JP5228367B2 - Surface protection film - Google Patents

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JP5228367B2 JP2007115740A JP2007115740A JP5228367B2 JP 5228367 B2 JP5228367 B2 JP 5228367B2 JP 2007115740 A JP2007115740 A JP 2007115740A JP 2007115740 A JP2007115740 A JP 2007115740A JP 5228367 B2 JP5228367 B2 JP 5228367B2
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Description

本発明は、フラットパネルディスプレイ等に貼り付けて表面を保護することに用いる表面保護フィルムに関する。   The present invention relates to a surface protective film used for protecting a surface by being attached to a flat panel display or the like.

従来、基材層の表面に接着層が設けられている表面保護フィルムを、ロール状に仕上げる場合、巻取りにより接着層が基材層等と密着することで接着してしまい、剥がれにくくなるブロッキング現象が発生し、ロール状の巻物から表面保護フィルムを繰り出すことが不能となることがある。このブロッキング現象による不具合を防ぐために、基材そのものに離型性を持たせたり、剥離紙等で接着層を保護したりする等していたが、ハンドリング性がよくなかった(例えば、特許文献1参照。)。前者の場合には基材そのものの性質が限定される等の問題があり、また、後者の場合には工程が煩雑になる等の問題がある。   Conventionally, when a surface protective film having an adhesive layer provided on the surface of a base material layer is finished in a roll shape, the adhesive layer adheres to the base material layer and the like by winding, and thus blocking is difficult to peel off. A phenomenon may occur, and it may become impossible to feed out the surface protection film from the roll-shaped scroll. In order to prevent the malfunction due to the blocking phenomenon, the base material itself has a release property or the adhesive layer is protected with a release paper or the like, but the handling property is not good (for example, Patent Document 1). reference.). In the former case, there is a problem that the properties of the base material itself are limited. In the latter case, there are problems such as complicated processes.

このようなことから、ブロッキング現象による不具合を改良するために、基材層をはさんで接着層の反対表面に離型層を設けることが検討された(例えば、特許文献2参照。)。具体的には、熱可塑性エラストマーの接着層を共押しによって設ける場合には、接着層は低粘着性であることから、汎用の離型剤を選択することで、比較的容易にブロッキング現象を抑制することが可能である。しかしながら、強接着タイプの接着剤をコーティングすることで接着層を設ける場合には、ブロッキング現象を防止するための離型剤の選定に多くの時間を必要とし、ブロッキング現象を抑制することが非常に困難である。   For this reason, in order to improve the problems caused by the blocking phenomenon, it has been studied to provide a release layer on the opposite surface of the adhesive layer with the base material layer interposed therebetween (for example, see Patent Document 2). Specifically, when a thermoplastic elastomer adhesive layer is provided by co-pushing, the adhesive layer is low-tackiness, so it is relatively easy to suppress the blocking phenomenon by selecting a general-purpose release agent. Is possible. However, when an adhesive layer is provided by coating a strong adhesive type adhesive, it takes a lot of time to select a release agent for preventing the blocking phenomenon, and it is very important to suppress the blocking phenomenon. Have difficulty.

特開平2−252777号公報JP-A-2-252777 特開2003−41216号公報JP 2003-41216 A

このようなことから、本発明の課題は、接着層に用いる材料に関わらず、安定した離型性を示す離型層を有し、ロール状の巻物とした場合であっても、繰り出す際にブロッキング現象によるトラブルが発生しない表面保護フィルムを提供することである。   For this reason, the problem of the present invention is that, even when a roll-shaped roll is provided, it has a release layer that exhibits stable release properties regardless of the material used for the adhesive layer. The object is to provide a surface protective film in which troubles due to the blocking phenomenon do not occur.

本発明者らは、上記の観点から、種々の離型成分を探索した結果、フルオロシルセスキオキサンを必須成分とするフッ素系重合体が離型性に優れていることから、このフッ素系重合体を用いて離型層を構成することで、本発明の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。   As a result of searching for various mold release components from the above viewpoint, the present inventors have found that fluoropolymers containing fluorosilsesquioxane as an essential component are excellent in mold release properties. It has been found that the problem of the present invention can be solved by forming a release layer using coalescence, and the present invention has been completed.

すなわち、本発明は以下に示される表面保護フィルムに関する。
[1] 接着層、基材層および離型層を有しており、基材層の片側の表面に接着層を有し、反対側の表面に離型層を有する表面保護フィルムであって、該基材層は、熱可塑性樹脂を含有する層であり、該接着層は、接着剤または粘着剤を含有する層であり、該離型層は、
1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)の付加重合体、または1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層であることを特徴とする表面保護フィルム。[2] 前記フルオロシルセスキオキサン(a)が、下記式(I)で示されることを特徴とする前記[1]項記載の表面保護フィルム。

Figure 0005228367
[式(I)において、
f 1〜Rf 7はそれぞれ独立して、
任意のメチレンが酸素で置き換えられていてもよい、炭素数1〜20のフルオロアルキル;
少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数6〜20のフルオロアリール;または
アリール中の少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数7〜20のフルオロアリールアルキルを示し、
1は、付加重合性官能基を示す。]
[3] 前記式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシル、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル、ヘプタデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロデシル、ヘンイコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ペンタコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロテトラデシル、(3-ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピル、ペンタフルオロフェニルプロピル、ペンタフルオロフェニル、またはα,α,α-トリフルオロメチルフェニルを示すことを特徴とする、前記[2]項記載の表面保護フィルム。
[4] 前記式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、または3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシルを示すことを特徴とする、前記[3]項記載の表面保護フィルム。
[5] 前記式(I)におけるA1が、ラジカル重合性官能基を示すことを特徴とする前記[2]〜[4]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[6] 前記式(I)におけるA1が、(メタ)アクリルまたはスチリルを含むことを特徴とする前記[2]〜[5]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[7] 前記式(I)におけるA1が、下記式(II)または(III)で示されるいずれかであることを特徴とする前記[6]項記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367
[式(II)において、Y1が炭素数2〜10のアルキレンを示し、Xが水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、
式(III)において、Y2が単結合または炭素数1〜10のアルキレンを示す。]
[8] 前記式(II)において、Y1が炭素数2〜6のアルキレンを示し、Xが水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(III)において、Y2が単結合または炭素数1〜6のアルキレンを示す前記[7]項記載の表面保護フィルム。
[9] 前記式(II)において、Y1がプロピレンを示し、Xは水素またはメチルを示し、式(III)において、Y2が単結合またはエチレンを示す前記[7]項記載の表面保護フィルム。
[10] 前記付加重合性単量体(b)が、(メタ)アクリル酸化合物またはスチレン化合物である、前記[1]〜[9]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[11] 前記付加重合性単量体(b)の少なくとも一部が、架橋性官能基を有する付加重合性単量体である、前記[1]〜[10]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[12] 前記表面保護フィルムの離型層に、エポキシ樹脂単量体を含む前記[1]〜[11]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[13] 接着層、基材層および離型層を有しており、基材層の片側の表面に接着層を有し、反対側の表面に離型層を有する表面保護フィルムであって、該基材層は、熱可塑性樹脂を含有する層であり、該接着層は、接着剤または粘着剤を含有する層であり、該離型層は、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)との付加共重合体、または、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)と、付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層であることを特徴とする表面保護フィルム。
[14] 前記フルオロシルセスキオキサン(a)が、下記式(I)で示されることを特徴とする、前記[13]項記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367
[式(I)において、
f 1〜Rf 7はそれぞれ独立して、 任意のメチレンが酸素で置き換えられていてもよい、炭素数1〜20のフルオロアルキル;
少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数6〜20のフルオロアリール;または
アリール中の少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数7〜20のフルオロアリールアルキルを示し、A1は、付加重合性官能基を示す。]
[15] 式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシル、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル、ヘプタデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロデシル、ヘンイコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ペンタコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロテトラデシル、(3-ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピル、ペンタフルオロフェニルプロピル、ペンタフルオロフェニル、またはα,α,α-トリフルオロメチルフェニルを示すことを特徴とする前記[14]項記載の表面保護フィルム。
[16] 式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、または3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシルを示すことを特徴とする前記[15]項記載の表面保護フィルム。
[17] オルガノポリシロキサン(c)が下記式(IV)であることを特徴とする前記[
13]〜[16]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367
[式(IV)において、nは1〜1,000の整数であり;R1、R2、R3、R4、およびR5は、それぞれ、水素、炭素数が1〜30であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキル、置換もしくは非置換のアリール、および置換もしくは非置換のアリールと、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキレンとで構成されるアリールアルキル、から独立して選択される基であり;A2は付加重合性官能基である。]
[18] 式(IV)におけるR1およびR2が、それぞれ独立して水素、フェニルまたは炭素数が1〜8で任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキルであり;R3およびR4が、独立して炭素数が1〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキル、炭素数が6〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリール、または炭素数が7〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリールアルキルであり;R5が、炭素数が1〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキル、炭素数が6〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリール、または炭素数が7〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリールアルキルである前記[17]項記載の表面保護フィルム。
[19] 式(IV)におけるR1およびR2は、それぞれ独立してメチル、フェニルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;R3およびR4は、それぞれ独立してメチルまたはフェニルであり;R5はメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、またはフェニルである前記[18]項記載の表面保護フィルム。
[20] R1、R2、R3およびR4は、それぞれ同時にメチルである前記[19]項記載の表面保護フィルム。
[21] 式(I)におけるA1および式(IV)におけるA2が付加重合性官能基であることを特徴とする前記[14]〜[20]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[22] 式(I)におけるA1および式(IV)におけるA2がラジカル重合性官能基であることを特徴とする前記[21]項記載の表面保護フィルム。
[23] 式(I)におけるA1および式(IV)におけるA2が(メタ)アクリルまたはスチリルを含むことを特徴とする前記[22]項記載の表面保護フィルム。
[24] 式(I)におけるA1が、下記式(V)または(VII)で示されるいずれかであり、式(IV)におけるA2が、下記式(V)、(VI)または(VII)で示されるいずれ
かである前記[23]項記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367
[式(V)において、Y3が炭素数2〜10のアルキレンを示し、R6が水素、または炭
素数1〜5のアルキル、または炭素数6〜10のアリールであり、式(VI)において、R7は水素、または炭素数1〜5のアルキル、または炭素数6〜10のアリールであり、X1は炭素数が2〜20のアルキレンであり、Yは−OCH2CH2−、−OCH(CH3)CH2−,または−OCH2CH(CH3)−であり、pは0〜3の整数であり、式(VII)において、Y4が単結合または炭素数1〜10のアルキレンを示す。]
[25] 式(V)において、Y3が炭素数2〜6のアルキレンを示し、R6が水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(VI)において、X1は−CH2CH2CH2−を示し、Yは−OCH2CH2−を示し、pは0または1を示し、R7が水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(VII)においてY4が単結合または炭素数1あるいは2のアルキレンを示す、前記[24]項記載の表面保護フィルム。
[26] 前記付加重合性単量体(b)が架橋性官能基を有する付加重合性単量体及び架橋性官能基を有さない単量体から選ばれる少なくとも1種である前記[13]〜[25]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[27] 前記付加重合性単量体(b)が架橋性官能基を有する付加重合性単量体である前記[13]〜[25]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[28] 前記架橋性官能基を有する付加重合性単量体がラジカル重合性官能基を有し、且つ同一分子内において1つ以上のヒドロキシル、グリシジル、オキセタニル、エポキシシクロヘキシル、ハロゲン化アルキル、ブロックドイソシアナト、イソシアナト、アミノまたはカルボキシルを有する化合物である前記[27]項記載の表面保護フィルム。
[29] 前記架橋性官能基を有する付加重合性単量体におけるラジカル重合性官能基が(メタ)アクリルまたはスチリルである前記[28]項記載の表面保護フィルム。
[30] 前記離型層に、熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂を含有する前記[13]〜[29]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[31] 前記離型層に、熱硬化性樹脂を含有する前記[13]〜[29]のいずれか一項記載の表面保護フィルム。
[32] 熱硬化性樹脂がヒドロキシル、グリシジル、オキセタニル、エポキシシクロヘキシル、ハロゲン化アルキル、ブロックドイソシアナト、イソシアナト、アミノまたはカルボキシルを有する化合物である、前記[31]項記載の表面保護フィルム。
[33] 熱硬化性樹脂がグリシジル、オキセタニル、またはエポキシシクロヘキシルを有する化合物である前記[32]項記載の表面保護フィルム。 That is, this invention relates to the surface protection film shown below.
[1] A surface protective film having an adhesive layer, a base material layer, and a release layer, having an adhesive layer on one surface of the base material layer, and having a release layer on the opposite surface, The base material layer is a layer containing a thermoplastic resin, the adhesive layer is a layer containing an adhesive or a pressure-sensitive adhesive, and the release layer is
Addition polymer of fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group, or fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group, and addition polymerizable monomer (b And a surface protective film comprising an addition copolymer. [2] The surface protective film according to [1], wherein the fluorosilsesquioxane (a) is represented by the following formula (I).
Figure 0005228367
[In Formula (I),
R f 1 to R f 7 are each independently
1 to 20 carbon fluoroalkyls in which any methylene may be replaced by oxygen;
C6-C20 fluoroaryl in which at least one hydrogen is replaced with fluorine or trifluoromethyl; or C7-C20 fluoro in which at least one hydrogen in aryl is replaced with fluorine or trifluoromethyl Represents arylalkyl,
A 1 represents an addition polymerizable functional group. ]
[3] R f 1 to R f 7 in the formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, 3,3,4,4,4-pentafluorobutyl, 3,3, 4,4,5,5,6,6,6-nonafluorohexyl, tridecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrooctyl, heptadecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrodecyl, heico Safluoro-1,1,2,2-tetrahydrododecyl, pentacosafluoro-1,1,2,2-tetrahydrotetradecyl, (3-heptafluoroisopropoxy) propyl, pentafluorophenylpropyl, pentafluorophenyl, or The surface protective film as described in the above item [2], which represents α, α, α-trifluoromethylphenyl.
[4] R f 1 to R f 7 in the formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, or 3,3,4,4,5,5,6,6,6. -The surface protective film as described in the above item [3], which exhibits nonafluorohexyl.
[5] The surface protective film according to any one of [2] to [4], wherein A 1 in the formula (I) represents a radical polymerizable functional group.
[6] The surface protective film according to any one of [2] to [5], wherein A 1 in the formula (I) includes (meth) acryl or styryl.
[7] The surface protective film as described in the above item [6], wherein A 1 in the formula (I) is represented by the following formula (II) or (III).
Figure 0005228367
[In Formula (II), Y 1 represents alkylene having 2 to 10 carbon atoms, X represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms,
In the formula (III), Y 2 represents a single bond or alkylene having 1 to 10 carbon atoms. ]
[8] In the formula (II), Y 1 represents alkylene having 2 to 6 carbon atoms, X represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and in formula (III), Y 2 represents a single bond or carbon. The surface protection film of the said [7] item | term which shows alkylene of several 1-6.
[9] The surface protective film according to the above [7], wherein in the formula (II), Y 1 represents propylene, X represents hydrogen or methyl, and in the formula (III), Y 2 represents a single bond or ethylene. .
[10] The surface protective film according to any one of [1] to [9], wherein the addition polymerizable monomer (b) is a (meth) acrylic acid compound or a styrene compound.
[11] The surface according to any one of [1] to [10], wherein at least a part of the addition polymerizable monomer (b) is an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group. Protective film.
[12] The surface protective film according to any one of [1] to [11], wherein the release layer of the surface protective film contains an epoxy resin monomer.
[13] A surface protective film having an adhesive layer, a base material layer, and a release layer, having an adhesive layer on one surface of the base material layer, and having a release layer on the opposite surface, The base material layer is a layer containing a thermoplastic resin, the adhesive layer is a layer containing an adhesive or a pressure-sensitive adhesive, and the release layer is a fluorosilic having one addition polymerizable functional group. Addition copolymer of sesquioxane (a) and organopolysiloxane (c) having addition polymerizable functional group, or fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group and addition A surface protective film, which is a layer containing an addition copolymer of an organopolysiloxane (c) having a polymerizable functional group and an addition polymerizable monomer (b).
[14] The surface protective film according to [13], wherein the fluorosilsesquioxane (a) is represented by the following formula (I).
Figure 0005228367
[In Formula (I),
R f 1 to R f 7 are each independently a fluoroalkyl having 1 to 20 carbon atoms in which any methylene may be replaced by oxygen;
C6-C20 fluoroaryl in which at least one hydrogen is replaced with fluorine or trifluoromethyl; or C7-C20 fluoro in which at least one hydrogen in aryl is replaced with fluorine or trifluoromethyl an aryl alkyl, a 1 represents an addition polymerizable functional group. ]
[15] R f 1 to R f 7 in formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, 3,3,4,4,4-pentafluorobutyl, 3,3,4 , 4,5,5,6,6,6-nonafluorohexyl, tridecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrooctyl, heptadecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrodecyl, henicosa Fluoro-1,1,2,2-tetrahydrododecyl, pentacosafluoro-1,1,2,2-tetrahydrotetradecyl, (3-heptafluoroisopropoxy) propyl, pentafluorophenylpropyl, pentafluorophenyl, or α , α, α-trifluoromethylphenyl, The surface protective film as described in the above item [14],
[16] R f 1 to R f 7 in formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, or 3,3,4,4,5,5,6,6,6- The surface protective film as described in the above item [15], which represents nonafluorohexyl.
[17] The organopolysiloxane (c) represented by the following formula (IV):
The surface protective film according to any one of [13] to [16].
Figure 0005228367
[In the formula (IV), n is an integer of 1 to 1,000; R 1 , R 2 , R 3 , R 4 , and R 5 are each hydrogen, 1 to 30 carbon atoms, In which optionally hydrogen can be replaced by fluorine, and any —CH 2 — can be replaced by —O— or cycloalkylene, substituted or unsubstituted aryl, and substituted or unsubstituted aryl, and A group independently selected from arylalkyl composed of alkylene in which hydrogen may be replaced by fluorine or any —CH 2 — may be replaced by —O— or cycloalkylene; A 2 is an addition polymerizable functional group. ]
[18] R 1 and R 2 in formula (IV) are each independently hydrogen, phenyl, or alkyl having 1 to 8 carbon atoms, and any hydrogen may be replaced by fluorine; R 3 and R 4 Is independently alkyl having 1 to 20 carbon atoms and arbitrary hydrogen may be replaced by fluorine, aryl having 6 to 20 carbon atoms and arbitrary hydrogen being replaced by fluorine, or carbon number Is arylalkyl in which any hydrogen may be replaced with fluorine; R 5 is alkyl having 1 to 20 carbon atoms and any hydrogen may be replaced with fluorine, [17] The above item [17], wherein the aryl is 6 to 20 and any hydrogen may be replaced with fluorine, or arylalkyl that has 7 to 20 carbon atoms and any hydrogen may be replaced with fluorine. Surface protective film.
[19] R 1 and R 2 in formula (IV) are each independently methyl, phenyl or 3,3,3-trifluoropropyl; R 3 and R 4 are each independently methyl or phenyl Yes; The surface protective film according to [18], wherein R 5 is methyl, ethyl, propyl, butyl, isobutyl, or phenyl.
[20] The surface protective film according to [19], wherein R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each simultaneously methyl.
[21] The surface protective film according to any one of [14] to [20], wherein A 1 in the formula (I) and A 2 in the formula (IV) are addition polymerizable functional groups.
[22] The surface protective film as described in the above item [21], wherein A 1 in the formula (I) and A 2 in the formula (IV) are radical polymerizable functional groups.
[23] The surface protective film as described in the above item [22], wherein A 1 in the formula (I) and A 2 in the formula (IV) contain (meth) acryl or styryl.
[24] A 1 in the formula (I) is any one of the following formulas (V) or (VII), and A 2 in the formula (IV) is represented by the following formula (V), (VI) or (VII The surface protective film according to [23], which is any one of the following:
Figure 0005228367
[In the formula (V), Y 3 represents alkylene having 2 to 10 carbon atoms, R 6 is hydrogen, alkyl having 1 to 5 carbons, or aryl having 6 to 10 carbon atoms; , R 7 is hydrogen, alkyl having 1 to 5 carbon atoms, or aryl having 6 to 10 carbon atoms, X 1 is alkylene having 2 to 20 carbon atoms, Y is —OCH 2 CH 2 —, — OCH (CH 3 ) CH 2 —, or —OCH 2 CH (CH 3 ) —, p is an integer of 0 to 3, and in formula (VII), Y 4 is a single bond or a carbon number of 1 to 10 Represents alkylene. ]
[25] In formula (V), Y 3 represents alkylene having 2 to 6 carbon atoms, R 6 represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and in formula (VI), X 1 represents —CH 2 CH 2 CH 2 —, Y represents —OCH 2 CH 2 —, p represents 0 or 1, R 7 represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and Y 4 is a single atom in formula (VII). The surface protective film according to the above [24], which represents a bond or alkylene having 1 or 2 carbon atoms.
[26] The above [13], wherein the addition polymerizable monomer (b) is at least one selected from an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group and a monomer having no crosslinkable functional group. -The surface protection film as described in any one of [25].
[27] The surface protective film according to any one of [13] to [25], wherein the addition polymerizable monomer (b) is an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group.
[28] The addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group has a radical polymerizable functional group, and one or more hydroxyl, glycidyl, oxetanyl, epoxycyclohexyl, halogenated alkyl, blocked in the same molecule. The surface protective film according to the above [27], which is a compound having isocyanato, isocyanato, amino or carboxyl.
[29] The surface protective film according to [28], wherein the radical polymerizable functional group in the addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group is (meth) acryl or styryl.
[30] The surface protective film according to any one of [13] to [29], wherein the release layer contains a thermoplastic resin and / or a thermosetting resin.
[31] The surface protective film according to any one of [13] to [29], wherein the release layer contains a thermosetting resin.
[32] The surface protective film according to [31] above, wherein the thermosetting resin is a compound having hydroxyl, glycidyl, oxetanyl, epoxycyclohexyl, alkyl halide, blocked isocyanato, isocyanato, amino or carboxyl.
[33] The surface protective film according to the above [32], wherein the thermosetting resin is a compound having glycidyl, oxetanyl, or epoxycyclohexyl.

本発明の表面保護フィルムは、様々な接着性能を有する接着層に対して、安定した離型性を示す離型層を有しており、ロール状の巻物とした場合であっても、繰り出す際にブロッキング現象によるトラブルが発生しない。   The surface protective film of the present invention has a release layer showing a stable release property with respect to an adhesive layer having various adhesive performances. Trouble caused by blocking phenomenon does not occur.

本発明の表面保護フィルムは、接着層、基材層および離型層を有しており、基材層の片側の表面に接着層を有し、反対側の表面に離型層を有しており、該基材層は、熱可塑性樹脂を含有する層であり、該接着層は、接着剤または粘着剤を含有する層であり、該離型層は、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)の付加重合体、または他の付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層である。さらに本発明において、前記離型層は、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)との付加共重合体、または、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)と、付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層である。本発明の表面保護フィルムの基本構成は、接着層、基材層および離型層の三層であるが、必要に応じて、多層構造にしてもよい。例えば、接着層と基材層との間に、帯電防止層等の中間層を積層することができる。   The surface protective film of the present invention has an adhesive layer, a base material layer and a release layer, has an adhesive layer on one surface of the base material layer, and has a release layer on the opposite surface. The base material layer is a layer containing a thermoplastic resin, the adhesive layer is a layer containing an adhesive or a pressure-sensitive adhesive, and the release layer has one addition polymerizable functional group. It is a layer containing an addition polymer of fluorosilsesquioxane (a) or an addition copolymer with another addition polymerizable monomer (b). Furthermore, in the present invention, the release layer is an addition copolymer of fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group and organopolysiloxane (c) having an addition polymerizable functional group, Or addition copolymerization of fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group, organopolysiloxane (c) having addition polymerizable functional group, and addition polymerizable monomer (b) It is a layer containing coalescence. The basic structure of the surface protective film of the present invention is a three-layer structure including an adhesive layer, a base material layer, and a release layer, but it may have a multilayer structure as necessary. For example, an intermediate layer such as an antistatic layer can be laminated between the adhesive layer and the base material layer.

本発明の表面保護フィルムを構成する基材層は、熱可塑性樹脂を主体とする材料で形成された層であり、一般的なフィルムやシートに加工が可能な材料であれば特に限定されない。本発明で用いられる熱可塑性樹脂は、特に制限されず、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、生分解性樹脂(ポリ乳酸樹脂、サクシネート樹脂等)等を例示することができる。なかでも、経済性、環境負荷の低減、熱可塑性樹脂組成物の機械的特性や加工特性等の点からポリオレフィン樹脂が好ましい。ポリオレフィン樹脂としては、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン、プロピレン単独重合体、プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン共重合体、プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体等のポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリヘキセン−1、ポリオクテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリメチルペンテン、1,2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン等が利用できる。更にこれらの単独重合体に、単独重合体を構成する単量体以外のエチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1または4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンが共重合成分として少量含有されていてもよい。また上記ポリオレフィン樹脂を2種以上混合して使用してもよい。これらは、通常のチーグラーナッタ触媒から重合されたポリオレフィン樹脂だけでなく、メタロセン触媒から重合されたポリオレフィン樹脂であってもよい。   The base material layer constituting the surface protective film of the present invention is a layer formed of a material mainly composed of a thermoplastic resin, and is not particularly limited as long as it is a material that can be processed into a general film or sheet. The thermoplastic resin used in the present invention is not particularly limited, and polyolefin resin, ABS resin, polystyrene resin, AS resin, polyvinyl chloride resin, polyamide resin, polyethylene terephthalate resin, biodegradable resin (polylactic acid resin, succinate resin) Etc.). Of these, polyolefin resins are preferred from the viewpoints of economy, reduction of environmental burden, mechanical properties and processing properties of the thermoplastic resin composition. Examples of polyolefin resins include high-density polyethylene, linear low-density polyethylene, low-density polyethylene, and the like, propylene homopolymers, ethylene-propylene copolymers based on propylene, and ethylene-propylene based on propylene. -Polypropylene such as butene-1 copolymer, polybutene-1, polyhexene-1, polyoctene-1, poly-4-methylpentene-1, polymethylpentene, 1,2-polybutadiene, 1,4-polybutadiene, etc. can be used. . Further, these homopolymers contain a small amount of α-olefin such as ethylene, butene-1, hexene-1, octene-1, or 4-methylpentene-1 other than the monomers constituting the homopolymer as a copolymerization component. It may be contained. Two or more of the above polyolefin resins may be mixed and used. These may be not only polyolefin resins polymerized from ordinary Ziegler-Natta catalysts but also polyolefin resins polymerized from metallocene catalysts.

本発明の表面保護フィルムを構成する基材層は、熱可塑性樹脂を用いて一般的なインフレーション法、Tダイ法等でフィルム、シート状に製膜することで得られる。また、これらの材料を接着層の材料と共に共押出しすることにより一工程で積層フィルム、シート状物とすることもできる。   The base material layer constituting the surface protective film of the present invention can be obtained by forming a film or sheet using a thermoplastic resin by a general inflation method, a T-die method, or the like. Moreover, it can also be set as a laminated film and a sheet-like material in one process by co-extruding these materials with the material of an adhesive layer.

本発明の表面保護フィルムを構成する基材層の厚みは特に制限はされないが、通常は20μm〜300μm程度である。   The thickness of the base material layer constituting the surface protective film of the present invention is not particularly limited, but is usually about 20 μm to 300 μm.

本発明の表面保護フィルムを構成する接着層とは、一般的に粘着あるいは接着を目的とした部材に用いられる材料であればよく、熱可塑性の材料を用いれば、前記基材層と共押出しにて形成することができる。この場合に粘着剤として使用可能な材料としては、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、オレフィン系エラストマー等が例示できる。   The adhesive layer constituting the surface protective film of the present invention may be any material that is generally used for a member for the purpose of adhesion or adhesion, and if a thermoplastic material is used, it can be coextruded with the base material layer. Can be formed. Examples of materials that can be used as the pressure-sensitive adhesive in this case include styrene-based elastomers, urethane-based elastomers, ester-based elastomers, and olefin-based elastomers.

本発明の表面保護フィルムを構成する接着層は、基材層に種々の接着剤をコーティングすることにより形成することができる。これらの材料としては、例えばアクリル系接着剤、メタクリル系接着剤、シリコン系接着剤、エポキシ系接着剤、ホットメルト接着剤、ポリウレタン系接着剤、エマルジョン接着剤等が例示でき、表面保護フィルムの用途によって、使い分けることが可能である。コーティングにより接着層を形成する場合は、一般的
に粘着剤の共押出しによる積層フィルム等と比較して強接着性になるが、後に述べる離型層の効果によりロール状の巻物とした場合でもブロッキング現象は発生せず、繰り出し不良の問題も発生しない。
The adhesive layer constituting the surface protective film of the present invention can be formed by coating the base material layer with various adhesives. Examples of these materials include acrylic adhesives, methacrylic adhesives, silicon adhesives, epoxy adhesives, hot melt adhesives, polyurethane adhesives, and emulsion adhesives. Can be used properly. When the adhesive layer is formed by coating, the adhesive layer is generally stronger than the laminated film by coextrusion of the pressure sensitive adhesive. The phenomenon does not occur and the problem of feeding failure does not occur.

なお、本発明の表面保護フィルムの基材層の表面に上記接着剤をコーティングする方法は特に制限されないが、スピンコート法、ロールコート法、スリットコート法、ディッピング法、スプレーコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロッドコート法、バーコート法、ダイコート法、キスコート法、リバースキスコート法、エアナイフコート法、カーテンコート法等がある。基材層は前処理をされていてもよく、前処理の例には、シランカップリング剤等による薬品処理、サンドブラスト処理、コロナ放電処理、紫外線処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等が含まれる。   The method for coating the adhesive on the surface of the substrate layer of the surface protective film of the present invention is not particularly limited, but spin coating, roll coating, slit coating, dipping, spray coating, gravure coating , Reverse coating method, rod coating method, bar coating method, die coating method, kiss coating method, reverse kiss coating method, air knife coating method, curtain coating method and the like. The substrate layer may be pretreated. Examples of pretreatment include chemical treatment with a silane coupling agent, sandblast treatment, corona discharge treatment, ultraviolet treatment, plasma treatment, ion plating, sputtering, gas phase. Reaction methods, vacuum deposition, etc. are included.

本発明の表面保護フィルムを構成する接着層の厚みは特に制限はされないが、通常は1μm〜50μm程度である。   The thickness of the adhesive layer constituting the surface protective film of the present invention is not particularly limited, but is usually about 1 μm to 50 μm.

本発明の表面保護フィルムを構成する離型層は、以下に示す1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)の付加重合体、または他の付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層である。さらに本発明において、前記離型層は、以下に示す1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)との付加共重合体、または、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)と、付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層である。   The release layer constituting the surface protective film of the present invention comprises an addition polymer of fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group shown below, or another addition polymerizable monomer (b And a layer containing an addition copolymer. Furthermore, in the present invention, the release layer comprises an addition copolymer of fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group shown below and organopolysiloxane (c) having an addition polymerizable functional group. Polymer, or fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group, organopolysiloxane (c) having an addition polymerizable functional group, and addition polymerizable monomer (b) It is a layer containing an addition copolymer.

<フルオロシルセスキオキサン(a)>
本発明の表面保護フィルムを構成する離型層に用いられる重合体の原料単量体である、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)(以下、「シルセスキオキサン(a)」とも称する)は、その分子構造にシルセスキオキサン骨格を有する。シルセスキオキサンとは、[(R-SiO1.5n]で示される(Rは任意の置換基である)ポリシロキサンの総称である。このシルセスキオキサンの構造は、そのSi-O-Si骨格に応じて、一般的にランダム構造、ラダー構造、カゴ構造に分類される。さらに、カゴ構造はT8、T10、T12型等に分類される。その中で、本発明に使用されるフルオロシルセスキオキサン(a)は、好ましくはT8型[(R-SiO1.58]のカゴ構造を有する。
<Fluorosilsesquioxane (a)>
Fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group (hereinafter referred to as “silsesquioxane”), which is a raw material monomer for the polymer used in the release layer constituting the surface protective film of the present invention. (A) ") also has a silsesquioxane skeleton in its molecular structure. Silsesquioxane is a general term for polysiloxanes represented by [(R—SiO 1.5 ) n ] (where R is an optional substituent). The structure of the silsesquioxane is generally classified into a random structure, a ladder structure, and a cage structure according to the Si—O—Si skeleton. Furthermore, the cage structure is classified into T 8 , T 10 , T 12 type and the like. Among them, the fluorosilsesquioxane (a) used in the present invention preferably has a cage structure of T 8 type [(R—SiO 1.5 ) 8 ].

上記のフルオロシルセスキオキサン(a)は、1つの付加重合性官能基を有することを特徴とする。すなわち、シルセスキオキサン[(R−SiO1.5n]のRのうちの1つが付加重合性官能基である。 Said fluorosilsesquioxane (a) is characterized by having one addition polymerizable functional group. That is, one of R in silsesquioxane [(R—SiO 1.5 ) n ] is an addition polymerizable functional group.

上記の付加重合性官能基の例としては、末端オレフィン型または内部オレフィン型のラジカル重合性官能基を有する基;ビニルエーテル、プロペニルエーテル等のカチオン重合性官能基を有する基;およびビニルカルボキシル、シアノアクリロイル等のアニオン重合性官能基を有する基が含まれるが、好ましくはラジカル重合性官能基が挙げられる。   Examples of the above addition-polymerizable functional group include a group having a terminal olefin type or an internal olefin type radical polymerizable functional group; a group having a cationic polymerizable functional group such as vinyl ether or propenyl ether; and vinyl carboxyl or cyanoacryloyl Group having an anion-polymerizable functional group such as a radical-polymerizable functional group is preferable.

上記のラジカル重合性官能基には、ラジカル重合する基であれば特に制限はなく、例えばメタクリロイル、アクリロイル、アリル、スチリル、α-メチルスチリル、ビニル、ビニルエーテル、ビニルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-ビニルアミド、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、N-置換マレイミド等が含まれ、中でも(メタ)アクリルまたはスチリルを含む基が好ましい。ここに(メタ)アクリルとは、アクリルおよびメタクリルの総称であり、アクリル及び/又はメタクリルを意味する。以下、同
様とする。
The radical polymerizable functional group is not particularly limited as long as it is a radical polymerizable group. For example, methacryloyl, acryloyl, allyl, styryl, α-methylstyryl, vinyl, vinyl ether, vinyl ester, acrylamide, methacrylamide, N- Vinylamide, maleic acid ester, fumaric acid ester, N-substituted maleimide and the like are included, and among them, a group containing (meth) acryl or styryl is preferable. Here, (meth) acryl is a general term for acrylic and methacrylic and means acrylic and / or methacrylic. The same shall apply hereinafter.

上記の(メタ)アクリルを有するラジカル重合性官能基の例には、以下の式(II)に示される基が含まれる。式(II)においてY1は、炭素数2〜10のアルキレン、好ましくは炭素数2〜6のアルキレン、さらに好ましくは炭素数3のアルキレン(プロピレン)を示す。またXは、水素または炭素数1〜3のアルキルを、好ましくは水素またはメチルを示す。 Examples of the radical polymerizable functional group having the (meth) acryl include a group represented by the following formula (II). In formula (II), Y 1 represents alkylene having 2 to 10 carbon atoms, preferably alkylene having 2 to 6 carbon atoms, more preferably alkylene (propylene) having 3 carbon atoms. X represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, preferably hydrogen or methyl.

また、上記のスチリルを有するラジカル重合性官能基の例には、以下の式(III)に示される基が含まれる。式(III)においてY2は、単結合または炭素数1〜10のアルキレン、好ましくは単結合または炭素数1〜6のアルキレン、より好ましくは単結合または炭素数2のアルキレン(エチレン)を示す。またビニルは、ベンゼン環のいずれかの炭素に結合しており、好ましくはY2に対してパラ位の炭素に結合している。 Examples of the radical polymerizable functional group having styryl include groups represented by the following formula (III). In formula (III), Y 2 represents a single bond or alkylene having 1 to 10 carbon atoms, preferably a single bond or alkylene having 1 to 6 carbon atoms, more preferably a single bond or alkylene having 2 carbon atoms (ethylene). Vinyl is bonded to any carbon of the benzene ring, and preferably bonded to carbon in the para position with respect to Y 2 .

Figure 0005228367
Figure 0005228367

前記のフルオロシルセスキオキサン(a)は、少なくとも1つのフルオロアルキル、フルオロアリールアルキル、又はフルオロアリールを有することを特徴とする。すなわち、シルセスキオキサン(R−SiO1.5nのRの1つ以上、好ましくは前記の付加重合性官能基以外のRがすべてフルオロアルキル、フルオロアリールアルキル及び/又はフルオロアリールである。 The fluorosilsesquioxane (a) has at least one fluoroalkyl, fluoroarylalkyl or fluoroaryl. That is, at least one R of silsesquioxane (R—SiO 1.5 ) n , preferably R other than the above addition polymerizable functional group, is fluoroalkyl, fluoroarylalkyl and / or fluoroaryl.

上記のフルオロアルキルは、直鎖状または分岐鎖状のいずれでもよい。このフルオロアルキルの炭素数は1〜20であり、好ましくは3〜14である。さらに、このフルオロアルキルの任意のメチレンが酸素で置き換えられていてもよい。ここでメチレンとは、-CH2-、-CFH-または-CF2-を含む。つまり、「任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい」とは、-CH2-、-CFH-または-CF2-が-O-で置き換えられてもよいことを意味する。ただし、フルオロアルキルにおいて、2つの酸素が結合(-O-O-)していることはない。すなわちフルオロアルキルはエーテル結合を有していてもよい。また、好ましいフルオロアルキルにおいては、Siに隣接するメチレンは酸素で置き換えられることはなく、Siとは反対側の末端はCF3である。さらに、−CH2−または−CFH−が酸素で置き換えられるよりは、−CF2−が酸素で置き換えられる方が好ましい。かかるフルオロアルキルの好ましい具体例には、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシル、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル、ヘプタデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ヘンイコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ペンタコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロテトラデシル、(3-ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピル等が含まれる。中でも、パーフルオロアルキルエチルが好ましく例示される。 The fluoroalkyl may be linear or branched. This fluoroalkyl has 1 to 20 carbon atoms, preferably 3 to 14 carbon atoms. Furthermore, any methylene of the fluoroalkyl may be replaced with oxygen. Here, methylene includes —CH 2 —, —CFH—, or —CF 2 —. That is, “any methylene may be replaced with oxygen” means that —CH 2 —, —CFH—, or —CF 2 — may be replaced with —O—. However, in fluoroalkyl, two oxygens are not bonded (—O—O—). That is, the fluoroalkyl may have an ether bond. Also, in the preferred fluoroalkyl, the methylene adjacent to Si is not replaced by oxygen, and the terminal opposite to Si is CF 3 . Furthermore, it is preferable that —CF 2 — be replaced with oxygen rather than —CH 2 — or —CFH— to be replaced with oxygen. Preferred examples of such fluoroalkyl include 3,3,3-trifluoropropyl, 3,3,4,4,4-pentafluorobutyl, 3,3,4,4,5,5,6,6, 6-nonafluorohexyl, tridecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrooctyl, heptadecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrododecyl, henicosafluoro-1,1,2,2-tetrahydro Dodecyl, pentacosafluoro-1,1,2,2-tetrahydrotetradecyl, (3-heptafluoroisopropoxy) propyl and the like are included. Of these, perfluoroalkylethyl is preferably exemplified.

前記のフルオロアリールアルキルは、フッ素を含有するアリールを含むアルキルであっ
て、その炭素数が7〜20であるのが好ましく、さらに7〜10がより好ましい。含まれるフッ素はアリール中の任意の1または2以上の水素が、フッ素またはトリフルオロメチルとして置き換えられたものが好ましい。アリール部分の例にはフェニル、ナフチル等のほか、ヘテロアリールも含まれ、アルキル部分の例には、メチル、エチルおよびプロピル等が含まれる。
The fluoroarylalkyl is an alkyl containing an aryl containing fluorine, and preferably has 7 to 20 carbon atoms, more preferably 7 to 10 carbon atoms. The fluorine contained is preferably one in which any one or more hydrogens in aryl are replaced with fluorine or trifluoromethyl. Examples of the aryl moiety include phenyl, naphthyl and the like, as well as heteroaryl, and examples of the alkyl moiety include methyl, ethyl, propyl and the like.

また、前記のフルオロアリールは、アリール中の任意の1または2以上の水素が、フッ素またはトリフルオロメチルで置き換えられているものであり、その炭素数は6〜20であることが好ましく、より好ましくは6である。かかるアリールの例にはフェニル、ナフチル等のほか、ヘテロアリールも含まれる。具体的にはペンタフルオロフェニル等のフルオロフェニルや、トリフルオロメチルフェニルが挙げられる。   The fluoroaryl is one in which any one or two or more hydrogens in the aryl are replaced with fluorine or trifluoromethyl, and the number of carbon atoms is preferably 6 to 20, more preferably Is 6. Examples of such aryl include phenyl, naphthyl and the like, as well as heteroaryl. Specific examples include fluorophenyl such as pentafluorophenyl and trifluoromethylphenyl.

フルオロシルセスキオキサン(a)に含まれる前記のフルオロアルキル、フルオロアリールアルキル、またはフルオロアリールのうち、好ましい基はフルオロアルキルであり、より好ましくはパーフルオロアルキルエチルであり、さらに好ましくは3,3,3-トリフルオロプロピルまたは3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシルである。   Of the fluoroalkyl, fluoroarylalkyl, and fluoroaryl contained in the fluorosilsesquioxane (a), a preferred group is fluoroalkyl, more preferably perfluoroalkylethyl, and even more preferably 3.3. , 3-trifluoropropyl or 3,3,4,4,5,5,6,6,6-nonafluorohexyl.

前述の通り、好ましいフルオロシルセスキオキサン(a)は、T8型の構造を有し、1つの付加重合性官能基を有し、かつ1つまたは2つ以上のフルオロアルキル、フルオロアリールアルキル及び/又はフルオロアリールを有し、以下の構造式(I)で表わされる。 As mentioned above, preferred fluorosilsesquioxanes (a) have a T 8 type structure, have one addition polymerizable functional group, and one or more fluoroalkyl, fluoroarylalkyl and It has / or fluoroaryl and is represented by the following structural formula (I).

Figure 0005228367
Figure 0005228367

上記の式(I)において、A1は前述のラジカル重合性官能基であることが好ましく、Rf 1〜Rf 7はそれぞれ独立して、前述のフルオロアルキル、フルオロアリールアルキル、またはフルオロアリールであることが好ましい。Rf 1〜Rf 7は、それぞれ相違する基であっても、すべて同一の基であってもよい。 In the above formula (I), A 1 is preferably the aforementioned radical polymerizable functional group, and R f 1 to R f 7 are each independently the above-described fluoroalkyl, fluoroarylalkyl, or fluoroaryl. Preferably there is. R f 1 to R f 7 may be different groups or all may be the same group.

<付加重合性単量体(b)>
付加重合性単量体には、架橋性官能基を有するものと架橋性官能基を有さないものがある。前記の架橋性官能基を有する付加重合性単量体(b)は、1つまたは2つ以上の付加重合性二重結合を有する化合物であればよく、例えば、ビニル化合物、ビニリデン化合物、ビニレン化合物のいずれでもよく、さらに具体的には、(メタ)アクリル酸化合物またはスチレン化合物等が例示される。
<Addition polymerizable monomer (b)>
Addition polymerizable monomers include those having a crosslinkable functional group and those having no crosslinkable functional group. The addition polymerizable monomer (b) having a crosslinkable functional group may be a compound having one or two or more addition polymerizable double bonds, such as a vinyl compound, a vinylidene compound, and a vinylene compound. More specifically, a (meth) acrylic acid compound or a styrene compound is exemplified.

上記の(メタ)アクリル酸化合物の例には、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルの他、(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリロニトリル等が含まれる。   Examples of the (meth) acrylic acid compound include (meth) acrylic acid and (meth) acrylic acid ester, (meth) acrylic acid amide, (meth) acrylonitrile and the like.

前記の付加重合性単量体(b)の(メタ)アクリル酸化合物の例として架橋性官能基を有する(メタ)アクリレートがある。かかる架橋性官能基の例には、グリシジルおよびエポキシシクロヘキシル等のエポキシ、オキセタニル、イソシアナト、酸無水物、カルボキシル、ならびにヒドロキシル等が含まれるが、好ましくはグリシジル等のエポキシやオキセタニルである。上記の架橋性官能基を有する(メタ)アクリレートの具体例には、(メタ)アクリル酸、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ含有(メタ)アクリレート;3,4-エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等の脂環式エポキシ含有(メタ)アクリレート;3-エチル-3-(メタ)アクリロイルオキシメチルオキセタン等のオキセタニル含有(メタ)アクリレート;2-(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート;γ-(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン;(メタ)アクリレート-2-アミノエチル、2-(2-ブロモプロピオニルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、2-(2-ブロモイソブチリルオキシ)エチル(メタ)アクリレート;1-(メタ)アクリロキシ-2-フェニル-2-(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ)エタン、1-(4-((4-(メタ)アクリロキシ)エトキシエチル)フェニルエトキシ)ピペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート、2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート;等が含まれる。   Examples of the (meth) acrylic acid compound of the addition polymerizable monomer (b) include (meth) acrylate having a crosslinkable functional group. Examples of such a crosslinkable functional group include epoxies such as glycidyl and epoxycyclohexyl, oxetanyl, isocyanato, acid anhydride, carboxyl, hydroxyl, etc., and preferably epoxies such as glycidyl and oxetanyl. Specific examples of the (meth) acrylate having the crosslinkable functional group include hydroxyalkyl (meth) acrylates such as (meth) acrylic acid, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, and 2-hydroxypropyl (meth) acrylate; Epoxy-containing (meth) acrylates such as glycidyl (meth) acrylate; alicyclic epoxy-containing (meth) acrylates such as 3,4-epoxycyclohexylmethyl (meth) acrylate; 3-ethyl-3- (meth) acryloyloxymethyl oxetane Oxetanyl-containing (meth) acrylates such as 2- (meth) acryloyloxyethyl isocyanate; γ- (methacryloyloxypropyl) trimethoxysilane; (meth) acrylate-2-aminoethyl, 2- (2-bromopropionyloxy) ethyl (Meta) Acrelay 2- (2-bromoisobutyryloxy) ethyl (meth) acrylate; 1- (meth) acryloxy-2-phenyl-2- (2,2,6,6-tetramethyl-1-piperidinyloxy) Ethane, 1- (4-((4- (meth) acryloxy) ethoxyethyl) phenylethoxy) piperidine, 1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl (meth) acrylate, 2,2,6, 6-pentamethyl-4-piperidyl (meth) acrylate;

上記の1つの付加重合性二重結合を有するスチレン化合物の例には、架橋性官能基を有するスチレン化合物がある。かかる架橋性官能基の具体例には、グリシジル等のエポキシ、オキセタニル、ハロ、アミノ、イソシアナト、酸無水物、カルボキシル、ヒドロキシル、チオール、シロキシ等が含まれる。
架橋性官能基を有するスチレン化合物の例には、o-アミノスチレン、p-スチレンクロロスルホン酸、スチレンスルホン酸およびその塩、ビニルフェニルメチルジチオカルバメート、2-(2-ブロモプロピオニルオキシ)スチレン、2-(2-ブロモイソブチリルオキシ)スチレン、1-(2-((4-ビニルフェニル)メトキシ)-1-フェニルエトキシ)-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンや、下記式に示される化合物が含まれる。
Examples of the styrene compound having one addition polymerizable double bond include a styrene compound having a crosslinkable functional group. Specific examples of such crosslinkable functional groups include epoxies such as glycidyl, oxetanyl, halo, amino, isocyanato, acid anhydride, carboxyl, hydroxyl, thiol, siloxy and the like.
Examples of styrene compounds having a crosslinkable functional group include o-aminostyrene, p-styrene chlorosulfonic acid, styrene sulfonic acid and salts thereof, vinylphenylmethyldithiocarbamate, 2- (2-bromopropionyloxy) styrene, 2 -(2-bromoisobutyryloxy) styrene, 1- (2-((4-vinylphenyl) methoxy) -1-phenylethoxy) -2,2,6,6-tetramethylpiperidine and the following formula Are included.

Figure 0005228367
Figure 0005228367

前記の付加重合性単量体(b)に加え、離型性能、エポキシ樹脂との相溶性、レベリング性、共重合体中の架橋性官能基量等をコントロールするため、必要に応じて前記付加重合性単量体(b)以外の付加重合性単量体も併用することができる。   In addition to the addition-polymerizable monomer (b), the addition is carried out as necessary to control the mold release performance, compatibility with the epoxy resin, leveling properties, the amount of crosslinkable functional groups in the copolymer, etc. An addition polymerizable monomer other than the polymerizable monomer (b) can also be used in combination.

架橋性官能基を有さない付加重合性単量体(b)としては、1つの付加重合性二重結合を有し、架橋性官能基を有さない(メタ)アクリル酸化合物及び1つの付加重合性二重結合を有し、架橋性官能基を有さないスチレン化合物が挙げられる。かかる(メタ)アクリル酸化合物の具体例には、;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;フェニル(メタ)アクリレート、トルイル(メタ)アクリレート等のアリール(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート等のアリールアルキル(メタ)アクリレート;2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、3-メトキシプロピル(メタ)アクリレート、3-メトキシブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸のエチレンオキサイド付加物;等が含まれる。
As the addition polymerizable monomer (b) having no crosslinkable functional group, a (meth) acrylic acid compound having one addition polymerizable double bond and no crosslinkable functional group and one addition Examples thereof include a styrene compound having a polymerizable double bond and having no crosslinkable functional group. Specific examples of such (meth) acrylic acid compounds include: methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, n-propyl (meth) acrylate, isopropyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, isobutyl (meth) Acrylate, t-butyl (meth) acrylate, n-pentyl (meth) acrylate, n-hexyl (meth) acrylate, cyclohexyl (meth) acrylate, n-heptyl (meth) acrylate, n-octyl (meth) acrylate, 2- Alkyl (meth) acrylates such as ethylhexyl (meth) acrylate, nonyl (meth) acrylate, decyl (meth) acrylate, dodecyl (meth) acrylate, stearyl (meth) acrylate; phenyl (meth) acrylate, toluyl (me ) Aryl (meth) acrylate such as acrylate; Arylalkyl (meth) acrylate such as benzyl (meth) acrylate; 2-methoxyethyl (meth) acrylate, 3-methoxypropyl (meth) acrylate, 3-methoxybutyl (meth) acrylate Alkoxyalkyl (meth) acrylates such as; ethylene oxide adducts of (meth) acrylic acid; and the like.

上記の1つの付加重合性二重結合を有し、架橋性官能基を有さない(メタ)アクリル酸化合物の具体例には、さらに、トリフルオロメチルメチル(メタ)アクリレート、2-トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレート、2-パーフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、2-パーフルオロエチル-2-パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、ジパーフルオロメチルメチル(メタ)アクリレート、2-パーフルオロメチル-2-パーフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、2-パーフルオロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、2-パーフルオロデシルエチル(メタ)アクリレート、および2-パーフルオロヘキサデシルエチル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル(メタ)アクリレート等が含まれる。   Specific examples of the (meth) acrylic acid compound having one addition polymerizable double bond and no crosslinkable functional group include trifluoromethylmethyl (meth) acrylate, 2-trifluoromethyl. Ethyl (meth) acrylate, 2-perfluoroethylethyl (meth) acrylate, 2-perfluoroethyl-2-perfluorobutylethyl (meth) acrylate, perfluoroethyl (meth) acrylate, trifluoromethyl (meth) acrylate, Diperfluoromethylmethyl (meth) acrylate, 2-perfluoromethyl-2-perfluoroethylethyl (meth) acrylate, 2-perfluorohexylethyl (meth) acrylate, 2-perfluorodecylethyl (meth) acrylate, and 2-perfluorohexadecylethyl (meth) a Fluoroalkyl (meth) acrylates such as relations include.

さらに、1つの付加重合性二重結合を有し、架橋性官能基を有さない(メタ)アクリル酸化合物の例には、シルセスキオキサン骨格を有する(メタ)アクリル酸化合物がある。かかるシルセスキオキサン骨格を有する(メタ)アクリル酸化合物の具体例には、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)プロピル(メタ)アクリレート、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソブチル-ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)プロピル(メタ)アクリレート、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソオクチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)プロピル(メタ)アクリレート、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)プロピル(メタ)アクリレート、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタフェニルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)プロピル(メタ)アクリレート、3-[(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリレート、3-[(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリレート、3-[(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソオクチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリレート、3-[(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリレート、3-[(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタフェニルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリレート等が含まれる。
上記の1つの付加重合性二重結合を有し、架橋性官能基を有さないスチレン化合物の具体例には、スチレン、ビニルトルエン、α-メチルスチレン、p-クロルスチレン;等が含まれる。
Further, examples of the (meth) acrylic acid compound having one addition polymerizable double bond and having no crosslinkable functional group include a (meth) acrylic acid compound having a silsesquioxane skeleton. Specific examples of the (meth) acrylic acid compound having such a silsesquioxane skeleton include 3- (3,5,7,9,11,13,15-heptaethylpentacyclo [9.5.1.1 3 , 9.1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane- 1-yl) propyl (meth) acrylate, 3- (3,5,7,9,11,13,15-heptaisobutyl-pentacyclo [9. 5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane- 1-yl) propyl (meth) acrylate, 3- (3,5,7,9,11,13,15-hepta Isooctylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1-yl) propyl (meth) acrylate, 3- (3,5,7,9, 11,13,15- hepta cyclopentyl penta cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane-1-yl) propyl (meth) acrylate Rate, 3- (3,5,7,9,11,13,15- heptaphenyl penta cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane -1- Yl) propyl (meth) acrylate, 3-[(3,5,7,9,11,13,15-heptaethylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7, 13 ] Octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl] propyl (meth) acrylate, 3-[(3,5,7,9,11,13,15-heptaisobutylpentacyclo [9.5.1.1 3, 9.1 5,15 .1 7,13] octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl] propyl (meth) acrylate, 3 - [(3,5,7,9,11,13,15- hepta isooctyl penta Cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl] propyl (meth) acrylate Relate, 3-[(3,5,7,9,11,13,15-heptacyclopentylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1 -Yloxy) dimethylsilyl] propyl (meth) acrylate, 3-[(3,5,7,9,11,13,15-heptaphenylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1,7,13 ] octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl] propyl (meth) acrylate and the like.
Specific examples of the styrene compound having one addition polymerizable double bond and having no crosslinkable functional group include styrene, vinyl toluene, α-methyl styrene, p-chlorostyrene, and the like.

上記の1つの付加重合性二重結合を有し、架橋性官能基を有さないスチレン化合物の例
としては、さらに、シルセスキオキサンを含むスチレン化合物が含まれる。かかるシルセスキオキサンを含むスチレン化合物の具体例には、1-(4-ビニルフェニル)-3,5,7,9,11,13,15-ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン、1-(4-ビニルフェニル)-3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン、1-(4-ビニルフェニル)-3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソオクチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン、1-(4-ビニルフェニル)-3,5,7,9,11,13,15-ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン、および1-(4-ビニルフェニル)-3,5,7,9,11,13,15-ヘプタフェニルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン等の、4-ビニルフェニル基を有するオクタシロキサン(T8型シルセスキオキサン);および、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)エチルスチレン、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)エチルスチレン、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソオクチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)エチルスチレン、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)エチルスチレン、3-(3,5,7,9,11,13,15-ヘプタフェニルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イル)エチルスチレン、3-((3,5,7,9,11,13,15-ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル)エチルスチレン、3-((3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル)エチルスチレン、3-((3,5,7,9,11,13,15-ヘプタイソオクチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル)エチルスチレン、3-((3,5,7,9,11,13,15-ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル)エチルスチレン、および3-((3,5,7,9,11,13,15-ヘプタフェニルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン-1-イルオキシ)ジメチルシリル)エチルスチレン等の、4-ビニルフェニルエチル基を有するオクタシロキサン(T8型シルセスキオキサン);等が含まれる。
Examples of the styrene compound having one addition polymerizable double bond and having no crosslinkable functional group further include a styrene compound containing silsesquioxane. Specific examples of the styrene compound containing silsesquioxane include 1- (4-vinylphenyl) -3,5,7,9,11,13,15-heptaethylpentacyclo [9.5.1.1. 3,9 . 1 5,15 . 1 7,13 ] octasiloxane, 1- (4-vinylphenyl) -3,5,7,9,11,13,15-heptaisobutylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 . 1 5,15 . 1 7,13 ] octasiloxane, 1- (4-vinylphenyl) -3,5,7,9,11,13,15-heptaisooctylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 . 1 5,15 . 1 7,13 ] octasiloxane, 1- (4-vinylphenyl) -3,5,7,9,11,13,15-heptacyclopentylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 . 1 5,15 . 1 7,13 ] octasiloxane, and 1- (4-vinylphenyl) -3,5,7,9,11,13,15-heptaphenylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 . 1 5,15 . Octasiloxane having a 4-vinylphenyl group (T 8 type silsesquioxane), such as 1 7,13 ] octasiloxane; and 3- (3,5,7,9,11,13,15-heptaethyl Pentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1-yl) ethylstyrene, 3- (3,5,7,9,11,13,15) -Heptaisobutylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1-yl) ethylstyrene, 3- (3,5,7,9,11, 13,15- hepta isooctyl penta cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane-1-yl) ethyl styrene, 3- (3,5,7, 9,11,13,15-heptacyclopentylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1-yl) ethylstyrene, 3- (3.5 , , 9,11,13,15- heptaphenyl penta cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane-1-yl) ethyl styrene, 3 - ((3 , 5,7,9,11,13,15-heptaethylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13 ] octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl) ethyl styrene, 3 - ((3,5,7,9,11,13,15- hepta isobutyl penta cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane -1 -Yloxy) dimethylsilyl) ethylstyrene, 3-((3,5,7,9,11,13,15-heptaisooctylpentacyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1) 7,13 ] octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl) ethylstyrene, 3-((3,5,7,9,11,13,15-heptacyclopentylpentacyclo [ 9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane-1-yloxy) dimethylsilyl) ethylstyrene, and 3 - ((3,5,7,9,11,13 , 15-hepta phenylpent-cyclo [9.5.1.1 3,9 .1 5,15 .1 7,13] octasiloxane l-yloxy) such as dimethylsilyl) ethylstyrene, 4-vinylphenyl ethyl Octasiloxane (T 8 type silsesquioxane);

さらに、前記付加重合性単量体以外の付加重合性単量体(b)として、スチレン、(メタ)アクリル酸エステル、シロキサン、及びアルキレンオキサイド、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等から誘導された主鎖を有し、一つの重合性二重結合を有するマクロ単量体も例示される。   Further, as the addition polymerizable monomer (b) other than the addition polymerizable monomer, a main chain derived from styrene, (meth) acrylic acid ester, siloxane, and alkylene oxide such as ethylene oxide and propylene oxide. And a macromonomer having one polymerizable double bond.

付加重合性単量体(b)の例には、二つの付加重合性二重結合を有する化合物も含まれる。
二つの付加重合性二重結合を有する化合物の例には、1,3-ブタンジオール=ジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオール=ジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオール=ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール=ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール=ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール=ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール=ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール=ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコール=ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン=ジ(メタ)アクリレート、ビス〔(メタ)アクリロイルオキシエトキシ〕ビスフェノールA、ビス〔(メタ)アクリロイルオキシエトキシ〕テトラブロモビスフェノールA、ビス〔(メタ)アクロキシポリエトキシ〕ビスフェノールA、1,3-ビス(ヒドロキシエチル)5,5-ジメチルヒダントイン、3-メ
チルペンタンジオール=ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコール化合物のジ(メタ)アクリレートおよびビス〔(メタ)アクリロイルオキシプロピル〕テトラメチルジシロキサン等のジ(メタ)アクリレート系単量体、ジビニルベンゼンが含まれる。
さらに、スチレン、(メタ)アクリル酸エステル、シロキサン、及びアルキレンオキサイド、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等から誘導された主鎖を有し、二つの重合性二重結合を有するマクロ単量体も例示される。
Examples of the addition polymerizable monomer (b) include a compound having two addition polymerizable double bonds.
Examples of compounds having two addition polymerizable double bonds include 1,3-butanediol = di (meth) acrylate, 1,4-butanediol = di (meth) acrylate, 1,6-hexanediol = di (Meth) acrylate, polyethylene glycol = di (meth) acrylate, diethylene glycol = di (meth) acrylate, neopentyl glycol = di (meth) acrylate, triethylene glycol = di (meth) acrylate, tripropylene glycol = di (meth) Acrylate, hydroxypivalate ester neopentyl glycol = di (meth) acrylate, trimethylolpropane = di (meth) acrylate, bis [(meth) acryloyloxyethoxy] bisphenol A, bis [(meth) acryloyloxyethoxy] tetrabromobisphenol A Bis [(meth) acryloxypolyethoxy] bisphenol A, 1,3-bis (hydroxyethyl) 5,5-dimethylhydantoin, 3-methylpentanediol = di (meth) acrylate, hydroxypivalate ester neopentyl glycol compound Di (meth) acrylate and di (meth) acrylate monomers such as bis [(meth) acryloyloxypropyl] tetramethyldisiloxane, and divinylbenzene.
Further examples include macromonomers having a main chain derived from styrene, (meth) acrylic acid ester, siloxane, and alkylene oxide such as ethylene oxide and propylene oxide, and having two polymerizable double bonds. The

付加重合性単量体(b)の例には、付加重合性二重結合を三つ以上有する化合物も含まれる。付加重合性二重結合を三つ以上有する化合物の例には、トリメチロールプロパン=トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール=トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール=テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール=モノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチルイソシアネート)=トリ(メタ)アクリレート、トリス(ジエチレングリコール)トリメレート=トリ(メタ)アクリレート、3,7,14-トリス[(((メタ)アクリロイルオキシプロピル)ジメチルシロキシ)]-1,3,5,7,9,11,14-ヘプタエチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン、3,7,14-トリス[(((メタ)アクリロイルオキシプロピル)ジメチルシロキシ)]-1,3,5,7,9,11,14-ヘプタイソブチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン、3,7,14-トリス[(((メタ)アクリロイルオキシプロピル)ジメチルシロキシ)]-1,3,5,7,9,11,14-ヘプタイソオクチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン、3,7,14-トリス[(((メタ)アクリロイルオキシプロピル)ジメチルシロキシ)]-1,3,5,7,9,11,14-ヘプタシクロペンチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン、3,7,14-トリス[(((メタ)アクリロイルオキシプロピル)ジメチルシロキシ)]-1,3,5,7,9,11,14-ヘプタフェニルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン、オクタキス(3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルジメチルシロキシ)オクタシルセスキオキサンおよびオクタキス(3-(メタ)アクリロイルオキシプロピル)オクタシルセスキオキサンが含まれる。
さらに、スチレン、(メタ)アクリル酸エステル、シロキサン、及びアルキレンオキサイド、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等から誘導された主鎖を有し、重合性二重結合を三つ以上有するマクロ単量体も例示される。
Examples of the addition polymerizable monomer (b) include compounds having three or more addition polymerizable double bonds. Examples of compounds having three or more addition polymerizable double bonds include trimethylolpropane = tri (meth) acrylate, pentaerythritol = tri (meth) acrylate, pentaerythritol = tetra (meth) acrylate, dipentaerythritol = mono Hydroxypenta (meth) acrylate, tris (2-hydroxyethylisocyanate) = tri (meth) acrylate, tris (diethylene glycol) trimerate = tri (meth) acrylate, 3,7,14-tris [((((meth) acryloyloxypropyl ) dimethylsiloxy)] - 1,3,5,7,9,11,14- hept ethyl tricyclo [7.3.3.1 5 and 11] hept siloxane, 3,7,14- tris [((( Meth) acryloyloxypropyl) dimethylsiloxy)]-1,3,5,7,9,11,14-hept Isobutyl tricyclo [7.3.3.1 5 and 11] hept siloxane, 3,7,14- tris [(((meth) acryloyloxy propyl) dimethylsiloxy) - 1,3,5,7,9, 11,14-heptaisooctyltricyclo [7.3.3.1 5,11 ] heptasiloxane, 3,7,14-tris [(((meth) acryloyloxypropyl) dimethylsiloxy)]-1,3, 5,7,9,11,14-heptacyclopentyltricyclo [7.3.3.1 5,11 ] heptasiloxane, 3,7,14-tris [(((meth) acryloyloxypropyl) dimethylsiloxy)] -1,3,5,7,9,11,14- heptaphenyl tricyclo [7.3.3.1 5 and 11] hept siloxane, octakis (3- (meth) acryloyloxy propyl dimethylsiloxy) octa silsesquioxane Oxan and O Takis (3- (meth) acryloyloxy propyl) octasilsesquioxane include.
Further examples include macromonomers having a main chain derived from styrene, (meth) acrylic acid ester, siloxane, and alkylene oxide such as ethylene oxide and propylene oxide, and having three or more polymerizable double bonds. Is done.

付加重合性単量体(b)は、好ましくは(メタ)アクリル酸化合物であり、より好ましくは(メタ)アクリル酸エステルであり、さらに好ましくは(メタ)アクリル酸の、低級アルキル(例えば炭素数1〜3)エステルや、架橋性官能基を有するエステル等である。   The addition polymerizable monomer (b) is preferably a (meth) acrylic acid compound, more preferably a (meth) acrylic acid ester, and still more preferably a lower alkyl (for example, carbon number) of (meth) acrylic acid. 1-3) Esters and esters having a crosslinkable functional group.

付加重合性単量体(b)の少なくとも一部を、架橋性官能基を有する付加重合性単量体とすることで、架橋性官能基を導入された本発明に用いられる重合体を得ることができる。架橋性官能基を導入された本発明に用いられる重合体は、後述するように、マトリックス樹脂と共に好ましく離型層に含有される。   By obtaining at least a part of the addition polymerizable monomer (b) as an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group, a polymer used in the present invention into which the crosslinkable functional group is introduced is obtained. Can do. The polymer used in the present invention into which a crosslinkable functional group has been introduced is preferably contained in a release layer together with a matrix resin, as will be described later.

<オルガノポリシロキサン(c)>
ポリジメチルシロキサンに代表されるオルガノポリシロキサン(以下シリコーンあるいはポリシロキサンと称することがある)は、撥水性、離型性、滑り性、低摩擦性、耐熱性、酸素透過性等の特異的な性質を有することから、電子材料分野をはじめとし、化粧品や医療分野等、その用途も多岐に渡っている。
たとえば重合性の官能基を有するオルガノポリシロキサンを、他の有機重合体の共重合成分もしくは重縮合成分として用いることにより、オルガノポリシロキサンの特性である耐候性、表面撥水性、潤滑性、生体適合性、ガス透過性等を容易に付与することができる。有機重合体の改質のために、種々の有機官能基を有するオルガノポリシロキサンが知ら
れている。たとえば、カルボキシル基を有するオルガノポリシロキサン、すなわち片末端カルボン酸変性オルガノポリシロキサンは、繊維処理剤、乳化剤、無機材料の表面改質剤や、エポキシ樹脂、ポリエステル、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等の各種樹脂の改質剤として有用である。また、このカルボキシル基の反応性を利用して種々の新たな官能基を導入することにより、種々の官能基を有するオルガノポリシロキサンを合成することができる。たとえば、このカルボキシル基を、アミドあるいはエステル等とすることができる。このように片末端カルボン酸変性オルガノポリシロキサンは各種の変性シリコーンの調製に利用される。特開平10−001537号公報には、両末端カルボン酸変性ポリシロキサンのポリエステルの改質が開示され、特公平07−068424には、カルボン酸変性シリコーンを用いて得られるアクリルゴム組成物の耐寒性を向上とともに、アクリルゴム組成物から得られるゴムの離型性、ロール加工性を改善が示されている。また、特開平09−059125号公報においては、カルボキシル基変性オルガノポリシロキサンで粉体を処理して得られる撥水性化粧用料用粉体が開示されている。特開平08−109263号公報では、両末端・側鎖カルボン酸変性ポリシロキサンを多価金属塩変性ポリシロキサンとし、これをゲル化剤あるいは化粧料としての応用が示されている。さらに、特開平05−139997号公報では、片末端カルボン酸変性シリコーンを用いた薬物の皮膚を通して透過、吸収を促進する経皮吸収促進剤が開示されている。
本発明に用いられる重合体の原料単量体である、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサンは、好ましくは下記式(IV)に示される分子構造を有する。
<Organopolysiloxane (c)>
Organopolysiloxane typified by polydimethylsiloxane (hereinafter sometimes referred to as silicone or polysiloxane) has specific properties such as water repellency, releasability, slipperiness, low friction, heat resistance and oxygen permeability. Therefore, it has a wide range of uses such as the electronic materials field, cosmetics and medical fields.
For example, by using an organopolysiloxane having a polymerizable functional group as a copolymerization component or polycondensation component of another organic polymer, the weather resistance, surface water repellency, lubricity, biocompatibility that are the characteristics of organopolysiloxane And gas permeability can be easily imparted. For the modification of organic polymers, organopolysiloxanes having various organic functional groups are known. For example, an organopolysiloxane having a carboxyl group, that is, a one-terminal carboxylic acid-modified organopolysiloxane is a fiber treatment agent, an emulsifier, a surface modifier for inorganic materials, and various resins such as epoxy resins, polyesters, alkyd resins, and urethane resins. It is useful as a modifier. In addition, organopolysiloxanes having various functional groups can be synthesized by introducing various new functional groups utilizing the reactivity of the carboxyl group. For example, the carboxyl group can be an amide or ester. As described above, the one-terminal carboxylic acid-modified organopolysiloxane is used for preparing various modified silicones. Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-001537 discloses a modification of a polyester of a carboxylic acid-modified polysiloxane having both terminals, and Japanese Patent Publication No. 07-068424 discloses a cold resistance of an acrylic rubber composition obtained using a carboxylic acid-modified silicone. As well as improving the above, it is shown that the release property and roll processability of rubber obtained from the acrylic rubber composition are improved. Japanese Patent Application Laid-Open No. 09-059125 discloses a water-repellent cosmetic powder obtained by treating a powder with a carboxyl group-modified organopolysiloxane. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 08-109263, a polysiloxane having a polyvalent metal salt is used as the both-end / side-chain carboxylic acid-modified polysiloxane, and its application as a gelling agent or cosmetic is shown. Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 05-139997 discloses a percutaneous absorption enhancer that promotes permeation and absorption of a drug through the skin using a one-terminal carboxylic acid-modified silicone.
The organopolysiloxane having an addition polymerizable functional group, which is a raw material monomer for the polymer used in the present invention, preferably has a molecular structure represented by the following formula (IV).

Figure 0005228367
Figure 0005228367

本発明に用いられるオルガノポリシロキサン(c)は、上記式(IV)において、nは1〜1,000の整数であり;R1、R2、R3、R4、およびR5は、それぞれ、水素、炭素数が1〜30であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキル、置換もしくは非置換のアリール、および置換もしくは非置換のアリールと、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキレンとで構成されるアリールアルキル、から独立して選択される基であり;A2は付加重合性官能基であることが好ましい。 The organopolysiloxane (c) used in the present invention is an integer of 1 to 1,000 in the above formula (IV); R 1 , R 2 , R 3 , R 4 , and R 5 are each , Hydrogen, alkyl having 1 to 30 carbon atoms, any hydrogen may be replaced by fluorine, and any —CH 2 — may be replaced by —O— or cycloalkylene, substituted or unsubstituted And an arylalkyl composed of a substituted or unsubstituted aryl and an alkylene in which any hydrogen may be replaced by fluorine or any —CH 2 — may be replaced by —O— or cycloalkylene And A 2 is preferably an addition-polymerizable functional group.

さらに、本発明に用いられるオルガノポリシロキサン(c)は、上記式(IV)におけるR1およびR2が、それぞれ独立して水素、フェニルまたは炭素数が1〜8で任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキルであり;
3およびR4が、独立して炭素数が1〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキル、炭素数が6〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリール、または炭素数が7〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリールアルキルであり;
5が、炭素数が1〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキル、炭素数が6〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリール、または炭素数が7〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリールアルキルであることが好ましい。
Furthermore, in the organopolysiloxane (c) used in the present invention, R 1 and R 2 in the above formula (IV) are each independently hydrogen, phenyl, or carbon atoms having 1 to 8 carbon atoms, and arbitrary hydrogen is replaced with fluorine. Alkyl which may be
R 3 and R 4 are independently alkyl having 1 to 20 carbon atoms and arbitrary hydrogen may be replaced with fluorine, and 6 to 20 carbon atoms and arbitrary hydrogen may be replaced with fluorine. Aryl, or arylalkyl having 7 to 20 carbon atoms in which any hydrogen may be replaced by fluorine;
R 5 is alkyl having 1 to 20 carbon atoms in which arbitrary hydrogen may be replaced with fluorine, aryl having 6 to 20 carbon atoms in which arbitrary hydrogen may be replaced with fluorine, or It is preferably an arylalkyl that is 7 to 20 and in which arbitrary hydrogen may be replaced by fluorine.

さらに、本発明に用いられるオルガノポリシロキサン(c)は、上記式(IV)におけるR1およびR2は、それぞれ独立してメチル、フェニルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;
3およびR4は、それぞれ独立してメチルまたはフェニルであり;
5はメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、またはフェニルであることが好ましい。
Furthermore, in the organopolysiloxane (c) used in the present invention, R 1 and R 2 in the above formula (IV) are each independently methyl, phenyl or 3,3,3-trifluoropropyl;
R 3 and R 4 are each independently methyl or phenyl;
R 5 is preferably methyl, ethyl, propyl, butyl, isobutyl, or phenyl.

さらに、本発明に用いられるオルガノポリシロキサン(c)は、上記式(IV)において、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ同時にメチルであることが好ましい。また、上記式(IV)においてA2が付加重合性官能基であることが好ましく、A2がラジカル重合性官能基であることが好ましく、A2が(メタ)アクリルまたはスチリルを含むことが好ましく、A2が、下記式(V)、(VI)または(VII)で示されるいずれかであることが好ましい。 Further, in the organopolysiloxane (c) used in the present invention, in the above formula (IV), R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are preferably methyl at the same time. In the formula (IV), A 2 is preferably an addition polymerizable functional group, A 2 is preferably a radical polymerizable functional group, and A 2 preferably contains (meth) acryl or styryl. , A 2 is preferably any one of the following formulas (V), (VI) or (VII).

Figure 0005228367
Figure 0005228367

[式(V)において、Y3が炭素数2〜10のアルキレンを示し、R6が水素、または炭素数1〜5のアルキル、または炭素数6〜10のアリールであり、該アルキルは直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、式(VI)において、R7は水素、または炭素数1〜5のアルキル、または炭素数6〜10のアリールであり、該アルキルは直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、X1は炭素数が2〜20のアルキレンであり、Yは−OCH2CH2−、−OCH(CH3)CH2−,または−OCH2CH(CH3)−であり、pは0〜3の整数であり、式(VII)において、Y4が単結合または炭素数1〜10のアルキレンを示す。] [In the formula (V), Y 3 represents alkylene having 2 to 10 carbon atoms, R 6 is hydrogen, alkyl having 1 to 5 carbon atoms, or aryl having 6 to 10 carbon atoms, and the alkyl is linear In the formula (VI), R 7 is hydrogen, alkyl having 1 to 5 carbons, or aryl having 6 to 10 carbons, and the alkyl is a straight chain X 1 is alkylene having 2 to 20 carbon atoms, and Y is —OCH 2 CH 2 —, —OCH (CH 3 ) CH 2 —, or —OCH. 2 CH (CH 3 ) —, p is an integer of 0 to 3, and in formula (VII), Y 4 represents a single bond or alkylene having 1 to 10 carbon atoms. ]

本発明では、上記式(V)において、Y3が炭素数2〜6のアルキレンを示し、R6が水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(VI)において、X1は−CH2CH2CH2−を示し、Yは−OCH2CH2−を示し、pは0または1を示し、R7が水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(VII)においてY4が単結合または炭素数1あるいは2のアルキレンを示すことが好ましい。 In the present invention, in the above formula (V), Y 3 represents alkylene having 2 to 6 carbon atoms, R 6 represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and in formula (VI), X 1 represents —CH 2 CH 2 CH 2 —, Y represents —OCH 2 CH 2 —, p represents 0 or 1, R 7 represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and Y 4 in formula (VII) Preferably represents a single bond or alkylene having 1 or 2 carbon atoms.

本発明で好ましく用いられるオルガノポリシロキサンの例には、サイラプレーン FM0711(チッソ株式会社製)、サイラプレーン FM0721(チッソ株式会社製)、サイラプレーン FM0725 (チッソ株式会社製)、サイラプレーン TM0701(チッソ株式会社製)、サイラプレーン TM0701T(チッソ株式会社製)等が含まれる。   Examples of organopolysiloxanes preferably used in the present invention include Silaplane FM0711 (manufactured by Chisso Corporation), Silaplane FM0721 (manufactured by Chisso Corporation), Silaplane FM0725 (manufactured by Chisso Corporation), Silaplane TM0701 (Chisso Corporation) Company), Silaplane TM0701T (manufactured by Chisso Corporation) and the like.

<付加重合体>
本発明に用いられる重合体は、シルセスキオキサン(a)の付加重合体または、他の付加重合性単量体(b)との付加共重合体であり、共重合体である場合は、ブロック共重合等であっても、ランダム共重合体であってもよいが、好ましくはランダム共重合体である。シルセスキオキサン(a)とオルガノポリシロキサン(c)の付加共重合体、または他の付加重合性単量体(b)との付加共重合体についても、ブロック共重合等であっても、ランダム共重合体であってもよいが、好ましくはランダム共重合体である。また、本発明に用いられる重合体は架橋構造を有していたり、グラフト共重合体であってもよい。
<Addition polymer>
The polymer used in the present invention is an addition polymer of silsesquioxane (a) or an addition copolymer with another addition polymerizable monomer (b), and when it is a copolymer, The copolymer may be a block copolymer or the like, or may be a random copolymer, but is preferably a random copolymer. For addition copolymers of silsesquioxane (a) and organopolysiloxane (c), or addition copolymers with other addition polymerizable monomers (b), block copolymer, etc. Although it may be a random copolymer, it is preferably a random copolymer. In addition, the polymer used in the present invention may have a crosslinked structure or a graft copolymer.

本発明に用いられる重合体は、少なくともシルセスキオキサン(a)由来の構造単位(以下、構造単位(a))を含み、かつ付加重合性単量体(b)由来の構造単位(以下、構造単位(b))を含むことが好ましい。
本発明に用いられる重合体における、構造単位(a)と構造単位(b)のモル比率は任意であり、(a):(b)=100:0〜0.001:99.999であればよい。後述するように、本発明に用いられる重合体を離型層に含有させる場合には、(a):(b)=50:50〜0.001:99.999であることが好ましい。十分な表面改質能を発揮するためには、構造単位(a)をある程度含むことが必要であるが、溶媒への溶解性を得るためには構造単位(a)の含有率を上記範囲とすることが好ましい。
また、本発明に用いられる重合体は、少なくともシルセスキオキサン(a)由来の構造単位とオルガノポリシロキサン(c)由来の構造単位(以下、構造単位(c))を含み、かつ付加重合性単量体(b)由来の構造単位を含むことが好ましい。本発明に用いられる重合体における、構造単位(a)と構造単位(c)及び構造単位(b)のモル比率は任意であり、(a):(b)=0.001:99.999〜99.999:0.001、(b):(c)=0.001:99.999〜99.999:0.001、(a):(c)=0.1:99.9〜99.9:0.1であればよい。後述するように、本発明に用いられる共重合体を離型層に含有させるとして用いる場合には、(a):(b)=30:70〜60:40、(b):(c)=85:15〜99:1、(a):(c)=80:20〜95:5であることが好ましい。
The polymer used in the present invention contains at least a structural unit derived from silsesquioxane (a) (hereinafter referred to as structural unit (a)) and a structural unit derived from addition polymerizable monomer (b) (hereinafter referred to as The structural unit (b)) is preferably included.
In the polymer used in the present invention, the molar ratio of the structural unit (a) to the structural unit (b) is arbitrary, and if (a) :( b) = 100: 0 to 0.001: 99.999. Good. As will be described later, when the release layer contains the polymer used in the present invention, it is preferable that (a) :( b) = 50: 50 to 0.001: 99.999. In order to exhibit sufficient surface modification ability, it is necessary to include the structural unit (a) to some extent, but in order to obtain solubility in a solvent, the content of the structural unit (a) is within the above range. It is preferable to do.
The polymer used in the present invention contains at least a structural unit derived from silsesquioxane (a) and a structural unit derived from organopolysiloxane (c) (hereinafter referred to as structural unit (c)), and is addition polymerizable. It preferably contains a structural unit derived from the monomer (b). In the polymer used in the present invention, the molar ratio of the structural unit (a), the structural unit (c), and the structural unit (b) is arbitrary, and (a) :( b) = 0.001: 99.999- 99.999: 0.001, (b) :( c) = 0.001: 99.999-99.999: 0.001, (a) :( c) = 0.1: 99.9-99. 9: 0.1 may be sufficient. As will be described later, when the copolymer used in the present invention is used in the release layer, (a) :( b) = 30: 70 to 60:40, (b) :( c) = It is preferable that it is 85: 15-99: 1, (a) :( c) = 80: 20-95: 5.

また、本発明に用いられる重合体に含まれるフッ素原子含有率は0.001〜60重量%であることが好ましい。   Moreover, it is preferable that the fluorine atom content rate contained in the polymer used for this invention is 0.001 to 60 weight%.

本発明に用いられる重合体の重量平均分子量は、構造単位(a)の含有率等によって異なるが、目安として1300〜100万である。構造単位(a)の含有率が高いと、分子量は小さくなる傾向がみられる。一方、本発明に用いられる重合体の分子量分布(Mw/Mn)は、目安として1.01〜2.5程度である。   The weight average molecular weight of the polymer used in the present invention varies depending on the content of the structural unit (a) and the like, but is 1300 to 1 million as a guide. When the content of the structural unit (a) is high, the molecular weight tends to decrease. On the other hand, the molecular weight distribution (Mw / Mn) of the polymer used in the present invention is about 1.01 to 2.5 as a guide.

また本発明に用いられる重合体に含まれる構造単位(b)のうち、架橋性官能基を有する付加重合性単量体由来の構造単位の割合は特に制限されず、上記の共重合体を塗布剤として使用する際に配合するマトリックス樹脂であるエポキシ系樹脂との結合性を図る上で、マトリックス樹脂単量体との好ましい反応性が得られる程度の、架橋性官能基を含んでいればよい。   The proportion of the structural unit derived from the addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group in the structural unit (b) contained in the polymer used in the present invention is not particularly limited, and the above-mentioned copolymer is applied. In order to achieve binding properties with the epoxy resin, which is a matrix resin to be blended when used as an agent, it only needs to contain a crosslinkable functional group to the extent that a favorable reactivity with the matrix resin monomer can be obtained. .

本発明に用いられる重合体は、フルオロシルセスキオキサン(a)、および必要に応じて他の付加重合性単量体(b)を単量体原料として、それらを付加重合させることで得ることができる。
単量体原料に含まれるシルセスキオキサン(a)と、他の付加重合性単量体(b)のモル比率は、目的とする重合体に応じて適宜決定すればよい。また他の付加重合性単量体(b)に含まれる、架橋性官能基を有する付加重合性単量体の割合も、目的とする重合体に
応じて適宜選択すればよい。
また、本発明に用いられる重合体は、フルオロシルセスキオキサン(a)と、オルガノポリシロキサン(c)と、必要に応じて他の付加重合性単量体(b)とを単量体原料として、それらを付加重合させることで得ることができる。単量体原料に含まれるシルセスキオキサン(a)、オルガノポリシロキサン(c)と、他の付加重合性単量体(b)のモル比率は、目的とする重合体に応じて適宜決定すればよい。また他の付加重合性単量体(b)に含まれる、架橋性官能基を有する付加重合性単量体あるいは架橋性官能基を有さない付加重合性単量体の割合も、目的とする重合体に応じて適宜選択すればよい。架橋性官能基を有する付加重合性単量体(b)として複数種の単量体を用いる場合は、各々の単量体の比率は、目的とする共重合体の特性に応じて適宜決定すればよい。また上記の他の付加重合性単量体(b)に含まれる架橋性官能基を有する付加重合性単量体(b)の割合も、目的とする共重合体の特性に応じて適宜選択すればよい。そして簡便性と汎用性に鑑みると、ラジカル共重合が好ましい。
The polymer used in the present invention is obtained by subjecting fluorosilsesquioxane (a) and, if necessary, another addition polymerizable monomer (b) as monomer raw materials to addition polymerization. Can do.
What is necessary is just to determine suitably the molar ratio of the silsesquioxane (a) contained in a monomer raw material, and another addition polymerizable monomer (b) according to the target polymer. The proportion of the addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group contained in the other addition polymerizable monomer (b) may be appropriately selected according to the target polymer.
The polymer used in the present invention is a monomer raw material comprising fluorosilsesquioxane (a), organopolysiloxane (c), and, if necessary, another addition polymerizable monomer (b). As mentioned above, they can be obtained by addition polymerization. The molar ratio of the silsesquioxane (a), the organopolysiloxane (c) and the other addition polymerizable monomer (b) contained in the monomer raw material is appropriately determined according to the target polymer. That's fine. The ratio of the addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group or the addition polymerizable monomer having no crosslinkable functional group contained in the other addition polymerizable monomer (b) is also an object. What is necessary is just to select suitably according to a polymer. When a plurality of types of monomers are used as the addition polymerizable monomer (b) having a crosslinkable functional group, the ratio of each monomer is appropriately determined according to the characteristics of the target copolymer. That's fine. The proportion of the addition polymerizable monomer (b) having a crosslinkable functional group contained in the other addition polymerizable monomer (b) is also appropriately selected according to the properties of the target copolymer. That's fine. In view of simplicity and versatility, radical copolymerization is preferred.

付加重合は、重合開始剤を用いて行うことができる。
用いられる重合開始剤の例には、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2'-アゾビス(2-ブチロニトリル)、ジメチル-2,2'-アゾビスイソブチレート、1,1'-アゾビス(シクロヘキサン-1-カルボニトリル)等のアゾ化合物;ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシアセテート、t-ブチルパーオキシベンゾエート、t-ブチルパーオキシネオデカノエート等の過酸化物;およびテトラエチルチウラムジスルフィド等のジチオカルバメート;等のラジカル重合開始剤が含まれる。
The addition polymerization can be performed using a polymerization initiator.
Examples of the polymerization initiator used include 2,2′-azobisisobutyronitrile, 2,2′-azobis (2,4-dimethylvaleronitrile), 2,2′-azobis (2-butyronitrile), Azo compounds such as dimethyl-2,2′-azobisisobutyrate, 1,1′-azobis (cyclohexane-1-carbonitrile); benzoyl peroxide, lauryl peroxide, octanoyl peroxide, acetyl peroxide, di peroxides such as t-butyl peroxide, t-butyl cumyl peroxide, dicumyl peroxide, t-butyl peroxyacetate, t-butyl peroxybenzoate, t-butyl peroxyneodecanoate; and tetraethyl Radical polymerization initiators such as dithiocarbamates such as thiuram disulfide;

さらに重合反応の例には、リビングラジカル重合、および光重合等が含まれる。
リビングラジカル重合は、原子移動ラジカル重合;可逆的付加開裂連鎖移動;ヨウ素移動重合;イニファータ重合に代表され、以下の引用文献A〜Cに記載されている重合開始剤を用いて行うことができる。
・引用文献A: 蒲池幹治、遠藤剛監修、ラジカル重合ハンドブック、1999年8月10日発行、エヌティーエス発行)。
・引用文献B: HANDBOOK OF RADICAL POLYMERIZATION, K. Matyjaszewski, T. P. Davis, Eds., John Wiley and Sons, Canada 2002
・引用文献C: 特開2005-105265号公報
Furthermore, examples of the polymerization reaction include living radical polymerization and photopolymerization.
Living radical polymerization is represented by atom transfer radical polymerization; reversible addition-fragmentation chain transfer; iodine transfer polymerization; iniferter polymerization, and can be performed using a polymerization initiator described in the following references A to C.
・ Cited document A: supervised by Mikiharu Tsunoike, Takeshi Endo, radical polymerization handbook, issued August 10, 1999, issued by NTS).
・ Cited document B: HANDBOOK OF RADICAL POLYMERIZATION, K. Matyjaszewski, TP Davis, Eds., John Wiley and Sons, Canada 2002
・ Cited document C: JP-A-2005-105265

光重合は、引用文献Dに記載の化合物を光重合開始剤として用いて行うことができる。・引用文献D: フォトポリマー懇話会編、感光材料リストブック、1996年3月31日、ぶんしん出版発行)。
用いられる光重合開始剤の具体例としては、紫外線や可視光線の照射によりラジカルを発生する化合物であれば特に限定しない。光重合開始剤(D)として用いられる化合物としては、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、4,4′-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、キサントン、チオキサントン、イソプロピルキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン、2-エチルアントラキノン、アセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-4′-イソプロピルプロピオフェノン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、イソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、2,2-ジエトキシアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、カンファーキノン、ベンズアントロン、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルホリノプロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタノン-1,4-ジメチルアミノ安息香酸エチル、4-ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4,4′-ジ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン、3,4,4′-トリ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2-(4′-メトキシスチリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(3′,4′-ジメトキシスチリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(2′,4′-ジメトキシスチリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(2′-メトキシスチリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(4′-ペンチルオキシスチリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、4-[p-N,N-ジ(エトキシカルボニルメチル)]-2,6-ジ(トリクロロメチル)-s-トリアジン、1,3-ビス(トリクロロメチル)-5-(2′-クロロフェニル)-s-トリアジン、1,3-ビス(トリクロロメチル)-5-(4′-メトキシフェニル)-s-トリアジン、2-(p-ジメチルアミノスチリル)ベンズオキサゾール、2-(p-ジメチルアミノスチリル)ベンズチアゾール、2-メルカプトベンゾチアゾール、3,3′-カルボニルビス(7-ジエチルアミノクマリン)、2-(o-クロロフェニル)-4,4′,5,5′-テトラフェニル-1,2′-ビイミダゾール、2,2′-ビス(2-クロロフェニル)-4,4′,5,5′-テトラキス(4-エトキシカルボニルフェニル)-1,2′-ビイミダゾール、2,2′-ビス(2,4-ジクロロフェニル)-4,4′,5,5′-テトラフェニル-1,2′-ビイミダゾール、2,2′-ビス(2,4-ジブロモフェニル)-4,4′,5,5′-テトラフェニル-1,2′-ビイミダゾール、2,2′-ビス(2,4,6-トリクロロフェニル)-4,4′,5,5′-テトラフェニル-1,2′-ビイミダゾール、3-(2-メチル-2-ジメチルアミノプロピオニル)カルバゾール、3,6-ビス(2-メチル-2-モルホリノプロピオニル)-9-n-ドデシルカルバゾール、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ビス(η5-2,4-シクロペンタジエン-1-イル)-ビス(2,6-ジフルオロ-3-(1H-ピロール-1-イル)-フェニル)チタニウム、等である。これらの化合物は単独で使用してもよく、2つ以上を混合して使用することも有効である。3,3′,4,4′-テトラ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′-テトラ(t-ヘキシルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′-ジ(メトキシカルボニル)-4,4′-ジ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,4′-ジ(メトキシカルボニル)-4,3′-ジ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4′-ジ(メトキシカルボニル)-3,3′-ジ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン等が好ましい。
Photopolymerization can be performed using the compound described in the cited document D as a photopolymerization initiator.・ Cited document D: Photopolymer social gathering, Photosensitive material list book, published on March 31, 1996 by Bunshin Publishing).
Specific examples of the photopolymerization initiator used are not particularly limited as long as they are compounds that generate radicals upon irradiation with ultraviolet rays or visible rays. Examples of the compound used as the photopolymerization initiator (D) include benzophenone, Michler's ketone, 4,4′-bis (diethylamino) benzophenone, xanthone, thioxanthone, isopropylxanthone, 2,4-diethylthioxanthone, 2-ethylanthraquinone, acetophenone, 2-hydroxy-2-methylpropiophenone, 2-hydroxy-2-methyl-4'-isopropylpropiophenone, 1-hydroxycyclohexyl phenyl ketone, isopropyl benzoin ether, isobutyl benzoin ether, 2,2-diethoxyacetophenone, 2,2-dimethoxy-2-phenylacetophenone, camphorquinone, benzanthrone, 2-methyl-1- [4- (methylthio) phenyl] -2-morpholinopropan-1-one, 2-benzyl-2-dimethylamino- 1- 4-morpholinophenyl) -butanone-1,4-dimethylaminobenzoic acid ethyl, 4-dimethylaminobenzoic acid isoamyl, 4,4′-di (t-butylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,4,4′-tri ( t-butylperoxycarbonyl) benzophenone, 2,4,6-trimethylbenzoyldiphenylphosphine oxide, 2- (4′-methoxystyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -s-triazine, 2- (3 ′ , 4'-Dimethoxystyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -s-triazine, 2- (2 ', 4'-dimethoxystyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -s-triazine, 2 -(2'-Methoxystyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -s-triazine, 2- (4'-pentyloxystyryl) -4,6-bis (trichloromethyl) -s-triazi 4- [p-N, N-di (ethoxycarbonylmethyl)]-2,6-di (trichloromethyl) -s-triazine, 1,3-bis (trichloromethyl) -5- (2'-chlorophenyl) ) -S-triazine, 1,3-bis (trichloromethyl) -5- (4'-methoxyphenyl) -s-triazine, 2- (p-dimethylaminostyryl) benzoxazole, 2- (p-dimethylaminostyryl) ) Benzthiazole, 2-mercaptobenzothiazole, 3,3'-carbonylbis (7-diethylaminocoumarin), 2- (o-chlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenyl-1,2'- Biimidazole, 2,2'-bis (2-chlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetrakis (4-ethoxycarbonylphenyl) -1,2'-biimidazole, 2,2'-bis (2 , 4-Dichlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-teto Phenyl-1,2'-biimidazole, 2,2'-bis (2,4-dibromophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenyl-1,2'-biimidazole, 2,2' -Bis (2,4,6-trichlorophenyl) -4,4 ', 5,5'-tetraphenyl-1,2'-biimidazole, 3- (2-methyl-2-dimethylaminopropionyl) carbazole, 3 , 6-Bis (2-methyl-2-morpholinopropionyl) -9-n-dodecylcarbazole, 1-hydroxycyclohexyl phenyl ketone, bis (η 5 -2,4-cyclopentadien-1-yl) -bis (2, 6-difluoro-3- (1H-pyrrol-1-yl) -phenyl) titanium, and the like. These compounds may be used alone or in combination of two or more. 3,3 ', 4,4'-tetra (t-butylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3', 4,4'-tetra (t-hexylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,3'-di (methoxycarbonyl) -4,4'-di (t-butylperoxycarbonyl) benzophenone, 3,4'-di (methoxycarbonyl) -4,3'-di (t-butylperoxycarbonyl) benzophenone, 4,4'-di (methoxy) Carbonyl) -3,3′-di (t-butylperoxycarbonyl) benzophenone is preferred.

上記の付加重合において用いられる重合開始剤の量は、単量体の総モル数に対して0.01〜10mol%とすればよい。   The amount of the polymerization initiator used in the above addition polymerization may be 0.01 to 10 mol% with respect to the total number of moles of monomers.

また前記付加重合において、連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤を用いることで、分子量を適切に制御することができる。連鎖移動剤の例には、チオ-β-ナフトール、チオフェノール、ブチルメルカプタン、エチルチオグリコレート、メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、イソプロピルメルカプタン、t-ブチルメルカプタン、ドデカンチオール、チオリンゴ酸、ペンタエリスリトールテトラ(3-メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラ(3-メルカプトアセテート)等のメルカプタン類;ジフェニルジサルファイド、ジエチルジチオグリコレート、ジエチルジサルファイド等のジサルファイド類;等のほか、トルエン、メチルイソブチレート、四塩化炭素、イソプロピルベンゼン、ジエチルケトン、クロロホルム、エチルベンゼン、塩化ブチル、s-ブチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、塩化プロピレン、メチルクロロホルム、t-ブチルベンゼン、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、酢酸、酢酸エチル、アセトン、ジオキサン、四塩化エタン、クロロベンゼン、メチルシクロヘキサン、t−ブチルアルコール、ベンゼン等が含まれる。特にメルカプト酢酸は、重合体の分子量を下げて、分子量分布を均一にさせ得る。
連鎖移動剤は単独でも、または2種以上を混合しても使用することができる。
In the addition polymerization, a chain transfer agent may be used. The molecular weight can be appropriately controlled by using the chain transfer agent. Examples of chain transfer agents include thio-β-naphthol, thiophenol, butyl mercaptan, ethyl thioglycolate, mercaptoethanol, mercaptoacetic acid, isopropyl mercaptan, t-butyl mercaptan, dodecanethiol, thiomalic acid, pentaerythritol tetra (3 -Mercaptopropionate), mercaptans such as pentaerythritol tetra (3-mercaptoacetate); disulfides such as diphenyl disulfide, diethyl dithioglycolate, diethyl disulfide; and the like, toluene, methyl isobutyrate, Carbon tetrachloride, isopropylbenzene, diethyl ketone, chloroform, ethylbenzene, butyl chloride, s-butyl alcohol, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, propylene chloride, methyl Chloroform, t- butyl benzene, butyl alcohol, isobutyl alcohol, acetic acid, ethyl acetate, acetone, dioxane, tetrachloroethane, chlorobenzene, cyclohexane, t- butyl alcohol, benzene and the like. In particular, mercaptoacetic acid can lower the molecular weight of the polymer and make the molecular weight distribution uniform.
Chain transfer agents can be used alone or in admixture of two or more.

本発明に用いられる重合体の具体的な製造方法は、通常の付加重合体の製造方法と同様
にすればよく、例えば、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、塊状−懸濁重合法、超臨界CO2を用いた重合法を用いることができる。
溶液重合法による場合には、適切な溶媒中に、フルオロシルセスキオキサン(a)、ならびに必要に応じて付加重合性単量体(b)、さらに重合開始剤、および連鎖移動剤等を溶解して、加熱または光を照射して付加重合反応させればよい。又は、適切な溶媒中に、フルオロシルセスキオキサン(a)、オルガノポリシロキサン(c)ならびに必要に応じて付加重合性単量体(b)、さらに重合開始剤、および連鎖移動剤等を溶解して、加熱または光を照射して付加重合反応させればよい。
The specific production method of the polymer used in the present invention may be the same as the production method of the usual addition polymer, for example, solution polymerization method, emulsion polymerization method, suspension polymerization method, bulk polymerization method, bulk A suspension polymerization method or a polymerization method using supercritical CO 2 can be used.
In the case of the solution polymerization method, dissolve fluorosilsesquioxane (a) and, if necessary, addition polymerizable monomer (b), a polymerization initiator, a chain transfer agent, etc. in an appropriate solvent. Then, the addition polymerization reaction may be performed by heating or irradiation with light. Alternatively, dissolve fluorosilsesquioxane (a), organopolysiloxane (c) and, if necessary, addition polymerizable monomer (b), polymerization initiator, chain transfer agent, etc. in an appropriate solvent. Then, the addition polymerization reaction may be performed by heating or irradiation with light.

上記の重合反応に用いられる溶媒の例には、炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエン等)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジフェニルエーテル、アニソール、ジメトキシベンゼン等)、ハロゲン化炭化水素系溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン等)、ケトン系溶媒(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブチルアルコール、t-ブチルアルコール等)、ニトリル系溶媒(アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、カーボネート系溶媒(エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等)、アミド系溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハイドロクロロフルオロカーボン系溶媒(HCFC−141b、HCFC−225)、ハイドロフルオロカーボン系溶媒(略語 HFCs;炭素数2以上のHFCsが利用でき、炭素数2〜6のHFCsが好ましく利用できる。)、パーフルオロカーボン系溶媒(パーフルオロペンタン、パーフルオロヘキサン等)、脂環式ハイドロフルオロカーボン系溶媒(フルオロシクロペンタン、フルオロシクロブタン等)、酸素含有フッ素系溶媒(フルオロエーテル、フルオロポリエーテル、フルオロケトン、フルオロアルコール等)、芳香族系フッ素溶媒(α,α,α-トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン等)、水等が含まれる。これらを単独で使用してもよく、二種以上を併用してもよい。
用いられる溶媒の量は、単量体濃度を10〜80重量%とする量であればよい。
反応温度は特に制限されず、目安として0〜200℃であればよく、室温〜150℃が好ましい。重合反応は、単量体の種類や、溶媒の種類に応じて、減圧、常圧または加圧下で行うことができる。
Examples of the solvent used in the above polymerization reaction include hydrocarbon solvents (benzene, toluene, etc.), ether solvents (diethyl ether, tetrahydrofuran, diphenyl ether, anisole, dimethoxybenzene, etc.), halogenated hydrocarbon solvents (salt chloride). Methylene, chloroform, chlorobenzene, etc.), ketone solvents (acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, etc.), alcohol solvents (methanol, ethanol, propanol, isopropanol, butyl alcohol, t-butyl alcohol, etc.), nitrile solvents (acetonitrile, Propionitrile, benzonitrile, etc.), ester solvents (ethyl acetate, butyl acetate, etc.), carbonate solvents (ethylene carbonate, propylene carbonate, etc.), amide solvents (N, N-dimethyl) Formamide, N, N-dimethylacetamide, etc.), hydrochlorofluorocarbon solvents (HCFC-141b, HCFC-225), hydrofluorocarbon solvents (abbreviations HFCs; HFCs having 2 or more carbon atoms can be used, and those having 2 to 6 carbon atoms can be used. HFCs can be preferably used.), Perfluorocarbon solvents (perfluoropentane, perfluorohexane, etc.), alicyclic hydrofluorocarbon solvents (fluorocyclopentane, fluorocyclobutane, etc.), oxygen-containing fluorine solvents (fluoroether, fluoro, etc.) Polyether, fluoroketone, fluoroalcohol, etc.), aromatic fluorine solvents (α, α, α-trifluorotoluene, hexafluorobenzene, etc.), water and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
The amount of the solvent used may be an amount that makes the monomer concentration 10-80% by weight.
The reaction temperature is not particularly limited and may be 0 to 200 ° C. as a guide, and preferably room temperature to 150 ° C. The polymerization reaction can be performed under reduced pressure, normal pressure, or increased pressure depending on the type of monomer and the type of solvent.

重合反応は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行われることが好ましい。発生したラジカルが酸素と接触して失活し、重合速度が低下するのを抑制し、分子量が適切に制御された重合体を得るためである。さらに重合反応は、減圧下で溶存酸素を除去された重合系内で行われることが好ましい(減圧下で溶存酸素を除去した後、そのまま減圧下において重合反応を行ってもよい)。   The polymerization reaction is preferably performed in an inert gas atmosphere such as nitrogen or argon. This is because the generated radicals are inactivated by contact with oxygen to suppress the polymerization rate from decreasing, and a polymer having a molecular weight appropriately controlled is obtained. Further, the polymerization reaction is preferably carried out in a polymerization system from which dissolved oxygen is removed under reduced pressure (after removing dissolved oxygen under reduced pressure, the polymerization reaction may be carried out under reduced pressure as it is).

溶液中に得られた重合体は、常法により精製または単離されてもよく、その溶液のまま塗膜形成等に用いられてもよい。   The polymer obtained in the solution may be purified or isolated by a conventional method, and may be used for forming a coating film or the like in the solution.

<表面保護フィルムの離型層の作製>
本発明に用いられる重合体は任意の他の用途にも用いられるが、必要に応じて他の樹脂を組み合わせて、各種の成形加工(プレス成形、押出成形、射出成形、圧縮成形等)によって成形して、本発明の表面保護フィルムの離型層を構成させることができる。
<Preparation of release layer for surface protective film>
The polymer used in the present invention can be used for any other applications, but can be molded by various molding processes (press molding, extrusion molding, injection molding, compression molding, etc.) in combination with other resins as necessary. And the mold release layer of the surface protection film of this invention can be comprised.

また本発明に用いられる重合体は、必要に応じて他の樹脂、または樹脂単量体を組み合わせて、各種の溶媒に溶解または分散させて、離型層(いわゆるコーティング材料)として用いることもできる。離型層として用いるとは、
1)本発明に用いられる重合体を単独で含む溶液または分散液を固体に塗布して、コーティング膜を形成すること、
2)本発明に用いられる重合体と、他のマトリックス樹脂とを含む溶液または分散液を固体に塗布して、マトリックス樹脂との複合樹脂からなるコーティング膜を形成すること、および
3)本発明に用いられる重合体と、マトリックス樹脂単量体とを含む溶液または分散液を固体に塗布して、マトリックス樹脂単量体を硬化させることで、複合樹脂からなるコーティング膜を形成することを含む。
The polymer used in the present invention can also be used as a release layer (so-called coating material) by combining other resins or resin monomers as necessary and dissolving or dispersing them in various solvents. . Use as a release layer
1) Forming a coating film by applying a solution or dispersion containing the polymer used in the present invention alone to a solid,
2) A solution or dispersion containing the polymer used in the present invention and another matrix resin is applied to a solid to form a coating film made of a composite resin with the matrix resin, and 3) the present invention The method includes applying a solution or dispersion containing a polymer to be used and a matrix resin monomer to a solid, and curing the matrix resin monomer to form a coating film made of a composite resin.

例えば、本発明に用いられる重合体を含む溶液(塗布溶液)を基材に塗布して乾燥させ、必要に応じて硬化させることで、基材上に離型層としてコーティング膜を形成させることができる。形成されるコーティング膜は、高い撥水・撥油性を有し、低い表面自由エネルギーを有する。
この高い撥水性および撥油性、ならびに低い表面自由エネルギーは、形成されるコーティング膜の表面に、フルオロシルセスキオキサン骨格上のフッ素原子が偏在するために発現されると考えられる。
For example, a coating film can be formed on the substrate as a release layer by applying a solution (coating solution) containing the polymer used in the present invention to the substrate, drying, and curing as necessary. it can. The formed coating film has high water / oil repellency and low surface free energy.
This high water repellency and oil repellency and low surface free energy are considered to be manifested because the fluorine atoms on the fluorosilsesquioxane skeleton are unevenly distributed on the surface of the coating film to be formed.

オルガノポリシロキサンを含む重合体を含む離型層においても、基材に塗布して乾燥させ、必要に応じて硬化させることで、上記と同様に基材上へ離型層としてコーティング膜を形成させることができる。形成されるコーティング膜は、良好な離型性だけでなく、撥水撥油性、汚防性、非粘着性、滑り性、耐磨耗性、耐蝕性、電気絶縁性、反射防止特性、難燃性、帯電防止特性、耐薬品性、耐候性を発現する。
これらの特性は、フルオロシルセスキオキサンの優れた表面配向性によって、同一重合体の分子内に存在するオルガノポリシロキサンがコーティング膜の表面に効率良く偏在するために発現されると考えられる。
Even in a release layer containing a polymer containing an organopolysiloxane, a coating film is formed as a release layer on the substrate in the same manner as described above by applying to a substrate, drying, and curing as necessary. be able to. The formed coating film has not only good releasability, but also water / oil repellency, antifouling property, non-adhesiveness, slipperiness, abrasion resistance, corrosion resistance, electrical insulation, antireflection property, flame resistance , Antistatic properties, chemical resistance, and weather resistance.
These characteristics are considered to be manifested because the organopolysiloxane present in the molecule of the same polymer is unevenly distributed on the surface of the coating film due to the excellent surface orientation of fluorosilsesquioxane.

前記の通り、本発明に用いられる重合体は、前記1)のように単独で離型層として用いてもよいが、前記2)のように他のマトリックス樹脂と混合させて離型層として用いてもよく、前記3)のようにマトリックス樹脂を形成する単量体(以下、マトリックス樹脂単量体ともいう)と混合させて離型層を構成させてもよい。   As described above, the polymer used in the present invention may be used alone as a release layer as in 1) above, but used as a release layer by mixing with other matrix resin as in 2) above. Alternatively, as in 3) above, the release layer may be formed by mixing with a monomer that forms a matrix resin (hereinafter also referred to as a matrix resin monomer).

前記2)のように、本発明に用いられる重合体を他のマトリックス樹脂と混合させて用いると、その樹脂本来の特性(力学物性、表面・界面特性、相溶性等)を改質することができる。
マトリックス樹脂の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリ(メタ)アクリレート樹脂、超高分子量ポリエチレン、ポリ-4-メチルペンテン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリアミド(ナイロン6:デュポン社商品名、ナイロン6,6:デュポン社商品名、ナイロン6,10:デュポン社商品名、ナイロン6,T:デュポン社商品名、ナイロンMXD6:デュポン社商品名等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレンジカルボキシラート等)、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、フッ素樹脂(ポリテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等)、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリラート(Uポリマー:ユニチカ(株)商品名、ベクトラ:ポリプラスチックス(株)商品名等)、ポリイミド(カプトン:東レ(株)商品名、AURUM:三井化学(株)商品名等)、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、フェノール樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ビスマレイミド樹脂およびシリコーン樹脂等が含まれる。
これらの樹脂を単独で用いてもよいし、複数の樹脂を組み合わせて用いてもよい。
As in 2) above, when the polymer used in the present invention is mixed with another matrix resin, the original properties (mechanical properties, surface / interface properties, compatibility, etc.) of the resin can be modified. it can.
Examples of matrix resins include polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polystyrene, acrylonitrile-styrene resin, acrylonitrile-butadiene-styrene resin, poly (meth) acrylate resin, ultrahigh molecular weight polyethylene, poly-4-methyl Pentene, syndiotactic polystyrene, polyamide (nylon 6: DuPont brand name, nylon 6,6: DuPont brand name, nylon 6,10: DuPont brand name, nylon 6, T: DuPont brand name, nylon MXD6: DuPont product names), polyester (polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polyethylene 2,6-naphthalenedicarboxylate, etc.), polyacetal, polycarbonate, polyphenylene oxide, fluorine Resin (polytetrafluoroethylene, polyvinylidene fluoride, etc.), polyphenylene sulfide, polysulfone, polyethersulfone, polyetheretherketone, polyarylate (U polymer: Unitika Co., Ltd., Vectra: Polyplastics Co., Ltd.) ), Polyimide (Kapton: Toray Industries, Inc. trade name, AURUM: Mitsui Chemicals, Inc. trade name, etc.), polyetherimide, polyamideimide, phenol resin, alkyd resin, melamine resin, epoxy resin, urea resin, bismaleimide resin And silicone resin.
These resins may be used alone, or a plurality of resins may be used in combination.

また前記3)のように、本発明に用いられる重合体を、マトリックス樹脂単量体と混合
させて用いてもよい。特に、架橋性官能基を有する本発明に用いられる重合体と、マトリックス樹脂単量体とを混合させて用いると、硬化により得られる樹脂と本発明に用いられる重合体が架橋結合され、その結果、力学物性、表面・界面特性、相溶性に優れた複合樹脂を得ることができる。
具体的には、架橋性官能基を有する本発明に用いられる重合体と、マトリックス樹脂を形成する単量体と、さらに必要に応じて硬化反応開始剤(例えば酸発生剤)を含む溶液を基板に塗布し、塗膜を乾燥および硬化させることで、マトリックス樹脂との複合樹脂からなるコーティング膜(複合膜)を基板上に形成することができる。
形成される複合膜は、高い撥水・撥油性を有し、低い表面自由エネルギーを有する。これは複合膜の表面層に、本発明に用いられる重合体に含まれるフルオロシルセスキオキサンのフッ素原子が偏在するためであると考えられる。
Further, as in the above 3), the polymer used in the present invention may be used by mixing with a matrix resin monomer. In particular, when the polymer used in the present invention having a crosslinkable functional group and the matrix resin monomer are mixed and used, the resin obtained by curing and the polymer used in the present invention are cross-linked, and as a result In addition, a composite resin excellent in mechanical properties, surface / interface characteristics, and compatibility can be obtained.
Specifically, a solution containing a polymer having a crosslinkable functional group used in the present invention, a monomer for forming a matrix resin, and a curing reaction initiator (for example, an acid generator) as necessary is used as a substrate. The coating film (composite film) which consists of composite resin with a matrix resin can be formed on a board | substrate by apply | coating to and drying and hardening a coating film.
The formed composite film has high water / oil repellency and low surface free energy. This is presumably because fluorine atoms of fluorosilsesquioxane contained in the polymer used in the present invention are unevenly distributed on the surface layer of the composite film.

マトリックス樹脂単量体の好ましい例には、エポキシ樹脂を形成する単量体が含まれる。形成されるエポキシ樹脂は、脂肪族エポキシ樹脂および芳香族エポキシ樹脂のいずれでもよい。したがって、マトリックス樹脂単量体は、例えば以下に示されるエポキシ樹脂を形成する単量体であり得る。   Preferable examples of the matrix resin monomer include a monomer that forms an epoxy resin. The formed epoxy resin may be either an aliphatic epoxy resin or an aromatic epoxy resin. Accordingly, the matrix resin monomer can be, for example, a monomer that forms the epoxy resin shown below.

形成されるエポキシ樹脂の例には、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ハイドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシナフタレン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジシクロペンタン、4,4′-ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)エーテル、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)スルフィド、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)スルホン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4′-ジヒドロキシビフェニル-3,3′,5,5′-テトラメチエルビフェニル、ビス(ヒドロキシナフチル)メタン、および1,1′-ビナフトール、1,1′-ビス(3-t-ブチル-6-メチル-4-ヒドロキシフェニル)ブタン等を原料とするエポキシ樹脂が含まれる。   Examples of the epoxy resin formed include bisphenol A, bisphenol F, hydroquinone, resorcin, dihydroxynaphthalene, bis (4-hydroxyphenyl) methane, bis (4-hydroxyphenyl) dicyclopentane, 4,4'-dihydroxybenzophenone. Bis (4-hydroxyphenyl) ether, bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) ether, bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) ether, bis (4-hydroxyphenyl) sulfide, bis (4 -Hydroxy-3-methylphenyl) sulfide, bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) sulfide, bis (4-hydroxyphenyl) sulfone, bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) sulfone, bis (3 , 5-Dimethyl-4-hydroxyphenyl) sulfone 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) cyclohexane, 1,1-bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) cyclohexane, 1,1-bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane, 4 , 4'-Dihydroxybiphenyl-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl, bis (hydroxynaphthyl) methane, and 1,1'-binaphthol, 1,1'-bis (3-t-butyl- Epoxy resins made from 6-methyl-4-hydroxyphenyl) butane and the like are included.

さらに、形成されるエポキシ樹脂の例には、フェノール、o-クレゾール、カテコール等のフェノール類、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類との反応生成物のグリシジルエーテル化物であるフェノールノボラック系エポキシ樹脂;
フェノール、クレゾール、メチル-t-ブチルフェノール等のフェノール類とヒドロキシベンズアルデヒド等の芳香族アルデヒド類との縮合により得られたトリチル骨格含有ポリフェノール類のポリグリシジルエーテル;
トリチル骨格含有ポリフェノール類とホルムアルデヒド類との反応生成物であるトリチル骨格含有ポリフェノール系ノボラック類のポリグリシジルエーテル;
フェノール、o-クレゾール、カテコール等のフェノール類とキシリレンジクロリドや(ヒドロキシメチル)ベンゼン等類との反応生成物であるポリアラキルフェノール樹脂類のポリグリシジルエーテル;
フェノール、o-クレゾール、カテコール等のフェノール類、又はヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシナフタレン等のナフトール類と、ジシクロペンタジエンやリモネン等の不飽和脂環式炭化水素類との反応生成物のグリシジルエーテルである脂環式炭化水素含有ポリフェノール樹脂型エポキシ樹脂又はポリナフトール樹脂型エポキシ樹脂;
脂環式炭化水素含有ポリフェノール樹脂類又はポリナフトール樹脂類とホルムアルデヒド類との反応生成物である脂環式水素含有ポリフェノールノボラック樹脂類又はポリナフトールノボラック樹脂類のポリグリシジルエーテル;
フェノール類と芳香族カルボニル化合物との縮合反応により得られる多価フェノールのグリシジルエーテル化合物類;
フロログリシン、トリス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2-テトラキス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,3-ビス[(4-ヒドロキシフェニル)メチル]ベンゼン、1,4-ビス[(4-ヒドロキシフェニル)メチル]ベンゼン等を基本骨格とする三価以上のフェノール類のポリグリシジルエーテル;
カリックスアレーン等の環状フェノール類から誘導されるグリシジルエーテル化合物等;
p-アミノフェノール、m-アミノフェノール、4-アミノメタクレゾール、6-アミノメタクレゾール、4,4′-ジアミノジフェニルメタン、3,3′-ジアミノジフェニルメタン、4,4′-ジアミノジフェニルエーテル、3,4′-ジアミノジフェニルエーテル、1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2-ビス(4-アミノフェノキシフェニル)プロパン、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、2,4-トルエンジアミン、2,6-トルエンジアミン、p-キシリレンジアミン、m-キシリレンジアミン、1,4-シクロヘキサンビス(メチルアミン)、1,3-シクロヘキサンビス(メチルアミン)、N,N-ジグリシジルアニリン等から誘導されるアミン系エポキシ樹脂;
p-オキシ安息香酸、m-オキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族カルボン酸から誘導されるグリシジルエステル系化合物;
5,5-ジメチルヒダントイン等から誘導されるヒダントイン系エポキシ化合物;
2,2-ビス(3,4-エポキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス[4-(2,3-エポキシプロピル)シクロヘキシル]プロパン、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環式エポキシ樹脂;
ポリブタジエン等の不飽和炭化水素化合物中の二重結合を酸化して得られる脂肪族エポキシ樹脂等が含まれる。
Furthermore, examples of the epoxy resin to be formed include phenol novolac epoxy resins which are glycidyl etherified products of reaction products with phenols such as phenol, o-cresol and catechol, and aldehydes such as formaldehyde;
Polyglycidyl ether of polyphenols containing trityl skeleton obtained by condensation of phenols such as phenol, cresol, methyl-t-butylphenol and aromatic aldehydes such as hydroxybenzaldehyde;
A polyglycidyl ether of a polyphenol type novolak containing a trityl skeleton, which is a reaction product of a polyphenol containing a trityl skeleton and formaldehyde;
Polyglycidyl ethers of polyaralkylphenol resins which are reaction products of phenols such as phenol, o-cresol, catechol and the like with xylylene dichloride and (hydroxymethyl) benzene;
Fat that is a glycidyl ether of a reaction product of phenols such as phenol, o-cresol, catechol, or naphthols such as hydroxynaphthalene and dihydroxynaphthalene and unsaturated alicyclic hydrocarbons such as dicyclopentadiene and limonene Cyclic hydrocarbon-containing polyphenol resin type epoxy resin or polynaphthol resin type epoxy resin;
Polyglycidyl ethers of alicyclic hydrogen-containing polyphenol novolac resins or polynaphthol novolak resins which are reaction products of alicyclic hydrocarbon-containing polyphenol resins or polynaphthol resins and formaldehyde;
Glycidyl ether compounds of polyhydric phenols obtained by condensation reaction of phenols and aromatic carbonyl compounds;
Phloroglysin, tris (4-hydroxyphenyl) methane, 1,1,2,2-tetrakis (4-hydroxyphenyl) ethane, 1,3-bis [(4-hydroxyphenyl) methyl] benzene, 1,4-bis [(4-hydroxyphenyl) methyl] polyglycidyl ether of trivalent or higher phenols having benzene or the like as a basic skeleton;
Glycidyl ether compounds derived from cyclic phenols such as calixarene;
p-aminophenol, m-aminophenol, 4-aminometacresol, 6-aminometacresol, 4,4'-diaminodiphenylmethane, 3,3'-diaminodiphenylmethane, 4,4'-diaminodiphenyl ether, 3,4 ' -Diaminodiphenyl ether, 1,4-bis (4-aminophenoxy) benzene, 1,4-bis (3-aminophenoxy) benzene, 1,3-bis (4-aminophenoxy) benzene, 1,3-bis (3 -Aminophenoxy) benzene, 2,2-bis (4-aminophenoxyphenyl) propane, p-phenylenediamine, m-phenylenediamine, 2,4-toluenediamine, 2,6-toluenediamine, p-xylylenediamine, m-xylylenediamine, 1,4-cyclohexanebis (methylamine), 1,3-cyclohexanebis Methylamine), N, amine-based epoxy resins derived from N- diglycidyl aniline;
glycidyl ester compounds derived from aromatic carboxylic acids such as p-oxybenzoic acid, m-oxybenzoic acid, terephthalic acid and isophthalic acid;
A hydantoin-based epoxy compound derived from 5,5-dimethylhydantoin or the like;
2,2-bis (3,4-epoxycyclohexyl) propane, 2,2-bis [4- (2,3-epoxypropyl) cyclohexyl] propane, vinylcyclohexene dioxide, 3,4-epoxycyclohexylmethyl-3, Alicyclic epoxy resins such as 4-epoxycyclohexanecarboxylate;
Examples include aliphatic epoxy resins obtained by oxidizing double bonds in unsaturated hydrocarbon compounds such as polybutadiene.

また、形成されるエポキシ樹脂は脂環族エポキシ樹脂であってもよい。その具体例には、少なくとも1個の脂環族環を有する多価アルコールのポリグリシジルエーテル、またはシクロヘキセンやシクロペンテン環含有化合物を酸化剤でエポキシ化することによって得られるシクロヘキサンオキサイドやシクロペンテンオキサイド含有化合物から得られるエポキシ樹脂である。
例えば、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ-1-メチルシクロヘキシル-3,4-エポキシ-1-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、6-メチル-3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-6-メチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ-3-メチルシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシ-3-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ-5-メチルシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシ-5-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル-5,5-スピロ-3,4-エポキシ)シクロヘキサン−メタジオキサン、ビス(3,4-エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、4-ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス(3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルカルボキシレート、メチレンビス(3,4-エポキシシクロヘキサン)、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、エチレングリコールジ(3,4-エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル、エチレンビス(3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ-2-エチルヘキシル、1,2:8,9ジエポキシリモネン (商品名:CEL3000、ダイセル化学株式会社)、エポキシ化3-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸ビス(3-シクロヘキセニル
メチル)修飾ε-カプロラクトン (商品名:エポリードGT301、ダイセル化学株式会社)、エポキシ化ブタンテトラカルボン酸テトラキス-(3-シクロヘキセニルメチル)修飾ε-カプロラクトン (商品名:エポリードGT401、ダイセル化学株式会社)、2,2-ビス(ヒドロキシメチル)-1-ブタノールの1,2-エポキシ-4-(2-オキシラニル)シクロセキサン付加物 (商品名: EHPE3150、ダイセル化学株式会社)、2,2-ビス(ヒドロキシメチル)-1-ブタノールの1,2-エポキシ-4-(2-オキシラニル)シクロセキサン付加物と3,4ーエポキシシクロヘキサンメチル-3',4'-エポキシシクロヘキサンカルボキシレートとの混合物 (商品名: EHPE3150CE、ダイセル化学株式会社)、3,4-エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート (商品名:サイクロマーA400、ダイセル化学株式会社)、3, 4-エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレート (商品名:サイクロマー M100、ダイセル化学株式会社)、エポキシ化ポリブタジエン (商品名:エポリードPB3600、ダイセル化学株式会社)、エポキシ化熱可塑性エラストマー (商品名:エポフレンド、ダイセル化学株式会社)等に代表されるエポキシ樹脂が挙げられる。
The formed epoxy resin may be an alicyclic epoxy resin. Specific examples thereof include a polyglycidyl ether of a polyhydric alcohol having at least one alicyclic ring, or a cyclohexane oxide or cyclopentene oxide-containing compound obtained by epoxidizing a cyclohexene or cyclopentene ring-containing compound with an oxidizing agent. The resulting epoxy resin.
For example, hydrogenated bisphenol A diglycidyl ether, 3,4-epoxycyclohexylmethyl-3,4-epoxycyclohexanecarboxylate, 3,4-epoxy-1-methylcyclohexyl-3,4-epoxy-1-methylcyclohexanecarboxylate 6-methyl-3,4-epoxycyclohexylmethyl-6-methyl-3,4-epoxycyclohexanecarboxylate, 3,4-epoxy-3-methylcyclohexylmethyl-3,4-epoxy-3-methylcyclohexanecarboxylate 3,4-epoxy-5-methylcyclohexylmethyl-3,4-epoxy-5-methylcyclohexanecarboxylate, 2- (3,4-epoxycyclohexyl-5,5-spiro-3,4-epoxy) cyclohexane Metadioxane, bis (3,4-epoxycyclohexylme Adipate, vinylcyclohexene dioxide, 4-vinylepoxycyclohexane, bis (3,4-epoxy-6-methylcyclohexylmethyl) adipate, 3,4-epoxy-6-methylcyclohexylcarboxylate, methylenebis (3,4- Epoxycyclohexane), dicyclopentadiene diepoxide, ethylene glycol di (3,4-epoxycyclohexylmethyl) ether, ethylene bis (3,4-epoxycyclohexanecarboxylate), dioctyl epoxyhexahydrophthalate, diepoxyhexahydrophthalic acid -2-ethylhexyl, 1,2: 8,9 diepoxy limonene (trade name: CEL3000, Daicel Chemical Co., Ltd.), epoxidized 3-cyclohexene-1,2-dicarboxylate bis (3-cyclohexenylmethyl) Decorated ε-caprolactone (trade name: Epolide GT301, Daicel Chemical Co., Ltd.), epoxidized butanetetracarboxylic acid tetrakis- (3-cyclohexenylmethyl) modified ε-caprolactone (trade name: Epolide GT401, Daicel Chemical Co., Ltd.), 2 1,2-Epoxy-4- (2-oxiranyl) cyclosoxane adduct of 2-bis (hydroxymethyl) -1-butanol (trade name: EHPE3150, Daicel Chemical Co., Ltd.), 2,2-bis (hydroxymethyl) ) -1-Butanol 1,2-epoxy-4- (2-oxiranyl) cyclosexane adduct and 3,4-epoxycyclohexanemethyl-3 ', 4'-epoxycyclohexanecarboxylate (trade name: EHPE3150CE) Daicel Chemical Co., Ltd.) 3,4-epoxycyclohexylmethyl acrylate ( Product name: Cyclomer A400, Daicel Chemical Co., Ltd.), 3,4-epoxycyclohexylmethyl methacrylate (Product name: Cyclomer M100, Daicel Chemical Co., Ltd.), Epoxidized polybutadiene (Product name: Epolide PB3600, Daicel Chemical Co., Ltd.) And epoxy resins represented by epoxidized thermoplastic elastomer (trade name: Epofriend, Daicel Chemical Co., Ltd.) and the like.

さらに、上記エポキシ樹脂の例には、脂肪族多価アルコールまたはそのアルキレンオキサイド付加物のポリグリシジルエーテルから得られるエポキシ樹脂;脂肪族長鎖多塩基酸のポリグリシジルエステルから得られるエポキシ樹脂;グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートのビニル重合により合成した単独重合体;グリシジルアクリレート、またはグリシジルメタクリレートとその他のビニル単量体とのビニル重合により合成した共重合体等が含まれる。
上記ポリグリシジルエーテルの具体例には、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテル、ソルビトールのテトラグリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールのヘキサグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル等の多価アルコールのグリシジルエーテル等が含まれる。
また上記ポリグリシジルエステルの具体例には、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の脂肪族多価アルコールに、1種または2種以上のアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル、脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステルが含まれる。
Further, examples of the epoxy resin include an epoxy resin obtained from a polyglycidyl ether of an aliphatic polyhydric alcohol or an alkylene oxide adduct thereof; an epoxy resin obtained from a polyglycidyl ester of an aliphatic long-chain polybasic acid; glycidyl acrylate or Homopolymers synthesized by vinyl polymerization of glycidyl methacrylate; glycidyl acrylate, or copolymers synthesized by vinyl polymerization of glycidyl methacrylate and other vinyl monomers are included.
Specific examples of the polyglycidyl ether include 1,4-butanediol diglycidyl ether, 1,6-hexanediol diglycidyl ether, triglycidyl ether of glycerin, triglycidyl ether of trimethylolpropane, tetraglycidyl ether of sorbitol, Examples thereof include glycidyl ethers of polyhydric alcohols such as hexaglycidyl ether of dipentaerythritol, diglycidyl ether of polyethylene glycol, and diglycidyl ether of polypropylene glycol.
In addition, specific examples of the polyglycidyl ester include a polyether polyol polyglycidyl obtained by adding one or two or more alkylene oxides to an aliphatic polyhydric alcohol such as propylene glycol, trimethylolpropane, and glycerin. Ethers, diglycidyl esters of long aliphatic dibasic acids are included.

さらに上記エポキシ樹脂の例には、脂肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテルやフェノール、クレゾール、ブチルフェノール、またはこれらにアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテルから得られるエポキシ樹脂;高級脂肪酸のグリシジルエステルから得られるエポキシ樹脂;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ポリブタジエン等から得られるエポキシ樹脂が含まれる。   Further, examples of the epoxy resin include an epoxy resin obtained from a monoglycidyl ether of an aliphatic higher alcohol, phenol, cresol, butylphenol, or a polyether alcohol monoglycidyl ether obtained by adding an alkylene oxide thereto; Epoxy resins obtained from glycidyl esters of fatty acids; epoxy resins obtained from epoxidized soybean oil, octyl epoxy stearate, butyl epoxy stearate, epoxidized linseed oil, epoxidized polybutadiene and the like are included.

本発明に用いられる重合体と組み合わせられるマトリックス樹脂単量体は、前述したエポキシ樹脂を形成する単量体であればよいが、さらに、以下に示される化合物であってもよい。
トリメチレンオキサイド、3,3-ジメチルオキセタン、3,3-ジクロロメチルオキセタン等のオキセタン化合物;テトラヒドロフラン、2,3-ジメチルテトラヒドロフラン等のトリオキサン;1,3-ジオキソラン、1,3,6-トリオキサシクロオクタン等の環状エーテル化合物;β-プロピオラクトン、γ-ブチロラクトン、ε-カプロラクトン等の環状ラクトン化合物;エチレンスルフィド等のチイラン化合物;トリメチレンスルフィド、3,3-ジメチルチエタン等のチエタン化合物;テトラヒドロチオフェン化合物等の環状チオエーテル化合物;エポキシ化合物とラクトンとの反応によって得られるスピロオルトエステル化合物;スピロオルトカーボナート化合物;環状カーボナート化合物;エチレ
ングリコールジビニルエーテル、アルキルビニルエーテル、3,4-ジヒドロピラン-2-メチル(3,4-ジヒドロピラン-2-カルボキシレート)、トリエチレングリコールジビニルエーテル等のビニルエーテル化合物;スチレン、ビニルシクロヘキセン、イソブチレン、ポリブタジエン等のエチレン性不飽和化合物、アミノ基、ヒドロキシル、グリシジル、オキセタニル、エポキシシクロヘキシルを有するポリジメチルシロキサン、ポリアルキレンオキサイド(ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサイドからなるブロック共重合体等)、フッ素化ポリアルキレンオキサイド(ポリフルオロエチレンオキサイド、ポリフルオロプロピレンオキサイド等)を用いてもよい。
The matrix resin monomer to be combined with the polymer used in the present invention may be any monomer that forms the above-described epoxy resin, but may also be a compound shown below.
Oxetane compounds such as trimethylene oxide, 3,3-dimethyloxetane and 3,3-dichloromethyloxetane; trioxanes such as tetrahydrofuran and 2,3-dimethyltetrahydrofuran; 1,3-dioxolane and 1,3,6-trioxacyclo Cyclic ether compounds such as octane; cyclic lactone compounds such as β-propiolactone, γ-butyrolactone and ε-caprolactone; thiirane compounds such as ethylene sulfide; thietane compounds such as trimethylene sulfide and 3,3-dimethylthietane; tetrahydro Cyclic thioether compounds such as thiophene compounds; spiro ortho ester compounds obtained by reaction of epoxy compounds with lactones; spiro ortho carbonate compounds; cyclic carbonate compounds; ethylene glycol divinyl ether, alkyl Vinyl ether compounds such as vinyl ether, 3,4-dihydropyran-2-methyl (3,4-dihydropyran-2-carboxylate), triethylene glycol divinyl ether; ethylenic unsaturation such as styrene, vinylcyclohexene, isobutylene, polybutadiene Compound, amino group, hydroxyl, glycidyl, oxetanyl, polydimethylsiloxane having epoxycyclohexyl, polyalkylene oxide (polyethylene oxide, polypropylene oxide, block copolymer of polyethylene oxide and polypropylene oxide, etc.), fluorinated polyalkylene oxide (poly Fluoroethylene oxide, polyfluoropropylene oxide, etc.) may be used.

前述の通り、架橋性官能基を有する本発明に用いられる重合体は、マトリックス樹脂(例えばエポキシ樹脂)を形成する単量体とともに、硬化反応開始剤(例えば酸発生剤)を組み合わせて用いることができる。
硬化反応開始剤に制限はなく、活性エネルギー線照射や熱エネルギーによりカチオン重合を開始させる物質を放出することができる化合物であればよい。硬化反応開始剤の例には、カルボン酸、アミン、酸無水物化合物や酸発生剤等が含まれ、好ましくはルイス酸を放出するオニウム塩である複塩またはその化合物である。
As described above, the polymer used in the present invention having a crosslinkable functional group may be used in combination with a monomer that forms a matrix resin (for example, an epoxy resin) and a curing reaction initiator (for example, an acid generator). it can.
There is no restriction | limiting in a hardening reaction initiator, What is necessary is just a compound which can discharge | release the substance which starts cationic polymerization by active energy ray irradiation or a thermal energy. Examples of the curing reaction initiator include a carboxylic acid, an amine, an acid anhydride compound, an acid generator, and the like, and preferably a double salt that is an onium salt that releases a Lewis acid or a compound thereof.

硬化反応開始剤の代表的なものとしては、下記一般式で示される陽イオンと陰イオンの塩を挙げることができる。
[A]m+[B]m-
Representative examples of the curing reaction initiator include cation and anion salts represented by the following general formula.
[A] m + [B] m-

上記式において、陽イオン[A]m+はオニウムイオンであることが好ましく、例えば下記式で示される。
[(α)aQ]m+
αは炭素数が1〜60であり、炭素原子以外の原子をいくつ含んでもよい有機基である。aは1〜5の整数である。a個のαは各々独立で、同一でも異なっていてもよい。また、少なくとも1つのαは、芳香環を有する有機基であることが好ましい。
QはS、N、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O、I、Br、Cl、F、N=Nからなる群から選ばれる原子あるいは原子団である。
また、陽イオン[A]m+中のQの原子価をqとしたとき、m=a−qである(但し、N=Nは原子価0として扱う)。
In the above formula, the cation [A] m + is preferably an onium ion, and is represented by the following formula, for example.
[(Α) a Q] m +
α is an organic group having 1 to 60 carbon atoms and may contain any number of atoms other than carbon atoms. a is an integer of 1-5. The a α's are independent and may be the same or different. Further, at least one α is preferably an organic group having an aromatic ring.
Q is an atom or atomic group selected from the group consisting of S, N, Se, Te, P, As, Sb, Bi, O, I, Br, Cl, F, and N = N.
Further, when the valence of Q in the cation [A] m + is q, m = a−q (where N = N is treated as valence 0).

一方、陰イオン[B]m-は、ハロゲン化物錯体であるのが好ましく、例えば下記式で示される。
[LXbm-
Lはハロゲン化物錯体の中心原子である金属または半金属(Metalloid)であり、B、P、As、Sb、Fe、Sn、Bi、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、Mn、Co等である。Xはハロゲン原子である。bは3〜7なる整数である。
また、陰イオン[B]m-中のLの原子価をpとしたとき、m=b−pである。
上記一般式で示される陰イオン[LXbm-の具体例には、テトラフルオロボレート(BF4)、ヘキサフルオロフォスフェート(PF6)、ヘキサフルオロアンチモネート(SbF6)、ヘキサフルオロアルセネート(AsF6)、ヘキサクロロアンチモネート(SbCl6)等が含まれる。
On the other hand, the anion [B] m− is preferably a halide complex, and is represented by the following formula, for example.
[LX b ] m-
L is a metal or metalloid which is a central atom of a halide complex, and B, P, As, Sb, Fe, Sn, Bi, Al, Ca, In, Ti, Zn, Sc, V, Cr, Mn, Co, etc. X is a halogen atom. b is an integer of 3-7.
Further, when the valence of L in the anion [B] m− is p, m = b−p.
Specific examples of the anion [LX b ] m− represented by the above general formula include tetrafluoroborate (BF 4 ), hexafluorophosphate (PF 6 ), hexafluoroantimonate (SbF 6 ), hexafluoroarsenate. (AsF 6 ), hexachloroantimonate (SbCl 6 ) and the like are included.

また陰イオン[B]m-は、下記式で示されるものも好ましく用いることができる。L、X、bは上記と同様である。
[LXb-1(OH)]m-
As the anion [B] m− , those represented by the following formula can also be preferably used. L, X, and b are the same as described above.
[LX b-1 (OH)] m−

陰イオン[B]m-の例には、さらに過塩素酸イオン(ClO4-、トリフルオロメチル
亜硫酸イオン(CF3SO3-、フルオロスルホン酸イオン(FSO3-、トルエンスルホン酸陰イオン、トリニトロベンゼンスルホン酸陰イオン等も含まれる。
Examples of the anion [B] m- include perchlorate ion (ClO 4 ) , trifluoromethyl sulfite ion (CF 3 SO 3 ) , fluorosulfonate ion (FSO 3 ) , and toluenesulfonate anion. Also included are ions, trinitrobenzenesulfonic acid anions, and the like.

本発明における硬化反応開始剤は、このようなオニウム塩の中でも、下記の(イ)〜(ハ)に例示される芳香族オニウム塩であることがさらに好ましい。これらの中から、その1種を単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
(イ)フェニルジアゾニウムヘキサフルオロホスフェート、4-メトキシフェニルジアゾニウムヘキサフルオロアンチモネート、4-メチルフェニルジアゾニウムヘキサフルオロホスフェート等のアリールジアゾニウム塩
(ロ)ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジ(4-メチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、ジ(4-t-ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート等のジアリールヨードニウム塩
(ハ)トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリス(4-メトキシフェニル)スルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニル-4-チオフェノキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニル-4-チオフェノキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、4,4'-ビス(ジフェニルスルフォニオ)フェニルスルフィド-ビス-ヘキサフルオロアンチモネート、4,4'-ビス(ジフェニルスルフォニオ)フェニルスルフィド-ビス-ヘキサフルオロホスフェート、4,4'-ビス[ジ(β-ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ]フェニルスルフィド-ビス-ヘキサフルオロアンチモネート、4,4'-ビス[ジ(β-ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ]フェニルスルフィド-ビス-ヘキサフルオロホスフェート、4-[4'-(ベンゾイル)フェニルチオ]フェニル-ジ-(4-フルオロフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4-[4'-(ベンゾイル)フェニルチオ]フェニル-ジ-(4-フルオロフェニル)スルホニウムヘキサフルオロホスフェート等のトリアリールスルホニウム塩
Among such onium salts, the curing reaction initiator in the present invention is more preferably an aromatic onium salt exemplified by the following (A) to (C). Among these, one of them can be used alone, or two or more of them can be mixed and used.
(A) Phenyldiazonium hexafluorophosphate, aryldiazonium salts such as 4-methoxyphenyldiazonium hexafluoroantimonate, 4-methylphenyldiazonium hexafluorophosphate, etc. (b) Diphenyliodonium hexafluoroantimonate, di (4-methylphenyl) iodonium Diaryl iodonium salts such as hexafluorophosphate and di (4-t-butylphenyl) iodonium hexafluorophosphate (c) Triphenylsulfonium hexafluoroantimonate, tris (4-methoxyphenyl) sulfonium hexafluorophosphate, diphenyl-4-thio Phenoxyphenylsulfonium hexafluoroantimonate, diphenyl-4-thiophenoxyphenylsulfonium hexa Fluorophosphate, 4,4′-bis (diphenylsulfonio) phenyl sulfide-bis-hexafluoroantimonate, 4,4′-bis (diphenylsulfonio) phenyl sulfide-bis-hexafluorophosphate, 4,4 ′ -Bis [di (β-hydroxyethoxy) phenylsulfonio] phenyl sulfide-bis-hexafluoroantimonate, 4,4'-bis [di (β-hydroxyethoxy) phenylsulfonio] phenyl sulfide-bis-hexafluorophosphate 4- [4 ′-(Benzoyl) phenylthio] phenyl-di- (4-fluorophenyl) sulfonium hexafluoroantimonate 4- [4 ′-(benzoyl) phenylthio] phenyl-di- (4-fluorophenyl) sulfonium Triaryl sulfos such as hexafluorophosphate Ni salt

さらに、本発明における硬化反応開始剤は、鉄アレーン錯体またはアルミニウム錯体と、トリフェニルシラノール等のシラノール類との混合物であってもよい。
鉄アレーン錯体の例には、(η5-2,4-シクロペンタジエン-1-イル)〔(1,2,3,4,5,6-η)-(1-メチルエチル)ベンゼン〕-アイアン-ヘキサフルオロホスフェート等が含まれ、アルミニウム錯体の例には、トリス(アセチルアセトナト)アルミニウム、トリス(エチルアセトナトアセタト)アルミニウム、トリス(サリチルアルデヒダト)アルミニウム等が含まれる。
Further, the curing reaction initiator in the present invention may be a mixture of an iron arene complex or an aluminum complex and silanols such as triphenylsilanol.
Examples of iron arene complexes include (η 5 -2,4-cyclopentadien-1-yl) [(1,2,3,4,5,6-η)-(1-methylethyl) benzene] -iron -Hexafluorophosphate and the like, and examples of aluminum complexes include tris (acetylacetonato) aluminum, tris (ethylacetonatoacetato) aluminum, tris (salicylaldehyde) aluminum and the like.

これらの中でも実用面の観点から、本発明における硬化反応開始剤は、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、鉄−アレーン錯体であることが好ましい。   Among these, from the viewpoint of practical use, the curing reaction initiator in the present invention is preferably an aromatic iodonium salt, an aromatic sulfonium salt, or an iron-arene complex.

硬化反応開始剤(好ましくは酸発生剤)の含有量は、例えばマトリックス樹脂がエポキシ樹脂の場合には、本発明に用いられる重合体とエポキシ樹脂単量体が有するエポキシ基10〜500モルに対して、1モルであることが好ましい。   For example, when the matrix resin is an epoxy resin, the content of the curing reaction initiator (preferably an acid generator) is 10 to 500 mol of the epoxy group of the polymer and the epoxy resin monomer used in the present invention. And preferably 1 mole.

前述の通り、本発明に用いられる重合体は溶媒に溶解または分散させて、離型層に含有させることができる。離型層に含有させる際に作製するコーティング液に含まれる固形分(本発明に用いられる重合体や他の樹脂等を含む)の濃度は特に制限されないが、1〜50重量%であればよい。   As described above, the polymer used in the present invention can be dissolved or dispersed in a solvent and contained in the release layer. The concentration of the solid content (including the polymer and other resins used in the present invention) contained in the coating liquid prepared when contained in the release layer is not particularly limited, but may be 1 to 50% by weight. .

本発明に用いられる重合体を溶解または分散させる溶媒は、特に制限されないが、50〜200℃の沸点を有する化合物を20重量%以上含有することが好ましい。溶媒に含まれる、50〜200℃の沸点を有する化合物は、一種類であっても、二種以上の組み合わせでもよい。   The solvent for dissolving or dispersing the polymer used in the present invention is not particularly limited, but preferably contains 20% by weight or more of a compound having a boiling point of 50 to 200 ° C. The compound having a boiling point of 50 to 200 ° C. contained in the solvent may be one kind or a combination of two or more kinds.

50〜200℃の沸点を有する化合物の例には、水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;メチルエチルケトン等のケトン;酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3-オキシプロピオン酸メチル、3-オキシプロピオン酸エチル、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-メトキシプロピオン酸エチル、3-エトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、2-オキシプロピオン酸メチル、2-オキシプロピオン酸エチル、2-オキシプロピオン酸プロピル、2-メトキシプロピオン酸メチル、2-メトキシプロピオン酸エチル、2-メトキシプロピオン酸プロピル、2-エトキシプロピオン酸メチル、2-エトキシプロピオン酸エチル、2-オキシ-2-メチルプロピオン酸メチル、2-オキシ-2-メチルプロピオン酸エチル、2-メトキシ-2-メチルプロピオン酸メチル、2-エトキシ-2-メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2-オキソブタン酸メチル、2-オキソブタン酸エチル等の脂肪族エステル;ジオキサン等の環状エーテル;シクロヘキサノン、シクロペンタノン等のケトン;トルエン、キシレン等の芳香族;γ-ブチロラクトン等の環状エステル;N,N-ジメチルアセトアミド等が含まれる。   Examples of compounds having a boiling point of 50 to 200 ° C. include water; alcohols such as methanol, ethanol and isopropyl alcohol; ketones such as methyl ethyl ketone; butyl acetate, butyl propionate, ethyl lactate, methyl oxyacetate, ethyl oxyacetate, oxy Butyl acetate, methyl methoxyacetate, ethyl methoxyacetate, butyl methoxyacetate, methyl ethoxyacetate, ethyl ethoxyacetate, methyl 3-oxypropionate, ethyl 3-oxypropionate, methyl 3-methoxypropionate, ethyl 3-methoxypropionate Methyl 3-ethoxypropionate, ethyl 3-ethoxypropionate, methyl 2-oxypropionate, ethyl 2-oxypropionate, propyl 2-oxypropionate, methyl 2-methoxypropionate, ethyl 2-methoxypropionate Propyl 2-methoxypropionate, methyl 2-ethoxypropionate, ethyl 2-ethoxypropionate, methyl 2-oxy-2-methylpropionate, ethyl 2-oxy-2-methylpropionate, 2-methoxy-2-methyl Aliphatic acids such as methyl propionate, ethyl 2-ethoxy-2-methylpropionate, methyl pyruvate, ethyl pyruvate, propyl pyruvate, methyl acetoacetate, ethyl acetoacetate, methyl 2-oxobutanoate, ethyl 2-oxobutanoate Examples include esters; cyclic ethers such as dioxane; ketones such as cyclohexanone and cyclopentanone; aromatics such as toluene and xylene; cyclic esters such as γ-butyrolactone; N, N-dimethylacetamide and the like.

さらに、50〜200℃の沸点を有する化合物の例には、グリコールまたはその誘導体が含まれる。グリコールの例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール等が含まれる。
グリコール化合物の例には、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールモノエーテル;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、等のグリコールモノエーテルアセテート;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル等のグリコールジメチルエーテル;等が含まれる。
Furthermore, examples of the compound having a boiling point of 50 to 200 ° C. include glycol or a derivative thereof. Examples of glycols include ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, tripropylene glycol, 1,4-butanediol, and the like.
Examples of glycol compounds include glycol monoethers such as ethylene glycol monoisopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, propylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monobutyl ether; propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol mono Glycol monoacetates such as ethyl ether acetate, propylene glycol monopropyl ether acetate, ethylene glycol monobutyl ether acetate, diethylene glycol monomethyl ether acetate, diethylene glycol monoethyl ether acetate, diethylene glycol monobutyl ether acetate, etc. Le acetate; includes such diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, glycol dimethyl ether and diethylene glycol methyl ethyl ether.

これらのうち、塗布溶液の溶媒の好ましい例には、塗布均一性を高めるという点で、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、および乳酸エチルが含まれる。さらに、人体への安全性を考慮すると、溶媒の好ましい例には、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、および乳酸エチルが含まれる。
また、前記塗布溶液を、スリットコーター(大型基材へ塗布するために好ましく使用される)で基材等に塗布する場合には、その塗布均一性を高めるという点で、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとジエチレングリコールメチルエチルエーテルの混合溶媒;3-メトキシプロピオン酸メチルとジエチレングリコールメチルエチルエーテルの混合溶媒;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートと3-メトキシプロピオン酸メチルとジエチレングリコールメチルエチルエーテルの混合溶媒を用いることが好ましい。
Among these, preferable examples of the solvent of the coating solution include propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol monoethyl ether acetate, methyl 3-methoxypropionate, 3- Ethyl ethoxypropionate, diethylene glycol monoethyl ether acetate, diethylene glycol monobutyl ether acetate, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol methyl ethyl ether, and ethyl lactate are included. Further, in view of safety to human body, preferable examples of the solvent include propylene glycol monomethyl ether acetate, methyl 3-methoxypropionate, ethyl 3-ethoxypropionate, diethylene glycol methyl ethyl ether, and ethyl lactate.
In addition, when the coating solution is applied to a substrate or the like with a slit coater (preferably used for coating on a large substrate), propylene glycol monomethyl ether acetate and It is preferable to use a mixed solvent of diethylene glycol methyl ethyl ether; a mixed solvent of methyl 3-methoxypropionate and diethylene glycol methyl ethyl ether; a mixed solvent of propylene glycol monomethyl ether acetate, methyl 3-methoxypropionate and diethylene glycol methyl ethyl ether.

本発明に用いられる重合体を含む溶液を基材層の表面に塗布する方法は、特に制限されないが、スピンコート法、ロールコート法、スリットコート法、ディッピング法、スプレーコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロッドコート法、バーコート法、ダイコート法、キスコート法、リバースキスコート法、エアナイフコート法、カーテンコート法等がある。これらの基材層は前処理をされていてもよく、前処理の例には、シランカップリング剤等による薬品処理、サンドブラスト処理、コロナ放電処理、紫外線処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等が含まれる。塗布された溶液の乾燥は、室温〜200℃の環境下で行うことができる。   The method for applying the solution containing the polymer used in the present invention to the surface of the base material layer is not particularly limited, but spin coating, roll coating, slit coating, dipping, spray coating, gravure coating, Examples include reverse coating, rod coating, bar coating, die coating, kiss coating, reverse kiss coating, air knife coating, and curtain coating. These substrate layers may be pretreated. Examples of the pretreatment include chemical treatment with a silane coupling agent, sandblast treatment, corona discharge treatment, ultraviolet treatment, plasma treatment, ion plating, sputtering, Gas phase reaction method, vacuum deposition and the like are included. The applied solution can be dried in an environment of room temperature to 200 ° C.

塗布溶液は、前記溶媒中に本発明に用いられる重合体、および必要に応じて任意の成分を混合・溶解させることで製造される。   The coating solution is produced by mixing and dissolving the polymer used in the present invention and, if necessary, optional components in the solvent.

得られる複合樹脂(固形分)における本発明に用いられる重合体の含有率は、特に制限はないが、0.01〜10重量%であることが好ましい。複合樹脂におけるフッ素含有率を適切に制御するためである。また、複合樹脂中のフッ素濃度は、0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であることが好ましい。
該複合樹脂からなるコーティング膜は、高い撥水性や撥油性を有し、低い表面自由エネルギーを有する。
Although there is no restriction | limiting in particular in the content rate of the polymer used for this invention in the composite resin (solid content) obtained, It is preferable that it is 0.01 to 10 weight%. This is for appropriately controlling the fluorine content in the composite resin. The fluorine concentration in the composite resin is 0.05 to 10% by weight, preferably 0.1 to 5% by weight.
The coating film made of the composite resin has high water repellency and oil repellency, and low surface free energy.

次にコーティングによって、本発明の表面保護フィルムを構成する離型層の作製に好ましく用いられるフッ素系重合体組成物、当該フッ素系重合体組成物を含む表面改質剤、及び該表面改質剤より得られる離型層について説明する。
本発明に用いられる表面改質剤は、エポキシ系樹脂を形成する原料組成物に対して、フルオロシルセスキオキサン(a)と、オルガノポリシロキサン(c)と、必要に応じて配合する架橋性官能基を有する付加重合性単量体(b)との共重合体をフッ素原子として0.01〜5重量%含むコーティング液をブレンドすることによって得られる。
Next, by coating, a fluorine-based polymer composition preferably used for producing a release layer constituting the surface protective film of the present invention, a surface modifier containing the fluorine-based polymer composition, and the surface modifier The mold release layer obtained will be described.
The surface modifier used in the present invention is a crosslinkability blended with fluorosilsesquioxane (a), organopolysiloxane (c), if necessary, with respect to the raw material composition forming the epoxy resin. It can be obtained by blending a coating solution containing 0.01 to 5% by weight of a copolymer with an addition polymerizable monomer (b) having a functional group as a fluorine atom.

前記のエポキシ系樹脂を形成する組成物から形成されるエポキシ樹脂としては、脂肪族エポキシ樹脂および芳香族エポキシ樹脂のいずれでもよい。かかるエポキシ樹脂を形成する主単量体には、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシナフタレン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジシクロペンタン、4,4′-ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)エーテル、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)スルフィド、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)スルホン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4′-ジヒドロキシビフェニル-3,3′,5,5′-テトラメチルビフェニル、ビス(ヒドロキシナフチル)メタン、および1,1′-ビナフトール、1,1′-ビス(3-t-ブチル-6-メチル-4-ヒドロキシフェニル)ブタン等が含まれる。   As an epoxy resin formed from the composition which forms the said epoxy-type resin, any of an aliphatic epoxy resin and an aromatic epoxy resin may be sufficient. The main monomers forming such an epoxy resin include bisphenol A, bisphenol F, hydroquinone, resorcin, dihydroxynaphthalene, bis (4-hydroxyphenyl) methane, bis (4-hydroxyphenyl) dicyclopentane, 4,4 ′. -Dihydroxybenzophenone, bis (4-hydroxyphenyl) ether, bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) ether, bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) ether, bis (4-hydroxyphenyl) sulfide, Bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) sulfide, bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) sulfide, bis (4-hydroxyphenyl) sulfone, bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) sulfone, Bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) Luphon, 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) cyclohexane, 1,1-bis (4-hydroxy-3-methylphenyl) cyclohexane, 1,1-bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane 4,4'-dihydroxybiphenyl-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl, bis (hydroxynaphthyl) methane, and 1,1'-binaphthol, 1,1'-bis (3-t-butyl -6-methyl-4-hydroxyphenyl) butane and the like.

さらに、形成されるエポキシ樹脂の例には、フェノール、о-クレゾール、カテコール等のフェノール類、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類との反応生成物のグリシジルエーテル化物であるフェノールノボラック系エポキシ樹脂;
フェノール、クレゾール、メチル-t-ブチルフェノール等のフェノール類とヒドロキシベンズアルデヒド等の芳香族アルデヒド類との縮合により得られたトリチル骨格含有ポリ
フェノール類のポリグリシジルエーテル;
トリチル骨格含有ポリフェノール類とホルムアルデヒド類との反応生成物であるトリチル骨格含有ポリフェノール系ノボラック類のポリグリシジルエーテル;
フェノール、o-クレゾール、カテコール等のフェノール類とキシリレンジクロリドや(ヒドロキシメチル)ベンゼン等類との反応生成物であるポリアラキルフェノール樹脂類のポリグリシジルエーテル;
フェノール、o-クレゾール、カテコール等のフェノール類、又はヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシナフタレン等のナフトール類と、ジシクロペンタジエンやリモネン等の不飽和脂環式炭化水素類との反応生成物のグリシジルエーテルである脂環式炭化水素含有ポリフェノール樹脂型エポキシ樹脂又はポリナフトール樹脂型エポキシ樹脂;
脂環式炭化水素含有ポリフェノール樹脂類又はポリナフトール樹脂類とホルムアルデヒド類との反応生成物である脂環式水素含有ポリフェノールノボラック樹脂類又はポリナフトールノボラック樹脂類のポリグリシジルエーテル;
フェノール類と芳香族カルボニル化合物との縮合反応により得られる多価フェノールのグリシジルエーテル化合物類;
フロログリシン、トリス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2-テトラキス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,3-ビス[(4-ヒドロキシフェニル)メチル]ベンゼン、1,4-ビス[(4-ヒドロキシフェニル)メチル]ベンゼン等を基本骨格とする三価以上のフェノール類のポリグリシジルエーテル;
カリックスアレーン等の環状フェノール類から誘導されるグリシジルエーテル化合物;
p-アミノフェノール、m-アミノフェノール、4-アミノメタクレゾール、6-アミノメタクレゾール、4,4′-ジアミノジフェニルメタン、3,3′-ジアミノジフェニルメタン、4,4′-ジアミノジフェニルエーテル、3,4′-ジアミノジフェニルエーテル、1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2-ビス(4-アミノフェノキシフェニル)プロパン、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、2,4-トルエンジアミン、2,6-トルエンジアミン、p-キシリレンジアミン、m-キシリレンジアミン、1,4-シクロヘキサンビス(メチルアミン)、1,3-シクロヘキサンビス(メチルアミン)、N,N-ジグリシジルアニリン等から誘導されるアミン系エポキシ樹脂;
p-オキシ安息香酸、m-オキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族カルボン酸から誘導されるグリシジルエステル系化合物;
5,5-ジメチルヒダントイン等から誘導されるヒダントイン系エポキシ化合物;
2,2-ビス(3,4-エポキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス[4-(2,3-エポキシプロピル)シクロヘキシル]プロパン、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環式エポキシ樹脂;
ポリブタジエン等の不飽和炭化水素化合物中の二重結合を酸化して得られる脂肪族エポキシ樹脂等が含まれる。
Furthermore, examples of the epoxy resin to be formed include phenol novolac epoxy resins which are glycidyl etherified products of reaction products with phenols such as phenol, о-cresol and catechol, and aldehydes such as formaldehyde;
Polyglycidyl ether of polyphenols containing trityl skeleton obtained by condensation of phenols such as phenol, cresol, methyl-t-butylphenol and aromatic aldehydes such as hydroxybenzaldehyde;
A polyglycidyl ether of a polyphenol type novolak containing a trityl skeleton, which is a reaction product of a polyphenol containing a trityl skeleton and formaldehyde;
Polyglycidyl ethers of polyaralkylphenol resins which are reaction products of phenols such as phenol, o-cresol, catechol and the like with xylylene dichloride and (hydroxymethyl) benzene;
Fat that is a glycidyl ether of a reaction product of phenols such as phenol, o-cresol, catechol, or naphthols such as hydroxynaphthalene and dihydroxynaphthalene and unsaturated alicyclic hydrocarbons such as dicyclopentadiene and limonene Cyclic hydrocarbon-containing polyphenol resin type epoxy resin or polynaphthol resin type epoxy resin;
Polyglycidyl ethers of alicyclic hydrogen-containing polyphenol novolac resins or polynaphthol novolak resins which are reaction products of alicyclic hydrocarbon-containing polyphenol resins or polynaphthol resins and formaldehyde;
Glycidyl ether compounds of polyhydric phenols obtained by condensation reaction of phenols and aromatic carbonyl compounds;
Phloroglysin, tris (4-hydroxyphenyl) methane, 1,1,2,2-tetrakis (4-hydroxyphenyl) ethane, 1,3-bis [(4-hydroxyphenyl) methyl] benzene, 1,4-bis [(4-hydroxyphenyl) methyl] polyglycidyl ether of trivalent or higher phenols having benzene or the like as a basic skeleton;
Glycidyl ether compounds derived from cyclic phenols such as calixarene;
p-aminophenol, m-aminophenol, 4-aminometacresol, 6-aminometacresol, 4,4'-diaminodiphenylmethane, 3,3'-diaminodiphenylmethane, 4,4'-diaminodiphenyl ether, 3,4 ' -Diaminodiphenyl ether, 1,4-bis (4-aminophenoxy) benzene, 1,4-bis (3-aminophenoxy) benzene, 1,3-bis (4-aminophenoxy) benzene, 1,3-bis (3 -Aminophenoxy) benzene, 2,2-bis (4-aminophenoxyphenyl) propane, p-phenylenediamine, m-phenylenediamine, 2,4-toluenediamine, 2,6-toluenediamine, p-xylylenediamine, m-xylylenediamine, 1,4-cyclohexanebis (methylamine), 1,3-cyclohexanebis Methylamine), N, amine-based epoxy resins derived from N- diglycidyl aniline;
glycidyl ester compounds derived from aromatic carboxylic acids such as p-oxybenzoic acid, m-oxybenzoic acid, terephthalic acid and isophthalic acid;
A hydantoin-based epoxy compound derived from 5,5-dimethylhydantoin or the like;
2,2-bis (3,4-epoxycyclohexyl) propane, 2,2-bis [4- (2,3-epoxypropyl) cyclohexyl] propane, vinylcyclohexene dioxide, 3,4-epoxycyclohexylmethyl-3, Alicyclic epoxy resins such as 4-epoxycyclohexanecarboxylate;
Examples include aliphatic epoxy resins obtained by oxidizing double bonds in unsaturated hydrocarbon compounds such as polybutadiene.

また、形成されるエポキシ樹脂は脂環族エポキシ樹脂であってもよい。その具体例には、少なくとも1個の脂環族環を有する多価アルコールのポリグリシジルエーテル、またはシクロヘキセンやシクロペンテン環含有化合物を酸化剤でエポキシ化することによって得られるシクロヘキサンオキサイドやシクロペンテンオキサイド含有化合物から得られるエポキシ樹脂である。   The formed epoxy resin may be an alicyclic epoxy resin. Specific examples thereof include a polyglycidyl ether of a polyhydric alcohol having at least one alicyclic ring, or a cyclohexane oxide or cyclopentene oxide-containing compound obtained by epoxidizing a cyclohexene or cyclopentene ring-containing compound with an oxidizing agent. The resulting epoxy resin.

例えば、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ1-メチルシクロヘキシル-3,4-エポキシ1-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、6-メチル-3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-6-メチル-3,4-エポキシシクロヘキサン
カルボキシレート、3,4-エポキシ3-メチルシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシ3-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ5-メチルシクロヘキシルメチル-3,4-エポキシ5-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル-5,5-スピロ-3,4-エポキシ)シクロヘキサン−メタジオキサン、ビス(3,4-エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、4-ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス(3,4-エポキシ6-メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4-エポキシ6-メチルシクロヘキシルカルボキシレート、メチレンビス(3,4-エポキシシクロヘキサン)、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、エチレングリコールジ(3,4-エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル、エチレンビス(3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ-2-エチルヘキシル等から得られるエポキシ樹脂が挙げられる。
For example, hydrogenated bisphenol A diglycidyl ether, 3,4-epoxycyclohexylmethyl-3,4-epoxycyclohexanecarboxylate, 3,4-epoxy 1-methylcyclohexyl-3,4-epoxy 1-methylcyclohexanecarboxylate, 6 -Methyl-3,4-epoxycyclohexylmethyl-6-methyl-3,4-epoxycyclohexanecarboxylate, 3,4-epoxy 3-methylcyclohexylmethyl-3,4-epoxy 3-methylcyclohexanecarboxylate, 3,4 -Epoxy 5-methylcyclohexylmethyl-3,4-epoxy 5-methylcyclohexanecarboxylate, 2- (3,4-epoxycyclohexyl-5,5-spiro-3,4-epoxy) cyclohexane-metadioxane, bis (3 , 4-Epoxycyclohexylmethyl Adipate, vinylcyclohexene dioxide, 4-vinylepoxycyclohexane, bis (3,4-epoxy6-methylcyclohexylmethyl) adipate, 3,4-epoxy6-methylcyclohexylcarboxylate, methylenebis (3,4-epoxycyclohexane), Dicyclopentadiene diepoxide, ethylene glycol di (3,4-epoxycyclohexylmethyl) ether, ethylene bis (3,4-epoxycyclohexanecarboxylate), dioctyl epoxyhexahydrophthalate, di-2-ethylhexyl epoxyhexahydrophthalate An epoxy resin obtained from the above.

さらに、形成されるエポキシ樹脂の例には、脂肪族多価アルコールまたはそのアルキレンオキサイド付加物のポリグリシジルエーテルから得られるエポキシ樹脂;脂肪族長鎖多塩基酸のポリグリシジルエステルから得られるエポキシ樹脂;グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートのビニル重合により合成した単独重合体;グリシジルアクリレート、またはグリシジルメタクリレートとその他のビニル単量体とのビニル重合により合成した共重合体等が含まれる。   Furthermore, examples of the epoxy resin formed include epoxy resins obtained from polyglycidyl ethers of aliphatic polyhydric alcohols or alkylene oxide adducts thereof; epoxy resins obtained from polyglycidyl esters of aliphatic long-chain polybasic acids; glycidyl Homopolymers synthesized by vinyl polymerization of acrylate or glycidyl methacrylate; glycidyl acrylate or copolymers synthesized by vinyl polymerization of glycidyl methacrylate and other vinyl monomers are included.

上記ポリグリシジルエーテルの具体例には、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールヘキサグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等の多価アルコールのグリシジルエーテル等が含まれる。   Specific examples of the polyglycidyl ether include 1,4-butanediol diglycidyl ether, 1,6-hexanediol diglycidyl ether, glycerol triglycidyl ether, trimethylolpropane triglycidyl ether, sorbitol tetraglycidyl ether, dipentaerythritol. Examples include glycidyl ethers of polyhydric alcohols such as hexaglycidyl ether, polyethylene glycol diglycidyl ether, and polypropylene glycol diglycidyl ether.

また上記ポリグリシジルエステルの具体例には、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の脂肪族多価アルコールに、1種または2種以上のアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル、脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステルが含まれる。   In addition, specific examples of the polyglycidyl ester include a polyether polyol polyglycidyl obtained by adding one or two or more alkylene oxides to an aliphatic polyhydric alcohol such as propylene glycol, trimethylolpropane, and glycerin. Ethers, diglycidyl esters of long aliphatic dibasic acids are included.

さらに形成されるエポキシ樹脂の例には、脂肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテルやフェノール、クレゾール、ブチルフェノール、またはこれらにアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテルから得られるエポキシ樹脂;高級脂肪酸のグリシジルエステルから得られるエポキシ樹脂;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ポリブタジエン等から得られるエポキシ樹脂が含まれる。   Further examples of the epoxy resin formed include epoxy resins obtained from monoglycidyl ethers of higher aliphatic alcohols, phenols, cresols, butylphenols, or polyether alcohols obtained by adding alkylene oxides to these. Epoxy resins obtained from glycidyl esters of higher fatty acids; epoxy resins obtained from epoxidized soybean oil, octyl epoxy stearate, butyl epoxy stearate, epoxidized linseed oil, epoxidized polybutadiene and the like.

形成されるエポキシ樹脂と上記共重合体との配合比は特に制限されないが、過剰な共重合体の使用は、費用効率の面で好ましくない。従ってコーティング膜中の共重合体の含有濃度は、フッ素原子として0.01〜5重量%となるように配合するのが好ましく、さらにフッ素原子として0.01〜3重量%となるように配合するのが実用的である。   The mixing ratio of the epoxy resin to be formed and the copolymer is not particularly limited, but the use of an excessive copolymer is not preferable in terms of cost efficiency. Accordingly, it is preferable that the content of the copolymer in the coating film is blended so as to be 0.01 to 5% by weight as fluorine atoms, and further blended so as to be 0.01 to 3% by weight as fluorine atoms. Is practical.

本発明の表面保護フィルムの離型層を構成するコーティング膜を作製するのに好ましく用いられるフッ素系重合体組成物、当該フッ素系重合体組成物を含む表面改質剤には、本発明の効果に悪影響を及ぼさない範囲において、他の添加剤、例えば、顔料、染料、酸化防止剤、劣化防止剤、充填剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤及び/又は電磁波防止剤を含んでいてもよい。   The fluoropolymer composition preferably used for preparing the coating film constituting the release layer of the surface protective film of the present invention, the surface modifier containing the fluoropolymer composition, the effect of the present invention Other additives such as pigments, dyes, antioxidants, deterioration inhibitors, fillers, ultraviolet absorbers, antistatic agents and / or anti-electromagnetic wave agents may be included within a range that does not adversely affect the above.

当該表面改質剤に用いられる硬化反応開始剤は、上記の酸発生剤が好ましく選択され、その含有量は、共重合体とエポキシ樹脂形成用原料組成物が有するエポキシ基10〜500molに対して、1molであることが好ましい。   The above-mentioned acid generator is preferably selected as the curing reaction initiator used for the surface modifier, and the content thereof is 10 to 500 mol of the epoxy group contained in the copolymer and the raw material composition for forming the epoxy resin. 1 mol is preferred.

本発明の表面保護フィルムの離型層を構成するコーティング膜を作製するのに好ましく使用されるコーティング液は、前記のエポキシ樹脂を形成する原料組成物、共重合体を溶媒に溶解および/または分散させて得られる。かかる溶媒としては、特に制限されないが、50〜200℃の沸点を有する化合物を20重量%以上含有することが好ましい。溶媒に含まれる50〜200℃の沸点を有する化合物は、一種類であっても、二種以上の組み合わせでもよい。   The coating liquid preferably used for producing the coating film constituting the release layer of the surface protective film of the present invention is prepared by dissolving and / or dispersing the raw material composition and copolymer forming the epoxy resin in a solvent. Can be obtained. Although it does not restrict | limit especially as this solvent, It is preferable to contain the compound which has a boiling point of 50-200 degreeC 20weight% or more. The compound having a boiling point of 50 to 200 ° C. contained in the solvent may be one kind or a combination of two or more kinds.

上記の50〜200℃の沸点を有する化合物の例には、水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;メチルエチルケトン等のケトン;酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3-オキシプロピオン酸メチル、3-オキシプロピオン酸エチル、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-メトキシプロピオン酸エチル、3-エトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、2-オキシプロピオン酸メチル、2-オキシプロピオン酸エチル、2-オキシプロピオン酸プロピル、2-メトキシプロピオン酸メチル、2-メトキシプロピオン酸エチル、2-メトキシプロピオン酸プロピル、2-エトキシプロピオン酸メチル、2-エトキシプロピオン酸エチル、2-オキシ-2-メチルプロピオン酸メチル、2-オキシ-2-メチルプロピオン酸エチル、2-メトキシ-2-メチルプロピオン酸メチル、2-エトキシ-2-メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2-オキソブタン酸メチル、2-オキソブタン酸エチル等の脂肪族エステル;ジオキサン等の環状エーテル;シクロヘキサノン、シクロペンタノン等のケトン;トルエン、キシレン等の芳香族;γ-ブチロラクトン等の環状エステル;N,N-ジメチルアセトアミド等が含まれる。   Examples of the compounds having a boiling point of 50 to 200 ° C. include water; alcohols such as methanol, ethanol and isopropyl alcohol; ketones such as methyl ethyl ketone; butyl acetate, butyl propionate, ethyl lactate, methyl oxyacetate, and ethyl oxyacetate. , Butyl oxyacetate, methyl methoxyacetate, ethyl methoxyacetate, butyl methoxyacetate, methyl ethoxyacetate, ethyl ethoxyacetate, methyl 3-oxypropionate, ethyl 3-oxypropionate, methyl 3-methoxypropionate, 3-methoxypropionate Ethyl acid, methyl 3-ethoxypropionate, ethyl 3-ethoxypropionate, methyl 2-oxypropionate, ethyl 2-oxypropionate, propyl 2-oxypropionate, methyl 2-methoxypropionate, 2-methoxypropionic acid Tyl, propyl 2-methoxypropionate, methyl 2-ethoxypropionate, ethyl 2-ethoxypropionate, methyl 2-oxy-2-methylpropionate, ethyl 2-oxy-2-methylpropionate, 2-methoxy-2 -Methyl methyl propionate, ethyl 2-ethoxy-2-methylpropionate, methyl pyruvate, ethyl pyruvate, propyl pyruvate, methyl acetoacetate, ethyl acetoacetate, methyl 2-oxobutanoate, ethyl 2-oxobutanoate, etc. Aliphatic esters; cyclic ethers such as dioxane; ketones such as cyclohexanone and cyclopentanone; aromatics such as toluene and xylene; cyclic esters such as γ-butyrolactone; N, N-dimethylacetamide and the like.

さらに、50〜200℃の沸点を有する化合物の例には、グリコールまたはその誘導体が含まれる。グリコールの例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール等が含まれる。
上記のグリコール化合物の例には、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、等のグリコールモノエーテル;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、等のグリコールモノエーテルアセテート;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル等のグリコールジメチルエーテル;ハイドロクロロフルオロカーボン系溶媒(HCFC−141b、HCFC−225等)、ハイドロフルオロカーボン系溶媒(略語 HFCs;炭素数2以上のHFCsが利用でき、炭素数2〜6のHFCsが好ましく利用できる。)、パーフルオロカーボン系溶媒(パーフルオロペンタン、パーフルオロヘキサン等)、脂環式ハイドロフルオロカーボン系溶媒(フルオロシクロペンタン、フルオロシクロブタン等)、酸素含有フッ素系溶媒(フルオロエーテル、フルオロポリエーテル、フルオロケトン、フルオロアルコール等)、芳香族系フッ素溶媒(α,α,α-トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン等)等が含まれる。
Furthermore, examples of the compound having a boiling point of 50 to 200 ° C. include glycol or a derivative thereof. Examples of glycols include ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, tripropylene glycol, 1,4-butanediol, and the like.
Examples of the glycol compounds include glycol monoethers such as ethylene glycol monoisopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, propylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monobutyl ether; propylene glycol monomethyl ether acetate, Propylene glycol monoethyl ether acetate, propylene glycol monopropyl ether acetate, ethylene glycol monobutyl ether acetate, diethylene glycol monomethyl ether acetate, diethylene glycol monoethyl ether acetate, diethylene glycol monobutyl ether acetate, etc. Noether acetate; glycol dimethyl ether such as diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol methyl ethyl ether; hydrochlorofluorocarbon solvents (HCFC-141b, HCFC-225, etc.), hydrofluorocarbon solvents (abbreviations HFCs; HFCs having 2 or more carbon atoms) And HFCs having 2 to 6 carbon atoms can be preferably used.), Perfluorocarbon solvents (perfluoropentane, perfluorohexane, etc.), alicyclic hydrofluorocarbon solvents (fluorocyclopentane, fluorocyclobutane, etc.), Oxygen-containing fluorinated solvents (fluoroethers, fluoropolyethers, fluoroketones, fluoroalcohols, etc.), aromatic fluorinated solvents ( , Alpha, alpha-trifluorotoluene, include hexafluorobenzene and the like) and the like.

上記のように、溶媒としてフロン系有機溶媒を使用することもできるが、環境的配慮に鑑みると、非フロン系有機溶媒であることが好ましい。汎用的には、例えば、MEK(2−ブタノン)、CHN(シクロヘキサノン)、MMP(3−メトキシプロピオン酸メチル)、IPA(2−プロパノール)を含む群から選ばれた2種以上の混合溶媒が好適に使用でき、具体的には、MEK、MMP及びIPAの混合溶媒、あるいはMEK、CHN、MMP及びIPAの混合溶媒が挙げられる。それらの配合比は上記エポキシ樹脂の種類および共重合体の種類、レベリング性の改善等、必要に応じて適宜調整するのが好ましい。   As described above, a chlorofluorocarbon organic solvent can be used as the solvent, but in view of environmental considerations, a non-fluorocarbon organic solvent is preferable. In general, for example, two or more kinds of mixed solvents selected from the group including MEK (2-butanone), CHN (cyclohexanone), MMP (methyl 3-methoxypropionate), and IPA (2-propanol) are suitable. Specifically, a mixed solvent of MEK, MMP, and IPA, or a mixed solvent of MEK, CHN, MMP, and IPA can be used. It is preferable that the blending ratio thereof is appropriately adjusted as necessary, for example, the kind of the epoxy resin, the kind of the copolymer, and improvement of leveling properties.

上記の混合溶媒において、塗布均一性を高めるという点で、さらに、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、乳酸エチル等を配合するのが好ましい。中でも、人体への安全性を考慮すると、溶媒の好ましい例には、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、乳酸エチル等を配合するのが好ましい。   In the above mixed solvent, in order to improve coating uniformity, further, propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol monoethyl ether acetate, methyl 3-methoxypropionate, ethyl 3-ethoxypropionate, diethylene glycol Monoethyl ether acetate, diethylene glycol monobutyl ether acetate, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol methyl ethyl ether, ethyl lactate and the like are preferably blended. Among these, considering the safety to the human body, preferable examples of the solvent include propylene glycol monomethyl ether acetate, methyl 3-methoxypropionate, ethyl 3-ethoxypropionate, diethylene glycol methyl ethyl ether, ethyl lactate and the like. Is preferred.

本発明において好ましく用いられる上記のコーティング液には、エポキシ樹脂形成用原料組成物、共重合体、硬化開始剤、溶媒の他に、必要により且つ本発明を阻害しない範囲で、任意の成分を混合・溶解させることができる。以上のようにして得られるコーティング液の不揮発成分(固形分)の濃度は特に制限されないが、通常、1〜50重量%とされ、実用的には、5〜20重量%程度であることが好ましい。   In addition to the raw material composition for forming an epoxy resin, a copolymer, a curing initiator, and a solvent, the coating liquid preferably used in the present invention is mixed with optional components as necessary and within a range not inhibiting the present invention.・ Can be dissolved. The concentration of the non-volatile component (solid content) of the coating liquid obtained as described above is not particularly limited, but is usually 1 to 50% by weight, and practically preferably about 5 to 20% by weight. .

上記のコーティング液を前記の基材に塗布する方法は、特に制限されないが、スピンコート法、ロールコート法、スリットコート法、ディッピング法、スプレーコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロッドコート法、バーコート法、ダイコート法、キスコート法、リバースキスコート法、エアナイフコート法、カーテンコート法等がある。   The method for applying the coating liquid to the substrate is not particularly limited, but spin coating, roll coating, slit coating, dipping, spray coating, gravure coating, reverse coating, rod coating. , Bar coating method, die coating method, kiss coating method, reverse kiss coating method, air knife coating method, curtain coating method and the like.

上記のコーティング液の塗布量は、通常、焼成後のコーティング膜の厚さが0.1〜20μmとなるように設定される。なお、実用的な焼成後のコーティング膜の厚さは0.3〜3μm程度である。   The coating amount of the coating solution is usually set so that the thickness of the coating film after firing is 0.1 to 20 μm. The practical thickness of the coating film after firing is about 0.3 to 3 μm.

このコーティング液の塗布後の焼成条件は、上記のエポキシ樹脂の硬化条件および基材の耐熱性を考慮して設定され、焼成温度は通常50〜200℃、実用的には100〜180℃とされる。焼成時間は設定された焼成後のコーティング膜の厚さ、基材の種類、基材の厚みおよび焼成温度により加減されるが、通常プラスチックフィルムを使用した場合、15〜120秒とされる。例えば焼成温度が160℃で、設定された焼成後のコーティング膜の膜厚が1μm、基材として厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用した場合、焼成時間は45〜60秒で十分である。   The baking conditions after application of the coating solution are set in consideration of the curing conditions of the epoxy resin and the heat resistance of the substrate, and the baking temperature is usually 50 to 200 ° C., practically 100 to 180 ° C. The The firing time is adjusted depending on the set thickness of the coating film after firing, the type of base material, the thickness of the base material, and the firing temperature, and is usually 15 to 120 seconds when a plastic film is used. For example, when a baking temperature is 160 ° C., and a polyethylene terephthalate film having a thickness of 1 μm and a substrate thickness of 75 μm is used as the substrate, a baking time of 45 to 60 seconds is sufficient.

本発明の表面保護フィルムを構成する離型層は、本発明の基材層の接着層を形成した面とは反対表面に、上記のコーティング膜を形成することで容易に形成することが可能である。   The release layer constituting the surface protective film of the present invention can be easily formed by forming the coating film on the surface opposite to the surface on which the adhesive layer of the base material layer of the present invention is formed. is there.

本発明の表面保護フィルムを構成する離型層の厚みは特に制限はされないが、通常は1nm〜1500μm程度である。   The thickness of the release layer constituting the surface protective film of the present invention is not particularly limited, but is usually about 1 nm to 1500 μm.

本発明の表面保護フィルムを構成する離型層は、前記重合体あるいは重合体組成物が有する特長により、基材層と良好な接着性を有し、かつ、離型層表面は接着層に使用可能ないずれの接着剤とも良好な離型性を示すため、本発明の表面保護フィルムをロール状の巻物に仕上げた場合であってもブロッキング現象は発生せず、容易に繰り出すことができる。   The release layer constituting the surface protective film of the present invention has good adhesion to the substrate layer due to the characteristics of the polymer or polymer composition, and the release layer surface is used for the adhesive layer. Since any of the possible adhesives exhibits good releasability, blocking phenomenon does not occur even when the surface protective film of the present invention is finished into a roll-shaped roll, and can be easily drawn out.

本発明の表面保護フィルムはTダイ法の共押し、あるいは単層押出し装置の下流にコーターが設けられた、特開平15−41216公報に例示される装置等を用いることによって、先に述べた中間体のフィルムを経ることなく一工程で製造することもできる。   The surface protective film of the present invention can be obtained by using the apparatus exemplified in Japanese Patent Application Laid-Open No. 15-41216 in which a coater is provided downstream of the T-die method co-pressing or single-layer extrusion apparatus. It can also be manufactured in one step without going through a body film.

<実施例>
以下において、実施例等を参照して本発明をさらに詳細に説明するが、これらの記載により本発明の範囲が限定されることはない。
<Example>
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples and the like, but the scope of the present invention is not limited by these descriptions.

[製造例1]
γ-メタクリロキシプロピルヘプタ(トリフルオロプロピル)-T8-シルセスキオキサンの合成
還流冷却器、温度計および滴下漏斗を取り付けた内容積1Lの4つ口フラスコに、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(100g)、THF(500mL)、脱イオン水(10.5g)および水酸化ナトリウム(7.9g)を仕込み、マグネチックスターラーで攪拌しながら、室温からTHFが還流する温度までオイルバスにより加熱した。還流開始から5時間撹拌を継続して反応を完結させた。その後、フラスコをオイルバスから引き上げ、室温で1晩静置した後、再度オイルバスにセットし固体が析出するまで定圧下で加熱濃縮した。
析出した生成物を、孔径0.5μmのメンブランフィルターを備えた加圧濾過器を用いて濾取した。次いで、得られた固形物をTHFで1回洗浄し、減圧乾燥機にて80℃、3時間乾燥を行い、74gの無色粉末状の固形物を得た。
[Production Example 1]
Synthesis of γ-methacryloxypropylhepta (trifluoropropyl) -T 8 -silsesquioxane To a 1 L 4-necked flask equipped with a reflux condenser, thermometer and dropping funnel was added trifluoropropyltrimethoxysilane ( 100 g), THF (500 mL), deionized water (10.5 g) and sodium hydroxide (7.9 g) were charged, and the mixture was heated by an oil bath from room temperature to a temperature at which THF was refluxed while stirring with a magnetic stirrer. Stirring was continued for 5 hours from the start of reflux to complete the reaction. The flask was then lifted from the oil bath and allowed to stand at room temperature overnight, then set in the oil bath again and concentrated by heating under constant pressure until a solid precipitated.
The precipitated product was collected by filtration using a pressure filter equipped with a membrane filter having a pore size of 0.5 μm. Next, the obtained solid was washed once with THF and dried in a vacuum dryer at 80 ° C. for 3 hours to obtain 74 g of a colorless powdery solid.

還流冷却器、温度計及び滴下漏斗を取り付けた内容積1Lの4つ口フラスコに、得られた固形物(65g)、ジクロロメタン(491g)、トリエチルアミン(8.1g)を仕込み、氷浴で3℃まで冷却した。次いでγ−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン(21.2g)を添加し、発熱が収まったことを確認して氷浴から引き上げ、そのまま室温で一晩熟成した。イオン交換水で3回水洗した後、ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過により硫酸マグネシウムを除去した。ロータリーエバポレータで粘調な固体が析出するまで濃縮し、メタノール260gを加えて粉末状になるまで攪拌した。5μmの濾紙を備えた加圧濾過器を用いて粉体を濾過し、減圧乾燥器にて65℃、3時間乾燥を行い、41.5gの無色粉末状固体を得た。得られた個体のGPC、1H−NMR測定を行い、下記式の構造を有している化合物(a-1)であることが分かった。 The obtained solid (65 g), dichloromethane (491 g) and triethylamine (8.1 g) were charged into a 1 L four-necked flask equipped with a reflux condenser, a thermometer and a dropping funnel, and 3 ° C. in an ice bath. Until cooled. Next, γ-methacryloxypropyltrichlorosilane (21.2 g) was added, and after confirming that the exotherm had subsided, it was lifted from the ice bath and aged overnight at room temperature. After washing with ion-exchanged water three times, the dichloromethane layer was dehydrated with anhydrous magnesium sulfate, and magnesium sulfate was removed by filtration. The mixture was concentrated with a rotary evaporator until a viscous solid was precipitated, and 260 g of methanol was added and stirred until powdery. The powder was filtered using a pressure filter equipped with 5 μm filter paper, and dried in a vacuum dryer at 65 ° C. for 3 hours to obtain 41.5 g of a colorless powdery solid. The obtained solid was subjected to GPC and 1 H-NMR measurements, and was found to be a compound (a-1) having a structure represented by the following formula.

Figure 0005228367
Figure 0005228367

<実施例1>
重合性組成物の調製
耐熱ガラス製アンプルに、フルオロシルセスキオキサン(a)として化合物(a-1)、付加重合性単量体(b)としてメチルメタクリレート、重合開始剤として2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、重合反応に用いられる溶媒としてα,α,α-トリフルオロトルエンを導入し、液体窒素を用いて速やかに冷却した。その後、油回転ポンプが装着された真空装置にて凍結真空脱気(圧力:1.0Pa)を3回行ない、真空の状態を保持したまま、ハンドバーナーを用いて速やかにアンプルを封じた。
アンプルに封じた化合物(a-1)とメチルメタクリレートのモル比率は、(a-1):メタクリレート=10:90とし;α,α,α-トリフルオロトルエンの量は、化合物(a-1)とメチルメタクリレートの総重量に対して30重量%とし、2,2'-アゾビスイソブチロニトリルの量は化合物(a-1)とメチルメタクリレートの総モル数に対して0.005mol%とした。
<Example 1>
Preparation of Polymerizable Composition A heat-resistant glass ampoule was charged with compound (a-1) as fluorosilsesquioxane (a), methyl methacrylate as addition polymerizable monomer (b), and 2,2′- as a polymerization initiator. Azobisisobutyronitrile and α, α, α-trifluorotoluene as a solvent used in the polymerization reaction were introduced and cooled quickly using liquid nitrogen. Thereafter, freeze vacuum deaeration (pressure: 1.0 Pa) was performed three times in a vacuum apparatus equipped with an oil rotary pump, and the ampule was quickly sealed using a hand burner while maintaining the vacuum state.
The molar ratio of compound (a-1) and methyl methacrylate sealed in ampoule is (a-1): methacrylate = 10: 90; the amount of α, α, α-trifluorotoluene is compound (a-1) The amount of 2,2′-azobisisobutyronitrile was 0.005 mol% with respect to the total number of moles of compound (a-1) and methyl methacrylate. .

重合
この封管された耐熱ガラス製アンプルを、60℃の恒温振とう浴中にセットして、5時間重合させ、粘ちょうな溶液を得た。重合終了後、n−ヘプタンを再沈溶媒として投入し、重合体を沈澱させた。上澄みを除去し、減圧乾燥(80℃、3時間)させて重合体(A1)を得た。重合体(A1)の、GPC分析により求めた重量平均分子量は182,800であり、Mw/Mnは1.68であった。また重合体(A1)の、1H−NMR測定により求めた単量体成分の組成モル比率は、化合物(a-1):メチルメタクリレート=6.9:93.1であった。
Polymerization The sealed heat-resistant glass ampoule was set in a constant temperature shaking bath at 60 ° C. and polymerized for 5 hours to obtain a viscous solution. After completion of the polymerization, n-heptane was added as a reprecipitation solvent to precipitate the polymer. The supernatant was removed and dried under reduced pressure (80 ° C., 3 hours) to obtain a polymer (A1). The weight average molecular weight of the polymer (A1) determined by GPC analysis was 182,800, and Mw / Mn was 1.68. Also the polymer (A1), the composition molar ratio of the monomer component as determined by 1 H-NMR measurement, the compound (a-1): Methyl methacrylate = 6.9: was 93.1.

離型層用コーティング液の調製
得られた重合体(A1)を、2−ブタノンに溶解させ、重合体の濃度が5重量%であるコーティング液(C−1)を得た。
Preparation of Release Layer Coating Liquid The obtained polymer (A1) was dissolved in 2-butanone to obtain a coating liquid (C-1) having a polymer concentration of 5% by weight.

<実施例2>
重合性組成物の調製及び重合
還流冷却器、温度計、滴下漏斗およびアルゴンバブリング用のシリンジ付きのセプタムキャップを取り付けた内容積200mLの四つ口フラスコに、フルオロシルセスキオキサン(a)として化合物(a-1)(15.3g)、付加重合性単量体(b)としてメチルメタクリレート(13.6g)、マトリックス樹脂単量体としてグリシジルメタクリレート(1.1g)、重合反応に用いられる溶媒としてα,α,α−トリフルオロトルエン(69.7g)を入れて、アルゴンでシールしながら、シリンジよりアルゴンを吹き込み、脱酸素を行った。
充分に脱酸素した後、重合開始剤として2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(0.2565g)と連鎖移動剤としてメルカプト酢酸(0.0288g)を入れ、60℃のオイルバスにセットして重合を行った。8時間重合した後、重合体組成物を2Lのn-ヘプタンに注ぎ込んで重合体を析出させた。上澄みを除去し、減圧乾燥(80℃、3時間)させて26.2gの重合体(A2)を得た。
重合体(A2)の、GPC分析により求めた重量平均分子量は91,900であり、Mw/Mnは1.62であった。また重合体(A2)の、1H−NMR測定により求めた単量体成分の組成モル比率は、化合物(a-1):メチルメタクリレート:グリシジルメタクリレート=7.1:88.0:4.9であった。さらに重合体(A2)の、1H−NMR測定により求めたフッ素濃度は15.57重量%であった。
<Example 2>
Preparation and polymerization of polymerizable composition Compound as fluorosilsesquioxane (a) in a 200 mL four-necked flask equipped with a reflux condenser, thermometer, dropping funnel and septum cap with syringe for argon bubbling (A-1) (15.3 g), methyl methacrylate (13.6 g) as the addition polymerizable monomer (b), glycidyl methacrylate (1.1 g) as the matrix resin monomer, and a solvent used in the polymerization reaction α, α, α-trifluorotoluene (69.7 g) was added, and while sealing with argon, argon was blown from a syringe to perform deoxygenation.
After sufficient deoxygenation, 2,2′-azobisisobutyronitrile (0.2556 g) as a polymerization initiator and mercaptoacetic acid (0.0288 g) as a chain transfer agent were placed in an oil bath at 60 ° C. The polymerization was performed. After polymerization for 8 hours, the polymer composition was poured into 2 L of n-heptane to precipitate a polymer. The supernatant was removed and dried under reduced pressure (80 ° C., 3 hours) to obtain 26.2 g of a polymer (A2).
The weight average molecular weight of the polymer (A2) determined by GPC analysis was 91,900, and Mw / Mn was 1.62. Also the polymer (A2), the composition molar ratio of the monomer component as determined by 1 H-NMR measurement, the compound (a-1): Methyl methacrylate: glycidyl methacrylate = 7.1: 88.0: 4.9 Met. Further, the fluorine concentration of the polymer (A2) determined by 1 H-NMR measurement was 15.57% by weight.

離型層用コーティング液の調製
重合体(A2)を0.24g、およびEHPE3150CE(2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキ
サン付加物と (3’4’−エポキシシクロヘキサン)メチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート の混合物、エポキシ当量:151g/mol,ダイセル化学工業株式会社製)3.76gを、混合溶媒(2−ブタノン/シクロヘキサノン/2−プロパノール=重量比50/30/20)36.0gに溶解させた。さらに、硬化剤としてカチオン重合開始剤0.03g(エポキシ基/カチオン重合開始剤=398/1(モル比)、エポキシ量:25.0mmol)を加え、コーティング液(C−2)を得た。
Preparation of release layer coating liquid 0.24 g of polymer (A2) and EHPE3150CE (1,2-epoxy-4- (2-oxiranyl) cyclohexane addition of 2,2-bis (hydroxymethyl) -1-butanol Mixture of (3'4'-epoxycyclohexane) methyl 3,4-epoxycyclohexanecarboxylate, epoxy equivalent: 151 g / mol, manufactured by Daicel Chemical Industries, Ltd.) 3.76 g of mixed solvent (2-butanone / cyclohexanone) / 2-propanol = weight ratio 50/30/20) was dissolved in 36.0 g. Furthermore, 0.03 g of a cationic polymerization initiator (epoxy group / cationic polymerization initiator = 398/1 (molar ratio), epoxy amount: 25.0 mmol) was added as a curing agent to obtain a coating liquid (C-2).

<実施例3>
基材層の材料として、ポリエチレンテレフタレート、接着層の材料としてスチレン系エラストマー(JSR株式会社:ダイナロン)を用いてTダイ法にて溶融共押出しし、基材層を100μm、接着層を10μmとして製膜し、ポリエチレンテレフタレート/スチレン系エラストマーの積層フィルムを得た。
次いで、実施例1で得られたコーティング液(C−1)を、コーティングロッド(#4、R.D.スペシャリティーズ社製)を用いて、ポリエチレンテレフタレート/スチレン系エラストマーの二層シートのポリエチレンテレフタレート層面に塗布した。コーティングロッド(#4)を使用した時のウェット膜厚は9μmである。得られた塗膜を硬化・乾燥させて、膜厚約0.45μmの離型層とし、本発明の表面保護フィルムを得た。
<Example 3>
Polyethylene terephthalate is used as the material for the base layer, and styrene elastomer (JSR Corporation: Dynalon) is used as the material for the adhesive layer. Then, a laminated film of polyethylene terephthalate / styrene elastomer was obtained.
Next, the coating liquid (C-1) obtained in Example 1 was coated with polyethylene terephthalate / polyethylene terephthalate of a polyethylene terephthalate / styrene elastomer using a coating rod (# 4, manufactured by RD Specialties). It was applied to the layer surface. When the coating rod (# 4) is used, the wet film thickness is 9 μm. The obtained coating film was cured and dried to obtain a release layer having a film thickness of about 0.45 μm to obtain the surface protective film of the present invention.

<実施例4>
実施例3で、実施例1で得られたコーティング液(C−1)の代わりに実施例2で得られたコーティング液(C−2)を用いる以外は実施例3と同様な操作を行い、本発明の表面保護フィルムを得た。
<Example 4>
In Example 3, the same operation as in Example 3 was performed except that the coating liquid (C-2) obtained in Example 2 was used instead of the coating liquid (C-1) obtained in Example 1. A surface protective film of the present invention was obtained.

<実施例5>
基材層の材料として、ポリエチレンテレフタレートを用い、Tダイ法にて溶融押出しし、100μmの単層フィルムを得た。本フィルムの片側表面に通常の溶液重合により得たアクリル系接着剤(平均分子量Mw60万のアクリル系ポリマー/エポキシ系架橋剤)を乾燥後の厚みが20μmと成るようにコーティングし、ポリエチレンテレフタレート/アクリル系接着剤の二層フィルムを得た。
次いで、実施例1で得られたコーティング液(C−1)を、コーティングロッド(#4、R.D.スペシャリティーズ社製)を用いて、ポリエチレンテレフタレート/スチレン系エラストマーの二層シートのポリエチレンテレフタレート層面に塗布した。コーティングロッド(#4)を使用した時のウェット膜厚は9μmである。得られた塗膜を硬化・乾燥させて、膜厚約0.45μmの離型層とし、本発明の表面保護フィルムを得た。
<Example 5>
Polyethylene terephthalate was used as a material for the base material layer and melt-extruded by the T-die method to obtain a 100 μm single layer film. One side of the film is coated with an acrylic adhesive (acrylic polymer / epoxy crosslinking agent having an average molecular weight of 600,000) obtained by ordinary solution polymerization so that the thickness after drying is 20 μm, and then polyethylene terephthalate / acrylic A two-layer film of an adhesive was obtained.
Next, the coating liquid (C-1) obtained in Example 1 was coated with polyethylene terephthalate / polyethylene terephthalate of a polyethylene terephthalate / styrene elastomer using a coating rod (# 4, manufactured by RD Specialties). It was applied to the layer surface. When the coating rod (# 4) is used, the wet film thickness is 9 μm. The obtained coating film was cured and dried to obtain a release layer having a film thickness of about 0.45 μm to obtain the surface protective film of the present invention.

<実施例6>
実施例5で、実施例1で得られたコーティング液(C−1)の代わりに実施例2で得られたコーティング液(C−2)を用いる以外は実施例5と同様な操作を行い、本発明の表面保護フィルムを得た。
<Example 6>
In Example 5, the same operation as in Example 5 was performed except that the coating liquid (C-2) obtained in Example 2 was used instead of the coating liquid (C-1) obtained in Example 1. A surface protective film of the present invention was obtained.

<実施例7>
実施例3で得た表面保護フィルムをスリッターワインダーを用いて500mm幅にスリットした後に巻取り、表面保護フィルムのロール状物品を得た。得られたロール状物品をリワインダーを用いて400m/分の速度にて巻返しを行なった。
<Example 7>
The surface protective film obtained in Example 3 was slit into a width of 500 mm using a slitter winder and wound up to obtain a roll-shaped article of the surface protective film. The obtained roll-shaped article was rewound using a rewinder at a speed of 400 m / min.

<実施例8>
実施例4で得た表面保護フィルムをスリッターワインダーを用いて500mm幅にスリットした後に巻取り、表面保護フィルムのロール状物品を得た。得られたロール状物品をリワインダーを用いて400m/分の速度にて巻返しを行なった。
<Example 8>
The surface protective film obtained in Example 4 was slit into a width of 500 mm using a slitter winder and wound up to obtain a roll-shaped article of the surface protective film. The obtained roll-shaped article was rewound using a rewinder at a speed of 400 m / min.

<実施例9>
実施例5で得た表面保護フィルムをスリッターワインダーを用いて500mm幅にスリットした後に巻取り、表面保護フィルムのロール状物品を得た。得られたロール状物品をリワインダーを用いて400m/分の速度にて巻返しを行なった。
<Example 9>
The surface protective film obtained in Example 5 was slit into a width of 500 mm using a slitter winder and wound up to obtain a roll-shaped article of the surface protective film. The obtained roll-shaped article was rewound using a rewinder at a speed of 400 m / min.

<実施例10>
実施例6で得た表面保護フィルムをスリッターワインダーを用いて500mm幅にスリットした後に巻取り、表面保護フィルムのロール状物品を得た。得られたロール状物品をリワインダーを用いて400m/分の速度にて巻返しを行なった。
<Example 10>
The surface protective film obtained in Example 6 was slit into a width of 500 mm using a slitter winder and wound up to obtain a roll-shaped article of the surface protective film. The obtained roll-shaped article was rewound using a rewinder at a speed of 400 m / min.

<比較例1>
実施例3で得たポリエチレンテレフタレート/スチレン系エラストマーの積層フィルムにコーティングを施さずにスリッターワインダーを用いて500mm幅にスリットした後に巻取り、表面保護フィルムのロール状物品を得た。得られたロール状物品をリワインダーを用いて400m/分の速度にて巻返しを試みた。
<Comparative Example 1>
The laminated film of polyethylene terephthalate / styrene elastomer obtained in Example 3 was slit into a width of 500 mm using a slitter winder without coating, to obtain a roll-shaped article of a surface protective film. The obtained roll-shaped article was rewound at a speed of 400 m / min using a rewinder.

<比較例2>
実施例5で得たポリエチレンテレフタレート/アクリル系接着剤の二層フィルムにコーティングを施さずにスリッターワインダーを用いて500mm幅にスリットした後に巻取り、表面保護フィルムのロール状物品を得た。得られたロール状物品をリワインダーを用いて400m/分の速度にて巻返しを試みた。
<Comparative example 2>
The two-layer film of polyethylene terephthalate / acrylic adhesive obtained in Example 5 was slit into a 500 mm width using a slitter winder without coating, to obtain a roll-shaped article of a surface protective film. The obtained roll-shaped article was rewound at a speed of 400 m / min using a rewinder.

Figure 0005228367
Figure 0005228367

上記のとおり、表面保護フィルムを巻き返したところ、本発明の構成を有する、実施例7〜10の表面保護フィルムは、良好な繰り出しができた。   As described above, when the surface protective film was rolled back, the surface protective films of Examples 7 to 10 having the configuration of the present invention were able to be fed out satisfactorily.

本発明の表面保護フィルムの断面図Cross-sectional view of the surface protective film of the present invention

符号の説明Explanation of symbols

1 離型層
2 基材層
3 接着層
1 Release layer 2 Base material layer 3 Adhesive layer

Claims (32)

接着層、基材層および離型層を有しており、基材層の片側の表面に接着層を有し、反対側の表面に離型層を有する表面保護フィルムであって、該基材層は、熱可塑性樹脂を含有する層であり、該接着層は、接着剤または粘着剤を含有する層であり、該離型層は、
下記式(I)で示されるフルオロシルセスキオキサン(a)の付加重合体、または下記式(I)で示されるフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層であることを特徴とする表面保護フィルム。
Figure 0005228367

[式(I)において、
f 1〜Rf 7はそれぞれ独立して、
任意のメチレンが酸素で置き換えられていてもよい、炭素数1〜20のフルオロアルキル;
少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数6〜20のフルオロアリール;または
アリール中の少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数7〜20のフルオロアリールアルキルを示し、
1は、付加重合性官能基を示す。]
A surface protective film having an adhesive layer, a base material layer, and a release layer, having an adhesive layer on one surface of the base material layer, and having a release layer on the opposite surface, The layer is a layer containing a thermoplastic resin, the adhesive layer is a layer containing an adhesive or a pressure-sensitive adhesive, and the release layer is
Addition polymers of fluorosilsesquioxane represented by the following formula (I) (a), or a fluorosilsesquioxane represented by the following formula (I) (a), the addition polymerizable monomer and (b) A surface protective film characterized by being a layer containing the above addition copolymer.
Figure 0005228367

[In Formula (I),
R f 1 to R f 7 are each independently
1 to 20 carbon fluoroalkyls in which any methylene may be replaced by oxygen;
C6-C20 fluoroaryl in which at least one hydrogen is replaced with fluorine or trifluoromethyl; or C7-C20 fluoro in which at least one hydrogen in aryl is replaced with fluorine or trifluoromethyl Represents arylalkyl,
A 1 represents an addition polymerizable functional group. ]
前記式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシル、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル、ヘプタデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロデシル、ヘンイコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ペンタコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロテトラデシル、(3-ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピル、ペンタフルオロフェニルプロピル、ペンタフルオロフェニル、またはα,α,α-トリフルオロメチルフェニルを示すことを特徴とする、請求項記載の表面保護フィルム。 R f 1 to R f 7 in the formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, 3,3,4,4,4-pentafluorobutyl, 3,3,4,4. , 5,5,6,6,6-nonafluorohexyl, tridecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrooctyl, heptadecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrodecyl, henicosafluoro- 1,1,2,2-tetrahydrododecyl, pentacosafluoro-1,1,2,2-tetrahydrotetradecyl, (3-heptafluoroisopropoxy) propyl, pentafluorophenylpropyl, pentafluorophenyl, or α, α , alpha-characterized in that it presents a trifluoromethylphenyl, surface protective film of claim 1, wherein. 前記式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、または3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシルを示すことを特徴とする、請求項記載の表面保護フィルム。 R f 1 to R f 7 in the formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, or 3,3,4,4,5,5,6,6,6-nonafluoro. The surface protective film according to claim 2 , which shows hexyl. 前記式(I)におけるA1が、ラジカル重合性官能基を示すことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 Surface protective film according to any one of claims 1 to 3, A 1 in Formula (I) is characterized in that it presents a radically polymerizable functional group. 前記式(I)におけるA1が、(メタ)アクリルまたはスチリルを含むことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 Formula A 1 is in (I), (meth) surface protective film according to any one of claims 1 to 4, characterized in that it comprises an acrylic or styryl. 前記式(I)におけるA1が、下記式(II)または(III)で示されるいずれかであることを特徴とする請求項記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367


[式(II)において、Y1が炭素数2〜10のアルキレンを示し、Xが水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、
式(III)において、Y2が単結合または炭素数1〜10のアルキレンを示す。]
The surface protective film according to claim 5, wherein A 1 in the formula (I) is represented by the following formula (II) or (III).
Figure 0005228367


[In Formula (II), Y 1 represents alkylene having 2 to 10 carbon atoms, X represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms,
In the formula (III), Y 2 represents a single bond or alkylene having 1 to 10 carbon atoms. ]
前記式(II)において、Y1が炭素数2〜6のアルキレンを示し、Xが水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(III)において、Y2が単結合または炭素数1〜6のアルキレンを示す請求項記載の表面保護フィルム。 In the formula (II), Y 1 represents alkylene having 2 to 6 carbon atoms, X represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and in formula (III), Y 2 represents a single bond or 1 to 1 carbon atoms. surface protective film according to claim 6, wherein indicating the 6 alkylene. 前記式(II)において、Y1がプロピレンを示し、Xは水素またはメチルを示し、式(III)において、Y2が単結合またはエチレンを示す請求項記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to claim 6, wherein in the formula (II), Y 1 represents propylene, X represents hydrogen or methyl, and in the formula (III), Y 2 represents a single bond or ethylene. 前記付加重合性単量体(b)が、(メタ)アクリル酸化合物またはスチレン化合物である、請求項1〜のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to any one of claims 1 to 8 , wherein the addition polymerizable monomer (b) is a (meth) acrylic acid compound or a styrene compound. 前記付加重合性単量体(b)の少なくとも一部が、架橋性官能基を有する付加重合性単量体である、請求項1〜のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to any one of claims 1 to 9 , wherein at least a part of the addition polymerizable monomer (b) is an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group. 前記表面保護フィルムの離型層に、エポキシ樹脂単量体を含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protection film as described in any one of Claims 1-10 which contains an epoxy resin monomer in the mold release layer of the said surface protection film. 接着層、基材層および離型層を有しており、基材層の片側の表面に接着層を有し、反対側の表面に離型層を有する表面保護フィルムであって、該基材層は、熱可塑性樹脂を含有する層であり、該接着層は、接着剤または粘着剤を含有する層であり、該離型層は、
1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)との付加共重合体、または、1つの付加重合性官能基を有するフルオロシルセスキオキサン(a)と、付加重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン(c)と、付加重合性単量体(b)との付加共重合体を含有する層であることを特徴とする表面保護フィルム。
A surface protective film having an adhesive layer, a base material layer, and a release layer, having an adhesive layer on one surface of the base material layer, and having a release layer on the opposite surface, The layer is a layer containing a thermoplastic resin, the adhesive layer is a layer containing an adhesive or a pressure-sensitive adhesive, and the release layer is
Addition copolymer of fluorosilsesquioxane (a) having one addition polymerizable functional group and organopolysiloxane (c) having addition polymerizable functional group, or having one addition polymerizable functional group A layer containing an addition copolymer of fluorosilsesquioxane (a), an organopolysiloxane (c) having an addition polymerizable functional group, and an addition polymerizable monomer (b) Surface protection film.
前記フルオロシルセスキオキサン(a)が、下記式(I)で示されることを特徴とする、請求項12記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367


[式(I)において、
f 1〜Rf 7はそれぞれ独立して、 任意のメチレンが酸素で置き換えられていてもよい、炭素数1〜20のフルオロアルキル;
少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数6〜20のフルオロアリール;または
アリール中の少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数7〜20のフルオロアリールアルキルを示し、A1は、付加重合性官能基を示す。]
The surface protective film according to claim 12 , wherein the fluorosilsesquioxane (a) is represented by the following formula (I).
Figure 0005228367


[In Formula (I),
R f 1 to R f 7 are each independently a fluoroalkyl having 1 to 20 carbon atoms in which any methylene may be replaced by oxygen;
C6-C20 fluoroaryl in which at least one hydrogen is replaced with fluorine or trifluoromethyl; or C7-C20 fluoro in which at least one hydrogen in aryl is replaced with fluorine or trifluoromethyl an aryl alkyl, a 1 represents an addition polymerizable functional group. ]
式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキ
シル、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル、ヘプタデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロデシル、ヘンイコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ペンタコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロテトラデシル、(3-ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピル、ペンタフルオロフェニルプロピル、ペンタフルオロフェニル、またはα,α,α-トリフルオロメチルフェニルを示すことを特徴とする請求項13記載の表面保護フィルム。
R f 1 to R f 7 in formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, 3,3,4,4,4-pentafluorobutyl, 3,3,4,4, 5,5,6,6,6-nonafluorohexyl, tridecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrooctyl, heptadecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrodecyl, henicosafluoro-1 , 1,2,2-tetrahydrododecyl, pentacosafluoro-1,1,2,2-tetrahydrotetradecyl, (3-heptafluoroisopropoxy) propyl, pentafluorophenylpropyl, pentafluorophenyl, or α, α, The surface protective film according to claim 13, which represents α-trifluoromethylphenyl.
式(I)におけるRf 1〜Rf 7がそれぞれ独立して、3,3,3-トリフルオロプロピル、または3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシルを示すことを特徴とする請求項14記載の表面保護フィルム。 R f 1 to R f 7 in formula (I) are each independently 3,3,3-trifluoropropyl, or 3,3,4,4,5,5,6,6,6-nonafluorohexyl. The surface protective film according to claim 14, wherein オルガノポリシロキサン(c)が下記式(IV)であることを特徴とする請求項1215のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367

[式(IV)において、nは1〜1,000の整数であり;R1、R2、R3、R4、およびR5は、それぞれ、水素、炭素数が1〜30であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキル、置換もしくは非置換のアリール、および置換もしくは非置換のアリールと、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキレンとで構成されるアリールアルキル、から独立して選択される基であり;A2は付加重合性官能基である。]
The surface protective film according to any one of claims 12 to 15 , wherein the organopolysiloxane (c) is represented by the following formula (IV).
Figure 0005228367

[In the formula (IV), n is an integer of 1 to 1,000; R 1 , R 2 , R 3 , R 4 , and R 5 are each hydrogen, 1 to 30 carbon atoms, In which optionally hydrogen can be replaced by fluorine, and any —CH 2 — can be replaced by —O— or cycloalkylene, substituted or unsubstituted aryl, and substituted or unsubstituted aryl, and A group independently selected from arylalkyl composed of alkylene in which hydrogen may be replaced by fluorine or any —CH 2 — may be replaced by —O— or cycloalkylene; A 2 is an addition polymerizable functional group. ]
式(IV)におけるR1およびR2が、それぞれ独立して水素、フェニルまたは炭素数が1〜8で任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキルであり;R3およびR4が、独立して炭素数が1〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキル、炭素数が6〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリール、または炭素数が7〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリールアルキルであり;R5が、炭素数が1〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアルキル、炭素数が6〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリール、または炭素数が7〜20であり任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいアリールアルキルである請求項16記載の表面保護フィルム。 R 1 and R 2 in formula (IV) are each independently hydrogen, phenyl or alkyl having 1 to 8 carbon atoms, and any hydrogen may be replaced by fluorine; R 3 and R 4 are independently Alkyl having 1 to 20 carbon atoms and optionally replacing hydrogen with fluorine, aryl having 6 to 20 carbon atoms and optionally replacing hydrogen with fluorine, or 7 to 7 carbon atoms 20 is an arylalkyl in which any hydrogen may be replaced with fluorine; R 5 is an alkyl having 1 to 20 carbon atoms and any hydrogen may be replaced with fluorine; 6 to 20 carbon atoms by and surface protection of any hydrogen according to claim 16, wherein aryl may be replaced by fluorine or carbon atoms, an aryl alkyl optionally replaced by arbitrary hydrogen fluorine is 7 to 20 Irumu. 式(IV)におけるR1およびR2は、それぞれ独立してメチル、フェニルまたは3,3,3−トリフルオロプロピルであり;R3およびR4は、それぞれ独立してメチルまたはフェニルであり;R5はメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、またはフェニルである請求項17記載の表面保護フィルム。 R 1 and R 2 in formula (IV) are each independently methyl, phenyl or 3,3,3-trifluoropropyl; R 3 and R 4 are each independently methyl or phenyl; R 18. The surface protective film according to claim 17 , wherein 5 is methyl, ethyl, propyl, butyl, isobutyl, or phenyl. 1、R2、R3およびR4は、それぞれ同時にメチルである請求項18記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to claim 18 , wherein R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each simultaneously methyl. 式(I)におけるA1および式(IV)におけるA2が付加重合性官能基であることを特徴とする請求項1319のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to any one of claims 13 to 19 , wherein A 1 in the formula (I) and A 2 in the formula (IV) are addition polymerizable functional groups. 式(I)におけるA1および式(IV)におけるA2がラジカル重合性官能基であることを特徴とする請求項20記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to claim 20, wherein A 1 in the formula (I) and A 2 in the formula (IV) are radically polymerizable functional groups. 式(I)におけるA1および式(IV)におけるA2が(メタ)アクリルまたはスチリルを含むことを特徴とする請求項21記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to claim 21, wherein A 1 in formula (I) and A 2 in formula (IV) contain (meth) acryl or styryl. 式(I)におけるA1が、下記式(V)または(VII)で示されるいずれかであり、
式(IV)におけるA2が、下記式(V)、(VI)または(VII)で示されるいずれかであ
る請求項22記載の表面保護フィルム。
Figure 0005228367

[式(V)において、Y3が炭素数2〜10のアルキレンを示し、R6が水素、または炭
素数1〜5のアルキル、または炭素数6〜10のアリールであり、式(VI)において、R7は水素、または炭素数1〜5のアルキル、または炭素数6〜10のアリールであり、X1は炭素数が2〜20のアルキレンであり、Yは−OCH2CH2−、−OCH(CH3)CH2−,または−OCH2CH(CH3)−であり、pは0〜3の整数であり、式(VII)において、Y4が単結合または炭素数1〜10のアルキレンを示す。]
A 1 in formula (I) is any of the following formulas (V) or (VII):
The surface protective film according to claim 22 , wherein A 2 in the formula (IV) is any of the following formulas (V), (VI), or (VII).
Figure 0005228367

[In the formula (V), Y 3 represents alkylene having 2 to 10 carbon atoms, R 6 is hydrogen, alkyl having 1 to 5 carbons, or aryl having 6 to 10 carbon atoms; , R 7 is hydrogen, alkyl having 1 to 5 carbon atoms, or aryl having 6 to 10 carbon atoms, X 1 is alkylene having 2 to 20 carbon atoms, Y is —OCH 2 CH 2 —, — OCH (CH 3 ) CH 2 —, or —OCH 2 CH (CH 3 ) —, p is an integer of 0 to 3, and in formula (VII), Y 4 is a single bond or a carbon number of 1 to 10 Represents alkylene. ]
式(V)において、Y3が炭素数2〜6のアルキレンを示し、R6が水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(VI)において、X1は−CH2CH2CH2−を示し、Yは−OCH2CH2−を示し、pは0または1を示し、R7が水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(VII)においてY4が単結合または炭素数1あるいは2のアルキレンを示す、請求項23に記載の表面保護フィルム。 In formula (V), Y 3 represents alkylene having 2 to 6 carbon atoms, R 6 represents hydrogen or alkyl having 1 to 3 carbon atoms, and in formula (VI), X 1 represents —CH 2 CH 2 CH 2. - indicates, Y is -OCH 2 CH 2 - indicates, p is 0 or 1, R 7 represents alkyl of 1-3 carbon hydrogen or carbon, in formula (VII) Y 4 is a single bond or a carbon The surface protective film according to claim 23 , which represents an alkylene of formula 1 or 2. 前記付加重合性単量体(b)が架橋性官能基を有する付加重合性単量体及び架橋性官能基を有さない単量体から選ばれる少なくとも1種である請求項1224のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 25. The any one of claims 12 to 24 , wherein the addition polymerizable monomer (b) is at least one selected from an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group and a monomer having no crosslinkable functional group. The surface protection film according to claim 1. 前記付加重合性単量体(b)が架橋性官能基を有する付加重合性単量体である請求項1224のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protective film according to any one of claims 12 to 24 , wherein the addition polymerizable monomer (b) is an addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group. 前記架橋性官能基を有する付加重合性単量体がラジカル重合性官能基を有し、且つ同一分子内において1つ以上のヒドロキシル、グリシジル、オキセタニル、エポキシシクロヘキシル、ハロゲン化アルキル、ブロックドイソシアナト、イソシアナト、アミノまたはカルボキシルを有する化合物である請求項26記載の表面保護フィルム。 The addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group has a radical polymerizable functional group, and one or more hydroxyl, glycidyl, oxetanyl, epoxycyclohexyl, alkyl halide, blocked isocyanate in the same molecule, 27. The surface protective film according to claim 26 , which is a compound having isocyanato, amino or carboxyl. 前記架橋性官能基を有する付加重合性単量体におけるラジカル重合性官能基が(メタ)
アクリルまたはスチリルである請求項27記載の表面保護フィルム。
The radical polymerizable functional group in the addition polymerizable monomer having a crosslinkable functional group is (meth)
The surface protective film according to claim 27, which is acrylic or styryl.
前記離型層に、熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂を含有する請求項1228のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protection film according to any one of claims 12 to 28 , wherein the release layer contains a thermoplastic resin and / or a thermosetting resin. 前記離型層に、熱硬化性樹脂を含有する請求項1228のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。 The surface protection film according to any one of claims 12 to 28 , wherein the release layer contains a thermosetting resin. 熱硬化性樹脂がヒドロキシル、グリシジル、オキセタニル、エポキシシクロヘキシル、ハロゲン化アルキル、ブロックドイソシアナト、イソシアナト、アミノまたはカルボキシルを有する化合物である、請求項30記載の表面保護フィルム。 The surface protection film according to claim 30 , wherein the thermosetting resin is a compound having hydroxyl, glycidyl, oxetanyl, epoxycyclohexyl, alkyl halide, blocked isocyanato, isocyanato, amino or carboxyl. 熱硬化性樹脂がグリシジル、オキセタニル、またはエポキシシクロヘキシルを有する化合物である請求項31記載の表面保護フィルム。 32. The surface protective film according to claim 31 , wherein the thermosetting resin is a compound having glycidyl, oxetanyl, or epoxycyclohexyl.
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