JP5314392B2 - Door retractor - Google Patents
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Description
本発明は所定開き角度まで閉じたドアを自動的に閉じるドア引き込み装置に関する。 The present invention relates to a door retracting device that automatically closes a door that is closed to a predetermined opening angle.
従来のドア引き込み装置としては例えば特許文献1に示すものが知られている。このものは、ドア枠の上横枠に引き込み機構部が設けられ、該引き込み機構部は縦軸回りに回動自在に設けられたアームを備えている。そして、ドアを閉じた際には、ドアに設けられたピンが手先側斜め前方に突出したアームの長溝に導入されて係止され、この後、ばねの弾性力によりアームを後方に回動させることで、ドアが自動的に閉じられるようになっている。
As a conventional door retracting device, for example, the one disclosed in
しかし、前記特許文献1のドア引き込み装置は、前記アームが前後に回動するものであるので、引き込み機構部を上横枠の前後幅内にコンパクトに収めることが難しくなる。このため、ドアが開状態にあるときにアームが上横枠よりも前方に突出して見栄えを悪くしたり、前後幅の小さい上横枠に引き込み機構部を設けることができない場合がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、引き込み機構部を上横枠の前後幅内にコンパクトに収められるドア引き込み装置を提供することを課題とする。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object of the present invention is to provide a door retracting device in which the retracting mechanism portion can be compactly accommodated within the front-rear width of the upper horizontal frame.
上記課題を解決するために、本発明のドア引き込み装置は、ドア枠2の上横枠7に設けられる引き込み機構部10と、ドア1の上端部に設けられてドア1から背方に突出する被キャッチ部9を備え、前記引き込み機構部10は、上横枠7の長手方向にスライド自在でドア1を所定開き角度まで閉じたときに前記被キャッチ部9に着脱自在に係合するキャッチャー14と、前記被キャッチ部9に係合したキャッチャー14を上横枠7の長手方向の吊元側に駆動させてドア1を閉状態とする駆動部16を備えることを特徴とする。なお、ここでは、ドア1の厚み方向を前後方向と定義すると共に閉止状態にあるドア1を開く際にドア1を動作させる方向を前側と定義している。
In order to solve the above-described problem, the door retracting device of the present invention is provided at the upper
本発明において、前記駆動部16は、前記キャッチャー14が設けられて上横枠7の長手方向に移動自在となる移動部材28と、上横枠7の長手方向に伸縮して前記移動部材28を吊元側へ駆動させる方向に弾性力を付勢する弾性部材29とで構成されることが好ましい。
In the present invention, the
また、前記キャッチャー14は正面視略逆U字状で吊元側の位置にて下方に突出する第1爪部33を有すると共に手先側の位置にて下方に突出する第2爪部34を有し、第1爪部33と第2爪部34の間に形成された開口部36に被キャッチ部9を着脱自在に係合可能とすることが好ましい。
The
また、前記略逆U字状のキャッチャー14が手先側の斜め下方に向けて開口する待機姿勢から略鉛直下向きに開口する係合姿勢までの範囲で回動自在に移動部材28に設けられ、上横枠7に、ドア1の開き角度が前記所定開き角度未満であるときにキャッチャー14を係合姿勢とした状態で上横枠7の長手方向に沿って走行させるレール部24と、ドア1の開き角度が前記所定開き角度以上にあるときにキャッチャー14に着脱自在に係合して当該キャッチャー14を待機姿勢に保持するロック部25と、ドア1を閉めて被キャッチ部9がロック部25にて待機姿勢に保持されたキャッチャー14の第1爪部33を吊元側に押圧した際に該キャッチャー14を前記レール部24に沿う係合姿勢まで回動させるガイド部26が設けられることが好ましい。
Further, the substantially inverted U-shaped
また、前記被キャッチ部9がドア1に対して上下移動自在に設けられ、ドア1に被キャッチ部9を上下方向の任意の位置で保持する保持部55が設けられることが好ましい。
Moreover, it is preferable that the catched
また、前記被キャッチ部9はその突出方向に伸縮可能であり、被キャッチ部9に当該被キャッチ部9に対して伸長させるよう弾性力を付与する伸長用弾性体71が設けられ、上横枠7に前記ドア1が閉状態にあるときに前記被キャッチ部9の突端部に当接して該被キャッチ部9を収縮させる当接部76が設けられることが好ましい。
The catched
請求項1乃至5にあっては、被キャッチ部が係合したキャッチャーを上横枠の長手方向に駆動してドアを自動的に閉状態とすることができ、これにより、引き込み機構部の前後幅を小さくして、平面視において上横枠の前後幅内に引き込み機構部をコンパクトに収めることができる。 According to the first to fifth aspects, the catcher engaged with the catched portion can be driven in the longitudinal direction of the upper horizontal frame to automatically close the door. By reducing the width, the retracting mechanism can be compactly accommodated within the front-rear width of the upper horizontal frame in plan view.
また請求項1にあっては、駆動部を、駆動源としてコストの低い弾性部材を用いることができ、また、駆動部を移動部材と弾性部材とからなる単純な機構とすることができる。また、駆動部は、上横枠の長手方向に移動自在となる移動部材と、上横枠の長手方向に伸縮して移動部材に対して吊元側へ駆動する方向に弾性力を付勢する弾性部材とで構成されるので、駆動部の前後寸法を小さくし、引き込み機構部の前後幅を小さくできる。また、弾性部材の伸縮方向はキャッチャーの移動方向と同一方向であるため、弾性部材の弾性力をドアの引込力として有効に利用することができ、ドアを確実に閉じることができる。 According to the first aspect of the present invention, it is possible to use a low-cost elastic member as the drive unit as the drive source, and it is possible to make the drive unit a simple mechanism including a moving member and an elastic member. In addition, the driving unit urges an elastic force in a direction in which the movable member is movable in the longitudinal direction of the upper horizontal frame and the movable member expands and contracts in the longitudinal direction of the upper horizontal frame and is driven toward the suspension side with respect to the movable member. Since it is comprised with an elastic member, the front-back dimension of a drive part can be made small and the front-back width of a drawing-in mechanism part can be made small. Moreover, since the expansion / contraction direction of the elastic member is the same direction as the movement direction of the catcher, the elastic force of the elastic member can be effectively used as the retracting force of the door, and the door can be reliably closed.
また請求項2にあっては、引き込み機構部によりドアを自動的に閉じるときには、正面視略逆U字状のキャッチャーの開口部に被キャッチ部を係合させ、この後、駆動部によりキャッチャーをその開口部への被キャッチ部の差込深さを深くしながら吊元側に駆動させることができる。したがって、キャッチャーと被キャッチ部の係合量を確保しつつキャッチャーの前後寸法を短くすることができ、引き込み機構部の前後幅をより小さくすることができる。 According to the second aspect of the present invention, when the door is automatically closed by the retracting mechanism, the catched portion is engaged with the opening portion of the catcher having a substantially inverted U shape when viewed from the front. It is possible to drive the suspension base side while increasing the depth of insertion of the catched portion into the opening. Therefore, the front-rear dimension of the catcher can be shortened while ensuring the amount of engagement between the catcher and the catched portion, and the front-rear width of the retracting mechanism portion can be further reduced.
また請求項3にあっては、レール部により、ドアの開き角度が所定開き角度未満であるときには、略逆U字状のキャッチャーを略鉛直下向きに開口する係合姿勢として、被キャッチ部に確実に係合した状態で上横枠の長手方向に移動させることができる。また、ロック部により、ドアの開き角度が所定開き角度以上であるときには、略逆U字状のキャッチャーを手先側の斜め下方に向けて開口する待機姿勢とすることができ、キャッチャーに対する被キャッチ部の係合及び係合解除を確実に行うことができる。 According to the third aspect of the present invention, when the opening angle of the door is less than the predetermined opening angle by the rail portion, it is ensured that the catched portion has an engagement posture in which the substantially inverted U-shaped catcher is opened substantially vertically downward. Can be moved in the longitudinal direction of the upper horizontal frame. Further, when the door opening angle is equal to or larger than the predetermined opening angle, the lock portion can be set to a standby posture in which a substantially inverted U-shaped catcher is opened obliquely downward on the hand side, and the catched portion with respect to the catcher Can be reliably engaged and disengaged.
また、請求項4にあっては、被キャッチ部の上下方向の位置を調節することができ、被キャッチ部をキャッチャーに確実に係合させることができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the position of the catched portion in the vertical direction can be adjusted, and the catched portion can be reliably engaged with the catcher.
また、請求項5にあっては、ドアを閉じた状態では、被キャッチ部が当接部に当接して収縮した状態となり、被キャッチ部を上横枠の前後幅内にコンパクトに収めることができる。また、ドア枠に対するドアの取付位置が後方にずれた場合には、このずれをドアが閉じた状態における被キャッチ部の収縮量にて吸収することができ、被キャッチ部をキャッチャーに確実に係合させることができる。 Further, in the fifth aspect , when the door is closed, the caught portion comes into contact with the abutting portion and contracts, and the caught portion can be compactly accommodated within the front and rear width of the upper horizontal frame. it can. In addition, when the door mounting position with respect to the door frame is shifted rearward, this shift can be absorbed by the amount of contraction of the catched portion when the door is closed, and the catched portion is reliably engaged with the catcher. Can be combined.
以下、本発明の実施形態の一例を添付図面に基づいて説明する。なお、以下では、上横枠7の長手方向及びドア1の幅方向を左右方向、平面視で上横枠7の長手方向と直交する方向及びドア1の厚み方向を前後方向と定義する。また、閉止状態にあるドア1を開く際にドア1を動作させる方向を前側とする。
Hereinafter, an example of an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In the following, the longitudinal direction of the upper
本例のドア引き込み装置は後述のドア緩衝装置と併せてドア開閉駆動装置を構成するものであり、所定開き角度まで閉じた閉じ際のドア1をドア開閉駆動装置の働きによりゆっくりと自動的に閉じられるようになっている。このうち、ドア引き込み装置は所定開き角度まで閉じた閉じ際のドア1を自動的に閉じる機能を担い、ドア緩衝装置はドア1が閉じられる際に生じる衝撃を吸収する機能を担う。
The door retracting device of this example constitutes a door opening / closing drive device together with a door shock absorber described later, and the
図7等に示すようにドア1の側端部はドア枠2の一方の縦枠3に蝶番4を介して回動自在に連結されている。ドア枠2の後部の内周面には戸当たり5が突設され、ドア1はその背面縁部を戸当たり5に当接した閉状態において、その全部がドア枠2内に収められる。
As shown in FIG. 7 and the like, the side end of the
図1に示すように、ドア開閉駆動装置は、ドア1に設けられた被キャッチ部材6と、ドア枠2の上横枠7に設けられたドア開閉駆動ユニット8とで構成されている。
As shown in FIG. 1, the door opening / closing drive device includes a
被キャッチ部材6はドア1の背面上端部の吊元側端部に設けられている。被キャッチ部材6はドア1の背方に向けて突出する被キャッチ部9を備え、被キャッチ部9は厚みの薄い略板状に形成されている。
The
ドア開閉駆動ユニット8は上横枠7の吊元側(ここでいう吊元側とは上横枠7の左右方向におけるドア回動軸の側の半部を意味する)に設けられ、図8に示す引き込み機構部10及び緩衝機構部11と、これらを覆うケーシング12(図2参照)とで構成されている。
The door opening /
まず、引き込み機構部10について説明する。図9や図10に示すように、引き込み機構部10は、左右に長い引き込み機構部ベース13(以下、単にベース13と記載する)と、ベース13に設けられたキャッチャー14、駆動部16、及びガイド部材17で構成される。この引き込み機構部10と前述の被キャッチ部材6とでドア引き込み装置が構成さる。
First, the
図3や図5に示すように、ベース13は左右に長尺で下方に開口する略溝型に形成され、上横枠7の後部下面に形成された左右に長い嵌込溝20に嵌め込まれ、ベース13の後面部の下縁から後方に突出した後縁片18を上横枠7の下面に沿わせた状態で上横枠7に取り付けられる。ベース13は平面視で上横枠7の前後幅内に収まり、且つ、前記上横枠7に設けられた戸当たり5の前端よりも後方に配置される。
As shown in FIGS. 3 and 5, the
ガイド部材17はベース13の吊元側の内部に収納され、ベース13に対して固定される。図10に示すようにガイド部材17の内部には左右に長く下方及び手先側(左右方向における吊元側と反対側)に開口するスライド溝21が形成されている。
The
スライド溝21の開口22はガイド部材17の手先側の端面から下面に亘って形成されている。この開口22が形成されたガイド部材17の鉛直な端面によってロック部25が構成され、同じく開口22が形成されたガイド部材17の水平な下面によってレール部24が構成されている。また、レール部24とロック部25は正面視弧状の面からなるガイド部26によって滑らかに接続されている。
The opening 22 of the
駆動部16は、ベース13に対して左右方向にスライド自在に設けられた左右に長い移動部材28と、移動部材28に対して左右方向における吊元側へ駆動する方向に弾性力を付勢する弾性部材29とで構成されている。
The
移動部材28の手先側には左右に長く上方に開口したばね収納溝30(図11参照)が形成されている。ばね収納溝30には引張ばねが収納され、該引張ばねにより弾性部材29が構成されている。
A spring housing groove 30 (see FIG. 11) is formed on the hand side of the moving
弾性部材29の吊元側の端部はベース13に係止され、反対側の端部は移動部材28に係止される。これによって移動部材28は弾性部材29により常に吊元側に付勢される。移動部材28の吊元側の端部には下方に開口する配置溝31(図10参照)が形成されている。
The end of the
移動部材28の吊元側の端部には被キャッチ部9に着脱自在に係合可能となるキャッチャー14がその上部を配置溝31内に収めた状態で左右に回動自在に設けられている。キャッチャー14の回動軸方向は前後方向と平行である。
A
キャッチャー14は前記駆動部16の弾性部材29によって移動部材28を吊元側に駆動することで、左右方向における吊元側に移動する。
The
キャッチャー14は前後方向の厚みが薄く且つ正面視略逆U字状の部材からなり、吊元側から下方に突出する第1爪部33と、手先側から下方に突出する第2爪部34と、両爪部33、34の突出基端同士を接続する接続部35を備えている。キャッチャー14の両爪部33、34の間には前後及び下方に開口する開口部36が形成されている。
The
キャッチャー14の上部に位置する接続部35には前後方向に突出する被枢支部37が形成され、この被枢支部37が移動部材28の吊元側の端部に枢支されることで、キャッチャー14が移動部材28に対して回動自在となっている。
The connecting
キャッチャー14は図11に示す手先側の斜め下方に向けて開口する待機姿勢から図9に示す略鉛直下向きに開口する係合姿勢までの範囲で回動可能としてある。キャッチャー14の上部は前記待機姿勢及び係合姿勢となったときに移動部材28に当接され、これによってキャッチャー14の回動範囲は前記待機姿勢から係合姿勢までの範囲に制限されている。キャッチャー14の手先側の部分の前後両側には被ガイド部38が突出形成されている。
The
移動部材28の吊元側の端部はガイド部材17のスライド溝21に左右方向にスライド自在に収納されており、同部に設けられたキャッチャー14の被枢支部37もスライド溝21内において左右方向に移動自在となっている。
The end of the moving
キャッチャー14の両被ガイド部38はガイド部材17のレール部24、ロック部25、又はガイド部26に沿って配置される。
Both guided
キャッチャー14は、両被ガイド部38が図13に示すようにガイド部材17によりガイドされ、これに伴いキャッチャー14は、両被ガイド部38がロック部25に沿う待機姿勢から、両被ガイド部38がレール部24に沿う係合姿勢までの範囲内で回動する。
In the
図12(a)及び図13(a)に示すキャッチャー14は弾性部材29により移動部材28が吊元側に付勢され、且つ、両被ガイド部38がロック部25に当接し、且つ前記待機姿勢となったロック状態にある。このロック状態では、キャッチャー14の第1爪部33は、ベース13、ガイド部材17、及び第2爪部34よりも下方に突出している。
In the
今、キャッチャー14が前記ロック状態にあるときに、ドア1を開いた状態から人の手により閉方向に回動させる。すると、ドア1から背方に突出した被キャッチ部9は、図12の(a)〜(c)や図13の(a)〜(d)に示すように正面視で左右方向における吊元側に移動し、ドア1が所定開き角度まで閉じられたときにキャッチャー14に係合される。
Now, when the
具体的には、開いたドア1を所定開き角度まで閉じたときには、まず図13(a)に示すように被キャッチ部9がロック状態にあるキャッチャー14の第2爪部34の下側を通過して、図13(b)に示すようにキャッチャー14の第1爪部33に当接する。
Specifically, when the opened
被キャッチ部9がさらに吊元側に移動すると、被キャッチ部9にてキャッチャー14の第1爪部33が吊元側に押圧され、これによりキャッチャー14の両被ガイド部38はロック部25からガイド部26に沿って下方に移動してレール部24に沿う状態となる。そして、このように両被ガイド部38がガイド部26に沿ってガイドされることで、キャッチャー14は図13(a)に示す待機姿勢から係合姿勢まで回動して図12(b)に示すように開口部36に被キャッチ部9が係合される。この係合姿勢にあるキャッチャー14の両爪部33、34はベース13及びガイド部材17よりも下方に突出する。
When the catched
また、前述のように両被ガイド部38がロック部25からガイド部26を介してレール部24に至ると、両被ガイド部38のロック部25に対する係止が解除され、該移動部材28が弾性部材29の弾性力により吊元側に駆動される。
Further, as described above, when both guided
このとき、キャッチャー14はその両被ガイド部38がレール部24に沿って走行し、このため前記係合姿勢を維持した状態で図12(c)や図13(d)に示すように係合した被キャッチ部9と共に左右方向の吊元側に移動する。また、この際、被キャッチ部9はドア1の閉方向の回動に伴い徐々に後方に移動してキャッチャー14の開口部36への挿入深さを深くしていく。
At this time, the
そして、このように被キャッチ部9が吊元側に移動することで、所定開き角度まで閉じられたドア1が自動的に回動して閉状態となる。
And the to-
逆に、前記閉じたドア1を人の手により開方向に回動させる。すると、被キャッチ部9は正面視で左右方向における手先側に移動し、ドア1が所定開き角度まで開かれたときにキャッチャー14との係合が外れる。
Conversely, the
具体的には、閉じたドア1を所定開き角度まで開いたときには、手先側に移動する被キャッチ部9によりキャッチャー14の第2爪部34が手先側に押圧され、移動部材28がキャッチャー14と共に弾性部材29の弾性力に抗して手先側に移動する。このとき、キャッチャー14の両被ガイド部38はレール部24に沿って手先側に移動し、これによりキャッチャー14はドア1が係合姿勢を維持したまま手先側に移動する。また、この際、被キャッチ部9はドア1の開方向の回動に伴い徐々に前方に移動してキャッチャー14の開口部36への挿入深さを浅くしていく。
Specifically, when the
被キャッチ部9がさらに手先側に移動してドア1が所定開き角度を超えたときには、キャッチャー14の両被ガイド部38はレール部24からガイド部26に至る。このように両被ガイド部38がレール部24から外れると、キャッチャー14は係合姿勢から待機姿勢までの範囲で回動自在となる。このため、さらに被キャッチ部9が手先側に移動すると、両被ガイド部38はガイド部26に沿って上方に移動してロック部25に沿う状態となる。そして、このように両被ガイド部38がガイド部26にガイドされることで、キャッチャー14は係合姿勢から待機姿勢まで回動して図12(a)や図13(a)に示すロック状態となり、このとき、被キャッチ部9のキャッチャー14の開口部36に対する係合が外れる。この待機姿勢にあるキャッチャー14は第2爪部34の下端が第1爪部33の下端よりも上方に位置するため、ドア1をさらに開いた場合には、被キャッチ部9をキャッチャー14の第2爪部34の下側を通過させて支障なくドア1を開状態とすることができる。
When the
以上説明したように、本例のドア引き込み装置は、キャッチャー14が上横枠7の長手方向に駆動してドア1を閉状態とする。このため、上横枠7に設けられる引き込み機構部10の前後幅を小さくして、平面視において上横枠7の前後幅内に引き込み機構部10をコンパクトに収めることができる。
As described above, in the door retracting apparatus of this example, the
また、キャッチャー14を駆動する駆動部16は、上横枠7の長手方向に移動自在となる移動部材28と、上横枠7の長手方向に伸縮して前記移動部材28に対して吊元側へ駆動する方向に弾性力を付勢する弾性部材29とで構成されている。このため、駆動部16も前後寸法の小さいものとすることができ、この点でも引き込み機構部10の前後幅を小さくできる。
The
また、キャッチャー14の駆動源となる弾性部材29の伸縮方向はキャッチャー14の移動方向と同一方向であるため、弾性部材29の弾性力をドア1の引込力として有効に利用することができ、引き込み機構部10によりドア1を確実に引き込むことができる。
Further, since the
また、レール部24により、ドア1の開き角度が所定開き角度未満であるときには、略逆U字状のキャッチャー14を略鉛直下向きに開口する係合姿勢として、被キャッチ部9に確実に係合した状態で上横枠7の長手方向に移動させることができる。
Further, when the opening angle of the
また、ロック部25により、ドア1の開き角度が所定開き角度以上であるときには、略逆U字状のキャッチャー14を手先側の斜め下方に向けて開口する待機姿勢とすることができ、キャッチャー14に対する被キャッチ部9の係合及び係合解除を確実に行うことができる。
Further, when the opening angle of the
次に緩衝機構部11について説明する。図14及び図15に示す緩衝機構部11は、左右に長い緩衝機構部ベース40(以下、単にベース40と記載する)と、ベース40に設けられた動作変換機構及びショックアブソーバー43で構成されている。また、図2に示すようにドア1の背面における受部47に対応する位置にはドア回動の閉じ際に緩衝機構部11の受部47に対しドア閉止方向への押圧力を伝える押圧作用部51が設けられており、該押圧作用部51と緩衝機構部11とでドア緩衝装置が構成されている。
Next, the
図8(b)に示すように、ベース40は前方に開口する略溝型に形成され、その上面にベース13を載置し、ベース13の後縁片18をベース40の上面部にビス止めすることにより、ベース13に取り付けられる。ベース40は上横枠7の前後幅内に収められ、また、上横枠7に設けられた戸当たり5の前端よりも後方に配置される。
As shown in FIG. 8B, the
ベース40の手先側の端部には収納部44が形成されている。収納部44の上部はベース13が載置された上面部よりも上方に突出し、同部はベース13の手先側の側方に位置する。
A
動作変換機構は受部47の前後動作を受部47の前後ストロークよりも長いストロークとなる左右方向の動作に変換するものであり、作動体41と動作変換部42で構成されている。
The motion conversion mechanism converts the front-rear motion of the receiving
作動体41は前方に開口するベース40の手先側の端部に形成された収納部44に左右方向にスライド自在に収納されている。
The actuating
動作変換部42はドア1の閉じる際の回動動作に応じて作動体41を左右方向に動作させるものである。
The operation conversion unit 42 operates the
動作変換部42は、ベース40に設けられた平面視く字状となるリンク機構部45と、折曲用弾性体46と、リンク機構部45に設けられた受部47を備えている。
The motion converting unit 42 includes a
リンク機構部45は吊元側に位置する固定側リンク48と手先側に位置し固定側リンク48よりも長い可動側リンク49とで構成されている。固定側リンク48の一端はベース40の吊元側部分に収納されると共に縦軸回りに回動自在に連結されている。可動側リンク49の一端は固定側リンク48の他端に縦軸回りに回動自在に連結されている。可動側リンク49の他端は前記作動体41に連結されている。
The
受部47はゴム製で円筒状に形成され、固定側リンク48と可動側リンク49の連結部分に縦軸回りに回動自在に設けられている。受部47の周方向の一部は常に固定側リンク48と可動側リンク49の連結部分よりも前方に突出する。
The receiving
リンク機構部45は、受部47が前後方向に動作することで、固定側リンク48がベース40に対して回動し、これにより図14のように固定側リンク48及び可動側リンク49が左右方向と略平行となって直線状に伸長した状態から、図16のように固定側リンク48を手先側の斜め前方に向けて平面視く字状に折曲した状態までの範囲で変形可能となっている。リンク機構部45は図14に示す状態ではベース40内に収納され、図16に示す状態では固定側リンク48と可動側リンク49の連結部がベース40や戸当たり5よりも前方に突出する。このようにリンク機構部45を伸長状態や折曲状態に変更することで作動体41が左右方向に移動する。また、本例の緩衝機構部11は、受部47の前後ストロークが上横枠7の前後幅内に収まるようになっており、リンク機構部45が最大限前方に突出した状態においても、平面視で上横枠7の前後幅内に収まるようになっている。
In the
固定側リンク48のベース40に枢支された端部とベース40の間には、折曲用弾性体46として、伸長状態となったリンク機構部45の固定側リンク48を前方に回動する弾性力を付与するねじりばねが配設されている。これによって、リンク機構部45は折曲用弾性体46によって図16に示す折曲状態を維持するよう付勢される。
Between the end part pivotally supported by the
ショックアブソーバー43は伸縮式であり、左右方向に伸縮することで、作動体41の左右方向の動作を緩衝するものである。本実施形態では、ショックアブソーバー43は収縮時にのみ抵抗力を発生させるワンウェイ式のものであって、収納部44内に設けられる。ワンウェイ式とすることで、ドア開放動作に抵抗感を感じさせないという利点がある。ショックアブソーバー43は手先側がベース40に連結されると共に吊元側が作動体41に連結され、これによって作動体41の左右方向の動作を緩衝する。なお、ショックアブソーバー43の減衰を生じさせる抵抗体としては、オイル、エア、ばね等、従来から公知の種々の抵抗体が用いられる。
The
図16に示すリンク機構部45は折曲状態にあり、受部47が最も前方に位置した状態である。
The
今、リンク機構部45が図16に示す折曲状態にあり、且つ、キャッチャー14が前記ロック状態にあるときに、開いたドア1を人の手により閉方向に回動させる。すると、まず、ドア1が所定開き角度まで閉じられた時点で被キャッチ部9がキャッチャー14に係合され、前述の引き込み機構部10によるドア1の引き込みが開始される。この時点では図7に示すようにドア1の押圧作用部51は未だ受部47には当たっていない。
Now, when the
そして、この後、前記引き込み機構部10によりドア1が少し閉方向に回動した時点で、ドア1の押圧作用部51が折曲状態にあるリンク機構部45に設けられた受部47に当たり、以後、ドア1が完全に閉じられるまで、引き込み機構部10の駆動力によって当該押圧作用部51が受部47を押圧して後方に移動させる。このとき、リンク機構部45は前記折曲状態から伸長状態へと変形していき、これにしたがって作動体41はショックアブソーバー43の抵抗に抗して手先側に移動するので、ドア1はゆるやかに閉状態となる。
After that, when the
ここで、前記被キャッチ部9はドア1に対して上下移動自在に設けられ、ドア1に被キャッチ部9を上下方向の任意の位置で保持する保持部55が設けられている。
Here, the catched
図17は被キャッチ部材6の分解斜視図である。被キャッチ部材6は、縦片57の上端部から後側に向けて突片58を突出した側断面逆L字状の金具からなる移動体56と、突片58に被せるように取り付けられたカバー部70と、移動体56の縦片57を上下に移動自在に収納し、ドア1の背面に取り付けられるケース59とで構成されている。
FIG. 17 is an exploded perspective view of the
被キャッチ部9は移動体56の突片58とこれを覆うカバー部70とで構成されている。
The catched
ケース59はドア1側に位置する前ケース60と反対側に位置する後ケース61とで構成されている。
The
後ケース61の前面には収納凹部62が形成されている。収納凹部62とこれに対向する前ケース60とで、移動体56の縦片57を上下移動自在に収納する収納部が構成されている。
A
収納凹部62の底面には円形の突起63が形成され、移動体56の縦片57には上下に長い長孔65が穿設されている。突起63は長孔65に上下にスライド自在に挿入され、これによって移動体56の上下の移動範囲は制限されている。
A
前ケース60の移動体56に対向する箇所には、移動体56側である後方に向けて突出した弾性変形可能な爪部66が設けられている。爪部66は前述の保持部55を構成し、上下方向の任意の位置に移動した移動体56の縦片57に弾接して、該縦片57を後ケース61に押し付けることで移動体56を保持する。
An elastically deformable claw portion 66 projecting rearward on the moving
したがって、前記被キャッチ部9の上下方向の位置を調節することが可能となり、これによって被キャッチ部9をキャッチャー14に確実に係合させることができる。
Therefore, it is possible to adjust the position of the catched
また、前記被キャッチ部9の上下方向の位置の調節は、引き込み機構部10及び被キャッチ部材6を施工した後において、ドア1を閉じることで自動で行えるようになっている。
The vertical position of the catched
具体的には、図1に示すように、ドア開閉駆動ユニット8のケーシング12においてドア開閉駆動ユニット8の前面側を覆う部分には、ドア1を閉じるときに被キャッチ部9をケーシング12内に挿入して前記キャッチャー14に係合させるための挿入口67が形成されている。
Specifically, as shown in FIG. 1, in the
図5や図18に示すように、挿入口67の下縁面68及び上縁面69は後方程挿入口67の上下幅が小さくなるように傾斜した傾斜面となっている。
As shown in FIGS. 5 and 18, the
そして、被キャッチ部9の上下位置がキャッチャー14に対してずれている場合にドア1を閉じたときには、図18に示すように、被キャッチ部9の後端が挿入口67の下縁面68又は上縁面69のいずれかに当たり、下縁面68の傾斜面又は上縁面69の傾斜面によって被キャッチ部9がキャッチャー14に確実に係合する上下方向の正規の位置に移動し、この位置で前記保持部55により被キャッチ部9が設けられた移動体56が保持される。これにより、被キャッチ部9の上下方向の位置の調節の作業を省略することができる。
When the
次に前記一例とは異なる他例につき説明する。なお以下の説明では一例と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。 Next, another example different from the above example will be described. In the following description, the same components as those in the example are given the same numbers, and redundant descriptions are omitted.
本例の被キャッチ部9はドア1の厚み方向に伸縮可能となっており、該被キャッチ部9には当該被キャッチ部9に対して伸長させるよう弾性力を付与する伸長用弾性体71が設けてある。以下、図19乃至図21に基づいて本例について詳述する。
The catched
図19に示すように被キャッチ部材6のカバー部70内には移動体56の突片58が収納され、カバー部70はドア1の厚み方向にスライド自在となっている。
As shown in FIG. 19, a protruding
図21に示すようにカバー部70の下面部には突片58のスライド方向に長い孔72が形成されている。突片58には突片58から上下に突出するように抜止用ねじからなる突起部74をねじ込んで取り付けてある。突起部74の下端部はカバー部70の孔72に突片58のスライド方向にスライド自在に挿入されている。これによって被ガイド部38は図19(b)に示すようにカバー部70を突片58の先端側に移動させた伸長状態から、図19(a)に示すようにカバー部70を突片58の基端側に移動させた収縮状態までの範囲で伸縮可能となっている。
As shown in FIG. 21, a
カバー部70内には圧縮ばねからなる伸長用弾性体71が収納されている。伸長用弾性体71のドア1側の端部は突起部74の上端部に弾接し、反対側の端部はカバー部70に形成された弾接部75に弾接している。これにより、カバー部70は常に前方に移動する方向に伸長用弾性体71の弾性力が付与され、被キャッチ部9は自然状態で伸長状態を維持するようになっている。
In the
ドア開閉駆動ユニット8のケーシング12においてドア開閉駆動ユニット8の背面側を覆う部分は当接部76を構成している。ドア1の開き角度が略前記所定開き角度以下にあるときには、当接部76の前面にはカバー部70で構成された被キャッチ部9の突端部が当接し、伸長用弾性体71の弾性力に抗して収縮した状態となる。
A portion of the
このような構成とすることで、ドア1を閉じた状態では、図21(b)に示すように、被キャッチ部9が当接部76に当接して収縮した状態となり、被キャッチ部9を上横枠7の前後幅内にコンパクトに収めることができる。
With such a configuration, when the
また、ドア枠2に対するドア1の取付位置が後方にずれた場合には、このずれをドア1が閉じた状態における被キャッチ部9の収縮量にて吸収することができ、被キャッチ部9をキャッチャー14に確実に係合させることができる。
Further, when the mounting position of the
また、図21に示すように、本例の被キャッチ部9の平面形状は一例の被キャッチ部9と異なっている。
Further, as shown in FIG. 21, the planar shape of the catched
具体的には、被キャッチ部9の吊元側の側面の後部は待機状態にあるキャッチャー14の第1爪部33に当接する面であるが、この面は平面視においてドア1の厚み方向に対して傾斜し、且つ、後方程吊元側に位置するように傾斜した傾斜面79となっている。
Specifically, the rear portion of the side of the catching
このようにすることで、開状態にあるドア1を閉じたときには、図21(a)に示すように被キャッチ部9の傾斜面79を待機状態にあるキャッチャー14の第1爪部33に略垂直に当接させ、ドア1の閉方向の回動力をキャッチャー14に効率良く伝えて係合姿勢までキャッチャー14を確実に回動させることができる。
In this way, when the
また、被キャッチ部9の手先側の側面は、ドア1を閉じるときにおいて、係合姿勢のキャッチャー14の第2爪部34が当接する面であり、且つ、ドア1を開くときにおいても、係合姿勢のキャッチャー14の第2爪部34に当接する面であるが、この面は平面視で後方程吊元側に位置するような曲面となった弧状面80となっている。
Further, the side surface on the hand side of the catched
このようにすることで、ドア1を閉じるときや開くときにおいて、被キャッチ部9の弧状面80を左右に移動する係合姿勢のキャッチャー14の第2爪部34に常に略垂直に当接させ、効率良く力を伝えることができる。
In this way, when the
なお、一例の被キャッチ部9に本例の傾斜面79や弧状面80を形成しても良いものとする。
In addition, the
また、前記各例ではドア1を閉じた状態ではドア1がドア枠2内に収められるものとしたが、閉じたドア1は後部のみがドア枠2内に収められるものであっても良いし、ドア枠2の前方に位置するものであって良いものとする。
In each of the above examples, the
また、前記各例では、上横枠7に前記緩衝機構部11を設けると共にドア1の上端部に前記押圧作用部51を設けたが、逆に、ドア1の上端部に前記緩衝機構部11を設けると共に上横枠7に前記押圧作用部51を設けても良い。また、ドア緩衝装置を設けずにドア引き込み装置のみを設けても良いものとする。
In each of the above examples, the
1 ドア
2 ドア枠
7 上横枠
9 被キャッチ部
10 引き込み機構部
14 キャッチャー
16 駆動部
24 レール部
25 ロック部
28 移動部材
29 弾性部材
36 開口部
71 伸長用弾性体
76 当接部
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