JP5282231B2 - 品質評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は品質評価装置に係り、特に、対象物の電気化学的パラメータのプロファイルの経時変化に基づいて検査対象の腐敗・発酵等に起因する複数の成分の増減による複雑な品質の変化を定量的に評価することのできる品質評価装置に関する。
従来から検査対象(例えば、血液)に含まれる複数の成分を検出可能な測定装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
特許文献1には、複数の酵素、抗体あるいは微生物を電極に固定し、各酵素等と反応する特定の酵素、タンパク質等を電極に固定した後、電気化学的に検出するためのバイオセンサが開示されている。
また、特許文献2には、検出部をアレイ状に配列することにより複数の成分を検出できる電気化学センサが開示されている。
さらに、特許文献3には、基板上に複数の平板電極を配置して、溶液中の有害物質を抗原抗体反応により固定し、その後電気化学的に有害物質を検出するセンサが開示されている。
また、上記センサで適用される電気化学的計測方法については、既に様々な提案がなされている(例えば、特許文献4参照)。
特許文献4には、溶液中に電極を挿入し、電極に印加する電圧を掃引し、その時流れる電流に基づいて溶液中に含まれる有効塩素濃度を測定する方法が開示されている。
しかしながら、腐敗・発酵の程度を定量的に把握しようとすると、検査対象自体が多種存在するだけでなく、検査対象に含まれる物質が糖類、タンパク質、脂質、ビタミン等と多様であるとともに、腐敗・発酵により生成される物質も有機酸、アルコール、アンモニア、亜硫酸、亜硝酸等と多様である。
このため、検査対象中の特定の物質を定量的に測定しても、腐敗・発酵の程度を定量的に把握することはできない。
特開平10−267888号公報 特開2006−322813号公報 特開2005−003568号公報 特開2007−093540号公報
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、種々の検査対象の腐敗・発酵等に起因する複数の成分の増減による複雑な品質の変化を定量的に評価することのできる品質評価装置を提供することを目的とする。
本発明に係る品質評価装置は、検査対象の溶液中に挿入される電極と、前記電極に電圧を印加するとともに、前記溶液を介して前記電極間を流れる電流を検出する電圧印加・電流測定部と、前記電圧印加・電流測定部が前記電極に印加する電圧を順次ステップ状に変化させる印加電圧指令部と、前記印加電圧指令部が印加電圧指令をステップ状に変化させるごとに、前記電圧印加・電流測定部で測定された電流に基づいて検査対象の電気化学的パラメータを算出する電気化学的パラメータ算出部と、前記印加電圧指令部が印加電圧指令を出力するごとに算出された複数個の前記電気化学的パラメータを予め定められた規則に従って複数の区間に分割し、前記複数の区間ごとに定まる代表電気化学的パラメータの集合を評価用プロファイルとして生成する評価用プロファイル生成部と、前記評価用プロファイルを参照用プロファイルとして蓄積する参照用プロファイル蓄積部と、前記評価用プロファイルおよび前記参照用プロファイル蓄積部に蓄積されている複数の参照用プロファイルの中から選択された参照用プロファイルに基づいて前記検査対象の品質を評価する品質評価部と、を含む構成を有している。
上記構成の品質評価装置によれば、階段状クロノアンペロメトリにより電気化学的パラメータを取得し、評価用プロファイルを生成することにより、検査対象の腐敗・発酵による品質の変化を定量的に評価することが可能となる。
本発明に係る品質評価装置は、前記印加電圧指令部が、印加電圧をステップ状に変化させ所定時間経過後に逆方向にステップ状に変化させる印加電圧指令を出力する構成を有している。
上記構成の品質評価装置によれば、微分パルスボルタンメトリにより、検査対象の腐敗・発酵による品質の変化度合を評価することが可能となる。
本発明に係る品質評価装置は、前記品質評価部が、前記評価用プロファイルと前記参照用プロファイルとの単純類似度によって前記検査対象の品質を評価する構成を有している。
上記構成の品質評価装置によれば、腐敗・発酵による品質の変化を定量的に把握することが可能となる。
本発明に係る品質評価装置は、前記品質評価部が、前記評価用プロファイルと前記参照用プロファイルとの差である差プロファイルを生成する差プロファイル生成部と、前記差プロファイルを品質変化原因探索プロファイルとして、前記差プロファイルに対する品質変化原因品質変化原因情報として蓄積するプロファイル・情報蓄積部と、前記差プロファイルとの単純類似度が最少である品質変化原因探索プロファイルに対する品質変化原因情報を前記差プロファイルに対する品質変化原因情報として出力する品質変化原因情報出力部とを含む構成を有している。
上記構成の品質評価装置によれば、腐敗・発酵による品質の変化原因を過去の測定結果に基づいて推定することが可能となる。
本発明に係る品質評価装置によれば、種々の検査対象の腐敗・発酵による品質の変化を定量的に評価することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る品質評価装置の実施の形体について説明する。
図1のブロック図に示すように、本発明に係る品質評価装置1は、検査対象の溶液中に挿入される電極11と、電極11に電圧を印加するとともに溶液を介して電極11間を流れる電流を検出する電圧印加・電流測定部12と、電圧印加・電流測定部12が電極11に印加する電圧を順次ステップ状に変化させる印加電圧指令部13と、印加電圧指令部13が印加電圧指令をステップ状に変化させるごとに電圧印加・電流測定部12で測定された電流に基づいて検査対象の電気化学的パラメータを算出する電気化学的パラメータ算出部14と、印加電圧指令部13が印加電圧指令を出力するごとに算出された複数個の電気化学的パラメータを予め定められた規則に従って複数の区間に分割し複数の区間ごとに定まる代表電気化学的パラメータの集合を評価用プロファイルとして生成する評価用プロファイル生成部15と、評価用プロファイルを参照用プロファイルとして蓄積する参照用プロファイル蓄積部16と、評価用プロファイルおよび参照用プロファイル蓄積部16に蓄積されている複数の参照用プロファイルの中から選択された参照用プロファイルに基づいて前記検査対象の品質を評価する品質評価部17と、を含む。
図2は、本発明に係る品質評価装置のハードウエア構成を示すブロック図であって、検査対象の溶液中に挿入される電極11と、電圧印加・電流測定部12として機能するポテンシオスタット120と、印加電圧指令部13、電気化学的パラメータ算出部14、評価用プロファイル生成部15、参照用プロファイル蓄積部16および品質評価部17として機能するマイクロコンピュータ部20とから構成される。
電極11は、図3に示すように、電気化学の分野において一般的に使用される作用電極111、対極112および参照電極113の三電極から成る三電極式電解セルを使用することができる。
ポテンシオスタット120は、マイクロコンピュータ部20から出力される指令に従って定まる電圧を作用電極111と対極112の間に印加し、作用電極111から対極112に向かって流れる電流値に応じた電流測定値を出力するように構成されている。
参照電極113は、溶液中を電流が流れることにより発生するオーム降下を補償するために使用される。
なお、作用電極111、対極112および参照電極113は保護管114により保護され、ベース115およびスペーサ116により保護管114内に固定されている。そして、コネクタ117によってポテンシオスタット120に接続されるようになっている。
マイクロコンピュータ部20は、バス200に、中央演算素子(CPU)201、半導体メモリおよびハードディスクの一方または双方で構成される記憶部202、操作部203、表示部204、出力インターフェイス205および入力インターフェイス206が接続された構成を有する。
そして、記憶部202にインストールされたプログラムをCPU201で実行することにより、印加電圧指令部13、電気化学的パラメータ算出部14、評価用プロファイル生成部15、参照用プロファイル蓄積部16および品質評価部17として機能する。
出力インターフェイス205および入力インターフェイス206はポテンシオスタット120と接続され、CPU201は出力インターフェイス205を介してポテンシオスタット120に電極11に印加すべき電圧を指令し、入力インターフェイス206を介してポテンシオスタット120が出力する電流測定値を読み込むように構成されている。
なお、図4の正面図(イ)および左側面図(ロ)に示すように、電極11、ポテンシオスタット120およびマイクロコンピュータ部20を一体として携帯可能な構成としてもよい。
この場合、操作部203はテンキーおよび操作キーから構成され、表示部204は品質評価値を表示する評価値表示部211、評価用プロファイル表示部212、評価用プロファイル付加情報表示部213、参照用プロファイル表示部214および参照用プロファイル付加情報表示部215等を備える。
なお、本体の左側面には、電源スイッチ220および外部機器との通信用のポート221(例えば、USBポート)が設けられている。
次に、本発明に係る品質評価装置の動作について説明する。
図5は、記憶部202にインストールされる品質評価プログラムのフローチャートであって、測定開始指令を検知したときに実行が開始される。
CPU201は測定開始指令を検知すると、電流測定ルーチンを実行(ステップS51)し、次に電気化学的パラメータを算出する電気化学的パラメータ算出ルーチンを実行(ステップS52)する。CPU201は、さらに、プロファイル生成ルーチンを実行(ステップS53)し、品質評価ルーチンを実行(ステップS54)して、このプログラムを終了する。
各ルーチンの詳細は以下に説明する。
図6は品質評価プログラムのステップS51で実行される電流測定ルーチンのフローチャートであって、CPU201は、まず、印加電圧指令値Vを初期値V0に設定(ステップS601)する。
CPU201は、電流測定時間tをゼロにリセット(ステップS602)し、出力インターフェイス205を介してポテンシオスタット120に印加電圧指令値Vを出力(ステップS603)する。すると、ポテンシオスタット120を介して作用電極111と対極112との間に電圧指令値に対応した電圧Vが印加され、作用電極111から対極112に向かって電流が流れる。
CPU201は、入力インターフェイス206を介してポテンシオスタット120によって計測される作用電極111と対極112間に流れる電流に対応した電流測定値を読み込む(ステップS604)。
CPU201は電流測定時間tが予め定められた最大電流測定時間tmaxに到達したか否かを判定(ステップS605)し、到達していないと判定した場合(Noの場合)は、電流測定時間を予め定められた時間Δt増加(ステップS606)して、ステップS604の処理に戻る。
CPU201は、電流測定時間tが最大電流測定時間tmaxに到達したと判定した場合(Yesの場合)は、電圧指令値Vが予め定められた最大電圧指令値Vmaxに到達したか否かを判定(ステップS607)する。
CPU201は、電圧指令値Vが最大電圧指令値Vmaxに到達していないと判定した場合(Noの場合)は、電圧指令値Vを予め定められた値ΔV増加(ステップS608)して、ステップS602の処理に戻る。
CPU201は、電圧指令値Vが最大電圧指令値Vmax(>0)に到達したと判定した場合(Yesの場合)は、電圧指令値Vを初期値V0に戻す(ステップS609)。
ステップS610からステップS614までの処理は、ステップS602からステップS606までの処理と同一であるので、説明を省略する。
CPU201は、ステップS613で電流測定時間tが最大電流測定時間tmaxに到達したと判定した場合(Yesの場合)は、電圧指令値Vが予め定められた最小電圧指令値Vmin(<0)に到達したか否かを判定(ステップS615)する。
CPU201は、電圧指令値Vが最小電圧指令値Vminに到達していないと判定した場合(Noの場合)は、電圧指令値Vを予め定められた値ΔV減少(ステップS616)して、ステップS610の処理に戻る。
CPU201は、電圧指令値Vが最小電圧指令値Vminに到達したと判定した場合(Yesの場合)は、このルーチンを終了する。
図7は、上記の電流測定ルーチンにより電極11に印加される電圧の変化を示すグラフであって、電極に印加される電圧Vは、初期値V0から出発して最大電流測定時間tmaxごとにΔVずつ増加する。そして、最大電圧Vmaxに到達すると、いったん初期値V0に戻り、最大電流測定時間tmaxごとにΔVずつ減少し、最小電圧Vminに到達したときに電流測定が終了する。
ここで、最大電流測定時間tmaxは10ミリ秒以上に選択することが望ましい。
また、初期値V0は零ボルトに設定することが普通であり、最大電圧Vmaxおよび最小電圧Vminは水が電気分解されない範囲(例えばVmax=1V vs Ag/Ag+、Vmin=−1.1V vs Ag/Ag+)で設定することが望ましい。
また、電極に印加する電圧の増減量ΔVは、50〜500ミリボルト程度に設定することが望ましい。
図8は品質評価プログラムのステップS52で実行される電気化学的パラメータ算出ルーチンのフローチャートであって、CPU201は電流測定ルーチンのステップS604またはステップS612で読み取った電流測定値に基づいて電気化学的パラメータkを算出する(ステップS71)。
即ち、作用電極111と対極112との間の電圧をステップ状にΔV変化させると、作用電極111から対極112に向かって流れる電流Iは[数1]のコットレル式で表すことができる。
Figure 0005282231
ここで、電気化学的パラメータkを[数2]で定義する。
Figure 0005282231
すると、[数1]は[数3]となる。
Figure 0005282231
従って、電流測定ルーチンのステップS604またはステップS612で読み取られた電流測定値に基づいて、例えば周知の最小二乗法を適用して、1つの電気化学的パラメータkを算出することができる。
CPU201は、すべての電流測定値について算出が完了するまで、電気化学的パラメータkの算出を繰り返す(ステップS72)。
図9は品質評価プログラムのステップS53で実行されるプロファイル生成ルーチンのフローチャートであって、CPU201は電気化学的パラメータ算出ルーチンで算出された電気化学的パラメータkを1つのピークの両側の2つの谷に挟まれた区間を単位とする複数の区間に分割(ステップS81)し、区間ごとに電気化学的パラメータの平均値を代表電気化学的パラメータKとして算出(ステップS82)する。
図10は1つの代表電気化学的パラメータKの算出過程を示すグラフであって、(ハ)は電極11に印加される電圧Vを、(ニ)は電極11を流れる電流Iを、(ホ)は算出された電気化学的パラメータkを、(ヘ)は代表電気化学的パラメータKを表す。
即ち、電極11に印加される電圧Vをステップ状に順次増加させると、電極11を流れる電流はステップ状に増加した後べき乗曲線で減少する波形の繰り返しとなる。
この電流波形に基づいて電気化学的パラメータkを算出すると、(ホ)に示すように電気化学的パラメータkはいくつかのピークを示す。
そこで、ピークを挟んだ両側の谷の間を一つの区間として、その間にある電気化学的パラメータkの平均値を代表電気化学的パラメータKとする。即ち、代表電気化学的パラメータKは[数4]に基づき算出される。
従って、電気化学的パラメータkは検出対象に含まれる酸化体ごとに定まる値であるが、代表電気化学的パラメータKは検出対象によって定まり、酸化体ごとに定まる値ではない。
Figure 0005282231
次に、CPU201は初期値V0から最小電圧Vminまでの代表電気化学的パラメータのプロファイルを反転(ステップS83)し、初期値V0から最大電圧Vmaxまでの代表電気化学的パラメータのプロファイルと結合して、最小電圧Vminから最大電圧Vmaxまでの代表電気化学的パラメータのプロファイルである評価用プロファイルを生成(ステップS84)する。
図11は評価用プロファイルの生成過程を示すグラフであって、(ト)は電極11に印加される電圧Vを、(チ)は電極11を流れる電流Iを、(リ)は代表電気化学的パラメータKのプロファイルを、(ヌ)は評価用プロファイルを示す。
即ち、(リ)に示す初期値V0から最小電圧Vminまでの代表電気化学的パラメータのプロファイルを反転して初期値V0から最大電圧Vmaxまでの代表電気化学的パラメータのプロファイルの左側に結合することにより、(ヌ)に示す評価用プロファイルが生成される。
CPU201は、最後に評価用プロファイルを参照用プロファイル記憶部202に参照用プロファイルとして記憶(ステップS85)して、このルーチンを終了する。
図12は品質評価プログラムのステップS54で実行される品質評価ルーチンのフローチャートであって、まずCPU201は操作部203の設定を読み込む。操作部203には、記憶部202に記憶されている評価用プロファイルのどれを参照用プロファイルとして使用するかを決定するパラメータ、原因分析を実行するか否かを指示するパラメータ等の情報が設定される。
次に、CPU201は、評価用プロファイル表示部212に今回の測定で生成された評価用プロファイルを、参照用プロファイル表示部214に操作部203に入力された参照用プロファイルを表示(ステップS92)する。
さらに、CPU201は、評価用プロファイルおよび参照用プロファイルに基づいて評価値を算出(ステップS93)し、評価値表示部211に表示(ステップ94)する。
評価値としては、評価用プロファイルを形成する代表電気化学的パラメータと参照用プロファイルの代表電気化学的パラメータの単純類似度を使用することが有利である。
即ち、評価用プロファイルを形成する代表電気化学的パラメータをXE(i)、参照用プロファイルを形成する代表電気化学的パラメータをXR(i)とすると、単純類似度Sは[数5]により算出できる。
Figure 0005282231
上記の単純類似度は−1から+1の間の値をとり、+1のときに評価用プロファイルと参照用プロファイルは同一となり、小さくなるほど評価用プロファイルと参照用プロファイルの差が大きいことを示す。
なお、評価値として、評価用プロファイルを形成する代表電気化学的パラメータと参照用プロファイルの代表電気化学的パラメータのマンハッタン距離またはユークリッド距離を使用してもよい。
また、最後に評価用プロファイルと参照用プロファイルの差に基づいて品質が変化した原因を解析できるようにすることもできる。
即ち、評価用プロファイルと参照用プロファイルとの差である差プロファイルを生成し、この差プロファイルを原因探索プロファイルとして、差プロファイルに関する付帯情報を原因探索情報として蓄積するとともに、差プロファイルとの単純類似度が最少である原因探索プロファイルに付帯する付帯情報を品質変化原因情報として出力するようにしてもよい。
以上の実施形態にあっては、電極に印加する電圧をステップ状に単調増加・減少させるものとしたが、電圧波形はこれに限定されることなく、他の波形であってもよい。
即ち、電圧をステップ状に単調増加・減少させた場合は、電極に不純物が付着し易くなるため、電流測定の精度が悪化するおそれがある。
そこで、印加電圧を、ΔV増加(減少)して最大電流測定時間tmax経過後にαΔV(0<α<1)減少(増加)する微分パルスボルタンメトリを適用することにより、電極への不純物の付着を抑制するようにしてもよい。
この場合は、電気化学的パラメータkの算出に使用する式[数3]を変更する必要があることはいうまでもない。
本発明に係る品質評価装置は、腐敗・発酵による品質の変化を数値として定量的に表示できるので、食品の製造販売の分野で有用である。
本発明に係る品質評価装置の機能を示すブロック線図である。 本発明に係る品質評価装置のハードウエア構成を示すブロック線図である。 本発明に係る品質評価装置に使用する電極の構成を示す断面図である。 本発明に係る品質評価装置の正面図(イ)および左側面図(ロ)である。 本発明に係る品質評価装置が実行する品質評価プログラムのフローチャートである。 本発明に係る品質評価装置が実行する電流測定ルーチンのフローチャートである。 本発明に係る品質評価装置で使用する電極への印加電圧を示すグラフである。 本発明に係る品質評価装置が実行する電気化学的パラメータ算出ルーチンのフローチャートである。 本発明に係る品質評価装置が実行するプロファイル生成ルーチンのフローチャートである。 本発明に係る品質評価装置における代表電気化学的パラメータの生成過程を示すグラフである。 本発明に係る品質評価装置における品質評価プロファイルの生成過程を示すグラフである。 本発明に係る品質評価装置が実行する品質評価ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
1:品質評価装置
11:電極
12:電圧印加・電流測定部
13:印加電圧指令部
14:電気化学的パラメータ算出部
15:評価用プロファイル生成部
16:参照用プロファイル蓄積部
17:品質評価部

Claims (4)

  1. 検査対象の溶液中に挿入される電極と、
    前記電極に電圧を印加するとともに、前記溶液を介して前記電極間を流れる電流を検出する電圧印加・電流測定部と、
    前記電圧印加・電流測定部が前記電極に印加する電圧を順次ステップ状に変化させる印加電圧指令部と、
    前記印加電圧指令部が印加電圧指令をステップ状に変化させるごとに、前記電圧印加・電流測定部で測定された電流に基づいて検査対象の電気化学的パラメータを算出する電気化学的パラメータ算出部と、
    前記印加電圧指令部が印加電圧指令を出力するごとに算出された複数個の前記電気化学的パラメータを予め定められた規則に従って複数の区間に分割し、前記複数の区間ごとに定まる代表電気化学的パラメータの集合を評価用プロファイルとして生成する評価用プロファイル生成部と、
    前記評価用プロファイルを参照用プロファイルとして蓄積する参照用プロファイル蓄積部と、
    前記評価用プロファイルおよび前記参照用プロファイル蓄積部に蓄積されている複数の参照用プロファイルの中から選択された参照用プロファイルに基づいて前記検査対象の品質を評価する品質評価部と、を含む品質評価装置。
  2. 前記印加電圧指令部が、印加電圧をステップ状に変化させ所定時間経過後に逆方向にステップ状に変化させる印加電圧指令を出力するものである請求項1に記載の品質評価装置。
  3. 前記品質評価部が、前記評価用プロファイルと前記参照用プロファイルとの単純類似度によって前記検査対象の品質を評価するものである請求項1または請求項2に記載の品質評価装置。
  4. 前記品質評価部が、
    前記評価用プロファイルと前記参照用プロファイルとの差である差プロファイルを生成する差プロファイル生成部と、
    前記差プロファイルを品質変化原因探索プロファイルとして、前記差プロファイルに対する品質変化原因を品質変化原因情報として蓄積するプロファイル・情報蓄積部と、
    前記差プロファイルとの単純類似度が最少である品質変化原因探索プロファイルに対する品質変化原因情報を前記差プロファイルに対する品質変化原因情報として出力する品質変化原因情報出力部とを含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の品質評価装置。
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