JP5326674B2 - Sdh/sonet伝送装置および伝送遅延低減方法 - Google Patents

Sdh/sonet伝送装置および伝送遅延低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、SDH/SONET伝送装置および伝送遅延低減方法に関し、特に、バーチャルコンカチネーション(VCAT:Virtual Concatenation)を用いてクライアントデータをSDH/SONETネットワークを介して伝送するSDH/SONET伝送装置および伝送遅延低減方法に関する。
従来、通信網は電話を中心にして構成され、電話回線の多重伝送方式の国際標準として、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)がITU−T勧告G.703として、また、SONET(Synchronous Optical NETwork)がBellcore規格GR−253−COREとして規定されている。近年、データ通信が音声通信よりも増加し、また、音声電話もIP電話に置き換わり、Ethernet(登録商標)を始めとするデータ通信が大部分を占めるようになってきている。
かくのごときデータ通信を効率良くSDH/SONET回線に収容する技術としてVCAT(Virtual Concatenation)、LCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)などの技術が標準化されている。なお、VCATは、ITU−T勧告G.707として、また、LCASは、ITU−T勧告G.7042として標準化されている。
VCATを用いてデータ伝送経路をSDH/SONETネットワーク上に設定する場合、特許文献1の特開2004−015173号公報「バーチャルコンカチネーションのチャネル変更方法および伝送装置」や特許文献2の特開2005−184301号公報「仮想連結帯域の自動変更方法」に記載のように、既存のSDH/SONETネットワークの空きタイムスロットを利用して、経路が物理的に分散したVCATパスを設定する場合がある。ここで、一部のパスが長い経路長を有する伝送路に設定されると、他の経路を通るパスに比べて大きな遅延差が発生してしまう場合がある。VCATの勧告上、VCG(Virtual Concatenation Group)メンバ内に発生した遅延差は、受信側で最も大きい遅延を持つパスをその他のパスが待つことによって、位相を合わせてからクライアントデータをデマッピングしている。これにより、たとえ1本でも遅延の大きいパスがVCGメンバ内に存在すると、当該VCGを構成するVCATパス全体の遅延量が大きくなってしまうという問題があった。
この問題は、パスを設定する際に人間によりネットワーク設計を綿密に行うことにより回避可能ではあるが、近年、GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)のような自律的にパスを設定するプロトコルも登場し、その結果、思いもかけない遅延差がネットワーク上に発生してしまう可能性がある。なお、GMPLSはIETF勧告REF 3945として標準化されている。
特開2004−015173号公報(第5−7頁) 特開2005−184301号公報(第6−8頁)
通常、図9に示すように、クライアント装置5a,5bからクライアント側データネットワーク1a,1bそれぞれを介してSDH/SONET伝送装置2a,2bから、場合によってはSDH/SONET伝送用中継装置4aを中継して、VCATを用いてSDH/SONETネットワーク3a,3b上にクライアントデータの伝送を行う場合に、次のような問題が発生する。ここに、図9は、SDH/SONETネットワークを構成する一般的な各構成要素を示すネットワーク構成図である。
つまり、例えばSDH/SONET伝送装置2aの送信側にて、図10に示すように、クライアント側データネットワーク1aからの送信クライアントデータ11aを、クライアントデータ処理部6aにて送信用バッファ7aにマッピング待ちデータ12aとして一旦保存する。しかる後、マッピング/デマッピング部8aにて同じ位相に揃えてマッピング処理13aして、マルチフレーム処理部9aを介してSDH/SONET信号処理部10aから位相が揃うようにマッピングされた送信クライアントデータ15aを含む送信SDH/SONETフレーム14aとして送信する。
しかし、VCATパスとして物理的な経路がSDH/SONETネットワーク3a、3bのように複数存在する場合、位相が揃うようにマッピングされた送信SDH/SONETフレーム14aを送信するようにしたとしても、図11に示すように、物理的な経路がSDH/SONETネットワーク3a、3bのように複数存在する場合、SDH/SONET伝送装置2aの受信側に到着する受信クライアントデータ15bを含む受信SDH/SONETフレーム14bには、伝送する経路の違いによって、時間差(遅延差)17aが発生する。
ここに、図10は、図9に示すSDH/SONETネットワークにおけるSDH/SONET伝送装置2aの送信側の動作の一例を示す説明図であり、図11は、図9に示すSDH/SONETネットワークにおけるSDH/SONET伝送装置2aの受信側の動作の一例を示す説明図である。
遅延差17aを伴う受信SDH/SONETフレーム14aを受信した場合、SDH/SONET伝送装置2aの受信側では、SDH/SONET信号処理部10aからマルチフレーム処理部9aを介して受信遅延差吸収用バッファ16aにおいてWait処理18a(待ち合わせ処理)を行うことによってこの遅延差17aを吸収して、VCGを構成する全てのVCATパスで受信する受信SDH/SONETフレーム14bの位相を合わせる。
しかる後、マッピング/デマッピング部8aにて受信クライアントデータ11bにデマッピング処理19aして、クライアントデータ処理部6aに転送している。かくのごとく、SDH/SONET伝送装置2aの受信側にて、各VCATパスの遅延差17aを検出、吸収して、受信SDH/SONETフレーム14bの先頭を揃える方法は、ITU−T勧告G.707に記載されており、SDH/SONETネットワークを用いてクライアントデータを伝送する方法として広く使用されている。
しかし、かくのごとき遅延吸収動作では、1つでも遅延量が大きなVCATパスが存在する場合、当該VCATパス以外の遅延の少ないVCATパスにて伝送されたSDH/SONETフレームはSDH/SONET伝送装置2a、2b内のそれぞれの受信遅延差吸収用バッファ16aに留まることにより、遅延量の大きなVCATパスのフレーム到着を待ってデマッピングされることになる。つまり、どんなに遅延の少ないVCATパスでVCGを構成しようとしても、1つでも遅延の大きいVCATパスがVCGメンバとして存在すれば、SDH/SONETネットワーク全体としての遅延は、最も遅延の大きいVCATパスに合わせたものになってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、バーチャルコンカチネーション(VCAT:Virtual Concatenation)を用いてクライアントデータをSDH/SONETネットワークを介して伝送する際に、伝送遅延の低減が可能であり、かつ、送信クライアントデータが増加した際の対応が可能なSDH/SONET伝送装置および伝送遅延低減方法を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるSDH/SONET伝送装置は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)クライアントから送信されてきた送信クライアントデータを、バーチャルコンカチネーション(VCAT:Virtual Concatenation)を用いてSDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET(Synchronous Optical NETwork)ネットワーク上を伝送するSDH/SONET伝送装置において、前記送信クライアントデータのトラフィック量に応じて、遅延量が大きく、他のVCATパスとの遅延差が大きいVCATパスを自動的にVCG(Virtual Concatenation Group)メンバから一時削除したり、再追加したりするSDH/SONET伝送装置。
本発明のSDH/SONET伝送装置および伝送遅延低減方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の効果は、VCATによりクライアントデータをSDH/SONETネットワークを介して伝送するSDH/SONET伝送装置において、VCGを構成する一部のVCATパスの遅延が大きい場合に、当該VCATパスをマッピング対象から自動的に除外するので、当該VCATパスの遅延の影響を受けずに、SDH/SONETネットワーク全体の遅延量を低減することができる。
第2の効果は、遅延の大きいVCATパスをマッピング対象から除外した状態であっても、送信クライアントデータの増加により、SDH/SONETネットワーク側の帯域が不足した場合には、除外していたVCATパスを自動的に再度追加し直すので、ネットワーク管理者の負担を低減することができる。
本発明に係るSDH/SONET伝送装置の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の送信側の動作の一例を示す説明図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の送信側の動作の他の例を示す説明図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の送信側の動作のさらに異なる例を示す説明図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作の一例を示す説明図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作の他の例を示す説明図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作のさらに異なる例を示す説明図である。 図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作のさらに異なる例を示す説明図である。 SDH/SONETネットワークを構成する一般的な各構成要素を示すネットワーク構成図である。 図9に示すSDH/SONETネットワークにおけるSDH/SONET伝送装置の送信側の動作の一例を示す説明図である。 図9に示すSDH/SONETネットワークにおけるSDH/SONET伝送装置の受信側の動作の一例を示す説明図である。
以下、本発明によるSDH/SONET伝送装置および伝送遅延低減方法の好適な実施例について添付図を参照して説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、ITU−T勧告G.707において定められているVCAT(Virtual Concatenation)を用いたSDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET(Synchronous Optical NETwork)ネットワーク上のデータ伝送技術において、伝達される経路の違いにより発生するVCATパスの遅延差が大きい場合に、クライアント側インタフェースから受けるトラフィック量に応じて、遅延量が大きく、他のVCATパスとの遅延差が大きいVCATパスを自動的にVCG(Virtual Concatenation Group)メンバから一時削除したり、再度追加し直したりすることにより、SDH/SONETネットワーク全体の伝送路遅延を効率的に低減することを特徴としている。
つまり、本発明においては、SDH/SONET伝送装置の送信側にて、設定されたVCGを形成する各VCATパスの中で、いずれかのVCATパスについて遅れが大きく、他のVCATパスに比しあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差を検出した場合、ITU−T勧告G.7042にて規格化されているLCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)技術にて使用されているコントロールワード“DNU(Do Not Use)”送信シーケンスを利用して、遅延量が大きく、前記遅延差閾値以上の遅延差が生じたVCATパスを自律的に使用しないように制御する。これにより、残った遅延量の少ないVCATパスのみを用いてVCGを構成し、SDH/SONET伝送装置の受信側の受信遅延差吸収用バッファ16aによる無駄なWait処理(待ち合わせ処理)を省き、SDH/SONETネットワーク全体の遅延量を低減することを可能にしている。
また、遅延量の大きいVCATパスを未使用にしている状態で、クライアント側データネットワークからの送信クライアントデータのデータ量が急増して、使用しているSDH/SONETネットワークのVCATパスの帯域のみでは、クライアントデータを伝送できなくなった場合、かかる輻輳事態を検出して、SDH/SONET伝送装置の送信側にてコントロールワードを、コントロールワード“DNU”から、本発明にて新規に定めるコントロールワード“位相合わせ開始”に切り替えて送信した後、コントロールワード“NORM(Normal)”に設定するシーケンスを使用することにより、未使用にしていた遅延量の大きいVCATパスを再度VCGメンバとしてデータ伝送に使用するように、自律的に復帰させて、帯域を拡大し、クライアントデータを伝送することを可能とする。
なお、伝送ネットワークの使用状態として、SDH/SONETネットワーク側の帯域は、通常、クライアント側が実際に使用する帯域に対して余裕を持って設定されているため、運用中に使用される帯域は設定帯域と比べて小さい場合が多い。本発明は、かかるSDH/SONETネットワークの現状に着目し、SDH/SONETネットワーク側の設定帯域に対してクライアントデータの伝送量が小さい場合には、遅延量が大きいVCATパスを自動的に削除し、VCATパス全体の遅延量を低減させることを目的としている。ただし、クライアント側から送信クライアントデータが大量に送信されてきた場合は、SDH/SONETネットワーク側で自動的に削除されていた遅延量が大きいVCATパスを元に戻し、設定値通りの帯域を確保することも必要となる。本発明は、かかる事態にも対応可能とするため、SDH/SONETフレームへのマッピング待ちとして一時保存されている送信用バッファのデータ量を監視し、該データ量があらかじめ定めた送信用バッファ閾値を超えた状態になった場合には、遅延量が大きいパスとして一時削除していたVCATパスを再度追加し直して、帯域を元の設定帯域通りに復帰させるシーケンスも用意している。
(実施形態の構成)
本発明に係るSDH/SONET伝送装置の構成例について、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係るSDH/SONET伝送装置の内部構成の一例を示すブロック構成図である。図1に示すSDH/SONET伝送装置2は、図10に示す従来のSDH/SONET伝送装置2aに対して、送信用のSDH/SONETフレームへのマッピングを待つための送信用バッファ7aにて溜まる送信クライアントデータの量があらかじめ定めた一定の送信用バッファ閾値を超えた際にその旨の信号を送信する送信用バッファ閾値超過信号送信部20および送信用バッファ閾値超過信号伝達回路21をさらに追加している。
また、図1のLCAS管理部23には、図10に示す従来のSDH/SONET伝送装置2aの場合とは異なり、あらかじめ定めた一定の遅延差閾値以上の遅延差をマルチフレーム処理部9a内の受信側処理部27において検出された際に、コントロールワード
“DNU”を送信する指示となるDNU送信指示信号を、送信側制御信号伝達回路24を介してマルチフレーム処理部9a内の送信側処理部26に送信する機能を備えている。
さらに、図1のLCAS管理部23には、送信用バッファ7aにマッピング待ちデータとして一時保存されている送信クライアントデータがあらかじめ定めた送信用バッファ閾値を超過したことを示す送信用バッファ閾値超過信号を送信用バッファ閾値超過信号伝達回路21を介して受信した際に、送信側制御信号伝達回路24を介してマルチフレーム処理部9a内の送信側処理部26に“DNU”の送信指示を停止した後、送信側制御信号伝達回路24を介してマルチフレーム処理部9a内の当該送信側処理部26に“位相合わせ開始”信号を送信し、LCASシーケンスの手順によって未使用としていたVCATパスへのマッピングを再開する機能を、図10に示す従来のSDH/SONET伝送装置2aに対して追加している。
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に本発明に係る一実施形態として示したSDH/SONET伝送装置2の動作を送信側と受信側とにそれぞれに分けて以下に説明する。まず、送信側の動作について図2を用いて説明する。図2は、図1に示すSDH/SONET伝送装置2の送信側の動作の一例を示す説明図である。図2には、複数のSDH/SONETネットワーク3a、3bが存在していて、VCGを構成するいずれか特定のVCATパスに遅れが生じてあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差17aが検出された場合の送信側の動作例について示している。
通常のLCAS動作において、LCAS管理部23は、マルチフレーム処理部9a内にある受信側処理部27にて検知した遅延差17aをVCGメンバとして登録されている全VCATパス分について監視している。ここで、例えばSDH/SONETネットワーク3a経由の受信SDH/SONETフレーム14bがSDH/SONETネットワーク3b経由の受信SDH/SONETフレーム14bに対してあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差17aが生じていることを検出すると、LCAS管理部23は、送信側制御信号伝達回路24を経由して、該遅延差閾値以上の遅延差17aが生じているVCATパスの送信側処理部26に対してDNU送信指示信号29を送信する。なお、あらかじめ定めた遅延差閾値は、ネットワーク管理者が自由に設定できる値である。
LCAS管理部23からのDNU送信指示信号29を受信した送信側処理部26は、対向装置へ送信する送信SDH/SONETフレーム14aに対して、コントロールワード“DNU”30を挿入する処理を開始する。また、この際、マッピング/デマッピング部8aにおけるマッピング処理13aについては、LCAS管理部23からマッピング/デマッピング制御用回路22を経由してマッピング停止信号28を受信することによって、クライアントデータ処理部6a内の送信用バッファ7aのマッピング待ちデータ12aを、コントロールワード“DNU”30を送信したVCATパスに対しては、送信クライアントデータ11aのマッピングを行わない動作に切り替える。ここで、マッピング/デマッピング部8aにおけるコントロールワード“DNU”を送信したVCATパスに対してのマッピング動作の停止は、ITU−T勧告G.7042に規定されている動作手順を使用して行う。
次に、あらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差17aが発生しているVCATパスのマッピング動作を停止している図2の状態において、クライアント側データネットワーク1aからの送信クライアントデータ11aが増加して、送信用バッファ7aにマッピング待ちデータ12aとして一時保存されている送信クライアントデータ11aがあらかじめ定めた送信用バッファ閾値を超過した場合の動作について、図3を用いて説明する。図3は、図1に示すSDH/SONET伝送装置2の送信側の動作の他の例を示す説明図であり、あらかじめ定めた送信用バッファ閾値を超過する送信クライアントデータ11aが発生した場合のSDH/SONET伝送装置の送信側の動作について示している。
図3において、クライアント側データネットワーク1aから送信されてきた送信クライアントデータ11aは、マッピング/デマッピング部8aにてマッピングされるまで待ち合わせるために、クライアントデータ処理部6a内にある送信用バッファ7aに一時保存される。ここで、VCGを構成する全メンバを合計した帯域がクライアント側データネットワーク1aから送信されてくる送信クライアントデータ11aのデータレートよりも小さい場合、送信用バッファ7aに溜まるマッピング待ちデータ12aのデータ量は増加することになる。該マッピング待ちデータ12aのデータ量があらかじめ定めた送信用バッファ閾値31を超えた場合、送信用バッファ閾値超過信号送信部20から、送信用バッファ閾値超過信号32が送信用バッファ閾値超過信号伝達回路21を介してLCAS管理部23に送信される。
該送信用バッファ閾値超過信号32を受信したLCAS管理部23は、遅延差閾値以上の遅延差17aが生じているVCATパスの送信側処理部26に対して今まで送信していたDNU送信指示信号29の送信を停止し、その代わり、位相合わせ開始送信指示信号35を送信側制御信号伝達回路24を介して送信する。位相合わせ開始送信指示信号35を受信した送信側処理部26は、対向装置へ送信する送信SDH/SONETフレーム14aに対して、コントロールワード“位相合わせ開始”36を挿入する処理を開始する。
ここで、コントロールワード“位相合わせ開始”36は、ITU−T勧告G.7042に規定されているLCASのコントロールワードの定義には存在しないものであり、ITU−T勧告G.7042のLCAS勧告上においては予備となっている値例えば「1110」をコントロールワード“位相合わせ開始”として、新たに定義することにする。ただし、コントロールワード“位相合わせ開始”36のLCASシーケンス上の取り扱いについては、LCAS勧告上で定められているコントロールワード“DNU”30と全く同じものとする。
また、コントロールワード“位相合わせ開始”36は、LCASシーケンス上はコントロールワード“DNU”30と全く同じであるが、図6として後述するように、マッピング/デマッピング部8aにおける位相合わせ開始のトリガ用として使用される。コントロールワード“位相合わせ開始”36を送信SDH/SONETフレーム14aに挿入して対向装置へ送信した後、LCAS管理部23は、マッピング/デマッピング制御用回路22を経由してマッピング開始信号33をマッピング/デマッピング部8aに対して送信し、今までマッピング動作を停止していたVCATパスに関するマッピング処理13aを再開させる。
なお、今までマッピング動作を停止していたVCATパスの送信SDH/SONETフレーム14aへのマッピングを再開する際、送信SDH/SONETフレーム14aには、コントロールワード“NORM(Normal)”34の値が挿入される。また、このコントロールワード“NORM”34は、ITU勧告のLCAS勧告上で定義されているものをそのまま使用する。
SDH/SONETネットワーク3aを通るVCATパスに対してのマッピング動作を再開した後は、送信用バッファ7aに一時保存されているマッピング待ちデータ12aが送信用バッファ閾値31を下回るデータ量になるまで、送信用バッファ閾値超過信号送信部20は送信用バッファ閾値超過信号32をLCAS管理部23に対して送信し続ける。この際の動作を図4に示す。図4は、図1に示すSDH/SONET伝送装置2の送信側の動作のさらに異なる例を示す説明図であり、送信用バッファ7aに一時保存されているマッピング待ちデータ12aがあらかじめ定めた送信用バッファ閾値31を超えている限り、送信用バッファ閾値超過信号送信部20は送信用バッファ閾値超過信号32をLCAS管理部23に対して送信し続ける動作を説明している。
つまり、図4に示すように、LCAS管理部23は、送信用バッファ閾値超過信号送信部20からの送信用バッファ閾値超過信号32を受信している限り、例えば、SDH/SONETネットワーク3aから受信する受信SDH/SONETフレーム14bに関するVCATパスの遅延差17aがあらかじめ定めた遅延差閾値以上になっていたとしても、DNU送信指示信号29を当該VCATパスに該当する送信側処理部26に対して送信することはない。送信用バッファ閾値超過信号送信部20からの送信用バッファ閾値超過信号32をLCAS管理部23が受信しなくなった場合に、再度、図2に示す動作に戻ることになる。しかる後において、遅延差17aがあらかじめ定めた遅延差閾値以上になっているVCATパスを検出した場合に、該遅延差閾値以上になっているVCATパスに該当する送信側処理部26に対してDNU送信指示信号29を送信することによって、当該VCATパスに対して、コントロールワード“DNU”30を挿入するようにして、当該VCATパスを主信号の送信用に使用しない動作に切り替える。
なお、従来のLCASシーケンスにおいては、通常、SDH/SONET装置が吸収することができる限界値または通信キヤリアがSDH/SONETネットワークとして許容することができる遅延の限界値が遅延量の閾値として設定されており、該限界値を超えた遅延が検出されるVCATパスは障害と判断されて、自動的に削除され、しかる後は、何らかの理由(例えばネットワークの再設計など)により当該遅延が解消されるまでは、遅延が検出されるVCATパスは主信号の導通用としては使用されることはない。
これに対して、本実施形態における前記遅延差閾値は、前述したように、障害と判断される直前の遅延量が特定のVCATパスに発生している場合を想定しており、前記遅延差閾値を超える遅延量であっても、SDH/SONET装置2およびSDH/SONETネットワーク3a,3bとして許容している遅延量であり、そのままの状態では、特定のVCATパスに発生する該遅延量がVCGを構成する全てのVCATパスの遅延を引き起こすことになるという場合を想定している。
このため、本実施形態においては、前述したように、特定の1ないし数本のVCATパスの遅延が、VCGを構成する全パスに対して影響を及ぼさないように、遅延量が大きく、前記遅延差閾値以上の遅延差となるVCATパスを、前述したような“DNU(Do Not Use)”送信シーケンスを応用した本実施形態独自の方法によってVCGの対象から削除することにより、ネットワーク全体の遅延量を抑えることを可能としている。さらに、その後のクライアントからの送信クライアントデータのトラフィック量がSDH/SONETネットワーク全体の帯域よりも大きくなった場合には、本実施形態独自の“位相合わせ”動作を自動的に実施させることによって、対象から削除していたVCATパスを即座にVCGに再度追加し直して帯域を復旧させる動作も可能としている。
次に、受信側の動作について図5を用いて説明する。図5は、図1に示すSDH/SONET伝送装置2の受信側の動作の一例を示す説明図である。図5には、通常状態において、対向装置からコントロールワード“DNU”30が挿入された受信SDH/SONETフレーム14bを受信した際の動作を示している。
マルチフレーム処理部9a内にある受信側処理部27にて受信SDH/SONETフレーム14bに挿入されているコントロールワード“DNU”30を対向装置側から受信すると、LCAS管理部23に対して、受信側制御信号伝達回路25を経由してDNU受信通知38を送信することにより、対向装置からコントロールワード“DNU”30を受信したことを通知する。
該DNU受信通知38を受信したLCAS管理部23は、マッピング/デマッピング制御用回路22を経由してデマッピング停止信号37をマッピング/デマッピング部8aに対して送信することにより、コントロールワード“DNU”30を受信したVCATパスで受信する受信SDH/SONETフレーム14bをデマッピング処理19aの対象としないように制御する。
以上のコントロールワード“DNU”30受信時の動作は、LCAS勧告に規定されているシーケンスを使用して行う。また、コントロールワード“DNU”30を受信したVCATパスで受信する受信SDH/SONETフレーム14bをデマッピング処理19aの対象としないようにする動作に伴い、コントロールワード“DNU”30を受信したVCATパスを受信遅延差吸収用バッファ16aにおけるVCGの位相合わせ対象から除外するように動作する。
図2にて前述したSDH/SONET伝送装置2の送信側におけるDNU送信状態および遅延差の大きいVCATパスをマッピング対象から除外する動作と、図5に示すSDH/SONET伝送装置2の受信側におけるDNU受信パスをデマッピングおよびVCGの位相合わせ対象から除外する動作の完了とにより、SDH/SONETネットワークの遅延を減少させるシーケンスが完了する。
次に、マルチフレーム処理部9a内にある受信側処理部27にて、対向装置から受信する受信SDH/SONETフレーム14bに挿入されているコントロールワードが“DNU”30から“位相合わせ開始”36に変化した際の動作を、図6を用いて説明する。図6は、図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作の他の例を示す説明図であり、受信SDH/SONETフレーム14bに挿入されているコントロールワードが“DNU”30から“位相合わせ開始”36に変化した際の受信側の動作を示している。
図6において、マルチフレーム処理部9a内にある受信側処理部27にて受信SDH/SONETフレーム14bに挿入されているコントロールワード“位相合わせ開始”36を対向装置側から受信すると、LCAS管理部23に対して、受信側制御信号伝達回路25を経由して、位相合わせ開始通知40を送信することにより、対向装置からコントロールワード“位相合わせ開始”36を受信したことを通知する。
該位相合わせ開始通知40を受信したLCAS管理部23は、マッピング/デマッピング制御用回路22を経由して位相合わせ開始信号39をマッピング/デマッピング部8aに対して送信することにより、コントロールワード“位相合わせ開始”36を受信したVCATパスの受信クライアントデータとVCGを構成するその他のVCATパスの受信クライアントデータとの間の位相合わせを開始することを指示する。
LCAS管理部23から該位相合わせ開始信号39を受信したマッピング/デマッピング部8aは、図7に示すように、受信遅延差吸収用バッファ16aにおけるWait処理18a(待ち合わせ処理)により、コントロールワード“位相合わせ開始”36を受信したVCATパスの受信SDH/SONETフレーム14bとVCGを構成するその他のVCATパスの受信SDH/SONETフレーム14bとの間の位相合わせを行う。図7は、図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作のさらに異なる例を示す説明図であり、LCAS管理部23から位相合わせ開始信号39を受信した際のマッピング/デマッピング部8aの動作を示している。
図7において、位相合わせ開始信号39をLCAS管理部23から受信したマッピング/デマッピング部8aは、コントロールワード“位相合わせ開始”36を受信したVCATパスの受信SDH/SONETフレーム14bとVCGを構成するその他のVCATパスの受信SDH/SONETフレーム14bとの間の位相を合わせるように、その他のVCATパスの受信遅延差吸収用バッファ16aに対してWait処理18aを実施する。なお、当該位相を合わせる動作は、ITU−T勧告G.707において定められているVCATのマルチフレームを使用した際の位相合わせの動作をそのまま使用している。かくのごとき位相合わせの動作により、コントロールワード“位相合わせ開始”36を含む受信SDH/SONETフレーム14bを含め、VCGを構成する全VCATパスにおいて各受信SDH/SONETフレームの位相が揃い、マッピング/デマッピング部8aにおいて、全VCATパスの受信クライアントデータに関してデマッピング処理19aを行うことが可能となる。
図7の動作により、コントロールワード“位相合わせ開始”36を含む受信SDH/SONETフレーム14bを含め、VCGを構成する全VCATパスにおいて位相が揃い、マッピング/デマッピング部8aにおいて、全VCATパスの受信クライアントデータに関してデマッピング処理19aを行う状態になると、以降は、図8に示すように、図11として前述した従来のSDH/SONETネットワーク上でのVCATパス遅延吸収動作と同様の動作となる。図8は、図1に示すSDH/SONET伝送装置の受信側の動作のさらに異なる例を示す説明図であり、位相合わせ後の動作を示している。
図8のVCGを構成する全VCATパスの位相合わせ動作を実施している状態において、対向装置から特定のVCATパスについてコントロールワード“DNU”が挿入された受信SDH/SONETフレームを受信すると、再度、図5に示す動作を行うことになり、当該VCATパスをデマッピング処理19aの対象から除外する動作が実施される。
図3,4にて前述したSDH/SONET伝送装置2の送信側におけるVCATパスをマッピング対象に再度追加する動作と、図6,7,8に示すSDH/SONET伝送装置2の受信側におけるVCGの位相合わせおよびVCATパスのデマッピング対象への再追加動作の完了とにより、送信クライアントデータ量が増加した場合における遅延の大きいVCATパスの自動再追加シーケンスが完了する。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下に記載するような効果が得られる。
第1の効果は、VCATによりクライアントデータをSDH/SONETネットワークを介して伝送するSDH/SONET伝送装置2において、VCGを構成する一部のVCATパスの遅延が大きい場合に、当該VCATパスをマッピング対象から自動的に除外するので、当該VCATパスの遅延の影響を受けずに、SDH/SONETネットワーク全体の遅延量を低減することができる。
第2の効果は、遅延の大きいVCATパスをマッピング対象から除外した状態であっても、送信クライアントデータの増加により、SDH/SONETネットワーク側の帯域が不足した場合には、除外していたVCATパスを自動的に再度追加し直すので、ネットワーク管理者の負担を低減することができる。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)対向装置から受信するいずれかのVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量が大きく、他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量に比しあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差である場合、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームにITU勧告で規定されているコントロールワード“DNU(Do Not Use)”を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を抑止することにより、当該SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGから一時削除する上記(1)のSDH/SONET伝送装置。
(3)対向装置からコントロールワード“DNU”を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を抑止するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を抑止することにより、当該SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGから一時削除する上記(2)のSDH/SONET伝送装置。
(4)前記送信クライアントデータをマッピングするために一時保存している送信用バッファのデータ量が、あらかじめ定めた送信バッファ閾値を超過した場合、送信側のSDH/SONET装置において一時削除したVCATパスの送信SDH/SONETフレームに、位相合わせの開始を指示するコントロールワード“位相合わせ開始”を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開させることにより、当該SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直す上記(2)または(3)のSDH/SONET伝送装置。
(5)一時削除した前記VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開する際に、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームに挿入するコントロールワードを前記コントロールワード“位相合わせ開始”からITU勧告で規定されているコントロールワード“NORM(Normal)”に切り替えて、対向装置へ送信する上記(4)のSDH/SONET伝送装置。
(6)対向装置からコントロールワード“位相合わせ”を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を再開するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を再開することにより、当該SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直す上記(4)または(5)のSDH/SONET伝送装置。
(7)クライアントから送信されてきた送信クライアントデータを、バーチャルコンカチネーション(VCAT:Virtual Concatenation)を用いてSDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET(Synchronous Optical NETwork)ネットワーク上を伝送するSDH/SONET伝送装置における伝送遅延低減方法であって、前記送信クライアントデータのトラフィック量に応じて、遅延量が大きく、他のVCATパスとの遅延差が大きいVCATパスを自動的にVCG(Virtual Concatenation Group)メンバから一時削除したり、再追加したりする伝送遅延低減方法。
(8)対向装置から受信するいずれかのVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量が大きく、他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量に比しあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差である場合、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームにITU勧告で規定されているコントロールワード“DNU(Do Not Use)”を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を抑止することにより、SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGから一時削除する上記(7)の伝送遅延低減方法。
(9)対向装置からコントロールワード“DNU”を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を抑止するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を抑止することにより、SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGから一時削除する上記(8)の伝送遅延低減方法。
(10)前記送信クライアントデータをマッピングするために一時保存している送信用バッファのデータ量が、あらかじめ定めた送信バッファ閾値を超過した場合、送信側のSDH/SONET装置において一時削除したVCATパスの送信SDH/SONETフレームに、位相合わせの開始を指示するコントロールワード“位相合わせ開始”を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開させることにより、SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直す上記(8)または(9)の伝送遅延低減方法。
(11)一時削除した前記VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開する際に、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームに挿入するコントロールワードを前記コントロールワード“位相合わせ開始”からITU勧告で規定されているコントロールワード“NORM(Normal)”に切り替えて、対向装置へ送信する上記(10)の伝送遅延低減方法。
(12)対向装置からコントロールワード“位相合わせ”を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を再開するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を再開することにより、SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直す上記(10)または(11)の伝送遅延低減方法。
1a,1b クライアント側データネットワーク
2a.2b SDH/SONET伝送装置
2 SDH/SONET伝送装置
3a、3b SDH/SONETネットワーク
4a SDH/SONET伝送用中継装置
5a,5b クライアント装置
6a クライアントデータ処理部
7a 送信用バッファ
8a マッピング/デマッピング部
9a マルチフレーム処理部
10a SDH/SONET信号処理部
11a 送信クライアントデータ
11b 受信クライアントデータ
12a マッピング待ちデータ
13a マッピング処理
14a 送信SDH/SONETフレーム
14a 送信SDH/SONETフレーム
14b 受信SDH/SONETフレーム
14b 受信SDH/SONETフレーム
14b 受信SDH/SONETフレーム
15a 送信クライアントデータ
15b 受信クライアントデータ
16a 受信遅延差吸収バッファ
17a 時間差(遅延差)
18a Wait処理
19a デマッピング処理
20 送信用バッファ閾値超過信号送信部
21 送信用バッファ閾値超過信号伝達回路
22 マッピング/デマッピング制御用回路
23 LCAS管理部
24 送信側制御信号伝達回路
25 受信側制御信号伝達回路
26 送信側処理部
27 受信側処理部
28 マッピング停止信号
29 DNU送信指示信号
30 コントロールワード“DNU”
31 送信用バッファ閾値
32 送信用バッファ閾値超過信号
33 マッピング開始信号
34 コントロールワード“NORM”
35 位相合わせ開始送信指示信号
36 コントロールワード“位相合わせ開始”
37 デマッピング停止信号
38 DNU受信通知
39 位相合わせ開始信号
40 位相合わせ開始通知

Claims (8)

  1. クライアントから送信されてきた送信クライアントデータを、バーチャルコンカチネーション(VCAT:Virtual Concatenation)を用いてSDH(Synchronous DigitalHierarchy)/SONET(Synchronous Optical NETwork)ネットワーク上を伝送するSDH/SONET伝送装置において、前記送信クライアントデータのトラフィック量に応じて、遅延量が大きく、他のVCATパスとの遅延差が大きいVCATパスを自動的にVCG(Virtual Concatenation Group)メンバから一時削除したり、再追加したりし、
    対向装置から受信するいずれかのVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量が大きく、他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量に比しあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差である場合、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームにITU勧告で規定されているコントロールワード"DNU(Do Not Use)"を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を抑止することにより、当該SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGから一時削除し、
    前記送信クライアントデータをマッピングするために一時保存している送信用バッファのデータ量が、あらかじめ定めた送信バッファ閾値を超過した場合、送信側のSDH/SONET装置において一時削除したVCATパスの送信SDH/SONETフレームに、位相合わせの開始を指示するコントロールワード"位相合わせ開始"を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開させることにより、当該SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直す
    ことを特徴とするSDH/SONET伝送装置。
  2. 対向装置からコントロールワード"DNU"を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を抑止するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を抑止することにより、当該SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGから一時削除することを特徴とする請求項に記載のSDH/SONET伝送装置。
  3. 一時削除した前記VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開する際に、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームに挿入するコントロールワードを前記コントロールワード"位相合わせ開始"からITU勧告で規定されているコントロールワード"NORM(Normal)"に切り替えて、対向装置へ送信することを特徴とする請求項に記載のSDH/SONET伝送装置。
  4. 対向装置からコントロールワード"位相合わせ"を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を再開するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を再開することにより、当該SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直すことを特徴とする請求項1または3に記載のSDH/SONET伝送装置。
  5. クライアントから送信されてきた送信クライアントデータを、バーチャルコンカチネーション(VCAT:Virtual Concatenation)を用いてSDH(Synchronous DigitalHierarchy)/SONET(Synchronous Optical NETwork)ネットワーク上を伝送するSDH/SONET伝送装置における伝送遅延低減方法であって、前記送信クライアントデータのトラフィック量に応じて、遅延量が大きく、他のVCATパスとの遅延差が大きいVCATパスを自動的にVCG(Virtual Concatenation Group)メンバから一時削除したり、再追加したりし、
    対向装置から受信するいずれかのVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量が大きく、他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームの遅延量に比しあらかじめ定めた遅延差閾値以上の遅延差である場合、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームにITU勧告で規定されているコントロールワード"DNU(Do Not Use)"を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を抑止することにより、SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGから一時削除し、
    前記送信クライアントデータをマッピングするために一時保存している送信用バッファのデータ量が、あらかじめ定めた送信バッファ閾値を超過した場合、送信側のSDH/SONET装置において一時削除したVCATパスの送信SDH/SONETフレームに、位相合わせの開始を指示するコントロールワード"位相合わせ開始"を挿入して、対向装置へ送信するとともに、当該VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開させることにより、SDH/SONET装置の送信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直す
    ことを特徴とする伝送遅延低減方法。
  6. 対向装置からコントロールワード"DNU"を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を抑止するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を抑止することにより、SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGから一時削除することを特徴とする請求項に記載の伝送遅延低減方法。
  7. 一時削除した前記VCATパスへ前記送信クライアントデータをマッピングする動作を再開する際に、当該VCATパスの送信SDH/SONETフレームに挿入するコントロールワードを前記コントロールワード"位相合わせ開始"からITU勧告で規定されているコントロールワード"NORM(Normal)"に切り替えて、対向装置へ送信することを特徴とする請求項に記載の伝送遅延低減方法。
  8. 対向装置からコントロールワード"位相合わせ"を挿入した受信SDH/SONETフレームをいずれかのVCATパスで受信した際に、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームとVCGを構成する他のVCATパスの受信SDH/SONETフレームとの位相合わせを行う動作を再開するとともに、当該VCATパスの受信SDH/SONETフレームをデマッピングする動作を再開することにより、SDH/SONET装置の受信側において当該VCATパスをVCGに再度追加し直すことを特徴とする請求項5または7に記載の伝送遅延低減方法。
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