JP5316337B2 - 画像認識システム、方法、及び、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像認識システム、方法、及び、プログラムに関し、更に詳しくは、入力画像から所定の図形を検出する画像認識システム、方法、及び、プログラムに関する。
画像認識システムは、入力画像から所定の形状の図形を検出するシステムである。特許文献1は、画像認識機能を備えた車載ナビゲーション装置が記載された発明である。特許文献1に記載の車載ナビゲーション装置は、車両にカメラを搭載し、走行中の車両が撮影した画像に対して画像認識を行い、自車両が一般道路を走行中であるか、又は、高速道を走行中であるかを判別する機能を有している。
図13は、特許文献1に記載の車載ナビゲーション装置の画像認識機能部分の構成を示している。画像入力装置1300は、車両周囲の状況を撮影するカメラである。画像入力装置1300は、助手席側のドアのドアミラー付近に設置される。エッジ処理手段1301は、画像入力装置1300が入力した周囲画像に対してエッジ検出処理を行う。
画像データベース1303には、一般道路特定画像と、高速道路特定画像とが記憶されている。一般道路特定画像は、一般道路特有の特徴物、例えば、信号機、一般道路専用標識、一般道路専用標示、一般道路専用標示板などを撮影し、撮影した画像に対してエッジ検出処理などを施して生成された画像である。高速道路特定画像は、高速道路特有の特徴物、例えば、ETC(Electronic Toll Collection System)ゲート、料金所、高速道路専用標識などを撮影し、撮影した画像に対してエッジ検出処理などを施して生成された画像である。
パターンマッチング手段1302は、エッジ処理手段1301でエッジが検出された周囲画像と、画像データベース1303に記憶されている一般道路特定画像及び高速道路特定画像とのパターンマッチングを行う。現在位置判定手段1304は、パターンマッチング手段1302でのパターンマッチング結果に従って、自車両が一般道路を走行中であるか、又は、高速道路を走行中であるかを判定する。
特開2006−317286号公報(第11頁、図3) 特開2009−169510号公報
画像認識システムで検出する検出対称の図形として、対称線分図形を考える。対称線分図形とは、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、所定の方向に平行に延びる少なくとも一対の線分(垂直線分対)と、所定の方向に対して傾いて延びる少なくとも一対の線分(斜線分対)とを有する図形である。特許文献1では、対称線分図形に対応する画像が、一般道路特定画像又は高速道路特定画像として、画像データベース1303に記憶される。パターンマッチング手段1302は、パターンマッチングに基づく手法を用いて、対称線分図形に該当する画像(パターン)が、画像入力装置1300が入力する周囲画像に含まれるか否かを判定する。或いは、パターンマッチング手段1302は、周囲画像と、対称線分図形に該当する画像とが一致するか否かを判定する。
図14は、周囲画像と、検出対象のパターン画像とを示している。パターン画像1401は、対称線分図形に対応した画像である。周囲画像1400が、パターン画像1401よりも広い場合、パターンマッチング手段1302は、図14に示すように、周囲画像1400中の複数の位置を切り出して、パターン画像1401に一致するパターンがあるか否かを調べる必要がある。このため、特許文献1では、2次元的な処理であるマッチング処理を多数回行う必要があり、低処理量で、対称線分図形を検出することができない。また、画像全体パターンマッチングする場合は、画像データベース1303に多数の場面ごとの画像を用意し、それらに対してパターンマッチングを行う必要がある。このため、やはり、低処理量で、対称線分図形を検出することはできない。
本発明は、上記に鑑み、低処理量で、対称線分図形を検出可能な画像認識システム、方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、前記所定の方向に平行に延びる垂直線分対と、前記所定の方向に対して傾いて延びる斜線分対とを有する対称線分図形を含む入力画像から、前記垂直線分対上を通る一対の垂直線を検出する垂直線分対検出手段と、前記検出された一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出手段と、前記検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、前記入力画像から、前記斜線分対上を通る一対の斜線を検出する対称斜線分対検出手段と、前記入力画像における、前記検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する判定手段とを備える画像認識システムを提供する。
本発明は、コンピュータを用いて、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、前記所定の方向に平行に延びる垂直線分対と、前記所定の方向に対して傾いて延びる斜線分対とを有する対称線分図形を認識する画像認識方法であって、前記コンピュータが、前記対称線分図形を含む入力画像から、前記垂直線分対上を通る一対の垂直線を検出する垂直線分対検出ステップと、前記コンピュータが、前記検出した一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出ステップと、前記コンピュータが、前記検出した中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、前記入力画像から、前記斜線分対上を通る一対の斜線を検出する対称斜線分対検出ステップと、前記コンピュータが、前記入力画像における、前記検出した一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する判定ステップとを有する画像認識方法を提供する。
本発明は、コンピュータに、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、前記所定の方向に平行に延びる垂直線分対と、前記所定の方向に対して傾いて延びる斜線分対とを有する対称線分図形を認識する処理を実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、前記対称線分図形を含む入力画像から、前記垂直線分対上を通る一対の垂直線を検出する垂直線分対検出処理と、前記検出された一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出処理と、前記検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、前記入力画像から、前記斜線分対上を通る一対の斜線を検出する対称斜線分対検出処理と、前記入力画像における、前記検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する判定処理とを実行させるプログラムを提供する。
本発明の画像認識システム、方法、及び、プログラムは、低処理量で、対称線分図形を検出することができる。
本発明の一実施形態の画像認識システムを示すブロック図。 対称線分図形を示す図。 斜線対上を通る一対の斜線の検出を示す図。 動作手順を示すフローチャート。 本発明の一実施例の画像認識システムを示すブロック図。 実施例の画像認識システムを搭載した車両を示す図。 二輪車用誘導線を示す図。 特徴点画像と特徴値和分布とを示す図。 垂直線分対と標示中央線と示す図。 Hough変換の結果を示す図。 線分周囲領域を示す図。 実施例の画像認識システムの動作手順を示すフローチャート。 特許文献1に記載の車載ナビゲーション装置の画像認識機能部分を示すブロック図。 周囲画像と、検出対象のパターン画像とを示す図。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の画像認識システムを示している。画像認識システムは、画像入力装置10と、プログラム制御で動作するコンピュータ(中央処理装置、プロセッサ、データ処理装置)20とを備える。コンピュータ20は、特徴点抽出手段21、垂直線分対検出手段22、中央線検出手段23、対称斜線分対検出手段24、判定手段25、及び、出力手段26を備える。コンピュータ20内の各手段の機能は、コンピュータ20が所定のプログラムに従って動作することで実現できる。
画像入力装置10は、カメラやイメージセンサなどの撮像装置である。或いは、画像入力装置10は、何らかの手段を用いて作成された画像を、コンピュータ20に入力する装置であってもよい。画像入力装置10は、検出対象の対称線分図形を含む画像を、コンピュータ20に入力する。コンピュータ20は、画像入力装置10が入力した画像から、対称線分図形を検出する。対称線分図形は、例えば、道路標識又は路面標示である。
検出対象の対称線分図形について説明する。図2は、対称線分図形を示している。説明の便宜上、紙面の上下方向を垂直方向(所定の方向)と呼び、それと直交する左右方向を横方向と呼ぶ。対称線分図形51は、垂直方向に平行な対称軸52を中心に、左右に線対称な図形である。対称線分図形51は、垂直方向に延びる一対の線分(垂直線分対)53と、垂直方向に対して斜めに傾いて延びる一対の線分(斜線分対)54とを有する。図2では、説明の便宜上、垂直線分対及び斜線線分対を1つずつ図示しているが、垂直線分対及び斜線分対は複数あってもよい。
特徴点抽出手段21は、入力画像から、対称線分図形を構成する可能性がある画素を特徴点として抽出する。例えば、入力画像中で、対称線分図形の部分が明るく、背景が暗いとする。その場合、特徴点抽出手段21は、入力画像に含まれる各画素のうち、輝度値が所定の値以上の画素を特徴点として抽出する。特徴点抽出手段21は、入力画像に対し、フィルタ処理やノイズ除去などの所定の画像処理を施した上で、特徴点の抽出を行ってもよい。特徴点抽出手段21は、特徴点で構成される特徴点を作成する。
垂直線分対検出手段22は、特徴点画像から、垂直線分対上を通る一対の垂直線(垂直線対)を検出する。垂直線分対検出手段22は、特徴点画像で、図2に示す垂直線分対53に対応する直線の位置(対称軸52に直交する方向での垂直線分対53の座標位置)を検出する。中央線検出手段23は、垂直線分対検出手段22が検出した垂直線対に平行で、垂直線対間の中央を通る直線を、中央線として検出する。中央線検出手段23が検出する中央線は、図2における対称軸52に相当する。
対称斜線分対検出手段24は、検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づいて、特徴点画像から、図2の斜線分対54上を通る一対の直線(斜線対)を検出する。直線検出には、Hough変換を用いることができる。
図3に、斜線対の検出を示す。入力画像の対称軸52に直交する方向をX方向とし、対称軸52に平行な方向をY方向とする。また、中央線検出手段23が検出した中央線(対称軸52)のX座標をXとする。直線が中央線と交差するY方向の切片をYとし、直線に対して直交する垂線とX軸との間の角度をθとする。中央線上の切片Yと角度θとを直線パラメータとすると、点(X,Y)を通る直線は、
cosθ(X−X)+sinθ(Y−Y)=0
と表すことができる。
対称斜線分対検出手段24は、上記の直線パラメータ表現に基づいて、入力画像から、Y軸に対して傾いた角度の直線を検出する。入力画像に図2に示す斜線分対54が含まれる場合、対称斜線分対検出手段24は、斜線分対54上を通る斜線61、62を検出する。ここで、斜線分対54は、対称軸52に関して線対称であるので、2本の斜線61、62の中央線上でのY切片(Y)は、同じ値になる。従って、中央線上でのY切片(Y)をパラメータの1つとして直線検出を行うことで、左右対称な斜線分対に対応する斜線を左右同時検出することができる。
判定手段25は、特徴点画像における、検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の特徴点と、周囲外の領域の特徴点とに基づいて、対称線分図形の存在の有無を判定する。より詳細には、判定手段25は、特徴点画像における、垂直線対及び斜線対の周囲の領域内の特徴点と、周囲外の領域の特徴点とから、対称線分図形の存在に関する評価値を計算する。判定手段25は、評価値に基づいて、対称線分図形の存在の有無を判定する。出力手段26は、対称線分図形の存在の有無を出力する。また、出力手段26は、対称線分図形が存在する場合は、その位置を出力する。
図4は、動作手順を示している。画像入力装置10は、画像をコンピュータ20に入力する(ステップA1)。特徴点抽出手段21は、入力画像から、特徴点を抽出する(ステップA2)。垂直線分対検出手段22は、例えば、特徴点画像の中央を中心として、左右の領域から、それぞれ対称軸に平行な成分の直線(垂直線対)を検出する(ステップA3)。中央線検出手段23は、検出された垂直線対に平行で、垂直線対の中央を通る直線を中央線として検出する(ステップA4)。
対称斜線分対検出手段24は、中央線上の切片のパラメータの1つとしたHough変換を用いて、斜線分対上を通る一対の斜線を左右同時に検出する(ステップA5)。判定手段25は、垂直線対及び斜線対から所定範囲内の領域の特徴点と、所定範囲外の領域の特徴点とから、評価値を計算する(ステップA6)。判定手段25は、評価値と、所定のしきい値とを比較する(ステップA7)。出力手段26は、判定手段25が、評価値がしきい値以上と判断すると、対称線分図形が存在する旨、及び、その位置を出力する(ステップA8)。出力手段26は、判定手段が、評価値がしきい値よりも小さいと判断すると、対称線分図形が存在しない旨を出力する(ステップA9)。
本実施形態では、対称斜線分対検出手段24は、中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現を用いて、直線検出を行う。検出対象の対称線分図形を構成する斜線分対は、中央線に関して線対称であるので、左右の斜線分対上を通る2本の直線は、中央線上の1点で交差する。このため、中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現を用いて直線検出を行うことで、左右の斜線分対を2つ同時に検出することができる。本実施形態では、斜線分対を左右同時に検出することができ、低処理量、かつ、頑健に斜線分対を検出することができる。
一対の垂直線及び斜線の検出後、判定手段は、一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の特徴点と、周囲領域外の領域の特徴点とに基づいて、対称線分図形の存在の有無を判定する。特徴点画像に、検出対象の対称線分図形が含まれている場合、特徴点の多くは、画像から検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に存在することになる。従って、どのくらいの特徴点が、検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に存在するかを調べることで、入力画像に、対称線分図形が含まれているか否かを判定することができる。本実施形態では、対称線分図形の検出に際して、パターンマッチング処理のような2次元的な処理を多数回繰り返す必要がない。このため、低処理量で、対称線分図形を検出できる。
以下、実施例を用いて、具体例を用いて説明する。図5は、実施例の画像認識システムを示している。画像認識システムは、画像入力装置100、コンピュータ200を備える。コンピュータ200は、鳥瞰画像作成手段210、特徴点抽出手段220、垂直線分対検出手段230、中央線検出手段240、対称斜線分対検出手段250、判定手段270、及び、出力手段280を有する。本実施例では、ETC料金所内の路面にペイントされた二輪車用の誘導線(以下、二輪車用誘導線とも呼ぶ)を、検出対象の対称線分図形(標示)とする。
図6は、実施例の画像認識システムを搭載した車両を示している。カメラ620は、画像入力装置100に相当する。カメラ620は、車両610に搭載される。カメラ620は、車両610の進行方向(自車進行方向)630の前方の道路画像を撮影する。カメラ620は、例えば車両610の中央付近に取り付けられている。カメラ620が撮影する道路画像の中央と、車両通行帯の中央とは、ほぼ一致している。
鳥瞰画像作成手段210は、道路画像から鳥瞰画像を作成する。鳥瞰画像とは、道路画像に撮影されている風景を、実世界で鉛直方向下向きの視線で見た場合の画像に変換した画像のことである。鳥瞰画像の作成については、例えば特許文献2に記載されている。鳥瞰画像作成手段210は、道路画像に対してフィルタ処理やノイズ除去処理などの所定の画像処理を施した画像から、鳥瞰画像を作成してもよい。
図7は、検出対象の二輪車用誘導線を示している。二輪車用誘導線720は、自車進行方向750と平行な方向の対称軸に関して、線対称な標示である。二輪車用誘導線720は、自車進行方向750に平行な垂直線分対730と、自車進行方向から傾いた斜線分対740とから成る。二輪車用誘導線720は、道路面710に、明るい色のペイント、例えば白色のペイントで描かれている。
特徴点抽出手段220は、鳥瞰画像から、二輪車用誘導線720を構成する可能性がある画素を特徴点として抽出する。特徴点抽出手段220は、例えば、各画素の階調数を256として、輝度200値以上の画素(点)を、特徴点として抽出する。特徴点抽出手段220は、抽出した特徴点から成る特徴点画像を、垂直線分対検出手段230に渡す。特徴点画像の各画素の画素値(特徴値)は、鳥瞰画像における輝度値とする。特徴点抽出手段220は、検出対象の対称線分標示を構成すると考えられる点を抽出できればよく、その動作は、上記したものに限定されるものではない。
垂直線分対検出手段230は、特徴点投影手段231と、投影最大値探索手段232とを有する。特徴点画像にて、自車進行方向750(図7)と垂直な方向をX方向とする。特徴点投影手段231は、特徴点画像の各画素をX軸上に投影し、X座標ごとに鉛直方向に存在する特徴点の画素値(特徴値)の和を求め、特徴値和分布を求める。
図8は、特徴点画像と特徴値和分布とを示している。図8の特徴点画像にて、白色で示す部分は、抽出された特徴点に対応している。特徴点投影手段231は、各X座標について特徴値の和を求め、特徴値和分布840を得る。鳥瞰画像に二輪車用誘導線が含まれる場合、特徴点をX軸上に投影すると、特徴値和分布840において、画像中央よりも右側の領域と、左側の領域とに、それぞれピークが現れる。投影最大値探索手段232は、特徴値和分布840から、特徴点画像の左右の領域のそれぞれについて、特徴点値の和がピーク(最大)となるX座標を探索する。
図8に示す特徴値和分布840では、左右の領域のそれぞれに特徴点値の和のピークが1つずつある。投影最大値探索手段232は、左右の領域に特徴点値の和のピークが存在するときは、そのピークの座標を、垂直線対の座標として出力する。なお、投影最大値探索手段232が、左右の領域の何れか一方又は双方で、特徴点値の和のピークを検出できないときは、鳥瞰画像に検出対象の対称線分標示が含まれていないとして、その時点で処理を終了してもよい。
中央線検出手段240は、垂直線分対検出手段230から、垂直線分対の座標(X座標)を受け取る。中央線検出手段240は、左右の垂直線分のX座標から、X軸に垂直で、左右の垂直線分の中央を通る標示中央線を求める。図9は、垂直線分対と標示中央線とを示している。図9に示す垂直線910は、垂直線分対検出手段230から受け取ったX座標を通り、X座標に垂直な左右一対の直線である。中央線検出手段240は、垂直線910のX座標位置から、一対の垂直線910に平行で、左右の垂直線からの距離が等しい直線を標示中央線920として検出する。中央線検出手段240は、標示中央線920のX座標位置を出力する。
なお、検出対象の対称線分標示が垂直線分対を複数対有するときは、垂直線分対検出手段230にて、左右の領域のそれぞれに特徴点値和のピークが複数検出され、複数対の垂直線が検出されることになる。例えば、対称線分標示が二対の垂直線分対を有する場合、垂直線分対検出手段230は、計4本の垂直線を検出する。この場合、中央線検出手段240は、中央に近い2本の直線(内側の一対の垂直線)を用いて標示中央線を求めてもよく、或いは、中央から遠い側の2本の直線(外側の一対の垂直線)を用いて標示中央線を求めてもよい。または、中央線検出手段240は、内側の一対の垂直線と、外側の一対の垂直線との双方から、標示中央線を求めてもよい。
対称斜線分対検出手段250は、Hough変換手段251と、左右統合投票値計算手段252と、斜線対検出手段253とを有する。Hough変換手段251は、標示中央線920上の切片位置Yと、X軸との角度θとをパラメータとしたHough変換を、特徴点に関して行う。Hough変換の詳細については、例えば特願2008−517843に記載されている。
より詳細には、Hough変換手段251は、
cosθ(X−X)+sinθ(Y−Y)=0
を用いて、Hough変換を行い、中央線上の切片Yと角度θとに対して、投票値を計算する。なお、Hough変換手段251は、中央線上の切片Yをパラメータの1つとするHough変換を行えばよく、組み合わせて用いるパラメータは、角度θには限定されない。パラメータYとの組み合わせで直線を表現できるパラメータであれば、角度θ以外のパラメータ、例えば、直線の傾きmなどを用いることも可能である。
左右統合投票値計算手段252は、Hough空間にて、斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれに対応する領域のHough投票値を統合し、統合した投票値を斜線分対評価値として求める。図10は、Hough変換の結果を示している。Hough空間1010は、上記の直線パラメータ表現でHough変換を行った場合、θ=90°を境に、対称線分標示を構成する斜線分対のうちの右側斜線に対応する右側斜線Hough領域1020と、左側斜線に対応する左側斜線Hough領域1030とに分けることができる。左右統合投票値計算手段252は、各Yについて、右側斜線Hough領域1020における投票値と、左側斜線Hough領域1030における投票値とを統合する。
左右統合投票値計算手段252は、Yごとに、右側斜線Hough領域1020における投票値の最大値を求める。また、左右統合投票値計算手段252は、Yごとに、左側斜線Hough領域1030における投票値の最大値を求める。左右統合投票値計算手段252は、Yごとの右側斜線Hough領域1020における投票値の最大値と、左側斜線Hough領域1030における投票値の最大値とのうちの小さい方の値を、Yごとの左右統合投票値(斜線分対評価値)とする。或いは、左右統合投票値計算手段252は、左右のHough領域の最大投票値の和、投票値の平均、又は、投票値の積を、左右統合投票値としてもよい。左右統合投票値の求め方は、ここに記載されたものには限られず、その他の求め方でもよい。左右統合投票値計算手段252が、各Yについて左右統合投票値を求めると、図10に示す左右統合投票値分布1060が得られる。
斜線対検出手段253は、左右統合投票値の最大値を与える切片Yに対応する一対の直線を検出する。斜線対検出手段253は、まず、左右統合投票値分布1060にて、左右統合投票値の最大値を与えるYを調べる。次いで、斜線対検出手段253は、当該Yで、右側斜線Hough領域1020にて投票値が最大となる右側最大投票値1040を与えるθを調べる。また、斜線対検出手段253は、当該Yで、左側斜線Hough領域1030にて投票値が最大となる左側最大投票値1050を与えるθを調べる。斜線対検出手段253は、右側最大投票値1040及び左側最大投票値1050を与えるYとθとの組み合わせで表現される直線を、斜線分対上を通る一対の斜線として検出する。この一対の斜線は、中央線上の同一の位置を通過する。
なお、検出対象の対称線分標示が斜線分対を複数対有するときは、相互に異なる複数の切片Yで、左右統合投票値が最大となる。すなわち、図10に示す左右統合投票値分布1060に、投票値が最大となるピークが複数現れる。例えば、対称線分標示が二対の斜線分を有するとき、左右統合投票値分布1060には、2つのピークが現れることになる。この場合、斜線対検出手段253は、ピークのうちの一方に対応する一対の直線と、他方に対応する一対の直線とを、検出すればよい。
判定手段270は、評価値計算手段260と、存在判定手段271とを有する。評価値計算手段260は、線分接続位置検出手段261、線分周囲領域検出手段262、領域内特徴点抽出手段263、領域外特徴点抽出手段264、及び、評価手段265を有する。線分接続位置検出手段261は、垂直線分対検出手段230が検出した一対の垂直線の位置と、対称斜線分対検出手段250が検出した一対の斜線の位置及び角度とから、両者が交差する接続Y座標を検出する。線分周囲領域検出手段262は、検出された一対の垂直線及び斜線と、それらの接続Y座標とから、線分周囲領域を設定する。
図11は、線分周囲領域を示している。検出された一対の垂直線1140と、斜線1150とは、接続Y座標1120で交差する。線分周囲領域検出手段262は、接続Y座標1120までは、検出された一対の垂直線1140から所定の線分周囲領域幅W内の領域を線分周囲領域1130として設定する。また、線分周囲領域検出手段262は、接続Y座標1120からは、検出された一対の斜線1150から所定の線分周囲領域幅W内の領域を線分周囲領域1130として設定する。
領域内特徴点抽出手段263は、線分周囲領域1130内に存在する特徴点の特徴値の和と線分周囲領域1130の面積との比を求める。領域外特徴点抽出手段264は、線分周囲領域1130の外側の領域に存在する特徴点の特徴値の和と線分周囲領域1130の外側の領域の面積との比を求める。領域内特徴点抽出手段263及び領域外特徴点抽出手段264は、特徴値の和と面積との比に代えて、特徴点の個数と面積との比を求めてもよい。
評価手段265は、領域内特徴点抽出手段263が求めた値と、領域外特徴点抽出手段264が求めた値とから、二輪車用誘導線らしさを示す評価値を計算する。評価手段265は、例えば、領域内特徴点抽出手段263が求めた値を、領域外特徴点抽出手段264が求めた値で除した値を、評価値とする。評価値は、これには限定されず、線分周囲領域内特徴値が大きくなるほど大きくなり、線分周囲領域外特徴値が小さくなるほど小さくなるのであれば、他の計算で求めた値でもよい。例えば、領域内特徴点抽出手段263が求めた値と、領域外特徴点抽出手段264が求めた値との差を評価値としてもよい。
存在判定手段271は、評価値計算手段260が求めた評価値と、所定のしきい値とを比較する。存在判定手段271は、評価値がしきい値以上であれば、二輪車用誘導線が存在すると判定し、評価値がしきい値よりも小さいときは、二輪車用誘導線が存在しないと判定する。出力手段280は、二輪車用誘導線の存在の有無を出力する。また、出力手段280は、二輪車用誘導線が存在する場合は、その位置を示す情報を出力する。
図12は、実施例の画像認識システムの動作手順を示している。画像入力装置100は、撮影した道路画像を入力する(ステップB1)。鳥瞰画像作成手段210は、道路画像から、鳥瞰画像を作成する(ステップB2)。なお、画像入力装置100が、道路を真上から見下ろした道路画像を撮影している場合は、鳥瞰画像の作成は省略可能である。特徴点抽出手段220は、鳥瞰画像に含まれる各画素のうち、検出対象の二輪車用誘導線を構成する可能性がある画素を特徴点として抽出する(ステップB3)。
垂直線分対検出手段230の特徴点投影手段231は、鳥瞰画像の各X座標での特徴点の特徴値の和を計算し、特徴値和分布840(図8)を求める(ステップB4)。投影最大値探索手段232は、特徴値和分布840の左右範囲のそれぞれ最大値を探索し、一対の垂直線を検出する(ステップB5)。中央線検出手段240は、検出された一対の垂直線に平行で、一対の垂直線から等距離にある直線を、標示中央線920(図9)として検出する(ステップB6)。
対称斜線分対検出手段250のHough変換手段251は、標示中央線920上の切片をパラメータの1つとする直線パラメータ表現に基づいてHough変換を行う(ステップB7)。左右統合投票値計算手段252は、Hough空間におけるYごとに左右統合投票値1060(図10)を計算する(ステップB8)。斜線対検出手段253は、左右統合投票値1060の最大値を探索し、二輪車用誘導線を構成する斜線分対上を通る一対の斜線を左右同時に検出する(ステップB9)。
評価値計算手段260の線分接続位置検出手段261は、一対の垂直線と斜線との接続Y座標1120(図11)を求める(ステップB10)。線分周囲領域検出手段262は、一対の垂直線及び斜線と接続Y座標1120とから、線分周囲領域1130を設定する(ステップB11)。領域内特徴点抽出手段263は、線分周囲領域1130内にある特徴点の特徴値の和と線分周囲領域1130の面積との比を求める(ステップB12)。領域外特徴点抽出手段264は、線分周囲領域1130外の特徴点の特徴値の和と線分周囲領域1130外の領域の面積との比を求める(ステップB13)。評価手段265は、領域内特徴点抽出手段263が求めた値と、領域外特徴点抽出手段264が求めた値とに基づいて、二輪車用誘導線らしさを示す評価値を計算する(ステップB14)。
存在判定手段271は、評価値計算手段260が計算した評価値と、所定のしきい値とを比較し、評価値がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップB15)。出力手段280は、存在判定手段271が評価値がしきい値以上であると判定すると、二輪車用誘導線が存在する旨、及び、その存在位置を出力する(ステップB16)。出力手段280は、存在判定手段271が評価値がしきい値よりも小さいと判定すると、二輪車用誘導線が存在しない旨を出力する(ステップB17)。
本実施例では、対称斜線分対検出手段250は、中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現を用いてHough変換を行う。二輪車用誘導線を構成する斜線分対は、中央線上の1点で交差するので、中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現を用いてHough変換を行うことで、左右の対称斜線分上を通る一対の斜線を左右同時に検出できる。
一対の垂直線及び斜線の検出後、評価手段265は、一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の特徴点と、周囲領域外の領域の特徴点とに基づいて、対称線分図形らしさを示す評価値を計算する。存在判定手段271は、評価値に基づいて、入力画像に二輪車用誘導線が含まれるか否かを判定する。本実施例では、二輪車用誘導線の検出に際して、パターンマッチング処理のような2次元的な処理を多数回繰り返す必要がなく、低処理量で、二輪車用誘導線を検出することができる。
なお、上記実施形態及び実施例では、入力画像から特徴点を抽出し、特徴点画像に対して対称線分図形の検出を行ったが、特徴点の抽出は必須の事項ではない。例えば、入力画像が2値画像などの場合は、入力画像に対して、対称線分図形の検出を行ってもよい。また、上記実施形態及び実施例では、対称線分図形の対称軸をY軸としたが、これには限定されず、X軸とY軸とを適宜入れ替えることも可能である。対称線分図形に含まれる垂直線分対及び斜線分対の数は任意であり、一対の垂直線分対及び斜線分対には限定されない。対称軸が画像に対して斜めに傾いているような場合は、画像を適宜回転させて、対称線分図形の検出を行えばよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の画像認識システム、方法、及び、プログラムは、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
以下、本発明の最小構成について説明する。本発明の画像認識装置の最小構成は、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、所定の方向に平行に延びる垂直線分対と、所定の方向に対して傾いて延びる斜線分対とを有する対称線分図形を含む入力画像から、垂直線分対上を通る一対の垂直線を検出する垂直線分対検出手段と、検出された一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出手段と、検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、入力画像から、斜線分対上を通る一対の斜線を検出する対称斜線分対検出手段と、入力画像における、検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、対称線分図形の存在の有無を判定する判定手段とを備える。
本発明の画像認識方法の最小構成は、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、所定の方向に平行に延びる垂直線分対と、所定の方向に対して傾いて延びる斜線分対とを有する対称線分図形を認識する画像認識方法であって、対称線分図形を含む入力画像から、垂直線分対上を通る一対の垂直線を検出する垂直線分対検出ステップと、検出した一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出ステップと、検出した中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、入力画像から、斜線分対上を通る一対の斜線を検出する対称斜線分対検出ステップと、入力画像における、検出した一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、対称線分図形の存在の有無を判定する判定ステップとを有するという構成である。
本発明のプログラムの最小構成は、コンピュータに、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、所定の方向に平行に延びる垂直線分対と、所定の方向に対して傾いて延びる斜線分対とを有する対称線分図形を認識する処理を実行させるプログラムであって、コンピュータに、対称線分図形を含む入力画像から、垂直線分対上を通る一対の垂直線を検出する垂直線分対検出処理と、検出された一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出処理と、検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、入力画像から、斜線分対上を通る一対の斜線を検出する対称斜線分対検出処理と、入力画像における、検出された一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、対称線分図形の存在の有無を判定する判定処理とを実行させるという構成である。
本発明の画像認識システム、方法、及び、プログラムでは、一対の垂直線の中央を通る中央線上の切片をパラメータの1つとする直線パラメータ表現に基づき、斜線分対上を通る一対の斜線を検出する。検出対象の対称線分図形は対称軸に関して線対称であるので、中央線上の切片をパラメータの1つとする直線パラメータ表現に基づいて直線検出を行うことで、一対の斜線を左右同時に検出できる。本発明では、一対の垂直線及び斜線の検出後、検出した一対の垂直線及び斜線の周囲の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、対称線分図形の有無を判定する。本発明では、対称線分図形の検出に際して、パターンマッチング処理のような2次元的な処理を多数回繰り返す必要がない。このため、低処理量で、対称線分図形を検出できる。
10、100:画像入力装置
20、200:コンピュータ
21:特徴点抽出手段
22:垂直線分対検出手段
23:中央線検出手段
24:対称斜線分対検出手段
25:判定手段
26:出力手段
51:対称線分図形
52:対称軸
53:垂直線分対
54:斜線分対
61、62:斜線
210:鳥瞰画像作成手段
220:特徴点抽出手段
230:垂直線分対検出手段
231:特徴点投影手段
232:投影最大値探索手段
240:中央線検出手段
250:対称斜線分対検出手段
251:Hough変換手段
252:左右統合投票値計算手段
253:斜線対検出手段
260:評価値計算手段
261:線分接続位置検出手段
262:線分周囲領域検出手段
263:領域内特徴点抽出手段
264:領域外特徴点抽出手段
265:評価手段
270:判定手段
271:存在判定手段
280:出力手段
610:車両
620:カメラ
630、750:自車進行方向
710:道路面
720:二輪車用誘導線
730:垂直線分対
740:斜線分対
840:特徴値和分布
910:垂直線
920:標示中央線
1010:Hough空間
1020:右側斜線Hough領域
1030:左側斜線Hough領域
1040:右側最大投票値
1050:左側最大投票値
1060:左右統合投票値分布
1120:接続Y座標
1130:線分周囲領域
1140:垂直線
1150:斜線

Claims (30)

  1. 所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、前記所定の方向に平行に延びる少なくとも一対の垂直線分対と、前記所定の方向に対して傾いて延びる少なくとも一対の斜線分対とを有する対称線分図形を含む入力画像から、前記垂直線分対上を通る少なくとも一対の垂直線を検出する垂直線分対検出手段と、
    前記検出された一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出手段と、
    前記検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、前記入力画像から、前記斜線分対上を通る少なくとも一対の斜線を検出する対称斜線分対検出手段と、
    前記入力画像における、前記検出された少なくとも一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する判定手段とを備える画像認識システム。
  2. 前記対称線分図形を含む画像から、該対称線分対を構成する可能性がある画素を特徴点として抽出し、該抽出した特徴点から成る特徴点画像を作成し、前記入力画像とする特徴点抽出手段を更に備える、請求項1に記載の画像認識システム。
  3. 前記判定手段は、
    前記特徴点画像における、前記周囲の領域内の特徴点と、前記周囲外の領域の特徴点とから、前記対称線分図形の存在に関する評価値を計算する評価値計算手段と、
    前記評価値と、所定のしきい値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する図形存在判定手段とを有する、請求項2に記載の画像認識システム。
  4. 前記評価値計算手段は、前記検出された少なくとも一対の垂直線及び斜線から所定範囲内の周囲領域に存在する特徴点における特徴値の和又は特徴点の数と前記周囲領域の面積との比に応じた値と、前記周囲領域の外側の周囲外領域に存在する特徴点における特徴値の和又は特徴点の数と前記周囲外領域の面積との比に応じた値との差又は商を、前記評価値として計算する、請求項3に記載の画像認識システム。
  5. 前記対称斜線分対検出手段は、
    前記入力画像に対して、前記中央線上の切片を直線パラメータの1つとしたHough変換を行うHough変換手段と、
    Hough空間にて、前記斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれが存在する領域Hough投票値を統合し、該統合したHough投票値に基づいて、斜線分対評価値を求める左右統合投票値計算手段と、
    前記斜線分対評価値が最大値となる前記切片に対応する少なくとも一対の斜線を検出する斜線対検出手段とを有する、請求項1乃至4の何れか一に記載の画像認識システム。
  6. 左右統合投票値計算手段は、前記斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれに対応するHough投票値に応じた値の最小値、和、平均値、又は、積を前記斜線分対評価値とする、請求項5に記載の画像認識システム。
  7. 車両に搭載され、車両周囲の画像を撮影する画像入力装置を更に備える、請求項1乃至6の何れか一に記載の画像認識システム。
  8. 前記画像入力装置が撮影した車両周囲の画像から、道路路面を上から見た鳥瞰画像を作成する鳥瞰画像作成手段を更に備える、請求項7に記載の画像認識システム。
  9. 前記対称線分図形が、道路標識又は路面標示である、請求項1乃至8の何れか一に記載の画像認識システム。
  10. 前記対称線分図形が、高速道路料金所のETC(Electronic Toll Collection System)レーンの路面に設置された二輪車用の誘導路である、請求項1乃至9の何れか一に記載の画像認識システム。
  11. コンピュータを用いて、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、前記所定の方向に平行に延びる少なくとも一対の垂直線分対と、前記所定の方向に対して傾いて延びる少なくとも一対の斜線分対とを有する対称線分図形を認識する画像認識方法であって、
    前記コンピュータが、前記対称線分図形を含む入力画像から、前記垂直線分対上を通る少なくとも一対の垂直線を検出する垂直線分対検出ステップと、
    前記コンピュータが、前記検出した一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出ステップと、
    前記コンピュータが、前記検出した中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、前記入力画像から、前記斜線分対上を通る少なくとも一対の斜線を検出する対称斜線分対検出ステップと、
    前記コンピュータが、前記入力画像における、前記検出した少なくとも一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する判定ステップとを有する画像認識方法。
  12. 前記垂直線分対検出ステップに先行して、前記コンピュータが、前記対称線分図形を含む画像から、該対称線分対を構成する可能性がある画素を特徴点として抽出し、該抽出した特徴点から成る特徴点画像を作成する特徴点画像作成ステップを更に有する、請求項11に記載の画像認識方法。
  13. 前記判定ステップは、
    前記コンピュータが、前記特徴点画像における、前記周囲の領域内の特徴点と、前記周囲外の領域の特徴点とから、前記対称線分図形の存在に関する評価値を計算する評価値計算ステップと、
    前記評価値と、所定のしきい値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する図形存在判定ステップとを含む、請求項12に記載の画像認識方法。
  14. 前記評価値計算ステップでは、前記コンピュータは、前記検出した少なくとも一対の垂直線及び斜線から所定範囲内の周囲領域に存在する特徴点における特徴値の和又は特徴点の数と前記周囲領域の面積との比に応じた値と、前記周囲領域の外側の周囲外領域に存在する特徴点における特徴値の和又は特徴点の数と前記周囲外領域の面積との比に応じた値との差又は商を、前記評価値として計算する、請求項13に記載の画像認識方法。
  15. 前記対称斜線分対検出ステップは、
    前記コンピュータが、前記入力画像に対して、前記中央線上の切片を直線パラメータの1つとしたHough変換を行うHough変換ステップと、
    前記コンピュータが、Hough空間にて、前記斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれが存在する領域Hough投票値を統合し、該統合したHough投票値に基づいて、斜線分対評価値を求める左右統合投票値計算ステップと、
    前記コンピュータが、前記斜線分対評価値が最大値となる前記切片に対応する少なくとも一対の斜線を検出する斜線対検出ステップとを含む、請求項11乃至14の何れか一に記載の画像認識方法。
  16. 左右統合投票値計算ステップでは、前記コンピュータは、前記斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれに対応するHough投票値に応じた値の最小値、和、平均値、又は、積を前記斜線分対評価値とする、請求項15に記載の画像認識方法。
  17. 前記垂直線分対検出ステップに先行して、前記コンピュータが、車両に搭載され、車両周囲の画像を撮影する画像入力装置から画像を入力する画像入力ステップを更に有する、請求項11乃至16の何れか一に記載の画像認識方法。
  18. 前記画像入力ステップに後続して、前記コンピュータが、前記車両周囲の画像から、道路路面を上から見た鳥瞰画像を作成する鳥瞰画像作成ステップを更に備える、請求項17に記載の画像認識方法。
  19. 前記対称線分図形が、道路標識又は路面標示である、請求項11乃至18の何れか一に記載の画像認識方法。
  20. 前記対称線分図形が、高速道路料金所のETC(Electronic Toll Collection System)レーンの路面に設置された二輪車用の誘導路である、請求項11乃至19の何れか一に記載の画像認識方法。
  21. コンピュータに、所定の方向に平行な対称軸に関して線対称であり、前記所定の方向に平行に延びる少なくとも一対の垂直線分対と、前記所定の方向に対して傾いて延びる少なくとも一対の斜線分対とを有する対称線分図形を認識する処理を実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、
    前記対称線分図形を含む入力画像から、前記垂直線分対上を通る少なくとも一対の垂直線を検出する垂直線分対検出処理と、
    前記検出された一対の垂直線の中央を通る中央線を検出する中央線検出処理と、
    前記検出された中央線上の切片をパラメータの1つとした直線パラメータ表現に基づき、前記入力画像から、前記斜線分対上を通る少なくとも一対の斜線を検出する対称斜線分対検出処理と、
    前記入力画像における、前記検出された少なくとも一対の垂直線及び斜線の周囲に対応する領域内の画素と、周囲外の領域の画素とに基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する判定処理とを実行させるプログラム。
  22. 前記垂直線分対検出処理に先行して、前記コンピュータに、前記対称線分図形を含む画像から、該対称線分対を構成する可能性がある画素を特徴点として抽出し、該抽出した特徴点から成る特徴点画像を作成する特徴点画像作成処理を更に実行させる、請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記判定処理は、
    前記特徴点画像における、前記周囲の領域内の特徴点と、前記周囲外の領域の特徴点とから、前記対称線分図形の存在に関する評価値を計算する評価値計算処理と、
    前記評価値と、所定のしきい値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記対称線分図形の存在の有無を判定する図形存在判定処理とを含む、請求項22に記載のプログラム。
  24. 前記評価値計算処理では、前記検出された少なくとも一対の垂直線及び斜線から所定範囲内の周囲領域に存在する特徴点における特徴値の和又は特徴点の数と前記周囲領域の面積との比に応じた値と、前記周囲領域の外側の周囲外領域に存在する特徴点における特徴値の和又は特徴点の数と前記周囲外領域の面積との比に応じた値との差又は商を、前記評価値として計算する、請求項23に記載のプログラム。
  25. 前記対称斜線分対検出処理は、
    前記入力画像に対して、前記中央線上の切片を直線パラメータの1つとしたHough変換を行うHough変換処理と、
    Hough空間にて、前記斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれが存在する領域Hough投票値を統合し、該統合したHough投票値に基づいて、斜線分対評価値を求める左右統合投票値計算処理と、
    前記斜線分対評価値が最大値となる前記切片に対応する少なくとも一対の斜線を検出する斜線対検出処理とを含む、請求項21乃至24の何れか一に記載のプログラム。
  26. 左右統合投票値計算処理では、前記斜線分対を構成する斜線分のうちの一方と他方とのそれぞれに対応するHough投票値に応じた値の最小値、和、平均値、又は、積を前記斜線分対評価値とする、請求項25に記載のプログラム。
  27. 前記垂直線分対検出処理に先行して、前記コンピュータに、車両に搭載され、車両周囲の画像を撮影する画像入力装置から画像を入力する画像入力処理を更に実行させる、請求項21乃至26の何れか一に記載のプログラム。
  28. 前記画像入力処理に後続して、前記コンピュータに、前記車両周囲の画像から、道路路面を上から見た鳥瞰画像を作成する鳥瞰画像作成処理を更に実行させる、請求項27に記載のプログラム。
  29. 前記対称線分図形が、道路標識又は路面標示である、請求項21乃至28の何れか一に記載のプログラム。
  30. 前記対称線分図形が、高速道路料金所のETC(Electronic Toll Collection System)レーンの路面に設置された二輪車用の誘導路である、請求項21乃至29の何れか一に記載のプログラム。
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