JP5300271B2 - スルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体の製造方法 - Google Patents

スルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、スルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体の製造方法に関する。
スルホン酸基やスルホン酸エステル基を有する重合体は、様々な用途への応用が期待される。そして、スルホン酸基を含有する重合体の合成は、一般に、スルホン酸官能基を含有する特定のビニルモノマーを使用するものに限られている。具体的なモノマーの例としては、スルホン化スチレン、あるいはAMPS (2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)が挙げられる。例えば、特許文献1には、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸塩と、これと共重合可能な他のビニル系モノマーとの共重合体、または、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸と、これと共重合可能な他のビニル系モノマーとの共重合体を、アルカリ剤で処理した共重合体からなる電荷制御剤、およびこれを用いた電子写真用負帯電トナーが開示されている。
また、本出願人らは、スルホン酸基やスルホン酸エステル基を有する重合体を製造する方法の提供や、スルホン酸基やスルホン酸エステル基を有する重合体の提供を目的として、スルホン酸基あるいはスルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体ならびにその製造方法を発明し、先に特許出願した(特許文献2)。特許文献2におけるスルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体は、カルボキシル基を有する重合体とスルホン酸基を含有するアミン化合物とを縮合剤によりアミド化(縮合反応)を行い、スルホン酸基とアミド基を有する重合体を製造した後、続いてエステル化剤によりスルホン酸をエステル化(エステル化反応)することで製造される。しかしながら、上記製造において、縮合反応における塩基性溶媒として、重合体に含まれるスルホン酸基に対して当量以上のピリジンを用いている。そのため、重合体はスルホン酸のピリジン塩となる。次にエステル化反応を行うには、大量のエタノールやメタノールなどのアルコール溶媒を使用して、重合体を析出させ、更には重合体を酸洗浄してスルホン酸にする精製工程が必要である。その結果、手間がかかり、コスト高になるという問題点を有していた。
特開2002−351147号公報 特開2005−350667号公報
本発明は、従来の技術における上記の問題点を解決することを課題としてなされたものである。即ち、本発明の課題は、スルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体を製造するにおいて、縮合反応とエステル化反応との工程間で煩雑な操作を伴わずに製造する方法を提供することである。
本発明者らは、従来の技術における上述の問題点を解決するために、スルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体の製造方法について鋭意検討した。その結果、亜リン酸エステル化合物を用い、ジメチルアセトアミド存在下において、カルボキシル基を含有する重合体とスルホン酸基を含有するアミン化合物とを縮合反応させることで、酸処理を行うことなく、続けてオルトギ酸エステル化合物によりエステル化反応が進行できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、下記化学式(1)
Figure 0005300271
(式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。R1は炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基を表す。)
で示すユニットを含む重合体の製造方法であって、
下記化学式(2)
Figure 0005300271
で示すユニットを含む重合体と、下記化学式(3)
Figure 0005300271
(式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。)
で示すスルホン酸基を含有するアミン化合物の少なくとも1種とを、縮合剤として亜リン酸エステル化合物を用いて、ジメチルアセトアミド存在下で反応させてアミド結合を形成し、下記化学式(4)
Figure 0005300271
(式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。)
で示すユニットを含む重合体を製造する工程(A)と;
上記化学式(4)で示すユニットを含む重合体に対して、エステル化剤としてオルトギ酸エステル化合物を用いてエステル化を行い、化学式(1)で示すユニットを含む重合体を製造する工程(B)と;
を含む重合体の製造方法に関するものである。
本発明により、スルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体の製造において、亜リン酸エステル化合物を用い、ジメチルアセトアミド存在下、カルボキシル基を含有する重合体とスルホン酸基を含有するアミン化合物とを縮合反応させることで、酸処理を行うことなく、続けてオルトギ酸エステル化合物を用いてスルホン酸エステル化反応が進行できる。従来の方法に比べて、縮合反応とエステル化反応との工程間で煩雑な操作を伴わずに製造できるため、製造コストの大幅な低減が図られ、有用性の高い製造方法である。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明のスルホン酸エステル基とアミド基を有する重合体の製造方法は、広範囲の下記化学式(2)
Figure 0005300271
で示すユニットを含む重合体に適用することができる。詳しくは、ビニル系重合体、エステル系重合体、エーテル系重合体、アミド系重合体、ウレタン系重合体やウレア系重合体に適用可能である。本発明に適用できる重合体の分子量としては、数平均分子量で1000乃至1000000の範囲である。数平均分子量で1000より小さい場合、重合体中の組成分布が広くなる。そのため重合体中の組成に偏りができるため、反応並びに精製時において再現性がとりにくくなるため、好ましくない。また、数平均分子量で1000000より大きい場合には、一般に反応時において溶媒に溶解しにくくなるため、好ましくない。
上記重合体がビニル系重合体である場合には、化学式(2)で示されるカルボキシル基を有するユニットとしては、アクリル酸やメタクリル酸が挙げられる。この場合における重合体は、単独重合体であっても共重合体であってもよい。化学式(2)で示すカルボキシル基を有するユニットを含むビニル系重合体が共重合体である場合には、下記ビニル系モノマーとの共重合体であることが好ましい。具体的には、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの如きスチレン及びその誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンの如きエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビニルの如きハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの如きビニルエステル酸;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルの如きα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル酸フェニルの如きアクリル酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンの如きビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンの如きN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如きアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体が挙げられる。
また、上記重合体がエステル系重合体である場合には、化学式(2)で示されるカルボキシル基を有するユニットを含むエステル系重合体としては、多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを重縮合させて生成されるエステル系重合体を用いることができる。前記エステル構造を含有する重合体を構成する多価アルコール成分としては下記の物が挙げられる。具体的には、例えば二価アルコール成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールAが挙げられる。
三価以上のアルコール成分としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
また多価カルボン酸成分としては、例えばフタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸の如き芳香族ジカルボン酸類又はその無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼライン酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水物;炭素数6〜12のアルキル基で置換されたこはく酸若しくはその無水物;フマル酸、マレイン酸及びシトラコン酸の如き不飽和ジカルボン酸類又はその無水物が挙げられる。
<縮合反応>
本発明の重合体の製造方法において、前記化学式(2)で示すユニットを含む重合体とスルホン酸基を含有するアミン化合物を用いて、亜リン酸エステル化合物を用い、ジメチルアセトアミド存在下で反応させることで、下記化学式(4)
Figure 0005300271
(式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。)
で示すユニットを含む重合体が製造される。
本発明の重合体の製造方法において、アミド結合を形成する際に用いられるスルホン酸基を含有するアミン化合物(以降、アミン化合物と呼ぶことがある。)としては、下記化学式(3)
Figure 0005300271
(式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。R1は炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基を表す。)
で示す化合物が適用できる。具体的には、2−アミノエタンスルホン酸(別称としてタウリンと呼ばれることがある)、2−アミノ−2−メチルプロパンスルホン酸やp−アミノベンゼンスルホン酸(別称としてスルファニル酸と呼ばれることがある)、m−アミノベンゼンスルホン酸、o−アミノベンゼンスルホン酸、m−トルイジン−4−スルホン酸、p−トルイジン−2−スルホン酸、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸、o−アニシジン−5−スルホン酸、p−アニシジン−3−スルホン酸、2,4−ジメチルアニリン−6−スルホン酸、3,4−ジメチルアニリン−5−スルホン酸、4−イソプロピルアニリン−6−スルホン酸のアミノベンゼンスルホン酸誘導体、1−ナフチルアミン−4−スルホン酸、1−ナフチルアミン−5−スルホン酸、1−ナフチルアミン−6−スルホン酸、1−ナフチルアミン−7−スルホン酸、1−ナフチルアミン−8−スルホン酸、2−ナフチルアミン−1−スルホン酸、2−ナフチルアミン−5−スルホン酸等のナフチルアミンスルホン酸誘導体が挙げられる。これらアミン化合物は単独で使用しても、また複数使用してもよい。アミン化合物の使用量は、所望する化学式(1)のユニット量にもよるが、化学式(2)に示すユニットに対して、0.1乃至5.0倍モル量の範囲である。より好ましくは0.1乃至2.0倍モル量の範囲である。更に好ましくは0.1乃至1.2倍モル量の範囲である。縮合反応において反応に消費されず残存したアミン化合物は、エステル化反応においてエステル化剤を消費する。そのため、残存するアミン化合物の量が増加すると過剰のエステル化剤を使用しなければならなくなる。以上より、化学式(2)に示すユニットに対して過剰量のアミン化合物を使用することは、経済的に得策ではない。
本発明の重合体の製造方法において、アミド結合を形成する際に用いられる縮合剤としては、亜リン酸エステル化合物を用いることができる。具体的には、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸ジフェニル、亜リン酸トリ−o−トリル、亜リン酸ジ−o−トリル、亜リン酸トリ−m−トリル、亜リン酸ジ−m−トリル、亜リン酸トリ−p−トリル、亜リン酸ジ−p−トリル、亜リン酸ジ−o−クロロフェニル、亜リン酸トリ−p−クロロフェニル、亜リン酸ジ−p−クロロフェニルが挙げられる。中でも、反応性を考慮すると、亜リン酸トリフェニルが好ましく用いられる。縮合剤の使用量は、化学式(2)に示すユニットに対して、0.1乃至10倍モル量の範囲である。より好ましくは、0.1倍乃至5.0倍モル量の範囲である。更に好ましくは、0.1乃至1.2倍モル量の範囲である。縮合反応において化学式(2)に示すユニットに対して10倍モル量以上の縮合剤を使用することは、エステル化反応後の精製工程において、工程数を増やす可能性がある。以上より、過剰量の縮合剤を使用することは、経済的に得策ではない。
本発明の重合体の製造方法において、アミド結合を形成する際にジメチルアセトアミド存在下で行うことを特徴とする。
本発明者らは、亜リン酸エステル化合物を用い、カルボキシル基を含有する重合体とスルホン酸基を含有するアミン化合物との縮合反応について鋭意検討してきた。その結果、縮合反応においてジメチルアセトアミドを用いた場合において、縮合反応は良好に進行し、且つ酸による処理をしなくても、続けてオルトギ酸エステル化合物を用いてスルホン酸をエステル化が可能であることを見出した。
詳細は明らかではないが、縮合反応においてジメチルアセトアミドは、塩基性触媒として作用すると共に、化学式(4)で示すユニット中のスルホン酸に対して塩を形成しにくいため、酸処理を行わなくてもエステル化が可能となったのではないかと考えられる。また、オルトギ酸エステル化合物を用いたエステル化に際しても、ジメチルアセトアミドは、反応を完全には阻害しないために、ジメチルアセトアミドが残存していても、スルホン酸のエステル化反応が進行できたと考えられる。
ジメチルアセトアミドの使用量は、化学式(2)に示すユニットに対して、0.01乃至100倍モル量の範囲である。より好ましくは、0.1倍乃至50倍モル量の範囲である。化学式(2)に示すユニットに対して200倍モル量以上のジメチルアセトアミドを使用することは、エステル化反応後の精製工程において、工程数を増やす場合がある。
本発明の重合体の製造方法において、アミド結合を形成する際には、ジメチルアセトアミドに加えて、適宜有機溶媒を使用することができる。この場合において使用できる有機溶媒は、縮合反応並びに引き続いて行われるエステル化反応を阻害せず、且つ化学式(4)で示すユニットを含む重合体に対して、スルホン酸塩を形成しないものから選ばれる。かかる有機溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサンなどエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒などを用いることができる。これらの溶媒は単独で使用してもよく、2種以上混合して用いてもよい。有機溶媒の使用量は特に制限はなく、有機溶媒を用いる場合には、重合体に対して、通常、0.1乃至20.0重量倍である。多量の有機溶媒を用いた場合には、生産効率を低下させるため、経済的に得策ではない。
本発明の重合体の製造方法において、アミド結合を形成する際には、窒素等の不活性雰囲気下で行うことが好ましい。
本発明の重合体の製造方法において、アミド結合を形成する際における反応温度は、特に限定するものではないが、通常は0℃乃至溶媒の沸点温度の範囲で実施される。ただし、用いる縮合剤に合わせた最適な温度で反応を行うことが望ましい。また、本発明の方法において、反応時間は、通常、1乃至48時間の範囲であり、好ましくは1乃至10時間の範囲である。長すぎる反応時間は、生産効率を低下させるので好ましくない。
<エステル化反応>
上記方法により製造された、化学式(4)で示すユニットを含む重合体を含む反応混合物は、引き続いて、エステル化剤を用い、スルホン酸をエステル化せしめる工程に移行できる。
Figure 0005300271
(式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。)
上記エステル化反応を経て、本発明において所望する化学式(1)で示すユニットを含む重合体が製造される。本発明の重合体の製造方法において、エステル化剤としては、オルトギ酸エステル化合物を用いることができる。具体的には、オルトギ酸トリメチル(別称として、トリメチルオルトホルメートと呼ばれることがある)、オルトギ酸トリエチル(別称として、トリエチルオルトホルメートと呼ばれることがある)、オルトギ酸トリ−n−プロピル(別称として、トリ−n−プロピルオルトホルメートと呼ばれることがある)、オルトギ酸トリ−iso−プロピル(別称として、トリ−iso−プロピルオルトホルメートと呼ばれることがある)、オルトギ酸トリ−n−ブチル(別称として、トリ−n−ブチルオルトホルメートと呼ばれることがある)、オルトギ酸トリ−sec−ブチル(別称として、トリ−sec−ブチルオルトホルメートと呼ばれることがある)、オルトギ酸トリ−tert−ブチル(別称として、トリ−tert−ブチルオルトホルメートと呼ばれることがある)が挙げられる。これらは所望するスルホン酸エステルに対応して選ぶことができる。また、エステル化剤は、単独で使用しても、また複数使用してもよい。エステル化剤の使用量は、所望するスルホン酸エステルとスルホン酸の割合にもよるが、化学式(2)に示すユニットに対して、1.0乃至500倍モル量の範囲であり、より好ましくは、1.0倍乃至200倍モル量の範囲である。1.0倍モル量より少ない場合には、反応系内に残存する未反応のアミン化合物や縮合反応時に生成した水にエステル化剤が消費される。そのため、反応が充分行われない場合がある。また、500倍モル以上の場合には、エステル化反応後の精製において、工程数を増やす場合があるため、経済的に得策ではない。
本発明の重合体の製造方法において、エステル化を行う際には、窒素等の不活性雰囲気下で行うことが好ましい。
本発明の重合体の製造方法において、エステル化における反応温度は、特に限定するものではないが、通常は0℃乃至エステル化剤の沸点温度の範囲で実施される。また、本発明の方法において、反応時間は、通常、1乃至48時間の範囲であり、好ましくは1乃至24時間の範囲である。反応時間が長い場合は、生産効率を低下させるので好ましくない。
本発明の重合体の製造方法において、製造された化学式(1)で示すユニットを有する重合体を含む反応混合物は、次いで、後処理をして重合体を単離する。反応混合物の単離は特に限定されるものではないが、例えば蒸留により、反応混合物中に含まれる残存するエステル化剤やその分解物を取り除くことができる。続いて残渣を、生成物が難溶である溶媒中にて再沈殿することで精製することが出来る。
以下に、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中で使用する部はすべて質量部を示す。
以下に本発明で用いられる測定方法について示す。
<重合体の分子量>
本発明により製造された重合体の分子量及び分子量分布はゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)によって、ポリスチレン換算で算出され求めることができる。
重合体をTHF(テトラヒドロフラン)に加え、室温で24時間静置した溶液を、ポア径が0.2μmの耐溶剤性メンブランフィルターで濾過してサンプル溶液とし、以下の条件で測定する。尚、サンプル調製は、重合体の濃度が0.4乃至0.6質量%になるようにTHFの量を調整する。
装置 : 高速GPC HLC8120 GPC(東ソー社製)
カラム: Shodex KF−801、802、803、804、
805、806、807の7連(昭和電工社製)
溶離液: テトラヒドロフラン
流速 : 1.0ml/min
オーブン温度: 40.0℃
試料注入量 : 0.10ml
また、重合体の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂(東ソー社製TSK スタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500)により作成した分子量校正曲線を使用する。
<重合体の酸価>
本発明により製造された重合体の酸価は以下の方法により求められる。
基本操作はJIS K−0070に基づく。
1)重合体の粉砕品0.5〜2.0gを精秤する。このときの質量をW(g)とする。
2)300mlのビーカーに試料を入れ、トルエン/エタノール(4/1)の混合液150mlを加え溶解する。
3)0.1mol/lのKOHのエタノール溶液を用い、電位差滴定測定装置を用いて滴定を行う(たとえば、京都電子株式会社の電位差滴定測定装置AT−400(winworkstation)とABP−410電動ビュレットを用いての自動滴定が利用できる。)。
4)この時のKOH溶液の使用量をS(ml)とする。同時にブランクを測定して、この時のKOHの使用量をB(ml)とする。
5)次式により酸価を計算する。fはKOHのファクターである。
酸価(mgKOH/g)={(S−B)×f×5.61}/W
<組成分析>
本発明により製造された重合体の構造決定は以下の核磁気共鳴装置(NMR)を用いて行った。
1H−NMR、13C−NMR
日本電子製FT−NMR JNM−EX400(使用溶媒 重クロロホルム)
<原料となる重合体の製造法>
調製例1
ビニル系重合体であるスチレンアクリル酸共重合体(樹脂A)の製造:
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、メタノール50部、テトラヒドロフラン200部を仕込み、窒素気流下で還流した。
次に、以下のモノマーを混合し、モノマー混合液を調製した。
〈モノマー組成、混合比〉
・スチレン 95部
・アクリル酸 5部
このモノマー混合液に、さらに重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3部混合し、前記反応容器に撹拌しながら滴下し、10時間保持した。その後、蒸留を行って溶剤を留去し、減圧下、50℃で乾燥した。得られた固形物を粉砕し、ビニル系重合体であるスチレンアクリル酸共重合体(樹脂A)を得た。
得られた樹脂Aの分子量は、前記記載の方法で測定を行い、数平均分子量(Mnと記載することがある)は4500であり、重量平均分子量(Mwと記載することがある)は16600であった。得られた樹脂Aの酸価は、前記記載の方法で測定を行い、40.2(mgKOH/g)であり、樹脂A中に含まれるアクリル酸のユニット量としては、0.72(mmol/g)であった。また、得られた樹脂Aの組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った結果、スチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%アクリル酸ユニット:7mol%)であることを確認した。
調製例2
ビニル系重合体であるスチレンアクリル酸共重合体(樹脂B)の製造:
〈モノマー組成、混合比〉
・スチレン 93部
・アクリル酸 7部
モノマー組成、混合比以外は、調製例1と同様の方法により、ビニル系重合体であるスチレンアクリル酸共重合体(樹脂B)を得た。
得られた樹脂Bの分子量は、前記記載の方法で測定を行い、数平均分子量は4600であり、重量平均分子量は11800であった。得られた樹脂Bの酸価は、前記記載の方法で測定を行い、48.7(mgKOH/g)であり、樹脂B中に含まれるアクリル酸のユニット量としては、0.87(mmol/g)であった。また、得られた樹脂Bの組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った結果、スチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:90mol%アクリル酸ユニット:10mol%)であることを確認した。
調製例3
ビニル系重合体であるスチレンアクリル酸ブチルアクリル酸共重合体(樹脂C)の製造:
〈モノマー組成、混合比〉
・スチレン 75部
・アクリル酸ブチル 20部
・アクリル酸 5部
モノマー組成、混合比以外は、調製例1と同様の方法により、ビニル系重合体であるスチレンアクリル酸ブチルアクリル酸共重合体(樹脂C)を得た。
得られた樹脂Cの分子量は、前記記載の方法で測定を行い、数平均分子量は4700であり、重量平均分子量は12200であった。得られた樹脂Cの酸価は、前記記載の方法で測定を行い、36.9(mgKOH/g)であり、樹脂C中に含まれるアクリル酸のユニット量としては、0.66(mmol/g)であった。また、得られた樹脂Cの組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った結果、スチレン、アクリル酸ブチル、アクリル酸共重合体(スチレンユニット:74mol%、アクリル酸ブチルユニット:19mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)であることを確認した。
調製例4
ビニル系重合体であるスチレンメタクリル酸共重合体(樹脂D)の製造:
〈モノマー組成、混合比〉
・スチレン 93部
・メタクリル酸 7部
モノマー組成、混合比以外は、調製例1と同様の方法により、ビニル系重合体であるスチレンメタクリル酸共重合体(樹脂D)を得た。
得られた樹脂Dの分子量は、前記記載の方法で測定を行い、数平均分子量は4900であり、重量平均分子量は13100であった。得られた樹脂Dの酸価は、前記記載の方法で測定を行い、39.0(mgKOH/g)であり、樹脂D中に含まれるアクリル酸のユニット量としては、0.70(mmol/g)であった。また、得られた樹脂Dの組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った結果、スチレンメタクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、メタクリル酸ユニット:7mol%)であることを確認した。
<実施例1>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例1で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル27部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート760部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後、50℃まで冷却し、減圧蒸留により、過剰のトリメチルオルトホルメート並びその分解物を留去した。残渣をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、放置し、樹脂を析出、沈殿させた。デカンテーションにより上澄みを除いた後、残渣にアセトン200部を加えて溶かした。この溶液をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、析出、沈殿させた。デカンテーションにて上澄みを除いた。得られた残渣を減圧乾燥することで重合体1を得た。
得られた重合体1を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4800であり、重量平均分子量は17100であった。また、得られた重合体1の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(5)で示されるスルホン酸メチルユニット2mol%、化学式(6)で示されるスルホン酸ユニット5mol%、を含むビニル系共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例2>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例2で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:90mol%、アクリル酸ユニット:10mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸21部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル32部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート921部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後は、実施例1と同様の方法により重合体2を得た。
得られた重合体2を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は5000であり、重量平均分子量は12400であった。また、得られた重合体2の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(5)で示されるスルホン酸メチルユニット4mol%、化学式(6)で示されるスルホン酸ユニット6mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
<実施例3>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例1で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル27部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート1520部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後は、実施例1と同様の方法を行うことで重合体3を得た。
得られた重合体3を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は5200であり、重量平均分子量は12700であった。また、得られた重合体3の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(5)で示されるスルホン酸メチルユニット4mol%、化学式(6)で示されるスルホン酸ユニット3mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
<実施例4>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例1で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を入れ、ジメチルアセトアミド50部及びトルエン100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル27部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート1520部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後は、実施例1と同様の方法を行うことで重合体4を得た。
得られた重合体4を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4600であり、重量平均分子量は16800であった。また、得られた重合体4の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(5)で示されるスルホン酸メチルユニット6mol%、化学式(6)で示されるスルホン酸ユニット1mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
<実施例5>
実施例1において、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を2−アミノベンゼンスルホン酸15部に変更する以外は実施例1と同様の方法を行うことで、重合体5を得た。
得られた重合体5を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4900であり、重量平均分子量は17100であった。また、得られた重合体5の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(7)で示されるスルホン酸メチルユニット2mol%、化学式(8)で示されるスルホン酸ユニット5mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例6>
実施例1において、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部をp−トルイジン−2−スルホン酸16部に変更する以外は実施例1と同様の方法を行うことで、重合体6を得た。得られた重合体6を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4400であり、重量平均分子量は16000であった。また、得られた重合体6の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(9)で示されるスルホン酸メチルユニット2mol%、化学式(10)で示されるスルホン酸ユニット5mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例7>
実施例1において、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を2−アミノ−2−メチルプロパンスルホン酸13部に変更する以外は実施例1と同様の方法を行うことで、重合体7を得た。
得られた重合体7を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は5000であり、重量平均分子量は17200であった。また、得られた重合体7の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(11)で示されるスルホン酸メチルユニット1mol%、化学式(12)で示されるスルホン酸ユニット2mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例8>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例3で得られたスチレンアクリル酸ブチルアクリル酸共重合体(スチレンユニット:74mol%、アクリル酸ブチルユニット:19mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸18部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル25部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメートを仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後、50℃まで冷却し、減圧蒸留により、過剰のトリメチルオルトホルメート並びその分解物を留去した。残渣をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、放置し、樹脂を析出、沈殿させた。デカンテーションにより上澄みを除いた後、残渣にアセトン200部を加えて溶かした。この溶液をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、析出、沈殿させた。デカンテーションにて上澄みを除いた。得られた残渣を減圧乾燥することで重合体8を得た。
得られた重合体8を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4500であり、重量平均分子量は12000であった。また、得られた重合体8の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(13)で示されるスルホン酸メチルユニット1mol%、化学式(14)で示されるスルホン酸ユニット2mol%、を含むビニル系共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例9>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例3で得られたスチレンアクリル酸ブチルアクリル酸共重合体(スチレンユニット:74mol%、アクリル酸ブチルユニット:19mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、2−アミノベンゼンスルホン酸14部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル25部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリエチルオルトホルメート975部を仕込み、110℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後、50℃まで冷却し、減圧蒸留により、過剰のトリエチルオルトホルメート並びその分解物を留去した。残渣をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、放置し、樹脂を析出、沈殿させた。デカンテーションにより上澄みを除いた後、残渣にアセトン200部を加えて溶かした。この溶液をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、析出、沈殿させた。デカンテーションにて上澄みを除いた。得られた残渣を減圧乾燥することで重合体9を得た。
得られた重合体9を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4800であり、重量平均分子量は11800であった。また、得られた重合体9の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(15)で示されるスルホン酸メチルユニット2mol%、化学式(16)で示されるスルホン酸ユニット5mol%、を含むビニル系共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例10>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例4で得られたスチレンメタクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、メタクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸17部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル26部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート737部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後は、実施例1と同様の方法により重合体10を得た。
得られた重合体10を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は5200であり、重量平均分子量は14000であった。また、得られた重合体10の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(17)で示されるスルホン酸メチルユニット2mol%、化学式(18)で示されるスルホン酸ユニット5mol%、を含むビニル共重合体であることを確認した。
Figure 0005300271
Figure 0005300271
<実施例11>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2モル付加物70.0部、テレフタル酸25部、無水トリメリット酸5.0部および縮合触媒としてシュウ酸チタニルカリウム2部を入れ、230℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで5乃至20mmHgの減圧下で反応させ、酸価が25になった時点で取り出し、ポリエステル樹脂2を得た。このポリエステル樹脂2はTHF不溶解分9.0%、酸価25.0、水酸基価33.0、Mnは4700、Mwは6300であった。
次に冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、ポリエステル樹脂2を100部、タウリン8部を入れ、ジメチルアセトアミド100部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル17部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート473部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後は、実施例1と同様の方法により重合体11を得た。
得られた重合体11を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4800であり、重量平均分子量は6800であった。また、得られた重合体11の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、スルホン酸メチルユニット0.17mmol/g、スルホン酸ユニット0.25mmol/g、を含むエステル系共重合体であることを確認された。
<比較例1>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例1で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を入れ、ピリジン375部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル27部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、室温まで冷却した。次にトリメチルオルトホルメート760部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後、50℃まで冷却し、減圧蒸留により、過剰のトリメチルオルトホルメート並びその分解物を留去した。残渣をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、放置し、樹脂を析出、沈殿させた。デカンテーションにより上澄みを除いた後、残渣にアセトン200部を加えて溶かした。この溶液をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、析出、沈殿させた。デカンテーションにて上澄みを除いた。得られた残渣を減圧乾燥することで重合体12を得た。
得られた重合体12を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4700であり、重量平均分子量は16800であった。得られた重合体12の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、重合体12は、スルホン酸メチル由来のピークは検出されず、スルホン酸ピリジニウム塩のピークが検出された。そのことから、縮合反応時に触媒兼反応溶媒としてジメチルアセトアミドを用いずにピリジンを用いた場合には、エステル化は進行しないことが確認された。
<比較例2>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例1で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を入れ、ジメチルアセトアミドを用いず、トルエン100部のみを加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル27部を加え、120℃で加熱した。反応開始2時間程度でゲル化が起こり、反応困難となった。そのことから、縮合反応時に溶媒としてジメチルアセトアミドを用いずにトルエンのみを用いた場合には、縮合反応中にゲル化を起こし、反応が困難となった。
<比較例3>
冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に、調製例1で得られたスチレンアクリル酸共重合体(スチレンユニット:93mol%、アクリル酸ユニット:7mol%)100部を加えた。次に、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸18部を入れ、ピリジン375部を加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル27部を加え、120℃で6時間加熱した。
反応終了後、エタノール500部に再沈殿して回収した。得られた重合体を1N塩酸200部を用いて2回洗浄を行った後、水200部で2回洗浄を行い、減圧乾燥させることで、化学式(6)で示されるスルホン酸ユニットを含むビニル共重合体を得た。
次に、冷却管、撹拌機、温度計および窒素導入管の付いた反応槽中に上記で得られたビニル共重合体100部を加えた。トリメチルオルトホルメート760部を仕込み、80℃、8時間、加熱攪拌した。反応終了後、50℃まで冷却し、減圧蒸留により、過剰のトリメチルオルトホルメート並びその分解物を留去した。残渣をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、放置し、樹脂を析出、沈殿させた。デカンテーションにより上澄みを除いた後、残渣にアセトン200部を加えて溶かした。この溶液をイソプロパノール1500部並びに水500部の混合溶媒中に滴下した。しばらく攪拌した後、析出、沈殿させた。デカンテーションにて上澄みを除いた。得られた残渣を減圧乾燥することで重合体13を得た。
得られた重合体13を調製例1と同様の方法で分子量測定を行い、数平均分子量は4700であり、重量平均分子量は16200であった。また、得られた重合体13の組成分析は、1H−NMR、13C−NMRを用い、前記記載の方法で測定を行った。その結果、化学式(5)で示されるスルホン酸メチルユニット6mol%、化学式(6)で示されるスルホン酸ユニット1mol%、を含むビニル系共重合体であることを確認した。
以上から、比較例3では、実施例4とほぼ同様の組成を持つ重合体を得ることができる。しかしながら、比較例3は、実施例4と比較し、縮合反応とエステル化反応における工程間で酸処理を含む精製工程を有することから、手間がかかり、コスト高になるためコストの点で不利であることが確認された。

Claims (4)

  1. 下記化学式(1)
    Figure 0005300271
    (式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。R1は炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基を表す。)
    で示すユニットを含む重合体の製造方法であって、
    下記化学式(2)
    Figure 0005300271
    で示すユニットを含む重合体と、下記化学式(3)
    Figure 0005300271
    (式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。)
    で示すスルホン酸基を含有するアミン化合物の少なくとも1種とを、縮合剤として亜リン酸エステル化合物を用いて、ジメチルアセトアミド存在下で反応させてアミド結合を形成し、下記化学式(4)
    Figure 0005300271
    (式中、B1は置換基を有していてもよい炭素数1又は2のアルキレン構造もしくは置喚基を有していてもよい芳香族環を表し、アルキレン構造における置換基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基であり、芳香族環における置喚基としては、水酸基、炭素数1乃至12のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、また、隣接する炭素を含めて5員環又は6員環の芳香族環を形成していてもよい。)
    で示すユニットを含む重合体を製造する工程(A)と;
    上記化学式(4)で示すユニットを含む重合体に対して、エステル化剤としてオルトギ酸エステル化合物を用いてエステル化を行い、化学式(1)で示すユニットを含む重合体を製造する工程(B)と;
    を含むことを特徴とする重合体の製造方法。
  2. 前記製造方法における重合体がビニル系重合体であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記縮合剤が、亜リン酸トリフェニルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記エステル化剤が、オルトギ酸トリメチルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製造方法。
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