添付の図面を参照し、本発明に係る画像ファイル管理システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す画像ファイル管理システム10Aの構成図であり、図2は、画像ファイルのサーバ11への送信を説明する図である。図3は、サーバ11に格納された画像ファイルの一例を示す図である。この画像ファイル管理システム10Aは、複数の画像ファイルを管理するサーバ11と、インターネット12を介してサーバ11に画像ファイルを送信するコンピュータ13(ノード端末)とから形成されている。なお、図1,2では、コンピュータ13を1つだけ図示しているが、実際のシステムには複数のコンピュータが存在する。
画像ファイルには、デジタルカメラ14によって撮影された静止画像と、デジタルカメラ用の画像ファイルフォーマットに含まれるフィールド属性データ(イメージメタデータ)とが含まれる。画像ファイルフォーマットには、Exifファイルフォーマット(Exif規格)が使用されている。Exifファイルフォーマットは、JPEGファイルフォーマットやTIFFファイルフォーマット、デジタルカメラメーカ独自のファイルフォーマットに準拠している。それらファイルフォーマットでは、情報格納領域が定義されており、各種複数の固有情報をフィールド属性データとして格納可能である。なお、画像ファイルフォーマットは一例に過ぎず、例示の画像ファイルフォーマット以外のそれがあらたに規格された場合、このシステム10Aにおいてその画像ファイルフォーマットを利用することができる。
フィールド属性データは、各種複数のフィールドデータ(タグ)の集合であり、画像(デジタル写真)に関する各種複数の属性を表す。フィールドデータには、たとえば、(タグ名:ImageWidth、意味:画像の幅)、(タグ名:PhotometricInterpretation、意味:画像構成の種類)、(タグ名:ImageDescription、意味:画像タイトル)、(タグ名:Make、意味:メーカ)、(タグ名:Model、意味:モデル)、(タグ名:Artist、意味:撮影者名)、(タグ名:Copyright、意味:著作権表示)、(タグ名:GPSInfoIFDPointer、意味:GPS情報IFDへのポインタ)、(タグ名:UserComment、意味:ユーザーコメント)、(タグ名:DateTimeOriginal、意味:オリジナル画像の生成日時)等がある。なお、前記フィールドデータ(タグ)は一例に過ぎず、例示のフィールドデータ以外のそれがあらたに設定された場合、このシステム10Aにおいてそのフィールドデータを利用することができる。
サーバ11は、画像ファイルの管理事業者が保有管理している。サーバ11は、インターネット12に接続可能であり、インターネット12を利用することで、不特定多数のコンピュータ13にアクセスかつログインすることができる。サーバ11は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリとを備えたコンピュータであり、DNS機能、データベース機能、Web機能を有する。サーバ11には、図示はしていないが、大容量ハードディスクが内蔵され、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。
サーバ11のメモリには、画像ファイル管理アプリケーション、DNS(Domain Name System)アプリケーション、DBMS(Database Management System)アプリケーションが格納されている。サーバ11のハードディスクには、画像データベースフォルダが作られている。画像データベースフォルダには、第1〜第nデータベースファイルが作られている。サーバ11は、IPアドレスとドメイン名との対応づけを行うとともに、コンピュータ13から送信された複数の画像ファイルを管理保管する。さらに、格納した画像ファイルをHTMLに変換した後、それら画像ファイルをコンピュータ13に送信し、画像ファイルをコンピュータ13において閲覧可能とする。
サーバ11の中央処理部は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って、以下の各手段を実行する。サーバ11の中央処理部は、コンピュータ13から送信されたフィールド属性データの少なくとも2つのフィールドデータを画像ファイルの識別情報として特定するフィールドデータ特定手段を実行し、フィールドデータ特定手段によって特定したそれらフィールドデータを利用し、コンピュータ13から送信された画像ファイルをフィールドデータ別に区分する画像ファイル区分手段を実行する。中央処理部は、画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルをそれらフィールドデータに関連付けて記憶する画像ファイル記憶手段を実行する。
サーバ11の中央処理部は、画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルをその日付別にさらに区分する画像ファイル日付区分手段を実行し、画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルをそのジャンル別にさらに区分する画像ファイルジャンル別区分手段を実行する。中央処理部は、画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルの画像にユーザーコメントフィールドに記載されたコメントを付加するコメント付加手段を実行し、画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルの画像にその撮影場所を付加する撮影場所付加手段を実行する。さらに、フィールドデータに対応する画像ファイルをコンピュータ13に送信する画像ファイル送信手段を実行する。
コンピュータ13は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリとを備え、DNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能を有する。コンピュータ13には、大容量ハードディスクが内蔵され、キーボード15やマウス16等の入力装置、ディスプレイ17やプリンタ(図示せず)等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。コンピュータ13には、個人または法人が所有するそれの他に、インターネット公衆端末が含まれる。コンピュータ13は、インターネット12に接続可能であり、インターネット12を利用することで、サーバ11にアクセスかつログインすることができる。
コンピュータ13の中央処理部は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って、以下の各手段を実行する。コンピュータ13の中央処理部は、デジタルカメラ14やカメラ14に附属する記憶メディア18(SDカード、メモリスティック等)に格納された画像ファイルをカメラ14や記憶メディア18から読み込んでサーバ11に送信する画像ファイル送信手段を実行し、サーバ11に格納された画像ファイルをサーバ11から受信(ダウンロード)する画像データ受信手段を実行する。
図2に基づいて画像ファイルをサーバ11へ送信する手順の一例を説明すると、以下のとおりである。最初にサーバ11において画像ファイルの識別情報となる少なくとも2つのフィールドデータが特定される(フィールドデータ特定手段)。サーバ11は、特定されたフィールドデータをその特定日付に関連付けてハードディスクの画像データベースフォルダに格納する。具体的にサーバ11には、識別情報となるフィールドデータとして、アーティストフィールド(タグ名:Artist、意味:撮影者名)とコピーライトフィールド(タグ名:Copyright、意味:著作権表示)とが設定されている。なお、識別情報となるフィールドデータとして、アーティストフィールドとコピーライトフィールドとを利用しているが、フィールドデータをそれらに限定するものではない。入力装置を介してフィールドデータをあらたに特定し直すことができ、さらに、入力装置を介してフィールドデータを追加、変更、削除することができる。ただし、フィールドデータを1つに減らすことはできない。
はじめて画像ファイルを送信する画像送信者は、デジタルカメラ14を使用してデジタル写真(デジタルの静止画像)を撮影した後、USBケーブル等のインターフェイスを介してカメラ14をコンピュータ13(インターネット公衆端末を含む)に接続する。カメラ14のメモリには、複数のデジタル写真とそれら写真の各種複数のフィールド属性データとが格納されている。画像ファイルは、デジタルカメラ14からインターフェイスを介してコンピュータ13に転送される。コンピュータ13のハードディスクには、転送された画像ファイルが一時的に格納される。必要があれば、カメラ14やコンピュータ13を介してコメントを入力する。カメラ14またはコンピュータ13は、そのコメントを画像ファイルのユーザーコメントフィールド(タグ名:UserComment、意味:ユーザーコメント)に書き込む。画像送信者は、コンピュータ13をインターネット12に接続し、サーバ11のURLを使用してコンピュータ13をサーバ11にログインさせる。
コンピュータ13がサーバ11にログインすると、サーバ11は、デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17に初期画面(図示せず)を表示させる。初期画面には、画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンが表示される。画像ファイル転送ボタンを押すと、サーバ11は、画像ファイルの送信元を特定する名称や画像ファイルの送信元を照合するパスワードがカメラ14またはコンピュータ13に登録されているかを判断する。名称やパスワードがカメラ14またはコンピュータ13に登録されていないと判断すると、サーバ11は、アーティストフィールドにおいて画像ファイルの送信元を特定するための名称の入力指令と、コピーライトフィールドにおいて画像ファイルの送信元を照合するためのパスワードの入力指令とをコンピュータ13に送信する。名称やパスワードの入力指令を送信したサーバ11は、カメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17に画像転送画面を表示させる。
画像転送画面には、名称入力エリアやパスワード入力エリアが表示されるとともに、確定ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。名称入力エリアに画像ファイルの送信元を特定する名称を入力し、パスワード入力エリアに画像ファイルの送信元を照合するパスワードを入力し、確定ボタンを押すと、デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、名称が入力された名称入力エリアやパスワードが入力されたパスワード入力エリアとともに、確認ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。確認ボタンを押すと、名称とパスワードとが確定し、名称とパスワードとがカメラ14のメモリまたはコンピュータ13のハードディスクに格納(登録)され、名称およびパスワードの登録完了信号がコンピュータ13からサーバ11に送信される。クリアボタンを押すと、入力エリアに入力された名称やパスワードが消去され、名称やパスワードの入力をやり直す。キャンセルボタンを押すと、初期画面に戻る。
名称およびパスワードが確定すると、デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、コンピュータ13のハードディスクに格納された画像ファイルのファイル名が表示されるとともに、名称変更ボタン、パスワード変更ボタン、閉じるボタンが表示される。名称変更ボタン、パスワード変更ボタンを押すと、ディスプレイ17には、名称入力エリアやパスワード入力エリアが再び表示されるとともに、確定ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。それら入力エリアに名称やパスワードを入力して名称やパスワードをあらたなそれらに変更することができる。
ファイル名を押すと、デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、撮影された画像の一覧、画像全指定ボタン、画像部分指定ボタン、キャンセルボタンが表示される。すべての画像を指定する場合は、画像全指定ボタンを押す。画像の一部を指定する場合は、画像部分指定ボタンを押す。画像部分指定ボタンを押すと、カメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、撮影された画像の一覧の他、選択完了ボタン、キャンセルボタンが表示される。画像全指定ボタンを押すかまたは画像の一覧から送信する画像を選択した後に選択完了ボタンを押すと、カメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、画像ファイルの送信ボタン、キャンセルボタン、閉じるボタンが表示される。
送信ボタンを押すと、コンピュータ13は、画像ファイルのアーティストフィールドに名称を書き込み、コピーライトフィールドにパスワードを書き込んだ後、その画像ファイルをインターネット12を介してサーバ11に送信する。デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、送信完了メッセージが表示される。送信された画像ファイルは、コンピュータ13のハードディスクから消去される。キャンセルボタンを押すと、撮影された画像の一覧、画像全指定ボタン、画像部分指定ボタン、キャンセルボタンが表示される。閉じるボタンを押すと、初期画面に戻る。
なお、アーティストフィールドへの名称の書き込みやコピーライトフィールドへのパスワードの書き込みがデジタルカメラ14によって行われてもよい。この場合、送信ボタンを押すと、カメラ14は、画像ファイルのアーティストフィールドに名称を書き込み、コピーライトフィールドにパスワードを書き込んだ後、その画像ファイルをインターフェイスを介してコンピュータ13に転送する。コンピュータ13は、転送された画像ファイルをサーバ11に送信する。
名称やパスワードがデジタルカメラ14に登録されている場合、画像送信者がカメラ14を使用してデジタル写真(デジタルの静止画像)を撮影すると、カメラ14は、撮影した画像の画像ファイルのアーティストフィールドに名称を書き込み、コピーライトフィールドにパスワードを書き込む。カメラ14をコンピュータ13(インターネット公衆端末を含む)に接続し、あるいは、カメラ14から記憶メディア18を取り出し、記憶メディア18をコンピュータ13に挿入すると、名称やパスワードが書き込まれた画像ファイルがインターフェイスや記憶メディア18を介してコンピュータ13に転送され、コンピュータ13のハードディスクに一時的に格納される。必要があれば、カメラ14やコンピュータ13を介してコメントを入力する。カメラ14やコンピュータ13は、そのコメントを画像ファイルのユーザーコメントフィールドに書き込む。
名称やパスワードがコンピュータ13(インターネット公衆端末を含む)に登録されている場合、デジタルカメラ14をコンピュータ13に接続し、あるいは、カメラ14から記憶メディア18を取り出し、記憶メディア18をコンピュータ13に挿入すると、画像ファイルがインターフェイスや記憶メディア18を介してコンピュータ13に転送され、コンピュータ13によって画像ファイルに名称やパスワードが書き込まれる。コンピュータ13のハードディスクには、画像ファイルが一時的に格納される。必要があれば、カメラ14やコンピュータ13を介してコメントを入力する。カメラ14やコンピュータ13は、そのコメントを画像ファイルのユーザーコメントフィールドに書き込む。
画像送信者は、コンピュータ13をインターネット12に接続し、サーバ11のURLを使用してコンピュータ13をサーバ11にログインさせる。コンピュータ13がサーバ11にログインすると、サーバ11は、デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17に画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンを表示させる。画像ファイル転送ボタンを押すと、サーバ11は、画像ファイルの送信元を特定する名称や画像ファイルの送信元を照合するパスワードがデジタルカメラ14またはコンピュータ13に登録されているかを判断する。名称やパスワードがカメラ14またはコンピュータ13に登録されている場合、サーバ11は、名称やパスワードがすでにカメラ14またはコンピュータ13に登録されていると判断し、カメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17に、コンピュータ13のハードディスクに格納された画像ファイルのファイル名を表示させるとともに、名称変更ボタン、パスワード変更ボタン、閉じるボタンを表示させる。
ファイル名を押すと、デジタルカメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、撮影された画像の一覧、画像全指定ボタン、画像部分指定ボタン、キャンセルボタンが表示される。画像全指定ボタンを押すかまたは画像の一覧から送信する画像を選択した後に選択完了ボタンを押すと、ディスプレイ17には、画像ファイルの送信ボタン、キャンセルボタン、閉じるボタンが表示される。送信ボタンを押すと、コンピュータ13は、画像ファイルをインターネット12を介してサーバ11に送信する。カメラ14のディスプレイまたはコンピュータ13のディスプレイ17には、送信完了メッセージが表示される。送信された画像ファイルは、コンピュータ13のハードディスクから消去される。
コンピュータ13から画像ファイルを受信したサーバ11は、画像ファイルからアーティストフィールドに書き込まれた名称およびコピーライトフィールドに書き込まれたパスワードを抽出し、名称を所定のID番号に書き換える。サーバ11は、第1〜第nデータベースファイルの中からID番号およびパスワードに対応する1つのデータベースファイルを割り当てる。また、すでにデータベースファイルを割り当てている場合は、ID番号およびパスワードに対応するデータベースファイルを抽出する。不特定多数のコンピュータ13からそれぞれ画像ファイルが送信されると、サーバ11は、アーティストフィールドの名称およびコピーライトフィールドのパスワードを利用し、それらコンピュータ13から送信された画像ファイルをID番号およびパスワード別(フィールドデータ別)に区分し(画像ファイル区分手段)、ID番号およびパスワード毎に割り当てたデータベースファイルに、ID番号(名称)およびパスワードによって区分した画像ファイルを格納する(画像ファイル記憶手段)。すなわち、画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルを名称およびパスワード(フィールドデータ)に関連付けて記憶する。
なお、サーバ11は、はじめて画像ファイルを送信したコンピュータ13にそれを特定するユーザー名(ID番号)およびパスワードを発行する。ユーザー名およびパスワードは、サーバ11からコンピュータ13に送信される。ユーザー名およびパスワードは、サーバ11に格納された画像ファイルを閲覧する場合の認証に使用する。なお、認証に使用するユーザー名とパスワードは、画像ファイルを区分するための名称およびパスワードとは異なる。すでにユーザー名(ID番号)およびパスワードがコンピュータ13に送信されている場合は、それらの紛失や改竄等の特別な場合を除き、再度の発行は行われない。
サーバ11は、フィールド属性データのうちのデートフィールド(タグ名:DateTimeOriginal、意味:オリジナル画像の生成日時)に書き込まれた日付を抽出し、その日付を利用して画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルをその日付別にさらに区分する(画像ファイル日付区分手段)。たとえば、データベースファイルに格納された画像ファイルを月毎に集計して画像ファイルを月別に区分し、画像ファイルをデータベースファイルにおいて月別に一纏めにして管理し、または、画像ファイルを日毎に集計して画像ファイルを日別に区分し、画像ファイルをデータベースファイルにおいて日別に一纏めにして管理する。
サーバ11は、フィールド属性データのうちの画像フィールド(タグ名:PhotometricInterpretation、意味:画像構成の種類)に書き込まれた画像構成の種類を抽出し、その画像構成の種類を利用して画像ファイル区分手段によって区分された画像ファイルをそのジャンル別に区分する(画像ファイルジャンル別区分手段)。たとえば、データベースファイルに格納された画像ファイルを人物画、風景画、動物画、植物画、乗物画、自然科学画等の画像種類毎に区分し、画像ファイルをデータベースファイルにおいて画像種類別に一纏めにして管理する。
サーバ11は、フィールド属性データのうちのユーザーコメントフィールド(タグ名:UserComment、意味:ユーザーコメント)に書き込まれたユーザーコメントを抽出し、そのユーザーコメントを利用して画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルの画像にユーザーコメントフィールドに記載されたコメントを付加する(コメント付加手段)。たとえば、ディスプレイ17やプリンタから出力される画像の所定の箇所にコメントを表示する。サーバ11は、フィールド属性データのうちのGPSフィールド(タグ名:GPSInfoIFDPointer、意味:GPS情報IFDへのポインタ)に書き込まれた各GPS情報を抽出し、そのGPS情報を利用して画像ファイル区分手段を介して区分した画像ファイルの画像にその撮影場所を付加する(撮影場所付加手段)。たとえば、ディスプレイ17やプリンタから出力される画像に撮影場所を表示する。撮影場所の表示としては、撮影場所の住所表示、所定縮尺の地図を利用した撮影場所の表示、衛星写真を利用した撮影場所の表示がある。
サーバ11のデータベースファイルに格納された画像ファイルでは、図3に示すように、名称(ID番号)格納エリア19に名称(ID番号)が書き込まれ、パスワード格納エリア20に名称パスワードが書き込まれるとともに、日付格納エリア21に日付が書き込まれ、画像ファイル種類格納エリア22に画像のジャンルが書き込まれる。さらに、画像格納エリア23,24に画像が書き込まれ、コメント格納エリア25にコメントが書き込まれるとともに、撮影場所格納エリア26に撮影場の住所が書き込まれ、地図画像に撮影場所が書き込まれる。
図4は、サーバ11に格納された画像ファイルの閲覧を説明する図であり、図5は、コンピュータ13のディスプレイ17に表示された画像の一例を示す図である。コンピュータ13は、送信した画像ファイルの閲覧をサーバ11に要求することができる。コンピュータ13が画像ファイルの閲覧をサーバ11に要求する手順の一例は、以下のとおりである。画像送信者は、コンピュータ13をインターネット12に接続し、サーバ11のURLを使用してコンピュータ13をサーバ11にログインさせる。コンピュータ13がサーバ11にログインすると、サーバ11は、コンピュータ13のディスプレイ17に初期画面を表示させる。初期画面には、画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンが表示される。
画像ファイル閲覧ボタンを押すと、サーバ11は、コンピュータ13に対する認証を行う。認証では、サーバ11がコンピュータ13に画像ファイルを閲覧させるかを判断する。サーバ11が行う認証方式は、パスワード認証であるが、パスワード認証の他に、指紋認証や声紋認証、網膜認証、ICカード認証を行うこともできる。認証においてサーバ11は、コンピュータ13のディスプレイ17にユーザー名(ID番号)の入力エリア、パスワードの入力エリア、入力完了ボタンを表示させる(図示せず)。
ユーザー名の入力エリアにユーザー名を入力し、パスワードの入力エリアにパスワードを入力した後、入力完了ボタンを押す。サーバ11は、入力されたユーザー名およびパスワードをメモリに格納されたそれらと比較し、ユーザー名およびパスワードの正誤を判断する。ユーザー名やパスワードが誤っていて認証結果が不可である場合、サーバ11は、画像ファイルの閲覧を禁止し、画像ファイル閲覧不可メッセージをコンピュータ13のディスプレイ17に表示させる。
ユーザー名およびパスワードが正しく認証結果が可である場合、サーバ11は、コンピュータ12のディスプレイ17に画像ファイル送信画面を表示させる。画像ファイル送信画面には、日付入力エリア、画像種類入力エリア、コメント表示チェックエリア、撮影場所表示チェックエリア、閲覧ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。日付入力エリアには、月単位または日単位で希望の日付を入力する。たとえば、1月を入力すると、1月に撮影された画像ファイルを閲覧することができる。1月〜3月を入力すると、1月〜3月の期間に撮影された画像ファイルを閲覧することができる。1月1日を入力すると、1月1日に撮影された画像ファイルを閲覧することができる。1月1日〜1月10日を入力すると、1月1日〜1月10日の期間に撮影された画像ファイルを閲覧することができる。日付入力エリアをブランクにすると、過去から現在までに撮影された画像ファイルを閲覧することができる。
画像種類入力エリアには、人物画、風景画、動物画、植物画、乗物画、自然科学画等のうちの少なくとも1つを入力する。または、画像種類入力エリアのプルダウンメニューからそれらのうちの少なくとも1つを選択する。人物画を入力または選択すると、撮影された画像の中から人物画のみを閲覧することができる。画像種類入力エリアをブランクにすると、すべてのジャンルの画像を閲覧することができる。画像にコメントを表示する場合は、コメント表示チェックエリアにチェックマークを入れる。画像に撮影場所を表示する場合は、撮影場所表示チェックエリアにチェックマークを入れる。それらの各条件を入力した後、閲覧ボタンを押すと、サーバ11は、それら条件に合わせた画像ファイルをハードディスクから抽出し、その画像ファイルをコンピュータ13に送信する(画像ファイル送信手段)。クリアボタンを押すと、入力した各条件が消去され、それら条件の入力をやり直す。キャンセルボタンを押すと、画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンが表示された初期画面に戻る。
サーバ11から送信された画像ファイルは、コンピュータ13のハードディスクに格納されるとともに、図5に示すように、画像ファイルの中の画像がコンピュータ13のディスプレイ17に表示される。画像は、プリンタを介して出力することができる。ディスプレイ17に表示された画像では、図5に示すように、画像表示エリア27に画像が表示され、日付表示エリア28に日付が表示されるとともに、画像ファイル種類表示エリア29に画像のジャンルが表示される。さらに、コメント表示エリア30にコメントが表示されるとともに、撮影場所表示エリア31に撮影場の住所が表示され、地図画像に撮影場所が表示される。
図6は、他の一例として示す画像ファイル管理システム10Bの構成図であり、図7は、画像ファイルのサーバ11への送信を説明する図である。この画像ファイル管理システム10Bは、複数の画像ファイルを管理するサーバ11と、インターネット12を介してサーバ11に画像ファイルを送信するデジタルカメラ32(ノード端末)または携帯電話33(ノード端末)とから形成されている。携帯電話33には、デジタルカメラ機能が実装されている。なお、図6,7では、デジタルカメラ32や携帯電話33を1つだけ図示しているが、実際のシステムには複数のデジタルカメラや携帯電話が存在する。サーバ11は、図1のシステム10Aのそれと同一である。サーバ11は、インターネット12を利用することで、不特定多数のカメラ32や携帯電話33にアクセスかつログインすることができる。サーバ11が実行する各手段は図1のシステム10Aのそれと同一である。
デジタルカメラ32や携帯電話33には、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリとを備えたコンピュータ(図示せず)が内蔵されている。デジタルカメラ32や携帯電話33は、それらに内蔵されたコンピュータを介してメモリ機能、DNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能を実行する。デジタルカメラ32や携帯電話33は、インターネット12に接続可能であり、インターネット12を利用することで、サーバ11にアクセスかつログインすることができる。デジタルカメラ32や携帯電話33においてコンピュータの中央処理部は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って、以下の各手段を実行する。中央処理部は、メモリに格納された画像ファイルをサーバ11に送信する画像ファイル送信手段を実行し、サーバ11に格納された画像ファイルをサーバ11から受信(ダウンロード)する画像データ受信手段を実行する。
図7に基づいて画像ファイルをサーバ11へ送信する手順の一例を説明すると、以下のとおりである。最初にサーバ11において画像ファイルの識別情報となる少なくとも2つのフィールドデータが特定される(フィールドデータ特定手段)。サーバ11は、特定されたフィールドデータをその特定日付に関連付けてハードディスクの画像データベースフォルダに格納する。サーバ11には、識別情報となるフィールドデータとして、アーティストフィールド(タグ名:Artist、意味:撮影者名)とコピーライトフィールド(タグ名:Copyright、意味:著作権表示)とが設定されている。はじめて画像ファイルを送信する画像送信者は、デジタルカメラ32や携帯電話33を使用してデジタル写真(デジタルの静止画像)を撮影した後、カメラ32や携帯電話33をインターネット12に接続し、サーバ11のURLを使用してそれらをサーバ11にログインさせる。必要があれば、カメラ32や携帯電話33を介してコメントを入力する。カメラ32や携帯電話33は、そのコメントを画像ファイルのユーザーコメントフィールド(タグ名:UserComment、意味:ユーザーコメント)に書き込む。
デジタルカメラ32や携帯電話33がサーバ11にログインすると、サーバ11は、それらのディスプレイに初期画面(図示せず)を表示させる。初期画面には、画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンが表示される。画像ファイル転送ボタンを押すと、サーバ11は、画像ファイルの送信元を特定する名称や画像ファイルの送信元を照合するパスワードがカメラ32や携帯電話33に登録されているかを判断する。名称やパスワードがカメラ32や携帯電話33に登録されていないと判断すると、サーバ11は、アーティストフィールドにおいて画像ファイルの送信元を特定するための名称の入力指令と、コピーライトフィールドにおいて画像ファイルの送信元を照合するためのパスワードの入力指令とをカメラ32や携帯電話33に送信する。名称やパスワードの入力指令を送信したサーバ11は、カメラ32や携帯電話33のディスプレイに画像転送画面を表示させる。
画像転送画面には、名称入力エリアやパスワード入力エリアが表示されるとともに、確定ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。名称入力エリアに画像ファイルの送信元を特定する名称を入力し、パスワード入力エリアに画像ファイルの送信元を照合するパスワードを入力し、確定ボタンを押すと、デジタルカメラ32や携帯電話33のディスプレイには、名称が入力された名称入力エリアやパスワードが入力されたパスワード入力エリアとともに、確認ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。確認ボタンを押すと、名称とパスワードとが確定し、名称とパスワードとがカメラ32や携帯電話33のメモリに格納(登録)され、名称およびパスワードの登録完了信号がカメラ32や携帯電話33からサーバ11に送信される。クリアボタンを押すと、入力エリアに入力された名称やパスワードが消去され、名称やパスワードの入力をやり直す。キャンセルボタンを押すと、初期画面に戻る。
名称およびパスワードが確定すると、デジタルカメラ32や携帯電話33のディスプレイには、メモリに格納された画像ファイルのファイル名が表示されるとともに、名称変更ボタン、パスワード変更ボタン、閉じるボタンが表示される。名称変更ボタン、パスワード変更ボタンを押すと、カメラ32や携帯電話33のディスプレイには、名称入力エリアやパスワード入力エリアが再び表示されるとともに、確定ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。それら入力エリアに名称やパスワードを入力して名称やパスワードをあらたなそれらに変更することができる。
ファイル名を押すと、デジタルカメラ32や携帯電話33のディスプレイには、撮影された画像の一覧、画像全指定ボタン、画像部分指定ボタン、キャンセルボタンが表示される。すべての画像を指定する場合は、画像全指定ボタンを押す。画像の一部を指定する場合は、画像部分指定ボタンを押す。画像部分指定ボタンを押すと、ディスプレイには、撮影された画像の一覧の他、選択完了ボタン、キャンセルボタンが表示される。画像全指定ボタンを押すかまたは画像の一覧から送信する画像を選択した後に選択完了ボタンを押すと、ディスプレイには、画像ファイルの送信ボタン、キャンセルボタン、閉じるボタンが表示される。
送信ボタンを押すと、デジタルカメラ32や携帯電話33は、画像ファイルのアーティストフィールドに名称を書き込み、コピーライトフィールドにパスワードを書き込んだ後、その画像ファイルをインターネット12を介してサーバ11に送信する。カメラ32や携帯電話33のディスプレイには、送信完了メッセージが表示される。キャンセルボタンを押すと、撮影された画像の一覧、画像全指定ボタン、画像部分指定ボタン、キャンセルボタンが表示される。閉じるボタンを押すと、初期画面に戻る。
名称やパスワードがデジタルカメラ32や携帯電話33に登録されている場合、画像送信者がそれらを使用してデジタル写真(デジタルの静止画像)を撮影すると、カメラ32や携帯電話33は、撮影した画像の画像ファイルのアーティストフィールドに名称を書き込み、コピーライトフィールドにパスワードを書き込む。必要があれば、カメラ32や携帯電話33を介してコメントを入力する。カメラ32や携帯電話33は、そのコメントを画像ファイルのユーザーコメントフィールドに書き込む。
画像送信者は、デジタルカメラ32や携帯電話33をインターネット12に接続し、サーバ11のURLを使用してデジタルカメラ32や携帯電話33をサーバ11にログインさせる。カメラ32や携帯電話33がサーバ11にログインすると、サーバ11は、カメラ32や携帯電話33のディスプレイに画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンを表示させる。画像ファイル転送ボタンを押すと、サーバ11は、画像ファイルの送信元を特定する名称や画像ファイルの送信元を照合するパスワードがカメラ32や携帯電話33に登録されているかを判断する。名称やパスワードがカメラ32や携帯電話33に登録されている場合、サーバ11は、名称やパスワードがすでにそれらに登録されていると判断し、カメラ32や携帯電話33のディスプレイに、メモリに格納された画像ファイルのファイル名を表示させるとともに、名称変更ボタン、パスワード変更ボタン、閉じるボタンを表示させる。
ファイル名を押すと、デジタルカメラ32や携帯電話33のディスプレイには、撮影された画像の一覧、画像全指定ボタン、画像部分指定ボタン、キャンセルボタンが表示される。画像全指定ボタンを押すかまたは画像の一覧から送信する画像を選択した後に選択完了ボタンを押すと、ディスプレイには、画像ファイルの送信ボタン、キャンセルボタン、閉じるボタンが表示される。送信ボタンを押すと、カメラ32や携帯電話33は、画像ファイルをインターネット12を介してサーバ11に送信する。カメラ32や携帯電話33のディスプレイには、送信完了メッセージが表示される。
デジタルカメラ32や携帯電話33から画像ファイルを受信したサーバ11は、画像ファイルからアーティストフィールドに書き込まれた名称およびコピーライトフィールドに書き込まれたパスワードを抽出し、名称を所定のID番号に書き換える。サーバ11は、第1〜第nデータベースファイルの中からID番号およびパスワードに対応する1つのデータベースファイルを割り当てる。また、すでにデータベースファイルを割り当てている場合は、ID番号およびパスワードに対応するデータベースファイルを抽出する。不特定多数のカメラ32や携帯電話33からそれぞれ画像ファイルが送信されると、サーバ11は、アーティストフィールドの名称およびコピーライトフィールドのパスワードを利用し、カメラ32や携帯電話33から送信された画像ファイルをID番号およびパスワード別(フィールドデータ別)に区分し(画像ファイル区分手段)、ID番号およびパスワード毎に割り当てたデータベースファイルに、ID番号(名称)およびパスワードによって区分した画像ファイルを格納する(画像ファイル記憶手段)。
データベースファイルに格納された画像ファイルは、図3を援用することでその図示は省略する。なお、サーバ11は、はじめて画像ファイルを送信したデジタルカメラ32や携帯電話33にそれらを特定するユーザー名(ID番号)およびパスワードを発行する。ユーザー名およびパスワードは、サーバ11からカメラ32や携帯電話33に送信される。ユーザー名およびパスワードは、サーバ11に格納された画像ファイルを閲覧する場合の認証に使用する。なお、認証に使用するユーザー名とパスワードは、画像ファイルを区分するための名称およびパスワードとは異なる。
サーバ11は、フィールド属性データのうちのデートフィールド(タグ名:DateTimeOriginal、意味:オリジナル画像の生成日時)に書き込まれた日付を抽出し、その日付を利用して画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルをその日付別にさらに区分する(画像ファイル日付区分手段)。日付別区分の具体例は、図1のシステム10Aのそれと同様である。サーバ11は、フィールド属性データのうちの画像フィールド(タグ名:PhotometricInterpretation、意味:画像構成の種類)に書き込まれた画像構成の種類を抽出し、その画像構成の種類を利用して画像ファイル区分手段によって区分された画像ファイルをそのジャンル別に区分する(画像ファイルジャンル別区分手段)。ジャンル別区分の具体例は、図1のシステム10Aのそれと同様である。
サーバ11は、フィールド属性データのうちのユーザーコメントフィールド(タグ名:UserComment、意味:ユーザーコメント)に書き込まれたユーザーコメントを抽出し、そのユーザーコメントを利用して画像ファイル区分手段によって区分した画像ファイルの画像にユーザーコメントフィールドに記載されたコメントを付加する(コメント付加手段)。サーバ11は、フィールド属性データのうちのGPSフィールド(タグ名:GPSInfoIFDPointer、意味:GPS情報IFDへのポインタ)に書き込まれた各GPS情報を抽出し、そのGPS情報を利用して画像ファイル区分手段を介して区分した画像ファイルの画像にその撮影場所を付加する(撮影場所付加手段)。撮影場所表示の具体例は、図1のシステム10Aのそれと同様である。
図8は、サーバ11に格納された画像ファイルの閲覧を説明する図である。デジタルカメラ32や携帯電話33は、送信した画像ファイルの閲覧をサーバ11に要求することができる。カメラ32や携帯電話33が画像ファイルの閲覧をサーバ11に要求する手順の一例は、以下のとおりである。画像送信者は、カメラ32や携帯電話33をインターネット12に接続し、サーバ11のURLを使用してそれらをサーバ11にログインさせる。カメラ32や携帯電話33がサーバ11にログインすると、サーバ11は、それらのディスプレイに初期画面を表示させる。初期画面には、画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンが表示される。
画像ファイル閲覧ボタンを押すと、サーバ11は、デジタルカメラ32や携帯電話33に対する認証を行う。認証では、サーバ11がカメラ32や携帯電話33に画像ファイルを閲覧させるかを判断する。認証においてサーバ11は、カメラ32や携帯電話33のディスプレイにユーザー名(ID番号)の入力エリア、パスワードの入力エリア、入力完了ボタンを表示させる(図示せず)。
ユーザー名の入力エリアにユーザー名を入力し、パスワードの入力エリアにパスワードを入力した後、入力完了ボタンを押す。サーバ11は、入力されたユーザー名およびパスワードをメモリに格納されたそれらと比較し、ユーザー名およびパスワードの正誤を判断する。ユーザー名やパスワードが誤っていて認証結果が不可である場合、サーバ11は、画像ファイルの閲覧を禁止し、画像ファイル閲覧不可メッセージをデジタルカメラ32や携帯電話33のディスプレイに表示させる。
ユーザー名およびパスワードが正しく認証結果が可である場合、サーバ11は、デジタルカメラ32や携帯電話33のディスプレイに画像ファイル送信画面を表示させる。画像ファイル送信画面には、日付入力エリア、画像種類入力エリア、コメント表示チェックエリア、撮影場所表示チェックエリア、閲覧ボタン、クリアボタン、キャンセルボタンが表示される。日付入力エリアには、月単位または日単位で希望の日付を入力する。日付入力の具体例は、図1のそれと同様である。画像種類入力エリアには、人物画、風景画、動物画、植物画、乗物画、自然科学画等のうちの少なくとも1つを入力する。または、画像種類入力エリアのプルダウンメニューからそれらのうちの少なくとも1つを選択する。画像にコメントを表示する場合は、コメント表示チェックエリアにチェックマークを入れる。画像に撮影場所を表示する場合は、撮影場所表示チェックエリアにチェックマークを入れる。それらの各条件を入力した後、閲覧ボタンをクリックすると、サーバ11は、それら条件に合わせた画像ファイルをハードディスクから抽出し、その画像ファイルをカメラ32や携帯電話33に送信する(画像ファイル送信手段)。クリアボタンを押すと、入力した各条件が消去され、それら条件の入力をやり直す。キャンセルボタンを押すと、画像ファイル転送ボタン、画像ファイル閲覧ボタンが表示された初期画面に戻る。
サーバ11から送信された画像ファイルは、デジタルカメラ32や携帯電話33のメモリに格納されるとともに、画像ファイルの中の画像がカメラ32や携帯電話33のディスプレイに表示される。画像は、プリンタを介して出力することができる。ディスプレイに表示された画像は、図5を援用することでその図示は省略する。
画像ファイル管理システム10A,10Bは、サーバ11がアーティストフィールドとコピーライトフィールドとを利用して画像ファイルを区分するから、画像ファイルに元々含まれるフィールドデータを画像ファイルの識別情報として利用することができ、画像ファイルを区分するための識別情報を別途入力する必要はなく、それら画像ファイルをフィールドデータに関連付けて管理することができる。それら画像ファイル管理システム10A,10Bは、サーバ11がフィールドデータを画像ファイルの識別情報として利用してそれら画像ファイルを区分するから、それら画像ファイルの管理にコンピュータ13やデジタルカメラ32、携帯電話33を特定するための識別番号の入力手続や所定の認証手続を必要とせず、複数の画像ファイルを管理することができる。
画像ファイル管理システム10A,10Bは、画像ファイルに元々含まれるフィールド属性データのうちのデートフィールドを利用することで、撮影日付を特定するための日付情報を別途入力する必要はなく、それら画像ファイルを日付別に区分することができる。それら画像ファイル管理システム10A,10Bは、フィールドデータによって区分された画像ファイルをさらに日付別に区分することができ、それら画像ファイルをフィールドデータに関連付けて日付別に管理することができる。
画像ファイル管理システム10A,10Bは、画像ファイルに元々含まれるフィールド属性データのうちの画像フィールドを利用することで、画像ファイルの種類である人物画、風景画、動物画、植物画、乗物画、自然科学画等を特定するための画像種類情報を別途入力する必要はなく、画像ファイルをその種類別に区分することができる。それら画像ファイル管理システム10A,10Bは、フィールドデータによって区分された画像ファイルをさらにジャンル別に区分することができ、それら画像ファイルをフィールドデータに関連付けて種類別に管理することができる。
画像ファイル管理システム10A,10Bは、画像ファイルに元々含まれるフィールド属性データのうちのユーザーコメントフィールドを利用することで、コメントを特定するコメント情報を別途入力することなく、画像にユーザーコメントを付加することができる。それら画像ファイル管理システム10A,10Bは、画像ファイルに元々含まれるフィールド属性データのうちのGPSフィールドを利用することで、GPS測位によって特定された撮影場所を画像ファイルに付加することができ、撮影場所を特定する場所情報を別途入力することなく、それら画像ファイルの撮影場所を特定することができる。
画像ファイル管理システム10A,10Bでは、特定のフィールドデータに対応する画像ファイルがサーバ11からコンピュータ13やデジタルカメラ32、携帯電話33に送信されるから、フィールドデータに対応する画像ファイルを自由に閲覧することができ、画像ファイルの情報をいつでも取得することができる。それら画像ファイル管理システム10A,10Bは、特定のフィールドデータに対応する画像ファイルのみをコンピュータ13やデジタルカメラ32、携帯電話33に送信するから、不特定のフィールドデータに対応する画像ファイルがサーバ11からコンピュータ13やカメラ32、携帯電話33に送信されることはなく、画像ファイルの機密性を確実に確保することができる。