JP5306934B2 - ロボットおよび制御システム - Google Patents
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Description
まず、本発明の一実施形態としてのロボットの構成について説明する。
図2に示されている制御システム1は、制御モジュールmod0と、第1モジュール(安定化モジュール)mod1と、第2モジュール(障害物回避モジュール)mod2と、第3モジュール(経路生成モジュール)mod3とを備えている。
第1モジュールmod1はロボットRの姿勢を安定させることを主目的(第1行動目的)として主担当する。第1モジュールmod1は第1演算周期T1ごとに入力信号を演算処理することにより出力信号の生成を繰り返すように構成されている。
第2モジュールmod2はロボットRに物体との接触を回避させることを主目的(第2行動目的)として主担当する。第2モジュールmod2は第1演算周期T1より長い第2演算周期T2(たとえばT2=2T1)ごとに入力信号を演算処理することにより出力信号の生成を繰り返すように構成されている。
第3モジュールmod3はロボットRを目標位置まで移動させることを主目的(第3行動目的)として主担当する。第3モジュールmod3は第2演算周期T2より長い第3演算周期T3(たとえばT3=2T2)ごとに入力信号を演算処理することにより出力信号の生成を繰り返すように構成されている。
前記構成のロボットRの機能について説明する。
制御システム1により、次の手順にしたがってアクチュエータ2の動作およびロボットRの行動が制御される。
外乱発生直後における各モジュールによる並列処理の手順について説明する。
第1モジュールmod1により実行される「第1行動探索処理」、第2モジュールmod2により実行される「第2行動探索処理」および第3モジュールmod3により実行される「第3行動探索処理」の詳細について説明する。
まず、現在状態に基づき、ロボットRの挙動を表わす挙動予測モデルにしたがって、ロボットRの直近未来状態が予測される(図5/STEP100)。これにより、たとえば、ロボットRが現在位置から1歩進んだときの着地位置が予測される。
f1=w1e1(w2e2^+1) ‥(142)
ここで「w2」および「w1(=(w2+1)-1)」は重み係数である。
まず、現在状態に基づき、ロボットRの挙動を表わす挙動予測モデルにしたがって、ロボットRの直近未来状態が予測される(図5/STEP200)。これにより、たとえば、ロボットRが現在位置から1歩進んだときの着地位置が予測される。なお、第1モジュールmod1により予測されたロボットRの直近未来状態が、第1モジュールmod1から第2モジュールmod2に出力されてもよい(図3/矢印D2+参照)。
e3^(ai2)=Πk2=2~q2exp(−poserr(ai2;k2)/Lstep) ‥(230)
f2=w2e2(w1e1(w3e3^+1)+1) ‥(242)
ここで「w1」「w3」および「w2(={w1(w3+1)+1}-1」は重み係数である。
まず、現在状態に基づき、ロボットRの挙動を表わす挙動予測モデルにしたがって、ロボットRの直近未来状態が予測される(図5/STEP300)。これにより、たとえば、ロボットRが現在位置から1歩進んだときの着地位置が予測される。なお、第1モジュールmod1または第2モジュールmod2により予測されたロボットRの直近未来状態が、第2モジュールmod2から第3モジュールmod3に出力されてもよい(図3/矢印D3+参照)。
f3=w3e3(w2e2+1) ‥(342)
行動候補の探索方法について説明する。探索方法としては「収束性」および「多様性」がある方法が採用される。「収束性」がある方法により、探索範囲(行動候補により定義される空間における範囲を意味する。)のうち前回評価が高かった行動候補の近くにおいて、今回評価がより高くなるような行動候補が探索されうる。「多様性」がある当該方法により、前回評価に拘泥されすぎることなく、今回評価がよりより高くなるような行動候補が広範囲で探索されうる。
図12(a)〜(c)のそれぞれの下側に示されているロボットRのZMPおよび重心位置(「◎」により表現されている。)により表現される当該ロボットRの挙動状態は、図12(a)〜(c)のそれぞれの上側に示されている倒立振子の着地位置および重心位置(「◎」により表現されている。)により表現される当該倒立振子の挙動状態にモデル化して考えることができる。
×(e1(ai2)(e3^(ai2)(e4^(ai2)+1)+1)+1) ‥(244)
Claims (7)
- 演算周期の相対的な長短に応じて階層化されている複数のモジュールを備え、
前記モジュールのそれぞれが、制御対象の複数の行動形態の候補として行動候補を探索し、前記複数の行動候補のそれぞれに応じた前記制御対象の複数の未来状態を予測し、前記未来状態のそれぞれに基づき、自己が主担当する主目的を他のモジュールが主担当する副目的よりも優先させながら、前記主目的および前記副目的に対する総合適合度を評価するように構成され、
自己よりも演算周期が相対的に短い上位モジュールが存在する前記モジュールが、前記上位モジュールにより予測された前記制御対象の未来状態に続く、前記制御対象のさらなる未来状態を予測するように構成され、
演算周期が相対的に長い下位モジュールによる前記総合適合度の評価結果よりも、演算周期が相対的に短い上位モジュールによる前記総合適合度の評価結果を優先的に反映させた形で前記制御対象の動作を制御するように構成されていることを特徴とする制御システム。 - 請求項1記載の制御システムにおいて、
前記モジュールのそれぞれが、演算周期が相対的に短い上位モジュールであるほど、演算周期が相対的に長い下位モジュールと比較して前記制御対象の短期間にわたる前記行動候補を探索するように構成されていることを特徴とする制御システム。 - 請求項2記載の制御システムにおいて、
前記複数のモジュールのうち少なくとも1つのモジュールが、前記制御対象の現在状態に応じて、演算周期が最短のモジュールにより探索される前記行動候補よりも短期間にわたる行動後の未来時点における前記制御対象の状態を直近の未来状態として予測するように構成され、
前記複数のモジュールのそれぞれが、前記直近の未来状態に続く、自ら探索した前記行動候補に応じた前記制御対象の未来状態を予測するように構成されていることを特徴とする制御システム。 - 請求項2記載の制御システムにおいて、
前記モジュールのそれぞれが、前記制御対象としての移動装置の位置または位置および姿勢を定めるような前記行動候補を探索し、前記制御対象の未来状態として前記移動装置の位置または位置および姿勢を予測するように構成されていることを特徴とする制御システム。 - 請求項4記載の制御システムにおいて、
基体と、前記基体から延設された複数の脚体とを有する前記移動装置としてのロボットの位置軌道および姿勢軌道を前記行動候補として探索するように構成されている第1モジュール、第2モジュールおよび第3モジュールを前記複数のモジュールとして備え、
前記第1モジュールが前記ロボットに姿勢を安定させるための前記ロボットの第1指定歩数にわたる歩容を第1行動候補として探索し、前記第1行動候補のそれぞれに応じた前記ロボットの未来における位置または位置および姿勢を複数の第1未来状態として予測するように構成され、
前記第2モジュールが前記ロボットに物体との接触を回避させるための前記第1指定歩数よりも多い第2指定歩数にわたる歩容を定める局所経路を第2行動候補として探索し、前記第2行動候補のそれぞれに応じた前記ロボットの未来における位置または位置および姿勢を複数の第2未来状態として予測するように構成され、
前記第3モジュールが前記ロボットを目標位置に到達させる、あるいは、前記ロボットを前記目標位置に目標姿勢で到達させるための大局経路を第3行動候補として探索し、前記第3行動候補のそれぞれに応じた前記ロボットの未来における位置または位置および姿勢を複数の第3未来状態として予測するように構成されていることを特徴とする制御システム。 - 請求項5記載の制御システムにおいて、
前記第1モジュール、前記第2モジュールおよび前記第3モジュールのうち少なくとも1つが前記ロボットの現在状態に応じて直近の未来状態として前記ロボットの前記第1指定歩数より少ない基準歩数にわたる歩容を経た未来時点における位置または位置および姿勢を予測するように構成され、
前記第1モジュールが、前記直近の未来状態を起点として、前記第1指定歩数にわたる歩容を経た未来時点における前記ロボットの位置または位置および姿勢を前記第1未来状態として予測するように構成され、
前記第2モジュールが、前記直近の未来状態を起点として、前記局所経路に沿って移動する前記ロボットの位置軌道または位置軌道および姿勢軌道を前記第2未来状態として予測するように構成され、
前記第3モジュールが、前記直近の未来状態を起点として、前記大局経路に沿って移動する前記ロボットの位置軌道または位置軌道および姿勢軌道を前記第3未来状態として予測するように構成されていることを特徴とする制御システム。 - 基体と、前記基体から延設されている複数の脚体とを備え、前記複数の脚体の動作により移動する前記移動装置としてのロボットであって、
請求項5または6記載の制御システムを備えていることを特徴とするロボット。
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