を説明するための図
符号の説明
100 映像符号化装置
101 二値化手段
102 算術符号化手段
103 バッファシミュレーション手段
104 バッファ
1001 画像並替手段
1002 直交変換手段
1003 量子化手段
1004 可逆符号化手段
1006 レート制御手段
1007 逆量子化手段
1008 逆直交変換手段
1009 フレームメモリ
1010 動き予測・補償手段

Claims (2)

  1. 映像信号を構成するピクチャを圧縮符号化する映像符号化装置であって、
    圧縮符号化処理の途中結果である符号と、前記圧縮符号化処理の最終結果である圧縮符号との、ピクチャあたりの符号長を用いて、符号量制御に用いる仮想バッファの占有量を算出する算出部を備え、
    前記算出部は、前記最終結果である圧縮符号の符号長により仮想バッファ占有量を算出し、さらに引き続いて、前記途中結果である符号の符号長を発生符号量の符号長であると見なして前記仮想バッファの占有量を算出し、
    前記算出部は、前記仮想バッファの占有量を算出する場合、(1)前記最終結果である圧縮符号の符号長が得られるまでは、前記途中結果である符号の符号長そのものに基づいて、前記仮想バッファの占有量を算出し、(2)前記最終結果である圧縮符号の符号長が得られた場合は、前記得られた最終結果である圧縮符号の符号長に対応する前記途中結果である符号の符号長に代えて、前記得られた最終結果である圧縮符号の符号長に基づいて、前記仮想バッファの占有量を算出し、
    前記途中結果である符号の符号長は、前記圧縮符号化処理過程で得られる1ピクチャを構成するデータ列の総ビット数である、
    映像符号化装置。
  2. 映像信号を構成するピクチャを圧縮符号化する映像符号化方法であって、
    圧縮符号化処理の途中結果である符号と、前記圧縮符号化処理の最終結果である圧縮符号との、ピクチャあたりの符号長を用いて、符号量制御に用いる仮想バッファの占有量の算出を行い、
    前記算出では、前記最終結果である圧縮符号の符号長により仮想バッファ占有量を算出し、さらに引き続いて、前記途中結果である符号の符号長を発生符号量の符号長であると見なして前記仮想バッファの占有量を算出し、
    前記算出では、前記仮想バッファの占有量を算出する場合、(1)前記最終結果である圧縮符号の符号長が得られるまでは、前記途中結果である符号の符号長そのものに基づいて、前記仮想バッファの占有量を算出し、(2)前記最終結果である圧縮符号の符号長が得られた場合は、前記得られた最終結果である圧縮符号の符号長に対応する前記途中結果である符号の符号長に代えて、前記得られた最終結果である圧縮符号の符号長に基づいて、前記仮想バッファ占有量を算出し、
    前記途中結果である符号の符号長は、前記圧縮符号化処理過程で得られる1ピクチャを構成するデータ列の総ビット数である、
    映像符号化方法。
JP2007280729A 2007-10-29 2007-10-29 映像符号化装置及び映像符号化方法 Active JP5330672B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007280729A JP5330672B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 映像符号化装置及び映像符号化方法
PCT/JP2008/002785 WO2009057249A1 (ja) 2007-10-29 2008-10-03 映像符号化装置及び映像符号化方法
US12/738,886 US8934537B2 (en) 2007-10-29 2008-10-03 Video coding device and video coding method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007280729A JP5330672B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 映像符号化装置及び映像符号化方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009111625A JP2009111625A (ja) 2009-05-21
JP2009111625A5 JP2009111625A5 (ja) 2010-12-16
JP5330672B2 true JP5330672B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=40590656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007280729A Active JP5330672B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 映像符号化装置及び映像符号化方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8934537B2 (ja)
JP (1) JP5330672B2 (ja)
WO (1) WO2009057249A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5706771B2 (ja) * 2010-07-30 2015-04-22 キヤノン株式会社 動画像の予測符号化装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
JP5787135B2 (ja) * 2011-04-06 2015-09-30 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、プログラム、並びに、記録媒体
US10084535B1 (en) 2017-04-26 2018-09-25 UbiquitiLink, Inc. Method and apparatus for handling communications between spacecraft operating in an orbital environment and terrestrial telecommunications devices that use terrestrial base station communications
EP3672242B1 (en) * 2018-12-21 2021-08-18 Axis AB A method of encoding a video sequence
WO2022150518A1 (en) 2021-01-06 2022-07-14 Lynk Global, Inc. Satellite communication system transmitting navigation signals using a wide beam and data signals using a directive beam

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001148858A (ja) * 1999-11-18 2001-05-29 Sony Corp 画像情報変換装置及び画像情報変換方法
US20030174771A1 (en) * 2002-03-12 2003-09-18 Victor Company Of Japan, Ltd Method, apparatus, and program for variable bit rate encoding
JP4528043B2 (ja) 2004-07-12 2010-08-18 株式会社日立製作所 映像信号変換装置、変換方法及びこれを用いた映像信号記録装置
US8548044B2 (en) * 2005-01-26 2013-10-01 Broadcom Corporation Rate control in a video encoder according to a bit count estimate
JP4856954B2 (ja) * 2005-06-08 2012-01-18 パナソニック株式会社 画像符号化装置
US20070025441A1 (en) * 2005-07-28 2007-02-01 Nokia Corporation Method, module, device and system for rate control provision for video encoders capable of variable bit rate encoding
JP4622804B2 (ja) * 2005-10-26 2011-02-02 ソニー株式会社 符号化装置、符号化方法およびプログラム
JP4828925B2 (ja) * 2005-11-30 2011-11-30 パナソニック株式会社 符号化装置
JPWO2008142956A1 (ja) * 2007-05-21 2010-08-05 日本電気株式会社 映像符号化装置、映像符号化方法および映像符号化プログラム
US8295344B2 (en) * 2007-10-22 2012-10-23 Broadcom Corporation Adaptive rate control for encoding of variable frame rate video sources

Also Published As

Publication number Publication date
US8934537B2 (en) 2015-01-13
US20100220782A1 (en) 2010-09-02
WO2009057249A1 (ja) 2009-05-07
JP2009111625A (ja) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI639335B (zh) 視頻編碼中的運動向量存儲
KR100804335B1 (ko) 분할 연산의 필요성을 감소시킨 디지털 비디오 엔코딩을 위해 가변 정확도 화상간 타이밍 특정을 위한 방법 및 장치
JP4676450B2 (ja) デジタルビデオ符号化処理における可変精度ピクチャ間タイミング指定方法及び装置
JP2010154568A5 (ja)
JP5330672B2 (ja) 映像符号化装置及び映像符号化方法
US20140321535A1 (en) Method and apparatus for controlling video bitrate
TW202416716A (zh) 使用編碼圖片緩存器的視頻編碼
US11234023B2 (en) Features of range asymmetric number system encoding and decoding
JP2011518527A (ja) 映像の復号化
JP2006303580A (ja) 符号化データの変更装置、変更方法及び変更プログラム
JP5078852B2 (ja) 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
JP2002199392A (ja) 映像符号化方法および装置
KR101703133B1 (ko) 실시간 소스-채널 복합부호화 방법 및 그 장치
JP2007336005A (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
WO2011114504A1 (ja) 符号化装置
US20230059035A1 (en) Efficient encoding of film grain noise
JP7565733B2 (ja) ストリーム送出装置、ストリーム生成装置、及びプログラム
JP2011259345A (ja) 符号化装置
CN110612725B (zh) 处理设备及其控制方法
JP2018157291A (ja) 画像処理装置
JP2010130548A (ja) 符号化装置及び符号化方法
JP2005051621A (ja) 動画像符号化装置および動画像符号化方法
JP2006319638A (ja) コンテンツ符号化装置及びコンテンツ符号化プログラム、並びに、コンテンツ編集装置及びコンテンツ編集プログラム
JP2004080682A (ja) 動画像データ符号化装置および動画像データ復号装置ならびにそれらの方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5330672

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150