JP5306538B2 - 高速ダウンリンク共有チャネルの改良されたサービングセル変更手順 - Google Patents

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Description

本出願は、本出願の譲受人に譲渡され参照により明示的に本明細書に組み込まれる、2009年3月27日に出願した「ENHANCED HS-DSCH SERVING CELL CHANGE PROCEDURES IN UMTS」と題する米国特許仮出願第61/164,017号の優先権を主張する出願である。
以下の記述は、全般的には通信システムに関し、より詳細には、通信システムにおけるサービングセル変更に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、それぞれ高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)と呼ばれる、ダウンリンクおよびアップリンク用のパケット交換方式の無線インターフェイスを標準化した。ダウンリンクにおけるHSDPAと従来の回線交換方式の無線インターフェイス(例えば、リリース99)との違いは、HSDPAにはソフトハンドオーバーが存在しないことである。データは、高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)サービングセルと呼ばれる単一のセルから、ユーザー装置(またはモバイル機器)に送信される。ユーザーがセルの境界を超えてモバイル機器を移動させると、HS-DSCHサービングセルが変更される。それに対して、リリース99のチャネルでは、モバイル機器はアクティブセットの全てのセル(モバイル機器が移動すると更新される)から専用のチャネル(DCH)でデータを受け取り、これはマクロダイバーシティとも呼ばれる。この違いは、モバイル機器においてシグナリングメッセージをどの程度の信頼性で受信できるかということに、影響を与える。
レガシーなサービングセル変更方式では、HS-DSCHサービングセルの変更のための無線リソース制御(RRC)シグナリングメッセージ(例えば、無線ベアラ再構成メッセージ)が、現在のHS-DSCHサービングセル(ソースセル)から送信され、モバイル機器がより強いセルであるとして報告するセル(ターゲットセル)からは送信されない。ソースセルの信号強度が急速に弱まる状況においては、HS-DSCHにマッピングされると、RRCメッセージを受信する際の信頼性が低下する可能性がある。シグナリング無線ベアラ(SRBまたはRRCシグナリング)をHS-DSCHにマッピングすることが、高速パケットアクセス(HSPA)において大きな音声容量を達成するには必要である。
レガシーなHS-DSCHサービングセル変更(例えば、プレリリース8)方式では、SRBがHS-DSCHにマッピングされるとき、実際の都市の谷間の状況においては許容できないほど呼切断率が高くなる。HS-DSCHにSRBをマッピングすることは、HSPAにおいて大容量の音声(HSPAでの回線交換された音声またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP))を実現するには必要である。
以下に、1つまたは複数の態様に対する基本的な理解をもたらすために、そのような態様の単純化された概要を提示する。この概要は、全ての考えられる態様を広範囲にわたって概観するものではなく、全ての態様において重要なまたは必要な要素を特定することも、いずれかまたは全ての態様の範囲を詳しく説明することも意図していない。唯一の目的は、後で提示されるより詳細な記述に対する前置きとして、1つまたは複数の単純化された形態の態様について、いくつかの概念を提示することである。
1つまたは複数の態様およびその対応する開示にしたがって、様々な態様が、サービングセル信号強度が急激に低下する環境下での高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)のサービングセル変更(SCC)の性能の改善を試みることと関連して、説明される。本明細書で開示される様々な態様は、モバイル機器とユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)との間の単純な3ウェイハンドシェイクを用いることで、HS-DSCHサービングセル変更手順を改良することができる。本明細書で開示される様々な態様は、セル変更インジケータ情報およびセル変更確認情報をそれぞれダウンリンクおよびアップリンクで搬送するための既存のチャネルを用いることで、モバイル機器とUTRANの実装の両方に対して影響を最小限にすることができる。
ある態様は、サービングセル変更の方法に関する。方法は、ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測するステップと、第2のパイロット信号が第1のパイロット信号よりも強いと判定するステップとを含む。方法は、第1のパイロット信号および第2のパイロット信号の計測結果をエンティティに送信するステップと、ターゲットノードに切り替えるための指示をターゲットノードから受信するステップと、指示に基づきターゲットノードにハンドオフするステップも含む。
別の態様は、メモリおよびプロセッサを含む無線通信装置に関する。メモリは、ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測すること、第2のパイロット信号が第1のパイロット信号よりも強いと判定すること、第1のパイロット信号および第2のパイロット信号の計測結果をエンティティに送信すること、ターゲットノードに切り替えるための指示をターゲットノードから受信すること、ならびに指示に基づきターゲットノードにハンドオフすることに関する命令を保持する。プロセッサはメモリに結合され、メモリが保持する命令を実行するように構成される。
さらなる態様は、サービングセルの変更を容易にする無線通信装置に関する。無線通信装置は、アクティブセットのセルの信号強度を計測する手段を含み、その計測手段は、サービングセルと、ターゲットセルと、サービングセルの第1の信号強度がターゲットセルの第2の信号強度よりも弱いことを信号強度から判定する手段を含む。無線通信装置はまた、セル変更要求を送信する手段と、ターゲットセルからセル変更確認を受信する手段と、サービングセルからターゲットセルに切り替える手段を含む。ある態様によれば、受信する手段は、ターゲットセルから物理層の指示を受信する手段を含む。ある態様によれば、受信する手段は、高速共有制御チャネルの命令を受信する手段を含む。
いくつかの態様によれば、無線通信装置は、セットアップ手順の間に第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードを取得する手段と、第1のスクランブルコードを用いてサービングセルと通信する手段と、受信する手段がセル変更確認を受信した後に第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更する手段とを含む。
いくつかの態様によれば、無線通信装置は、使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットを選択する手段と、サブセットをアクティブにする手段と、セル変更確認に応答してサブセットをターゲットセルに送信する手段とを含む。
ある態様は、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体には、アクティブセットに含まれるノードのパイロット信号をコンピュータに計測させるための第1のコードのセットが含まれる。アクティブセットは、1つのソースノードおよび少なくとも1つのターゲットノードを含む。コンピュータ可読媒体は、ソースノードのパイロット信号が少なくとも1つのターゲットノードの少なくとも1つのパイロット信号よりも弱いことを、パイロット信号から、コンピュータに判定させるための第2のコードのセットを含む。コンピュータ可読媒体にはまた、ソースノードから少なくとも1つのターゲットノードへのハンドオフをコンピュータに要求させるための第3のコードのセットと、少なくとも1つのターゲットノードからのハンドオフ確認をコンピュータに受信させるための第4のコードのセットが、含まれる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータにハンドオフ確認に肯定応答させるための第5のコードのセットと、コンピュータにソースノードから少なくとも1つのターゲットノードへハンドオフさせるための第6のコードのセットとを含む。
別の態様は、サービングセル変更を容易にするように構成された、少なくとも1つのプロセッサに関する。プロセッサは、ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測するための第1のモジュールと、第2のパイロット信号が第1のパイロット信号よりも強いと判定する第2のモジュールとを含む。プロセッサはまた、パイロット信号の計測結果をエンティティに送信する第3のモジュールと、ターゲットノードに切り替えるための指示をターゲットノードから受信する第4のモジュールと、指示に基づきターゲットノードにハンドオフする第5のモジュールとを含む。
さらなる態様は、サービングセル変更のためにターゲットノードが実行する方法に関する。方法は、モバイル機器のサービングセルがソースノードからターゲットノードに変更されるべきであるという通知を、ネットワークから受信するステップを含む。方法はまた、モバイル機器にサービングセル変更を通知する指示を、モバイル機器へ送るステップと、モバイル機器がターゲットノードにハンドオフされたことを検知するステップとを含む。
別の態様は、メモリおよびプロセッサを含む、無線通信装置に関する。メモリは、モバイル機器のサービングセルが無線通信装置に変更されるべきであるということを示す、無線リソース制御メッセージを無線ネットワークコントローラから受信すること、セル変更指示をモバイル機器に送信すること、および無線通信装置がモバイル機器の通信を担当することを決定することとに関する、命令を保持する。
ある態様は、サービングセル変更を実行する無線通信装置に関する。無線通信装置は、モバイル機器のサービングセルが無線通信装置に変更されるべきであるという指示を受信する手段と、モバイル機器にサービングセル変更を通知する手段とを含む。無線通信装置にはまた、サービングセル変更の完了を検知する手段と、ネットワークエンティティに完了を知らせる手段とが含まれる。いくつかの態様によると、検知する手段は、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードへの変更を計測する手段と、モバイル機器が第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに切り替わったと判定する手段とを含む。
別の態様は、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体には、モバイル機器のサービングセルが無線通信装置に変更されるべきであるということを指示する無線リソース制御メッセージを、コンピュータに無線ネットワークコントローラから受け取らせるための、第1のコードのセットが含まれる。コンピュータ可読媒体にはまた、コンピュータにセル変更インジケータをモバイル機器へ送信させるための第2のコードのセットと、無線通信装置がモバイル機器の通信を担当していることをコンピュータに判定させるための第3のコードのセットとが含まれる。
ある態様は、サービングセル変更を容易にするように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。プロセッサは、モバイル機器のサービングセルがソースノードからターゲットノードに変更されるべきであるという通知をネットワークから受信する、第1のモジュールを含む。プロセッサはまた、モバイル機器にサービングセル変更を通知する指示をモバイル機器へ送信する第2のモジュールと、モバイル機器がターゲットノードにハンドオフされたことを検知する第3のモジュールとを含む。
前述の目的および関連する目的を果たすために、1つまたは複数の態様は、以下で完全に説明され特に特許請求の範囲で指摘される特徴を含む。以下の記述および添付の図面は、1つまたは複数の態様のある例示的な特徴を詳細に説明する。しかし、これらの特徴は、様々な態様の原理を用いることができる様々な方法の、ほんの一部を示すものである。他の利点および新規の特徴は、図面とともに検討されたとき、以下の詳細な記述から明らかになるだろう。また、開示された態様は、全てのそのような態様およびそれらの等価物を含むことを意図する。
ある態様による、高速ダウンリンク共有チャネルのサービングセル変更手順を用いる無線通信環境を示す図である。 ある態様による、サービングセル変更手順の呼び出しの流れを示す図である。 ある態様による、UMTSにおけるHS-DSCHサービングセル変更手順を用いるシステムの図である。 ある態様による、スクランブルコード変更に用いることができる呼び出しの流れを示す図である。 ある態様による、アップリンクのスクランブルコードに基づく修正された高速サービングセル変更手順の流れ図である。 ある態様による、NodeBにおける2つのスクランブルコード検知のタイミングを概略的に表す図である。 ある態様による、CQI31に基づく高速サービングセル変更(FSCC)手順の流れ図である。 ある態様による、サービングセル変更を指示するための呼び出しの流れを示す図である。 1つまたは複数の開示された態様にしたがってセル変更を容易にするシステムを示す図である。 本明細書で提示される様々な態様にしたがって、肯定応答を用いてサービングセル変更手順を容易にするシステムを示す図である。 ある態様による、サービングセル変更手順を容易にする例示的なシステムを示す図である。 ある態様による、ユニバーサル移動体通信システムにおける高速ダウンリンク共有チャネルのサービングセル変更手順のために構成される、例示的なシステムを示す図である。 1つまたは複数の態様による、多重アクセス無線通信システムを示す図である。 ある態様による、例示的な無線通信システムを示す図である。
ここで、様々な態様が図面を参照して記述される。以下の記述では、説明を目的として、1つまたは複数の態様の完全な理解をもたらすために、多くの特定の詳細が説明される。しかし、そのような態様は、これらの特定の詳細を伴わずに実施できることは明らかであろう。他の例では、既知の構造またはデバイスが、これらの態様の記述を容易にするために、ブロック図の形態で示される。
図1に、ある態様による、高速ダウンリンク共有チャネルのサービングセル変更手順を用いる無線通信環境100を示す。開示される態様の利点は、既存の呼セットアップ手順を再利用できることである。別の利点は、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)の中でのモバイル機器の物理的再構成を、可能な限り高速に検知する際のロバスト性である。
無線通信環境100には、無線通信環境100の中である地理的領域から別の地理的領域へ移動するように構成される、モバイル機器102が含まれる。モバイル機器102が移動すると、現在のサービングセル(ソースセル104)がもはやモバイル機器102の通信を担うのに有効ではなく、別のセル(ターゲットセル106)に切り替わることが望ましい可能性がある。無線通信環境100は複数のモバイル機器および多数のセルを含んでもよいが、簡単化のために1つのモバイル機器、1つのソースセル、および1つのターゲットセルのみが示されていることを理解されたい。
従来のサービングセル変更(SCC)手順によると、モバイル機器102はターゲットセル106に切り替わる前に、ソースセル104で無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する。RRCメッセージは、高速パケットアクセス(HSPA)における制御信号層であり、別の基地局(例えばターゲットセル106)に変更するようにモバイル機器102に指示する。しかし、ソースセル104の信号強度が急速に低下するような状況では、モバイル機器102はソースセル104からのRRCメッセージを確実に復号することができない場合がある。例えば、密集した都市部の領域での計測結果により、1秒未満の間に経路損失が25dB以上増大するような、高速に変化する経路損失の状況が存在することが確かめられる。信号品質が急激に低下する場合は、信号品質またはその他の問題のために、モバイル機器がRRCメッセージを受け取れないことがあり、通信障害(例えば呼切断)または望ましくないユーザー体験をもたらす他の問題を引き起こすことがある。したがって、既存の高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)サービングセル変更手順は、密集した都市の谷間の環境のような困難なチャネル環境においては、関係するサービングセル変更の制御情報を確実に受信することができない。開示される態様は、ソースセルの信号品質が急速に低下する状況において、より確実かつロバストなサービングセル変更を実現する。
専用チャネル(DCH)は多数のセルと緩く結合しているので、DCHでシグナリング無線ベアラ(SRB)を搬送することで、RRCシグナリングをより確実にできる。しかし、専用チャネルは多数のセルに割り当てる必要があるので、ダウンリンク上の符号空間を過度に使用することがあり、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)向けの容量の大きな損失(例えば、計測結果は40パーセント前後の容量損失を示す)とともに、所定の数のVoIP呼び出しに対するベストエフォートのための予備容量の損失を招くことがある。開示される態様は、シグナリングが専用チャネルにマッピングされない(複数のセルとの緩い結合が存在しない)場合に、サービングセル変更の信頼性を維持しながら、サービングセル変更に関する問題を解決する。
音声通信には、セル変更の間のサービス停止に対して厳しい要求がある。高速パケットアクセス(HSPA)上のVoIPまたは回線交換(CS)音声のサービスが成功するためには、サービスはCS音声に対して要求されるものとほぼ同程度の品質と信頼性を満たさなければならない。重要な性能の基準は、都市の谷間の状況下での、現在のサービングセル変更手順の信頼性である。大きな音声容量を達成するためには、VoIPの適切な構成は、出力制御ビットを搬送するように部分専用チャネル(F-DPCH)を構成しながら、HS-DSCHでSRBを搬送することである。したがって、都市の谷間の状況下で、ベストエフォートの大きな音声容量または予備容量が望まれる場合、SRBがHSチャネルにマッピングされるときのサービングセル変更手順のロバスト性が、保証されなければならない。
開示される態様は、ソースセル104の信号強度が急激に低下する環境(多くの都市の都心部のような、「都市の谷間」の環境または密集した都市の領域)において、HS-DSCHサービングセル変更の性能を向上させることができる。いくつかの態様によれば、モバイル機器と地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)との間の単純な3ウェイハンドシェイクによって、HS-DSCHサービングセル変更手順が改善できる。本明細書で開示される様々な態様は、ダウンリンクおよびアップリンクでそれぞれセル変更インジケータ情報およびセル変更確認情報を搬送する既存のチャネルを利用することによって、モバイル機器とUTRANの実装の両方に対する影響を最小限にすることができる。
いくつかの態様によると、モバイル機器102は無線ネットワークコントローラ(RNC108)にイベント1Aを送信する。イベント1Aは、モバイル機器のアクティブセットに新しいセルを加えるためにトリガされる。モバイル機器102には、アクティブセット更新メッセージを通じて、サービングセルに関する情報が事前にロードされている。アクティブセットの中のセルにはサービングセル構成も事前にロードされ、トランスポートベアラがセットアップされる。イベント1Dを送信するのと実質的に同時に(例えば、ターゲットセルが現在のサービングセルよりも強くなったとき)、モバイル機器102は、ソースセル104からのデータを依然として復号しながら、サービングセル変更の指示のための、ターゲットセル106上の特定のチャネル(例えば、事前に割り当てられた高速共有制御チャネル(HS-SCCH)コード)の聴取を開始する。イベント1Dを受信するのとほぼ同時に、RNC108はデータをソースセル104およびターゲットセル106にバイキャストし始める。データをバイキャストすることで、音声のようなリアルタイムサービスのデータ妨害を最小限にすることができ、データのバイキャストはこの方式の任意選択の部分であると考えるべきである。RNC108はまた、ターゲットセル106に、モバイル機器102に対してサービングセルの変更を指示するように命令する。ターゲットセル106は、特定のチャネル上のモバイル機器に対してサービングセル変更を指示する。サービングセル変更の指示をターゲットセル106から受信する(例えば、事前に割り当てられたHS-SCCHコード上の命令を受信する)のとほぼ同時に、モバイル機器102は事前に構成された情報を用いてターゲットセル106に対して再構成する。モバイル機器102は、この変更に肯定応答したことの指示をアップリンクで送り、少なくともターゲットセル106がそれを受信する。ターゲットセル106は、モバイル機器102の通信を担い始める(ソースセル104はモバイル機器102との通信を停止する)。ターゲットセル106は、RNC108に対して、サービングセルの変更が成功したことを知らせる。変更成功の情報を受信するのとほぼ同時に、RNC108はバイキャストを停止する。
サービングセル変更が成功したという(モバイル機器からの)肯定応答の検知にターゲットセルが失敗すると、モバイル機器はターゲットセルから一部のデータを不完全に提供されることがある。これは、データの一部損失をもたらし得る。ターゲットセルが肯定応答を見逃すと、結果はより厳しいものになり得る。モバイル機器が実際にはターゲットセルに切り替わった場合に、モバイル機器がまだサービングセル変更を実行していない、とターゲットセルが見なす可能性がある。これは、最終的には呼び出しの切断につながる。したがって、NodeBとモバイル機器の両方が正しいタイミングで機能することを保証するために、アップリンクの肯定応答は高い信頼性をもって受け取られなければならない。アップリンクの肯定応答に関する情報は、以下でさらに詳細に説明される。
図2は、ある態様による、サービングセル変更手順の呼び出しの流れ200を示す。ある例では、都市の谷間の環境において、モバイル機器が車両によって運ばれていてもよい。車両が移動すると、モバイル機器のサービングセル(ソースセル)の信号が、突然、別のセル(ターゲットセル)からの信号よりも弱くなることがある。例えば、モバイル機器はソースセルから見通し線の信号を受け取っていてもよい。車両が角を曲がると、ソースセルからの信号が妨害され、もはや見通し線の信号ではなく反射した信号になり、サービングセル変更が適切になる可能性がある。
図2の呼び出しの流れ200は、モバイル機器202、ターゲットセル(ターゲットNodeB 204)、ソースセル(ソースNodeB 206)、および無線ネットワークコントローラ(RNC208)をブロックによる表現で示す。RRC手順によれば、HS-DSCHサービングセル変更は、同期していてもよく、または非同期であってもよい。同期している場合、ネットワークは、モバイル機器がサービングセル変更を実行する始動時刻を指示する。ネットワークは、RRC再構成メッセージ(例えば、物理チャネル再構成(PCR)/トランスポートチャネル再構成(TCR)/無線ベアラ再構成(RBR))がソースセルを介して送信されるのにどの程度の時間がかかるか、またモバイル機器がメッセージを受け取って再構成するのにどの程度の時間がかかるかも未知であるので、ネットワークは最悪のケースを仮定しなければならない。したがって、通常ネットワークは慎重な始動時刻を指示し、特にソースセルの信号強度が弱まった場合には、音声トラフィックの大きな妨害につながる可能性がある。
非同期のサービングセル変更手順では、ネットワークは始動時刻として「今」を指示する。したがって、モバイル機器がRRC再構成メッセージを受け取り、再構成が成功して終了したときに、モバイル機器はターゲットセルへの聴取を開始する。この手順は、モバイル機器におけるRRC再構成メッセージの最悪のケースの受信時刻を仮定する必要がなく、音声トラフィックにより適している可能性がある。
非同期のサービングセル変更手順の動作は、都市の谷間の状況または、NodeBにおけるダウンチルトのアンテナに対して移動が大きい状況下では、呼切断が多くなり得る。この呼切断の理由は、モバイル機器はサービングセルからPCR/RBR/TCRメッセージを受信する必要があり、PCR/RBR/TCRメッセージがいくつかの状況においては急速に劣化し得るためである。
言及されたように、モバイル機器202がソースNodeB 206からのPCR/RBR/TCRメッセージを受信する必要があることが、現在のSCC手順のロバスト性が低下する理由である。開示される態様は、SCC手順に対する改良を実現し、これにより、RNC208における全体の手順の制御を依然として維持しながら、モバイル機器202に対してターゲットNodeB 204によるサービングセルの変更をシグナリングできるようにする。これを実現するために、ある態様によれば、アクティブセット更新メッセージの中のサービングセルに関する情報(現在PCR/RBR/TCRメッセージで搬送されている情報)を受信するように、モバイル機器202が構成される。
様々な態様を、図2の全般的な呼び出しの流れ200によって要約できる。モバイル機器202は、ソースNodeB 206からの/ソースNodeB 206へのデータトラフィック210を受信/送信し、ソースNodeB 206はRNC208からの/RNC208へのデータトラフィック212を受信/送信している。モバイル機器202はまた、様々なノード(例えば、ソースNodeB 206、ターゲットNodeB 204、さらにはモバイル機器202がパイロット信号を受信することができる他のノード)からのパイロット信号を計測している。これらの計測に基づき、モバイル機器202は、ターゲットNodeB 204から受け取られたパイロット信号が、ソースNodeB 206から受け取られたパイロット信号よりも強いと、判定し得る。この場合、モバイル機器202は計測レポート214をRNC208に搬送する。計測レポート214は、ターゲットNodeB 204がサービングNodeB 206よりも強く、ソースNodeB 206からターゲットNodeB 204に切り替えることがモバイル機器202にとって有益で有り得るということを、RNC208に知らせる。HSPA216は、ターゲットNodeB 204上で構成される。
受信された計測レポート214に基づき、RNC208は、モバイル機器202にデータを開始するための通知218をターゲットNodeB 204に送信する。ターゲットNodeB 204は、モバイル機器202にセル変更インジケータ220を送信する。セル変更インジケータ220は、セルを変更する(例えば、ターゲットNodeB 204にハンドオフする)ようにモバイル機器202に命令する。インジケータは、ソースNodeB 206によっては送信されない。セル変更インジケータ220に基づき、モバイル機器202は自身のサービングセルをソースNodeB 206からターゲットNodeB 204に変更し、ターゲットNodeB 204にセル変更確認222を送信する(このセル変更確認は、ソースNodeB 206によっても聴取され得る)。モバイル機器202はターゲットNodeB 204とデータトラフィック224を交換し、ターゲットNodeB 204はRNC208とデータトラフィック226を交換する。228で提示された時間の間、ソースNodeB 206およびターゲットNodeB 204へのデータのバイキャストが存在してもよい。
図3は、ある態様による、UMTSにおけるHS-DSCHサービングセル変更手順を用いるシステム300を示す。システム300は既存の呼び出しセットアップ手順を再利用するように構成され、可能な限り早くURTANの中のモバイル機器の物理的再構成を検知することができる。システム300は、RNCにおける全体の手順の制御を依然として維持しながら、モバイル機器に対してターゲットセルによってサービングセルの変更をシグナリングできるように構成される。
システム300は、無線通信環境302の中で使用することができる。システム300には、サービングNodeB(ソースノード306)およびターゲットNodeB(ターゲットノード308)からのデータ信号を受信するように構成された、無線通信装置304(例えば、モバイル機器)が含まれる。システム300(および/または無線通信環境302)は、より多くのノードおよびより多くの無線通信装置を含んでもよいが、簡単化のために、2つのノードおよび1つの無線通信装置のみが図示されていることを理解されたい。無線通信環境302にはRNC310が含まれ、RNC310は、無線通信装置304、ソースノード306、およびターゲットノード308と通信する。
無線通信装置304は、1つまたは複数のノード(例えば、ソースノード306、ターゲットノード308など)から受信したパイロット信号を計測するように構成される評価器312を含む。例えば、無線通信装置304は、(無線通信装置304の現在のサービングノードである)ソースノード306とデータを交換している可能性がある。データを交換している間、無線通信装置304はソースノード306からのパイロット信号314およびターゲットノード308からのパイロット信号316を(他のノードからのパイロット信号とともに)受信する。各パイロット信号314、316の強度は、評価器312によって計測することができる。
分析器318は、サービングセル変更が起きるべきかどうかを判定するように構成される。例えば、ソースノード306のパイロット信号314の強度がターゲットノード308のパイロット信号316(および他のノードの信号)よりも強い場合、無線通信装置304のサービングノードを変更する必要はない。しかし、ターゲットノード308のパイロット信号316の計測された強度がソースノード306のパイロット信号314と等しいかそれよりも強い場合は、無線通信装置304のサービングノードを変更する(例えば、ソースノード306からターゲットノード308に切り替える)ことが有益で有り得る。
分析器318がサービングセル変更は起きるべきであると判定すると、レポート生成器320がレポートを作成し、レポート322をRNC310に送信する。レポート322は、ターゲットノード308のパイロット信号316の強度がソースノード306のパイロット信号314の強度よりも強いことをRNC310に知らせるように構成される。いくつかの態様によると、レポート322は信号強度情報および/または他の情報を含んでもよい。いくつかの態様によると、計測レポートはイベント1Aとして送信され、イベント1Aは、ターゲットノード308の信号強度がソースノード306の信号強度に対してあるdBの範囲に入ったときに、構成されてもよい。いくつかの態様によると、計測レポートがイベント1Dとして送信され、イベント1Dは、ターゲットノード308がソースノード306よりも強くなったときに構成されてもよい。
受信されたレポート322に基づき、RNC310は、(ターゲットノードの受信コンポーネントによって受信できる)RRCメッセージ324をターゲットノード308に送信することができる。RRCメッセージ324は、ターゲットノード308にサービングセル変更を命令する。ターゲットノード308は、(送信コンポーネントの使用を通じて)無線通信装置304に指示326を送信し、サービングセルをターゲットノード308に変更するように無線通信装置304に通知する。無線通信装置304は、ソースノード306からの指示を受け取らなくてもよい。セル変更モジュール328は、受信された指示326に基づき、無線通信装置304をソースノード306からターゲットノード308にハンドオフするように構成される。
検知モジュール330は、無線通信装置304がターゲットノード308にハンドオフしたことを確認することができる。いくつかの態様によれば、ターゲットノード308は、セル変更が起きたことをRNC310に通知する。例えば、セル変更完了メッセージが、RNC310に送信されてもよい。
RRCメッセージ324は冗長な情報を伴い大容量なので、ターゲットノード308からの指示326は、少量の情報を搬送する物理層の指示であってよく、これによりサービングセル変更がより速くできる。したがって、開示される態様は、サービングセル変更に対する信頼性とともに、より高速なサービングセル変更の両方を実現することができる。
いくつかの態様によれば、無線通信装置304は、無線通信装置304が指示326を受信したことをターゲットノード308に通知することができ、これによりハンドシェイクが完了する。本態様によれば、無線通信装置304は第1のスクランブルコード332および第2のスクランブルコード334を備え、これらはRRC接続セットアップの間に提供する(および無線通信装置304の受信コンポーネントによって受信する)ことができる。無線通信装置304(例えば送信コンポーネント)が第1のスクランブルコード332を使ってソースノード306と通信する場合、ターゲットノード308にハンドオフするのと実質的に同時に、スクランブルコードセレクタ336が第2のスクランブルコード334に変更する。スクランブルコード変更は、ソースノード306およびターゲットノード308の両方によって検知される。例えば、検知モジュール330は、スクランブルコード変更の検知に基づいて、無線通信装置304がターゲットノード308にハンドオフしたことを確認することができる。
短時間の間、無線通信装置304は、ソースノード306からのデータを依然として復号しながら、ターゲットノード308からのHS-SCCHを監視することができる。アップリンクのスクランブルコードの変更はまた、無線通信装置が無線ベアラセットアップメッセージを受信した後に再構成したことをNodeBに検知させるために、高速再構成の手順において使用されてもよく、これにより無線ベアラセットアップがより高速になる。
いくつかの態様によれば、指示326の受信に肯定応答するために、無線通信装置304は、チャネル品質インジケータ(CQI)チャネルに基づき、特別なビットの組み合わせを送信することができる。CQIチャネルは、無線通信装置304のチャネル品質をサービングセルに示すために使用することができる。使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセット(CQI31と呼ばれる)が存在する。指示326を受信するのと実質的に同時に、CQIモジュール338はチャネル品質インジケータのビットのサブセットを「1」に設定できる。例えば、サブセットは5つの使用されていないビットを含んでもよく、5つのビットの全てが「1」に設定される場合、ビットは10進数の「31」に対応する(例えば、2進数の「11111」は10進数の「31」に等しい)。CQIのビットのサブセットは、(例えば、無線通信装置304の送信コンポーネントによって)ターゲットノード308に送信され、指示326が無線通信装置304によって受信されたことをターゲットノード308に知らせる。いくつかの態様によれば、CQIモジュール338は複数の使用されていないチャネル品質インジケータのビットから、CQIのビットのサブセットを選択する。監視モジュール340はビットを評価し、セル変更が成功したと判定することができる。いくつかの態様によれば、無線通信装置304はCQI31を複数回送信し、ビットがターゲットノード308によって受信されたことを確実にするのを助けることができる。
いくつかの態様によれば、無線通信装置304に指示として送信される、(サービングセル変更チャネルまたはSCCCHのような)新しいチャネルを作成するために、チャネル作成器342を構成することができる。SCCCHは、拡張専用チャネルの相対グラントチャネル(E-RGCH)または拡張専用チャネルのハイブリッド自動再送要求の肯定応答インジケータチャネル(E-HICH)によっても使用される、チャネル化コードで送信されてもよい。SCCCHは、E-RGCHまたはE-HICHによって使用される特徴的な配列(signature sequence)とは異なる特徴的な配列によって、送信されてもよい。
いくつかの態様によれば、シグナリングモジュール344は、通信を担っていないE-RGCH上で使用されていない+1を利用し、無線通信装置304にサービングセル変更を指示するように構成される。いくつかの態様によれば、シグナリングモジュール344は、通信を担っていないE-HICH上で使用されていない-1を利用し、無線通信装置304にサービングセル変更を指示するように構成される。
システム300は、無線通信装置304に動作可能に結合されたメモリ346を含んでもよい。メモリ346は無線通信装置304の外部にあってもよく、または無線通信装置304の内部に存在してもよい。メモリ346はイベント1Aのメッセージを送信すること、アクティブセットを更新すること、イベント1Dのメッセージを送信すること、ターゲットセルの高速共有制御チャネル命令を受信すること、ターゲットセルに切り替えること、およびターゲットセルに肯定応答を送信することに関する情報を保存することができる。ある態様では、受信することに関する命令は、サービングセル変更を指示するサービングセル変更チャネルを受信することに関する命令を含む。別の態様では、受信することに関する命令は、通信を担っていない拡張専用チャネルの相対グラントチャネル(E-RGCH)上で+1を受信することを含む。さらなる態様によれば、受信することに関する命令は、拡張専用チャネルのハイブリッド自動再送要求の肯定応答インジケータチャネル(E-HICH)上で-1を受信することを含む。
いくつかの態様によれば、メモリ346は、ターゲットセルに切り替えるときに、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに切り替えることに関する命令を、さらに保持する。ある態様によれば、メモリ346は、使用されていないチャネル品質インジケータのビットのセットを識別すること、そのセットを「1」に設定すること、およびそのセットを肯定応答として送信することに関する、さらなる命令を保持する。別の態様によれば、メモリ346は、ターゲットセルが検知されたときにイベント1Aのメッセージを送信すること、およびターゲットセルの信号強度がサービングセルの信号強度より強くなったときにイベント1Dのメッセージを送信することに関する、さらなる命令を保持する。
少なくとも1つのプロセッサ348は、無線通信装置304(および/またはメモリ346)に動作可能に接続され、通信ネットワークでのセル変更に関する情報の分析を容易にすることができる。いくつかの態様によれば、プロセッサ348はセル変更を容易にするように構成される。プロセッサ348は、ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測するための第1のモジュールと、第2のパイロット信号が第1のパイロット信号よりも強いと判定する第2のモジュールとを、含んでもよい。プロセッサ348はまた、パイロット信号の計測結果をエンティティに送信する第3のモジュールと、ターゲットノードに切り替えるための指示をターゲットノードから受信する第4のモジュールと、指示に基づきターゲットノードにハンドオフする第5のモジュールとを、含んでもよい。
いくつかの態様によれば、プロセッサ348は第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードをエンティティから受信する、第6のモジュールを含む。また、第1のモジュールが第1のパイロット信号および第2のパイロット信号を計測する前に、第1のスクランブルコードを用いてソースノードと通信する、第7のモジュールも含まれる。さらに、ターゲットノードから指示を受信した後、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに切り替える、第8のモジュールも含まれる。いくつかの態様によれば、プロセッサ348は、チャネル品質インジケータのビットのサブセットを「1」に設定する、第6のモジュールと、指示に応答して、チャネル品質インジケータのビットのサブセットをターゲットノードに送信する、第7のモジュールとを含む。
加えて、システムは、ターゲットノード308に動作可能に(内部または外部で)結合されるメモリ350を含んでもよい。メモリ350は、モバイル機器のサービングセルがターゲットノードに変更されるべきであることを示す、無線リソース制御メッセージをRNCから受信することと、無線通信装置にセル変更インジケータを送信することと、ターゲットノードが無線通信装置の通信を担っていると判定することとに関する、情報を保持することができる。送信することに関する命令は、通信を担っていないE-HICH上で-1を送信することを含んでもよい。送信することに関する命令は、通信を担っていないE-RGCH上で+1を送信することを含んでもよい。
いくつかの態様によれば、メモリ350は、チャネルを作成してサービングセル変更を指示することと、そのチャネルをセル変更インジケータとして使用することとに関する命令を、さらに保持する。いくつかの態様によれば、メモリ350は、E-RGCHまたはE-HICHの特徴的な配列とは異なる特徴的な配列で、E-RGCHまたはE-HICHが使用するチャネル化コードで上記のチャネルを送信することに関する命令を、さらに保持する。
少なくとも1つのプロセッサ352は、ターゲットノード308(および/またはメモリ350)に動作可能に接続され、通信ネットワークでのセル変更に関する情報の分析を容易にすることができる。いくつかの態様によれば、プロセッサ352はセル変更を容易にするように構成される。プロセッサ352は、無線通信装置のサービングセルがソースノードからターゲットノードに変更されるべきであるという通知を、ネットワークから受信する、第1のモジュールを含んでもよい。プロセッサ352はまた、無線通信装置にサービングセル変更を通知する指示を、無線通信装置へ送信する第2のモジュールと、無線通信装置がターゲットノードにハンドオフされたことを検知する第3のモジュールも含む。
いくつかの態様によれば、プロセッサ352は、「1」に設定された使用されていないチャネル品質インジケータのビットのセットのサブセットを、無線通信装置から受信する第4のモジュールと、セル変更完了メッセージをネットワークに送信する第5のモジュールとを含む。いくつかの態様によれば、プロセッサ352は、無線通信装置が第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更したことを検知する第4のモジュールと、セル変更完了メッセージをネットワークに送信する第5のモジュールとを含む。
メモリ346、350は、セル変更に関連するプロトコルを保存することができ、システム300が保存されたプロトコルおよび/またはアルゴリズムを利用して、本明細書に記載されたような、無線ネットワークにおける改良された通信を実現するように、通信を制御するために動作する。本明細書に記載されるデータ保存コンポーネント(例えばメモリ)は、揮発性メモリもしくは非揮発性メモリのどちらかであってよく、または揮発性メモリおよび非揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。限定ではなく例として、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能なROM(PROM)、電気的にプログラム可能なROM(EPROM)、電気的に消去可能なROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでもよく、外部キャッシュメモリとして動作する。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)などの、多くの形態で利用可能である。開示された態様のメモリは、限定はされないが、これらおよび他の好適な種類のメモリを含むことが意図される。
プロセッサ348、352は、受信される情報の分析および/もしくは生成に専用のプロセッサ、システム300の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、ならびに/または受信される情報の分析および生成とシステム300の1つまたは複数のコンポーネントの制御の両方を行うプロセッサであってもよい。メモリおよび/またはプロセッサはまた、他のシステムコンポーネント(例えばソースノード、RNCなど)に動作可能に接続されていてもよい。
図4は、ある態様による、スクランブルコード変更に用いることができる呼び出しの流れ図400である。ブロックによって図示されているのは、モバイル機器402、ソースNodeB 404、ターゲットNodeB 406、およびRNC408である。モバイル機器402は、RRC接続セットアップまたはセル更新確認410の一部として、2つのアップリンクのスクランブルコードを備える。これらのスクランブルコードはまた、モバイル機器のアクティブセット412において、RNC408によってNodeBに提供される。
モバイル機器はイベント1A 414を送信し、イベント1A 414は、ターゲットNodeB 406がソースNodeB 404の信号強度からあるdBの範囲に入ったときに構成される、計測レポートである。モバイル機器402は、アクティブセット更新(ASU)メッセージ416において、アクティブセットに加えられた各セルについて、サービングセルに関する全ての情報(例えばサービングHS-DSCHセル情報、拡張専用チャネル(E-DCH)再構成情報)を受信する。この情報はまた、アクティブセットの中のセルがサービングセル変更手順の中でターゲットセルとなった場合に、モバイル機器が監視すべき、HS-SCCHチャネル化コードも含む。
いくつかの態様では、ASUメッセージへの追加が、IE(例えばサービングHS-DSCHセル情報およびE-DCH再構成情報)がASUメッセージの中で搬送されるのを可能にすることに留意されたい。しかし、この場合、モバイル機器はASUメッセージが指示するサービングセルに切り替えなければならない。ある態様によれば、モバイル機器はサービングセルに関する全ての情報を保存し、ターゲットセルに切り替わるときにその情報を適用する。
RNC408はまた、NodeB応用部(NBAP)メッセージの無線リンク再構成準備418を用いてアクティブセットに追加された、新しいセルを準備する。ある態様によれば、NBAPメッセージへの変更は、サービングセル変更をモバイル機器に指示するために使用されるべき、HS-SCCHチャネル化コードの追加を含む。
イベント1D 420を送信した後、モバイル機器402はターゲットNodeB 406への(ASUメッセージで指示されるチャネル化コード上の)HS-SCCHの監視を開始する。HS-SCCHの監視と実質的に同時に、モバイル機器はソースNodeB 404からのデータ復号することができ、これにより音声トラフィックの妨害が最小限にできる。
イベント1Dの受信とほぼ同時に、RNC408はサービングセル変更をモバイル機器に指示するようにターゲットNodeB 406に対して命令する。RNC408は、モバイル機器402がスクランブルコードを切り替えるまで、両方のスクランブルコードを監視するのを開始するように、アクティブセットの中の全てのセルに命令する。モバイル機器402は、各々のサービングセル変更において、スクランブルコードを切り替えることができる。RNC408はまた、ソースNodeB 404およびターゲットNodeB 406に対するデータ424のバイキャストを開始し(任意選択)、これにより音声などのリアルタイムサービスでのデータ妨害が最小限にできる。
NodeB 406は、モバイル機器402へのHS-SCCH命令426の送信を開始する。ターゲットNodeBのHS-SCCH命令は、イベント1Dの周波数内でのイベントによって計測レポートがトリガされたターゲットセルの中のHS-SCCH命令を用いて、モバイル機器にシグナリングされる、HS-DSCHサービングセル変更コマンドである。HS-SCCH命令を通じてターゲットNodeB 406からサービングセル変更の指示を受信するのとほぼ同時に、モバイル機器402はアップリンクのスクランブルコードを変更し、新しいスクランブルコード428を送信する。スクランブルコードのこの変更は、430において、(アクティブセットの中の他のNodeBとともに)ソースNodeB 404およびターゲットNodeB 406によって検知される。モバイル機器のアクティブセットの中のNodeBは、短時間の間、2つのアップリンクのスクランブルコードを監視し、それらのエネルギーを比較しなければならない。ターゲットNodeB 406はモバイル機器402の通信を担い始めることができ、ソースNodeB 404は、モバイル機器が新しいスクランブルコードを送信した後、モバイル機器402との通信を停止することができる。ターゲットNodeB 406は、サービングセル432において変更が成功したことをRNC408に知らせる。その知らせを受信すると、RNC408はデータのバイキャストを停止する。
図5は、ある態様による、アップリンクスクランブルコードに基づく修正された高速サービングセル変更手順の流れ図500を示す。箱により表されているのは、モバイル機器502、ターゲットNodeB 504、ソースNodeB 506、およびRNC508である。図示されるように、ソースNodeB 506はHS-SCCHおよびHS-PDSCH(高速物理ダウンリンク共有チャネル)を送信し、モバイル機器502は「CQI+N(ACK)」と図示されるように、CQIおよび肯定応答(ACK)または否定応答(NAK)を送信する。
RNC508は、モバイル機器502に、セル更新確認またはRRC接続セットアップのメッセージの一部として、2つのアップリンクスクランブルコードを提供する。モバイル機器502は、アップリンクスクランブルコード1で送信する。モバイル機器502は、イベント1D 510を送信する。モバイル機器502は、サービングセル(例えばソースNodeB 506)およびターゲットセル(ターゲットNodeB 504)の両方からのHS-SCCHを監視する。モバイル機器のHS-SCCH再構成時間が、512において図示される。モバイル機器502は、514において、ソースおよびターゲットHS-SCCHの監視を開始する。
RNC508は、アップリンクスクランブルコード2を、モバイル機器502のアクティブセットの中の全てのセルに伝える。このことが、モバイル機器502のアクティブセットの中の全てのセルが、アップリンクスクランブルコード1に加えて、アップリンクスクランブルコード2の信号強度を監視することをトリガする。モバイル機器502は、HS-SCCH命令516をターゲットNodeB 504から受信する。モバイル機器のHS-DSCH再構成時間が、518において図示される。モバイル機器502は、520において、ターゲットHS-SCCHのみを監視する。HS-SCCH命令516は、モバイル機器502に対し、ターゲットNodeB 504のセルに物理的に再構成するように指示する。
モバイル機器502がターゲットNodeB 504のセルに再構成する場合、モバイル機器502は、522で図示されるように、アップリンクスクランブルコード2を送信する。ターゲットNodeB 504は、アップリンクスクランブルコード1上の信号強度の損失、およびアップリンクスクランブルコード2上の信号強度の利得を検知する。これらの信号強度の変化は、モバイル機器502がターゲットNodeB 504に再構成し、ターゲットNodeB 504のセルからHSデータを受信する準備ができているということの、ターゲットNodeB 504への指示としての役割を果たす。
モバイル機器502のアクティブセットの中の残りのセルは、この信号強度の変化も検知する。これにより、前のサービングセルのダウンリンクスケジューラが、モバイル機器502にデータを送信するのを停止することができる。全てのセルはまた、高速サービングセル変更手順の終了を示す、再構成イベントもRNC508に通信する。
いくつかの態様によれば、524においてNsyncミリ秒の遅延(または待機)が発生し、モバイル機器502が、真のCQIおよびデータをアップリンクで送信する前に、アクティブセットの中の全てのNodeBにおいてスクランブルコードの検知を行えるようにする。526および528において、アップリンクのスクランブルコード検知の段階が示される。
高速サービングセル変更手順が完了すると、モバイル機器502はまた、L3再構成完了メッセージをRNC508に送信し返すこともできる。次に、ターゲットNodeB 504はモバイル機器502にHSデータを送信し始め、ここでターゲットNodeB 504からの第1の送信が530において図示される。
532の間、ソースセルへのデータが示される。534において、E1D処理が示される。536において、HS-DSCHで送信されないものを除くターゲットセルへのデータが示される。538において、ターゲットセルへのデータが示される。
アップリンクスクランブルコードに基づいて高速サービングセル変更手順を修正することの利点は、利用可能なRNC制御を通じてNodeBの中の2つのスクランブルコードを監視できることを含む。しかし、2つのサービングセルの変更の間にASUが存在しない場合、2つのスクランブルコードを示すために、セル更新確認およびRRC接続セットアップのメッセージに修正が必要になる可能性があり、スクランブルコードを切り替える能力が必要になる可能性がある。
別の利点は、この手順は簡単であり、再構成イベントを検知するために新しいスクランブルコード上でのDPCCHのエネルギー計測に依存する必要がないだけでなく、古いスクランブルコード上にエネルギーが存在しないことを検知できることである。
さらなる利点は、サービングセルも2つのコードを監視しているので、ソースセルも再構成イベントを検知し、したがってサービングセルがこのイベントを検知するのとほぼ同時に、HSチャネルでデータを送信するのを停止できることである。別の利点は、簡単な設計のためにダウンリンクとアップリンクの間に2つの側面があることである。ダウンリンクでは、モバイル機器はソースNodeBからターゲットNodeBへのHS-SCCHを監視する。アップリンクでは、NodeBは1Dが発生した場合は必ず、短時間の間(例えば最大で40ミリ秒前後)2つのアップリンクスクランブルコードを監視する。
さらなる別の利点は、HS-DPCCH上のACK/NAKチャネルのタイミング要求に対する制約がないことである。ある数のCQIを送信するためにモバイル機器をプログラムすることにも留意する必要がない。例えば、CQIおよびACKは異なる目的を対象としていた。代わりに、1つまたは複数の態様は、パイロットエネルギー計測を通じてイベントを感知できる。
別の利点は、ターゲットNodeBが再構成イベントをCQIまたはACK/NAKによる方法よりもはるかに高速に検知できる可能性があり、したがって、このモバイル機器のスケジューリングをより早く始められることである。
図6は、ある態様による、NodeBにおける2つのスクランブルコード検知のタイミング600を概略的に表す。時間が水平軸602により表されている。NodeBが時間0(604)において、2つのスクランブルコードC1およびC2の監視を開始すると仮定する。時間T1(606)において、モバイル機器は新しいスクランブルコードC2に切り替え、新しいスクランブルコードで送信する。NodeBが時間T2(608)において新しいスクランブルコードを検知すると、NodeBはモバイル機器の通信を担い始める。しかし、NodeBが時間T3(610)までに新しいスクランブルコードを検知しない場合は、NodeBは検知を停止し手順を終了する。
モバイル機器が新しいスクランブルコードに切り替える時間T1は、NodeBには未知の変数である。高速なサービングセル変更のためには、NodeBはスクランブルコード変更を迅速に検知しなければならず、しかし誤ったアラームを発してはならない。スクランブルコード上の信号強度はスクランブルコードの存在を示すものとして使用できるので、信号対干渉比(SIR)の推定を2つのスクランブルコードおよびそれらの比について比較することができ、判定のための数値として使用することができる。SIR推定による方法は簡単だが、確実にスクランブルコードの変更を検知することができる。手順は、いくつかのレイクフィンガが両方のスクランブルコードの監視に割り当てられるときに開始する(ステップ0)。チャネル推定が、2つのスクランブルコードを用いてk番目の観察ウィンドウ612から導出される(ステップ1)。雑音分散が推定される(ステップ2)。2つのスクランブルコードのSIRが計算される(ステップ3)。比Rk=SIR2,k/SIR1,kが閾値より大きい場合は、新しいスクランブルコードを示す。閾値以下の場合は、時間T3(610)になると検知プロセスを終了し、時間T3になっていない場合はk+1番目の観察ウィンドウに移動しステップ1に戻る。いくつかの態様によれば、NodeBが時間T2<T1で新しいスクランブルコードを発見した場合、誤ったアラームが発生することがある。別の態様によれば、NodeBが時間T3(610)において新しいスクランブルコードを検知しない場合、検知の失敗が発生することがある。
図7は、ある態様による、CQI31に基づく高速サービングセル変更(FSCC)手順の流れ図700である。CQI31は、CQIの使用されていない値である。ブロックにより表されているのは、モバイル機器702、ターゲットNodeB 704、ソースNodeB 706、およびRNC708である。モバイル機器702はアップリンクでCQI31を送信し、サービングセル変更指示の受信に肯定応答できる。
図示されるように、ソースNodeB 706はHS-SCCHおよびHS-PDSCHを送信し、モバイル機器702は、「CQI+N(ACK)」と図示されるように、CQIおよび肯定応答(ACK)または否定応答(NAK)を送信する。モバイル機器は、イベント1D 710をRNC708に送信する。712において、モバイル機器のHS-SCCH再構成時間が図示される。モバイル機器は、サービングセル(例えばソースNodeB 706)とターゲットセル(例えばターゲットNodeB 704)の両方からのHS-SCCHを監視する。HS-SCCHは、ターゲットセル(例えばターゲットNodeB 704)へ物理的に再構成するようにモバイル機器702に指示する。この監視は、714において開始する。
RNC708は、716においてHS-SCCHを開始する。モバイル機器702はターゲットNodeB 704からHS-SCCH命令718を受信する。HS-SCCH命令718は、ターゲットNodeB 704へ物理的に再構成するようにモバイル機器702に指示する。720において、別のモバイル機器のHS-DSCH再構成時間が図示される。722で表された期間、モバイル機器702はターゲットHS-SCCHのみを監視する。
モバイル機器702はN個のCQI31 724(CQI31+ORD ACK)をHS-DPCCHでターゲットNodeB 704に送信する。ターゲットNodeB 704がNc個のCQI31を検知すると、そのことは、モバイル機器702がターゲットNodeB 704へ再構成し、モバイル機器702がターゲットNodeB 704からのHSデータを受信する準備ができていることの、ターゲットNodeB 704への指示としての役割を果たす。そして、ターゲットNodeB 704はモバイル機器702にHSデータを送信し始める。
726において、ソースセルへのデータが示される。728において、E1D処理が示される。730において、HS-DSCHで送信されないものを除くターゲットセルへのデータが示される。732において、ターゲットセルへのデータが示される。
1つまたは複数の開示された態様は、いくつかの理由により、上述の手順のCQI31の部分を修正する。まず、MIMOの場合、MIMOはタイプAおよびタイプBという2種類のCQIメッセージを許容するので、手順へのさらなる修正がCQI31に対応するために必要である。次に、モバイル機器702およびターゲットNodeB 704の両方において、CQI31の送信および受信をそれぞれ扱うために、修正が必要である。さらに、ターゲットNodeB 704がいつ適切な数のCQI31のレポートを受信したかということに関しては、モバイル機器702には不確実さが依然として存在する。また、モバイル機器が真のCQIを送信しているとき、モバイル機器702は依然として、ターゲットNodeB 704が真のCQIを受信する用意ができているかどうか確定できない。
MIMOを実行するように構成される場合、モバイル機器はタイプAとタイプBのCQIを報告する。タイプAの値は0から255まで変化し、タイプBの値は0から30まで変化する。したがって、MIMOを実行するように構成される場合、タイプBのCQIはCQI31を示すために使用できる。
接続の不安定さが厳しい状況(例えばターゲットセルへの弱い接続)では、受信の信頼性を向上させるために、多くのCQI31を送信しなければならないことがある。したがって、モバイル機器は、CQI31に加えて、F-SCC完了RRCメッセージも送信することができる。このメッセージは、接続の不安定さが厳しい状況で組み合わされた選択物であり、そのような状況での助けになり得る。接続の不安定さが厳しい状況では、F-SCC完了RRCメッセージはシグナリングのロバスト性をより向上させることができる。通常の状況では、CQI31シグナリングは、サービングセル変更シグナリングを完了させるためにより迅速な方法を認める。
図8は、ある態様による、サービングセル変更を指示するための呼び出しの流れ800を示す。サービングセル変更の指示にターゲットセルからのHS-SCCH命令を用いる代わりに、少なくとも3つの選択肢のうちの1つが使用できる。選択肢には、サービングセル変更チャネルまたはサービングセル変更を指示するためのSCCCHなどの、新しいチャネルが含まれる。新しいチャネルは、通信を担っていないセルからのE-RGCH(拡張専用チャネルの相対グラントチャネル)またはE-HICH(拡張専用チャネルのハイブリッド自動再送要求の肯定応答インジケータチャネル)のような、同様の管理方法で搬送することができる。特定のモバイル機器では、E-RGCHおよびE-HICHが同じチャネル化コードで搬送される。新しいチャネルであるSCCCHは、E-RGCHおよびE-HICHと同じチャネル化コードで、しかし(チャネル化コード当たりに許容された40個の中からの)異なる特徴的な配列で搬送できる。+1および-1をSCCCHのビットでシグナリングすることができ、したがって、同じ特徴的な配列を2つのモバイル機器に割り当てることができる。
別の選択肢は、通信を担っていないE-RGCH上で使用されていない+1を使用して、サービングセル変更を指示することである。しかし、E-RGCHは同じ無線リンクのセットに属するセルと緩く結合している。したがって、Intra-NodeBのサービングセル変更に対しては、サービングセル変更を指示するために通信を担っていないE-RGCHを用いることは機能しない可能性がある。したがって、SCCCHのビットは、現在のサービングセルと同じ無線リンクのセットの中のセルに割り当てることができる。現在のサービングセルと同じ無線リンクのセットに存在しないセルについては、使用されていない+1をE-RGCH上で使用することができる。いくつかの態様によれば、使用されていない-1を通信を担っていないE-HICH上で利用することによって、通信を担っていないE-HICHを、通信を担っていないE-RGCHの代わりに使用することができる。
さらなる選択肢は、サービングE-DCHの無線リンクのセットを、サービングセルのみを含むように制限することである。したがって、Intra-NodeBのサービングセル変更についても、通信を担っていないE-RGCH上で+1を使用してサービングセル変更をシグナリングすることができる。モバイル機器はE-RGCH、E-HICH、およびSCCCHに対して1つのチャネル化コードしか監視する必要がないため、ハードウェアに与える影響は(あるとしても)最小限である。
図8に示すように、エンティティがブロックとして示され、示されるエンティティはモバイル機器802、ソースNodeB 804、ターゲットNodeB 806、およびRNC808を含む。モバイル機器802は、RRC接続セットアップまたはセル更新確認810の一部として、2つのアップリンクのスクランブルコードを提供される。これらのスクランブルコードは、RNC808によって、モバイル機器のアクティブセットの中のNodeBにも提供される。
812において示されるように、モバイル機器802はイベント1Aを送信し、アクティブセットに追加されつつある各セルに対するアクティブセット更新(ASU)メッセージの中の、サービングセルに関する全ての情報(例えばサービングHS-DSCHセル情報、E-DCH再構成情報)を受信する。モバイル機器802はまた、E-HICHおよびE-RGCHと同じチャネル化コード上でSCCCHまたはE-RGCHのために使用するべき特徴的な配列も受信する。
RNC808はまた、NBAPメッセージの無線リンク再構成準備を用いて、アクティブセットに追加されつつある新しいセルも用意する。ある態様によれば、このメッセージは、モバイル機器へのサービングセル変更の指示のために使用するべきHS-SCCHチャネル化コードの追加を含む。
イベント1Dを送信した後、814において、モバイル機器802は依然としてソースNodeB 804からのデータを復号しながら、ターゲットNodeB 806からのSCCCHまたはE-RGCHを監視し、これにより音声トラフィックへの妨害を軽減することができる。
816において、イベント1Dの受信とほぼ同時に、RNC808は、モバイル機器802にサービングセル変更を指示するように、ターゲットNodeB 806に命令する。RNC808は、アクティブセットの中の全てのセルに、モバイル機器802が新しいスクランブルコードに切り替えるまで両方のスクランブルコードを監視することを開始するように、命令する。RNC808はまた、ソースNodeB 804およびターゲットNodeB 806に対するデータのバイキャストを開始し(任意選択)、これにより音声などのリアルタイムサービスへの妨害が最小限にできる。
818において、ターゲットNodeB 806は、SCCCHまたはE-RGCH上でモバイル機器へのサービングセル変更の指示を開始する。
820において、SCCCHまたはE-RGCHを通じてターゲットNodeB 806からサービングセル変更の指示を受信するのとほぼ同時に、モバイル機器802はアップリンクのスクランブルコードを変更する。このスクランブルコードの変更は、ソースNodeB 804およびターゲットNodeB 806によって検知される。これで、ターゲットNodeB 806は、モバイル機器802の通信を担い始めることができる。ソースNodeB 804は、モバイル機器802との通信を停止する。ターゲットNodeB 806は、サービングセル変更が成功したことをRNC808に知らせ、RNC808は822においてバイキャストを停止する。
いくつかの態様によれば、コンピュータプログラム製品は、様々な態様を実行するためのコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。モバイル機器のコンピュータ可読媒体は、アクティブセットに含まれるノードのパイロット信号をコンピュータに計測させるための第1のコードのセットを含んでもよく、アクティブセットはソースノードおよび少なくとも1つのターゲットノードを含む。コンピュータ可読媒体はまた、ソースノードのパイロット信号が少なくとも1つのターゲットノードのパイロット信号よりも弱いことを、パイロット信号から、コンピュータに判定させるための第2のコードのセットを含む。コンピュータ可読媒体にはまた、ソースノードから少なくとも1つのターゲットノードへのハンドオフをコンピュータに要求させるための第3のコードのセットと、少なくとも1つのターゲットノードからのハンドオフ確認をコンピュータに受信させるための第4のコードのセットが、含まれる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータにハンドオフ確認に肯定応答させるための第5のコードのセットと、コンピュータにソースノードから少なくとも1つのターゲットノードへハンドオフさせるための第6のコードのセットとを含む。
いくつかの態様によれば、コンピュータ可読媒体はさらに、コンピュータに第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに切り替えさせるための第7のコードのセットと、コンピュータに第2のスクランブルコードを使わせて少なくとも1つのターゲットノードと通信させるための第8のコードのセットとを含む。いくつかの態様によれば、コンピュータ可読媒体は、使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットをコンピュータにアクティブにさせるための第7のコードのセットと、ハンドオフ確認に応答してコンピュータに少なくとも1つのターゲットノードへサブセットを送信させるための第8のコードのセットとを含む。
NodeBのコンピュータ可読媒体は、モバイル機器のサービングセルが無線通信装置に変更されるべきであるということを示す無線リソース制御メッセージを、コンピュータに無線ネットワークコントローラから受信させるための第1のコードのセットを含んでもよい。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータにセル変更インジケータをモバイル機器へ送信させるための第2のコードのセットと、コンピュータに無線通信装置(例えばターゲットノード)がモバイル機器の通信を担っているということを、判定させるための第3のコードのセットとを含む。いくつかの態様によれば、コンピュータ可読媒体は、コンピュータにチャネルを作成させて、サービングセル変更および、そのチャネルをセル変更インジケータとして使用することを指示させるための第4のコードのセットを含む。いくつかの態様によれば、NodeBのコンピュータ可読媒体は、E-RGCHまたはE-HICHの特徴的な配列とは異なる特徴的な配列を用いて、E-RGCHまたはE-HICHが使用するチャネル化コードでコンピュータにチャネルを送信させるための第5のコードのセットを含む。
ここで図9を参照すると、1つまたは複数の開示された態様にしたがってセル変更を容易にするシステム900が示される。システム900はユーザー機器の中に存在してよい。システム900は、例えば受信アンテナからの信号を受信できる受信コンポーネント902を含む。受信コンポーネント902は、受信された信号に対してフィルタリング、増幅、ダウンコンバートなどの典型的な動作を実行できる。受信コンポーネント902はまた、調整済みの信号をデジタル化してサンプルを得ることができる。復調器904は、各シンボル期間のために受信されたシンボルを得ることができるとともに、プロセッサ906に受信されたシンボルを提供することもできる。
プロセッサ906は、受信コンポーネント902が受信する情報の分析および/または送信機908による送信のための情報の生成に専用のプロセッサであってよい。それに加えて、または代替として、プロセッサ906はユーザー機器の1つまたは複数のコンポーネントを制御でき、受信コンポーネント902が受信した情報を分析でき、送信機908による送信のための情報を生成でき、および/またはユーザー機器の1つまたは複数のコンポーネントを制御できる。プロセッサ906は、追加のユーザー機器との通信を調整することができる制御器コンポーネントを含んでもよい。
システム900はさらに、プロセッサ906に動作可能に結合されるメモリ910を含んでもよい。メモリ910は通信の調整に関する情報および任意の他の好適な情報を保存することができる。メモリ910はさらに、サービングセル変更に関連するプロトコルを保存することができる。様々な態様のメモリ910は、限定はされないが、これらおよび他の任意の好適な種類のメモリを含むことが意図される。システム900はさらにシンボル変調器912を含んでもよく、送信機908は変調された信号を送信する。
受信コンポーネント902はさらに、イベント(例えばイベント1Aおよびイベント1D)を送信しターゲットセルの信号強度が現在のサービングセルの信号強度よりも強いことを判定するように構成される、セル変更モジュール914に動作可能に結合される。セル変更モジュール914はまた、ターゲットセルから受信した命令に基づき、現在のサービングセルからターゲットセルに変更するように構成されてもよい。
加えて、受信コンポーネント902は、セル変更に肯定応答するように構成される通知モジュール916に、動作可能に結合されてもよい。肯定応答は、ターゲットノードに送信することができる。肯定応答は、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更することおよび/またはCQI31をターゲットノードに送信することを含んでもよい。
図10は、本明細書で提示される様々な態様にしたがって、肯定応答を用いてサービングセル変更手順を容易にするシステム1000の図である。システム1000は、アクセスポイントまたは基地局1002を含む。図示されるように、基地局1002は、1つまたは複数の通信機器1004(例えばユーザー機器)から受信アンテナ1006によって信号を受信し、送信アンテナ1008を通じて1つまたは複数の通信機器1004に送信する。
基地局1002は、受信アンテナ1006からの情報を受信して受信した情報を復調する復調器1012と動作可能に関連している、受信機1010を含む。復調されたシンボルは、サービングセル変更手順に関する情報を保存するメモリ1016に結合されたプロセッサ1014によって、分析される。復調器1018は、送信機1020による送信のための信号を、送信アンテナ1008を通じて通信デバイス1004に多重送信することができる。
プロセッサ1014はさらに、RNCからのRRCメッセージを受信するように構成される、サービングセル変更モジュール1022に結合される。RRCメッセージは、モバイル機器が基地局へハンドオフされるべきであると、基地局1002に命令する。サービングセル変更モジュール1022は、サービングセルを変更してサービングセル変更が成功裏に完了した後にモバイル機器から肯定応答を受信するための指示を、モバイル機器に送信する。
図11を参照すると、ある態様による、サービングセル変更手順を容易にする例示的なシステム1100が示される。システム1100は、少なくとも一部モバイル機器の中に存在してもよい。システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えばファームウェア)が実装する機能を表す機能ブロックであってよい、機能ブロックを含むものとして表されていることを理解されたい。
システム1100は、別々にまたは連携して動作できる電気的コンポーネントの論理グループ1102を含む。論理グループ1102は、サービングセルおよびターゲットセルを含むアクティブセットの中のセルの信号強度を計測するための、電気的コンポーネント1104を含んでもよい。サービングセルの信号強度がターゲットセルの信号強度よりも弱いことを、信号強度から判定するための、電気的コンポーネント1106も含まれる。論理グループ1102はまた、セル変更要求を送信するための電気的コンポーネント1108と、ターゲットセルからセル変更確認を受信するための電気的コンポーネント1110も含む。論理グループ1102はまた、サービングセルからターゲットセルに切り替えるための電気的コンポーネント1112を含む。
いくつかの態様によれば、電気的コンポーネント1110は、ターゲットセルから物理層の指示を受信するための電気的コンポーネント1114を含む。別の態様によれば、電気的コンポーネント1110は、高速共有制御チャネルの命令を受信するための電気的コンポーネント1116を含む。
いくつかの態様によれば、論理グループ1102は、セットアップ手順の間に第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードを得るための電気的コンポーネント1118と、第1のスクランブルコードを用いてサービングセルと通信するための電気的コンポーネント1120とを含む。電気的コンポーネント1110がセル変更確認を受信した後、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更するための電気的コンポーネント1122も含まれる。
いくつかの態様によれば、論理グループ1102は、使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットを選択するための電気的コンポーネント1124と、サブセットをアクティブにする(例えば、ビットを「1」に設定する)ための電気的コンポーネント1126とを含む。セル変更確認に応答してサブセットをターゲットセルに送信するための、電気的コンポーネント1128も含まれる。
加えて、システム1100は、電気的コンポーネント1104〜1128または他のコンポーネントと関連する機能を実行するための命令を保持する、メモリ1130を含んでもよい。1つまたは複数の電気的コンポーネント1104〜1128は、メモリ1130の外部に存在するものとして示されているが、メモリ1130の中に存在してもよいことを理解されたい。
図12を参照すると、ある態様による、UMTSにおけるHS-DSCHのサービングセル変更手順のために構成される、例示的なシステム1200が示される。システム1200は、少なくとも一部分NodeBの中に存在してもよい。システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えばファームウェア)が実装する機能を表す機能ブロックであってよい、機能ブロックを含むものとして表されている。
システム1200は、別々にまたは連携して動作できる電気的コンポーネントの論理グループ1202を含む。論理グループ1202は、モバイル機器のサービングセルがNodeBに変更されるべきであるという指示を受信するための、電気的コンポーネント1204を含んでもよい。この指示は、RRCメッセージの中で受信されてもよい。サービングセル変更をモバイル機器に通知するための、電気的コンポーネント1206も含まれる。いくつかの態様によれば、電気的コンポーネント1206は、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)の命令をモバイル機器に送信するための電気的コンポーネント1208を含む。
論理グループ1202はまた、サービングセル変更の完了を検知するための電気的コンポーネント1210を含む。いくつかの態様によれば、電気的コンポーネント1210は、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードへの変更を計測するための電気的コンポーネント1212と、モバイル機器が第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに切り替わったと判定するための電気的コンポーネント1214とを含む。いくつかの態様によれば、電気的コンポーネント1212は、「1」および/またはACKのビットに設定された、使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットをモバイル機器から受信するための、電気的コンポーネント1216を含む。
論理グループ1202にはまた、ネットワークエンティティに完了(例えば、ターゲットノードへのハンドオフの成功裏の完了)を知らせるための、電気的コンポーネント1218も含まれる。ネットワークエンティティは、RNCまたは他のノードであってよい。
加えて、システム1200は、電気的コンポーネント1204〜1218または他のコンポーネントに関連する機能を実行するための命令を保持する、メモリ1220を含んでもよい。1つまたは複数の電気的コンポーネント1204〜1218は、メモリ1220の外部に存在するものとして示されているが、メモリ1220の中に存在してもよいことを理解されたい。
ここで図13を参照すると、1つまたは複数の態様による、多重アクセス無線通信システム1300が図示される。無線通信システム1300は、1つまたは複数のユーザー機器と連絡する1つまたは複数の基地局を含んでもよい。各々の基地局は、複数のセクタに対して通信可能領域を提供する。複数のアンテナ群を含む3セクタの基地局1302が図示されており、1つのアンテナ群はアンテナ1304および1306を含み、別のアンテナ群はアンテナ1308および1310を含み、第3のアンテナ群はアンテナ1312および1314を含む。図では、各々のアンテナ群に対してアンテナが2つだけ示されているが、各々のアンテナ群に対しては、より多くの、またはより少ないアンテナが利用されもよい。モバイル機器1316はアンテナ1312および1314と通信しており、ここでアンテナ1312および1314はフォワードリンク1318を介してモバイル機器1316に情報を送信し、リバースリンク1320を介してモバイル機器1316からの情報を受信する。フォワードリンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイル機器への通信リンクを指し、リバースリンク(またはアップリンク)はモバイル機器から基地局への通信を指す。モバイル機器1322はアンテナ1304および1306と通信しており、ここでアンテナ1304および1306はフォワードリンク1324を介してモバイル機器1322に情報を送信し、リバースリンク1326を介してモバイル機器1322からの情報を受信する。例えば、FDDシステムでは、通信リンク1318、1320、1324および1326は、通信のために異なる周波数を利用してもよい。例えば、フォワードリンク1318は、リバースリンク1320が利用する周波数とは異なる周波数を用いてもよい。
各々のアンテナ群および/または、アンテナ群が通信するように指定されている領域は、基地局1302のセクタと呼ぶことができる。1つまたは複数の態様では、アンテナ群はそれぞれ、基地局1302がカバーするセクタまたは領域にあるモバイル機器と通信するように、設計される。基地局は、モバイル機器との通信に使用される固定局であってよい。
フォワードリンク1318および1324を介した通信では、基地局1302の送信アンテナは、異なるモバイル機器1316および1322に対するフォワードリンクの信号対雑音比を向上させるために、ビームフォーミングを利用することができる。また、通信可能領域にランダムに散在するモバイル機器への送信のためにビームフォーミングを利用する基地局は、通信可能領域内の全てのモバイル機器に対して単一のアンテナで送信する基地局と比べて、隣接するセルのモバイル機器への干渉の発生が少なくなり得る。
図14は、例示的な無線通信システム1400を示す。簡潔にするため、無線通信システム1400は1つの基地局1402および1つのモバイル機器1404を表す。しかし、無線通信システム1400は2つ以上の基地局および/または2つ以上のモバイル機器を含んでもよく、追加の基地局および/またはモバイル機器は、以下に記載される例示的な基地局1402およびモバイル機器1404と実質的に同様または異なっていてもよいことを、理解されたい。加えて、基地局1402および/またはモバイル機器1404は、本明細書に記載されるシステムおよび/または方法を使用して、基地局とモバイル機器との間の無線通信を容易にすることができることを、理解されたい。
基地局1402において、多くのデータストリームのためのトラフィックデータが、データソース1406から送信(TX)データプロセッサ1408に提供される。ある例によれば、各々のデータストリームは、それぞれのアンテナを介して送信することができる。TXデータププロセッサ1408は、そのデータストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づき、トラフィックデータストリームをフォーマットし、符号化し、インターリーブして、符号化されたデータを提供する。
各々のデータストリームのために符号化されたデータは、直交周波数分割多重(OFDM)技術を用いたパイロットデータによって、多重化することができる。加えて、または代替として、パイロットシンボルを周波数分割多重化(FDM)、時間分割多重化(TDM)、または符号分割多重化(CDM)することができる。通常、パイロットデータは、既知の手法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル機器1404で使用することができる。各々のデータストリームのために多重化されたパイロットデータおよび符号化されたデータは、そのデータストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M-位相偏移変調(M-PSK)、M-直交振幅変調(M-QAM)など)に基づき変調(例えばシンボルマッピング)され、変調シンボルを提供することができる。各々のデータストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ1410が実行または提供する命令によって、決定することができる。
データストリームのための変調シンボルはTX MIMOプロセッサ1412に提供することができ、TX MIMOプロセッサ1412はさらに変調シンボルを(例えばOFDMのために)処理することができる。そして、TX MIMOプロセッサ1412は、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)1414a〜1414tに提供する。様々な実施形態において、TX MIMOプロセッサ1412はデータストリームのシンボルおよびシンボルを送信しているアンテナに、ビームフォーミングの重みを加える。
各々の送信機1414はそれぞれのシンボルストリームを受信および処理して、1つまたは複数のアナログ信号を提供し、さらにアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、送信に適した変調信号をMIMOチャネルを介して提供する。さらに、送信機1414a〜1414tからのNT個の変調信号が、それぞれ、NT個のアンテナ1416a〜1416tから送信される。
モバイル機器1404において、送信された変調信号がNR個のアンテナ1418a〜1418rによって受信され、各々のアンテナ1418からの受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)1420a〜1420rに提供される。各々の受信機1420はそれぞれの信号を調整(例えばフィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して対応する「受信された」シンボルストリームを提供する。
RXデータプロセッサ1422は、特定の受信機処理技術に基づき、NR個の受信機1420からのNR個の受信されたシンボルストリームを受信および処理し、NT個の「検知された」シンボルストリームを提供することができる。RXデータプロセッサ1422は、各々の検知されたシンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームのためのトラフィックデータを回復することができる。RXデータプロセッサ1422による処理は、TX MIMOプロセッサ1412および基地局1402のTXデータプロセッサ1408が実行する処理と相補的である。
プロセッサ1424は、上で説明したように、どのプリコーディング行列を利用するべきかを周期的に判定する。さらに、プロセッサ1424は、行列インデックス部分およびランク値部分を含むリバースリンクメッセージを編成することができる。
リバースリンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関して、様々な種類の情報を含んでもよい。リバースリンクメッセージは、TXデータプロセッサ1426によって処理することができ、TXデータプロセッサ1426はまた、変調器1430によって変調され、送信機1432a〜1432rによって調整され、基地局1402に送信し返される、データソース1428からの多くのデータストリームのために、トラフィックデータを受信する。
基地局1402において、モバイル機器1404からの変調された信号はアンテナ1416によって受信され、受信機1434a〜1434tによって調整され、復調器1436によって復調され、RXデータプロセッサ1438によって処理されて、モバイル機器1404が送信するリバースリンクメッセージを抽出する。さらに、プロセッサ1410は抽出されたメッセージを処理し、ビームフォーミングの重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するべきかを判定することができる。
プロセッサ1410および1424は、基地局1402およびモバイル機器1404において、それぞれ動作を指揮(例えば制御、調整、管理など)することができる。それぞれのプロセッサ1410および1424は、プログラムコードおよびデータを保存するメモリ1440ならびに1442と関連していてもよい。プロセッサ1410および1424はまた、アップリンクとダウンリンクに対する周波数応答推定およびインパルス応答推定をそれぞれ導出するために、計算を実行することもできる。
本明細書で示され記述される例示的なシステムを考慮して、開示される主題にしたがって実施することができる方法は、様々な呼び出しの流れ、流れ図、またはフローチャートを参照してより良く理解することができる。呼び出しの流れに関連する機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組み合わせまたは他の任意の好適な手段(例えばデバイス、システム、処理、コンポーネント)によって実施できることを理解されたい。加えて、本明細書の全体にわたって開示される方法は、製造品に保存することができ、そのような方法を様々な機器に輸送および移送することを容易にすることができることを、さらに理解されたい。方法は、状態図のような、一連の相互に関連する状態またはイベントとして、代替的に表現され得ることを、当業者は理解および認識するだろう。
本明細書で記述される実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはこれらの任意の組み合わせで実装できることを理解されたい。ハードウェア実装については、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で記述する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはこれらの組み合わせで実装することができる。
実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントで実装される場合は、これらを記憶コンポーネントのような機械可読媒体に保存することができる。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造、もしくはプログラム文の任意の組み合わせを表してもよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリの内容を渡すおよび/または受信することによって、他のコードセグメントまたはハードウェア回路と結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の好適な手段を用いて、渡され、転送され、または送信され得る。
本明細書で記述される態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実装できることを理解されたい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体に保存され、または送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所へと移動させるのを容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、一般用途のまたは特殊用途のコンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコード手段を命令もしくはデータ構造の形態で運びまたは保存するのに使用でき、一般用途もしくは特殊用途のコンピュータまたは一般用途もしくは特殊用途のプロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含んでもよい。また、任意の接続も、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、もしくは赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術を用いて送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光学ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含み、ここでディスク(disk)は通常磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は光学的にレーザーを用いてデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
本明細書で開示される態様と関連して記述される様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、一般用途のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラム可能な論理デバイス、個別のゲートまたはトランジスタ論理、個別のハードウェアコンポーネント、または本明細書で記述された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせによって、実装または実行することができる。一般用途のプロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結した1つまたは複数のマイクロプロセッサとの組み合わせ、または任意の他のそのような構成として、実装することができる。加えて、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書で記述される1つまたは複数のステップおよび/または動作を実行するように動作可能な、1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。
ソフトウェア実装については、本明細書で記述される技術は、本明細書で記述される機能を実行するモジュール(例えば手順、機能など)で実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに保存することができ、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装することができ、外部に実装する場合、メモリユニットは当技術分野で既知の様々な手段でプロセッサに通信可能に結合することができる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書で記述される機能を実行するように動作可能な、1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。
本明細書で記述される技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAおよび他のシステムのような様々な無線通信システムのために使用することができる。用語「システム」および「ネットワーク」は、交換可能に使用されることが多い。CDMAシステムは、地上波無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などのような無線技術を実装することができる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W-CDMA)および他のCDMAの変形を含む。さらに、CDMA2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格を包含する。TDMAシステムは、移動体通信向けグローバルシステム(GSM)のような無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、進化したUTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDM(登録商標)などのような、無線技術を実装することができる。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)はE-UTRAを使用するUMTSのリリースであり、ダウンリンクでOFDMAを、アップリンクでSC-FDMAを使用する。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書で説明されている。加えて、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書で説明されている。さらに、そのような無線通信システムは、非ペアの無免許帯域、802.xx無線LAN、BLUETOOTHおよび任意の他の短距離または長距離の無線通信技術を使用することが多い、ピアツーピア(例えばモバイル対モバイル)のアドホックネットワークシステムを追加で含んでもよい。
シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)は、シングルキャリア変調および周波数領域等化を利用し、開示される態様とともに利用できる技術である。SC-FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能および基本的には同様の全般的な複雑さを有する。SC-FDMA信号は、特有のシングルキャリア構造のために、ピーク対平均出力比(PAPR)が低い。SC-FDMAは、送信出力効率の面からより低いPAPRがモバイル端末にとって有益であり得る、アップリンク通信で利用することができる。
さらに、本明細書で記述される様々な態様または特徴は、標準的なプログラミングおよび/または工学的技術を用いる方法、装置、または製造品として実装することができる。本明細書で用いる用語「製造品」は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、限定はされないが、磁気記憶デバイス(例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプなど)、光学ディスク(例えばコンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えばEPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含んでもよい。加えて、本明細書で記述される様々な記憶媒体は、情報を保存するための1つもしくは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表してもよい。用語「機械可読媒体」は、限定されることなく、無線チャネル、ならびに命令および/もしくはデータを保存、収容、および/または搬送できる様々な他の媒体を含んでもよい。加えて、コンピュータプログラム製品は、本明細書で記述される機能をコンピュータに実行させるように動作可能な、1つもしくは複数の命令またはコードを有するコンピュータ可読媒体を含んでもよい。
さらに、本明細書で開示される態様と関連して記述される方法もしくはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、直接ハードウェアによって、プロセッサが実行するソフトウェアモジュールによって、またはこれらの組み合わせによって具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で既知の任意の他の形態の記憶媒体に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込めるように、プロセッサに結合されてもよい。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体でもよい。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体はASICの中に存在してもよい。加えて、ASICはユーザー端末の中に存在してもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体はユーザー端末の中で個別コンポーネントとして存在してもよい。加えて、いくつかの態様では、方法もしくはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械可読媒体および/もしくはコンピュータ可読媒体上のコードならびに/または命令の1つまたは任意の組み合わせまたはセットとして存在してもよく、機械可読媒体および/もしくはコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品に組み込まれてもよい。
前述の開示は例示的な態様および/または実施形態を説明するが、添付の特許請求の範囲で定義される、記述された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、本明細書に様々な変更または修正を加えることができることに留意されたい。したがって、記述される態様は、添付の特許請求の範囲に含まれる全てのそのような代替、修正、および変形を包含することが意図される。さらに、記載される態様および/または実施形態の要素は単数で記述または請求され得るが、単数への制限が明示的に述べられていない限り、複数も考慮する。加えて、任意の態様および/もしくは実施形態の全てまたは一部は、別段述べられていない限り、任意の他の態様および/もしくは実施形態の全てまたは一部とともに、利用することができる。
用語「含む(includes)」が発明を実施するための形態または特許請求の範囲で使用される限り、そのような用語は、用語「含む(comprising)」が特許請求の範囲で連結詞として使用される場合に解釈されるのと同様の方法で、両立的であることが意図される。さらに、発明を実施するための形態または特許請求の範囲で使用される用語「または」は、排他的な「または」ではなく両立的な「または」を意味することが意図される。すなわち、別に指定されない限り、または文脈から明白でない限り、語句「XはAまたはBを利用する」は通常の両立的な置換のいずれかを意味することが意図される。すなわち、語句「XはAまたはBを利用する」は、XはAを利用する、XはBを利用する、XはAとBの両方を利用する、という前記のいずれの例によっても満たされる。加えて、本出願および添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「an」は、別に指定されない限り、または単数形を指すことが文脈から明白でない限り、「1つまたは複数の」を意味するものと一般的に解釈されるべきである。
本出願で使用される場合、用語「コンポーネント」「モジュール」「システム」などは、コンピュータに関係するエンティティ、またはハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、もしくは実行中のソフトウェアを指すことが意図される。例えば、コンポーネントは、限定はされないが、プロセッサ上で実行される処理、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってよい。例示として、コンピューティング機器上で実行されるアプリケーションとコンピューティング機器の両方がコンポーネントであってよい。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッドの中に存在してもよく、コンポーネントは1つのコンピュータ上に局在してもよく、かつ/または2つ以上のコンピュータに分散していてもよい。加えて、これらのコンポーネントは、様々なコンピュータ可読媒体に保存される様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システム、および/またはインターネットのような他のシステムを有するネットワークの中の別のコンポーネントと、信号によって情報を授受するあるコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うなどして、ローカルおよび/またはリモートプロセスによって通信することができる。
さらに、様々な態様は、モバイル機器と関連して本明細書で記述される。モバイル機器は呼び出すこともでき、またモバイル機器はシステム、加入者ユニット、加入者局、移動局、携帯電話、無線端末、ノード、デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザー端末、端末、無線通信機器、無線通信装置、ユーザーエージェント、ユーザー機器、またはユーザー装置(UE)などの機能の一部または全てを含んでもよい。モバイル機器は、セル方式携帯電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(SIP)電話、スマートフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、携帯型通信機器、携帯型コンピューティング機器、衛星ラジオ、無線モデムカード、および/または無線システムを介して通信するための他の処理機器であってよい。さらに、様々な態様が基地局と関連して本明細書で記述される。基地局は無線端末と通信するために利用することができ、基地局を呼び出すこともできる。また基地局は、アクセスポイント、ノード、NodeB、e-NodeB、e-NB、または何らかの他のネットワークエンティティの一部または全てを含んでもよい。
様々な態様または特徴が、多くのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含み得るシステムに関して提示される。様々なシステムが、図面に関連して説明された追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含んでもよく、かつ/または全てのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含まなくてもよいことを、理解または認識されたい。これらの手法の組み合わせも、使用することができる。
加えて、主題の記述において、用語「例示的な」(およびその変形)は、例、事例、または例示であることを意味するために使用される。「例示的」であるとして本明細書で記述される任意の態様または設計は、他の態様もしくは設計よりも望ましい、または利点があるとは必ずしも解釈されるべきではない。むしろ、用語「例示的な」の使用は、概念を具体的に提示することを意図している。
100 無線通信環境
102 モバイル機器
104 ソースセル
106 ターゲットセル
108 RNC
200 呼出の流れ
202 モバイル機器
204 ターゲットセル
206 ソースセル
208 RNC
210 データトラフィック
214 計測レポート
216 HSPA
218 データを開始するための通知
220 セル変更インジケータ
300 サービングセル変更手順を用いるシステム
302 無線通信環境
304 無線通信装置
306 ソースノード
308 ターゲットノード
310 RNC
312 評価器
314 パイロット信号
318 分析器
320 レポート生成器
322 レポート
324 RRCメッセージ
328 セル変更モジュール
330 検知モジュール
332 スクランブルコード
336 スクランブルコードセレクタ
338 CQIモジュール
340 監視モジュール
342 チャネル作成器
344 シグナリングモジュール
346 メモリ
348 プロセッサ
400 呼び出しの流れ図
402 モバイル機器
404 ソースNodeB
406 ターゲットNodeB
408 RNC
410 RRC接続セットアップ
416 アクティブセット更新
418 無線リンク再構成準備
500 サービングセル変更手順の流れ図
502 モバイル機器
504 ターゲットNodeB
506 ソースNodeB
508 RNC
700 高速サービングセル変更手順の流れ図
702 モバイル機器
704 ターゲットNodeB
706 ソースNodeB
708 RNC
718 HS-SCCH命令
724 N個のCQI31
802 モバイル機器
804 ターゲットNodeB
806 ソースNodeB
808 RNC
900 セル変更を容易にするシステム
902 受信コンポーネント
904 復調器
906 プロセッサ
908 送信機
910 メモリ
912 変調器
914 セル変更モジュール
916 通知モジュール
1000 肯定応答を用いてサービングセル変更手順を容易にするシステム
1002 基地局
1004 通信機器
1006 受信アンテナ
1008 送信アンテナ
1010 受信機
1012 復調器
1014 プロセッサ
1016 メモリ
1018 変調器
1020 送信機
1022 サービングセル変更モジュール
1100 システム
1102 電気的コンポーネントの論理グループ
1200 例示的なシステム
1202 電気的コンポーネントの論理グループ
1300 多重アクセス無線通信システム
1302 3セクタの基地局
1304 アンテナ
1316 モバイル機器
1318 フォワードリンク
1320 リバースリンク
1400 例示的な無線通信システム
1402 基地局
1404 モバイル機器
1406 データソース
1408 送信(TX)データプロセッサ
1410 プロセッサ
1412 TX MIMOプロセッサ
1414 送信機
1416 アンテナ
1420 受信機
1422 RXデータプロセッサ
1424 プロセッサ
1426 TXデータプロセッサ
1430 変調器
1442 メモリ

Claims (43)

  1. 第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードをエンティティから受信するステップと、
    計測の前に、前記第1のスクランブルコードを用いてソースノードと通信するステップと、
    前記ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測するステップと、
    前記第2のパイロット信号が前記第1のパイロット信号よりも強いと判定するステップと、
    前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号の計測結果を前記エンティティに送信するステップと、
    前記ターゲットノードに切り替えるための指示を前記ターゲットノードから受信するステップと、
    前記ターゲットノードから前記指示を受信した後に、前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに切り替えるステップと、
    前記指示に基づき前記ターゲットノードにハンドオフするステップと
    を含
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、サービングセル変更のための方法。
  2. 前記受信するステップが、前記ターゲットノードから物理層の指示を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. チャネル品質インジケータのビットのサブセットを「1」に設定するステップと、
    前記指示に応答して、前記チャネル品質インジケータのビットのサブセット、肯定応答(ACK)のビット、または前記チャネル品質インジケータのビットのサブセットとACKのビットの両方を、前記ターゲットノードに送信するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記設定するステップが、複数の使用されていないチャネル品質インジケータのビットから、前記チャネル品質インジケータのビットのサブセットを選択するステップ含む、請求項に記載の方法。
  5. 前記受信するステップが、前記サービングセル変更を指示する高速共有制御チャネル(HS-SCCH)上の命令を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記受信するステップが、前記サービングセル変更を指示するサービングセル変更チャネルを受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記受信するステップが、通信を担っていない拡張専用チャネルの相対グラントチャネル(E-RGCH)上で+1を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記受信するステップが、通信を担っていない拡張専用チャネルのハイブリッド自動再送要求の肯定応答インジケータチャネル(E-HICH)上で-1を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 無線通信装置であって、
    第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードをエンティティから受信するステップと、計測の前に、前記第1のスクランブルコードを用いてソースノードと通信するステップと、前記ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測するステップと、前記第2のパイロット信号が前記第1のパイロット信号よりも強いと判定するステップと、前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号の計測結果を前記エンティティに送信するステップと、前記ターゲットノードに切り替えるための指示を前記ターゲットノードから受信するステップと、前記ターゲットノードから前記指示を受信した後に、前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに切り替えるステップと、前記指示に基づき前記ターゲットノードにハンドオフするステップとに関する命令を保持するメモリと、
    前記メモリが保持する前記命令を実行するように構成され、前記メモリに結合されるプロセッサと
    を含
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、無線通信装置。
  10. 前記メモリが、使用されていないチャネル品質インジケータのビットのセットを識別するステップと、前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのセットを「1」に設定するステップと、前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのセットを肯定応答として送信することとに関する命令をさらに保持する、請求項に記載の無線通信装置。
  11. 前記受信するステップに関する命令が、サービングセル変更を指示するサービングセル変更チャネルを受信するステップを含む、請求項に記載の無線通信装置。
  12. 前記受信するステップに関する命令が、通信を担っていないE-RGCH上で+1を受信するステップを含む、請求項に記載の無線通信装置。
  13. 前記受信するステップに関する命令が、通信を担っていないE-HICH上で-1を受信するステップを含む、請求項に記載の無線通信装置。
  14. サービングセルの変更を容易にする無線通信装置であって、
    セットアップ手順の間に第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードを取得する手段と、
    前記第1のスクランブルコードを用いて前記サービングセルと通信する手段と、
    サービングセルおよびターゲットセルを含むアクティブセットのセルの信号強度を計測する手段と、
    前記サービングセルの第1の信号強度が前記ターゲットセルの第2の信号強度よりも弱いことを前記信号強度から判定する手段と、
    セル変更要求を送信する手段と、
    前記ターゲットセルからセル変更確認を受信する手段と、
    前記受信する手段が前記セル変更確認を受信した後に、前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに変更する手段と、
    前記サービングセルから前記ターゲットセルに切り替える手段と
    を含
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの変更は、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、無線通信装置。
  15. 使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットを選択する手段と、前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットをアクティブにする手段と、
    前記セル変更確認に応答して、前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットを前記ターゲットセルに送信する手段と
    をさらに含む、請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 前記受信する手段が、前記ターゲットセルから物理層の指示を受信するための手段を含む、請求項14に記載の無線通信装置。
  17. 前記受信する手段が、高速共有制御チャネルの命令を受信するための手段を含む、請求項14に記載の無線通信装置。
  18. クティブセットに含まれるノードのパイロット信号をコンピュータに計測させるための第1のコードのセットであって、前記アクティブセットが、1つのソースノードおよび少なくとも1つのターゲットノードを含む、第1のコードのセットと、
    前記ソースノードのパイロット信号が前記少なくとも1つのターゲットノードの少なくとも1つのパイロット信号よりも弱いことを、前記パイロット信号から、前記コンピュータに判定させるための第2のコードのセットと、
    前記ソースノードから前記少なくとも1つのターゲットノードへのハンドオフを前記コンピュータに要求させるための第3のコードのセットと、
    前記少なくとも1つのターゲットノードからのハンドオフ確認を前記コンピュータに受信させるための第4のコードのセットと、
    前記コンピュータに、前記ハンドオフ確認に肯定応答させるための第5のコードのセットと、
    前記コンピュータに、前記ソースノードから前記少なくとも1つのターゲットノードへハンドオフさせるための第6のコードのセットと、
    第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードをエンティティから前記コンピュータに受信させるための第7のコードのセットと、
    計測の前に、前記第1のスクランブルコードを用いて前記ソースノードと前記コンピュータに通信させるための第8のコードのセットと、
    前記ターゲットノードから指示を受信した後に、前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに前記コンピュータに切り替えさせるための第9のコードセットと、
    を含
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、コンピュータ可読記録媒体
  19. 前記コンピュータ可読記録媒体がさらに、
    前記コンピュータに前記第2のスクランブルコードを使わせて、前記少なくとも1つのターゲットノードと通信させるための第10のコードのセットと
    を含む、請求項18に記載のコンピュータ可読記録媒体
  20. 前記コンピュータ可読記録媒体がさらに、
    使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットを前記コンピュータにアクティブにさせるための第10のコードのセットと、
    前記ハンドオフ確認に応答して、前記コンピュータに、前記少なくとも1つのターゲットノードへ前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットを送信させるための第11のコードのセットと
    を含む、請求項18に記載のコンピュータ可読記録媒体
  21. サービングセル変更を容易にするように構成される少なくとも1つのプロセッサであって、
    ソースノードからの第1のパイロット信号およびターゲットノードからの第2のパイロット信号を計測するための第1のモジュールと、
    前記第2のパイロット信号が前記第1のパイロット信号よりも強いと判定する第2のモジュールと、
    前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号の計測結果をエンティティに送信する第3のモジュールと、
    前記ターゲットノードに切り替えるための指示を前記ターゲットノードから受信する第4のモジュールと、
    前記指示に基づき前記ターゲットノードにハンドオフする第5のモジュールと、
    第1のスクランブルコードおよび第2のスクランブルコードを前記エンティティから受信する第6のモジュールと、
    前記第1のモジュールが前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号を計測する前に、前記第1のスクランブルコードを用いて前記ソースノードと通信する第7のモジュールと、
    前記第4のモジュールが前記指示を受信した後、前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに切り替える第8のモジュールと、を含
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、プロセッサ。
  22. チャネル品質インジケータのビットのサブセットを「1」に設定する第9のモジュールと、
    前記指示に応答して、前記チャネル品質インジケータのビットのサブセット、肯定応答(ACK)のビット、または前記チャネル品質インジケータのビットのサブセットと前記ACKのビットの両方を前記ターゲットノードに送信する第10のモジュールと
    をさらに含む、請求項21に記載の少なくとも1つのプロセッサ。
  23. サービングセル変更のためにターゲットノードが実行する方法であって、
    モバイル機器のサービングセルはソースノードからターゲットノードに変わるべきであるという通知をネットワークから受信するステップと、
    前記モバイル機器に前記サービングセル変更を通知する指示を、前記モバイル機器へ送信するステップと、
    前記モバイル機器が前記ターゲットノードにハンドオフされたことを検知するステップと
    を含
    前記検知するステップは、前記モバイル機器が第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更したことを検知するステップを含み、
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの変更は、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、方法。
  24. 前記送信するステップが、チャネルを作成して前記サービングセル変更を指示するステップと、前記指示とともに前記チャネルを送信するステップとを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 拡張専用チャネルの相対グラントチャネル(E-RGCH)または拡張専用チャネルのハイブリッド自動再送要求の肯定応答インジケータチャネル(E-HICH)が使用するチャネル化コードで、前記E-RGCHまたは前記E-HICHが使用する特徴的な配列とは異なる特徴的な配列を用いて、前記チャネルを送信するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
  26. 前記送信するステップが、通信を担っていないE-RGCH上で+1を送信するステップを含む、請求項23に記載の方法。
  27. 前記送信するステップが、通信を担っていないE-HICH上で-1を送信するステップを含む、請求項23に記載の方法。
  28. 前記検知するステップが、
    ル変更完了メッセージを前記ネットワークに送信するステップと
    をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  29. 前記検知するステップが、
    「1」に設定されたチャネル品質インジケータのビットのサブセット、肯定応答(ACK)のビット、または前記チャネル品質インジケータのビットのサブセットとACKのビットの両方を、前記モバイル機器から受信するステップと、
    セル変更完了メッセージを前記ネットワークに送信するステップと
    をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  30. 無線通信装置であって、
    モバイル機器のサービングセルが前記無線通信装置に変更されるべきであるということを指示する無線リソース制御メッセージを、無線ネットワークコントローラから受信するステップと、前記モバイル機器にセル変更インジケータを送信するステップと、前記モバイル機器が前記無線通信装置に変更したと判定するステップとに関する命令を保持するメモリと、
    前記メモリに結合されていて、前記メモリが保持する前記命令を実行するように構成されているプロセッサと
    を含み、
    前記判定するステップは、前記モバイル機器が第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更したことを検知するステップを含み、
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの変更は、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、無線通信装置。
  31. 前記メモリが、チャネルを作成してサービングセル変更を前記モバイル機器に指示するステップと、前記チャネルを前記セル変更インジケータとして使用するステップとに関する命令をさらに保持する、請求項30に記載の無線通信装置。
  32. 前記メモリが、E-RGCHまたはE-HICHが使用するチャネル化コードで、前記E-RGCHまたは前記E-HICHの特徴的な配列とは異なる特徴的な配列を用いて、前記チャネルを送信するステップに関する命令をさらに保持する、請求項31に記載の無線通信装置。
  33. 前記送信するステップに関する命令が、通信を担っていないE-HICH上で-1を送信するステップを含む、請求項30に記載の無線通信装置。
  34. 前記送信するステップに関する命令が、通信を担っていないE-RGCH上で+1を送信するステップを含む、請求項30に記載の無線通信装置。
  35. サービングセル変更を実行する無線通信装置であって、
    モバイル機器のサービングセルが前記無線通信装置に変更されるべきであるという指示を受信する手段と、
    前記モバイル機器に前記サービングセル変更を通知する手段と、
    前記サービングセル変更の完了を検知する手段と、
    前記完了をネットワークエンティティに知らせる手段と
    を含
    前記検知する手段が、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードへの変更を計測する手段と、前記モバイル機器が前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに切り替わったと判定する手段とを具備し、
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、無線通信装置。
  36. 前記通知する手段が、高速共有制御チャネルの命令を前記モバイル機器に送信する手段を含む、請求項35に記載の無線通信装置。
  37. 前記検知する手段が、「1」に設定された使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセット、肯定応答(ACK)のビット、または前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットとACKのビットの両方を、前記モバイル機器から受信する手段を含む、請求項35に記載の無線通信装置。
  38. バイル機器のサービングセルが無線通信装置に変更されるべきであるということを指示する無線リソース制御メッセージを、コンピュータに、無線ネットワークコントローラから受け取らせるための、第1のコードのセットと、
    前記コンピュータに、セル変更インジケータを前記モバイル機器へ送信させるための第2のコードのセットと、
    前記無線通信装置が前記モバイル機器の通信を担当していることを、前記コンピュータに判定させるための第3のコードのセットと
    を含
    前記第3のコードのセットは、第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードへの変更をコンピュータに計測させ、前記モバイル機器が前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードに切り替わったとコンピュータに判定させ、
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、コンピュータ可読記録媒体
  39. 前記コンピュータ可読記録媒体が、前記コンピュータにチャネルを作成させてサービングセル変更を指示させ、前記チャネルを前記セル変更インジケータとして使用するための第4のコードのセットをさらに含む、請求項38に記載のコンピュータ可読記録媒体
  40. 前記コンピュータ可読記録媒体が、前記コンピュータに、E-RGCHまたはE-HICHが使用するチャネル化コードで、前記E-RGCHまたは前記E-HICHの特徴的な配列とは異なる特徴的な配列を用いて、前記チャネルを送信させるための第5のコードのセットをさらに含む、請求項39に記載のコンピュータ可読記録媒体
  41. サービングセル変更を容易にするように構成される少なくとも1つのプロセッサであって、
    モバイル機器の前記サービングセルがソースノードからターゲットノードに変わるべきであるという通知をネットワークから受信する第1のモジュールと、
    前記モバイル機器にサービングセル変更を通知する、前記モバイル機器への指示を送信する第2のモジュールと、
    前記モバイル機器が前記ターゲットノードにハンドオフされたことを検知する第3のモジュールと
    前記モバイル機器が第1のスクランブルコードから第2のスクランブルコードに変更したことを検知する第4のモジュールと
    を含
    前記第1のスクランブルコードから前記第2のスクランブルコードへの切り替えは、SIR推定を使用して検知され、前記SIR推定は、2つのスクランブルコードのSIRが計算され、比前記第2のスクランブルコードのSIR(SIR 2 )/前記第1のスクランブルコードのSIR(SIR 1 )が閾値より大きい場合は、前記第2のスクランブルコードを示すという手順で実行される、プロセッサ。
  42. 「1」に設定された使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセット、肯定応答(ACK)のビット、または前記使用されていないチャネル品質インジケータのビットのサブセットとACKのビットの両方を、前記モバイル機器から受信する第5のモジュールと、
    セル変更完了メッセージを前記ネットワークに送信する第6のモジュールと
    をさらに含む、請求項41に記載の少なくとも1つのプロセッサ。
  43. セル変更完了メッセージを前記ネットワークに送信する第5のモジュールと
    をさらに含む、請求項41に記載の少なくとも1つのプロセッサ。
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