JP5283192B2 - 経路制御プロトコルに基づいて障害リンクをリアルタイムに検出する方法、ノード装置及びプログラム - Google Patents

経路制御プロトコルに基づいて障害リンクをリアルタイムに検出する方法、ノード装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、経路制御プロトコルに基づいて障害リンクをリアルタイムに検出する方法、ノード装置及びプログラムに関する。
インターネットでは、経路制御プロトコルを用いて、ノード装置(例えばルータ)がパケットを適切に中継転送する。代表的な経路制御プロトコルとして、インターネット上で組織ネットワーク間の経路情報を交換する「BGP(Border Gateway Protocol)」がある。BGP対応のノード装置には、インターネットにおける唯一の「AS(Autonomous System)番号」(固有識別番号)が付与される。AS番号は、共通ポリシ及び同一管理運用下にあるノード装置の集合毎に付与される。AS番号は、原則として2バイト(現在は4バイト化)であって、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって管理されている。
図1は、BGPにおけるネットワーク構成図及びテーブルである。
図1によれば、BGPを用いて、AS番号を有するノード装置1が相互に接続されている。各ノード装置は、送信元プレフィックス(送信元ネットワークアドレス)及びAS番号を含む経路更新メッセージ(UPDATE)を、定期的にブロードキャストで送信する。UPDATEメッセージには、以下のパラメータが含まれる。
(1)メッセージ種別
(2)プレフィックス
(3)AS_PATH属性
「メッセージ種別」は、経路更新メッセージのタイプ(通知Announce/削除Withdraw)を表す。
「プレフィックス」は、IPアドレス及びサブネットマスクの組(xxx.xxx.xxx.xxx/xx)であって、送信元ネットワークアドレス(送信元アドレスの範囲)を表す。
「AS_PATH属性」は、プレフィックスからの到達経路のパス(AS番号の列)を表す。
UPDATEメッセージを受信した各ノード装置は、そのUPDATEメッセージのパスに当該ノード装置のAS番号を含めて、そのUPDATEメッセージを中継転送する。
観測ノード装置は、RIB(Routing Information Base)と称されるパス(経路)テーブルを有する。ここで、「パス」とは、管理元ノード装置(送信元)と観測ノード装置との間の経路であって、中継ノード装置を介した接続を意味する。また、「リンク」とは、直接的に接続される隣接ノード装置間の接続を意味する。
パステーブルは、送信元ノード装置の「プレフィックス」と、そのプレフィックスに対応する「AS番号のパス」とを含む。パステーブルは、UPDATEメッセージを定期的に受信することによって更新される。
このような経路制御プロトコルに基づくネットワークについて、障害リンクを検出するために、従来、大量の経路更新メッセージをデータベースに収集した上で、観測時刻が近い経路更新メッセージをクラスタリング(例えばデンドログラム)する技術がある(例えば非特許文献1参照)。この技術によれば、障害発生前及び発生後の複数の経路更新メッセージについて、プレフィックス毎のASパスの変化状態から、障害箇所を推定することができる。
また、経路更新メッセージに含まれるプレフィックス毎のASパスから、各ノード装置間のリンクを抽出し、リンク毎に使用プレフィックス数を時系列に計算する技術もある(例えば非特許文献2又は3参照)。この技術によれば、リンク毎に、評価時間Tに受信したプレフィックスの数(UPDATEメッセージの数)を記録する。プレフィックス数が減少又は0になったリンクは、障害箇所として推定される。
尚、リンクの障害を検出する技術ではないが、所望のパスを導出することができる技術もある(例えば非特許文献4参照)。
A FeldMann, O. Maennel, Z.Mao, A. Berger andB. Maggs, "Locating Internet routing instabililties," SIGCOMM 2004. M. Lad, R. Oliveira, D. Massey, L. Zhang,"Inferring the Origin of Routing Changes using Link Weights," IEEEICNP 2007. A. Campisano, L. Cittadini, G. Di Battista,T. Refice, C. Sasso, "Tracking back the root cause of a path change ininterdomain routing," IEEE Network Operations and Management Symposium,2008. R. Oliveira, B. Zhang, D. Pei, L. Zhang,"Quantifying Path Exploration in the Internet", IEEE/ACM Transactionon Networking, 2008.
非特許文献1に記載された技術によれば、障害発生前及び発生後について、ネットワークの状態を表すテーブルを用いて障害箇所を推定している。しかしながら、実際のインターネットでは、秒毎に経路変動が発生しているため、障害前の状態を定義することが困難となる。また、この技術によれば、複雑なアルゴリズムを必要とするため、ネットワークの規模に応じて膨大な計算量を必要とし、リアルタイムに障害リンクを検出することはできない。更に、複数のリンクにほぼ同時に障害が発生した場合、クラスタリングによって特定の障害リンクを検出できないという問題もあり、短い時間帯毎に、クラスタリングを実行しなければならない。
また、非特許文献2及び3に記載された技術によれば、障害前の状態を定義することなく、定期的にプレフィックス数を確認することによって、障害箇所を推定する。経路更新メッセージを受信し、その経路更新メッセージのプレフィックスに対応するASパスから、そのリンク毎にプレフィックス数を増分する。プレフィックス数が0又は減分されたリンクについて、障害が発生したと判断することができる。
これら非特許文献1、2及び3に記載された技術によれば、実際の障害発生後から障害を検出するまで、経路更新メッセージの経路変動を検出するために一定時間を要する。一定時間とは、実際には、BGPネットワークにおける経路変動が収束する時間である。この時間は、インターネットを対象とした場合、2〜3分程度を要する。特に、経路変動の完全な収束を待って障害箇所を推定するために、リアルタイムに検出できない。また、障害推定の精度は、経路変動の収束のための待ち時間によって大きく異なる。
そこで、本発明は、経路制御プロトコルに基づく経路更新メッセージを通常シーケンスで監視し、実際に発生した障害リンクをリアルタイムに特定することができる方法、ノード装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、固有識別番号を有する複数のノード装置が相互に接続され、経路制御プロトコルの経路更新メッセージを送受信するネットワークであって、
各ノード装置が、送信元のプレフィックス及び固有識別番号を含む経路更新メッセージを定期的にブロードキャストで送信し、
各ノード装置が、受信した経路更新メッセージに含まれる、中継ノード装置の固有識別番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置の固有識別番号を含めて、当該経路更新メッセージを中継転送する
ノード装置の障害リンク検出方法において、
観測ノード装置が、
経路更新メッセージに含まれるパスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する第1のステップと、
管理元ノード装置のプレフィックスに対する正常状態パス上のノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する第2のステップと、
監視プレフィックスを含む経路更新メッセージのみを計測する第3のステップと、
受信した当該経路更新メッセージの受信パスと、当該経路更新メッセージの監視プレフィックスに対応する正常状態パスとが相違するか否かを判定する第4のステップと、
正常状態パス上のリンク毎に、受信パスと正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する第5のステップと、
当該リンクの相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する第6のステップと、
抽出されたリンクについて、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する第7のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の障害リンク検出方法における他の実施形態によれば、第6のステップは、当該リンクについて、
相違割合=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
に基づく相違割合が、所定閾値割合以上となったリンクを抽出することも好ましい。
本発明の障害リンク検出方法における他の実施形態によれば、第7のステップは、障害箇所と決定されたリンクが、
障害発生確率=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
に基づく障害発生確率を有することも好ましい。
本発明の障害リンク検出方法における他の実施形態によれば、第1のステップについて、観測ノード装置が、各ノード装置のプレフィックス毎に、受信した経路更新メッセージに含まれるパス毎の累積利用時間を収集し、所定時間範囲で、当該累積利用時間が最も長いパスを正常状態パスとして決定することも好ましい。
本発明の障害リンク検出方法における他の実施形態によれば、
経路制御プロトコルは、BGP(Border Gateway Protocol)であり、
固有識別番号は、AS(Autonomous System)番号であり、
経路更新メッセージは、BGPのUPDATE(Announce)であり、
プレフィックスとは、IPアドレスとサブネットマスクのビット数との組からなる送信元アドレス又はその範囲であり、
経路更新メッセージのパスは、AS_PATH属性に含まれることも好ましい。
本発明によれば、経路制御プロトコルの経路更新メッセージを送受信するネットワークに接続された、固有識別番号を有するノード装置であって、
送信元のプレフィックス及び固有識別番号を含む経路更新メッセージを定期的にブロードキャストで送信する経路更新メッセージ送信手段と、
受信した経路更新メッセージに含まれる、中継ノード装置の固有識別番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置の固有識別番号を含めて、当該経路更新メッセージを中継転送する中継転送手段と
を有するノード装置において、
経路更新メッセージに含まれるパスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する正常状態パス決定手段と、
管理元ノード装置のプレフィックスに対する正常状態パスにおけるノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する監視プレフィックス決定手段と、
監視プレフィックスを含む経路更新メッセージのみを計測する監視対象抽出手段と、
受信した当該経路更新メッセージの受信パスと、当該経路更新メッセージの監視プレフィックスに対応する正常状態パスとが相違するか否かを判定するパス判定手段と、
正常状態パス上のリンク毎に、受信パスと正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する相違プレフィックス計数手段と、
当該リンクの相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する相違リンク抽出手段と、
抽出されたリンクについて、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する障害リンク決定手段と
を有することを特徴とする。
本発明のノード装置における他の実施形態によれば、相違リンク抽出手段は、当該リンクについて、
相違割合=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
に基づく相違割合が、所定閾値割合以上となったリンクを抽出することも好ましい。
本発明のノード装置における他の実施形態によれば、障害リンク決定手段は、障害箇所と決定されたリンクが、
障害発生確率=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
に基づく障害発生確率を有することも好ましい。
本発明のノード装置における他の実施形態によれば、正常状態パス決定手段は、各ノード装置のプレフィックス毎に、受信した経路更新メッセージに含まれるパス毎の累積利用時間を収集し、所定時間範囲で、当該累積利用時間が最も長いパスを正常状態パスとして決定することも好ましい。
本発明のノード装置における他の実施形態によれば、
経路制御プロトコルは、BGPであり、
固有識別番号は、AS番号であり、
経路更新メッセージは、BGPのUPDATE(Announce)であり、
プレフィックスとは、IPアドレスとサブネットマスクのビット数との組からなる送信元アドレス又はその範囲であり、
経路更新メッセージのパスは、AS_PATH属性に含まれることも好ましい。
本発明によれば、経路制御プロトコルの経路更新メッセージを送受信するネットワークに接続された、固有識別番号を有するノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムあって、
送信元のプレフィックス及び固有識別番号を含む経路更新メッセージを定期的にブロードキャストで送信する経路更新メッセージ送信手段と、
受信した経路更新メッセージに含まれる、中継ノード装置の固有識別番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置の固有識別番号を含めて、当該経路更新メッセージを中継転送する中継転送手段と
してノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
経路更新メッセージに含まれるパスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する正常状態パス決定手段と、
管理元ノード装置のプレフィックスに対する正常状態パスにおけるノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する監視プレフィックス決定手段と、
監視プレフィックスを含む経路更新メッセージのみを計測する監視対象抽出手段と、
受信した当該経路更新メッセージの受信パスと、当該経路更新メッセージの監視プレフィックスに対応する正常状態パスとが相違するか否かを判定するパス判定手段と、
正常状態パス上のリンク毎に、受信パスと正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する相違プレフィックス計数手段と、
当該リンクの相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する相違リンク抽出手段と、
抽出されたリンクについて、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する障害リンク決定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の障害リンク検出方法、ノード装置及びプログラムによれば、経路制御プロトコルに基づく経路更新メッセージを通常シーケンスで監視し、実際に発生した障害リンクをリアルタイムに特定することができる。また、障害発生時に、完全な経路収束の状態を待つことなく、正常状態パスに対する相違プレフィックスの数から障害箇所を推定することができる。
BGPにおけるネットワーク構成図及びテーブルである。 本発明における観測ノード装置の第1のフローチャート及びテーブルである。 本発明における観測ノード装置の第2のフローチャート及びテーブルである。 図3のS34〜S37の処理を表す説明図である。 本発明における第1のシーケンス図である。 本発明における第2のシーケンス図である。 本発明における第3のシーケンス図である。 本発明における第4のシーケンス図である。 本発明におけるノード装置の機能構成図である。
以下では、本発明を実施するための形態によれば、図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明における観測ノード装置の第1のフローチャート及びテーブルである。図2によれば、図1と同一のネットワーク構成について説明している。
BGPを用いて、AS番号を有する7台のノード装置1(AS10〜AS70)が相互に接続されている。ここで、管理元ノード装置AS70から送信されたUPDATEメッセージが、観測ノード装置AS10へ到達するまでの流れを簡単に説明する。
ノード装置AS70は、自らが管理するプレフィックスp2及びAS番号[70]を含むUPDATE(Announce)メッセージ[A|p7|70]を、定期的にブロードキャストで送信する。
ノード装置AS60は、AS70から受信したそのUPDATEメッセージのASパスに、自らのAS番号[60]を追加する。そして、ノード装置AS60は、そのUPDATE(Announce)メッセージ[A|p7|60 70]を、ノード装置AS40及びAS50へ送信する。
ノード装置AS40は、AS60から受信したそのUPDATEメッセージのASパスに、自らのAS番号[40]を追加する。そして、ノード装置AS40は、そのUPDATE(Announce)メッセージ[A|p7|40,60 70]を、ノード装置AS30及びAS20へ送信する。
ノード装置AS50は、AS60から受信したそのUPDATEメッセージのASパスに、自らのAS番号[50]を追加する。そして、ノード装置AS50は、そのUPDATE(Announce)メッセージ[A|p7|50 60 70]を、ノード装置AS20へ送信する。
ノード装置AS30は、AS40から受信したそのUPDATEメッセージのASパスに、自らのAS番号[30]を追加する。そして、ノード装置AS30は、そのUPDATE(Announce)メッセージ[A|p7|30 40 60 70]を、ノード装置AS20へ送信する。
ノード装置AS20は、AS30,AS40又はAS50から受信したそのUPDATEメッセージのASパスに、自らのAS番号[20]を追加する。そして、ノード装置AS20は、そのUPDATE(Announce)メッセージ[A|p7|20 30 40 60 70]、[A|p7|20 40 60 70]又は[A|p7|20 50 60 70]を、ノード装置AS10へ送信する。
ノード装置AS10は、AS20から受信したそのUPDATEメッセージのASパスに、自らのAS番号[10]を追加し、それをパステーブルに記録する。
前述したシーケンスと同様に、各ノード装置AS60,AS50,AS40,AS30,AS20から定期的にブロードキャストで送信されたUPDATEメッセージが、他のノード装置を中継して、観測ノード装置AS10によって受信される。
(S21)最初に、観測ノード装置AS10は、所定時間、以下のS22及びS23を繰り返すことによって、障害発生前の正常状態パスを決定する。
(S22)観測ノード装置AS10は、BGPのUPDATE(Announce)メッセージを受信する。UPDATEメッセージから、プレフィックス及びASパスを取得する。プレフィックスは、IPアドレスとサブネットマスクのビット数との組からなる送信元ネットワークアドレスである。
(S23)観測ノード装置AS10は、送信元ノード装置のプレフィックス毎に、受信したUPDATEメッセージに含まれるASパス毎の累積利用時間を収集する。図2によれば、管理元ノード装置として、ノード装置AS70が指定されており、管理元ノード装置AS70が広報するプレフィックスp7の累積利用時間が記録されている。
(S24)観測ノード装置AS10は、UPDATEメッセージに含まれるパス(AS_PATH属性)を用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する。ここでは、当該累積利用時間が最も長いパスを正常状態パスとして決定する。図2によれば、管理元ノード装置AS70について、累積利用時間「240時間」で最も長いASパス[10 20 40 60 70]を、正常状態パスとして決定する。
(S25)観測ノード装置AS10は、管理元ノード装置のプレフィックスに対する正常状態パスについて、ノード装置間のリンクを導出する。図2によれば、管理元ノード装置AS70のプレフィックスp7に対する正常状態パス[10 20 40 60 70]におけるノード装置間のリンクを導出する。ここでは、正常状態パス[10 20 40 60 70]について、リンク[10-20][20-40][40-60][60-70]が導出される。
次に、リンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する。
図2によれば、リンク[60-70]については、そのリンクの上流側ノード装置AS70から広報されるプレフィックスp7を監視プレフィックスとして決定する。
リンク[40-60]については、そのリンクの上流側ノード装置AS60から広報されるプレフィックスp6,p61,p62,p63,p64を監視プレフィックスとして決定する。
リンク[20-40]については、そのリンクの上流側ノード装置AS40から広報されるプレフィックスp4を監視プレフィックスとして決定する。
リンク[10-20]については、そのリンクの上流側ノード装置AS20から広報されるプレフィックスp2を監視プレフィックスとして決定する。
図3は、本発明における観測ノード装置の第2のフローチャート及びテーブルである。
(S31)観測ノード装置AS10は、UPDATE(Announce)メッセージを受信する毎に、以下のS32〜S37を繰り返すことによって、障害リンクを検出する。
(S32)観測ノード装置AS10は、BGPのUPDATE(Announce)メッセージを受信する。そのUPDATEメッセージから、プレフィックス及びASパスが取得される。
(S33)観測ノード装置AS10は、受信したプレフィックスが監視プレフィックスであるか否かを判定する。ここで、監視プレフィックスでない場合、処理を終了し、再び次のUPDATE(Announce)メッセージの受信を待つ。これによって、観測ノード装置AS10は、監視プレフィックスについてのみ、以下のS34〜S37の処理を実行する。
(S34)観測ノード装置AS10は、受信したUPDATEメッセージに含まれる受信パスと、当該UPDATEメッセージの監視プレフィックスに対応する正常状態パスとが相違するか否かを判定する。
(S35)観測ノード装置AS10は、正常状態パス上のリンク毎に、受信パスと正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する。
(S36)観測ノード装置AS10は、当該リンクの相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する。
(S37)そして、観測ノード装置AS10は、抽出されたリンクについて、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する。
図4は、図3のS34〜S37の処理を表す説明図である。
ノード装置AS60は、5個のプレフィックスp6,p61,p62,p63,p64を広報している。従って、リンク[40-60]の全監視プレフィックス数は「5」となる。図4(a)によれば、リンク[40-60]の相違プレフィックス数が5個に達した場合を表している。このとき、リンク[40-60]における相違プレフィックス数と全監視プレフィックス数とが一致するために、リンク[40-60]が、障害発生候補として抽出される。
同様に、ノード装置AS70は、1つのプレフィックスp70を広報している。従って、リンク[40-60]の全監視プレフィックス数は「1」となる。図4(a)によれば、リンク[60-70]の相違プレフィックス数が1個に達した場合を表している。このとき、リンク[60-70]における相違プレフィックス数と全監視プレフィックス数とが一致するために、リンク[60-70]も、障害発生候補として抽出される。
そして、観測ノード装置AS10は、リンク[40-60][60-70]について、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンク[40-60]を、障害箇所として決定する。
他の実施形態として、当該リンクについて、相違割合が、所定閾値割合以上となったリンクを抽出するものであってもよい。
相違割合=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
図4(b)によれば、ノード装置AS60から広報される3個のプレフィックスp61, p63,p64を、相違プレフィックスとして計数したとする。この場合、相違割合は、以下のようになる。
相違割合=相違プレフィックス数3/全監視プレフィックス数5
=60%
ここで、所定閾値割合50%と設定した場合、3個の相違プレフィックスが計数された時点で(相違割合60%)、リンク[40-60]は、障害発生候補として抽出される。尚、所定閾値割合50%であれば、リンク[AS60-AS70]についても、相違プレフィックス数が1個に達した場合に、障害発生候補として抽出される。
そして、観測ノード装置AS10は、リンク[40-60][60-70]について、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンク[40-60]が、障害箇所として決定される。
また、相違割合は、障害発生確率として導出される。
障害発生確率=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
例えば、リンク[40-60][60-70]が障害発生候補として抽出された場合、観測ノード装置AS10に最も近いリンクである[40-60]が障害発生箇所として決定され、その障害発生確率は、60%とされる。
図5は、本発明における第1のシーケンス図である。
図5によれば、ノード装置AS60とノード装置AS40との間のリンク[AS40-AS60]に障害が発生したとする。このとき、リンク障害を検出したノード装置AS40は、UPDATE(Withdraw)メッセージをノード装置AS20及びAS40へ送信する。
UPDATE(Withdraw):[W| p6,p61,p62,p63,p64,p7]
Withdrawは、経路が削除されたことを意味する。UPDATE(Withdraw)メッセージには、ノード装置AS40が過去に中継した経路更新(UPDATE)メッセージについて、リンク[AS40-AS60]を介したプレフィックスが含まれる。従って、図5のUPDATE(Withdraw)メッセージには、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]が含まれる。
図6は、本発明における第2のシーケンス図である。
図6によれば、ノード装置AS20は、ノード装置AS40からUPDATE(Withdraw)メッセージ[w|p6,p61,p62,p63,p64,p7]を受信する。これに対し、ノード装置AS20は、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]について、他の経路を検索する。ここで、ノード装置AS20は、ノード装置AS30を経由して、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]に対応するノード装置へ到達できることを検索したとする。ノード装置AS20は、リンク[AS40-AS60]に障害が発生したことまで特定できていないからである。このとき、ノード装置AS20は、ノード装置AS10へ、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]に対する新たなUPDATE(Announce)メッセージを送信する。
UPDATE(Announce):[A|p6 |20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p61|20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p62|20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p63|20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p64|20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p7 |20 30 40 60 70]
これによって、ノード装置AS10は、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]に対応するノード装置に対して、ノード装置AS30の経路を確保できたと判断する。
しかしながら、現実には、ノード装置AS30を経由する経路であっても、管理元ノード装置AS70と観測ノード装置AS10との間で、ノード装置間のリンク[AS40−AS60]の障害を回避することはできない。
図6の観測時間T2によれば、以下のUPDATE(Announce)メッセージを受信したとする。
UPDATE(Announce):[A|p6 |20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p61|20 30 40 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p7 |20 30 40 60 70]
ここで、ノード装置AS60から広報される2個のプレフィックスp6,p61を、相違プレフィックスとして計数したとする。この場合、相違割合は、以下のようになる。
相違割合=相違プレフィックス数2/全監視プレフィックス数5
=40%
ここで、所定閾値割合50%と設定した場合、2個の相違プレフィックスが計数された時点で(相違割合40%)、リンク[40-60]は、障害発生候補として抽出されない。尚、所定閾値割合50%であれば、リンク[AS60-AS70]は、相違プレフィックス数が1個に達した場合に、障害発生候補として抽出される。
図7は、本発明における第3のシーケンス図である。
図7によれば、図5に続いて、ノード装置AS30が、UPDATE(Withdraw)メッセージをノード装置AS20へ送信する。図5では、ノード装置AS30は、ノード装置AS40からUPDATE(Withdraw)メッセージを受信している。このとき、ノード装置AS30は、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]について、他の経路を検索できない。そこで、ノード装置AS30は、UPDATE(Withdraw)メッセージを、ノード装置AS20へ転送する。
UPDATE(Withdraw):[W| p6,p61,p62,p63,p64,p7]
図8は、本発明における第4のシーケンス図である。
図8によれば、ノード装置AS20は、ノード装置AS30からUPDATE(Withdraw)メッセージ[w|p6,p61,p62,p63,p64,p7]を受信する。これに対し、ノード装置AS20は、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]について、ノード装置AS30を経由する経路でもリンク障害を回避できないことを知る。ここで、ノード装置AS20は、再度、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]に対応するノード装置へ到達できる経路を検索し、ノード装置AS50を経由する経路を検索したとする。このとき、ノード装置AS20は、ノード装置AS10へ、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]に対する新たなUPDATE(Announce)メッセージを送信する。
UPDATE(Announce):[A|p6 |20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p61|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p62|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p63|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p64|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p7 |20 50 60 70]
これによって、ノード装置AS10は、プレフィックス[p6,p61,p62,p63,p64,p7]に対応するノード装置に対して、ノード装置AS50の経路を確保できたと判断する。
図8の観測時間T3によれば、以下のUPDATE(Announce)メッセージを受信したとする。
UPDATE(Announce):[A|p62|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p63|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p64|20 50 60 70]
UPDATE(Announce):[A|p7 |20 30 40 60 70]
ここで、ノード装置AS60から広報される3個のプレフィックスp62,p63,p64を、相違プレフィックスとして計数したとする。この場合、相違割合は、以下のようになる。
相違割合=相違プレフィックス数3/全監視プレフィックス数5
=60%
ここで、所定閾値割合50%と設定した場合、3個の相違プレフィックスが計数された時点で(相違割合60%)、リンク[40-60]は、障害発生候補として抽出される。尚、所定閾値割合50%であれば、リンク[AS60-AS70]も、相違プレフィックス数が1個に達した場合に、障害発生候補として抽出される。
本発明によれば、観測ノード装置が、相違プレフィックスと全監視プレフィックスとが一致したリンクを、障害発生候補として選択することができる。また、少なくとも1つの相違プレフィックスがあったとしても、少なくとも低い確率で、そのリンクを障害発生候補として選択することもできる。
図9は、本発明におけるノード装置の機能構成図である。
図9によれば、ノード装置1は、中継転送部10と、経路更新メッセージ送信部11と、経路更新メッセージ受信監視部12と、正常状態パス決定部13と、監視プレフィックス決定部14と、監視対象抽出部15と、パス判定部16と、障害リンク決定部19とを有する。これら機能構成部は、ノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。尚、中継転送部10を除くこれらの機能は、経路更新メッセージの転送経過情報を予め蓄積した障害リンク検出装置2に搭載することもできる。
中継転送部10は、UPDATE(Announce)メッセージを受信した際に、そのUPDATE(Announce)メッセージに含まれる、中継ノード装置のAS番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置のAS番号を含めて、当該UPDATEメッセージを中継転送する。
経路更新メッセージ送信部11は、BGPに基づいて、プレフィックス及びAS番号を含むUPDATEメッセージを、定期的にブロードキャストで送信する。
経路更新メッセージ受信監視部12は、中継転送部10から抽出したBGPのUPDATEメッセージを、正常状態パス決定部13及び監視対象抽出部15へ出力する。
正常状態パス決定部13は、UPDATE(Announce)メッセージに含まれるパスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する。具体的には、各ノード装置のプレフィックス毎に、受信したUPDATE(Announce)メッセージに含まれるパス毎の累積利用時間を収集し、所定時間範囲で、当該累積利用時間が最も長いパスを正常状態パスとして決定する。決定された正常状態パスは、監視プレフィックス決定部14へ出力される。図2のS24と同様の処理が実行される。
監視プレフィックス決定部14は、管理元ノード装置のプレフィックスに対する正常状態パスにおけるノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する。図2のS25と同様の処理が実行される。
監視対象抽出部15は、監視プレフィックスを含むUPDATEメッセージのみを、パス判定部16へ出力する。図3のS33と同様の処理が実行される。
パス判定部16は、受信したUPDATEメッセージに含まれる受信パスと、当該UPDATEメッセージの監視プレフィックスに対応する正常状態パスとが相違するか否かを判定する。図3のS34と同様の処理が実行される。
相違プレフィックス計数部17は、正常状態パス上のリンク毎に、受信パスと正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する。図3のS35と同様の処理が実行される。
相違リンク抽出部18は、当該リンクの相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する。図3のS36と同様の処理が実行される。
障害リンク決定部19は、抽出されたリンクについて、正常状態パス上で、観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する。図3のS37と同様の処理が実行される。
以上、詳細に説明したように、本発明の障害リンク検出方法、ノード装置及びプログラムによれば、経路制御プロトコルに基づく経路更新メッセージを通常シーケンスで監視し、実際に発生した障害リンクをリアルタイムに特定することができる。また、障害発生時に、完全な経路収束の状態を待つことなく、正常状態パスに対する相違プレフィックスの数から障害箇所を推定することができる。
前述した本発明の種々の実施形態によれば、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 ノード装置
10 中継転送部
11 経路更新メッセージ送信部
12 経路更新メッセージ受信監視部
13 正常状態パス決定部
14 監視プレフィックス決定部
15 監視対象抽出部
16 パス判定部
17 相違プレフィックス計数部
18 相違リンク抽出部
19 障害リンク決定部
2 障害リンク検出装置

Claims (11)

  1. 固有識別番号を有する複数のノード装置が相互に接続され、経路制御プロトコルの経路更新メッセージを送受信するネットワークであって、
    各ノード装置が、送信元のプレフィックス及び固有識別番号を含む経路更新メッセージを定期的にブロードキャストで送信し、
    各ノード装置が、受信した前記経路更新メッセージに含まれる、中継ノード装置の固有識別番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置の固有識別番号を含めて、当該経路更新メッセージを中継転送する
    前記ノード装置の障害リンク検出方法において、
    観測ノード装置が、
    前記経路更新メッセージに含まれる前記パスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する第1のステップと、
    管理元ノード装置のプレフィックスに対する前記正常状態パス上のノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する第2のステップと、
    前記監視プレフィックスを含む経路更新メッセージのみを計測する第3のステップと、
    受信した当該経路更新メッセージの受信パスと、当該経路更新メッセージの監視プレフィックスに対応する前記正常状態パスとが相違するか否かを判定する第4のステップと、
    前記正常状態パス上のリンク毎に、前記受信パスと前記正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する第5のステップと、
    当該リンクの前記相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する第6のステップと、
    抽出された前記リンクについて、前記正常状態パス上で、前記観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する第7のステップと
    を有することを特徴とする障害リンク検出方法。
  2. 第6のステップは、当該リンクについて、
    相違割合=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
    に基づく相違割合が、所定閾値割合以上となったリンクを抽出することを特徴とする請求項1に記載の障害リンク検出方法。
  3. 第7のステップは、障害箇所と決定されたリンクが、
    障害発生確率=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
    に基づく障害発生確率を有することを特徴とする請求項2に記載の障害リンク検出方法。
  4. 第1のステップについて、前記観測ノード装置が、各ノード装置のプレフィックス毎に、受信した前記経路更新メッセージに含まれるパス毎の累積利用時間を収集し、所定時間範囲で、当該累積利用時間が最も長いパスを前記正常状態パスとして決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の障害リンク検出方法。
  5. 前記経路制御プロトコルは、BGP(Border Gateway Protocol)であり、
    前記固有識別番号は、AS(Autonomous System)番号であり、
    前記経路更新メッセージは、BGPのUPDATE(Announce)であり、
    前記プレフィックスとは、IPアドレスとサブネットマスクのビット数との組からなる送信元アドレス又はその範囲であり、
    前記経路更新メッセージの前記パスは、AS_PATH属性に含まれる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のノード装置の障害リンク検出方法。
  6. 経路制御プロトコルの経路更新メッセージを送受信するネットワークに接続された、固有識別番号を有するノード装置であって、
    送信元のプレフィックス及び固有識別番号を含む経路更新メッセージを定期的にブロードキャストで送信する経路更新メッセージ送信手段と、
    受信した前記経路更新メッセージに含まれる、中継ノード装置の固有識別番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置の固有識別番号を含めて、当該経路更新メッセージを中継転送する中継転送手段と
    を有するノード装置において、
    前記経路更新メッセージに含まれる前記パスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する正常状態パス決定手段と、
    管理元ノード装置のプレフィックスに対する前記正常状態パスにおけるノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する監視プレフィックス決定手段と、
    前記監視プレフィックスを含む経路更新メッセージのみを計測する監視対象抽出手段と、
    受信した当該経路更新メッセージの受信パスと、当該経路更新メッセージの監視プレフィックスに対応する前記正常状態パスとが相違するか否かを判定するパス判定手段と、
    前記正常状態パス上のリンク毎に、前記受信パスと前記正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する相違プレフィックス計数手段と、
    当該リンクの前記相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する相違リンク抽出手段と、
    抽出された前記リンクについて、前記正常状態パス上で、前記観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する障害リンク決定手段と
    を有することを特徴とするノード装置。
  7. 前記相違リンク抽出手段は、当該リンクについて、
    相違割合=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
    に基づく相違割合が、所定閾値割合以上となったリンクを抽出することを特徴とする請求項6に記載のノード装置。
  8. 前記障害リンク決定手段は、障害箇所と決定されたリンクが、
    障害発生確率=相違プレフィックス数/全監視プレフィックス数
    に基づく障害発生確率を有することを特徴とする請求項7に記載のノード装置。
  9. 前記正常状態パス決定手段は、各ノード装置のプレフィックス毎に、受信した前記経路更新メッセージに含まれるパス毎の累積利用時間を収集し、所定時間範囲で、当該累積利用時間が最も長いパスを前記正常状態パスとして決定することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のノード装置。
  10. 前記経路制御プロトコルは、BGPであり、
    前記固有識別番号は、AS番号であり、
    前記経路更新メッセージは、BGPのUPDATE(Announce)であり、
    前記プレフィックスとは、IPアドレスとサブネットマスクのビット数との組からなる送信元アドレス又はその範囲であり、
    前記経路更新メッセージの前記パスは、AS_PATH属性に含まれる
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載のノード装置。
  11. 経路制御プロトコルの経路更新メッセージを送受信するネットワークに接続された、固有識別番号を有するノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムあって、
    送信元のプレフィックス及び固有識別番号を含む経路更新メッセージを定期的にブロードキャストで送信する経路更新メッセージ送信手段と、
    受信した前記経路更新メッセージに含まれる、中継ノード装置の固有識別番号の連続からなるパスに、更に当該ノード装置の固有識別番号を含めて、当該経路更新メッセージを中継転送する中継転送手段と
    してノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記経路更新メッセージに含まれる前記パスを用いて、各ノード装置のプレフィックス毎に、正常状態時における1つの正常状態パスを決定する正常状態パス決定手段と、
    管理元ノード装置のプレフィックスに対する前記正常状態パスにおけるノード装置間のリンク毎に、当該リンクの上流側ノード装置から広報されるプレフィックスを監視プレフィックスとして決定する監視プレフィックス決定手段と、
    前記監視プレフィックスを含む経路更新メッセージのみを計測する監視対象抽出手段と、
    受信した当該経路更新メッセージの受信パスと、当該経路更新メッセージの監視プレフィックスに対応する前記正常状態パスとが相違するか否かを判定するパス判定手段と、
    前記正常状態パス上のリンク毎に、前記受信パスと前記正常状態パスとが相違する監視プレフィックスの数(相違プレフィックス数)を計数する相違プレフィックス計数手段と、
    当該リンクの前記相違プレフィックス数が、当該リンクの上流側ノード装置が広報すべき監視プレフィックスの数(全監視プレフィックス数)に達したリンクを抽出する相違リンク抽出手段と、
    抽出された前記リンクについて、前記正常状態パス上で、前記観測ノード装置に最も近いリンクを障害箇所として決定する障害リンク決定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするノード装置用のプログラム。
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