以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報検索装置100の構成の例を示すブロック図である。情報検索装置100は、例えば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータ、PND(Portable Navigation Device)や専用デバイスなどの情報処理装置によって構成されるものである。以下、情報検索装置100が、ユーザにより携帯される場合(すなわち、携帯型の情報検索装置)である場合について説明する。
図1に示すように、情報検索装置100は、制御部10と、記憶部20と、メモリ30と、出力部40と、センサ部50と、通信部60と、入力部70とを含む。なお、図示しないが、情報検索装置100は、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、OS(オペレーティング・システム)等、一般的な情報検索装置としての機能を発揮するための構成を有する。
制御部10は、例えばCPUにより構成され、記憶部20に記憶されたコンピュータプログラム(情報検索装置100に動作制御させるためのコンピュータプログラムであり、情報検索プログラムを含む。)に従い、情報検索装置100を構成する各要素を統括制御し、サービス情報(ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、ラーメン店、ホテル・旅館といった店舗情報や、有名な施設情報、行楽地情報といったPOI(Point Of Interest)情報)を検索する情報検索機能を含む各種の処理を実行するための各種の機能を有する。制御部10の構成については、後で詳しく説明する(図2参照)。
記憶部20は、ROMやRAMなどで構成され、情報検索装置100が使用する各種コンピュータプログラムや、POI情報など、情報検索装置として必要な各種情報を記憶する記憶媒体である。記憶部20の構成については、後で詳しく説明する(図2参照)。
メモリ30は、制御部10が処理する各種情報を一時的に保持する記憶媒体であり、RAMなどの半導体記憶装置により構成される。
出力部40は、各種情報、特に情報検索に関する各種情報をユーザが認識可能な形で出力する機能を備え、例えば画像情報を表示する画像表示装置(ディスプレイ装置、モニタ)と、音声情報を音声出力する音声出力装置(スピーカ装置)とを含む。
センサ部50は、情報検索装置100の現在位置(すなわち、ユーザの現在位置)を測位する機能を備えており、例えば、GPS衛星から送られてくるGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいて位置を測定するGPSセンサや、初期位置から移動量(距離)を計測する速度センサ、進行(移動)方位を計測するジャイロセンサ等からなる。
GPSセンサは、いわゆるGPS受信機と称されるものであり、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。
また、センサ部50は、GPS信号を受信するGPS受信機(アンテナ)の他、受信したGPS信号のデコード等の処理を行い、制御部10に通知する機能を有する。
また、センサ部50は、情報検索装置100自身の傾きを検出する機能を有する。本例においては、センサ部50は、例えばジャイロセンサにより、情報検索装置100が基準姿勢(例えば、情報検索装置100の表示画面が、ユーザの視線に正対し、かつ地面に対して垂直になる姿勢)からどの程度傾いたか(例えば、基準姿勢の状態から表示画面がユーザから見て前方に45度傾いたこと)を検出する機能を有する。なお、情報検索装置100の基準姿勢は、予め定められている構成としてもよいし、例えば「情報検索装置100の電源が投入されたとき」などの所定条件が満たされたときの情報検索装置100の姿勢により定められる構成としてもよい。
通信部60は、インターネットなどの通信ネットワークに無線あるいは有線によって接続し、通信ネットワークに接続された管理サーバなどの外部の装置と情報の送受信を行うための機能を有する。
入力部70は、制御部10に対する各種指示をユーザから受け付ける機能を有する。本例では、入力部70は、センサ部50が検出した各種データ(例えば、方位と傾きを示すデータ)をユーザからの指示として受け付ける。また、入力部70は、例えば画像表示装置の表示画面上に表示される仮想ボタンや、情報検索装置を構成する筐体に設けられる物理的ボタン(物理ボタン)などを備えていてもよい。
図2は、本例における制御部10と記憶部20の構成の例を説明するための説明図である。図2に示すように、制御部10は、センサ情報処理部11と、通信処理部12と、検索部13と、検索対象距離導出部14と、検索位置導出部15と、検索結果表示対象エリア特定部16と、検索結果表示部17とを含む。
センサ情報処理部11は、センサ部50により位置情報や速度情報などのセンサ情報の特定や記憶などを行うための処理を実行する機能を有する。本例においては、情報検索装置100は、例えばセンサ情報処理部11により特定した位置情報を後述する道路地図情報と照合することにより、道路地図情報が示す地図上におけるユーザの現在位置を特定する。また、情報検索装置100は、センサ部50により検出された各種データから、情報検索装置100の先端が向いている方位と、情報検索装置100の傾きとを特定する。
通信処理部12は、通信部60により各種情報の送受信を行うための処理を実行する機能を有する。
検索部13は、後述するPOI情報記憶部22に記憶されたPOI情報の中から、センサ情報処理部11により特定された現在位置を基準とした所定の範囲内に位置するPOIを示すPOI情報を検索する処理を実行する機能を有する。本例におけるPOI情報の検索方法については、後で詳しく説明する(図7参照)。
検索対象距離導出部14は、情報処理装置100の傾きに応じた距離(検索対象距離)を導出する処理を行う機能を有する。本例においては、検索対象距離導出部14は、情報処理装置100の傾きを変数とする所定の計算式に基づいて検索対象距離を導出する。なお、検索対象距離の大きさは、検索に用いる地図の縮尺やユーザ設定等により適宜変更可能な構成であることが好ましい。また、検索対象距離の導出に、例えば情報処理装置100の姿勢変化に発生する角速度の大きさや、姿勢変化に応じた角速度の変化などを反映させる構成としてもよい。この場合、例えばユーザがゆっくりと情報処理装置100を前方に略30度傾けた場合と、ユーザが素早く情報処理装置100を前方に略30度傾けた場合とでは、他の条件(ユーザの現在位置や向き)が同じ場合でも導出される検索対象距離が異なることとなる構成としてもよい。
検索位置導出部15は、所定の検索基準位置から情報処理装置100の先端が向いている方位に向かう方向に、ユーザの現在位置から検索対象距離だけ離れた位置(以下「検索位置」という。)を導出する処理を行う機能を有する。本例においては、検索位置導出部15は、検索基準位置としてユーザの現在位置を用いる。なお、検索基準位置はこれに限定されず、例えば、ユーザにより指定された位置を検索基準位置として用いる構成としてもよい。
検索結果表示対象エリア特定部16は、POI情報の検索結果として表示画面に表示するPOI情報を特定するために用いるエリア(以下「検索結果表示対象エリア」という。)を特定する処理を行う機能を有する。本例においては、検索結果表示対象エリア特定部16は、検索位置導出部15によって導出された検索位置を含むエリアであって、検索結果表示対象エリアの特定の関する所定条件を満たすエリアを、検索結果表示対象エリアとして特定する。なお、検索結果表示対象エリアの特定の関する所定条件としては、例えば、「検索対象距離に基づいて導出される大きさを有する所定形状のエリア」や、「検索位置が属する地図上のエリア」など、種々の条件が考えられる。また、検索結果表示対象エリアの大きさは、検索に用いる地図の縮尺やユーザ設定、あるいは検索対象距離の大きさ等により適宜変更可能な構成であることが好ましい。
検索結果表示部17は、検索部13によって検索されたPOI情報のうち、検索結果表示対象エリア特定部16によって特定された検索結果表示対象エリア内に位置するPOI(すなわち、検索対象物)に関するPOI情報を表示画面に表示するための処理を行う機能を有する。本例においては、検索結果表示部17は、情報検索装置100の先端が向いている方位を示す方位画像と、検索対象距離を示す距離画像(文字列を含む)とを表示する画面(以下「ベース画面」という。)上にPOI情報を表示する。また、本例においては、検索結果表示部17は、情報処理装置100が静止している状態(具体的には、表示画面をスクロールさせる条件が満たされていない状態)と、情報処理装置100の傾きが変化した状態(具体的には、表示画面をスクロールさせる条件が満たされた状態)とで、POI情報の表示形態を変化させるための処理を行う機能を有する。POI情報の表示形態については、後で詳しく説明する(図9,10参照)。
記憶部20は、図2に示すように、道路地図情報記憶部21と、POI情報記憶部22と、ユーザ状況情報管理テーブル23と、POI情報検索関連情報管理テーブル24と、操作情報記憶部25とを含む。
道路地図情報記憶部21は、所定のグリッド(本例においては、一定の緯度幅と緯度幅で区切られた矩形状の範囲)に分割して地図情報を記憶する記憶媒体である。この地図情報は、道路地図情報記憶部21に記憶されるほか、例えばSDメモリカードと呼ばれるリムーバルメディアとしての補助記憶装置や、CD−ROMやDVD−ROM等に保存することができる。また、インターネット等の通信ネットワークを介して地図情報をダウンロードするようにしてもよい。また、道路地図情報記憶部21は、交通規制や道路の構成などを示す道路情報として、道路をノードとリンクで表して管理し、各ノードとリンクに関して経路構成ノード情報と経路構成リンク情報とを記憶する記憶媒体である。すなわち、経路探索部11は、経路探索処理において必要な情報を道路地図情報記憶部21から取得することとなる。以下、適宜地図情報と道路情報とを対応付けした情報を「道路地図情報」と呼ぶ。なお、道路地図情報は、地図の縮尺や対応範囲に応じて複数種類存在し、環境設定などに応じて適宜使い分けされる場合があるものとする。
POI情報記憶部22は、案内対象物を示すPOI情報を記憶する記憶媒体である。POI情報は、例えば、POIを一意に特定するためのPOI‐IDと、POIの名称と、POIを示す画像と、POIが属するジャンルと、住所と、緯度・経度とを含む。なお、各POI情報は、POI情報としての全ての項目に対応するデータを有している必要はなく、例えば、POI−IDとPOI名称、および緯度・経度だけを示すPOI情報が含まれていても良い。
ユーザ状況情報管理テーブル23は、ユーザの状況(ユーザが使用する情報検索装置100の状況を含む)を示すユーザ状況情報が記憶される記憶媒体である。
図3は、ユーザ状況情報管理テーブル23におけるユーザ状況情報の格納状態の例を示す説明図である。図3に示すように、本例におけるユーザ状況情報は、ユーザを一意に認識するためのユーザIDと、端末保持状況とを示す各種データと、ガソリン状況と、財布状況とを含む。
ここで、端末保持状況とは、情報検索装置100(端末)の状況を示す情報であり、本例においては、現在位置標と、傾きと、方位とを含む。
また、ガソリン状況や財布状況は、ユーザの状況を示す情報としてユーザにより登録される情報であり、POI情報を検索する際の情報の絞込みに利用される情報である。本例においては、ガソリン状況としては、ユーザが予め登録している情報に基づいて推定されるユーザの車のガソリン残量率を示す。また、財布状況は、ユーザが予め登録している電子マネーの残高を示す。
POI情報検索関連情報管理テーブル24は、POI情報の検索に関連する情報が記憶される記憶媒体である。
図4は、POI情報検索関連情報管理テーブル24におけるPOI情報検索関連情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、本例におけるPOI情報検索関連情報は、検索対象距離と、検索位置と、検索位置の周辺エリアと、検索結果表示対象エリアとを含む。
ここで、周辺エリアとは、検索位置が導出されることに応じて特定されるエリアである。本例においては、POI情報の検索時に使用される地図(地図情報が示す地図)に設定されたエリア(すなわち、グリッドで定義されるエリア)のうち、検索位置を含むエリアと、検索位置が所定距離以内に位置するエリアとが、検索位置の周辺エリアとして特定されるものとする。なお、周辺エリアの特定方法はこれに限定されず、例えば、検索位置を中心とし、半径を検索対象距離の半分とする円形領域が属するエリアを周辺エリアとして特定する構成としてもよい。
操作情報記憶部24は、情報検索装置100の操作性に関わる情報である操作情報を記憶する記憶媒体である。本例においては、操作情報には、情報処理装置100の傾きに対応する距離(例えば、「1度に対応する距離が1km」など)、スクロール速度、情報検索に用いる地図の縮尺、検索結果表示対象エリアの定義(例えば、「検索位置が含まれるエリアの10分の1の大きさ」など)など、情報検索装置100の傾きに応じてPOI情報を表示する際に使用される情報が含まれる。
次に、本例におけるPOI情報の検索処理の概要について図を参照して説明する。
図5は、POI情報を検索する処理の概要について説明するための説明図である。図5に示すように、POI情報を検索する際に、情報検索装置100は、複数のエリアに区分された地図M(便宜上、一部のみ図示する)を用いる。この地図Mには、検索対象物としてのPOIの位置が定義されている(図示せず)。
情報検索装置100は、POI情報を検索する際、先ず、ユーザの現在位置Uを特定する。次いで、情報検索装置100は、現在位置Uからユーザが向いている方向に検索対象距離Xだけ離れた位置である検索位置SPを特定する。検索位置SPを特定すると、情報検索装置100は、検索位置SPを示す座標に基づいて検索結果表示対象エリアDAを特定し、検索結果表示対象エリアDA内に位置するPOI情報を検索結果として表示画面に表示する。
情報検索装置100の傾きに応じたPOI情報の検索結果を表示すると、情報検索装置100は、再度ユーザにより情報検索装置100が傾けられたか、または向いている方向が変えられたかを判定する。そして、情報検索装置100が傾けられた場合、その傾きに応じて検索位置を前後させる(すなわち、現在地Uから検索位置を遠ざけるか、現在位置Uに近づける)。このとき、例えば検索位置を検索位置SPから検索位置SP2に変更する場合、情報検索装置100は、変更前の検索位置SPに対応する検索結果表示対象エリアDAに対応する表示画面を表示した状態から、2つの検索位置SP,SP2の間に位置する検索位置に対応する検索結果表示対象エリアに対応する表示画面(例えば、検索位置SP1と検索結果表示対象エリアSP2により特定される表示画面)を表示した後、変更後の検索位置SP2に対応する検索結果表示対象エリアDA2に対応する表示画面を表示することで、POI情報を表示する画面のスクロール表示を実現する。
一方、情報検索装置100が向いている方位がユーザにより変えられた場合、情報検索装置100は、変更後後の検索結果表示対象エリア(例えば、検索位置SP3に対応する検索結果表示対象エリアDA3)を特定して、傾きに変化があった場合と同様にスクロール表示をする。
また、情報検索装置100は、検索位置が周辺エリアをエリアA1とする初期位置SPから周辺エリアをエリアA2とする位置SP2まで移動する場合、例えばエリアA2に対して所定距離に位置する位置SP1まで検索位置が移動したことに応じて、検索位置の周辺エリアを「エリアA1」から「エリアA1およびエリアA2」に変更し、エリアA2内に位置するPOIを示すPOI情報を検索する。
このように、情報検索装置100は、情報検索装置100の向きと傾きに応じたPOI情報の検索結果を効率的に提供し、かつ、地図上を移動可能な枠で表示画面を定義するような直感的な操作性を実現している。
次に、本例における情報検索装置100の動作について図を参照して説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
図6は、情報検索装置100が実行するPOI情報表示処理の例を示すフローチャートである。POI情報表示処理では、情報検索装置(以下、適宜「端末」という。)100の姿勢(本例においては、先端が向いている方位と、基準姿勢からの傾き)に応じてPOIに関する情報を示す画面を表示するための処理が行われる。
本例におけるPOI情報表示処理は、例えば、制御部10が、端末100のユーザによるPOI情報表示処理の実行要求を受け付けたことに応じて開始される。
POI情報表示処理において、先ず、制御部10は、センサ情報処理部11により、ユーザの現在位置を特定する(ステップS101)。
ユーザの現在位置を特定すると、制御部10は、POI情報を検索するための処理(POI情報検索処理)を実行する(ステップS200)。
図7は、端末100が実行するPOI情報検索処理の例を示すフローチャートである。POI情報検索処理では、POI情報記憶部22に記憶された複数のPOI情報の中から、端末100の現在位置と、方位と、傾きとに応じたPOI情報を検索するための処理が行われる。
POI情報検索処理において、先ず、制御部10は、センサ情報処理部11により、端末100が向いている方位を示す検索対象方位を特定する(ステップS201)。本例においては、センサ部50により検出された各種データに基づいて、センサ情報処理部11により、検索対象方位として「西北西」が特定された場合を例にして説明する。
検索対象方位を特定すると、制御部10は、センサ情報処理部11により、端末100の傾きを特定する(ステップS202)。本例においては、端末100の傾きとして「10度」が特定された場合を例にして説明する。
傾きを特定すると、制御部10は、操作情報記憶部25を参照して、検索対象距離導出部14により、端末100の傾きに応じた検索対象距離を導出する(ステップS203)。本例においては、参照する地図の縮尺に応じて、検索対象距離として「10km」が導出された場合を例にして説明する。
検索対象距離を特定すると、制御部10は、検索位置導出部15により、特定した各種情報(本例においては、現在位置と、検索対象方位と、検索対象距離)に基づいて検索位置を導出する(ステップS204)。本例においては、検索位置として地図上の座標(X0,Y0)の位置SP(図5参照。以下、位置とエリアの例については図5参照。)が導出された場合を例にして説明する。
検索位置を導出すると、制御部10は、検索対象距離の大きさに基づいて周辺エリアの大きさを特定する(ステップS205)。本例においては、制御部10は、検索対象距離を導出する際に用いた地図を参照し、この地図上で検索位置が属するエリアを周辺エリアとして特定する。以下、適宜、検索位置SPの周辺エリアとして「検索位置SPが含まれるエリアA1」が特定された場合を例にしてする。なお、本例においては、制御部10は、特定した周辺エリアを示す情報をPOI情報検索関連情報管理テーブル24に登録する際、既に登録済みの周辺エリアがある場合には、登録順序が識別可能となるように、例えば登録日時を対応付けて周辺エリア情報を登録する。
周辺エリアを特定すると、制御部10は、周辺エリアに変更があったか否かを判定する(ステップS206)。ここで、周辺エリアに変更がないと判定すると(ステップS206のN)、制御部10は、ここでの処理を終了してPOI情報表示処理におけるステップS102の処理に移行する(図6参照)。
一方、周辺エリアに変更があると判定すると(ステップS206のY)、制御部10は、検索部13により、特定した周辺エリアに対応するPOI情報を検索する(ステップS207)。本例においては、周辺エリアに対応するPOI情報として、周辺エリア内に位置するPOIを示すPOI情報が検索される場合を例にして説明する。なお、POI情報を検索する際の検索条件は「周辺エリア内に位置するPOIを示すこと」に限定されず、例えば「特定のジャンルに属すること」や「周辺エリアからの移動が容易であること」など、ユーザが興味を示す可能性のあるPOI情報を検索するためのものであればよい。なお、本例においては、制御部10は、周辺エリアに変更があるか否かをPOI情報検索関連情報管理テーブル24を参照して判定するが、参照時にPOI情報検索関連情報管理テーブル24に他の周辺エリア情報を示す情報が登録されていない場合も、制御部10は、周辺エリアに変更があると判定するものとする。
POI情報を検索すると、制御部10は、検索したPOI情報を、例えばPOI情報検索関連情報管理テーブル24に登録し、ここでの処理を終了してPOI情報表示処理におけるステップS102の処理に移行する(図6参照)。
POI情報検索処理を実行してPOI情報の検索結果を得ると、制御部10は、検索結果表示対象エリア特定部16により、検索結果表示対象エリアを特定する(ステップS102)。本例においては、検索結果表示対象エリアが検索位置SPを中心とするエリアDA(図5参照)と特定された場合を例にして説明する。
なお、エリアDAの大きさは検索対象距離Xの大きさに基づいて導出されたものとする。また、本例においては、検索結果表示対象エリアの大きさは最初に導出された検索対象距離の大きさに基づいて決定された後は、一度POI情報表示処理が終了するかユーザによる変更操作を受け付けるまでは、検索対象距離の大きさの変化によってはその大きさが変化しないものとする。すなわち、検索結果表示対象エリアは、検索位置の変化に応じてその位置が変化するものとする。このような構成とすることで、スクロール表示際の画面の視認性を高めることができるようになる。なお、制御部10が、操作情報に基づいて、適宜検索対象距離の大きさに応じて検索結果表示対象エリアの大きさを変更する構成としてもよい。
検索結果表示対象エリアを特定すると、制御部10は、特定した検索結果表示対象エリアDAに対応するPOI情報を示すPOI情報表示画面を表示するための処理(POI情報表示画面表示処理)を実行する(ステップS300)。本例においては、制御部10は、検索位置が静止しているときと、検索位置が移動しているときとで、POI情報表示画面の形態を一部変更する。すなわち、制御部10は、例えば、検索位置が所定期間変化しないときと、検索位置が位置SPから位置SP2に移動しているとき(すなわち、端末100の傾きが変化しているとき)とで、POI情報表示画面の形態を一部変更する場合がある。
図8は、情報検索装置100が実行するPOI情報表示画面表示処理の例を示すフローチャートである。
POI情報表示画面表示処理では、先ず、制御部10は、検索結果表示対象エリア内における各POIの位置を特定する(ステップS301)。本例においては、制御部10は、POI情報検索処理による検索結果に含まれるPOI情報が示すPOIの座標(または、住所)に基づいて、検索結果表示対象エリアDA内における(すなわち、表示画面に表示するPOI情報表示画面における)POIの位置を特定する。
POIの位置を特定すると、制御部10は、各POIの位置を示す画像(以下「位置画像」という。)をPOI情報表示画面に配置する(ステップS302)。本例においては、制御部10は、各POIの名称を示す位置画像を各POIを示すPOI情報に含まれる座標を中心とする位置にそれぞれ配置する。これにより、原則、表示画面には、検索結果表示対象エリア内に位置するPOIの相対的な位置関係が正確に反映される。なお、位置画像と実際のPOIの位置とは厳密に一致する必要はなく、実際の位置の近傍に位置画像が表示される構成であればよい。
位置画像を配置すると、制御部10は、スクロール表示をするか否かを判定する(ステップS303)。本例においては、制御部10は、所定時間内に端末100の方位または傾きの変化がある場合に、スクロール表示をすると判定するものとする。
ここで、スクロール表示をしないと判定すると(ステップS303のN)、制御部10は、重畳する位置画像があるか否かを判定する(ステップS304)。なお、配置する位置画像が1つの場合、他の位置画像と重なることがない。そのため、このような場合には、制御部10が、ステップS304の処理(重畳判定処理)を省略する構成としてもよい。
ここで、重畳する位置画像があると判定すると(ステップS304のY)、制御部10は、位置画像の配置を所定規則に従って変更する(ステップS305)。本例においては、制御部10は、重畳する少なくとも2つの位置画像を特定し、特定した位置画像のうちPOI情報としての優先度が低いPOIを示す位置画像(例えば、POI情報に登録番号が含まれる場合、登録番号の遅いPOI情報が示すPOIを示す位置画像)の配置を所定方向に所定距離だけ移動する。なお、位置画像の配置を変更する目的は、複数の位置画像の一部または全部が重畳することによる画面の視認性の低下(具体的には、他の位置画像が重ねて表示されることにより位置画像が示すPOI名称をユーザが読めなくなること)を防止するためである。そのため、位置画像の配置変更規則は上述した内容に限定されず、例えば優先度が低いPOIを示す位置画像の大きさを他の位置画像よりも小さくするなど、POI情報表示画面に表示される位置画像の視認性がスクロール画面よりも低下することを防止する目的で規定されたものと考えられる内容であればよい。
位置画像の配置を変更すると、制御部10は、ステップS304の処理に移行して、再度重畳する位置画像がある否かを判定する。
一方、重畳する位置画像がないと判定すると(ステップS304のN)、制御部10は、POI情報表示画面として、静止画面を表示する(ステップS306)。なお、本例においては、制御部10は、所定数だけ位置画像の配置変更処理を実行しても重畳する位置画像がある場合には、さらなる位置画像の配置変更処理を実行することなく、重畳する位置画像がないものとみなすものとする。
図9は、静止画面としてのPOI情報表示画面の例を示す説明図である。図9に示すように、静止画面としてのPOI情報表示画面では、原則、複数の位置画像801〜805がそれぞれ重ならない状態で表示される。
また、本例においては、POI情報表示画面には、POI情報検索処理において特定した検索対象方位を示す方位画像810と、導出した検索対象距離に応じた距離画像820と、静止状態を示すインジケータ830とが表示される。
方位画像810は、方位角を示すものである。図9では、方位画像810は、西北西を示している(すなわち、西を意味する「W」と北西を意味する「WN」との間に矢印を配置することで、西北西を示している)。本例においては、方位画像810は、例えばユーザによる端末100の向きの変更により検索対象方位が変更されることにより、横にスライドする。なお、方位画像の形態はこれに限定されず、ユーザが方位を認識可能な形態であればよい。
距離画像820は、ユーザの現在位置から、表示画面に表示されたPOI情報が示すPOIの位置までの距離の目安を示す。本例においては、距離画像は、検索対象距離に基づいて導出される。
インジケータ830は、一定時間端末100の姿勢を静止させると、表示中のPOI情報表示画面が決定状態になることを示すものである。すなわち、本例においては、POI情報表示画面が決定状態になった場合、決定状態でないときとインジケータの形態が変化し、端末100の姿勢を変えても、表示画面に表示されるPOI情報表示画面の内容が変化しないこととなる。なお、本例においては、POI情報表示画面が決定状態になった場合、制御部10は、所定の操作を受け付けることにより、端末100の現在位置、方位、傾きに応じて表示するPOI情報表示画面の内容を変更する。
一方、例えば端末100の方位または傾きが変化したことにより、スクロール表示をすると判定すると(ステップS303のY)、制御部10は、スクロール画面を表示する(ステップS307)。なお、本例においては、制御部10は、POI情報検索処理と同様に検索位置を導出して検索結果表示対象エリアを特定する。また、例えばPOI情報表示画面よりも検索結果表示対象エリアの方が大きい場合には、制御部10が、ユーザによる表示画面のスライド操作などに応じて、スクロール表示をすると判定する構成としてもよい。この場合、例えば端末100が、検索位置の導出に要する処理を省略するか、またはユーザによる表示画面に対するタッチ操作などに応じて検索位置を変更する構成としてもよい。
図10は、スクロール画面としてのPOI情報表示画面の例を示す説明図である。スクロール画面としてのPOI情報表示画面では、静止画面の場合と異なり、位置画像が重畳する場合でも位置画像はPOIが実際に存在する位置の近傍に表示される。そのため、図10に示すように、スクロール時に静止画面と同じ範囲の検索結果表示対象エリアに対応する画面を表示する場合でも、表示内容が異なる場合がある。すなわち、図9に示すように、静止画面では位置画像801と位置画像804とが重畳表示されない。しかし、図10に示すように、スクロール画面では、位置画像801と位置画像804とが重畳表示される。
また、本例においては、スクロール画面には、決定状態でないことを示すインジケータ930が表示される。なお、インジケータ830,930の形態は特に限定されないが、ユーザが決定状態であるか否かを識別可能な構成であることが好ましい。また、インジケータ830,930の形態は、どの程度端末100の姿勢を保てば決定状態になるのかをユーザが認識可能な構成であることが好ましい。
スクロール画面を表示すると、制御部10は、スクロールを終了するか否かを判定する(ステップS308)。ここで、例えば現在の端末100の姿勢に対応する検索結果表示対象エリアに応じたPOI情報表示画面を表示したことにより、スクロール表示を終了すると判定すると(ステップS308のY)、制御部10は、ステップS304の処理に移行する。これにより、スクロール表示において近接するPOIに対応する位置画像が重畳して表示されるのに対し、スクロール表示の終了後には近接するPOIに対応する位置画像が離間して表示されるという表示態様を実現することができる。一方、スクロール表示を終了しないと判定すると(ステップS308のN)、制御部10は、スクロール画面の表示を継続する。
POI情報表示画面表示処理を実行してPOI情報表示画面を表示すると、制御部10は、端末100の方位または端末100の傾きに変化があるか否かを判定する(ステップS103)。ここで、方位と傾きの少なくとも一方に変化があると判定すると(ステップS103のY)、制御部10は、ステップS200の処理(POI情報検索処理)に移行する。
一方、端末100の方位と傾きのどちらにも変化がないと判定すると(ステップS103のN)、制御部10は、リスト表示要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。本例においては、端末100は、POI情報表示画面に表示された複数の位置画像801〜805のうち何れかの選択を受け付けたことにより、リスト表示要求を受け付けたものと判定する。ここで、リスト表示要求を受け付けない場合(ステップS104のN)、制御部10は、後述するステップS107の処理に移行する。
一方、例えばユーザによる位置画像801の選択を受け付けたことにより、リスト表示要求を受け付けたと判定すると(ステップS104のY)、制御部10は、表示中のPOI情報に対応するリストを示すリスト表示画面を表示する(ステップS105)。
図11は、リスト表示画面の例を示す説明図である。図11に示すように、リスト表示画面には、POI情報に含まれる画像やPOIの名称、POIに関する記事などが所定の形式で表示される。なお、リストとして表示する際のソート基準が何もなければ、制御部10は、近距離順にPOI情報をソートして表示する。なお、リスト表示画面の形態はこれに限定されず、例えばテーブル表示にするなど、POI情報の少なくとも一部をユーザが認識可能な形態であればよい。また、制御部10が、ユーザ状況情報を参照して、ユーザの状況に基づいてPOI情報をソートまたは取捨選択する構成としてもよい。この場合、例えば制御部10が、ユーザのガソリン状況が給油推奨状態(例えば、残量が2割以下)を示している場合にはガソリンスタンドを示すPOI情報を優先表示したり、財布状況がチャージ推奨状態(例えば、1000円以下)を示している場合にはチャージ可能施設を示すPOI情報を識別可能に表示したりする構成としてもよい。
リスト画面を表示すると、制御部10は、リスト画面の表示を終了するか否かを判定する(ステップS106)。ここで、例えばPOI情報表示画面の再表示要求を受け付けたことにより、リスト表示画面の表示を終了すると判定すると(ステップS106のY)、制御部10は、POI情報表示画面の表示を終了するか否かを判定する(ステップS107)。
ここで、POI情報表示画面の表示を終了しないと判定した場合(ステップS107のN)、制御部10は、ステップS103の処理に移行する。一方、例えば所定の終了操作を受け付けたことにより、POI情報表示画面の表示を終了すると判定すると(ステップS107のY)、制御部10は、ここでの処理を終了する。
以上に説明したように、上述した実施の形態では、表示装置(例えば、出力部40が備える画像表示装置)の表示画面に検索結果を表示する携帯型の情報検索装置100が、検索対象物を示すPOI情報を記憶するPOI情報記憶手部22を備え、情報検索装置100における方位基準位置(例えば、情報検索装置100の先端)が向いている方位を示す検索対象方位を特定し(例えば、ステップS201)、情報検索装置100の傾きを特定し(例えば、ステップS202)、特定した傾きに応じた距離を示す検索対象距離を導出し(例えば、ステップS203)、所定の検索基準位置(例えば、情報検索装置100の現在位置)から検索対象方位に向かう方向に検索基準位置から検索対象距離離れた位置を示す検索位置を導出し(例えば、ステップS204)、導出した検索位置の周辺エリア内に位置する検索対象物のPOI情報を検索し(例えば、ステップS207)、検索位置を含む検索結果表示対象エリアを特定し(例えば、ステップS102)、検索したPOI情報のうち検索結果表示対象エリア内に位置する検索対象物のPOI情報を検索結果として表示画面に表示し(例えば、ステップS300)、情報検索装置100の方位または傾きの変化に伴い検索位置が更新されたことに応じて検索結果表示対象エリアを順次特定し(例えば、ステップS307の処理においてスクロール画面を表示するために行われるステップS103の処理と同様の処理)、検索結果表示対象エリアの変更に伴いPOI情報をスクロール表示する際には、当該検索結果表示対象エリア内に位置する各検索対象物のPOI情報を実際に存在する位置の近傍に表示し、スクロール表示において、各検索対象物が実際に存在する位置が近接している場合には、対応する各POI情報を重畳表示し(例えば、ステップS307)、スクロール表示が終了した際には(例えば、ステップS307のY)、スクロール表示において重畳表示されていた各POI情報を離間して表示し、検索結果表示対象エリア内に位置する各検索対象物のPOI情報のうち一部または全部のPOI情報を表示する(例えば、ステップS304〜S306)構成としているので、直感的な操作性を提供することができるようになる。
すなわち、固定メニューを選択させるといったユーザインタフェース(UI)から抜け出し、位置、方位、傾きに応じた情報提供画面を表示することができるようになるので、直感的な操作性を実現することができるようになる。また、情報検索装置100の姿勢を変えるだけで、現実の検索基準位置に応じたPOI情報の提供を受けることができるようになるため、ユーザが決まった場所ばかり検索することになることを防止することができるようになる
また、情報検索装置100が、検索キーワードなどの選択をユーザに要求することなくPOI情報を提供可能の構成としているので、「行きたい場所は決まっていないが、どこかに行きたい」という要求や、「今見ている先の観光地をなんとなく知りたい」という要求など、ユーザが検索条件を入力する作業を回避したいと考えている可能性のある場合にもユーザの要求に応じた動作を実行することができるようになる。また、情報検索装置100が、検索位置の周辺エリアに対応するPOI情報を検索してから、検索結果表示対象エリアを特定し、特定した検索結果表示対象エリアに対応するPOI情報を表示する構成とし、さらに、検索結果表示対象エリアの変更に応じて周辺エリアの変更を必須としない(すなわち、検索位置の変更に伴い周辺エリアが変更する場合にのみ変更後の周辺エリアに対応するPOI情報をPOI情報記憶部から検索し、検索位置の変更に伴い周辺エリアが変更しない場合には、変更後の検索位置に応じた検索結果表示対象エリアに対応するPOI情報を既に検索済みの周辺エリアに対応するPOI情報の中から特定する)構成としているので、POI情報の検索に伴う処理負荷を軽減させることができるようになる。
また、情報検索装置を傾けることで画面に表示されるPOI情報をスクロールさせることができ、かつ、画面の停止時とスクロール時それぞれに対応する表示形態でPOI情報を表示することができるので、ユーザがより直感的にPOI情報を閲覧することができるようになり、ユーザが決まった場所ばかりを検索することになることを防止することができるようになる。
また、上述した実施の形態においては、スクロール画面では位置画像(例えば、図10における2つの位置画像801,804)を密集して(特に、複数の位置画像の一部または全部を重畳して)表示することを許容し、静止画面では位置画像を密集して表示することを許容しない構成としているので、スクロール画面では情報量を優先し、静止画面では情報の視認性を優先するというように、ユーザによる情報検索装置の操作状況に応じた画面を表示することができるようになる。そして、操作状況に適した画面を表示することで、結果的に情報検索装置の直感的操作性を高めることができる。
また、上述した実施の形態では、情報検索装置100が、特定した方位を示す方位画像と、導出した検索対象距離に応じた距離画像とを表示するベース画面上に、POI情報(例えば、POIの位置を示す位置画像)を表示する構成としているので、直感的にPOI情報が示す検索対象物の位置を把握することが容易な画面をユーザに対して提供することができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、情報検索装置100が、表示しているPOI情報の選択を受け付け、選択を受け付けたPOI情報を案内対象物として出発地点(例えば、情報検索装置100の現在位置)からの推奨移動経路を探索し、探索した推奨移動経路を用いて経路案内を行う構成としてもよい。このような構成とすることにより、情報検索から経理案内までの操作をユーザが直感的に行うことができるようになる。
また、上述した実施の形態では、情報検索装置100が、所定の検索基準位置として情報検索装置100のユーザの現在位置(または情報検索装置100の現在位置)を用いる構成としているので、ユーザが検索基準とする場所の入力をすることなく、手軽に情報を得ることができるようになる。
また、上述した実施の形態では、情報検索装置100の傾きに対応する距離を示す操作情報を記憶する操作情報記憶部25を備え、情報検索装置100が、操作情報を参照して検索対象距離を導出する構成としているので(例えば、ステップS203)、検索対象距離を迅速に導出することができるようになる。すなわち、情報検索装置100の傾きに対応する距離を予め操作情報として記憶しておくことで、検索対象距離の導出に要する処理負荷を軽減させることができるようになる。
また、上述した実施の形態では、情報検索装置100が、検索対象距離の大きさに基づいて周辺エリアの大きさを特定し(例えば、ステップS205)、特定した周辺エリア内に位置する検索対象物のPOI情報を検索する構成としているので、検索対象距離の長短に応じてより適切なPOI情報を提供することができるようになる。
また、上述した実施の形態では、情報検索装置100が、検索位置を含む検索結果表示対象エリアを特定し(例えば、ステップS102)、検索対象距離に基づいて検索位置を含む検索結果表示対象エリアの大きさを特定し、特定した検索結果表示対象エリア内に位置する検索対象物のPOI情報を検索結果として前記表示画面に表示する構成としているので、検索結果として表示する情報量をより適切なものとすることができるようになる。すなわち、例えば、現在位置から遠い場所に位置するPOI情報を検索するときほど検索結果表示対象エリアの大きさを大きくすることで検索結果として表示されるPOI情報の量が増えるようにするといった情報量の調整ができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、出力部40の一部または全部を、情報検索装置の外部に備える構成としてもよい。