JP5254315B2 - 散在u−tdoaワイヤレス位置検出ネットワーク - Google Patents

散在u−tdoaワイヤレス位置検出ネットワーク Download PDF

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Description

相互引用
本願は、2007年4月18日に出願し、"Sparsed U-TDOA Wireless Location Networks"(散在U−TDOAワイヤレス位置検出ネットワーク)と題する米国特許出願第11/736,950号の優先権を主張する。この出願をここで引用したことにより、その内容全体が本願にも含まれるものとする。
本明細書において記載する主題は、以下の同時係属中の出願に記載されている主題に関係がある。2007年4月18日出願の"Sparsed U-TDOA Wireless Location Networks"(散在U−TDOAワイヤレス位置検出ネットワーク)と題する米国特許出願第11/736,868号(代理人整理番号TPI−0843)、2007年4月18日出願の"Sparsed U-TDOA Wireless Location Networks"(散在U−TDOAワイヤレス位置検出ネットワーク)と題する米国特許出願第11/736,902号(代理人整理番号TPI−0849)、および2007年4月18日出願の"Sparsed U-TDOA Wireless Location Networks"(散在U−TDOAワイヤレス位置検出ネットワーク)と題する米国特許出願第11/736,920号(代理人整理番号TPI−0850)。
技術分野
本発明は、一般的には、アナログまたはディジタル・セルラ・システム、個人通信システム(PCS)、強化特殊化移動体無線機(ESMR)、およびその他の種類のワイヤレス通信システムにおいて用いられるような、移動局(MS)とも呼ばれる、ワイヤレス・デバイスの位置検出方法および装置に関する。更に特定すれば、本発明は、ワイヤレス位置検出システム(WLS)の受信機配備密度を低下させ、これによってこのような配備の全体的なコストを削減する方法に関する。
従来技術
A.ワイヤレス位置検出
ワイヤレス位置検出システムに関する初期の業績が、1994年7月5日付けの米国特許第5,327,144号"Cellular Telephone Location System"(セルラ電話機位置検出システム)(特許文献1)に記載されている。これは、到達時間差(TDOA)技法を用いてセルラ電話機の位置を検出するシステムを開示する。この特許およびその他の例示的特許(以下で論ずる)は、本発明の譲受人であるTruePosition, Inc.に譲渡されている。’144特許は、アップリンク到達時間差(U−TDOA)セルラ電話機位置検出システムと呼ぶことができるものについて記載している。記載されたシステムは、1つ以上のセルラ電話機からの制御チャネル送信を監視し、中央処理または局ベースの処理を用いて電話機(群)の地理的位置(群)を計算するように構成されている。TruePosition社およびその他は、当初の発明概念に対して重要な強化を開発し続けている。U−TDOA WLSの一例を図1に示す。図示のように、本システムは4つの主要サブシステム、信号収集システム(SCS)10、TDOA位置検出プロセッサ(TLP)12、アプリケーション・プロセッサ(AP)14、およびネットワーク動作プロセッサ(NOC)16を含む。各SCSは、制御チャネルおよび音声チャネル双方上においてワイヤレス送信機によって送信されるRF信号を受信することを責務とする。一般に、SCS(ここでは、LMU、即ち、位置測定ユニットと呼ぶこともある)をワイヤレス通信事業者のセル・サイトに設置することが好ましく、したがって、基地局と並列に動作する。各TLP12は、SCS10のネットワークを管理し、位置検出計算において用いることができるディジタル信号処理(DSP)リソースの集中的集合体(pool)を設けることを責務とする。SCS10およびTLP12は、一緒に動作して、ワイヤレス送信機の位置を判定する。SCS10およびTLP12の双方は、大量のDSPリソースを内蔵しており、これらのシステムにおけるソフトウェアは、処理時間、通信時間、整列時間、およびコスト間のトレードオフに基づいて、個々の処理機能をいつ実行するか判定するように動的に動作することができる。加えて、WLSは、複数のSCS領域を含むことができ、その各々は複数のSCS10を備えている。例えば、「SCS領域1」はSCS10Aおよび10Bを含み、これらはそれぞれのセル・サイトに位置し、これらのセル・サイトにおける基地局とアンテナを共有する。端数T1/E1ラインを最大T1/E1ラインにインターフェースするために間引き/挿入ユニット(drop and insert unit)11Aおよび11Bが用いられており、ディジタル・アクセスおよび制御システム(DACS)13Aに結合されている。このDACS13Aおよび別のDACS13Bは、SCS10A、10B等と複数のTLP12A、12B等との間の通信のために用いられる。図示のように、TLPは通例一括配置され、イーサネット(登録商標)・ネットワーク(バックボーン)および第2の冗長イーサネット(登録商標)・ネットワークを通じて相互接続されている。また、イーサネット(登録商標)・ネットワークには、複数のAP14Aおよび14B、複数のNOC16Aおよび16B、ならびに端末サーバ15も結合されている。ルータ19Aおよび19Bが、1つのWLSを1つ以上の別のワイヤレス位置検出システム(群)に結合するために用いられる。
図1Aは、標準的なワイヤレス通信システム(WCS)100を代表するコンポーネントを示し、セルラ電話ネットワーク等の形態をなすことができる。図1Aに表す技術は、汎ヨーロッパ・ディジタル移動通信システム(GSM)インフラストラクチャに典型的な用語の一部を用いて表現するが、この技術は、全世界移動体電気通信システム(UMTS)を記述する第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)のような、その他の規格によるセルラ・ワイヤレス通信の実現にも、相応して適用可能であり、有効である。図1Aにおいて、ワイヤレス移動体通信ユニット、即ち、移動局(MS)101は、送信を搬送する無線周波数(RF)リンクを通じて、基地送受信局(BTS)102との間で通信を行う。図1Aにおいて破線の円で強調するように、BTSの設備は、アップリンク受信機(U_Rx)およびダウンリンク送信(D_Tx)アンテナ(群)、ならびにワイヤレス通信を搬送するしかるべき信号に合わせた付帯ケーブルを含む。1組の(通例3つ)BTSセル・セクタ(またはセクタ化したセルラ動作エリア)が、BTS端末位置において配備されるアンテナ(群)応対する局在化通信エリア即ちセル(担当BTSの周囲)をカバーする。各セル・セクタは、その一意のセル・グローバル識別子(CGI、この用語は、本明細書では、BTSセル設備に言及する際にも用いられる)によって特定される。各BTSは、個々にまたは独立して、仕様許容度の範囲内で、名目時間軸周波数で動作する独立した発振器に基づいて、その送信ダウンリンク信号に対して、その時間軸即ち時間−標準/基準を発生することができる。GSMサービスについては、準拠する標準的BTS時間軸基準が、13MHzで動作するように指定されており、許容度は0.05ppm即ち0.65Hz以内である。1組の種々のBTSが、更に広い動作領域をカバーし、基地局コントローラ(BSC)103によって制御される。BSCは、そのドメインにおいて動作するMSおよびBTSを管理し、この管理には、MSが1つのBTSのセルのセルラ・カバリッジから別のBTSに移動する際に、個々のMSとのRFリンクの完全性に対する責務の、1つのBTSから他方へのハンドオーバーを含む。更に低いレベルの通信管理においても同様に、BSCは1つのBTSセクタから別のBTSへのMSのハンドオーバーを管理し、BTSは、そのドメインにおけるハンドオーバーの実行成功を検出する。更に高いレベルの管理では、移動体交換局(MSC)104が複数のBSCを管理する。WCS動作をサポートする際、個々の担当CGI(SCGI)の制御下で動作するMSはいずれも、それ自体をSCGIの送信BTSダウンリンク「ビーコン」信号に同期させるために用いられ、つまり、別個のBTSからの信号は、GPS時間軸のような、共通時間標準に同期させる必要はない。
図1Bは、ワイヤレス通信システムの付属物として協同するWLSを示す。この例では、WLSは担当移動体位置検出局(SMLC)110と呼ばれる。インフラストラクチャに基づく、即ち、「オーバーレイ」WLSは、図1Bに図示するコンポーネントのオーバーレイ構成で表すことができる。図1Bにおいて、対象のMS/UE101からの通信チャネルにおけるRFアップリンク信号は、LMU112によって受信および測定される。LMU112は、通信システムの動作ドメイン全域に分布する位置に配備されている。(用語について注記する。3GPP GSMの用語体系では、「SMLC」という用語はWLS全体を指すが、一方、別のコンテキストでは、「SMLC」は「WLP」と呼ばれるサブシステム・コンポーネントを指す。また、本明細書において用いる場合、3GPP用語「LMU」は、送信RF信号を受信し(例えば、位置に関する)信号特性を測定する、地理的に散在するSMLC/WLSコンポーネントを指すが、背景技術の別のコンテキストまたは記載では、このようなコンポーネントは信号収集システム「SCS」と呼ばれることもある。)通例、図1A上における図1Bの「重ね合わせ」によって可視化できるように、LMU112は、BTS102の設備に配備され、つまり、LMUは、通常、通信のために配備されたアンテナ(群)からBTSが用いる同じ信号フィードへの多重結合を通じて、位置検出に関する測定のために、そのアップリンク受信(U_Rx)信号にアクセスする、即ち、「取り出す」(tap)。分散したLMUサイトにおける(位置検出に関する)データの収集および測定の時間軸同期のために、LMUはPGS信号に、ケーブルを用いてPGS−受信(GPS_Rx)アンテナを通じてアクセスする。これは、図1Bにおいて破線の円において強調されている。加えて、LMUは、ケーブルを用いてダウンリンク−受信(D_Rx)アンテナを通じてBTSダウンリンク送信も検知する。図1Bに図示するように、LMUは、必ずしもそうとも限らないが、BTSサイトに配備されるのが通例であるが、かならずしもBTSと1対1で配備されるのでもない。複数のLMUによって抽出した受信信号特性の測定値は、ワイヤレス位置検出プロセッサ(WLP)203によって管理および収集するが、WLP203の各々は、複数のLMUの動作を指令する。WLPは、対象となる個々のMSの測定値を提供する作業を割り当てられた個々のLMUの選択を監視する(oversee)。恐らくはその直接的な制御下にないLMUを管理する別のWLPを通じたものも含む、しかるべく測定された信号データを受信すると、WLPは、通例、このデータに基づいて、データを評価し、任意の(位置)推定値を決定する。通例、WLPは、複数のBSCによって対応する通信サービスが提供される地理的領域をカバーするLMUの動作を管理することができる。SMLCのワイヤレス位置検出ゲートウェイ(WLG)114は、WLPの全体的制御および作業の割り当てを行う。WLGは、通例(必ずしもそうとは限らないが)、MSC104と一緒に配置される(そして、それとインターフェースすることができる)。WLGは、通信システム内においてそれが担当する複数のBSCとインターフェースして、位置検出に関する要求、情報、またはデータを交換する。WLGは、位置検出−サービス要求の妥当性を判定し、位置検出−決定結果を、許可された受信先に配布する(disperse)。
U−TDOA WLS(およびその他の位置検出システム)の性能は、通常、1つ以上の円形誤差確率として表現する。米国連邦通信委員会(FCC)は、9-1-1 Phase II通達の一部として、U−TDOAシステムのようなネットワークベースのシステムは、緊急サービス発呼者の67%に対して100メートル(100m即ち328.1フィート)の精度、そして緊急サービス発呼者の95%に対して300メートル(300m即ち984.25フィート)の精度を満たすことが要求されている。正確度の要件は、配備する位置検出サービス毎にばらつきがあるが、U−TDOA位置検出システムの正確度(例えば、クラメール・ラオ境界によって予測したようなもの)が、BTSよりも少ないLMUを配備することによって、位置検出サービス品質を超過するような場合、このような配備は、システムのコストを低減するので、有利であろう。
本明細書に記載する本発明の技法および概念は、広く用いられているIS−136(TDMA)、GSM、およびOFDMワイヤレス・システムを含む時間および周波数分割多元接続(TDMA/FDMA)無線通信システムや、CDMA(IS−95、IS−2000)のような符号分割無線通信システム、および万国移動体電気通信システム(UTMS)にも該当する。後者は、W−DCMAとしても知られている。先に論じた汎ヨーロッパ・ディジタル移動通信システム(GSM)モデルは、一例であるが、本発明を用いることができる唯一の環境ではない。
B.散在WLSを構築する際の問題点
非散在U−TDOAシステム(BTS毎に1つのLMUがあるU−TDOAシステム)では、LMUは、常駐セル(resident cell)からのダウンリンク信号(ビーコンまたはブロードキャスト制御チャネル(BCCH))を検出し復調することができる。次いで、測定したタイミングを、LMUのGPSベースのクロックによって決定する、システム時間と比較し、ついで格納または他のLMUに転送するために、SMLCに送る。すると、各LMUは素早くアップリンク・メッセージングを復調することができる。何故なら、チャネルおよびタイムスロットは位置検出要求において規定されており、隣接するセルおよびセクタ毎のシステム時間からのフレーム・タイミングずれは、分かっているからである。
散在U−TDOAシステム(配備比率がBTS毎に1LMU未満であるU−TDOAシステム)では、選択的配備(「散在」)の結果無線発信機(radio emitter)(移動体デバイス)と無線受信機(LMU)の間の距離が広がると、U−TDOA位置検出精度に悪影響を及ぼし、GSM環境において必要とされる、フレーム・タイミングずれを決定するLMUの能力に支障を来す。LMUは、TDOAに必要なタイムスタンプを発生するためには、(1)セル・ダウンリンク・ビーコンを検出および復調して、セル・タイミングを決定し、(2)アップリンク信号を検出および復調しなければならない。ノイズ、隣接チャネルの干渉、共通チャネル干渉がある中で、そしてセル半径の数個分の距離において、LMUがアップリンクおよびダウンリンク信号双方を受信し復調しなければならないため、LMU配備コストを極力抑えることは難しくなる。
次の摘要は、以下で更に詳細に説明する例示的な実施形態の様々な形態を説明することを意図している。この摘要は、開示する主題の発明的形態を全て網羅することを意図するのではなく、以下で明記する特許請求の範囲の保護範囲を限定することを意図するのでもない。
オーバーレイU−TDOAベースのワイヤレス位置検出システムにおいて、通例BTSと一緒に配置するLMUを用いて、順方向チャネルおよび逆方向チャネル双方において無線シグナリングを収集する。各BTSサイトにLMUを配備しない場合、散在配備、ビーコン受信およびアップリンク受信が、U−TDOAシステムの性能およびサービス・エリアを制限する可能性がある。本発明の目標は、LMU配備コストを最小限に抑える方法およびシステムを提供することである。例示する実施形態は、散在によってU−TDOA配備のコストを最小限に抑えるための多数の技法を提供する。これらの技法は、図3に示すように適用すれば、LMUに対するBTSの配備比を低下させることができ、したがってU−TDOAワイヤレス位置検出システムの全体的コストを削減することができる。
本発明は、散在ワイヤレス位置検出システム(WLS)を設計するための反復方法として、そして、反復設計方法を実行する際に用いるソフトウェア・ツールとして具体化することができる。例えば、実施形態の一例では、反復方法は、初期ネットワーク設計を生成するためにインテリジェント・ネットワーク設計を実行するステップと、以下の性能制限要因、即ち、ダウンリンク・ビーコン発見、精度、およびアップリンク復調のうち少なくとも1つが初期ネットワーク設計に影響を及ぼすことを決定するために、予備ネットワーク設計分析を実行するステップと、初期ネットワーク設計に影響を及ぼすと決定された性能制限要因に基づいて、初期ネットワーク設計を修正するステップとを含む。
WLSは、複数の地理的に散在した位置測定ユニット(LMU)を含む、U−TDOAシステムを備えており、複数の地理的に散在した基地送受信局(BTS)を備えているGSMワイヤレス通信システムに、WLSを重ね合わせることができる。加えて、反復方法の現在における好適な実施形態は、インテリジェント・ネットワーク設計プロセスを実行する前に、相互同期(co-synchronized)セル・セクタの少なくとも1つのクラスタを特定するステップを備えている。
一例示実施形態では、本方法は、更に、初期ネットワーク設計に影響を及ぼす性能制限要因が精度であるという決定に基づいて、少なくとも1つのLMUをネットワーク設計に追加するステップを備えている。この例示実施形態は、更に、初期ネットワーク設計に影響を及ぼす性能制限要因はないという決定に基づいて、ネットワーク設計から少なくとも1つのLMUを除去するステップを含んでもよい。
性能制限要因がダウンリンク・ビーコン発見である場合、本方法は、更に、少なくとも1つの強化ダウンリンク・アンテナを配備するステップ、ダウンリンク干渉キャンセルを配備するステップ、BTS同期を配備するステップ、少なくとも1つのLMUをネットワーク設計に追加するステップ、またはこれらの任意のものの組み合わせも含むことができる。また、性能制限要因がダウンリンク・ビーコン発見である場合、本方法は、エービス監視システム(AMS)が配備されているか否か判定し、配備されていない場合、特定したサイトにおいて少なくとも1つのダウンリンク専用LMUを配備するステップを含むこともできる。AMSが配備されている場合、本方法は、強化ビーコン同期(EBS)およびAMS派生ビーコン・タイミング機能の使用をイネーブルするステップを含むこともできる。
性能制限要因がアップリンク復調である場合、本方法は、更に、通信システム復調データがイネーブルされているか否か判定し、イネーブルされている場合、復調データ構造(demodulated data feature)をイネーブルし、イネーブルされていない場合、AMSが配備されていないことを決定し、ミッドアンブルのみの補正機構をイネーブルするステップを含むことができる。加えて、通信システム復調データがイネーブルされていない場合、本方法は、AMSが配備されていることを決定し、AMS派生復調データ構造をイネーブルするステップを含むことができる。初期ネットワーク設計に影響を及ぼす性能制限要因がアップリンク復調である場合、本方法は、更に、少なくとも1つのLMUをネットワーク設計に追加するステップ、および/または専用アンテナ設備をネットワーク設計に追加するステップを備えることもできる。尚、リンク監視システム、例えば、AMSから復調ビットを入手することにより、非散在環境であっても、LMUのコストおよび複雑さを低減できることも注記しておく。
本明細書に開示する実施形態のその他の形態については、以下で説明する。
以上の摘要および以下の詳細な説明は、添付図面と合わせて読むと、一層良く理解できる。本発明を例示する目的で、本発明の構造例を図面に示すが、本発明は、開示する具体的な方法および手段に限定されるのではない。図面において、
図1は、ワイヤレス位置検出システムを模式的に示す。 図1Aは、ワイヤレス通信システム(WCS)の主要コンポーネントの代表的構成を図示する。 図1Bは、担当移動体位置検出局(SMLC)と呼ばれることもある、オーバーレイWLSの主要コンポーネントの代表的構成を示す。 図2は、GSM/GPRS基準モデルを模式的に図示する。 図3Aは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図3Bは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図3Cは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図3Dは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図3Eは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図3Fは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図3Gは、事前設置分析の結果、シミュレーション・モデリング、およびサイトで判定した経験的結果に基づいて、U−TDOAシステムを散在させるために用いることができる技法の進展を示すフローチャートである。 図4は、ビーコンのみのLMUに用いることができる、ビーコン発見用プロセスおよびメッセージングを示す。 図5は、散在TDOAネットワークを示し、TDOA双曲線の幅が、LMUクロックと、マルチパス無線伝搬によって生ずる解明不能な信号タイミングとの間のタイミング誤差によるものであることを説明する際に以下で参照する。これらの誤差をGDOPで乗算することができる。
これより、本発明の例示的実施形態について説明する。最初に、問題点の詳細な全体像を提示し、次いで本解決策の更に詳細な説明を行う。
A.全体像
U−TDOAシステムのコストを削減する取り組みでは、通信ネットワークにおけるセル・サイトの部分集合に受信機を設置するとよい。先に論じたように、BTS毎に1つのLMUを有するU−TDOAシステムでは、各LMUは、その常駐セル(例えば、それと一緒に位置するBTS)からのダウンリンク・ビーコンまたはブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を検出し復調することができる。次いで、測定したタイミングを、LMUのGPSベースのクロックによって決定する、システム時間と比較し、ついで格納または他のLMUに転送するために、SMLCに送る。これによって、各LMUはアップリンク・メッセージングを復調することが可能となる。
散在U−TDOAシステム(配備比率がBTS毎に1LMU未満であるU−TDOAシステム)では、選択的配備(「散在」)の結果無線発信機(radio emitter)(移動体デバイス)と無線受信機(LMU)の間の距離が広がると、U−TDOA位置検出精度に悪影響を及ぼす。これは、SNRが距離と共に低下し、共通チャネル干渉が増大し、GDOPの効果が増大するからである。加えて、散在U−TDOAシステムでは、LMUは、常駐セルおよびセクタの無線信号タイミングを決定するだけでなく、常駐LMUを有していないあらゆる周囲のセルおよびセクタの無線信号タイミングも決定しなければならない。LMUに近接する非常駐セルおよびセクタのビーコンを受信し復調する能力は、フレーム・タイミングのずれを決定するために用いられる。
フレーム・タイミングの先験的知識は、移動体電話機のような、GSMデバイスのU−TDOA位置検出に用いられる。各GSM周波数チャネルは、8台までの移動局によって共有される。周波数当たり最大8人のユーザがいるので、GSMフレーム当たり8つのタイムスロット(TS)がある。したがって、各移動体は、1つのタイムスロットにチャネルを用い、次のフレームにおいて再度その順番が巡ってくるのを待つ。移動体送信機は、そのアクティブ・タイムスロットの間だけオンになる。1つのタイムスロットにおいて送信を行い、残りの7つのタイムスロットにおいてアイドル状態のままでいなければならないと、RF電力のオン/オフ切換メカニズムに対する要求が非常に厳しくなる。移動局が仕様にしたがって動作しないと、隣接するタイムスロットまたは隣接するチャネルにおいて、他の移動局を混乱させることになる。位置検出要求からのWLSタスク割り当て情報(tasking information)は、チャネル情報を収容している。このチャネル情報は、ワイヤレス通信システム、または追加された監視サブシステムによって供給され、対象の移動体に割り当てられたタイムスロットを含むが、ビーコン発見プロセスから得られるフレーム・タイミング情報はなく、LMUが信頼性高くタイムスロット間で区別する簡単な方法はない。
周囲のセルまたはセクタからのビーコンを検出できないということは、位置検出要求に先だって、フレーム・タイミングを得ることができず、指定されたチャネルから長期間の無線エネルギを収集する必要性により、LMU位置検出率が著しく低下し、WLSが殆どの制御チャネルの位置検出を行うことが不可能となり、その上(higher)、U−TDOA位置検出の信号収集フェーズにおける呼のハンド・オフのために、位置検出をし損じることを意味する。
LMUは、TDOAに必要なタイムスタップを発生するためには、(1)セル・ダウンリンク・ビーコンを検出および復調して、セル・タイミングを決定し、(2)アップリンク信号を検出および復調しなければならない。ダウンリンク信号は、隣接するセルおよびセクタから、ならびにLMUが潜在的に担当することができるセルおよびセクタから来る。アップリンク信号は、常駐セルに、または近隣にある任意の担当セルに宛てることができ、これらのセルが担当する任意の地点から発することができる。ノイズ、隣接チャネルの干渉、共通チャネル干渉がある中で、そしてセル半径の数個分の距離において、LMUがアップリンクおよびダウンリンク信号双方を受信し復調しなければならないため、LMU配備コストを極力抑えることは難しくなる。本発明の目標は、このようなLMU配備コストを極力抑えるために、多岐に亘る技法を提供することである。
要約すると、ビーコンの発見には、以下による問題がある。
・共通チャネル干渉
・隣接チャネル干渉
・受信機飽和
・指向性アンテナの配備
・アンテナのダウンティルト(downtilt)
・近遠効果(near-far effects)
都市エリアにおけるGSMネットワークにおいて、BTSに対して1:1の比率未満でLMUを配備した場合、限定要因となるのは、ビーコン(BCCH)発見およびアップリンク復調であり、位置検出精度ではないことを観察した。アップリンク復調が問題となるのは、TDOA値測定の成功が「明瞭な」(高SNR、低位相ノイズ、低干渉等)基準信号を拠り所としており、この基準信号を、複数のサイトからの測定信号を相関付けて、基準信号と各サイトにおいて受信した信号との間におけるTDOAの推定値を提供するからである(米国特許第5,327,144号、第6,047,192号、第6,400,320号、第6,483,460号、および第6,661,379号を参照のこと)。アップリンク復調が制限されるエリアでは、LMUにおいて基準信号として作用するに足る十分な品質の信号が得られない。
アップリンク復調には、以下による問題がある。
・共通チャネル干渉
・隣接チャネル干渉
・受信機飽和
・指向性アンテナの配備
・アンテナのダウンティルト
・近遠効果
・放射伝搬損失、信号吸収および回折損失、ならびにマルチパス信号転化による経路損失
TruePosition社は、散在によってU−TDOA配備のコストを極力抑える技法を多数開発している。これらの技法は、LMU対BTS配備比を低下するため、したがってU−TDOAワイヤレス位置検出システムの全体的なコストを低減するために、図3Aから図3Gに示すように適用する。図3Aから図3Gは、本発明によるプロセスの実現例の一例のフローチャートである。図示するステップを以下に纏める。
ステップ300:散在設計プロセスを開始する。
ステップ301:共通同期(co-synchronized)セル・セクタのクラスタを特定する。
ステップ302:インテリジェント・ネットワーク設計プロセスを実行する。
ステップ303:予備ネットワーク設計分析を実行する。
ステップ304:性能限定要因を決定する。
(A)ダウンリンク・ビーコン発見−図3B、図3Cに進む。
(B)精度−図3Dに進む。
(C)なし−図3Eに進み、LMU(群)を除去する(ステップ321)。または
(D)アップリンク復調−図3Fおよび図3Gに進む。
図3Bに示すように、「ダウンリンク・ビーコン発見限定」状況では、以下のステップを実行する。
ステップ305:強化ダウンロード・アンテナを配備する。
ステップ306:ダウンリンク干渉キャンセルを配備する。
ステップ307:BTS同期を配備する。
ステップ308:追加のLMU(群)をサービス・エリアに追加する。
加えて、ステップ310において、本プロセスは、AMS(エービス監視システム)が配備されているか否か判定する(図3C参照)ことを含む。配備されていない場合、ステップ311に進む。配備されている場合、ステップ312に進む。
ステップ311:ダウンリンク専用LMUを、特定したサイトに配備する。
ステップ312:EBS(強化ビーコン同期)およびAMS派生ビーコン・タイミング機能の使用をイネーブルする。
図3Bおよび図3Cに示すように、これらのプロセス双方の後にステップ309が続く。再度インテリジェント・ネットワーク設計プロセスを実行する。このときは、更新した設計仕様を用いる。
図3Dに示すように、「精度限界」状況では、以下のステップを実行する。
ステップ313:信号積分時間を増加する。
ステップ314:TDOA/ECIDハイブリッドを配備する。
ステップ315:TDOA/AoAハイブリッドを配備する。
ステップ308:追加のLMU(群)をサービス・エリアに追加する。
図3Fおよび図3Gは、「アップリンク復調限界」想定場面に対するプロセス・ステップを示す。これらのステップは以下を含む。
ステップ316:通信システムの復調データがイネーブルされているか否か判定する。されていない場合、ステップ310に進み、されている場合、ステップ319に進む。
ステップ319:復調データ構造(demodulated data feature)をイネーブルする。
ステップ317:ミッドアンブル専用補正機構をイネーブルする。
ステップ318:AMS派生復調データ構造をイネーブルする。(AMSから復調データを入手すると、LMUのコスト削減および複雑度低下が可能になる。これは、散在化を問題にしない場合でも、有効である)。
また、図3Gに示すように、「アップリンク復調限界」の場合、プロセスは以下を含む。
ステップ308:追加のLMU(群)をサービス・エリアに追加する。
ステップ320:専用アンテナ設備を追加する。
ここでも再度、図3Fおよび図3Gに示したように、これらのステップの後には、ステップ309が続き、更新した設計仕様を用いて、インテリジェント・ネットワーク設計を実行する。
以下のサブセクションCでは、本発明の技法について更に詳しく説明する。しかしながら、最初に、GSM基準モデルの非限定的論述を行い、本発明の実施形態を用いることができる、適したコンテキストの代表例(唯一ではない)を提示する。
B.GSMネットワーク基準モデル
図2は、GSMネットワーク基準モデルを示す(この図は、GSM 03.71, Revision8.9.0 section 5.6)の3GPP標準化包括的LCS論理アーキテクチャの修正である)。ここで、本発明技術の現時点における好ましい実施形態の残りの説明について、更に別のコンテキストを規定するために、この基準モデルについて論ずる。GSMネットワーク基準モデルの概括説明は、本発明をGSMネットワーク基準モデルに準拠したシステムに限定することを示唆しようとするのでは決してない。以下の段落は、図2に示した要素を要約する。
210 BTS − GSMシステムにおいて、BTS(基地送受信局)は、GSM無線インターフェースを終端させる。各BTSは、ある数のTRX(送受信機)、増幅器、フィルタ、およびアンテナを含む。BTSという用語には、電子デバイスを収容するために必要な、電力、環境シェルタ、および環境制御が含まれる。BTSは、Um無線インターフェースを通じてMS(移動局)に接続し、エービス・インターフェースを通じてBSCに接続する。
220 U−TDOA LMU − LMU(位置測定ユニット)は、U−TDOAをサポートするために無線測定を行い、無線アンテナおよび設備を協同使用することを考慮して、BTSと一緒に設置されているのが通例である。LMUが入手する全ての位置測定値および補助測定値は、当該LMUと関連のある特定のSMLCに供給される。これらの測定のタイミング、性質、および任意の州規制に関する命令は、SMLCによって供給されるか、またはLMUにおいて予め管理されている。地理的に分散されたU−TDOA LMUは、専用の接続によってSMLCに接続される。
223 Leインターフェース − 3GPP標準化Leインターフェース(3GPP TS 23.171において標準化されている、OMA/LIF移動体位置検出プロトコル3.2.1)が、GMLCと通信して位置検出を要求し、位置検出応答を受信するために、LBSアプリケーション(LCSクライアント)によって用いられる。提供されるサービスには、標準的即座位置検出、緊急時即座位置検出、標準的位置検出報告、緊急時位置検出報告、および誘発(triggered)位置検出報告が含まれる。
224 Lbインターフェース − Lbインターフェースは、BSCとSMLCとの間における通信を可能にする、標準化メッセージング・インターフェースである。このインターフェースを通じて、GSMネットワークは、位置検出要求を直接WLSに誘発し、次いで、WLSはBSCから追加チャネル・データを入手して、位置検出プロセスを完了する。この位置検出情報は、次に、GSMネットワークによって要求元のLBSアプリケーションまたは指定されたLBSアプリケーションに導かれる。Lbインターフェースは、SS7またはSIGTRANトランスポートのいずれかを用いて利用可能である。AMSならびに全ての関連するインターフェースおよびプローブが設置されている場合、Lbインターフェースは任意となる。AMSおよびLbの双方は、同じネットワークにおいて動作することもできる。
225 A受動タップ − 受動タップの使用により、AMSをAインターフェースにインターフェースする。受動タップの典型的な実現例は、ディジタル交互接続またはディジタル・アクセス交換(DAX)によるインターフェース・メセージングの複製によるものである。
226 エービス受動タップ − 受動タップの使用によりAMSをエービス・インターフェースにインターフェースする。受動タップの典型的な実現例は、ディジタル交互接続またはディジタル・アクセス交換(DAX)によるインターフェース・メセージングの複製によるものである。
227 HLR − HLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)は、HPLMN(ホーム公衆陸上移動体ネットワーク:Home Public Land Mobile Network)内部にあるデータベースである。HLRは、ユーザ加入情報の維持を責務とする。HLRは、MT(移動体終端)呼、SMS(ショート・メッセージ・サービス)についてのルーティング情報を提供する。HLRは、位置検出要求のルーティング、および常時質問(ATI:Any Time Interrogation)動作についてのセル/セクタ情報を提供する。
228 GSM SCF − gsmSCF(GSMサービス制御機能)は、INサービスを呼び出す呼毎に、インテリジェント・ネットワーク(IN)制御環境を定める。また、gsmSCFは、INサービスと関連のあるサービス・ロジックを格納する。位置検出に基づくサービスのために、gsmSCFは、GSM MAPネットワークへの相互接続にLcインターフェースを用いる。Lcインターフェースは、CAMELフェーズ3および4のみにおいて摘要可能である。gsmSCFと関連のある手順およびシグナリングは、GSM 03.78(現在の3GPP TS 23.078)およびGSM 09.02(現在の3GPP TS 29.002)においてそれぞれ定められている。gsmSCFのIN機能に関する位置検出には、ATI(常時質問)およびALR(アクティブ位置読み出し)手順を用いた、加入者位置についての質問が含まれる。
229 E5+インターフェース − E5+インターフェース229は、ANSI/ESTI standard J-STD-036 "Enhanced Wireless 9-1-1 Phase II"(強化ワイヤレス9−1−1フェーズII)に記載されているE5インターフェースに基づく。このインターフェースは、SMLCのWLGコンポーネントとGMLCとの間にあり、GMLCが直接位置検出をSMLCに要求することを可能にする。また、E5+インターフェースによって、SMLCは、一時的保存またはLeインターフェースを通じたLBSアプリケーションへの即座配信のために、自律的に明らかにされた位置を直接GMLCに押し込むことが可能となる。
230 MSC − MSC(移動体交換局)は、MS加入許可、ならびにGSM LCSの呼関係および非呼関係測位要求を責務とする機能性を内蔵する。MSCは、Lgインターフェースを通じてGMLCにアクセス可能であり、Lsインターフェースを通じてSMLCにアクセス可能である。Gsインターフェースを通じてSGSNに接続する場合、移動局がGPRSに取り付けられているか否かチェックし、移動局をAインターフェースまたはGsインターフェースのどちらでページするか判定する。
231 Lgインターフェース − GMLC(ゲートウェイ移動体位置検出局)とVMSC(被訪問移動体位置検出局:Visited Mobile Location Center)との間における3GPP標準化インターフェース。
232 Lhインターフェース − GMLCとHLRとの間における3GPP標準化インターフェース。このインターフェースを用いた通信は、GSM−MAPネットワーク上で行われる。
233 Lcインターフェース − GMLCとgsmSCFとの間における3GPP標準化インターフェース。このインターフェースを用いた通信は、GSM−MAPネットワーク上で行われる。
238 GSM MAPネットワーク − MAPプロトコルを用いる、SS7ベースのネットワークであり、移動体セルラ・ネットワークの分散ノード間におけるリアル・タイム・アクセス、ルーティング、および通信を可能にする。
240 BSC − BSC(基地局コントローラ)は、GSMアーキテクチャ内部の機能エンティティであり、移動局へのRR(無線リソース)の割り当て、BSCが制御するBTS間における周波数管理およびハンドオーバーを責務とする。U−TDOA位置検出システムでは、BSCはSMLCに無線チャネル情報および特性を供給する。BSCは、エービス・インターフェースを通じてBTSに接続され、Aインターフェースを通じてMSCに接続され、Lbインターフェースを通じてSMLCに接続されている。
250 AMS − AMS(A/エービス監視システム)については、2004年8月24日付けの"Monitoring of Call Information in a Wireless Location System" (ワイヤレス位置検出システムにおける呼情報の監視)と題するTruePosition社の米国特許第6,782,264号に記載されており、更に、2005年6月10日に出願され"Advanced Triggers for Location-based Service Applications in a Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムにおける位置検出に基づくサービス・アプリケーションのための高度トリガ)と題する米国公開特許出願第20060003775号において説明されている。AMS(またはLMS)は、エービスおよび/またはAインターフェースを受動的に監視して、位置検出誘起イベント、メッセージング、およびSMLCに自律的(ワイヤレス通信システムの観点から)U−TDOA、CGI、CGI+TA、およびECID位置検出計算を実行することを可能にする加入者情報を待つ。AMSは、ディジタル通信リンクを通じてSMLCに接続されている。Lbインターフェースが設置されている場合、AMS、ならびに全ての関連するインターフェースおよびプローブは任意となる。AMSおよびLbの双方は、同じネットワーク内で動作することもできる。
260 SMLC − 担当移動体位置検出局(SMLC)は、LCSをサポートするために用いる機能性を内蔵する。1つのPLMNには、1つよりも多いSMLCがあってもよい。SMLCは、MSの測位を実行するために用いられるリソースの全体的な調整およびスケジューリングを管理する。また、最終的な位置検出推定値および精度の計算も行う。SMLCは、Lbインターフェース上における、目標MSに応対するBSCへのシグナリングを通じて、測位をサポートする。SMLCは、別のSMLが所有する情報およびリソースへのアクセスを可能にするために、Lpインターフェースをサポートすることもできる。SMLCは、それが担当するエリア内においてMS加入者の位置を検出するため、または位置検出を補助するために無線インターフェース測定値を入手する目的で、多数のLMUを制御する。SMLCは、処理能力およびそのLMUの各々が生成する測定の種類によって管理される。SMLCとU−TDOA LMUとの間におけるシグナリングは、専用ディジタル接続を通じて転送される。AMSおよびGMLCへのE5+インターフェースへのディジタル接続により、SMLCおよびLMUは、AMSが用意した誘起および無線情報に基づいて自律的位置検出を行い、自律的位置をGMLCにプッシュすることが可能になる。
270 WLP − SMLCクラスタのワイヤレス位置検出プロセッサ(WLP)コンポーネントは、WLGが選択する1つまたは複数の技術を用いて、担当するLMUからの情報を積分して、発呼元またはワイヤレス・デバイスの位置を計算する。WLPは、ディジタル通信リンクを通じて、担当するLMUおよびWLPに接続する。
280 WLG − ワイヤレス位置検出ゲートウェイ(WLG)は、ワイヤレス・ネットワークと通信して、位置検出要求を受信し、用途に合った最良の位置検出方法を決定し、位置検出記録をネットワークに返送する。ワイヤレス・ネットワークへの接続は、AMSを用いて、受動的とすることができ、あるいはBSCへのLbインターフェース相互接続を用いて、能動的とすることもできる。
290 エービス − エービス・インターフェースは、BTSとBSCとの間におけるGSM標準化シグナリング・インターフェースである。
295 A − Aインターフェースは、BSCとMSCとの間の、GSMネットワーク・アーキテクチャにおける標準化インターフェースである。このインターフェースは、シグナリングおよびトラフィック用チャネルをサポートする。
296 GMLC − GMLC(ゲートウェイ移動体位置検出局)は、位置検出に基づくサービス(LBS)(LCS(位置検出サービス)としても知られている)をサポートするために用いられる、認証、アクセス制御、管理およびアカウンティング機能性を内蔵する。1つのPLMN(公衆陸上移動体ネットワーク)には、1つよりも多いGMLCがあってもよい。GMLCは、GSMまたはUMTSネットワークにおいて外部LBSまたはLCSクライアントがアクセスする最初のノードである。ゲートウェイ移動体位置検出局(GMLC)の処理能力は、以下の規格において定められている。GSM 03.71(位置検出サービス(LCS)−機能に関する説明)、3GPP TS 23.271(LCSの機能段階2の説明)、移動体アプリケーション部プロトコル(Mobile Application Part Protocol)(3GPP TS 09.02 "MAP")、およびCAMEL(3GPP TS 23.079)。更に別の機能性GMLC機能性は、下記を含む。
・位置検出クライアント制御機能(LCCF):位置検出クライアント制御機能(LCCF)は、複数のアプリケーション・サーバ/位置検出クライアント機能(LCF)に向かう外部インターフェースを管理する。LCCFは、位置検出クライアント許可機能(LCAF)との相互作用を通じてクライアント検証および許可を要求することにより(即ち、LCSクライアントが加入者を測位することを許可されていることを検証する)、ワイヤレス運営業者(wireless operator)内におけるLCSクライアントを特定する。LCCFは、位置検出サービス(LCS)のために移動性管理を扱い、例えば、測位要求をVLRに転送する。LCCFは、最終的な測位推定値が、再試行/拒否を目的とするQoSを満たすか否か判定する。LCCFは、相互測位要求間において、測位要求のフロー制御に備える。位置検出クライアント座標変換機能(LCCTF)に、ローカル座標への変換を実行するように指令することもできる。また、位置検出システム課金機能(LSBF)を通じて、請求(charging)および課金(billing)関係データを発生する。
・位置検出クライアント許可機能(LCAF):位置検出クライアント許可機能(LCAF)は、クライアントにアクセスを与え、更に加入許可を与えることを責務とする。具体的には、ネットワークへのアクセスを要求するLCSクライアントに許可を与え、クライアントの加入を許可する。LCAFは、特定のMSの位置検出情報を要求するLCSクライアントに、許可を与える。
・位置検出システム課金機能(LSBF):位置検出システム課金機能(LSBF)は、位置検出サービス(LCS)に関係するネットワーク内における活動に対して請求および課金することを責務とする。これは、クライアントおよび加入者双方に請求および課金することを含む。具体的には、LSBFは、請求関係データ、およびPLMN間のアカウンティングのためのデータを収集する。
・位置検出システム運用機能(LSOF):位置検出システム運用機能(LSOF)は、データ、測位能力、クライアントおよび加入に関するデータ(LCSクライアント・データおよびMSデータ)、妥当性判断、障害管理、ならびにGMLCの性能管理を提供することを責務とする。
・位置検出クライアント座標変換機能(LCCTF):位置検出クライアント座標変換機能(LCCTF)は、世界共通(universal)緯度および経度系にしたがって表現された位置検出推定値の、LCFが理解し、位置検出情報として知られる、ローカル地理系にしたがって表現された位置検出推定値への変換を行う。特定のLCFに必要なローカル系は、加入者情報からわかるか、またはLCFによって明示的に指示される。
297 LBS − LBSアプリケーション(LCSクライアント)は、GMLCへの位置検出要求を開始し、GMLCから位置検出応答を受信することができる。AMSがWLSの一部として配備されている場合、自律的受動位置検出を可能にするために、誘起イベント、メッセージング、またはAMSに関する加入者情報を予め設定(pre-configure)することを、LBSアプリケーションに許可してもよい。
C.散在U−TDOAネットワークの実現
指定レベルのU−TDOA性能を保持しつつ、最小数のサイトにLMUを配備するために、図3Aから図3Gに示した散在化プロセスを実行することができる。以下のサブセクションでは、以下の話題について更に詳しく取り組む。基地局タイミング分析、散在化に合ったインテリジェント・システムの設計、予測カバレッジ・エリア、予測サイト密度、および予測責任エリア;ダウンリンク・カバレッジ要件および二次セクタ・カバレッジ要件;散在化分析のための予備システム設計;ダウンリンク・ビーコン発見制限性能;アップリンク復調制限性能;ダウンリンク・ビーコン発見制限性能の改善、ダウンリンク・ビーコン発見制限性能を改善するための強化ダウンリンク・アンテナ、およびダウンリンク・ビーコン発見制限性能を改善するためのリンク監視;ビーコン同期の強化;ダウンリンクのみのLMU配備;アップリンク復調制限性能の改善、アップリンク復調制限性能を改善するためのリンク監視、アップリンク復調制限性能を改善するための既知のシーケンス相関;ならびに代替実施形態。
基地局タイミング分析(図3Aにおけるステップ301参照)
一旦性能パラメータを確定し、関連するワイヤレス・システム・データを収集したが、予備システム設計を完了できる前では、ワイヤレス・ネットワーク・タイミング・ソースを評価しなければならない。GSMのようなTDMAベースのシステムでは、既知送受信局(BTS)は、常時同期が取られていない。即ち、基地局は、共通クロック基準なしで配備されている。GSMベースの送受信局に対する精度要求は、ETSI組織(ヨーロッパ電気通信規格機関)によって、GSM 05.10推奨"Radio Subsystem synchronization"において以下のように定式化されている。
5.1 BSは、RF周波数発生および時間軸のクロッキング(clocking)双方のために0.05ppmよりも高い絶対精度の1つの周波数ソースを用いることとする。全てのキャリアについて、BSと同じソースを用いることとする。
この要件の結果、1つのCGI内部のチャネルは同期が取られることになる。(CGIは、無指向性アンテナの場合、セルとすることができ、指向性アンテナの場合、セルの1セクタとすることができる。)共通システム・クロック基準に基づく大規模な地理的BTS配備が難しいために、他のGSM BTS間におけるチャネルの同期については、要件が存在しない。GSM基地局は、従前より、その要求周波数精度を得る際、基地局内部における水晶発振器を、T1/E1回線逆送設備からの復元クロック信号にロックしていた。逆送によって送信される主要基準ソース(PRS)に基づくタイミング信号によって、埋め込み型発振器を十分な精度以内に較正したまま保持する。
GSM要件ではないが、製造業者による機器配備および設計選択のために、共通に時間を合わせ、相互同期セクタ、および場合によっては隣接するセルのクラスタが、ワイヤレス位置検出システムのサービス・エリア内に存在することもあり得る。また、GSM仕様によって要求されるのではないが、NavStar Global Position System (GPS)衛星ナビゲーション・システムの米国空軍の導入後、GSM運営業者に広く利用可能なこととして、GPS無線信号およびメッセージングから得られるタイミングによって、GSMシステムを相互同期にすることができる。同等のタイミング能力(timing ability)は、いずれの汎地球衛星ナビゲーション・システムまたは地域特定衛星ナビゲーション・システムからでも入手可能であることが予期される。
BTS同期に関する更に別の情報が、2005年4月25日出願の国際特許出願WO06088472A1、"Base Transceiver Station (BTS) Synchronization"(基地送受信機(BTS)同期)において見出すことができる。この文書は、GSMまたはUMTS通信ネットワークに対するネットワーク・オーバーレイ・ワイヤレス位置検出解決策において、タイミング信号を全てのBTSに配信すること、または各サイトにおいて衛星ベースのタイミング・ユニットを設置することが必要となる可能性がある、BTSの同期によって、どのようにすればスペクトルを一層効率的に利用することができるかについて記載する。この解決策の一例では、ワイヤレス・デバイスの位置検出を目的として、BTSサイトの一部または全部にLMUを設置する。LMUは、種々の位置検出技法のサポートのために、セルラ・ネットワークにおける種々のアップリンクおよび/またはダウンリンク信号のタイミングを測定するために用いられる。これらのLMUは、GPSベースのタイミング基準モジュールを含むことができ、これは、全てのLMUの時間軸を同期させるために用いることができる。BTS同期の全体的コストを低減するために、LMUは、シリアル・インターフェースまたは他のインターフェース上において、タイミング信号を配信する。タイミング信号は、周期的電気パルスおよび時間記述情報を含み、他のノードが同期に用いるために利用可能である。電気パルスおよび時間記述情報のフォーマットは、種々のBTSタイプが要求する種々のフォーマットに適合するために、ハードウェアまたはソフトウェアによって修正する。例えば、BTSがLMUと一緒に配置されている場合、ほとんどまたは全くハードウェア・コストをかけることなく、同期信号を受信することができる。種々のBTSハードウェア・フォーマットに適合するために、外部インターフェース・ユニット(EIU)を用いることもできる。LMUが装備されていないBTSサイトでは、タイミング測定ユニット(TMU)を用いることができる。TMUは、LMUが供給するのと同じフォーマットでBTS時間信号を供給する1つの機能を有する。TMUが供給する時間信号は、LMUが供給する信号と同期している。このタイミング専用TMUは、LMUよりもコストが低い。何故なら、これはアップリンク信号測定機能もダウンリンク信号測定機能もサポートしないからである。この手法により、セルラ運営業者は比較的低いコストでBTSを同期させることができる。
一旦BTSのタイミング分析、つまりサービス・エリアにおける無線チャネルの分析が完了したなら、ダウンリンク・チャネル・フレーミングのマップを作成することができる。サービス・エリア全域におけるタイミング分析が完了したとき、予備配備設計を実行することができる。
散在化のためのインテリジェント・システム設計(図3Aにおけるステップ302参照)
本発明の譲受人であるTruePosition, Inc.は、インテリジェント・システム設計ツールを製作する。システム計画アプリケーションは、市場設計プロセスの間に、自動LMUサイト選択を行う。この機構は、LMUのBTSに対する100%未満の配備率(「散在」システム)で、判断基準に基づくLMUサイトの選択を市場に組み入れる。
インテリジェント・システム設計ツールは、最良の位置検出性能を提供するLMUサイトの集合を自動的に選択する。これを行うために、システム計画ソフトウェア・ツールは、冗長計量値に基づいてキャリア基地局を順序付け、次いで冗長計量値が最も低いサイトを、1回に1箇所ずつ除去していく。但し、そのサイトに対して、ダウンリンク・カバレッジ要件または二次セクタ・カバレッジ要件が満たされない場合は除外する。冗長計量値は、各除去の後に、計算する。サイトの除去は、目標とするLMU配備率を達成するまで、またはサイトの一覧(pool)がなくなるまで継続する。
サイトについての冗長計量値は、サイトについての数個の基本的計量値を乗算することによって得られる。
ここで、K=0.5、L=1、M=1である。
尚、定数K、L、およびMは、経験的に決定されていることを注記しておく。
カバレッジ・エリア:基地局のカバレッジ・エリアは、基地局セクタをWLSにおける協同機として用いることができる、平方キロメートルを単位とする大まかな面積である。この面積を計算するには、一定の閾値電力が得られる距離を求める。電力計算は、精巧な無線伝搬/経路損失モデル(拡張COST231-Hataモデルのようなモデル)に基づく。したがって、カバレッジ・エリアの計算に寄与するアンテナ・パラメータは、次の通りである。
高さ(agl)(サイトが高い程、カバレッジは良くなる)
平均海抜上の高さ(amsl)(有効な高さを見出すために用いられる)
垂直ビーム幅(値が小さい程、カバレッジは良くなる)
水平ビーム幅
ティルト(0に近い程よく、例えば、ティルトが10の場合、カバレッジを著しく縮小する可能性がある)
アンテナ利得(利得が大きい程、カバレッジは良くなる)
セクタ数
アンテナの個々のプロパティを考慮するためには、アンテナ・パラメータが必要となる。
サイト密度:サイト密度とは、対象基地局の近傍における、1平方キロメートル当たりの平均サイト数である。この値は、基地局からRキロメートルよりも近くにあるサイトのみを考慮する。Rは、20番目に近いサイトまでの距離として選択する。システム計画ツールの計算では、初期(除去が全く行われていないとき)サイト密度のみを用いる。初期サイト密度は、基地局を設置する環境と相関がある。例えば、都市、郊外、および田園環境では、サイト密度が異なるはずである。
責任エリア:これは、ある領域(ボロノイ領域(Voronoi region))に接するエリアであり、その各地点が、現在の基地局の方に、他のいずれの基地局よりも近い場合である。責任エリアは、各基地局をコンフィギュレーションから除去する毎に、再計算する。この再計算は、サイトの均一な分散、およびU−TDOA計算のための協同機のジェオメトリ改善を促進する。
ダウンリンク・カバレッジ要件:インテリジェント・システム設計ツールは、キャリアのサイトマップからLMUを除去した後であっても、そのサイトのダウンリンク・チャネル(群)を、残りのLMUサイトに設置されているダウンリンク・アンテナによって正しく監視し続けられることを確保しなければならない。これらの要件には、何らかの安全マージンを含むことができる最小ダウンリンクSNR、および非LMUタワーが扱う呼を監視できなければならないダウンリンク・アンテナの最小数が含まれる。これらの要件をチェックするために、ツールは、地勢損失を考慮する伝搬モデルを用いる。このプログラムは、ネットワークの相互同期設定に応じて、この要件に対して異なる解釈を行う。通常非同期であるネットワーク(例えば、GSM)では、2つ以上のセル・セクタ(CGI)を同期させ、これらが同じ相対的フレーム・タイミングおよびフレーム数を有するようにした場合、これらのセル・セクタは、相互同期していると言われる。これは、所与のサイトにおける全てのセル・セクタ(通例、2、3、または6)を互いに相互同期にすることによって、GSMネットワークにおいて見受けられることもある。
二次セクタ・カバレッジ要件:「二次セクタ」とは、移動局からのアップリンク信号を引き続き復調することができる担当セクタ以外のセクタ/CGIである。一次セクタおよび二次セクタは全て、冗長性に備えるために、アップリンク信号の復調作業を割り当てられている。二次セクタ・カバレッジ要件によって、精度格子(accuracy grid)の各代表点において、十分な数の二次セクタを求められることを確保する。これらの要件には、二次となるべき最小SNR、ならびに0、1、2、および3つの二次セクタを有する地点の割合が含まれる。これらの要件をチェックするために、インテリジェント・システム・ツールは、地勢損失、およびキャリアが供給したカバレッジ多角形を考慮する、当初の伝搬モデルを用いる。インテリジェント・システム設計ツールは、サイト当たり1つ未満のLMUを用いる先験的U−TDOAシステム設計(基準線設計)を作成することを、運営業者に可能にする。これによって、運営業者は、いずれの要求精度レベルに対しても、最小数のLMUを配備し、不要なLMU配備に伴うコストを節約することが可能になる。
初期基準線設計(図3A、ステップ300、301、302)
インテリジェント・システム設計ツールは、散在LMU配備の想定場面において、どのサイトを配備せずに残しておくことができるかを定めるツールである。
所望の散在目標配備比(基地局当たり1つ未満のLMUの比)で、最良のシステム性能を達成し、システム設計に至るようにLMUを配備すべきサイトを特定するために、インテリジェント・システム設計ツールを用いる。この設計を、初期基準線設計と呼ぶ。この初期基準線設計は、ビーコン発見制限、アップリンク復調制限、または精度制限があるエリアを含むことがあり得る。散在設計プロセスの繰り返し毎に、新たな候補設計を開発する。
インテリジェント・システム設計ツールが作動すると、地理的サービス・エリアの地点毎に、サービス・エリア内またはその付近におけるあらゆる潜在的なLMUサイトからのTDOA基準線の集合を作成する。TDOA位置検出に潜在的に伴うLMUを用いる任意の地点に対する潜在的なTDOA基準線の数(無線伝搬モデルからの予測受信信号強度によって決定する)は、以下の式で表される。
ネットワークの配備率を制限する要因は、ステップの進展の中で特定することができる。
最初にチェックする項目は、ダウンリンク・ビーコン発見である。これを分析するには、各ビーコンの送信電力、および送信アンテナから、LMUを配備する候補である各サイトへのダウンリンク信号の経路損失を考慮することにより、可能となる。これによって、各LMUにおける受信電力レベルが求められる。受信機感度特性に基づいて、各LMUが所与のダウンリンク・ビーコンを発見できるか否か判定することができる。少なくとも1つのLMU(または、冗長性が要求される場合はそれ以上)によって各ビーコンを発見することができる限り、設計は、ダウンリンク・ビーコン発見の制限がない。少なくとも1つのLMUにおいていずれかのビーコンを発見できない場合、システム設計はこの要因によって制限され、この状況が解消されるまで、この設計にLMUを追加しなければならない。
一旦少なくとも1つのLMUによって全てのビーコンを発見することができたならば、次の制限要因、アップリンク復調を評価することができる。基地局の受信感度およびそのサイトが担当する異なるエリアに対する経路損失に基づいて、このリンクを維持するために必要な移動体アップリンク信号の最小送信電力を、各位置において決定することができる。この移動体アップリンク送信電力、および同様の経路損失計算に基づいて、周囲にあるLMUサイトにおける受信電力レベルを決定することができる。この受信電力が、LMUを配備する候補である少なくとも1つのサイトにおいて信号を復調するためにLMUが必要とする最小信号強度よりも大きい場合、システム設計は、アップリンク復調の制限がない。セル・サイトによって移動体に応対できるエリアがあるが、アップリンク信号が、復調を可能にする十分な電力レベルでいずれのLMUサイトにも伝搬しない場合、システムはアップリンク復調によって制限され、この状況が解消されるまで、この設計にLMUを追加しなければならない。
一旦全てのビーコンを発見し終えて、設計におけるセル・サイトによってサービス提供が可能な全てのエリアを、配備したLMUによって復調することができたなら、最終チェックを行って、システム設計に精度の制限があるか否か判定することができる。これには、設計におけるセル・サイトが応対する位置においてリンクを維持するために用いられる最小移動体アップリンク送信電力を最初に決定することを伴う。この送信電力、および周囲にある全てのLMUサイトまでの経路損失から、周囲のLMUの各々における受信信号電力を決定することができる。この信号レベルが、復調感度レベルよりもかなり低いTDOA検出感度レベルよりも高ければ、そのLMUは、このエリアからの移動体の位置検出のために協同するLMUと見なされる。このような協同LMUを全て特定する。領域におけるサイトの地勢および密度を用いて、TDOA測定におけるマルチパス誘発の拡散を推定する。これら協同LMUのジェオメトリ、およびマルチパス拡散に基づいて、このエリアに対する推定位置検出精度を計算することができる。このプロセスを、設計におけるセル・サイトが応対する全てのエリアについて繰り返し、設計全体についての総合的位置検出精度を求める。この精度レベルが設計の要件を満たす場合、システム設計には精度の制限がないことになる。推定精度レベルが、設計要件に満たない場合、システムは精度の制限があり、この状況が解消されるまで、追加のLMUをこの設計に追加しなければならない。
初期基準設計の見直し(図3A、ステップ303)
序文:WLS候補設計へのLMUの追加
初期基準線設計即ち候補設計において定められた、地理的サービス・エリアが定められたサービス・エリアの中に、ビーコン発見制限、アップリンク復調制限、または精度制限があるエリアが場合、初期散在率または現散在率を低下させて、LMUを初期基準線設計に追加しなければならない。
LMUの追加は、LMU毎に行われる。最初に、性能制限および性能が制限されている地理的エリアを特定する。利用可能であるが、現在LMUをホストしていない基地局で、影響を受けるエリアを有する基地局か、または影響を受けるエリアに地理的に隣接する基地局を特定する(影響を受けるエリアにおいて、使用されていない基地局が利用可能である場合、代わりのサイト配置(siting arrangement)、例えば、他のワイヤレス・キャリアまたは他の無線サービスによって用いられているセル・サイトを考慮することができる)。これらの潜在的なサイトの各々について、前述の技法を用いて、LMUを追加すべき次に最良のサイトを特定するために、システム・ツールを用いる。
ビーコン制限に対するLMU(群)の追加(図3B、ステップ308)
あるエリアにビーコン制限がある場合、システム計画ツールは、潜在的なLMUサイト毎にビーコン発見リストを予測するために用いられる。次に、潜在的な各LMUサイトの予測ビーコン発見リストを、既存のLMU配置によって発見されると予測されなかったビーコンのリストと比較する。全てのビーコンが発見可能となり、ビーコン・リストにおける冗長量(複数のLMUによってビーコンが発見される回数)が最小になるまで、LMUを設計に追加する。
アップリンク復調制限に対するLMUの追加(図3G、ステップ308)
あるエリアにアップリンク復調制限がある場合、システム計画ツールは、潜在的なLMUサイト毎に、アップリンク復調性能を予測するために用いられる。次いで、潜在的な各LMUサイトの予測アップリンク復調エリアを、既存のLMU配置では十分にカバーされないエリアと比較する。アップリンク復調制限があるエリアが排除され、影響を受けるエリアに近接するLMUからのあらゆる重複カバレッジが最小になるまで、LMUを設計に追加する。
精度制限に対するLMUの追加(図3D、ステップ308)
あるエリアに精度制限がある場合、システム計画ツールは、潜在的な各LMUサイト毎にシステム精度性能の改善を予測するために用いられる。サイト毎に、システム計画ツールは、現在の候補設計の中で既に存在するLMU配置全体に追加されるサイトに基づいて、サービス・エリア全体に対する精度予測を1つのサイトを追加しても、精度性能が十分に改善しない場合、潜在的LMUサイトの対毎に、このプロセスを繰り返す。LMUを追加し、新たな潜在的ネットワーク設計各々における予測精度を評価するこのプロセスは、精度性能閾値に達するまで、または全ての潜在的LMUサイトがLMUによって占められるまで繰り返される。
潜在的LMUサイトのリストが底を突いた場合、追加の代替サイト構成、例えば、他のワイヤレス・キャリアまたは他の無線サービスが用いるセル・サイト、あるいは専用設備を有する単体LMUサイトを考慮することができる。
序文:WLS設計からのLMUの除去(図3E、ステップ321)
候補設計の初期基準線設計が、ビーコン発見制限、アップリンク復調制限、または精度制限がある規定地理的サービス・エリアの中にエリアを含まない場合、散在率を上昇させ、初期基準線設計即ち候補設計からLMU(群)を除去することができる。
設計からLMUを削除するには、システム計画ツールを用いて、除去すべき次に最良のLMUを特定する。候補設計における全てのLMUを考慮する。初期基準線設計からLMUを除去する決定は、ビーコンおよび精度双方についての冗長性に基づく。
ビーコン制限性能の劣化を伴わないLMU(群)の除去
設計から除去するために潜在的LMUを決定する際における最初のステップは、設計におけるLMU毎のビーコン・リストの試験である。システム計画ツールは、各LMUによって発見されるビーコンを予測するために用いられる。次いで、予測したビーコンの任意のものが、他のLMUによって発見されると予測されるか否か判定するために、システム計画ツールが用いられる。あるLMUによって発見されたビーコンの全てが他のLMUによっても発見される場合、このLMUは、除去の候補となる。どのLMUを最初に設計から除去するかを判定するのは、ビーコンの冗長性レベルである。設計からのLMUの除去は、ビーコン発見の冗長性が最小になるまで、他の散在に関する性能問題(精度、アップリンク復調等)の発生を阻みつつ、繰り返すことができる。理想的な最大散在システムでは、ビーコン冗長性はない。
尚、ビーコン冗長度の判定は、配備したシステムにおいて、LMU受信ビーコン・リストの試験から実行することができ、システム最適化またはワイヤレス・ネットワーク構成設定し直し(reconfiguration)の場合には、理論的伝搬モデルから判定したものの代わりに、実際のビーコン性能を用いることができることに注意していただきたい。
アップリンク復調性能の劣化を伴わないLMU(群)の除去
設計から除去する潜在的LMUを決定する際における次のステップは、設計におけるLMU毎のアップリンク信号強度の試験である。
アップリンク復調性能に基づいて、更新した設計から除去することができるLMUの特定を行うには、初期基準線設計に合わせて作成された無線伝搬モデルを用いる。この初期基準線モデルは、ビーコン発見において冗長度に基づいてLMUの除去を反映するように既に変更されている。この更新モデルは、ビーコン発見冗長度を最小化し、初期状態ではアップリンク復調性能制限エリアを有していない。
この段階において、サービス・エリア内において可能な全ての送信地点について、全てのLMUにおける受信信号強度を試験する。合格の場合(復調できる程に強い)、2つ以上のLMUにおいて信号受信を予測し、次いで受信は冗長であると言う。特定のLMUによって受信および復調されることが予測された信号の集合が完全に冗長である場合、他の散在に関する性能問題(精度およびビーコン発見)の発生を阻みつつ、そのLMUを現行の設計から除去することができる。
尚、アップリンク復調冗長性の判定は、配備したシステムにおいて、LMU受信信号記録の試験から実行することができ、システム最適化またはワイヤレス・ネットワーク構成設定し直し(reconfiguration)の場合には、理論的伝搬モデルから判定したものの代わりに、実際のアップリンク復調性能を用いることができることに注意していただきたい。
精度性能の劣化を伴わないLMU(群)の除去
精度制限は、精度数値(accuracy numbers)に対してある種の目標(例えば、ネットワークベースの位置検出システムに対するFCC Phase II通達)を満たすことに関して考えるべきである。現設計が要求精度目標を満たしていない場合、そのシステムは精度制限があることになる。即ち、精度要求を満たしていないので、候補設計からのLMU除去による追加の散在化を行うことはできない。
散在WLSにおいて、ビーコン発見にもアップリンク復調性能にも制限されない場合、精度制限エリアの主な決定要因は、正確度(precision)の水平幾何学的希釈(HDOPまたはGDOP:Horizontal Geometric Dilution of Precision)である。
位置検出誤差、測定誤差、および幾何学的形状の間には、ある関係が存在する。幾何学的形状の効果は、測定誤差を増大させる、または計算結果の正確度を希釈するように作用するスカラー量によって表される。この量を、精度の水平希釈(HDOP)と呼び、二乗平均根(RMS)位置誤差のRMS測定誤差σに対する比である。数学的には、次のように書くことができる。
ここで、σ およびσ は、測定値の共分散行列からの水平成分の分散である。物理的に、最良のHDOPが実現するのは、基準線LMU対間のTDOA双曲線の交差が直交となるときである。理想的なHDOP状況が生ずるのは、発信元が円の中心にあり、受信サイトの全てが、円の円周の周りに均一に分散されているときである。
精度要件を満たすまたはこれを超過する候補システムにおいて、除去できそうなLMUの決定は、システム計画ツールが発生したサービス・エリアの精度プロットの試験、およびサービス・エリアにおける各地点について発生した、各LMU対間におけるTDOA基準線の試験によって行われる。
システム計画ツールは、予測TDOA双曲線基準線における冗長度、および基準線における直交度の双方を考慮する。冗長な基準線は、精度向上には寄与せず、したがって排除することができる。直交度が低い基準線は、実際に測定の低精度を増大させる可能性があり、したがって極力抑えなければならない。LMUが、低直交度のTDOA双曲線基準線を生成する場合、それを除去し、WLS精度性能を計算し直すことができる。尚、配備したシステムの精度性能は、検査送信に対して計算した位置の既知の実際の位置に対する試験から判定できることに注意していただきたい。配備したシステムに精度制限エリアが生じた場合、その情報を無線伝搬モデルに送り込み、新たな基準線設計を計算することができる。新たな基準線から、インテリジェント設計プロセス全体を繰り返し、LMU追加または削除に向いた潜在的なサイトを決定することができる。
散在化分析のための予備システム設計(図3Aにおけるステップ303参照)
散在化分析のための予備システム設計を用いて、設計計画および評価アプリケーションによって生成したインテリジェント・システム設計に、TDOA性能制限要因が存在するか否か判定する。ネットワークにおけるセル・サイトに1対1未満の比率でLMUを配備する(散在配備)ことができるか否かは、3つの主要な要因によって制限される。即ち、ダウンリンク・ビーコン発見、アップリンク復調、および精度である。これらを、図3Bおよび図3C(ダウンリンク・ビーコン発見制限)、図3Dおよび図3E(精度制限)、ならびに図3Fおよび図3G(アップリンク復調制限)に表す。
ネットワークの配備比率を制限する要因は、累進ステップ(progressive step)において特定することができる。
チェックする最初の項目は、ダウンリンク・ビーコン発見である。これを分析するには、各ビーコンの送信電力、および送信アンテナから、LMUを配備する候補である各サイトへのダウンリンク信号の経路損失を考慮することにより、可能となる。これによって、各LMUにおける受信電力レベルが求められる。受信機感度特性に基づいて、各LMUが所与のダウンリンク・ビーコンを発見できるか否か判定することができる。少なくとも1つのLMU(または、冗長性が要求される場合はそれ以上)によって各ビーコンを発見することができる限り、設計は、ダウンリンク・ビーコン発見の制限がない。少なくとも1つのLMUにおいていずれかのビーコンを発見できない場合、システム設計はこの要因によって制限され、この状況が解消されるまで、この設計にLMUを追加しなければならない。
一旦少なくとも1つのLMUによって全てのビーコンを発見することができたならば、次の制限要因、アップリンク復調を評価することができる。基地局の受信感度およびそのサイトが担当する異なるエリアに対する経路損失に基づいて、このリンクを維持するために必要な移動体アップリンク信号の最小送信電力を、各位置において決定することができる。この移動体アップリンク送信電力、および同様の経路損失計算に基づいて、周囲にあるLMUサイトにおける受信電力レベルを決定することができる。この受信電力が、LMUを配備する候補である少なくとも1つのサイトにおいて信号を復調するためにLMUが必要とする最小信号強度よりも大きい場合、システム設計は、アップリンク復調の制限がない。セル・サイトによって移動体に応対できるエリアがあるが、アップリンク信号が、復調を可能にする十分な電力レベルでいずれのLMUサイトにも伝搬しない場合、システムはアップリンク復調によって制限され、この状況が解消されるまで、この設計にLMUを追加しなければならない。
一旦全てのビーコンを発見し終えて、設計におけるセル・サイトによってサービス提供が可能な全てのエリアを、配備したLMUによって復調することができたなら、最終チェックを行って、システム設計に精度の制限があるか否か判定することができる。これには、設計におけるセル・サイトが応対する位置においてリンクを維持するために用いられる最小移動体アップリンク送信電力を最初に決定することを伴う。この送信電力、および周囲にある全てのLMUサイトまでの経路損失から、周囲のLMUの各々における受信信号電力を決定することができる。この信号レベルが、復調感度レベルよりもかなり低いTDOA検出感度レベルよりも高ければ、そのLMUは、このエリアからの移動体の位置検出のために協同するLMUと見なされる。このような協同LMUを全て特定する。領域におけるサイトの地勢および密度を用いて、TDOA測定におけるマルチパス誘発の拡散を推定する。これら協同LMUのジェオメトリ、およびマルチパス拡散に基づいて、このエリアに対する推定位置検出精度を計算することができる。このプロセスを、設計におけるセル・サイトが応対する全てのエリアについて繰り返し、設計全体についての総合的位置検出精度を求める。この精度レベルが設計の要件を満たす場合、システム設計には精度の制限がないことになる。推定精度レベルが、設計要件に満たない場合、システムは精度の制限があり、この状況が解消されるまで、追加のLMUをこの設計に追加しなければならない。
ダウンリンク・ビーコン発見制限
最初の性能制限要因は、ダウンロード・ビーコン発見である。U−TDOA技法を用いてGSMネットワーク上において移動局の位置を検出するには、移動局が用いているGSMフレーム・タイミングの知識が必要となる。移動体のフレーム・タイミングは、各セクタによってそのダウンリンクBCCHチャネルにおいてブロードキャストされるフレーム・タイミングによって定められる。一般に、GSMネットワーク内にある各セル・セクタは、独立したフレーム・タイミングを有する。各セル・サイトにLMUを配備すると、各LMUは、そのサイトにおいて、これらのセルが送信するBCCHをデコードすることによって、セルのフレーム・タイミングを取得する。このプロセス(図4に示す)を、ビーコン発見と呼ぶ。散在配備を用いると、LMUが配備されていないセルのフレーム・タイミングは、近隣サイトにおけるLMUによって発見しなければならない。LMU配備の比率が低すぎる場合、これらのセルに対してビーコンを発見できないLMUが出てくる。その場合、MSが発呼し、それをビーコンを発見できないセルが担当する場合、MSの位置を検出することはできない。この配備を、ダウンリンク・ビーコン発見に制限があると言う。
完璧を期するために、図4に示すビーコン発見プロセスをここで要約する。図示のように、このプロセスは以下のステップを含む。
1.MSがRACH上でアクセス・バーストを送信する。この移動体が発信した呼は、対象のCGIおよび基準CGIの任意のものにおいて発呼される。いずれのMSが専用チャネルを要求しても、このプロセスが誘起される。
2.RACH信号をBTSが受信し、BTSがチャネル要求メッセージをBSCおよびAMS(エービス監視システム)に送る。チャネル要求メッセージは、目標CGIのRFNデータを収容している。
3.位置検出ゲートウェイ(LG)が、RFN同期照会メッセージをAMSに送り、AMSはRFN同期応答によって応答する。RFN同期応答は、1組のCGI、ARFCN、RFN、およびエービスTSデータを収容する。
4.次に、LGが強化同期監視(AFRCN int)メッセージをLMUに送り、LMUには、供給されたビーコン・チャネル上において、GPS時間に対して、51マルチフレーム境界を発見するタスクが割り当てられる。
5.LMUは、LGに、GSM同期報告(syncType=強化)メッセージで応答する。LGは、最終的な計算を行い、調節したRFNのGPSタイムスタンプに対するマッピングを求める。このマッピングをLGの同期表に記録する。
6.他の対象CGIについて、このプロセスを繰り返す。
アップリンク復調制限
第2の性能制限要因は、移動局からのアップリンク送信を復調する能力である。これは、協同するLMUにおいてTDOA測定を行うために用いられる基準信号を導出するために必要となる。
LMUが各セル・サイトに配備されている場合、呼関係メッセージまたは非呼関係メッセージが送信されるサイトにおけるLMUは、アップリンク信号を容易に復調することができる。散在配備を用いると、LMUが配備されていないセルにおける発呼に対するアップリンク信号は、近隣のセルにあるLMUによって復調しなければならない。LMU配備の比率が低すぎる場合、あるセルにおいて、LUMUが、当該セル上における発呼に関するアップリング信号を復調できないという事態が生ずる。その場合、これらのセル上の発呼は、突き止めることができない。この配備を、アップリンク復調に制限があると言う。
精度制限
場合によっては、アップリンク復調の制限や、ダウンリンク・ビーコン発見の制限がなくても、U−TDOA配備は精度に制限がある可能性がある。精度に制限があるU−TDOA配備は、主に、正確度の幾何学的希釈(GDOP)である。全ての多元的システムに共通して、GDOPは、TDOA発生双曲線が交差する(intercept)角度が狭いことのために、TDOA LMU配備において生ずる。GDOP増大(multiplier)の影響により、エリアにおける位置検出誤差が設計仕様よりも大きくなった場合、このエリアは精度制限がある。図5は、無線マルチパス環境によって誘発されたタイミングおよび測定誤差、ならびに実際のU−TDOAシステムにおける種々のタイミングおよび測定誤差によって広がったTDOA双曲線を呈する、散在化U−TDOAネットワークの図示例を示す。
サービス・エリアにおけるGDOPを低下させ、これによって精度制限エリアを除去するために、サービス・エリアを超えた追加のLMU配備を用いることもできる。U−TDOAシステムにおいて精度制限エリアに対処するための他の技法には、ハイブリッド位置検出技術の追加が含まれる。
図3Dのステップ314は、予測した精度制限エリアを補償するための、U−TDOAシステムへの強化セル−ID(ECID)の追加を示す。U−TDOAシステムでは、現場(in-situ)ワイヤレス・ネットワークベースの位置検出技法への後退が可能である。これらのネットワークベースの位置検出技法は、サービス・エリアの基礎的な地理およびワイヤレス・ネットワークのトポロジのSMLCの知識に基づいて、位置を求めるために、セル−IDまたはセクタ付きセル−ID(Cell-ID with sector)を用いることを含む。
無線伝搬遅延情報(「タイミング進み」または「往復時間」)および移動体発生ビーコン電力測定値は、BTSビーコン電力レベルのSMLCの知識と共に用いると、基本的なセル−ID/セクタ位置検出を有効に改善することができる(利用可能であれば)。この技法、強化セルID(ECID)は、基本的セル−ID技法に対する潜在的な精度向上である。ECID位置検出は、位置を求めるためにワイヤレス・ネットワークから得られる、追加のタイミング進み(TA)および電力測定(PM)情報を用いることによって行われる。セル−id(CGI)およびタイミング進み(TA)を後退として用いることは、ECID計算において本来備わっていることである。何故なら、CGIおよびTAの双方は、ネットワーク測定報告(NMR)において入手可能なビーコン電力測定値の数や有用性には関係なく、SMLCに入手可能であるからである。これらのネットワークベースの位置検出手法は、履歴使用データおよび無線伝搬モデルを用いて精度を高めようとする試行において用いられる統計的方法であるので、当業者には周知である。
散在U−TDOA配備では、U−TDOAカバレッジが、サービス・エリアの大部分にわたって十分な性能を提供することが予期される。しかしながら、散在U−TDOAネットワークにおいて固有のダウンリンク・ビーコン発見の問題、およびアップリンク復調の問題、ならびに、無線環境の、気まぐれではないが、不安定な本質のために、位置検出のカバレッジ・ホール(coverage hole)(精度が不十分または存在しないエリア)が存在する場合もある。
カバレッジ・ホール(TDOAシステムに精度の制限がある地理的エリア)に対する1つの矯正手段は、追加LMUの設置である。この手法は、図3Gのステップ308および図3Dのステップ308(精度制限)に示すが、配備(LMU:BTS)比が高くなる。この手法がワイヤレス運営業者にとって満足できないのであれば、ハイブリッドU−TDOA/ECIDシステムを配備することもできる。位置検出カバレッジ不足の問題を潜在的に直せることに加えて、ハイブリッドU−TDOA/ECIDシステムの配備により、提供する位置検出に基づくサービス(LBS)の用途毎に、位置検出サービス品質に差を付けることも可能になる。ECIDは、特に、移動体デバイスが会話状態にある間の追跡というような、周期的な更新によって低から中程度の精度を必要とするLBSの用途には有用である。
ECID位置に対する信号収集は、移動体デバイスにおいて、給電が多い順方向(BTSから移動体デバイスへの)チャネルを用いて行われるので、ECID性能は、U−TDOA配備を収集する散在配備逆方向チャネルに起因する性能制限要因とは無関係である。
GSM ECIDは、担当セル・サイトからの範囲(タイミング進み(TA)または往復時間(RTT))、および到達電力差測定(PDOA))と結合した、セルおよびセクタ(CGI)に基づく手法である。担当セルに加えて、セクタ(もしあれば)およびタイミング進み、ネットワークにおける各ビーコンの送信電力は、分かっているはずであり、各担当セクタ(送信アンテナ)の位置は、SMLCがPDOAを正確に計算するために、分かっているはずである。PDOA計算の代用として、較正した格子に対するビーコン強度のデータベースを、パターン照合と共に用いることができる。担当セルまたはセクタ内部の格子は、移動体ビーコン受信パターンを記録することにより、または高度な無線伝搬モデルによって較正することができる。
また、ECIDは、異なるU−TDOAサービス・エリアまたはネットワーク間における境界エリア上での中程度の精度の位置検出に唯一適した方法でもある。境界エリアとは、U−TDOA精度が、広いセル間隔および貧弱なネットワーク・トポロジのために、低くなる可能性が高く、その結果GDOPが高くなるエリアである。広いセル間隔は、散在的に応対するエリア内に境界エリアを置こうとする運営業者の傾倒に起因する。乏しいネットワーク・トポロジは、鋭い直線的境界上に異なるU−TDOAネットワークを配備した結果である。U−TDOAサービス・エリアにおける境界は、運営業者の通信ネットワークの配備境界、U−TDOAネットワークが、LMUによって作成したTDOA情報を共有できないこと、またはU−TDOAベースのワイヤレス位置検出システムを提供するために2つ以上の販売業者を用いる運営業者の選択に起因する可能性がある。
ECIDを用いると、移動体受信機は信号収集地点として作用するので、ビーコン無線電力は、移動体によって、担当ネットワークおよび隣接ネットワークの双方から収集することができる。SMLCは、担当ネットワークLMUベースのダウンリンク・ビーコン受信機によって収集した、隣接ネットワーク送信機位置および周波数を知っているので、隣接エリアまたはネットワークに基づいて相互動作するLMUに頼ることなく、隣接ネットワークが受信するビーコンを、ECID位置検出計算に用いることが可能になる。
図3Dのステップ315は、精度制限性能と闘うためのAoAのU−TDOAへの追加を示す。米国特許第6,108,555号(2000年8月22日)、および第6,119,013号(2000年9月12日)を参照のこと。これら双方の名称は、"Enhanced Time Difference Localization System"(強化時間差位置測定システム)である。
ダウンリンク・ビーコン発見制限性能の改善
GSMまたはUMTSのような非同期ネットワークでは、1つの基地局によって放射された信号の他方に対する送信時間ずれは分からないので、LMUはビーコン・タイミングを監視してフレーム・タイミングを決定しなければならない。LMU配備が1:1(BTS:LMU)未満であると、セルの無線送信のタイミングは、常駐LMUによって決定するのではなく、隣接するセルまたは別のセルにおけるLMUから決定しなければならない。
以下に、散在配備においてダウンリンク・ビーコン発見を容易にする技法を示す。
ダウンリンク・アンテナの強化(図3Bにおけるステップ305)
性能制限要因がダウンリンク・ビーコン発見である場合、最初のそして最も費用がかからない選択肢は、強化したダウンリンク・アンテナを、性能制限エリアの近辺において特定されたLMUサイトに追加することである。強化ダウンリンク受信アンテナの使用により、LMUは、散在配備における周囲のセルおよびセクタからブロードキャストされるビーコン(GSMにおけるBCCH)をより良く検出し復調することが可能になる。ダウンリンク・アンテナの配備は、LMUへの直接実装によって行うことができるが、セル・タワー外部またはセル・タワー上に取り付けられたアンテナの方が、減衰が少ない環境を提供するので、受信が改善する。
しかしながら、ダウンリンク・アンテナには、減衰が多すぎるだけでなく、減衰が少なすぎるという問題が生ずる可能性がある。ダウンリンク受信機は、ビーコンがそのように高い電力で送信されるという事実が問題になる可能性がある。例えば、1つのBTSまたはその付近にLMUが(その受信アンテナと共に)配置されていると、BTSからのビーコンは非常に高い電力で受信される。GSM波形の性質のために、これらのビーコンからのエネルギの大部分が隣接する周波数チャネルに溢れ出る。LMUが配されていない近隣サイト(散在サイト)が、それらのビーコンをこれら隣接チャネルの1つにおいて送信している場合、強いローカル・ビーコンからの溢出は、遠隔サイトからのより弱いビーコンを検出および復調するのを非常に困難にする可能性がある。
隣接チャネルの問題に加えて、場合によっては(LMUダウンリンク受信アンテナがキャリアの送信アンテナに近接して置かれている、屋上配備のような場合)、ローカル・ビーコンは非常に強いので、これらはLMUのフロント・エンドで飽和してしまい、隣接チャネル上でなくても、いずれのリモート・ビーコンも検出が不可能となる。この想定場面では、安価な回線減衰器を導入して、LMUのダウンリンク受信機における受信信号レベルを低下させて飽和に至らないようにすることによって、成功が得られる場合がある。回線減衰によって、以前は発見できなかった多くのリモート・ビーコンが発見されるようになる可能性がある。
物理的なアンテナ配置、および回線減衰器の適用を最適化することの他に、第3の技法、つまり、プログラム可能なノッチ・フィルタをアンテナ・フィードに適用することも、用いることができる。同じ場所に配置されているホストBTSからの周波数(群)を濾波することにより、リモート・ビーコンの受信を劣化させることなく、飽和の問題が緩和する。この手法では、運営業者の周波数計画の流動性、およびホストBTSを含む新たな周波数割り当てを調節する必要性のために、プログラム可能なフィルタが必要となる。
ビーコン同期改善のためのリンク監視(図3Cのステップ312)
2004年8月24日付け米国特許第6,782,264号"Monitoring of Call Information in a Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムにおける呼情報の監視)に開示され、更に、2005年6月10日に出願され"Advanced Triggers for Location-based Service Applications in a Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムにおける位置検出に基づくサービス・アプリケーションのための高度トリガ)と題する米国公開特許出願第20060003775号において更に拡張されているように、エービス監視システム(AMS)またはリンク監視システム(LMS)を、ワイヤレス位置検出システムと共に配備して、位置検出システムを誘起する受動的手段を供給することができる。コスト節約対策として、オーバーレイLMSを配備してエービス(BTSからBSCへの)リンクだけを配備することもでき、あるいは必要なLMS機能性を直接BSCに組み込むこともできる。AMSまたはLMS機能性を配備することにより、より密度が低いLMU配備を考慮したある種の技法も可能になる。
強化ビーコン同期機構は、LMSまたはAMSを用いて、関与するBTSユニットのエービス・リンクを監視し、更に、素早くかつ確実にGSMフレーム番号情報にアクセスすることにより、レイテンシを低減し、システム・スループットを向上させる。この強化同期技法は、GSMビーコン発見、およびそれらそれぞれのGPS時間に対するマッピングに対するシステム感度を高める。この技法を用いると、エービス・モニタは、絶対フレーム番号(FN)のGPS時間に対するマッピングを部分的に記述する同期情報を提供する。LMSが供給するパラメータは、RFN(短縮フレーム番号、T1’、T2、T3)、GSMフレーム番号の部分的記述を含む。この情報を、ダウンリンク経路を監視するLMUによって直接行われた観察および計算と組み合わせて、更にタイミング解決策に収束させる。
具体的に、「ビーコン同期」とは、システムが、特定のCGIによって用いられる絶対フレーム時間基準を決定する方法であり、絶対時間基準は、スーパーフレーム・シーケンスを時間の関数として決定するために用いられる。U−TDOAシステムは、フレーム番号(FN)のタイミングの正確な知識を拠り所として、正しい時刻に正しいチャネル上において、周波数ホップ信号(frequency-hopped signal)を適正に収集する。強化ビーコン同期は、LMSからの粗雑なフレーム番号(FN)測定値を、ダウンリンク上の検出プロセスと組み合わせて用い、通常のダウンリンク・ビーコン監視の場合よりも11dB低い信号対ノイズ非(SNR)においてビーコン・タイミングを測定可能にする。このように感度を高めることにより、一層離れたLMUがビーコンを検出することが可能になり、更に散在したLMUの配備が促進される。
絶対フレーム・タイミング基準を決定する一般的な機能は、基本的なビーコン同期プロセスの間に開始する。LMUは、4ステップ・プロセスを実行して、GSMフレームとGPS時間との間におけるタイミング同期を得る。
1.LMUは、周波数制御チャネル(FCCH)を検出する。これは、BTSにおける周波数ずれを補正するために用いられる。
2.LMUは、高精度のタイミングを得るために、同期チャネル(SCH)を検出する。LMUはフレーム・タイミングを知っているが、絶対フレーム番号や、どのセルが送信しているのか(CGI)については知らない。
3.LMUは、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を復調し、フレーム番号およびCGIをデコードする。尚、信号の復調は、前述のステップ1および2よりも遥かに高いSNRを拠り所とする。これは、検出が復調よりも簡単であるからである。
4.この絶対フレーム・タイミング基準は、LMUがU−TDOA位置検出プロセスにおける信号収集を補助するために利用することができる。
強化ビーコン同期は、次のようにして、基本的なビーコン同期プロセス上に構築する。
1.AMSは、強化プロセスを必要とするBTS毎に、複数の測定値を供給する。これらの測定値は、CGIを含む。
2.これらのメッセージの相関付けを行い、短縮フレーム番号(フレーム番号全体を表すのに必要な22ビット中16ビット)、およびGSMフレームとGPS時間との間における時間同期の大まかな推定値を導き出す。
3.短縮フレーム番号(22ビット中16ビット)情報をLMUに送る。次いで、LMUは、FCCHおよびSCH検出(前述のステップ1および2)を実行し、高精度の時間整合(time alignment)を戻す。LMUはもはやBCCHチャネルを復調する必要がないので、SNRを低くして検出を実行することができる。
4.LMUが供給する高精度のタイミングを、既に計算してある短縮フレーム番号と組み合わせる。こうして、このフレーム番号は、LMUによる位置検出のための信号収集において補助するために利用可能になる。
ダウンリンク専用LMU配備(図3Cのステップ311)
ダウンリンク・ビーコン制限エリアにおいて位置検出システムの性能を向上させる1つの技法は、ダウンリンク専用LMUユニットの設置の絞り込みである。低価格で設置が容易な受信ユニットを配備して、図4に示すプロセスを用いてLMUを配備することなく、セル・サイトにおいてダウンリンク・ビーコン・タイミングを測定する。配備するLMUの数を減少させ、ビーコン・カバレッジ「ホール」を埋めるためにビーコン発見を行う(しかし、位置検出プロセスにおいて協同することはできない)ユニットを設置することによって、システム全体のコスト削減を達成する。このユニットは、SMLCに転送するための、SMLCまたはその他のLMUへの有線またはワイヤレス逆送を用いることもできる。逆送は、タイミング収集とは無関係であるので、可変リンク・レイテンシは動作に影響を及ぼさない。
ダウンリンクLMUは、生のタイミング・データを収集するために用いることができ、あるいはGPSシステムからのずれをローカルに計算することが可能になるように、GPSモジュールと共に配備することができる。GPSモジュールと共に配備すると、ビーコン・タイミングずれを供給するプロセスが簡素化するが、GPSモジュールは、ユニットのコストおよびサイズの増大を招き、その実装がGPSカバレッジを有するエリアに限られる。ローカル・クロック・ソースまたは他のビーコンからのずれを用いると、GPSモジュールを不要にすることができ、GPS受信機およびGPSアンテナのコストが節約でき、一層柔軟な実装選択肢(配備したLMUに共通のビーコンを検出できなければならない)が許されるが、共通の被観察ビーコンからのビーコン・タイミングずれを計算するには、SMLCを拠り所とする。
全てのビーコンは、互いに対して、または他の何らかの任意時間に対して、時間を合わせることができる。この時間合わせ手法は、ビーコン発見の目的には精細であるが、U−TDOA測定に対しては十分なタイミング精度が得られないので、LMUサイトでは、高精度のGPSに基づくタイミングがなおも必要となる。ビーコン発見は、マイクロ秒単位ではかなりの間オフにしておいても、機能することができるが、高精度のU−TDOAは、U−TDOAの計算に25〜50ナノ秒までのクロック精度を必要とする。
ダウンリンクLMUユニットは、内部アンテナを用いてもよいが、受信するビーコンの数が不十分であるという状況において利得を増大させるための外部アンテナをサポートすることができる。
典型的なユニットの受信システムは、単一チャネルであり、ダイバシティ受信を可能にするために複数のアンテナをサポートする。マルチバンド配備を維持すると、ユニットは複数の周波数帯域を跨いで同調することができる。受信ユニットは、ダウンリンク受信をサポートするように設計されているが、ワイヤレス逆送を可能にするために、ワイヤレス送受信機とでないと結合することはできない。ユニットは、ビーコン検索、およびビーコン・タイミングまたはローカル・クロックからのまたは他のビーコンに関するビーコンずれタイミングの報告を専門に行う。
初期分析において得られたワイヤレス通信ネットワークの知識を用いるという、非常に限られた場合では、相互同期クラスタを用いて、LMUが検出することができるビーコンからのビーコン・タイミングを、LMUが検出することができないが、検出されたビーコンと相互同期されていることが分かっているビーコンにマッピングすることが可能である。これは、多くの場合、セル・サイト内にあるセクタに当てはまるが、共通クロックによるBTS同期を用いる場合には、他のグループにも適用することができる。
アップリンク復調制限性能の改善(図3Fおよび図3G参照)
予備ネットワーク設計分析(ステップ303、図3A)が、散在U−TDOA配備がアップリンク復調に制限があることを示す場合、アップリンク復調制限性能を緩和または補正するために、5つの技法を用いることができる。これらのうち最初の技法(ステップ319、図3F)では、無線メッセージまたはビット・シーケンス(群)を、信号相関付け処理のための代表的信号(representative signal)への再変調のための逆チャネル(移動体デバイスから基地局へ)無線メッセージからワイヤレス位置検出システムに転送するように構成されている必要がある。
第2の技法(ステップ318、図3F)では、AMSまたはLMSを必要とし、信号相関付け処理のための代表的信号への再変調のために、逆チャネル無線メッセージングからビット・シーケンス(群)を抽出する。
第3の技法(ステップ317、図3F)は、信号相関付け処理のための無線メッセージングにおいて既知のビット・シーケンスのみを用いることによって、信号復調および受動監視の必要性を回避する。
アップリング復調制限エリアに立ち向かう第4の技法(ステップ320、図3G)は、専用アンテナを追加すること、または利用可能な全てのアンテナからの入力を組み合わせる信号処理を、影響を受ける地理的エリアの中またはその付近にあるLMUに追加することである。LMUは、影響を受けるエリア内部における地点について予測したSNRの改善、および結果的に得られるTDOA双曲線(群)の直交性に基づいて選択する。
第5の技法(ステップ308、図3G)は、現行のTDOA設計にアップリンク復調制限があるエリアの中またはその付近にLMU(群)を追加することである。LMUの位置は、システム設計、計画および評価ツール、ならびに以前に説明したモデルから得られるデータに基づいて選択する。
復調データの転送(図3F、ステップ316および319)
先に紹介したように、ワイヤレス通信ネットワークは、逆制御および/またはトラフィック無線チャネル上で発生するビット・シーケンスをサンプリングし転送することができる。
次いで、このビット・シーケンスまたはサンプルを変調して、ベースバンド信号を生成する。こうして、この再変調ベースバンド信号を基準信号として用いる。更に、基準信号を、LMUを配備した受信サイトにおいて記録した受信信号と相関付けて、理想的な基準とこれらのサイトにおいて受信した信号との間におけるTDOA推定値を得ることができる。(1994年7月5日付け米国特許第5,327,144号"Cellular Telephone Location System"(セルラ電話機位置検出システム)および2000年4月4日付け米国特許第6,047,192号"Robust Efficient Localization System"(ロバストな効率的位置測定システム)を参照のこと。)
この技法は、特に、内部BTS通信経路を用いてビット・シーケンスが素早く配信される基地局送受信機にLMU機能性を組み込んだ場合に適している。LMUをワイヤレス通信システムと統合することにより、ワイヤレス位置検出システム配備から単体受動監視デバイスの必要性およびコストを排除する。
アップリンク性能向上のためのリンク監視(図3F、ステップ310および318)
先に論じたように、リンク監視サブシステム(LMS)を用いると、位置検出システムを誘起させる受動的手段を供給することができる。また、LMSシステムは、アップリンク復調性能を向上させることによって、より密度が低いLMU配備を考慮したある種の技法も可能にする。非散在U−TDOA配備では、基準信号は、通常、担当セル内に常駐するLMU、または隣接するセルに常駐するLMUによって生成する。散在配備では、誤差を最小に抑えて復調できる十分な品質で信号を満足に受信することができるLMUがない場合もある。この場合、LMS(またはAMS)を用いて、信号に含まれていたビット・シーケンス・サンプルを取り込むことができる。次いで、このサンプルを再変調し、ベースバンド信号を生成する。次いで、この再変調したベースバンドを、基準信号として用いる。更に、基準信号を、LMUを配備した受信サイトにおいて記録した受信信号と相関付けて、理想的な基準とこれらのサイトにおいて受信した信号との間におけるTDOA推定値を得ることができる。(1994年7月5日付け米国特許第5,327,144号"Cellular Telephone Location System"(セルラ電話機位置検出システム)参照。)ここでも、先に注記したように、AMSまたは他のリンク監視システムから復調データを入手することにより、LMUのコスト/複雑さを低減することができる。これは、散在化が争点でない場合でも利点となる。
アップリンク性能向上のための既知シーケンスの相関付け(ステップ317、図3F)
TDOA値の測定に成功するには、「明瞭な」(高SNR、低位相ノイズ、低干渉等)基準信号が必要となり、この基準信号を、複数のサイトからの測定信号と相関付けて、基準信号と各サイトにおいて受信した信号との間におけるTDOAの推定値を提供する。この基準信号は、通例、非散在U−TDOAネットワークでは2つの方法のうち1つで取得する。最初の手法は、移動体に近いサイト(例えば、担当セル・サイト)において受信した信号を基準信号として用いることである。この手法は、至近のサイトにおける受信信号もかなり明瞭である(無線干渉またはノイズによって転化されていない)というようなリンク案であることを想定している。第2の手法は、1つのサイトにおいて受信信号を復調(そして、必要であれば、デコード)し、次いでこのデータを用いて、受信サイトにおける期待波形を発生することにより、理想的な基準信号を再現することである。この手法は、1つ以上のサイトにおいて、最小限の誤差で復調できる十分な品質で信号を受信することを想定している。
散在LMU配備の場合、これらの手法のいずれでも、適当な基準信号が得られない可能性がある。この想定場面は、LMUが移動局から高品質の信号を受信するような位置に移動体がいることによって生ずる可能性がある。この場合、最初の手法では、信号のSNRが低くなり、相応しい基準信号としての役割を果たせない。信号の品質は、LMUを配備する全てのサイトでは貧弱であるので、基準を再現する第2の手法もうまく行かない。何故なら、品質が貧弱な信号を信頼性高く復調することはできないからである(多くのビット・エラーを有する可能性が高い)。
しかしながら、多くの波形はパターンが分かっており(例えば、GSMのミッドアンブルにおける訓練シーケンス・コード、IS−136における同期およびDVCC等)、取得、同期、および/または等価において補助するための未知のユーザ・データと共に送信される。これらのパターンについて予め分かっていれば、これら既知の土地(field)と関連付けて期待受信波形を表す理想的な基準を発生することができる。次いで、この基準を、LMUを配備した受信サイトにおける受信信号と相関付け、理想的な基準とこれらのサイトにおける受信信号との間におけるTDOA推定値を供給する。(2000年4月4日付け米国特許第6,047,192号"Robust Efficient Localization System"(ロバストな効率的位置測定システム)を参照のこと。)
D.結論
本発明の真の範囲は、本明細書に開示した現在における好適な実施形態には限定されない。例えば、前述のワイヤレス位置検出システムの現在における好適な実施形態の開示では、信号収集システム(SCS)、TDOA位置検出プロセッサ(TLP)、アプリケーション・プロセッサ(AP)、位置測定ユニット(LMU)等のような、説明用語が用いられているが、これらは、以下の請求項の真の範囲を限定するように解釈したり、それ以外では、ワイヤレス位置検出システムの発明的形態が、開示した特定の方法および装置に限定されることを暗示するように解釈してはならない。更に、当業者には言うまでもないであろうが、本明細書に開示した発明的形態の多くは、TDOA技法に基づかない位置検出システムにおいても適用することができる。例えば、本発明は、前述のように構成したSCSを採用するシステムには限定されない。SCS、TLP等は、本質的に、プログラム可能なデータ収集および処理デバイスであり、本明細書に開示した発明的概念から逸脱することなく、種々の形態を取ることができる。ディジタル処理およびその他の処理機能の急速に低下するコストを考えると、例えば、特定の機能に対する処理を、本明細書において記載した機能要素の1つ(TLPのような機能要素)から別の機能要素(SCSのような機能要素)に移転することは、システムの発明的動作を変更することもなく、容易に可能である。多くの場合、本明細書に記載した実現例(即ち、機能的要素)の場所は、単に設計者の好みに過ぎず、厳格な要件ではない。したがって、明示的に限定され得る場合を除いて、以下の請求項の保護範囲は、前述した具体的な実施形態には限定されないこととする。

Claims (32)

  1. コンピュータによって実行される、ワイヤレス通信システム(WCS)に重ね合わされた散在ワイヤレス位置検出システム(WLS)を設計するための検索方法であって、
    初期WLSネットワーク設計を生成するためにインテリジェント・ネットワーク設計を実行するステップと、
    アップリンク復調性能制限要因が、前記初期ネットワーク設計に影響を及ぼすと決定するステップと、
    アップリンク復調性能制限要因が前記初期WLS設計に影響すると決定したことに応じて、更新された散在WLS設計を生成するための以下の行為のうち少なくとも1つを実行することにより、前記初期WLS設計を修正するステップであって、前記行為が、
    (a)前記WCSにおいて通信システム復調データがイネーブルされているかどうかを決定し、そうである場合に、WLS復調データ機構をイネーブルする行為、
    (b)前記WCSにおいて通信システム復調データがイネーブルされておらず、かつ、前記WCSにおいてエービス監視システム(AMS)が配備されていない場合に、前記WLSにおいてミッドアンブル専用補正機構をイネーブルする行為、
    (c)前記WCSにおいて通信システム復調データがイネーブルされておらず、かつ、エービス監視システム(AMS)が配備されている場合に前記WLSにおいてAMS派生復調データ構造をイネーブルする行為、
    であり、
    少なくとも1つの位置測定ユニット(LMU)を前記ネットワークに追加するステップと、
    更新された設計仕様とともにインテリジェント・ネットワーク設計プロセスの他の反復を実行し、そして、他の性能制限要因が更新された散在WLS設計に影響するかどうかを決定するステップと、
    を備えた、方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記WLSは、複数の地理的に散在した位置測定ユニット(LMU)を含む、アップリンク到達時間差(U−TDOA)システムを備えた、方法。
  3. 請求項1記載の方法において、複数の地理的に散在した基地送受信局(BTS)を備えたGSM(登録商標)ワイヤレス通信システムに、前記WLSを重ね合わせる、方法。
  4. 請求項1記載の方法であって、更に、相互同期セル・セクタの少なくとも1つのクラスタを特定し、前記初期WLSネットワーク設計を生成するためにインテリジェント・ネットワーク設計プロセスを実行するステップを備えた、方法。
  5. 請求項1記載の方法であって、更に、前記初期WLSネットワーク設計またはその修正バージョンが、精度性能制限要因による影響を受けると決定するステップを備えた、方法。
  6. 請求項5記載の方法であって、更に、1つ以上の位置測定ユニット(LMU)において積分時間を増加することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  7. 請求項5記載の方法であって、更に、前記WLSにおいて、ハイブリッド到達時間差(TDOA)/強化セル特定(ECID)位置検出プロセスを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  8. 請求項5記載の方法であって、更に、前記WLSにおいて、ハイブリッド時間TDOA/到達角度(AoA)位置検出プロセスを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  9. 請求項5記載の方法であって、更に、少なくとも1つの位置測定ユニット(LMUを前記初期WLSネットワーク設計に追加することによって、前記ネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  10. 請求項1記載の方法であって、更に、前記初期WLSネットワーク設計またはその修正バージョンが、ダウンリンク・ビーコン発見性能制限要因による影響を受けると決定するステップを備えた、方法。
  11. 請求項10記載の方法であって、更に、少なくとも1つの強化ダウンリンク・アンテナを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  12. 請求項10記載の方法であって、更に、ダウンリンク干渉キャンセルを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  13. 請求項10記載の方法であって、更に、基地送受信局(BTS)同期を配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  14. 請求項10記載の方法であって、更に、少なくとも1つの位置測定ユニット(LMU)を前記初期WLSネットワーク設計に追加することによって、前記ネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  15. 請求項10記載の方法であって、更に、エービス監視システム(AMS)が配備されていないと決定し、次いで特定したサイトにおいて少なくとも1つのダウンリンク専用位置測定ユニット(LMU)を配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  16. 請求項10記載の方法であって、更に、エービス監視システム(AMS)が配備されていると決定し、次いで、強化ビーコン同期(EBS)およびAMS派生ビーコン・タイミング機能の使用をイネーブルすることによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、方法。
  17. 在ワイヤレス位置検出システム(WLS)を設計するための既定の方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能命令を備えた非一時的コンピュータ読み取り可能媒体であって、前記既定方法が、
    初期WLSネットワーク設計を生成するためにインテリジェント・ネットワーク設計を実行するステップと、
    アップリンク復調性能制限要因が、前記初期ネットワーク設計に影響を及ぼすと決定するステップと、
    アップリンク復調性能制限要因が前記初期WLS設計に影響すると決定したことに応じて、更新された散在WLS設計を生成するための以下の行為を実行することにより、前記初期WLS設計を修正するステップであって、前記行為が、
    前記WCSにおいて通信システム復調データがイネーブルされているかどうかを決定し、そうである場合に、WLS復調データ構造をイネーブルすることと、
    前記WCSにおいて通信システム復調データがイネーブルされておらず、かつ、前記WCSにおいて前記エービス監視システム(AMS)が配備されていない場合には、前記WLSにおいてミッドアンブル専用補正機構をイネーブルする行為、
    前記WCSにおいて通信システム復調データがイネーブルされておらず、かつ、前記WCSにおいてAMSが配備されている場合に、前記WLSにおいてAMS派生復調データ構造をイネーブルする行為、および
    更新された設計仕様とともにインテリジェント・ネットワーク設計プロセスの他の反復を実行し、そして、他の性能制限要因が更新された散在WLS設計に影響するかどうかを決定する行為
    を備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  18. 請求項17記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記WLSは、複数の地理的に散在した位置測定ユニット(LMU)を含む、アップリンク到達時間差(U−TDOA)システムを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  19. 請求項17記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、複数の地理的に散在した基地送受信局(BTS)を備えたGSMワイヤレス通信システムに、前記WLSを重ね合わせる、コンピュータ読み取り可能媒体。
  20. 請求項17記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、相互同期セル・セクタの少なくとも1つのクラスタを特定し、前記初期WLSネットワーク設計を生成するためにインテリジェント・ネットワーク設計プロセスを実行するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  21. 請求項17記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、前記初期WLSネットワーク設計またはその修正バージョンが、精度性能制限要因による影響を受けると決定するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  22. 請求項21記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、1つ以上の位置測定ユニット(LMU)において積分時間を増加することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  23. 請求項21記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、前記WLSに、ハイブリッド到達時間差(TDOA)/強化セル特定(ECID)位置検出プロセスを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  24. 請求項21記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、前記WLSに、ハイブリッド時間TDOA/到達角度(AoA)位置検出プロセスを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  25. 請求項21記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、少なくとも1つのLMUを前記ネットワーク設計に追加することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  26. 請求項17記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、前記初期WLSネットワーク設計またはその修正バージョンが、ダウンリンク・ビーコン発見性能制限要因による影響を受けると決定するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  27. 請求項26記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、少なくとも1つの強化ダウンリンク・アンテナを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  28. 請求項26記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、ダウンリンク干渉キャンセルを配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  29. 請求項26記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、基地送受信局(BTS)同期を配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  30. 請求項26記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、少なくとも1つの位置測定ユニット(LMU)を前記初期WLSネットワーク設計に追加することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  31. 請求項26記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、エービス監視システム(AMS)が配備されていないと決定し、次いで特定したサイトにおいて少なくとも1つのダウンリンク専用位置測定ユニット(LMU)を配備することによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
  32. 請求項26記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、更に、エービス監視システム(AMS)が配備されていると決定し、次いで、強化ビーコン同期(EBS)およびAMS派生ビーコン・タイミング機能の使用をイネーブルすることによって、前記初期WLSネットワーク設計を修正するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
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