しかしながら、上記従来の構成では、以下の問題を生じる。具体的には、特許文献1に記載の技術では、表示領域を分割し、それぞれの表示領域において編集・構成を可能とするとともに、行方向または列方向に隣接する表示領域を連動して表示させるのみなので、表示された画像を分割し、分割された画像の1つを任意の方向に移動させて、分割された他の画像と重ねて表示することができない。
なお、特許文献2には、表示された画像を分割し、移動することについては何ら開示されていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示された画像を分割し、分割した画像の1つを他の画像と重なるように容易に移動して表示できる表示装置等を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、1つの元画像から分割された複数の分割画像を取得する分割画像取得手段と、上記分割画像取得手段が取得した分割画像のうちの1つである移動可能画像を、該移動可能画像以外の上記分割画像である固定画像と重ねるように、上記移動可能画像と上記固定画像との境界をなす分割線に対して斜め方向に移動させる分割画像移動手段と、上記分割画像移動手段によって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る表示装置の制御方法は、1つの元画像から分割された複数の分割画像を取得する分割画像取得ステップと、上記分割画像取得ステップで取得した分割画像のうちの1つである移動可能画像を、該移動可能画像以外の上記分割画像である固定画像と重ねるように、上記移動可能画像と上記固定画像との境界をなす分割線に対して斜め方向に移動させる分割画像移動ステップと、上記分割画像移動ステップによって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴としている。
上記の構成または方法によれば、分割線によって分割された分割画像の1つである移動可能画像を、該分割線に対して斜め方向に移動させることによって、分割画像の残りの画像である固定画像と重ねて表示することができる。
これにより、移動可能画像を分割線に対して斜めに移動させることができるので、分割線に対して垂直または平行にしか移動できない場合と比較して容易かつ素早く移動可能画像を固定画像と重ねるように移動させることができる。
また、元画像では離れた位置に表示されていた内容の一方が移動可能画像に含まれ、他方が固定画像に含まれるように元画像を分割することにより、移動可能画像に含まれている内容と固定画像に含まれている内容とを近づけて表示することができる。これにより、ユーザは、元画像では離れた位置に表示されていたために比較しずらかった内容を容易に比較することができる。
本発明に係る表示装置では、上記元画像を取得する元画像取得手段と、上記元画像取得手段が取得した元画像を分割線によって分割して、上記複数の分割画像を作成する分割画像作成手段と、を備え、上記分割画像取得手段は、上記分割画像作成手段が作成した分割画像を取得するものであってもよい。
上記の構成によれば、分割画像作成手段が、元画像を分割するので、自装置で画像を分割することができる。よって、自装置以外の他の装置で画像を分割する必要がなくなる。
本発明に係る表示装置では、上記分割線の位置を示す情報である分割線情報を取得する分割線情報取得手段を備え、上記分割画像作成手段は、上記分割線情報取得手段が取得した分割線情報が示す分割線によって、上記元画像を分割するものであってもよい。
上記の構成によれば、分割線情報取得手段が分割線の位置を示す分割線情報を取得し、分割画像作成手段は、該分割線情報が示す分割線によって元画像を分割するので、分割線の位置を指定することができる。これにより、分割線の位置を指定することにより、任意の位置で画像を分割することができる。
よって、ユーザは、分割線の位置を指定することにより、所望の位置で画像を分割することができる。
なお、分割線情報としては、分割線の位置を示すものであればよい。例えば、具体的な線の位置を直接、画面で指定するものであってもよいし、点の位置を指定するものであってもよい。点の位置を指定された場合は、指定されて点を含む直線によって画像が分割されるとすればよい。
本発明に係る表示装置では、上記分割画像取得手段が、行列によって表現された元画像が、行方向の行方向分割線と列方向の列方向分割線とを上記分割線として、4つに分割された分割画像を取得したとき、上記表示制御手段は、上記分割画像移動手段が上記移動可能画像を移動させると、該移動可能画像と上記行方向分割線を挟んで隣接している分割画像を、該移動可能画像の行方向の移動距離と同距離だけ、行方向に移動させるとともに、該移動可能画像と上記列方向分割線を挟んで隣接している分割画像を、該移動可能画像の列方向の移動距離と同距離だけ、列方向に移動させて、表示させるものであってもよい。
上記の構成によれば、行列によって表現された元画像が、行方向分割線と列方向分割線とによって4つに分割されたときに、移動可能画像の移動に伴って、該移動可能画像と行方向分割線を挟んで隣接している分割画像が、該移動可能画像の行方向における移動方向と同方向に同距離だけ、移動するとともに、該移動可能画像と上記列方向分割線を挟んで隣接している分割画像が、該移動可能画像の列方向における移動方向と同方向に同距離だけ、移動する。
これにより、移動可能画像と隣接している分割画像に含まれる、移動可能画像に含まれる内容と対応している内容が、移動可能画像の移動に対応して移動するので、移動可能画像のみが移動することにより、移動可能画像と移動可能画像に隣接している分割画像とが対応しなくなることを防止することができる。
例えば、行列によって表示された画像が、4×4のマスによって作成され、上から1行目、2行目…、左からA列、B列…とした場合を考える。この画像において、B列1行目に「4月」、C列1行目に「5月」、D列1行目に「6月」と記載され、A列2行目に「テレビ」、A列3行目に「ラジオ」、A列4行目に「ビデオ」と記載され、B列の2行目に4月のテレビの売り上げ数、B列の3行目に4月のラジオの売り上げ数、というように他のマスも同様に記載されているとする。この画像において、A列とB列との間の行方向の線と1行目と2行目との間の列方向の線とによって、画像を分割し、B列2行目からD列4行目までを含む画像を移動可能画像とすると、移動可能画像が移動することにより、1行目のB列以降を含む画像と、A列の2行目以降を含む画像とが、移動可能画像に対応して移動する。これにより、移動可能画像のみが移動することにより、1行目に記載されている「月」やA列に記載されている「製品」と移動可能画像に記載されている「売り上げ数」とが対応しなくなることを防止することができる。
本発明に係る表示装置では、上記表示制御手段は、上記移動可能画像の表示色と、上記固定画像の表示色とを異ならせるものであってもよい。
上記の構成によれば、表示制御手段は、移動可能画像と固定画像とを異なった色で表示する。これにより、ユーザは、移動可能画像と固定画像とを容易に区別することができる。
本発明に係る表示装置では、上記移動可能画像の倍率変更指示を受け付ける受付部と、上記受付部が上記倍率変更指示を受け付けると、上記移動可能画像の倍率が変更された画像である倍率変更画像を作成するとともに、上記固定画像の倍率変更画像を、上記移動可能画像の倍率変更画像と同じ倍率で作成する倍率変更画像作成手段と、を備え、上記表示制御手段は、上記倍率変更画像作成手段が作成した上記移動可能画像の倍率変更画像および上記固定画像の倍率変更画像を、倍率変更する前の上記移動可能画像および上記固定画像と同じ配置で上記表示部に表示させるものであってもよい。
上記の構成によれば、倍率変更画像作成手段は、移動可能画像の倍率変更画像と固定画像の倍率変更画像とを同じ倍率で作成し、表示制御手段は、移動可能画像の倍率変更画像と固定画像の倍率変更画像を、倍率変更前と同じ配置で表示させる。
これにより、移動可能画像のみが倍率変更され、倍率変更された移動可能画像と倍率変更されない固定画像とが表示されることにより、移動可能画像に含まれる内容と固定画像に含まれる内容とが対応しなくなるということを防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像表示システムは、1つの元画像から分割された複数の分割画像を送信するデータ送信部を備えたサーバ装置と、上記データ送信部から送信された、上記分割画像を取得する分割画像取得手段と、上記分割画像取得手段が取得した分割画像のうちの1つである移動可能画像を、該移動可能画像以外の上記分割画像である固定画像と重ねるように、上記移動可能画像と上記固定画像との境界をなす分割線に対して斜め方向に移動させる分割画像移動手段と、上記分割画像移動手段によって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えた表示装置と、を含むことを特徴としている。
上述した画像表示システムであっても、上記効果を奏することができる。
なお、上記表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記表示装置をコンピュータにて実現させる表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る表示装置は、1つの元画像から分割された複数の分割画像を取得する分割画像取得手段と、上記分割画像取得手段が取得した分割画像のうちの1つである移動可能画像を、該移動可能画像以外の上記分割画像である固定画像と重ねるように、上記移動可能画像と上記固定画像との境界をなす分割線に対して斜め方向に移動させる分割画像移動手段と、上記分割画像移動手段によって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えている構成である。
また、本発明に係る表示装置の制御方法は、1つの元画像から分割された複数の分割画像を取得する分割画像取得ステップと、上記分割画像取得ステップで取得した分割画像のうちの1つである移動可能画像を、該移動可能画像以外の上記分割画像である固定画像と重ねるように、上記移動可能画像と上記固定画像との境界をなす分割線に対して斜め方向に移動させる分割画像移動ステップと、上記分割画像移動ステップによって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御ステップと、を含む方法である。
これにより、移動可能画像を分割線に対して斜めに移動させることができるので、分割線に対して垂直または平行にしか移動できない場合と比較して容易かつ素早く移動可能画像を固定画像と重ねるように移動させることができるという効果を奏する。
また、元画像では離れた位置に表示されていた内容の一方が移動可能画像に含まれ、他方が固定画像に含まれるように元画像を分割することにより、移動可能画像に含まれている内容と固定画像に含まれている内容とを近づけて表示することができる。これにより、ユーザは、元画像では離れた位置に表示されていたために比較しずらかった内容を容易に比較することができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について図1から図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、本実施の形態に係る画像表示システム1の機能ブロック図である。画像表示システム1は、サーバ装置2および表示装置3を含み、サーバ装置2において取得または作成した、行と列とからなる表の形式の画像を、所望の点を含む行方向の線(分割線、行方向分割線)および、該所望の点を含む列方向の線(分割線、列方向分割線)によって、4つに分割し、4つに分割した画像それぞれに対応する画像を作成する。ここで、作成した4つの画像をそれぞれ、交点画像(固定画像)、行画像(固定画像)、列画像(固定画像)、および内容画像(移動可能画像)と呼ぶ。交点画像とは、4つに分割された画像のうち、行番号および列番号が小さくなる位置(表示画面上において、ユーザから見て左上)に対応する画像である。行画像とは、4つに分割された画像のうち、行番号が大きくなり、列番号が小さくなる位置(表示画面上において、ユーザから見て左下)に対応する画像である。列画像とは、4つに分割された画像のうち、行番号が小さくなり、列番号が大きくなる位置(表示画面上において、ユーザから見て右上)に対応する画像である。内容画像とは、4つに分割された画像のうち、行番号および列番号が大きくなる位置(表示画面上において、ユーザから見て右下)に対応する画像である。
なお、本明細書では、行と列とからなる表の形式の画像を用いて、画像を分割、表示する例について説明するが、本発明はこれに限られるものではない。画像であれば、表の形式に限られずどのようなものであってもよい。また、表形式の画像でない場合は、画像が表示されたときの、所望の点を含む天地方向の線と、所望の点を含む天地方向と垂直な方向の線とによって画像を分割する。
そして、作成した画像の元となった画像の、分割前の画像(全体画像、元画像)における位置を示す位置情報と作成した画像とを対応付けた情報である分割画像情報を表示装置3に送信することによって、表示装置3において、4つの画像を、全体画像と同じように表示する。分割画像情報は、画像情報と位置情報とが1対1で対応付けられたものである。
その後、全体画像と同じように表示された4つの画像のうち、内容画像をユーザの指示によって移動させ、内容画像とこれ以外の画像とが重なった場合は、内容画像以外の画像が表示され、内容画像における内容画像以外の画像と重なった部分は表示されない。
これにより、内容画像の任意の位置とこれ以外の画像とをユーザの所望の位置関係とすることができるので、ユーザは、内容画像の任意の位置に表示されている内容とこれ以外の画像との比較を容易に行うことができる。具体的には、内容画像のうち、行画像および列画像から離れた位置の領域に表示されていた内容を、行画像および列画像に近づけて表示させることができる。よって、ユーザは、行画像および列画像から離れた位置の領域に表示されていた内容と行画像および列画像とが近づいた状態でそれぞれを認識することができ、両者を容易に比較することができる。
なお、本発明は、図1に示すような、サーバ装置2と表示装置3とを含む画像表示システム1によって実現してもよいし、画像表示システム1と同様の機能を1つの装置で果たす、図9に示すような画像表示装置(表示装置)10によって実現してもよい。
次に、図2を用いて、本実施の形態に係る画像表示システム1の全体構成を説明する。図2は、本実施の形態に係る画像表示システム1の全体構成を示す説明図である。図2に示すように、本実施の形態では、1台のサーバ装置2と複数の表示装置3とが接続されたシステムである。なお、本明細書では、サーバ装置2は1台として説明するが、複数台存在するものであってもよい。また、表示装置3は複数台を備えたものとして説明するが1台であってもよい。
そして、画像表示システム1では、表示装置3の表計算ソフト等によって作成された表形式データ等をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2は、受信した表形式データ等を画像に変換するとともに、所定の線(分割線)によって該画像を分割し、分割した画像に対応する分割画像を作成する。そして、分割画像とその位置を示す位置情報とを1対1で対応付けた分割画像情報を、表示装置3へ送信する。分割画像と位置情報とを受信した表示装置3は、それぞれの分割画像を位置情報が示す位置に表示する。なお、画像表示システム1における詳細な処理の流れについては、後述する。
また、画像表示システム1は、プレゼンテーションシステムに適用することができる。プレゼンテーションシステムに適用した場合に、複数存在する表示装置3のうちの1台を発表者端末とし、他の表示装置3を参加者端末としてもよい。そして、上述した表形式データや、後述する各種指示(分割指示、拡大指示(倍率変更指示))等のサーバ装置2に対する送信は、該発表者端末に限り可能とし、参加者端末は、サーバ装置2が作成した画像の取得のみが可能とする。これにより、プレゼンテーションの発表者は、参加者によって、表示内容を可変されることなく表示内容を操作することが可能となる。
次に、図1を用いて、画像表示システム1におけるサーバ装置2および表示装置3の機能ブロックついて説明する。
まず、サーバ装置2は、データ取得部(元画像取得手段、分割線情報取得手段)21、分割画像作成部(分割画像作成手段)22、倍率変更画像作成部(倍率変更画像作成手段)23、画像データ変換部24、データ送信部25、画像データ記憶部26、分割画像記憶部27、および倍率変更画像記憶部28を含む構成である。
データ取得部21は、表示装置3の送受信部31から各種データ、例えば、表示装置3が作成したファイルデータ、表示装置3が取得した分割点(後述する)を示すデータ、表示装置3が取得した拡大・縮小等のユーザの指示を示すデータ等を取得する。
そして、取得したデータがファイルデータ(例えば、表計算ソフトによって作成された表形式データ)であれば、該ファイルデータを画像データ変換部24へ送信する。また、取得したデータが、上記分割指示を示すデータであれば、該データを分割画像作成部22へ送信する。また、取得したデータが、画像の拡大・縮小指示を示すデータであれば、該データを倍率変更画像作成部23へ送信する。
画像データ変換部24は、データ取得部21から表形式データ等のファイルデータを取得すると、該ファイルデータを画像データに変換し、画像データ記憶部26へ記憶する。
画像データ記憶部26は、画像データ変換部24によって変換された画像データを記憶している。
分割画像作成部22は、データ取得部21から分割指示を示すデータを取得すると、該分割指示に含まれる分割点(後述する)の情報から、該分割点を含む行方向の線(分割線)と、該分割点を含む列方向の線(分割線)によって、画像データ記憶部26に記憶されている画像を分割する。そして、分割した4つの画像に対応する分割画像と、該分割画像の元になった画像が分割される前に表示されていた位置を示す位置情報とを対応付けて分割画像記憶部27へ記憶する。具体的には、交点画像が全体画像における左上、行画像が全体画像における左下、列画像が全体画像における右上、内容画像が全体画像における右下となるように対応付けられる。
分割画像記憶部27は、分割画像作成部22によって作成された分割画像とその位置情報とを対応付けて記憶している。
倍率変更画像作成部23は、データ取得部21から画像の拡大・縮小指示を示すデータを取得すると、分割画像記憶部27に記憶されている分割画像を拡大または縮小した拡大(縮小)画像を作成し、該分割画像と対応付けられていた位置情報を、拡大(縮小)画像と対応付けて倍率変更画像記憶部28へ記憶する。
倍率変更画像記憶部28は、倍率変更画像作成部23によって作成された拡大(縮小)画像とその位置情報とを対応付けて記憶している。
データ送信部25は、画像データ記憶部26に記憶している画像、分割画像記憶部27に記憶している分割画像および位置情報、倍率変更画像記憶部28に記憶している拡大(縮小)画像および位置情報を表示装置3へ送信する。
次に、表示装置3は、送受信部(分割画像取得手段)31、表示画像制御部(分割画像移動手段、表示制御手段)32、操作受付部(受付部)33、表示部34、および表示画像記憶部35を含む構成である。
操作受付部33は、表示装置3に対するユーザの操作を受け付け、受け付けた内容を示す情報を送受信部31および表示画像制御部32へ送信する。具体的には、作成した表形式データのサーバ装置2への送信、サーバ装置2によって作成された画像の分割指示および、分割点の指定指示、分割された画像の拡大指示、分割された画像の1つに対する移動指示等を受け付ける。
送受信部31は、操作受付部33によって受け付けた操作内容を示すデータや、表示装置3によって作成したファイルデータ等をサーバ装置2へ送信する。
表示画像制御部32は、操作受付部33から、画像の移動指示を示す情報を取得すると、対応する画像(内容画像に対応する分割画像または拡大(縮小)画像)の表示部34における表示位置を移動させる。すなわち、表示画像制御部32は、内容画像に対応する分割画像の表示位置を、分割線に対して斜め方向を含む任意の方向へ移動させる。また、表示位置を移動させた画像(内容画像(分割画像、移動可能画像)54)と他の画像(交点画像(分割画像、固定画像)51、列画像(分割画像、固定画像)52、行画像(分割画像、固定画像)53)とが重なった場合、表示位置を移動させた画像のうち、他の画像と重なった部分は、他の画像を表示させる。
具体的に、図4を用いて説明する。図4は、表示部34に表示された画像が分割され、分割後に、内容画像の表示位置が移動する様子を示す説明図である。
図4(a)は、表示部34に全体画像50が表示されている状態を示している。この状態において、図4(b)に示すように、分割点55が指定されると、図4(c)に示すように、分割点55を含む天地方向の線(行方向分割線(分割線)56)と、行方向分割線56と垂直な線(列方向分割線(分割線)57)とによって4つに分割された画像に対応する、交点画像51、列画像52、行画像53、および内容画像54が表示される。そして、図4(d)に示すように、内容画像54の表示位置を、交点画像51・列画像52・行画像53と重なるように、行方向分割線56および列方向分割線57に対して斜め方向に移動させると、内容画像54と、交点画像51・列画像52・行画像53と重なる部分については、内容画像54は表示されず、交点画像51、列画像52、行画像53が表示される。なお、交点画像51、列画像52、および行画像53が重なった場合は、交点画像51が表示される。
なお、表示画像制御部32は、内容画像54の表示位置が移動したときに、内容画像54の行方向の移動距離と同距離だけ、内容画像54の行方向における移動方向と同方向に行画像53を移動させるとともに、内容画像54の列方向の移動距離と同距離だけ、内容画像54の列方向における移動方向と同方向に列画像52を移動させて表示させるものであってもよい。
また、表示画像制御部32は、交点画像51、列画像52、および行画像53に対して、内容画像54とは異なる色で表示させるものであってもよい。これにより、ユーザは、表示位置が移動しない、交点画像51、列画像52、および行画像53と、表示位置が移動する内容画像54とを明確に区別して認識することができる。
表示部34は、表示画像記憶部35に記憶されている表示画像を表示画像制御部32によって表示する。
表示画像記憶部35は、送受信部31を介してサーバ装置2から取得した、画像(全体画像、分割画像、拡大(縮小)画像)および位置情報を記憶している。
次に、図3を用いて、サーバ装置2および表示装置3の概略構成について説明する。図3は、サーバ装置2および表示装置3の概略構成を示すブロック図である。
まず、サーバ装置2は、CPU(central processing unit)201、メモリ211、チップセット212、SATA(serial advanced technology attachment)213、Ether PHY(physical layer)214、電源215、およびHDD(hard disk drive)216を含む構成である。そして、CPU201は、キャッシュ202およびCPUコア203を含む構成である。
そして、CPU201、チップセット212、およびメモリ211が、図1に示したサーバ装置2の各機能ブロックに対応する。また、メモリ211が、図1に示したサーバ装置2の各記憶部に対応する。
次に、表示装置3は、CPU301、メモリ311、チップセット312、グラフィックカード313、表示装置314、SATA315、HDD316、Ether PHY317、I/Oインタフェース318、キーボード/マウス319、およびタッチパネル/ペン320を含む構成である。そして、CPU301は、キャッシュ302およびCPUコア303を含む構成である。
そして、CPU301、チップセット312、およびメモリ311が、図1に示した表示装置3の各機能ブロックに対応する。また、メモリ311が、表示装置3の表示画像記憶部35に対応する。さらに、表示装置314が表示部34に、キーボード/マウス319およびタッチパネル/ペン320が操作受付部33に対応する。
次に、画像表示システム1における処理の流れを図5を用いて説明する。図5は、画像表示システム1における処理の流れを示すフローチャートである。なお、表示装置3からサーバ装置2へのデータを送信することをアップロード、表示装置3がサーバ装置2からデータを受信することをダウンロードと呼ぶ。
また、以下において、表示装置3が受け付けた指示をサーバ装置2へ送信する場合、複数ある表示装置3のいずれかが指示を受け付けるものとして記載したが、これに限られるものではない。例えば、上述したように、複数の表示装置3のうち、1台を発表者用端末とし、残りを参加者用端末として、発表者用端末のみ受け付けた指示をサーバ装置2に送信し、他の表示装置3は、サーバ装置2からデータを取得するのみの構成であってもよい。
まず、表示装置3は、自端末で作成したファイルデータをサーバ装置2へ送信(アップロード)する。そして、ファイルデータを取得したサーバ装置2の画像データ変換部24は、ファイルデータを画像データに変換する(S1)。次に、表示装置3は、サーバ装置2によって変換された画像を取得する(S2、ダウンロード)。複数台の表示装置3が存在すれば、全ての表示装置3が画像を取得する。次に、表示装置3のいずれかが、ユーザから分割点の指定を受けると、サーバ装置2に対し分割点の座標を示すデータを送信する。そして、サーバ装置2が分割点の座標を取得すると(S3でYES)、分割画像作成部22は、全体画像50を4分割し、それぞれの分割画像を作成する(S4)。なお、分割点の指定は、表示装置3からファイルデータをサーバ装置2へ送信するときに行ってもよい。また、分割点の指定は、座標の指定、画像上に対する直接指定によって可能であるし、また、ファイルデータが行と列とからなる表の形式であれば、行数および列数を指定することによっても可能である。
また、画像の分割は、4分割に限られるものではなく、2分割等であってもよい。
そして、サーバ装置2で作成された分割画像および位置情報を、表示装置3は取得し(S5、分割画像取得ステップ)、該位置情報が示す位置に分割画像を表示する。表示装置3は、サーバ装置2から取得した分割画像のうち、内容画像54を移動可能に表示し、交点画像51、列画像52、および行画像53を位置情報が示す位置に表示する(S6、表示ステップ)。また、内容画像54が移動された場合は移動させて表示する(分割画像移動ステップ、表示制御ステップ)。また、交点画像51、列画像52、および行画像53について、内容画像54とは異なる色で表示する(S7)。なお、表示する色は、ユーザが指定できるものであってもよいし、予め定められていてもよい。
次に、表示装置3のいずれかが、ユーザから内容画像54の拡大指示を受け付けると、サーバ装置2に対し拡大指示を示すデータを送信する。サーバ装置2が、拡大指示を示すデータを取得すると(S8でYES)、倍率変更画像作成部23は、交点画像51、列画像52、行画像53、および内容画像54を全て同じ倍率で拡大した拡大画像をそれぞれ作成する。そして、作成された拡大画像を表示装置3は取得し、表示する(S9)。
サーバ装置2が拡大指示を示すデータを取得しなければ(S8でNO)、そのままステップS10へ進む。
その後、表示装置3は、分割表示の終了を受け付けると、サーバ装置2へ分割表示の終了を示すデータを送信する。なお、分割表示の終了だけでなく、表示装置3で表示しているページの切り替え指示を受け付けたときにも、サーバ装置2へ分割表示の終了を示すデータを送信してもよい。そして、サーバ装置2は、分割表示の終了を示すデータを取得すると(S10でYES)、分割画像記憶部27および倍率変更画像記憶部28に記憶されている分割画像および拡大画像を廃棄して、全体画像を表示装置3へ送信する。そして、表示装置3は、取得した全体画像50を表示する(S11)。以上で、画像表示システム1における処理の流れ終了する。なお、分割画像および拡大画像の廃棄は必須ではなく、分割画像記憶部27および倍率変更画像記憶部28に記憶させたままでもよいし、所定時間経過後に廃棄するものであってもよい。
次に、画像が拡大される様子について、図6を用いて説明する。図6は、表示装置3の表示部34に表示されている画像が拡大される様子を示す説明図である。
まず、図6(a)に、全体画像71が表示されている状態を示す。このときに表示部34の右下にズームボタン75が表示される。この状態でズームボタン75を選択すると、図6(b)に示すように、倍率表示領域76、縮小ボタン77、および拡大ボタン78
が表示されるとともに、交点画像801、列画像802、および行画像803の表示色が、内容画像804と異ならせて表示される。倍率表示領域76は、横長の領域に丸表示がされており、拡大ボタン78が選択されると、画像が拡大されるとともに、該丸表示が横長の領域の右側に移動する。また、縮小ボタン77が選択されると、画像が縮小されるとともに、該丸表示が横長の領域の左側に移動する。
具体的には、図6(c)に示すように、この状態で、拡大ボタン78を選択すると、倍率表示領域76における丸表示の位置が右側に移動するとともに、交点画像801、列画像802、行画像803、および内容画像804それぞれが拡大された画像が、拡大される前と同じ配置で表示される。また、表示領域よりも画像が大きいために、拡大された画像全てを表示することができない場合は、交点画像801の左上の位置が、拡大される前とされた後とで変更されないように画像が表示される。図6(c)に示す例では、交点画像801、列画像802の左側の「4月」および「5月」の部分、行画像803の上側の「TV」、「ビデオ」、および「冷蔵庫」の部分、内容画像804の左上側の6マス部分が表示されている。なお、縮小ボタン77、拡大ボタン78の選択により拡大または縮小される倍率は、任意に設定することができる。
次に、表示された画像が拡大され、移動する様子について図7を用いて説明する。図7は、画像表示システム1において、表示された画像が拡大され、移動する様子を示す説明図である。
まず、図7(a)に示すような全体画像81が表示部34に表示されている。この状態で、図7(b)に示すように、「販売台数」、「TV」、「4月」、および「30000」と表示されている領域が挟んでいる位置を、分割点として指定すると、図7(c)に示すように、分割画像作成部22は、分割点を含む行方向の線(行方向分割線)および列方向の線(列方向分割線)によって、全体画像(元画像)81を4つに分割する。そして、4つに分割した画像に対応する交点画像(分割画像、固定画像)82、列画像(分割画像、固定画像)83、行画像(分割画像、固定画像)84、および内容画像(分割画像、移動可能画像)85を作成する。そして、表示装置3は、交点画像82、列画像83、行画像84、および内容画像85を全体画像81と同じように表示するとともに、交点画像82、列画像83、行画像84の表示色を、内容画像85の表示色と異ならせて表示する。
次に、サーバ装置2は、拡大指示を受けると、図7(d)に示すように、サーバ装置2は、交点画像82、列画像83、行画像84、および内容画像85をそれぞれ拡大した拡大交点画像92、拡大列画像93、拡大行画像94、および拡大内容画像95を作成する。そして、表示装置3は、拡大交点画像92、拡大列画像93、拡大行画像94、および拡大内容画像95を、交点画像82が表示されていたときの左上の位置と拡大交点画像92の左上の位置との表示位置が一致するように、表示する。そして、この状態で拡大内容画像95を、行方向分割線および列方向分割線に対し斜め方向に移動させると、図7(e)に示すように、拡大内容画像95の移動方向および距離に対応して、拡大列画像93および拡大行画像94も移動して表示される。
なお、上述した実施の形態では、分割点から分割線を決定する方法について記載したが、本発明はこれに限られるものではない。分割線は、実線や破線等の線によって与えられてもよいし、任意の2点を指定し、該2点を結ぶ直線を分割線としてもよい。また、表の形式の画像であれば、セルの境界を分割線としてもよい。
次に、上述した分割方法とは異なる分割方法について、説明する。この分割方法では、3点以上の分割点を取得し、取得した分割点が囲む領域とそれ以外の領域とに画像を分割し、一方の領域を他方の領域と重なるように移動して表示するものである。なお、分割する領域は、分割点によって指定されるだけでなく、線によって指定されるものであってもよい。また、線は直線に限られず、曲線等であってもよい。
具体的に、図8を用いて説明する。図8は、分割画像作成部22が上述した方法とは異なる方法によって、画像を分割する場合の説明図である。
まず、図8(a)に示すように全体画像(元画像)98が表示されている場合において、図8(b)に示すように、サーバ装置2は複数の分割点99a〜gを取得する。そして、サーバ装置2のデータ取得部(分割点取得手段)21が複数の分割点99a〜gを取得すると、分割画像作成部22は、複数の分割点のうち、隣接する分割点同士を直線で結ぶことによってできる領域である固定領域100とこれ以外との領域である移動領域101とに全体画像98を分割する。その後、分割した固定領域100および移動領域101に対応する分割画像(固定画像、移動画像)をそれぞれ作成する。この場合、固定領域100に対応する分割画像を表示画面上で固定しつつ、移動領域101に対応する分割画像を表示画面上で移動させることができる。これにより、移動領域101に表示されていた内容を固定領域100に表示されていた内容と近づけて表示することができる。
また、分割画像を拡大した状態を図8(c)に示す。図8(c)では、固定領域100に対応する分割画像が拡大された画像の表示位置が変わらずに、移動領域101に対応する分割画像を拡大した画像が表示画面上を移動して表示されている。
これにより、全体画像98の任意の領域を分割して、分割した領域の一方の表示位置を変更せずに、他方の領域の表示位置を移動させることができる。
なお、上述した内容は以下に示す構成として記載できる。
すなわち、表示装置(表示装置3)は、1つの元画像から、内側の分割画像の全周が外側の分割画像に囲われているように、内側の分割画像と外側の分割画像とに分割されたそれぞれの分割画像を取得する分割画像取得手段(送受信部31)と、上記分割画像取得手段が取得した分割画像のうちの1つである移動可能画像を、該移動可能画像以外の上記分割画像である固定画像と重ねるように移動させる分割画像移動手段(表示画像制御部32)と、上記分割画像移動手段によって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御手段(表示画像制御部32)と、を備えているものである。
この構成によれば、内側の分割画像の全周が外側の分割画像に囲われているように、内側の分割画像と外側の分割画像とに分割された分割画像の1つである移動可能画像を、分割画像の残りの画像である固定画像と重ねて表示することができる。
これにより、容易に移動可能画像を固定画像と重ねるように移動させることができる。
よって、元画像では離れた位置に表示されていた内容の一方が移動可能画像に含まれ、他方が固定画像に含まれるように元画像を分割することにより、移動可能画像に含まれている内容と固定画像に含まれている内容とを近づけて表示することができる。これにより、ユーザは、元画像では離れた位置に表示されていたために比較しずらかった内容を容易かつ速やかにに比較することができる。
また、次に示す構成として記載することもできる。すなわち、サーバ装置2と表示装置3とを含む画像表示システム1において、サーバ装置2は、元画像を取得する元画像取得手段(データ取得部21)と、領域を示す情報である領域情報を取得する領域情報取得手段(データ取得部21)と、上記元画像取得手段が取得した元画像を、上記領域情報取得手段が取得した領域情報が示す領域を内側の分割画像として、内側の分割画像の全周が外側の分割画像に囲われているように、内側の分割画像と外側の分割画像とに分割して、それぞれの分割画像を作成する分割画像作成手段(分割画像作成部22)と、上記分割画像作成手段が作成した分割画像を送信するデータ送信部25を備え、表示装置3は、上記分割画像作成手段が作成した分割画像を取得する分割画像取得手段(送受信部31)と、上記分割画像取得手段が取得した分割画像の一方である移動可能画像を、該移動可能画像以外の画像である固定画像と重ねるように移動させる分割画像移動手段(表示画像制御部32)と、上記分割画像移動手段によって移動した移動可能画像と上記固定画像とが重なった部分には該固定画像が表示されるように、上記移動可能画像および上記固定画像を表示部に表示させる表示制御手段(表示画像制御部32)と、を備えているものである。
この構成により、元画像の任意の領域を内側の分割画像として、内側の分割画像の全周が外側の分割画像に囲われているように、内側の分割画像と外側の分割画像とに分割することができる。そして、分割画像の一方である移動可能画像を移動可能画像以外の分割画像である固定画像と重ねるように移動させて表示することができる。
これにより、元画像において離れた位置に表示されている2つの内容のうち、一方を固定画像に含まれるようにすれば、移動画像に含まれる他方の内容を、容易かつ素早く一方の内容に近づけて表示することができる。よって、2つの内容が、元画像上のどのような位置に表示されていても容易に近づけて表示することができる。したがって、ユーザは、比較したい2つの内容が、元画像のどのような位置に表示されていても、容易かつ速やかに両者を比較することができる。
なお、上記では、サーバ装置2と表示装置3とを含む画像表示システム1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、サーバ装置2と表示装置3との機能を1つの装置によって果たす画像表示装置10によって本発明が実現されてもよい。
図9を用いて説明する。図9は、画像表示装置10の機能ブロック図である。なお、サーバ装置2および表示装置3と同様の機能を有するブロックについては、サーバ装置2および表示装置3の機能ブロックと同じ番号を付している。
図9に示すように、サーバ装置2および表示装置3と画像表示装置10とで異なる点は、サーバ装置2と表示装置3との間で送受信を行っていたデータ送信部25および送受信部31が備えられていない代わりに、表示画像取得部(分割画像取得手段)36が備えられている点である。
表示画像取得部36は、画像データ記憶部26、分割画像記憶部27、および倍率変更画像記憶部28に記憶されている画像データを取得し、表示画像制御部32に送信するものである。これにより、上述した画像表示システム1と同様の機能を果たすことができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、画像表示システム1のサーバ装置2と表示装置3、および画像表示装置10の各ブロック、特に分割画像作成部22、倍率変更画像作成部23、画像データ変換部24、データ送信部25、表示画像制御部32、および表示画像取得部36は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像表示システム1のサーバ装置2と表示装置3、および画像表示装置10は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像表示システム1のサーバ装置2と表示装置3、および画像表示装置10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記の画像表示システム1のサーバ装置2と表示装置3、および画像表示装置10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像表示システム1のサーバ装置2と表示装置3、および画像表示装置10を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。