JP5269394B2 - データベース振分装置、データベース振分方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、データベースへの処理要求に応じて、複数のデータベースの中から適切なデータベースを決定して処理要求を振り分けるデータベース振分装置に関する。
従来、ユーザに所定の情報提供を行うサービス事業者のサーバは、ユーザの端末装置から送られる要求に応じて、保持している情報に関する検索、参照、更新などの処理を行う。
例えばサービス事業者の一例として証券関連事業者のサーバは、ユーザの要求に応じて、データベースに格納している株価情報、資産管理情報、登録情報、ログ情報等の参照や登録等の処理を行う。
サービス事業者が、多数のユーザの要求に応じて、迅速にしかも安全に最新の情報を提供するには、情報を格納するデータベースの大容量化、高性能化及び高信頼性が求められる。また、多数のユーザの端末装置からのアクセスが集中した場合に、サービス事業者がユーザに快適な情報提供を行うためには、サービス事業者のサーバの高性能化、及びデータベースの高性能化と大容量化が求められる。
また、サービス事業者は、データベースの不具合による業務中断を回避するために、元になるデータベースに格納される情報を所定時点で複製して作成するミラーデータベースを利用する場合がある。また、サービス事業者は、元になるデータベースの一部の情報を所定時点で複製して、情報種別ごとに複数の複製データベースを作成し利用する場合がある。
尚、ネットワークを介してサービス提供を行うウェブサーバでは、ウェブ上での取引結果や画面推移処理や情報参照などに関するログを保存している。ログを保存しておくことにより、ユーザからの取引に関する問い合わせへの対応、ウェブサーバの動作確認、不正アクセス監視によるセキュリティの向上を図る。
各クライアント(ユーザの端末装置)のアプリケーションから出力されるログを、センタサーバに送信させ、各クライアントのアプリケーション動作の監視を行うシステムがある。このシステムにおいて、センタサーバが各クライアントからのログ送信のタイミングを調整するログ管理方法がある(例えば[特許文献1]参照。)。
また、ログ情報格納領域が満杯になってしまう問題に対し、格納されたログ情報を解析し、重要度の低いものは編集し統計情報ログとして別ファイルに移して格納し、重要度の高いものはそのまま残すことにより、効率良くファイル領域にログ情報を格納するログ情報格納方式がある(例えば[特許文献2]参照。)。
特開2002−41330号公報 特開平10−275098号公報
[特許文献1]による各クライアントからのログ送信のタイミングを調整してログを収集しデータベースに格納するログ管理方法、及び[特許文献2]による重要度によりログを加工して格納する方式のように、ログを収集してデータベースに格納する方法は種々提案されている。しかしながら、サービス事業者がデータベースに対する処理要求を取得した際、サーバに処理負荷をかけることなく、ユーザの処理要求に応じた情報が格納される適切なデータベースを選択することに関する提案はなされていない。
また、データベースにかかるアクセス負荷軽減のため、サービス事業者が複数のデータベース(元データベース及び複数のミラーデータベース)を備える場合、サービス事業者のサーバは本来の業務処理に加えて、随時各データベースにかかる負荷情報を監視して適切なデータベースを選択する処理負荷がかかるという問題点があった。また、サーバに処理負荷がかかることにより、サービス事業者のサーバの業務効率が低下するという問題点があった。
また、ユーザからの処理要求に応じて複数のデータベースの中から適切なデータベースを選択して利用する場合、サービス事業者のサーバは、その都度アクセス先のデータベースを決定してアクセスする必要がある。従って、サーバに処理負荷がかかるとともに、サーバの処理プログラミングが複雑になるという問題点があった。ひいては、サーバの処理プログラミングの変更作業やメンテナンス作業の作業負荷がかかるという問題点があった。
また、サービス事業者のサーバへ多数のユーザ端末装置からのアクセスが集中した場合、サーバが、例えば優先権を有するユーザやサービス事業者の支店端末装置等からのアクセスに関する処理を優先的に実施しようとしても、処理負荷がかかり優先的処理を実行できないという問題点があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、データベース選択を自動的に行って、業務処理効率とユーザ満足度の向上を可能とするデータベース振分装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置であって、少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持手段と、現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定手段と、前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分手段と、を具備し、前記振分定義情報保持手段は、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させることを特徴とするデータベース振分装置である。
データベースは、マスタデータを格納する元データベースと、元データベースに格納される少なくとも一部の情報を元に作成された派生データベースから構成される。派生データベースの更新や作成については、トランザクションレベルで元データベースと派生データベースとを同時更新してもよいし(同時更新)、データベースが備えるレプリケーション機能を利用して元データベースの更新と同時に元データベースを複製して派生データベースを作成してもよいし(レプリケーション)、所定のタイミングでバッチ処理により元データベースを複製して派生データベースを作成してもよい(定点コピー)。
データベースに対する処理要求とは、データベースに格納される情報に対する照会や検索、データベースへの情報の登録や登録済み情報の更新・変更処理等の要求である。
処理要求の振分条件には、処理要求の内容に適するデータベースに、処理要求を振り分けるための条件が設定される。
第1の発明のデータベース振分装置は、複数のデータベースに接続され、少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する。データベース振分装置は、データベースに対する処理要求を取得し、現在時刻から時間帯を取得し、複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、振分定義情報を参照し、取得された処理要求と取得された時間帯と取得されたデータベース負荷情報に基づいて複数のデータベースの中から振分先データベースを決定して、取得された処理要求を振り分ける。また振分定義情報は、処理要求を行ったユーザまたは端末装置による振分先データベースの選択可否を対応付けて保持してもよい。振分先決定手段は、決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、処理要求を行ったユーザまたは端末装置に振分先データベースを選択させてもよい。
処理要求の振分条件は、処理要求の処理種別または処理対象に関する振分条件を含んでもよい。処理種別とは、データベースに格納される情報に対する処理内容であり、情報の参照、更新、登録、検索等である。処理対象とは、データベースに格納される情報内容であり、例えば株価の時価情報やチャート情報、ユーザの認証情報、ユーザの資産情報等である。
振分先データベース決定手段は、取得された処理要求から処理種別または処理対象を検出して振分先データベースを決定してもよい。
処理要求の振分条件は、時間帯、データベース負荷、データベース障害状況、検索範囲、処理要求を行ったユーザ属性または端末装置属性に関する振分条件を含んでもよい。時間帯は、ユーザ端末装置から処理要求を取得した時間帯である。データベース負荷は、各データベースへのアクセス負荷状況である。データベース障害状況は、データベースに障害(ハードウェア上及びソフトウェア上の障害)が発生しているか否かを示すものである。ユーザ属性は、例えばユーザ識別コードであり、ユーザの優先度や取引口座の有無が判定可能なものであってもよい。検索範囲は、ユーザ端末装置から指定された、情報の検索の範囲である。端末装置属性とは、例えば端末装置識別コードであり端末装置が店頭や支店等に属するか、一般ユーザに属するかを判定可能なものであってもよい。
振分先データベース決定手段は、時間帯、データベース負荷、検索範囲、処理要求を行ったユーザの属性または端末装置の属性に関する情報を取得して、振分先データベースを決定してもよい。
複数のデータベースは、データベースの作成時点またはデータベースの情報種別(時価、認証、…)に基づいて階層構造をなしてもよい。
データベース振分装置は、振分定義情報保持手段及び振分先決定手段及び振分手段を備える複数の個別データベース振分装置を備え、個別データベース振分装置の負荷または処理要求を行ったユーザの属性または端末装置の属性に関する情報に基づいて、個別データベース振分装置に処理要求を振り分けてもよい。
個別データベース振分装置の振分定義情報保持手段は、それぞれ異なる振分定義情報を保持してもよい。
第1の発明では、データベース振分装置は、処理要求に応じたデータベース選択を自動的に行い、業務処理効率を向上させることができる。
第2の発明は、複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置におけるデータベース振分方法であって、少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持ステップと、現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定ステップと、前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分ステップと、を具備し、前記振分定義情報保持ステップは、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、前記振分先決定ステップは、前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させることを特徴とするデータベース振分方法である。
第2の発明は、処理要求の振分条件に応じて処理要求をデータベースに振り分けるデータベース振分方法に関する発明である。
第3の発明は、複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置において実行可能なプログラムであって、前記データベース振分装置を、少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持手段、現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定手段、前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分手段、として機能させ、前記振分定義情報保持手段は、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させるためのプログラムである。
第4の発明は、複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置において実行可能なプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記データベース振分装置を、少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持手段、現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定手段、前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分手段、として機能させ、前記振分定義情報保持手段は、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
本発明によれば、データベース選択を自動的に行って、業務処理効率とユーザ満足度の向上を可能とするデータベース振分装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るデータベース振分装置15の好適な実施形態について詳細に説明する。データベース振分装置15は、サービス提供システム1においてサービス提供業者3が備える装置の1つである。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
(1.サービス提供システム1の構成)
最初に、図1を参照しながら、サービス提供システム1の構成について説明する。
図1は、サービス提供システム1の構成図である。
(1−1.サービス提供システム1)
サービス提供システム1は、サービス提供事業者3に属するWEBサーバ11と複数のユーザ5に属するそれぞれの端末装置9とがネットワーク7に接続されて構成される。ネットワーク7は、インターネットやイントラネット等である。
サービス提供事業者3は、ネットワーク7を介してユーザ5に所定の情報提供を行う事業者である。
(1−1.サービス提供事業者3)
サービス提供事業者3は、WEBサーバ11とアプリケーションサーバ13とデータベース振分装置15とデータベースA17とデータベースB19等を有する。WEBサーバ11は、ネットワーク7を介してユーザ5の端末装置9や他のサーバ等(図示せず。)と各種情報の送受信を行う。アプリケーションサーバ13は、サービス提供に関する各種情報処理を行う。
データベース振分装置15は、アプリケーションサーバ13からデータベースへの処理要求を取得すると、適切なデータベースに処理要求を振り分ける。データベース振分装置15の詳細については後述する。
データベースA17とデータベースB19は、サービス提供に関する各種情報を保持する。データベースA17とデータベースB19の詳細については後述する。尚、図1に示すデータベースA17は格納情報がリアルタイムに更新されるものとし、データベースA17の格納情報は、所定のタイミングでデータベースB19に複製されるものとする。
(1−2.データベース振分装置15)
データベース振分装置15は、アプリケーションサーバ13からデータベースへの処理要求を取得すると、適切なデータベースに処理要求を振り分ける。従って、アプリケーションサーバ13は、適切なデータベースを選択する処理を行う必要はない。
データベース振分装置15は、振分先決定手段21、振分手段22、時間帯取得手段25、データベース負荷情報取得手段27、ユーザ属性取得手段29、端末装置属性取得手段31、記憶部205に格納される振分定義情報23等を有する。尚、データベース振分装置15は、時間帯取得手段25、データベース負荷情報取得手段27、ユーザ属性取得手段29及び端末装置属性取得手段31については必要に応じて備えるものとする。
振分先決定手段21は、アプリケーションサーバ13からデータベースへの処理要求を取得し、振分定義情報23に基づいて処理要求を振り分けるデータベースを決定する。
振分手段22は、振分先決定手段21が決定したデータベースに、処理要求を振り分ける。
振分定義情報23は、アプリケーションサーバ13から取得する処理要求の振分条件と、振分先データベースとを対応付ける情報である。振分定義情報23は、データベース振分装置15の記憶部205に格納される。
時間帯取得手段25は、データベース振分装置15が処理要求を取得した時間帯に関する情報を取得する。
データベース負荷情報取得手段27は、サービス提供事業者3のデータベース負荷状況に関する情報を取得する。データベース負荷情報取得手段27は、データベース障害状況を併せて取得する。
ユーザ属性取得手段29は、サービス提供事業者3に処理要求を行ったユーザ5の属性に関する情報を取得する。ユーザ属性は、例えばユーザ5を識別するユーザID等である。
端末装置属性取得手段31は、サービス提供事業者3に処理要求を行った端末装置9の属性に関する情報を取得する。端末装置属性73は、例えば端末装置9の所属先(例えばサービス提供事業者3に関連する店舗、或いは一般ユーザ)を識別する端末装置ID等である。
(1−3.データベース)
サービス提供事象者3は、複数のデータベースを有する。図1には、格納情報がリアルタイムに更新されるデータベースA17と、データベースA17に格納される情報の少なくとも1部が所定のタイミングで複製されるデータベースB19とを示す。データベースA17は、マスタデータを格納する元データベースであり、データベースB19は、データベースA17を元に派生的に作成される派生データベースである。
データベースB19の更新や複製については、トランザクションレベルでデータベースA17とデータベースB19とを同時更新してもよいし(同時更新)、データベースが備えるレプリケーション機能を利用してデータベースA17の更新と同時にデータベースA17を複製してデータベースB19を作成してもよいし(レプリケーション)、所定のタイミングでバッチ処理によりデータベースA17を複製してデータベースB19を作成してもよい(定点コピー)。所定のタイミングは、例えば1日3回のタイミング、サービス提供事業者3の業務終了直後のタイミング等、それぞれの情報の種類に適したタイミングに設定される。尚、データベースA17の全ての格納情報を複製してもよいし、一部分の格納情報を複製してもよい。
データベースA17は、例えば時価情報33、認証情報35、資産情報37、ログ情報39、登録情報41等の情報が格納される。データベースA17に格納される情報は、常に最新の情報が格納される。
時価情報33は、証券取引時間内の株式銘柄の時価情報が随時更新される。証券取引終了後の時価情報33は、次の証券取引が開始され更新されるまで保持される。
認証情報35は、端末装置9から送られるユーザ5のユーザID等であり、認証時の照合情報である。
資産情報37は、ユーザ5毎の保有資産に関する情報である。サービス提供事業者3の実働時間内では、保有資産の状況が変化すると資産情報37は随時更新される。
ログ情報39は、ユーザ5とサービス提供事業者3との通信履歴や取引履歴に関する情報である。サービス提供事業者3の実働時間内では、ログ情報39は随時更新される。
登録情報41は、ユーザ3や端末装置9の登録に関する情報が格納される。登録情報41には、例えばユーザ3の氏名、住所、メールアドレス、取引口座番号等が含まれる。サービス提供事業者3の実働時間内では、登録情報41は更新される。
データベースB19は、時価情報43、認証情報45、資産情報47、ログ情報49、登録情報51等の情報が保持される。時価情報43、認証情報45、資産情報47、ログ情報49、登録情報51は、それぞれデータベースA17に格納される時価情報33、認証情報35、資産情報37、ログ情報39、登録情報41を元に作成されたものである。
(2.ハードウェア構成)
次に、図2を参照しながら、データベース振分装置15のハードウェア構成について説明する。
図2は、データベース振分装置15のハードウェア構成図である。尚、図2のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
データベース振分装置15は、CPU201、メモリ203、記憶部205、表示部207、入力部209、出力部211、通信部213がシステムバス215を介して接続されて構成される。
CPU201(Central Processing Unit)は、演算装置(四則演算や比較演算等)や、ハードウェアやソフトウェアの動作制御を行う装置である。
メモリ203は、RAMおよびROM等のメモリである。RAM(Random Access Memory)は、ROM(Read Only Memory)や記憶部205から読み出されたOS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム等を記憶する。RAMはCPU201の主メモリやワークエリアとして機能する。
記憶部205は、各種データを記憶する装置であり、例えばハードディスクである。記憶部205は、CPU201が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS、各種データベース等が格納される。
表示部207は、表示装置であり、例えば、CRTモニタ、液晶パネルである。表示部207は、コンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路(ビデオアダプタ等)を有する。
入力部209は、各種データの入力装置であり、例えば、キーボード、マウスである。出力部211は、各種データの出力装置であり、例えばプリンタである。各種メディアとのデータ入出力を行うドライブ装置を入力部209および出力部211として用いることもできる。
通信部213は、システムバス215を介して外部装置と接続・通信する通信制御装置である。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信が可能である。
システムバス215は、各装置間の制御信号、データ信号などの授受を媒介する経路である。
データベース振分装置15は、記憶部205やROMや記憶媒体に格納されるプログラム(アプリケーションプログラム、OSのプログラム等)を、メモリ203のRAMにロードしてCPU201の制御の下に、各種処理を実行する。
尚、ユーザ5に属する端末装置9、WEBサーバ11およびアプリケーションサーバ13のハードウェア構成も、データベース振分装置15のハードウェア構成と同等であるので説明を省略する。
(3.データベース振分装置15の動作)
(3−1.振分条件:処理対象53及び処理種別55による振分処理)
次に、図3及び図4を参照しながら、データベース振分装置15の動作について説明する。
図3は、振分定義情報23を示す図である。
振分定義情報23には、処理要求の振分条件である処理対象53及び処理種別55の組み合わせに対して、それぞれに対応する振分先データベース57が設定される。処理対象53は、データベースに格納される情報の種別であり、「時価情報」、「認証情報」、「資産情報」等である。処理種別55は、データベースに格納される情報に対する処理の内容であり、「参照」、「更新」、「検索」等である。
図4は、データベース振分装置15の動作を示すフローチャートである。データベース振分装置15が属するサービス提供システム1の構成として図1、データベース振分装置15が備える振分定義情報23として図3を参照する。
ユーザ5の端末装置9は、ネットワーク7を介してサービス提供事業者3のWEBサーバ11に処理要求を送る(ステップ1001)。例えば、端末装置9は、「所定の株式銘柄の時価情報の参照」を処理要求としてWEBサーバ11に送る。
WEBサーバ11は当該処理要求を取得してアプリケーションサーバ13に送る。当該処理要求が、データベースに対する処理要求であるので、データベース振分装置15は、アプリケーションサーバ13から当該処理要求をデータベース処理要求として取得する(ステップ1002)
データベース振分装置15は、取得されたデータベース処理要求から、処理対象53及び処理種別55をデータベースの振分条件として検出する(ステップ1003)。処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「参照」が検出される。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、記憶部205に登録されている振分定義情報23(図3)を参照して、検出された処理対象53(「時価情報」)及び処理種別55(「参照」)に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ1004)。処理対象53(「時価情報」)及び処理種別55(「参照」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースB19」に決定される。
次に、データベース振分装置15の振分手段22は、決定された振分先データベース57にデータベース処理要求を送る(ステップ1005)。
データベース振分装置15は、データベースB19に格納される処理対象53(「時価情報43」)に対してデータベース処理を行い(ステップ1006)、データベース処理結果をアプリケーションサーバ13に返す(ステップ1007)。即ち、データベース振分装置15は、端末装置9から指定された所定の株式銘柄の時価情報43(処理対象53)を参照(処理種別55)し、結果をアプリケーションサーバ13に返す。
尚、データベース振分装置15の振分手段22が、振分先データベース57にデータベース処理要求を送った後の処理(ステップ1006及びステップ1007)は、アプリケーションサーバ13が行ってもよい。
ユーザ5の端末装置5は、アプリケーションサーバ13及びWEBサーバ11を介してデータベース処理結果を受け取る(ステップ1008)。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、データベースに対する処理要求の振分条件と振分先データベース57とを対応付ける振分定義情報23と、処理要求に基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。
このように、データベース振分装置15は、自動的に、データベースに対する処理要求の振分条件に適する振分先データベース57を決定することができる。
従って、複数のデータベースから、処理要求に適する振分先データベースが自動的に決定されるので、サービス提供事業者3の業務処理効率が向上する。また、アプリケーションサーバ13はデータベースの振分先に左右されないで処理プログラムを実行することができるので、アプリケーションサーバ13の処理プログラムの作成や修正の作業負荷を軽減することができる。
また、処理要求に応じた振分先データベースの振分条件の追加や変更は、振分定義情報23の振分条件の追加や変更という作業で簡単に実現することができる。
(3−2.振分条件:時間帯61が追加された振分処理)
次に、図5及び図6を参照しながら、振分条件に時間帯61が追加された場合のデータベース振分装置15の動作について説明する。
図5は、振分定義情報59を示す図、図6は振分先データベース57の決定処理を示すフローチャートの一部である。データベース振分装置15は、フローチャート(図4)のステップ1004に代えて、図6に示すフローチャートを実行する。
図5は、処理要求の振分条件に、処理要求を取得した時間帯61が含まれる場合の振分定義情報59を示す図である。振分定義情報23(図3)の振分条件に時間帯61が追加されて、振分定義情報59(図5)が作成される。
振分定義情報59には、処理要求の振分条件である処理対象53、処理種別55及び時間帯61の組み合わせに対して、それぞれに対応する振分先データベース57が設定される。例えば処理対象53が「時価情報」の場合、証券取引所が取引時間帯であればリアルタイムに時価情報が更新されるデータベースA17が振分先データベース57として指定される。証券取引所が取引時間帯外であれば、所定タイミングで格納情報が更新されるデータベースB19が振分先データベース57として指定される。
また、処理対象53が「認証情報」や「資産情報」の場合、サービス提供事業者3が実働時間内(「9:00〜17:00」)であるか否かを時間帯61で区分し、振分先データベース57を振分定義情報59に設定することができる。
振分先決定手段21は、時間帯取得手段25が取得する時間帯61と上記振分定義情報59に基づいて、処理要求を振り分ける振分先データベース57を決定する。
データベース振分装置15は、端末装置9から取得したデータベース処理要求から、処理条件(処理対象53及び処理種別55)を検出する(図4:ステップ1003まで)。端末装置9から送られる処理要求が、「所定の株式銘柄の時価情報の参照」である場合、処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「参照」が検出される。
次にデータベース振分装置15の時間帯取得手段25は、現在時刻から時間帯61を取得する(ステップ2001)。現在時刻が、「10:00」であるとする。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、振分定義情報59(図5)を参照し、処理対象53、処理種別55、及び時間帯61に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ2002)。処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「参照」)及び時間帯61(「9:00〜11:00」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースA17」に決定される。
以降の処理は、図4のステップ1005に戻るので、説明を省略する。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、時間帯61の項目を含む振分定義情報59と、処理要求とに基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。
このように、データベース振分装置15は、時間帯61を振分条件に追加することにより、リアルタイムな情報の要不要を区別し、適切なデータベースへ効率的に処理要求を振り分けることができる。例えば、データベース振分装置15は、リアルタイム性の不要なデータベース処理要求をデータベースB19に振り分けることで、リアルタイム性の高いデータベースA17への過剰なアクセス負荷を軽減することができる。従って、データベース振分装置15は、データベースへ処理要求に対する全体的な処理効率を向上させることができる。
(3−3.振分条件:データベース負荷情報65が追加された振分処理)
次に、図7及び図8を参照しながら、振分条件にデータベース負荷情報65が追加された場合のデータベース振分装置15の動作について説明する。
図7は、振分定義情報63を示す図、図8は振分先データベース57の決定処理を示すフローチャートの一部である。データベース振分装置15は、フローチャート(図4)のステップ1004に代えて、図8に示すフローチャートを実行する。
図7は、処理要求の振分条件に、データベース負荷情報65が含まれる場合の振分定義情報63を示す図である。振分定義情報23(図3)の振分条件にデータベース負荷情報65が追加されて、振分定義情報63(図7)が作成される。
振分定義情報63には、処理要求の振分条件である処理対象53、処理種別55及びデータベース負荷情報65の組み合わせに対して、それぞれに対応する振分先データベース57が設定される。例えば、データベース負荷情報65に、リアルタイムに格納情報が更新されるデータベースA17の負荷範囲が設定される。データベースA17へのアクセス数が増加し、データベース負荷が所定値を超えると、処理要求を振り分ける振分先データベース57を変更することができる。
振分先決定手段21は、データベース負荷情報取得手段27が取得するデータベース負荷情報65と振分定義情報63に基づいて、処理要求を振り分ける振分先データベース57を決定する。
データベース振分装置15は、端末装置9から取得したデータベース処理要求から、処理条件(処理対象53及び処理種別55)を検出する(図4:ステップ1003まで)。端末装置9から送られる処理要求が、「所定の株式銘柄の時価情報の参照」の場合、処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「参照」が検出される。
次にデータベース振分装置15のデータベース負荷情報取得手段27は、データベースA17及びデータベースB19からデータベース負荷情報65を取得する(ステップ3001)。データベースA17の、取得された負荷が「50%」であるとする。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、振分定義情報63(図7)を参照し、処理対象53、処理種別55、及びデータベース負荷情報65に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ3002)。処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「参照」)及びデータベース負荷情報65(「データベースA:20〜100%」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースB19」に決定される。
以降の処理は、図4のステップ1005に戻るので、説明を省略する。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、データベース負荷情報65の項目を含む振分定義情報63と、処理要求とに基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。
このように、データベース振分装置15は、データベース負荷情報65を振分条件に追加し、データベースの負荷情報を監視することにより、特定のデータベースへのアクセスの集中、及びアクセス負荷を軽減することができる。
尚、データベース負荷情報65に加えてデータベース障害状況(ハードウェア上及びソフトウェア上の障害)に関する振分条件を振分定義情報63に含めてもよい。これにより、データベース振分装置15は、データベースの障害状況を監視して、障害が発生したデータベースを振分データベース57から即座に外すことができる。従って、データベース振分装置15は、データベース障害が発生しても、処理効率の低下を防ぐことができる。
(3−4.振分条件:ユーザ属性69が追加された振分処理)
次に、図9及び図10を参照しながら、振分条件にユーザ属性69が追加された場合のデータベース振分装置15の動作について説明する。
図9は、振分定義情報67を示す図、図10は振分先データベース57の決定処理を示すフローチャートの一部である。データベース振分装置15は、フローチャート(図4)のステップ1004に代えて、図10に示すフローチャートを実行する。
図9は、処理要求の振分条件に、ユーザ属性69が含まれる場合の振分定義情報67を示す図である。振分定義情報23(図3)の振分条件にユーザ属性69が追加されて、振分定義情報67(図9)が作成される。
振分定義情報67には、処理要求の振分条件である処理対象53、処理種別55及びユーザ属性69の組み合わせに対して、それぞれに対応する振分先データベース57が設定される。例えば、優先権を有するユーザ5をユーザIDによって判別し、上位データベース(例えば、大容量、リアルタイム性が高い、処理速度が早い、階層構造の上位、等のデータベース)を、処理要求を振り分ける振分先データベース57に指定することができる。
振分先決定手段21は、ユーザ属性取得手段29が取得するユーザ属性69と振分定義情報69に基づいて、処理要求を振り分ける振分先データベース57を決定する。
データベース振分装置15は、端末装置9から取得したデータベース処理要求から、処理条件(処理対象53及び処理種別55)を検出する(図4:ステップ1003まで)。端末装置9から送られる処理要求が、「所定の株式銘柄の時価情報の参照」の場合、処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「参照」が検出される。
次にデータベース振分装置15のユーザ属性取得手段29は、データベース処理要求を取得した端末装置9のユーザ属性69を取得する(ステップ4001)。ユーザ属性69が、ユーザID「U050」であるとする。優先権を有するユーザ5は、例えばユーザIDで判別できるものとする。例えばユーザID「U001〜U100」であるユーザ5は取引口座を有する優先権を持つ特別なユーザとし、ユーザID「U101〜U500」であるユーザ5は一般ユーザとして区別することができる。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、振分定義情報67(図9)を参照し、処理対象53、処理種別55、及びユーザ属性69に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ4002)。処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「参照」)及びユーザ属性69(「ユーザID:U001〜U100」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースA17」に決定される。
以降の処理は、図4のステップ1005に戻るので、説明を省略する。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、ユーザ属性69の項目を含む振分定義情報67と、処理要求とに基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。
このように、データベース振分装置15は、ユーザ属性69を振分条件に追加することにより、特定のユーザ5を判別してデータベースへのアクセスを優先させることができる。従って、ユーザ5の満足度の向上を図ることができる。
(3−5.振分条件:端末装置属性73が追加された振分処理)
次に、図11及び図12を参照しながら、振分条件に端末装置属性73が追加された場合のデータベース振分装置15の動作について説明する。
図11は、振分定義情報71を示す図、図12は振分先データベース57の決定処理を示すフローチャートの一部である。データベース振分装置15は、フローチャート(図4)のステップ1004に代えて、図12に示すフローチャートを実行する。
図11は、処理要求の振分条件に、端末装置属性73が含まれる場合の振分定義情報71を示す図である。振分定義情報23(図3)の振分条件に端末装置属性73が追加されて、振分定義情報71(図11)が作成される。
振分定義情報71には、処理要求の振分条件である処理対象53、処理種別55及び端末装置属性73の組み合わせに対して、それぞれに対応する振分先データベース57が設定される。例えば、サービス提供事業者3の店頭や支店に配置する端末装置9を端末装置IDによって判別し、上位データベース(例えば、大容量、リアルタイム性が高い、処理速度が早い、等のデータベース)を、処理要求を振り分ける振分先データベース57に指定することができる。
振分先決定手段21は、端末装置属性取得手段31が取得する端末装置属性73と振分定義情報71に基づいて、処理要求を振り分ける振分先データベース57を決定する。
尚、端末装置属性73として、端末装置IDに代えて、MAC(Media Access Control)アドレスを識別用IDとして用いてもよい。
データベース振分装置15は、端末装置9から取得したデータベース処理要求から、処理条件(処理対象53及び処理種別55)を検出する(図4:ステップ1003まで)。端末装置9から送られる処理要求が、「所定の株式銘柄の時価情報の参照」の場合、処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「参照」が検出される。
次にデータベース振分装置15の端末装置属性取得手段31は、データベース処理要求を取得した端末装置9の端末装置属性73を取得する(ステップ5001)。端末装置属性73が、端末装置ID「S0010」であるとする。優先権を有する端末装置9は、例えば端末装置IDで判別できるものとする。例えば端末装置ID「S0001〜S0999」である端末装置9はサービス提供事業者3の店頭或いは支店に配置される端末装置9とし、端末装置ID「T0001〜T9999」である端末装置9は一般ユーザに属する端末装置9として区別することができる。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、振分定義情報71(図11)を参照し、処理対象53、処理種別55、及び端末装置属性73に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ5002)。処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「参照」)及び端末装置属性73(「端末装置ID:S0001〜S0999」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースA17」に決定される。
以降の処理は、図4のステップ1005に戻るので、説明を省略する。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、端末装置属性73の項目を含む振分定義情報71と、処理要求とに基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。
このように、データベース振分装置15は、端末装置属性73を振分条件に追加することにより、特定の端末装置9を判別してデータベースへのアクセスを優先させることができる。従って、データベースへのアクセスが集中した場合でも、サービス提供事業者3の店頭や支店の業務効率の低下を軽減することができる。
(3−6.振分条件:ユーザ5に選択権のある振分処理)
次に、図13乃至図15を参照しながら、振分条件によりユーザ5に選択権がある場合のデータベース振分装置15の動作について説明する。
図13は、振分定義情報74を示す図、図14は振分先データベース57の決定処理を示すフローチャートの一部である。
図15は、ユーザ5の端末装置9に表示される画面75を示す図である。
振分定義情報74(図13)には、ユーザ5が振分先デーがベース57の選択を行う項目が設けられる。また、データベース振分装置15は、フローチャート(図4)のステップ1004に代えて、図14に示すフローチャートを実行する。
尚、図13の振分定義情報74は、振分定義情報23(図3)の振分条件にデータベース負荷情報65が追加された場合を示したが、振分条件の追加の有無や振分条件の追加項目の種類は数は限定されない。
データベース振分装置15は、端末装置9から取得したデータベース処理要求から、処理条件(処理対象53及び処理種別55)を検出する(図4:ステップ1003まで)。端末装置9から送られる処理要求が、「所定の株式銘柄の時価情報の参照」の場合、処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「参照」が検出される。
次にデータベース振分装置15のデータベース負荷情報取得手段27は、データベースA17及びデータベースB19からデータベース負荷情報65を取得する(ステップ6001)。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、振分定義情報74(図13)を参照し、処理対象53、処理種別55、及びデータベース負荷情報65に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ6002)。ユーザ5による振分先データベース57の選択ではない場合(ステップ6003のNO)、例えば処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「参照」)及びデータベースA17の負荷が「10%」ならばデータベース負荷情報65(「データベースA:0〜20%」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースA17」に決定される。
データベースA17の負荷が「40%」の場合、処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「参照」)及びデータベースA17の負荷が「40%」よりデータベース負荷情報65(「データベースA:20〜50%」)から、振分先データベース57は「データベースAまたはB(ユーザ選択)」に決定される。従って、ユーザ5による振分先データベース57の選択が行われる(ステップ6003のYES)。
振分先決定手段21は、ユーザ5の端末装置9の画面75(図15)に、データベース選択画面77を表示させる。ユーザ3がデータベース選択画面77から、希望するデータベースを選択し「OK」ボタン79をクリックすることで、ユーザ5の意思により振分先データベース57が選択される(ステップ6004)。
以降の処理は、図4のステップ1005に戻るので、説明を省略する。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、振分定義情報74と、処理要求に基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。振分先データベース57は、ユーザ5による選択であってもよい。
このように、データベース振分装置15は、ユーザ5による振分先データベース57の選択を可能にすることで、ユーザ満足度の向上を可能とする。
(3−7.振分条件:検索範囲78が追加された振分処理)
次に、図16乃至図17を参照しながら、振分条件に検索範囲78が追加された場合のデータベース振分装置15の動作について説明する。
図16は、振分定義情報76を示す図、図17は振分先データベース57の決定処理を示すフローチャートの一部である。データベース振分装置15は、フローチャート(図4)のステップ1004に代えて、図17に示すフローチャートを実行する。
図16は、処理要求の振分条件に、検索範囲78が含まれる場合の振分定義情報76を示す図である。振分定義情報23(図3)の振分条件に検索範囲78が追加されて、振分定義情報76(図16)が作成される。
振分定義情報76には、処理要求の振分条件である処理対象53、処理種別55及び検索範囲78の組み合わせに対して、それぞれに対応する振分先データベース57が設定される。例えば、処理対象53が「時価情報」、処理種別55が「検索」、端末装置9から指定された検索範囲78が「2007年11月1日以降」であれば、処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースA」が設定される。
データベース振分装置15は、端末装置9から取得したデータベース処理要求から、処理条件(処理対象53及び処理種別55)を検出する(図4:ステップ1003まで)。端末装置9から送られる処理要求が、「所定の株式銘柄の時価情報の検索」の場合、処理対象53として「時価情報」、処理種別55として「検索」が検出される。
次にデータベース振分装置15は、端末装置9から送られる処理要求から指定された検索範囲78を取得する(ステップ7001)。検索範囲が「2007年11月2日〜11月5日」であるとすると、振分定義情報76に設定された検索範囲78は「2007年11月1日以降」に該当する。
データベース振分装置15の振分先決定手段21は、振分定義情報76(図16)を参照し、処理対象53、処理種別55、及び検索範囲78に基づいて、振分先データベース57を決定する(ステップ7002)。処理対象53(「時価情報」)、処理種別55(「検索」)及び検索範囲78(「2007年11月1日以降」)から、データベース処理要求を振り分ける振分先データベース57は「データベースA17」に決定される。
以降の処理は、図4のステップ1005に戻るので、説明を省略する。
以上の過程を経て、データベース振分装置15は、振分定義情報76と、処理要求に基づいて、処理要求の振分先データベース57を決定する。
このように、データベース振分装置15は、検索範囲78を振分条件に追加することにより、迅速に適切なデータベースへ処理要求を振り分けることができる。
(4.複数のデータベースの構成)
次に、図18乃至図20を参照しながら、サービス提供事業者3が有する複数のデータベースの構成について説明する。
(4−1.複数の派生データベース83)
図18は、複数の派生データベース83を示す図である。
サービス提供事業者3−1は、WEBサーバ11−1、アプリケーションサーバ13−1、データベース振分装置15−1及び元データベース81と、元データベース81を元にして派生する派生データベース83−1〜83−4等を有する。元データベース81に格納される情報と同一の情報が派生データベース83−1〜83−4に複製される(複製処理は点線で示す。)。
このように、サービス提供事業者3−1が元データベース81及び複数の派生データベース83―1〜83−4を備えることで、多数の端末装置9からのデータベースへの処理要求が集中する場合でも、データベース振分装置15−1が適切に処理要求を元データベース81及び複数の派生データベース83―1〜83−4に振り分けることで処理効率の低下を軽減することができる。
また、元データベース81或いは派生データベース83―1〜83−4のいずれかに不具合が生じた場合でも、補修時に他のデータベースが補うため、容易に保守管理ができ、サービス提供事業者3−1の処理効率の低下を防止することができる。
(4−2.格納情報種別の異なる複数の派生データベース87)
図19は、格納情報種別の異なる複数の派生データベース87を示す図である。
サービス提供事業者3−2は、WEBサーバ11−2、アプリケーションサーバ13−2、データベース振分装置15−2及び元データベース85と、元データベース85を元にして派生する派生データベース87−1〜87−4等を有する。元データベース85に格納される情報は、格納情報の種別毎にそれぞれ派生データベース87−1〜87−4に複製される(複製処理は点線で示す。)。例えば派生データベース87−1には「時価情報」、派生データベース87−2には「認証情報」、派生データベース87−3には「資産情報」、派生データベース87−4には「ログ情報」が格納される。
このように、格納する情報の種別が異なる複数の派生データベース87―1〜87−4を備えることで、データベース振分装置15−2はデータベース処理要求を適切なデータベースに効率的に振り分けることができる。また、派生データベース87―1〜87−4は、それぞれ元データベース85に格納される各種情報を分散して格納するので大容量・高性能である必要がないため、設備のコスト的負担軽減の効果がある。
(4−3.時間的に階層構造をなす派生データベース91)
図20は、時間的に階層構造をなす派生データベース91を示す図である。
サービス提供事業者3−3は、WEBサーバ11−3、アプリケーションサーバ13−3、データベース振分装置15−3及び元データベース89と、元データベース89を元にして時間的に段階的に派生する派生データベース91−1〜91−3等を有する(複製処理は点線で示す。)。また、元データベース89を元にして時間的に同時に派生データベース91−1と派生データベース93を作成または更新してもよい。
派生データベース91−1に格納される各種情報は、時間的な経過を経て段階的に所定のタイミングで派生データベース91−2へ、更に派生データベース91−3へと複製される。従って、元データベース89、及び派生データベース91−1〜91−3は順に時間的に階層構造を成して構成される。
このように、時間的に階層構造を成す複数の派生データベース91−1〜91−3を備えることで、データベース振分装置15−3は、データベース処理要求を、目的に応じた適切なデータベースに効率的に振り分けることができる。例えば、ユーザ5から取得したデータベース処理要求がリアルタイム性が低いものであれば、時間的に階層が下(リアルタイム性が低い。)にある派生データベース91−3に、データベース処理要求を振り分ける。
このことにより、サービス提供事業者3−3の処理効率を向上させる効果がある。また、データベース処理要求の目的に応じた適切なデータベースに処理要求を振り分けることで、特定のデータベースへのアクセス集中を防止することができる。
(4−4.複数のデータベースの組み合わせ)
尚、サービス提供事業者3は、上記図18乃至図20で説明した複数の様態の派生データベースを適宜組み合わせて備えてもよい。
例えば、格納情報種別の異なる複数の派生データベース87−1〜87−3(図19)に、更にそれぞれ時間的階層構造を成す複数の派生データベースを備えるようにしてもよい。
(5.複数の個別データベース振分装置)
次に、図21及び図22を参照しながら、サービス提供事業者3が有するデータベース振分装置15の構成について説明する。
(5−1.複数の同等の個別データベース振分装置97)
図21は、複数の個別データベース振分装置97から成るデータベース振分装置15−4を示す図である。
サービス提供事業者3−4は、WEBサーバ11−4、アプリケーションサーバ13−4、データベース振分装置15−4、データベースA17−1及びデータベースB19−1を有する(複製処理は点線で示す。)。
データベース振分装置15−4は、同等の機能を備える個別データベース振分装置97−1〜97−3を有する。ロードバランサ95−1は、アプリケーションサーバ13−4から送られるデータベース処理要求を個別データベース振分装置97−1〜97−3に振り分ける。
個別データベース振分装置97−1〜97−3は、それぞれデータベース処理要求の振分条件を定義する振分定義情報101−1〜101−3と、振分手段99−1〜99−3を備える。個別データベース振分装置97−1〜97−3によるデータベース処理要求の振分処理については、図1で説明したデータベース振分装置15の処理と同様なので説明を省略する。
データベース振分装置15−4が同等の機能を備える個別データベース振分装置97−1〜97−3を有することで、データベース処理要求の振分処理の処理集中を分散できるので、データベース振分装置15−4の処理負荷を軽減させることができる。また、個別データベース振分装置97−1〜97−3のいずれかに不具合が生じた場合でも、補修時に他の個別データベース振分装置97が補うため、容易に保守管理を行うことができ、サービス提供事業者3−4の処理効率の低下を防止することができる。
(5−2.異なる振分定義情報を有する複数の個別データベース振分装置97)
図22は、異なる振分定義情報を有する複数の個別データベース振分装置97から成るデータベース振分装置15−4を示す図である。図21に示すデータベース振分装置15−4と構成要素が同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
データベース振分装置15−4は、異なる振分定義情報101−1〜101−3を有する複数の個別データベース振分装置97−1〜97−3を有する。ロードバランサ95−1は、アプリケーションサーバ13−4から送られるデータベース処理要求を個別データベース振分装置97−1〜97−3に振り分ける。
個別データベース振分装置97−1が備える振分定義情報101−1は、全てのデータベース処理要求をデータベースA17−1に振り分ける設定である。例えば、サービス提供事業者3−4に、多数の端末装置9からデータベース処理要求のアクセスが集中した場合、ロードバランサ95−1或いはアプリケーションサーバ13−4は、優先権を有する端末装置9を判別し、優先権を有する端末装置9から取得したデータベース処理要求を個別データベース振分装置97−1に優先的に振り分ける。
このように、図22に示すデータベース振分装置15−4は、特定の端末装置9から取得したデータベース処理要求を、個別データベース振分装置97−1を介して、リアルタイム性の高いデータベースA17−2に優先的に振り分けることができる。従って、サービス提供事業者3−4の店舗や支店等に属する特定の端末装置5の業務効率の向上を図ることができる。
(6.その他)
データベース振分装置15は、サービス提供事業者3に属するサーバコンピュータと、複数のデータベースとの間に配置されれば、任意の装置構成が可能である。
例えば、図1に示すWEBサーバ11とアプリケーションサーバ13とデータベース振分装置15を、1つのサーバコンピュータとして構成してもよい。
また、データベース振分装置15の機能を実現する処理プログラムを、WEBサーバ11またはアプリケーションサーバ13に組み込むようにしてもよい。
尚、振分定義情報23(図1)に、振分条件として処理対象53、処理種別55、時間帯61、データベース負荷情報65、ユーザ属性69、端末装置属性73、検索範囲78のうち少なくともいずれかを追加して振分定義情報を作成してもよいし、複数の振分条件を組み合わせて振分定義情報を作成してもよい。
(7.効果等)
以上詳細に説明したように、本発明の実施の形態に係るデータベース振分装置15は、自動的に、データベースに対する処理要求の振分条件に適する振分先データベース57を決定するので、業務処理効率を向上させることができる。
また、アプリケーションサーバ13は、データベースの振分先に左右されない処理プログラムを実行することができるので、アプリケーションサーバ13の処理プログラミングの作成や修正の作業負荷を軽減することができる。
また、サービス提供事業者3が、リアルタイム性の高いデータベースとその他のデータベースとを備える場合、データベース振分装置15は、リアルタイム性の不要なデータベース処理要求をその他のデータベースに振り分けることで、リアルタイム性の高いデータベースへの過剰なアクセス負荷を軽減することができる。従ってデータベース振分装置15は、データベース処理要求に対する全体的な処理効率を向上させることができる。
また、データベース振分装置15は、データベースの負荷情報を監視してデータベースの振分条件として利用することにより、特定のデータベースへのアクセスの集中を軽減し、全体的な処理効率を向上させることができる。
また、サービス提供事業者3が、上位データベースとその他のデータベースとを備える場合、データベース振分装置15は、特定のユーザ5からのデータベース処理要求を優先的に上位データベースに振り分けることで、特定のユーザ5の満足度の向上を図ることができる。
また、データベース振分装置15は、サービス提供事業者3の店舗や支店に配置される特定の端末装置9からのデータベース処理要求を優先的に上位データベースに振り分けることで、サービス提供事業者3の業務効率の低下を軽減することができる。
また、データベース振分装置15は、ユーザ5による振分先データベース57の選択を可能にすることで、ユーザ満足度の向上を可能とする。
また、サービス提供事業者3が複数のデータベースを備え、データベース振分装置15がデータベースの特徴(リアルタイム性、格納情報種類、階層構造など)に合わせて適切にデータベース処理要求を振り分けることで、処理効率の低下を軽減することができる。
また、サービス提供事業者3が複数のデータベースを備える場合、元になるデータベースから派生するデータベースの大容量化・高性能化が不要ならば、設備のコスト的負担を軽減することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明にかかるデータベース振分装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
サービス提供システム1の構成図 データベース振分装置15のハードウェア構成を示す図 振分定義情報23を示す図 データベース振分装置15の動作を示すフローチャート 振分定義情報59を示す図 振分先データベース57の決定処理を示すフローチャート 振分定義情報63を示す図 振分先データベース57の決定処理を示すフローチャート 振分定義情報67を示す図 振分先データベース57の決定処理を示すフローチャート 振分定義情報71を示す図 振分先データベース57の決定処理を示すフローチャート 振分定義情報74を示す図 振分先データベース57の決定処理を示すフローチャート データベース選択画面77を示す図 振分定義情報76を示す図 振分先データベース57の決定処理を示すフローチャート 複数の派生データベース83を示す図 格納情報種別の異なる複数の派生データベース87を示す図 時間的に階層構造をなす派生データベース91を示す図 複数の個別データベース振分装置97から成るデータベース振分装置15−4を示す図 異なる振分定義情報を有する複数の個別データベース振分装置97から成るデータベース振分装置15−4を示す図
符号の説明
1………サービス提供システム
3、3−1〜3−4………サービス提供事業者
5………ユーザ
7………ネットワーク
9………端末装置
11、11−1〜11−4………WEBサーバ
13、13−1〜13−4………アプリケーションサーバ
15、15−1〜15−4………データベース振分装置
17、17−1………データベースA(元データベース)
19、19−1………データベースB(派生データベース)
21………振分先決定手段
22、99−1〜99−3………振分手段
23、59、63、67、71、74、76、101−1〜101−3………振分定義情報
25………時間帯取得手段
27………データベース負荷情報取得手段
29………ユーザ属性取得手段
31………端末装置属性取得手段
33、43………時価情報
35、45………認証情報
37、47………資産情報
39、49………ログ情報
41、51………登録情報
53………処理対象
55………処理種別
57………振分先データベース
61………時間帯
65………データベース負荷情報
67………ユーザ属性
73………端末装置属性
75………画面
77………データベース選択画面
78………検索範囲
79………OKボタン
81、85、89………元データベース
83−1〜83−4、87−1〜87−4、91−1〜91−3、93………派生データベース
95−1………ロードバランサ
97−1〜97−3………個別データベース振分装置
201………CPU
203………メモリ
205………記憶部
207………表示部
209………入力部
211………出力部
213………通信部
215………システムバス

Claims (11)

  1. 複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置であって、
    少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持手段と、
    現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定手段と、
    前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分手段と、
    を具備し、
    前記振分定義情報保持手段は、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、
    前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させることを特徴とするデータベース振分装置。
  2. 前記処理要求の振分条件は、前記処理要求の処理種別または処理対象の少なくともいずれかに関する振分条件を含み、
    前記振分先決定手段は、前記取得された処理要求から前記処理種別または前記処理対象の少なくともいずれかを検出して前記振分先データベースを決定することを特徴とする請求項1に記載のデータベース振分装置。
  3. 前記処理要求の振分条件は、ータベース障害状況、検索範囲、前記処理要求を行ったユーザ属性または端末装置属性の少なくともいずれかに関する振分条件を含み、
    前記振分先決定手段は、記処理要求を行ったユーザの属性または端末装置の属性の少なくともいずれかに関する情報を取得して、前記振分先データベースを決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータベース振分装置。
  4. 前記複数のデータベースには、元データベースと、前記元データベースに格納される少なくともいずれかの情報から派生的に作成される派生データベースとを含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のデータベース振分装置。
  5. 前記派生データベースは、前記元データベースと同時更新され、または、前記元データベースの更新と同時に前記元データベースを複製して作成され、または、所定のタイミングで前記元データベースを複製して作成されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のデータベース振分装置。
  6. 前記複数のデータベースは、前記データベースの作成時点または前記データベースの情報種別(時価、認証、…)に基づいて階層構造をなすことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のデータベース振分装置。
  7. 前記振分定義情報保持手段及び前記振分先決定手段及び前記振分手段を備える複数の個別データベース振分装置を備え、
    前記個別データベース振分装置の負荷または前記処理要求を行ったユーザの属性または端末装置の属性の少なくともいずれかに関する情報に基づいて、前記個別データベース振分装置に前記処理要求を振り分けることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のデータベース振分装置。
  8. 前記複数の個別データベース振分装置の振分定義情報保持手段は、それぞれ異なる前記振分定義情報を保持することを特徴とする請求項7に記載のデータベース振分装置。
  9. 複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置におけるデータベース振分方法であって、
    少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持ステップと、
    現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定ステップと、
    前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分ステップと、
    を具備し、
    前記振分定義情報保持ステップは、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、
    前記振分先決定ステップは、前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させることを特徴とするデータベース振分方法。
  10. 複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置において実行可能なプログラムであって、
    前記データベース振分装置を、
    少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持手段、
    現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定手段、
    前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分手段、
    として機能させ、
    前記振分定義情報保持手段は、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、
    前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させるためのプログラム。
  11. 複数のデータベースに接続され、前記データベースに対する処理要求を取得して前記複数のデータベースの少なくともいずれかに振り分けるデータベース振分装置において実行可能なプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    前記データベース振分装置を、
    少なくとも時間帯およびデータベース負荷情報に関する前記処理要求の振分条件と振分先データベースとを対応付ける振分定義情報を保持する振分定義情報保持手段、
    現在時刻から時間帯を取得し、前記複数のデータベースからデータベース負荷情報を取得し、前記振分定義情報を参照し、前記取得された処理要求と前記取得された時間帯と前記取得されたデータベース負荷情報に基づいて前記複数のデータベースの中から前記振分先データベースを決定する振分先決定手段、
    前記決定された振分先データベースに前記取得された処理要求を振り分ける振分手段、
    として機能させ、
    前記振分定義情報保持手段は、さらに、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置による前記振分先データベースの選択可否を対応付けて保持し、
    前記振分先決定手段は、前記決定された振分先データベースの選択可否を判定し、選択可能の場合のみ、前記処理要求を行ったユーザまたは端末装置に前記振分先データベースを選択させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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