JP5328618B2 - セルラー移動通信システムにおける分散制御スペクトル共有方法およびその装置 - Google Patents

セルラー移動通信システムにおける分散制御スペクトル共有方法およびその装置 Download PDF

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Description

本発明は無線通信技術分野に関し、特に、セルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法および関連装置に関する。
移動通信システムの発展において、セルラー構造が移動通信の主な発展パターンである。電磁波伝送の遠近効果のせいで、システム端ユーザは良いサービスを得られないことがよくあり、高速データサービスの実現が困難である。そして、システムにおいて「ブラインドゾーン」がよくあるため、ネットワーク事業者の信用に影響を与える。また、負荷分散能力がないため、ネットワークにおいて、セルの「ホットスポット」と呼ばれる局所的なサービス過負荷の現象がよく現れ、サービス中断を引き起こす。セルラーシステムにおける上記の問題を解決し、従来のセルラーシステムのサービス品質を向上させるために、混合セルラーネットワークおよびフェムトセル(Femtocell)ネットワークの概念が既に提出された。
混合セルラーネットワークにおいて、セル端の局所的なサービスは、基地局を介してネットワーク全体に直接に拡散せずに、複数のセルラーユーザの間で中継方式によって完成する。これにより、セルのボトルネック効果を緩和させ、また、インフラストラクチャのサポートがない場合またはインフラストラクチャが破壊された場合、ある程度で通信を実現することができる。混合ネットワークにおけるマルチホップユーザがマルチホップ方式でネットワークにアクセスし、基地局の制御から離れるため、マルチホップユーザは周囲の環境に基づいて独立に選択をすべきである。即ち、マルチホップユーザは、分散アクセス方式を用いてネットワークにアクセスすることになる。
フェムトセルネットワークにおいて、もとのセルラーシステム内部に新規追加のフェムト基地局が多くあり、もとの基地局が中央制御方式で各フェムト基地局の送信パラメータを制御することができなくなるため、各フェムトセルも独立にパラメータ設定を行うことが必要となる。即ち、フェムトセルユーザも、分散アクセス方式を用いてネットワークにアクセスすることになる。
混合セルラーネットワークおよびフェムトセルネットワークにおいて、マルチホップユーザとフェムトセルユーザの両方とも分散アクセス方式を用いるため、マルチホップユーザとフェムトセルユーザは、必ず元のセルラーシステムに対して同一チャネル干渉を生じて、もとのセルラーシステムのサービス品質を大幅に低下させる。従って、実際の応用では、混合セルラーネットワークやフェムトセルネットワークなどの従来のセルラー移動通信システムと他の移動通信システムとを混合したセルラー移動通信システムにおいて、効果的なスペクトル共有方法を用いて、生じた同一チャネル干渉を制御しなければならない。
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、セルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法およびその装置を提供し、セルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現することができ、且つスペクトル共有による同一チャネル干渉を効果的に制御することができる。
本発明の実施例に係る分散制御スペクトル共有方法は、測定点(MP)は各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量を検出し、MPは、あるサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定し、MPは、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信する、ことを含む。
ここで、前記干渉量は干渉温度として計測され、前記干渉閾値は所定の各サブキャリアにおける干渉温度閾値であり、前記各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定することは、各サブキャリアn(n=1,・・・,N、Nはサブキャリアの総数)において計測された干渉温度ITが、予め定められたサブキャリアnにおける干渉温度閾値ITLより大きい場合、各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する、ことを含む。
上記方法は、各セカンダリユーザが自局の送信側からMPまでの各サブキャリアのチャネル利得をMPにフィードバックすることをさらに含む。
前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定することは、各セカンダリユーザ自身の送信側からMPまでのサブキャリアnのチャネル利得に基づいて、サブキャリアn上の各セカンダリユーザの干渉温度をそれぞれ算出するステップ401と、各セカンダリユーザのサブキャリアnにおける干渉温度の昇順に全てのセカンダリユーザをソートし、前記ソートされたセカンダリユーザの順番を配列{X,m=1,・・・,M}(Mはセカンダリユーザの総数)として記録するステップ402と、カウント変数の初期値をk=0のように設定するステップ403と、kとMとを比較して、k<Mである場合、ステップ405に進み、k≧Mである場合、本プロセスを終了するステップ404と、XM−k番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除するステップ405と、サブキャリアnにおける全てのセカンダリユーザによる干渉温度から、サブキャリアnにおけるXM−k番目のセカンダリユーザによる干渉温度を除去するステップ406と、更新後の干渉温度をサブキャリアnの干渉温度閾値と比較して、前記干渉温度閾値以下である場合、本プロセスを終了し、前記干渉温度閾値より大きい場合、カウント変数kに1を加え、ステップ404に戻るステップ407と、を含む。
上記方法は、各セカンダリユーザが相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までの各サブキャリアにおける伝送容量をMPにフィードバックすることをさらに含む。
前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定することは、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kを決定するステップ501と、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βを決定するステップ502と、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βと、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kとを比較して、β≧Kである場合、ステップ508に進み、β<Kである場合、ステップ504に進むステップ503と、K個のセカンダリユーザを相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までのサブキャリアnにおける伝送容量の昇順にソートした順番を配列{X,m=1,・・・,K}として記録するステップ504と、カウント変数の初期値をk=1のように設定するステップ505と、X番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、カウント変数kに1を加えるステップ506と、カウント変数kと今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βとを比較して、k≦βである場合、ステップ506に戻り、k>βである場合、本プロセスを終了するステップ507と、サブキャリアn上で現在通信を行っているK個全てのセカンダリユーザの送信権を解除するステップ508と、を含む。
上記方法は、各セカンダリユーザが各サブキャリアを使用しているか否かをMPにフィードバックすることをさらに含む。
前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定することは、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kを決定するステップ601と、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βを決定するステップ602と、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βと、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kとを比較して、β≧Kである場合、ステップ608に進み、β<Kである場合、ステップ604に進むステップ603と、K個のセカンダリユーザをランダムに並べた順番を配列{X,m=1,・・・,K}として記録するステップ604と、カウント変数の初期値をk=1のように設定するステップ605と、X番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、カウント変数kに1を加えるステップ606と、カウント変数kと今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βとを比較して、k≦βである場合、ステップ606に戻り、k>βである場合、本プロセスを終了するステップ607と、サブキャリアn上で現在通信を行っているK個全てのセカンダリユーザの送信権を解除するステップ608と、を含む。
ここで、前記今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βは式
Figure 0005328618
によって算出され、ITはサブキャリアn上の干渉温度を表し、ITLはサブキャリアnの干渉温度閾値を表し、Kはサブキャリアnを使用するセカンダリユーザの総数を表し、演算子( )は切り上げ演算を表す。
本発明の別の実施例に係る分散制御スペクトル共有方法は、各セカンダリユーザが、予め各サブキャリアに対して送信パラメータを割り当て、各セカンダリユーザが、それぞれ、測定点(MP)より配信された、自局に対する各サブキャリアの送信権情報に基づいて、自局の使用可能なサブキャリア上の送信パワーを新たに決定する、ことを含む。
ここで、前記各セカンダリユーザが、予め各サブキャリアに対して送信パラメータを割り当てることは、各セカンダリユーザが、全てのサブキャリアを使用し、且つ各サブキャリア上の送信パワーの各々が最大送信パワーの1/N(Nはサブキャリアの総数)となるように設定しておく、ことを含む。
前記各セカンダリユーザが、それぞれ、MPより配信された、自局に対する各サブキャリアの送信権情報に基づいて、自局の使用可能なサブキャリア上の送信パワーを新たに決定することは、各セカンダリユーザが、それぞれ、自局の送信側から相手局の受信側までの各サブキャリア上の信号対干渉電力と雑音比(SINR)を算出し、各セカンダリユーザが、それぞれ、MPから通知された、自局の各サブキャリアに対する送信権情報、および自局の各サブキャリア上のSINRに基づいて、注水定理を用いて自局の各サブキャリア上の送信パラメータを新たに割り当てる。
上記方法は、各セカンダリユーザがそれぞれ自局のチャネル情報をMPにフィードバックすることをさらに含む。
前記チャネル情報は、各セカンダリユーザ自身の送信側とMPとの間のチャネル利得、または、各セカンダリユーザの全てのサブキャリア上の相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までの伝送容量、または、各セカンダリユーザ自身における各サブキャリアの使用状況を含む。
前記各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パラメータは、各セカンダリユーザにおける各サブキャリアの使用状況、および各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーを含む。
本発明の実施例では、測定点(MP)を提供している。該MPは、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量をそれぞれ検出する干渉検出モジュールと、干渉検出モジュールで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和を、それぞれ、所定の干渉閾値と比較して、あるサブキャリアにおける干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定する送信権決定モジュールと、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信する送信権通知モジュールと、を含む。
前記送信権決定モジュールは、各セカンダリユーザによってフィードバックされたチャネル情報を受信するチャネル情報受信サブモジュールと、干渉検出モジュールで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉温度を、それぞれ、所定の各サブキャリアの干渉温度閾値と比較して、あるサブキャリアにおける干渉温度が該サブキャリアの干渉温度閾値より大きい場合、該サブキャリア上の各セカンダリユーザの送信権を調整するよう送信権調整サブモジュールに通知する閾値比較サブモジュールと、チャネル情報受信サブモジュールで受信されたチャネル情報に基づいて、干渉温度が干渉温度閾値より大きいサブキャリア上の各セカンダリユーザの送信権を新たに決定し、該決定された送信権情報を送信権通知モジュールに送信する送信権調整サブモジュールと、を含む。
また、本発明の実施例では、セカンダリユーザデバイスを提供している。該セカンダリユーザデバイスは、本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを予め割り当てる送信パラメータ予備割当モジュールと、測定点(MP)から配信された本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリアに対する送信権情報を受信する送信権受信モジュールと、本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリアにおける送信権情報に基づいて、注水定理を用いて本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを新たに割り当てる送信パラメータ割当モジュールと、を含む。
上記セカンダリユーザデバイスは、本セカンダリユーザデバイスの関連チャネル情報をMPにフィードバックするチャネル情報報告モジュールをさらに含むようにしてもよい。
本発明に係るセルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法およびその装置では、各サブキャリア上の全てのセカンダリユーザによる同一チャネル干渉を検出し、検出された干渉が所定の干渉閾値より大きい場合、各サブキャリアで通信を行っているセカンダリユーザをキックオフ(Kick Off)して、キックオフ結果を全てのセカンダリユーザに配信する。セカンダリユーザは、MPから配信されたキックオフ情報を受信した後、関連サブキャリアの使用権を放棄し、自局のチャネル状況に基づいて使用可能なサブキャリア上の送信パワーを独立に決定する。全てのセカンダリユーザは、プライマリシステムの全てのサブキャリア上のセカンダリシステムによる干渉温度が干渉温度閾値より低く、且つナッシュ均衡状態になるまで、上記の処理を行って、一連の反復過程を行う。これにより、各サブキャリア上のセカンダリユーザによる同一チャネル干渉を効果的に制御し、効果的なスペクトル共有を実現する。
本発明の実施例に係るコグニティブ無線システムのシステムモデルの構成を示す図である。 本発明の実施例に係るコグニティブ無線システムにおけるセカンダリユーザの送信側および受信側のトポロジー構成図である。 本発明の実施例に係るセルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法のフローチャートである。 本発明の第1実施例に係るサブキャリアn上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する方法を示す図である。 本発明の第2実施例に係るサブキャリアn上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する方法を示す図である。 本発明の第3実施例に係るサブキャリアn上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する方法を示す図である。 本発明の実施例に係るMPの内部構成を示す図である。 本発明の実施例に係るセカンダリユーザデバイスの内部構成を示す図である。 本発明の実施例に係る分散制御スペクトル共有方法の性能シミュレーション図である。
本発明のポイントは、コグニティブ無線(CR:Cognitive Radio)技術とセルラー移動通信システムとを組合せて、従来のセルラー移動通信システムと混合した混合セルラーネットワークやフェムトセルネットワークなどの無線通信システムに、コグニティブ無線システムのコグニティブ能力を応用することで、混合セルラーネットワークやフェムトセルネットワークなどのネットワークにおけるユーザの分散無線アクセスを実現し、混合セルラーネットワークやフェムトセルネットワークなどのネットワークにおける分散アクセスのユーザによる従来のセルラー移動通信システムへの同一チャネル干渉を効果的に抑制することができ、混合セルラーネットワークやフェムトセルネットワークにおけるマルチホップユーザやフェムトセルユーザとセルラー移動通信システムのユーザとがスペクトルを調和的に共有することができる。
近年、コグニティブ無線技術は無線通信分野の研究の焦点になる。コグニティブ無線システムは、周囲の環境を感知し、送信パラメータを知能的に変更および調整し、無線スペクトルリソースを効率的に使用し、無線スペクトル不足の現状を緩和させることができる。しかし、コグニティブ無線システムは、通常、従来のセルラー移動通信システムの免許付与済み周波数帯域で動作するため、通信中で従来のセルラー移動通信システムの伝送品質を確保しなければならない。即ち、コグニティブ無線システムのユーザのデータ伝送は、従来のセルラー移動通信システムのユーザへ干渉を与えるべきではない。従って、干渉を制御して、コグニティブ無線システムと従来のセルラー移動通信システムとの調和的な共存の目的を達するために、効果的なスペクトル共有方法を用いなければならない。
既に提案された様々なスペクトル共有方法のうち、スペクトルアンダーレイ(spectrum underlay)モードが、無線通信スペクトルリソースの不足に対して提案されたスペクトル共有ソリューションである。スペクトルアンダーレイモードで、まず、セルラー移動通信システムがチャネルを最初から最後まで使用することを想定する。このような場合、セルラー移動通信システムのユーザのデータ伝送要求を満たすために、コグニティブ無線システムは、自分のユーザの送信パワーを厳しく制限することによって、共有のサブキャリア上でコグニティブ無線システムのユーザのデータ伝送による同一チャネル干渉が、該サブキャリアの所定の干渉温度閾値(ITL:Interference Temperature Limit)を超えないことを確保する。スペクトルアンダーレイモードは、セルラー移動通信システムのユーザがチャネルを最初から最後まで使用するといった最悪の場合を前提とするため、コグニティブ無線システムがスペクトルホールを検出および利用する必要がない。そして、スペクトルアンダーレイモードは、サブキャリアを使用するコグニティブ無線システムのユーザ数についても要求がない。コグニティブ無線システムのユーザのデータ伝送は、セルラー移動通信システム内のサブキャリアのITLを超えなければ、即ち、セルラー移動通信システムのユーザの伝送品質を顕著に干渉することがなければ、コグニティブ無線システムのユーザは、自分のニーズに応じて、サブキャリアを自由に使用してデータを伝送することができる。そのため、スペクトルアンダーレイモードを用いると、コグニティブ無線システムと従来のセルラー移動通信システムとの間の効果的なスペクトル共有を実現することができ、そして、システム設計および実現の複雑度が比較的に低い。
本発明は、コグニティブ無線技術を利用して、セルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法およびその装置を提供し、従来のセルラー移動通信システムと混合した混合セルラーネットワークやフェムトセルネットワークなどのネットワークにおけるユーザの分散無線アクセスを実現することができ、混合セルラーネットワークにおけるマルチホップユーザまたはフェムトセルネットワークにおけるフェムトセルユーザによる従来のセルラー移動通信システムへの同一チャネル干渉を効果的に抑制することができる。
本発明では、説明の便宜上、免許付与済み周波数帯域で動作する従来のセルラー移動通信システムをプライマリシステムと呼び、該システムのユーザをプライマリユーザと呼ぶ。それに応じて、プライマリシステムとスペクトルリソースを共有して、コグニティブ無線技術を用いるシステムを、コグニティブ無線システムまたはセカンダリシステムと呼び、該システムのユーザをセカンダリユーザと呼ぶ。例えば、セル端において中継モードで動作するマルチユーザまたはフェムトセルユーザはいずれもセカンダリユーザと呼ばれることができる。
本発明の実施例では、各セカンダリユーザおよびプライマリユーザはいずれも直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式によって同じ周波数帯域で動作し、各セカンダリユーザ同士が分散方式を用いてシステムにアクセスし、即ち、セカンダリユーザの間で情報のやりとりがないことを想定する。
本発明の目的、解決手段をさらに明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1は本発明の実施例に係るコグニティブ無線システムのシステムモデルの構成を示す図である。図1に示すシステムモデルにおいて、各セカンダリユーザはいずれも1つの送信側と、1つの受信側とを含む。送信側および受信側には、それぞれ1本のアンテナが装着される。セカンダリユーザの総数がMであり、サブキャリアの総数がNであることを想定する。送信側はT(m=1,…,M)で表され、受信側はR(m=1,…,M)で表される。また、プライマリユーザのデータ伝送を確保するために、コグニティブ無線システムに測定点(MP:Measure Point)を設定して、各サブキャリアにおける干渉温度(IT:Interference Temperature)をリアルタイムに制御することが必要となる。コグニティブ無線システムにMPを設定する役割として、各サブキャリアに対して、MPは、各セカンダリユーザからの干渉量をそれぞれ測定し、あるサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が該サブキャリアの干渉温度閾値より大きい場合、干渉制御を行い、該サブキャリアの使用を停止すべきセカンダリユーザを少なくとも1つ決定し、相応のセカンダリユーザに情報を送信して、該サブキャリアの使用を停止するよう指示する。
図2は本発明の実施例に係るコグニティブ無線システムにおけるセカンダリユーザの送信側および受信側のトポロジー構成図である。コグニティブ無線システムにおける各セカンダリユーザについて、その送信側はある固定領域にランダムに分布し、受信側は送信側を中心にする有限領域に分布することを想定する。図2において、黒丸はMPを表し、白丸は送信側を表し、星印は受信側を表す。
各コグニティブ無線システムは1つのみのMPを用い、各セカンダリユーザの最大送信パワーはいずれもpmaxであり、且つ全てのサブキャリアの干渉温度閾値は同じであることを想定する。また、セカンダリユーザの間でいかなるチャネル状態情報(CSI)のやりとりがないことを想定する。そして、干渉が複数のセカンダリユーザから生じること、および干渉の不確定性のため、各セカンダリユーザの受信側は、他のセカンダリユーザの送信側から送信された信号をガウス雑音と見なすことになる。コグニティブ無線システムは、MPとセカンダリユーザとの間の有限の情報やりとりによって、プライマリユーザのデータ伝送を保護する。MPは全てのサブキャリア上の干渉の変化を追跡でき、且つ全てのサブキャリアのチャネル利得は、いずれのセカンダリユーザおよびMPに対しても、フラットフェージングが発生することを想定する。理想的な場合で、MPはサブキャリアn上の干渉温度を測定するには、以下のような数式1を用いて算出することができる。
Figure 0005328618
ここで、kはボルツマン定数であり、その値が1.38×10−23J/Kであり、BWはサブキャリアの帯域幅を表し、pm,nはセカンダリユーザmがn番目のサブキャリアに割り当てたパワーを表し、hm0,nはサブキャリアnにおけるセカンダリユーザmの送信側とMPとの間のチャネル利得を表し、下記のセカンダリユーザの送信側と受信側との間のチャネル利得と区分するように、hm0,nの0でセカンダリユーザの送信側とMPとの間のチャネル利得を表し、Nは雑音分散を表し、Mはセカンダリユーザの総数を表し、Nはサブキャリアの総数を表す。サブキャリアの干渉温度の単位はケルビン温度、または絶対温度である。
図3は本発明の実施例に係るセルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法のフローチャートである。図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ301で、各セカンダリユーザは、各サブキャリアに対して送信パラメータを予め独立に割り当てる。
本実施例では、上記各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パラメータが、各セカンダリユーザにおける各サブキャリアの使用状況、および各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーを含む。
上記の各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パラメータを予め割り当てるステップは、システム初期化とも呼ばれ、各セカンダリユーザによって独立に完成するものである。本発明の1つの実施例では、各セカンダリユーザが全てのサブキャリアを使用し、且つ各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーが均等に割り当てられて、いずれも各セカンダリユーザの最大送信パワーpmaxの1/N(Nはサブキャリアの総数)となるように設定しておいてもよい。当業者にとって、このような送信パラメータの割当方法は、簡易なうえに、全てのセカンダリユーザの公平性への配慮がなされることが理解できる。具体的に、該実施例の送信パラメータの割当過程は、以下のことを含む。
まず、m=1,2,・・・,M、n=1,・・・,N(Mはセカンダリユーザの総数を表し、Nはサブキャリアの総数を表す)に対して、セカンダリユーザmがn番目のサブキャリアに割り当てたパワーを表すベクトルpm,nを定義し、サブキャリアnがセカンダリユーザmによって使用される状況を表すam,nを定義し、ここで、am,nが1である場合はサブキャリアnがセカンダリユーザmによって使用されることを表し、am,nが0である場合はサブキャリアnがセカンダリユーザmによって使用されていないことを表す。
各セカンダリユーザの最大送信パワーはいずれもpmaxであることを想定する。
m=1,2,・・・,M、n=1,・・・,Nに対して、pm,n
Figure 0005328618
のように初期化して、am,nをam,n=1のように初期化する。
説明すべきところとして、上記の送信パラメータの割当方法は本発明の簡単な実施例に過ぎない。後続のプロセスの実施に影響を与えることがないため、他の送信パラメータ割当方法を用いるようにしてもよい。
ステップ302で、MPは、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量を検出し、あるサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定し、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信する。
本発明の実施例では、前記干渉量は干渉温度として計測されてよく、上記干渉閾値は所定の各サブキャリアにおける干渉温度閾値である。この場合、上記ステップ302で前記各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定する方法は、具体的に以下のステップを含む。
ステップ3021で、各サブキャリアn(n=1,・・・,N)に対応して、MPはサブキャリアnにおける全てのセカンダリユーザの干渉温度ITをそれぞれ検出する。
プライマリユーザにとって、全てのセカンダリユーザから送信された信号を干渉と見なすことができるため、本ステップでは、MPは、各セカンダリユーザごとの送信パワーを区分せずに、全てのセカンダリユーザから送信されたMPへの総干渉を検出し、検出された全てのセカンダリユーザの送信パワーに基づいて、サブキャリアnにおける全てのセカンダリユーザの干渉温度ITを決定する。
ステップ3022で、各サブキャリアn(n=1,・・・,N)に対応して、MPは、検出されたサブキャリアnにおける干渉温度ITを、予め定められたサブキャリアnにおける干渉温度閾値ITLと比較して、上記干渉温度閾値ITLより大きい場合、ステップ3023を実行し、上記干渉温度閾値ITLより大きくない場合、ステップ3021に戻って、次のサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザの干渉温度を引き続き検出する。全てのサブキャリアに対する検出が完了するまで、上記の処理を繰り返す。
本発明の実施例では、全てのサブキャリアの干渉温度閾値は同じものであってもよく、異なるものであってもよい。
ステップ3023で、各サブキャリアn(n=1,・・・,N)に対応して、サブキャリアnにおけるセカンダリユーザの干渉を低減するために、MPは、各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する。
上記のステップによれば、MPは、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権を新たに決定することができる。
ステップ3024で、MPは、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信する。
ステップ3023において前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する方法として、サブキャリアnにおけるセカンダリユーザの干渉を低減する目的を実現するために、該サブキャリアで現在通信を行っている少なくとも1つのセカンダリユーザの送信パワーを0に設定し、即ち、該セカンダリユーザが該サブキャリアを使用して信号を送信することを停止するようにしてもよい。MPは各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する具体的な方法について、図4、図5、図6を参照して詳しく後述するため、ここで詳細を省略する。
ステップ303で、各セカンダリユーザは、それぞれ、MPで新たに決定された、自局の各サブキャリアにおける送信権情報に基づいて、自局の使用可能な各サブキャリア上の送信パワーを新たに割り当てて、関連チャネル情報をMPにフィードバックする。
本発明の1つの実施例では、上記ステップ303を実現するために、各セカンダリユーザmはそれぞれ以下のステップを実行する。
ステップ3031で、自局の各サブキャリアn(n=1,・・・,N)上の信号対干渉電力と雑音比(SINR)γm,nをそれぞれ算出する。
本ステップでは、セカンダリユーザmのサブキャリアn上のSINRは、以下の数式2によって算出されることができる。
Figure 0005328618
ここで、各パラメータの具体的な意味は数式1と同じである。
ステップ3032で、各セカンダリユーザは、それぞれ、MPから受信された、自局の各サブキャリアに対する送信権情報、および算出されたγm,nに基づいて、注水定理を用いて自局の各サブキャリアn(n=1,・・・,N)上の送信パラメータを新たに割り当てる。即ち、MPから受信されたam,nおよび算出されたγm,nに基づいて、注水定理を用いてpm,n、am,n(n=1,・・・,N)を更新する。
当業者にとって理解できるものとして、上記注水定理を用いてセカンダリユーザmのサブキャリアn上の送信パワーを新たに割り当てる方法は、セカンダリユーザの最大伝送パワーの制限でセカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーを新たに割り当てることであり、各セカンダリユーザの全てのサブキャリアにおける伝送速度の和を最大化する目標を達することができる。
当業者にとって理解できるものとして、注水定理に類似する、各セカンダリユーザの全てのサブキャリアにおける総伝送速度を最大化できる他の方法、またはより簡単な方法を用いて、各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーを新たに割り当てるようにしてもよい。例えば、各セカンダリユーザは、MPから受信された送信パラメータに基づいて、該セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーの和がセカンダリユーザの最大送信パワーpmaxになるように、各サブキャリア上の送信パワーを均等に割り当てる。
説明すべきところとして、上記ステップ302および303は本質的に循環反復の過程である。即ち、各セカンダリユーザは、それぞれ、自局の各サブキャリア上の送信パラメータを新たに決定した後、各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パラメータの変化に従って、MPで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量も変化する。このとき、MPは、あるサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和がやはり所定の干渉閾値より大きいことを検出すると、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を再度新たに決定し、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報を再度それぞれ相応のセカンダリユーザに配信する。このとき、セカンダリユーザは、自局の各サブキャリアにおける送信権情報に基づいて、自局の各サブキャリア上の送信パラメータを再度新たに決定する。このような反復が複数回行われた後、MPは、全てのサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値以下であることを検出すると、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権を新たに決定することを停止する。このとき、各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パラメータの割り当て結果が安定状態になる。
ここで、上記安定状態とは、各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーの割り当て結果がナッシュ均衡状態になり、即ち、今回の送信パワーの割り当て結果と前回の送信パワーの割り当て結果が同じであり、または両者の差が所定の均衡閾値以下であることをいう。
以下、本発明の実施例および図4、図5、図6を参照して、上記ステップ3023において前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する3つの方法をさらに詳しく説明する。上記ステップ303で説明するように、各セカンダリユーザは、自局の使用可能な各サブキャリア上の送信パワーを新たに割り当てた後、MPのキックオフ戦略に基づいて自局のチャネル情報をMPにフィードバックする。該チャネル情報は、各セカンダリユーザ自身の送信側とMPとの間のチャネル利得、または、各セカンダリユーザの全てのサブキャリア上の相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までのシャノン容量、または、各セカンダリユーザ自身における各サブキャリアの使用状況を含むようにしてもよい。
図4は本発明の第1実施例に係る各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する方法を示す。本実施例では、各セカンダリユーザは、さらに、自局の送信側とMPとの間のチャネル利得をMPにフィードバックする必要がある。図4に示すように、該方法は主に、各セカンダリユーザ自身の送信側からMPまでのサブキャリアnのチャネル利得に基づいて、サブキャリアn上の全てのセカンダリユーザの干渉温度をそれぞれ算出し、即ち、
Figure 0005328618
を算出するステップ401と、算出結果に基づいて、各セカンダリユーザのサブキャリアnにおける干渉温度の昇順に全てのセカンダリユーザをソートし、前記ソートされたセカンダリユーザの順番を配列{X,m=1,・・・,M}として記録するステップ402と、カウント変数の初期値をk=0のように設定するステップ403と、kとセカンダリユーザの総数Mとを比較して、k<Mである場合、ステップ405に進み、k≧Mである場合、本プロセスを終了するステップ404と、XM−k番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、即ち、aM−k,n=0にするステップ405と、サブキャリアnにおける全てのセカンダリユーザによる干渉温度から、サブキャリアnにおけるXM−k番目のセカンダリユーザによる干渉温度を除去し、即ち、数式
Figure 0005328618
によって全てのセカンダリユーザのサブキャリアnにおける干渉温度を更新するステップ406と、更新後の干渉温度をサブキャリアnの干渉温度閾値と比較して、前記干渉温度閾値以下である場合、本プロセスを終了し、前記干渉温度閾値より大きい場合、カウント変数kに1を加え、即ち、k=k+1にし、ステップ404に戻るステップ407と、を含む。
上記ステップ401〜407の方法によれば、MPは、サブキャリアn上で通信を行っているユーザを調整することによって、現在のステップでサブキャリアnにおける全てのセカンダリユーザによる干渉温度を干渉温度閾値以内に制限することができる。
図5は第2実施例に係る各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する方法を示す。本実施例では、各セカンダリユーザは、相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までの全てのサブキャリアにおける伝送容量、例えばシャノン容量(Shannon Capacity)をMPにフィードバックする必要がある。図5に示すように、該方法は主に以下のステップを含む。
ステップ501で、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kを決定し、即ち、サブキャリアnを使用するセカンダリユーザの総数を決定する。
ステップ502で、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βを決定する。
本実施例では、以下のような数式3によってβを算出するようにしてよい。
Figure 0005328618
ここで、演算子( )は切り上げ演算を表す。
ステップ503で、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βと、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kとを比較して、β≧Kである場合、ステップ508に進み、β<Kである場合、ステップ504に進む。
ステップ504で、K個のセカンダリユーザを伝送容量の昇順にソートした順番を配列{X,m=1,・・・,K}として記録する。
ステップ505で、カウント変数の初期値をk=1のように設定する。
ステップ506で、X番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、即ちak,n=0にし、カウント変数kに1を加え、即ちk=k+1にする。
ステップ507で、カウント変数kと今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βとを比較して、k≦βである場合、ステップ506に戻り、k>βである場合、本プロセスを終了する。
ステップ508で、サブキャリアn上で現在通信を行っているK個全てのセカンダリユーザの送信権を解除し、即ち、am,n=0(m=1,・・・,K)にする。
図6は第3実施例に係る各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する方法を示す。本実施例では、各セカンダリユーザは、各サブキャリアを現在使用しているかどうか、即ち、自局がどのサブキャリアを使用して信号を伝送するかのみを、MPにフィードバックすればよい。図6に示すように、該方法は主に以下のステップを含む。
ステップ601で、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kを決定する。
ステップ602で、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βを決定する。
本実施例でも、上記数式3によってβを算出するようにしてもよい。
ステップ603で、今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βと、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kとを比較して、β≧Kである場合、ステップ608に進み、β<Kである場合、ステップ604に進む。
ステップ604で、K個のセカンダリユーザをランダムに並べた順番を配列{X,m=1,・・・,K}として記録する。
ステップ605で、カウント変数の初期値をk=1のように設定する。
ステップ606で、X番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、即ちak,n=0にし、カウント変数kに1を加え、即ちk=k+1にする。
ステップ607で、カウント変数kと今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βとを比較して、k≦βである場合、ステップ606に戻り、k>βである場合、本プロセスを終了する。
ステップ608で、サブキャリアn上で現在通信を行っているK個全てのセカンダリユーザの送信権を解除し、即ち、am,n=0(m=1,・・・,K)にする。
ここからわかるように、本発明の実施例に係るセルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有を実現する方法は、物理伝送層にOFDMA技術を用いた、スペクトルアンダーレイモードでコグニティブ無線システムと従来のセルラー移動通信システムとが混在したシステムに適する。上記方法によれば、セルの仮想半径を拡大し、仮想セルを構築し、セルラーシステム端エリアおよびホットスポットエリアのサービス品質を向上させることができる。これによって、従来のセルラー移動通信システムにおける「ブラインドゾーン」および「ホットスポット」の問題が解決される。
上記の説明からわかるように、本発明の実施例に係る分散制御スペクトル共有方法を実現するために、MPと各セカンダリユーザとは、MPの計算処理能力によって、異なる種類の送信パラメータなどの情報のやりとりをそれぞれ行う必要がある。これは、柔軟なシステム実現に保証を提供する。実際の応用過程では、MPと各セカンダリユーザとの間の必要な情報やりとりを実現するために、各セカンダリユーザに対して、MPとの情報やりとり用の固定の干渉監視タイムスロットを設定するようにしてもよい。
また、本発明の実施例は、上記セルラー移動通信システムにおいて分散制御スペクトル共有方法を実現するMPおよびセカンダリユーザデバイスを提供する。
ここで、MPの内部構成は、図7に示すように、主に干渉検出モジュールと、送信権決定モジュールと、送信権通知モジュールと、を含む。
ここで、干渉検出モジュールは、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量をそれぞれ検出する。
送信権決定モジュールは、干渉検出モジュールで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和を、それぞれ、所定の干渉閾値と比較して、あるサブキャリアにおける干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定する。
送信権通知モジュールは、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信する。
上記送信権決定モジュールは、チャネル情報受信サブモジュールと、閾値比較サブモジュールと、送信権調整サブモジュールと、を含む。
ここで、チャネル情報受信サブモジュールは、各セカンダリユーザによってフィードバックされたチャネル情報を受信する。
上記チャネル情報は、各セカンダリユーザからフィードバックされた自局の送信側とMPとの間のチャネル利得、または、各セカンダリユーザからフィードバックされた全てのサブキャリア上の相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までのシャノン容量、または、各セカンダリユーザ自身における各サブキャリアの使用状況を含む。
閾値比較サブモジュールは、干渉検出モジュールで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉温度を、それぞれ、所定の各サブキャリアの干渉温度閾値と比較して、あるサブキャリアにおける干渉温度が該サブキャリアの干渉温度閾値より大きい場合、該サブキャリア上の各セカンダリユーザの送信権を調整するよう送信権調整サブモジュールに通知する。
送信権調整サブモジュールは、チャネル情報受信サブモジュールで受信されたチャネル情報に基づいて、干渉温度が干渉温度閾値より大きいサブキャリア上の各セカンダリユーザの送信権を新たに決定し、該決定された各サブキャリアにおける各セカンダリユーザの送信権情報を送信権通知モジュールに送信する。
ここで、異なるチャネル情報に対応して、上記送信権調整サブモジュールは、図4〜図6に係る方法を用いて、あるサブキャリア上で通信を行っているセカンダリユーザを調整するようにしてもよい。
セカンダリユーザデバイスの内部構成は、図8に示すように、主に送信パラメータ予備割当モジュールと、送信権受信モジュールと、送信パラメータ割当モジュールと、を含む。
ここで、送信パラメータ予備割当モジュールは、本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを予め割り当てる。
送信権受信モジュールは、MPから配信された本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリアに対する送信権情報を受信する。
送信パラメータ割当モジュールは、本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリアにおける送信権情報に基づいて、本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを新たに割り当て、例えば、注水定理を用いて本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを新たに割り当てる。
上記セカンダリユーザデバイスは、本セカンダリユーザデバイスのチャネル情報をMPにフィードバックするチャネル情報報告モジュールをさらに含むようにしてもよい。例えば、MPが各セカンダリユーザにおける該サブキャリアの使用状況を新たに決定できるように、本セカンダリユーザ自身の送信側とMPとの間のチャネル利得、または、本セカンダリユーザの全てのサブキャリア上の相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までのシャノン容量、または、本セカンダリユーザ自身における各サブキャリアの使用状況をフィードバックする。
図9は本発明の実施例に係るスペクトル共有方法の性能シミュレーション図である。ここで、横座標は反復回数(Iteration Number)を表し、縦座標はコグニティブ無線システムの総容量(Capacity)を表す。図9において、菱形印の曲線は、MPが図4に示す方法を用いて、あるサブキャリア上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する場合の性能シミュレーション曲線(Scheme1)を表す。星印の曲線は、MPが図5に示す方法を用いて、あるサブキャリア上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する場合の性能シミュレーション曲線(Scheme2)を表す。丸印の曲線は、MPが図6に示す方法を用いて、あるサブキャリア上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する場合の性能シミュレーション曲線(Scheme3)を表す。
以下の表1には、シミュレーションシステムに係る具体的なパラメータ、例えば、セカンダリユーザ数、セカンダリユーザの分布範囲、サブキャリアの帯域幅、サブキャリア数、ITL、大規模フェージング参照係数、小規模フェージング因子などを示す。簡単かつ公平にするために、シミュレーション過程中の初期化過程では、パワーの均等割当を用いる。
Figure 0005328618
図9からわかるように、MPが図4に示す方法を用いて、あるサブキャリア上で通信を行っているセカンダリユーザを調整する場合、セカンダリユーザからMPへフィードバックした情報はまったく正確なチャネル情報であり、情報の正確性により、MPは正確な措置をとって同一チャネルの干渉を制御することができるので、システムの性能は他の2つの方法より優れている。そして、反復過程中で、各サブキャリア上で通信を行っているセカンダリユーザを絶えず調整して、各サブキャリアにおけるセカンダリユーザからの干渉を制御する目的を達することにより、コグニティブ無線システムの総容量が低下する傾向にある。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (16)

  1. 分散制御スペクトル共有方法であって、
    測定点(MP)は各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量を検出し、
    前記MPは、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和と所定の干渉閾値とを比較し、所定のサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定し、
    前記MPは、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信し、
    各セカンダリユーザは、新たに決定された送信権情報に基づいて、自局の使用可能な各サブキャリア上の送信パワーを新たに決定し、
    前記送信パワーの決定後、前記MPは、再度、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和と所定の干渉閾値とを比較するステップを実行する、
    ことを含むことを特徴とする分散制御スペクトル共有方法。
  2. 前記干渉量は干渉温度として計測され、
    前記干渉閾値は所定の各サブキャリアにおける干渉温度閾値であり、
    前記各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定することは、
    各サブキャリアn(n=1,・・・,N、Nはサブキャリアの総数)において計測された干渉温度ITが、予め定められたサブキャリアnにおける干渉温度閾値ITLより大きい場合、各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定する、
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  3. 各セカンダリユーザが自局の送信側からMPまでの各サブキャリアのチャネル利得をMPにフィードバックすることをさらに含み、
    前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定することは、
    各セカンダリユーザ自身の送信側からMPまでのサブキャリアnのチャネル利得に基づいて、サブキャリアn上の各セカンダリユーザの干渉温度をそれぞれ算出するステップ401と、
    各セカンダリユーザのサブキャリアnにおける干渉温度の昇順に全てのセカンダリユーザをソートし、前記ソートされたセカンダリユーザの順番を配列{Xm,m=1,・・・,M}(Mはセカンダリユーザの総数)として記録するステップ402と、
    カウント変数の初期値をk=0のように設定するステップ403と、
    kとMとを比較して、k<Mである場合、ステップ405に進み、k≧Mである場合、本プロセスを終了するステップ404と、
    M−k番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除するステップ405と、
    サブキャリアnにおける全てのセカンダリユーザによる干渉温度から、サブキャリアnにおけるXM−k番目のセカンダリユーザによる干渉温度を除去するステップ406と、
    更新後の干渉温度をサブキャリアnの干渉温度閾値と比較して、前記干渉温度閾値以下である場合、本プロセスを終了し、前記干渉温度閾値より大きい場合、カウント変数kに1を加え、ステップ404に戻るステップ407と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  4. 各セカンダリユーザが相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までの各サブキャリアにおける伝送容量をMPにフィードバックすることをさらに含み、
    前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定することは、
    サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kを決定するステップ501と、
    今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βを決定するステップ502と、
    今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βと、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kとを比較して、β≧Kである場合、ステップ508に進み、β<Kである場合、ステップ504に進むステップ503と、
    個のセカンダリユーザを相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までのサブキャリアnにおける伝送容量の昇順にソートした順番を配列{X,m=1,・・・,K}として記録するステップ504と、
    カウント変数の初期値をk=1のように設定するステップ505と、
    番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、カウント変数kに1を加えるステップ506と、
    カウント変数kと今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βとを比較して、k≦βである場合、ステップ506に戻り、k>βである場合、本プロセスを終了するステップ507と、
    サブキャリアn上で現在通信を行っているK個全てのセカンダリユーザの送信権を解除するステップ508と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  5. 各セカンダリユーザが各サブキャリアを使用しているか否かをMPにフィードバックすることをさらに含み、
    前記各セカンダリユーザがサブキャリアn上で送信権を有するかどうかを新たに決定することは、
    サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kを決定するステップ601と、
    今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βを決定するステップ602と、
    今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βと、サブキャリアn上で現在通信を行っているセカンダリユーザの数Kとを比較して、β≧Kである場合、ステップ608に進み、β<Kである場合、ステップ604に進むステップ603と、
    個のセカンダリユーザをランダムに並べた順番を配列{X,m=1,・・・,K}として記録するステップ604と、
    カウント変数の初期値をk=1のように設定するステップ605と、
    番目のセカンダリユーザのサブキャリアn上の送信権を解除し、カウント変数kに1を加えるステップ606と、
    カウント変数kと今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βとを比較して、k≦βである場合、ステップ606に戻り、k>βである場合、本プロセスを終了するステップ607と、
    サブキャリアn上で現在通信を行っているK個全てのセカンダリユーザの送信権を解除するステップ608と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  6. 前記今回調整に係る最大のセカンダリユーザ数βは式
    Figure 0005328618

    によって算出され、ここで、ITはサブキャリアn上の干渉温度を表し、ITLはサブキャリアnの干渉温度閾値を表し、Kはサブキャリアnを使用するセカンダリユーザの総数を表し、演算子( )は切り上げ演算を表すことを特徴とする請求項4または5に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  7. 分散制御スペクトル共有方法であって、
    各セカンダリユーザが、予め各サブキャリアに対して送信パラメータを割り当て、
    測定点(MP)が、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量をそれぞれ検出し、所定のサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定し、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信し、
    各セカンダリユーザが、それぞれ、前記MPより配信された、自局に対する各サブキャリアの送信権情報に基づいて、自局の使用可能なサブキャリア上の送信パワーを新たに決定し、
    前記MPが、再度、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きいかどうかを判断する、
    ことを含むことを特徴とする分散制御スペクトル共有方法。
  8. 前記各セカンダリユーザが、予め各サブキャリアに対して送信パラメータを割り当てることは、
    各セカンダリユーザが、全てのサブキャリアを使用し、且つ各サブキャリア上の送信パワーの各々が最大送信パワーの1/N(Nはサブキャリアの総数)となるように設定しておく、
    ことを含むことを特徴とする請求項7に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  9. 前記各セカンダリユーザが、それぞれ、MPより配信された、自局に対する各サブキャリアの送信権情報に基づいて、自局の使用可能なサブキャリア上の送信パワーを新たに決定することは、
    各セカンダリユーザが、それぞれ、自局の送信側から相手局の受信側までの各サブキャリア上の信号対干渉電力と雑音比(SINR)を算出し、
    各セカンダリユーザが、それぞれ、MPから通知された、自局の各サブキャリアに対する送信権情報、および自局の各サブキャリア上のSINRに基づいて、注水定理を用いて自局の各サブキャリア上の送信パラメータを新たに割り当てる、
    ことを含むことを特徴とする請求項7に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  10. 各セカンダリユーザがそれぞれ自局のチャネル情報をMPにフィードバックすることをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  11. 前記チャネル情報が、各セカンダリユーザ自身の送信側とMPとの間のチャネル利得、または、各セカンダリユーザの全てのサブキャリア上の相手局のセカンダリユーザの送信側から自局の受信側までの伝送容量、または、各セカンダリユーザ自身における各サブキャリアの使用状況を含むことを特徴とする請求項10に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  12. 前記各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パラメータが、各セカンダリユーザにおける各サブキャリアの使用状況、および各セカンダリユーザの各サブキャリア上の送信パワーを含むことを特徴とする請求項7に記載の分散制御スペクトル共有方法。
  13. 測定点(MP)であって、
    各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量をそれぞれ検出する干渉検出モジュールと、
    干渉検出モジュールで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和を、それぞれ、所定の干渉閾値と比較して、あるサブキャリアにおける干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定する送信権決定モジュールと、
    新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信し、各セカンダリユーザが、新たに決定された送信権情報に基づいて、自局の使用可能な各サブキャリア上の送信パワーを新たに決定する送信権通知モジュールと、
    を含み、
    前記送信権決定モジュールは、さらに、各セカンダリユーザが自局の使用可能な各サブキャリア上の送信パワーを新たに決定した後、再度、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和と所定の干渉閾値とを比較する、
    ことを特徴とするMP。
  14. 前記送信権決定モジュールは、
    各セカンダリユーザによってフィードバックされたチャネル情報を受信するチャネル情報受信サブモジュールと、
    干渉検出モジュールで検出された各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉温度を、それぞれ、所定の各サブキャリアの干渉温度閾値と比較して、あるサブキャリアにおける干渉温度が該サブキャリアの干渉温度閾値より大きい場合、該サブキャリア上の各セカンダリユーザの送信権を調整するよう送信権調整サブモジュールに通知する閾値比較サブモジュールと、
    チャネル情報受信サブモジュールで受信されたチャネル情報に基づいて、干渉温度が干渉温度閾値より大きいサブキャリア上の各セカンダリユーザの送信権を新たに決定し、該決定された送信権情報を送信権通知モジュールに送信する送信権調整サブモジュールと、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載のMP。
  15. セカンダリユーザデバイスであって、
    本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを予め割り当て、測定点(MP)が、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量をそれぞれ検出し、所定のサブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和が所定の干渉閾値より大きい場合、各セカンダリユーザの該サブキャリアに対する送信権を新たに決定し、新たに決定された、各セカンダリユーザの各サブキャリアに対する送信権情報をそれぞれ相応のセカンダリユーザに配信する送信パラメータ予備割当モジュールと、
    前記MPから配信された本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリアに対する送信権情報を受信する送信権受信モジュールと、
    本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリアにおける送信権情報に基づいて、注水定理を用いて本セカンダリユーザデバイスの各サブキャリア上の送信パラメータを新たに割り当て、前記MPが、再度、各サブキャリアにおける全てのセカンダリユーザからの干渉量の和と所定の干渉閾値とを比較する送信パラメータ割当モジュールと、
    を含むことを特徴とするセカンダリユーザデバイス。
  16. 本セカンダリユーザデバイスの関連チャネル情報をMPにフィードバックするチャネル情報報告モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のセカンダリユーザデバイス。
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