JP5291642B2 - グラフ状態生成装置及び方法 - Google Patents

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Description

この発明は、観測ベース量子計算モデルに基づく量子コンピュータにおいて、所望のグラフ状態を生成する技術に関する。
グラフ状態|G〉は、頂点の集合Vと辺の集合Eの組からなるグラフG=(V,E)に対して、次のステップ1からステップ3の処理により定まる量子状態である。このように、任意のグラフ状態は、アダマール変換H及び制御位相シフト演算ΛZにより構成することができる。
1.Vに含まれる各頂点に対応して|0〉を用意する。
2.用意した全ての|0〉に対し、アダマール変換Hを適用する。
3.Eに含まれる各辺に対応して、制御位相シフト演算ΛZを適用する。
図18に例示するようにグラフGが、G=(V,E)=({1,2,3,4},{(1,4),(2,3),(2,4),(3,4)})であるとする。頂点iに対応する量子状態を|0〉と表記すると、ステップ1により生成された量子状態|0〉|0〉|0〉|0〉は、ステップ2のアダマール変換HによりH(×)H(×)H(×)H|0〉|0〉|0〉|0〉=|+〉|+〉|+〉|+〉となり、ステップ3の制御位相シフト演算ΛZによりΛZ14ΛZ23ΛZ24ΛZ34|+〉|+〉|+〉|+〉=(1/2)(|+〉|+〉|0〉|0〉+|+〉|−〉|1〉|0〉+|−〉|−〉|0〉|1〉−|−〉|+〉|1〉|1〉)となる。
ステップ3において、ΛZを適用する順番は、出力される状態に関係ないことに注意する。ここで、HとΛZは、それぞれ下記のユニタリ行列に対応する。
Figure 0005291642
非特許文献1において、1つの補助量子ビットを使い、2種類の1量子ビット観測量Z,(X−Y)/√2と1種類の2量子ビット観測量Z(×)Xを基本構成要素とし、H及びΛZを含む任意のユニタリ変換を実行する観測ベース量子回路の構成方法が示されている。(×)はテンソル積を表し、観測量X,Y,Zは、それぞれ下記のエルミート行列に対応する(これらは1量子ビットユニタリ演算とも考えられ,その場合には,σ,σ,σと書く)。
Figure 0005291642
したがって、非特許文献1に記載された、1つの補助量子ビットを使い、2種類の1量子ビット観測量Z,(X−Y)/√2及び1種類の2量子ビット観測量Z(×)Xを基本構成要素とする観測ベース量子回路により、H及びΛZを構成し、上記ステップ1.からステップ3.により所望のグラフ状態を出力する観測ベース量子回路を構成することができる。
なお、観測ベース量子回路は、観測ベース量子計算モデルにおける計算手順を表したものである。この回路は、観測を記述する1量子ビット観測量や複数量子ビット観測量を基本構成要素とする。
Simon Perdrix, Towards minimal resources of measurement-based quantum computation, New Journal of Physics 9 (2007) 206.
しかしながら、1つの補助量子ビットを使い、1種類の1量子ビット観測量及び1種類の2量子ビット観測量を基本構成要素とする観測ベース量子回路により、所望のグラフ状態を出力する技術は知られていないという課題がある。
上記の課題を解決するために、請求項1のグラフ状態生成装置は、頂点の集合V={1,…,n}と、辺の集合E={e,…,e}とから構成されるグラフG=(V,E)に対応するグラフ状態を生成するために、n個の頂点にそれぞれ対応する初期状態の量子ビットを|0>|0>…|0>とし、補助量子ビットを|0>n+1として、頂点の次数をその頂点に接続している辺の数として、k=1,2,…,n−1について昇順で、頂点kの次数をカウントし、頂点kの次数が奇数の場合には頂点kに対応する量子ビットをY観測しその観測結果をtとし、頂点kの次数が偶数の場合には頂点k+1に対応する量子ビットをY観測し頂点k及び頂点k+1に対応する量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をuとし、頂点kに対応する量子ビットをY観測する第一頂点演算部と、P−1とΛZをそれぞれ下記の行列で表現されるオペレータとし、
Figure 0005291642
k=1,2,…,mについて、上記補助量子ビットを用いて、辺eを結ぶ2つの頂点に対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成される(P−1(×)P−1)ΛZを実行する辺演算部と、k=1,2,…,n−1について、頂点kの次数を4で割った余りが0であり上記観測結果u=−1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが1であり上記観測結果t=−1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが2であり上記観測結果u=1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが3であり上記観測結果t=1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する第二頂点演算部と、を含む。
1つの補助量子ビットを使い、1種類の1量子ビット観測量Y及び1種類の2量子ビット観測量Z(×)Xを基本構成要素とする観測ベース量子回路により、所望のグラフ状態を出力することができる。
グラフ状態生成装置の例の機能ブロック図。 第一頂点演算部の例の機能ブロック図。 辺演算部の例の機能ブロック図。 第二頂点選択部の例の機能ブロック図。 グラフ状態生成方法の流れ図の例。 第一頂点演算部の流れ図の例。 辺演算部の流れ図の例。 第二頂点選択部の例の機能ブロック図。 σを実行するための観測ベース量子回路。 σを実行するための観測ベース量子回路。 Hを実行するための観測ベース量子回路。 (P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)を実行するための観測ベース量子回路。 (P−1(×)P−1)ΛZを実行するための観測ベース量子回路の例。 グラフ状態の例を示す図。 図14のグラフ状態に対して第一頂点演算部が行う観測ベース量子回路の例。 図14のグラフ状態に対して辺演算部が行う観測ベース量子回路の例。 図14のグラフ状態に対して第二頂点演算部が行う観測ベース量子回路の例。 グラフ状態の例を示す図。
以下、この発明によるグラフ状態生成装置一実施形態を詳細に説明する。
グラフ状態生成装置は、図1に示すように、入力部1、初期状態生成部2、第一頂点演算部3、辺演算部4及び第二頂点演算部5を例えば含む。
入力部1は、グラフG=(V,E)についての情報を受け付ける(ステップS1)。グラフG=(V,E)についての情報は、初期状態生成部2に送られる。Gはn個の頂点からなるとし、各頂点に1からnまでの番号を付ける。すなわち、V={1,…,n}とする。また、Gはm個の辺からなるとし、各辺にe,…,eと名前を付ける。すなわち、E={e,…,e}とする。各辺eは、頂点の組により、(p,q)のように表現できる。
初期状態生成部2は、n+1個の量子ビットからなる初期状態|0〉・・・|0〉|0〉n+1を用意する(ステップS2)。各|0〉は頂点jに対応する量子ビットであり、|0〉n+1は補助量子ビットである。
量子ビットとしては例えば光子を用いることができる。どのようにして、光子に対してどのように量子演算を行うのかの物理的実現については、下記の参考文献に詳しい。
〔参考文献〕徳永裕己,“光量子もつれクラスター状態を用いた量子演算の実装実験”,光学,第37巻,第12号,pp.706−711.
第一頂点演算部3は、k=1,2,…,n−1について昇順で、頂点kの次数をカウントし、頂点kの次数が奇数の場合には頂点kに対応する量子ビットをY観測しその観測結果をtとし、頂点kの次数が偶数の場合には頂点k+1に対応する量子ビットをY観測し頂点k及び頂点k+1に対応する量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をuとし頂点kに対応する量子ビットをY観測する(ステップS3)。ここで、頂点の次数とは、その頂点に接続している辺の数である。例えば、図14に示すグラフ状態だと、頂点1の次数は1、頂点2の次数は2、頂点3の次数は2、頂点4の次数は3である。
具体的には、第一頂点演算部3は、図2に示すように、第一頂点選択部31、次数カウント部32、第一観測部33、第一量子演算部34及び第一頂点選択制御部35を例えば含み、これらの各部が以下の処理を行う。
第一頂点選択部31は、まだ選択していない頂点のうち、最も番号の小さい頂点を選択する(ステップS31)。以下、選択した頂点をkとする。選択した頂点kについての情報は、次数カウント部32に送られる。
次数カウント部32は、頂点kの次数をカウントする(ステップS32)。
制御部8は、頂点kの次数が奇数か偶数かを判断し(ステップS33)、頂点kの次数が奇数の場合には、第一観測部33の処理を頂点kに対応する量子ビットに行わせる。また、頂点kの次数が偶数の場合には、第一量子演算部34の処理を頂点kに対応する量子ビットに行わせる。
第一観測部33は、kに接続している辺の数が奇数の場合に、頂点kに対応する量子ビットをY観測し、その観測結果tを取得する(ステップS34)。観測結果t=1の場合、頂点kに対応する量子ビットの状態は|+〉となり、観測結果t=−1の場合、頂点kに対応する量子ビットの状態は|−〉となる。
第一量子演算部34は、kの次数が偶数の場合に、頂点kに対応する量子ビットを補助量子ビットとして頂点k+1に対応する量子ビットをY観測し頂点k及び頂点k+1に対応する量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をuとする(ステップS35)。観測結果u=1の場合、kに対応する量子ビットの状態は|+〉となる。u=−1の場合、kに対応する量子ビットの状態は|−〉となる。
第一頂点選択制御部35は、選択している頂点kが最も番号の大きい頂点(k=n)であるか否かを判定し(ステップS36)、k<nの場合には第一頂点選択部31によるステップS31の処理に移行する。k=nの場合は、辺演算部4によるステップS4の処理に移行する。
グラフ状態が図14に示すものである場合には、第一頂点演算部3により図15に例示する処理が行われる。
辺演算部4は、P−1とΛZをそれぞれ下記の行列で表現されるオペレータとし、
Figure 0005291642
k=1,2,…,mについて、補助量子ビットを用いて、辺eを結ぶ2つの頂点に対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成される(P−1(×)P−1)ΛZを実行する(ステップS4)。
具体的には、辺演算部4は、図3に例示するように、辺選択部41、第二量子演算部42及び辺選択制御部43を例えば含み、これらの各部が以下の処理を行う。
辺選択部41は,辺の集合E={e,…,e}の中からまだ選択していない辺を選択する(ステップS41)。以下の説明では、選択した辺をLとおき、Lを頂点の組により表現したものを(p,q)とおく。選択された辺についての情報は、第二量子演算部42に送られる。
第二量子演算部42は、頂点pに対応する量子ビット及び頂点qに対応する量子ビットに対して、Y観測及びZ(×)X観測で構成される(P−1(×)P−1)ΛZを実行する(ステップS42)。(P−1(×)P−1)ΛZがどのようにして、Y観測及びZ(×)X観測で構成されるのかについては後述する。
辺選択制御部43は,辺の集合E={e,…,e}の中からまだ選択していない辺があるか否かを判定し(ステップS43)、まだ選択していない辺があれば、辺選択部41によるステップS41の処理に移行する。また、全ての辺を選択し終わっている場合には,第二頂点演算部5によるステップS5の処理に移行する。
グラフ状態が図14に示すものである場合には、辺演算部4により図16に例示する処理が行われる。
第二頂点演算部5は、k=1,2,…,n−1について、頂点kの次数を4で割った余りが0であり観測結果u=−1の場合には補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが1であり観測結果t=−1の場合には補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが2であり観測結果u=1の場合には補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが3であり観測結果t=1の場合には補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する(ステップS5)。
具体的には、第二頂点演算部5は、図4に例示するように、第二頂点選択部51、剰余演算部52、第三量子演算部53、第二頂点選択制御部54を含み、これらの各部が以下の処理を行う。
第二頂点選択部51は、頂点集合V={1,・・・,n}の中から、まだ選択していない頂点を1つ選択する(ステップS51)。以下の説明では、選択した頂点をkとする。既に次数カウント部32において頂点kの次数はカウントされている。選択された頂点kの次数についての情報は、剰余演算部52に送られる。
剰余演算部52は、頂点kの次数を4で割ったときの余りを算出する(ステップS52)。余りについての情報は、第三量子演算部53に送られる。
第三量子演算部53は、剰余演算部52で算出した余りに応じて以下のような処理を行う(ステップS53)。
(1)頂点kの次数が4で割り切れる場合
(i)u=1の場合⇒頂点kに対応する量子ビットに何も適用しない。
(ii)u=−1の場合⇒6.補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対して、Y観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する。σがどのようにY観測及びZ(×)X観測で構成されるかについては後述する。
(2)頂点kの次数が4で割って1余る場合
(i)t=1の場合⇒頂点kに対応する量子ビットに何も適用しない。
(ii)t=−1の場合⇒補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対して、Y観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する。
(3)頂点kの次数が4で割って2余る場合
(i)u=1の場合⇒補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対して、Y観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する。
(ii)u=−1の場合⇒頂点kに対応する量子ビットに何も適用しない.
(4)頂点kの次数が4で割って3余る場合
(i)t=1の場合⇒補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対して、Y観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する。
(ii)t=−1の場合⇒頂点kに対応する量子ビットに何も適用しない。
第二頂点選択制御部54は、頂点集合V={1,・・・,n}の中から、まだ選択していない頂点があるか否かを判定し(ステップS54)、まだ選択していない頂点があれば第二頂点選択部51によるステップS51に処理を移行する。すべての頂点を選択し終わっている場合は、終了する。
終了後の量子ビットq・・・qn+1の状態は,入力のグラフGに対するグラフ状態|G〉となる。
グラフ状態が図14に示すものである場合には、第二頂点演算部5により図17に例示する処理が行われる。
なお、同じ量子ビットを連続してY観測する場合が多数ある。連続してY観測しても問題ないが、1つ目のY観測の結果を次のY観測の結果として使うことにより、連続するY観測を行わずに全く同じ演算を実行することができ、観測ベース量子回路はより単純になる。換言すれば、グラフ状態生成装置及び方法の処理負担を軽減することができる。
この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、初期状態生成部2、第一頂点演算部3、辺演算部4及び第二頂点演算部5のそれぞれが、量子ビット7に対して量子演算または観測操作を行っているが、図1に破線で示す量子操作部6を介して量子ビット7に対して量子演算または観測操作を行ってもよい。
以下では、1つの補助量子ビットを使い、1種類の1量子ビット観測量Y及び1種類の2量子ビット観測量Z(×)Xを用いてσ及びσを実行する観測ベース量子回路が構成できることを説明する。次に、これらの基本構成要素により、H、(P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)及び(P−1(×)P−1)ΛZを実行する観測ベース量子回路を構成できることを説明する。ただし、Pは下記のユニタリ行列に対応する。また、P−1=σPであることに注意する。
Figure 0005291642
《σ(図9参照)》
対象量子ビットとして任意の入力量子状態|φ〉が与えられ、補助量子ビットとして使われる状態|ψ〉が与えられたとする。σ|φ〉を出力する観測ベース量子回路は次のように構成される。
1.補助量子ビットをY観測する。観測結果をsz1とする。
2.対象量子ビット及び補助量子ビットをZ(×)X観測する。観測結果をsz2とする。
3.補助量子ビットをY観測する。観測結果をsz3とする。
観測結果の組(sz1,sz2,sz3)に応じて対象量子ビットに次の状態が出力される。
Figure 0005291642
確率1/2でσが実行されないことがわかるが、もし実行されなかった場合は、実行されるまで上の1.から3.の操作を繰り返す。
《σ(図10参照)》
対象量子ビットとして任意の入力量子状態|φ〉が与えられ、補助量子ビットとして使われる状態|ψ〉が与えられたとする。σ|φ〉を出力する観測ベース量子回路は次のように構成される。
1.補助量子ビットをY観測する。観測結果をsx1とする。
2.補助量子ビット及び対象量子ビットをZ(×)X観測する。観測結果をsx2とする。
3.対象量子ビットをY観測する。観測結果をsx3とする。
観測結果の組(sx1,sx2,sx3)に応じて、対象量子ビットに次の状態が出力される。
Figure 0005291642
確率1/2でσが実行されないことがわかるが、もし実行されなかった場合は、実行されるまで上の1.から3.の操作を繰り返す。
《H(図11参照)》
対象量子ビットとして任意の入力量子状態|φ〉が与えられ、補助量子ビットとして使われる状態|ψ〉が与えられたとする。H|φ〉を出力する観測ベース量子回路は次のように構成される。
1.補助量子ビットをY観測する。観測結果をsh1とする。
2.対象量子ビット及び補助量子ビットをZ(×)X観測する。観測結果をsh2とする。
3.対象量子ビットをY観測する。観測結果をsh3とする。
観測結果の組(sh1,sh2,sh3)に応じて、対象量子ビットを用いて、補助量子ビットに対して次の表に基づいて1量子ビットユニタリ演算σ,σ,σσの何れかを適用することにより、補助量子ビットにH|φ〉が出力される。
Figure 0005291642
《(P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)|φ〉(図12参照)》
第一対象量子ビットと第二対象量子ビットに任意の入力量子状態|φ〉が与えられ、補助量子ビットとして使われる状態|ψ〉が与えられたとする。(P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)|φ〉を出力する観測ベース量子回路は次のように構成される。
1.補助量子ビットをY観測する。観測結果をsp1とする。
2.第一量子ビット及び補助量子ビットをZ(×)X観測する。観測結果をsp2とする。
3.補助量子ビット及び第二量子ビットをZ(×)X観測する。観測結果をsp3とする。
4.補助量子ビットをY観測する。観測結果をsp4とする。
観測結果の組(sp1,sp2,sp3,sp4)に応じて、第一対象量子ビットと第二対象量子ビットに、次の表に基づいて1量子ビットユニタリ演算を適用することにより、第一対象量子ビットと第二対象量子ビットに(P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)|φ〉が出力される。
Figure 0005291642
《(P−1(×)P−1)ΛZ(図13参照)》
HPHPH=eiπ/4−1であるから、(I(×)H)(P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)(I(×)H)=eiπ/4(P−1(×)P−1)ΛZとなる。グローバル位相eiπ/4は無視できるので、Hと(P−1(×)PHPH)ΛZ(I(×)H)を組み合わせることにより、図13に例示するように、(P−1(×)P−1)ΛZを実行する観測ベース量子回路が構成できる。
具体的には、第一対象量子ビットと第二対象量子ビットに任意の入力量子状態|φ〉が与えられ、補助量子ビットとして使われる状態|ψ〉が与えられたとして、(P−1(×)P−1)ΛZを出力する観測ベース量子回路は次のように構成される。
1.補助量子ビットを用いて第二対象量子ビットに対してHを実行する。
2.第二対象量子ビットを用いて第一対象量子ビット及び補助量子ビットに対してP−1(×)PHPHAZ(I(×)H)を実行する。
3.第二対象量子ビットを用いて補助量子ビットに対してHを実行する。
このようにして、補助量子ビットを用いた第一対象量子ビット及び第二対象量子ビットに対する(P−1(×)P−1)ΛZが実行される。なお、図13には記載されていないが、Hを実行する際の観測結果の組(sh1,sh2,sh3)に応じて、また、P−1(×)PHPHAZ(I(×)H)を実行する際の観測結果の組(sp1,sp2,sp3,sp4)に応じて、上記表に示したように、σ,σ,σσが適宜実行される。
[補足]
以下、この発明の理解を容易にするために、射影測定について説明する。
観測ベース量子計算モデルでは、初期状態に対し、観測だけを使って、初期状態を所望の状態に遷移させる。観測として考えるのは、射影測定と呼ばれる観測である。初めに射影測定について述べ、次に射影測定を使ったユニタリ演算の適用について説明する。
射影測定は、観測されるシステムの状態空間上のエルミート行列M(観測量と呼ばれる)により記述される。この観測をM観測と呼ぶことにする。M観測は次のように規定される。まず、Mはエルミートであるために、下記のようにスペクトル分解される。
Figure 0005291642
ただし、mはMの固有値であり、Pは固有値mを持つMの固有空間への射影オペレータである。システムの状態が|ψ〉であるときに、M観測を行うと、観測量の固有値mが確率p(m)=〈ψ |P |ψ〉で得られる。観測結果mが得られると、観測直後のシステムの状態は、次のようになる。
Figure 0005291642
例えば、システムの状態空間が1量子ビット空間C(2次元の複素ヒルベルト空間)であるとし、この空間上のエルミート行列Zを考える。このとき、Zは次のようにスペクトル分解される。
Z=1・|0〉〈0|+(−1)|1〉〈1|
すなわち、m=1,−1であり、P=|0〉〈0|,P−1=|1〉〈1|である。システムの状態が|ψ〉=α|0〉+β|1〉であるとし、Z観測を行うと、観測量の固有値1が確率
Figure 0005291642
で得られ、観測直後のシステムの状態は、
Figure 0005291642
となる。グローバル位相α/|α|は無視できるので、観測直後の状態は|0〉となる。同様に、観測量の固有値−1が確率|β|で得られ、観測直後のシステムの状態は|1〉となる。上のことから、Z観測は、{|0〉,|1〉}基底についての観測と呼ばれることもある。
さらに、例えば、X,Yは次のようにスペクトル分解され、これにより定まる射影測定を記述する。
X=1・|+〉〈 +| + (−1)・|+〉〈+|
Y=1・|+〉〈 +| + (−1)・|−〉〈−|
ただし、
Figure 0005291642
である。
上では,1量子ビットに対する射影測定について述べたが、複数量子ビットに対する射影測定も同様である。例えば、エルミート行列Z(×)Xは2量子ビットに対する射影測定を記述している。実際、Z(×)Xは、
Figure 0005291642
とスペクトル分解され、これにより上と同様に観測が規定される。
上で述べた射影測定を適切に使うと、入力状態に所望のユニタリ演算を適用できる。例えば、σを適用する方法を考える。まず、対象量子ビットに任意の入力状態|φ〉=α|0〉+β|1〉、補助量子ビットに状態|ψ〉=γ|0〉+ δ|1〉が与えられたとする。すなわち、初期状態は|φ〉|ψ〉=(α|0〉+β|1〉)(γ|0〉+δ|1〉)である。
上記《σ》のステップ1.において、補助量子ビットをY観測すると、γ,δに依存する確率p(γ,δ)で観測結果sz1=1が得られ、観測直後のシステムの状態は、(α|0〉+β|1〉)|+〉となる。また、確率p−1(γ,δ)で観測結果sz1=−1が得られ、観測直後のシステムの状態は、(α|0〉+β|1〉)|−〉となる。ただし、p−1(γ,δ)+p−1(γ,δ)=1である。ここでは,観測結果sz1=−1が得られたとする。システムの状態は、
Figure 0005291642
となっている。
上記《σ》のステップ2.において、対象量子ビット及び補助量子ビットをZ(×)X観測をする。上で述べたZ(×)Xのスペクトル分解を使うと、確率1/2で観測結果1が得られ、観測直後のシステムの状態は、α|0〉|+〉+βi|1〉|−〉となる。また、確率1/2で観測結果−1が得られ、観測直後のシステムの状態は、α|0〉|−〉−βi|1〉|+〉となる。ここでは,観測結果sz2=1が得られたとする。システムの状態は、α|0〉|+〉+βi|1〉|−〉となっている。
上記《σ》のステップ3.において、補助量子ビットをY観測すると、確率1/2で観測結果1が得られ、観測直後のシステムの状態は、(α|0〉−β|1〉)|+〉=σ|φ〉|+〉となる。また、確率1/2で観測結果−1が得られ、観測直後のシステムの状態は、(α|0〉+β|1〉)|−〉=|φ〉|−〉となる。ここでは、sz3=1が得られたとする。システムの状態は、σ|φ〉|+〉となっており,対象量子ビットにσが適用されたことになる。
上では、sz1=−1,sz2=1,sz3=1のときを考えたが、実際には、全ての場合(上の例では8通り)を考える必要があり、それをまとめたものが上記《σ》の欄の表である。このように、入力量子状態と補助量子状態を用意し、どの量子ビットに対し、どのような観測(観測量を与えることにより規定される)をどの時点で行うかを規定することにより、入力量子状態にユニタリ変換を適用できる。入力量子状態を左に示し、右に出力状態を示し、時間は左から右へ流れるとし、どの量子ビットにどのような観測をどの時点で行うかを表した図を観測ベース量子回路と呼ぶことにする。基本構成要素とは,観測ベース量子回路で使われる観測量のことであり、本発明における基本構成要素はYとZ(×)Xである。
グラフ状態は、観測ベース量子計算(measurement based quantum computing)と呼ばれる量子計算の方式において、初期状態として要求される状態である。観測ベース量子計算は、1.最初に所定のグラフ状態(量子ビットがエンタングルされた状態)を準備し、2.所定の量子ビットを所定の基底で観測していくことにより、任意の量子計算の結果を得る方式である。どの順番にどの基底で量子ビットを観測するかを変えることで、様々な演算を実現することができる。
グラフ状態の一種であるクラスタ状態(量子ビットを格子状に配置して、隣接する量子ビット間を全てエンタングルした状態)を初期状態とすると、任意の量子計算が実現できることが既に知られている。ここで、実行したいアルゴリズムや実現したい演算によって、別のグラフ状態を初期値とすることができれば、クラスタ状態を初期値にする場合と比べて、量子ビット数や観測の数が削減できる効果を得ることができる。この発明により、任意のグラフ状態を効率的に(少ない基本要素で)実現することができ、観測ベース量子計算の効率化に役立つ。
1 入力部
2 初期状態生成部
3 第一頂点演算部
4 辺演算部
5 第二頂点演算部
6 量子操作部
7 量子ビット
8 制御部

Claims (3)

  1. 頂点の集合V={1,…,n}と、辺の集合E={e,…,e}とから構成されるグラフG=(V,E)に対応するグラフ状態を生成するグラフ状態生成装置において、
    n個の頂点にそれぞれ対応する初期状態の量子ビットを|0>|0>…|0>とし、補助量子ビットを|0>n+1として、
    頂点の次数をその頂点に接続している辺の数として、k=1,2,…,n−1について昇順で、頂点kの次数をカウントし、頂点kの次数が奇数の場合には頂点kに対応する量子ビットをY観測しその観測結果をtとし、頂点kの次数が偶数の場合には頂点k+1に対応する量子ビットをY観測し頂点k及び頂点k+1に対応する量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をuとし、頂点kに対応する量子ビットをY観測する第一頂点演算部と、
    −1とΛZをそれぞれ下記の行列で表現されるオペレータとし、
    Figure 0005291642

    k=1,2,…,mについて、上記補助量子ビットを用いて、辺eを結ぶ2つの頂点に対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成される(P−1(×)P−1)ΛZを実行する辺演算部と、
    k=1,2,…,n−1について、頂点kの次数を4で割った余りが0であり上記観測結果u=−1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが1であり上記観測結果t=−1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが2であり上記観測結果u=1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが3であり上記観測結果t=1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する第二頂点演算部と、
    を含むグラフ状態生成装置。
  2. 請求項1のグラフ状態生成装置において、
    上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsz1とし、対象量子ビット及び上記補助量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をsz2とし、上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsz3とする操作を、観測結果の組(sz1,sz2,sz3)が(1,1,−1),(1,−1,−1),(−1,1,1),(−1,−1,1)の何れかになるまで、繰り返すことにより上記補助量子ビットを用いた対象量子ビットに対するσが実行されるとし、
    上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsx1とし、上記補助量子ビット及び対象量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をsx2とし、上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsx3とする操作を、観測結果の組(sx1,sx2,sx3)が(1,1,−1),(1,−1,−1),(−1,1,1),(−1,−1,1)の何れかになるまで、繰り返すことにより上記補助量子ビットを用いた対象量子ビットに対するσが実行されるとし、
    上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsh1とし、対象量子ビット及び上記補助量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をsh2とし、対象量子ビットをY観測しその観測結果をsh3とし、観測結果の組(sh1,sh2,sh3)が(1,−1,1)又は(−1,−1,−1)である場合には上記補助量子ビットに対してσを実行し、観測結果の組(sh1,sh2,sh3)が(1,1,1)又は(−1,1,−1)である場合には上記補助量子ビットに対してσを実行し、観測結果の組(sh1,sh2,sh3)が(1,1,−1)又は(−1,1,−1)である場合には、上記対象量子ビットを用いて上記補助量子ビットに対してσσxを実行することにより、上記補助量子ビットを用いた対象量子ビットに対するHが実行されるとし、
    上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsp1とし、第一対象量子ビット及び上記補助量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をsp2とし、上記補助量子ビット及び第二対象量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をsp3とし、上記補助量子ビットをY観測しその観測結果をsp4とし、観測結果の組(sp1,sp2,sp3,sp4)が(1,1,−1,−1),(1,−1,1,−1),(−1,1,1,1),(−1,−1,−1,1)の何れかである場合には上記補助量子ビットを用いて第一対象量子ビットに対してσを実行し、観測結果の組(sp1,sp2,sp3,sp4)が(1,1,1,−1),(1,−1,−1,−1),(−1,1,−1,1),(−1,−1,1,1)の何れかである場合には上記補助量子ビットを用いて第二対象量子ビットにσを実行し、観測結果の組(sp1,sp2,sp3,sp4)が(1,1,−1,1),(1,−1,1,1),(−1,1,1,−1),(−1,−1,−1,−1)の何れかである場合には上記補助量子ビットを用いて第一対象量子ビットにσを実行し第二対象量子ビットにσを実行することにより、上記補助量子ビットを用いた第一対象量子ビット及び第二対象量子ビットに対するP−1(×)PHPHAZ(I(×)H)が実行されるとし、
    上記補助量子ビットを用いて第二対象量子ビットに対してHを実行し、上記第二対象量子ビットを用いて上記第一対象量子ビット及び上記補助量子ビットに対してP−1(×)PHPHAZ(I(×)H)を実行し、上記第二対象量子ビットを用いて上記補助量子ビットに対してHを実行することにより、補助量子ビットを用いた第一対象量子ビット及び第二対象量子ビットに対する(P−1(×)P−1)ΛZが実行される、
    ことを特徴とするグラフ状態生成装置。
  3. 頂点の集合V={1,…,n}と、辺の集合E={e,…,e}とから構成されるグラフG=(V,E)に対応するグラフ状態を生成するグラフ状態生成装置において、
    n個の頂点にそれぞれ対応する初期状態の量子ビットを|0>|0>…|0>とし、補助量子ビットを|0>n+1として、
    第一頂点演算部が、頂点の次数をその頂点に接続している辺の数として、k=1,2,…,n−1について昇順で、頂点kの次数をカウントし、頂点kの次数が奇数の場合には頂点kに対応する量子ビットをY観測しその観測結果をtとし、頂点kの次数が偶数の場合には頂点k+1に対応する量子ビットをY観測し頂点k及び頂点k+1に対応する量子ビットをZ(×)X観測しその観測結果をuとし、頂点kに対応する量子ビットをY観測する第一頂点演算ステップと、
    辺演算部が、P−1とΛZをそれぞれ下記の行列で表現されるオペレータとし、
    Figure 0005291642

    k=1,2,…,mについて、上記補助量子ビットを用いて、辺eを結ぶ2つの頂点に対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成される(P−1(×)P−1)ΛZを実行する辺演算ステップと、
    第二頂点演算部が、k=1,2,…,n−1について、頂点kの次数を4で割った余りが0であり上記観測結果u=−1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが1であり上記観測結果t=−1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが2であり上記観測結果u=1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行し、頂点kの次数を4で割った余りが3であり上記観測結果t=1の場合には上記補助量子ビットを用いて頂点kに対応する量子ビットに対してY観測及びZ(×)X観測で構成されるσを実行する第二頂点演算ステップと、
    を含むグラフ状態生成方法。
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