JP5242444B2 - プリテンショナー、これを有するシートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

プリテンショナー、これを有するシートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 Download PDF

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本発明は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタに設けられ複数のボールを用いたプリテンショナーの技術分野、シートベルトリトラクタの技術分野、およびシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来、自動車等の車両に装備されるシートベルト装置においては、プリテンショナーを備えたシートベルトリトラクタが種々開発されている。このプリテンショナーは、車両の衝突時等の通常の減速度より大きな減速度が車両に加えられた緊急時の初期に、ガスジェネレータで発生した反応ガスによりシートベルトリトラクタのスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させて、このスプールによりシートベルトを巻き取る。これにより、シートベルトのたるみを迅速に除去するとともにシートベルトに張力を付与して、乗員の拘束力を高めるようになっている。
従来のプリテンショナーの一例として、パイプ内にボールからなる複数の力伝達部材を収容し、これらの力伝達部材が緊急時に反応ガスのガス圧を受けてパイプ内に沿って移動してリングギアの複数の被押圧部を押圧し、このリングギアでスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるプリテンショナーが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
ところで、特許文献1および2に記載されているプリテンショナーでは、パイプの基端部に設けられるガスジェネレータが、シートベルトリトラクタの下方に配置されている。このため、パイプ内への力伝達部材の挿入作業およびガスジェネレータの取り付け作業が煩雑になる。
一方、パイプの基端部に設けられるガスジェネレータがシートベルトリトラクタの上方に配置されたプリテンショナーが提案されている。(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に記載されているプリテンショナーでは、ガスジェネレータがシートベルトリトラクタの方に配置されるため、ガスジェネレータの取り付け作業の煩雑が、特許文献1および2に記載のものに比べてある程度緩和される。
特開2001−233172号公報。 特開2005−306111号公報。 英国特許公開第2323016号公報(GB2323016A)。
しかしながら、特許文献3に記載されているプリテンショナーでは、ガスジェネレータが設けられるパイプの基端部が、プリテンショナーの車両取り付け状態で車両前後方向に向いている。このため、パイプ内への力伝達部材の挿入作業の煩雑およびガスジェネレータの取り付け作業の煩雑が効果的に緩和されるとはいえず、力伝達部材の挿入作業性およびガスジェネレータの組み付け作業性が必ずしも良好ではなく、これらの作業性に改良の余地があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、パイプ内への力伝達部材の挿入作業性およびガスジェネレータの組み付け作業性を良好にすることができるプリテンショナー、これを有するシートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のプリテンショナーは、先端部およびこの先端部と反対側の基端部を有するパイプと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともにシートベルトリトラクタのスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるための力を伝達する複数の力伝達部材と、前記基端部に配設されるとともに緊急時に前記力を前記力伝達部材に加えるガスを発生するガスジェネレータと、少なくとも回転可能に設けられるとともに、内周に複数の内歯を有しかつ外周に複数の被押圧部を有するリングギアと、スプール側部材に設けられるとともに、前記内歯に歯合する外歯を有しかつ前記スプールを回転させるピニオンとを備え、緊急時に、前記パイプの前記先端部に設けられた力伝達部で前記力伝達部材が前記リングギアの被押圧部を押圧することで前記スプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるプリテンショナーにおいて、前記パイプが前記シートベルトリトラクタのフレームに取り付けられ、前記プリテンショナーの車体取付け状態で、前記パイプが、このパイプの前記先端部が最下位置とされるとともに、前記パイプの前記先端部から上方に直線状に延設され、更に、前記フレームの略上端で略直角に曲げて車室外側に向かって直線状にかつ略水平に延設されるとともに、前記フレームの略車室外側端で略直角に曲げて車両前後方向に延設され、更に、前記フレームの略車両前後端で略直角に曲げて車室内側に向かって延設され、更に、前記パイプの前記基端部が最上位置でかつ車室内側に向くようにして配設されており、前記パイプの前記基端部が車室内側に向かって上向きに配設されていることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るスプールと、緊急時に前記スプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるプリテンショナーとを少なくとも有し、前記プリテンショナーが前述の本発明のプリテンショナーのいずれかであることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルト装置は、前記シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係止されるバックルとを少なくとも有し、前記シートベルトリトラクタが本発明のシートベルトリトラクタであることを特徴としている。
このような構成を備えた本発明のプリテンショナーおよびシートベルトリトラクタによれば、パイプの配管取り回しを、パイプの先端部が最下位置となるように設定するとともにこの先端部から上方に直線状に延設し、更に、フレームのベース部の略上端で略直角に曲げて車室外側に向かって直線状にかつ略水平に延設するとともに、ベース部の略車室外側端で略直角に曲げて車両前後方向に延設し、更に、ベース部の略車両前後端で略直角に曲げて車室内側に向かって延設している。したがって、ガスジェネレータが取り付けられるパイプの基端部を、最上位置でかつ車室内側に向かうように設定することができる。これにより、パイプの開口端が車室内側に向き、パイプ内へ力伝達部材の挿入作業およびガスジェネレータの組み付け作業をより一層簡単にすることができる。しかも、このようなパイプの配管の取り回しで、プリテンショナーを有するシートベルトリトラクタを全体的により一層効果的にコンパクトにすることが可能となる。
特に、パイプの基端部を車室内側に向くようにするとともに、上向きに配設することで
、パイプ内へ力伝達部材の挿入作業およびガスジェネレータの組み付け作業をより一層簡単にすることができる。
更に、本発明のシートベルトリトラクタを備えたシートベルト装置によれば、シートベルトリトラクタがよりコンパクトに形成できることから、シートベルトリトラクタの車体への設置スペースを小さくできる。したがって、シートベルトリトラクタの車体への設置自由度を大きくすることができる。これにより、シートベルトリトラクタを車体に柔軟に取り付けることができるので、シートベルト装置の利便性を向上することができる。
本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。 本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を示し、(a)は車室外側から見た図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は上面図である。 図2に示す例におけるシートベルトリトラクタのプリテンショナーのカバーをとって示す左側面図である。 (a)は、図3におけるIVA−IVA線に沿う部分断面図、(b)は変形例を示す(a)と同様の部分断面図、(c)は他の変形例を示す(a)と同様の部分断面図である。 プリテンショナーのカバーを示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は下面図でである。 プリテンショナーの作動を説明し、(a)は非作動状態を示す図、(b)は作動開始直後の状態を示す図、(c)は作動終了状態を示す図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、基本的には従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ、4はシートベルトリトラクタ3に引き出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、5はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー、6はこのガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング、7は車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6が係脱可能に挿入係合されるバックルである。
このシートベルト装置1におけるシートベルト4の装着操作および装着解除操作も、従来公知のシートベルト装置と同じである。
この例のシートベルトリトラクタ3は従来公知の緊急ロック式シートベルトリトラクタ(ELR)または従来公知の自動ロック式シートベルトリトラクタ(ALR)である。そして、このシートベルトリトラクタ3はプリテンショナーを備えている。このプリテンショナーは従来公知のプリテンショナーと同様に、車両衝突時等の緊急時に作動して、シートベルトリトラクタ3のスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させ、シートベルト4を所定両巻き取り乗員の拘束力を高めるものである。
図2(a)ないし(d)、および図3は、この例のプリテンショナーを備えるシートベルトリトラクタを示す図である。
図2(a)ないし(d)、および図3に示すように、この例のプリテンショナー8は、
シートベルトリトラクタ3のフレーム9に支持されている。フレーム9は、シートベルトリトラクタ3の車体取り付け時に車室内側に位置するスティ9aと車室外側に位置するコ字状のベース部9bとからなる。スティ9aは車体に着脱可能に取り付けられるとともに、ベース部9bはスティ9aに着脱可能に取り付けられる。そして、ベース部9bに、スプールやロック機構等のシートベルトリトラクタ3の構成部品が取り付けられる。このように、フレーム9をスティ9aとベース部9とに分割構成することで、シートベルトリトラクタ3の種類にかかわらずスティ9aを共通化して、ベース部のみをシートベルトリトラクタ3の種類に応じて変えるようにすることができる。これにより、車種に応じた種類のシートベルトリトラクタ3を柔軟に取り付けることができるようにしている。
プリテンショナー8はパイプ10を有しており、このパイプ10の先端部10aが閉塞栓11で閉じられている。これらのパイプ10の先端部10aおよび閉塞栓11はボルト等の固着具24によってベース部9bの側壁9cに設けられたパイプ取り付け部9dに固定されている。
パイプ10内には、鉄あるいはアルミニウム等の金属製の複数のボール12aおよびガス圧を受けてボール12aを押圧する図示しないピストンからなる複数の力伝達部材12が移動可能にかつ互いに接触して配設されている。その場合、この例のプリテンショナー8では、ボール12aの個数が従来のプリテンショナーに比べて、少なく設定されている(例えば、従来のプリテンショナーのボールの個数が16個であるのに対して、この例のプリテンショナー8のボールの個数は、後述する図6(c)に示すように13個に設定される)。また、パイプ10の基端部10bにはパイプ状の圧力容器13が接続されている。この圧力容器13には、ガスジェネレータ14が設けられている。
プリテンショナー8はケース8aを有し、このケース8aは側壁9cに取り付けられている。また、ケース8a内には、リングギア16が回転可能にかつ図3において右方へ移動可能に配設されている。このリングギア16は内周面に形成された複数の内歯16aを有している。リングギア16は、その一部がパイプ10の先端部の切欠部10cからパイプ10内に侵入可能になっている。
このリングギア16の外周面には、通常時(プリテンショナー8の非作動時)に最初の第1のボール12aが当接する1つのレバー17(本発明の被押圧部に相当)と、複数(図示例では、6個)のレバー18(本発明の被押圧部に相当)が突設されている。その場合、最初のレバー17とこれに隣接するレバー18との間の周方向の間隔は、1個のボール12aの一部が収容可能な大きさに設定されている。また、複数のレバー18は互いに隣接する2個のレバー18,18間の周方向の間隔は、後述するように互いに接触する2
個のボール12aのそれぞれの一部が収容可能な大きさに設定されている。
シートベルトリトラクタ3のロッキングベースの回転軸19(本発明のスプール側部材に相当)には、ピニオン20がこの回転軸19と一体回転可能に取り付けられている(なお、ピニオン20は、図示しないがスプールの回転軸に一体回転可能に取り付けることもできる)。なお、ロッキングベースは従来公知のELRやALRに設けられるものであり、通常時はシートベルト4を巻き取るシートベルトリトラクタ3のスプールと一体回転し、車両衝突時等の車両に大きな減速度が加えられた緊急時にはその回転がロックされることでロック機構を作動してスプールのシートベルト引き出し方向の回転を阻止するものである。複数のボールを用いたプリテンショナーおよびロッキングベースを有するELRとして、例えば前述の特許文献1に記載されたELRがあり、この特許文献1を参照すればロッキングベースの作動を理解することができるので、その詳細な説明は省略する。
ピニオン20は複数の外歯20aを有している。このピニオン20の外歯20aにリン
グギア16の内歯16aが噛合可能となっている。その場合、この例のプリテンショナー8では、ピニオン20の歯先円の直径が従来のプリテンショナーに比べて、小さく設定されている(例えば、従来のプリテンショナーのピニオンの歯先直径がφ24.6mmであ
るのに対して、この例のプリテンショナー8のピニオン20の歯先直径がφ19mmに設定される)。そして、プリテンショナー8の作動時に、各ボール12aはパイプ10の切欠部10cからパイプ10内に進入している各レバー17,18にリングギア16の回転
駆動力を加えるとともに、リングギア16にピニオン20の方へ直進移動力を加えるようになっている。したがって、パイプ10の切欠部10cは、ボール12aによる力伝達部材12がリングギア16に回転駆動力および直進移動力を伝達する力伝達部を構成している。
そして、この例のプリテンショナー8では、パイプ10の配管の取り回し(パイピング)は、プリテンショナー8が車体に取り付けられた状態で、その先端部10aが最下位置とし、先端部10aから上方に直線状に延設されて、切欠部10cの力伝達部がピニオン20(つまり、スプール)の回転点中心の略水平方向となるようにされている。これにより、各ボール12aは力をリングギア16にリングギア16の略接線方向に沿ってシートベルト巻き取り方向に伝達する。その結果、各ボール12aは力をリングギア16に最も効率よくリングギア16に伝達するようになる。
更に、パイプ10はフレーム9のベース部9bの略上端で略直角に曲げられて車室外側に向かって直線状にかつ略水平に延設されるとともに、ベース部9bのスティ9aと反対側の端近傍で略直角に曲げられて車両前後方向に直線状にかつ略水平に延設され、更に、ベース部9bの車両前後方向端近傍で略直角に曲げられて車室内側に向かって直線状にかつ水平方向に対して若干上向きに傾斜して延設される。したがって、圧力容器13およびガスジェネレータ14がベース部9bの上方で車室内側に向かって若干上向きに配設されている。
ケース8aには、ボール12aをガイドするガイド溝21が形成されている。このガイド溝21は、リングギア20が図3において右方へ移動してリングギア20の内歯16aがピニオン20の外歯20aに噛合した状態でのリングギア20の中心と同心の円の円弧に形成されている。また、ガイド溝21とパイプ10との接続部において、閉塞栓11のパイプ内側端が、ボール12aをパイプ10からガイド溝21に円滑にガイドする円弧状のガイド面11aとされている。その場合、ガイド面11aの円弧の径はガイド溝21の外径側の径とほぼ同じ大きさに設定されている。
また、図4(a)に示すように、ケース8aには、断面台形状の突部8bがガイド溝21の終端側(図3において上端側)に位置して形成されている。
このケース8aはその一部がカバーによって覆われるようになっている。図5(a)ないし(c)に示すように、このカバー22はケース8aの2つのカバー取り付け部8c,
8dにそれぞれ取り付けられる取り付け部22a,22bを有しているとともに、側壁9
cのパイプ取り付け部9dに係止する係止部22cを有している。そして、カバー22は、図5(c)に示す合わせ面22dがケース8の合わせ面8f(図3に図示)に合わされるとともに係止部22cがパイプ取り付け部9dに係止されて位置決めされた状態で、ボルトが取り付け部22a,22bのボルト挿通孔にそれぞれ挿通されてカバー取り付け部
8c,8dの雌ねじに螺合されることで、ケース8に取り付けられる。カバー22がケー
ス8に取り付けられた状態では、ケース8aとカバー22との間に、ボール12aが移動する移動通路が形成される。この円弧状の移動通路は、ピニオン20と同心円の円弧状に形成される。
図5(c)に示すように、このカバー22は比較的大きな円弧状の凹部23を有してい
る。この凹部23内をボール12aが移動可能となっている。凹部23はほぼ半円に形成されているとともに、その外周側の内周壁面23aがボール12aを凹部23に沿って移動するようにガイドするガイド面とされている。また、図5(a)および(c)に示すように、凹部23の終端側(図5(a)において凹部23の上端側)には、円弧状のガイド溝24が設けられている。カバー22がケース8aに取り付けられた状態では、図4(a)に示すようにこのガイド溝24はケース8aの突部8bに対向するようになっている。ガイド溝24は、パイプ10の近傍位置まで延設されている。
これにより、ケース8aとカバー22との間に形成されるボール12aの移動通路は、突部8b越えてパイプ10の近傍位置まで延設される。そして、パイプ10を移動して来たボール12aは閉塞栓11のガイド面11aによってガイドされてパイプ10の切欠部10cからケース8aとカバー22との間の移動通路内に進入するとともに、この移動通路に沿って移動するようになる。その場合、この移動通路を移動するボール12aは、ガイド溝21、凹部23の内周壁面23a、凹部23の底面23b(ケース8aの対向面)、突部8b、およびガイド溝24にガイドされながら移動する。そして、後述するように最初の第1のボール12aが切欠部10cの近傍のパイプ10に当接することで、各ボール12aの移動が停止するようになっている。したがって、パイプ10のボール当接部はボールストッパ部10dを構成している。
このように構成されたこの例のプリテンショナー8の作動について説明する。
この例のプリテンショナー8の作動は、基本的には、車両衝突時等の車両に大きな減速度が加えられた緊急時に作動してシートベルトリトラクタ3のスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるまでは、従来の複数のボールを用いたプリテンショナーの作動と同じである。
すなわち、図6(a)に示すように、プリテンショナー8の非作動時には、最初の第1のボール12aがレバー17に当接した状態に保持されるとともに、これ以後のボール12aは順次互いに隣接するボール12aどうしが当接した状態にされている。このとき、ガスジェネレータ14がガスを発生しなく、ボール12aがレバー17を実質的に押圧しない。したがって、リングギア16はその内歯16aがピニオン20の外歯20aに歯合しない状態に保持されている。
前述の緊急時には、ガスジェネレータ14が作動してガスを発生し、発生したガスによってボール12aに大きな押圧力が加えられる。すると、図6(a)においてリングギア16が第1のボール12aを介した押圧力で右方へ移動するとともに反時計回りに回転する。そして、図6(b)に示すようにリングギア16の内歯16aがピニオン20の外歯20aに歯合し、ピニオン20がリングギア16と同方向に回転開始する。これにより、回転軸19つまりスプールがシートベルト巻き取り方向に回転開始し、乗員に装着されているシートベルト4が巻き取り開始される。
第1のボール12aがレバー17,18の間に収容されるとともに、次の第2のボール
12aが、レバー17と時計回りに隣接するレバー18に当接すると、この第2のボール12aを介するレバー18への押圧力で、リングギア16およびピニオン20がともに反時計回りに更に回転する。このとき、第1のボール12aによるレバー17への押圧力は、実質的に消滅している。レバー18とこのレバー18に時計回りに隣接する次のレバー18との間に2個の第2および第3ボール12aが収容されるとともに、第3のボール12aの次の第4のボール12aが次のレバー18に当接すると、この第4のボール12aを介する次のレバー18への押圧力で、リングギア16およびピニオン20がともに反時計回りに更に回転する。このとき、第2及び第3のボール12aによるレバー18への押圧力は、実質的に消滅している。
ここまでのプリテンショナー8の作動は従来のプリテンショナーの作動と実質的に同じである。従来のプリテンショナーでは、レバーへの押圧力が実質的に消滅したボールは、パイプの切欠部から脱出しかつレバーから離間して、プリテンショナーに設けられたボール収納室に収納される。一方、この例のプリテンショナー8においては、ボール収納室が設けられておらず、レバー17,18への押圧力が実質的に消滅した第1ないし第3ボー
ル12aは、閉塞栓11の円弧状のガイド面11aにガイドされてパイプ10の切欠部10cから脱出して、ケース8aとカバー22との間に形成された円弧状の移動通路に移動する。
第4以降のボール12aによる順次時計回りに隣接するレバー18への押圧力で、リングギア16およびピニオン20がともに反時計回りに回転し続ける。図6(c)に示すように、移動通路に移動しかつ押圧力が実質的に消滅したボール12aはリングギア16のレバー17,18によって、リングギア16の回転とともに移動通路に沿って移動する。
図4(a)に示すようにボール12aが突部8bに到達すると、この突部8bによりボール12aがカバー22側に押圧される。このとき、カバー22にはガイド溝24が突部8bに対向して設けられているので、突部8bにより押圧されたボール12aはこのガイド溝24内に移動して突部8bを乗り越える。その場合、突部8bが台形に形成されているので、ボール12aは台形の側壁の斜面によりスムーズに移動する。そして、図4(a)および図6(c)に示すように、突部8bを乗り越えた第1のボール12aがパイプ10のボールストッパ部10dに当接すると、第1のボール12aが停止するので、リングギア6の回転が停止する。これにより、ピニオン20も回転も停止し、スプールのシートベルト4の巻き取りが終了する。このプリテンショナー8によるシートベルト4の巻き取りにより、シートベルト4による乗員の拘束力が高められる。
リングギア6の回転が停止することで、第2以降のボール12aの移動も停止する。このとき、パイプ10内に発生したガスのガス圧は低圧となっている。このように、各ボール12aが停止した状態では、各ボール12aのほとんどが、ケース8aとカバー22の間の移動通路に位置している。すなわち、プリテンショナー8の作動終了時にはほとんどのボール12aがこの移動通路に位置するようになる。
この例のプリテンショナー8の他の作動は、従来の複数のボールを用いたプリテンショナーの作動と実質的に同じである。また、この例のシートベルトリトラクタ3の他の作動も、従来のELRあるいはALRの作動と実質的に同じである。
この例のプリテンショナー8によれば、リングギア16に設けられた複数のレバー16aを順次ボール12aによって押圧してリングギア16を回転させることで、スプールを回転させてシートベルト4を巻き取るとともに、リングギア16を回転させる力が消滅したボール12aを、プリテンショナー8のケース8aとカバー22との間の円弧状の移動通路に収納させているので、従来のプリテンショナーのようなボール収納室を設けてなく済むようになる。したがって、複数のボール12aのリングギア16の回転力を効率よく活かしつつ、プリテンショナー8を小型コンパクトに形成することが可能となる。
また、最初のボール12aをプリテンショナー8の構成要素でパイプ10からなる力伝達部材ストッパ部に当接させることで、複数のボール12aを効果的に停止させることが可能となる。その場合、力伝達部材ストッパ部をプリテンショナー8の構成要素で構成することにより、専用の力伝達部材ストッパ部を設ける必要がなく、コストを低減することができる。
更に、第1のボール12aをパイプ10の切欠部10cにおける力伝達部の近傍に設けたボールストッパ部10dで移動停止するようにしているので、リングギヤ16をほぼ1
回転させることができる。これにより、スプールによるシートベルトの巻き取り量をより多く設定することができる。特に、リングギア16の内歯16aとピニオン20の外歯20aのギア比を適宜設定することで、リングギヤ16の略1回転でシートベルトを効果的に巻き取ることが可能となる。
更に、リングギヤ16を略1回転で済むようにしているので、ボール12aの数を低減することができる。これにより、比較的高価なパイプ10の長さを効果的に短くでき、コストを効果的に低減することが可能となる。
そして、パイプ10の長さを短くできることから、パイプ10の配管取り回しを、パイプ10の先端部10aが最下位置となるように設定するとともにこの先端部10aから上方に直線状に延設し、更に、フレーム9のベース部9bの略上端で略直角に曲げて車室外側に向かって直線状にかつ略水平に延設するとともに、ベース部9bの略車両前後端で略直角に曲げて車室内側に向かって水平に対して若干上向きに延設している。したがって、圧力容器13の開口端およびガスジェネレータ14を車室内側で若干上向きに設定することができる。これにより、パイプ10内へボール12aの挿入作業および圧力容器13へのガスジェネレータ14の組み付け作業をより一層簡単にすることができる。しかも、このようなパイプ10の配管の取り回しで、プリテンショナー8を有するシートベルトリトラクタ3を全体的により一層効果的にコンパクトにすることが可能となる。
更に、この例のシートベルトリトラクタ3を備えたシートベルト装置1によれば、シートベルトリトラクタ3がよりコンパクトに形成できることから、シートベルトリトラクタ3の車体への設置スペースを小さくできる。したがって、シートベルトリトラクタ3の車体への設置自由度を大きくすることができる。これにより、シートベルトリトラクタ3を車体に柔軟に取り付けることができるので、シートベルト装置1の利便性を向上することができる。
図4(b)および(c)は、ボールストッパ部の変形例を示す図である。
前述の例では、ボールストッパ部10dをパイプ10の切欠部10cの力伝達部の近傍に設けるものとしているが、図4(b)に示すようにこのボールストッパ部をプリテンショナー8の構成要素であるケース8aの突部8bを利用してこの突部8bで構成することもできる。また、図4(c)に示すようにこのボールストッパ部を、ケース8aに設けた専用の突起8eで構成することもできる。
なお、本発明に係るシートベルトリトラクタは、前述の例に限定されることはなく、種々の設計変更が可能である。例えば、前述の実施の形態の例では、ピニオン20をロッキングベースの回転軸19と別体に形成してこの回転軸19に一体回転可能に取り付けているが、ピニオン20をロッキングベースと単一部材で一体に形成することもできる。その場合には、ピニオン20を鍛造でより小さく形成することが可能となる。したがって、その分、リングギア16とピニオン20とのギア比を大きく設定することが可能となり、前述のようにボール12aの個数を低減しても、プリテンショナー8によるスプールの回転量をより大きく設定することができる。これにより、パイプ10の長さを短くしつつ、シートベルト4の巻き取り量をより効果的に大きくすることができる。
その他、本発明は特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々設計変更が可能である。
本発明のプリテンショナー、シートベルトリトラクタおよびシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタに設けられ複数のボールを用いたプリテンショナー、シートベルトリトラクタ、および車両のシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、7…バックル、8…プリテンショナー、8b…突部、9…フレーム、9a…スティ、9b…ベース部、10…パイプ、10c…切欠部、10d…ボールストッパ部、12…力伝達部材、12a…ボール、13…圧力容器、14…ガスジェネレータ、16…リングギア、16a…内歯、17,18…レバー、19…回転軸、20…ピニオン、20a…外歯、2
1…ガイド溝、22…カバー、23…、24…ガイド溝

Claims (3)

  1. 先端部およびこの先端部と反対側の基端部を有するパイプと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともにシートベルトリトラクタのスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるための力を伝達する複数の力伝達部材と、前記基端部に配設されるとともに緊急時に前記力を前記力伝達部材に加えるガスを発生するガスジェネレータと、少なくとも回転可能に設けられるとともに、内周に複数の内歯を有しかつ外周に複数の被押圧部を有するリングギアと、スプール側部材に設けられるとともに、前記内歯に歯合する外歯を有しかつ前記スプールを回転させるピニオンとを備え、緊急時に、前記パイプの前記先端部に設けられた力伝達部で前記力伝達部材が前記リングギアの被押圧部を押圧することで前記スプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるプリテンショナーにおいて、
    前記パイプが前記シートベルトリトラクタのフレームに取り付けられ、
    前記プリテンショナーの車体取付け状態で、前記パイプは、このパイプの前記先端部が最下位置とされるとともに、前記パイプの前記先端部から上方に直線状に延設され、更に、前記フレームの略上端で略直角に曲げて車室外側に向かって直線状にかつ略水平に延設されるとともに、前記フレームの略車室外側端で略直角に曲げて車両前後方向に延設され、更に、前記フレームの略車両前後端で略直角に曲げて車室内側に向かって延設され、更に、前記パイプの前記基端部が最上位置でかつ車室内側に向くようにして配設されており、
    前記パイプの前記基端部が車室内側に向かって上向きに配設されていることを特徴とするプリテンショナー。
  2. シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るスプールと、緊急時に前記スプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるプリテンショナーとを少なくとも有し、
    前記プリテンショナーが請求項1に記載のプリテンショナーであることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  3. 前記シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係止されるバックルとを少なくとも有し、
    前記シートベルトリトラクタが請求項2に記載のシートベルトリトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。
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