JP5239522B2 - Spout with barrier properties - Google Patents
Spout with barrier properties Download PDFInfo
- Publication number
- JP5239522B2 JP5239522B2 JP2008146427A JP2008146427A JP5239522B2 JP 5239522 B2 JP5239522 B2 JP 5239522B2 JP 2008146427 A JP2008146427 A JP 2008146427A JP 2008146427 A JP2008146427 A JP 2008146427A JP 5239522 B2 JP5239522 B2 JP 5239522B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spout
- barrier
- cylindrical body
- cylinder
- barrier film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は、筒状の口部とキャップと口部の下方に連設する接着部とからなるスパウトと、接着部に固着する袋容器(パウチ)とから構成されるスパウト付き袋容器のスパウトに関するものである。 The present invention relates to a spout for a bag container with a spout comprising a spout composed of a cylindrical mouth portion, a cap, and an adhesive portion provided below the mouth portion, and a bag container (pouch) fixed to the adhesive portion. Is.
従来、自立性袋、ガゼット型袋、その他の袋等の種々の形態からなるプラスチック性軟包装用袋容器が開発され、例えば、ジュース類、果汁類、ゼリー状飲料、栄養ドリンク剤等の飲料品や、調味料、その他種々の飲食品を充填包装した袋容器が販売されている。
特に近年、これらの袋容器は、その開封を容易にし、かつ、内容物の飲料を容易に、あるいは、内容物を注ぎやすくするために、袋容器の上部に注出口(スパウト)を取り付けてなる注出口(スパウト)付き袋容器が提案されている。
Conventionally, plastic soft packaging bags containers having various forms such as self-supporting bags, gusset-type bags, and other bags have been developed. For example, beverages such as juices, fruit juices, jelly-like beverages, and nutritional drinks In addition, bag containers filled and packaged with seasonings and other various foods and drinks are on the market.
In particular, in recent years, these bag containers are provided with a spout on the top of the bag container in order to facilitate the opening of the bag container and to facilitate the pouring of the contents. Bag containers with spouts have been proposed.
ところが、出願人は袋容器本体の耐透過性を向上させ、更に注出口からの酸素の透過による内容物の酸化を防ぐことも出来る注出口付き袋容器として、この注出口の口部の内径と略等しい筒状体に、バリア性を有するフィルムを巻いたバリア筒を、注出口の口部に装填し、注出口とバリア筒とを一体成形により成形したものを提案した(特許文献1)。 However, the applicant has improved the permeation resistance of the bag container body, and as a bag container with a spout that can also prevent oxidation of the contents due to permeation of oxygen from the spout, A barrier cylinder in which a film having a barrier property is wound on a substantially equal cylindrical body is loaded into the mouth of the spout, and the spout and the barrier cylinder are formed by integral molding (Patent Document 1).
又ガスバリア性の軟質包装材料からなる袋状容器の注出位置に、熱融着して突設するガスバリア性が良好な注出口であって、インサート射出成形法により、第1成形工程及び第2成形工程により、注出口の周壁の厚み方向のほぼ中程に、周壁面に沿う上下方向のセラミック蒸着フィルムによるガスバリア性フィルム層を有するガスバリア性積層フィルムを配置したものが提案されている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1のものは、バリア性を有するフィルムを巻いたバリア筒の成形をインモールド成形で実施していたため、注出口の口部の内径と略等しい筒状体の側面外面に外テーパーをつけなければ成らず、従って、筒状体の側面外面に接着するバリア性を有するフィルムはラベルの働きもするので、そのラベルの作成についても前記テーパーを考慮しなければならず、また、バリア筒の前記テーパーを考慮して、上下の寸法も歩留まりのよい成形にしなければならなかった。
本発明は、このようなバリア筒の筒状体の外面側面のテーパーを無くして、インサート成形工程で、バリア筒の金型への設置を容易にすることを目的としたものである。
However, in
An object of the present invention is to eliminate the taper of the outer side surface of the cylindrical body of the barrier cylinder and facilitate the installation of the barrier cylinder in the mold in the insert molding process.
上記課題を解決するため、本発明の構成は、キャップ部と口部と口部の下方に連設する接着部とからなるスパウトと、接着部に固着する袋容器とからなるスパウト付き袋容器のスパウトにおいて、前記口部の内部には筒状体にバリアフィルムを巻装したバリア筒を有し、前記筒状体は、前記口部の内径と略等しい外径であり、該筒状体の外面筒状面のテーパーを0°とし、内面筒状面に抜きテーパーを設け、スパウトの一体成形時に樹脂の流動する方向の上流方向の端部に下フランジを設けた筒状体であって、前記バリア筒を一体成形により成形したバリア性を有するスパウトである。
そして、筒状体にスパウト一体成形時に樹脂の流動する方向の上流方向の端部付近に内面段差を設けると良い。
又、筒状体にスパウト一体成形時に樹脂の流動する方向の下流方向の端部に上フランジを設けると良い。
更に、筒状体の下フランジに脚部を延設すると更に良い。
筒状体に巻装するバリアフィルムの周方向端部同士を重合させると更に良い。
In order to solve the above-mentioned problems, the configuration of the present invention is a bag container with a spout comprising a cap part, a spout part and a spout composed of an adhesive part continuously provided below the spout part, and a bag container fixed to the adhesive part. in spout has a barrier cylinder inside which is wound a barrier film on the cylindrical body of the mouth portion, the cylindrical body is substantially equal to the outer diameter to the inner diameter of the mouth portion, of the cylindrical body A cylindrical body in which the taper of the outer cylindrical surface is 0 °, the inner cylindrical surface is provided with a taper, and the lower flange is provided at the end in the upstream direction in the direction of resin flow during integral molding of the spout , a spout having a barrier property which is formed by integrally molding the barrier cylinder.
And it is good to provide an internal surface level | step difference near the edge part of the upstream direction of the direction through which resin flows at the time of integral spout formation to a cylindrical body.
Further, it is preferable to provide an upper flange at the end portion in the downstream direction of the direction of resin flow when the spout is integrally formed on the cylindrical body.
Furthermore, it is better to extend the leg portion to the lower flange of the cylindrical body.
More preferably, the circumferential ends of the barrier film wound around the cylindrical body are polymerized.
本発明の請求項1記載の発明は、キャップ部と口部と口部の下方に連設する接着部とからなるスパウトと、接着部に固着する袋容器とからなるスパウト付き袋容器のスパウトにおいて、前記口部の内部には筒状体にバリアフィルムを巻装したバリア筒を有し、前記筒状体は、前記口部の内径と略等しい外径であり、該筒状体の外面筒状面のテーパーを0°とし、内面筒状面に抜きテーパーを設け、スパウトの一体成形時に樹脂の流動する方向の上流方向の端部に下フランジを設けた筒状体であって、前記バリア筒を一体成形により成形したバリア性を有するスパウトであるので、筒状体の外面筒状面にはバリアフィルム(ラベル)が巻装し易く、又バリアフィルム(ラベル)の形状もテーパーを考慮する必要が無い。同様にバリアフィルムをラベルとして使用する場合にラベルの機能に付いてテーパーを考慮した構成にする必要がない。
又スパウトの一体成形時に樹脂の流動する方向の上流方向の端部に下フランジを設けたので、バリアフィルム(ラベル)に樹脂回りする事が無い。
更に本発明の請求項2記載の発明は、筒状体にスパウト一体成形時に樹脂の流動する方向の上流方向の端部付近に内面段差を設けたので、筒状体を一体成形する際に筒状体の位置決めが容易である。即ち筒状体を金型にインサートする時に、筒状体の内面段差により筒状体の位置を固定出来、位置決めし易い。
本発明の請求項3記載の発明は、筒状体にスパウト一体成形時に樹脂の流動する方向の下流方向の端部に上フランジを設けたので、上フランジと下フランジが同径なので成形途中で転動した時にも扱い易く、又、外形上も違和感が無く、更にバリアフィルム(ラベル)が上フランジよりはみ出ることは無い。
本発明の請求項4記載の発明は、筒状体の下フランジに脚部を延設することにより、位置決めが更に容易となり、一体成形での金型押圧時にも脚部の強度を付与することで、位置決めが更に精度の高いものとなる。
本発明の請求項5記載の発明は、筒状体に巻装するバリアフィルムの周方向端部同士を重合させたので、筒状体のバリア性をより向上することが出来る。
The invention according to
In addition, since the lower flange is provided at the upstream end of the flow direction of the resin during integral molding of the spout, the resin does not rotate around the barrier film (label).
Further second aspect of the present invention according to the present invention, is provided with the inner surface step near the end of the upstream direction to the flow of the spout integrally molded at a resin to the cylindrical body, the cylindrical when integrally forming the tubular body The positioning of the body is easy. That is, when the cylindrical body is inserted into the mold, the position of the cylindrical body can be fixed by the step on the inner surface of the cylindrical body, and positioning is easy.
The invention according to
In the invention according to
In the invention according to
本発明に係るバリア性を有するスパウト1(注出口)を備えたスパウト付き袋容器20は、図1に示すように、袋容器3(パウチ)と、この袋容器3の内部から外部へと突出したスパウト1と、このスパウト1を開閉封するキャップ部2とからなる。なお、より高いバリア性を有する内容物や、レトルト用のバリア付きスパウトにおいては、スパウト1先端に、初期開封時に剥離されるPシール13を貼着してもよい。
A spout-equipped
このスパウト1は、図2に示すように、袋容器3の外部に突出する口部5と(図1参照)、この口部5の下方に連接し袋容器3に貼着するための接着部6と、接着部6の下方に連結柱10を設けたものである。
スパウト1は、口部5の外周には、キャップ部2を螺着するための螺条9を設け、口部5と接着部6との間には、スパウト1と、袋容器3とを貼着する際、スパウトを把持し搬送するために必要な複数枚のフランジ4とを設けた構造からなる。また、接着部6の下方には、4本の連結柱10が設けられ、4本の連結柱10はその下部で連結円板10Jに接合しており、この4本の連結柱10の空間を通って、内容物が充填され、或いは口部5より吸引されて、内容物が良好に取出されるのである。
As shown in FIG. 2, the
The
そして、スパウト1の口部5の内部にはバリア性を有するバリア筒7が、インサート成形により一体に成形されている。即ち、図3に示すように、バリア筒7の外径は、スパウト1の口部5の内径とほぼ等しく、また、バリア筒7の長さは、口部5の上部からフランジ4の下部から接着部6の途中にかけて形成されており、ほぼスパウト1の袋容器3から外部に突出している部分の長さに等しい。
A
このバリア筒7の一例としては、図4(a)に示すように、円筒状の筒状体7Pと、シート状のバリアフィルム7Sとからなり、バリア筒7を構成する筒状体7Pは、予め射出成形等により作製され、この筒状体7Pに、遮光性や耐透過性等の諸特性を備えたバリア性フィルム7Sを装着して、バリア筒7を形成する。
そして、スパウト1をインサート成形によって成形する際、予めスパウト1を成形する金型内に、バリア筒7をセットすることにより、バリア筒7とスパウト1とを一体成形する。なお、後述するようにバリア筒7は、予め成形した筒状体7Pにバリアフィルム7Sを巻装することにより、成形する。
バリアフィルム7Sとしては、耐透過性、耐遮光性を有する、アルミニウムフィルム、カーボンを蒸着したフィルム、若しくは多層コーティングフィルムなど用途に応じたバリアフィルム7Sを用いればよい。
An example of this
And when shape | molding the
As the
また、このバリア筒7の筒状体7Pは、スパウト1と同一の材質であることが望ましく、PE,PPなどの既存の材料を用いることができる。この場合、図3に示すように、成形後のスパウト1は、バリア筒7と口部5とが一体成形されているため、スパウト1の口部5の断面が、筒状体7P/バリアフィルム7S/口部5の順に形成される(図5(a)参照)。よって、スパウト1の断面の材質は、PE/バリアフィルム/PEを構成するため、酸素等の気体の透過を防ぐとともに、内容物が直接バリア層に触れることがない。
Further, the
また、図3の点線円部分に示すように、前記筒状体の上端部分(点線円部分)は、スパウト1の樹脂で覆われており、同様に、筒状体の下端部分(点線円部分)も、スパウトの樹脂で覆われている。よって、筒状体の上端と下端とがスパウトの樹脂により一体となっており、このため、筒状体とスパウトとの間に挿入されたバリアフィルムが完全に密閉された状態である。
Further, as shown in dotted circle portion in FIG. 3, the upper end portion (a dotted circle portion) of the cylindrical body is covered with a resin of the
バリアフィルム7Sのアルミニウム等が、口部5内を通る内容物と直接接触して、アルミニウム等の金属が内容物に溶け出すようなことがないため衛生面においても信頼性が高いバリア性を有するスパウト1を提供することができる。
The
次に、袋容器3の一例について図6で説明すると、かかる袋容器3として、種々の形態からなるプラスチック性軟包装用袋を使用することができ、一枚のシートを内側に折り込んでなる2つの左右両側面(16、17)と、1枚のシートからなる、前面14および底面18の一部と、一枚のシートからなる、背面15および底面18の一部との、それぞれの接合部hをヒートシールして、ガゼット型袋容器3を形成する。そして、上部の開口部11よりスパウト1を挿入した後、スパウト1の接着部6と、開口部11の接合部hと、をヒートシールすることによりスパウト付き袋容器20を形成する。
Next, an example of the
本発明において、上記スパウト1及び袋容器3とからスパウト付き袋容器20を形成する一例としては、まず、バリア筒7と口部5とをインサート成形等の一体成形によりバリア性を有するスパウト1を製造し、他方、ガゼット型袋等のプラスチック性軟包装袋からなる袋容器3を製造し、次に、前記袋容器3の上部に形成された開口部11に、前記バリア性を有するスパウト1を構成する接着部6を当接させて、その両者を、その当接部分において、ヒートシール等により固着して密着させることにより、スパウト付き袋容器20を製造する。そして、このスパウト付き袋容器20内に、スパウト1の口部5から内容物等を充填(図示せず)し、次いで、この口部5に形成した螺条9にキャップ部2を螺着し密閉することによって本発明のバリア性を有するスパウト1を備えた、スパウト付き袋容器20からなる包装製品を製造することが可能である。
In the present invention, as an example of forming the spout-equipped
このように、本発明にかかるスパウト1は、筒状の口部5の内部に、予め別体で作製されたバリア性を有するバリアフィルム7Sを装着した筒からなるバリア筒7が装填されており、前記スパウト1と、バリア筒7とを一体にインサート成形することにより、バリア性を有するスパウトを製造するため、製造工程が簡潔であり、また、耐透過性、耐遮光性等の諸特性を有するバリアフィルム7Sを、目的の耐性に応じて適宜変更可能であるため、様々な耐性を有するスパウト1に適用可能であり応用性が高い。また、スパウト1にアルミニウム膜などを、蒸着等により直接的に形成する必要がないため、簡潔な構成でバリア性を有するスパウト1を作製することが可能である。
Thus, in the
即ち、本発明のバリア性を有するスパウト1は、前記バリアフィルム7Sと前記筒状体7Pとを成形することによりバリア筒7を形成し、その後、前記バリア筒7とスパウトとを一体に成形して前記バリア性を有するスパウト1を形成して、従来のインモールド成形により、本発明のバリア性を有するスパウトを低コストかつ容易に形成することが可能である。
That is, the
本発明にかかるバリア性を有するスパウト1の前記バリア筒の好適な製造方法の一例について実施例1を用いて説明する。
(実施例1)
以下、前記バリアフィルム7Sと前記筒状体7Pとを一体に成形してバリア筒7を形成する方法について説明する。
先ず、筒状体7Pを、射出成形により成形する。図7に示すように、筒状体7Pの筒状内面は、底部の下フランジ73から上部の上フランジ71の方向に抜きテーパー(内面テーパー)がついており、雄型は上フランジ71の方向に射出成形後抜かれる。図7中にθ°inで示されている部分である。そして、筒状体7Pの筒状外面は、テーパーは設けられていない。図7中『0°』で示されている部分である。筒状体7Pの外面をテーパー0°にするには、筒状体7Pの左右を割り型にして、上部から雄型を挿入する方法により、成形が可能である。
なお前記バリア筒7に形成された前記内面テーパーのテーパー角θinとしては、0.1°〜3.0°の範囲であることが好ましい。
An example of a preferred method for manufacturing the barrier cylinder of the
Example 1
Hereinafter, a method of forming the
First, a
The taper angle θin of the inner surface taper formed on the
次に図7のように成形された筒状体7Pの側面の周面をバリアフィルム7Sで巻装する。図8は、バリアフィルム7Sを筒状体7Pに巻装している中途の状態を示す説明図である。そして、バリアフィルム7Sはラベルの役目を果たしており、成形された筒状体7Pの側面の周面をバリアフィルム7Sで巻装して、図5(a)にも図示されているように、バリアフィルム7Sの周方向の端部を重合させる。その後超音波、ヒートシール、粘着等の方法により、バリアフィルム7Sを筒状体7Pに接着する。
そして、筒状体7Pの側面の周面をバリアフィルム7Sで巻装した状態が図4(a)に示されている状態である。しかる後に、バリア筒7を金型にインサートし、本体を射出成形する(図9参照)。射出成形後の状態のバリア筒7を含む口部5の状態の断面は、図5(a)に示されているように、筒状体7Pの側面の周面をバリアフィルム7Sで巻装した状態で、その外周面を射出成形しており、バリアフィルム7Sはその周方向の端部で、端部同士が重合している状態を重合部7Eとして図示している。
Next, the peripheral surface of the side surface of the
And the state which wound the surrounding surface of the side surface of the
さらに前記バリア筒7には、後述する、バリア筒とスパウトとを一体成形する際に、バリア筒の金型内での位置決めを容易かつ正確に行なうことが可能な、複数の位置決め部材(71,73)が形成されている。この位置決め部材としては、バリア筒7の上方に外方へと凸形状の部材からなる上フランジ71、および、バリア筒7の下方の外方へと凸形状の部材からなる下フランジ73が形成されており、バリア筒とスパウトとを一体成形する際に、バリア筒7の正確な位置決めを可能とするものである。
そして、このバリア筒7と、スパウトとを一体成形することにより、本発明のバリア性を有するスパウト1を形成することが可能である。
Further, the
And it is possible to form the
図9について説明すると、バリア筒7を、スパウトを成形するための金型a、b、c、dにセットする。先ず、バリア筒7を金型dの突起部分へと挿入する。
そして、バリア筒7のフランジ部71の先端を金型dの下端に当接するようにして位置決めを行う。この場合でも、バリア筒のフランジ部71の効果によりバリアフィルムの端面は、フランジ71の内側に接着するので、バリアフィルムがバリア筒の内側に露出することがない。
次に、左右の金型b、cをそれぞれ定位置へと水平方向に移動させる。その後、上方の金型aを下方へと移動させる。
そして、図示しない樹脂注入部から金型aに設けられたゲートから樹脂を充填することにより(図9(a)(b)の金型aに設けられたゲート参照)、図3に示すようなバリア筒7とスパウトとを一体に成形したバリア性を有するスパウト1を形成することが可能である。特に、図3の点線円部分に示すように、前記バリアフィルム7Sの下端部分は、フランジ73の上部までがスパウトの樹脂により覆われるため、バリアフィルム7Sの下端部分がスパウト内部へと露出することがない。同様に、バリアフィルム7Sの上端部分は、バリア筒の上端部分とスパウトとの樹脂が一体に成形され、かつ、バリアフィルムの端面がバリア筒のフランジ部の下に位置しているため、バリアフィルム7Sの上端部分がスパウト内部へと露出することがない。
Referring to FIG. 9, the
Then, positioning is performed such that the tip of the
Next, the left and right molds b and c are moved horizontally to the respective fixed positions. Thereafter, the upper mold a is moved downward.
Then, by filling the resin from the resin injection portion (not shown) through the gate provided in the mold a (see the gate provided in the mold a in FIGS. 9A and 9B), as shown in FIG. It is possible to form the
よって、バリア性を有するフィルム7Sは、バリア筒の外側かつスパウトの内側に位置しつつ密閉されており、決してスパウト内部に露出することがなく、バリアフィルムの材料がスパウト内部に侵入してしまう恐れがない。さらには、キャップ部内部のインナーリングと、スパウトの内部とが接しても、インナーリングがバリアフィルム7Sに当接することがなく、バリアフィルム7Sを傷つけてしまうようなことがないため、高い安全性および衛生性を奏することが可能である。
Therefore, the
以上の実施例1では、筒状体7Pを成形後に、前記バリアフィルム7Sを筒状体7Pに巻装する。そして、前記バリアフィルム7Sを筒状体7Pに巻装したバリア筒7をインサート成形するため、筒状体7Pの筒状内面の抜きテーパー(θ°in)を設ける必要があるが、筒状外面の抜きテーパー(θ°out)は設ける必要が無く、従ってバリア筒7にバリアフィルム7Sを巻装する時に、巻装し易い。又上フランジ71と下フランジ73を同径とすることが出来て、ハンドリングし易い。又上フランジ71の存在により筒状体7Pを口部の端部まで設けた場合にも、バリアフィルム7S(ラベル)がフランジ71の下部までの部分に設けられるので、バリアフィルム7S(ラベル)の機能に支障が無い。また下のフランジ73を設けたので樹脂の流れが規制され、スパウト本体の成形時にラベルの裏面への樹脂回りを防止できる(図5(b)参照)。
In the above Example 1, after shape | molding the
又スパウト本体としては、図9に図示したように、スパウト本体の下端部より樹脂が注入されるので、連結柱10(図3参照)を通じて樹脂が流動する。このため下フランジ73は必要であり、一体成形時の樹脂の上流方向は、スパウト本体の下端部方向であり、この樹脂の流動によりバリア筒7に関して先ず下フランジ付近を樹脂が通過するが、樹脂の流動の影響を回避する為に下フランジが設けられている。この状態を示した図面が図5(b)である。
なお、スパウト本体の連結柱10は、内容物の充填や取り出しに有効に機能する。また、スパウト本体の連結柱10は、スパウトとパウチを接着部6でシールする際に、スパウト本体を保持する機能も存在する。
As the spout body, as shown in FIG. 9, since the resin is injected from the lower end of the spout body, the resin flows through the connecting column 10 (see FIG. 3). Therefore, the
In addition, the
バリアフィルム7S(ラベル)は、図5(a)のようにバリアフィルム7Sの周方向の端部同士が重合するので、バリア性を高めることが出来る。バリアフィルム7S(ラベル)を筒状体7Pと一体にインモールド成形する場合には重合部分から樹脂回りが起きるために採用できない。実施例1では、筒状体7Pにバリアフィルム7S(ラベル)を巻装するために、重合が可能となる。
実施例1のバリアフィルム7S(ラベル)の構成は、外側から PE/PET/AL/PE 内側である。なおPETはラベルとしての強度を保持するために使用する。
このようにバリアフィルム7S(ラベル)は内側の筒状体7Pと、外側のインサート成形による樹脂との間を共に接着する機能を果たしている。
前記のように、筒状体7Pにバリアフィルム7S(ラベル)を巻装・接着する方法として、粘着、ヒートシール、超音波等の方法が存在するが、これはあくまで、筒状体7Pにバリアフィルム7S(ラベル)を仮接着するための手段であり、更にインサート成形時の熱で、ラベル内側のシーラント(接着剤)の機能により、バリアフィルム7S(ラベル)と筒状体7Pが熱溶着状態に到達する。
更にバリアフィルム7S(ラベル)とスパウト本体の成形樹脂とは、ラベル外側のシーラント(接着剤)の機能により、バリアフィルム7S(ラベル)と成形樹脂が熱溶着状態に到達し、バリアフィルム7S(ラベル)と筒状体7Pの接着状態より、バリアフィルム7S(ラベル)とスパウト本体の成形樹脂の接着状態の方が強固に接着・密着する。
Since the
The structure of the
Thus, the
As described above, as a method for winding and adhering the
Furthermore a
(実施例2)
実施例1は、主として上フランジ71により、インサート成形時の位置決めをして成形したものであったが、実施例2は、下フランジ73の内面段差(内面横リブ)72を設けたものである(図10参照)。この内面段差(内面横リブ)72は、インサート成形の時の雄型金型に位置決めするための引っかかりであり、これを設けることにより、バリア筒7をスパウトの開口部から所定の距離を保って、インサート成形する事が可能である。図11は、上フランジ71、下フランジ73、内面段差(内面横リブ)72を設けたバリア筒7の実施例を示すものである。
なお、内面段差72は、例えば図9の下フランジの上方で、接着部の成形から連結柱の成形にかけて、段差と成っている部分(図9(b)参照)を利用して位置決めすると好適である。
(Example 2)
The first embodiment is formed by positioning at the time of insert molding mainly by the
Incidentally, the
(実施例3)
図12に図示する実施例3は、実施例2の上フランジ71、下フランジ73、内面段差(内面横リブ)72を設けたバリア筒7のうち、上フランジ71を省略したものである。
(Example 3)
In the third embodiment illustrated in FIG. 12, the
(実施例4)
図13に図示する実施例4は、上フランジ71、下フランジ73、内面段差(内面横リブ)72を設けたバリア筒7について、更に下フランジ73の下方に脚部75を設けて、例えば、接着部6の金型下部にバリア筒7を位置決めしたものであり、インサート成形時に金型を所定の位置にスタンバイさせた時に、金型同士の押圧動作にも有る程度耐えられる強度を持たせる事で、バリア筒7のスパウト内での確実な位置決めを意図したものである。更に金型の型締めをした際に、脚部75が押されて、所定の位置にセットできる。又バリア筒7が正確な位置に設けられていない場合でも、脚部75が押されて所定の位置にセットされることが可能である。
Example 4
In Example 4 shown in FIG. 13, the
前記バリアフィルム7Sとしては、酸素等の気体を透過しないものであれば特に限定されず、フィルム7Sの材質の一例としては、アルミニウム、カーボン、シリカ等が挙げられる。特に、アルミニウムのフィルムが好ましいが、この他にもEVOH等の多層フィルムを用いることにより、耐透過性や耐遮光性を向上することが可能である。
The
バリアフィルム7Sと筒状体7Pとを一体成形するにあたっては、バリアフィルム7Sを筒状体7Pとスパウト1とに一体に成形するため多層フィルムを用いることが必要であり、多層フィルムの一例としては、実施例1に例示したが、その他にバリアフィルム7Sの両面をPEとPPで挟みこんでもよく、この場合、PE/Al/PEや、PP/Al/PPなどの多層フィルム構成が挙げられる。さらには、バリアフィルム7Sの腰や強度を高めてもよく、PE/PET/Al/PEや、PE/Ny/Al/PEなどのフィルム構成が挙げられる。
In integrally forming a
また、前記筒状体7Pの材質としてはポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)・ポリエチレンテレフタレート(PET)・ナイロン(Ny)などの樹脂が好ましいが、これに限定するものではなく、筒状体7Pの形状が形成でき、バリアフィルム7Sを装着することが出来るものであればどのような樹脂でも良い。
The
また、スパウト1の材料には、従来用いられる材料を適宜使用すればよく、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂を挙げることができる。
Moreover, what is necessary is just to use the material conventionally used for the material of the
本発明は、バリア性と表示性を兼ね備えたスパウトを提供するものであるが、以上の実施例に限定される事はなく、本発明の目的の範囲内であれば、適宜設計変更したものでも本発明に含まれるものである。 The present invention provides a spout having both barrier properties and display properties. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and may be appropriately modified as long as it is within the scope of the present invention. It is included in the present invention.
1 スパウト
2 キャップ部
3 袋容器(パウチ)
4 フランジ
5 口部
6 接着部
7 バリア筒
7P 筒状体
7S バリアフィルム(ラベル)
7E 重合部
9 螺条
10 連結柱
11 開口部(袋容器3)
10J 連結円板
13 Pシール
20 スパウト付き袋容器
71 上フランジ
72 内面段差(内面横リブ)
73 下フランジ
75 脚部
a、b、c、d 金型
1
4
7E superposition
10J connecting disc 13
73
Claims (5)
前記口部の内部には筒状体にバリアフィルムを巻装したバリア筒を有し、
前記筒状体は、前記口部の内径と略等しい外径であり、該筒状体の外面筒状面のテーパーを0°とし、内面筒状面に抜きテーパーを設け、スパウトの一体成形時に樹脂の流動する方向の上流方向の端部に下フランジを設けた筒状体であって、
前記バリア筒を一体成形により成形したことを特徴とする、バリア性を有するスパウト。 In the spout of a spout with a spout consisting of a cap part, a mouth part, and an adhesive part provided continuously below the mouth part, and a bag container fixed to the adhesive part,
Inside the mouth portion has a barrier cylinder in which a barrier film is wound around a cylindrical body,
The tubular body is substantially equal to the outer diameter to the inner diameter of the mouth portion, the tapered outer surface cylindrical surface of the cylindrical body and 0 °, a tapered vent on the inner surface cylindrical surface provided, at integral molding of the spout A cylindrical body provided with a lower flange at the upstream end of the resin flow direction ,
A spout having a barrier property, wherein the barrier cylinder is formed by integral molding.
The spout having a barrier property according to claim 1, wherein circumferential ends of the barrier film wound around the cylindrical body are polymerized.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008146427A JP5239522B2 (en) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | Spout with barrier properties |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008146427A JP5239522B2 (en) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | Spout with barrier properties |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009292492A JP2009292492A (en) | 2009-12-17 |
JP5239522B2 true JP5239522B2 (en) | 2013-07-17 |
Family
ID=41541070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008146427A Active JP5239522B2 (en) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | Spout with barrier properties |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5239522B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6064331B2 (en) * | 2012-02-09 | 2017-01-25 | 大日本印刷株式会社 | Cylindrical member and manufacturing method of cylindrical member |
MY193060A (en) | 2016-02-05 | 2022-09-26 | Hosokawa Yoko Kk | Barrier plug and container with barrier plug |
EP3412593A4 (en) | 2016-02-05 | 2019-01-09 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cylindrical molded body, barrier stopper, and container with barrier stopper |
DE102016110799A1 (en) * | 2016-06-13 | 2017-12-14 | Cavonic GmbH | Method and device for coating plastic pourers |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4672569B2 (en) * | 1994-09-14 | 2011-04-20 | 大日本印刷株式会社 | In-mold label container and manufacturing method thereof |
JP4424204B2 (en) * | 2002-08-06 | 2010-03-03 | 凸版印刷株式会社 | Spout, pouch provided with the spout, and method for producing the spout |
JP4060222B2 (en) * | 2003-03-26 | 2008-03-12 | 株式会社大塚製薬工場 | Chemical container |
JP5261905B2 (en) * | 2005-09-16 | 2013-08-14 | 大日本印刷株式会社 | Outlet with barrier properties |
-
2008
- 2008-06-04 JP JP2008146427A patent/JP5239522B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009292492A (en) | 2009-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI400181B (en) | A method for attaching a spout to a flexible film pouch | |
EP3110707B1 (en) | Plastic can and method for manufacturing same | |
JPH04267727A (en) | Multi-layer molded container and manufacture thereof | |
WO2015199085A1 (en) | Spout for pouch, spout-attached pouch, and manufacturing method for spout for pouch | |
JP5239522B2 (en) | Spout with barrier properties | |
JP2009190750A (en) | Bag with mouth plug | |
JP5261905B2 (en) | Outlet with barrier properties | |
JP5578669B2 (en) | Manufacturing method of spout stopper | |
JP4424204B2 (en) | Spout, pouch provided with the spout, and method for producing the spout | |
JP2013233982A (en) | Tube container | |
JP5380974B2 (en) | Pouch container | |
JPS6234614B2 (en) | ||
JP2004115075A (en) | Plastic container | |
JP2011121628A (en) | Paper container for liquid | |
JP4270679B2 (en) | Tube container | |
JP4270680B2 (en) | Tube container | |
JP2001019038A (en) | Inside bag for bag-in-box and its manufacturing method | |
JP4294366B2 (en) | Manufacturing method of container with spout and container with spout | |
JP2013177205A (en) | Opening device, packaging container, and method for manufacturing packaging container | |
JP5268143B2 (en) | Opening device, packaging container and method for producing packaging container | |
JP2019172355A (en) | Spout, pouch with spout and method for manufacturing spout | |
JP2019172356A (en) | Spout, pouch with spout and method for manufacturing spout | |
JP2000109048A (en) | Pressure proof paper container | |
JP2010052783A (en) | Container and annular member for paper can | |
JP2000281041A (en) | Compound container |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130318 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5239522 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |