JP5225495B1 - 抱き枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安心感を与える抱き枕を提供する。
【解決手段】
モータ8を駆動すると、減速ギヤ列14及びギヤ12を介してカム11が回転し、この回転によって上プレート5が下プレート4に対して相対的に上下動し、抱き枕1の胴体部が膨張収縮動を行う。上記膨張収縮動の回数/分は、枕の使用者の呼吸数に合わせているため、使用者は安心感を覚え、すぐに眠くなって寝てしまう。
【選択図】 図4
Description
本発明は抱き枕に関する。
布団を丸めて抱きつくようにして寝ると安眠できるため、従来から抱き枕が市販されている。抱き枕に関する改良の殆んどは形状に関するものであり、抱き枕の内部に何らかの機能部材を装填したものとしては、特許文献1及び特許文献2が知られている。
特許文献1には、抱き枕の芯部を空洞状にし、その中に電気毛布などの発熱材を入れた構造が提案されている。
特許文献2には、抱き枕の中にペルチェモジュールを入れ、夏には抱き枕の表面が冷たく感じられ、冬には抱き枕の表面が暖かく感じられるようにした構造が提案されている。
非特許文献1には、ハグ&ドリーム社が2012年8月1日受け付け開始のミニーマウス(登録商標)の商品紹介欄において、ミニーマウスが5秒に一回の呼吸動作をすることが開示されている。
AMAZON インターネットショップ ハグ&ドリーム社 2012年8月1日受け付け開始のミニーマウス
抱き枕を使うことでよく寝られるのは、自分ひとりでないという安心感が生まれるからと言われている。
しかしながら従来の抱き枕は、その形状や材質或いは温度のコンロトロールなどに工夫はされているが、なぜ抱き枕が不眠症などに効くかについての考察が十分になされていない。
しかしながら従来の抱き枕は、その形状や材質或いは温度のコンロトロールなどに工夫はされているが、なぜ抱き枕が不眠症などに効くかについての考察が十分になされていない。
非特許文献1に関しては、人形を抱いた人間が寝てしまったという報告がなされている。
しかしながら、これはたまたま人形の1分間の呼吸数(以下、単に呼吸数と記す)と抱いた人間との呼吸数が合っていたからであって、人形の呼吸数と抱いた人間との呼吸数が異なっていると却って寝付けなくなってしまう。
また、成人の呼吸数は12〜18回/分と言われているが、年齢、性別、活動時、安静時などの条件によって大きく変化する。
非特許文献1に開示の人形は抱いた人間に親近感を感じさせるために呼吸動作をさせるのが目的で、抱いた人間に誘眠作用を発揮するには不十分である。
しかしながら、これはたまたま人形の1分間の呼吸数(以下、単に呼吸数と記す)と抱いた人間との呼吸数が合っていたからであって、人形の呼吸数と抱いた人間との呼吸数が異なっていると却って寝付けなくなってしまう。
また、成人の呼吸数は12〜18回/分と言われているが、年齢、性別、活動時、安静時などの条件によって大きく変化する。
非特許文献1に開示の人形は抱いた人間に親近感を感じさせるために呼吸動作をさせるのが目的で、抱いた人間に誘眠作用を発揮するには不十分である。
本発明者は、自分の呼吸数と同期する膨張・収縮動を感じると、安心感が生まれすぐに眠りにつくことができる知見を得て本発明をなしたものである。
即ち、本発明に係る抱き枕は、使用する人間の呼吸数に合わせて枕の径方向に膨張及び収縮動を行う膨張収縮装置を内蔵しており、この膨張収縮装置は、モータと、このモータによって抱き枕の径方向に往復動せしめられる連動部材と、使用者の呼吸を検知するセンサと、このセンサからの信号によって使用者の呼吸間隔を算出し、この算出値に対応して前記モータの回転数を使用者の呼吸数に合わせる制御部とを備えている。
即ち、本発明に係る抱き枕は、使用する人間の呼吸数に合わせて枕の径方向に膨張及び収縮動を行う膨張収縮装置を内蔵しており、この膨張収縮装置は、モータと、このモータによって抱き枕の径方向に往復動せしめられる連動部材と、使用者の呼吸を検知するセンサと、このセンサからの信号によって使用者の呼吸間隔を算出し、この算出値に対応して前記モータの回転数を使用者の呼吸数に合わせる制御部とを備えている。
前記制御部はメモリーを有し、このメモリーに例えば直近の複数回の呼吸間隔を記憶され、複数回の呼吸間隔の平均値によって前記モータの回転数を変更することが可能である。このような構成とすることで、使用者に最も適した呼吸数に自動的に調整することが可能となる。
本発明に係る抱き枕によれば、寝つきがよくなり不眠症や肩こり、頭痛などが改善される。また、時差ぼけ解消にも有効である。
以下に本発明の実施例を説明する。図1,2に示すように本発明の抱き枕1は略中央部に空洞部2を有し、この空洞部2内に膨張収縮装置3を内蔵している。尚、膨張収縮装置3は交換が容易となるように柔らかい弾性素材からなるケース3a内に納められている。また抱き枕1の側面などには前記空洞部2につながる開口部を抱き枕1に設けることが好ましい。
また膨張収縮装置3のケース3aには使用者の呼吸数(呼吸の間隔)を検知するセンサ部Sが付設されている。センサ部Sを配置する箇所は人間の腹部または胸部が当たる個所とする。
図3は膨張収縮装置3の構造を示し、膨張収縮装置3は上下に離間したプレート4,5を備えている。これらプレート4,5はモータによって抱き枕の径方向に往復動せしめられる連動部材である。前記下プレート4上面にはガイド6を固着し、上プレート5の下面には前記ガイド6に摺動自在に係合するロッド7を固着している。
そして、下プレート4面にはモータ8と支柱9を固着し、支柱9の上端には軸10を設け、この軸10にカム11を回転自在に取り付けている。このカム11の外周面は前記上プレート5の下面に当接している。
またカム11の側面にはギヤ12を固着し、このギヤ12と前記モータ8の駆動軸13とを減速ギヤ列14で連結している。
したがって、モータ8を駆動すると、減速ギヤ列14及びギヤ12を介してカム11が回転し、この回転によって上プレート5が下プレート4に対して相対的に上下動し、抱き枕1の胴体部が膨張収縮動を行う。
したがって、モータ8を駆動すると、減速ギヤ列14及びギヤ12を介してカム11が回転し、この回転によって上プレート5が下プレート4に対して相対的に上下動し、抱き枕1の胴体部が膨張収縮動を行う。
前記下プレート4には制御部20及びインバータ21が取付けられている。制御部20には前記センサ部Sからの信号によって使用者の呼吸間隔(秒)を割り出しその値を記憶するメモリー、メモリーに記憶された複数の呼吸間隔の平均値を算出する計算手段、算出値に基づきインバータ21にモータ8の回転数を支持する信号を送出するインターフェイスなどが組み込まれている。
また、前記センサ部Sは柔軟な素材からなるカバー22内にセンサ23が収納されている。このセンサ23はメカ的センサであり、センサ本体24からスプリングによって受圧部材25が外側に付勢されて突出している。センサの形式としてはこれに限らず感圧式など任意のセンサを使用することができる。
前記センサ部Sは使用者の腹部または胸部が当たる箇所に内蔵されているので、使用者が抱き枕1を抱いた状態で呼吸をすると、息を吐いた状態では腹部または胸部が凹むため図4(a)に示すように受圧部材25は突出した状態にあり、息を吸った状態では腹部または胸部が膨れるため図4(b)に示すように受圧部材25は引っ込んだ状態となる。
そこで、図4(a)の状態から(b)を経て(a)の状態に戻るまでのサイクル時間を制御部20で割り出し、これを1回の呼吸時間としてメモリーに記憶する。この実施例では例えば直近の10回或いは20回の呼吸時間を先入れ先出し方式で記憶し、その平均値を算出し、前記プレート4、5の往復動の時間がこの平均値と同じになるようにモータ8の回転数を制御する。
上記の平均呼吸時間の算出において、使用者は常に抱き枕に接触しているとは限らず、センサ23が作動しない場合がある。この場合は1回の呼吸時間が極端に長くなってしまう。また、くしゃみや咳をした場合には1回の呼吸時間が極端に短くなってしまう。このような極端な値を平均値算出のデータとして用いるとことがないように、閾値を定め、この閾値の範囲外の値は平均値算出のデータから削除する。
具体的には、成人の場合の呼吸回数は12〜18回なので、3.3秒〜5.0秒の範囲内にない呼吸時間は平均値算出に使用しない。また乳児の呼吸数は30〜40であるので、1.5秒〜2.0秒の範囲内にない呼吸時間は平均値算出に使用しないように設定する。
ここで、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる無呼吸症候群が成人の場合には深刻な問題になっている。これは本人の自覚がないため治療が遅れてしまう場合が多い。
そこで、制御部20において単に呼吸時間の平均値算出を行うだけでなく、センサは正常に動作していると仮定した上で、1回の呼吸時間が無呼吸症候群と判定される例えば10秒を超える回数/時間を検出して表示する機能を付加することができる。
そこで、制御部20において単に呼吸時間の平均値算出を行うだけでなく、センサは正常に動作していると仮定した上で、1回の呼吸時間が無呼吸症候群と判定される例えば10秒を超える回数/時間を検出して表示する機能を付加することができる。
図5に示す実施例にあっては、モータとカム機構の代わりにシリンダユニット15によって上プレート5と下プレート4が相対的に上下動する構造にしている。
このシリンダユニット15を用いた場合には、カム機構を用いた場合に比べ、構造はシンプルになるが、シリンダユニット15を駆動するための圧気源が必要になる。
この他にも、前記上プレート5または下プレート4を形状記憶合金で構成し、通電することで上プレート5または下プレート4を変形するようにしてもよい。
このシリンダユニット15を用いた場合には、カム機構を用いた場合に比べ、構造はシンプルになるが、シリンダユニット15を駆動するための圧気源が必要になる。
この他にも、前記上プレート5または下プレート4を形状記憶合金で構成し、通電することで上プレート5または下プレート4を変形するようにしてもよい。
本発明に係る抱き枕は一般家庭のみならず、不眠症や肩こりなどの治療、無呼吸症候群の検出にも使用することができる。
1…抱き枕、2…空洞部、3…膨張収縮装置、4…下プレート、5…上プレート、6…ガイド、7…ロッド、8…モータ、9…支柱、10…軸、11…カム、12…ギヤ、13…モータの駆動軸、14…減速ギヤ列、15…シリンダユニット、20…制御部、21…インバータ、22…カバー、23…センサ、24…センサ本体、25…受圧部材。
S…センサ部
S…センサ部
Claims (2)
- 就寝時に腕や足を絡ませて使用する抱き枕であって、この抱き枕は腹部または胸部が当たる個所に使用者の呼吸を検知するセンサが設けられ、また抱き枕内には前記センサからの信号によって使用者の呼吸間隔を算出する制御部が設けられ、また抱き枕の内部にはモータの駆動で径方向に膨張及び収縮動を行う膨張収縮装置が内蔵され、前記制御部では前記使用者の呼吸間隔が無呼吸症候群と判定される秒数以上の回数/時間を記憶し、表示部に表示することを特徴とする抱き枕。
- 就寝時に腕や足を絡ませて使用する抱き枕であって、この抱き枕は腹部または胸部が当たる個所に使用者の呼吸を検知するセンサが設けられ、また抱き枕内には前記センサからの信号によって使用者の呼吸間隔を算出する制御部が設けられ、また抱き枕の内部にはモータの駆動で径方向に膨張及び収縮動を行う膨張収縮装置が内蔵され、前記制御部では算出した前記呼吸間隔に対応して前記モータの回転数を使用者の呼吸数に合わせることを特徴とする抱き枕。
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