JP5327455B2 - ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法 - Google Patents

ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5327455B2
JP5327455B2 JP2009070032A JP2009070032A JP5327455B2 JP 5327455 B2 JP5327455 B2 JP 5327455B2 JP 2009070032 A JP2009070032 A JP 2009070032A JP 2009070032 A JP2009070032 A JP 2009070032A JP 5327455 B2 JP5327455 B2 JP 5327455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
piston
piston assembly
oil supply
guide portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009070032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010221324A (ja
Inventor
良紀 川内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009070032A priority Critical patent/JP5327455B2/ja
Publication of JP2010221324A publication Critical patent/JP2010221324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5327455B2 publication Critical patent/JP5327455B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Description

本発明は、エンジン組立工程においてピストンアセンブリをシリンダボアへ組み付ける時に使用される組み付け治具および該組み付け治具を使用する組み付け方法に関する。
エンジン組立工程においてシリンダブロックのシリンダボアにピストンアセンブリを組み付ける場合、外力が作用していない状態の各ピストンリングの外径(以下、必要に応じて自由径という)は、対応する各シリンダボア(シリンダ内径)よりも大きいことから、各ピストンリングを縮径させた状態でピストンアセンブリをシリンダボア内に挿入する必要がある。そこで、ピストンのリング溝に装着された各ピストンリングを縮径させながらピストンアセンブリをシリンダボア内に挿入させる組み付け治具が従来知られている(例えば、特許文献1)。
ところで、ピストンアセンブリをシリンダボアに組み付けるに際して、予めシリンダボアの壁面に潤滑油による油膜を形成することにより、シリンダボアと該シリンダボアに組付けられたピストンアセンブリの各ピストンリングとの摩擦による傷を防止する必要がある。そこで、従来、ピストンアセンブリが組み付けられる前のシリンダボアには、手作業によりあるいは噴霧器により潤滑油が塗布されていた。しかしながら、いずれの場合も、シリンダボアに潤滑油を塗布する工程と当該シリンダボアにピストンアセンブリを組み付ける工程とが別工程で行われるため、結果的に工数が増えて生産性が低下する。また、潤滑油を塗布する位置を安定させるのが困難である。さらに、上記噴霧器の各シリンダボアに潤滑油を塗布する構造は比較的大掛かりであることから、設備コストが増大するのに加えて、メンテナンスを頻繁に行う必要がある。
特開平10−128630号公報
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ピストンアセンブリの組み付け工程の合理化が可能で且つ設備コストが安価なピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明のピストンアセンブリ組み付け治具は、ピストンの各リング溝に各ピストンリングが装着されたピストンアセンブリをシリンダボアに組み付けるためのピストンアセンブリ組み付け治具であって、前記シリンダボアに対して同軸上に位置決めされるスリーブと、該スリーブの内側に設けられて内径が入口から出口へ向けて漸次縮径される案内部と、該案内部に設けられて前記案内部の内側を前記入口から前記出口へ向けて移動する前記ピストンアセンブリの各ピストンリングへ潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を含み、前記潤滑油供給手段は、一端が前記案内部の案内面に開口する潤滑油供給路と、該潤滑油供給路に前記潤滑油を供給する潤滑油循環路と、前記潤滑油供給路の開口部に嵌合されて前記潤滑油供給路に対して前記ピストンの半径方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャを前記案内面に対して出没可能に突出させて支持する弾性支持体と、を含み、前記案内部は、前記入口の内径が各ピストンリングの外径よりも大きく形成されると共に前記出口の内径が前記シリンダボアの内径よりも小さく形成されて、各ピストンリングは、前記ピストンアセンブリが前記案内部の内側を前記入口から前記出口へ向けて移動する過程で、各ピストンリングによって各プランジャが前記案内面に対して押し込まれることにより各潤滑油供給路と各プランジャとの間隙から噴出した前記潤滑油の供給を受けながら、前記案内部の案内により漸次縮径されることを特徴とする。
また、本発明のピストンアセンブリ組み付け方法は、シリンダボアに対して同軸上に位置決めされるスリーブと、該スリーブの内側に設けられて内径が入口から出口へ向けて漸次縮径される案内部と、該案内部に設けられて前記案内部の内側を前記入口から前記出口へ向けて移動するピストンアセンブリの各ピストンリングへ潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を含むピストンアセンブリ組み付け治具を用いて、ピストンの各リング溝に各ピストンリングが装着された前記ピストンアセンブリを前記シリンダボアに組み付けるためのピストンアセンブリ組み付け方法であって、前記潤滑油供給手段は、一端が前記案内部の案内面に開口する潤滑油供給路と、該潤滑油供給路に前記潤滑油を供給する潤滑油循環路と、前記潤滑油供給路の開口部に嵌合されて前記潤滑油供給路に対して前記ピストンの半径方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャを前記案内面に対して出没可能に突出させて支持する弾性支持体と、を含み、前記スリーブを前記シリンダボアに対して同軸上に位置決めして、この状態で、前記ピストンアセンブリを前記案内部に挿入して前記入口から前記出口へ向けて移動させて、その移動の過程で、前記案内部により各ピストンリングを縮径させながら各ピストンリングへ、各ピストンリングによって各プランジャを前記案内面に対して押し込むことにより各潤滑油供給路と各プランジャとの間隙から噴出した前記潤滑油を供給して、前記案内部の出口で、各ピストンリングが前記シリンダボアの内径より小さい外径にまで縮径された前記ピストンアセンブリが前記シリンダボア内に挿入されることにより、前記ピストンアセンブリが前記シリンダボアに組み付けられることを特徴とする。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、請求可能発明と称する)の態様を例示し、例示された各態様について説明する。ここでは、各態様を、特許請求の範囲と同様に、項に区分すると共に各項に番号を付し、必要に応じて他の項の記載を引用する形式で記載する。これは、請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施形態の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得る。
なお、以下の各項において、(1)−()項の各々が、請求項1−の各々に相当する。
(1)ピストンの各リング溝に各ピストンリングが装着されたピストンアセンブリをシリンダボアに組み付けるためのピストンアセンブリ組み付け治具であって、シリンダボアに対して同軸上に位置決めされるスリーブと、該スリーブの内側に設けられて内径が入口から出口へ向けて漸次縮径される案内部と、該案内部に設けられて案内部の内側を入口から出口へ向けて移動するピストンアセンブリの各ピストンリングへ潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を含み、潤滑油供給手段は、一端が案内部の案内面に開口する潤滑油供給路と、該潤滑油供給路に潤滑油を供給する潤滑油循環路と、潤滑油供給路の開口部に嵌合されて潤滑油供給路に対してピストンの半径方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャを案内面に対して出没可能に突出させて支持する弾性支持体と、を含み、案内部は、入口の内径が各ピストンリングの外径よりも大きく形成されると共に出口の内径がシリンダボアの内径よりも小さく形成されて、各ピストンリングは、ピストンアセンブリが案内部の内側を入口から出口へ向けて移動する過程で、各ピストンリングによって各プランジャが案内面に対して押し込まれることにより各潤滑油供給路と各プランジャとの間隙から噴出した潤滑油の供給を受けながら、案内部の案内により漸次縮径されることを特徴とするピストンアセンブリ組み付け治具。
本項に記載のピストンアセンブリ組み付け治具によれば、ピストンアセンブリに潤滑油を塗布する工程とピストンアセンブリをシリンダボアに組み付ける工程とを同時に(同一工程で)行うことができる。これにより、ピストンアセンブリ組み付け作業を合理化してエンジンの生産性を向上させることができる。また、潤滑油塗布装置等の大掛かりな設備を必要としないため、設備コストの増加を抑制することができる。
また、本項に記載のピストンアセンブリ組み付け治具によれば、ピストンアセンブリ組み付け時にピストンアセンブリが案内部の入口から出口に向けて移動する過程、言い換えると、各ピストンリングが案内面に対して摺動しながら縮径される過程で、案内面に対して突出するプランジャが、各ピストンリングにより弾性支持体の弾性力に抗してピストンの半径方向外側へ押し込まれる。これにより、プランジャと潤滑油供給路との間隙から噴出した潤滑油が各ピストンリングに供給(塗布)される。
本項の態様において、案内部の内径が入口から出口に向けて漸次縮径されるとは、内径が一定の部分を含むという事項を含む。具体的には、案内部の内径が要求される寸法にまで縮径された位置からそれ以降の出口までを一定の内径で形成して、その内径が一定の部分に潤滑油供給手段(後述する潤滑油供給路およびプランジャ)を設けるように構成することができる。
また、潤滑油供給路およびプランジャは、潤滑油が各ピストンリングの全周に亘って満遍なくゆきわたるように案内部およびその案内面に分布される。なお、潤滑油循環路には、スリーブ外部から液圧が調節された潤滑油を供給することができる。
)弾性支持体は、各ピストンリングを縮径させるために要する圧縮力よりも小さいばね力を有するコイルばねである(1)のピストンアセンブリ組み付け治具。
本項に記載のピストンアセンブリ組み付け治具によれば、各ピストンリングを縮径させた時に各ピストンリングに発生する反力を利用して案内面に対して突出する各プランジャを押し込むことができる。
シリンダボアに対して同軸上に位置決めされるスリーブと、該スリーブの内側に設けられて内径が入口から出口へ向けて漸次縮径される案内部と、該案内部に設けられて案内部の内側を入口から出口へ向けて移動するピストンアセンブリの各ピストンリングへ潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を含むピストンアセンブリ組み付け治具を用いて、ピストンの各リング溝に各ピストンリングが装着されたピストンアセンブリをシリンダボアに組み付けるためのピストンアセンブリ組み付け方法であって、潤滑油供給手段は、一端が案内部の案内面に開口する潤滑油供給路と、該潤滑油供給路に潤滑油を供給する潤滑油循環路と、潤滑油供給路の開口部に嵌合されて潤滑油供給路に対してピストンの半径方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャを案内面に対して出没可能に突出させて支持する弾性支持体と、を含み、スリーブをシリンダボアに対して同軸上に位置決めして、この状態で、ピストンアセンブリを案内部に挿入して入口から出口へ向けて移動させて、その移動の過程で、案内部により各ピストンリングを縮径させながら各ピストンリングへ、各ピストンリングによって各プランジャを案内面に対して押し込むことにより各潤滑油供給路と各プランジャとの間隙から噴出した潤滑油を供給して、案内部の出口で、各ピストンリングがシリンダボアの内径より小さい外径にまで縮径されたピストンアセンブリがシリンダボア内に挿入されることにより、ピストンアセンブリがシリンダボアに組み付けられることを特徴とするピストンアセンブリ組み付け方法。
本項に記載のピストンアセンブリ組み付け方法によれば、ピストンアセンブリに潤滑油を塗布する工程とピストンアセンブリをシリンダボアに組み付ける工程とを同時に(同一工程で)行うことができる。これにより、ピストンアセンブリ組み付け作業を合理化してエンジンの生産性を向上させることができる。また、潤滑油塗布装置等の大掛かりな設備を必要としないため、設備コストの増加を抑制することができる。
また、本項に記載のピストンアセンブリ組み付け方法によれば、ピストンアセンブリ組み付け時にピストンアセンブリが案内部の入口から出口に向けて移動する過程、言い換えると、各ピストンリングが案内面に対して摺動しながら縮径される過程で、案内面に対して突出するプランジャが、各ピストンリングにより弾性支持体の弾性力に抗してピストンの半径方向外側へ押し込まれる。これにより、プランジャと潤滑油供給路との間隙から噴出した潤滑油が各ピストンリングに供給(塗布)される。
本項の態様において、案内部の内径が入口から出口に向けて漸次縮径されるとは、内径が一定の部分を含むという事項を含む。具体的には、案内部の内径が要求される寸法にまで縮径された位置からそれ以降の出口までを一定の内径で形成して、その内径が一定の部分に潤滑油供給手段(前述した潤滑油供給路およびプランジャ)を設けるように構成することができる。
また、潤滑油供給路およびプランジャは、潤滑油が各ピストンリングの全周に亘って満遍なくゆきわたるように案内部およびその案内面に分布される。なお、潤滑油循環路には、スリーブ外部から液圧が調節された潤滑油を供給することができる。
ピストンアセンブリの組み付け工程の合理化が可能で且つ設備コストが安価なピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法を提供することができる。
本実施形態の説明図であり、組み付け治具がシリンダブロックに対して位置決めされた状態を示す斜視図である。 本実施形態の説明図であり、ピストンアセンブリが案内部の内側を入口から出口に向けて移動する様子を示す断面図である。 本実施形態の案内部の概念図である。 図2における要部拡大図である。 本実施形態の組み付け治具の軸直角断面の一部を示す図である。 本実施形態の組み付け治具の軸断面の一部を示す図である。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、本実施形態の組み付け治具1は、エンジン組立工程においてシリンダブロック2のシリンダボア3にピストンアセンブリ4を組み付けるに際して使用される。ここで、ピストンアセンブリ4は、各リング溝5に各ピストンリング6が装着されたピストン7とコンロッド8とがピストンピン9により接続されることで構成される。
組み付け治具1は、軸断面で2分割されたスリーブ10と、該スリーブ10の内側に設けられる案内部11と、を有する。該案内部11は、円環状に形成されて、スリーブ10同様、軸断面で2分割されている。また、案内部11は、その内径が図3における上側の入口から図3における下側の出口へ向けて漸次縮径される。また、案内部11は、入口の内径が各ピストンリング6の外径(自由径)よりも大きく形成されると共に出口の内径がシリンダボア3の内径よりも小さく形成される。ここで、案内部11の内径が入口から出口に向けて漸次縮径されるとは、案内部11の内径が要求されるシリンダボア3の内径よりも小さい寸法にまで縮径された位置からそれ以降の出口までを一定の内径で形成する事項を含む。
図6に示されるように、案内部11は、その外径Aがスリーブの内径Bよりも小さく形成される。これにより、案内部11の外周面12とスリーブ10の内周面13との間には、径方向(図6における左右方向)の間隔がCとなる円環状の間隙14が形成される。そして、2分割された案内部11の一方と、同じく2分割されたスリーブ10の一方とは、当該案内部11の一方を貫通する複数本のボルト15により結合されて半割体の一方が形成される。同様に、案内部11の他方とスリーブ10の他方も複数本のボルト15により結合されて半割体の他方が形成される。そして、上述した半割体の一方と他方とを例えばボルト等により結合させて一体化することにより、スリーブ10の内側に円環状の案内部11(図3参照)が構成された組み付け治具1を得ることができる。
当該組み付け治具1に形成された間隙14には、周方向へ延びる一対のシール部材16,17が上下(図6における上下方向)に所定間隔で配置される。これにより、一対のシール部材16,17間に円環状の液通路18が形成される。そして、間隙14には、2つの液通路18が上下に所定間隔で設けられる。各液通路18は、スリーブ10および案内部11の各分割面に形成されて上下に延びる各連通路19により連通される。なお、スリーブ10および案内部11の各分割面に設けられた各シール部材20により、当該各分割面におけるオイル漏れが防止される。また、各液通路18および各連通路19により構成される潤滑油循環路には、スリーブ10の外側に設けられたポート21から潤滑油が供給される。
案内部11は、当該組み付け治具1の半径方向へ延びて一端が案内面22、特に、案内面22における内径が出口に向けて略一定である部分に開口して、他端が対応する液通路18に開口する潤滑油供給路23を有する。図3に示されるように、案内部11には、複数路の潤滑油供給路23が各液通路18に沿うようにして円環状に上下2段で配置される。図5および図6に示されるように、各潤滑油供給路23の開口部(案内面22側)には、鋼球からなり各潤滑油供給路23内を移動可能なプランジャ24が嵌合される。各プランジャ24は、各潤滑油供給路23内に設けられた各コイルばね26(弾性支持体)により、案内面22に対して一部が突出した状態で支持される。
なお、各コイルばね26は、各潤滑油供給路23に対して同軸に配置されて基部がスリーブ10の内周面13に固定された各ピン27の先端部に固定される。また、各コイルばね26を圧縮させるために必要な力は、各ピストンリング6を縮径させるために必要な力よりも小さく設定される。これにより、各ピストンリング6を案内面22に摺動させながらピストンアセンブリ4を入口から出口に向けて移動させる過程で、各ピストンリング6の拡径力(縮径されることによりピストンリング6に発生する当該ピストンリング6が拡径しようとする力)により、各プランジャ24が各潤滑油供給路23の奥側(図4における左側)へ押し込められる。その結果、各潤滑油供給路23と各プランジャ24との間隙から噴出した潤滑油が各ピストンリング6に供給(塗布)される。
次に、上記組み付け治具1を使用してピストンアセンブリ4をシリンダボア3に組み付ける方法を説明する。
まず、図1に示されるように、組み付け治具1をシリンダブロック2の対象となるシリンダボア3に対して同軸上に位置決めさせる。次に、当該組み付け治具1の案内部11の入口から案内部11内に挿入したピストンアセンブリ4を案内部11の出口に向けて移動させる。このピストンアセンブリ4の移動の過程で、案内部11の内径が漸次縮径されるに伴い、ピストン7の各リング溝5に装着された各ピストンリング6は、案内面22に対して摺動しながら漸次縮径される。
一方、上記ピストンアセンブリ4の移動の過程で、図4に示されるように、各ピストンリング6により各プランジャ24が各潤滑油供給路23の奥側(図4における左側)へ押し込められることにより、各潤滑油供給路23と各プランジャ24との間隙から噴出した各潤滑油供給路23内の潤滑油が、各ピストンリング6へ供給(塗布)される。最終的に、各潤滑油供給路23から潤滑油が供給された各ピストンリング6は、シリンダボア3の内径に対して僅かに小さい外径にまで縮径される。この状態で、ピストンアセンブリ4は、シリンダボア3内に挿入されてシリンダブロック2に組み付けられる。
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、組み付け治具1を対象となるシリンダボア3に対して同軸上に位置決めして、当該組み付け治具1の内径が入口から出口に向けて漸次縮径される案内部11の内側(案内面22)へピストンアセンブリ4を挿入する。そして、このピストンアセンブリ4を案内部11の入口から出口に向けて移動させる。これにより、各ピストンリング6は、案内部11の内側を移動する過程で、案内面22に対して摺動しながら要求される外径になるまで漸次縮径されると共に各潤滑油供給路23(潤滑油供給手段)により潤滑油が供給される。
したがって、ピストンアセンブリ4に潤滑油を塗布する工程とピストンアセンブリ4をシリンダボア3に組み付ける工程とを同時に(同一工程で)行うことができる。これにより、ピストンアセンブリ4の組み付け作業を合理化してエンジンの生産性を向上させることができる。また、潤滑油塗布装置等の大掛かりな設備を必要としないため、設備コストの増加を抑制することができる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
本実施形態では、本体をスリーブ10と案内部11とに分割して、さらに、スリーブ10と案内部11とをそれぞれ軸断面で2分割して構成したが、本体を一体化して構成する、すなわち、スリーブ10と案内部11とに分割して構成しなくてもよい。この場合、本体に設けられた各潤滑油供給路23には、潤滑油が液通路18(潤滑油循環路)を介さずに直接外部から供給される。
1 組み付け治具、2 シリンダブロック、3 シリンダボア、4 ピストンアセンブリ、5 リング溝、6 ピストンリング、10 スリーブ、11 案内部、18 液通路(潤滑油循環路)、19 連通路(潤滑油循環路)、22 案内面、23 潤滑油供給路(潤滑油供給手段)、24 プランジャ(潤滑油供給手段)、26 コイルばね(弾性支持体)

Claims (3)

  1. ピストンの各リング溝に各ピストンリングが装着されたピストンアセンブリをシリンダボアに組み付けるためのピストンアセンブリ組み付け治具であって、
    前記シリンダボアに対して同軸上に位置決めされるスリーブと、該スリーブの内側に設けられて内径が入口から出口へ向けて漸次縮径される案内部と、該案内部に設けられて前記案内部の内側を前記入口から前記出口へ向けて移動する前記ピストンアセンブリの各ピストンリングへ潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を含み、
    前記潤滑油供給手段は、
    一端が前記案内部の案内面に開口する潤滑油供給路と、該潤滑油供給路に前記潤滑油を供給する潤滑油循環路と、前記潤滑油供給路の開口部に嵌合されて前記潤滑油供給路に対して前記ピストンの半径方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャを前記案内面に対して出没可能に突出させて支持する弾性支持体と、を含み、
    前記案内部は、
    前記入口の内径が各ピストンリングの外径よりも大きく形成されると共に前記出口の内径が前記シリンダボアの内径よりも小さく形成されて、
    各ピストンリングは、
    前記ピストンアセンブリが前記案内部の内側を前記入口から前記出口へ向けて移動する過程で、各ピストンリングによって各プランジャが前記案内面に対して押し込まれることにより各潤滑油供給路と各プランジャとの間隙から噴出した前記潤滑油の供給を受けながら、前記案内部の案内により漸次縮径されることを特徴とするピストンアセンブリ組み付け治具。
  2. 前記弾性支持体は、
    各ピストンリングを縮径させるために要する圧縮力よりも小さいばね力を有するコイルばねであることを特徴とする請求項に記載のピストンアセンブリ組み付け治具。
  3. シリンダボアに対して同軸上に位置決めされるスリーブと、該スリーブの内側に設けられて内径が入口から出口へ向けて漸次縮径される案内部と、該案内部に設けられて前記案内部の内側を前記入口から前記出口へ向けて移動するピストンアセンブリの各ピストンリングへ潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を含むピストンアセンブリ組み付け治具を用いて、ピストンの各リング溝に各ピストンリングが装着された前記ピストンアセンブリを前記シリンダボアに組み付けるためのピストンアセンブリ組み付け方法であって、
    前記潤滑油供給手段は、一端が前記案内部の案内面に開口する潤滑油供給路と、該潤滑油供給路に前記潤滑油を供給する潤滑油循環路と、前記潤滑油供給路の開口部に嵌合されて前記潤滑油供給路に対して前記ピストンの半径方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャを前記案内面に対して出没可能に突出させて支持する弾性支持体と、を含み、
    前記スリーブを前記シリンダボアに対して同軸上に位置決めして、この状態で、前記ピストンアセンブリを前記案内部に挿入して前記入口から前記出口へ向けて移動させて、その移動の過程で、前記案内部により各ピストンリングを縮径させながら各ピストンリングへ、各ピストンリングによって各プランジャを前記案内面に対して押し込むことにより各潤滑油供給路と各プランジャとの間隙から噴出した前記潤滑油を供給して、前記案内部の出口で、各ピストンリングが前記シリンダボアの内径より小さい外径にまで縮径された前記ピストンアセンブリが前記シリンダボア内に挿入されることにより、前記ピストンアセンブリが前記シリンダボアに組み付けられることを特徴とするピストンアセンブリ組み付け方法。
JP2009070032A 2009-03-23 2009-03-23 ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法 Expired - Fee Related JP5327455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009070032A JP5327455B2 (ja) 2009-03-23 2009-03-23 ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009070032A JP5327455B2 (ja) 2009-03-23 2009-03-23 ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010221324A JP2010221324A (ja) 2010-10-07
JP5327455B2 true JP5327455B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=43039063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009070032A Expired - Fee Related JP5327455B2 (ja) 2009-03-23 2009-03-23 ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5327455B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3009986B1 (fr) * 2013-08-29 2016-02-05 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif perfectionne pour faciliter l'introduction d'un piston avec ses segments dans un cylindre de moteur de vehicule
CN106112513B (zh) * 2016-08-05 2019-02-19 宁波市鼎臣环保科技有限公司 净水机管接件快速装配方法及其工装

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55112041U (ja) * 1979-01-31 1980-08-06
JPH10128630A (ja) * 1996-10-30 1998-05-19 Hirata Corp ピストン振動挿入装置及びピストン挿入治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010221324A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101463453B1 (ko) 가이드를 구비한 가스 스프링
US9321109B2 (en) Power operated chuck
KR102060867B1 (ko) O링 부착 장치 및 방법
KR101846214B1 (ko) 유체압 실린더
CN105473855A (zh) 用于活塞的密封装置
KR102300778B1 (ko) 증력 기구가 부착된 유체압 실린더
EP3192727B1 (en) Pneumatic and hydraulic elevating seat tube assembly of bicycle
TWM495452U (zh) 流體壓缸
JP5327455B2 (ja) ピストンアセンブリ組み付け治具およびピストンアセンブリ組み付け方法
CN103878407B (zh) 整体加工电机壳体的专用机床
JP2010266054A (ja) 流体圧シリンダ
US9701484B2 (en) Telescopic lubrication injector, notably for grease injection system operator
RU2729718C1 (ru) Гидро(пневмо)устройство и способ изготовления поршневого узла
IT202000019792A1 (it) Kit di installazione per un espulsore pneumatico lineare del tipo collegabile ad un braccio di uno svolgitore a bracci mobili
CN203817431U (zh) 整体加工电机壳体的专用机床
JP2009291859A (ja) ロボットハンドシステム
JP2013052692A5 (ja)
CN104476169A (zh) 一种轴承装配机
JP2018100770A (ja) 流体圧シリンダ
CN105500270A (zh) 柱塞式制动主缸皮碗的装配工装及方法
US10131420B2 (en) Control system comprising a control rod
US20180133882A1 (en) Hydraulic hammer and sleeve therefor
US20180195536A1 (en) Fluid pressure cylinder and manufacturing method thereof
RU2347955C1 (ru) Способ сборки гидроцилиндра с соединением на полукольцах
KR20160036535A (ko) 유공압식 콜릿

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130709

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5327455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees