JP5270513B2 - Electric water pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、モータ部分の磁気効率を格段と上昇させることができると共に、加工費は安く、部品点数は少なく、各部品の組み付け精度が良い電動ウォーターポンプに関する。 The present invention relates to an electric water pump that can remarkably increase the magnetic efficiency of a motor portion, has a low machining cost, has a small number of parts, and has a high accuracy in assembling each part.
近年、環境的な観点から低燃費車両への期待・要望が益々高まってきている。低燃費を達成するために様々な手段が開発・実施されているが、車両のハイブリッド化に伴い車両に搭載される各構成部品の電動化の開発及び実施も急ピッチで進められている。
電動化された部品の中でも電動ウォーターポンプはエンジンの冷却だけに留まらず、車両内の様々な部品の温度の最適化(最適温度になるよう水温を上下させる)を担う部品であり、車両には欠かせない部品となっている。
In recent years, expectations and demands for low fuel consumption vehicles are increasing from an environmental point of view. Various means have been developed and implemented in order to achieve low fuel consumption, but the development and implementation of electrification of each component mounted on the vehicle is proceeding at a rapid pace with the hybridization of the vehicle.
Among motorized parts, the electric water pump is not only for cooling the engine, but also for optimizing the temperature of various parts in the vehicle (increasing and lowering the water temperature to achieve the optimum temperature). It is an indispensable part.
電動ウォーターポンプのモータ部分の磁気効率をUPさせる手法として、焼結コアとインナーマグネットの間の距離を短くすることは以前より検討されている。そのための方法として、焼結コア(固定子)を防水隔壁の一部として使用した文献が下記の特許文献1である。該特許文献1においては、固定子を防水隔壁の一部とすることで、固定子と回転子の間の距離を短く構成している。
As a method for increasing the magnetic efficiency of the motor portion of the electric water pump, it has been studied for some time to shorten the distance between the sintered core and the inner magnet. As a method for that purpose,
その特許文献1では、次のような課題などが存在している。つまり、水漏れを防止するためにコア部20の端面の平面度を良くしなければならない。平面度が悪ければコア部20とフランジ部24との接触面、及びコア部20と底部22との接触面にシール材を塗ったとしても水漏れが発生してしまう。コア部20の端面の平面度を良くするために、コア部20の加工費が上昇する。またフランジ部24にコア部20を組み付け、コア部20に底部22を組み付けるため、部品点数が多く、且つ組み付けに時間が掛かるなどの欠点があった。
The
さらに、特許文献1では、フランジ部24にコア部20を組み付け、コア部20に底部22を組み付けるため、組み付け誤差が累積して底部22に取り付けられている支軸30が若干傾いて取り付けられてしまう。すなわち多くの部品を組み合わせて組み付けることにより、支軸30が取り付けられるポンプ部14と底部22の同芯度が悪化する。これに伴い、インペラ32も若干傾いて回転してしまうため、ポンプ性能が悪化する。また、インペラは若干傾いて回転してしまうためインペラ32内周に配置された軸受が偏摩耗し、軸受寿命が短くなるという欠点がある。
Further, in
そこで、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、モータ部分の磁気効率を格段と上昇させることができると共に、加工費は安く、部品点数は少なく、各部品の組み付け精度が格段と優れた電動ウォーターポンプの焼結コア防水構造を実現することである。 Therefore, the problem (technical problem or purpose) to be solved by the present invention can significantly increase the magnetic efficiency of the motor part, the processing cost is low, the number of parts is small, and the assembly accuracy of each part It is to realize a sintered core waterproof structure of an electric water pump that is remarkably superior.
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、ケーシング内に、インナーロータ,防水ハウジング及び複数の焼結コアとを備え、前記防水ハウジングの円筒状部の円周面に開口部が複数形成され、該開口部から前記焼結コアの一部が前記防水ハウジング内径面と同一或いはその内周面側に適宜量突出するようにして水密構成されてなることを特徴とする電動ウォーターポンプとしたことにより、前記課題を解決したものである。
Accordingly, as a result of intensive researches to solve the above-mentioned problems, the inventor has the invention of
請求項2の発明を、請求項1において、前記防水ハウジングの開口部と前記焼結コアの一部との間を、環状ゴム弾性材にてシールされてなることを特徴とする電動ウォーターポンプとしたことにより、前記課題を解決したものである。また、請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記防水ハウジングの外部より前記開口部に前記焼結コアがセットされ、その複数の焼結コアの外周は前記ケーシングにより固定設置されてなることを特徴とする電動ウォーターポンプとしたことにより、前記課題を解決したものである。
The electric water pump according to
請求項4の発明を、請求項3において、前記開口部は、前記防水ハウジングの内周側に実質開口部を、外側に前記ゴム弾性材が入る収納溝部がそれぞれ形成され、前記焼結コアのティース部の内側端には端部内周面が、その後部には前記ゴム弾性材が入るような後部側外周部がそれぞれ形成され、前記ゴム弾性材を包持しつつ前記後部側外周部周面が前記防水ハウジングの外周側に当接されてなることを特徴とする電動ウォーターポンプとしたことにより、前記課題を解決したものである。 According to a fourth aspect of the present invention, in the third aspect of the present invention, the opening is formed with a substantially opening on the inner peripheral side of the waterproof housing, and a storage groove on the outer side for receiving the rubber elastic material. An inner peripheral surface of the end portion is formed at the inner end of the tooth portion, and a rear outer peripheral portion is formed in the rear portion thereof so that the rubber elastic material can be contained therein. The above-mentioned problem is solved by providing an electric water pump characterized in that the electric water pump is in contact with the outer peripheral side of the waterproof housing.
請求項5の発明を、請求項1又は2において、前記防水ハウジングの内周側より前記開口部に前記焼結コアをセットし、該焼結コアの外端面がバックヨークにてビス等により固定されてなることを特徴とする電動ウォーターポンプとしたことにより、前記課題を解決したものである。また、請求項6の発明を、請求項5において、前記開口部は、前記防水ハウジングの外周側に実質開口部を、内側に、前記ゴム弾性材が入る収納溝部がそれぞれ形成され、前記焼結コアのT字状部の内側端には鍔部が、該鍔部の外周側には前記ゴム弾性材が入るようにそれぞれ形成され、該ゴム弾性材を包持しつつ前記鍔部周面が前記防水ハウジングの薄板部内面に当接されてなることを特徴とする電動ウォーターポンプとしたことにより、前記課題を解決したものである。 According to a fifth aspect of the present invention, in the first or second aspect, the sintered core is set in the opening from the inner peripheral side of the waterproof housing, and the outer end surface of the sintered core is fixed with a screw or the like at the back yoke. The above-described problems are solved by using an electric water pump characterized by being formed. According to a sixth aspect of the present invention, in the fifth aspect of the present invention, the opening has a substantial opening on the outer peripheral side of the waterproof housing, and a storage groove into which the rubber elastic material is placed on the inner side. A flange portion is formed at the inner end of the T-shaped portion of the core, and the rubber elastic material is formed on the outer peripheral side of the flange portion, and the peripheral surface of the flange portion is held while holding the rubber elastic material. The electric water pump, which is in contact with the inner surface of the thin plate portion of the waterproof housing, solves the above problems.
請求項1の発明においては、特に、インナーロータと焼結コアとの間には防水ハウジング壁は非存在とすることによりインナーロータと焼結コアの距離を短くできるためモータ部分の磁気効率を格段と上昇させることができる最大の利点がある。この点を詳述する。この種の電動ウォーターポンプにおいては、防水ハウジングは元々防水隔壁として必須の構成であり、焼結コアもインナーマグネットを回転させるために必須の構成である。その防水ハウジングを設けて防水シールしつつ、焼結コアの一部を防水隔壁の一部として使用することで、インナーロータと焼結コアとの間には防水ハウジング壁は非存在としてインナーロータと焼結コアの距離を短くできるため磁気効率を向上させ得る利点がある。つまり、インナーロータと焼結コアとの間には循環水のみであり、焼結コアからの磁力を殆ど減少させることなくインナーロータに伝達することができ、磁気効率の向上ができる。さらに、シャフトが取り付く防水ハウジングは1つの部材であり、そのためシャフトの組み付け精度が高いため、同芯度を高くできる。よって騒音は低く、軸受寿命は長く、ポンプ性能を高くできる。
In the invention of
請求項2の発明では、シール構成を、環状ゴム弾性材にて水密化したことで、簡易且つ確実に水密性を確保できるとともに、請求項1と同様の効果を奏する。請求項3の発明においては、前記防水ハウジングの外周側から前記焼結コアをセットすることで、組み付け時の組み付け誤差が累積しないため、焼結コアがそれほど高い加工精度を有していなくても、高い組み付け精度を得ることができる。請求項4の発明では、焼結コアは、1つの部材で構成される防水ハウジングの開口部に挿入され、且つ防水ハウジングの開口部に焼結コアの特定部位が当接されるため、ティース部の内周面の位置を正確に決めることができ、所望の特性を発揮させ得る。
In the invention of
特に、前記環状ゴム弾性材(Oリングなど)を前記焼結コアに事前に焼き付けるような構成にしたならば、組み付け時間の短縮が行える。また、組み付け時に前記環状ゴム弾性材が脱落しないので作業者の負担を軽減することができる。さらに、インシュレータを事前に焼結コアに一体成形するようにすれば、組み付け時間を短縮できるし、このようにすると、環状ゴム弾性材とインシュレータは組み付け前に焼結コアに取り付けられており、作業者が取り扱う部品点数を削減することができる。 In particular, if the annular rubber elastic material (O-ring or the like) is pre-baked on the sintered core, the assembly time can be shortened. Moreover, since the said cyclic | annular rubber elastic material does not fall at the time of an assembly | attachment, an operator's burden can be eased. Furthermore, if the insulator is integrally formed on the sintered core in advance, the assembly time can be shortened. In this way, the annular rubber elastic material and the insulator are attached to the sintered core before assembly. The number of parts handled by the person can be reduced.
請求項5の発明では、前記防水ハウジングの内周側から前記焼結コアをセットすることでも、高い組み付け精度を得ることができると共に、焼結コアの大部分が防水ハウジングを貫通する構成となっていることで、焼結コアは挿入後に防水ハウジングから外れにくくでき、これによって、バックヨークの取付け作業を簡易にできる。請求項6の発明では、焼結コアのT字状部の内側端の鍔部が、前記防水ハウジングから外れにくいため、前記焼結コアを防水ハウジングに挿入してからの取付作業であるバックヨークの外周側からビス等で焼結コアの固定作業工程が楽に行える利点がある。
In the invention of
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。本発明の主要素としては、モータケースとしての役割をなすケーシング1と、インナーロータ2と、隔壁としての役割をなす防水ハウジング3と、ステータコアとしての焼結コア4と、環状ゴム弾性材5などとから構成されている。特に、前記焼結コア4の実施形態が複数存在する。まず、第1実施形態では、前記防水ハウジング3の外周側から取付けるタイプである。第2実施形態が、前記防水ハウジング3の内周側から取付けるタイプである。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The main elements of the present invention include a
前記ケーシング1は、図1(A)に示すように、モータ室側ケーシング11とポンプ室側ケーシング12とが存在し、モータ室側ケーシング11は、略円筒形状の室内に形成されたものである。該モータ室側ケーシング11の軸方向一端側はポンプ室側ケーシング12と分割され、且つ、シール剤にて水密的に結合されるように構成されている。前記モータ室側ケーシング11と、前記ポンプ室側ケーシング12とは、仕切り壁等が存在しない連続した部分である。ここで、ケーシング1の軸方向とは、後述するインナーロータ2を軸支するシャフト7の軸方向と同一方向を示すものとする。
As shown in FIG. 1A, the
前記ケーシング1の大開口部13〔図1(A)において下方〕は、前述したシャフト7,インナーロータ2,防水ハウジング3,焼結コア4,Oリングなどの環状ゴム弾性材5,回路基板6等をケーシング1内部に組み付けるために、上記構成部材をケーシング1内部に挿入配置するための入口としての役目をなす開口である。前記ポンプ室側ケーシング12には、図1(A)に示すように、吸入ポート12aと吐出ポート12bが形成され、且つ軸固定部14が形成されている。つまり、ケーシング1内にインナーロータ2及び防水ハウジング3、焼結コア4等が所定位置に装着された状態で、主にインペラ21が存在し、流体が移動する空隙がポンプ室側ケーシング12であり、主にロータマグネット22及び焼結コア4が存在する空隙がモータ室側ケーシング11となる。
The large opening 13 (downward in FIG. 1A) of the
前記インナーロータ2は、図1(A)及び図3に示すように、インペラ21,ロータマグネット22とから構成され、前記インナーロータ2は前記シャフト7に回転自在に装着されている。前記インペラ21と前記ロータマグネット22は、一体成形されるものである場合と、別部材とする場合が存在する。ロータマグネット22は、プラスチックマグネットとし、微細な磁石粉に結合用の樹脂を混合したものであり、インペラ21と一体的に形成されることもある。
As shown in FIGS. 1A and 3, the
前記ロータマグネット22は、円柱状をなし、何れもプラスチックマグネット又は埋め込み磁石にて構成され、一体として形成されている。まず、該ロータマグネット22は、例えば、6極タイプでは、60度の間隔をもって円周が6等分されて、S極,N極,…と交互になるように永久磁石として構成されている。
The
前記防水ハウジング3は、材質としては合成樹脂製で構成され、前記ポンプ室と焼結コア室との隔壁としての役割をなすものである。該防水ハウジング3は、図4(A),(B)及び(C)に示すように、カップ状部31と鍔状部32と円周外側縁33とから構成される。前記カップ状部31は、円筒状部311と底部312とから構成され、該底部312には、軸固定部34が形成されている。該軸固定部34は、前記ケーシング1の軸固定部14と共に前記シャフト7を軸支する役目をなすものである。前記鍔状部32は前記カップ状部31の開口31a側の周縁から直径方向に突出するようにし、最外周側が段差を有して下がるようにして略円板状に形成されている。前記円周外側縁33は、Oリング331を収納する溝332が形成されて環状をなしている。
The
前記防水ハウジング3のカップ状部31の円筒状部311には前記焼結コア4と同数の開口部35が設けられている。該開口部35の形状は、ティース部41の内周面41aが挿入できるようにティース部41の内周面41aよりは僅かに大きく、しかも環状ゴム弾性材5によって密封する必要があるためティース部41の内周面41aよりも余り大きくない大きさとする。大きさは図3に示すように防水ハウジングの「外周側」の開口部の方が大きく、防水ハウジングの「内周側」の開口部の方が小さい。これはOリングを配置するためである。
The
前記開口部35の具体的な形状としては、ティース部41の端部内周面41aと同じ四角形状をなしている。前記開口部35の断面〔図2(C)及び図4(A)参照〕の厚さL0とすると、前記円筒状部311の内周側は、比較的厚さが薄い厚さLaの実質開口部35aが形成され、外周側は、環状ゴム弾性材5が収納できる空隙として収納溝部35bが所定深さLbで形成されている。厚さLa+深さLb=L0(開口部35の断面厚さ)であって、前記ティース部41の端部内周面41aの肉厚Ls=L0又はLs≒L0として構成されている。
The specific shape of the
また、ティース部41の後部側外周部41bの垂直方向の高さHaは、前記収納溝部35bの垂直方向の両内面高さHbよりも大きく形成されている。つまり、前記ティース部41の後部側外周部41bと、環状ゴム弾性材5の収納溝部35b周壁(前記防水ハウジング3の開口部35近傍の円筒状部311の外壁面)が当接して焼結コア4を位置決めするため、前記防水ハウジングの開口部35の外周側の大きさ、すなわち収納溝部35b周壁は、前記ティース部41に設ける環状ゴム弾性材5(Oリングなど)を取付けた後位置の外周面よりは小さくなっている。
Further, the vertical height Ha of the rear side outer
前記開口部35の環状ゴム弾性材5の収納溝部35bの深さLbは環状ゴム弾性材5を潰して、冷却水を密封する必要があるため、その深さLbは、環状ゴム弾性材5の径〔図1(C)において水平方向〕よりは浅くなるように構成されている。このような構成により、図1(B)及び(C)に示すように、前記防水ハウジングの「外周側」より圧力を加えても、前記ティース部41の端部内周面41aは、前記円筒状部311の開口部35より突出することなく、面一状態又は僅かな距離だけ突出した状態にできる。そして、前記ロータマグネット22との間隔も少ない間隔ΔL(約1mm前後)にできる。
The depth Lb of the
前記焼結コア4について詳述する。その材質としては焼結体である。詳しく言えば磁性粉末(いわゆる鉄粉)による焼結体であれば良好であるが、後述のように磁性ステンレス粉末であると、防錆効果を有しており、さらに好適である。前記焼結コア4の全体形状は「Hの字」である。前記焼結コア4の内周側の歯形状の部位をティース部41と呼ぶ。該ティース部41の最内周面側で、前記環状ゴム弾性材5を周囲に巻いた状態で、外形が縮小された部位を端部内周面41aと称する。その後部側の一段と大径となったティース部41を後部側外周部41bという。
The
具体的には、前記焼結コア4の全体を覆うように、絶縁としての機能を有する薄い合成樹脂であるインシュレータ43が配置されている(図1参照)。前記ティース部41の端部内周面41aは前記ロータマグネット22とを近接させる必要があるため、インシュレータ43は存在しない。また、焼結コア4にインシュレータ43を組み付ける手段には2実施形態があり、1番目は、前記焼結コア4の上下半分ずつの形状としたインシュレータ43を上下から組み合わせて前記焼結コア4を覆う手法である。2番目は、前記焼結コア4の周りに薄い合成樹脂を成形して覆い、該焼結コア4と一体成形とする手法である。
Specifically, an
なお、組み付け前に、前記焼結コア4の外表面(前記端部内周面41aは除く)に合成樹脂製のインシュレータ43を一体成形しておけば、組み付け時にインシュレータ43を組み付ける時間が不要になるため、組み付け時間を削減できる。また、作業者が扱う部品点数も削減されるため労力の削減にもつながる。さらに、前記焼結コア4を覆うインシュレータ43の括れた部分である「Hの字」の中間部分には巻き線によるコイルMが巻かれるが、これも組み付け前に巻いておく。また、環状ゴム弾性材5を前記ティース部41の後部側外周部41b箇所に焼き付けて固定しておけば、実際の組み付け時に環状ゴム弾性材5を取り付ける作業が不要になるため、組み付け時間を削減できる。また作業者が扱う部品点数も削減されるため労力の削減にもつながる。
If an
その組み付け作業について説明する。図3に示すように、前記ティース部41の端部内周面41aを前記防水ハウジング3の外周側から開口部35に挿入し、前記ティース部41の後部側外周部41bで環状ゴム弾性材5を押し潰しつつ、後部側外周部41bを前記収納溝部35b周壁(前記防水ウジング3の開口部35近傍の円筒状部311の外壁面)に当接させて、焼結コア4の端部内周面41aを正確に位置決めする。具体的には、防水ハウジング3の開口部35の内周側の面と同一面か、若しくは極僅かの距離ΔSだけ防水ハウジング3の内周側の面より内方に突出する〔図1(C)参照〕。これは前記環状ゴム弾性材5を確実に包持するためである。この状態で、前記ケーシング1内に取り付けることで焼結コアとしての複数の焼結コア4を固定する工程に移る。
The assembly work will be described. As shown in FIG. 3, the end inner
前記ケーシング1内に取り付ける前の状態では、前記環状ゴム弾性材5のゴムの弾性反発力で焼結コアは外れてしまい固定できない。このため、焼結コア4の位置を固定するために、該焼結コア4が仮固定となった状態で、前記ケーシング1内に挿入して固定する。すなわち、円形状となった複数の焼結コア4,4,…を、前記ケーシング1であたかも、タガを嵌めたようにして固定するものである〔図1(A)及び図3参照〕。これにより前記焼結コア4は外れること無く固定される。前記ケーシング1はアルミ合金鋳造品もしくは樹脂が使用される。
In a state before being mounted in the
以上のような構成によれば、大部分が防水ハウジング3という単一部品によって防水隔壁が構成される。そして防水ハウジング3の開口部35だけはティース部41の端部内周面41aによって密封隔壁が構成される。このため、本発明では、防水ハウジング3とティース部41の端部内周面41aとによって防水隔壁が構成される。焼結コア4の中でも、ティース部41の端部内周面41aのみは常時冷却水に接しているため、防錆機能を有する必要がある。そのため前記ティース部41の端部内周面41aは塗装やメッキが施されるか、若しくは錆びにくいステンレス粉末による焼結体を使用することが好ましい。
According to the configuration as described above, the waterproof partition is constituted by a single part, which is mostly the
前記焼結コア4の第2実施形態は、焼結コア4のほぼ全体を前記防水ハウジング3の開口部35に、前記防水ハウジング3の内周側から挿入する組み付け方である。このように、該防水ハウジング3の「内周側」から焼結コア4を挿入するため、この場合の焼結コア4の形状としてはT字状をなしている。H字状では、前記開口部35よりも焼結コア4の外周側ピース部42の方が大きく形成され、挿入不能となる。これを回避するために、T字状とし、前記焼結コア4を2部材とした。T字状部4Aと、分離形のバックヨーク(焼結ヨーク)4Bからなる。また、ボビン4Cも設けられている。該ボビン4Cは合成樹脂であり、焼結コア4とコイルMとの間の絶縁機能を有する。
The second embodiment of the
この場合の開口部35は、焼結コア4の挿入が実施形態1と逆方向の防水ハウジング3の「内周側」からとなるため、防水ハウジング3の開口部35の防水ハウジング3の「内周側」の大きさは防水ハウジング3の「外周側」の大きさよりも大きく形成されている(図5参照)。防水ハウジング3の開口部35の「内周側」と「外周側」の大きさが違うことによって、防水ハウジング3の開口部35を断面で見ると段差が形成され、焼結コア4のT字状部4aがそこに当接できる。
Since the
防水ハウジング3の開口部35の「内周側」と「外周側」の大きさの差は焼結コアのティース部がガタつかずに位置決めが行える程度であれば良い。MAXでも1mm程度もあれば十分である。環状ゴム弾性材5は焼結コア4のT字状部4Aの鍔部45の根元まで挿入し、該鍔部45の根元に配置される。前記環状ゴム弾性材5の外枠形状は、前記防水ハウジング3の開口部35の実質開口部35aよりは僅かに小さく形成されると共に、環状ゴム弾性材5は焼結コア4のT字状部4Aの鍔部45とボビン4Cの鍔状部46によって挟み込まれる。
The difference in size between the “inner circumferential side” and “outer circumferential side” of the
このようにして、前記環状ゴム弾性材5は、防水ハウジングの開口部35、焼結コア4のT字状部4Aの鍔部45、焼結コア4のT字状部4Aの断面四角形状部、前記ボビン4Cの鍔状部46の4面によって形成されるOリングなどの取付空間に配置される。前記ボビン4Cの形状は一端に鍔部が形成され、更にはバックヨーク4Bの平面的形状の三日月形状部分(図8鎖線参照)が設けられ、中間には断面四角形状の筒状部分が設けられる。また、他端には前記防水ハウジング3に隣接できるように、平面的に円弧形状とした鍔状部46が設けられる。そのため断面として門形が上下に線対称に配置した形状をなしている。また、第2実施形態の焼結コア4とボビン4Cを組み合わせた形状は第1実施形態1の焼結コア4の形状に類似している。前記ボビン4Cの中間の断面四角形状の筒状部分の外側にコイルMが巻かれる。
In this way, the annular rubber
ところで前記焼結コア4のT字状部4Aの鍔部45とボビン4Cの鍔状部46はそれぞれ防水ハウジング3の開口部35に「内周側」と「外周側」から当接するため、焼結コア4の鍔部45とボビン4Cの鍔状部46との間の距離は、防水ハウジング3の開口部35の「外周側」の実質開口部35a箇所の肉厚Laに等しいものとなる〔図5(C)参照〕。また、焼結コア4の鍔部45と前記ボビン4Cの鍔状部46が近接することで前記環状ゴム弾性材5を押し潰し、該環状ゴム弾性材5に冷却水に対する密封性を持たせるため、焼結コア4のT字状部4Aの鍔部45とボビン4Cの鍔状部46の間の距離(=防水ハウジング3の実質開口部35a箇所の肉厚)は、前記環状ゴム弾性材5の径よりは小さく形成されている。
By the way, the
さらに、図5(C)に示すように、前記T字状部4Aの鍔部45の突出量が僅かな間隔ΔS又は面一の状態や、前記ロータマグネット22との少ない間隔ΔLも、第1実施形態〔図1(C)参照〕と同様にできる。前記バックヨーク4Bは、焼結コア4とボビン4Cを固定するために、前記T字状部4Aの後部側(外周側)に、ネジなどの固着具4Dにて取付自在に構成されている。前記焼結コア4のバックヨーク4B,4B,…が平面的に見て連続すると円筒形状となる。つまり焼結コア4の鍔部45とバックヨーク4Bとでボビン4Cと環状ゴム弾性材5と防水ハウジング3とを挟み込む構成である。バックヨーク4Bの外周側には、第1実施形態と同様にケ−シング1に配置される。
Further, as shown in FIG. 5C, the protrusion amount of the
本発明の第2実施形態の組み付け作業について説明する。事前に前記ボビン4CにコイルMを巻きつけておく。また事前にT字状部4Aの鍔箇所に前記環状ゴム弾性材5を挿入しておく。実際の組み付け時に防水ハウジング3の開口部35の防水ハウジング3の「内周側」からT字状部4Aを挿入し、前記防水ハウジング3の開口部35内に形成された段差に焼結コアのT字状部4Aの鍔部45を当接させる。そして前記防水ハウジング3から外周側に、はみ出した焼結コア4のT字状部4Aの4角部分にコイルMが巻かれたボビン4Cを挿入し、該ボビン4Cを前記防水ハウジング3に当接させる。次いで、この状態で、前記焼結コア4のT字状部4Aの4角部分先端に、バックヨーク4Bを当接し、該バックヨーク4Bの外周面からビス等の固着具4Dにて焼結コア4全体として固定する。これにより前記ボビン4Cと環状ゴム弾性材5と防水ハウジング3は結合された焼結コア4によりサンドウィッチ状に固定される。
The assembling work of the second embodiment of the present invention will be described. A coil M is wound around the
1…ケーシング、2…インナーロータ、3…防水ハウジング、4…焼結コア、
5…環状ゴム弾性材、31…カップ状部、32…鍔状部、311…円筒状部、
35…開口部、35a…実質開口部、35b…収納溝部、41…ティース部、
41a…端部内周面、41b…後部側外周部、42…外周側ピース部、
4A…T字状部、4B…バックヨーク、4C…ボビン。
DESCRIPTION OF
5 ... cyclic rubber elastic material, 31 ... cup-shaped part, 32 ... bowl-shaped part, 311 ... cylindrical part,
35 ... Opening part, 35a ... Substantial opening part, 35b ... Storage groove part, 41 ... Teeth part,
41a ... end inner peripheral surface, 41b ... rear side outer peripheral part, 42 ... outer peripheral side piece part,
4A ... T-shaped part, 4B ... back yoke, 4C ... bobbin.
Claims (6)
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