JP5297308B2 - 数値制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、数値制御装置に関し、特に機械の送り駆動機構そのものの稼働状況を各軸の総移動量、あるいは各軸の速度区間毎の総移動量により評価する数値制御装置に関する。
数値制御装置は、工作機械の各軸を制御してワークの加工を行う。数値制御装置は、ワークの加工をする際に、加工プログラムの指令あるいは手動操作等の指令に応じて、X軸、Y軸、Z軸等の各軸の移動指令を計算して通常モータを作動する。このモータを駆動によりボールねじを回転駆動して、ボールねじのナットにより機械のワークテーブル等の移動部分を平行移動する。ボールねじのナットには与圧を適切に与えることにより、ボールねじとナットは所望の運動精度を確保しながら機械の移動部分を運動させることができる。
図7は、従来の数値制御装置の例を示している。数値制御装置は、加工ブログラム300の指令により1ブロック毎の各軸移動距離と速度を得て、あるいはオペレータが手動操作部301により1ブロック毎の各軸移動距離と速度を手動入力することで、1サンプリング周期間のX軸移動量311、1サンプリング周期間のY軸移動量312、1サンプリング周期間のZ軸移動量313を分配する。
そして、1サンプリング周期間のX軸移動量311、1サンプリング周期間のY軸移動量312、1サンプリング周期間のZ軸移動量313は、それぞれ積算して、X軸サーボ321に対して制御周期毎のX軸目標位置331を与え、Y軸サーボ322に対して制御周期毎のY軸目標位置332を与え、Z軸サーボ323に対して制御周期毎のZ軸目標位置333を与えるようになっている。
また、特許文献1〜特許文献3には数値制御装置が提案されている。特許文献1の数値制御装置では、適宜な時間間隔で工作機械の作業状態をサンプリングして、稼働データを作成する。稼働データは作業内容毎に分類して、要した時間を集計する。作業としては、暖気運転、サイクルスタート、プログラム作成モード、ツールパス実行中、シミュレーション実行中、ツール交換インターロック、タレット旋回中、ツールセットモード、ロボットティーチングモード、ロボットAUTOモードである。工作機械の稼働状態が、任意の時点から直ちに求めることができ、作業者に作業内容の記録等をさせる必要がないばかりか、迅速に集計動作を行うことができる。
特許文献2の数値制御装置では、工作機械の加工/稼働の状態を所定の時刻に検出して、工作機械の加工/稼働の状態を時刻と共に記憶して、工作機械の加工/稼働の状態を時系列に表示する。表示項目としては、部品加工個数、切削時間、加工プログラムのコード等であり、有意で正確な情報をオペレータに知らせて、加工状況や稼働状況をより正確に把握させるようになっている。
特許文献3の数値制御装置では、オペレータにより演算項目登録部に登録された加工/稼働状態モニタ項目の属性、演算式に基づき、状態信号検出部及び状態データ検出部で自動的に検出した状態情報項目を、状態情報演算部で演算して、その演算結果を演算項目登録部に登録された加工/稼働状態モニタ項目の名称と共に、表示制御部及びファイル化操作部を通じて表示装置や情報交換装置に出力する。これにより、オペレータの負荷を最小に止めて、有用な情報をオペレータの見易い形で提供できる。
特開平1―084308号公報 特開平6―131025号公報 特許第3258395号公報
ところが、数年間客先で稼働した機械では、駆動機構に劣化が生じる場合がある。例えば、ボールねじのナットの与圧が抜けて、各軸の移動部分の移動に際にロストモーションが増加したり、移動に伴う振動が発生して、ワークの加工不良を発生する場合がある。このような状況は客先での機械の稼働状況に影響される。
また、特許文献1〜特許文献3に記載の数値制御装置では、いずれも機械の稼働状況、作業状況を、時系列に記憶して表示するようになっており、事象と発生時刻とを同時に記録する必要がある。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、時刻を記録したり作業内容を記録する必要がなく、機械の稼働状況、特に機械の送り軸そのものの稼働状況を各軸の総移動量を記憶することで、機械の送り駆動機構の劣化を予知するためのデータを得ることができる数値制御装置を提供することである。
本発明の数値制御装置は、機械の各軸の動作を制御する数値制御装置であって、
与えられた指令に基づいて、分配処理により前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を出力する分配部と、
前記分配部からの各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を積算して前記各軸の総移動量を得るデータ処理部と、
前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を積算して前記各軸の制御周期間毎の目標位置を各軸サーボに与えて前記各軸のモータを駆動するサーボ処理部と、
前記データ処理部で得られる前記各軸の総移動量を記憶するメモリと、を備え
前記データ処理部は、前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量の絶対値を取り、前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量の絶対値を、あらかじめ決めた速度区間の値と比較して分類して、前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量の絶対値を対応する前記速度区間の総移動量に加算して、前記各軸の前記速度区間毎の総移動量を前記メモリに記録することを特徴とする。
上記構成によれば、時刻を記録したり作業内容を記録する必要がなく、機械の稼働状況、特に機械の送り軸そのものの稼働状況を各軸の総移動量を記憶することで、機械の送り駆動機構の劣化を予知するためのデータを得ることができる。
記構成によれば、各軸の稼働状況を各軸の1サンプリング周期間毎の移動量と速度区間を用いて各軸の速度区間毎の総移動量を容易に把握でき、送り駆動機構の劣化に伴う加工不良を事前に予知するためのデータを得ることができる。
本発明の数値制御装置では、前記各軸の総移動量を表示する画面表示部と、前記各軸の総移動量を出力するインターフェースを有していることを特徴とする。上記構成によれば、オペレータあるいはサービス担当者は、各軸の総移動量あるいは各軸の速度区間毎の総移動量を確実に認知できる。
本発明の数値制御装置では、前記各軸の総移動量を監視して、前記各軸の総移動量が予め定めた規定の値を超えた場合には、アラームを発生して前記各軸の故障の予知を行う自己診断処理部を有することを特徴とする。上記構成によれば、オペレータあるいはサービス担当者に対して、各軸の総移動量あるいは各軸の速度区間毎の総移動量に基づいて各軸の駆動機構の故障の予知を確実にすることができる。
本発明によれば、時刻を記録したり作業内容を記録する必要がなく、機械の稼働状況、特に機械の送り軸そのものの稼働状況を各軸の総移動量を記憶することで、機械の送り駆動機構の劣化を予知するためのデータを得ることができる数値制御装置を提供することができる。
本発明の数値制御装置の実施形態を示すブロック図である。 図1に示す手動操作部と、データ入力部と、表示処理部と、CNC処理部と、サーボ処理部と、電池バックアップメモリをより具体的に示しているブロック図である。 本発明の数値制御装置の実施形態を適用する工作機械の一例を示す図である。 図2に示すデータ処理部の処理内容例を示すフロー図である。 図2に示すデータ処理部の別の処理内容例を示すフロー図である。 本発明の数値制御装置の別の実施形態を示すブロック図である。 従来例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の数値制御装置の実施形態を示すブロック図である。
図1に示す数値制御装置10は、手動操作部11と、データ入力部12と、表示処理部13と、CNC(コンピュータ数値制御(Computer Numerical Control))処理部20と、サーボ処理部21と、電池バックアップメモリ22を有している。手動操作部11とデータ入力部12と表示処理部13とサーボ処理部21と電池バックアップメモリ22は、CNC処理部20に対して電気的に接続されている。
CNC処理部20は、工作機械の各軸の移動部分の移動量や移動速度などをコンピュータによって数値で制御する。電池バックアップメモリ22は、電池により電源を常にバックアップされており、電池バックアップメモリ22に記録されたデータを消失しないようになっている。
図1に示す手動操作部11は、オペレータの手動操作により指令をCNC処理部20側に与える。データ入力部12は、加工プログラムに基づく指令をCNC処理部20側に与える。表示処理部13は、必要なデータを電池バックアップメモリ22から与えられると、必要なデータをオペレータに対して表示できる。
図2は、図1に示す手動操作部11と、データ入力部12と、表示処理部13と、CNC処理部20と、サーボ処理部21と、電池バックアップメモリ22をより具体的に示しているブロック図である。
図2に示すように、CNC処理部20は、解析部24と、分配部25と、データ処理部30を有している。
図2に示す解析部24は、データ処理部12の加工プログラム23の指令を解析して、1ブロック毎の各軸移動距離と速度情報26Aを分配部25に与えることができる。あるいは、オペレータが手動により手動操作部11を用いて入力された1ブロック毎の各軸移動距離と速度情報26Bを分配部25に与えることができる。また,押ボタン,手動ハンドル等による移動指令を分配部25に入力し、指令に応じた分配を行なうことができる。
図2に示す分配部25は、1ブロック毎の各軸移動距離と速度情報26Aを、例えば1サンプリング周期間のX軸移動量31と、1サンプリング周期間のY軸移動量32と、1サンプリング周期間のZ軸移動量33に分配処理する。あるいは、分配部25は、1ブロック毎の各軸移動距離と速度情報26Bを、1サンプリング周期間のX軸移動量31と、1サンプリング周期間のY軸移動量32と、1サンプリング周期間のZ軸移動量33に分配処理することもできる。
図2に示すように、1サンプリング周期間のX軸移動量31は、分配部25からサーボ処理部21の積算部41に出力される。同様にして、1サンプリング周期間のY軸移動量32は、分配部25からサーボ処理部21の積算部42に出力され、1サンプリング周期間のZ軸移動量33は、分配部25からサーボ処理部21の積算部43に出力される。
同時に、1サンプリング周期間のX軸移動量31と、1サンプリング周期間のY軸移動量32と、1サンプリング周期間のZ軸移動量33は、分配部25からデータ処理部30に出力される。データ処理部30は、電池バックアップメモリ22に電気的に接続されている。電池バックアップメモリ22とデータ処理部30は、表示処理部13とUSB等のインターフェース99に接続されている。
図2に示す積算部41は、1サンプリング周期間のX軸移動量31を積算して、制御周期毎のX軸目標位置61をX軸サーボ51に出力する。X軸サーボ51は、X軸駆動用のサーボモータMXをサーボ制御することで、送りねじ(ホールねじ)71を回転して、ナット81が固定されたX移動部分91をX軸方向に移動することができる。
積算部42は、1サンプリング周期間のY軸移動量32を積算して、制御周期毎のY軸目標位置62をY軸サーボ52に出力する。Y軸サーボ52は、Y軸駆動用のサーボモータMYをサーボ制御することで、送りねじ(ホールねじ)72を回転して、ナット82が固定されたY移動部分92をY軸方向に移動することができる。
積算部43は、1サンプリング周期間のZ軸移動量33を積算して、制御周期毎のZ軸目標位置63をZ軸サーボ53に出力する。Z軸サーボ53は、Z軸駆動用のサーボモータMZをサーボ制御することで、送りねじ(ホールねじ)73を回転して、ナット83が固定されたZ移動部分93をZ軸方向に移動することができる。
図2に示すように、一方、分配部25において分配処理により得られた1サンプリング周期間のX軸移動量31と、1サンプリング周期間のY軸移動量32と、1サンプリング周期間のZ軸移動量33は、データ処理部30により処理して、処理したデータは電池バックアップメモリ22に記録するようになっている。
図3は、本発明の数値制御装置が適用される工作機械の一例を示している。
図3に示す工作機械100は、図2に示すX移動部分91と、Y移動部分92と、Z移動部分93を有する。図3の例では、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、互いに直交している。工作機械100のベース101には、Y移動部分92が配置されている。Y移動部分92は、サーボモータMYが作動して送りねじ72が回転することで、ナット82とともにY軸方向(図3の紙面垂直方向)に移動して位置決め可能である。
同様にして、Y移動部分92の上にはX移動部分91が配置されており、X移動部分91は例えばワークを固定するためのワークテーブルである。X移動部分91は、サーボモータMXが作動して送りねじ71が回転することで、Y移動部分92の上において、ナット81とともにX軸方向に移動して位置決め可能である。
Z移動部分93は、例えば工具Tを保持するツールヘッドであり、Z移動部分93は、サーボモータMZが作動して送りねじ73が回転することで、ナット83とともにZ軸方向に移動して位置決め可能である。ただし、本発明の数値制御装置が適用される機械としては、図3に示す工作機械の例に特に限定されないことは言うまでもない。
図4は、図2に示すデータ処理部30の処理内容の例を示すフロー図である。
図2に示すデータ処理部30が、分配部25から1サンプリング周期間のX軸移動量31と、1サンプリング周期間のY軸移動量32と、1サンプリング周期間のZ軸移動量33を取得すると、データ処理部30は次のようにしてデータ処理を開始する。ここで、n軸とは、X軸、Y軸、Z軸を指す。
図4において、データ処理部30がデータ処理を開始すると、ステップS1において、各軸の1サンプリング毎の移動量の絶対値を取り、その各軸の1サンプリング毎の移動量の絶対値Δ(デルタ)Lnを、記憶している前回までの移動距離(移動量)Lnに対して加算する。これにより、各軸の総移動距離(移動量)Lnを電池バックアップメモリ22に記録することができる。
すなわち、1サンプリング周期間のX軸移動量31の絶対値ΔLxを取り、1サンプリング周期間のX軸移動量31の絶対値ΔLxを記憶している前回までの移動距離(移動量)Lxに対して加算する。これにより、X軸の総移動距離(総移動量)Lxを電池バックアップメモリ22に記録することができる。
同様にして、1サンプリング周期間のY軸移動量32の絶対値ΔLyを取り、1サンプリング周期間のY軸移動量32の絶対値ΔLyを記憶している前回までの移動距離(移動量)Lyに対して加算する。これにより、Y軸の総移動距離(総移動量)Lyを電池バックアップメモリ22に記録することができる。
さらに、1サンプリング周期間のZ軸移動量33の絶対値ΔLzを取り、1サンプリング周期間のZ軸移動量33の絶対値ΔLzを記憶している前回までの移動距離(移動量)Lzに対して加算する。これにより、Z軸の総移動距離(総移動量)Lzを電池バックアップメモリ22に記録することができる。このように、X軸の総移動距離(総移動量)Lx、Y軸の総移動距離(総移動量)Ly、Z軸の総移動距離(総移動量)Lzを得て、各軸のデータ処理を終了する。各軸X、Y、Zの稼働状況を各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を用いて各軸の総移動量Lx、Ly、Lzを容易に把握でき、送り駆動機構の劣化に伴う加工不良を事前に予知するためのデータを得ることができる。
図5は、図2に示すデータ処理部30の別の処理内容の例を示すフロー図である。
図5では、ステップS10からステップS14を有している。
図2に示すデータ処理部30が、分配部25から1サンプリング周期間のX軸移動量31と、1サンプリング周期間のY軸移動量32と、1サンプリング周期間のZ軸移動量33を取得すると、データ処理部30は次のようにしてデータ処理を開始する。
図5に示すように、データ処理部30がデータ処理を開始すると、ステップS10〜ステップS14では、1サンプリング毎の移動量の絶対値をあらかじめ決めた速度区間の値と比較して、分類し、対応する速度区間の総移動距離(総移動量)に加算している。これにより、各軸X、Y、Zの速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzが、電池バックアップメモリ22に記録される。
例えば、ステップS11では、速度0以上で速度F1以下の速度区間1である場合には、n軸の1サンプリング移動量ΔLnの絶対値を、n軸の速度区間1総移動距離Ln1に対して加える。そうでなく、速度F1を超えた場合には、ステップS12に移る。
ステップS12では、速度F1を超え速度F2以下の速度区間2である場合には、n軸の1サンプリング移動量ΔLnの絶対値を、n軸の速度区間2総移動距離Ln2に対して加える。そうでなく、速度F2を超えて速度F3以下である場合には、ステップS13に移る。
ステップS13では、速度F2を超え速度F3以下の速度区間3である場合には、n軸の1サンプリング移動量ΔLnの絶対値を、n軸の速度区間3総移動距離Ln3に対して加える。そうでなく、速度F3を超えて速度F4以下である場合には、ステップS14に移る。
ステップS14では、速度F3を超え速度F4以下の速度区間4である場合には、n軸の1サンプリング移動量ΔLnの絶対値を、n軸の速度区間4総移動距離Ln4に対して加える。そうでなく、速度F4を超える速度区間5である場合には、n軸の1サンプリング移動量ΔLnの絶対値を、n軸の速度区間5総移動距離Ln5に対して加える。
ステップS10において、ステップS11〜ステップS14の処理が、X軸、Y軸、Z軸について完了すると、データ処理が終了する。
このようにして、図5に示すデータ処理部30の別の処理内容の例では、1サンプリング毎の移動量の絶対値を、あらかじめ決めた速度区間の値と比較して、分類し、対応する速度区間の総移動距離(総移動量)に加算している。これにより、X軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lx、Y軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Ly、Z軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lzが、電池バックアップメモリ22に記録される。各軸の稼働状況を各軸の1サンプリング周期間毎の移動量と速度区間を用いて各軸の速度区間毎の総移動量を容易に把握でき、送り駆動機構の劣化に伴う加工不良を事前に予知するためのデータを得ることができる。
図6は、本発明の数値制御装置の別の実施形態を示すブロック図である。なお、図6の実施形態の構成要素が、図2に示す実施形態の構成要素と実質的に同じである場合には、同じ符号を記してその説明を援用する。
図6に示す本発明の別の実施形態の数値制御装置10Aが、図2に示す本発明の実施形態の数値制御装置10と異なるのは、電池バックアップメモリ22に対して、さらに画面表示部94と、自己診断処理部96が電気的に接続され、画面表示部94には制御装置画面95が電気的に接続されている。画面表示部94は、電池バックアップメモリ22から出力された各軸の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzあるいは各軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzを表示することにより、オペレータあるいは例えば機械メーカのサービスマンが各軸の稼働状況を把握して、予防保全に使用できる。あるいは、USB等のインターフェース99は、電池バックアップメモリ22から出力された各軸の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzあるいは各軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzをデジタルデータとして取り出すことができ,さまざまな解析に利用できる。これにより、オペレータあるいはサービス担当者は、各軸の総移動量あるいは各軸の速度区間毎の総移動量を確実に認知できる。画面表示部94、自己診断処理部96、制御装置画面95は、表示処理部13を構成している。
また、自己診断処理部96は、電池バックアップメモリ22から出力された各軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzを監視して、各軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzが、予め定めた規定の値を超えた場合には、自己診断処理部96は画面表示部94に対してアラームメッセージ97を表示したり、USB等のインターフェース99を用いてアラームメッセージをプリント出力することができる。また、USB等のインターフェース99は電池バックアップメモリ22から出力された各軸の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzをプリント出力することができる。これにより、オペレータあるいはサービス担当者に対して、各軸の総移動量あるいは各軸の速度区間毎の総移動量に基づいて各軸の駆動機構の故障の予知を確実にすることができる。
さらに、各速度区間に対応した各軸の総移動距離(総移動量)Lx、Ly、Lzに、各速度区間に対応した重みを掛けた値を判定に用いることもできる。また、積算した後の制御周期毎のX軸目標位置61、制御周期毎のY軸目標位置62、制御周期毎のZ軸目標位置63を参照して、位置区間毎の総移動量等を採取することもできる。
このように、上述した数値制御装置10,10Aでは、各軸(X軸、Y軸、Z軸)の稼働状況を容易に把握することができ、機械の各送り駆動機構そのものの稼働状況は、各軸の総移動距離(総移動量)、あるいは各軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)により評価することができる。
従来の数値制御装置では、時刻を記録したり作業内容を記録して機械の稼働状況、作業状況を、時系列に記憶して表示するようになっており、事象と発生時刻とを同時に記録する必要がある。
しかし、本発明の数値制御装置の実施形態は、機械の稼働状況として、機械の送り駆動機構そのものの各軸の総移動距離(総移動量)、あるいは各軸の速度区間毎の総移動距離(総移動量)を記憶することにより、機械の各送り駆動機構の劣化を予知するためのデータを得ることができる。これにより、送り軸のような送り駆動機構の劣化に伴う加工不良を事前に予知できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形をおこなうことができる。
図示した本発明の実施形態では、図3に示すようなX軸、Y軸、そしてZ軸の合計3軸制御を行う工作機械の例を示しているが、これに限らず、X軸とY軸、Y軸とZ軸、Z軸とX軸の合計2軸制御を行う工作機械であっても良い。あるいは、4軸制御以上の工作機械であっても良い。本発明の数値制御装置が適用できる機械としては、工作機械に限らず、作業ロボットのような他の種類の機械であっても良い。
さらに、本発明の実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、本発明の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 数値制御装置
11 手動操作部
12 データ入力部
20 CNC処理部
21 サーボ処理部
22 電池バックアップメモリ
24 解析部
25 分配部
30 データ処理部
31 1サンプリング周期間のX軸移動量
32 1サンプリング周期間のY軸移動量
33 1サンプリング周期間のZ軸移動量
41,42,43 積算部
51 Xサーボ
52 Yサーボ
53 Zサーボ
61 制御周期毎のX軸目標位置
62 制御周期毎のY軸目標位置
63 制御周期毎のZ軸目標位置
71,72,73 送りねじ(ボールねじ)
81,82,83 ナット
91 X移動部分
92 Y移動部分
93 Z移動部分
MX、MY、MZ サーボモータ

Claims (3)

  1. 機械の各軸の動作を制御する数値制御装置であって、
    与えられた指令に基づいて、分配処理により前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を出力する分配部と、
    前記分配部からの各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を積算して前記各軸の総移動量を得るデータ処理部と、
    前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量を積算して前記各軸の制御周期間毎の目標位置を各軸サーボに与えて前記各軸のモータを駆動するサーボ処理部と、
    前記データ処理部で得られる前記各軸の総移動量を記憶するメモリと、を備え
    前記データ処理部は、前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量の絶対値を取り、前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量の絶対値を、あらかじめ決めた速度区間の値と比較して分類して、前記各軸の1サンプリング周期間毎の移動量の絶対値を対応する前記速度区間の総移動量に加算して、前記各軸の前記速度区間毎の総移動量を前記メモリに記録することを特徴とする数値制御装置。
  2. 請求項1に記載の数値制御装置であって、
    前記各軸の総移動量を表示する画面表示部と、
    前記各軸の総移動量を出力するインターフェースを有していることを特徴とする数値制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の数値制御装置であって、
    前記各軸の総移動量を監視して、前記各軸の総移動量が予め定めた規定の値を超えた場合には、アラームを発生して前記各軸の故障の予知を行う自己診断処理部を有することを特徴とする数値制御装置。
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