JP5302914B2 - Painting method - Google Patents
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Description
本発明は、磁性体粒子を含む塗料を用いて被塗装部材を塗装する塗装方法に関する。 The present invention relates to a coating method for coating a member to be coated with a paint containing magnetic particles.
ワークの塗装方法の一つに、従来から、ワークの裏面に磁石を配置させた状態で、ワークの表面に磁性体粉末を含む塗料を塗装するという方法がある。 One conventional method for coating a workpiece is to coat a coating containing magnetic powder on the surface of the workpiece with a magnet disposed on the back surface of the workpiece.
特許文献1には、被塗装部材の裏面に磁石を当接させるために、剛性体である治具本体部と磁石との間に、磁石を被塗装部材に押し付けるための弾性押圧部を設けた治具を用いる技術思想が記載されている。これにより、被塗装部材の裏面に磁石が当接するように該治具を締結部で締結すると、弾性押圧部が被塗装部材に磁石を押し付けるので、磁石を効率良く被塗装部材に当接することができる。 In patent document 1, in order to make a magnet contact the back surface of a member to be coated, an elastic pressing part for pressing the magnet against the member to be coated is provided between the jig body portion and the magnet which are rigid bodies. A technical idea using a jig is described. Accordingly, when the jig is fastened by the fastening portion so that the magnet contacts the back surface of the member to be coated, the elastic pressing portion presses the magnet against the member to be coated, so that the magnet can efficiently contact the member to be coated. it can.
しかしながら、特許文献1に記載の技術思想では、塗装の際に、塗料が被塗装部材と治具との締結部まで侵入する可能性があり、締結部に塗料が付着した場合、付着した塗料の乾燥によって、治具が被塗装部材から外れ難くなってしまい、被塗装部材から磁石を簡単に取り外すことができない。さらに、付着した塗膜を削り落とす作業工数が発生してしまい、コストがかかってしまう。 However, in the technical idea described in Patent Document 1, there is a possibility that the paint may penetrate to the fastening portion between the member to be coated and the jig during painting, and when the paint adheres to the fastening portion, Due to the drying, it is difficult for the jig to come off the member to be coated, and the magnet cannot be easily removed from the member to be coated. Furthermore, the work man-hour for scraping off the adhered coating film is generated, and costs are increased.
そこで、本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、被塗装部材から磁石を簡単に取り外すことができる塗装方法を提供することを目的とする。 Then, this invention is made | formed in view of the conventional problem which concerns, and it aims at providing the coating method which can remove a magnet easily from a to-be-coated member.
上記目的を達成するために、本発明は、被塗装部材の裏面に磁石を配置した状態で、前記被塗装部材の表面に磁性体粉末を含む塗料を塗装する塗装方法において、シートの粘着面に前記磁石を貼り付けた後に、前記シートを貼り付ける前記被塗装部材の裏面の形状に応じた形状で前記シートを打ち抜き、打ち抜かれた前記シートの前記粘着面を前記被塗装部材の裏面に貼り付けた後に、前記磁性体粉末を含む塗料を前記被塗装部材の表面に塗装することを特徴とする。 In order to achieve the above object, the present invention provides a coating method in which a coating containing magnetic powder is applied to the surface of a member to be coated, with a magnet disposed on the back surface of the member to be coated. After the magnet is pasted, the sheet is punched out in a shape corresponding to the shape of the back surface of the member to be coated to which the sheet is pasted, and the adhesive surface of the punched sheet is pasted on the back surface of the member to be coated. And coating the surface of the member to be coated with a paint containing the magnetic powder.
前記被塗装部材への塗装終了後に、前記シートを前記被塗装部材から剥すとともに、前記シートから前記磁石を剥し、前記シートとは別のシートに前記磁石を貼り付けて、前記磁石を再利用してもよい。 After finishing the coating on the member to be coated, the sheet is peeled off from the member to be coated, the magnet is peeled off from the sheet, the magnet is attached to a sheet different from the sheet, and the magnet is reused. May be.
本発明によれば、シートの粘着面に磁石を貼り付けた後に、前記シートを貼り付ける被塗装部材の裏面の形状に応じた形状で前記シートを打ち抜き、打ち抜かれた前記シートの前記粘着面を前記被塗装部材の裏面に貼り付けた後に、磁性体粉末を含む塗料を前記被塗装部材の表面に塗装するので、簡単にマグネットシートを取り外すことができ、磁石の取り外しの作業性が向上する。また、取り外し作業の時間を短縮することができ、作業工数を低減させることができる。 According to the present invention, after the magnet is attached to the adhesive surface of the sheet, the sheet is punched out in a shape corresponding to the shape of the back surface of the member to be coated, and the adhesive surface of the punched sheet is formed. Since the paint containing the magnetic powder is applied to the surface of the member to be coated after being attached to the back surface of the member to be coated, the magnet sheet can be easily removed, and the workability of removing the magnet is improved. Moreover, the time of removal work can be shortened and work man-hours can be reduced.
前記被塗装部材への塗装終了後に、前記シートを前記被塗装部材から剥すとともに、前記シートから前記磁石を剥し、前記シートとは別のシートに前記磁石を貼り付けて、前記磁石を再利用するので、塗装に用いられる部品コストを低減することができる。 After the coating on the member to be coated is finished, the sheet is peeled off from the member to be coated, the magnet is peeled off from the sheet, the magnet is attached to a sheet different from the sheet, and the magnet is reused. Therefore, the cost of parts used for painting can be reduced.
発明に係る塗装方法を、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。 The coating method according to the present invention will be described in detail below with reference to the accompanying drawings.
図1は、被塗装部材10の裏面を示す図であり、図2は、図1の被塗装部材10の裏面にマグネットシート12を配置させるための治具14を示す図であり、図3は、図2に示す治具14のIII−III断面図である。
FIG. 1 is a view showing the back surface of the member to be coated 10, FIG. 2 is a view showing a
被塗装部材10は、自動二輪車用のカウル等の板状をなす外装部品であり、3次元形状の曲面を有する部品である。被塗装部材10は、マグネットシート(磁石)12を用いて、被塗装部材10の表面に磁性体粉末を含む塗料が塗装(磁性体塗装)されるので、マグネットシート12の磁力線が意図しないような変化を受けることがないように、被塗装部材10は非磁性体の部材からなる。例えば、被塗装部材10は、ポリカーボネート等の樹脂部材であってもよい。図1に示す被塗装部材10の裏側には、2つの突起物16、16が設けられている。
The member to be coated 10 is a plate-shaped exterior component such as a cowl for a motorcycle, and is a component having a three-dimensional curved surface. The member to be coated 10 uses a magnet sheet (magnet) 12 and the surface of the member to be coated 10 is coated with a paint containing magnetic powder (magnetic coating), so that the magnetic lines of force of the
治具14は、被塗装部材10の形状に応じた形状で打ち抜かれたシート18と、所望の形状に型抜きされ、シート18の粘着面に貼り付けられたマグネットシート12とを有する。治具14は、被塗装部材10の裏面に貼り付けられる。
The
シート18は、可撓性を有し、図3に示すように、表面基材層20と粘着層22とから構成される。表面基材層20は、例えば、PVCフィルムであり、粘着層22は、例えば、アクリル系の接着剤である。この粘着層22がある側が、シート18の粘着面となる。マグネットシート12は、例えば、ゴム等の成形材料中に多数の微細な磁性体粒子を練り込んでから、カレンダー加工等によりシート状に成形され、磁性体粒子を磁化させて得られたものであり、可撓性を有する。これにより、被塗装部材10が湾曲している形状であっても、治具14は、該湾曲に沿って被塗装部材10に貼り付くことができ、マグネットシート12を被塗装部材10の所定の領域に当接させることができる。
The
また、治具14には、2つの開口部24が設けられ、治具14を被塗装部材10の裏面に貼り付ける際には、被塗装部材10の突起物16、16が、開口部24に挿入されるように、治具14が被塗装部材10の裏面に貼り付けられる。このように、治具14のシート18は、被塗装部材10の裏面の形状に応じた形状となるように打ち抜かれるので、治具14の被塗装部材10への貼り付け位置がブレることがない。つまり、治具14の被塗装部材10への貼り付けの度に、貼り付け位置がばらつくことがなく、マグネットシート12を被塗装部材10の所定の領域(模様を出したい領域)に当接させることができる。
The
図4は、図2に示す治具14の生成工程を説明する図である。図4Aに示すマグネットシート12を、シート18の粘着面の所定の位置に貼り付ける。図4Bは、マグネットシート12をシート18の所定の位置に貼り付けた状態を示す図である。そして、マグネットシート12が貼り付けられた該シート18を、被塗装部材10の裏側の形状に応じた形状で打ち抜く。図4Cは、マグネットシート12が貼り付けられたシート18を打ち抜いた状態を示す図である。ここで、マグネットシート12をシート18に貼り付ける位置(前記所定の位置)は、治具14を被塗装部材10の裏面に貼り付けた際に、マグネットシート12が被塗装部材10の前記所定の領域(模様を出したい領域)に当接する位置である。図4に示す生成工程は、図示しない治具生成装置によって行われる。なお、前記治具生成装置は、型抜きされていないマグネットシートを型抜きして、図4Aに示すマグネットシート12を生成する工程を有してもよい。また、図4に示す生成工程の一部又は全部を手作業で行ってもよい。
FIG. 4 is a view for explaining a generation process of the
図5は、本実施の形態における塗装方法の工程を説明する図である。まず、図5Aに示すように、シート18の粘着面を被塗装部材10の裏面に対向させて、治具14の貼り付け位置を決める。このとき、治具14のシート18の形状と、被塗装部材10の裏面の形状とが合うように、治具14の位置を決める。例えば、被塗装部材10の裏面の形状が図1に示すような形状で、治具14の形状が図2に示すような形状の場合は、シート18の開口部24に、突起物16が挿入可能な位置に、治具14の貼り付け位置を決める。そして、図5Bに示すように、前記決めた位置で、治具14を被塗装部材10の裏面に押し付ける。これにより、治具14のシート18の粘着面と被塗装部材10の裏面が貼り付くので、マグネットシート12を被塗装部材10の裏面に当接させることができる。
FIG. 5 is a diagram for explaining the steps of the coating method in the present embodiment. First, as shown in FIG. 5A, the sticking position of the
その後、治具14が貼り付けられた被塗装部材10を、図示しない塗装装置に投入する。前記塗装装置では、被塗装部材10の表面の油を抜き取る脱脂、被塗装部材10の表面を平滑化する表面調整、被塗装部材10の水洗、磁性体塗装、乾燥の順で作業が行われ、かかる作業が全て終了した後に、前記塗装装置は、塗装後の被塗装部材10(塗装品)を出力する。なお、塗装装置では、水洗、乾燥等が行われるので、乾燥により治具14のシート18が溶けないように、また、水洗によりシート18が被塗装部材10から剥がれないように、シート18は、耐熱性、耐水性等の前記塗装装置による作業下で耐え得る材質で構成されていることが好ましい。
Thereafter, the member to be coated 10 with the
ここで、磁性体塗装について簡単に説明する。磁性体塗装は、被塗装部材10に表面に磁性体粒子を含む塗料を塗布する。このとき、磁性体粒子は、マグネットシート12の磁力線密度に応じて不均一な配向密度を有する。つまり、被塗装部材10の表面は、マグネットシート12が当接された部分だけ磁力線密度が高くなっているので、磁力変化が生じ、この磁力変化に応じて塗料の磁性体粒子の密度が変化する。その後、被塗装部材10の表面が乾燥により磁性体粒子が固化して、被塗装部材10の表面に濃淡の変化が生じる。
Here, the magnetic material coating will be briefly described. In the magnetic coating, a coating material containing magnetic particles on the surface of the member to be coated 10 is applied. At this time, the magnetic particles have a non-uniform orientation density according to the magnetic line density of the
図6は、塗装された被塗装部材10を示す図である。磁性体塗装によって、マグネットシート12と同じ形状の模様が被塗装部材10の表面に現れているのが諒解されよう。
FIG. 6 is a view showing the painted
そして、図5Cに示すように、前記塗装装置から出力された塗装品から治具14を剥す。このとき、治具14のシート18は、被塗装部材10の裏面に張り付いているので、磁性体粒子を含む塗料がシート18に付着する量は少なく、また、たとえ、塗料が付着しても、フィルム等のシート18なので簡単に取り外すことができる。図5C及び図5Dに示す参照符号26は、シート18に付着した塗料を示す。その後、図5Dに示すように、剥した治具14のマグネットシート12からシート18を剥し、図5Eに示すように、シート18が剥されたマグネットシート12に別の新たなシート(未使用のシート)18を貼り付けることで、新たな治具14を生成する。これにより、シート18のみを取り替えればよいので、マグネットシート12を再利用することができる。
Then, as shown in FIG. 5C, the
このように、シート18の粘着面にマグネットシート12を貼り付けた後に、シート18を貼り付ける被塗装部材10の裏面の形状に応じた形状でシート18を打ち抜き、打ち抜かれたシート18の前記粘着面を被塗装部材10の裏面に貼り付けた後に、磁性体粉末を含む塗料を被塗装部材の表面に塗装するようにしたので、塗装によってシート18に塗装が付着した場合であっても、簡単に治具14(マグネットシート12及びシート12)を取り外すことができ、治具14の取り外しの作業性が向上する。取り外し作業の時間を短縮することができ、作業工数を低減させることができる。
As described above, after the
また、被塗装部材10への塗装終了後に、シート18を被塗装部材10から剥すとともに、シート18からマグネットシート12を剥し、シート18とは別のシート18にマグネットシートを貼り付けて、マグネットシート12を再利用するので、塗装に用いられる部品コストを低減することができる。
Further, after the coating on the member to be coated 10 is completed, the
なお、上記実施の形態では、一枚のシート18と、該シート18に貼り付けられたマグネットシート12とを有する治具14を用いて説明したが、治具14は、複数毎重ね合わされたシート18にマグネットシート12を貼り付けた態様であってもよい。この複数重ね合わされたシート18は、粘着面が同一の方向を向くように重ね合わされている。図5Cに示すように、塗装された被塗装部材10から治具14を取り外した後は、塗料が付着している最上面のシート18(マグネットシート12がある側と反対側にあるシート18)を1枚治具14から剥すことで、新たな治具14を生成することができる。
In the above-described embodiment, the
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 As described above, the present invention has been described using the preferred embodiments, but the technical scope of the present invention is not limited to the scope described in the above embodiments. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the above embodiment. It is apparent from the description of the scope of claims that embodiments with such changes or improvements can be included in the technical scope of the present invention.
10…被塗装部材 12…マグネットシート
14…治具 16…突起物
18…シート 20…表面基材層
22…粘着層 24…開口部
DESCRIPTION OF
Claims (2)
シートの粘着面に前記磁石を貼り付けた後に、前記シートを貼り付ける前記被塗装部材の裏面の形状に応じた形状で前記シートを打ち抜き、打ち抜かれた前記シートの前記粘着面を前記被塗装部材の裏面に貼り付けた後に、前記磁性体粉末を含む塗料を前記被塗装部材の表面に塗装することを特徴とする塗装方法。 In a painting method in which a magnet is disposed on the back surface of the member to be coated, and a paint containing magnetic powder is applied to the surface of the member to be coated.
After the magnet is attached to the adhesive surface of the sheet, the sheet is punched in a shape corresponding to the shape of the back surface of the member to be coated to which the sheet is attached, and the adhesive surface of the punched sheet is the member to be coated. A coating method comprising: coating a surface of the member to be coated with a paint containing the magnetic powder after being attached to the back surface of the material.
前記被塗装部材への塗装終了後に、前記シートを前記被塗装部材から剥すとともに、前記シートから前記磁石を剥し、前記シートとは別のシートに前記磁石を貼り付けて、前記磁石を再利用することを特徴とする塗装方法。 The coating method according to claim 1,
After the coating on the member to be coated is finished, the sheet is peeled off from the member to be coated, the magnet is peeled off from the sheet, the magnet is attached to a sheet different from the sheet, and the magnet is reused. A painting method characterized by that.
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