JP5291413B2 - Vehicle door sash frame structure - Google Patents
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Description
本発明は、車両ドアサッシュのフレーム構造に関する。 The present invention relates to a frame structure of a vehicle door sash.
車両ボディのドア開口を開閉する車両ドアは一般に、ドア本体(インナパネルとアウタパネル)の上部に、窓開口を形成するドアサッシュを一体に設けている。ドアサッシュは従来、金属製の立柱サッシュとアッパサッシュとからなり、このドアサッシュに対して昇降ガラス用の合成樹脂製ガラスランを後に固定していた。
しかしながら、金属製のドアサッシュと合成樹脂製のガラスランとの間には、隙間が生じやすく、雨水が浸入するおそれがある。また、ドアサッシュは特に断面形状が複雑で、ロール成形、押出成形のいずれによっても製造が困難であり、別に製造したガラスランとの組付作業も困難である。さらに長期の使用により、ドアサッシュからガラスランが脱落するおそれがある。ドアサッシュには、ガラスランに加えてウェザーストリップを保持することが多く、ドアサッシュとウェザーストリップとの間にも同様の問題がある。 However, a gap is easily generated between the metal door sash and the synthetic resin glass run, and rainwater may enter. In addition, the door sash has a particularly complicated cross-sectional shape, is difficult to manufacture by either roll forming or extrusion, and is difficult to assemble with a separately manufactured glass run. Furthermore, the glass run may fall off the door sash due to long-term use. The door sash often holds a weather strip in addition to the glass run, and there is a similar problem between the door sash and the weather strip.
本発明は、ドアサッシュとガラスランと結合性、組立性に優れ、長期に渡り両者の間に雨水が浸入するおそれがないドアサッシュのフレーム構造を得ることを目的とする。 It is an object of the present invention to obtain a door sash frame structure that is excellent in binding and assembling properties between a door sash and a glass run and that does not allow rainwater to enter between them for a long period of time.
本発明は、従来金属材料から形成することが技術的に常識であったドアサッシュを合成樹脂材料から構成すれば、異種合成樹脂材料からなるガラスランとの一体性を高めることができ、その成形性、組立性も飛躍的に高めることができるとの着眼に基づいてなされたものである。 According to the present invention, if a door sash, which has conventionally been technically known to be formed from a metal material, is composed of a synthetic resin material, it is possible to increase the integrity of the glass run made of a different synthetic resin material, and to form the door sash. This is based on the viewpoint that the performance and assemblability can be dramatically improved.
本発明は、車両ドアの窓開口を形成するドアサッシュと、該ドアサッシュにガイドされる窓ガラスのガラスランと、該ドアサッシュに支持されるウェザーストリップとを有する車両ドアサッシュのフレーム構造において、上記ドアサッシュ、ガラスラン、ウェザーストリップがそれぞれ合成樹脂材料から構成されていて、三色押出成形によって一体成形されていること、及び上記ドアサッシュの車外側に位置する意匠面には、さらに着色樹脂材料と金属材料のいずれか一方が同時押出成形されていること、を特徴としている。 The present invention relates to a vehicle door sash frame structure having a door sash that forms a window opening of a vehicle door, a glass run of a window glass guided by the door sash, and a weather strip supported by the door sash. The door sash, the glass run, and the weather strip are each made of a synthetic resin material and are integrally formed by three-color extrusion molding, and the design surface located outside the door sash is further colored resin It is characterized in that either one of the material and the metal material is coextruded .
本発明は、別の態様では、以上のいずれかの車両ドアサッシュのフレーム構造を有する車両ドアである。 In another aspect, the present invention is a vehicle door having the frame structure of any of the above vehicle door sashes.
さらに別の態様では、以上の車両ドアを有する車両である。 Furthermore, in another aspect, it is a vehicle which has the above vehicle door.
本発明の車両ドアサッシュのフレーム構造は、ドアサッシュ、ガラスラン、ウェザーストリップがそれぞれ合成樹脂材料から構成されていて、三色押出成形によって一体成形されており、さらに、ドアサッシュの車外側に位置する意匠面には、さらに着色樹脂材料と金属材料のいずれか一方が同時押出成形されているので、ドアサッシュ、ガラスラン及びウェザーストリップ、さらには意匠面の装飾材料の成形性、一体性、組立性に優れる。また、ドアサッシュを樹脂化することで、ガラスラン、ウェザーストリップ、意匠面、ベルトモールの樹脂一体化の可能性が広がるため、樹脂化サッシュとして技術展開の裾野が広く、併せて軽量化の効果も得ることができる。 In the frame structure of the vehicle door sash of the present invention, the door sash, the glass run, and the weather strip are each made of a synthetic resin material, and are integrally formed by three-color extrusion molding, and are further positioned outside the door sash. Since either one of colored resin material or metal material is co-extruded on the design surface, door sash, glass run and weatherstrip, and also the decorative material on the design surface, formability, integrity, assembly Excellent in properties. In addition, the possibility of integrating the glass run, weatherstrip, design surface, and belt molding resin is expanded by converting the door sash into a resin. Can also be obtained.
図1は、本発明による車両ドアサッシュのフレーム構造を適用する乗用車の側面形状を示している。車両ボディBのドア開口(ボディ開口)Aを開閉する車両ドア10は、ドア本体(インナパネルとアウタパネル)11の上部に窓開口12を形成するドアサッシュ(窓枠)13を備えている。
FIG. 1 shows a side shape of a passenger car to which a frame structure of a vehicle door sash according to the present invention is applied. A
ドアサッシュ13は、合成樹脂材料からなるもので、窓ガラスWの上縁を受け入れる曲折したアッパサッシュ部13Aと、車両ボディBのセンターピラー16に沿い窓ガラスWの上下方向縁部を受け入れる立柱サッシュ部13Bとを有している。アッパサッシュ部13Aと立柱サッシュ部13Bの下方は、ドア本体11内に延びて該ドア本体11に固定されるドア内固定部13A’と13B’を構成している。
The
ドアサッシュ13は、図2、図3の断面形状に示すように、車両の外面に露出する意匠部21と、この意匠部21の幅方向の中間部分から車内側に延びる車幅部22と、この車幅部22の内側端部に厚肉に形成した厚肉強度部23とを有している。意匠部21、車幅部22、厚肉強度部23の間には、断面コ字状の空間24が形成されており、このコ字状空間24に、合成樹脂材料からなるガラスラン30が一体に成形されている。ガラスラン30自体は、ドアサッシュ13が金属材料からなる従来品においても一般的に用いられている部材であり、その形状、材料ともに各種が周知である。しかし、金属材料からなる従来のドアサッシュでは、ガラスラン30を保持するために特別な断面形状が必要であったが、ともに合成樹脂材料からなるドアサッシュ13とガラスラン30を一体成形すると、両者は強固に接合されるので、ドアサッシュ13にガラスラン30を保持するための特別な形状(抜止部、蟻溝等)は不要であり、単なるコ字状空間24として形成しても、長期に渡り脱落のおそれがない。
The
また、ドアサッシュ13には、意匠部21と車幅部22とによってコ字状空間24の反対側に形成されたL字状空間25に、ウェザーストリップ31が一体に成形されている。ウェザーストリップ31自体は、ガラスラン30と同様に、形状、材料ともに各種が周知の部材である。このウェザーストリップ31は、ガラスラン30と同様にして、ドアサッシュ13に一体に成形することができる。ともに合成樹脂材料からなるドアサッシュ13とウェザーストリップ31を一体成形すると、両者は強固に接合されるため、ドアサッシュ13にウェザーストリップ31を保持するための特別な形状(抜止部、蟻溝等)は不要であり、単なるL字状空間24として形成しても、長期に渡り脱落のおそれがない。なお、図2では、車両ボディB(センターピラー16)側に、別のウェザーストリップ32が装着されている。
The
以上のドアサッシュ13、ガラスラン30及びウェザーストリップ31は、三色成形によって同時に成形し、成形後、アッパサッシュ部13Aと立柱サッシュ部13Bに曲げ加工することができる。この際、アッパサッシュ部13Aに一体に成形されるガラスラン30及びウェザーストリップ31と、立柱サッシュ部に一体に成形されるガラスラン30及びウェザーストリップ31はそれぞれ、同一断面形状とし、あるいは、可変押出技術を用いて、特に立柱サッシュ部13Bについては、意匠部21の幅その他を徐々に変化させることも可能である。また、ガラスラン30及びウェザーストリップ31を有するアッパサッシュ部13Aと、別のガラスラン30及びウェザーストリップ31を有する立柱サッシュ部13Bは、別体として成形し、後に接合する態様でもよい。アッパサッシュ部13A側のガラスラン30及びウェザーストリップ31と、立柱サッシュ部13B側のガラスラン30及びウェザーストリップ31とは断面形状を異ならせてもよい。図4は、アッパサッシュ部13A側のガラスラン30の底部壁30aをアッパサッシュ部13Aのコ字状空間24の底壁から離間させてクッション性を持たせ、窓ガラスWが閉じるときのショックを軽減するようにした形状例である。
The
ウェザーストリップ31は、二色成形したドアサッシュ13とガラスラン30に対して後工程で装着することもできる。図5は、この態様を示しており、ドアサッシュ13には、図2、図3のL字状空間25に代えて、ウェザーストリップ31を後に保持するための蟻溝25Aが形成されている。この実施形態では、ウェザーストリップ31を成形後のドアサッシュ13の蟻溝25Aに後に装着する。
The
ドアサッシュ13とガラスラン30(及びウェザーストリップ31)を二色成形(三色成形)する場合の異種合成樹脂材料の組み合わせ例を挙げると次の通りである。
ドアサッシュ13の材料;PP、ABS
ガラスラン30の材料;TPO、EPDM
ウェザーストリップ31の材料;EPDM
An example of a combination of different synthetic resin materials when the door sash 13 and the glass run 30 (and the weather strip 31) are two-color molded (three-color molded) is as follows.
Material of
Glass run 30 material; TPO, EPDM
本発明によるドアサッシュのフレーム構造は、以上のように、ドアサッシュ13とガラスラン30(さらにウェザーストリップ31)をともに合成樹脂材料から構成して一体に成形したため、さらに技術的な展開が可能である。
As described above, the door sash frame structure according to the present invention can be further technically developed because the
図6は、ドアサッシュ13の意匠部21の外表面に、着色樹脂材料26を二色成形した実施形態である。金属材料からなる従来のドアサッシュでは、立柱サッシュとアッパサッシュを接合後、着色樹脂テープ(サッ黒テープ)を接着することが行われていたが、ドアサッシュ13を樹脂化すると、着色樹脂材料26によって、この着色樹脂テープの代用ができ、工数の大幅な低減ができる。
FIG. 6 shows an embodiment in which the
図7は、ドアサッシュ13の意匠部21の外表面に、金属材料からなる意匠部材27を、同時押出成形またはインサートモールドした実施形態である。金属意匠部材27は、例えばステンレス材料から構成され、従来品ではドアサッシュにリベット結合するのが普通であった。ドアサッシュ13を樹脂化した本実施形態では、金属意匠部材27を同時押出成形(複合成形)またはインサートモールドすることができ、工数の削減ができる。また、脱落のおそれがない。
FIG. 7 shows an embodiment in which a
この図7の構成は、特に立柱サッシュ部13Bの意匠部21の外面に、ガーニッシュと呼ばれる外観部品を装着する態様に応用することができる。図8は、立柱サッシュ部13Bの外面へのガーニッシュ28の装着部位をハッチングして示したものである。ガーニッシュ28としては、金属材料の他、合成樹脂材料も用いることができる。
The configuration of FIG. 7 can be applied particularly to an aspect in which an external part called garnish is mounted on the outer surface of the
B 車両ボディ
A ドア開口(ボディ開口)
W 窓ガラス
10 車両ドア
11 ドア本体
12 窓開口
13 ドアサッシュ
13A アッパサッシュ部
13B 立柱サッシュ部
16 センターピラー
21 意匠部
22 車幅部
23 厚肉強度部
24 コ字状空間
25 L字状空間
25A 蟻溝
26 着色樹脂材料
27 金属意匠部材
28 ベルトモール
29 ドアミラー取付用三角部
30 ガラスラン
30a 底部壁
31 32 ウェザーストリップ
B Vehicle body A Door opening (body opening)
Claims (3)
上記ドアサッシュ、ガラスラン、ウェザーストリップがそれぞれ合成樹脂材料から構成されていて、三色押出成形によって一体成形されていること、及び
上記ドアサッシュの車外側に位置する意匠面には、さらに着色樹脂材料と金属材料のいずれか一方が同時押出成形されていること、
を特徴とする車両ドアサッシュのフレーム構造。 In a frame structure of a vehicle door sash having a door sash that forms a window opening of a vehicle door, a glass run of a window glass guided by the door sash, and a weather strip supported by the door sash,
The door sash, glass run, and weather strip are each made of a synthetic resin material, and are integrally molded by three-color extrusion molding; and
The design surface located on the vehicle outer side of the door sash is further co-extruded with either a colored resin material or a metal material,
The vehicle door sash frame structure.
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