JP5307494B2 - 無線端末 - Google Patents

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Description

本発明は、無線端末に関するものであり、特に、異なる2つのシステムに対応可能な無線端末に関するものである。
標準規格IEEE802.16に規定される無線通信方式は、TDD(Time Division Duplex)方式及びOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式を用いている。
OFDMA方式は、伝送する情報を互いに直交する多数の搬送波(サブキャリア)に分散して、各サブキャリアを変調する方式である。無線基地局と無線通信端末との間の通信は、複数のサブキャリアからなるサブチャネル単位で行われる。
具体的には、送信側にて、各サブキャリアを多相PSK変調又は多値QAM変調等した後、各サブキャリアを逆高速フーリエ変換(IFFT)することでシンボルを生成する。さらに、送信側は、サイクリック・プリフィックス(CP)が付加されたシンボルを複数含むフレーム構造の無線信号を送信する。
図5は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの構成を説明する概念図である。OFDMA方式のCPは、図5に示すように、シンボルの最後の一定期間をコピーして、コピーした部分を当該シンボルの先頭に付加したものである。CPを用いることにより、反射経路の異なる複数の電波、すなわちマルチパス波に起因する到着遅延時間の差を吸収することができる。
一方、受信側では、各シンボル内で高速フーリエ変換(FFT)を行ってシンボルを復調するが、電源投入時などの通信初期時には、受信側(無線通信端末)は、送信側(無線基地局)と同期がとれていない。よって、受信側(無線通信端末)は、シンボルの開始位置及び終了位置を特定できず、シンボルを復調することができない。したがって、受信端末が基地局と無線通信を行うためには、最初に基地局との同期処理を行わなければならない。
しかしながら、従来、携帯電話などの移動無線端末が基地局と無線通信を行うにあたり初期同期処理を行う際、移動無線端末は、基地局との同期タイミング情報を有していない。このため、無線通信端末は、電源投入時などの通信初期時において、シンボル単位で無線基地局と同期をとるための「シンボル同期処理」を行う。無線通信端末は、上述したCPを利用した相関演算により各シンボルの境界を検出することで、シンボル同期処理を行う。また、無線通信端末は、フレーム単位で無線基地局と同期をとるための「フレーム同期処理」も行う。IEEE802.16では、フレームの先頭に配置されるプリアンブルシンボルを検出することで、フレームの先頭が検出されて、フレーム同期が確立される。
このように、基地局と同期を行う際の初期同期処理においては、一般的に、無線通信に用いるフレーム内の特定の信号パターンを検出することによって、移動無線端末内の同期タイミング情報を更新する。
OFDMA通信システムにおいて、無線通信端末が相手基地局との初期同期を行う際のやり方は、すでに種々提案されている。本願人も、このような無線通信端末およびフレーム同期方法について、既に特許出願を行っている(特許文献1参照)。
特開2008−187538号公報
この特許文献1に記載の方法では、概して、
(1)OFDMシンボルのサイクリック・プリフィクス(CP)部を利用して、シンボルの同期を行うステップと、
(2)上記ステップ(1)で取得したシンボル同期タイミングから、期待値と各シンボルの相関値を計算して、フレームの同期を行うステップと、
を実行することにより、基地局との処理同期処理を行っている。
具体的には、上記ステップ(1)では、受信信号にシンボル同期処理を行うことで各シンボルを検出している。また、上記ステップ(2)では、シンボル同期処理により各シンボルが検出されたタイミングを測定して記録し、このタイミングのリストを解析することにより、特定された通信期間の最初のシンボルをプリアンブルシンボルとする。さらに、特許文献1に記載の方法では、特定される通信期間においてプリアンブルシンボルを検出する精度を向上するための特定方法もいくつか提案している。
このように、特許文献1に記載の方法は、シンボル同期処理の結果からフレーム構造を推定してプリアンブルシンボルを検出している。これにより、汎用性が高く、かつ消費電力や演算時間を削減することができるフレーム同期処理が可能になっている。
特許文献1に記載の方法は、基地局と無線通信を行うにあたり初期同期処理を行う際、無線端末は、基地局との同期タイミング情報が不明であることが前提になっている。そのため、フレーム構造の特定の信号パターンを検出するためには、上記ステップ(2)を、複数シンボルまたは複数フレームに渡って複数回実行する必要がある。
したがって、上記方法は、WiMAX(登録商標)に代表されるようなフレーム長が比較的短時間の通信システムでは顕著な効果を有する。しかしながら、フレーム長が長い通信方式に適用した場合には、上記ステップ(2)の実行回数が多くなるため、処理時間が大きくなり、その分消費電力が増大する。
最近、携帯電話でデジタルTV放送を受信できるワンセグ放送と共に、ワンセグ放送よりも周波数使用効率が良好で移動無線端末に最適化されているMediaFLO(登録商標)システムによる放送が注目を集めている。MediaFLOとは、携帯端末向け多チャンネル放送サービスであり、移動体環境に適した技術によって、映像や音楽を配信するものである。
MediaFLOでは、図6に示すように、フレーム長が非常に長いフレームを用いて放送を行う。図6は、MediaFLOの放送に用いるフレームの構成を説明する概念図である。スーパーフレーム(Superframe)と称されるMediaFLOに用いられるのフレームは、1フレームが1秒間の長さを有し、1200個のOFDMシンボルで構成されている。
このようにフレーム長が非常に長いMediaFLOのような方式に、上記特許文献1の処理同期処理を適用すると、シンボル同期完了後、プリアンブルシンボルを検出するために、上記ステップ(2)を非常に多数回実行しなければならない。例えば、MediaFLOのフレームでプリアンブルシンボルに相当するシンボルのすぐ後からプリアンブルシンボルの検出を開始したような場合、最大で1200個近くのOFDMシンボルに対して、上記ステップ(2)を実行しなければならない。
したがって、このような場合、無線端末を使用するユーザにとっては、放送を受信するに際して、無線端末を起動してから立ち上がりまでの時間が長くなったり、さらに搭載しているバッテリが早く消耗したり、という問題が懸念される。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、基地局との初期同期処理を行うにあたり、プリアンブルシンボルを短時間で効率良く検出できる無線端末を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る無線端末の発明は、
互いに同期している異なる2つのシステムに対応可能な無線端末において、
第1システムの基地局との通信の際に取得したタイミング情報を保持する保持部と、
前記第1システムとは異なる第2システムの基地局からの信号を受信する受信部と、
前記第2システムの基地局との初期同期処理を行うにあたり、前記保持部が保持している前記第1システムの基地局との通信の際に取得したタイミング情報に基づいて、前記第2システムの基地局からの信号を受信する受信部を起動するように制御する制御部と、
を備え
前記制御部は、前記第2システムにおけるフレームの先頭(TDM Pilot1)に対応する前記第1システムのタイミング(秒境界)を基準とし、前記第1システムの基地局からの信号の到達に対して、前記第2システムの基地局からの信号の到達の遅延が最小になる場合の遅延時間の長さを考慮して、前記受信部を起動するように制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、第2システムの基地局との初期同期処理を行うにあたり、第1システムの基地局との通信の際に取得したタイミング情報に基づいて、第2システムの信号の受信部を起動する。そのため、第2システムの信号の受信開始にあたり、第2システムのプリアンブルシンボルを短時間で効率的に検出できる。
したがって、MediaFLO対応携帯電話のような移動無線端末に本発明を適用した場合、短時間で効率よく基地局との初期同期処理を完了することができる。このため、放送を受信するに際し無線端末を起動してから立ち上がりまでの時間が速くなり、ユーザのストレスは軽減される。さらに、消費電力も低減されるため、搭載しているバッテリが長持ちすることが期待できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明に係る無線端末は、互いに同期している異なる2つのシステムに対応可能であることを前提とする。以下の実施の形態においては、2つのシステムの好適な例として、第1システムをcdma2000のシステムとし、第2システムをMediaFLOのシステムとして説明する。しかしながら、互いに同期している異なる2つのシステムであれば、他のシステムに対しても本発明を適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムのネットワーク全体の概要を説明する概念図である。本発明の実施の形態に係るネットワーク全体は、無線端末である携帯電話100と、第1システムの基地局であるcdma2000基地局200と、第2システムの基地局であるMediaFLO基地局300と、GPS(Global Positioning System)衛星400とを含んで構成される。
本発明に係る無線端末である携帯電話100は、MediaFLOシステムに対応したcdma2000携帯電話である。すなわち、携帯電話100は、第1システムであるcdma2000の基地局200と無線通信を行う。さらに、携帯電話100は、第2システムであるMediaFLOの基地局300からの放送波を受信することもできる。また、cdma2000基地局200と、MediaFLO基地局300とは、互いにGPS衛星からの電波を受信することにより、国際標準時間(UTC)に同期している。しかしながら、携帯電話100が2つの基地局200および300から送信される無線信号を受信する際、基地局200および300と携帯電話100との間の距離やフェージング等の状況に応じて送信遅延が生じる。
次に、第2システムであるMediaFLOについて、さらに説明する。
MediaFLOシステムは、近年の無線通信の主流であるOFDM技術を採用している。MediaFLOは放送サービスに用いられるため、そのフレームは、下りリンクのみの構造になっている。また、上述したように、MediaFLOに用いるフレームの周期は、同じOFDMシステムのWiMAXやISDB−T(地上デジタルテレビジョン放送)などと比較して長くなっており、フレーム長は1秒間である。
MediaFLOのフレームは、既に図6にて説明したように、周期を1秒間としたスーパーフレームの中に1200個のOFDMシンボルを有する構造をしている。また、フレームの最初のシンボルはフレーム開始点を示すTDM Pilot1である。さらにフレームの最終シンボルは予約シンボル(Reserved Symbols)になっている。MediaFLOは下りリンクのみのフレーム構造のため、フレームの最終シンボルと開始シンボルとの間のガードタイムは不要である。また、各シンボル間隔は常に一定である。
MediaFLOシステムはOFDMを採用しているため、MediaFLOのシンボル構造は、既に図5にて示したOFDMシンボルの構造と同じになる。したがって、MediaFLOのシンボルも、シンボルの始めと終わりに同一の信号であるサイクリック・プリフィクス(CP)を有している。
図2は、本実施の形態に係る携帯電話100の概略構成を示すブロック図である。携帯電話100は、第1システムのcdma2000システムと、第2システムのMediaFLOシステムとに対応可能である。したがって、それぞれのシステムによる電波を受信する受信系を有している。
まず、携帯電話100は、第1システムのcdma2000システムに対応すべく、アンテナ101と、アナログデジタルコンバータ(ADC)102と、cdma処理部103と、cdma2000タイミングカウンタ104と、制御部130とを備えている。
制御部130は、携帯電話100の全体を制御および管理する。携帯電話100は、制御部130による制御に基づいて、アンテナ101からcdma2000の信号を受信する。ADC102は、アンテナ101が受信したcdma2000の信号にアナログ/デジタル変換を行う。cdma処理部103は、デジタル化された信号を処理して、無線端末内で処理可能なデータにする。制御部130は、cdma処理部103で処理されたデータを解析することにより、cdma2000基地局200と同期するためのタイミング情報を取得する。さらに、制御部130は、取得したタイミング情報をcdma2000タイミングカウンタ104に適用する。これにより、制御部130は、cdma2000タイミングカウンタ104が保持するタイミング情報に基づくタイミングに従って、cdma処理部103が行う種々の処理のタイミングを制御することができる。したがって、本実施の形態では、cdma2000タイミングカウンタ104が保持部を構成する。
また、携帯電話100は、第2システムのMediaFLOシステムに対応すべく、アンテナ111と、アナログデジタルコンバータ(ADC)112と、OFDM処理部113と、OFDMタイミングカウンタ114とを備えている。
cdma2000システムの通信に際し、携帯電話100は、制御部130による制御に基づいて、アンテナ111からMediaFLOの信号を受信する。ADC112は、アンテナ111が受信したMediaFLOの信号にアナログ/デジタル変換を行う。OFDM処理部113は、デジタル化された信号を処理して、無線端末内で処理可能なデータにする。したがって、本実施の形態では、アンテナ111と、ADC112と、OFDM処理部113とを含んで、受信部を構成する。
MediaFLO放送の受信にあたり、通常、制御部130は、OFDM処理部113で処理されたデータを解析することにより、MediaFLO基地局300と同期するためのタイミング情報を取得する。さらに、制御部130は、取得したタイミング情報を、OFDMタイミングカウンタ114に適用する。これにより、制御部130は、OFDMタイミングカウンタ114が保持するタイミング情報に基づくタイミングに従って、OFDM処理部113が行う種々の処理のタイミングを制御することができる。シンボルタイミング記憶部120は、後述する第1処理であるシンボル同期処理で取得したタイミングを記憶する。
次に、本実施の形態によるプリアンブルシンボル検出処理について説明する。
本実施の形態では、MediaFLO対応である携帯電話100は、MediaFLO基地局300との初期同期処理を行う際に、cdma2000基地局200との同期は既に確立しているものとする。これは、携帯電話100は電話としての機能が主な用途であるため、通常の使用時には、cdma2000基地局200との同期(初期同期)を既に確立して使用しているものと想定できるためである。なお、携帯電話100とcdma2000基地局200との同期は、従来式のやり方で確立できるため、その説明は省略する。
上述したように、cdma2000基地局200とMediaFLO基地局300とは、GPS衛星からの電波を受信することによりUTCに同期しており、すなわち両基地局は同期がとれている。また、上述したように、携帯電話100のcdmaに係る受信系は、cdma2000のシステムと(すなわちcdma2000基地局200と)同期している。
cdmaの通信に用いられるフレームの周期はMediaFLOのスーパーフレームとは異なり、フレーム長は1秒ではない。しかしながら、cdma2000タイミングカウンタ104を用いて、1秒の周期を計測することはできる。そこで、cdma2000基地局200から既に取得したタイミング情報に基づいて、cdma2000タイミングカウンタ104によってMediaFLOのスーパーフレームの境界に対応する1秒の周期を計測し、その周期の開始点を便宜上「秒境界」として設定する。cdma2000タイミングカウンタ104によりクロックタイミング上に「秒境界」を設定した様子を、図3の上段に概略的に示す。
cdma2000基地局200とMediaFLO基地局300とは同期しているため、この「秒境界」のカウント値にOFDMタイミングカウンタ114を同期させれば、ちょうどそのタイミングでMediaFLOのフレームのプリアンブルシンボルを検出できるようにも思われる。しかしながら、実際は、cdma2000基地局200とMediaFLO基地局300とが同期していても、これら双方の基地局から同時に送信された信号が、同時に携帯電話100に到達するとは限らない。これは、上述したように、それぞれの基地局の位置(基地局からの距離)や周波数特性、またはフェージング状況などの要因によって、両基地局からの信号には数十マイクロ秒程度の到着時間差が生じるためである。
このため、cdma2000タイミングカウンタ104による「秒境界」のタイミングをそのまま用いたとしても、MediaFLOのフレームのプリアンブルシンボルを効率よく検出することは、一般的にはできない。上述した数十マイクロ秒程度の到着時間差は、OFDMシンボルの長さと比較するとかなり短いが、ADC112のサンプリング周波数よりは長い。この時間差のために、cdma2000タイミングカウンタ104の秒境界とMediaFLOのフレームのタイミングが合わないと、携帯電話100はシンボル同期ができず、プリアンブルシンボルの検出を効率よく行うことができない。
したがって、本実施の形態の携帯電話100は、「秒境界」に基づくとともに、さらにこのような到着時間差を考慮してシンボル同期を行い、続いてプリアンブルシンボルの検出を効率よく行う。
本実施の形態では、第1システムのcdma2000基地局200との初期同期処理時に取得したタイミング情報を用いて、第2システムのMediaFLOシステムと速やかに効率よく初期同期処理を実行する。このために、携帯電話100が第1システムのcdma2000基地局200との通信の際に取得したタイミング情報に基づいて、第2システムのMediaFLOシステムについてシンボル同期処理を行う。以下、この処理を「第1処理」と記す。次に、携帯電話100は、受信部を起動してプリアンブルシンボル検出処理を行う。以下、この処理を「第2処理」と記す。
以下、図3を参照しながら、本実施の形態による第1処理および第2処理を行うタイミングについて説明する。まず、第1処理を行うタイミングの設定にあたり、「最大遅延オフセット」の長さを求める。最大遅延オフセットとは、cdma2000基地局200からの信号の到達に対して、MediaFLO基地局300からの信号の到達の遅延が最小になる場合の遅延時間の長さである。この最大遅延オフセットは、論理的には、携帯電話100とMediaFLO基地局300との距離が最小で、かつ、携帯電話100とcdma2000基地局200からの距離が最大になる場合の両基地局からの信号の到着時間差と考えることができる。しかしながら、実際には、この時間幅は、それぞれの基地局200および300の位置以外にも、周波数特性やフェージング等の状況によっても変わり得る。したがって、最大遅延オフセットは、cdma2000基地局200からの信号の到達に対して、MediaFLO基地局300からの信号の到達の遅延がこれ以上小さくならないと想定されるオフセット量を、それぞれの基地局の位置や、その他の所定条件から決定する。
次に、各ハードウェアや各ソフトウェアの起動時間を考慮して、「起動オフセット時間」の長さを設定する。また、誤差の修正値として「マージン」を設定する。さらに、1シンボルの長さは規定値である。したがって、「秒境界カウンタ値」を、cdma2000タイミングカウンタ104の秒境界に対応するOFDMタイミングカウンタ114のカウンタ値として、第1処理の開始時点は、図3から分かるように、次式により決定できる。
(秒境界カウンタ値)−((最大遅延オフセット時間)+(1シンボル時間)
+(起動オフセット時間)+(マージン時間))
このようにして求めた時点から第1処理を開始すると、当然、秒境界の時点よりも1シンボル以上前の時点で第1処理を開始することになる。最大オフセット時間は、1シンボル長の時間に比べるとかなり短い。そのため、第1処理を開始すると、そのすぐ後にMediaFLOのスーパーフレームの最後のOFDMシンボルであるPPC/Reserveシンボルを先頭から受信することが期待できる。
上述したように、OFDMシンボルの始めと終わりには、同一の信号であるサイクリック・プリフィクス(CP)がある。これを受信することで、OFDM処理部113は、OFDMシンボルと同期をとることができる。以上のようにして、第1処理が終了すると、シンボルの詳細なタイミングが判明して、OFDMシンボルの受信処理が行えるようになる。このようにして判明したシンボルのタイミングは、シンボルタイミング記憶部120に記憶する。以後、このタイミングをOFDMタイミングカウンタ114に適用することで、制御部130は、更新したタイミング(秒境界)に従って、OFDM処理部113が行う種々の処理のタイミングを制御することができる。
第1処理により同期を行ったスーパーフレームの最後のOFDMシンボルの次には、スーパーフレームの最初のOFDMシンボルであるプリアンブルシンボル(TDM Pilot1)が到来する。したがって、第1処理を行うことにより、プリアンブル検出を行うべきタイミングを得ることができる。
第1処理のシンボル同期処理が正常に終了したら、次に、フレーム同期を行うために、プリアンブルシンボル検出の第2処理を行う。この第2処理の開始時点は、図3から分かるように、次式により決定できる。なお、「起動オフセット時間」は、各ハードウェアや各ソフトウェアの起動時間を考慮して設定する。
(OFDMタイミングカウンタの更新した秒境界カウンタ値)
−(起動オフセット時間)
このようにして求めた第2処理の開始時点は、プリアンブルシンボル(TDM Pilot1)の直前であるので、第2処理を行う最初のシンボルとして、プリアンブルシンボルが検出されることが期待される。
このように、本実施の形態では、上記第1処理および第2処理を行うことにより、MediaFLO基地局300のタイミングと、無線端末100が保持するOFDMタイミングカウンタ114との同期が取れ、初期同期処理は速やかに終了する。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、上述した第1処理および第2処理を含む、本発明の実施の形態に係るプリアンブルシンボル検出処理の全体を説明する。
ユーザがMediaFLOのアプリケーションを起動するなどして、携帯電話100がMedaFLO基地局300との初期同期処理を行うときに、本処理が開始するものとして説明する。
プリアンブルシンボル検出を開始すると、まず、制御部130は、cdma2000タイミングカウンタ104と、OFDMタイミングカウンタ114との差分解析を行う(ステップS11)。この処理は、例えば、cdma2000タイミングカウンタ104の秒境界を示す値のときのOFDMタイミングカウンタ114値を読み込み、それぞれのカウンタの差分を解析する。これにより、cdma2000タイミングカウンタ104での秒境界に対応するOFDMタイミングカウンタ114のカウンタ値を求めることができる。
次に、上述した式に従って、制御部130は、第1処理の開始時間を設定する(ステップS12)。第1処理の開始時間が設定されたら、制御部130は、設定された第1処理の開始時点まで待機する(ステップS13)。第1処理の開始時点になったら、制御部130は、第1処理であるシンボル同期処理を開始する(ステップS14)。第1処理が終了すると、制御部130は、同期に成功したシンボルタイミングを記憶部120に記憶することにより更新する(ステップS15)。
シンボルタイミング更新後、制御部130は、上述した式に従って、第2処理の開始時間を設定する(ステップS16)。第2処理の開始時間が設定されたら、制御部130は、設定された第2処理の開始時点まで待機する(ステップS17)。第2処理の開始時点になったら、制御部130は、第2処理であるプリアンブル検出処理を開始する(ステップS18)。第2処理が終了すると、制御部130は、同期に成功したタイミングに基づいて、OFDMタイミングカウンタ114のタイミングを更新する(ステップS19)。
なお、本発明は、上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能である。例えば、上記実施の形態においては、「最大遅延オフセット」の設定は、基地局の位置などに基づいて行った。しかしながら、基地局の位置に加えて、携帯電話100の位置情報も何らかの手段で判定し、これらを考慮することで、さらに低消費電力で初期同期処理を行うことが期待できる。
また、上記実施の形態では、互いに同期している異なる2つのシステムとして、cdma2000のシステムと、MediaFLOのシステムを用いて説明した。しかしながら、他のシステムの組合せを用いて、携帯電話100が保持するタイミング情報は、例えば電波時計などから取得してもよい。
上記実施の形態では、第1処理であるシンボル同期が1シンボル内で終了する場合について説明した。しかしながら、1シンボル内で終了する処理時間ができなければ、処理に必要な時間だけ前のシンボルから第1処理の開始時点を設定してもよい。また、第2処理についても同様のことが言える。
本発明は、フレームを同期する方法を限定するものではない。例えば異なるフレーム同期のアルゴリズムを採用した場合は、その開始タイミングを変更させればよい。
なお、本発明は、2つのシステムが同期していて、第2のシステムのフレーム同期のポイントが、第1のシステムのタイミングで対応するものがあるシステムに対応可能な無線端末であれば適用可能である。したがって、本実施の形態のように、シンボル同期をした後にフレーム同期を行うようにするのは、実施態様の1つに過ぎないことに留意すべきである。
本発明の実施の形態に係るシステムのネットワーク全体の概要を説明する概念図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るプリアンブルシンボル検出処理のタイミングを説明する概念図である。 本発明の実施の形態に係るプリアンブルシンボル検出処理を説明するフローチャートである。 OFDMのシンボルの構成を説明する概念図である。 MediaFLOのスーパーフレームの構成を説明する概念図である。
符号の説明
100 無線端末
101,111 アンテナ
102,112 アナログデジタルコンバータ
103 cdma処理部
104 cdmaタイミングカウンタ
113 OFDM処理部
114 OFDMタイミングカウンタ
120 シンボルタイミング記憶部
130 制御部
200 cdma2000通信基地局
300 MediaFLO放送基地局
400 GPS衛星

Claims (1)

  1. 互いに同期している異なる2つのシステムに対応可能な無線端末において、
    第1システムの基地局との通信の際に取得したタイミング情報を保持する保持部と、
    前記第1システムとは異なる第2システムの基地局からの信号を受信する受信部と、
    前記第2システムの基地局との初期同期処理を行うにあたり、前記保持部が保持している前記第1システムの基地局との通信の際に取得したタイミング情報に基づいて、前記第2システムの基地局からの信号を受信する受信部を起動するように制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第2システムにおけるフレームの先頭に対応する前記第1システムのタイミングを基準とし、前記第1システムの基地局からの信号の到達に対して、前記第2システムの基地局からの信号の到達の遅延が最小になる場合の遅延時間の長さを考慮して、前記受信部を起動するように制御することを特徴とする無線端末。
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