JP5327214B2 - 人工媒質 - Google Patents

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Description

本発明は、人工媒質に関し、特に、左手系人工媒質に関する。
実効比誘電率と実効比透磁率がともに負となる人工媒質、いわゆる「左手系媒質」は、負の屈折率を有する自然界には存在しない物質であり、通常の物質、いわゆる「右手系媒質」に対して、波動の性質が逆転する特異な現象を示す。例えば逆転する現象とは、スネルの法則における屈折角の符号(負の屈折率)、波数ベクトルの方向(後進波、backward wave)、ドップラー効果、などである。またこの概念の拡張として、実効比誘電率と実効比透磁率がともにゼロになる、整合ゼロ屈折率媒質も高い注目を集めている。そこで、様々な分野において、この左手系媒質の特性を利用して、各種装置および機器等を高度化することが検討されている。例えば、光学分野では人工媒質を用いてレンズ等について回折限界を超える高解像化、マイクロ波・ミリ波の分野では人工媒質を用いてアンテナの小型化や高性能化などが検討されている。
左手系人工媒質を構成する手法は大きく分けて2種類に分類できることが知られている。ひとつは伝送線路を用いたものであり、たとえば、非特許文献1を例示できる。
この手法は、すでに確立された伝送線路理論、およびその理論で実現される右手系線路を質的に拡張し、離散的なインダクターとキャパシターを線路内に挿入することで左手系線路を実現するものである。この手法は、本質的に広帯域性を示すことが大きな特徴である。この手法は、フィルターのような回路素子や、伝送線路に接続されることが前提のアンテナに対して適用するものであり、空間を伝搬する電磁波に対して作用する。そのため、この手法は、たとえばレンズなどに伝送線路型左手系媒質を適用することは極めて難しい。
これに対して、空間を伝搬する電磁波に対して作用できる左手系媒質として非特許文献2を例示できる。
この左手系媒質は、スプリットリング共振器と導体ストリップを組み合わせた構造を有する。そのため、この左手系媒質は、電磁波の伝搬方向に対して、スプリットリング共振器の導体面を並行に形成しなければならないという原理的な制約がある。その結果、この左手系媒質は、製造プロセスが極めて複雑になるというデメリットがある。
上記のデメリットを解消でき、空間の電磁波に作用できる左手系媒質の構成として、非特許文献3を例示できる。この手法は、誘電体の表裏面のそれぞれに、ネット状の導体からなる同一のパターンを配置することにより、左手系媒質を実現している。
C.Caloz And T. Itoh,"Novel microwave devices and structures based on transmission line approach of meta−materials" IEEE−MTT Int‘l Symp., vol.1 pp.195−198,June 2003 R.A.Shelby,D.R.Smith,S.Schultz,"Experimental Verification of a Negative Index of Refraction" Science 292, pp.77−79 2001 Gunnar Dolling,Christian Enkrich,Martin Wegner,Costas M.Soukoulis,Stefan Linden,OPTICS LETTERS,Vol.31,No.12,2006年
しかしながら、前述の非特許文献3に記載の人工媒質は、光の帯域での使用を想定して提案されたものであり、マイクロ波またはミリ波の分野において使用することは難しい。なぜならば、非特許文献3に記載の人工媒質は、左手系媒質が得られる周波数領域が狭く、さらに偏波依存性を有するからである。すなわち、この人工媒質を、例えばマイクロ波またはミリ波の分野に適用した場合、入射電磁波の電界の方向によって、実効比誘電率および実効比透磁率は、大きく変化してしまう可能性がある。そのような偏波依存性を有する人工媒質では、適用先が著しく制限され、人工媒質を様々な用途に適用することは難しい。そのため、従来の人工媒質は、マイクロ波またはミリ波の分野に適用されないという問題点があった。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、広い周波数域にわたって左手系媒質としての特性が得られるとともに、偏波依存性の少ない人工媒質を提供することを目的とする。
本発明は、誘電体層と、この誘電体層を介して互いに対向する第1および第2の導電性パターンとを備え、前記誘電体層の厚さ方向に伝播する電磁波が入射された際に、この電磁波により励起される電流を所定の動作周波数において増大させ、かつ前記厚さ方向と平行な面内に電流ループを形成する人工媒質において、前記第1および第2の導電性パターンは、導電性素子と、第1の方向に延在する複数の第1のグリッドラインと、第1の方向とは異なる第2の方向に延在する複数の第2のグリッドラインとを有し、前記導電性素子は、前記第1および第2のグリッドラインが交差する部位に配設されていることを特徴とする人工媒質を提供する。
本発明では、広い周波数域にわたって左手系媒質としての特性が得られ、偏波依存性の少ない人工媒質を提供することが可能となる。
本発明の人工媒質は、例えば、高周波用レンズアンテナ、アンテナ用レドーム、アンテナ用スーパーストレート、超小型通信用の共振器、発信器等に利用することができる。
本発明の第1の人工媒質の上面図である。 図1の人工媒質のA−A線に沿った断面図である。 従来の人工媒質の上面図である。 図3の人工媒質のB−B線に沿った断面図である。 従来の人工媒質における実効比誘電率および実効比透磁率の周波数特性を示したグラフである。 従来の人工媒質におけるSパラメータの周波数特性を示したグラフである。 本発明の第1の人工媒質における実効比誘電率および実効比透磁率の周波数特性を示したグラフである。 本発明の第1の人工媒質におけるSパラメータの周波数特性を示したグラフである。 図5に示したシミュレーションにおいて、偏波を90゜回転させたときの、従来の人工媒質における実効比誘電率および実効比透磁率の周波数特性を示したグラフである。 図6に示したシミュレーションにおいて、偏波を90゜回転させたときの、従来の人工媒質におけるSパラメータの周波数特性を示したグラフである。 図7に示したシミュレーションにおいて、偏波を90゜回転させたときの、本発明の第1の人工媒質における実効比誘電率および実効比透磁率の周波数特性を示したグラフである。 図8に示したシミュレーションにおいて、偏波を90゜回転させたときの、本発明の第1の人工媒質におけるSパラメータの周波数特性を示したグラフである。 本発明の第2の人工媒質の上面図である。 図13の人工媒質のC−C線に沿った断面図である。 本発明の第2の人工媒質における実効比誘電率および実効比透磁率の周波数特性を示したグラフである。 本発明の第2の人工媒質におけるSパラメータの周波数特性を示したグラフである。 第1の人工媒質において、タイルの寸法が変化したときの実効比誘電率の周波数特性を示したグラフである。 第2の人工媒質において、タイルの寸法が変化したときの実効比誘電率の周波数特性を示したグラフである。 本発明の別の人工媒質180の概略的な上面拡大図である。 図19に示す人工媒質180の実効比誘電率と実効比透磁率の周波数変化を、図1に示す人工媒質100の結果と合わせて示したグラフである。 人工媒質の特性測定用の測定装置の概略構成図である。 本発明の第2の人工媒質における実効比誘電率および実効比透磁率の周波数特性(実測値)を示したグラフである。 本発明の第2の人工媒質におけるSパラメータの周波数特性(実測値)を示したグラフである。
以下図面により本発明の形態を説明する。
(第1の人工媒質)
図1には、本発明による第1の人工媒質の上面図を示す。また、図2には、図1に示した第1の人工媒質のA−A線に沿った断面図を示す。
図1および2に示すように、本発明による第1の人工媒質100は、表面112と裏面114とを有する誘電体層111を備える。誘電体層111の表面112と裏面114には、導電性のグリットライン110と導電性のタイル140とが形成されている。ここで、導電性のグリットライン110と導電性のタイル140とで構成される模様を繰り返しパターン105とする。各面に構成された繰り返しパターン105は、誘電体層111の厚さ方向から見て、実質的に同一のものである。また、各面に構成された繰り返しパターン105は、誘電体層111の厚さ方向と平行な方向(図2のZ方向)から見た場合、実質的に一致するように、表面112および裏面114に配置される。つまり、各面に構成された繰り返しパターン105は、誘電体層111を挟んで、対称となるように形成されている。
ここで、「グリッドライン」とは、誘電体層の表面(または裏面)に配置された、幅が実質的に等しい線状の導電体を意味する。「タイル」とは、2本の「グリッドライン」の交点に配置された、「グリッドライン」以外の導電体を意味する。本願において、「タイル」は、特に、導電性素子とも称される。ここで、複数のグリットラインの交点に配置されるとは、タイルがグリットラインの交点上に配置されるという意味ではなく、タイルの下にはグリットラインは存在していない。つまり、誘電体層111の厚さ方向から見て、グリットラインとタイルは、仮想の同一平面を構成する。
グリッドライン110は、実質的に第1の方向(図のX方向)に延伸する複数の第1のグリッドライン110Xと、実質的に第2の方向(図のY方向)に延伸する複数の第2のグリッドライン110Yとを有する。また、タイル140は、第1のグリッドライン110Xと第2のグリッドライン110Yの各交点に配置されている。
図1において、各第1のグリッドライン110Xは、ピッチPで等間隔に配置されている。同様に、各第2のグリッドライン110Yは、ピッチPで等間隔に配置されている。ここで、P=Pである。第1のグリッドライン110Xおよび第2のグリッドライン110Yの幅は、それぞれ、WおよびWであり、図1の例では、W=Wである。
ここで、図1では、第1のグリットライン110Xと第2のグリットライン110Yとは直交している。しかしながら、本発明において、第1および第2のグリッドライン110X、110Yは、必ずしも直交している必要はない。また、第1および第2のグリッドライン110X、110Yのそれぞれは、必ずしも等間隔に配置される必要はない。また、第1および第2のグリッドライン110X、110Yのそれぞれが等間隔に配置される場合であっても、ピッチPとPは、異なっていても良い。また、複数の第1のグリッドライン110Xの幅Wは、すべて同じ幅Wである必要はなく、すべて異なっていてもよく、一部分のみ異なる若しくは同じ構成でも良い。同様に、第2のグリッドライン110Yの幅Wについても同じことが言える。さらに、グリッドラインの幅WとWは、異なっていても良い。
また、図においてタイル140は、正方形状であり、X方向の幅DとY方向の幅Dは、等しい。タイル140は、誘電体層111の表面112及び裏面114上に配置される。タイル140の正方形の各辺は、第1のグリッドライン110Xまたは第2のグリッドライン110Yのいずれかの延伸方向と実質的に平行である。また、タイル140は、その重心と第1のグリッドライン110Xと第2のグリッドライン110Yの交点とが重なるように配置される。
なお、タイル140は、必ずしも、第1のグリッドライン110Xと第2のグリッドライン110Yとの全ての交点に配置される必要はない。ただし、以降に示すように、タイル140は、第1のグリッドライン110Xと第2のグリッドライン110Yとの全ての交点に配置されることがより好ましい。またタイル140の形状は、正方形に限られるものではなく、長方形など、様々な形態を使用することができる。
次に、このように構成された本発明による第1の人工媒質100の特性を、前述の非特許文献3に記載の人工媒質(以下、「従来の人工媒質」と称する)の特性と比較して説明する。
まず、従来の人工媒質の構成について説明する。図3および図4は、従来の人工媒質の構成を示す。図3は、従来の人工媒質の上面図である。図4は、図3のB−B線に沿った断面図である。
従来の人工媒質150は、表面162および裏面164を有する誘電体層161を備える。従来の人工媒質150の表面162及び裏面164には、複数のグリッドラインがマトリクス状に形成されている。ここで、マトリクス状の模様を繰り返しパターン155とする。なお、従来の人工媒質150は、本発明のような「タイル」を有さない。
パターン155は、図3のX方向に延伸する複数のグリッドライン160X(第1のグリッドライン)と、Y方向に延伸する複数のグリッドライン160Y(第2のグリッドライン)とを有する。第1のグリッドライン160Xは、ピッチPで等間隔に配置されている。同様に、第2のグリッドライン160Yは、ピッチPで等間隔に配置されている。ここで、P=Pである。なお第1のグリッドライン160Xの幅Wは、第2のグリッドライン160Yの幅Wよりも狭くなっている。
ここで、誘電体層161のパターン155は、厚さ方向から見て、同一の形状となっている(図4参照)。ここで、誘電体層161において、第1のグリッドラインおよび第2のグリッドラインのいずれも設置されていない部分には、開口157が設けられている。
次に、従来の人工媒質150と、本発明による第1の人工媒質100の特性の差異を、シミュレーション結果に基づいて説明する。なお、シミュレーションは、FIT(Finite Integration Technique)法(有限積分法)により実施した。
シミュレーションに使用した人工媒質100および人工媒質150を構成する各素子の寸法等のパラメータを、まとめて表1に示す。表1において、sは、誘電体層111、161の厚さであり、tは、各グリッドライン(およびタイル)の厚さである。また、誘電体層111、161の比透磁率は、1.0とし、比誘電率は、3.4とした。
Figure 0005327214
図5〜図8には、第1の人工媒質100および従来の人工媒質150における、周波数特性のシミュレーション結果の一例を示す。図5は、従来の人工媒質の実効比誘電率と実効比透磁率の周波数依存性を示したグラフである。図6は、従来の人工媒質のS11パラメータとS21パラメータの周波数依存性を示したグラフである。一方、図7は、本発明による人工媒質100の実効比誘電率と実効比透磁率の周波数依存性を示したグラフである。図8は、本発明による人工媒質100のS11パラメータとS21パラメータの周波数依存性を示したグラフである。
図5に示すように、従来の人工媒質150は、約25GHz〜約26GHzの周波数域において、実効比誘電率と実効比透磁率がともに負となっている。よって、従来の人工媒質150は、約25GHz〜約26GHzの周波数領域に、左手系媒質が得られていることがわかる。
一方、本発明による人工媒質100では、図7に示すように、約23.5GHzの周波数において、磁気共鳴周波数Fo(実効比透磁率の正のピークと負のピークの間の、実効比透磁率が0になる周波数)が得られ、約26GHzの周波数にプラズマ周波数Fp(実効比誘電率が0になる周波数)が得られている。本発明の人工媒質100は、約23.5GHz〜約26GHzの周波数領域において、実効比誘電率と実効比透磁率がともに負となっている。よって、本発明の人工媒質100は、約23.5GHz〜約26GHzの周波数領域に、左手系媒質が得られていることがわかる。
ここで、図6に示すように、従来の人工媒質150では、良好な透過特性が得られる領域(S21特性が−1dB以上)は、周波数が約25GHzの位置に限られていることがわかる。そのため、従来の人工媒質150は、左手系媒質としての特性の得られる周波数領域が著しく限定される。すなわち、従来の人工媒質は、25GHz以外の周波数領域では、損失が大きくなり、マイクロ波またはミリ波の分野の人工媒質として適性に使用することはできない。
これに対して、本発明の人工媒質100では、図8に示すように、約24GHz〜約28GHzの周波数領域において、S21特性がほぼ0(ゼロ)dBになっている。従って、本発明の人工媒質100では、従来の人工媒質150に比べ、極めて広い周波数領域にわたって透過損失の少ない良好な特性を得ることができる。さらに、図7に示すように、本発明の人工媒質100は、26GHzにおいて、実効比透磁率と実効比誘電率がともにゼロとなる。よって、本発明の人工媒質100は、26GHzにおいて、整合ゼロ屈折率媒質が達成されていることがわかる。
このように、本発明の人工媒質と従来の人工媒質の間には、透過損失の少ない良好な左手系媒質が得られる周波数の帯域幅に有意な差異が認められる。さらに、本発明の人工媒質は、従来の人工媒質に比べて、偏波依存性が小さいという特徴を有する。以下、この差異について説明する。
図9および図10は、従来の人工媒質150の入射波の偏波を90゜回転させた場合のシミュレーション結果を示す。先の図5および図6の結果は、図3に示すように、入射電磁波の電界方向EがX軸方向と平行な場合に得られたものである。これに対して、図9および図10の結果は、入射電磁波の電界方向EがY軸方向と平行な場合に相当する。
図9および図10から、従来の人工媒質150は、入射電磁波の偏波が90゜変化すると、有効な特性が全く得られなくなることがわかる。
図11および図12は、本発明の人工媒質100の入射偏波を90゜回転させた場合のシミュレーション結果を示す。これらの図と前述の図7および図8の比較から、本発明の人工媒質100では、特性が偏波の方向にほとんど依存しないことがわかる。すなわち、本発明の人工媒質は、偏波方向依存性がほとんどなく、いかなる偏波に対して左手系媒質としての特性を発揮することがわかる。
以上のシミュレーション結果から明らかなように、本発明の人工媒質では、従来の人工媒質に比べて、広い周波数域にわたって左手系媒質としての特性を有し、かつ偏波依存性の少ない人工媒質を提供することが可能となる。
(第2の人工媒質)
次に、本発明による第2の人工媒質について説明する。図13は、本発明による第2の人工媒質の上面図を示す。図14は、図13に示した第2の人工媒質のC−C線に沿った断面図を示す。
第2の人工媒質200は、基本的に前述の第1の人工媒質100と同様に構成される。本発明による第2の人工媒質200は、表面212と裏面214とを有する誘電体層211を備える。誘電体層211の表面212と裏面214には、導電性のグリットライン210と導電性のタイル240とが形成されている。ここで、導電性のグリットライン210と導電性のタイル240とで構成される模様を繰り返しパターン205とする。各面に構成された繰り返しパターン205は、誘電体層211の厚さ方向から見て、実質的に同一のものである。また、各面に構成された繰り返しパターン205は、誘電体層211の厚さ方向と平行な方向(図14のZ方向)から見た場合、実質的に一致するように、表面212および裏面214に配置される。つまり、各面に構成された繰り返しパターン205は、誘電体層211を挟んで、対称となるように形成されている。
しかしながら、第2の人工媒質200では、グリッドライン210に対する導電性のタイル240の配向が、第1の人工媒質100とは異なっている。図13に示すように、第2の人工媒質200の正方形状のタイル240は、第1の人工媒質100のタイル140に対して、45゜回転させた状態で、誘電体層の表面212(および裏面214)に配置されている。従って、タイル240の各辺が、第1のグリッドライン210X(または第2のグリッドライン210Y)の延伸方向となす最小角度は、45゜である。ここで、「最小角度」とは、2つの直線がなす角度のうち、小さい方の角度を意味する。
図15および図16は、前述のシミュレーション法により、第2の人工媒質200の特性を計算した結果である。図15は、人工媒質200の実効比誘電率と実効比透磁率の周波数依存性を示したグラフである。図16は、人工媒質200のS11とS21パラメータの周波数依存性を示したグラフである。
なお、シミュレーションには、表2に示すパラメータを使用した。表2において、sは、誘電体層の厚さであり、tは、各グリッドライン(およびタイル)の厚さである。また、誘電体層211の比透磁率は、1.0とし、比誘電率は、3.4とした。
Figure 0005327214
図15および図16の結果から、第2の人工媒質200においても、約23GHzから26GHzの広い周波数域において、左手系媒質が得られていることがわかる。特に、図16に示すように、第2の人工媒質200の場合、プラズマ周波数Fp(約26.5GHz)を中心とする広い周波数域にわたって、S21がほぼ0(ゼロ)dBとなっている。よって、第2の人工媒質200は、第1の人工媒質を超える極めて良好な特性が得られていることがわかる。
第2の人工媒質200において、このような良好な特性が得られるのは、以下の理由によるものである。
一般に、波動インピーダンスZは、Z=√(μ0μr0εr)で表される。ここで、μ0は真空の透磁率であり、μrは比透磁率であり、ε0は真空の誘電率であり、εrは比誘電率である。ここで、一般に、比透磁率は、磁気共鳴周波数Foよりも高い周波数での負の値から、磁気プラズマ周波数(比透磁率が0となる周波数)よりも高い周波数域で1に収束するまで、周波数に対して徐々に増加するように変化する。従って、波動インピーダンスZを自由空間の波動インピーダンスに整合させるためには、この実効比透磁率の周波数に対する勾配にできる限り接近するように、実効比誘電率の周波数を変化させることが好ましい。
一方、図7と図15の比較からも明らかなように、第2の人工媒質200におけるプラズマ周波数Fp近傍での実効比誘電率の周波数に対する勾配は、第1の人工媒質100における勾配に比べて、実効比透磁率の周波数に対する勾配に、より近接している。そのため、第2の人工媒質200は、より広い周波数領域にわたって良好なインピーダンス整合を得ることができる。よって、第2の人工媒質200は、第1の人工媒質に比べてより良好な特性を得ることが可能となる。
また、第2の人工媒質200は、以下のように設計上の観点からも有意な特性を有する。
図17は、前述のシミュレーション法を用いて得られたタイルの寸法DおよびDを3.0mmから3.6mmまで変化させたときに、人工媒質100の実効比誘電率の変化を示すグラフである。また、図18は、前述のシミュレーション法を用いて得られたタイルの寸法DおよびDを3.0mmから3.6mmまで変化させたときに、人工媒質200の実効比誘電率の変化を示す。
両図の比較から、第2の人工媒質200では、第1の人工媒質100に比べて、タイル形状の変化が実効比誘電率に及ぼす影響が小さいことがわかる。これについては、次のように考えられる。
第1の人工媒質100の場合、隣接する2つのタイル140において、対向する辺は、平行になっている。従って、この場合、タイル140の端部に集中する電荷により、隣接する2つのタイル間には、大きな静電容量が生じる。このため、第1の人工媒質100では、タイル間の電界が大きくなる傾向にある。これに対して、第2の人工媒質200の場合は、隣接する2つのタイル240において、対向する辺同士は、平行になっていない。このため、タイル240の端部に電荷が蓄積されにくく、隣接する2つのタイル間の静電容量も小さくなる。両人工媒質のこのような違いにより、前述のような形状依存性の差異が現れたものと予想される。
なお、図13では、各タイル240は、正方形状である。しかしながら、本発明の第2の人工媒質200の各タイルは、隣接するタイルの対向する辺が互いに平行になっていなければ、いかなる形状であっても良い。また、タイルの輪郭を構成する辺は、直線に限られず、曲線であっても良い。
このように、第2の人工媒質200は、第1の人工媒質100に比べて、プラズマ周波数Fpを中心とする広い周波数領域において、より一層高い整合を得ることができる。その上、第2の人工媒質200は、タイルの寸法因子の影響が小さく、設計の自由度をより広げることが可能になる。
なお、前述の第1の人工媒質の場合と同様、入射偏波を90゜回転させてシミュレーションを行ったところ、第2の人工媒質においても、有意な偏波依存性は認められなかった。
ここで、本発明の人工媒質において、各グリッドラインには、少なくとも一つの導電性タイルが設けられいることが好ましい。
以下、その理由を説明する。
例えば、図19の人工媒質180を考える。この人工媒質180の第1のグリッドライン110XのピッチPと第2のグリッドライン110YのピッチPは、等しい。この人工媒質180の導電性のタイル140は、X方向の配置ピッチPとY方向の配置ピッチPを有する。そして、各ピッチは、それぞれ、P=2P、P=2Pという関係を有する。この人工媒質180の導電性のタイル140は、その周囲が第1および第2のグリッドラインによって完全に囲まれている。つまり、この人工媒質180の導電性のタイル140は、誘電体層の両面に、いわば「枠付きのタイル」として配置されているとも見なすことができる。言い換えると、図19の人工媒質180は、導電性タイルが全く設けられていないグリッドラインがある。なお、人工媒質180のその他の構成は、前述の人工媒質100と同様である。
このように構成された人工媒質180のシミュレーション結果を、前述の人工媒質100の結果と合わせて図20に示す。シミュレーションには、前述のFIT法を用いた。また、シミュレーションに使用した人工媒質100および180の各パラメータ値を表3に示す。人工媒質の誘電体層111の厚さは、0.6mmとし、誘電体層111の誘電率は、4.25とし、誘電損は、0.006とした。また、繰り返しパターン105の厚さ(片面)は、18μmとした。
Figure 0005327214
図20に示されるように、人工媒質180においては、実効比誘電率(図の細い実線)が磁気共鳴周波数Fo'近傍の周波数(約20GHz)において顕著なピークを示すことがわかる。また、これに付随して、人工媒質180では、周波数Fo'より大きな周波数域(より具体的には、周波数約21〜約25GHzの領域)での実効比誘電率の周波数に対する勾配が、実効比透磁率(図の細い破線)の周波数に対する勾配に比べて大きくなっている。一方、第1の人工媒質100の場合は、同図に示すように、磁気共鳴周波数Fo以降の周波数域において、実効比誘電率(図の太い実線)の周波数に対する勾配は、実効比透磁率(図の太い破線)の周波数に対する勾配とほぼ等しくなっている。前述の理由により、波動インピーダンスZを整合させる上で、周波数Foより大きな周波数域において、実効比誘電率の勾配は、実効比透磁率の周波数に対する勾配にできる限り接近することが好ましい。
従って、このような観点からすれば、人工媒質100の実効比誘電率の変化は、人工媒質180に比べてより好ましい。
なお、図20に示すような比実効誘電率の大きなピークは、いわゆる「枠付きのタイル」を有するパターンが配置された人工媒質において、各パラメータ値(例えば、グリッドラインの幅Wおよび/またはW等)を変化させた場合においても同様に認められた。
以上のことから第1のグリッドラインと第2のグリッドラインの交点は、導電性のタイル上のみに配置されることが好ましいと言える。
以上のことから、本発明の人工媒質において、各グリッドラインには、少なくとも一つの導電性タイルが設けられていることが好ましい。
ここで、上述した人工媒質の製造方法については、実際の製造プロセスを考慮した場合、プレーナープロセス、すなわち、特徴的なパターンを有する平面を積層させる方法により形成できることが好ましい
前述の第2の人工媒質200を実際に試作し、その特性を評価した。人工媒質は、以下の手順で作製した。
印刷プロセスおよびエッチングプロセスにより、BT樹脂製の誘電体基板(三菱瓦斯化学)の表裏面に、図13に示すようなグリッドラインとタイルからなる導電性パターンを形成した。導電性パターンは、銅で形成した。各素子の寸法等は、前述の表2の第2の人工媒質200の欄に示した通りである。なお、誘電体層の比透磁率は、1.0で、比誘電率は、3.4であった。
人工媒質の特性評価は、以下に記載する方法により行った。
図21には、人工媒質の特性測定用の測定装置の概略構成図を示す。この測定装置400は、送信用ホーンアンテナ410と、受信用ホーンアンテナ420と、電波吸収体430と、ベクトルネットワークアナライザー440とを有する。送信用ホーンアンテナ410と、受信用ホーンアンテナ420との間には、測定対象である前述のように製作された人工媒質300が設置される。送信用ホーンアンテナ410〜受信用ホーンアンテナ420までの測定領域全体は、電波吸収体430によって被覆されている。またベクトルネットワークアナライザー440は、同軸ケーブル460を介して、送信用ホーンアンテナ410および受信用ホーンアンテナ420に接続されている。本測定では、送信用ホーンアンテナ410および受信用ホーンアンテナ420には、コニカルホーンアンテナを使用した。送信用ホーンアンテナ410から受信用ホーンアンテナ420までの距離は、320.6mmであり、これらのアンテナ410、420から人工媒質405の表面までの距離は、160mmとした。
このような測定装置400を用いて、次のようにして人工媒質の比誘電率および比透磁率を求めた。まず、ベクトルネットワークアナライザー440を用いて、自由空間法により人工媒質300のSパラメータを計測する。次に、得られた結果から、以下の文献(1)〜(3)に記載されている計算アルゴリズムを用いて、人工媒質300の比誘電率および比透磁率を算出した:
(1)A.M.Nicolson,G.F.Ross,"Measurement of the Intrinsic Properties of Materials by Time Domain Techniques",IEEE Transaction on IM. No.4,Nov.,1970年
(2)W.B.Weir,"Automatic Measurement of Complex Dielectric Constant and Permeability at Microwave Frequencies", Proc. of IEEE,Vol.62,Jan.,1974年
(3)J.B.Jarvis,E.J.Vanzura,"Improved Technique for Determining Complex Permittivity with the Transmission/Reflection Method", IEEE Transaction MTT,vol.38,Aug.,1990年。
得られた結果を図22および図23に示す。図22は、実効比誘電率(図22(a))および実効比透磁率(図22(b))の周波数特性を示したグラフである。また、図23は、S11パラメータ(図23(a))およびS21パラメータ(図23(b))の周波数特性を示したグラフである。なお、図22および図23には、比較のため、前述のシミュレーションによる計算結果(図15および図16の結果)を破線で示している。
この図から、実際に試作した人工媒質においても、シミュレーションによる計算結果と同様の特性が得られていることがわかる。すなわち、本発明による人工媒質では、広い周波数域にわたって、損失の少ない特性が得られることが確認された。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は、2008年2月26日出願の日本特許出願(特願2008−045070)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims (11)

  1. 表面と裏面とを有する誘電体層と、
    前記誘電体層の前記表面と前記裏面の各々に形成され、第1の方向に延在する複数の第1のグリッドライン及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在する複数の第2のグリッドラインと、
    前記誘電体層の前記表面と前記裏面の各々に形成され、前記第1のグリッドラインと前記第2のグリッドラインとが交差する領域に位置する導電性素子とを備え、
    前記誘電体層の厚さ方向に伝播する電磁波が入射された際に、この電磁波により励起される電流を所定の動作周波数において増大させ、かつ前記厚さ方向と平行な面内に電流ループを形成する人工媒質。
  2. 前記第1のグリッドラインと前記第2のグリッドラインは、直交していることを特徴とする請求項1に記載の人工媒質。
  3. 前記複数の第1のグリッドラインおよび/または前記複数の第2のグリッドラインは、同一のピッチで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の人工媒質。
  4. 前記複数の第1のグリッドラインは、同一のピッチで配置されており、前記複数の第2のグリッドラインは、前記複数の第1のグリッドラインと等しいピッチで配置されており、
    前記導電性素子は、前記第1および第2のグリッドラインが交差する部位の全てに配設されかつ前記交差する部位を除く位置には配設されていないことを特徴とする請求項3に記載の人工媒質。
  5. 各導電性素子の形状および寸法は、実質的に同一であることを特徴とする請求項1に記載の人工媒質。
  6. 前記導電性素子は、矩形状または正方形状であることを特徴とする請求項5に記載の人工媒質。
  7. 前記導電性素子は、正方形状であり、前記導電性素子の各辺の延伸方向は、前記第1および第2の方向とは異なることを特徴とする請求項6に記載の人工媒質。
  8. 前記第1および第2のグリッドラインの幅は、実質的に等しく、
    前記正方形状の導電性素子の一辺の長さは、前記第1および第2のグリッドラインの幅よりも広いことを特徴とする請求項7に記載の人工媒質。
  9. 前記第1のグリッドラインと前記第2のグリッドラインは、直交しており、
    前記導電性素子の各辺の方向が前記第1の方向となす最小角度は、45゜であることを特徴とする請求項7に記載の人工媒質。
  10. 前記誘電体層が、厚さ方向に複数積層されて構成されることを特徴とする請求項1に記載の人工媒質。
  11. 表面と裏面とを有する誘電体層と、
    前記誘電体層の前記表面に形成され、互いに離散して配置される複数の第1の導電性素子と、
    前記誘電体層の前記表面に形成され、第1の方向に延在し、前記複数の第1の導電性素子を接続する第1のグリッドラインと、
    前記誘電体層の前記表面に形成され、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在し、前記複数の第1の導電性素子を接続する第2のグリッドラインと、
    前記誘電体層を基準として前記表面に形成された前記複数の第1の導電性素子と対称となるように前記裏面に形成され、互いに離散して配置される複数の第2の導電性素子と、
    前記誘電体層を基準として前記表面に形成された前記第1のグリッドラインと対称となるように前記裏面に形成され、前記第1の方向に延在し、前記複数の第2の導電性素子を接続する第3のグリッドラインと、
    前記誘電体層を基準として前記表面に形成された前記第2のグリッドラインと対称となるように前記裏面に形成され、前記第2の方向に延在し、前記複数の第2の導電性素子を接続する第4のグリッドラインとを備え、
    前記誘電体層の厚さ方向に伝播する電磁波が入射された際に、この電磁波により励起される電流を所定の動作周波数において増大させ、かつ前記厚さ方向と平行な面内に電流ループを形成する人工媒質。
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