JP5288418B2 - 力学パラメータの同定法 - Google Patents
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Description
本明細書において、力学パラメータ(inertial parameters or dynamic parameters)には、全力学パラメータ、すなわち、一般に、剛体1個あたり、質量1、重心位置と質量の積3、慣性テンソル6の10個のパラメータからなる通常の力学パラメータφ、および、最小力学パラメータ(base inertial parameters, or minimal set of inertial parameters)φBが含まれる。
最小力学パラメータφBを数値的・解析的に計算する手段は確立されており、例えば、非特許文献1乃至3に記載されている。
運動方程式は、最小力学パラメータφBのみで表すことができる。
Gautier M. Numerical calculation of the base inertial parameters of robots. Proc. of the IEEE Int. Conf. on Robotics and Automation, Vol. 2, pp. 1020.1025, May 1990. H. Kawasaki, Y. Beniya, and K. Kanzaki. Minimum dynamics parameters of tree structure robot models. In Int. Conf. of Industrial Electronics, Control and Instrumentation, Vol. 2, pp. 1100. 1105, 1991. W. Khalil and F. Bennis. Symbolic calculation of the base inertial parameters of closed-loop robots. The Int. J. of Robotics Research, Vol. 14(2), pp. 112.128, April 1995.
ベースリンクの一般化座標、各関節角度及びこれらの速度、加速度、ならびに環境との接触点に働く外力、の各計測値と、
数1に示す多関節リンク機構のベースリンクに関する運動方程式と、
を用いて、多関節リンク構造の最小力学パラメータφBを同定する方法、である。
YB1は、ベースリンクの一般化座標、各関節角度及びこれらの速度、加速度、から求められる観測行列、
Fkは、接触点kに働く外力、
Kk1は、接触点kにおける外力を一般化力へ変換する行列、
Ncは、多関節リンク構造と環境との接触点の総数、
である。
1つの態様では、前記観測行列は、ベースリンクの一般化座標(6自由度の一般化座標ベクトル)およびその微分(導関数)、及び、各関節角度及び各関節角度の速度、加速度の関数であるリグレッサ行列である。
1つの態様では、接触点kにおける外力を一般化力へ変換する行列は、点kへのヤコビ行列の転置行列である。
1つの態様では、前記被験体は、人体である。人体は複数の関節を備えた剛体リンク構造としてモデル化することができる。
また、本発明は、ヒューマノイドや人体に限らず、脚を持つ移動システムに応用可能である。ヒューマノイドロボットや4足歩行ロボットなどのロボットの全身の各部位の力学パラメータ(質量、重心位置、慣性テンソル等)などの情報を運動情報(例えば、床反力計の上を移動したときの情報)から推定することができる。
本発明において、被験体が環境と接触した状態での運動であれば、力学パラメータ同定に用いられる被験体の運動の種類は限定されず、歩行、サイドステップ、体幹の折り曲げ、スクワット等が例示される。典型的には、全重心を大きく変化させる運動の組み合わせが用いられる。
1つの態様では、前記各関節角度は、被験体の各リンクにマーカを配置し、モーションキャプチャによって取得されたマーカ位置の時系列データから逆運動学計算によって取得される。モーションキャプチャによって取得した被験体の運動データから各関節角度の時系列データを取得することは当業者によく知られている。
1つの態様では、ベースリンクの一般化座標は、被験体のベースリンクにマーカを配置し、モーションキャプチャによって取得されたマーカ位置の時系列データからベースリンクの位置・姿勢を計算することで取得される。
前記床反力は、前記フォースプレートにより計測され、
前記ベースリンクの一般化座標、前記各関節角度、は、モーションキャプチャによって取得されたマーカ位置の時系列データから計算される。
こうすることで、被験体に負担をかけることなく、力学パラメータ同定に必要な情報を取得することができる。
本発明において、必要な情報を取得するためのモーションキャプチャシステムは一つの好適な例ではマーカを被験体に配置するタイプの光学式モーションキャプチャシステムであるが、モーションキャプチャ方式はこのタイプの光学式のみには限定されない。
1つの態様では、本発明を実行するためのハードウェア構成としては、マーカが付された被験者を撮影する複数の撮像手段(カメラ)と、床反力計測手段(フォースプレート)と、一つ又は複数のコンピュータ装置とを含み、コンピュータ装置は、各種計算を行う演算処理部、入力部、出力部、表示部、各種データを格納する記憶部を備えている。
1つの態様では、前記被験体は人体であり、被験者の運動時に前記最小力学パラメータを実時間で計算する。
最小力学パラメータの実時間計算は、例えば、逐次的に最小二乗法を解くことで可能であることが当業者に理解される。後述する実施形態では、いわゆる忘却機能付き逐次的一般化最小二乗法を用いて実時間計算を行っている。
1つの態様では、前記最小力学パラメータの同定の程度に応じてリンクの色を変化させて表示する。
同定の程度を色の変化で認識できるものであれば、色の変化の組み合わせは任意である。また、色の透明度や輝度などを変化させてもよい。
また、前記最小力学パラメータの同定の程度を濃淡やテクスチャの変化で視覚的に表示してよい。
同定の程度を理解できるのであれば他の形態でもよい。例えば、表示用のヒューマンフィギュアの各リンクの大きさを変化させるなど、形状変化によって同定の程度を表示してもよい。
1つの態様では、前記最小力学パラメータの同定が不十分なリンクを被験者に視覚的に認識させることで、当該リンクに対応する身体部位の運動を促す。
1つの態様では、各リンク毎に、各最小力学パラメータの同定の程度を求め、求めた複数の最小力学パラメータの同定の程度を用いて、各リンクとしての最小力学パラメータの同定の程度を算出する。
1つの態様では、各リンクにおいて、各最小力学パラメータを、求めた同定の程度に応じて3つのグループに分類して各グループに3原色(典型的にはRGB)の各色を割り当て、各グループに属する最小力学パラメータの数の割合に基づいて表示部に表示された当該リンクの画素における各色の濃度値を決定する。
個々の最小力学パラメータの同定の程度を用いて、リンク全体としての同定の程度をどのように決定するかについては、他にも手法があり得ることが当業者に理解される。
1つの態様では、各最小力学パラメータの同定の程度の指標は、各最小力学パラメータの推定値の時系列データの各推定値と当該最小力学パラメータの目標値との誤差の分散である。
すなわち、最小力学パラメータの推定時に、推定された各最小力学パラメータが目標値に対してどれくらいの誤差を持っているか、すなわち、ある時刻tまでに推定された誤差の分散を逐次計算して、分散が小さくなったならばパラメータが良く同定できている判定する。
逐次推定されていく最小力学パラメータの推定値と目標値(真値)との誤差の分散を計算する時に、被験体がロボットであればCAD等から最小力学パラメータの真値が分かるが、被験体が人体の場合には、最小力学パラメータの真値は一般に分からない。そこで、最小力学パラメータの推定値から外力の推定値を計算して、この外力の推定値と実際の外力の計測値との誤差を求める。求めた外力の推定値と外力の計測値との誤差と、運動データを行列表現したリグレッサ行列Yから、間接的に推定された最小力学パラメータの誤差の分散を計算することができる。すなわち、外力の誤差から、各々の最小力学パラメータの誤差の分散を直接計算する。
1つの態様では、前記指標としての誤差の分散は、相対標準偏差である。
また、データベースや文献から得られた値を最小力学パラメータの真値と仮定して、この仮想真値を目標値として用いても良い。
同定の程度を確認する手段は、上述のような「パラメータの推定値の分散を確認する」ことに限定されない。
パラメータの真値が分かっている場合は、推定値と真値を直接比較することで同定の程度を確認してもよい。この場合、現時点での値を比較する。また、上記のデータベースや文献から得られた仮想真値を用いてもよい。
床反力の推定値と床反力の計測値とが一致しているか否かを確認してもよい。また、床反力の推定地値と計測値はそれぞれベクトルとして矢印で表示部に表示され、両ベクトルがよく一致していれば、同定の程度は良いと判断できる。この場合、現時点での外力の計測値と推定値を比較すればよいが、ある一定の時系列フレームの全てにおいて外力が正しく推定できているかどうかを確認することが望ましい。
前記被験体のリンク機構モデルの各リンクの全力学パラメータの事前情報を用意し、
前記同定された最小力学パラメータを満たすように前記事前情報を補正することで、前記事前情報と前記同定された最小力学パラメータとから全力学パラメータを推定する。
1つの態様では、全力学パラメータの事前情報は、特開2008−77551号に開示された手法を用いることができる。この手法では、身体の各部位の寸法を表す変数から説明変数を選択し、他の変数を目的変数として、説明変数の実測値に基づいて目的変数の値を推定し、剛体リンク機構でモデル化した身体の各リンクの体積を前記説明変数及び前記目的変数の少なくとも一部を用いて算出し、身体の総体積と体重とから比重を算出し、算出された比重から各リンクの質量及び慣性モーメントを求める。身体各部位の寸法を含むデータベースと、被験者の身体の数箇所を計測したデータを用いて、各部位の全力学パラメータを推定することができる。光学式モーションキャプチャを用いる場合には、被験者に装着する光学式マーカの位置を用いて所望の身体部位の寸法を計測することができる。
全力学パラメータの事前情報は、人間の質量データベースや文献の値をそのまま用いるものでもよい。
本発明の力学パラメータの同定には、各関節トルクの計測が不要であるため、関節にトルクセンサが搭載されていないシステムに対しても、本発明の同定法を利用することが可能であるため、既存のシステムに対して広範囲に本技術を利用できる。また、本発明は、完成機(電気系の配線や追加部品が装着されたロボット)を用いた力学パラメータ同定を行うことが可能である。
二足歩行型システム等の脚を備えた移動システムの運動方程式は、式(1)に示すモデルで表現できる。このような移動システムとしては、典型的には、ヒューマノイドや人体が含まれる。式(1)のモデルにおいて、上段は、ベースリンクの自由運動を表し、下段は、全身を構成するN体(N:肢、体幹、頭部等であって、選択されたモデルによって異なる)の連鎖運動を表している。
φjは、各リンクBj(j=0からN)の力学パラメータのベクトルであり、
ここで、
mjは質量、
Ij,xx,Ij,yy,Ij,zz,Ij,yz,Ij,zx,Ij,xyは、慣性行列Ijの6独立要素、
msj,x,msj,y,msj,zは、ベクトルmsjの各要素であり、重心位置と質量の積、
である。
また、式(6)の右辺は、ベースリンク原点にかかる6軸の全外力Fとなり、Fを外部から直接計測できる場合は、片脚支持、両脚支持というような接地条件によらずに同定できる。さらにベースリンクの同定は、式(6)中に個々の関節の摩擦力などを含まないため、これらの影響を受けないという大きな利点もある。
ベースリンクの運動方程式における可同定性は、ベースリンクから末端リンクへ向かって最小力学パラメータを編成していく議論である。
図2の左側の鎖線で囲まれたサブリンク系Cj−1は、すでに最小力学パラメータの編成が終了しているとする。次に、図中の右側のように新しくリンクjを追加して、サブリンク系Cjについて最小力学パラメータを編成する。これをリンクn−1まで繰り返すことで、全リンクの最小力学パラメータを導出する。
本願の発明者らは、シミュレーション、実験により、式(6)だけを用いた場合でもφBが同定可能であることを検証した。
また、回転関節又は直動関節で構成される多関節リンク構造において、ベースリンクの運動方程式における最小力学パラメータと、全リンクの運動方程式における最小力学パラメータが一致することを数式で立証した。
詳細については、以下の文献を参照することができる。
鮎澤光,ベンチャー・ジェンチャン,中村仁彦,"ベースリンクの運動方程式を利用したヒューマノイドロボットの力学パラメータの可同定性," 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'08, pp. 2P1.F09, 2008.
ヒューマノイドのベースリンクの運動方程式のみを利用し、ロボットの胴体の位置と姿勢、関節角度、床反力を計測することで、ヒューマノイドの全身の力学パラメータを同定する手法について述べる。
図3A、表1に示す小型ヒューマノイドロボットUT−μ2(T. Sugihara, K. Yamamoto, and Y. Nakamura. Architectural design of miniature anthropomorphic robots towards high-mobility. In Proc. of the 2005 IEEE/RSJ Int. Conf. on Intelligent Robots and Systems, pp. 1083.1088, Edmonton, August 2005.)を用いて、力学パラメータの同定を行った。
下半身の同定に焦点を絞り、運動中は上半身を動作させない(ブレーキがかかった)状態とする。このときUT−μ2は、各脚の6個の回転関節を持つことから、全13リンク、全18自由度となる。
シミュレーションは、動力学計算ソフトウェアライブラリ(K. Yamane and Y. Nakamura. Dynamics computation of structure-varying kinematic chains and its application to human figures. IEEE Trans. on Robotics and Automation, Vol. 16, No. 2, pp. 124. 134, 2000.)を利用した。地面との接触力はバネ・ダンパモデルを利用して計算した。
またシミュレーションで利用した力学パラメータの真値φBには、CADからあらかじめ計算した値φBaprioriを用いた。
●4歩だけ前進歩行する(1歩は0.5[s]で踏み出す)
●体幹をx,y,z軸周りにゆっくり折り曲げる。
まず上記の歩行データのみを利用して、力学パラメータφ(ハット)Bwalkを同定した。次に、φ(ハット)Bwalkを用いて、上記の両方の運動時の外力を再構成し、実際に計測した外力と比較した。
ここでは、n個の回転関節のみをもつヒューマノイドの力学パラメータφB、及びそれに対応するベースリンクのリグレッサ行列YB1を導出する。
ここで用いる変数を以下に示す。
まず、Mi,MSi,Jiを計算する。Mi,MSi,Jiは、リンクiの末端側に属する全リンクの力学パラメータの組み合わせで表わされ、末端リンクから順に計算する。ここでは全関節が回転関節であり、またベースリンクが6自由度を持つため、次のように計算できる。
各関節のトルクを計測せず、ベースリンクの運動方程式のみから、全外力を計測することで全身の最小力学パラメータを同定する手法について述べた。
上半身を動作させないようにブレーキをかけた状態のUT−μ2を用いて、シミュレーションを行い、10歩の歩行データから、94次元の最小力学パラメータを誤差なく同定できた。
実験を行い、4歩の歩行データのみから力学パラメータを同定した。同定したパラメータを用いて、歩行データと体幹を曲げる動作の二種類に対して、外力パターンを再構成した。同定したパラメータを用いて再構成した外力パターンは、CADから概算したパラメータを用いた場合よりも、実験データをよく再現できており、同定の重要性を示している。
本発明に係る力学パラメータの同定法は、人体にも適用することができる。人体は、剛体リンク構造としてモデル化することができる。リンクの数や自由度は、当業者において適宜設定できる。ここでは、15の部分からなり、34自由度のモデルを考える(図6A、表2)。
回転関節の場合は、
球面関節の場合は、
ここで、
Miは、連鎖における下位のリンクの質量の合計を表すリンクiの力学パラメータ;
miは、リンクi(1〜14)の質量;
MSiは、第1慣性モーメントの合計(i:1〜14)を表す、リンクiの力学パラメータ;
Jiは、リンクiの慣性を表す力学パラメータ;
である。
フォースプレートは、6軸の接触力を取得する。モーションキャプチャデータによってベースリンクの動きを取得する。適切な数のマーカを被験者に装着することで、人体モデルの逆運動力学計算によって、モーションキャプチャデータから各関節角度を計算することができる。
実験では、35個のマーカ(図6B参照)を所定位置に装着した被験者がフォースプレート上を運動することを撮影することで、モーションデータおよび接触力を取得した。実験での被験者の動きは、歩行、サイドステップ、体幹の折り曲げ、上半身のランダムな動き、である。フォースプレートから取得したK1Fと、同定したφBから再構成したYB1φBを比較したところ、ヒューマノイドの実験の場合と同様に、略一致する結果となった。
上記実施形態において、人体の力学パラメータの同定法について提案した。提案手法は、モーションキャプチャと床反力計のみを利用して、全身の運動方程式を構成するのに必要十分な力学パラメータ(最小力学パラメータφB)を同定できる。しかし、ロボットの制御等ではこの最小表現でも実用上は問題ないが、医療などの他分野への応用を考慮すると最小表現のみでは不十分である。
(1)ヒューマノイドの同定モデル
人体を剛体多リンク系でモデル化すると、nリンク、Nj自由度のヒューマノイドの運動方程式は、式(1)のようになる。なお式(1)の上段は、ベースリンクの運動方程式となる。ベースリンクは基底であり、どのリンクにも設定可能であるが、一般的に体幹リンクとする。
一般的な同定法は式(3)を利用し、以下の情報の計測を必要とする。
*ベースリンクの一般化座標q0
*関節の一般化座標qcと関節トルクτ
*Nc個の接触点における外力Fext k
しかし、同定対象がロボットと人間のどちらの場合でも、関節トルクの正確な計測は困難である。トルクセンサを全関節に搭載することは、どちらの場合でも運動中には大きな負担となる。またロボットはギア・アクチュエータ、人間は筋腱複合体といった動力伝達部で生じる摩擦等の非線形項のモデル化が問題となる。そこで最小力学パラメータφBを同定するために、式(3)の上段の運動方程式のみ、すなわちベースリンクの運動方程式のみに注目する。
同定に必要な情報は、各接触点kとそこに働く外力Fext k、および関節角度qcとベースリンクの一般化座標q0となる。
これらの情報は、ロボットの場合はエンコーダ、6軸力センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ等で計測可能であり、人間の場合はモーションキャプチャと床反力計によって計測できる。
さらに全外力Fextを直接計測可能な場合は、片脚支持や両脚支持など接触状況に依存しないメリットがある。また同定式はベースリンクのみで構成されるので計算量が軽く、後述する実時間同定を行う上で大きな利点となる。同定法の概観については図1を参照することができる。
詳細については、以下の文献を参照することができる。
鮎澤光,ベンチャー・ジェンチャン,中村仁彦,"ベースリンクの運動方程式を利用したヒューマノイドロボットの力学パラメータの可同定性," 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'08, pp. 2P1.F09, 2008.
一般的に、力学同定とは力学パラメータφを同定するのではなく、最小力学パラメータφBを同定することを意味する。最小力学パラメータφBは、多リンク系の運動方程式を構成する上で必要最小限な情報となり、ロボットの制御に利用する上では、この最小表現であっても実用上の問題はない。しかし、この最小表現ではリンク機構に従って通常の力学パラメータを複雑に再構成するため、直感的には分かりにくい値となる。特に人間のパラメータを計測する場合、日々の計測やリハビリなど他分野への応用を考慮すると、通常の力学パラメータφの形式で求まることが望ましい。
本実施形態では、編成行列Zが全力学パラメータから、最小力学パラメータを射影する線形行列であることを利用し、その逆射影を行うことで全力学パラメータを推定しようとするものである。そして、編成行列Zでは射影できない(最小力学パラメータではない)質量情報については、文献やデータベースの値を用いることで、逆射影を可能とするものである。
編成行列の詳細については、以下の文献を参照することができる。
鮎澤光,ベンチャー・ジェンチャン,中村仁彦,"ベースリンクの運動方程式を利用したヒューマノイドロボットの力学パラメータの可同定性," 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'08, pp. 2P1.F09, 2008.
まず、線形方程式(5)の最小二乗解は以下のようになる。
式(7)は式(5)を満たすので、推定値φ(ハット)の最小表現は同定したパラメータφ(ハット)Bと一致することが分かる。また式(7)から、φ(ハット)はφ−φrefのノルムを最小化する解、すなわち事前情報φrefとの誤差ノルムを最小化する解であることが分かる。
(1)アプリケーションの概要
この節では、前節で述べた人間の全力学パラメータの同定手法を用いて、実時間でのオンライン同定と同定結果を視覚化するアプリケーションの概要について説明する。本実施態様では、一般化座標と外力計測には、光学式のマーカ位置計測を利用したモーションキャプチャと床反力計を利用する。キャプチャシステムは、10台のカメラを用いて光学式マーカを5[ms]おきに計測する。また床反力を1[ms]おきに計測可能であり、また両者は同期して計測可能である。
1.計測されるマーカ位置から幾何モデル(リンクの長さ、向き、太さ(周回りの寸法)等)を決定し、幾何モデルと人体データベースから全力学パラメータを事前に推定する。
2.マーカ位置と床反力から、最小力学パラメータの実時間同定を行い、最小力学パラメータの同定結果と全力学パラメータの事前情報から全力学パラメータを推定する。
3.各リンクごとの最小力学パラメータの同定結果を色表示して、動作が不十分な部位を特定して運動させることで、同定性能を向上させる。
それぞれの項目については、各小節ごとに説明する。
力学同定を行うためにはシステムのモデリングが必須となる。人間の力学特性の解析をする上で、人間を剛体多リンク系で表現する場合、そのリンク数や関節の選び方は、モデルの解析目的や計測環境によっては異なる。キャプチャされるマーカ数や後述する人体寸法データベースの次元や、歩行などの運動解析に十分な自由度を考慮して、本実施態様では15リンクから構成される計34自由度の人間モデルを利用する。モデル概要は表2のようになる。
人体寸法データベースとしては、例えば、産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター,"人体寸法データベース,"http://unit.aist.go.jp/collab-pro/indusstan/jis/theme/final/finalreports/measure/anthrop.htm.を利用することができる。
人間の力学パラメータを推定する手法としては、例えば、山口能迪, 山根克, and 中村仁彦,"人体筋骨格モデルの筋・腱および質量パラメータの同定," 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'06 講演論文集, 2A1-D07, 2006.、特開2008−77551号に開示された手法を用いることができる。
まず50個の中から幾つかパラメータを計測する。残りの未計測なパラメータは最も相関の高い計測パラメータとの回帰直線から推定を行う。次に図8のように人体の各リンクの幾何形状を楕円球や楕円錐台等でモデル化し、人体寸法49箇所から各リンクの体積を計算する。さらに密度を一定と近似することで、全体重から各リンクの質量・重心・慣性テンソルを概算できる。ここでは、マーカから計測可能な幾何パラメータと床反力計から求まる全体重を推定器の入力として、幾何形状と力学パラメータを推定する。なお、全力学パラメータの事前情報は、人間の質量データベースや文献の値を代用しても良く、上記の手法は一例にすぎない。
この小節では、運動計測中に力学パラメータを実時間で同定する手法について述べる。
計測されるマーカ位置から逆運動学計算を行い、各リンクの一般化座標を計算し、数値微分から速度・加速度を計算する。また計測される床反力から、ベースリンク原点に射影される全外力を計算する。同定に最終的に必要な情報は全外力であるため、全外力が直接計測できれば各接触点における外力情報は特に必要としない。
忘却機能付き逐次的一般化最小二乗法については、例えば、下記の文献を参照することができる。
J.-J.E.Slotione, W.Li, "On the Adaptive Control of Robot Manipulatiors," Int. J. of Robotics Research, vol. 5, no. 2, pp. 49.59, 1987.
相良節夫,秋月影雄,中溝高好,片山徹, システム同定, 計測自動制御学会, 1994.
時刻nにおける式(4)のリグレッサ行列をYOB,nと外力ベクトルをFnとする。
Kn∈RNB×NBは、下記のようなゲイン行列となる。
λn(0≦λn≦1)は忘却係数で、現時刻以前のデータに毎回掛かる重み係数となり、指数関数的に忘却させる。
Vn∈R6×6は以下のように定義される行列。
ここで、時刻t=nにおける各6軸力成分ごとの外力の要素、およびリグレッサ行列の部分行ベクトルをそれぞれfi,n∈R、yi,n∈R1×NB(1≦i≦6)とすると、以下のようなAi,n∈RNB×NB、bi,n∈RNB、ci,n∈R、dn∈Rを用いてσii,nを逐次的に計算する。
また通常の力学パラメータφ(ハット)nは式(7)を用いることで計算できる。
なお初期条件P0、φ(ハット)0については、既に別の計測データが存在しているならば、それらを初期条件として利用することができる。しかし一般的には、φ(ハット)0=0、P0=γEと定める場合が多い。Ai,0、bi,0、ci,0、di,0も同様に、既に計測データがあれば初期条件とし、そうでなければゼロとする。γ(>0)の値が大きいほど推定値の収束は早くなるが、可同定な運動データをすぐに得られない場合にはPnは急速に発散するという相反性を持つ。また忘却係数λnについては0.995から1の定数値がとられる場合が多い。ここでは人体の同定を対象としているため、荷物を持つ、道具を使うなどのパラメータが運動中に変化する場合は、忘却係数を1未満の値で固定して用いることが望ましい。通常の同定時は基本的にはλ=1とすればよい。日常的なパラメータの変化を追う用途であれば、忘却係数の初回値λ1のみを1未満に設定し、λt(t>1)=1として、初期値P0、φB,0は、前日の最終計測値を用いれば、日毎に計測データを忘却することができる。
前小節までの手法を用いて、人体の力学パラメータを同定できるが、全ての最小力学パラメータを同定するためには、同定を行うのに適した運動データを計測する必要がある。例えば全く運動せずに静止し続けている場合は、人体モデルは単一剛体と等しくなるため、全パラメータの同定は不可能である。よって全一般化座標が十分に変化する運動データが必要となる。このようなPersistent Excitation Trajectory(PE性をもつ運動)の導出は、力学同定においては特に重要な問題となる。
PE性をもつ運動の導出については、下記文献に言及がある。
M. Gautier and W. Khalil, "Exciting trajectories for inertial parameters identification," Int. J. of Robotics Research, vol. 11(4), pp. 362.375, 1992.
相対標準偏差を用いてパラメータの同定の評価を行なうことについては、下記文献を参照することができる。
M. Gautier and W. Khalil, "Exciting trajectories for inertial parameters identification," Int. J. of Robotics Research, vol. 11(4), pp. 362.375, 1992.
G. Venture, P.J. Ripert, W. Khalil, M. Gautier, and P. Bodson, "Modeling and identification of passenger car dynamics using robotics formalism," IEEE Trans. on Intelligent Transportation Systems, vol. 7, no. 3, pp. 349.359, September 2006.
最小力学パラメータの推定値と真値との誤差の分散を計算する時に、最小力学パラメータの推定値から外力の推定値を計算して、この外力の推定値と実際の外力の計測値との誤差を求める。求めた外力の推定値と外力の計測値との誤差と、運動データを行列表現したリグレッサ行列Yから、間接的に推定された最小力学パラメータの誤差の分散を計算することができる。
下記の数35において、右辺の第2項は、リグレッサ行列YOBに推定値φ(ハット)Bを掛けて計算される外力推定値F(ハット)であり、ρは外力の誤差である。このときに、逐次一般化最小二乗法(数29から数34)を解く。
時刻nの時の外力の誤差ρnは、数29の右辺のFn−YOB,nφ(ハット)B,n-1の項となる。このとき数29から数34までの過程で、行列Pn(数31)が求まる。この行列Pnが、時刻nのときの最小力学パラメータの誤差の共分散行列Cnと一致する。
Cnの行列の各対角成分から最小力学パラメータの誤差の分散(相対標準偏差)を求めることができる。
以下に繰り返し説明する。
式(4)で表される線形モデルにおいて、YOBが確定的で、推定誤差ρ
リンクjの全最小力学パラメータ数nBjのうち、σφj%が15[%]を下回ったパラメータ数nBj,G、σφj%が15[%]を上回るが推定値が微小(<0.02)なパラメータ数nBj,B、どちらでもないパラメータ数をnBj,R=nBj−nBj,G−nBj,Bとして、それぞれの比率を用いてRGB色を決定した。
1つの態様では、各画素値PR,PG,PBは以下のように決める。
PR=nBj,R/nBj×100;
PG=nBj,G/nBj×100:
PB=nBj,B/nBj×100;
ただし、ここでの画素値は最大値を1、最小値を0として正規化した値である。
したがって、ここでの態様では、同定が進むにしたがって、リンクの色が赤から緑へと変化していく。
視覚化アプリケーションを用いて、計測を3回行って同定を行った。ただし、λn=1.0、γ=0.001、他の初期条件はゼロとした。ここでは得られた計測データをオフライン処理して同定した結果について述べる。視覚化アプリケーションによる実時間同定を行う主な目的は、計測中に同定に適した運動生成を行うことである。実時間同定によって同定結果をすぐに確認することも有意義ではあるが、より精度の高い同定結果を求める場合には、オフライン処理による同定が望ましい。
オンラインで同定した際に視覚化アプリケーションが提示する画像のスナップショットを図9に載せる。同定が進むにつれて、前節のルールに基づいて身体のパーツを表すリンクが赤色(図では濃色)から緑色(図では淡色)へ変化していく。図には、床反力計から計測した外力、同定したパラメータから求めた外力を、それぞれベクトルとして矢印で示す。図9Aの最初のフレームでは2本の矢印が表示されているが、その他のフレームでは2本の矢印は略一致している。また、濃色の球は全重心を表す。図9は、実際にオンライン同定を行った結果を示しており、計測が進むにつれて、リンクの色が変化していき、パラメータが同定されていくことが分かる。
推定の失敗の原因としては、幾つか考えられる。先ず、十分なExcitationが得られていない場合が考えられる。今回の計測では単純に3つの計測データを組み合わせただけなので、多くの運動を計測して条件数の低い部分を切り出して組み合わせることで、PE性は改善することはできる。
次に、事前推定値の精度が低い場合が考えられる。通常の力学同定では分からない、すなわち最小力学パラメータには含まれない残りのパラメータは、データベースから求めた通常の力学パラメータを基にして推定している。よって、この残りのパラメータはデータベースから求めた事前値が持つ精度に依存する。また最小力学パラメータは重心と質量を掛けた値であるため、重心の推定値は質量の推定精度にも依存している。改善策としては、事前情報導出の精度向上、重心や慣性テンソルの力学的拘束条件を考慮するなどの手段が取り得ることが当業者に理解される。
モーションキャプチャによる人体寸法の計測値と人体寸法データベースから力学パラメータを推定して、力学同定の結果を厳密に満たし、事前情報との誤差を最小化する形式で全力学パラメータを推定する手法を提案した。
運動計測中に実時間で同定を行い、各身体部位の同定結果を視覚的に表示することで、同定に適した運動生成を促し、同定性能を向上させる手法を提案した。
上記の手法を用いて実際に同定を行った結果、運動データが持つ同定性能(リグレッサ行列の条件数)を大きく向上させた。
本発明の同定法は、人体の計測にも利用可能である。本発明の同定法は、被験者に対しての負荷が軽く、簡単な運動計測で同定することが可能である。リハビリなど医療の定期診断やスポーツなどの身体解析において特に利用価値が高いと考えられる。
Claims (24)
- 環境に固定されていない多関節リンク機構で表現される被験体の運動を、任意に選択されたベースリンクの空間運動とリンク系の関節運動で表し、
ベースリンクの一般化座標、各関節角度及びこれらの速度、加速度、ならびに環境との接触点に働く外力、の各計測値と、
数1に示す多関節リンク機構のベースリンクに関する運動方程式と、
を用いて、多関節リンク構造の最小力学パラメータφBを同定する方法。
ここで、
YB1は、ベースリンクの一般化座標、各関節角度及びこれらの速度、加速度、から求められる観測行列、
Fkは、接触点kに働く外力、
Kk1は、接触点kにおける外力を一般化力へ変換する行列、
Ncは、多関節リンク構造と環境との接触点の総数、
である。 - 前記被験体は、ヒューマノイドである、請求項1に記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記被験体は、人体である、請求項1に記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記外力は床反力である、請求項1乃至3いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記床反力は、床面に敷設した力センサ、あるいは、被験体の脚部に装着した力センサ、によって計測される、請求項4に記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記各関節角度は、各関節に搭載されているエンコーダによって計測される、請求項1乃至5いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記各関節角度は、被験体の各リンクの位置を、モーションキャプチャによって計測した時系列データから逆運動学計算することによって取得される、請求項1乃至5いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- ベースリンクの一般化座標は、ベースリンクに搭載されたジャイロ加速度センサによって計測される、請求項1乃至7いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- ベースリンクの一般化座標は、被験体のベースリンクにマーカを配置し、モーションキャプチャによって取得されたマーカ位置の時系列データからベースリンクの位置・姿勢を計算することで取得される、請求項1乃至7いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 床面に敷設した床反力計測用のフォースプレート上で運動する被験体を、床反力の計測と同期するモーションキャプチャシステムのカメラで撮影し、
前記床反力は、前記フォースプレートにより計測され、
前記ベースリンクの一般化座標、前記各関節角度、は、モーションキャプチャによって取得されたマーカ位置の時系列データから計算される、
請求項4に記載の最小力学パラメータの同定法。 - ベースリンクの一般化座標、各関節角度及びこれらの速度、加速度、ならびに環境との接触点に働く外力、の計測時に、前記最小力学パラメータを実時間で計算することを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記被験体は人体であり、被験者の運動時に前記最小力学パラメータを実時間で計算することを特徴とする、請求項11(請求項2を引用しないものに限る)に記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記被験体のリンク機構モデルを表示部に表示し、各リンクの最小力学パラメータの同定の程度を、表示されたリンク機構モデルにおいてリンク毎に同定の程度に応じて視覚的に表示する、
請求項12に記載の最小力学パラメータの同定法。 - 前記最小力学パラメータの同定の程度に応じてリンクの色を変化させて表示する、請求項13に記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記最小力学パラメータの同定が不十分なリンクを被験者に視覚的に認識させることで、当該リンクに対応する身体部位の運動を促す、請求項13、14いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 各リンク毎に、各最小力学パラメータの同定の程度を求め、求めた複数の最小力学パラメータの同定の程度を用いて、各リンクとしての最小力学パラメータの同定の程度を算出する、
請求項13乃至15いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。 - 各リンクにおいて、各最小力学パラメータを、求めた同定の程度に応じて3つのグループに分類して各グループに3原色の各色を割り当て、各グループに属する最小力学パラメータの数の割合に基づいて表示部に表示された当該リンクの画素における各色の濃度値を決定する、
請求項16に記載の最小力学パラメータの同定法。 - 各最小力学パラメータの同定の程度の指標は、各最小力学パラメータの推定値の時系列データの各推定値と当該最小力学パラメータの目標値との誤差の分散である、請求項13乃至16いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記誤差の分散を、前記最小力学パラメータの推定値を用いて外力の推定値の時系列データを算出し、外力の推定値の時系列データと外力の計測値の時系列データとの誤差から取得する、請求項18に記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記指標としての誤差の分散は、相対標準偏差である、請求項18、19いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 各最小力学パラメータの同定の程度の指標は、各最小力学パラメータの推定値と当該最小力学パラメータの目標値との差である、請求項13乃至16いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 各最小力学パラメータの同定の程度の指標は、各最小力学パラメータの推定値から計算された外力の推定値と外力の計測値との差である、請求項13乃至16いずれかに記載の最小力学パラメータの同定法。
- 前記被験体のリンク機構モデルの各リンクの全力学パラメータの事前情報を用意し、
請求項1乃至20いずれかに記載の方法によって同定された最小力学パラメータφBを満たすように前記事前情報を補正することで、前記事前情報と前記同定された最小力学パラメータφBとから全力学パラメータφを推定する、
全力学パラメータの同定法。 - 全力学パラメータの推定値φ(ハット)は、数2を用いて推定する、請求項23に記載の全力学パラメータの同定法。
ここで、
φ(ハット)Bは、最小力学パラメータの推定値、
Zは、リンク系の機構によって決定される最小力学パラメータの編成行列、
Z ♯ は、Zの疑似逆行列、
φrefは、全力学パラメータの事前情報、
、
である。
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