JP5256078B2 - 指向性りゅう弾 - Google Patents

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本発明は、破片効果によって目標物に損傷を与え、下方向に指向性を持つりゅう弾に関する。
りゅう弾とは、戦闘用に使用する火砲弾薬であり、破片効果および爆風によって人員、器材などに損傷を与えるものを言う。一般に弾殻、信管、炸薬などから構成され、弾殻は中空円筒形状であり、尖頭形状や円頭形状などの弾頭形状を有する。信管は通常弾頭信管で、着発信管、時限信管、近接信管など目的に応じて選択使用される。
本願の従来技術である成形破片型弾頭は人員や航空機、ミサイル、軽装甲車、および構築物に対して使用される。図1を使って従来技術のりゅう弾30について説明する。図1の(A)はりゅう弾30の縦断面図、図1において(B)は(A)の1B−1B断面図である。図1に示すように、これに使用される成形破片31はキューブ状や球状に加工されており、この成形破片31が、起爆部32を中心に配置した円筒形状の炸薬33の円筒面周囲を360度にわたり取り囲むように配列され、弾殻34に収納されている。
また、関連する従来技術として、例えば特許文献1が既に開示されている。
特開平2−501853号公報
しかし、陸上の目標物など下方にある物を攻撃することが目的である場合、図1に示した従来技術のように、成形破片31が、起爆部32を中心に配置した円筒形状の炸薬33の側面周囲を360度にわたり取り囲むように配列され弾殻34に収納されている構造をとると、りゅう弾の下半分にある成形破片しか使わないにもかかわらずそれ以外の範囲にも成形破片を収納しているため、無駄な成形破片が生じ、その分、りゅう弾30が重くなるという問題点があった。また、炸薬のエネルギーが360度に向かうため、対象物のある下方向以外にもエネルギーが向けられ、結果として炸薬のエネルギーが無駄になり、全ての炸薬のエネルギーを目標物に向けることができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、りゅう弾を軽くすることができ、炸薬のエネルギーを無駄にせずに効率よく使用できる下方向に指向性のあるりゅう弾を提供することにある。
上記の問題を解決するため、本発明の指向性りゅう弾は、以下の技術的手段を採用する。すなわち、本発明によれば、中空円筒状の弾殻と、該弾殻と中心軸を同じくした円筒形状であり円筒面全周にわたり前記弾殻の内壁との間に隙間が設けられるように前記弾殻内に収められている炸薬と、前記弾殻内に収められ前記炸薬を起爆させる起爆部と、前記隙間に周方向に転がるように配列され転動体の形状をもつ複数の成形破片と、前記起爆部に電流を送る信管と、を備え、前記複数の転動体は、該転動体の集合体の周方向の存在範囲が180度以下になるように前記隙間に収容されており、飛翔時には前記転動体が重力で常に前記隙間の下部に存在するように構成されている、ことを特徴とする指向性りゅう弾が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記隙間に設置され前記炸薬の前記転動体と反対側の位置において前記起爆部を支持する構造を持つ介在部材を備え、飛翔時には前記介在部材は前記転動体の移動にあわせて前記炸薬周囲を回転し、前記起爆部が前記介在部材と一体となって前記隙間内を回転することにより常に前記隙間の上部に配置されるように構成されている。
また、前記介在部材はフレーム構造であることが好ましい。
また、前記弾殻の先端には前記信管を格納する頭部が設置されており、さらに、前記信管と前記起爆部との間の電気信号経路上に配置され、前記起爆部の周方向位置に拘わらず前記信管と前記起爆部との電気的接続を確保するためのコンタクトリングを備える、ことが好ましい。
上記本発明のりゅう弾によれば、弾殻と炸薬との間にできた隙間に周方向に回転できる複数の転動体の集合体がりゅう弾の下部の180度以下に存在する構造をとっている。すなわち、従来技術のように成形破片が詰まっていないため、りゅう弾が回転した時、転動体の形状を持つ成形破片が隙間内を転がり、常に炸薬の下方に存在する構造になっている。そのため、りゅう弾を軽くでき、成形破片を常に下向きに飛散させることができる。
また、成形破片のない範囲の隙間に介在部材を設け、その介在部材のうち成形破片の炸薬を挟んで反対側にあたる部位に起爆部が取り付けられている構造をとることにより、爆轟波を全て下向きにすることができ、炸薬の無駄なエネルギーを省くことができる。すなわち、重力に応じて成形破片が転がると、転がった成形破片が介在部材を押し、介在部材は炸薬の周囲を周方向に回転する。結果的に質量の大きい成形破片は常に炸薬の下部に存在し、質量の小さい介在部材に取り付けられた起爆部は常に炸薬の上部に存在することになる。
このように、弾殻と炸薬との間にできた隙間に質量の小さい素材からなる介在部材を設けるという単純な構造により、ほとんどの炸薬のエネルギーを下に向かせることができ、下方向以外の方向に向かう無駄な炸薬のエネルギーを最小限に抑えることができ、さらに従来技術と比べ一つの成形破片に与える運動エネルギーを増加させることができる。
また、弾殻と炸薬との間にできた隙間の半分以上を質量の小さい素材で構成された介在部材がある構造をとると、その分、成形破片を省くことができるため、実際に陸上にある標的に対し使用する成形破片の量を変えないまま、従来のりゅう弾より軽くすることができる。
従来のりゅう弾の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るりゅう弾の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るりゅう弾の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態における成形破片の第1構成例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態における成形破片の第2構成例を示す斜視図および断面図である。 本発明の第2実施形態における成形破片の第3構成例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態における成形破片の第4構成例を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
図2は本発明の第1実施形態に係るりゅう弾1の構成を示す図である。図2において、(A)はりゅう弾1の縦断面図、(B)は図2の(A)の2B−2B断面図である。この図に示すように、りゅう弾1は、中空円筒状の弾殻2と、弾殻2の先端に設けられた頭部3とを有する。弾殻2の内部は隔壁2aによって前方区画4と後方区画5の2つに仕切られている。
弾殻2内の前方区画4には、弾殻2と中心軸を同じくした円筒形状の炸薬6が収納されている。炸薬6の円筒面全周と弾殻2の内壁との間には、円環状の隙間7が設けられている。この隙間7には、炸薬6の曝轟エネルギーによって飛散し転動体の形状をしている複数の成形破片8が配置されている。起爆部9は、炸薬6の中心部に配置するのが好ましいが、炸薬6の中心部でなくても良い。本実施形態では、炸薬6は、炸薬6と中心軸を同じくした円筒形状に形成され頭部3側に開口する凹孔6aを有し、その凹孔6aに起爆部9を収納できる構造になっている。
成形破片8の集合体は、存在範囲が周方向に180度以下となるように隙間7に収容されており、周方向に転がることができるように構成されている。この成形破片8は球状が好ましいが、円筒形状、ラグビーボール型形状、円盤形状など、周方向に転がることができる転動体であれば、どのような形状でも良い。また、成形破片8に十分な運動エネルギーを与えるため、成形破片8の材質は、質量が大きい金属や合金(例えば鋼)であるのが良い。
りゅう弾1の頭部3は尖頭形状や円頭形状などの弾頭形状を有している。頭部3には信管10が配置されており、その信管10の一部が凹孔6aに挿入されている。信管10の端子は起爆部9に接続されている。信管10としては、タイマを内蔵し予め設定された時刻あるいはタイマスタート時から所定時間経過後に起爆信号を発生する時限信管や、センサを内蔵し目標を検知したら起爆信号を発生する近接信管や、外部からの指令により起爆信号を発生する形式のリモート信管などを適用できる。
本実施形態のりゅう弾1において、弾殻2内の後方区画5には推進薬12が配置されており、推進薬12の燃焼によって推進力を得るようになっているが、推進薬12はなくても良い。
また、りゅう弾1の尾部13には、飛翔を安定させるための尾翼14が取り付けられているが、尾翼14がなくても良い。
上記のように構成された第1実施形態のりゅう弾1によれば、弾殻2と炸薬6との間にできた隙間7に周方向に回転できる複数の成形破片8の集合体の存在範囲が180度以下となっているので、りゅう弾1が飛翔中に回転しても、成形破片8が隙間7内を転がり、常に炸薬6の下方に移動する。これにより、成形破片8を常に下向きに飛散させることができる。また、成形破片が炸薬の周囲360度に配置された従来技術と異なり、本発明では成形破片8が隙間7内の周方向の一部にだけ配置されているため、成形破片8の数を大幅に減らすことができ、この結果、りゅう弾1を軽量化できる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係るりゅう弾1の構成を示す図である。図3において、(A)は第2実施形態のりゅう弾1の縦断面図、(B)は図3の(A)の3B−3B断面図である。第2実施形態は、(B)に示すように第1実施形態の隙間7における成形破片8がない空間に介在部材15を設けている。
弾殻2内の前方区画4には、本発明の第1実施形態と同じように、弾殻2と中心軸を同じくした円筒形状の炸薬6が収納されており、炸薬6の円筒面全周と弾殻2の内壁との間には、円環状の隙間7が設けられている。成形破片8は周方向に転がることができるように、隙間7に収められている。成形破片8の集合体は、第1実施形態と同じように、存在範囲が周方向に180度以下となるように隙間7に収容されている。
図3に示すように、第2実施形態のりゅう弾1は、さらに、隙間7に設置された介在部材15を備える。介在部材15は、炸薬6の成形破片8と反対側の位置において起爆部9を支持する構造を持っている。介在部材15は、飛翔時にりゅう弾1が旋転することによって成形破片8が隙間7内で周方向に移動すると、この成形破片8の移動にあわせて炸薬6周囲を回転し、起爆部9と一体となって隙間7内を回転することにより起爆部9が常に隙間7の上部に配置されるように構成されている。
図3において、りゅう弾1の頭部3には、信管10が納められている。
信管10と起爆部9との間の電気信号経路上には、起爆部9の周方向位置に拘わらず信管10と起爆部9との電気的接続を確保するためのコンタクトリング16が設けられている。図示例において、コンタクトリング16は、隙間7に面する位置において頭部3に格納されている。コンタクトリング16には、起爆部9の周方向移動ともに周方向に移動するブラシ(接触子)17が接触している。ブラシ17は、起爆部9が介在部材15とともに回転しても常にコンタクトリング16と接するように構成されている。
このブラシ17と起爆部9とが導線11で電気的に接続されている。また信管10とコンタクトリング16も導線で電気的に接続されている。
なお、そのほかの構成は、第1実施形態と同様である。推進薬12と尾翼14は設置してもしなくても良い。
上述した第2実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様に、成形破片8が隙間7内の周方向の一部にだけ配置されているため、成形破片8の数を大幅に減らすことができ、この結果、りゅう弾1を軽量化できる。また、第2実施形態のりゅう弾1は、介在部材を備えるため、その分、第1実施形態より重くなるが、破片効果を得る必要がない介在部材15では軽い材質・構造を採用できるため、従来技術のりゅう弾30よりは軽くすることができる。
また、第1実施形態とは異なり介在部材15を有するので、無駄な炸薬6のエネルギーを最小限に抑えることができる。すなわち、りゅう弾1が回転すると、成形破片8が転がって隙間7の下部に移動し、介在部材15を押す。すると、介在部材15に成形破片8の重みが加わり、りゅう弾1の中心軸を中心に介在部材15を回転させる構造になっている。この構造により、起爆部9を常に炸薬6の上部に配置することができるため、ほとんどの炸薬6のエネルギーを下に向かせることができ、下方向以外の方向に向かう無駄な炸薬6のエネルギーを最小限に抑えることができ、なおかつ従来技術と比べ一つの成形破片8に与える運動エネルギーを増加させることができる。
その他の効果として、成形破片8を常にりゅう弾1の下方に飛散させ、成形破片8に下向きの指向性を持たせることができる点、及び、無駄な成形破片を省くことができる点は、第1実施形態と同様である。
介在部材15は種々の形態を採用することがきる。以下、介在部材15のいくつかの構成例について説明する。
<介在部材の第1構成例>
図4は、介在部材15の第1構成例を示す斜視図である。
図4において、介在部材15は、隙間7の湾曲にあわせて成型された円周の一部を欠くリング状の周方向フレーム18と、りゅう弾1の軸方向にのびる複数の軸方向フレーム19とからなり、成形破片8よりも質量の小さい素材で構成されている。複数の軸方向フレーム19は、周方向フレーム18の周方向に間隔をおいて配置されており、そのうち2本は、周方向フレーム18の端部に連結されている。図3の(B)に示した介在部材15は、第1構成例であり、同図に示すように介在部材15のうち成形破片8の炸薬6を挟んで反対側にあたる部位に起爆部9が取り付けられている。
周方向フレーム18の端部に連結された2本の軸方向フレーム19は、成形破片8が周方向フレーム18側に移動しないような太さに設定されている。そのため、りゅう弾1が回転すると、成形破片8が転がって隙間7の下部に移動し、介在部材15の軸方向フレーム19を押す。すると、軸方向フレーム19に成形破片8の重みが加わり、りゅう弾1の 中心軸を中心に介在部材15を回転させる構造になっている。
なお、介在部材15は、適度な剛性と軽量化を両立する観点から、図示例のようなフレーム構造が好ましいが、円筒面の一部を欠いた筒状構造や円筒面の一部を欠いた網素材の筒状構造でもよい。また、介在部材15の周方向フレーム18は1本でも複数でも良い。
図4に示す第1構成例の介在部材15では、炸薬6を挟んで成形破片8の反対側にあたる位置において介在部材15に設けられた箱に起爆部9を収納し、支持している。
介在部材15の最も頭部側の周方向フレーム18にブラシ17が設けられている。このブラシ17は介在部材15が回転しても常にコンタクトリング16と接するように構成されている。図4では、ブラシ17から起爆部9に接続する導線11は軸方向フレーム19内に収納されている。なお、ブラシ17は一つでも複数でも良い。
上述した第1構成例によれば、介在部材15が配置された分の無駄な成形破片8を省くことができ、介在部材15が質量の小さい素材(例えばアルミニウム合金などの軽量金属や合成樹脂など)で形成されているため、とても軽くすることができる。
また、介在部材15がフレーム構造となっていることにより、介在部材15の軽量化を保ちつつ強度を保つことができる。また、介在部材15に設けられた箱に起爆部9を収納し、導線11をフレーム内に収納することにより、起爆部9とブラシ17の間の電気信号経路が壊れにくい構造にすることができる。また、コンタクトリング16とブラシ17の構成により、介在部材15が回転し、起爆部9の周方向位置が変化しても信管10と起爆部9との電気的接続を確保することができる。すなわち、起爆時、信管10から発せられた電流は、りゅう弾1の頭部3内の導線11およびコンタクトリング16を介し、介在部材15に取り付けられたブラシ17と導線11を介して起爆部9に伝達することができる。
<介在部材の第2構成例>
図5は、介在部材15の第2構成例を示す斜視図と断面図である。第2構成例の介在部材15のように、起爆部9を介在部材15の周方向フレーム18の内側に取り付けても良い。また、ブラシ17から起爆部9に接続する導線11をフレームの外側に沿わせてもよい。
この構成により、第1構成例と異なり、起爆部9の大きさに合わせて介在部材15を作成する必要が無く、介在部材15に既製の起爆部9を組み合わせて使用することができる。
その他の効果として、介在部材15の強度を保ったまま軽くすることができる点、及び、介在部材15が回転し、起爆部9の周方向位置が変化しても信管10と起爆部9との電気的接続を確保することができる点は、第1構成例と同様である。
<介在部材の第3構成例>
図6は、介在部材15の第3構成例を示す斜視図である。介在部材15の形態は、図6の第3構成例のように介在部材15の端部の周方向フレーム18を完全なリングにしてもよい。
このような構造をとることにより、第1構成例や第2構成例よりも介在部材15を安定して回転させることができる。さらに、図6の形態をとる介在部材15の端部の周方向フレーム18を軸受で支持して回転を滑らかにすることにより、りゅう弾1の高速回転に耐えることができる構造になる。
その他の効果として、介在部材15の強度を保ったまま軽くすることができる点、起爆部9とブラシ17の間の電気信号経路が壊れにくい構造にすることができる点、及び、介在部材15が回転し、起爆部9の周方向位置が変化しても信管10と起爆部9との電気的接続を確保することができる点は、第1構成例と同様である。
<介在部材の第4構成例>
図7は、介在部材15の第4構成例を示す斜視図である。第4構成例のように、介在部材15の形態は起爆部9を支える1本の周方向フレーム18と、この周方向フレーム18の両端部に連結された2本の軸方向フレーム19からなる形態でも良い。軸方向フレーム19の頭部3側の端部に、コンタクトリング16と接触させるブラシ17を設置し、フレームの内部に起爆部9とブラシ17を電気的に接続する導線11を納めることもできる。
このような構造をとることにより、第1構成例、第2構成例および第3構成例よりもりゅう弾1をさらに軽量化することができる。
その他の効果として、起爆部9とブラシ17の間の電気信号経路が壊れにくい構造にすることができる点、及び、介在部材15が回転し、起爆部9の周方向位置が変化しても信管10と起爆部9との電気的接続を確保することができる点は、他の構成例と同様である。
なお、上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 りゅう弾
2 弾殻
2a 隔壁
3 頭部
4 前方区画
5 後方区画
6 炸薬
6a 凹孔
7 隙間
8 成形破片
9 起爆部
10 信管
11 導線
12 推進薬
13 尾部
14 尾翼
15 介在部材
16 コンタクトリング
17 ブラシ
18 周方向フレーム
19 軸方向フレーム

Claims (4)

  1. 中空円筒状の弾殻と、
    該弾殻と中心軸を同じくした円筒形状であり円筒面全周にわたり前記弾殻の内壁との間に隙間が設けられるように前記弾殻内に収められている炸薬と、
    前記弾殻内に収められ前記炸薬を起爆させる起爆部と、
    前記隙間に周方向に転がるように配列され転動体の形状をもつ複数の成形破片と、
    前記起爆部に電流を送る信管と、を備え、
    前記複数の成形破片は、該成形破片の集合体の周方向の存在範囲が180度以下になるように前記隙間に収容されており、
    飛翔時には前記成形破片が重力で常に前記隙間の下部に存在するように構成されている、ことを特徴とする指向性りゅう弾。
  2. 前記隙間に設置され前記炸薬の前記成形破片と反対側の位置において前記起爆部を支持する構造を持つ介在部材を備え、
    飛翔時には前記介在部材は前記成形破片の移動にあわせて前記炸薬周囲を回転し、前記起爆部が前記介在部材と一体となって前記隙間内を回転することにより常に前記隙間の上部に配置されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の指向性りゅう弾。
  3. 前記介在部材はフレーム構造である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の指向性りゅう弾。
  4. 前記弾殻の先端には前記信管を格納する頭部が設置されており、
    さらに、前記信管と前記起爆部との間の電気信号経路上に配置され、前記起爆部の周方向位置に拘わらず前記信管と前記起爆部との電気的接続を確保するためのコンタクトリングを備える、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の指向性りゅう弾。
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