JP5284355B2 - 通信システムにおける適応レート制御 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル通信システムにおけるレート制御方法および装置に関する。
デジタルパケット交換通信システムでは、様々なタイプのトラフィック、例えば、音声、データ、オーディオおよびビデオを、複数パーティ間で共有リソース、例えば、ルータまたは伝送チャネルを介して搬送することができる。多くのオーディオおよびビデオアプリケーションのようなあるトラフィックは、典型的には、リアルタイムで発生するが、多くのデータアプリケーションのようなその他のトラフィックは、典型的には、非リアルタイムトラフィックである。
このようなシステムでは、送信機は、送信パーティから受信しているメディアを符号化し、受信機に送信するアプリケーションまたはエンティティである。受信機は、メディアを受信し、復号し、そして、受信パーティに提示するアプリケーションまたはエンティティである。送信機もしくは受信機または両者として動作するアプリケーションは、クライアントまたはサーバ、例えば、ユーザ装置、もしくは送信パーティまたは受信パーティのその他のハードウェアに実装することができる。アプリケーションは、クライアントもしくはサーバにおいて動作し、サービスを、例えば、ユーザまたはその他のパーティに提供もしくは配信することができる。より詳細には、アプリケーションは、サーバにおいて動作し、メディアを符号化して、クライアントに送信することできる。クライアントでは、アプリケーションは、メディアを受信し、復号して、ユーザに提示するように動作しようとし、これによって、サーバおよびクライアントにおいて動作するアプリケーションはユーザにサービスを提供するように機能する。サービスは、1つまたはいくつかのメディアタイプ、例えば、音声およびデータもしくはビデオ並びにオーディオを含むことができる。
非リアルタイムトラフィックと比べて、リアルタイムトラフィックに対しては、様々な伝送要件が求められている。例えば、ファイル伝送のような非リアルタイムトラフィックは、パケット損失、即ち、データパケットが受信端において正常に受信されないことを許容しないが、伝送遅延にはリアルタイムトラフィックほど敏感ではない。一方、リアルタイムトラフィックは、いくつかのパケット損失に耐えうるが、非リアルタイムトラフィックより伝送遅延に敏感である。それゆえ、リアルタイムトラフィックおよび非リアルタイムトラフィックそれぞれの必要性に応じるために、様々なタイプの伝送プロトコルが設計されてきている。非リアルタイムトラフィックの要件を満足するように適合されているプロトコルの一例には、伝送制御プロトコル(TCP:Transmission Control Protocol)があり、リアルタイムトラフィックの要件を満足するように適合されているプロトコルの一例には、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP:User Datagram Protocol)がある。UDPの典型的な用途は、ボイスオーバIP(VoIP:Voice over IP)およびメディアストリーミングのようなリアルタイム性を厳格に要求するデータに対するものである。UDPの別の用途には、オンラインゲーム用の制御データのシグナリングに対するものである。
図1は、1つの入口ノード(ingress node)110および複数の出口ノード(egress node)100を有する共有リソース120の例を示している。ここで、ユーザ間で共有リソースを利用するパケット交換ネットワークは、輻輳を経験することがあることは周知の事実である。共有リソースの入口ノード、即ち、入口点のトラフィックの合計が同一の共有リソースの出口ノード、即ち、出口点のトラフィックの合計を超える場合、輻輳が生じることになる。最も典型的な例は、特定数の接続を有するルータである。リンクスループットに従って、トラフィックを再ルーティングするために十分な処理能力をルータが有しているとしても、現行で利用可能なリンクスループットは、ルータから発信リンクが対応することができるトラフィック量を制限する可能性がある。このため、ルータのバッファ量が増大し、最終的には、オーバフローすることになろう。ネットワークは、次いで、輻輳を経験し、そして、ルータは、パケットの廃棄を強いられることになる。
輻輳の別の例を見ることができるのは、IEEE802.11a/b/gにおいて仕様が定められている無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)のような共有チャネルを有する無線ネットワーク、または高速パケットアクセス(HSPA:High−Speed Packet Access)、ロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)および世界的マイクロ波アクセス相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)のような移動ネットワークを調べる場合である。これらのネットワークでは、少なくともダウンリンクがユーザ間で共有され、それゆえ、輻輳を経験する可能性のある候補である。例えば、図2に示されるLTEの場合では、eNB基地局220は伝送チャネル210を経て移動端末、即ち、ユーザ機器(UE:User Equipment)200へのメディアアクセス制御(MAC:Medeium Access Control)における再送信を管理するが、これは、eNB基地局が任意の所与の瞬間にスループットを提供することができるトラフィック量に影響を与えることになる。UEにおいて受信を成功するために要求される再送信が多いと、それだけ他のユーザにスループットを提供するために利用可能な能力が少なくなり、それにより、共有リソースの伝送容量の使用がより非効率的になる。
ルーティングノードの正常動作は、入力/出力リンク容量の一定の変動量を管理することで、小さな輻輳の発生を吸収することができるバッファ量を提供することである。しかしながら、輻輳が深刻し過ぎる場合、ルーティングノードは、最終的には、パケットを廃棄することになる。
TCPトラフィックの場合、廃棄パケットは、送信機によって検出されることになるが、これは、特定のパケットに対して確認応答(ACK:Acknowledge)が受信されず、また、再送信が発生することになるからである。さらに、TCPプロトコルは、組み込みレート適応メカニズムを有し、このメカニズムは、パケット損失が生じ、かつインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)レイヤにおいて再送信が生じる場合、送信ビットレートを引き下げることになる。再送信タイムアウト値によって設定される特定の時間間隔内にACKが受信されない場合、データが再送信される。TCP再送信タイムアウト値は、往復(ラウンドトリップ)時間に基づいて、各接続に対して動的に判定される。受信機では、順不同で受信される可能性があるセグメントを正しく順序付けし、かつ重複を解消するために、シーケンス番号が使用される。受信に成功した最終セグメントの後に受信可能なシーケンス番号範囲を示すためのウィンドウを、各応答確認で返信することによって、TCPは送信データ量を管理する。このウィンドウは、更なる許可を受信する前に送信機が送信することができる許容オクテット数を示す。このフロー制御はプロトコル自体に組み込まれているので、TCPは、使用するアプリケーションに関わらず、TCPはレート適応メカニズムを提供する。このメカニズムは、輻輳が発生する場合、送信ビットレートを段階的に引き下げることができ、また、輻輳が止まる場合に送信ビットレートを段階的に引き上げることができる効果を有している。
ルーティングノードの性能をさらに高めるために、「IP用の明示的な輻輳通知(ECN:Explicit Congestion Notification)」と呼ばれる方式が開発され、IETF仕様書RFC3168にその仕様が定められている。この内容は、参照するによって、その仕様書の全てが本明細書に組み込まれる。図3に示されるように、この方式は、IPヘッダ320におけるサービスタイプ(TOS:Type Of Service)フィールド310の2ビット、ECNビット300を利用し、輻輳に関係する損失の危険を信号通知する。本フィールドは、4つの符号点を有し、そのうちの2点はECN能力を信号通知するために使用され、他の2点は輻輳を信号通知するために使用される。輻輳用の符号点は、例えば、ルータにおいて設定され、受信機が輻輳通知に遭遇した場合、その受信機は、送信機にこの情報のストリームを伝搬させ、その送信機は、次いで、その送信ビットレートを適応させることができる。TCPの場合、予め予約されているTCPヘッダの2ビットを使用することによってこれを行う。この情報が受信される場合、これらのビットは、その送信ビットレートを引き下げるために、送信機を起動する。
UDPトラフィックは、信頼性のある伝送およびフロー制御のための同様の一般的なメカニズムを有していない。UDPトラフィックは、定義により配信が保証されないという意味で信頼性はない。これを許容するある特定の特徴をアプリケーションが有さない限り、損失UDPパケットは再送信されないことになる。UDP自体は、何れにしろネットワークの輻輳に対応せず、また、伝送レートはUDP自体ではなく、アプリケーションによって判定される。
任意の伝送プロトコルとともにIPの使用に対してECNが定義される。ここで、TCPトラフィックの使用に関して、ECNの仕様書IETF RFC3168では、UDP用のECNの仕様を定めているに過ぎないが、UDPのECNを除外しているわけではない。UDP自体は、輻輳通知メッセージの受信に基づいて、その伝送動作を変更するためのメカニズムを有していない。このメカニズムがなしでは、IPヘッダにECNビットを設定する効果を予測できないので、UDP用のECNは極めて信頼できなくなる。UDP用のECNは、TCP用のECNと同一の汎用メカニズム;受信する送信に関する受信機から送信機へのフィードバックを信号通知(シグナリング)するための高速バックチャネルおよび送信ビットレートを動的に変更するためのレート制御アルゴリズムを必要とする。
UDPに基づくリアルタイム通信サービスのような遅延に敏感な通信サービスもまたパケット損失に極めて敏感であるので、このようなサービスのための共有リソースによる伝送を管理し、輻輳を緩和するまたは回避することができ、および/または、例えば、その輻輳が止んだ後にトラフィックを増加させる場合、共有リソースの伝送容量を効率的な使用を行う必要がある。共有リソースによりサービスを提供するアプリケーションの送信ビットレートの制御によって、共有リソースによる伝送を管理することができる。しかしながら、アプリケーションの送信ビットレート制御は、伝送遅延に影響を与えることになる。送信ビットレートを引き下げる場合、比較的遅いペースで配信しても遅延に比較的敏感でないサービスは依然として動作するであろうが、送信ビットレートのドラスティックな引下を実行すれば遅延に敏感なサービスに対する結果は、サービスが動作するようには見ることができないということでありえよう。
IEEE802.11a/b/g、無線ローカル・エリア・ネットワーク IETF仕様書RFC3168、IPに対する明確な輻輳通知
本発明に従う少なくともいくつかの実施形態の目的は、共有リソースの伝送容量を使用する一方、また共有リソースを適切かつバランスのとれた方法で使用する、遅延に敏感なサービスに関する様々の必要性を受け入れるように機能することができるレート制御メカニズムを提供することである。
第1の態様に従えば、共有リソースを介して複数のセッションがセットアップされるパケット交換通信システムにおけるセッションのビットレートを制御する方法を提供することによって、目的が達成される。まず、セッションに対して有効なビットレート範囲が判定される。このビットレート範囲は、上限あるいは終端点および下限即あるいは終端点によって制限される、または制限することができる。セッションの現行ビットレートとビットレート範囲との比較によって、ビットレート範囲の選択される限界への距離、即ち、上限への距離または下限への距離が判定される。次に、現行ビットレートを、選択される限界への距離に応じて様々に適応させる。一実施形態では、距離が短い場合には比較的大きい量によって現行ビットレートを適応させることができ、また、距離が長い場合には比較的小さい量によって現行ビットレートを適応させることができる。例えば、選択される限界がビットレート範囲の上限である場合、選択される限界への距離が短い場合には比較的大きな引下または比較的小さな引上によって現行ビットレートが適応され、選択される限界への距離が長い場合には比較的小さな引下または比較的大きな引上によって現行ビットレートを適応させる。一方、選択される限界がビットレート範囲の下限である場合、選択される限界への距離が長い場合には比較的大きな引下または比較的小さな引上によって現行ビットレートが適応され、選択される限界への距離が短い場合には比較的小さな引下または比較的大きな引上によって現行ビットレートが適応される。
第2の態様に従えば、少なくとも第1のセッションおよび第2のセッションのビットレートを制御するためのパケット交換通信システムを提供することによって目的が達成される。このシステムは、第1のセッションにおいて共有リソースを介して第1の受信機と通信するために動作可能な少なくとも第1の送信機、および第2のセッションにおいて共有リソースを介して第2の受信機と通信するために動作可能な第2の送信機を備えている。さらに、本システムは、第1のセッションに有効な第1のビットレート範囲を判定するための第1のビットレート範囲判定手段、および第2のセッションに有効な第2のビットレート範囲を判定するための第2のビットレート範囲判定手段を備えている。第1のビットレート範囲および第2のビットレート範囲は、それぞれの上限あるいは終端点およびそれぞれの下限あるいは終端点によって制限される、または制限することができる。本システムは、また、第1のセッションの第1の現行ビットレートに関するレート適応量を制御し、第1のビットレート範囲に関して選択される限界への第1の距離、即ち、上限への第1の距離または下限への第1の距離に応じて、第1の現行ビットレートを様々に適応させる第1のレート適応制御ユニット、および前記第2のセッションの第2の現行ビットレートに関するレート適応量を制御し、第2のビットレート範囲に関して選択される限界へ第2の距離の、即ち、上限への第2の距離または下限への第2の距離に応じて、第2の現行ビットレートを様々に適応させる第2のレート適応制御ユニットをも備える。一実施形態では、それぞれの距離が短い場合には比較的大きい第1の量および第2の量によって第1の現行ビットレートおよび第2の現行ビットレートを適応させることができ、およびそれぞれの距離が長い場合には比較的小さい第1の量および第2の量によって第1の現行ビットレートおよび第2の現行ビットレートを適応させることができる。
第3の態様に従えば、共有リソースを介してセッションにおいて送信機が送信するパケット交換符号化メディアを受信するための受信機を提供することによって目的が達成される。受信機は、セッションに有効なビットレート範囲を判定するビットレート範囲判定手段を備えている。ビットレート範囲は、上限あるいは終端点および下限あるいは終端点によって制限される、または制限することができる。受信機は、ビットレートリクエスト推定手段およびレートリクエスト手段をさらに備える。現行受信ビットレートとビットレート範囲とを比較して、ビットレート範囲に関して選択される限界への距離、即ち、上限への距離または下限への距離を判定し、および距離に応じるビットレート適応量を様々に推定することによって、ビットレートリクエスト推定手段はビットレート適応量を推定するために動作する。一実施形態では、従って、推定ビットレート適応量は、距離が短い場合には比較的大きくなり、距離が長い場合には比較的小さくなる。レート適応リクエストメッセージの送信によって、レートリクエスト手段は、セッションにおける現行送信ビットレートに適応させるように送信機にリクエストするために動作する。さらなる実施形態では、共有リソースから輻輳通知メッセージを受信すると、レート適応リクエストメッセージを送信することができる。
第4の態様に従えば、共有リソースを介するセッションにおいてパケット交換符号化メディアを受信機に送信するための送信機を提供することによって目的が達成される。送信機は、セッションに有効なビットレート範囲を判定するビットレート範囲判定手段を備えている。ビットレート範囲は、上限あるいは終端点および下限あるいは終端点によって制限される、または制限することができる。送信機は、レートリクエスト受信手段およびレート適応制御ユニットをさらに備えている。レートリクエスト受信手段は、受信機からリクエストを受信し、セッションにおける現行送信ビットレートを適応させるために動作する。レート適応制御ユニットは、セッションにおける現行送信ビットレートの適応を制御し、ビットレート範囲に関して選択される限界への距離、即ち、上限への距離または下限への距離に応じて現行送信ビットレートを様々に適応させるために動作する。一実施形態では、距離が短い場合には比較的大きい量によって現行送信ビットレートを適応させることができ、距離が長い場合には比較的小さい量によって、現行送信ビットレートを適応させることができる。受信機からレート適応リクエストメッセージ形式のリクエストを受信すると、レート適応を行うことができる。
クライアントにおいて動作するアプリケーションのために共有リソースを介してセットアップされる各セッションのビットレートを制御して、遅延に敏感なサービスをユーザにこのように提供することによって、レート適応をアプリケーション間に分散させることができ、本方法、システムおよび送信機−受信機装置は、ユーザがレート適応に対する責任を分担する効果を有する。
さらに、各サービスに対して定義されるビットレート範囲内においてレート適応を実行することによって、本方法、システムおよび送信機−受信機装置は、サービス内容を維持することができ、一方で、それぞれのサービスレートを適応させることを可能にする効果を有する。
本発明の少なくともいくつかの実施形態の一利点は、輻輳がネットワークノードにおいて生じる場合、輻輳を緩和する動作を取らなかった新規ユーザと、従前の輻輳通知メッセージによりそのビットレートを既に引き下げているユーザとの間で伝送レートの適応責任をより公平に分担されることである。
別の利点は、クライアントへのレート適応機能の分散により、輻輳が生じているネットワークノードにおけるユーザ追跡およびサービス認識の必要性またはリクエストを排除することである。
添付する図面と共に以下の説明を参照することにより、本発明をそのさらなる目的および利点と共により容易に理解できよう。
輻輳になりうる共有リソースの例を示す図である。 輻輳になりうる共有リソースのさらなる例を示す図である。 IETF仕様書RFC3168に従うECNビットを有するIPヘッダの例図である。 本発明に従うレート適応メカニズムの実施形態の概要例図である。 本発明に従うシステムの実施形態の概要例図である。 本発明に従うビットレート範囲の指示の実施形態例図である。 本発明に従う受信機の実施形態の概要機能ブロック例図である。 は本発明に従う送信機の実施形態の概要機能ブロック例図である。 本発明に従う送信機の代替実施形態の概要機能ブロック例図である。 本発明に従うレート制御アルゴリズムの実施形態のフローチャートである。 本発明に従うレート制御アルゴリズムのビットレート推定部の実施形態のフローチャートである。 本発明に従う2人のユーザ間のセッションフローの実施形態のフロー図である。 本発明に従うビットレート適応加重の実施形態例図である。 本発明に従うシステムの実施形態における共有リソースの負荷レベルの例図である。
ユーザアプリケーションの初期セッション設定ビットレートに対する関係を含むユーザアプリケーションの現行セッションビットレートをレート適応において考慮することによって、本発明に従う少なくともいくつかの実施形態は、特定ルーティング機能に関するレート適応のユーザ間におけるより公平な、即ち、均等な機能的な分配を提供する。輻輳通知メッセージに対する応答を案内するためのメカニズムを提供することで、同一ネットワーク優先クラスのユーザが同様の品質劣化を経験するようにする。これは、言うなれば、例えば、100kbpsでそのセッションを開始している新規ユーザには、いくつかの従前の輻輳通知メッセージを受信して、例えば、100kbpsから50kbpsへそのビットレートを既に引き下げているユーザとは異なる方法で、そのビットレートを引き下げることが要求されるであろうことである。
現代のメディアコーデックは、個別のビットレートのセット、いくつかの場合では、任意の所与のビットレートにも同調する可能性を有するので、サービスの意図を維持することができることを保証するために、サービスが機能しているか、または動作していると見なせる所定範囲のビットレートが必要であることを、発明者は認識しているが、サービスの意図を任意の所与のビットレートにおいて維持できるかは確かではない。例えば、リアルタイムビデオセッションは、100kbpsのオーダのビットレートを必要とする。このようなセッションで使用されるビデオコーデックはビットレートを10kbpsまで引き下げる可能性を有しているが、10kbpsではサービスは明らかに会話ビデオセッションにならない。このビットレートでは、サービスはゆっくりとしたスライドショーとして感じられるであろうし;サービスリクエストによって示されるリアルタイム会話サービスとならない。この場合では、サービスに有効なビットレートは、約40乃至100kbpsの間であるといえよう。その他のメディアタイプの場合、有効なビットレート範囲は異なって見える可能性があるかもしれないが、基本とする原則は同一であり;サービスが有効であると判定することができるある区間または範囲のビットレートの必要性がある。
発明者がさらに認識していることは、アプリケーションがIPヘッダのECNビットの設定にどのように応答すべきかを指定することによって、受信機から送信機への高速バックチャネルおよび送信ビットレートを動的に変更する可能性を提供するIMSマルチメディアテレフォニー(MTSI:IMS Multimedia Telephony)のようなリアルタイム通信サービスに対して、UDPによるECNの信頼性のある使用が可能になることである。
図4はUDPトラフィックでECNを使用するために必要とされるアプリケーションの動作を示している。本明細書では、ルータの形式の共有リソース400により通信する送信クライアント470および受信クライアント420のプロトコルスタックが示されている。IPに対するECN方式に従い、共有リソース400は、UDPパケットのIPヘッダにECNビット300を設定する。また、このUDPパケットは、接続410を介して受信クライアント420に転送される。輻輳通知メッセージ、即ち、ECNビットの設定がIPレイヤ430で検出されると、接続450De示されるように、輻輳通知メッセージは、受信クライアント420の受信機700のアプリケーションレイヤ440に転送されなければならない。輻輳通知メッセージを受信すると、受信クライアント420の受信機700は、その送信機にそのビットレートの引下を要求する、矢印480によって示されるリクエストを送信クライアント470の送信機800に送信する必要がある。そのリクエストが送信機800に到達すると、送信機は、矢印490によって示されるように受信機700への送信ビットレートを直ちに引き下げるべきである。引下量は送信機800によって判定することができるが、その場合、送信機800はその決定の基礎をいくつかのパラメータに基づくことができる。
UDPベースのサービスに対し、発明者が提案することは、サービスが使用できるように見えなくなる下限を判定するパラメータを追加することによって、セッションに対して適切なビットレートのガイダンスを提供することができることである。これは、セッション設定手順において行うことができ、このセッション設定手順では、例えば、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP:Real Time Streaming Protocol)またはセッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)を使用し、これらのプロトコルでは、埋込セッション記述プロトコル(SDP:Session Description Protocol)が、既に、セッションビットレートの上限を指定するビットレートパラメータであるb−パラメータを搬送する。
発明者がさらに提案することは、輻輳通知メッセージの受信への送信機の応答は、拡張セッション設定手順に基づくことができることである。この手順は、輻輳通知メッセージに関する従前の動作を考慮するように輻輳通知メッセージへの送信機の応答を制御し、また一般的なサービス要件が送信機の動作の選択に影響を与えることを可能にするために使用することができる。
従って、本発明の実施形態に従えば、2つの特徴が、リアルタイム通信サービスに導入される:
1.セッションのビットレート範囲、即ち、サービスに有効であるレート範囲およびメディア送信機にセッション中に適応することを許容するレート範囲の信号通知(シグナリング)。
2.現行メディア送信ビットレート、あるいは、現行セッションビットレートと、セッションセットアップにおいて信号通知(シグナリング)されるビットレート範囲間の関係に基づき、その動作を変更する適応メカニズム。
この結果は、送信機が、現在送信するビットレートが何であり、およびセッションのビットレート範囲において送信機がどこに所在しているかに基づいて、輻輳通知メッセージに対し、送信機がその動作を判定するということになる:下限に近いほど、輻輳メッセージに対する応答は少なく、上限に近いほど、輻輳メッセージに対する応答はよりドラスティックである。このように、同一ネットワーク優先クラスにおいてより多くのリソースを消費するユーザは、セッション継続のためにその最低限界の近くで既に送信しているユーザよりより大きなビットレートの引下で応答することになるであろう。
図5は本発明の1つまたは複数の実施形態に従うシステムである。簡単のため、LTE環境を説明のために選択するが、本発明はフロー制御を組み込んでいないプロトコルを経る通信サービスを採用する任意のパケット交換通信システムに等しく適用可能である。第1のクライアント500を使用する第1のパーティ、ユーザAは、第2のクライアント530を使用する第2のパーティ、ユーザDと第1のセッションで通信している。第1のクライアント500は、この例では、ファイアウォール570を通じて共有リソース560に接続されている。共有リソース560は、次いで、コアネットワーク580を介してeNB基地局540に接続され、eNB基地局には第2のクライアント530が共有送信チャネル550を介して接続されている。同様に、第3のクライアント520を使用する第3のパーティ、ユーザBは、第4のクライアント510を使用する第4のパーティ、ユーザCと第2のセッションで通信している。第3のクライアント520はまた共有リソース560に接続され、第4のクライアント510はまた共有送信チャネル550を介してeNB基地局540に接続されている。クライアントは、例えば、移動端末、パーソナルコンピュータまたはサーバに常駐するバーチャルクライアントであり得る。
第1のクライアント500および第2のクライアント530では、第1のアプリケーションが動作していて、関係するパーティであるユーザAおよびユーザDに第1のサービスを提供している。第3のクライアント520および第4のクライアント510では、第2のアプリケーションが動作していて、関係するパーティであるユーザBおよびユーザCに第2のサービスを提供している。図4に示されるように、通信方向に応じて、クライアントのそれぞれ1つにおいて動作しているアプリケーションは、送信機800としてまたは受信700として動作することができる。例えば、ユーザAからユーザDへの通信に対しては、第1のクライアント500で動作している第1のアプリケーションは送信機800として動作し、第2のクライアント530で動作している第1のアプリケーションは受信700として動作するが、ユーザDからユーザAへの通信に対しては、第2のクライアント530で動作している第1のアプリケーションは送信機800として動作し、第1のクライアント500で動作している第1のアプリケーションは受信機700として動作する。
第1のセッションおよび第1のアプリケーションに対して有効とされる第1のビットレート範囲が判定される、即ち、第1のセッション中に意図されるように機能するために、第1のアプリケーションによって提供されるサービスに対して必要とされる第1のビットレート範囲が判定され、また、第2のセッションおよび第2のアプリケーションに対して有効とされるための第2のビットレート範囲が判定される、即ち、第2のセッション中に意図されるように機能するために、第2のアプリケーションによって提供されるサービスに対して必要とされる第2のビットレート範囲が判定される。最大ビットレートを示す上限あるいは終端点、およびアプリケーションが使用可能なサービスを提供するために動作できる最小ビットレートを示す下限あるいは終端点によって、ビットレート範囲が指定される、または指定することができる。
このビット範囲区間またはビットレート範囲を指示する方法の1つが、図6に示される。この例では、セッションネゴ−シエィション手順において有効なビットレート範囲を伝達するために、SDPが使用される。これは、セッションビットレートに対する既存の上限bmaxに加えて、また、セッションビットレートの下限bminを導入することによって実行される。この例では、SDP anser(アンサー)610のbmaxによって示される、受信機の最大ビットレートより速いSDP offer(オファー)600のbmaxによって指される最大ビットレートを、提供者、即ち、送信機がサポートするが、両者は、SDP offer(オファー)600およびSDP anser(アンサー)610のbminによって示される48kbpsを、このセッションにおけるビデオに対する下限として特定することを示している。このセッションは、ビデオに対する60kbpsの最大ビットレートあるいは上限、および48kbpsの最小ビットレートあるいは下限で動作するであろう。
その他の手段を、ビットレート範囲の情報を伝達するために使用することもできる。1つの可能な代替手段は、アプリケーションの設定において指定されるビットレート範囲、またはアプリケーションにおいてハード符号化されるビットレート範囲を有することができる。
サービス品質(QoS:quality of service)メカニズムがトラフィックに対して利用可能な環境では、ビットレート範囲の下限および上限は特定QoSの保証に関係し得る。特定QoS方式は、ネットワークへの入場に影響を与え、また、おそらくはセッション中のネットワークリソース予約にも影響を与える。3GPPネットワークでは、下限および上限はそれぞれQoS属性保証ビットレート(QBR:guaranteed bit−rate)および最大ビットレート(MBR:maximum bit−rate)に関係し得る。しかしながら、これは必要とされるものではなく、また、下限がGBRより低いことがあり得る場合が存在する可能性もある。
図7及び図8に示されるように、これらの図では、アプリケーションの受信機700および送信機800の部分が示され、第1のアプリケーションは少なくとも1つの第1のメディアエンコーダ830および/または少なくとも1つの第1のメディアデコーダ730を含んでいる。同様に、第2のアプリケーションは、少なくとも1つの第2のメディアエンコーダ830および/または少なくとも1つの第2のメディアデコーダ730を含んでいる。サーバに常駐するアプリケーションは、メディアエンコーダを有していても良いが、このようなアプリケーションのメディアデコーダは、典型的には、送信機として動作しない。
第1のアプリケーションは、更に、第1のレート適応制御ユニット870を含み、これは、少なくとも1つの第1のメディアエンコーダ830に接続され、また、少なくとも1つの第1のメディアエンコーダ830のレート、例えば、ビットレートを制御するように動作する。同様に、第2のアプリケーションは、更に、第2のレート適応制御ユニット870を含み、これは、少なくとも1つの第2のメディアエンコーダ830に接続され、また、少なくとも1つの第2のメディアエンコーダ830のレート、例えば、ビットレートを制御するように動作する。これによって、第1のレート適応制御ユニット870は、更に、第1のセッションのレート、例えば、ビットレートを制御するように動作し、また、第2のレート適応制御ユニット870は、第2のセッションのレート、例えば、ビットレートを制御するように動作する。これは、パケットのメディアフローが、少なくとも1つのメディアエンコーダ830から出力されるレートによって、セッションのレート、即ち、ビットレートが判定されるからである。
第1のレート適応制御ユニット870は、第1のセッションにおいてまたは少なくとも1つの第1のメディアエンコーダ830によって、現在使用される第1の現行ビットレートを、第1のビットレート範囲と比較して、第1のビットレート範囲の限界あるいは終端点への第1の距離、即ち、第1のビットレート範囲の上限へのまたは下限への第1の距離を判定するように構成され、また、第2のレート適応制御ユニット870は、第2のセッションにおいてまたは少なくとも1つの第2のメディアエンコーダ830によって、現在使用される第2の現行ビットレートを第2のビットレート範囲と比較して、第2のビットレート範囲の限界あるいは終端点への第2の距離、即ち、第2のビットレート範囲の上限へのまたは下限への第2の距離を判定するように構成されている。第1のおよび第2のレート適応制御ユニット870は、第1の現行ビットレートおよび第2の現行ビットレートを第1の距離および第2の距離に応じて異ならせて適応させるように、即ち、それぞれの距離の長さに依存する量によってそれぞれのビットレートを適応させるように構成されている。共有リソース560および/または共有送信チャネル550の輻輳を緩和または削減するために、レート適応が実行されても良い。
第1のおよび第2のレート適応制御ユニット870は、レート適応制御を実行し、また、それぞれ少なくとも1つの第1のおよび少なくとも1つの第2のメディアエンコーダ830にレート制御コマンド880を発行するために、レート適応リクエストメッセージ480によって起動される、あるいは起動されても良い。例えば、受信機700によって、即ち、それぞれ少なくとも1つの第1のおよび少なくとも1つの第2のメディアエンコーダ830によって符号化されているメディアを受信するアプリケーションによって、レート適応リクエストメッセージは送信されても良い。それぞれのセッションにおける伝送に対して使用するために、例えば、現行ビットレートに対する相対変化または差分として表現されるまたは新規のビットレートまたは適応されたビットレートとして表現される、リクエストされたまたは提案されたレートあるいはビットレート適応を、レート適応リクエストメッセージ480がさらに指定することもできる。ビットレート適応量は、受信機700によって推定することで、現行受信ビットレートがそれぞれのセッションに対して有効なビットレート範囲の下限に比較的近い場合より、現行受信ビットレートがビットレート範囲の上限に比較的近い場合には、現行受信ビットレートが比較的多く引き下げられることになる。
レート制御メカニズムは、メディアタイプに対する有効ビットレート範囲の知識並びに送信ビットレートの現行値の知識を利用する。このメカニズムを、図4および図7乃至図9を参照してより詳細に説明する。図7および図8は、レート制御メカニズムが実装されるアプリケーションの送信機−受信機の対のいくつかの部分を示している。レート適応制御ユニット870およびレート適応制御ユニット970、ビットレートリクエスト推定手段770、レートリクエスト手段790、レートリクエスト受信手段850、検出手段750、ビットレート範囲判定手段720およびビットレート範囲判定手段820、ビットレート判定手段740およびビットレート範囲判定手段840、パケット損失率(PLR:Packet Loss Rate)判定手段905、ジッタ判定手段915、アプリケーション設定判定手段920およびネットワークフィードバック(NF:Network Feedback)判定手段940のようなこれらの部分の少なくともいくつかは、例えば、情報を読み出すことができるメモリ群および/または情報の処理を実行し、レート適応において使用することができる結果を生成するプロセッサの形式で実装することができる。
図7は、セッションにおいて共有リソース400を介して送信機800によって送信されるパケット交換符号化メディア710を受信することによってサービスを提供するように構成されている受信機700のブロック概要図を示している。受信機700はビットレート範囲判定手段720を含んでいて、これは、サービスが意図するように動作しようとするために、例えば、サービスが十分なメディア品質を提供することにおいて、符号化メディアの送信に適用されるビットレートが収まらなければならない、有効セッションビットレート範囲を判定するためのものである。有効セッションビットレート範囲は、上限あるいは終端点および下限あるいは終端点によって指定することができる。さらに、受信機700は、符号化メディアを現行受信ビットレートで復号化して、復号化メディア745、例えば、オーディオまたはビデオを出力するための少なくとも1つのメディアデコーダ730と、共有リソースから輻輳通知メッセージを検出するための検出手段750と、及び現行受信ビットレートを判定するためのビットレート判定手段740を含んでいる。例えば、IPフローを監視し、現行受信ビットレートの平均値を推定することによって、破線矢印755で示されるようにメディアデコーダ730に入力される符号化メディアのIPフロー710から、現行受信ビットレートを判定することができる。受信機700が存在しているクライアントで利用可能なその他の手段から現行受信ビットレートを判定することもできる。有効セッションビットレート範囲、現行受信ビットレートおよび輻輳通知メッセージに関する情報は、ビットレートリクエスト推定手段770への入力760に供給される。このビットレートリクエスト推定手段770は、現行受信ビットレートを有効セッションビットレート範囲と比較して、有効セッションビットレート範囲の限界への距離、即ち、上限へのまたは下限への距離を判定することによって、ビットレート適応量を推定し、また、距離に応じて様々なビットレート適応量を推定する。ビットレート適応量は距離に依存するので、ビットレート適応量は距離が短ければ比較的大きく、距離長ければ比較的小さくなる。ビットレート適応量の推定は、輻輳通知メッセージに応じて行うことができるが、その他のメッセージまたは状態により起動することもできる。相対変化または現行受信ビットレートに対する差分として、またはリクエスト送信ビットレートとして表現することができる推定ビットレート適応量は、次に、レートリクエスト手段790への回線780に出力される。第1の実施形態で、レート適応リクエスト480を送信機800に送信することによって、送信レートリクエスト手段790は、次に、符号化メディアのその現行送信ビットレートを適応させることを送信機800にリクエストする。レート適応リクエスト480は、符号化メディア490、810の新規送信ビットレート、即ち、適応化ビットレートを判定するために送信機800によって入力として使用される推定ビットレート適応量を含むことができる。
しかしながら、第2の実施形態では、レート適応リクエスト480に含まれる推定ビットレート適応量によって指定される、現行送信ビットレートを調整するための指令または命令として、レート適応リクエスト480は、送信機800によって解釈されても良い。
さらに別の、第3の実施形態では、受信機700によって送信されるレート適応リクエスト480は、推定ビットレート適応量を含んでいない。この第3の実施形態は、送信機800がビットレート適応量を推定するためのビットレート推定手段を含むことを必要とする。また、受信機700がビットレート推定手段770を含み、ビットレート適応量を推定することは第3の実施形態では可能であるが、必須ではない。
図8は、セッションにおいて共有リソース400を介して受信機700にパケット交換符号化メディア810を送信することによって、サービスを提供するように構成されている送信機800のブロック図を示している。送信機800は、サービスが意図するように動作しようとするために、例えば、サービスが十分なメディア品質を提供することにおいて、符号化メディア810の送信に対して適用されるビットレートに収まらなければならない、有効セッションビットレート範囲を判定するためのビットレート範囲判定手段820、およびメディアエンコーダに入力されるメディア835、例えば、キャプチャされるオーディオまたはビデオを受信し、そのメディアを現行送信ビットレートで符号化するための少なくとも1つのメディアエンコーダ830を含んでいる。さらに、送信機800は、受信機700から、符号化メディアの現行送信ビットレートを適応させるためのリクエストを受信するレートリクエスト受信手段850、および現行送信ビットレートを判定するためのビットレート判定手段840を含んでいる。現行送信ビットレートは、メディアエンコーダ830における設定から、または破線矢印855によって示されるように、メディアエンコーダ830から出力される符号化メディア810のIPフローから判定することができるが、送信機800が存在するクライアントで利用可能なその他の手段からも判定することができる。有効セッションビットレート範囲、現行送信ビットレートおよび受信機からのリクエスト480に関する情報は、レート適応制御ユニット870への入力860に提供される。リクエスト480は、受信機700によって作成される推定ビットレート適応量をさらに含むことができ、推定ビットレート適応量は、符号化メディア810の新規送信ビットレート、即ち、適応化ビットレートを判定するために送信機800による入力として使用される。レート適応制御ユニット870は、入力860に提供される情報に基づき作成されるレート適応量を判定し、有効セッションビットレート範囲内の適応化ビットレートに現行送信ビットレートを変更することを、メディアエンコーダ830に指令するレート制御コマンドを出力880に出力する。メディアエンコーダ830は、次に、その送信あるいは符号化メディア810の出力を、現行送信ビットレートから適応化ビットレートに変更する。レート適応制御ユニット870は、作成すべきレート適応量を判定し、および/または受信機700からのリクエスト480に応じてレート制御コマンドをメディアエンコーダに出力することができるが、レート制御コマンドの出力は、その他のメッセージまたは状態によって起動することもできる。
再度、本発明の第3の実施形態を参照すると、受信機700によって送信されるレート適応リクエスト480にこのような情報は含まれないので、この実施形態では、ビットレート適応量を推定するために送信機800に、ビットレート推定手段770が必要とされる。ビットレート推定手段は、この場合、好ましくは、送信機800のレート適応制御ユニット870に含めることができる。
現行の最適送信ビットレート、即ち、適応化ビットレートを判定する場合、メディアコーデック、即ち、メディアエンコーダ−デコーダ対に対するレート適応メカニズムは、いくつかの異なる測定結果レポートまたはセッション情報パラメータを考慮することができる。この構成は、本発明の第4の実施形態に従う送信機900を示す図9で示される。この実施形態における送信機900の全体的機能は、図8を参照して説明される第1の実施形態における送信機800の全体的機能と同一である。説明が図8の説明と同一である構成要素については、参照番号は図8の参照番号と同一であり、また、説明を本明細書では繰り返さない。この第4の実施形態における相違は、作成すべきレート適応量を判定する場合に、パケット損失レート(PLR)判定手段905によって判定されるパケット損失レート(PLR)、ジッタ判定手段915によって判定されるジッタ、ネットワークフィードバック(NF)判定手段940によって判定されるネットワークフィードバック(NF)メッセージ、およびアプリケーション設定判定手段920によって判定されるアプリケーション設定のような、様々な情報タイプまたはパラメータを、レート適応制御ユニット970が考慮することができることである。ネットワークフィードバック情報は、サービス品質パラメータにおける変化を考慮することができ、アプリケーション設定情報は移動能力に依存するサービスプリファレンスであっても良い。パケット損失率(PLR)、ジッタ、ネットワークフィードバックメッセージおよびアプリケーション設定に関する情報は、様々な測定結果レポートまたはセッション情報パラメータにより判定されるまたは利用可能にすることができ、また、ビットレート範囲の判定手段820によって判定される有効セッションビットレート範囲、ビットレート判定手段840によって判定される現行送信ビットレート、およびレートリクエスト受信手段850によって受信機700から受信するリクエストであって、推定ビットレート適応量をさらに含むことができるリクエストと共に、上述の情報が、レート適応制御ユニット970への入力860に提供される。レート適応制御ユニット970は、次に、作成すべきレート適応量を判定するために、様々な異なる情報タイプまたはパラメータ、および受信機700からの推定ビットレート適応量を考慮する。このように、より多くの情報を考慮することの結果として、送信機900によって設定される適応化ビットレートに対する受信機700によって推定されるビットレート適応量の影響は、比較的小さくなることが予測できる。
再度、第2の実施形態を参照すると、レート適応リクエストに含まれる推定ビットレート適応量によって指定される現行送信ビットレートを調整するための指令または命令として、この実施形態では、レート適応リクエストを送信機によって解釈することができる。この実施形態の変形では、作成すべき推定レート適応量を判定する場合に、パケット損失率(PLR)、ジッタ、ネットワーク・フィードバック・メッセージおよびアプリケーション設定のような、様々な情報タイプまたはパラメータを考慮するために、ビットレートリクエスト推定手段770を一般化することができる。
まとめると、レート適応制御メカニズムに関する4つの実施形態では、以下の点について検討している:
1.第1の実施形態:受信機700は、現行受信ビットレート740および有効セッションビットレート範囲720に基づいて、ビットレート適応量を推定し、そして、その推定ビットレート適応量を含めることができるレート適応リクエスト480を送信機800に送信する。送信機は、受信機への送信のための新規の適応化ビットレートを判定する。受信機からのレート適応リクエストに推定ビットレート適応量が含められる場合のバージョンに対しては、送信機は、受信機によってリクエストされるビットレート適応量に従うかどうかを選択することができる。
2.第2の実施形態:受信機700は、少なくとも現行受信ビットレート740および有効セッションビットレート範囲720に基づいて、ビットレート適応量を推定し、そして、実行すべきビットレート適応量を判定する。行うべき推定レート適応を判定する場合、様々な情報タイプまたはパラメータを考慮するために、受信機を一般化することができる。受信機は、ビットレート適応量を指定するレート適応リクエスト480を送信機800に送信する。送信機は、受信機によって指令されるビットレート適応を実行する。
3.第3の実施形態:受信機700は、レート適応リクエスト480を送信機800に送信する。送信機は、現行送信ビットレート840および有効セッションビットレート範囲820に基づいて、ビットレート適応量を推定し、そして、受信機700への送信のための新規の適応化ビットレートを判定する。受信機は、おそらく、送信機に入力を与える以外の目的のために、ビットレート適応量を推定している場合もあるが、ビットレート適応量は、送信機へのレート適応リクエストには含まれない。
4.第4の実施形態:受信機700は、現行受信ビットレート740および有効セッションビットレート範囲720に基づいて受信機700によって実行される推定ビットレート適応に基づいて示唆される推定ビットレート適応量を含むことができるレート適応リクエスト480を送信機900に送信する。送信機は、様々な測定結果レポートまたはセッション情報パラメータにより判定されるまたは利用可能にする、様々な情報タイプまたはパラメータに加えて、現行送信ビットレート840および有効セッションビットレート範囲820に基づいて、ビットレート適応量を推定する。示唆される推定ビットレート適応量がレート適応リクエスト480に含められる場合、実行すべきビットレート適応量を判定する場合に、示唆される推定ビットレート適応量を入力として使用するか、または示唆される推定ビットレート適応量を、情報の一部、例えば、送信機900によって考慮される現行送信ビットレート840および有効なセッションのビットレート範囲820に置換することができる。
図10は、受信機としておよび送信機として動作することができるアプリケーションを有する例示クライアントにおいて動作するレート制御アルゴリズムの一例のフローチャートを示している。この処理は、ステップ1000のセッションのセットアップにおいて開始する。まず、ステップ1010において、最大セッションビットレートbmaxおよび最小セッションビットレートbminを判定するために、セッション帯域幅パラメータがネゴシエートされる。次いで、ステップ1020において、現行送信ビットレートbcurrが、bmaxに設定されるまたはbmaxより小さな値に設定される。その後、ステップ1030において、現行受信ビットレートbrecvが、bmaxに設定されるまたはbmaxより小さな値に設定される。データ、例えば、符号化メディアが、この場合、ステップ1040において、現行送信ビットレートbcurrで送信される。ステップ1050で、アルゴリズムは、輻輳通知メッセージの受信をチェックする。このようなメッセージを受信していない場合、アルゴリズムは、ステップ1090に進む。しかしながら、輻輳通知メッセージを受信していると判定される場合、ビットレートリクエスト値、即ち、ビットレート適応値が、ステップ1060で推定される。次いで、ステップ1070で、レートリクエスト、即ち、レート適応リクエストが、別のクライアントの送信機に送信される。レート適応リクエストは、ビットレート適応値を指定するまたは示唆することができる。この例では、ビットレート適応値は、送信ビットレートリクエストbreqsendとして表わされる。次いで、ステップ1080で、別のクライアントの送信機が送信ビットレートを適応させていることを、例えば、受信ビットレートを分析することによって確認される場合、現行受信ビットレートbrecvがbreqsendに設定される。この例では、別のクライアントの送信機は、例示クライアントの受信機によるリクエストに従って送信ビットレートを適応させる。処理は、次いで、ステップ1090に進み、ここでは、アルゴリズムが、レートリクエスト、即ち、レート適応リクエストを、別のクライアントの受信機から受信しているかをチェックする。そのようなリクエストを受信していない場合、処理は、ステップ1098に進む。しかしながら、レートリクエスト、即ち、レート適応リクエストを受信していると判定される場合、ステップ1094で、この例では、別のクライアントの受信機からのレートリクエストにおいて受信している受信ビットレートリクエストbreqrecvに、現行送信ビットレートbcurrが設定されるまたは適応させる。処理は、次いでステップ1098で、継続し、そこで、セッションを終了するかに関してチェックを行う。終了でない場合、処理は、ステップ1040において、現行送信ビットレートbcurrでデータの送信を継続する。一方、セッションを終了する場合、処理は、ステップ1099で停止する。
図11は、図10に示される処理のステップ1060で行うビットレート推定部のフローチャートをより詳細に示している。処理は、ステップ1100で開始する。ステップ1110で、ECNメッセージとも呼ばれる輻輳通知メッセージが、例えば、共有リソースから受信される。このメッセージは、送信パケットのIPヘッダにECNビットを設定することによって伝達される。次いで、ステップ1120で、現行受信ビットレートbrecvが、セッション上限あるいは最大セッションビットレートbmax、およびセッション下限あるいは最小セッションビットレートbminと比較される。次いで、ステップ1130で、現行受信ビットレートbrecvがセッション下限あるいは最小セッションビットレートbminより速いと判定される場合、ステップ1140で、新規リクエスト受信ビットレート、即ち、送信ビットレートリクエストbreqsendとして表わされるビットレート適応値が計算される。処理は、次いで、ステップ1150で停止する。一方、ステップ1130で、現行受信ビットレートbrecvが既にセッション下限あるいは最小セッションビットレートbminにあると判定される場合、処理はステップ1150で停止し、さらなるレート適応を実行されない。
図12は共有リソース1220であるECNの可能なネットワークノードを介して通信するユーザA1200およびユーザB1210のセッションフロー図を示している。最初のステップ1225で、セッション上限あるいは最大セッションビットレートbmaxキロビット/毎秒(kbps:kilobits per second)およびセッション下限あるいは最小セッションビットレートbmin kbpsによって指定されるセッションビットレート範囲を判定するために、例えば、SIP/SDPによりセッションネゴシエーション手順において、ユーザAとユーザB間で信号メッセージが交換される。次いで、ステップ1230で、両方向、即ち、ユーザAからユーザBへおよびユーザBからユーザAへの送信に対する最大セッションビットレートbmaxに設定される現行送信ビットレートbcurrを使用して、全二重メディアフローが交換される。次のステップ1240で、送信パケットのIPヘッダに、ECNビットを設定することによって、共有リソース1220は、ECNメッセージをユーザB1210に送信する。ステップ1250で、ユーザBに対する送信用の送信ビットレートを下げるために、リクエスト、即ち、レート適応リクエストをユーザAに送信することによって、ユーザBは、ECNメッセージに応答する。ユーザAからユーザBへの送信に対する送信ビットレートを適応させることによって、ステップ1260で、ユーザBからユーザAへの最大セッションビットレートbmax内の現行送信ビットレートbcurrで、およびユーザAからユーザBへのセッション下限あるいは最小セッションビットレートbminとセッション上限あるいは最大セッションビットレートbmaxとの間にある現行送信ビットレートbcurrで、全二重メディアフローがユーザAとユーザB間で交換することにより、ユーザAはこの場合応答する。次のステップ1270で、送信パケットのIPヘッダにECNビットを設定することによって、共有リソース1220は、ECNメッセージをユーザA1200に送信する。ステップ1280で、ユーザAへの送信に対する、ユーザBの送信ビットレートを下げるリクエスト、即ち、レート適応リクエストをユーザBに送信することによって、ユーザAはECNメッセージに応答する。ユーザBは、次いで、ユーザBからユーザAへの送信に対する送信ビットレートを適応させることによって応答し、そうすることで、ステップ1290で、両方向、即ち、ユーザAからユーザBへおよびユーザBからユーザAへの送信に対する、セッション下限あるいは最小セッションビットレートbminとセッション上限あるいは最大セッションビットレートbmaxとの間にある現行送信ビットレートbcurrを使用して、全二重メディアフローが交換される。最後に、ステップ1295で、例えば、SIPプロトコルを使用して、セッションを終了するために、信号メッセージがユーザAとユーザB間で交換される。この例で、ユーザAおよびユーザBは、そのそれぞれのユーザ機器に同一のレート適応アルゴリズムを有し、このことは、AからBへの方向で輻輳が生じる場合に、ビットレート適応量がBからAへの方向で輻輳が生じる場合と同じであることであることを意味する。ユーザAのUEにおけるアプリケーション設定またはUEの能力が、ユーザBのUEにおけるアプリケーション設定またはUEの能力と異なる場合、これは必要とされない。
メディアエンコーダのビットレートを制御するために並びにセッションレベルのメディアフローのビットレートを制御するために、レート制御メカニズムを適用することができる。2つ以上のメディアタイプ、例えば、オーディオおよびビデオを使用するいくつかのアプリケーションでは、異なるメディアタイプのメディアフローが、セッションにおいて送信機から受信機へ送信される、1つのセッション・メディア・フローまたはIP伝送フローに多重化または結合することができる。このようなアプリケーションでは、それぞれ異なるタイプのメディアエンコーダから出力される符号化メディアフローを入力として受信する、例えば、マルチプレクサから、またはマルチプレクサを介して送信するために出力されるセッション・メディア・フローのビットレートを制御するように、レート適応制御ユニットを。セッションレベルに適用するように構成することができる。同様に、構成上、異なるメディアタイプのメディアフローを含むセッション・メディア用のビットレート適応量を推定するように、ビットレート推定手段を構成することができる。
以下の例は、それぞれが2つの異なるメディアタイプのメディアを使用する少なくとも2つのアプリケーションに対する、セッションレベルにおけるメディアフローのビットレートの制御を示している。しかしながら、本方法および本装置は、3つ以上の異なるメディアタイプのメディアを使用するアプリケーションにも適応する。この例では、アプリケーションを動作させる複数のパーティに対する複数のセッションが共有リソースを介してセットアップすることができる、パケット交換通信システムにおける通信のために、第1のアプリケーションに対する少なくとも第1のセッションおよび第2のアプリケーションに対する第2のセッションをセットアップしている。第1のメディアエンコーダからの第1のメディアタイプ、例えば、オーディオの第1の符号化メディアフロー、および第2のメディアエンコーダからの第2のメディアタイプ、例えば、ビデオの第2の符号化メディアフローが、第1のセッションにおいて第1の送信機から第1の受信機に送信される1つの第1のセッション・メディア・フローに第1のマルチプレクサによって多重化される。さらに、第3のメディアエンコーダからの第3のメディアタイプ、例えば、音声の第3の符号化メディアフローおよび第4のメディアエンコーダからの第4のメディアタイプ、例えば、データの第4の符号化メディアフローが、第2のセッションにおいて第2の送信機から第2の受信機に送信される1つの第2のセッション・メディア・フローに第2のマルチプレクサによって多重化される。第1のメディアエンコーダおよび第2のメディアエンコーダ並びに第1のマルチプレクサは第1のアプリケーションに含まれる、または含まれることができ、第3のメディアエンコーダおよび第4のメディアエンコーダ並びに第2のマルチプレクサは第2のアプリケーションに含まれる、または含まれることができる。第1のアプリケーションは、更に、第1のレート適応制御ユニットを含んでいて、これは、第1のメディアエンコーダおよび第2のメディアエンコーダに並びに第1のマルチプレクサに接続され、また、第1のセッション・メディア・フローのレート、例えば、ビットレートの制御を行う。同様に、第2のアプリケーションは、更に、第2のレート適応制御ユニットを含み、これは、第3のメディアエンコーダおよび第4のメディアエンコーダに接続され、また、第2のセッション・メディア・フローのレート、例えば、ビットレートの制御を行う。
第1のビットレート範囲は第1のセッションに対して有効となるように判定され、第2のビットレート範囲は第2のセッションに有効となるように判定される。第1のビットレート範囲の限界あるいは終端点、即ち、第1のビットレート範囲の上限へまたは下限への第1の距離を判定するために、第1のレート適応制御ユニットは、第1のセッションで現在使用されている第1の現行ビットレートを第1のビットレート範囲と比較するように構成され、また、第2のビットレート範囲の限界あるいは終端点、即ち、第2のビットレート範囲の上限へまたは下限への第2の距離を判定するために、第2のレート適応制御ユニットは、第2のセッションで現在使用されている第2の現行ビットレートを第2のビットレート範囲と比較するように構成されている。第1の距離および第2の距離に応じて異なる第1の現行ビットレートおよび第2の現行ビットレートを適応させるように、即ち、それぞれの距離の長さに応じる量によってそれぞれのビットレートを適応させるように、第1のレート適応制御ユニットおよび第2のレート適応制御ユニットが構成される。
上述のように、輻輳通知メッセージを受信する場合に取る処置は、輻輳通知メッセージの現行送信ビットレートとの関係付けに基づいている。輻輳通知の重み付け、即ち、輻輳通知に対する応答として送信機から必要とされるビットレート適応量は、現行ビットレートとセッションに対して有効なビットレート範囲間の関係を調査することによって行われる。図13は、現行ビットレートとセッションビットレート範囲に基づいて、ECNによって起動される適応動作の重み付けの例を示している。この例では、現行受信ビットレートがbmaxに等しい場合、重み付けは40%のビットレートの引下をもたらすであろうし、現行受信ビットレートをbminに引き下げる場合、もたらす引下は零であろう。
ビットレート引下の推定は、いくつかの異なる方法で行うことができる。ビットレート範囲の実値(即ち、幅)に応じて、異なる重み付けが適するであろう。指数重み付け公式の例を、指数重み付け式を示す式1で示される。
現行受信ビットレートがbmaxに等しい場合、この重み付けは50%のビットレートの引下をもたらすであろうし、セッションが既にbminにある場合、もたらす引下は零であろう。
図14は、図5に示されるシステムのようなLTE配備における、ECNビットを設定することができる、共有リソースのような、即ち、共有伝送チャネルを提供する拡張ノードB(eNB)の負荷レベルを示している。この例では、bcurr=bmaxで動作する場合、重み付け方式は50%の引下をもたらし、bcurr=0.5*bmaxでの動作が使用される場合は10%の引下をもたらす。以下の表に示されるイベントが発生する。
適応動作を判定する場合に現行ビットレートを考慮することによって、クライアントの現行ビットレートがセッションビットレート範囲の上限に近い場合、クライアントはネットワークの輻輳状態を緩和するための比較的大きな責任を担うことになる。このように、ネットワークの輻輳を緩和するための比較的大きな責任を既に担っているクライアンに負担を負わせることなく、クライアントは、公平にクライアント自体間で適応動作を分散させることになる。さらに、輻輳に遭遇しているネットワークノード、例えば、eNBあるいはルータにおけるユーザ追跡およびサービス認識の要件を除去することは、クライアントに機能を分散する利益をも有する。この方式は、様々な加入者プロパティ、例えば、「エコノミー加入者」および「ゴールド加入者」に対処するために拡張することができる。例えば、「エコノミー加入者」、例えば、サービスに対する支払が比較的少ない加入者からよりも、「ゴールド加入者」、例えば、サービスに対する支払が比較的多い加入者から、より少ないビットレート適応量を要求するために拡張することができる。また、より絶対的な重み付け、即ち、絶対ビットレート量で表されるビットレート適応量にも対処することができ、またはセッションのビットレート範囲に対する相対値のみならず現行ビットレートの絶対値に基づき、現行ビットレートが特定ビットレート値を上回る場合の特定ビットレート値に対するビットレート適応量で表わされるビットレート適応量にも対処することができる。絶対的な重み付けおよび相対的重み付けの組み合わせもまた考えられ、例えば、現行ビットレートが特定ビットレート値を上回る場合、絶対ビットレート値に常に引き下げ、次いで、現行ビットレートをビットレート範囲の限界に関係づける量だけ引き下げる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態の1つの利点は、実施形態が輻輳に遭遇しているネットワークノードにおいて輻輳を緩和するために、クライアント間の不公平な責任の問題を解決することである。この機能がなければ、ネットワークの輻輳に既に適応しているユーザ並びに帯域幅の消費を削減していない新規ユーザが共に等しくその送信ビットレートを引き下げることが要求されることになる。輻輳緩和動作を取っていない新規に確立されるセッションの場合では、従前の輻輳通知メッセージにより、そのビットレートを既に引き下げているクライアントと比較して、ユーザは、遙かに少ないメディア品質の削減を被ることになる。
一方、この機能により、ユーザが、セッションビットレートの上限に近いほど、輻輳を緩和するための発展的な動作の一般的な方法により、より公平に責任が分担される。
共有リソースを介して送信されるパケット交換メディアストリームの受信機に対して、共有リソースによって発行される輻輳通知メッセージに対する応答として、本発明のレート適応メカニズムを説明しているが、リアルタイム伝送要件に従うソースデータあるいはメディアがパケット交換ネットワークを介して送信機から受信機へ伝送される状況、また、ソースデータまたはメディアの受信機が、ソースデータあるいはメディアの送信機からの送信レートの適応をリクエストする必要がある状況等のその他の状況においても、本発明のレート適応メカニズムは等しく適用可能である。例えば、別のレイヤの輻輳通知メッセージによって、または共有リソースから受信される輻輳通知メッセージとは別のメッセージによって、レート適応メカニズムを呼び出すことができる。1つのこのようなメッセージは「輻輳緩和」メッセージであり得り、この場合では、均衡のとれた方法で送信レートを引き上げるために、レート適応メカニズムを使用することができる。例えば、ビットレートの最大の引下を経験しているパーティが比較的少ないビットレートの引下を行っているパーティより、より大きな引上を得るように、これを行うことができる。このことは、現行送信ビットレートがビットレート範囲の上限に近い場合より、現行送信ビットレートがビットレート範囲の下限に近い場合に、現行ビットレートあるいは現行送信ビットレートは比較的多く引き上がるであろうということを意味している。さらに、現行受信ビットレートがビットレート範囲の上限に近い場合より、現行受信ビットレートがビットレート範囲の下限に近い場合に、現行受信ビットレートは比較的多く引き上がるように、ビットレート適応量の推定が行われることになる。
例えば、別のノードがECNビットを設定することを意味する、ネットワーク状態に関する良い知識を有する別のネットワークリソースからも、このメッセージを受信することができる。

Claims (26)

  1. 共有リソースを介して複数のセッションがセットアップされるパケット交換通信システムにおける、送信機と受信機との間でのセッションのビットレートを制御する方法であって、
    前記セッションに対して有効なビットレート範囲であって、上限及び下限を有するビットレート範囲を判定するステップと、
    前記受信機からレート適応リクエストメッセージを受信するステップと、
    前記セッションの現行ビットレートと前記ビットレート範囲とを比較するステップと、
    前記現行ビットレートが前記ビットレート範囲の前記上限に近い場合、前記現行ビットレートが前記ビットレート範囲の前記下限に近い場合に比べて、前記現行ビットレートがより引き下げられるように、また、前記現行ビットレートが前記ビットレート範囲の前記下限に近い場合、前記現行ビットレートが前記ビットレート範囲の前記上限に近い場合に比べて、前記現行ビットレートがより引き上げられるように、前記現行ビットレートを適応させるステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記受信機は、ネットワークリソースからのメッセージの受信に応じて、前記レート適応リクエストメッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ネットワークリソースからの前記メッセージは、輻輳通知メッセージである
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記ネットワークリースは、前記共有リソースである
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記ビットレートを判定するステップは、更に、前記セッションに対するセットアップ処理において前記ビットレート範囲を信号通知することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記セッションにおける通信のために、明示的な輻輳通知付きユーザ・データグラム・プロトコルが使用される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記ビットレート範囲に対する前記上限及び前記下限は、前記セッションに対して許容される特定のサービス品質に関連している
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記現行ビットレートを適応させるステップは、更に、加入者プロパティに依存する量によって前記現行ビットレートを適応させることを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記現行ビットレートを適応させるステップは、更に、前記現行ビットレートを絶対量まで適応させる、あるいは前記現行ビットレートが特定ビットレート値を上回る場合には前記現行ビットレートを前記特定ビットレート値に適応させることを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 共有リソースを介するセッションにおいて送信機によって送信されるパケット交換符号化メディアを受信する受信機であって、
    前記セッションに対して有効なビットレート範囲であって、上限及び下限を有するビットレート範囲を判定するためのビットレート判定手段と、
    前記現行受信ビットレートと前記ビットレート範囲とを比較して、前記現行受信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記上限に近い場合、前記現行受信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記下限に近い場合に比べて、前記現行受信ビットレートがより引き下げられるように、また、前記現行受信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記下限に近い場合、前記現行受信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記上限に近い場合に比べて、前記現行受信ビットレートがより引き上げられるように、ビットレート適応量を推定することによって、前記ビットレート適応量を推定するビットレートリクエスト推定手段と、
    前記セッションにおける現行送信ビットレートに適応させることを、前記送信機にリクエストするレートリクエスト手段と
    を備えることを特徴とする受信機。
  11. 前記ビットレートリクエスト推定手段は、前記ビットレート適応量を推定するために、パケット損失レート、ジッタ、ネットワークフィードバックメッセージ及びアプリケーション設定の内の少なくとも1つの情報タイプを考慮するように構成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信機。
  12. 前記受信機は、
    ネットワークリソースからメッセージを検出するための検出手段を更に備え、
    前記ビットレートリクエスト推定手段は、前記ネットワークリソースからの前記メッセージの検出時に、前記ビットレート適応量を推定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信機。
  13. 前記ネットワークリソースからの前記メッセージは、輻輳通知メッセージである
    ことを特徴とする請求項12に記載の受信機。
  14. 前記ネットワークリースは、前記共有リソースである
    ことを特徴とする請求項12に記載の受信機。
  15. 前記レートリクエスト手段は、前記セッションにおける現行送信ビットレートに適応させることを前記送信機にリクエストする場合に、前記ビットレート適応量を含めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信機。
  16. 前記セッションで受信される前記パケット交換符号化メディアを復号するための少なくとも1つのメディアデコーダを更に備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信機。
  17. 共有リソースを介するセッションにおいて、パケット交換符号化メディアを受信機に送信する送信機であって、
    前記セッションに対して有効なビットレート範囲であって、上限及び下限を有するビットレート範囲を判定するためのビットレート判定手段と、
    前記セッションの現行送信ビットレートに適応させるためのリクエストを、前記受信機から受信するためのレートリクエスト受信手段と、
    前記受信機からのリクエストに応じて、前記現行送信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記上限に近い場合、前記現行送信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記下限に近い場合に比べて、前記現行送信ビットレートがより引き下げられるように、また、前記現行送信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記下限に近い場合、前記現行送信ビットレートが前記ビットレート範囲の前記上限に近い場合に比べて、前記現行送信ビットレートがより引き上げられるように、前記セッションの前記現行送信ビットレートのレート適応を制御するためのレート適応制御ユニットと
    を備えることを特徴とする送信機。
  18. ネットワークリソースからのメッセージの受信に応じて、前記現行送信ビットレートに適応させるためのリクエストは前記受信機によって送信される
    ことを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  19. 前記ネットワークリソースからの前記メッセージは、輻輳通知メッセージである
    ことを特徴とする請求項18に記載の送信機。
  20. 前記ネットワークリースは、前記共有リソースである
    ことを特徴とする請求項18に記載の送信機。
  21. 前記レート適応制御ユニットは、前記現行送信ビットレートと前記ビットレート範囲とを比較することによって、前記セッションの前記現行送信ビットレートの前記レート適応を判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  22. 推定ビットレート適応量が、前記現行送信ビットレートに適応させるために、前記受信機の前記リクエストに含められ、
    前記レート適応制御ユニットは、前記セッションの前記現行送信ビットレートのレート適応量を判定するための入力として、前記推定ビットレート適応量を使用するように構成されている
    ことを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  23. 前記レート適応制御ユニットは、前記現行送信ビットレートのレート適応量を推定するために、パケット損失レート、ジッタ、ネットワークフィードバックメッセージ及びアプリケーション設定の内の少なくとも1つの情報タイプを考慮するように構成されている
    ことを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  24. 前記セッションで送信される前記パケット交換符号化メディアを出力するための少なくとも1つのメディアエンコーダを更に備える
    ことを特徴とする請求項17に記載の送信機。
  25. 少なくとも第1のセッションと第2のセッションとのビットレートを制御するためのパケット交換通信システムであって、
    前記第1のセッションにおいて共有リソースを介して、第1の受信機と通信するために動作可能な少なくとも1つの第1の送信機と、
    前記第2のセッションにおいて前記共有リソースを介して、第2の受信機と通信するために動作可能な少なくとも1つの第2の送信機と、
    前記第1のセッションに対して有効な第1のビットレート範囲であって、上限及び下限を有する第1のビットレート範囲を判定する第1のビットレート範囲判定手段と、
    前記第2のセッションに対して有効な第2のビットレート範囲であって、上限及び下限を有する第2のビットレート範囲を判定する第2のビットレート範囲判定手段と、
    第1の現行ビットレートが前記第1のビットレート範囲の前記上限に近い場合、前記第1の現行ビットレートが前記第1のビットレート範囲の前記下限に近い場合に比べて、前記第1の現行ビットレートがより引き下げられるように、また、前記第1の現行ビットレートが前記第1のビットレート範囲の前記下限に近い場合、前記第1の現行ビットレートが前記第1のビットレート範囲の前記上限に近い場合に比べて、前記第1の現行ビットレートがより引き上げられるように、前記第1のセッションの前記第1の現行ビットレートのレート適応を制御するための第1のレート適応制御ユニットと、
    第2の現行ビットレートが前記第2のビットレート範囲の前記上限に近い場合、前記第2の現行ビットレートが前記第2のビットレート範囲の前記下限に近い場合に比べて、前記第2の現行ビットレートがより引き下げられるように、また、前記第2の現行ビットレートが前記第2のビットレート範囲の前記下限に近い場合、前記第2の現行ビットレートが前記第2のビットレート範囲の前記上限に近い場合に比べて、前記第2の現行ビットレートがより引き上げられるように、前記第2のセッションの前記第2の現行ビットレートのレート適応を制御するための第2のレート適応制御ユニットと
    を備えることを特徴とするパケット交換通信システム。
  26. 前記第1のレート適応制御ユニットと前記第2のレート適応制御ユニットは、レート適応リクエストメッセージの受信によって起動される
    ことを特徴とする請求項25に記載のパケット交換通信システム。
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