JP5274913B2 - Ip放送受信装置 - Google Patents

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この発明は、ネットワークを用いて映像コンテンツを視聴することができるIPTV(Internet Protocol TeleVision)やVOD(Video On Demand)等のサービスに対応したIP放送受信装置に関する。
近年ブロードバンド回線の普及に伴い、ネットワークを用いて映像コンテンツを視聴することができるIPTVやVOD等の映像視聴サービスが行われるようになった。
これにより、ユーザが映像を視聴したいときにIPTVやVODを提供しているサーバに接続することで、自由に映像を視聴することができる。一方、多数のユーザが同時に一つのサーバに接続した場合、サーバのネットワークのトラフィックが増大するため、ユーザに割り当てられる映像の帯域が狭くなったり、接続できるユーザが少なくなったりしてしまう。
このような状態に対応したものとして、例えば、「双方向映像通信/映像配信システム」(特許文献1参照)が知られている。
図47は、従来の双方向映像通信/映像配信システムの概略構成を示す説明図である。図47に示すように、従来の双方向映像通信/映像配信システムでは、ユーザの所属するネットワーク毎にVODサーバ1とMCU(Multipoint Control Unit)2を配置する。そして、ルータ3を介し異なるネットワーク間で双方向通信を行う際に、それぞれのデータはMCU2に送られエンドユーザの受信装置4に届く。
ネットワーク間で双方向通信を行っていてVODサービスを提供する際には、それぞれの異なるネットワークに設置したVODサーバ1からコンテンツを取得し、MCU2で合成されたものをエンドユーザの受信装置4に送信する。このため、ネットワーク間では双方向通信のパケットのみが流れ、VODサーバ1のコンテンツはそれぞれのネットワーク内のみで流れて異なるネットワーク間では流れないことから、異なるネットワーク間のトラフィックを軽減することができる。
特開2002-252843号公報
しかしながら、従来の「双方向映像通信/映像配信システム」(特許文献1参照)においては、異なるネットワーク毎にMCU2とVODサーバ1を配置して、異なるネットワーク間のトラフィックの軽減に着目していることにより、各ネットワークにあるVODサーバ1には同一のコンテンツが格納されている必要がある。
また、無線通信で使用できる帯域はユーザ数に反比例することから、ユーザが増加した際に無線区間がボトルネックになることがある。そのため、IPTV(VOD)サーバのネットワークのトラフィックよりも無線区間のトラフィックを軽減する必要がある。
また、従来の「双方向映像通信/映像配信システム」においては、常に同じホスト(MCU)を経由することが保障されているが、携帯通信端末のようにセクター間を移動するような装置の場合、経由するホストを固定することは出来ない。
この発明の目的は、ネットワークを用いた映像視聴サービスを行う際に、低速な無線通信の帯域を圧迫することなくIP放送のコンテンツを視聴することができるIP放送受信装置を提供することである。
上記目的を達成するため、基地局との間で無線通信を行うための第1無線通信手段と、自己の無線通信端末の近距離に位置する無線通信端末との間で直接無線通信を行うための第2無線通信手段と、前記第1無線通信手段又は前記第2無線通信手段によりIP放送を受信するアプリケーションと、前記第1無線通信手段によりIP放送を受信してアプリケーションを使用している際の設定情報を保持する保持手段と、前記第2無線通信手段により近距離の無線通信端末に対して、前記保持手段が保持する前記アプリケーションを使用している際の設定情報を周期的に送信するように制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記設定情報に変更が生じる場合、前記第2無線通信手段により近距離の無線通信端末に対して、その旨を示す情報を送信するように制御することを特徴としている。
また、この発明において、前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含むことが好ましい。
また、この発明において、前記保持手段は、前記アプリケーションが受信するIP放送の受信放送局情報を保持し、前記設定情報は、IP放送の受信放送局情報を含むことが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含むことが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含むことが好ましい。
また、この発明に係るIP放送受信装置は、基地局との間で無線通信を行うための第1無線通信手段と、自己の無線通信端末の近距離に位置する無線通信端末との間で直接無線通信を行うための第2無線通信手段と、前記第1無線通信手段又は前記第2無線通信手段によりIP放送を受信するアプリケーションと、IP放送を受信してアプリケーションを使用している際の設定情報を保持する保持手段と、前記第1無線通信手段により受信したIP放送を前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末に対して送信すると共に、前記保持手段が保持する前記設定情報を前記近距離に位置する無線通信端末に対して周期的に送信するように制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記設定情報に含まれるIP放送の受信放送局情報に変更が生じる場合、前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末から該無線通信端末の前記設定情報を収集し、該収集した設定情報に基づいて、前記第1無線通信手段により受信したIP放送を前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末に対して送信する役割を継承すべき無線通信端末を選択するように制御することを特徴としている。
また、この発明において、前記近距離に位置する無線通信端末の設定情報は、該無線通信端末の位置情報を含み、前記制御手段は、前記設定情報に含まれる位置情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択することが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含み、前記制御手段は、前記設定情報に含まれる録画中か否かを示す情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択することが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含み、前記制御手段は、前記設定情報に含まれるIP放送受信可能時間に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択することが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含み、前記制御手段は、前記設定情報に含まれる無線通信端末の接続数に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択することが好ましい。
この発明によれば、ネットワークを用いた映像視聴サービスを行う際に、低速な無線通信の帯域を圧迫することなくIP放送のコンテンツを視聴することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信端末(IP放送受信装置)10は、第1通信手段(第1無線通信手段)11、第2通信手段(第2無線通信手段)12、通信制御手段13、端末制御手段(制御手段)14、操作手段15、時刻取得手段16、映像出力手段17、音声出力手段18、及び記憶手段(保持手段)19を有している。
第1通信手段11は、接続されたアンテナ11aを介して、CDMA(Code Division Multiple Access)やW−CDMA(Wideband−CDMA)等の広域の無線通信が可能である。第2通信手段12は、接続されたアンテナ12aを介して、無線LAN(Local Area Network)等の狭いエリアでの無線通信が可能である。通信制御手段13は、第1通信手段11及び第2通信手段12の動作を制御する。
CPU(Central Processing Unit)を備えた端末制御手段14は、各種キーやタッチパネル等の操作手段15、現在の時刻を取得する時刻取得手段16、及び通信制御手段13からの各出力情報に基づき、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)や有機EL(Electro−Luminescence)等の映像出力手段17、スピーカ等の音声出力手段18、及び通信制御手段13のそれぞれに対し、動作を制御する制御情報を出力する。また、端末制御手段14は、フラッシュメモリ等の記憶手段19からの出力情報に基づき、記憶手段19に対し制御情報を出力する。また、端末制御手段14は、記憶手段19の情報に基づき、通信制御手段13を制御する。
記憶手段19は、アプリケーション20、メンバーリスト21、視聴チャンネル22、連続視聴時間23、視聴保障時間24、最大視聴可能時間25、最終ビーコン(Beacon)送信時刻26、ネットワーク(NW)規模27、ネーバーリスト28、及び第1通信手段情報29に関する各情報をデータベースとして格納している。つまり、記憶手段19は、IP放送を受信するアプリケーション20を使用している際の設定情報を保持する保持手段として機能する。
アプリケーション20は、IPTVを視聴するためのソフトウェアであり、メンバーリスト21は、自己完結型ネットワークであるアドホック(Ad Hoc)ネットワークを構成する無線通信端末(端末)10に関するデータを一覧表で示したものである。視聴チャンネル22は、IPTVアプリケーションで視聴しているチャンネルを示し、連続視聴時間23は、視聴チャンネル22を連続で視聴している時間を示す。
視聴保障時間24は、録画等で続けて番組を視聴することが予想される際に、当該番組が終了するまでの残り時間を示し、最大視聴可能時間25は、バッテリの残量から求めたIPTVの視聴可能時間を示す。最終ビーコン送信時刻26は、最後に第2通信手段12からビーコン信号を送信した時刻を示し、ネットワーク規模27は、アドホックネットワークの規模を示す。ネーバーリスト28は、アドホックネットワークを構成する端末の周囲の情報を格納し、第1通信手段情報29は、第1通信手段11が接続しているネットワークに関する情報を示す。
図2は、図1のメンバーリストに含まれる情報要素を示すブロック図である。図2に示すように、メンバーリスト21には、ビーコン信号に含まれる連続視聴時間21a、視聴チャンネル21b、最大視聴可能時間21c、視聴保障時間21d、アドホックネットワークを形成した際のネットワーク規模21e、最終ビーコン送信時刻21f、アドホックネットワークのグループID(IDentification)を示すサービスセット(Service Set )ID21g、ビーコン信号を送信した無線通信端末10のMAC(Media Access Control)アドレス21h、及び第1通信手段11が接続しているネットワークに関する情報を示す第1通信手段情報21iの各情報要素が含まれている。
図3は、図1のネーバーリストに含まれる情報要素を示すブロック図である。図3に示すように、ネーバーリスト28には、ネーバーリスト28を送信した端末を示す送信端末情報28a、及びネーバーリスト28を送信した端末の周囲の端末の情報を示す近隣端末リスト28bが含まれている。これら送信端末情報28aと近隣端末リスト28bは、メンバーリスト21と同じ情報を保持している。
図4は、IEEE802.11のビーコン信号のボディに含まれる情報要素を示す説明図である。図4に示すように、ビーコン信号には、タイムスタンプ(Timestamp)、ビーコン周期(Beacon Interval)、ケーパビリティインフォメーション(Capability Information)、サービスセットID(Service Set ID)、サポートレート(Supported Rates)、FHパラメータセット(FH Parameter Set)、DSパラメータセット(DS Parameter Set)、CFパラメータセット(CF Parameter Set)、IBSS(Independent Basic Service Set)パラメータセット(IBSS Parameter Set)、及びTIM(Traffic Indication Map)の各情報が含まれている。
この無線通信端末10では、タイムスタンプに連続視聴時間を格納し、視聴チャンネル、最大視聴可能時間、視聴保障時間、及びネットワーク規模を、現在主流のIEEE802.11a/b/gでは用いられていない、FHパラメータセットに格納する。
図5は、図1の無線通信端末における全体の処理の流れを示すフローチャート(その1)であり、図6は、図1の無線通信端末における全体の処理の流れを示すフローチャート(その2)である。図5及び図6に示すように、無線通信端末10は、先ず、電源を入れて起動した(ステップS101)後、電源がオフ(OFF)になるまでループ1の処理を繰り返す(ステップS102)。
ループ1では、IPTVアプリケーション(IPTVアプリ)が起動されたか否かを判定する(ステップS103)。判定の結果、IPTVアプリが起動されない(No)場合、ループ1の処理(ステップS102)に戻る。一方、IPTVアプリが起動された(Yes)場合、視聴チャンネル22にIPTVアプリが要求するチャンネルを格納し(ステップS104)、その後、IPTVアプリのパケットを受信する通信手段の検索及び選択を行うサーチ処理を実行する(ステップS105)。
このループ1において、サーチ処理を実行しIPTVを視聴し始めたら、IPTVアプリを終了するまでループ2の処理を繰り返す(ステップS106)。ループ2では、視聴チャンネルの変更若しくは視聴の終了の実行を試みているか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107における判定の結果、チャンネルが変更(若しくは視聴の終了が実行)された(Yes)場合、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴していたか否か、即ち、第1通信手段11を用いて受信したコンテンツを第2通信手段12を用いて再送信を行っていたか否か、を判定する(ステップS108)。
ステップS108における判定の結果、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴中である(Yes)場合、後述の親機能解放処理、即ち、周囲の別の端末に第2通信手段12を用いてIPTVのコンテンツの再送信を託す処理を行った(ステップS109)後、視聴終了か否かを判定(ステップS110)する。一方、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴中でない(No)場合、ステップS110の処理を行う。
ステップS110における判定の結果、視聴終了である(Yes)場合、ステップS103の処理を行い、一方、視聴終了でない(No)、即ち、視聴を行うチャンネルの変更を行う場合、ステップS104の処理を行う。
一方、ステップS107における判定の結果、視聴チャンネルが変更(若しくは視聴の終了が実行)されていない(No)場合、第1通信手段11でIPTVを視聴中か否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111における判定の結果、第1通信手段11でなく第2通信手段12でIPTVを視聴中である(No)場合、第2通信手段12での受信(視聴)が不可能か否か、即ち、第2通信手段12のエリア内にIPTVのサービスを第1通信手段11で視聴している端末が存在するか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、第2通信手段12での受信が不可能である(Yes)場合、ステップS105のサーチ処理へ戻り、第2通信手段12での受信が不可能でない(No)、即ち、受信可能である場合、親機(第2通信手段12の通話先)から視聴チャンネル変更メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113における判定の結果、視聴チャンネル変更メッセージを受信していない(No)場合、第2通信手段12でIPTVのパケットを受信したか否かを判定し(ステップS114)、一方、視聴チャンネル変更メッセージを受信している(Yes)場合、再接続処理(詳細は後述する)を行った(ステップS115)後、ステップS114の処理を行う。
ステップS114における判定の結果、IPTVのパケットを受信していない(No)場合、ビーコン信号に含まれる情報を更新する報知情報更新処理(詳細は後述する)を行い(ステップS116)、一方、IPTVのパケットを受信している(Yes)場合、パケットをデコードして、映像出力手段17及び音声出力手段18に出力し、IPTVを再生した(ステップS117)後、ステップS116の処理を行う。
一方、ステップS111における判定の結果、第1通信手段11でIPTVを視聴中である(Yes)場合、ビーコン信号を受信したか否かを判定する(ステップS118)。判定の結果、ビーコン信号を受信した(Yes)場合、メンバーリストに存在する端末からビーコン信号を受信したか否かを判定する(ステップS119)。
ステップS119における判定の結果、メンバーリストに存在する端末からビーコン信号を受信していない(No)、即ち、メンバーリストに存在しない端末からビーコン信号を受信した場合、新規にメンバーリストに追加する(ステップS120)。一方、メンバーリストに存在する端末からビーコンを受信した(Yes)場合、メンバーリスト内のMACアドレス21hとビーコン信号の送信元MACアドレスが一致する要素の最終ビーコン送信時刻21fに、時刻取得手段16から取得した現在時刻を格納する(ステップS121)。
そして、ステップS118における判定の結果、ビーコン信号を受信していない(No)場合、メンバーリストの全要素の内、最終ビーコン送信時刻21fの値からT秒(ビーコンインターバルよりも長い時間)経過した要素を削除する(ステップS122)。また、ステップS120の処理及びステップS121の処理をそれぞれ実行した後、ステップS122の処理を行う。
その後、その他のIEEE802.11規定のマネージメント信号又は制御信号を受信したか否かを判定し(ステップS123)、判定の結果、前記信号を受信していない(No)場合、IPTVのパケットを受信したか否かを判定する(ステップS124)。一方、受信した(Yes)場合は、IEEE802.11に準拠した処理を行った(ステップS125)後、ステップS124の処理を行う。但し、IEEE802.11に準拠した処理に際し、タイムスタンプ(Timestamp)及びFHパラメータセット(FH Parameter Set)は、ビーコン信号を送信する際に用いる、連続視聴時間23、視聴チャンネル22、視聴保障時間24、及び最大視聴可能時間25を含む。
ステップS124における判定の結果、IPTVパケットを第1通信手段11を介して受信した(Yes)場合、メンバーリストの要素数が1以上か否か、即ち、第2通信手段12を用いてIPTVを受信している子端末が存在するか否かを判定する(ステップS126)。判定の結果、メンバーリストの要素数が1以上でない(No)場合、IPTVのパケットをデコードして、映像出力手段17及び音声出力手段18に出力しIPTVを再生する(ステップS127)。一方、メンバーリストの要素数が1以上である(Yes)場合、受信したIPTVのパケットを第2通信手段12を介してブロードキャストで送信した(ステップS128)後、ステップS127の処理を行う。
そして、ステップS124における判定の結果、IPTVのパケットを受信していない(No)場合、及びステップS127の処理を実行した後、ビーコン信号に含まれる情報を更新する報知情報更新処理を行う(ステップS116)。
ステップS116において報知情報更新処理を行った後、報知情報更新処理で更新した情報をビーコン信号に含めて第2通信手段12を介して送信する報知処理(詳細は後述する)を実行する(ステップS119)。その後、ループ2の処理を繰り返し、ループ2の終了した後、電源OFFまで更に、ループ1の処理を繰り返し、無線通信端末10における一連の処理を終了する。
なお、上述した処理(図5,6参照)には、IEEE802.11に記載の省電力制御やDCF(Distributed Coordination Function)等のアクセス制御については記載していない。
図7は、図5のサーチ処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、サーチ処理の実行に際し、先ず、第2通信手段12を起動する(ステップS201)。起動した第2通信手段12を用いてビーコン信号を受信し、メンバーリスト21に格納する(ステップS202)。即ち、第2通信手段12の受信エリア内に、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴している端末が存在するか否か(ネットワーク規模が0以上か否か)を調査し、ビーコン信号を受信できたらメンバーリスト21に格納する。但し、ビーコン信号に含んでいるネットワーク規模の値が−1の場合は、メンバーリスト21に追加しない。なお、ビーコン信号の受信に際しては、ビーコン信号の送信の周期は端末毎に異なるため、数秒間受信し続ける。
ビーコン信号をサーチした結果、メンバーリスト21に要素が存在するか否かを判定する(ステップS203)。即ち、メンバーリスト21が存在する場合は、IPTVを視聴している端末が存在することを示す。判定の結果、要素が存在しない(No)場合、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴する(ステップS204)。
一方、ステップS203の判定の結果、メンバーリスト21に要素が存在する(Yes)場合、カウンタiを1で初期化し(ステップS205)、その後、カウンタiがメンバーリスト21の要素数+1になるまでループ1の処理を実行する(ステップS206)。
ループ1において、メンバーリスト21のi番目の要素の視聴チャンネル21bと端末10内の視聴チャンネル22が一致するか否か、即ち、視聴したいチャンネルが同じか否かを判定する(ステップS207)。判定の結果、一致しない(No)場合、メンバーリストのi番目の要素を削除した(ステップS208)後にループ1の処理を繰り返し、一方、一致する(Yes)場合、カウンタiに1を加算した(ステップS209)後にループ1の処理を繰り返す。
ループ1の処理が完了したら、メンバーリスト21に要素が存在するか否か、即ち、視聴したいチャンネルと同じチャンネルを、第1通信手段11を用いて視聴している端末が存在するか否かを判定する(ステップS210)。判定の結果、周囲に第1通信手段11を用いてIPTVを視聴している端末が存在しない、或いは周囲に視聴したいチャンネルと同一のチャンネルを第1通信手段11を用いて視聴している端末が存在しない(No)場合、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴し(ステップS204)、一方、このような端末が存在する(Yes)場合、最適な接続先を選択するサーバ選択処理(詳細は後述する)を実行する(ステップS211)。
IPTVを視聴開始し(ステップS204)或いはサーバ選択処理を実行した(ステップS211)後、サーチ処理を終了する。
図8は、図7のサーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、サーバ選択処理の実行に際し、先ず、メンバーリスト21の要素数が2以上か否かを判定する(ステップS301)。判定の結果、メンバーリスト21の要素数が1、即ち、2以上でない(No)場合、第2通信手段12を用いて、メンバーリスト21(以降のソートも含む)の先頭の要素と同じアドホックネットワークに接続しIPTVを視聴する(ステップS302)。
一方、ステップS301の判定の結果、メンバーリスト21の要素数が2以上である(Yes)場合、メンバーリスト21に含まれる視聴保障時間の降順にソートする(ステップS303)。つまり、IPTVの視聴時間を保障してくれることを優先する。
その後、視聴保障時間の最大の要素が唯一、即ち、一つのみであるか否かを判定する(ステップS304)。判定の結果、最大の要素が唯一である(Yes)場合、ステップS302の処理を実行し、一方、最大の要素が唯一でない(No)、即ち、複数ある場合、メンバーリスト21に含まれるネットワーク(NW)規模の降順にソートする(ステップS305)。ネットワーク規模とは、その端末に接続している端末の数を示し、ネットワーク規模が大きいと子端末の数が多いので、親端末は特定のエリアに留まっている可能性が高い。
その後、ネットワーク規模の最大の要素が唯一、即ち、一つのみであるか否かを判定する(ステップS306)。判定の結果、最大の要素が唯一である(Yes)場合、ステップS302の処理を実行し、一方、最大の要素が唯一でない(No)、即ち、複数ある場合、メンバーリスト21に含まれる連続視聴時間の降順にソートする(ステップS307)。つまり、連続視聴時間が長いので、番組の途中でチャンネルを切り替える可能性が低い。
その後、連続視聴時間の最大の要素が唯一、即ち、一つのみか否かを判定する(ステップS308)。判定の結果、最大の要素が唯一である(Yes)場合、ステップS302の処理を実行し、一方、最大の要素が唯一でない(No)、即ち、複数ある場合、メンバーリスト21に含まれる最大視聴可能時間の降順にソートする(ステップS309)。つまり、最大視聴時間が長いので、バッテリーの残量が十分であり、IPTVの視聴中に切断される可能性が低い。
その後、第2通信手段12を用いて、メンバーリスト21の先頭の要素と同じアドホックネットワークに接続し、IPTVを視聴する(ステップS302)。
そして、IPTVを視聴する、つまり、接続先を決定したことにより、メンバーリスト21の全ての要素を削除し(ステップS310)、その後、サーバ選択処理を終了する。
なお、上述したサーバ選択処理における、視聴保障時間の降順にソートする処理(ステップS303)、ネットワーク(NW)規模の降順にソートする処理(ステップS305)、連続視聴時間の降順にソートする処理(ステップS307)は、順序を変更しても良く、例えば、視聴保障時間、ネットワーク(NW)規模、連続視聴時間のそれぞれに対して重み付けを行い加算、乗算した順番で行っても良い。
図9は、図6の報知情報更新処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、報知情報更新処理の実行に際し、先ず、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴中であるか否か、即ち、視聴しているのは親端末であるか子端末であるかを判定する(ステップS401)。
判定の結果、第1通信手段11でIPTVを視聴中でない(No)、即ち、第2通信手段12でIPTVを視聴中である場合、ネットワーク規模27に−1(クライアントであることを示す数)を格納する(ステップS402)。一方、第1通信手段11でIPTVを視聴中である(Yes)場合、メンバーリスト21の要素数(接続端末数)をネットワーク規模27に格納する(ステップS403)。
その後、ネットワーク規模27に数値を格納したら、バッテリの残量を最大視聴可能時間25に格納し(ステップS404)、格納後、録画中か否かを判定する(ステップS405)。判定の結果、録画中でない(No)場合、視聴チャンネル22に格納されているチャンネルを継続して連続視聴している時間を、連続視聴時間23に格納する(ステップS406)。一方、録画中である(Yes)場合は、現在視聴(録画)している番組が終了するまでの時間を視聴保障時間24に格納した(ステップS407)後、ステップS406の処理を行う。
連続視聴時間23に連続視聴時間の値を格納したら、第1通信手段11を搭載しているか否かを判定する(ステップS408)。判定の結果、搭載していない(No)場合、第1通信手段11の情報に0(即ち、第1通信手段11を搭載していないか、第1通信手段11ではIPTVを受信できない状態)を格納する(ステップS409)。一方、搭載している(Yes)場合、第1通信手段11を用いてIPTVを受信し視聴可能であるか否か、即ち、圏外でないか否か、速度が充分であるか否か(親になって充分受信できるか否か)、IPTVを視聴するだけの帯域を確保できるか否か等、を判定する(ステップS410)。
ステップS410における判定の結果、IPTVを受信できない(No)、即ち、視聴可能でない場合、ステップS409の処理を行い、IPTVを受信できる(Yes)、即ち、視聴可能である場合、第1通信手段11で接続可能なキャリアに関する情報を第1通信手段11の情報に格納する(ステップS411)。
ステップS409の処理の後、及びステップS411の処理の後、報知情報更新処理を終了する。
図10は、図6の報知処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、報知処理の実行に際し、先ず、端末制御手段は、最終ビーコン(Beacon)送信時刻からビーコン信号に含まれるビーコン周期(Beacon Interval)を経過しているか否かを判定する(ステップS501)。これは、ビーコン信号を頻繁に送信することによりトラフィックを圧迫することを避けるためである。また、ATIM(Announcement Traffic Information Message)ウィンドウが指定されている際には、ATIMウィンドウ内でビーコン信号を送信する必要があるため、IEEE802.11の規定に従う。
ステップS501における判定の結果、ビーコン周期を超過していない(No)場合、報知処理を終了する。一方、ビーコン周期を超過している(Yes)場合、連続視聴時間23をビーコン信号のタイムスタンプ(Timestamp)に格納する(ステップS502)。
連続視聴時間23を格納した後、ネットワーク(NW)規模27を、ビーコン信号のFHパラメータセット(FH Parameter Set)の0オクテット目に格納し(ステップS503)、その後、視聴チャンネル22をビーコン信号のFHパラメータセットの1オクテット目に格納する(ステップS504)。
視聴チャンネル22を格納した後、視聴保障時間24をビーコン信号のFHパラメータセットの2〜3オクテット目に格納し(ステップS505)、その後、最大視聴可能時間25をビーコン信号のFHパラメータセットの4〜5オクテット目に格納する(ステップS506)。
最大視聴可能時間25を格納した後、第1通信手段11の情報をビーコン信号のFHパラメータセットの6オクテット目に格納し(ステップS507)、その後、ビーコン信号を送信する(ステップS508)。そして、最終ビーコン送信時刻26に、時刻取得手段16から取得した現在時刻を設定(格納)し(ステップS509)、その後、報知処理を終了する。
図11は、図5の親機能解放処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、親機能解放処理(親機の処理)の実行に際し、先ず、第1通信手段11を用いて、IPTVを視聴していた端末がチャンネルの変更若しくは視聴の終了を示す視聴チャンネル変更メッセージを送信する(ステップS601)。視聴チャンネル変更メッセージの送信後、メンバーリスト21の全要素を削除して(ステップS602)、タイマーを起動する(ステップS603)。その後、タイマーによる計時が満了するまでループ1の処理を行う(ステップS604)。
ループ1の処理において、先ず、第2通信手段12を用いて、IPTVを視聴していた同一のアドホックネットワークに属していた端末の情報を格納している、ネーバーリスト28を含むパケットを受信したか否かを判定する(ステップS605)。判定の結果、ネーバーリスト28を含むパケットを受信していない(No)場合、タイマー満了までループ1の処理を繰り返す。一方、ネーバーリスト28を含むパケットを受信した(Yes)場合、第1通信手段11の情報が0でない(非0)か否かを判定する(ステップS606)。
ステップS606における判定の結果、第1通信手段11の情報が0である(No)場合、タイマー満了までループ1の処理を繰り返す。一方、第1通信手段11の情報が0でない(Yes)場合、ネーバーリスト28を追加して格納した(ステップS607)後、タイマー満了までループ1の処理を繰り返す。
なお、ネーバーリスト28を含むパケットには以下の情報を含んでおり、MACフレームの情報を送信端末情報28aとして、MACフレーム本体の情報を近隣端末リスト28bとして、それぞれ保存する。
・MACフレームには、ネーバーリスト28を送信した端末の情報が含まれている。
・MACフレームのフレーム本体(データ)には、近隣端末リスト28(図3参照)を示す情報が含まれている。即ち、MACフレームに含まれている端末の周囲の端末のMACフレームの情報を格納している。
ループ1の処理が完了(タイマーの計時が満了)したら、後述の新規親機決定処理(詳細は後述する)、つまり、ステップS607で格納したネーバーリスト28から親機(第1通信手段11を用いてIPTVを視聴し、第2通信手段12を用いてIPTVを再送信する端末)を決定する処理を行う(ステップS608)。新規親機決定処理の後、新規親機依頼処理(詳細は後述する)、つまり、新規親機決定処理で決定した新たな親機の候補に対し、親機になるように指示するメッセージを発行する処理を行う(ステップS609)。その後、親機能解放処理を終了する。
図12は、図11の新規親機決定処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、新規親機決定処理(親機の処理)の実行に際し、先ず、ネーバーリスト28が空になるまでループ1の処理を行う(ステップS701)。
ループ1の処理において、先ず、ネーバーリスト28の要素数が2以上か否か、即ち、ネーバーリスト28の要素をソートする必要があるか否かを判定する(ステップS702)。判定の結果、ネーバーリスト28の要素数が1、即ち、2以上でない(No)場合、ネーバーリスト28(以降のソートも含む)の先頭の要素をメンバーリストに追加する(ステップS703)。
一方、ステップS702の判定の結果、ネーバーリスト28の要素数が2以上である(Yes)場合、ネーバーリスト28に含まれる視聴保障時間の降順にソートを行う(ステップS704)。その後、視聴保障時間の最大の要素が唯一である(一つのみ)か否かを判定する(ステップS705)。判定の結果、唯一である(Yes)場合、ステップS703の処理を行い、一方、唯一でない(No)場合、ネーバーリスト28に含まれる連続視聴時間の降順にソートを行う(ステップS706)。
その後、連続視聴時間の最大の要素が唯一である(一つのみ)か否かを判定する(ステップS707)。判定の結果、唯一である(Yes)場合、ステップS703の処理を行い、一方、唯一でない(No)場合、ネーバーリスト28に含まれる最大視聴可能時間の降順にソートを行う(ステップS708)。
その後、最大視聴可能時間の最大の要素が唯一である(一つのみ)か否かを判定する(ステップS709)。判定の結果、唯一である(Yes)場合、ステップS703の処理を行い、一方、唯一でない(No)場合、ネーバーリストに含まれるネットワーク規模の降順にソートを行う(ステップS710)。
その後、ネットワーク規模が最大の要素が唯一である(一つのみ)か否かを判定する(ステップS711)。判定の結果、唯一である(Yes)場合、ステップS703の処理を行い、一方、唯一でない(No)場合、第1通信手段11の情報を持つ要素が先頭になるようにソートを行う、即ち、第1通信手段11の情報順に並び替える(ステップS712)。つまり、親と同じキャリアであることが分かれば、その地域ではIPTVの視聴を行うこと出来ることが分かるため、第1通信手段11の情報を参照する。ステップS712の処理が終了した後、ソートを行ったネーバーリスト28の先頭の要素をメンバーリストに追加する(ステップS703)。
なお、上述したステップS704〜ステップS712における各処理の順番は、変更してもよく、また、視聴保障時間、連続視聴時間、最大視聴可能時間、ネットワーク規模、及び第1通信手段11の情報のそれぞれに対して重み付けを行い加算、乗算したもので、ソートしてもよい。
ステップS703の処理の後、ネーバーリスト28の先頭の要素に含まれる近隣端末リスト28bが示すMACアドレス21hと、他のネーバーリスト28の送信端末情報28aのMACアドレス21hが一致する場合、この他のネーバーリスト28の要素を削除する(ステップS713)。即ち、ネーバーリスト28の先頭の要素に含まれる近隣端末を、親機の候補から除外する。
その後、ネーバーリスト28の先頭の要素をネーバーリスト28から削除し(ステップS714)、ネーバーリスト28が空になるとループ1の処理を終了する。ループ1の処理の終了により、新規親機決定処理を終了する。
図13は、図11の新規親機依頼処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、新規親機依頼処理(親機の処理)の実行に際し、先ず、メンバーリスト21が空になるまでループ1の処理を行う(ステップS801)。
ループ1の処理において、新規親機依頼メッセージにメンバーリスト21の先頭の要素を追加する(ステップS802)。即ち、MACフレームのフレームボディーにメンバーリスト21のMACアドレス21hを追加する。その後、メンバーリスト21の先頭の要素を削除し(ステップS803)、メンバーリスト21が空になるとループ1の処理を終了する。
ループ1の処理でメンバーリスト21の全要素を新規親機依頼メッセージに追加したら、新規親機依頼メッセージを、第2通信手段12を介して、ブロードキャストで配下のアドホックネットワークのクライアントに対し送信する(ステップS804)。その後、新規親機依頼処理を終了する。
図14は、図5の再接続処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、再接続処理(子機の処理)の実行に際し、端末の周囲の他の親機を検索し、親機が見つかった際に再接続を行う再接続サーバ選択処理(詳細は後述する)を行う(ステップS901)。その後、再接続サーバ選択処理において、新たな接続先を発見し接続先を変更したか否かを判定する(ステップS902)。
ステップS902における判定の結果、接続先を変更した(Yes)場合、処理を終了し、一方、接続先を変更していない、即ち、再接続先にふさわしい親機が見つからなかった(No)場合、タイマー起動を行う(ステップS903)。タイマーを起動した後、タイマーによる計時が満了するまでループ1の処理を行う(ステップS904)。タイマー計時は端末制御手段14が行う。
ループ1の処理において、先ず、ネーバーリスト28に存在しない端末からビーコンを受信したか否かを判定する(ステップS905)。ステップS905の処理を初めて実行する時点では、ネーバーリスト28は空である。
ステップS905における判定の結果、ネーバーリスト28に存在しない端末からビーコンを受信していない(No)場合、自分自身の端末の存在を周囲に知らせるためビーコンを送信する(ステップS906)。一方、判断の結果、ビーコンを受信している(Yes)場合、受信したビーコンに含まれる情報、即ち、MACアドレス、連続視聴時間、最大視聴可能時間、視聴保障時間等を、ネーバーリスト28の近隣端末リスト28bに格納し(ステップS907)、その後、ステップS906の処理を行う。
自分自身の端末の存在を周囲に知らせるためビーコンを送信(ステップS906)した後、タイマー終了後、ループ1の処理を終了する。ループ1の処理の後、ネーバーリスト28の近隣端末リスト28bをMACフレームのフレームボディーに格納して、親機に送信する(ステップS908)。その後、親機から新規親機依頼メッセージを受信したか否か判定する(ステップS909)。判定の結果、受信しない(No)場合、判定を繰り返して受信するまで待つ。一方、受信した(Yes)場合、親機から新規親機依頼メッセージを受信したら、新規親機依頼メッセージに自端末のMACアドレスが含まれているか否かを判定する(ステップS910)。
ステップS910における判定の結果、MACアドレスが含まれていない(No)場合、新規接続先選択処理(詳細は後述する)を実行して第2通信手段12を用いて新たな親機に再接続を行い(ステップS911)、一方、MACアドレスが含まれている(Yes)場合、親機として機能するために、第1通信手段11を起動してIPTVサーバに接続する(ステップS912)。IPTVサーバに接続した後、アドホックネットワークのパラメータを変更するため、第2通信手段12をリセットする(ステップS913)。これは、BSSID(Basic Service Set IDentifier)を変更することを目的としている。
つまり、MACアドレスが含まれていると判定した場合には、ステップS912以降の処理により親機として再接続を行い、MACアドレスが含まれていないと判定した場合には、ステップS911以降の処理により子機として再接続を行うが、親機が変更される。
ステップS911の処理及びステップS913の処理を実行したら、ネーバーリスト28が不要になるためネーバーリスト28を削除する(ステップS914)。その後、再接続処理を終了する。
図15は、図14の再接続サーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。図15に示すように、再接続サーバ選択処理(子機の処理)の実行に際し、先ず、タイマーを起動し(ステップS1001)、タイマーの計時が満了するまでループ1の処理を行う(ステップS1002)。ループ1の処理において、親機を検索するために、ネットワーク規模が0以上の値を示すビーコンを受信したか否かを判定する(ステップS1003)。
ステップS1003における判定の結果、ビーコンを受信しない(No)場合、タイマー満了後に、ループ1の処理を終了する。一方、ビーコンを受信した(Yes)場合、メンバーリストに、受信したビーコンの情報、即ち、ネットワーク規模、最大視聴可能時間、連続視聴時間、視聴保障時間等を格納し(ステップS1004)、タイマー満了後、ループ1の処理を終了する。
ループ1における処理の後、つまり、周囲の親機の信号を受信したら、メンバーリスト21に要素が存在するか否かを判定する(ステップS1005)。判定の結果、要素が存在しない(No)、即ち、メンバーリスト21が空の場合、再接続サーバ選択処理を終了し、一方、メンバーリスト21に要素が存在する(Yes)場合、カウンタiを1で初期化する(ステップS1006)。
その後の処理である、ステップS1007〜ステップS1010は、サーチ処理のステップS206〜ステップS209の処理(図7参照)と同一であるため、各処理の説明を省略する。
ステップS1007〜ステップS1010の処理の後、ループ2の処理が終了する。その後、メンバーリスト21に要素が存在するか否かを判定し(ステップS1011)、判定の結果、メンバーリスト21に要素が存在しない(No)、つまり、視聴チャンネルに保存しているチャンネルと同一のチャンネルを視聴している親機が周囲に存在しない場合、再接続サーバ選択処理を終了する。一方、判定の結果、メンバーリスト21に要素が存在する(Yes)、つまり、周囲に視聴チャンネルと同一のチャンネルを視聴している親機が存在する場合、上述のサーバ選択処理を行って新たな接続先を選択し、再接続する(ステップS1012)。その後、再接続サーバ選択処理を終了する。
図16は、図14の新規接続先選択処理の流れを示すフローチャートである。図16に示すように、新規接続先選択処理の実行に際し、先ず、近隣端末リスト28bが空になるまでループ1の処理を行う(ステップS1101)。
ループ1の処理において、近隣端末リスト28bの先頭の要素(近隣端末リスト28bのMACアドレス)が、受信した新規親機依頼メッセージに含まれるか否か、即ち、近隣端末リスト28bの先頭の端末が新たな親機になる端末か否かを判定する(ステップS1102)。判定の結果、含まれない(No)場合、近隣端末リスト28bの先頭の要素を削除し(ステップS1103)、一方、含まれる(Yes)場合、近隣端末リスト28bの先頭の要素をメンバーリスト21に格納した(ステップS1104)後、ステップS1103の処理を行う。
ステップS1103の処理の後、近隣端末リストが空になるとループ1の処理を終了する。ループ1の処理により、親機の候補が選出されたら、上述のサーバ選択処理を実行して新たな接続先を決定し、再接続を行う(ステップS1105)。その後、新規接続先選択処理を終了する。
図17は、図1の無線通信端末における通信処理のシーケンス図である。図17に示すように、先ず、親機がチャンネル変更或いは視聴終了する際に(T1)、親機の機能を終了する旨を示す視聴チャンネル変更パケットを含むメッセージを、子機にブロードキャストで送信する(T2)。
視聴チャンネル変更メッセージを受信した子機は、再接続処理を開始し、周囲の親機を検索し(再接続サーバ選択処理を開始し)(T3)、周囲に親機が存在する場合には新たな親機に接続を行い(T4)、周囲に親機が存在しない場合には周囲にビーコンを送信すると共に(T5)、周囲のビーコンを受信し(T6)、周囲の端末の情報を収集する。収集した情報は親機に送信する(T7)。
ネーバーリスト28を受信した親機は、新たに親機になってもらう端末を選択(新規親機決定処理)し(T8)、新たな親機の情報を含んだパケットを作成してブロードキャストで配信(新規親機決定処理)する(T9)。
新規親機依頼メッセージを受信した子機は、再接続処理のS910以降を行い親機として再接続するのか、子機として再接続するのかを判定し(T10)、親として再接続を行い、或いは子として子端末(新たな親)に再接続を行う(T11)。
つまり、送信側の無線通信端末10においては、以下のような処理を行う。
端末制御手段14は、第2通信手段12により近距離の無線通信端末10に対して、記憶手段19が保持するアプリケーション20を使用している際の設定情報を送信するように制御すると共に、送信するように制御しているアプリケーションを使用している際の設定情報に変更が生じる場合、第2通信手段12により近距離の無線通信端末10に対して、その旨を示す情報を送信するように制御する。
また、設定情報には、IP放送を録画中か否かを示す情報を含んでも良い。端末制御手段14は、第2通信手段12による無線通信端末10との直接無線通信によりアプリケーション20がIP放送を送信するように制御する。
また、記憶手段19は、アプリケーション20が受信するIP放送の受信放送局情報を保持し、設定情報にIP放送の受信放送局情報を含んでも良い。端末制御手段14は、記憶手段19が保持している受信放送局と一致する受信放送局を示している無線通信端末10に対して、第2通信手段12による直接無線通信によりアプリケーション20がIP放送を送信するように制御する。
また、設定情報に、送信側の無線通信端末10のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含んでも良い。
また、設定情報に、送信側の無線通信端末10の自己完結型ネットワーク(アドホック型ネットワーク)に接続している無線通信端末10の接続数を示す情報を含んでも良い。
受信側の無線通信端末10においては、以下のような処理を行う。
端末制御手段14は、アプリケーション20が近距離に位置する送信側の無線通信端末10との間で第2通信手段12を用いてIP放送を受信している際に、送信側の無線通信端末10からアプリケーション20を使用している際の設定を変更する旨の情報を受信すると、第2通信手段12により近距離の無線通信端末10から該無線通信端末10が保持するアプリケーション20を使用している際の設定情報を受信して、記憶手段19が保持する設定情報と、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に基づいて、アプリケーション20が第1通信手段11又は第2通信手段12のいずれの手段を用いてIP放送を受信するかを選択して、選択した手段によりアプリケーション20がIP放送を受信するように制御する。
また、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に、IP放送を録画中か否かを示す情報が含まれていることにより、受信側の無線通信端末10の端末制御手段14は、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報にIP放送の録画中を示す情報を検出した場合、録画中を示している無線通信端末10との第2通信手段12による直接無線通信によりアプリケーション20がIP放送を受信するように制御する。
また、記憶手段19が、アプリケーション20が受信する受信放送局情報を保持し、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に、IP放送の受信放送局情報が含まれていることにより、受信側の無線通信端末10の端末制御手段14は、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に示される受信放送局を検出し、記憶手段19が保持している受信放送局と一致する受信放送局を示している無線通信端末10との第2通信手段12による直接無線通信によりアプリケーション20がIP放送を受信するように制御する。
また、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に、無線通信端末10のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報が含まれていることにより、受信側の無線通信端末10の端末制御手段14は、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に含まれるIP放送受信可能時間が最も長い無線通信端末10、或いはIP放送受信可能時間が所定の時間以上ある無線通信端末10との第2通信手段12による直接無線通信により、アプリケーション20がIP放送を受信するように制御する。
また、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に、無線通信端末10の自己完結型ネットワーク(アドホック型ネットワーク)に接続している無線通信端末10の接続数を示す情報が含まれていることにより、受信側の無線通信端末10の端末制御手段14は、受信した近距離の無線通信端末10の設定情報に含まれる接続数が最も多い無線通信端末10、或いは接続数が所定の接続数以上ある無線通信端末10との第2通信手段12による直接無線通信により、アプリケーション20がIP放送を受信するように制御する。
図18は、図1の無線通信端末による実施例に係る視聴状態の説明図である。図18に示すように、無線通信端末10aは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに、無線通信端末10bは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41bに、それぞれ接続している。また、無線通信端末10aには、無線通信端末10c、無線通信端末10d、及び無線通信端末10eが第2通信手段12を介して接続されている。
これにより、無線通信端末10a及び無線通信端末10bは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末10aは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10bは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=0クライアント
の状態にある。
従って、無線通信端末10c、無線通信端末10d、及び無線通信端末10eは、子機として、親機である無線通信端末10aを介して、無線通信端末10aが視聴しているIPTV(4ch)を視聴することができる。この状態にあって、IPTV(4ch)を視聴していた親機10aが視聴を終了することを子機10c,10d,10eに通知する。
図19は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。図19に示すように、親機10aから視聴終了を通知されたことにより、子機10c,10d,10eは、IPTV(4ch)の視聴を継続すべく、IPTV(4ch)を視聴している端末が周囲に存在するか、第2通信手段12を用いてサーチする。
図20は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。図20に示すように、サーチした結果、子機10eは、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末10bを発見したので、無線通信端末10bを親機として再接続を行う。
このとき、無線通信端末10bは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
一方、サーチした結果、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10c,10dは、ビーコン信号Bを送信すると共に周囲のビーコン信号Bを受信して、自端末の周囲の端末に関する情報を収集する。
図21は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図21に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10c,10dは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機10aに送信する。
図22は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。図22に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10c,10dから、自端末の周囲の端末に関する情報を受け取った親機10aは、子機10c,10dの中から新たに親機になる端末を選出し、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを子機10c,10dに対し送信(通知)する。
図23は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。図23に示すように、親機10aから、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを受け取ることにより、新たに親機になる端末(子機10c)は、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに接続し、端末(子機10d)は、子機として、新たに親機になった端末(子機10c)に対し再接続する。
これにより、無線通信端末10cは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末10dは、無線通信端末10cを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末10bは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10cは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
図24は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る視聴状態の説明図である。図24に示すように、無線通信端末10aは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに接続している。
これにより、無線通信端末10aは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末10aは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=7クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10aには、無線通信端末10b、無線通信端末10c、無線通信端末10d、無線通信端末10e、無線通信端末10f、無線通信端末10g、及び無線通信端末10hが第2通信手段12を介して接続されている。従って、無線通信端末10b〜10hの7個の端末は、子機として、親機である無線通信端末10aを介して、無線通信端末10aが視聴しているIPTV(4ch)を視聴することができる。
この状態にあって、IPTV(4ch)を視聴していた親機10aが、視聴を終了することを子機10b〜10hに通知する。
図25は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。図25に示すように、親機10aから視聴終了を通知されたことにより、子機10b〜10hは、IPTV(4ch)の視聴を継続すべく、IPTV(4ch)を視聴している端末が周囲に存在するか、第2通信手段12を用いてサーチする。
図26は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。図26に示すように、サーチした結果、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10b〜10hは、ビーコン信号Bを送信すると共に周囲のビーコン信号Bを受信して、自端末の周囲の端末に関する情報を収集する。
図27は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図27に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10b〜10hは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機10aに送信する。
図28は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。図28に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10b〜10hから、自端末の周囲の端末に関する情報を受け取った親機10aは、子機10b〜10hの中から新たに親機になる端末を選出し、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを子機に対し送信(通知)する。
図29は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。図29に示すように、親機10aから、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを受け取ることにより、新たに親機になる端末10c及び端末10gは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに接続する。そして、端末10bと端末10dは子機として、新たに親機になった端末10cに対し再接続し、端末10eと端末10fと端末10hは子機として、新たに親機になった端末10gに対し再接続する。
これにより、無線通信端末10cは、キャリアAの基地局41a、ゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末10bと無線通信端末10dは、無線通信端末10cを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。同様に、無線通信端末10gは、キャリアAの基地局41a、ゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末10eと無線通信端末10fと無線通信端末10hは、無線通信端末10gを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末10cは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1200sec
最大視聴可能時間=10800sec、視聴保証時間=1500sec
NW規模=2クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10gは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1600sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
つまり、ここでは、周囲に親機が存在せず、ネットワークの規模が大きい場合の対応を示しており、新たに2台の親機10c,10gを選出する。
なお、上述した各実施例では、IPTVの番組をチャンネル又はchとして表したが、IPTVの運用を行う際にチャンネルではなくURLとして運用されている際は、チャンネルをURLに置き換える。
このように、第1実施の形態に係る無線通信端末では、IPTVを視聴しようとするユーザ(無線通信端末)が、IPTVサーバに接続するため携帯電話のように広域で低速な無線通信を用いる際に、ユーザ(無線通信端末)の周囲に同一チャンネルを視聴している他のユーザ(無線通信端末)が存在する場合には、低速な無線通信の帯域を圧迫するのを避けるため、既にIPTVを視聴している他のユーザ(無線通信端末)と無線LAN等の狭いエリアで使用可能な無線通信を用いてアドホックネットワークを形成する。このアドホックネットワークによりIPTVのコンテンツを視聴することで、低速な無線通信の帯域を圧迫することなくIPTVのコンテンツを視聴することができる。
また、上述したように、一つのホストに複数のホストが繋がるようなネットワークは、回線の太さやCPUパワー等でトポロジーを決定するものが多数考えられてきた。しかし、TVを視聴する際、ユーザは、チャンネルを頻繁に切り替えたり、移動中に視聴していたり、番組を録画していたりすると共に、バッテリの残量が少なくなり途中で視聴できなくなる端末が存在する。このため、前述の方法では、ネットワークのトポロジーを決定することは出来なかったが、第1実施の形態に係る無線通信端末10では、TVを視聴する際の特徴に基づきネットワークのトポロジーを作成することにより、回線を切れ難くすることが出来る。
また、IPTVのサーバに接続している端末がチャンネルを変更する際や視聴を終了する際に、無線LANでアドホック接続を行っている端末に対し新たな接続先を通知することで、ネットワークの切り替え時間を軽減することが出来る。
(第2実施の形態)
図30は、この発明の第2実施の形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。図30に示すように、無線通信端末(IP放送受信装置)50は、第1通信手段(第1無線通信手段)11、第2通信手段(第2無線通信手段)12、通信制御手段13、端末制御手段(制御手段)14、操作手段15、時刻取得手段16、映像出力手段17、音声出力手段18、記憶手段(保持手段)19、及び位置情報取得手段51を有している。
つまり、無線通信端末50は、無線通信端末10には設けられていない位置情報取得手段51を有しており、位置情報取得手段51を追加した構成及びこの構成に伴う作用以外は、第1実施の形態に係る無線通信端末10と同様の構成(図1参照)及び作用を有している。
位置情報取得手段51は、自端末である無線通信端末50の現在位置に関する情報を取得する機能を有しており、取得した位置情報を端末制御手段14へ出力する。端末制御手段14は、入力した位置情報を記憶手段19に格納する。これに伴い、記憶手段19は、含まれる情報要素が無線通信端末10のメンバーリスト21とは異なるメンバーリスト52を有する。
図31は、図30の記憶手段のメンバーリストに含まれる情報要素を示すブロック図である。図31に示すように、メンバーリスト52には、ビーコン信号に含まれる連続視聴時間21a、視聴チャンネル21b、最大視聴可能時間21c、視聴保障時間21d、アドホックネットワークを形成した際のネットワーク規模21e、最終ビーコン送信時刻21f、アドホックネットワークのグループID(IDentification)を示すサービスセット(Service Set )ID21g、ビーコン信号を送信した無線通信端末50のMAC(Media Access Control)アドレス21h、第1通信手段11が接続しているネットワークに関する情報を示す第1通信手段情報21i、及び位置情報52aの各情報要素が含まれている。
つまり、メンバーリスト52は、メンバーリスト21には設けられていない位置情報52aを有しており、位置情報52aを追加した以外は、メンバーリスト21と同様の構成(図2参照)を有している。
上記構成を有する無線通信端末50は、位置情報取得手段51を有することにより、サーバ選択処理において、新たに位置情報取得に伴う処理が追加される。つまり、無線通信端末50におけるサーバ選択処理は、メンバーリスト52の位置情報52aに基づく処理を追加した以外は、無線通信端末10におけるサーバ選択処理(図8参照)と同様である。
図32は、位置情報取得を伴うサーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。なお、各ステップにおいて、図8のサーバ選択処理におけるステップと同一内容のステップについては、同一ステップ番号を付して説明を省略する。
図32に示すように、サーバ選択処理の実行に際し、端末制御手段14は、メンバーリスト52の要素数が2以上か否かを判定した(ステップS301)結果、メンバーリスト52の要素数が2以上である(Yes)場合、メンバーリスト52に含まれる要素の位置情報52aと位置情報取得手段51において取得した自端末(無線通信端末50)の位置情報の値の差を昇順にソートする(ステップS351)。つまり、端末制御手段14は、メンバーリスト52に含まれる端末と自端末の位置情報に基づき、自端末からメンバーリスト52に含まれる端末までの距離を求め、距離が近い順番にソートする。
そして、端末制御手段14は、距離の昇順にソートした結果、端末までの距離が最小の要素は一つのみか否かを判定する(ステップS352)。判定の結果、距離が最小の要素は一つのみである(Yes)場合、第2通信手段12を用いて、メンバーリスト52(以降のソートも含む)の先頭の要素と同じアドホックネットワークに接続しIPTVを視聴する(ステップS302)。その後、ステップS310以降の処理を行う。
一方、ステップS352での判定の結果、距離が最小の要素は一つのみでない(No)場合、即ち、距離の最小の要素が複数ある場合、メンバーリスト52に含まれる視聴保障時間の降順にソートする(ステップS303)。その後、ステップS304以降の処理を行う。
また、上記構成を有する無線通信端末50は、位置情報取得手段51を有することにより、報知処理において、新たに位置情報取得に伴う処理が追加される。つまり、無線通信端末50における報知処理は、メンバーリスト52の位置情報52aに基づく処理を追加した以外は、無線通信端末10における報知処理(図10参照)と同様である。
図33は、位置情報取得を伴う報知処理の流れを示すフローチャートである。なお、各ステップにおいて、図10の報知処理におけるステップと同一内容のステップについては、同一ステップ番号を付して説明を省略する。
図33に示すように、報知処理において、端末制御手段14は、最大視聴可能時間25を格納した後、第1通信手段11の情報をビーコン信号のFHパラメータセットの6オクテット目に格納し(ステップS507)、その後、データ部(記憶手段19)に位置情報を格納する(ステップS551)。つまり、位置情報取得手段51により取得した位置情報は、データ部に格納され、格納された位置情報は、ビーコン信号として送信される(ステップS508)。その後、ステップS509以降の処理を行う。
図34は、位置情報取得を伴う新規親機決定処理の流れを示すフローチャートである。なお、各ステップにおいて、図11の新規親機決定処理におけるステップと同一内容のステップについては、同一ステップ番号を付して説明を省略する。
図34に示すように、新規親機決定処理(親機の処理)において、端末制御手段14は、ネーバーリスト28の要素数が2以上か否か、即ち、ネーバーリスト28の要素をソートする必要があるか否かの判定(ステップS702)の結果、ネーバーリスト28の要素数が2以上である(Yes)場合、メンバーリスト52に含まれる要素の位置情報52aと、位置情報取得手段51において取得した自端末(無線通信端末50)の位置情報の値の差を昇順にソートする(ステップS751)。
つまり、端末制御手段14は、メンバーリスト52に含まれる端末と自端末の位置情報に基づき、自端末からメンバーリスト52に含まれる端末までの距離を求め、距離が近い順番にソートする。
この距離は、自端末の位置を(x1,y1)とし、メンバーリスト52に含まれる端末の内で、距離を求める対象となる端末の位置を(x2,y2)として、次の式により求めることができる。
距離=|〔(x1−x2)+(y1−y2)1/2
そして、端末制御手段14は、距離の昇順にソートした結果、端末までの距離の最小の要素は一つのみか否かを判定する(ステップS752)。判定の結果、距離の最小の要素は一つのみである(Yes)場合、ネーバーリスト28(以降のソートも含む)の先頭の要素をメンバーリスト52に追加する(ステップS703)。その後、ステップS713以降の処理を行う。
一方、距離が最小の要素は一つのみでない(No)場合、即ち、距離が最小の要素が複数ある場合、ネーバーリスト28に含まれる視聴保障時間の降順にソートする(ステップS704)。その後、ステップS705以降の処理を行う。
つまり、無線通信端末50においては、以下のような処理を行う。
端末制御手段14は、第1通信手段11により受信したIP放送を第2通信手段12により近距離に位置する端末に対して送信すると共に、記憶手段19が保持する設定情報を近距離に位置する端末に対して送信するように制御し、更に、設定情報に含まれるIP放送の受信放送局情報に変更が生じる場合、第2通信手段12により近距離に位置する端末から該端末の設定情報を収集し、収集した設定情報に基づいて、第1通信手段11により受信したIP放送を第2通信手段12により近距離に位置する端末に対して送信する役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
また、近距離に位置する端末の設定情報に、該端末の位置情報が含まれていることにより、端末制御手段14は、設定情報に含まれる位置情報に基づいて、役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
また、設定情報に、IP放送を録画中か否かを示す情報が含まれていることにより、端末制御手段14は、設定情報に含まれる録画中か否かを示す情報に基づいて、役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
また、設定情報に、該端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報が含まれていることにより、端末制御手段14は、設定情報に含まれるIP放送受信可能時間に基づいて、役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
また、設定情報に、該端末の自己完結型ネットワークに接続している端末の接続数を示す情報が含まれていることにより、端末制御手段14は、設定情報に含まれる端末の接続数に基づいて、役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
図35は、図30の無線通信端末による実施例に係る視聴状態の説明図である。図35に示すように、無線通信端末50aは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに、無線通信端末50bは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41bに、それぞれ接続している。また、無線通信端末50aには、無線通信端末50c、無線通信端末50d、及び無線通信端末50eが第2通信手段12を介して接続されている。
これにより、無線通信端末50a及び無線通信端末50bは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末50aは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.00
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末50bは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=0クライアント
の状態にある。
従って、無線通信端末50c、無線通信端末50d、及び無線通信端末50eは、子機として、親機である無線通信端末50aを介して、無線通信端末50aが視聴しているIPTV(4ch)を視聴することができる。この状態にあって、IPTV(4ch)を視聴していた親機50aが視聴を終了することを子機50c,50d,50eに通知する。
図36は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。図36に示すように、親機50aから視聴終了を通知されたことにより、子機50c,50d,50eは、IPTV(4ch)の視聴を継続すべく、IPTV(4ch)を視聴している端末が周囲に存在するか、第2通信手段12を用いてサーチする。
図37は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。図37に示すように、サーチした結果、子機50eは、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末50bを発見したので、無線通信端末50bを親機として再接続を行う。
このとき、無線通信端末50bは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
一方、サーチした結果、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50c,50dは、ビーコン信号Bを送信すると共に周囲のビーコン信号Bを受信して、自端末の周囲の端末に関する情報を収集する。
図38は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図38に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50c,50dは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機50aに送信する。
図39は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。図39に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50c,50dから、自端末の周囲の端末に関する情報を受け取った親機50aは、子機50c,50dの中から自端末50aから近い距離にある新たに親機になる端末を選出し、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを子機50c,50dに対し送信(通知)する。
図40は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。図40に示すように、親機50aから、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを受け取ることにより、新たに親機になる端末(子機50c)は、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに接続し、端末(子機50d)は、子機として、新たに親機になった端末(子機50c)に対し再接続する。
これにより、無線通信端末50cは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末50dは、無線通信端末50cを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末50bは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末50cは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.00
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
図41は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る視聴状態の説明図である。図41に示すように、無線通信端末50aは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに接続している。
これにより、無線通信端末50aは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末50aは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.00
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=7クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末50aには、無線通信端末50b、無線通信端末50c、無線通信端末50d、無線通信端末50e、無線通信端末50f、無線通信端末50g、及び無線通信端末50hが第2通信手段12を介して接続されている。従って、無線通信端末50b〜50hの7個の端末は、子機として、親機である無線通信端末50aを介して、無線通信端末50aが視聴しているIPTV(4ch)を視聴することができる。
この状態にあって、IPTV(4ch)を視聴していた親機50aが、視聴を終了することを子機50b〜50hに通知する。
図42は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。図42に示すように、親機50aから視聴終了を通知されたことにより、子機50b〜50hは、IPTV(4ch)の視聴を継続すべく、IPTV(4ch)を視聴している端末が周囲に存在するか、第2通信手段12を用いてサーチする。
図43は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。図43に示すように、サーチした結果、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50b〜50hは、ビーコン信号Bを送信すると共に周囲のビーコン信号Bを受信して、自端末の周囲の端末に関する情報を収集する。
図44は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図44に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50b〜50hは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機50aに送信する。
図45は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。図45に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50b〜50hから、自端末の周囲の端末に関する情報を受け取った親機50aは、子機50b〜50hの中から自端末50aに近い距離にある新たに親機になる端末を選出し、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを子機に対し送信(通知)する。
図46は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。図46に示すように、親機50aから、新たに親機になる端末の情報を含んだメッセージを受け取ることにより、新たに親機になる端末50c及び端末50gは、第1通信手段11を用いてキャリアAの基地局41aに接続する。そして、端末50bと端末50dは子機として、近くにある新たに親機になった端末50cに対し再接続し、端末50eと端末50fと端末50hは子機として、近くにある新たに親機になった端末50gに対し再接続する。
これにより、無線通信端末50cは、キャリアAの基地局41a、ゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末50bと無線通信端末50dは、無線通信端末50cを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。同様に、無線通信端末50gは、キャリアAの基地局41a、ゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末50eと無線通信端末50fと無線通信端末50hは、無線通信端末50gを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。
このとき、無線通信端末50cは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1200sec
最大視聴可能時間=10800sec、視聴保証時間=1500sec
NW規模=2クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末50gは、
位置情報=N135.00.01,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1600sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
つまり、ここでは、周囲に親機が存在せず、ネットワークの規模が大きい場合の対応を示しており、新たに2台の親機50c,50gを選出する。
なお、上述した各実施例では、IPTVの番組をチャンネル又はchとして表したが、IPTVの運用を行う際にチャンネルではなくURLとして運用されている際は、チャンネルをURLに置き換える。
このように、第2実施の形態に係る無線通信端末では、上述した第1実施の形態に係る無線通信端末によって得られる効果に加え、IPTVサーバと他端末とをより安定的に中継してくれる次の親端末を選択することができる。
つまり、第1実施の形態に係る無線通信端末10にあっては、IPTVサーバと他端末との中継を行っている端末(親端末)が次の親端末を選択する際、
・同一の番組を受信している端末であることを必須とする。
・録画中の端末を優先する。
・バッテリー残量が多い端末を優先する。
・ネットワーク規模が大きい端末を優先する(接続している子端末の数が多い親端末を優先する)。
・連続視聴時間が長い端末を優先する。
ことを判断基準としている。
しかしながら、現在の親端末におけるアドホックネットワークを継承すべき次の親端末を選択するためには、次の親端末が現在の親機の近くに存在するほうが有利であることから、第2実施の形態に係る無線通信端末50にあっては、IPTVサーバと他端末との中継を行ってくれる次の親端末を選択する際の判断基準に、位置情報に基づいた距離を条件として追加することにより、より安定的に中継してくれる次の親端末を選択することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
この発明の第1実施の形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。 図1のメンバーリストに含まれる情報要素を示すブロック図である。 図1のネーバーリストに含まれる情報要素を示すブロック図である。 IEEE802.11のビーコン信号のボディに含まれる情報要素を示す説明図である。 図1の無線通信端末における全体の処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 図1の無線通信端末における全体の処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 図5のサーチ処理の流れを示すフローチャートである。 図7のサーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。 図6の報知情報更新処理の流れを示すフローチャートである。 図6の報知処理の流れを示すフローチャートである。 図5の親機能解放処理の流れを示すフローチャートである。 図11の新規親機決定処理の流れを示すフローチャートである。 図11の新規親機依頼処理の流れを示すフローチャートである。 図5の再接続処理の流れを示すフローチャートである。 図14の再接続サーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。 図14の新規接続先選択処理の流れを示すフローチャートである。 図1の無線通信端末における通信処理のシーケンス図である。 図1の無線通信端末による実施例に係る視聴状態の説明図である。 図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。 図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。 図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。 図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。 図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。 図1の無線通信端末による他の実施例に係る視聴状態の説明図である。 図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。 図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。 図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。 図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。 図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。 この発明の第2実施の形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。 図30の記憶手段のメンバーリストに含まれる情報要素を示すブロック図である。 位置情報取得を伴うサーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。 位置情報取得を伴う報知処理の流れを示すフローチャートである。 位置情報取得を伴う新規親機決定処理の流れを示すフローチャートである。 図30の無線通信端末による実施例に係る視聴状態の説明図である。 図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。 図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。 図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。 図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。 図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。 図30の無線通信端末による他の実施例に係る視聴状態の説明図である。 図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。 図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その2)の説明図である。 図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。 図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その4)の説明図である。 図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その5)の説明図である。 従来の双方向映像通信/映像配信システムの概略構成を示す説明図である。
符号の説明
10,10a〜10h,50,50a〜50h 無線通信端末
11 第1通信手段
11a,12a アンテナ
12 第2通信手段
13 通信制御手段
14 端末制御手段
15 操作手段
16 時刻取得手段
17 映像出力手段
18 音声出力手段
19 記憶手段
20 アプリケーション
21,52 メンバーリスト
21a 連続視聴時間
21b 視聴チャンネル
21c 最大視聴可能時間
21d 視聴保障時間
21e ネットワーク規模
21f 最終ビーコン送信時刻
21g サービスセットID
21h MACアドレス
21i 第1通信手段情報
22 視聴チャンネル
23 連続視聴時間
24 視聴保障時間
25 最大視聴可能時間
26 最終ビーコン送信時刻
27 ネットワーク規模
28 ネーバーリスト
28a 送信端末情報
28b 近隣端末リスト
29 第1通信手段情報
41a,41b 基地局
42 ゲートウェイ
43 IPTVサーバ
51 位置情報取得手段
52a 位置情報
A キャリア

Claims (10)

  1. 基地局との間で無線通信を行うための第1無線通信手段と、
    自己の無線通信端末の近距離に位置する無線通信端末との間で直接無線通信を行うための第2無線通信手段と、
    前記第1無線通信手段又は前記第2無線通信手段によりIP放送を受信するアプリケーションと、
    前記第1無線通信手段によりIP放送を受信してアプリケーションを使用している際の設定情報を保持する保持手段と、
    前記第2無線通信手段により近距離の無線通信端末に対して、前記保持手段が保持する前記アプリケーションを使用している際の設定情報を周期的に送信するように制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記設定情報に変更が生じる場合、前記第2無線通信手段により近距離の無線通信端末に対して、その旨を示す情報を送信するように制御することを特徴とするIP放送受信装置。
  2. 前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
  3. 前記保持手段は、前記アプリケーションが受信するIP放送の受信放送局情報を保持し、前記設定情報は、IP放送の受信放送局情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
  4. 前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
  5. 前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
  6. 基地局との間で無線通信を行うための第1無線通信手段と、
    自己の無線通信端末の近距離に位置する無線通信端末との間で直接無線通信を行うための第2無線通信手段と、
    前記第1無線通信手段又は前記第2無線通信手段によりIP放送を受信するアプリケーションと、
    IP放送を受信してアプリケーションを使用している際の設定情報を保持する保持手段と、
    前記第1無線通信手段により受信したIP放送を前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末に対して送信すると共に、前記保持手段が保持する前記設定情報を前記近距離に位置する無線通信端末に対して周期的に送信するように制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記設定情報に含まれるIP放送の受信放送局情報に変更が生じる場合、前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末から該無線通信端末の前記設定情報を収集し、該収集した設定情報に基づいて、前記第1無線通信手段により受信したIP放送を前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末に対して送信する役割を継承すべき無線通信端末を選択するように制御することを特徴とするIP放送受信装置。
  7. 前記近距離に位置する無線通信端末の設定情報は、該無線通信端末の位置情報を含み、
    前記制御手段は、前記設定情報に含まれる位置情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。
  8. 前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含み、
    前記制御手段は、前記設定情報に含まれる録画中か否かを示す情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。
  9. 前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含み、
    前記制御手段は、前記設定情報に含まれるIP放送受信可能時間に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。
  10. 前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含み、
    前記制御手段は、前記設定情報に含まれる無線通信端末の接続数に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。
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