JP5234658B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5234658B2
JP5234658B2 JP2009173961A JP2009173961A JP5234658B2 JP 5234658 B2 JP5234658 B2 JP 5234658B2 JP 2009173961 A JP2009173961 A JP 2009173961A JP 2009173961 A JP2009173961 A JP 2009173961A JP 5234658 B2 JP5234658 B2 JP 5234658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
impulse
time
value
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009173961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011029963A (ja
Inventor
茂美 倉島
政宏 柳
隆 有田
隆宏 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Component Ltd filed Critical Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2009173961A priority Critical patent/JP5234658B2/ja
Publication of JP2011029963A publication Critical patent/JP2011029963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5234658B2 publication Critical patent/JP5234658B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、受信装置に関する。
従来から、携帯電話、無線LAN(Local Area Network)等のように連続的な搬送波を変調して通信する無線通信よりも低消費電力かつ低コストを実現するウルトラワイドバンド(UWB;Ultra Wide Band)無線通信方式が知られている。
UWB無線通信は、携帯電話のように連続的な搬送波を使用せずに、インパルス信号を離散的に送受信して通信する無線通信方式である。インパルス信号の周波数スペクトルは広帯域に分布するので、ウルトラワイドバンド・インパルスラジオ(UWB-IR;Ultra Wide Band Impulse Radio)通信と呼ばれて、低消費電力のセンサネットワークシステムに採用可能な無線通信方式として注目を浴びている。
UWB−IR無線通信方式では、例えばインパルス信号の時間幅が略2ナノ秒で、インパルス信号とインパルス信号との間隔が略30ナノ秒である。その結果、離散的に送信されたインパルス信号の周波数スペクトラムは、広帯域に分布する。そのため、UWB−IR無線通信方式の受信装置は広い周波数帯域での動作が必要とされる。
例えば、特許文献1には、インパルス信号を受信する受信装置であって、妨害信号を減衰する低域通過フィルタに能動フィルタを使用し、中遠距離通信にも対応するための可変利得減衰器を採用する受信装置が開示されている。これによれば、増加する消費電力を補償することができる。
特開2008−72405号公報
UWB−IR無線通信方式の受信装置は広い周波数帯域での動作が必要とされるため、同じ周波数帯域内の他の方式の電波からの干渉を受けやすい。そのため、UWB−IR無線通信方式の受信装置は、インパルス信号と、他の通信方式の信号とをいずれも検出して、受信してしまうおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる受信装置を提供することを目的とする。
本発明は、UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する受信装置であって、受信した前記信号の振幅が第1の値から第2の値へ変化する時間が所定の時間以下である場合に、前記信号が前記インパルス信号であると判定して、前記時間が所定の時間より大きい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定する判定手段と、前記判定手段が前記信号は前記インパルス信号であると判定する場合に、前記信号を受信して、前記判定手段が前記信号は前記インパルス信号以外の信号であると判定する場合に、前記信号を受信しない受信手段と、を有することを特徴とする受信装置である。
これにより、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。よって、他の通信方式の信号の干渉を軽減して、UWB通信によるインパルス信号の受信の精度を向上させることができる。
上記構成において、前記振幅が前記第1の値となる第1の時刻を検知する第1検知手段と、前記振幅が前記第2の値となる第2の時刻を検知する第2検知手段と、を有し、前記判定手段は、前記第1の時刻から前記第2の時刻までの時間が所定の時間以下である場合に、前記信号が前記インパルス信号であると判定して、前記時間が所定の時間より大きい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定する構成とすることができる。これにより、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。
上記構成において、前記第1の値は、前記信号に含まれるノイズの振幅の最大値より大きいことを特徴とする構成とすることができる。これにより、ノイズの受信を防ぐことができる。
上記構成において、前記判定手段は、前記時間が所定の時間より大きい、又は、前記振幅の最大値が前記第2の値より小さい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定する構成とすることができる。これにより、振幅が第2の値より小さい信号をインパルス信号以外の信号と判定することができるため、UWB通信によるインパルス信号の受信の精度をさらに向上させることができる。
本発明は、UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する受信装置であって、受信した前記信号の振幅が第1の値から第2の値へ変化する時間が複数の異なる所定の時間のうちいずれかの時間以下である場合に、前記信号が前記インパルス信号であると判定して、前記時間が前記いずれかの時間より大きい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定した結果をそれぞれ出力する複数の第1判定手段と、前記複数の第1判定手段の出力する結果に基づいて、前記信号が前記インパルス信号であるか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段が前記信号は前記インパルス信号であると判定する場合に、前記信号を受信して、前記第2判定手段が前記信号は前記インパルス信号以外の信号であると判定する場合に前記信号を受信しない受信手段と、を有することを特徴とする受信装置である。これにより、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。また、判定に用いる所定の時間を調節することができる。
上記構成において、前記第1検知手段及び前記第2検知手段は、前記振幅を調節する減衰器と、前記減衰器の出力を検波する検波素子と、前記検波素子の出力と所定の値とを比較する比較器と、を有する構成とすることができる。
本構成によれば、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。
図1は、受信装置の構成を示す図である。 図2は、受信装置が受信する信号の例を示す図である。 図3(a)はインパルス信号の波形を示す図であって、図3(b)は図3(a)のインパルス信号の振幅をATT44により減衰した信号を表す図であって、図3(c)は図3(a)のインパルス信号の振幅をATT24により減衰した信号を表す図であって、図3(d)はCMP50の出力信号を示す図であって、図3(e)はCMP30の出力信号を示す図である。 図4は、インパルス信号判定部の構成を示す図である。 図5は、インパルス信号判定部の動作のタイミング図である。 図6は、インパルス信号以外の信号の波形を示す図である。 図7は、インパルス信号判定部の動作のタイミング図である。 図8は、インパルス信号以外の信号の波形を示す図である。 図9は、インパルス信号判定部の動作のタイミング図である。 図10は、インパルス信号判定部の構成を示す図である。 図11は、第1検知部及び第2検知部の構成のその他の例を示す図である。 図12は、第1検知部及び第2検知部の構成のその他の例を示す図である。 図13は、第1検知部及び第2検知部の構成のその他の例を示す図である。 図14は、第1検知部及び第2検知部の構成のその他の例を示す図である。 図15は、判定部の構成のその他の例を示す図である。
以下に、図面を用いて、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1を参照して、実施例1に係る受信装置100の構成を説明する。図1は受信装置100の構成を示す図である。受信装置100は、UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する。
図1のように、受信装置100は、アンテナ10、低雑音増幅回路(以下、LNAと記す)14、第1検知部20、第2検知部40、インパルス信号判定部60、及び、受信部70を有する。アンテナ10とLNA14は端子12を介して接続される。LNA14と第1検知部20及び第2検知部40とはそれぞれ端子22及び42を介して接続される。第1検知部20及び第2検知部40とインパルス信号判定部60とはそれぞれ端子32及び52を介して接続される。インパルス信号判定部60と受信部70とは端子66を介して接続される。第1検知部20及び第2検知部40は、それぞれ、固定減衰器(以下、ATTと記す)24及び44、検波素子26及び46、比較器(以下、CMPと記す)30及び50を有する。インパルス信号判定部60は、遅延部62及び判定部64を有する。
受信装置100の信号の受信時の動作を説明する。受信装置100はアンテナ10により信号を電波として受信して、電気信号に変換する。LNA14は受信した信号を増幅する。増幅された信号は、第1検知部20、第2検知部40及び検波素子11にそれぞれ入力される。
第1検知部20及び第2検知部40において、ATT24及び44は信号の振幅をそれぞれ減衰させる。検波素子26及び46は、減衰された信号をそれぞれ検波する。CMP30及び50は、それぞれ検波された信号の振幅とリファレンス値Refとを比較する。CMP30及び50は、信号の振幅がリファレンス値Refより大きい場合にHigh(以下、Hと記す)となるH信号、信号の振幅がリファレンス値Ref以下である場合にLow(以下、Lと記す)となるL信号を出力する。出力されたH又はL信号である2値信号は、それぞれインパルス信号判定部60に入力される。
インパルス信号判定部60において、遅延部62は第2検知部40が出力した2値信号を時間Δtだけ遅延させる。判定部64は、第1検知部20が出力した2値信号と、第2検知部が出力した2値信号をΔtだけ遅延させた信号とを比較して、受信した信号がインパルス信号であるか否かを判定して、受信した信号がインパルス信号である場合にH信号、受信した信号がインパルス信号である場合にL信号となる判定信号を出力する。受信部70は、判定信号がHである場合に、検波素子11により検波された信号を受信して、判定信号がLである場合に、検波素子11により検波された信号を受信しない。受信部70は、受信したインパルス信号を増幅して復調を行う。
図2を参照して、受信した信号がインパルス信号であるか否かを判定する原理を説明する。図2は、受信装置100が受信する信号の例を4つ示す図である。図2において、4つの信号200、202、204及び206の時刻tlにおける振幅がVlとなるように、信号200、202、204及び206を重ねて示している。信号200は時刻thにおいて振幅がVhとなる。振幅Vlは、ノイズの振幅の最大値より大きくなるように設定される。振幅Vhは、Vlより大きく、インパルス信号の振幅の最大値より小さい範囲で設定される。時刻tlから時刻thまでの時間がΔtである。判定部64は、Δtを閾値として用いて、振幅がVlとなる時刻から振幅がVhとなる時刻までの時間がΔt以下である場合に、信号がインパルス信号であると判定する。振幅がVlとなる時刻から振幅がVhとなる時刻までの時間がΔtより大きい場合、又は、信号の振幅の最大値がVhより小さい場合に、信号がインパルス信号以外の信号であると判定する。
例えば、信号202は時刻t1において振幅Vhとなる。判定部64は、時刻tlから時刻t1までの時間ΔT1がΔt以下であるため、信号202がインパルス信号であると判定する。信号204は、時刻t2において振幅がVhとなる。判定部64は、時刻tlから時刻t2までの時間ΔT2がΔtより大きいため、信号204がインパルス信号以外の信号であると判定する。信号206は、振幅の最大値がVhより小さい。よって、判定部64は、信号206がインパルス信号以外の信号であると判定する。このように、判定部64は、信号202のように、Δtの間に振幅がVlからVhまで急峻に変化する信号をインパルス信号と判定する。一方、信号204のように、Δtの間に振幅がVlからVhまで緩やかに変化する信号や、信号206のように、振幅の最大値がVhに満たない信号をインパルス信号以外の信号と判定する。例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の信号は、信号204及び206のように変化する。よって、受信装置100は、UWB通信によるインパルス信号とOFDM方式等の他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。
図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)及び図3(e)を参照して、インパルス信号に対する第1検知部20及び第2検知部40の処理を説明する。図3(a)は、図1の端子22及び42におけるインパルス信号の波形を示す図である。図3(a)のように、インパルス信号は、時刻T1に立ち上がり、時刻T6に立ち下がる。振幅がVlとなる時刻はT2及びT5である。振幅がVhとなる時刻はT3及びT4である。
図3(b)は、図3(a)のインパルス信号の振幅をATT44により減衰した信号とCMP50のリファレンス値Refとの関係を表す図である。図3(d)はCMP50の出力信号を示す図である。図3(b)のように、リファレンス値Refは、リファレンス値RefとATT44により減衰されたインパルス信号の振幅とが一致する時刻がT2及びT5となるように設定されている。図3(b)の信号を入力とするCMP50の出力は、図3(d)のように時刻T2からT5までHとなる信号となる。
図3(c)は、図3(a)のインパルス信号の振幅をATT24により減衰した信号とCMP30のリファレンス値Refとの関係を表す図である。図3(e)はCMP50の出力信号を示す図である。図3(c)のように、リファレンス値Refは、リファレンス値RefとATT24により減衰されたインパルス信号の振幅とが一致する時刻がT2及びT5となるように設定されている。図3(c)の信号を入力とするCMP30の出力は、図3(e)のように時刻T3からT4までHとなる信号となる。
図4を参照して、図1のインパルス信号判定部60の構成の一例を説明する。図4は、図1のインパルス信号判定部60の構成の一例を示す図である。図1に示す構成と同一の構成には同一の符号を付している。遅延部62は、複数段のバッファ150、NANDゲート152及びANDゲート154を有する。判定部64は、ANDゲート156、リセットセットフリップフロップ(以下、RS−FFと記す)158、ディレイフリップフロップ(以下、D−FFと記す)160及び162、並びに、クロック信号発生器163を有する。RS−FF158のS、R、及びQで示す各端子は、それぞれセット信号、リセット信号、及び、出力信号の端子に対応する。RS−FF158は、セット信号がHとなるときからリセット信号がHとなるときまで出力信号をHに維持する機能をもつ。D−FF160及び162のD、Clk及びQで示す各端子は、それぞれ入力信号、クロック信号、及び、出力信号の端子に対応する。D−FF160及び162は、入力信号がHのときにクロック信号がHになると出力信号がHとなり、次のクロック信号がHとなるときまで出力信号をHに維持する機能をもつ。すなわち、D−FF160及び162はそれぞれ入力信号を1クロック分遅延させた信号を出力する機能をもつ。
図5を参照して、図3(a)のようなインパルス信号を受信した場合のインパルス信号判定部60の動作を説明する。図5はインパルス信号判定部60の動作のタイミング図である。図5に示す各信号は、上から順に、端子52の信号(以下、信号1と記す)、バッファ150の出力信号(以下、信号2と記す)、ANDゲート154の出力信号(以下、信号3と記す)、端子32の信号(以下、信号4と記す)、RS−FF158のセット信号(以下、信号5と記す)、RS−FF158の出力信号(以下、信号6と記す)、クロック信号発生器163の出力するクロック信号(以下、信号7と記す)、端子66の信号(以下、信号8と記す)である。
図5を参照して、遅延部62の動作を説明する。信号1は、CMP30の出力信号に対応する。図3(d)で説明したように、信号1は時刻T2からT5までHとなる。信号1はバッファ150に入力される。バッファ150は入力された信号をΔt遅延させるように設定されている。バッファ150の出力信号は、信号2のようになる。信号1と信号2とを入力とするNANDゲートの出力と、信号1と、がANDゲート154に入力される。ANDゲート154の出力は、信号3のように、Δtの区間だけHとなる。信号4は、CMP50の出力信号に対応する。図3(e)で説明したように、信号4は時刻T3からT4までHとなる。
図5を参照して、インパルス信号判定部64の動作を説明する。信号3と信号4とはANDゲート156に入力される。ANDゲート156の出力信号は信号5のようになる。信号5は、RS−FF158のセット信号として入力される。図5より、信号3と信号4とが同時にHとなる場合に、信号5はHとなる。すなわち、時刻T2から時刻T3までの時間ΔT1がΔt以下である場合に、信号5はHとなる。RS−FF158の出力信号は信号6のようになる。信号6は、信号5がHとなるときからリセット信号がHとなるときまで、Hの状態が維持される。信号7はD−FF160及び162に入力されるクロック信号である。信号8はD−FF162の出力信号である。信号8は、D−FF160及び162により、信号6がHになってから2クロックの遅延後にHとなる。信号8はRS−FF158のリセット信号である。よって、信号8がHとなると、信号6はLとなる。信号6がLとなると、信号8はLとなる。
図6を参照して、インパルス信号以外の信号の一例を説明する。図6は、図1の端子22及び42におけるインパルス信号以外の信号の波形を示す図である。図6のように、インパルス信号以外の信号は、時刻T7に立ち上がり、時刻T12に立ち下がる。振幅がVlとなる時刻はT8及びT11である。振幅がVhとなる時刻はT9及びT10である。
図7を参照して、図6のようなインパルス信号以外の信号を受信した場合のインパルス信号判定部60の動作を説明する。図7はインパルス信号判定部60の動作のタイミング図である。図7に示す各信号は、図5と同様であるので、説明を省略する。以下、図5との違いを説明する。
図7を参照して、遅延部62の動作を説明する。図7のように、信号1は時刻T8からT11までHとなる。信号1はバッファ150に入力される。バッファ150の出力信号である信号2は、信号1をΔt遅延させた信号である。信号1と信号2とを入力とするNANDゲートの出力と、信号1と、がANDゲート154に入力される。ANDゲート154の出力は、信号3のように、Δtの区間だけHとなる。信号4は時刻T9からT10までHとなる。
図7を参照して、インパルス信号判定部64の動作を説明する。信号3と信号4とはANDゲート156に入力される。ANDゲート156の出力信号は信号5のようになる。信号5は、RS−FF158のセット信号として入力される。図7より、信号3と信号4とは同時にHとならないため、信号5は常時Lとなる。すなわち、時刻T8から時刻T9までの時間ΔT2がΔtより大きい場合に、信号5はLとなる。RS−FF158の出力信号は信号6のようになる。信号5及び6は常時Lであるため、信号8は常時Lとなる。
図8を参照して、図6とは異なるインパルス信号以外の信号の一例を説明する。図8は、図1の端子22及び42におけるインパルス信号以外の信号の波形を示す図である。図8のように、インパルス信号以外の信号の振幅がVlとなる時刻はT13及びT14である。インパルス信号の振幅の最大値はVhより小さい。
図9を参照して、図8のようなインパルス信号以外の信号を受信した場合のインパルス信号判定部60の動作を説明する。図9はインパルス信号判定部60の動作のタイミング図である。図9に示す各信号は、図5及び図7と同様であるので、説明を省略する。以下、図5及び図7との違いを説明する。
図8のインパルス信号の振幅の最大値はVhより小さいため、図9のように、信号4は常時Lとなる。信号4が常時Lのため、ANDゲート156の出力信号である信号5は常時Lとなる。したがって、図7と同様に、信号8は常時Lとなる。
実施例1において、UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する受信装置100のインパルス信号判定部60は、受信した信号の振幅が第1の値Vlから第2の値Vhへ変化する時間が所定の時間Δt以下である場合に、信号がインパルス信号であると判定して、受信した信号の振幅が第1の値Vlから第2の値Vhへ変化する時間が所定の時間Δtより大きい場合に、信号がインパルス信号以外の信号であると判定する。受信部70は、インパルス信号判定部60が、信号がインパルス信号であると判定する場合に信号を受信して、信号がインパルス信号以外の信号であると判定する場合に信号を受信しない。これにより、UWB通信によるインパルス信号とOFDM方式等の他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。よって、他の通信方式の信号の干渉を軽減して、UWB通信によるインパルス信号の受信の精度を向上させることができる。
実施例1の図5において、第1検知部20は振幅が第1の値Vhとなる第1の時刻T3を検知する例を説明した。第2検知部40は振幅が第2の値Vlとなる第2の時刻T2を検知する例を説明した。インパルス信号判定部60は、第1の時刻T3から第2の時刻T2までの時間が所定の時間Δt以下である場合に、信号がインパルス信号であると判定する例を説明した。実施例1の図7において、第1検知部20は振幅が第1の値Vhとなる第1の時刻T9を検知する例を説明した。第2検知部40は振幅が第2の値Vlとなる第2の時刻T8を検知する例を説明した。インパルス信号判定部60は、第1の時刻T9から第2の時刻T8までの時間が所定の時間Δtより大きい場合に、信号がインパルス信号以外の信号であると判定する例を説明した。これにより、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。
実施例1において、第1の値Vlは、信号に含まれるノイズの振幅の最大値より大きいとする例を説明した。これにより、ノイズの受信を防ぐことができる。
実施例1の図9において、図8のように信号の振幅の最大値が第2の値Vhより小さい場合に、その信号がインパルス信号以外の信号であると判定する例を説明した。これにより、振幅が第2の値Vhより小さい信号をインパルス信号以外の信号と判定することができるため、UWB通信によるインパルス信号の受信の精度をさらに向上させることができる。
実施例2に係る受信装置は、図4に示すインパルス信号判定部60の代わりに、インパルス信号判定部61を有する点が異なる。図10を参照して、インパルス信号判定部61の構成を説明する。図10はインパルス信号判定部61の構成を示す図である。
図10のように、インパルス信号判定部61は、n個の遅延部と、n個の判定部と、比較部184と、レジスタ186と、を有する。nは2以上の整数であり、Δtに対応する。図10では、1、2及びn番目の遅延部170、174及び178、並びに、判定部190、192及び194を示している。
遅延部170、174及び178は、それぞれ1段、2段、及び、n段のバッファを有する。1段のバッファによる遅延時間をΔtすると、n個の遅延部の各遅延時間は、ΔtからΔt×nまでの離散的に変化した値となる。その他の構成は、図4の遅延部62と同様である。
判定部190、192及び194の構成は、図4の判定部64の構成と同様である。判定部190、192及び194は、それぞれ、第1検知部20が出力した信号と、第2検知部40が出力した信号をΔtからΔt×nまでの各値だけ遅延させた信号と、を比較する。判定部190、192及び194は、信号を受信した信号がインパルス信号であるか否かを判定して、受信した信号がインパルス信号である場合にH信号、受信した信号がインパルス信号である場合にL信号となる判定信号をそれぞれ出力する。
比較部184は、判定部190、192及び194が出力したn個の判定信号に基づく値と、レジスタ186に設定された値と、を比較する。n個の判定信号に基づく値とは、例えば、nビットの値であって、各ビットと各判定信号とが対応する。各判定信号がH又はLの場合に各ビットは1又は0となる。判定部190の判定信号が最上位ビット(MSB;Most Significant Bit)、判定部194の判定信号が最下位ビット(LSB;Least Significant Bit)となるようにする。比較部184は、n個の判定信号に基づく値がレジスタ186に設定された値より大きい場合に、受信した信号がインパルス信号であると判定する。図10のような構成にして、レジスタ186に設定された値を調節することにより、第2検知部40が出力した信号の遅延時間を調節することができる。
例えば、n=3として、3個の判定信号に基づく値は、3ビットの値であって、各ビットと各判定信号とが対応し、各判定信号がH又はLの場合に各ビットは1又は0となり、判定部190の判定信号がMSB、判定部194の判定信号がLSBであるとする。レジスタ186に設定された値が2進数の110であるとする。この場合、比較部184は、3個の判定信号に基づく値が、2進数の110より大きい111となる場合に、受信した信号がインパルス信号であると判定する。すなわち、判定部190、192及び194がいずれもHを出力した場合に、受信した信号がインパルス信号であると判定する。
実施例2において、UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する受信装置の判定部190、192及び194は、受信した信号の振幅が第1の値Vlから第2の値Vhへ変化する時間が、複数の遅延部170、174及び178により設定される複数の異なる所定の時間ΔtからΔt×nのうちいずれかの時間以下である場合に、信号がインパルス信号であると判定して、信号の振幅が第1の値Vlから第2の値Vhへ変化する時間がいずれかの時間より大きい場合に、信号がインパルス信号以外の信号であると判定した結果をそれぞれ出力する。比較部184は、判定部190、192及び194の出力する結果に基づいて、信号がインパルス信号であるか否かを判定する。受信部70は、比較部184が、信号がインパルス信号であると判定する場合に信号を受信して、信号がインパルス信号以外の信号であると判定する場合に信号を受信しない。これにより、UWB通信によるインパルス信号と他の通信方式の信号とを区別して、インパルス信号のみを受信することができる。レジスタ186に設定された値を調節することにより、第2検知部40が出力した信号の遅延時間を調節することができる。
実施例1及び2において、第1検知部20及び第2検知部40は、ATT24及び44と、検波素子26及び46と、CMP30及び50と、を有する例を説明した。図11、図12、図13及び図14を参照して、第1検知部20及び第2検知部40の構成のその他の例を説明する。図11、図12、図13及び図14は、第1検知部20及び第2検知部40の構成のその他の例を示す図である。図11のように、第1検知手段80及び第2検知手段84は、ATT24及び44の代わりに、可変減衰器82及び86を用いている。可変減衰器82及び86の調節により、信号の減衰量を調節することができる。よって、振幅Vh、Vlとなる時刻を調節することができる。図12のように、第1検知手段90及び第2検知手段94は、ATT24及び44の代わりに、増幅器(以下、AMPと記す)92及び96を用いている。AMP92及び96のゲインの調節により、信号のゲインを調節することができる。よって、振幅Vh、Vlとなる時刻を調節することができる。図13のように、第1検知手段110及び第2検知手段116は、ATT24及び44と検波素子26及び46との代わりに、CMP112及び118とワンショットパルス発生器114及び120とを用いている。CMP112及び118のリファレンス値を変えることにより、振幅Vh、Vlを調節して、振幅Vh、Vlとなる時刻を調節することができる。ワンショットパルス発生器114及び120並びにCMP30及び50により、インパルス信号よりも信号を延長して、インパルス信号判定部60の動作を確実にすることができる。図14のように、第1検知手段130及び第2検知手段138は、検波素子26及び46の閾値電圧を調節するためのバイアス136及び146を有している。検波素子26及び46のバイアス電流の大きさを変えることにより、振幅Vh、Vlを調節して、振幅Vh、Vlとなる時刻を調節することができる。検波素子11、26及び46として、トンネルダイオード、ショットキーダイオード等を用いてもよい。
実施例1及び2において、RS−FF158の出力信号をD−FF160及び162を用いて遅延させる構成の例を説明した。D−FF160及び162を用いる代わりに、図15のように、遅延回路(以下、Delayと記す)166を用いてもよい。図15は、図4のインパルス信号判定部60の構成のその他の例である。図15において、Delay166以外の構成は図4と同様である。
実施例1及び2で説明した振幅Vh、Vlは、それぞれ例えば約100mV、約20mVである。時間Δtは例えば約1nsである。
実施例1及び2の受信装置を用いて、送受信装置、UWBセンサからのインパルス信号を検知することにより位置を検知する位置検知装置、UWBセンサを用いたUWBセンサネットワークシステム等を構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
20 第1検知部
24 ATT
26 検波素子
30 比較器
40 第2検知部
44 ATT
46 検波素子
50 比較器
60 インパルス信号判定部
62 遅延部
64 判定部
70 受信部
100 受信装置

Claims (6)

  1. UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する受信装置であって、
    受信した前記信号の振幅が第1の値から第2の値へ変化する時間が所定の時間以下である場合に、前記信号が前記インパルス信号であると判定して、前記時間が所定の時間より大きい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記信号は前記インパルス信号であると判定する場合に、前記信号を受信して、前記判定手段が前記信号は前記インパルス信号以外の信号であると判定する場合に、前記信号を受信しない受信手段と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記振幅が前記第1の値となる第1の時刻を検知する第1検知手段と、
    前記振幅が前記第2の値となる第2の時刻を検知する第2検知手段と、
    を有し、前記判定手段は、前記第1の時刻から前記第2の時刻までの時間が所定の時間以下である場合に、前記信号が前記インパルス信号であると判定して、前記時間が所定の時間より大きい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記第1の値は、前記信号に含まれるノイズの振幅の最大値より大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の受信装置。
  4. 前記判定手段は、前記時間が所定の時間より大きい、又は、前記振幅の最大値が前記第2の値より小さい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の受信装置。
  5. UWB通信によるインパルス信号を含む信号を受信する受信装置であって、
    受信した前記信号の振幅が第1の値から第2の値へ変化する時間が複数の異なる所定の時間のうちいずれかの時間以下である場合に、前記信号が前記インパルス信号であると判定して、前記時間が前記いずれかの時間より大きい場合に、前記信号が前記インパルス信号以外の信号であると判定した結果をそれぞれ出力する複数の第1判定手段と、
    前記複数の第1判定手段の出力する結果に基づいて、前記信号が前記インパルス信号であるか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段が前記信号は前記インパルス信号であると判定する場合に、前記信号を受信して、前記第2判定手段が前記信号は前記インパルス信号以外の信号であると判定する場合に前記信号を受信しない受信手段と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  6. 前記第1検知手段及び前記第2検知手段は、
    前記振幅を調節する減衰器と、
    前記減衰器の出力を検波する検波素子と、
    前記検波素子の出力と所定の値とを比較する比較器と、
    を有することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項記載の受信装置。

JP2009173961A 2009-07-27 2009-07-27 受信装置 Expired - Fee Related JP5234658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173961A JP5234658B2 (ja) 2009-07-27 2009-07-27 受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173961A JP5234658B2 (ja) 2009-07-27 2009-07-27 受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011029963A JP2011029963A (ja) 2011-02-10
JP5234658B2 true JP5234658B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=43638166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009173961A Expired - Fee Related JP5234658B2 (ja) 2009-07-27 2009-07-27 受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5234658B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101998791B1 (ko) * 2018-02-12 2019-07-10 국방과학연구소 수신된 신호의 주파수 도약 패턴을 추정하는 방법 및 장치

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4645342B2 (ja) * 2005-07-26 2011-03-09 パナソニック電工株式会社 無線受信装置及び無線受信方法
JP4736628B2 (ja) * 2005-08-26 2011-07-27 パナソニック電工株式会社 無線受信装置及び無線受信方法
JP4650235B2 (ja) * 2005-11-25 2011-03-16 パナソニック電工株式会社 無線受信装置及び無線受信方法
US7822161B2 (en) * 2006-09-01 2010-10-26 Korea Electrotechnology Research Institute Impulse radio-based ultra wideband (IR-UWB) system using 1-bit digital sampler and bit decision window
JP2008066880A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd パルス受信装置および同期タイミング推定方法
JP4994865B2 (ja) * 2007-01-26 2012-08-08 パナソニック株式会社 無線受信装置
JP4845048B2 (ja) * 2007-04-03 2011-12-28 古河電気工業株式会社 超広帯域無線通信装置
JP4915588B2 (ja) * 2007-10-24 2012-04-11 パナソニック株式会社 受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011029963A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7822161B2 (en) Impulse radio-based ultra wideband (IR-UWB) system using 1-bit digital sampler and bit decision window
US8477631B2 (en) Dynamic low power radio modes
US20100176982A1 (en) Quantizer, analogue-to-digital converter comprising such a quantizer, and ultra-wide band receiver integrating such a converter
US8737554B2 (en) Pulse-signal recovering device with time-interleaving scheme
JP4631533B2 (ja) 無線通信装置
US7197062B2 (en) Method and apparatus to detect and decode information
JP5234658B2 (ja) 受信装置
CN103001654B (zh) 一种自适应变中频射频接收机
EP3024141A1 (en) Interpolator systems and methods
US20120142297A1 (en) Receiver
US10164610B2 (en) Signal output device
US20130278458A1 (en) Baseband amplifier unit and pulse radar device
KR101404085B1 (ko) 무선 통신기, 그를 이용한 거리 측정 장치 및 방법
Zwirello et al. An UWB correlation receiver for performance assessment of synchronization algorithms
US20090022211A1 (en) Method and device for correlating a signal, in particular an ultra wideband signal
EP3222015B1 (en) Devices for detecting ultra-wide band signals
Tatsis et al. A/D restrictions (errors) in Ultra-Wideband Impulse Radios
CN101120513B (zh) 超宽带接收机和数据传输方法及系统
US11611460B2 (en) Carrier frequency error estimator with banked correlators
KR102291920B1 (ko) 임펄스 송수신기
KR101141044B1 (ko) 연속 펄스를 사용하여 신호감지 확률을 높이는 에너지 검출 기반 ir-uwb 시스템
KR101205827B1 (ko) Uwb 신호 처리 장치 및 신호 처리 방법
Sahukar et al. Progress in Development of Differential Code Shift Reference Impulse Radio Ultra Wideband Transceiver
JP6653838B2 (ja) 無線受信機
Olonbayar et al. Automatic gain controlling in ir-uwb communications designed for wireless sensors

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5234658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees