JP5228258B2 - コンバータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータ制御装置に関する。
自動車等に搭載される燃料電池システムにおいては、燃料電池の発電能力を超える急な負荷の変化等に対応するため、動力源として燃料電池とバッテリとを備えたハイブリッド型の燃料電池システムが種々提案されている。このような燃料電池システムでは、燃料電池の出力電圧とバッテリの入出力電圧とが相違しているため、DC−DCコンバータを介してバッテリが接続される一次側の電圧を燃料電池が接続される二次側の電圧にまで昇圧または降圧し、または、二次側の電圧を一次側の電圧にまで降圧または昇圧して、電力供給するように構成されている。
近年、複数の相回路が並列接続され、駆動する相数を切り替え可能に構成されたDC−DCコンバータが開発されている。例えば、特開2006−33934号公報には、システムの負荷量の変化を予測して、予測された負荷量に応じてDC−DCコンバータの相数を切替え可能に構成された提案が開示されている(特許文献1参照)。
また、特開2003−235252公報には、マスター・スレーブ式の多段のDC−DCコンバータを備え、このDC−DCコンバータへの入力電力(Pin)及び出力電力(Pout)を計測器で計測して出力電力(Pout)に応じてDC−DCコンバータの並列代数を決定すると共に、指示出力電圧の増分に応じたDC−DCコンバータの変換効率(Pin/Pout)を算出することで、最大効率を与える指示出力電圧を決定する電源回路が提案されている(特許文献2参照)。
なお、多相DC−DCコンバータ自体に関する提案として、例えば特開2006−311776公報には、コストを削減すると共に製品寿命を長くした多相DC−DCコンバータが提案されている(特許文献3参照)。
特開2006−33934号公報 特開2003−235252号公報 特開2006−311776号公報
しかしながら、上記公知の技術では、システムの負荷量やDC−DCコンバータの入出力電力に応じて多相のDC−DCコンバータを切り替え、効率等を向上することは可能であるが、システムの運転状態、例えば、燃料電池の電流・電圧特性(I−V特性)や電流・電力特性(I−P特性)が急激に変化する場合(すなわち出力パワーまたは出力電流に対する出力電圧の変化率が大きい場合)に、例えばDC−DCコンバータに過電流が流れてしまうといった問題までは考慮されていない。ここで、出力パワーまたは出力電流に対する出力電圧の変化率が大きく、DC−DCコンバータに過電流が流れてしまうと、DC−DCコンバータのシャットダウンによるシステムの停止や、素子破壊といった問題が生じてしまう。
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、燃料電池の出力パワーまたは出力電流に対する出力電圧の変化率が大きい場合であっても、DC−DCコンバータの過電流の発生を抑制することが可能なコンバータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンバータ制御装置は、燃料電池と、前記燃料電池の出力電圧を制御することによって該燃料電池の出力電力を間接的に制御する多相コンバータと、前記多相コンバータの駆動相数を切換制御する駆動制御手段と、前記燃料電池に対する出力電力要求と、前記燃料電池の出力電力・出力電圧特性とに基づいて、前記多相コンバータへ指令する電圧の最大変化速度を演算する演算手段と、前記多相コンバータへ指令する電圧の最大変化速度と、前記多相コンバータが安定に動作できる駆動相数毎の安定動作限界値との比較結果に基づき、該多相コンバータの駆動相数を決定する決定手段とを備え、前記駆動制御手段は、決定された前記駆動相数にて前記多相コンバータの駆動を制御することを特徴とする。
かかる構成によれば、コンバータの指令電圧の最大変化速度と、駆動相数毎の安定限界値とを比較し、比較結果に基づいて多相コンバータの駆動相数を決定するため、例えば燃料電池に対する要求パワーが急変した場合など、過渡性能を要求されるケースにおいても、エネルギー効率のみを求めるために多相コンバータを小さな相数(例えば1相のみ)で駆動してしまい、その結果として多相コンバータに過電流が生じ、多相コンバータのシャットダウンによるシステムの停止や、素子破壊が生じてしまう等の問題を未然に防止することが可能となる。
ここで、上記構成にあっては、前記演算手段は、前記燃料電池の出力電力に対する出力電圧の変化率を求める第1演算手段と、前記燃料電池へ指令する出力電力の最大変化速度を求める第2演算出段と、前記出力電圧の変化率に前記出力電力の最大変化速度を乗じることにより、前記多相コンバータへ指令する電圧の最大変化速度を求める第3演算手段とを備える態様が好ましい。
さらに、上記構成にあっては前記燃料電池の出力電流を検知する電流センサ、該燃料電池の出力電圧を検知する電圧センサをさらに備え、前記第1演算手段は、前記電流センサ及び前記電圧センサの検知結果に基づいて前記燃料電池の出力電力に対する出力電圧の変化率を求める態様も好ましい。
本発明によれば、燃料電池の出力パワーまたは出力電流に対する出力電圧の変化率が大きい場合であっても、DC−DCコンバータの過電流の発生を抑制することが可能なコンバータ制御装置を提供することが可能となる。
本実施形態に係るハイブリッド燃料電池システムの構成を示す図である。 同実施形態に係るDC−DCコンバータの1相分の回路構成を示す図である。 同実施形態に係るDC−DCコンバータを主体とする回路の主要経路における電流、電圧、および電力の流れを説明するための回路ブロック図である。 同実施形態に係るDC−DCコンバータの駆動相数決定動作を説明するための図である。 同実施形態に係るDC−DCコンバータの駆動相数決定動作を説明するための図である。 同実施形態に係るDC−DCコンバータの駆動相数決定動作を説明するための図である。 同実施形態に係るハイブリッド制御部のコンバータ制御動作を示すフローチャートである。
A.本実施形態
(システム構成)
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムのシステム全体図である。
本実施形態に係るハイブリッド型燃料電池システム(ハイブリッド燃料電池システム1)は、DC−DCコンバータ20、蓄電装置に相当する高圧バッテリ21、燃料電池22、逆流防止用ダイオード23、インバータ24、トラクションモータ25、ディファレンシャル26、シャフト27、車輪29、ハイブリッド制御部10、および電源制御部11を備えている。
高圧バッテリ21は、充放電自在なニッケル−水素電池等のバッテリーユニットを複数積層し直列接続することによって所定の電圧を出力するようになっている。高圧バッテリ21の出力端子には電源制御部10と通信可能なバッテリコンピュータ14が設けられており、高圧バッテリ21の充電状態を過充電や過放電に至らない適正な値に維持するとともに、万が一高圧バッテリに異常が生じた場合に安全を保つように動作するようになっている。
DC−DCコンバータ(多相コンバータ)20は、燃料電池22の出力電圧を制御することによって、該燃料電池22の出力パワーまたは出力電流を制御する電圧変換装置であり、一次側(入力側:バッテリ21側)に入力された電力を、一次側と異なる電圧値に変換(昇圧または降圧)して二次側(出力側:燃料電池22側)出力し、また逆に、二次側に入力された電力を、二次側と異なる電圧に変換して一次側に出力する双方向の電圧変換装置である。当該実施形態では、高圧バッテリ21の直流出力電圧(例えば約200V)をさらに高い直流電圧(例えば約500V)に昇圧することによって、トラクションモータ25を小電流・高電圧で駆動することを可能とし、電力供給による電力損失を抑制し、トラクションモータ25の高出力化を可能としている。
当該DC−DCコンバータ20は、複数の相回路を備えており、駆動する相数が切り替え可能に構成されている。すなわち、DC−DCコンバータ20は、三相運転方式が採用されており、具体的な回路方式としては三相ブリッジ形コンバータとしての回路構成を備えている。図1に示すように、当該三相ブリッジ形コンバータの回路構成は、U相、V相、W相の三つのブリッジ形コンバータ相回路(U−CON、V−CON、W−CON)が並列接続された構成をしている。それぞれの相回路は、入力された直流電圧を一旦交流に変換するインバータ類似の回路部分とその交流を再び整流して、異なる直流電圧に変換する部分とが組み合わされている。具体的には、一次側入力端子間及び二次側出力端子間のそれぞれに、スイッチング素子Tr及び整流器Dの並列接続構造が二段重ねされており、一次側と二次側とのそれぞれの二段重ね構造の中間点同士がリアクトルLで連結された構造をしている。スイッチング素子Trとしては、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を利用可能であり、整流器Dとしてはダイオードを利用可能である。当該DC−DCコンバータ20は相回路間の位相差が120度(2π/3)ごとになるように調整されたタイミングでスイッチングされるようになっている。
ここで、当該DC−DCコンバータ20は、電源制御部11からの相切換制御信号Cphに基づいて、駆動する相が任意に変更可能に構成されている。本実施形態では、実測された負荷または負荷予測に基づき、一相のみの単相運転と二相または三相の多相運転との切り換えが行われる。
また当該DC−DCコンバータ20では、三相ブリッジ形回路構成で直流電流を一旦交流電流に変換するが、その交流電流のデューティー比を、電源制御部11からのデューティー比制御信号Cdに対応させてこの交流電流のデューティー比を変化させることが可能になっている。この交流電流のデューティー比は、当該コンバータを通過する電力の実効値を変化させることになるため、コンバータの出力電力や出力電圧を変化させることになる。デューティー比の変更によって瞬時の出力調整が可能になっているのである。このようなデューティー比の一時的な変更は、特に当該コンバータが恒常的に行う制御動作の過渡期において有効である。
なお、当該DC−DCコンバータ20の入力電流は電流センサ15により、また入力電圧Viは電圧センサ16により実測可能になっている。また、当該DC−DCコンバータ20の出力電流は電流センサ17により、出力電圧Voは電圧センサ18により実測可能になっている。さらに各相のリアクトルLには、リアクトルを流れる電流(以下、リアクトル電流)を検出可能に構成された電流センサ19(19−1、19−2、19−3)が設けられている。ただし、各相のリアクトル電流を検知する電流センサは設けなくても良い。
また、このDC−DCコンバータ20は軽負荷運転時やブレーキ動作時には、トラクションモータ25を逆にジェネレータとして発電を行い、コンバータの二次側から一次側へ直流電圧を変換して、高圧バッテリ21に充電を行う回生動作が可能なようになっている。
燃料電池スタック22は、複数の単位セルをスタックし、直列接続して構成されている。単位セルは、高分子電解質膜等を燃料極及び空気極の二つの電極で狭み込んだMEAという構造物を燃料ガスと酸化ガスとを供給するためのセパレータで挟み込んだ構造をしている。アノード極はアノード極用触媒層を多孔質支持層上に設けてあり、カソード極はカソード極用触媒層を多孔質支持層上に設けてある。
燃料電池スタック22には、図示しない、燃料ガスを供給する系統、酸化ガスを提供する系統、及び冷却液を提供する系統が設けられており、ハイブリッド制御部10からの制御信号Cfcに応じて、燃料ガスの供給量や酸化ガスの供給量を制御することにより、任意の発電量で発電可能になっている。
インバータ24は、走行モータ用インバータであり、DC−DCコンバータ20によって昇圧された高圧直流を互いの位相差が120度の三相交流に変換するようになっている。当該インバータ24は、ハイブリッド制御部10からのインバータ制御信号Ciによって電流制御がされるようになっている。
トラクションモータ25は、本電気自動車の主動力となるものであり、減速時には回生電力を発生するようにもなっている。ディファレンシャル26は減速装置であり、トラクションモータ25の高速回転を所定の回転数に減速し、タイヤ29が設けられたシャフト27を回転させる。シャフト27には車輪速センサ28が設けてあり、車輪速パルスSrをハイブリッド制御部10に出力可能になっている。
ハイブリッド制御部(駆動制御手段)10は、システム全体の制御用のコンピュータシステムであり、例えば中央処理装置(CPU)101、RAM102、ROM103等を備えている。当該ハイブリッド制御部10は、アクセル位置信号Saやシフト位置信号Ss、車輪速センサ28からの車輪速信号Srその他の各種センサからの信号を入力して、運転状態に応じた燃料電池スタック22の発電量及びトラクションモータ25におけるトルクを求めて、燃料電池スタック22、トラクションモータ25、及び高圧バッテリ21の電力収支を計算し、DC−DCコンバータ20やインバータ24における損失を加算したシステム動作の全体制御を行うようにプログラムされている。また、ハイブリッド制御部10は、電流センサ15の検出する入力電流および電圧センサ16の検出する入力電圧によりDC−DCコンバータ20の一次側に流通する電力を認識し、電流センサ17の検出する出力電流および電圧センサ18の検出する出力電圧によりDC−DCコンバータ20の二次側に流通する電力を認識することが可能になっている。さらに電力制御部10は、電流センサ19−1〜19−3の検出信号に基づいてDC−DCコンバータ20の各相別の通過電流を認識することが可能になっている。
電源制御部(駆動制御手段)11は、電源、特にコンバータ制御用のコンピュータシステムであり、図示しないが、ハイブリッド制御部10と同様に、中央処理装置(CPU)、RAM、ROM等を備えている。当該電源制御部11は、ハイブリッド制御部10から供給されるコンバータ制御信号Ccに基づいて、相切換制御信号CphをDC−DCコンバータ20に出力し、駆動する相数を変更可能する。また、コンバータ制御信号Ccに基づいて、デューティー比制御信号CdをDC−DCコンバータ20に出力し、交流電流のデューティー比を変化させることが可能になっている。
図2は、DC−DCコンバータ20の1相分の回路を抜き出した回路構成図である。なお、以下の説明では、U相、V相、W相のいずれの相のDC−DCコンバータであるかを特に区別する必要がない場合には、単にDC−DCコンバータ20と呼ぶ。
図2に示すように、DC−DCコンバータ20は、スイッチング素子Tr1〜4、ダイオードD1〜4、およびリアクトルLを有し、燃料電池22の出力側(二次側)では、スイッチング素子Tr1とダイオードD1の並列接続回路と、スイッチング素子Tr2とダイオードD2との並列接続回路とが直列接続(2段重ね)された構成となっている。また、高圧バッテリ21の出力側(一次側)では、スイッチング素子Tr3とダイオードD3の並列接続回路と、スイッチング素子Tr4とダイオードD4との並列接続回路とが直列接続(2段重ね)された構成となっている。
このDC−DCコンバータ20の回路構成は、入力された直流電圧を一旦交流に変換するインバータ機能を有する回路部分と、得られた交流を再び整流して、異なる直流電圧に変換する回路部分とが組み合わされたものである。
DC−DCコンバータ20において、前記直列接続の接点は燃料電池21の出力側に1箇所、バッテリ21の出力側に1箇所存在し、この2箇所の接点はリアクトルLを介して電気的に接続されており、この電流センサ19によって、リアクトルLを通過する電流を計測することが可能になっている。
図2では、DC−DCコンバータ90の入力側に高圧補機用インバータ84(図1には図示せず)が接続されており、出力側には走行モータ用トラクションモータ25のためのインバータ24が接続されている。DC−DCコンバータ90の一次側に接続する負荷装置、二次側に接続する負荷装置は任意に選択することが可能であるが、一次側の電圧および二次側の電圧に応じて定めることが妥当である。消費電力の多い負荷装置は高電圧側(本実施形態では二次側)に接続して、高電圧―低電流で電力制御することが効率がよい。
図3は、DC−DCコンバータ20を主体とする回路の主要経路における電流、電圧、および電力の流れを説明するための回路ブロック図である。
図3に示すのは電力の流れの一例であり、トラクションモータ25に対し、バッテリ21と燃料電池22とから電力が供給される場合を示している。図3に示すように、高圧バッテリ21からの出力電力が、インバータ84への駆動電力とDC−DCコンバータ20への入力電力へ分岐し、インバータ84からは高圧補機85へ駆動電力(補機損失)が供給される。DC−DCコンバータ20の出力電力Piは走行モータ用インバータ24経由でトランクションモータ25に出力される。
間欠運転モードなど、燃料電池22が発電動作を中止する期間中は、バッテリ21からの電力のみがDC−DCコンバータ20を介して走行モータ用インバータ24に供給される。
一方、燃料電池22の発電余力がある場合には、燃料電池の出力電力が走行モータ用インバータ24に供給されるとともに、図3の白抜き矢印とは逆の方向にDC−DCコンバータ20の二次側から一次側に電力が供給され、高圧補機用インバータ84への高圧補機損失を除いた電力がバッテリ21に充電されるようになっている。
また、制動動作中にはトラクションモータ25で生成された回生電力が、インバータ24経由で、上記と同様にDC−DCコンバータ20の二次側から一次側へ供給され、高圧補機用インバータ84への高圧補機損失を除いた電力がバッテリ21に充電されるようになっている。
ハイブリッド制御部10は、本発明の検出部およびコンバータ制御部を含んでいる。ハイブリッド制御部10の検出部は、各センサ等からの入力情報に基づいてシステム状態を監視する。この監視項目には、前述の電源の全体制御の際に、燃料電池22のI−V特性またはP−V特性の傾きが大きくなる(すなわち、燃料電池の出力パワーまたは出力電流に対する出力電圧の変化率が大きくなる)急変システム状態の検出も含まれている。
ハイブリッド制御部10のコンバータ制御部は、急変システム状態が検出されると、DC−DCコンバータ20の駆動相数を所定値以下(例えば2相以下)にすることを禁止するためのコンバータ制御信号Ccを電源制御部11に出力する。ここで、燃料電池の常用域では、エネルギー損失を小さくするためにできるだけ少ない相数でDC−DCコンバータ20を駆動するが、上記の如く急変システム状態が検出された場合に少ない相数でDC−DCコンバータ20を駆動すると、燃料電池の出力パワーまたは出力電流に対する出力電圧の変化率が大きくなるためにDC−DCコンバータ20に過電流が生じ、DC−DCコンバータ20のシャットダウンによるシステムの停止や、素子破壊といった問題が生じてしまう。
そこで、本実施形態では、急変システム状態が検出されると、DC−DCコンバータ20の駆動相数を所定値以下(例えば2相以下)にすることを禁止することで、DC−DCコンバータ20のシャットダウンによるシステムの停止や、素子破壊といった問題を未然に防止することを可能とする。
<DC−DCコンバータ20の駆動相数決定動作>
図4は、ハイブリッド制御部10によって実行されるDC−DCコンバータ20の駆動相数決定動作を説明するための図であり、図4Aは燃料電池22の出力パワーと出力電圧の関係(P−V特性)を示す図、図4Bは燃料電池22の出力パワーに対する出力電圧の変化率を示す図、図4Cは燃料電池22の出力パワーに対するDC−DCコンバータ20への指令電圧の最大変化速度を示す図である。
なお、以下に示す燃料電池22の出力パワー、出力電流、出力電圧については、指令値と実測値のいずれを用いても良い。
ハイブリッド制御部10の検出部(以下、単に検出部と略称)は、電流センサ15により燃料電池22の出力電流(FC電流)を検出するとともに、電圧センサ16により燃料電池22の出力電圧(FC電圧)を検出する。検出部は、測定されたFC電流およびFC電圧をもとに、燃料電池22の出力パワー(FCパワー)を求め、図4Aに示すようなP−V特性を逐次演算する。
そして検出部(第1演算手段)は、求めたP−V特性をもとに、図4Bに示すようなFCパワーに対するFC電圧の変化率(絶対値)Rvpをもとめる。さらに検出部(第2演算手段)は、アクセル位置信号Saやシフト位置信号Ss、車輪速センサ28からの車輪速信号Srその他の各種センサからの信号、さらにはブレーキ信号やバッテリの充電状態(State Of Charge)をあらわすSOC信号などから、当該時点でのシステム状態を把握し、燃料電池22へ指令するFCパワーの最大変化速度Vpmaxを推定する。
そして検出部(演算手段、第3演算手段)は、上記の如く求めたFC電圧の変化率Rvpに、FCパワーの最大変化速度Vpmaxを乗じることで、システム状態から推定したDC−DCコンバータ20へ指令する電圧(以下、コンバータ指令電圧)の最大変化速度Vcmaxを算出する(図4C参照)。
検出部は、このようにコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxを求めると、予めメモリ(図示略)などに設定されている駆動相数毎の安定電圧変化速度の限界値(安定限界値)Vssとを比較する。ここで、駆動相数毎の安定限界値とは、DC−DCコンバータ20が安定に動作できる相毎の電圧変化速度の限界値であり、予め実験などにより求めてメモリに格納する、あるいはシステムメンテナンス等を担当する担当者が手動で入力してメモリに格納すれば良い。もちろん、これに限る趣旨ではなく、いずれの方法によって駆動相数毎の安定限界値をメモリに格納するかは任意である。
次に、検出部は、図4Cに示すように、1相駆動の安定限界値Vss1及び2相駆動の安定限界値Vss2と、コンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxをあらわす速度カーブC1との交点(Pss1,Vss1)、(Pss2,Vss2)とを求める。これらの動作点をもとに、検出部は図4Bに示す1相と2相での相切換判定閾値となる第1相切換判定変化速度Vcs12、2相と3相での相切換判定閾値となる第2相切換判定変化速度Vcs23を求める。さらに、検出部は、図4Aに示す駆動相数毎の動作領域、すなわち1相駆動領域A1(0≦FCパワーP≦Pss1)、2相駆動領域A2(Pss1<FCパワーP≦Pss2)、3相駆動領域A3(Pss2<FCパワーP)を求める。
そして検出部(決定手段)は、推定したコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxと、1相駆動の安定限界値Vss1及び2相駆動の安定限界値Vss2とを比較することで、いずれの相駆動領域に属するかを判断する。例えば、DC−DCコンバータ20を2相で駆動している場合に、推定したコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxが、2相駆動の安定限界値Vss2を超えてしまうことを検知すると、ハイブリッド制御部10のコンバータ制御部(以下、単にコンバータ制御部と略称;決定手段)は、相数3以上でDC−DCコンバータ20を駆動するように(すなわち、駆動相数が2以下となることを禁止して)、DC−DCコンバータ20の駆動を制御するコンバータ制御信号Ccを電源制御部11に出力する。
ここで、本実施形態では、システム状態からFCパワーの最大変化速度Vpmaxを推定するため、例えば低負荷の定常運転時のようにFCパワーの最大変化速度Vpmaxが遅い場合には、推定されるコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxも遅くなる。このため、コンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxは、対応する相駆動の安定限界値Vss(例えば1相駆動の安定限界値Vss1)を上回ることはなく、小さな駆動相数(例えば1相)でDC−DCコンバータ20が駆動されることとなり、エネルギーの損失が小さい効率的な運転が可能となる。別言すれば、燃料電池の常用域である低負荷領域のときにまで、不必要にDC−DCコンバータ20を小さい相数(例えば1相)で駆動することが禁止されるわけではないため、燃費が悪化する等の問題も生じることはない。
さらに、FCパワーの最大変化速度Vpmaxは、増加側では燃料電池22に対する反応ガス(燃料ガスや酸化ガス)の供給の応答性で律速されるため、増加側のFCパワーの最大変化速度Vpmaxは減少側のFCパワーの最大変化速度Vpmaxよりも遅くなる。これを考慮すると、燃料電池22のI−V特性が同じであってもFCパワーの増加側でのコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxは、減少側でのコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxよりも遅くなる。これにより、FCパワーの増加側においてより少ない駆動相数での運転可能な領域が拡がり、エネルギー損失を低減すること(すなわち燃費の向上)が可能となる。
次に、図5を参照しながら、ハイブリッド制御部10のコンバータ制御動作について説明する。
図5は、ハイブリッド制御部10のコンバータ制御動作を示すフローチャートである。
ハイブリッド制御部10の検出部は、上記のようにしてコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxを求める。そして、予めメモリ(図示略)などに設定されている駆動相数毎の安定電圧変化速度の限界値(安定限界値)Vssと比較する(ステップS1)。
検出部は、推定したコンバータ指令電圧の最大変化速度Vcmaxと、対応する相数(例えば2相)の安定限界値よりも大きいと判断した場合には(ステップS1;YES)、DC−DCコンバータ20の駆動相数を所定値以下にすることを禁止する(ステップS2)。これを受け、ハイブリッド制御部10のコンバータ制御部は、所定値よりも大きな相数でDC−DCコンバータ20を駆動すべきコンバータ制御信号Ccを生成し(ステップS3)、これを電源制御部11に出力した後、処理を終了する。
一方、検出部は、ステップS1での判断結果に基づき、対応する相数(例えば2相)の安定限界値以下であると判断した場合には(ステップS1;NO)、DC−DCコンバータ20の駆動相数を所定値以下にすることなく、この結果をコンバータ制御部に通知する。コンバータ制御部は、この通知を受け、エネルギー損失の小さな所定値以下の相数でDC−DCコンバータ20を駆動すべきコンバータ制御信号Ccを生成し(ステップS3)、これを電源制御部11に出力した後、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、推定したコンバータの指令電圧の最大変化速度と、駆動相数毎の安定限界値とを比較し、比較結果に基づいてDC−DCコンバータの駆動相数を所定値以下にすることを禁止する。これにより、燃料電池に対する要求パワーが急変した場合など、過渡性能を要求されるケースにおいても制御破綻を招来することはなく、出力パワーに対する出力電圧の変化率が大きいためにDC−DCコンバータに過電流が生じ、DC−DCコンバータのシャットダウンによるシステムの停止や、素子破壊が生ずるといった問題を未然に防止することが可能となる。
なお、上述した本実施形態では、燃料電池22の出力パワー(FCパワー)を求め、図4Aに示すようなP−V特性を逐次演算する場合について説明したが、FCパワーの代わりにFC電流を用いても良い。かかる場合には、P−V特性の代わりにI−V特性を逐次演算等行い、FC電流に対する出力電圧の変化率に基づいてDC−DCコンバータ20の駆動相数を所定値以下にすることを禁止する等の判断を行っても良い。なお、かかる判断ロジックなどは、燃料電池22のFCパワーを求めた場合と同様に説明することできるため、説明を割愛する。
Sa…アクセル位置信号、Ss…シフト位置信号、Sr…車輪速信号、Ci…インバータ制御信号、Cd…デューティー比制御信号、Cph…相数切換制御信号、Vi…入力電圧、Vo…出力電圧、1…ハイブリッド燃料電池システム、10…電源制御部、14…バッテリコンピュータ、15、17、19…電流センサ、16、18…電圧センサ、20…DC−DCコンバータ(電圧変換器)、22…燃料電池スタック、23…逆流防止用ダイオード、24…インバータ、25…トラクションモータ、26…減速機、27…シャフト、28…車輪速センサ、29…車輪、L…リアクトル。

Claims (3)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池の出力電圧を制御することによって該燃料電池の出力電力を間接的に制御する多相コンバータと、
    前記多相コンバータの駆動相数を切換制御する駆動制御手段と、
    前記燃料電池に対する出力電力要求と、前記燃料電池の出力電力・出力電圧特性とに基づいて、前記多相コンバータへ指令する電圧の最大変化速度を演算する演算手段と、
    前記多相コンバータへ指令する電圧の最大変化速度と、前記多相コンバータが安定に動作できる駆動相数毎の安定動作限界値との比較結果に基づき、該多相コンバータの駆動相数を決定する決定手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、決定された前記駆動相数にて前記多相コンバータの駆動を制御する、コンバータ制御装置。
  2. 前記演算手段は、前記燃料電池の出力電力に対する出力電圧の変化率を求める第1演算手段と、前記燃料電池へ指令する出力電力の最大変化速度を求める第2演算出段と、前記出力電圧の変化率に前記出力電力の最大変化速度を乗じることにより、前記多相コンバータへ指令する電圧の最大変化速度を求める第3演算手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンバータ制御装置。
  3. 前記燃料電池の出力電流を検知する電流センサ、該燃料電池の出力電圧を検知する電圧センサをさらに備え、
    前記第1演算手段は、前記電流センサ及び前記電圧センサの検知結果に基づいて前記燃料電池の出力電力に対する出力電圧の変化率を求める、請求項2に記載のコンバータ制御装置。
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