JP5274913B2 - Ip放送受信装置 - Google Patents
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Description
これにより、ユーザが映像を視聴したいときにIPTVやVODを提供しているサーバに接続することで、自由に映像を視聴することができる。一方、多数のユーザが同時に一つのサーバに接続した場合、サーバのネットワークのトラフィックが増大するため、ユーザに割り当てられる映像の帯域が狭くなったり、接続できるユーザが少なくなったりしてしまう。
図47は、従来の双方向映像通信/映像配信システムの概略構成を示す説明図である。図47に示すように、従来の双方向映像通信/映像配信システムでは、ユーザの所属するネットワーク毎にVODサーバ1とMCU(Multipoint Control Unit)2を配置する。そして、ルータ3を介し異なるネットワーク間で双方向通信を行う際に、それぞれのデータはMCU2に送られエンドユーザの受信装置4に届く。
また、無線通信で使用できる帯域はユーザ数に反比例することから、ユーザが増加した際に無線区間がボトルネックになることがある。そのため、IPTV(VOD)サーバのネットワークのトラフィックよりも無線区間のトラフィックを軽減する必要がある。
この発明の目的は、ネットワークを用いた映像視聴サービスを行う際に、低速な無線通信の帯域を圧迫することなくIP放送のコンテンツを視聴することができるIP放送受信装置を提供することである。
また、この発明において、前記保持手段は、前記アプリケーションが受信するIP放送の受信放送局情報を保持し、前記設定情報は、IP放送の受信放送局情報を含むことが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含むことが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含むことが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含み、前記制御手段は、前記設定情報に含まれる録画中か否かを示す情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択することが好ましい。
また、この発明において、前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含み、前記制御手段は、前記設定情報に含まれる無線通信端末の接続数に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択することが好ましい。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信端末(IP放送受信装置)10は、第1通信手段(第1無線通信手段)11、第2通信手段(第2無線通信手段)12、通信制御手段13、端末制御手段(制御手段)14、操作手段15、時刻取得手段16、映像出力手段17、音声出力手段18、及び記憶手段(保持手段)19を有している。
図5は、図1の無線通信端末における全体の処理の流れを示すフローチャート(その1)であり、図6は、図1の無線通信端末における全体の処理の流れを示すフローチャート(その2)である。図5及び図6に示すように、無線通信端末10は、先ず、電源を入れて起動した(ステップS101)後、電源がオフ(OFF)になるまでループ1の処理を繰り返す(ステップS102)。
ステップS107における判定の結果、チャンネルが変更(若しくは視聴の終了が実行)された(Yes)場合、第1通信手段11を用いてIPTVを視聴していたか否か、即ち、第1通信手段11を用いて受信したコンテンツを第2通信手段12を用いて再送信を行っていたか否か、を判定する(ステップS108)。
ステップS110における判定の結果、視聴終了である(Yes)場合、ステップS103の処理を行い、一方、視聴終了でない(No)、即ち、視聴を行うチャンネルの変更を行う場合、ステップS104の処理を行う。
ステップS111における判定の結果、第1通信手段11でなく第2通信手段12でIPTVを視聴中である(No)場合、第2通信手段12での受信(視聴)が不可能か否か、即ち、第2通信手段12のエリア内にIPTVのサービスを第1通信手段11で視聴している端末が存在するか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、第2通信手段12での受信が不可能である(Yes)場合、ステップS105のサーチ処理へ戻り、第2通信手段12での受信が不可能でない(No)、即ち、受信可能である場合、親機(第2通信手段12の通話先)から視聴チャンネル変更メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS114における判定の結果、IPTVのパケットを受信していない(No)場合、ビーコン信号に含まれる情報を更新する報知情報更新処理(詳細は後述する)を行い(ステップS116)、一方、IPTVのパケットを受信している(Yes)場合、パケットをデコードして、映像出力手段17及び音声出力手段18に出力し、IPTVを再生した(ステップS117)後、ステップS116の処理を行う。
ステップS116において報知情報更新処理を行った後、報知情報更新処理で更新した情報をビーコン信号に含めて第2通信手段12を介して送信する報知処理(詳細は後述する)を実行する(ステップS119)。その後、ループ2の処理を繰り返し、ループ2の終了した後、電源OFFまで更に、ループ1の処理を繰り返し、無線通信端末10における一連の処理を終了する。
なお、上述した処理(図5,6参照)には、IEEE802.11に記載の省電力制御やDCF(Distributed Coordination Function)等のアクセス制御については記載していない。
一方、ステップS203の判定の結果、メンバーリスト21に要素が存在する(Yes)場合、カウンタiを1で初期化し(ステップS205)、その後、カウンタiがメンバーリスト21の要素数+1になるまでループ1の処理を実行する(ステップS206)。
図8は、図7のサーバ選択処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、サーバ選択処理の実行に際し、先ず、メンバーリスト21の要素数が2以上か否かを判定する(ステップS301)。判定の結果、メンバーリスト21の要素数が1、即ち、2以上でない(No)場合、第2通信手段12を用いて、メンバーリスト21(以降のソートも含む)の先頭の要素と同じアドホックネットワークに接続しIPTVを視聴する(ステップS302)。
その後、視聴保障時間の最大の要素が唯一、即ち、一つのみであるか否かを判定する(ステップS304)。判定の結果、最大の要素が唯一である(Yes)場合、ステップS302の処理を実行し、一方、最大の要素が唯一でない(No)、即ち、複数ある場合、メンバーリスト21に含まれるネットワーク(NW)規模の降順にソートする(ステップS305)。ネットワーク規模とは、その端末に接続している端末の数を示し、ネットワーク規模が大きいと子端末の数が多いので、親端末は特定のエリアに留まっている可能性が高い。
そして、IPTVを視聴する、つまり、接続先を決定したことにより、メンバーリスト21の全ての要素を削除し(ステップS310)、その後、サーバ選択処理を終了する。
なお、上述したサーバ選択処理における、視聴保障時間の降順にソートする処理(ステップS303)、ネットワーク(NW)規模の降順にソートする処理(ステップS305)、連続視聴時間の降順にソートする処理(ステップS307)は、順序を変更しても良く、例えば、視聴保障時間、ネットワーク(NW)規模、連続視聴時間のそれぞれに対して重み付けを行い加算、乗算した順番で行っても良い。
判定の結果、第1通信手段11でIPTVを視聴中でない(No)、即ち、第2通信手段12でIPTVを視聴中である場合、ネットワーク規模27に−1(クライアントであることを示す数)を格納する(ステップS402)。一方、第1通信手段11でIPTVを視聴中である(Yes)場合、メンバーリスト21の要素数(接続端末数)をネットワーク規模27に格納する(ステップS403)。
ステップS409の処理の後、及びステップS411の処理の後、報知情報更新処理を終了する。
連続視聴時間23を格納した後、ネットワーク(NW)規模27を、ビーコン信号のFHパラメータセット(FH Parameter Set)の0オクテット目に格納し(ステップS503)、その後、視聴チャンネル22をビーコン信号のFHパラメータセットの1オクテット目に格納する(ステップS504)。
最大視聴可能時間25を格納した後、第1通信手段11の情報をビーコン信号のFHパラメータセットの6オクテット目に格納し(ステップS507)、その後、ビーコン信号を送信する(ステップS508)。そして、最終ビーコン送信時刻26に、時刻取得手段16から取得した現在時刻を設定(格納)し(ステップS509)、その後、報知処理を終了する。
ステップS606における判定の結果、第1通信手段11の情報が0である(No)場合、タイマー満了までループ1の処理を繰り返す。一方、第1通信手段11の情報が0でない(Yes)場合、ネーバーリスト28を追加して格納した(ステップS607)後、タイマー満了までループ1の処理を繰り返す。
・MACフレームには、ネーバーリスト28を送信した端末の情報が含まれている。
・MACフレームのフレーム本体(データ)には、近隣端末リスト28(図3参照)を示す情報が含まれている。即ち、MACフレームに含まれている端末の周囲の端末のMACフレームの情報を格納している。
図12は、図11の新規親機決定処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、新規親機決定処理(親機の処理)の実行に際し、先ず、ネーバーリスト28が空になるまでループ1の処理を行う(ステップS701)。
その後、最大視聴可能時間の最大の要素が唯一である(一つのみ)か否かを判定する(ステップS709)。判定の結果、唯一である(Yes)場合、ステップS703の処理を行い、一方、唯一でない(No)場合、ネーバーリストに含まれるネットワーク規模の降順にソートを行う(ステップS710)。
ステップS703の処理の後、ネーバーリスト28の先頭の要素に含まれる近隣端末リスト28bが示すMACアドレス21hと、他のネーバーリスト28の送信端末情報28aのMACアドレス21hが一致する場合、この他のネーバーリスト28の要素を削除する(ステップS713)。即ち、ネーバーリスト28の先頭の要素に含まれる近隣端末を、親機の候補から除外する。
図13は、図11の新規親機依頼処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、新規親機依頼処理(親機の処理)の実行に際し、先ず、メンバーリスト21が空になるまでループ1の処理を行う(ステップS801)。
ループ1の処理でメンバーリスト21の全要素を新規親機依頼メッセージに追加したら、新規親機依頼メッセージを、第2通信手段12を介して、ブロードキャストで配下のアドホックネットワークのクライアントに対し送信する(ステップS804)。その後、新規親機依頼処理を終了する。
ループ1の処理において、先ず、ネーバーリスト28に存在しない端末からビーコンを受信したか否かを判定する(ステップS905)。ステップS905の処理を初めて実行する時点では、ネーバーリスト28は空である。
ステップS911の処理及びステップS913の処理を実行したら、ネーバーリスト28が不要になるためネーバーリスト28を削除する(ステップS914)。その後、再接続処理を終了する。
ステップS1003における判定の結果、ビーコンを受信しない(No)場合、タイマー満了後に、ループ1の処理を終了する。一方、ビーコンを受信した(Yes)場合、メンバーリストに、受信したビーコンの情報、即ち、ネットワーク規模、最大視聴可能時間、連続視聴時間、視聴保障時間等を格納し(ステップS1004)、タイマー満了後、ループ1の処理を終了する。
その後の処理である、ステップS1007〜ステップS1010は、サーチ処理のステップS206〜ステップS209の処理(図7参照)と同一であるため、各処理の説明を省略する。
ループ1の処理において、近隣端末リスト28bの先頭の要素(近隣端末リスト28bのMACアドレス)が、受信した新規親機依頼メッセージに含まれるか否か、即ち、近隣端末リスト28bの先頭の端末が新たな親機になる端末か否かを判定する(ステップS1102)。判定の結果、含まれない(No)場合、近隣端末リスト28bの先頭の要素を削除し(ステップS1103)、一方、含まれる(Yes)場合、近隣端末リスト28bの先頭の要素をメンバーリスト21に格納した(ステップS1104)後、ステップS1103の処理を行う。
図17は、図1の無線通信端末における通信処理のシーケンス図である。図17に示すように、先ず、親機がチャンネル変更或いは視聴終了する際に(T1)、親機の機能を終了する旨を示す視聴チャンネル変更パケットを含むメッセージを、子機にブロードキャストで送信する(T2)。
ネーバーリスト28を受信した親機は、新たに親機になってもらう端末を選択(新規親機決定処理)し(T8)、新たな親機の情報を含んだパケットを作成してブロードキャストで配信(新規親機決定処理)する(T9)。
つまり、送信側の無線通信端末10においては、以下のような処理を行う。
端末制御手段14は、第2通信手段12により近距離の無線通信端末10に対して、記憶手段19が保持するアプリケーション20を使用している際の設定情報を送信するように制御すると共に、送信するように制御しているアプリケーションを使用している際の設定情報に変更が生じる場合、第2通信手段12により近距離の無線通信端末10に対して、その旨を示す情報を送信するように制御する。
また、記憶手段19は、アプリケーション20が受信するIP放送の受信放送局情報を保持し、設定情報にIP放送の受信放送局情報を含んでも良い。端末制御手段14は、記憶手段19が保持している受信放送局と一致する受信放送局を示している無線通信端末10に対して、第2通信手段12による直接無線通信によりアプリケーション20がIP放送を送信するように制御する。
また、設定情報に、送信側の無線通信端末10の自己完結型ネットワーク(アドホック型ネットワーク)に接続している無線通信端末10の接続数を示す情報を含んでも良い。
受信側の無線通信端末10においては、以下のような処理を行う。
これにより、無線通信端末10a及び無線通信端末10bは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10bは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=0クライアント
の状態にある。
図19は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。図19に示すように、親機10aから視聴終了を通知されたことにより、子機10c,10d,10eは、IPTV(4ch)の視聴を継続すべく、IPTV(4ch)を視聴している端末が周囲に存在するか、第2通信手段12を用いてサーチする。
このとき、無線通信端末10bは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
図21は、図1の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図21に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10c,10dは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機10aに送信する。
これにより、無線通信端末10cは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末10dは、無線通信端末10cを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10cは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
これにより、無線通信端末10aは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=7クライアント
の状態にある。
この状態にあって、IPTV(4ch)を視聴していた親機10aが、視聴を終了することを子機10b〜10hに通知する。
図27は、図1の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図27に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機10b〜10hは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機10aに送信する。
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1200sec
最大視聴可能時間=10800sec、視聴保証時間=1500sec
NW規模=2クライアント
の状態にある。
また、無線通信端末10gは、
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1600sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
なお、上述した各実施例では、IPTVの番組をチャンネル又はchとして表したが、IPTVの運用を行う際にチャンネルではなくURLとして運用されている際は、チャンネルをURLに置き換える。
図30は、この発明の第2実施の形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。図30に示すように、無線通信端末(IP放送受信装置)50は、第1通信手段(第1無線通信手段)11、第2通信手段(第2無線通信手段)12、通信制御手段13、端末制御手段(制御手段)14、操作手段15、時刻取得手段16、映像出力手段17、音声出力手段18、記憶手段(保持手段)19、及び位置情報取得手段51を有している。
位置情報取得手段51は、自端末である無線通信端末50の現在位置に関する情報を取得する機能を有しており、取得した位置情報を端末制御手段14へ出力する。端末制御手段14は、入力した位置情報を記憶手段19に格納する。これに伴い、記憶手段19は、含まれる情報要素が無線通信端末10のメンバーリスト21とは異なるメンバーリスト52を有する。
上記構成を有する無線通信端末50は、位置情報取得手段51を有することにより、サーバ選択処理において、新たに位置情報取得に伴う処理が追加される。つまり、無線通信端末50におけるサーバ選択処理は、メンバーリスト52の位置情報52aに基づく処理を追加した以外は、無線通信端末10におけるサーバ選択処理(図8参照)と同様である。
図32に示すように、サーバ選択処理の実行に際し、端末制御手段14は、メンバーリスト52の要素数が2以上か否かを判定した(ステップS301)結果、メンバーリスト52の要素数が2以上である(Yes)場合、メンバーリスト52に含まれる要素の位置情報52aと位置情報取得手段51において取得した自端末(無線通信端末50)の位置情報の値の差を昇順にソートする(ステップS351)。つまり、端末制御手段14は、メンバーリスト52に含まれる端末と自端末の位置情報に基づき、自端末からメンバーリスト52に含まれる端末までの距離を求め、距離が近い順番にソートする。
一方、ステップS352での判定の結果、距離が最小の要素は一つのみでない(No)場合、即ち、距離の最小の要素が複数ある場合、メンバーリスト52に含まれる視聴保障時間の降順にソートする(ステップS303)。その後、ステップS304以降の処理を行う。
図33に示すように、報知処理において、端末制御手段14は、最大視聴可能時間25を格納した後、第1通信手段11の情報をビーコン信号のFHパラメータセットの6オクテット目に格納し(ステップS507)、その後、データ部(記憶手段19)に位置情報を格納する(ステップS551)。つまり、位置情報取得手段51により取得した位置情報は、データ部に格納され、格納された位置情報は、ビーコン信号として送信される(ステップS508)。その後、ステップS509以降の処理を行う。
図34に示すように、新規親機決定処理(親機の処理)において、端末制御手段14は、ネーバーリスト28の要素数が2以上か否か、即ち、ネーバーリスト28の要素をソートする必要があるか否かの判定(ステップS702)の結果、ネーバーリスト28の要素数が2以上である(Yes)場合、メンバーリスト52に含まれる要素の位置情報52aと、位置情報取得手段51において取得した自端末(無線通信端末50)の位置情報の値の差を昇順にソートする(ステップS751)。
この距離は、自端末の位置を(x1,y1)とし、メンバーリスト52に含まれる端末の内で、距離を求める対象となる端末の位置を(x2,y2)として、次の式により求めることができる。
距離=|〔(x1−x2)2+(y1−y2)2〕1/2|
一方、距離が最小の要素は一つのみでない(No)場合、即ち、距離が最小の要素が複数ある場合、ネーバーリスト28に含まれる視聴保障時間の降順にソートする(ステップS704)。その後、ステップS705以降の処理を行う。
端末制御手段14は、第1通信手段11により受信したIP放送を第2通信手段12により近距離に位置する端末に対して送信すると共に、記憶手段19が保持する設定情報を近距離に位置する端末に対して送信するように制御し、更に、設定情報に含まれるIP放送の受信放送局情報に変更が生じる場合、第2通信手段12により近距離に位置する端末から該端末の設定情報を収集し、収集した設定情報に基づいて、第1通信手段11により受信したIP放送を第2通信手段12により近距離に位置する端末に対して送信する役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
また、設定情報に、IP放送を録画中か否かを示す情報が含まれていることにより、端末制御手段14は、設定情報に含まれる録画中か否かを示す情報に基づいて、役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
また、設定情報に、該端末の自己完結型ネットワークに接続している端末の接続数を示す情報が含まれていることにより、端末制御手段14は、設定情報に含まれる端末の接続数に基づいて、役割を継承すべき端末を選択するように制御する。
これにより、無線通信端末50a及び無線通信端末50bは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
位置情報=N135.00.00,E37.00.00
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=0クライアント
の状態にある。
図36は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その1)の説明図である。図36に示すように、親機50aから視聴終了を通知されたことにより、子機50c,50d,50eは、IPTV(4ch)の視聴を継続すべく、IPTV(4ch)を視聴している端末が周囲に存在するか、第2通信手段12を用いてサーチする。
このとき、無線通信端末50bは、
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
図38は、図30の無線通信端末による実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図38に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50c,50dは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機50aに送信する。
これにより、無線通信端末50cは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができ、無線通信端末50dは、無線通信端末50cを介して、IPTV(4ch)を視聴することができる。
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1800sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
位置情報=N135.00.00,E37.00.00
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=1クライアント
の状態にある。
これにより、無線通信端末50aは、キャリアAのゲートウェイ(GW)42を経てインターネットを介しIPTVサーバ43に接続され、IPTV(4ch)を視聴することができる。
位置情報=N135.00.00,E37.00.00
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=3600sec
最大視聴可能時間=28800sec、視聴保証時間=1800sec
NW規模=7クライアント
の状態にある。
この状態にあって、IPTV(4ch)を視聴していた親機50aが、視聴を終了することを子機50b〜50hに通知する。
図44は、図30の無線通信端末による他の実施例に係る端末サーチ状態(その3)の説明図である。図44に示すように、IPTV(4ch)を視聴している無線通信端末を発見できなかった子機50b〜50hは、収集した、自端末の周囲の端末に関する情報を親機50aに送信する。
位置情報=N135.00.00,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=1200sec
最大視聴可能時間=10800sec、視聴保証時間=1500sec
NW規模=2クライアント
の状態にある。
位置情報=N135.00.01,E37.00.01
視聴チャネル=4ch、連続視聴時間=2400sec
最大視聴可能時間=20800sec、視聴保証時間=1600sec
NW規模=3クライアント
の状態にある。
なお、上述した各実施例では、IPTVの番組をチャンネル又はchとして表したが、IPTVの運用を行う際にチャンネルではなくURLとして運用されている際は、チャンネルをURLに置き換える。
このように、第2実施の形態に係る無線通信端末では、上述した第1実施の形態に係る無線通信端末によって得られる効果に加え、IPTVサーバと他端末とをより安定的に中継してくれる次の親端末を選択することができる。
・同一の番組を受信している端末であることを必須とする。
・録画中の端末を優先する。
・バッテリー残量が多い端末を優先する。
・ネットワーク規模が大きい端末を優先する(接続している子端末の数が多い親端末を優先する)。
・連続視聴時間が長い端末を優先する。
ことを判断基準としている。
なお、本発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
11 第1通信手段
11a,12a アンテナ
12 第2通信手段
13 通信制御手段
14 端末制御手段
15 操作手段
16 時刻取得手段
17 映像出力手段
18 音声出力手段
19 記憶手段
20 アプリケーション
21,52 メンバーリスト
21a 連続視聴時間
21b 視聴チャンネル
21c 最大視聴可能時間
21d 視聴保障時間
21e ネットワーク規模
21f 最終ビーコン送信時刻
21g サービスセットID
21h MACアドレス
21i 第1通信手段情報
22 視聴チャンネル
23 連続視聴時間
24 視聴保障時間
25 最大視聴可能時間
26 最終ビーコン送信時刻
27 ネットワーク規模
28 ネーバーリスト
28a 送信端末情報
28b 近隣端末リスト
29 第1通信手段情報
41a,41b 基地局
42 ゲートウェイ
43 IPTVサーバ
51 位置情報取得手段
52a 位置情報
A キャリア
Claims (10)
- 基地局との間で無線通信を行うための第1無線通信手段と、
自己の無線通信端末の近距離に位置する無線通信端末との間で直接無線通信を行うための第2無線通信手段と、
前記第1無線通信手段又は前記第2無線通信手段によりIP放送を受信するアプリケーションと、
前記第1無線通信手段によりIP放送を受信してアプリケーションを使用している際の設定情報を保持する保持手段と、
前記第2無線通信手段により近距離の無線通信端末に対して、前記保持手段が保持する前記アプリケーションを使用している際の設定情報を周期的に送信するように制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記設定情報に変更が生じる場合、前記第2無線通信手段により近距離の無線通信端末に対して、その旨を示す情報を送信するように制御することを特徴とするIP放送受信装置。 - 前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
- 前記保持手段は、前記アプリケーションが受信するIP放送の受信放送局情報を保持し、前記設定情報は、IP放送の受信放送局情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
- 前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
- 前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
- 基地局との間で無線通信を行うための第1無線通信手段と、
自己の無線通信端末の近距離に位置する無線通信端末との間で直接無線通信を行うための第2無線通信手段と、
前記第1無線通信手段又は前記第2無線通信手段によりIP放送を受信するアプリケーションと、
IP放送を受信してアプリケーションを使用している際の設定情報を保持する保持手段と、
前記第1無線通信手段により受信したIP放送を前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末に対して送信すると共に、前記保持手段が保持する前記設定情報を前記近距離に位置する無線通信端末に対して周期的に送信するように制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記設定情報に含まれるIP放送の受信放送局情報に変更が生じる場合、前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末から該無線通信端末の前記設定情報を収集し、該収集した設定情報に基づいて、前記第1無線通信手段により受信したIP放送を前記第2無線通信手段により前記近距離に位置する無線通信端末に対して送信する役割を継承すべき無線通信端末を選択するように制御することを特徴とするIP放送受信装置。 - 前記近距離に位置する無線通信端末の設定情報は、該無線通信端末の位置情報を含み、
前記制御手段は、前記設定情報に含まれる位置情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。 - 前記設定情報は、IP放送を録画中か否かを示す情報を含み、
前記制御手段は、前記設定情報に含まれる録画中か否かを示す情報に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。 - 前記設定情報は、該無線通信端末のバッテリー残量に基づくIP放送受信可能時間を示す情報を含み、
前記制御手段は、前記設定情報に含まれるIP放送受信可能時間に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。 - 前記設定情報は、該無線通信端末の自己完結型ネットワークに接続している無線通信端末の接続数を示す情報を含み、
前記制御手段は、前記設定情報に含まれる無線通信端末の接続数に基づいて、前記役割を継承すべき無線通信端末を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載のIP放送受信装置。
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