JP5261772B2 - 無線通信システム、無線装置、および、無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線装置、および、無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の無線局からなる無線通信システム、無線装置、および、無線通信方法に関する。
複数無線通信システムが同一の周波数チャネルを利用するシステムの代表的なものとして無線LANがある。無線LAN(Local Area Network)では同一周波数で通信している無線局がないかをチェックする、キャリアセンス機能を用いたり、異なる周波数帯域を用いて通信を行うなどして、干渉電力が通信品質を著しく劣化させないように制御している(非特許文献1)。
「802.11高速無線LAN教科書」インプレスR&D出版 2008年4月発行p87−107
しかしながら、上述した無線LANのような複数無線通信システムが同一の周波数チャネルを利用するシステムにおいては、無線局の数や、用いる周波数帯域を増加させて通信速度を上げる無線局が増えると、上記無線LANの技術では干渉の影響により通信速度が制約されるという問題があった。すなわち、同一の周波数チャネルを利用して複数の無線局が通信を行うことができるとともに、周波数の利用効率を向上させることが難しいという問題があった。
ところで、無線LANのような無線通信システムでは、互いの端末が相互干渉しないようにキャリアセンスを行うことが知られている。キャリアセンスを行うことで複数の無線通信システムが同一周波数を利用可能とする方法では、無線局の数が増大するにしたがって、通信機会が減少し、スループットが低下するという課題がある。反対に、キャリアセンスを行わずに、通信機会を減少させないようにした場合、複数の無線通信システムの信号が互いに干渉を起こし、通信品質が著しく劣化するという課題がある。
干渉回避については、送信局側で干渉回避を行う方法と受信局側で干渉回避を行う方法がある。ただし、受信局側での干渉回避は受信局のハードウェア規模を増大させるという課題がある。また、パケットを正しく受信した際に、受信成功の情報を送信局にフィードバックするシステムでは、干渉回避が実施されるまでの処理遅延が大きくなると、予め定められた時間内に受信成功の情報を送信局へフィードバックできなくなる。したがって、送信局側での干渉回避機能の実現が望ましい。
なお、送信局側での干渉回避では、通信相手に対する干渉回避を目的としているため、自局の通信品質は向上せず、むしろ特性劣化が生じるため、自律分散で動作する無線通信システムでは送信局側において干渉回避を導入しづらいという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、同一の周波数チャネルを利用して複数の無線局が通信を行うことができるとともに、周波数の利用効率を向上させることができる無線通信システム、無線装置、および、無線通信方法を提供することを目的とする。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、複数の無線局から構成される無線通信システムであって、前記無線局は、自局に対して干渉局となる無線局の存在を推定する干渉推定手段と、干渉局となる無線局が存在する場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整する送信手段と、を備え、前記無線局の送信手段は、自局が選択した送信リソースを前記干渉局へ通知し、前記干渉局は、前記無線局から送信リソースが通知されたことに応じて、自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記無線局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する、ことを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムが、干渉が生じている無線局に干渉を回避する送信リソースを通知する通知部、を備える基地局を備え、前記無線局が、前記基地局から通知された送信リソースを調整する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、複数の基地局と複数の端末局とを含む複数の無線局から構成される無線通信システムであって、前記無線局は、自局に対して干渉局となる無線局の存在を推定する干渉推定手段を備え、前記基地局は、自局の通信セルに属する端末局に対して干渉局となる端末局が他局の通信セル内に存在する場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを、自局の選択可能な送信リソースとして前記他局に通知する通知部を備え、前記基地局のうちの第1基地局と第2基地局とのそれぞれの前記通知部は、前記第1基地局の通信セルに属する第1端末局と前記第2基地局の通信セルに属する第2端末局とが互いに干渉局となる場合、自局の選択可能な送信リソースを互いに通知し、前記第1基地局及び前記第2基地局のうちの少なくとも一方の基地局は、自局の選択可能な送信リソースと他方の基地局から通知された選択可能な送信リソースとに基づいて、干渉が生じている前記干渉局の干渉を回避する送信リソースを選択し、前記第1基地局の前記通知部は、前記選択された送信リソースを前記第1端末局に通知し、前記第2基地局の前記通知部は、前記選択された送信リソースを前記第2端末局に通知し、前記第1端末局は、前記第1基地局から通知された送信リソースを調整し、前記第2端末局は、前記第2基地局から通知された送信リソースを調整することを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記無線局は、前記第1のリソースを記した第1のコードブックと、前記第2のリソースを記した第2のコードブックと、前記第3のリソースを記した第3のコードブックと、前記第4のリソースを記した第4のコードブックのうち少なくとも1つのコードブックが記憶されている記憶部、を備え、前記自局に対して干渉局となる無線局が存在する場合に、前記第1から第4のコードブックの中からいずれかのコードブックを選択し、当該選択したコードブックを前記干渉局に通知するとともに、当該選択したコードブックに記されているリソースを調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、信号を送受信するアンテナ部と、前記アンテナ部の送受を切り替える信号切り替え部と、前記アンテナ部で受信された信号を取得する信号取得部と、前記信号取得部の出力信号を解析することで、干渉局を検出し、前記干渉局の干渉状態を推定する干渉局情報推定部と、前記干渉局情報推定部により推定された前記干渉局の干渉状態を示す情報を含む干渉局通知信号を生成する干渉局情報生成部と、前記干渉局通知信号を含む送信信号を、前記アンテナ部を介して送信する送信部と、を具備し、前記送信部は、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整可能であるとともに、当該選択した送信リソースを前記干渉局へ通知し、前記干渉局から送信リソースが通知されたことに応じて自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記干渉局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する、ことを特徴とする無線装置である。
また、本発明の一態様は、信号を送受信するアンテナ部と、前記アンテナ部の送受を切り替える信号切り替え部と、前記アンテナ部で受信された信号を取得する信号取得部と、前記信号取得部の出力信号を解析することで、干渉局を検出し、前記干渉局の干渉状態を推定する干渉局情報推定部と、前記信号取得部の出力信号から、前記検出した干渉局に関する情報を含む干渉局通知信号を検出する干渉局通知検出部と、前記干渉状態と前記干渉局通知信号とから、互いに干渉局となっているか否かを判定する干渉局交渉判定部と、前記干渉局交渉判定部において互いに干渉局となっていると判定された場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの自局が有する少なくとも1つの送信リソースを選択し、選択した送信リソースを調整するための交渉条件信号を生成する干渉局情報生成部と、前記交渉条件信号を含む送信信号を、前記アンテナ部を介して送信するとともに、前記選択した送信リソースを調整する送信部と、を備え、前記送信部は、前記干渉局から前記交渉条件信号が通知されたことに応じて自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記干渉局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する、ことを特徴とする無線装置である。
また、本発明の一態様は、複数の無線局から構成される無線通信システムで用いられる無線通信方法であって、前記無線局が備える干渉推定手段が、自局に対して干渉局となる無線局の存在を推定する手順を実行し、前記無線局が備える送信手段が、干渉局となる無線局が存在する場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整する手順と、自局が選択した送信リソースを前記干渉局へ通知する手順と、を実行し、前記干渉局が、前記無線局から送信リソースが通知されたことに応じて、自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記無線局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する手順を実行する、ことを特徴とする無線通信方法である。
本発明によれば、互いに干渉を生じている無線局は、送信ビームパターンを調整する送信リソースと、送信電力を調整する送信リソースと、非送信時間切り替える送信リソースと、周波数を切り替える送信リソースとのうちから選択された送信リソースを調整することで、干渉を回避している。これにより、スループットを低下させることなく、通信システム全体で干渉を回避させることができるために、同一の周波数チャネルを利用して複数の無線局が通信を行うことができる。
本発明の第1〜第6、及び第9〜第10の実施形態の無線通信システムの説明図である。 本発明が適用された無線通信システムにおける無線装置の一例のブロック図である。 本発明が適用された無線通信システムにおける無線装置の他の例のブロック図である。 本発明が適用された無線通信システムの動作説明に用いるフローチャートである。 本発明の第7の実施形態の無線通信システムの説明図である。 本発明の第8の実施形態の無線通信システムの説明図である。 本発明の第8の実施形態の無線通信システムの説明に用いるフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による無線通信システムの状態を示すものである。図1において、通信セル1は、基地局110及び端末局111〜113からなる。通信セル2は、基地局120及び端末局121〜123からなる。通信セル3は、基地局130及び端末局131〜133からなる。
このような無線通信システムでは、各通信セルに属する基地局と、その通信セルに属する端末局との間でデータ通信を行っている。すなわち、通信セル1に属する基地局110は、通信セル1に属する端末局111〜113とデータ通信を行っている。通信セル2に属する基地局120は、通信セル2に属する端末局121〜123とデータ通信を行っている。通信セル3に属する基地局130は、通信セル3に属する端末局131〜133とデータ通信を行っている。
ここで、任意の通信セルをK(Kは任意の正の整数)とし、通信セルKに属する基地局の数をNとすると、通信セルKに属する基地局1K0は、1〜N番目の端末局1K1、1K2、・・・、1KL、・・・、1KN(1≦L≦N)とデータ通信を行うものとなる。
このように、各通信セルに属する基地局は、その通信セルに属する端末局との間でデータ通信を行っている。ところが、隣接する通信セルの近くにある端末局では、隣接する通信セルの基地局又は端末局に電波が届き、干渉が生じることがある。例えば、端末局121は通信セル2に属しており、基地局120とデータ通信を行っているが、端末局121は、隣接する通信セル1の基地局110と近接しているため、基地局110と端末局121とで干渉が生じる可能性がある。
そこで、本発明の第1の実施形態では、基地局1K0及び端末局1KLは、干渉局となる基地局1J0、端末局1JM(J≠K、1≦M≦N)に対する干渉情報を推定し、干渉局の存在を検出した場合には、当該無線局又は当該無線局が通信を行う無線局に、自局に対して干渉局であることを通知し、互いに干渉局を含む通信セルは、各端末局又は各基地局において、送信条件の交渉を行い、複数の送信リソースのうちから選択された送信リソースを調整することにより、干渉が生じないようにしている。
なお、一般的な無線通信システムでは、基地局1K0は、端末局1KL(1≦L≦N)との間の伝搬チャネル情報を推定し、端末局1KLにおいても、データをやりとりする基地局1K0との間の伝搬チャネル情報のみを推定し、データの復号のために用いる。しかし、データのやり取りを行わないが通信可能エリアに存在する、データ通信としては接続しない、基地局1J0、端末局1JM(J≠K、1≦M≦N)とは通信を行わない(非特許文献1参照)。
ここで、送信リソースとは、たとえば、送信ビームパターン、送信電力、送信タイミング、送信周波数等、送信方法を定める要素である。送信条件とは、上述した送信リソースの組み合わせに基づいて定められ、無線局における送信状態または送信方法を示す。交渉とは、干渉が生じている場合に、干渉が生じている無線局との間で、上述した送信リソースを調整するために信号を送信または受信することである。具体的には、交渉とは、後述する交渉条件信号を無線局に送信することにより行われる。
つまり、図1に示したように、基地局110と端末局121とが互いに干渉局となる場合、基地局110は、まず、受信信号を基に、他の通信セルに属する端末局121から送信される信号が干渉信号として受信されていることを検知し、端末局121との間の干渉状態を推定する。
ここで、干渉状態は伝搬チャネル情報から推定できる。伝搬チャネル情報とは、端末局121から基地局110に電波が到来するまでに信号が受ける位相や電力の変化の情報である。この伝搬チャネル情報は、正確に推定される必要はなく、基地局110において伝搬チャネル情報を有限個のグループに分離し、端末局121との間の伝搬情報がどのグループに所属するか判定した結果でもよい。また、端末局121がどのような送信条件で通信を行っているか通知することで、端末局121が用いている送信条件や、端末局121の送信条件のうち、干渉の高いものに対応するものを推定することもできる。基地局110は、端末局121に自らの干渉局となっていることを通知する。この際に端末局121との干渉情報の少なくとも一部を、端末局121に通知することもできる。
また、端末局121においても、受信信号から、基地局110が干渉局であることを検知し、基地局110と同様に伝搬チャネル情報に類する情報を推定し、基地局110に干渉局となっていることを通知する。ここで、基地局110との干渉情報の少なくとも一部を、端末局110に通知することもできる。
上述のように、基地局110は、端末局121からの干渉局通知信号を受信することで、端末局121にとって自局(基地局110)が干渉局であることを通知される。また、既に、基地局110は端末局121が干渉局であることを検出している。これにより、基地局110は、端末局121が互いに干渉局になっていることを確認する。
基地局110は、端末局121が互いに干渉局になっていることを確認すると、交渉を行う。そして、複数の送信リソースのうちから送信リソースを選択して、送信リソースを調整することにより、干渉が生じないようにしている。
送信リソースとしては、前述したように、送信ビームパターンを要素とする送信リソース、送信電力を要素とする送信リソース、送信タイミングを要素とする送信リソース、送信周波数を要素とする送信リソースがある。
送信条件は、より具体的には、干渉電力の大きさ、スループットの低下量や低下比、通信しているアプリケーションの種類、端末局の優先順位などである。
交渉の例としては、基地局110が送信ビームパターンの送信リソースの制限により端末局121の方向に指向性制御を行わない代わりに、端末局121では送信周波数の送信リソースの制限により基地局110で干渉を生じる特定の周波数帯域を用いずに通信することで、互いに干渉を低減させる。
図2は、上述の端末局121を構成する無線装置の一例を示すものであり、図3は、上述の基地局110を構成する無線装置の一例を示すものである。まず、端末局121を構成する無線装置の例について、図2を用いて説明する。
図2において、端末局121を構成する無線装置は、複数(ここではNa本)のアンテナ201−1〜201−Naと、信号切り替え部202と、信号取得部203と、干渉局情報推定部204と、干渉局情報生成部205と、送信部206とから構成される。
Na本のアンテナ201−1〜201−Naは、電波の送受信を行う。信号切り替え部202は、送受信の切り替えを行う。受信時に、Na本のアンテナ201−1〜201−Naを介された受信信号は、信号切り替え部202を介して、信号取得部203に送られる。信号取得部203は、受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
干渉局情報推定部204は、信号取得部203から出力されるデジタルの受信信号を解析して、干渉源となっている無線局を推定し、干渉局との間の伝搬チャネル情報若しくは送信条件から、干渉情報を推定する。
干渉局情報生成部205は、干渉局、若しくは干渉局に対応する干渉情報のうち少なくとも一部を用いて干渉局通知信号を生成し、送信部206に出力する。
送信部206は、送信信号を信号切り替え部202を介してアンテナ201−1〜201−Naのうち少なくとも一つから干渉局通知信号を送信する。なお、送信部206は、送信ビーム、送信電力、送信タイミング、送信周波数等の複数の送信リソースの中から、少なくとも1つの送信リソースを選択して、調整することができる。
次に、基地局110を構成する無線装置の一例について図3を用いて説明する。図3において、基地局110を構成する無線装置は、アンテナ301−1〜301−Naと、信号切り替え部302と、信号取得部303と、干渉局情報推定部304と、干渉局通知検出部305と、干渉局交渉判定部306と、干渉局情報生成部307と、送信部308とから構成される。
Na本のアンテナ301−1〜301−Naは、電波の送受信を行う。信号切り替え部302は、送受信の切り替えを行う。受信時に、Na本のアンテナ301−1〜301−Naを介された受信信号は、信号切り替え部302を介して、信号取得部303に送られる。信号取得部303は、受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
干渉局情報推定部304は、信号取得部203から出力されるデジタルの受信信号を解析して、干渉源となっている無線局を推定し、干渉局との間の伝搬チャネル情報若しくは送信条件から、干渉情報を推定する。
干渉局通知検出部305は、信号取得部203の出力信号から、受信した干渉局通知信号を検出し、干渉局情報を取得する。
干渉局交渉判定部306は、干渉局通知信号を送信した干渉局が、自無線局若しくは自通信セルに属する無線局であれば、干渉局通知信号で指定された干渉局を干渉局グループに分類し、対応する通信セル又は無線局と関連付ける。干渉局が他通信セルに属する無線局であり、かつ干渉局通知信号で指定された干渉局が自無線局、又は自通信セルに属する無線局のものである場合には、被干渉局を被干渉グループに分類し、対応する通信セル又は無線局と関連づける。
干渉局情報生成部307は、干渉局情報推定部304で推定された干渉局と、受信した干渉局通知信号から得られた干渉局情報とから、互いに干渉局となっているかどうかを判定する。そして、互いに干渉局となっている場合には、交渉可能と判定して、交渉条件信号を生成する。すなわち、同じ通信セル又は無線局に、被干渉グループと干渉グループが両方登録された場合には、交渉可能と判定し、交渉を行う被干渉局、若しくは被干渉局を含む通信セルの無線局に交渉内容を通知するための交渉条件信号を生成する。この交渉条件信号は、複数の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整して、干渉を軽減させるためのものである。
送信部308は、交渉条件信号を含む信号を送信し、信号切り替え部302を介し、アンテナ301−1〜301−Naの少なくとも一つから送信を行う。なお、送信部308は、送信ビーム、送信電力、送信タイミング、送信周波数等の複数の送信リソースの中から少なくとも1つの送信リソースを選択して、調整することができる。
前述したように、本発明の第1の実施形態では、基地局110は他通信セルに属する端末局121を干渉局として検知し、端末局121は基地局110が干渉局であることを検知して通知し、そして、基地局110は、端末局121からの通知(干渉局通知信号)を受信することで互いに干渉局であることを確認すると、交渉を行い(交渉条件信号を送信し)、互いの送信リソースを調整することで、干渉を低減させるようにしている。
このような処理は、端末局121として図2に示す無線装置を用い、基地局110として図3に示す無線装置を用いると、以下のような動作により実現される。
まず、図3に示す基地局110の無線装置の干渉局情報推定部304は、受信信号を解析して、端末局121からの信号を干渉信号として推定する。
また、図2に示す端末局121を実現する無線装置の干渉局情報推定部204は、受信信号を解析して、基地局110からの信号を干渉信号として推定する。そして、干渉局情報生成部205は、基地局110が干渉局であることを示す干渉局通知信号を生成し、送信部206から出力する。
図3に示す基地局110の干渉局通知検出部305は、端末局121からの干渉局通知信号を受信し、この干渉局通知信号と干渉局情報推定部304の検出出力とから、互いに干渉局であることを確認する。そして、干渉局情報生成部307は、交渉を行う被干渉局、若しくは被干渉局を含む通信セルの無線局に交渉内容を通知する交渉条件信号を生成し、送信部308から送信する。そして、交渉により、複数の送信リソースのうちから送信リソースを選択し、この選択した送信リソースを調整することで、システム全体として干渉を低減させる。
図4は、本発明の第1の実施形態による無線通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。図4において、通信を開始すると(ステップF01)、図2及び図3における無線装置の干渉局情報推定部204及び304は、互いに干渉局になる無線局が存在するかどうかを判定する(ステップF02)。互いに干渉局になる無線局が存在しない場合には、通常の通信を開始する(ステップF08)。互いに干渉局になる無線局が存在する場合には、干渉局情報生成部307からの交渉条件信号により交渉を行い、送信部206及び308により、複数の送信リソースのうちから互いに干渉を回避する送信リソースを選択する(ステップF03)。
送信リソースとして、互いに送信ビームを向けて干渉を回避するようにした場合には(ステップF04)、干渉が生じないように送信ビームを設定して、送信ビーム通信を開始する(ステップF0)。送信リソースとして、互いに送信電力を抑えるようにして干渉を回避するようにした場合には(ステップF05)、送信電力の低減して、通信を開始する(ステップF10)。送信リソースとして、互いに送信タイミングを切り替えて干渉を回避するようにした場合には(ステップF06)、干渉が生じないように時間を切り替えて、通信を開始する(ステップF1)。送信リソースとして、互いに送信周波数を切り替えて干渉を回避するようにした場合には(ステップF07)、干渉が生じないように帯域を切り替えて、通信を開始する(ステップF1)。
上述のように、本発明の第1の実施形態では、交渉を行い、送信ビームの方向を調整する送信リソース、送信電力を調整する送信リソース、非送信時間切り替える送信リソース、又は周波数を切り替える送信リソースのうちから選択された送信リソースを調整して、干渉を回避している。これにより、システム全体で干渉を回避させることができる。また、干渉回避を行いながら通信を行うことにより、同一チャネルを使用しながら通信を行うことができ、周波数の利用効率を上げることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図1を用いて説明する。
この例では、基地局110と端末局111が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、基地局110と端末局121との間の干渉を認識する例を示す。
まず、基地局110が、当該基地局110で受信可能な端末局及び基地局からそれぞれパイロット信号を受け取り、それぞれの局の伝搬チャネル情報と無線局を特定(識別)する番号を受け取り、その伝搬チャネル情報から各局から観測される干渉電力を算出し、一定以上の電力であるものに関して、無線局を特定する番号と電力を保存する。次に基地局110と異なるタイミングで端末局121が、当該基地局110と同様の方法を用いて端末局121に干渉を与える干渉局の干渉電力と無線局を特定する番号を保存する。この情報を基に、上述の第1の実施形態と同様に、交渉を行い、調整する送信リソースを決定する。
この実施形態では、それぞれ異なるタイミングでパイロット信号を受け取ることにより自局に干渉を与える干渉局情報を得ることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図1を用いて説明する。
この例では、基地局110と端末局111が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、基地局110と端末局121との間の干渉を回避する際の送信リソースの選択方法を示す。
基地局110又は端末局121が複数の送信リソースを有していた場合で、無線局によっては、選択できない送信リソースが存在する場合がある。たとえば、基地局110が複数のアンテナを有しているが、端末局121が単一のアンテナのみを有している場合、端末局121のアンテナ自由度が少ないために送信ビーム通信を行うことができない。また、空いている周波数が存在しなかったり、キャリアセンスにより送信時間を調整できなかったり、送信電力を抑えすぎて本来通信したい端末と通信をすることができない場合などが存在する。
そこで、この実施形態では、さまざまな送信リソースを持ち合わせ、無線局で設定できる各送信リソースから最適な送信リソースを決定する。この実施形態では、送信リソースを選ぶ際に、さまざまな送信リソースを持ち合わせることで無線局の性能や環境の問題によらず、干渉を回避し、通信を行うことができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図1を用いて説明する。
この例では、基地局110と端末局111が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、基地局110と端末局121との間の干渉を回避するための送信リソースを通知する例を示す。
上述の第2の実施形態で示したパイロット信号を用いる方法等により、基地局110と端末局121は互いに干渉局であるという情報を得た後、基地局110から端末局121に対して、選択された送信リソースを通知する。端末局121は通知された送信リソースと同一の送信リソースで通信できれば、通知された送信リソースで通信を行う。通知された送信リソースで送信できない場合、端末局121は基地局110に他の送信リソースの通知を行う。基地局110が端末局121から通知された送信リソースで送信できる場合は、通知された送信リソースで通信を行う。基地局110が端末局121から通知された送信リソースでも送信できない場合は、他の送信リソースを通知し、上述の処理を繰り返す。
また、あらかじめ基地局110から端末局121に対して、使用可能な送信リソースをすべて通知し、端末局121は使用できる送信リソースを基地局110に通知し通信を行う。
この実施形態では、互いに干渉局である無線局に直接的に送信リソースを通知することより互いに送信リソースを認識することができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図1を用いて説明する。
この例では、基地局110と端末局111が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、基地局110と端末局121との間の干渉を回避するための送信リソースを端末局113を介して通知する例を示す。
基地局110で選択された送信リソースを端末局113に通知を行い、端末局113が端末局121に通知する。また、端末局121で選択された送信リソースを端末局113に通知を行い、端末局113が基地局110に通知を行う。通知された送信リソースを用いて基地局110と端末局121は通信を行う。また、基地局110と端末局121は端末局113に対し、選択可能な送信リソースを通知し、端末局113はそれぞれから通知された送信リソースから両局が選択可能な送信リソースを端末局121と基地局110に通知を行い、通信を行う。
この実施形態では、互いに干渉局である無線局に間接的に送信リソースを通知することより互いに送信リソースを認識することができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図1を用いて説明する。
この例では、基地局110と端末局113が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、端末局113と端末局121との間の干渉を回避するための送信リソースを、基地局110と基地局120が受け取り、交渉を行ったうえで、端末局113と端末局121に通知する例を示す。
この場合、基地局110は、上述したように複数の送信リソースの中から干渉回避のために選択された送信リソースを通知する局、すなわち、干渉回避送信リソース通知局となり、端末局11Kからそれぞれの干渉局の情報を受け取り保存しておく。また、基地局120が干渉回避送信リソース通知局となり、基地局120は端末局12Kからそれぞれ干渉局の情報を受け取り保存しておく。基地局110は自セル内に所属する無線局から得られた情報を基に、基地局120若しくは基地局120のセルの無線局から干渉があるか確認を行う。存在する場合、基地局120に干渉を受けている端末局とそれぞれの選択可能な送信リソースを通知する。
同様に基地局120は、自セル内に所属する無線局から得られた情報を基に、基地局110若しくは基地局110の無線局から干渉があるか確認を行い、存在する場合、基地局110に通知を行う。基地局110と基地局120はそれぞれの情報を基に、たとえば、第3の実施形態と同様に、若しくは、干渉電力の大きさ、スループットの低下量や低下比、通信しているアプリケーションの種類、端末局の優先順位などの交渉を行い、送信リソースを選択して決定する。決定された送信リソースを基地局110から端末局113に、基地局120から端末局121に通知を行い、端末局113と端末局121は通知された送信リソースを元に通信を行う。
この実施形態では、干渉回避送信リソース通知局が代理で交渉を行い、各無線局の送信リソースの選択を行うことにより、システムの全体の通信量を増加させることができる。
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図5を用いて説明する。
この例では、基地局110と端末局113が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、端末局113と端末局121との間の干渉を回避するための送信リソースを決定するために干渉回避送信リソース通知局の基地局110が受け取った送信リソースと無線局を、基地局120に通知する。基地局120は自らのセルに所属する送信リソースのデータと基地局110から受け取ったデータから、第3の実施形態と同様に、若しくは、干渉電力の大きさ、スループットの低下量や低下比、通信しているアプリケーションの種類、端末局の優先順位などの交渉を行い、送信リソースを決定する。決定した送信リソースを基地局110に通知し、基地局110は端末局113に基地局120は端末局121に通知を行い、通信を行う。
この実施形態では、干渉が生じている2つの端末局をそれぞれ収容している2つの基地局のうちいずれかの基地局が、干渉回避送信リソース通知局として、送信リソースを選択することにより、干渉を回避する送信リソースが選択される。互いに干渉局にある無線局は、選択された送信リソースを使用することによって、通信量を増加することができる。
<第8の実施形態>
次に、本発明の第8の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図6及び図7を用いて説明する。この実施形態は、図6に示したようなコードブックを用いた例である。
コードブックとは、あらかじめ基地局と端末局の間で約束ごととして、ある形状の指向性や周波数や送信電力レベルや非送信時間などのルールを番号で管理するものである。たとえば、複数の指向性をある基地局と端末局でやりとりをする場合であって、L個の異なるコードブックが存在する場合、L個の異なる指向性を変化させることができる。図6では、4方向の指向性をコードブックB1〜B4として扱うものとする。なお、基地局および端末局は、たとえば、これらのコードブックB1〜B4を、それぞれが内部に有する記憶部に記憶している。
この例では、基地局110と端末局111が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、基地局110と端末局121との間の干渉を回避するための送信リソースをコードブックとして通知する例を示す。当該無線局は、複数の送信ビームパターンを記したコードブックを具備している。基地局110は、自局が取得した干渉を与えている端末局121と基地局110と端末局121の間の伝搬チャネル情報からコードブックの中から自局に相応しくないコードブックを決定する。この場合、コードブックB3とB4が端末局121に干渉を与える可能性があると判断される。基地局110は、決定されたコードブックを端末局121に通知する。
端末局121も、基地局110と同様に基地局110に、自局に相応しくないコードブックを基地局110に通知する。端末局121はコードブックB1とB4で受信することが可能であるが、コードブックB4は干渉と判断されるため、端末局121はコードブックB1を用いて基地局110と通信を行うようにリクエストを送る。両局は受け取ったコードブック以外に対応する送信リソースを用いて通信を行う。
図7にこの例を実現するためのフローチャートを示す。まず、コードブックをL個と仮定すると、異なるコードブックごとに受信電力と干渉電力を測定する。
まず、コードブック番号をN=1とし(ステップS101)、Nをインクリメントしながら(ステップS102)、N=1〜Lまでのコードブックに対して以下の動作を行う。ステップS103として、基地局が自分のセル配下の端末局に対し、コードブックN番目の指向性でパイロット信号を送信する。パイロット信号とは、基地局と端末局がお互いに既知の信号となる信号系列であり、通常の無線通信システムでは基地局と端末局のやりとりとして一般に使用される。この際、基地局は他基地局と事前に連携するなどして、他セルの通信を停止させる。
ステップS104として、端末局ごとに受信電力がしきい値であれば、N番目のコードブックが使用可能と判断しその情報を基地局に返信する。N=Lになったかどうかを判定し(ステップS105)、N=1〜Lまでのコードブックに対してステップS103〜S105を繰り返す。図4の例では、端末局111はコードブックB1、B4の指向性であれば通信が可能であると基地局110に送ることに相当する。
次に、M=1とし(ステップS106)、Mをインクリメントしながら(ステップS107)、M=1〜Lまで以下の動作を行う。ステップS108として、基地局が他セル配下の端末局に対し、コードブックBM(1〜L)番目の指向性でパイロット信号を送信する。この際、自セル端末局は通信を停止させる。ステップS109として、他セルの干渉電力がしきい値であれば、コードブックが使用不可と判断しその情報を基地局に返信する。図4の例では、端末局121はコードブックB3、B4の指向性であれば干渉が問題あると基地局110に送ることに相当する。M=Lとなるまで(ステップS110)、ステップS108〜S109の処理を繰り返す。
最後にステップS111として、基地局はステップS104とS109の情報から、ステップS104とステップS109の条件を満たすように自セルの端末局に用いるコードブックを決定する。たとえば、図4の例でみると、端末局 111からはコードブックB1、B4が可能、端末局121からはコードブックB3、B4が負荷であるので、この両方の条件を見たすように、端末局111にはコードブックB1を用いて送信するように決定される。
この実施形態では、送信リソースを通知するには、多くの情報を通知する必要がある。コードブックにより通知するデータを削減することにより、通知する際に発生するオーバーヘッドを削減することができ、通信量を増加させることができる。
<第9の実施形態>
次に、本発明の第9の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図1を用いて説明する。この実施形態は、第8の実施形態における送信ビームパターンのコードブックの代わりに、送信電力レベルのコードブック若しくは、非送信時間のコードブック、周波数のコードブックを通知するものである。
この例では、基地局110と端末局111が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、基地局110と端末局121との間の干渉を回避するためにコードブックを用いて通知する例を示す。送信ビームパターンを示すコードブックの代わりに干渉になる送信電力を記したコードブック若しくは基地局110が受信する時間を記したコードブック若しくは使用する周波数を記したコードブックを通知することにより、通知量を削減することができる。
この実施形態では、送信リソースを通知するには、多くの情報を通知する必要がある。コードブックにより通知するデータを削減することにより、通知する際に発生するオーバーヘッドを削減することができ、通信量を増加させることができる。
<第10の実施形態>
次に、本発明の第10の実施形態に係る干渉を低減させるための送信リソースの選択処理について、図10を用いて説明する。この例は、第6の実施形態の送信リソースの代わりにコードブックを通知するものである。
この例では、基地局110と端末局113が通信を行い、基地局120と端末局121が通信を行うことを仮定し、端末局113と端末局121との間の干渉を回避するための送信リソースをコードブックとして干渉回避通知局を介して通知する例を示す。
この実施形態では、送信リソースを通知するには、多くの情報を通知する必要がある。コードブックにより通知するデータを削減することにより、通知する際に発生するオーバーヘッドを削減することができ、通信量を増加させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
1、2、 通信セル
110、120、130 基地局
110 当該基地局
111〜113、121〜123、131〜133 端末局
201−1〜201−Na アンテナ
202 信号切り替え部
203 信号取得部
204 干渉局情報推定部
205 干渉局情報生成部
206 送信部
301−1〜301Na アンテナ
302 信号切り替え部
303 信号取得部
304 干渉局情報推定部
305 干渉局通知検出部
306 干渉局交渉判定部
307 干渉局情報生成部
308 送信部

Claims (7)

  1. 複数の無線局から構成される無線通信システムであって、
    前記無線局は、
    自局に対して干渉局となる無線局の存在を推定する干渉推定手段と、
    干渉局となる無線局が存在する場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整する送信手段と、
    備え、
    前記無線局の送信手段は、
    自局が選択した送信リソースを前記干渉局へ通知し、
    前記干渉局は、
    前記無線局から送信リソースが通知されたことに応じて、自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記無線局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 干渉が生じている無線局に干渉を回避する送信リソースを通知する通知部、
    を備える基地局を備え、
    前記無線局は、
    前記基地局から通知された送信リソースを調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 複数の基地局と複数の端末局とを含む複数の無線局から構成される無線通信システムであって、
    前記無線局は、
    自局に対して干渉局となる無線局の存在を推定する干渉推定手段を備え、
    前記基地局は、
    自局の通信セルに属する端末局に対して干渉局となる端末局が他局の通信セル内に存在する場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを、自局の選択可能な送信リソースとして前記他局に通知する通知部を備え、
    前記基地局のうちの第1基地局と第2基地局とのそれぞれの前記通知部は、前記第1基地局の通信セルに属する第1端末局と前記第2基地局の通信セルに属する第2端末局とが互いに干渉局となる場合、自局の選択可能な送信リソースを互いに通知し、
    前記第1基地局及び前記第2基地局のうちの少なくとも一方の基地局は、自局の選択可能な送信リソースと他方の基地局から通知された選択可能な送信リソースとに基づいて、干渉が生じている前記干渉局の干渉を回避する送信リソースを選択し、
    前記第1基地局の前記通知部は、前記選択された送信リソースを前記第1端末局に通知し、
    前記第2基地局の前記通知部は、前記選択された送信リソースを前記第2端末局に通知し、
    前記第1端末局は、前記第1基地局から通知された送信リソースを調整し、
    前記第2端末局は、前記第2基地局から通知された送信リソースを調整する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 前記無線局は、
    前記第1のリソースを記した第1のコードブックと、前記第2のリソースを記した第2のコードブックと、前記第3のリソースを記した第3のコードブックと、前記第4のリソースを記した第4のコードブックのうち少なくとも1つのコードブックが記憶されている記憶部、
    を備え、
    前記自局に対して干渉局となる無線局が存在する場合に、前記第1から第4のコードブックの中からいずれかのコードブックを選択し、当該選択したコードブックを前記干渉局に通知するとともに、当該選択したコードブックに記されているリソースを調整する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の無線通信システム。
  5. 信号を送受信するアンテナ部と、
    前記アンテナ部の送受を切り替える信号切り替え部と、
    前記アンテナ部で受信された信号を取得する信号取得部と、
    前記信号取得部の出力信号を解析することで、干渉局を検出し、前記干渉局の干渉状態を推定する干渉局情報推定部と、
    前記干渉局情報推定部により推定された前記干渉局の干渉状態を示す情報を含む干渉局通知信号を生成する干渉局情報生成部と、
    前記干渉局通知信号を含む送信信号を、前記アンテナ部を介して送信する送信部と、
    を具備し、
    前記送信部は、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整可能であるとともに、当該選択した送信リソースを前記干渉局へ通知し、
    前記干渉局から送信リソースが通知されたことに応じて自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記干渉局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する、
    ことを特徴とする無線装置。
  6. 信号を送受信するアンテナ部と、
    前記アンテナ部の送受を切り替える信号切り替え部と、
    前記アンテナ部で受信された信号を取得する信号取得部と、
    前記信号取得部の出力信号を解析することで、干渉局を検出し、前記干渉局の干渉状態を推定する干渉局情報推定部と、
    前記信号取得部の出力信号から、前記検出した干渉局に関する情報を含む干渉局通知信号を検出する干渉局通知検出部と、
    前記干渉状態と前記干渉局通知信号とから、互いに干渉局となっているか否かを判定する干渉局交渉判定部と、
    前記干渉局交渉判定部において互いに干渉局となっていると判定された場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの自局が有する少なくとも1つの送信リソースを選択し、選択した送信リソースを調整するための交渉条件信号を生成する干渉局情報生成部と、
    前記交渉条件信号を含む送信信号を、前記アンテナ部を介して送信するとともに、前記選択した送信リソースを調整する送信部と、
    備え、
    前記送信部は、
    前記干渉局から前記交渉条件信号が通知されたことに応じて自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記干渉局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する、
    ことを特徴とする無線装置。
  7. 複数の無線局から構成される無線通信システムで用いられる無線通信方法であって、
    前記無線局が備える干渉推定手段が、自局に対して干渉局となる無線局の存在を推定する手順を実行し、
    前記無線局が備える送信手段が、干渉局となる無線局が存在する場合に、送信ビームパターンを要素とする第1の送信リソースと、送信電力を要素とする第2の送信リソースと、送信タイミングを要素とする第3の送信リソースと、送信周波数を要素とする第4の送信リソースのうちの少なくとも1つの送信リソースを選択して調整する手順と、自局が選択した送信リソースを前記干渉局へ通知する手順と、を実行し、
    前記干渉局が、前記無線局から送信リソースが通知されたことに応じて、自局の送信リソースの中からいずれかの送信リソースを選択し、当該選択した送信リソースを前記無線局に通知するとともに、当該選択した送信リソースを調整する手順を実行する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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