JP5274028B2 - 取引システム、取引方法 - Google Patents

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Description

本発明は、取引システム、取引方法に関するものである。
従来より、ポイントシステムが利用されている。このポイントシステムでは、商品やサービスの提供を受けるために、ポイントが利用される。このようなポイントとしては、電子マネーのように種々の商品やサービス提供に共通に利用されるものや、また、特定の商品や特定のサービス提供のための専用のものがある。また、近年では、様々な事業者や事業者グループが、このようなポイントシステムを提供している。ここで、或る種類のポイントを他の種類のポイントに交換する技術が知られている。このようなポイントの交換は、通常は、提携関係にある事業者(事業者グループ)のポイント間で行われる。
特開2004−280760号公報 特開2004−213369号公報 特開2004−227200号公報 特開2007−087340号公報 特開2004−126898号公報 特開2007−156740号公報 特開2004−234630号公報 特開2003−308468号公報 特開2003−303298号公報 特開2003−271882号公報 特開2003−108899号公報 国際公開第2003/065262号パンフレット
ところで、近年では、事業者間の業務提携が拡大しており、提携関係は蜘蛛の巣のように複雑になっている。ここで、複数種類のポイントを介してポイントが交換される場合がある。この場合、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用される可能性があった。なお、このような問題は、決済にポイントが利用される場合に限らず、他の種類のポイントへの交換にポイントが利用される場合にも共通する問題であった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1] 携帯型記録媒体を利用した取引を行う取引システムであって、前記携帯型記録媒体は、利用者が保有する現行ポイント値に対応付けられた情報を含む利用者データを記録し、前記取引システムは、前記携帯型記録媒体から前記利用者データを取得する利用者データ取得部と、或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換したことを表すとともに前記現行ポイント値に関する交換履歴を交換履歴格納部から取得する履歴取得部と、前記取引システムにおいて前記現行ポイント値の交換履歴に含まれることが回避されるべきポイントの種類である履歴回避種類を識別する情報を回避情報格納部から取得する回避情報取得部と、前記現行ポイント値に関する交換履歴が前記履歴回避種類を含む場合に、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断する判断部と、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断された場合に、前記現行ポイント値から、前記交換履歴における最先の前記履歴回避種類のポイント値よりも前のポイント値である許容ポイント値まで、前記交換履歴を遡るM回(Mは1以上の整数)のポイント交換を順次実行する戻し部と、を備える、取引システム。
[適用例1]携帯型記録媒体を利用した取引を行う取引システムであって、前記携帯型記録媒体は、利用者が保有する現行ポイント値に対応付けられた情報を含む利用者データを記録し、前記取引システムは、前記携帯型記録媒体から前記利用者データを取得する利用者データ取得部と、或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換したことを表すとともに前記現行ポイント値に関する交換履歴を交換履歴格納部から取得する履歴取得部と、前記取引システムにおいて前記現行ポイント値の交換履歴に含まれることが回避されるべきポイントの種類である履歴回避種類を識別する情報を回避情報格納部から取得する回避情報取得部と、前記現行ポイント値に関する交換履歴が前記履歴回避種類を含む場合に、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断する判断部と、を備える、取引システム。
この構成によれば、交換履歴が履歴回避種類を含む場合に、現行ポイントを利用した取引が許可されていないと判断されるので、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の取引システムであって、さらに、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断された場合に、前記現行ポイント値から、前記交換履歴における最先の前記履歴回避種類のポイント値よりも前のポイント値である許容ポイント値まで、前記交換履歴を遡るM回(Mは1以上の整数)のポイント交換を順次実行する戻し部と、前記許容ポイント値を利用した取引を実行する取引部と、を備える、取引システム。
この構成によれば、交換履歴における最先の履歴回避種類のポイントよりも前のポイントである許容ポイントまでポイントが戻され、そして、この許容ポイントを利用して取引が実行されるので、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制でき、さらに、取引ができなくなることを回避できる。
[適用例3]適用例2に記載の取引システムであって、前記戻し部は、前記M回のポイント交換のそれぞれ毎に、前記ポイント交換を行うための利用者認証を行う、取引システム。
この構成によれば、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制でき、さらに、取引の信頼性を高めることができる。
[適用例4]適用例3に記載の取引システムであって、さらに、N種類(Nは2以上の整数)のポイント値のそれぞれを利用する利用者を認証するN種類の認証サーバを備え、前記戻し部は、前記ポイントの種類に対応付けられた前記認証サーバを利用して前記利用者認証を行う、取引システム。
この構成によれば、認証サーバを備える取引システムにおいて、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の取引システムであって、さらに、携帯型通信装置を備え、前記携帯型通信装置は、記録媒体と、利用者の指示に従って、或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換する交換部と、を備え、前記携帯型通信装置の前記記録媒体は、前記携帯型記録媒体として機能し、前記交換部は、交換前のポイントの種類に対応付けられた認証サーバに、前記ポイント交換を行うための利用者認証を要求し、交換後のポイント値を前記現行ポイント値として前記記録媒体に記録し、前記ポイント交換を示す情報を前記交換履歴として前記記録媒体に記録する、取引システム。
この構成によれば、携帯型通信装置を備える取引システムにおいて、適切に、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の取引システムであって、前記交換履歴格納部は、前記携帯型記録媒体に設けられている、取引システム。
この構成によれば、携帯型記録媒体に設けられた交換履歴格納部に格納された交換履歴を利用することによって、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが利用されることを抑制することができる。
[適用例7]携帯型記録媒体を利用した取引を行う取引システムによって行われる取引方法であって、前記携帯型記録媒体は、利用者が保有する現行ポイント値に対応付けられた情報を含む利用者データを記録し、前記取引方法は、前記携帯型記録媒体から前記利用者データを取得する工程と、或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換したことを表すとともに前記現行ポイント値に関する交換履歴を交換履歴格納部から取得する工程と、前記取引システムにおいて前記現行ポイント値の交換履歴に含まれることが回避されるべきポイントの種類である履歴回避種類を識別する情報を回避情報格納部から取得する工程と、前記現行ポイント値に関する交換履歴が前記履歴回避種類を含む場合に、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断する工程と、を備える、取引方法。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、取引方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての自動取引システム1000の説明図である。この自動取引システム1000は、ポイントを利用した決済や、ポイントの交換に利用される。この自動取引システム1000は、自動取引装置100と、複数のサーバ300A、300B、300Cと、携帯電話200とを含んでいる。自動取引装置100と複数のサーバ300A、300B、300Cは、ネットワークNETに接続されている。また、携帯電話200も、電話回線を介してネットワークNETに接続可能である。
自動取引装置100は、ポイントを利用した取引(決済と交換とを含む)を利用者に提供する。本実施例では、複数の事業者が互いに種類の異なるポイントを提供している。利用者は、自動取引装置100において、複数種類のポイントを利用することができる。なお、このような自動取引装置100は、通常は、店舗に設置されている。
自動取引装置100は、カードユニット102と、明細票出力部103と、操作表示部104と、利用者検知部105と、非接触ICリーダライタ106と、を備えている。カードユニット102は、種々の磁気ストライプカード(例えば、ATMカードやクレジットカード)の磁気ストライプを対象とするデータの読み書きを行う。明細票出力部103は、明細票の作成と出力とを行う。操作表示部104は、利用者による操作を受け入れ、そして、情報を表示する。本実施例では、操作表示部104は、タッチパネルである。利用者検知部105は、利用者が自動取引装置100に近づいたことを検知する。検知結果は、操作表示部104によるガイダンス画面の表示等の種々の処理のトリガとして利用される。非接触ICリーダライタ106は、携帯電話200の非接触ICチップ220と、非接触型のデータ通信を行う。この通信によって、非接触ICリーダライタ106は、非接触ICチップ220へのデータ書き込みと、非接触ICチップ220からのデータ読み取りとを行う。通信距離は、近距離(例えば、10センチ)である。このようなデータ通信としては、例えば、電磁誘導を利用した通信や、赤外線やUWB(Ultra Wide Band)を利用した通信が採用される。
携帯電話200は、非接触ICチップ220を備えている。非接触ICチップ220は、後述するように、ポイントを含む種々のデータを格納している。携帯電話200の利用者は、このポイントを決済に利用することができる。
サーバ300A、300B、300Cは、それぞれ、互いに異なる種類のポイントを管理する。第1種類のポイントから第2種類のポイントへの交換は、第1種類を管理するサーバと第2種類を管理するサーバとによって制御される(詳細は後述)。なお、本実施例では、サーバはポイントの種類毎に設けられている。図1には、複数のサーバの内の一部(3台のサーバ300A、300B、300C)が示されている。このようなサーバの総数(すなわち、ポイントの種類の総数)は、任意に設定可能である。なお、図1において、符号「300」はサーバを表している。また、末尾のアルファベット(例えば、「A」、「B」、「C」)は、ポイントの種類(本実施例では、そのポイントを提供する事業者名に相当する)を表している。以下の説明では、個別のサーバを区別する必要がない場合には、ポイントの種類を表す符号を省略している。また、本実施例では、各サーバに対する指示や要求は、所定のURLに対するアクセスによって実現される。
図2は、自動取引装置100と携帯電話200との構成を示す説明図である。自動取引装置100は、カードユニット102と、明細票出力部103と、操作表示部104と、利用者検知部105と、非接触ICリーダライタ106と、記憶部107と、通信部108と、制御部111と、を備えている。制御部111は、CPUとメモリとを有するコンピュータであり、自動取引装置100の各要素を制御する。例えば、制御部111は、非接触ICリーダライタ106を介して、非接触ICチップ220へのデータ書き込みと、非接触ICチップ220からのデータ読み取りとを行う。記憶部107は、制御部111によって利用される種々のデータ(例えば、プログラム)を格納する。記憶部107としては、例えば、不揮発性メモリ(ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等)を採用可能である。通信部108は、ネットワークNET(図1)との接続のための通信インタフェースである。
携帯電話200は、制御部211と、表示部212と、入力部213と、スピーカ/マイク214と、カメラ215と、通信部216と、近距離通信部217と、主記憶部218と、補助記憶部219と、非接触ICチップ220と、を備えている。制御部211は、CPUとメモリとを有するコンピュータであり、携帯電話200の各要素を制御する。表示部212は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、メニュー等の種々の情報を表示する。入力部213は、ユーザによる操作を受ける装置であり、例えば、タッチパネルやボタンを採用可能である。スピーカ/マイク214は、通話のためのスピーカとマイクとである。カメラ215は、デジタルカメラであり、静止画像データと動画像データとを作成する。
通信部216は、図示しない電話回線との接続のための無線通信インタフェースである。通信部216による通信は、図示しない基地局を経由して行われる。この通信部216によって、遠距離通話とネットワークNET(図1)への接続とが可能である。
近距離通信部217は、他の携帯電話と直接にデータ通信を行う無線通信インタフェースである。近距離通信部217は他の装置(例えば、基地局)を介さずに通信を行うので、この通信によるデータ漏洩の可能性は低い。近距離通信部217によるデータ通信としては、赤外線やUWBを利用した通信を採用可能である。
主記憶部218と補助記憶部219とは、制御部211によって利用される種々のデータ(例えば、プログラム)を格納する。主記憶部218は、比較的高速なメモリ(例えば、種々の半導体メモリ)であり、補助記憶部219は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)である。
非接触ICチップ220は、IC制御部221と、記憶部222と、非接触通信部223と、を有している。IC制御部221は、非接触ICチップ220の各要素を制御する。記憶部222は、不揮発性メモリであり、種々のデータを格納している。格納されるデータとしては、例えば、ポイントや、銀行の口座番号や、クレジットカードデータや、生体情報の登録データ等が挙げられる。生体情報は、例えば指紋パターンや静脈パターンであり、利用者の認証に利用される。非接触通信部223は、自動取引装置100の非接触ICリーダライタ106とデータ通信を行う。IC制御部221は、非接触通信部223を介した自動取引装置100からの要求に従って、記憶部222に対するアクセスを中継する。例えば、IC制御部221は、記憶部222に格納されたデータを自動取引装置100に送信する。また、IC制御部221は、自動取引装置100から受信したデータを記憶部222に格納する。
図3は、自動取引装置100と携帯電話200との機能モジュールの説明図である。自動取引装置100の記憶部107には、非接触ICリーダライタドライバ140と、他のドライバ群142と、ミドルウェア144と、アプリケーション146と、が格納されている。これらのモジュールは、制御部111(図2)によって実行されるプログラムである。非接触ICリーダライタドライバ140は、非接触ICリーダライタ106を制御する。他のドライバ群142は、自動取引装置100の他のハードウェア要素を制御する複数のドライバである。ミドルウェア144は、各ドライバ140、142を利用するための手続きを簡素化する機能を実現する。アプリケーション146は、取引に関する種々の機能を実現する。アプリケーション146は、ミドルウェア144を介して、ドライバ140、142を利用する。また、アプリケーション146は、取引モジュール160と、判断モジュール162と、戻しモジュール166と、利用者データ取得モジュール167と、履歴取得モジュール168と、回避情報取得モジュール169と、を含んでいる。これらのモジュールの詳細については、後述する。
また、記憶部107には、戻し先テーブル150と、NGテーブル152と、が格納されている。これらの詳細については後述する。
一方、携帯電話200の補助記憶部219には、交換モジュール260と、決済モジュール262と、が格納されている。これらのモジュールは、制御部211(図2)によって実行されるプログラムである。これらのモジュールの詳細については、後述する。
非接触ICチップ220の記憶部222には、ポイントバリュー250と、交換履歴テーブル252とが格納されている。ポイントバリュー250は、利用者が保有するポイントの種類と値とを表している。交換履歴テーブル252は、ポイントバリュー250の交換履歴を表している。これらの詳細については後述する。
図4は、サーバ300の構成を示す説明図である。本実施例では、ポイントの種類毎に設けられた複数のサーバは、それぞれ、共通の構成を含んでいる。ここでは、その共通の構成を有する代表的なサーバ300を用いて、説明を行う。
サーバ300は、制御部311と、記憶部307と、通信部308と、を有している。制御部311は、CPUとメモリとを有するコンピュータであり、サーバ300の各要素を制御する。記憶部307は、制御部311によって利用される種々のデータ(例えば、プログラム)を格納する。記憶部307としては、例えば、不揮発性メモリ(ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等)を採用可能である。通信部308は、ネットワークNET(図1)との接続のための通信インタフェースである。
記憶部307には、ユーザ認証モジュール360と、交換要求モジュール362と、交換受付モジュール364と、ポイント削除モジュール366と、ポイントチャージモジュール368と、が格納されている。これらのモジュールは、制御部311によって実行されるプログラムである。詳細については後述する。
図5は、自動取引システム1000(図1)を利用した処理の一例を示す概略図である。図5は、利用者が、ポイントを交換し(ステップS500〜S508)、その後、交換後のポイントを利用した決済を要求する(ステップS510)、という場合を示している。
具体的には、ポイントAを保有する利用者が、そのポイントを、A、B、C、D、E、Fの順番に交換する(ステップS500〜S508)。ここで、各アルファベットは、ポイントの種類(本実施例では、事業者名に相当する)を表している。利用者は、好みに応じて、或る種類のポイントを別の種類のポイントに交換することができる。携帯電話200(図3)の交換モジュール260は、利用者の指示に従って、ポイントを交換する。この交換に従って、交換モジュール260は、記憶部222に格納されたポイントバリュー250と交換履歴テーブル252とを更新する。図5には、ステップS508の後の交換履歴テーブル252が示されている。図示するように、交換履歴テーブル252は、A、B、C、D、E、Fの順番を示している。なお、ポイント交換の詳細な手順については後述の第2実施例で説明する。
次に、利用者は、手持ちのポイントFを利用して決済を要求する(ステップS510)。このような決済としては、買い物やサービス等の料金の支払いが挙げられる。利用者は、携帯電話200(図1)を非接触ICリーダライタ106にかざすことによって、ポイントを利用した決済を要求することができる。この際、携帯電話200(図3)の決済モジュール262は、非接触ICチップ220を制御することによって、ポイントバリュー250と交換履歴テーブル252とを自動取引装置100に送信する。そして、利用者データ取得モジュール167は、ポイントバリュー250を取得し、履歴取得モジュール168は、交換履歴テーブル252を取得する。
自動取引装置100は、NGテーブル152を格納している。図5には、NGテーブル152の一例が示されている。NGテーブル152は、ポイントの交換履歴に含まれることが回避されるべきポイントの種類(事業者名)のリストを表している。図5の例では、「C」と「E」と「H」と「R」と「X」とが、履歴回避種類として挙げられている。このようなNGテーブル152は、予め、設定されている。
自動取引装置100(図3)の回避情報取得モジュール169は、NGテーブル152を取得する。判断モジュール162は、NGテーブル152と交換履歴テーブル252とを参照し、交換履歴から、履歴回避種類を検索する。交換履歴が履歴回避種類を含んでいない場合には、判断モジュール162は、要求された決済が許可されていると判断する。そして、取引モジュール160は、ポイントバリュー250を利用した決済を実行する。ポイントバリュー250は、利用者データ取得モジュール167を介して取得される。
交換履歴が履歴回避種類を含んでいる場合には、判断モジュール162(図3)は、要求された決済が許可されていないと判断する。図5の例では、交換履歴は、「C」と「E」とを含んでいるので、その決済が許可されていない。この場合には、戻しモジュール166は、交換履歴を遡ることによって、戻し先テーブル150を作成する。この戻し先テーブル150は、現行のポイントから、最先の履歴回避種類のポイントの1つ前のポイント(許容ポイント)まで、交換履歴を遡るポイント交換の順番を示している。図5の例では、最先の履歴回避種類のポイントはポイントCである。従って、その1つ前のポイント(許容ポイント)は、ポイントBである。これらの結果、戻し先テーブル150は、現行のポイントFから許容ポイントBまでの交換順番、すなわち、「E」、「D」、「C」、「B」の順番を示す。
次に、戻しモジュール166(図3)は、戻し先テーブル150に従って、ポイントを戻す(ポイントを交換する)。図5の例では、戻しモジュール166は、ポイントを、F、E、D、C、Bの順番に交換する(ステップS512〜S518)。これらの結果、利用者はポイントBを保有することになる。なお、ポイント戻しの詳細な手順については後述の第2実施例で説明する。
図5には、戻し履歴が示されている。「戻し履歴」は、戻した部分を交換履歴から除いた残りの部分を意味している。図5には、戻し先テーブル150の各段階での戻し履歴が示されている。ポイントBまで戻した状態での「戻し履歴」は、A、Bの順番を示す。この戻し履歴には、履歴回避種類が含まれていないので、戻し後のポイントBを利用した決済は許可される。
戻し先テーブル150に従ったポイントの戻しが完了した後、取引モジュール160(図3)は、戻し後のポイントBを利用した決済を実行する。
このように、本実施例では、ポイントの交換履歴に履歴回避種類が含まれる場合には、現行のポイントを利用した決済が許可されていないと判断される。その結果、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントを利用した決済を回避できる。そして、このような決済の回避により、事業者の種々のニーズに合った自動取引システムを構築することが可能となる。また、ポイントシステムの中には、ポイントを利用した決済を受けた事業者と、交換履歴に含まれる他の事業者との間の、種々の手続きを要求するようなシステムがある。ここで、交換履歴に意図しない事業者が含まれている場合には、意図しない手続き要求が生じ得る。そこで、本実施例の自動取引システム1000を採用すれば、意図しない手続き要求を回避できる。
また、本実施例では、交換履歴における最先の履歴回避種類のポイントよりも前のポイントまでポイントが戻され、この戻し後のポイントを利用して決済が行われる。従って、意図しない種類のポイントを介して交換されたポイントが決済に利用されることを抑制でき、さらに、決済ができなくなることを回避できる。また、このようなポイント戻しが、自動取引装置100によって自動的に行われるので、利用者の負担を軽減できる。
B.第2実施例:
図6〜図20は、自動取引システム1000(図1)による処理の具体的な実施例を示す説明図である。第2実施例においても、自動取引システム1000の動作は、第1実施例と同様である。この第2実施例では、より具体的に処理を説明する。
図6は、携帯電話200を利用したポイント交換処理を示すシーケンス図である。ここでは、ポイントAをポイントBに交換する場合を示している。また、ここでは、携帯電話200は、電話回線を介してネットワークNETに接続していることとする。ポイント交換処理は、携帯電話200に入力された利用者の指示に従って実行される。
最初のステップS100では、携帯電話200(図3)の交換モジュール260は、ポイントAを管理する第1サーバ300Aに利用者認証を要求する。ここで、交換モジュール260は、入力部213(図2)から入力された利用者IDとパスワードとを第1サーバ300Aに送信する。第1サーバ300Aのユーザ認証モジュール360(図4)は、利用者IDとパスワードとを利用して認証を行い、認証結果を携帯電話200に送信する(S102)。認証に失敗した場合には、交換モジュール260は、ポイント交換処理を終了する。ここでは、認証に成功したこととする。このような認証によって、ポイント交換の信頼性を高めることができる。
次に、交換モジュール260(図3)は、ポイントAの残高(ポイントの値)と、交換先がポイントBであることを示す情報とを、第1サーバ300Aに送信することによって、ポイント交換を要求する(S104)。第1サーバ300Aの交換要求モジュール362(図4)は、ポイントBを管理する第2サーバ300BにポイントAの残高を送信することによって、ポイント交換を要求する(S106)。ネットワークNETに接続された複数の通信装置の中から第2サーバ300Bを特定する方法は任意である。例えば、ポイントBに予め対応付けられたアドレス(例えば、IPアドレスやURL)を利用してもよい。また、携帯電話200が、第2サーバ300Bのアドレスを、第1サーバ300Aに送信してもよい。
サーバ300Bの交換受付モジュール364(図4)は、交換要求を受付け、ポイントAの残高に相当するポイントBのバリュー(値)を算出する。そして、交換受付モジュール364は、ポイントBのバリューを第1サーバ300Aに送信することによって、受付完了を第1サーバ300Aに通知する(S108)。
第1サーバ300Aのポイント削除モジュール366(図4)は、ポイントBのバリューを携帯電話200に送信することによって、ポイント交換を続行するか否かを問い合わせる(S110)。携帯電話200の交換モジュール260(図3)は、ポイントBのバリューを表示部212(図2)に表示することによって、利用者の確認入力を受け入れる。利用者がキャンセル指示を入力部213に入力した場合には、交換モジュール260は、キャンセル指示を第1サーバ300Aに送信して、ポイント交換処理を終了する。ここでは、利用者が続行指示を入力部213に入力したこととする。この場合には、交換モジュール260は、続行指示を第1サーバ300Aに送信する(S112)。
続行指示に応答して、第1サーバ300Aのポイント削除モジュール366(図4)は、ポイントAの削除指示を携帯電話200に送信する(S114)。携帯電話200の交換モジュール260(図3)は、削除指示に応答してポイントAのバリュー(ポイントバリュー250)を記憶部222から削除し、そして、削除完了通知を第1サーバ300Aに送信する(S116)。第1サーバ300Aのポイント削除モジュール366は、受信した削除完了通知に応答して、削除完了通知を第2サーバ300Bに送信する(S118)。第2サーバ300Bのポイントチャージモジュール368(図4)は、削除完了通知に応答して、ポイントBのバリューをチャージする指示を携帯電話200に送信する(S120)。このポイントBのバリューは、削除されたポイントAのバリューに相当する。
チャージ指示の送信先(受信者)である携帯電話200を、ネットワークNETに接続された複数の通信装置の中から特定する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、ステップS106やS118で、第1サーバ300Aが第2サーバ300Bに利用者IDを送信し、第2サーバ300Bは、利用者IDに従って携帯電話200を特定してもよい。また、第1サーバ300Aは、利用者IDの代わりに、携帯電話200のネットワーク上のアドレス(例えば、IPアドレスやURL)を、第2サーバ300Bに送信してもよい。
携帯電話200の交換モジュール260(図3)は、チャージ指示に応答して、ポイントBのバリューを記憶部222に記録する(S122)。そして、交換モジュール260は、交換履歴テーブル252(図3)を更新する(S124)。
図7は、交換履歴テーブル252の詳細な説明図である。交換履歴テーブル252は、交換の総数を表すデータと、各交換に関する情報を表す交換データとを、含んでいる。図7の例では、交換履歴テーブル252は、5回分の交換データEHD1〜EHD5を含んでいる。各交換データEHD1〜EHD5は、交換日時と、事業者名と、交換元ポイントを管理するサーバの接続URLと、交換先ポイントを管理するサーバの接続URLとを、含んでいる。事業者名は、交換元の事業者名と、交換先の事業者名との組合せを示している。ただし、交換元の事業者名を省略してもよい。接続URLとしては、事業者名(ポイントの種類)に予め対応付けられたアドレスが採用される。図7の5回分の交換データEHD1〜EHD5は、図5のステップS500〜S508のそれぞれのポイント交換を示している。例えば、第1交換データEHD1は、ポイントAからポイントBへの交換を示している。図6のステップS124では、このような第1交換データEHD1が、交換履歴テーブル252に追加される。
なお、図6では、ポイントAをポイントBに交換する場合について説明したが、ポイントの種類の組合せが異なる場合も、同様の手順に従ってポイントが交換される。ここで、2つのサーバとしては、交換前のポイント種類と交換後のポイント種類とに予め対応付けられた2つのサーバが、それぞれ利用される。また、図5のステップS500〜S508のようにポイント交換が繰り返される場合には、図6の処理が繰り返される。ここで、複数回のポイント交換が続けて実行される場合には、複数回のポイント交換の終了後に、交換履歴テーブル252をまとめて更新してもよい。
図8は、ポイントを利用した決済処理を示すシーケンス図である。以下、図5のステップS510の処理を行う場合を参考にして説明する。最初のステップS200では、携帯電話200の決済モジュール262(図3)は、利用者の指示に従って、ポイントを利用した決済を自動取引装置100に要求する。利用者は、自動取引装置100(図1)の操作表示部104を操作することによって、決済処理を開始することができる。
図9は、操作表示部104(図1)に表示されるガイダンス画面D1の説明図である。このガイダンス画面D1は、処理の選択肢を表示している。選択肢は、「商品購入」と、「電子マネー/ポイント交換」と、「各種サービス」とを、含んでいる。「商品購入」は、商品購入の決済処理を示している。「電子マネー/ポイント交換」は、電子マネーやポイントの交換処理を示している。「各種サービス」は、他のサービスを示している。利用者は、タッチパネル(操作表示部104)を操作することによって、好みの選択肢を選択することができる。
「商品購入」が選択された場合には、取引モジュール160(図3)は、メッセージ画面D2(図10)を、操作表示部104に表示する。このメッセージ画面D2は、携帯電話200(非接触ICカード)を読み取り位置に置くことを促している。利用者が、携帯電話200を非接触ICリーダライタ106の上にかざすことによって、自動取引装置100は、携帯電話200と通信可能になる。取引モジュール160は、非接触ICチップ220から、記憶部222に格納されているポイントバリュー250の一覧を取得する(ポイントバリュー250の取得は、利用者データ取得モジュール167を介して行われる)。そして、取引モジュール160は、ポイントバリュー250の一覧を示す画面D3(図11)を操作表示部104に表示する。利用者は、表示された一覧の中から、決済に利用するポイント(電子マネーを含む)を選択することができる。以下、ポイントFが選択されたこととして、説明を行う。
自動取引装置100(図3)の取引モジュール160は、利用者によって選択されたポイントを携帯電話200に通知する。携帯電話200の決済モジュール262は、通知されたポイントのバリュー(ポイントバリュー250)とそのポイントに関する交換履歴テーブル252とを自動取引装置100に送信することによって、決済を要求する(図8:S200)。
図8の次のステップS202では、自動取引装置100(図3)の判断モジュール162は、交換履歴テーブル252を参照し、交換履歴から、履歴回避種類(「NG事業者名」とも呼ぶ)を検索する。NG事業者名は、予めNGテーブル152(図3)に設定されている。NGテーブル152は回避情報取得モジュール169を介して取得される。また、交換履歴テーブル252は、履歴取得モジュール168を介して取得される。
図12は、NGテーブル152の一例を示している。NGテーブル152は、NG事業者名の総数を表すデータと、NG事業者名を表すデータとを、含んでいる。図12の例では、NGテーブル152は、5つのNG事業者名(C、E、H、R、X)を含んでいる。
交換履歴がNG事業者名を含んでいない場合には(図8:S202:No)、判断モジュール162(図3)は、決済が許可されていると判断する。この場合、取引モジュール160は、ポイントを利用した決済を実行し(S204)、決済処理を終了する。この際、取引モジュール160は、携帯電話200の記憶部222に格納されたポイントバリュー250を、決済で消費された分だけ低減する。
交換履歴がNG事業者名を含んでいる場合には(図8:S202:Yes)、判断モジュール162(図3)は、決済が許可されていないと判断する。この場合、戻しモジュール166は、通知画面D4(図13)を操作表示部104(図1)に表示する(S206)。この通知画面D4には、現行のポイントでは決済ができないことを表すメッセージが表示されている。ここで、利用者は、操作表示部104を操作することによって、ポイントを戻すか、あるいは、処理を終了するかを選択することができる。「終了」が選択された場合(S208:No)、戻しモジュール166は、処理を終了する。「戻す」が選択された場合(S208:Yes)、戻しモジュール166は、以下に説明する処理(図8に続くシーケンス)を実行する。
図14は、図8に続くシーケンスを示している。戻しモジュール166(図3)は、戻し先テーブル150(図1)の内容をクリアする(ステップS210)。そして、戻しモジュール166は、交換履歴を1つ戻り(S212)、戻ったポイントの種類(事業者名)を戻し先テーブル150に追加する(S214)。次に、判断モジュール162は、戻しの後の残りの交換履歴が、履歴回避種類(NG事業者名)を含むか否かを判断する(S216)。これらのステップS212〜S216(以下「順番戻し処理」と呼ぶ)は、残りの交換履歴に履歴回避種類(NG事業者名)が含まれなくなるまで繰り返される。
なお、交換履歴の始まりまで戻っても残りの交換履歴に履歴回避種類が含まれる場合、すなわち、最初のポイント種類が履歴回避種類である場合がある(S218:Yes)。この場合には、戻しモジュール166は、ステップS216からステップS212に戻らずに、ステップS220に分岐し、メッセージ画面を操作表示部104(図1)に表示し、決済処理を終了する。このメッセージ画面には、決済可能なポイントまでポイントを戻すことが出来ないことを示すメッセージが表示されている(図示省略)。そして、戻しモジュール166は、利用者の確認ボタンの押下に応答して、決済処理を終了する。
ここで、図7の交換履歴テーブル252と図12のNGテーブル152とを利用する場合について具体的に説明する。交換履歴テーブル252から、交換履歴は「A−B−C−D−E−F」であることが確認できる。ここで、ポイント種類を1つ戻した後の残りの交換履歴は「A−B−C−D−E」である。この戻しは、ポイントの種類を「F」から「E」へ戻すことを意味している。そこで、図14のステップS214では、戻しモジュール166は、戻し先テーブル150に、Eへ戻すことを示すデータを追加する。
図15は、戻し先テーブル150の詳細な説明図である。戻し先テーブル150の構成は、図7の交換履歴テーブル252から日時を省略した構成と、同様である。戻し先テーブル150は、「戻し」の総数を示すデータと、各「戻し」に関する情報を表す戻しデータとを、含んでいる。図15の例では、戻し先テーブル150は、4回分の戻しデータRD1〜RD4を含んでいる。各戻しデータRD1〜RD4は、事業者名と、交換元ポイントを管理するサーバの接続URLと、交換先ポイントを管理するサーバの接続URLとを、含んでいる。事業者名は、戻し元の事業者名と、戻し先の事業者名との組合せを示している。ただし、戻し元の事業者名を省略してもよい。接続URLとしては、戻し先テーブル150中で事業者名に対応付けられているURLがそのまま利用される。ただし、交換元と交換先との少なくとも一方のURLを戻し先テーブル150から省略してもよい。なお、戻しデータRD1〜RD4は、この順番に順序づけられている。図15の例では、1番目の戻しデータRD1は、ポイントFからポイントEへの戻しを示している。
なお、「戻し元」は、戻す前の事業者名(ポイント種類)を示し、「戻し先」は戻した後の事業者名(ポイント種類)を示している。例えば、ポイントFをポイントEに戻す場合には、戻し元は「F」であり、戻し先は「E」である。
1つ戻った後の残りの交換履歴(A−B−C−D−E)は、NG事業者名(「C」と「E」)を含んでいる。従って、2回目の順番戻し処理(図14:S212〜S216)が実行される。2回目の順番戻し処理の後の交換履歴は「A−B−C−D」である。戻し先は「D」である。戻し先テーブル150(図15)には、ポイントEからポイントDへの戻しを示す第2戻しデータRD2が追加される。2回目の順番戻し処理後の交換履歴(A−B−C−D)も、NG事業者名(「C」)を含んでいるので、3回目の順番戻し処理が実行される。以後、順番戻し処理の後の交換履歴がNG事業者名を含まなくなるまで、順番戻し処理が繰り返される。これらの結果、戻し先テーブル150は、図15に示すように、4回分の戻しデータRD1〜RD4を含む。なお、戻し先テーブル150における総数も、戻しモジュール166によって更新される(S214)。
図14の次のステップS222では、戻しモジュール166(図3)は、通知画面D5(図16)を操作表示部104(図1)に表示する。この通知画面D5には、戻し先の一覧が表示されている。利用者は、操作表示部104を操作することによって、ポイントを戻すか、あるいは、処理を終了するかを選択することができる。「終了」が選択された場合(図14:S224:No)、戻しモジュール166は、処理を終了する。「戻す」が選択された場合(S224:Yes)、戻しモジュール166は、以下に説明する処理(図14に続くシーケンス)を実行する。
図17は、図14に続くシーケンスを示している。ステップS230では、戻しモジュール166(図3)は、戻し先テーブル150(図15)に格納された未処理の事業者名(戻しデータ)の内の先頭の事業者名を戻し先として選択する。そして、次のステップS232で、戻しモジュール166は、戻し先の事業者名へポイントを戻す処理を実行する。戻しモジュール166は、このポイント戻し処理を、戻し先テーブル150中の全ての事業者名(戻しデータ)を対象として、その順番に実行する。例えば、図15に示す戻し先テーブル150を利用する場合には、「F、E、D、C、B」の順番に、ポイントFがポイントBに戻される。この結果、携帯電話200の記憶部222(図3)には、ポイントFの代わりにポイントBのバリューが格納される。ポイント戻し処理の詳細については、後述する。
戻し先テーブル150(図15)の全ての事業者名(戻しデータ)の戻し処理が完了した後(図17:S234:Yes)、次のステップS236で、取引モジュール160(図3)は、決済画面を操作表示部104(図1)に表示する。
図18は、決済画面D6の説明図である。決済画面D6には、戻し後のポイントの種類が示されている。利用者は、操作表示部104(図1)を操作することによって、決済を行うか、あるいは、処理を終了するかを選択することができる。「終了」が選択された場合(図17:S238:No)、取引モジュール160(図3)は、処理を終了する。「決済」が選択された場合(S238:Yes)、取引モジュール160は、戻し後のポイントを利用して決済を行い(S240)、そして、処理を終了する。
図19は、ポイント戻し処理(図17:S232)の詳細なシーケンス図である。図6に示すポイント交換処理のシーケンスとの差違は、携帯電話200の代わりに自動取引装置100がサーバと通信する点である。
最初のステップS300では、戻しモジュール166(図3)は、戻し元のポイントを管理するサーバ(以下、「元サーバ300_S」と呼ぶ)のURLを取得する。URLの取得方法は任意である。例えば、戻し先テーブル150(図15)からURLを取得してもよい。この代わりに、交換履歴テーブル252(図7)からURLを取得してもよい。また、ポイント種類に予め対応付けられたURLを採用してもよい。
次のステップS302では、戻しモジュール166(図3)は、利用者IDとパスワードとの入力を促す入力画面を操作表示部104(図1)に表示する。図20は、入力画面D7の説明図である。利用者は、操作表示部104を操作することによって、利用者IDとパスワードとを入力可能である。戻しモジュール166は、入力された利用者IDとパスワードとを、元サーバ300_Sに送信することによって、利用者認証を要求する。元サーバ300_Sに対するアクセスには、ステップS300で取得されたURLが利用される。元サーバ300_Sのユーザ認証モジュール360(図4)は、利用者IDとパスワードとを利用した認証を行い、認証結果を自動取引装置100に送信する(S304)。戻しモジュール166は、受信した認証結果に従って、認証が成功したか否かを判断する。このような認証によって、ポイント戻しの信頼性を高めることができる。
次のステップS306では、戻しモジュール166(図3)は、戻し元のポイントのバリューと、戻し先のポイント種類とを、元サーバ300_Sに送信することによって、ポイント戻しを要求する。元サーバ300_Sの交換要求モジュール362(図4)は、戻し先のポイントを管理するサーバ(以下「先サーバ300_D」と呼ぶ)に、戻し元ポイントのバリューを送信することによって、ポイント戻しを要求する(S308)。先サーバ300_Dに対するアクセス方法は任意である。例えば、戻し先ポイントに対応付けられた所定のURLを利用してもよい。また、自動取引装置100が、元サーバ300_Sへ、先サーバ300_DのURLを送信してもよい。
先サーバ300_Dの交換受付モジュール364(図4)は、戻し要求を受け付け、そして、受付完了を元サーバ300_Sに通知する(S310)。この通知に応答して、元サーバ300_Sのポイント削除モジュール366(図4)は、戻し元ポイントのバリューを削除する指示を、自動取引装置100に送信する(S312)。自動取引装置100の戻しモジュール166(図3)は、指示に応答して、携帯電話200に削除指示を送信する(S314)。IC制御部221(図2)は、指示に応答して、戻し元ポイントのバリュー(ポイントバリュー250)を削除し、削除完了通知を自動取引装置100に送信する(S316)。自動取引装置100の戻しモジュール166は、この完了通知に応答して、完了通知を元サーバ300_Sに送信する(S318)。元サーバ300_Sのポイント削除モジュール366は、この完了通知に応答して、完了通知を先サーバ300_Dに送信する(S320)。
先サーバ300_Dのポイントチャージモジュール368は、完了通知に応答して、戻し先ポイントのバリューをチャージする指示を自動取引装置100に送信する(S322)。戻し先ポイントのバリューは、削除された戻し元ポイントのバリューに相当し、交換受付モジュール364によって算出される。
先サーバ300_D(ポイントチャージモジュール368)が、チャージ指示の受信者である自動取引装置100を特定する方法は任意である。例えば、ステップS308や、ステップS320で、元サーバ300_Sが、自動取引装置100のネットワーク上のアドレス(例えば、IPアドレスやURL)を、先サーバ300_Dに送信してもよい。また、戻し元ポイントの種類に予め対応付けられたアドレスを利用してもよい。
次のステップS324では、自動取引装置100の戻しモジュール166(図3)は、チャージ指示に応答して、チャージ指示を携帯電話200に送信する。IC制御部221(図2)は、指示に応答して、戻し先ポイントのバリュー(ポイントバリュー250)を記憶部222に記録し、チャージ完了通知を自動取引装置100に送信する。自動取引装置100の戻しモジュール166は、この完了通知に応答して、ポイント戻し処理を終了する。
C.第3実施例:
図21は、自動取引システム1000(図1)を利用した処理の別の実施例を示す概略図である。図21は、図5と同様に、ポイントAを保有する利用者が、そのポイントを、A、B、C、D、E、Fの順番に交換した後に決済を行う場合を示している。図5に示す実施例との差違は、決済での利用が回避されるべきポイント種類(「決済回避種類」と呼ぶ)が、交換履歴に含まれることが回避されるべきポイント種類(履歴回避種類)と異なっている点だけである。第3実施例では、記憶部107には、NGテーブル152に加えて、決済回避種類を示す決済NGテーブル154が格納されている。決済NGテーブル154には、C、E、H、R、Xが挙げられている。なお、図5と異なり、NGテーブル152からは、Cが削除されている。
第3実施例では、ポイントCを決済に利用することができないが、ポイントCが交換履歴に含まれることは許容される。従って、最先の履歴回避種類のポイントはポイントEである。そして、その1つ前のポイント(許容ポイント)は、ポイントDである。これらの結果、戻し先テーブル150は、現行のポイントFから許容ポイントDまでの交換順番、すなわち、「E」、「D」の順番を示す。そして、戻しモジュール166(図3)は、戻し先テーブル150に従って、ポイントFを、ポイントDまで戻す。取引モジュール160は、ポイントDを利用して決済を行う。
以上のように、第3実施例では、履歴回避種類とは独立に決済回避種類を設定することができるので、事業者の種々のニーズに合った自動取引システムを構築することが可能である。なお、決済回避種類は、履歴回避種類を包含することが好ましい。
D.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、履歴回避種類を識別する情報としては、回避種類のリスト(NGテーブル152)に限らず、或る種類が履歴回避種類であるか否かを判断することが可能な任意の情報を採用可能である。例えば、交換履歴に含まれることが許可されたポイントの種類のリストを利用してもよい。この場合、このような許可リストに挙がっていない種類が回避すべき種類であると判断することができる。
変形例2:
上述の各実施例において、現行ポイント値に対応付けられた情報としては、ポイントバリュー250(図3)に限らず、利用者が保有する現行ポイント値に対応付けられた任意の情報を採用可能である。例えば、利用者IDを採用してもよい。ここで、ポイント値を管理するポイント値サーバが、利用者IDと現行ポイント値との対応関係を格納し、自動取引装置100(利用者データ取得モジュール167)は、このポイント値サーバに問い合わせることによって、利用者IDに対応付けられた現行ポイント値を取得すればよい。
変形例3:
上述の各実施例において、ポイントを利用した取引としては、決済に限らず、ポイントの交換を採用してもよい。例えば、履歴回避種類を利用して、ポイントの交換が許可されているか否かを判断してもよい。そして、現行ポイントを利用したポイント交換が許可されていない場合には、ポイントを戻し、戻した後のポイントを目的のポイントに交換してもよい。
変形例4:
上述の各実施例において、戻し順番における到達ポイントとしては、最先の履歴回避種類のポイントの1つ前のポイントに限らず、最先の履歴回避種類のポイントよりも前の任意のポイントを採用可能である。例えば、最先の履歴回避種類のポイントの2以上前のポイントを採用してもよい。但し、1つ前のポイントを採用すれば、過剰なポイント戻し(ポイント交換)を避けることができる。
変形例5:
上述の各実施例では、戻しモジュール166は、ポイントを戻すために繰り返されるポイント交換のそれぞれに関して、交換前のポイントの削除(図19:S314)と、交換後のポイントの記録(図19:S324)とを、非接触ICチップ220に対して実行する(これらの削除と記録とは、非接触ICリーダライタ106(図1)を介して行われる)。ただし、各ポイント交換毎の削除と記録とを省略し、全てのポイント交換が完了した後に、現行ポイントの削除と戻し後のポイントの記録とを実行してもよい。
変形例6:
上述の各実施例において、戻しモジュール166(図3)は、交換履歴の内の戻した部分を交換履歴テーブル252から削除してもよい。こうすれば、適切な交換履歴を維持することができる。また、取引モジュール160は、ポイントを利用した決済を実行したことに応答して、交換履歴テーブル252から、そのポイントに関する交換履歴を削除してもよい。或る種類のポイントが決済に利用されることは、同じ種類のポイントが新規にチャージされることと、利用者がそのポイント種類(事業者)の客である点で同じである。従って、決済に応答して交換履歴をクリアすれば、利用者が不便を感じることを抑制できる。
変形例7:
上述の各実施例において、戻し先テーブル150を省略してもよい。すなわち、戻しモジュール166は、戻しによって取引が可能か否かを確認せずに、ポイントを戻してもよい(例えば、図14のステップS214で、ポイントを交換してもよい)。ただし、上述の各実施例にように、戻し先テーブル150を利用し、戻しによって決済が可能か否かを事前に確認することが好ましい。
変形例8:
上述の各実施例において、非接触ICチップ220(図3)から交換履歴テーブル252を省略してもよい。この場合、交換履歴を管理する履歴管理サーバが、交換履歴を格納すればよい。自動取引装置100(履歴取得モジュール168)は、この履歴管理サーバに問い合わせることによって、現行ポイントに関する交換履歴を取得すればよい。ここで、履歴管理サーバが、認証サーバと同じであってもよく、異なっていても良い。また、自動取引装置100と携帯電話200とのそれぞれは、この管理サーバに指示することによって、交換履歴を更新可能である。なお、ポイントの種類毎に異なる複数の管理サーバを利用する場合には、現行ポイントの種類に対応付けられた管理サーバが、交換履歴を格納すればよい。また、交換履歴を表す情報としては、交換前のポイントの種類と交換後のポイントの種類との関係を特定可能な任意の情報を採用可能である。例えば、図7に示す実施例からURLを省略してもよい。また、ポイントの種類の順序付きリストを採用してもよい。
変形例9:
上述の各実施例において、利用者データ(例えば、現行ポイント)を記録する記録媒体としては、非接触ICチップに限らず、任意の記録媒体を採用可能である。例えば、接触型のICチップを採用してもよい。また、このようなICチップ(例えば、半導体メモリ)に限らず、他の記録媒体(例えば、磁気ストライブ)を採用してもよい。また、このような記録媒体を携帯型記録媒体として実装するための形態としては、携帯電話に限らず、任意の形態を採用可能である。例えば、種々の携帯情報端末を採用可能である。ここで、その携帯情報端末が通信装置であり、通信によってポイントの種類を交換可能であることが好ましい。また、このような携帯情報端末に限らず、記録媒体を有するカードを採用してもよい。いずれの場合も、自動取引装置100(図3)の取引モジュール160が、決済に加えて、ポイント交換を実行してもよい。取引モジュール160によるポイント交換の手順としては、図19と同様の手順を採用可能である。ここで、取引モジュール160は、ポイントバリュー250と交換履歴テーブル252とを更新すればよい。
変形例10:
上述の各実施例において、利用者認証の方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、携帯型記録媒体が利用者識別情報(例えば、利用者IDや生体情報)を格納し、その情報を利用して認証を行っても良い。また、上述の各実施例において、利用者IDが、ポイントの種類毎に異なっていても良い。
変形例11:
上述の各実施例において、ポイント戻し処理としては、戻し元のポイントを戻し先のポイントに変更(交換)する種々の処理を採用可能である。例えば、通常のポイント交換と同様にポイントを交換する処理を採用してもよい。また、既に行われたポイント交換をキャンセルする処理を採用してもよい。また、上述の各実施例において、ポイント戻しを省略してもよい。この場合、取引モジュール160(図3)は、交換履歴に履歴回避種類が含まれている場合には、取引せずに処理を終了してもよい。
変形例12:
上述の各実施例において、処理の手順としては、種々の手順を採用可能である。例えば、図17に示すステップS230、S232において、戻しモジュール166(図3)は、操作表示部104(図1)に、「戻し実行中」であることを示すメッセージを表示してもよい。また、図19のシーケンスにおいて、利用者認証を省略してもよい。また、戻しモジュール166は、ポイントを戻す際に、ポイントの種類が変更される毎に戻しの可否をユーザに確認してもよい。また、図6のシーケンスにおいて、利用者認証を省略してもよい。
変形例13:
上述の各実施例において、自動取引装置100(図2、図3)の複数の構成要素が、ネットワークによって互いに接続された複数の装置に分散してもよい。例えば、ネットワークNETを介して自動取引装置100に接続された判断サーバが、判断モジュール162の機能を実現してもよい。また、NGテーブル152が、自動取引装置100とは異なる回避情報サーバに格納されてもよい。この場合、回避情報取得モジュール169が、このサーバに問い合わせることによってNGテーブル152を取得すればよい。逆に、ポイントを管理するサーバの機能が自動取引装置100によって実現されてもよい。
また、上述の各実施例においては、利用者データの格納部と、利用者データと現行ポイント値との対応関係の格納部と、交換履歴の格納部と、履歴回避種類を識別する情報の格納部と、決済回避種類を識別する情報の格納部と、が利用され得る。ここで、これらの格納部が、同じ装置内に設けられても良い。また、これらの格納部の内の一部あるいは全部が互いに異なる装置に設けられてもよい。
変形例14:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図3の判断モジュール162の機能を、論理回路を有するハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の一実施例としての自動取引システム1000の説明図である。 自動取引装置100と携帯電話200との構成を示す説明図である。 自動取引装置100と携帯電話200との機能モジュールの説明図である。 サーバ300の構成を示す説明図である。 自動取引システム1000(図1)を利用した処理の一例を示す概略図。 携帯電話200を利用したポイント交換処理を示すシーケンス図である。 交換履歴テーブル252の詳細な説明図である。 ポイントを利用した決済処理を示すシーケンス図である。 ガイダンス画面D1の説明図である。 メッセージ画面D2の説明図である。 ポイントバリュー250の一覧を示す画面D3の説明図である。 NGテーブル152の一例を示す説明図である。 通知画面D4の説明図である。 図8に続くシーケンスを示す説明図である。 戻し先テーブル150の詳細な説明図である。 通知画面D5の説明図である。 図14に続くシーケンスを示す説明図である。 決済画面D6の説明図である。 ポイント戻し処理(図17:S232)の詳細なシーケンス図である。 入力画面D7の説明図である。 自動取引システム1000(図1)を利用した処理の別の実施例を示す概略図である。
符号の説明
100…自動取引装置
102…カードユニット
103…明細票出力部
104…操作表示部
105…利用者検知部
106…非接触ICリーダライタ
107…記憶部
108…通信部
111…制御部
140…非接触ICリーダライタドライバ
142…他のドライバ群
144…ミドルウェア
146…アプリケーション
150…戻し先テーブル
152…NGテーブル
154…決済NGテーブル
160…取引モジュール
162…判断モジュール
166…戻しモジュール
167…利用者データ取得モジュール
168…履歴取得モジュール
169…回避情報取得モジュール
200…携帯電話
211…制御部
212…表示部
213…入力部
215…カメラ
216…通信部
217…近距離通信部
218…主記憶部
219…補助記憶部
220…非接触ICチップ
221…IC制御部
222…記憶部
223…非接触通信部
250…ポイントバリュー
252…交換履歴テーブル
260…交換モジュール
262…決済モジュール
300…サーバ
300A…第1サーバ
300B…第2サーバ
300_D…先サーバ
300_S…元サーバ
307…記憶部
308…通信部
311…制御部
360…ユーザ認証モジュール
362…交換要求モジュール
364…交換受付モジュール
366…ポイント削除モジュール
368…ポイントチャージモジュール
1000…自動取引システム
スピーカ/マイク…214
NET…ネットワーク

Claims (7)

  1. 携帯型記録媒体を利用した取引を行う取引システムであって、
    前記携帯型記録媒体は、利用者が保有する現行ポイント値に対応付けられた情報を含む利用者データを記録し、
    前記取引システムは、
    前記携帯型記録媒体から前記利用者データを取得する利用者データ取得部と、
    或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換したことを表すとともに前記現行ポイント値に関する交換履歴を交換履歴格納部から取得する履歴取得部と、
    前記取引システムにおいて前記現行ポイント値の交換履歴に含まれることが回避されるべきポイントの種類である履歴回避種類を識別する情報を回避情報格納部から取得する回避情報取得部と、
    前記現行ポイント値に関する交換履歴が前記履歴回避種類を含む場合に、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断する判断部と、
    前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断された場合に、前記現行ポイント値から、前記交換履歴における最先の前記履歴回避種類のポイント値よりも前のポイント値である許容ポイント値まで、前記交換履歴を遡るM回(Mは1以上の整数)のポイント交換を順次実行する戻し部と、
    を備える、取引システム。
  2. 請求項1に記載の取引システムであって、さらに、
    前記戻し部によるポイント交換によって得られた前記許容ポイント値を利用した取引を実行する取引部を備える、取引システム。
  3. 請求項2に記載の取引システムであって、
    前記戻し部は、前記M回のポイント交換のそれぞれ毎に、前記ポイント交換を行うための利用者認証を行う、取引システム。
  4. 請求項3に記載の取引システムであって、さらに、
    N種類(Nは2以上の整数)のポイント値のそれぞれを利用する利用者を認証するN種類の認証サーバを備え、
    前記戻し部は、前記ポイントの種類に対応付けられた前記認証サーバを利用して前記利用者認証を行う、
    取引システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の取引システムであって、さらに、
    携帯型通信装置を備え、
    前記携帯型通信装置は、
    記録媒体と、
    利用者の指示に従って、或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換する交換部と、
    を備え、
    前記携帯型通信装置の前記記録媒体は、前記携帯型記録媒体として機能し、
    前記交換部は、
    交換前のポイントの種類に対応付けられた認証サーバに、前記ポイント交換を行うための利用者認証を要求し、
    交換後のポイント値を前記現行ポイント値として前記記録媒体に記録し、
    前記ポイント交換を示す情報を前記交換履歴として前記記録媒体に記録する、
    取引システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の取引システムであって、
    前記交換履歴格納部は、前記携帯型記録媒体に設けられている、
    取引システム。
  7. 携帯型記録媒体を利用した取引を行う取引システムによって行われる取引方法であって、
    前記携帯型記録媒体は、利用者が保有する現行ポイント値に対応付けられた情報を含む利用者データを記録し、
    前記取引方法は、
    前記携帯型記録媒体から前記利用者データを取得する工程と、
    或る種類のポイント値を別の種類のポイント値に交換したことを表すとともに前記現行ポイント値に関する交換履歴を交換履歴格納部から取得する工程と、
    前記取引システムにおいて前記現行ポイント値の交換履歴に含まれることが回避されるべきポイントの種類である履歴回避種類を識別する情報を回避情報格納部から取得する工程と、
    前記現行ポイント値に関する交換履歴が前記履歴回避種類を含む場合に、前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断する工程と、
    前記現行ポイント値を利用した取引が許可されていないと判断された場合に、前記現行ポイント値から、前記交換履歴における最先の前記履歴回避種類のポイント値よりも前のポイント値である許容ポイント値まで、前記交換履歴を遡るM回(Mは1以上の整数)のポイント交換を順次実行する工程と、
    を備える、取引方法。
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