JP5224883B2 - 位相制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遮断器の開閉タイミングを制御して、系統や機器にとって有害な現象の発生を防止する電力開閉に関するものであり、さらに詳しくは位相制御装置に関するものである。
特許文献1には、遮断器の開極指令または閉極指令に対して、所望の位相で開極または閉極を行うように遅延時間経過後に開極制御信号または閉極制御信号を出力する位相制御装置が記載されている。
特開2001−135205号公報
上述の位相制御装置は開閉タイミングを制御するものであるが、複雑な電力系統に組み込まれることがあり、周辺機器の状態によっては開閉タイミングを制御しない場合がある。その場合、位相制御装置を経由せずに遮断器を開閉するよう、位相制御装置を系統から除外するための大掛かりな回路を装置外部に構成しなければならないという問題点があった。
また、位相制御装置を系統から除外する上記外部回路を組み替える場合、人が高電圧の装置近傍にて作業する必要があるという問題点があった。
また、位相制御装置を系統から除外する場合、周辺機器や位相制御装置の停電をとる必要があり、電力系統に影響を与える可能性があるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、周辺機器の状態等に応じて、最適な系統システムの構成を容易に選択することが可能な位相制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る位相開閉装置は、予め設定した遮断器の主回路電流または極間電圧の目標位相で、前記遮断器を開極または閉極し、前記遮断器の開閉タイミングの制御を行うことが可能な位相制御装置において、開極指令信号を遅延時間経過後に開極制御信号とし、または閉極指令信号を遅延時間経過後に閉極制御信号として前記遮断器へ出力することで、開閉タイミングの制御を行うタイミング制御部と、前記開極指令信号をそのまま開極制御信号とし、または前記閉極指令信号をそのまま閉極制御信号として前記遮断器へ出力することで、開閉タイミングの制御を行わないタイミング非制御部と、前記タイミング制御部による開閉タイミングを制御する処理と、前記タイミング非制御部による開閉タイミングを制御しない処理との切り替えが可能な切替部と、周辺機器の状態情報を読み込む状態情報読み込み部と、タイミング制御機能を除外する場合の前記周辺機器の状態についての条件を記憶した除外条件記憶部と、読み込んだ前記状態情報と前記除外条件記憶部に記憶された条件とを比較照合し、この比較結果が一致した場合には、前記切替部に対して前記タイミング非制御部による開閉タイミングを制御しない処理への切り替えを指示し、前記比較結果が一致しない場合には、前記切替部に対して前記タイミング制御部による開閉タイミングを制御する処理への切り替えを指示する照合部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、タイミング制御機能を除外する場合の周辺機器の状態についての条件を除外条件記憶部に記憶しておき、周辺機器の状態情報を位相制御装置内部に読み込み、周辺機器の状態情報と除外条件記憶部に記憶された条件とが一致した場合には、タイミング制御機能を除外するようにしたので、周辺機器の状態情報等に応じて、タイミング制御機能を容易に除外することが可能となり、最適な系統システムの構成を容易に選択することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る位相制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。まず、従来の位相制御装置の一例について説明した後に、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、従来の位相制御装置150の構成の一例を示すブロック図である。図2では、上位装置(図示せず)からの指令信号である開極指令信号または閉極指令信号を入力とし開極制御信号または閉極制御信号を出力する位相制御装置150と、この位相制御装置150から出力された開極制御信号または閉極制御信号によって開極または閉極制御される遮断器60と、が示されている。
次に、位相制御装置150の構成について説明する。位相制御装置150は、開極指令信号用コネクタ14、開極指令バイパス用コネクタ15、開極用の外部ジャンパ線50、開極用切替リレー10、開極用高速半導体リレー11、開極制御信号用コネクタ16、閉極指令信号用コネクタ17、閉極指令バイパス用コネクタ18、閉極用の外部ジャンパ線51、閉極用切替リレー12、閉極用高速半導体リレー13、閉極制御信号用コネクタ19、遅延回路6、および異常検出器7、を備えている。上位装置からの指令信号のうち開極指令信号は、開極指令信号用コネクタ14に入力され、閉極指令信号は、閉極指令信号用コネクタ17に入力される。
開極指令信号用コネクタ14には外部ジャンパ線50の一端が接続され、この外部ジャンパ線50の他端は開極指令バイパス用コネクタ15に接続されている。外部ジャンパ線50は、位相制御装置150に装着された着脱可能な外部結線であり、位相制御装置150を系統から除外するための回路として機能するものである。
開極用切替リレー10は接点10aと接点10bとを有し、これらの接点10a、10bのいずれか一方の接点が接しているときは他方の接点は離れる構造である。具体的には、開極用切替リレー10が励磁されると、接点10aは接するとともに接点10bは離れ、開極用切替リレー10が励磁されない状態では、接点10aは離れるとともに接点10bは接する。同図に示すように、開極指令信号用コネクタ14と開極用切替リレー10とが接点10a側において接続されている。また、開極指令バイパス用コネクタ15と開極用切替リレー10とが接点10b側において接続されている。
開極用高速半導体リレー11の一端は開極用切替リレー10の接点10a側に接続され、開極用切替リレー10が励磁された状態では、開極指令信号用コネクタ14は開極用切替リレー10の接点10aを経由して開極用高速半導体リレー11と接続される。また、開極用高速半導体リレー11の他端は開極制御信号用コネクタ16に接続されている。さらにまた、開極用高速半導体リレー11の他端と開極制御信号用コネクタ16との間から分岐した接続線は、開極用切替リレー10の接点10b側に接続されている。開極用切替リレー10が励磁されない状態では、開極指令バイパス用コネクタ15は開極用切替リレー10の接点10bとこの接続線とを経由して開極制御信号用コネクタ16に接続される。開極用高速半導体リレー11は、以下に述べるように、遅延回路6によりオン/オフ制御される。
以上は、開極制御に関連する構成要素である開極指令信号用コネクタ14、開極指令バイパス用コネクタ15、開極用の外部ジャンパ線50、開極用切替リレー10、開極用高速半導体リレー11、開極制御信号用コネクタ16の構成について説明したが、同図から明らかなように、閉極制御に関連する構成要素である閉極指令信号用コネクタ17、閉極指令バイパス用コネクタ18、閉極用の外部ジャンパ線51、閉極用切替リレー12、閉極用高速半導体リレー13、閉極制御信号用コネクタ19についても開極制御に関連する構成要素の場合と同様の構成であるため、その説明を省略する。
遅延回路6は、開極指令信号または閉極指令信号が入力されると、遮断器60の主回路電流または極間電圧の所望の位相で開極または閉極を行うよう遅延時間経過後、開極用高速半導体リレー11または閉極用高速半導体リレー13をオンする。例えば、開極用切替リレー10が励磁された状態(すなわち、接点10aが接した状態)において開極指令信号が開極指令信号用コネクタ14に入力されると、この開極指令信号は、開極指令信号用コネクタ14と開極用切替リレー10の接点10aとの間から分岐した接続線を介して遅延回路6に入力される。そして、遅延回路6はこの開極指令信号を検出すると、上記遅延時間経過後に、開極用高速半導体リレー11をオフからオンへ切り替える。これにより、開極指令信号用コネクタ14から入力された開極指令信号は、開極用切替リレー10の接点10a、開極用高速半導体リレー11を経由した後、開極制御信号用コネクタ16から開極制御信号として出力される。閉極指令信号についても同様に説明することができる。
異常検出回路7は、位相制御装置150内部で異常が発生した場合にこれを検出する回路であり、開極用切替リレー10に開極用切替リレー制御信号を出力し、閉極用切替リレー12に閉極用切替リレー制御信号を出力している。一般には、開極用切替リレー10を励磁した状態、すなわち、タイミング(または位相)を制御する状態で使用する。しかし、装置内部の異常を検出するための異常検出回路7が何らかの異常を検出した場合、正しい制御ができない可能性があるので、開極用切替リレー10を励磁せず、入力された開極指令信号をそのまま開極制御信号として出力する。
具体的には、例えば開極用切替リレー制御信号は信号‘1’(除外)または信号‘0’(接続)からなり、異常検出回路7が異常を検出した場合には‘1’が出力され、それ以外は‘0’が出力される。開極用切替リレー制御信号が‘1’の場合には、これを受けた開極用切替リレー10は励磁されない状態となり、開極用切替リレー10の接点10aは離れた状態となる。後述するように、この場合は、開極指令信号は外部ジャンパ線50を経由しタイミングを制御されずに開極制御信号用コネクタ16から出力されるので、位相制御装置150は系統から除外されることとなる。一方、開極用切替リレー制御信号が‘0’の場合には、これを受けた開極用切替リレー10は励磁された状態となり、開極用切替リレー10の接点10aは接した状態となる。この場合は、開極指令信号は開極用高速半導体リレー11を経由しタイミングを制御されて開極制御信号用コネクタ16から出力されるので、位相制御装置150は系統に接続されることとなる。閉極用切替リレー制御信号についても同様である。
次に、遮断器60の構成について説明する。遮断器60は、開極コイル61、開極用のインターロック回路62、閉極コイル63、および閉極用のインターロック回路64を備えている。開極コイル61は通流する電流により開極動作を発生させるものであり、インターロック回路62はその保護回路である。閉極コイル63、閉極用のインターロック回路64についても同様である。開極制御信号用コネクタ16は開極コイル61と接続され、位相制御装置150から出力された開極制御信号は遮断器60に入力される。同様に、閉極制御信号用コネクタ19は閉極コイル63と接続され、位相制御装置150から出力された閉極極制御信号は遮断器60に入力される。また、インターロック回路62,64はそれぞれ制御電源のマイナス側(N側)に接続されている。
次に、位相制御装置150の動作について説明する。以下では、開極動作について説明するが、閉極動作についても同様である。まず、開極指令信号が位相制御装置150の内部を経由し、開極タイミングを制御して開極する場合について述べる。この場合、異常検出装置7は異常を検出していない状態であり、異常検出回路7から開極用切替リレー10へ出力される開極用切替リレー制御信号は‘0’(接続)の状態である。したがって、開極用切替リレー10は励磁された状態であり、開極用切替リレー10の接点10aは接し且つ接点10bは離れている。この状態で、開極指令信号が開極指令信号用コネクタ14から入力されると、開極指令信号は開極用切替リレー10の接点10a、開極用高速半導体リレー11を経由して開極制御信号用コネクタ16から開極制御信号として出力される。詳細には、開極指令信号用コネクタ14から入力された開極指令信号は遅延回路6により検出され、遅延回路6は主回路電流または極間電圧の所望の位相で開極するよう遅延時間経過後、開極用高速半導体リレー11をオンする。これにより、開極指令信号は、遅延時間経過後に(すなわち、タイミング制御して)、開極制御信号として開極制御信号用コネクタ16から出力される。開極制御信号用コネクタ16から出力された開極制御信号は、遮断器60へ入力された後に開極コイル61を通流し、開極コイル61により遮断器60の開極がなされる。
次に、タイミングを制御せずに開極する場合について述べる。この場合、異常検出装置7は異常を検出している状態であり、異常検出回路7から開極用切替リレー10へ出力される開極用切替リレー制御信号は‘1’(除外)の状態である。したがって、開極用切替リレー10は励磁されない状態であり、開極用切替リレー10の接点10aは離れ且つ接点10bは接している。この状態で、開極指令信号が開極指令信号用コネクタ14から入力されると、開極指令信号は開極指令信号用コネクタ14と開極指令バイパス用コネクタ15とを接続する外部ジャンパ線50、開極用切替リレー10の接点10bを順次経由して開極制御信号用コネクタ16から開極制御信号として出力される。この場合、開極指令信号はタイミング制御されずに、そのまま開極制御信号として出力される。開極制御信号用コネクタ16から出力された開極制御信号は、遮断器60へ入力された後に開極コイル61を通流し、開極コイル61により遮断器60の開極がなされる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る位相制御装置の概略構成を示すブロック図、図3は、本実施の形態に係る位相制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1では、本実施の形態に係る位相制御装置1と、例えば断路器などの周辺機器70と、遮断器60と、が示されている。
図1では、位相制御装置1の構成要素のうち、特に、複数のコネクタ、および位相制御装置1の外部に設けられ位相制御装置1を系統から除外するための回路として利用される外部ジャンパ線50,51、について示したものであり、その他の構成要素については図示を省略している。以下では、図1に明示した構成要素とともに位相制御装置1の有する機能について説明する。
位相制御装置1は、開極指令信号用コネクタ14、開極指令バイパス用コネクタ15、開極用の外部ジャンパ線50、開極制御信号用コネクタ16、閉極指令信号用コネクタ17、閉極指令バイパス用コネクタ18、閉極用の外部ジャンパ線51、閉極制御信号用コネクタ19を備えており、これらについては図2と同様であるため、同一の構成要素には同一の符号を付している。
位相制御装置1には、上位装置(図示せず)からの指令信号として開極指令信号または閉極指令信号が入力される。具体的には、開極指令信号は開極指令信号用コネクタ14から入力され、閉極指令信号は閉極指令信号用コネクタ17から入力される。また、位相制御装置1の出力である開極制御信号は開極制御信号用コネクタ16から出力され、閉極制御信号は閉極制御信号用コネクタ19から出力され、これらの制御信号は遮断器60に入力される。遮断器60は、開極制御信号によって開極され、または閉極制御信号によって閉極される。
位相制御装置1は、予め設定した遮断器60の主回路電流または極間電圧の目標位相で遮断器60を開極または閉極するよう、上位装置からの指令信号を遅延時間経過後、開極制御信号または閉極制御信号として遮断器60へ出力するタイミング制御部(図示せず)を有する。
また、位相制御装置1は、上位装置からの指令信号をそのまま開極制御信号または閉極制御信号として遮断器60へ出力することで開閉タイミングの制御を行わないタイミング非制御部(図示せず)を有する。すなわち、位相制御装置1には、開極指令信号用コネクタ14と開極指令バイパス用コネクタ15とを接続する外部ジャンパ線50が設けられているが、この外部ジャンパ線50が開極用のタイミング非制御部を実現しており、外部ジャンパ線50は、図2の場合と同様に、開極指令信号の信号経路をタイミング制御部に対してバイパスさせ、遅延制御を行わずにそのまま開極制御信号として出力させることを可能にする回路である。閉極指令信号用コネクタ17と閉極指令バイパス用コネクタ18とを接続する外部ジャンパ線51についても同様であり、図2の場合と同様の機能を有し、閉極用のタイミング非制御部を実現している。このような外部ジャンパ線50,51を利用することで、装置外部に大掛かりな外部回路を構成して組み替える必要がなく、簡素な構成で位相制御装置1の系統からの除外(タイミング制御機能の除外)を実現できる。
位相制御装置1は、さらに、周辺機器70の状態等に応じて、開閉タイミングを制御して遮断器60の開閉を行う場合と、開閉タイミングを制御せずに遮断器60の開閉を行う場合との切り替えを行う切替部(図示せず)を有する。すなわち、この切替部は、後述の周辺機器の70からの状態情報90a、90b、90c、90dに応じて、タイミング制御部により開閉タイミングを制御する処理と、タイミング非制御部により開閉タイミングを制御しない処理との切り替えを行う。
位相制御装置1は、さらに、周辺機器70の状態情報(図示例では、例えば4つの状態情報90a、90b、90c、90d)を読み込む状態情報読み込み部(図示せず)と、予めタイミング制御機能を除外する場合の周辺機器の状態についての条件(除外条件)を記憶した除外条件記憶部(図示せず)と、読み出した状態情報と除外条件とを比較照合し、比較結果が一致した場合には、前記切替部に対して前記タイミング非制御部による開閉タイミングを制御しない処理への切り替えを指示し、比較結果が一致しない場合には、前記切替部に対して前記タイミング制御部による開閉タイミングを制御する処理への切り替えを指示する照合部(図示せず)と、を備える。
なお、図1では、タイミング制御部、切替部、状態情報読み込み部、除外条件記憶部、および照合部について図示はしていないが、後述するように、図3ではそれらについて具体的に示す。
このように、位相制御装置1は、周辺機器7の状態を検出し、読み出した状態情報と、除外条件とを比較し、その比較結果に応じて、タイミング制御部を用いて開閉タイミングを制御して開閉する場合と、外部ジャンパ線50または51を用いて開閉タイミングを制御せずに開閉する場合との、切り替えを可能とする。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る位相制御装置1の構成の一例について詳述する。図3は、図1の概略構成を有する位相制御装置の具体的な態様の一例を示すものである。図3では、本実施の形態に係る位相制御装置1と、周辺機器70と、遮断器60と、が示されている。
まず、位相制御装置1の構成について説明する。位相制御装置1は、開極指令信号用コネクタ14、開極指令バイパス用コネクタ15、開極用の外部ジャンパ線50、開極用切替リレー10、開極用高速半導体リレー11、開極制御信号用コネクタ16、閉極指令信号用コネクタ17、閉極指令バイパス用コネクタ18、閉極用の外部ジャンパ線51、閉極用切替リレー12、閉極用高速半導体リレー13、閉極制御信号用コネクタ19、および遅延回路6、を備えている。これらについては、図1、図2に示す場合と同様であり、そのため図2と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。また、位相制御装置1には、上位装置(図示せず)からの指令信号として開極指令信号または閉極指令信号が入力され、これらはそれぞれ開極指令信号用コネクタ14または閉極指令信号用コネクタ17から入力されること、位相制御装置1の出力である開極制御信号または閉極制御信号は、それぞれ開極制御信号用コネクタ16または閉極制御信号用コネクタ19から出力され、これらの信号は遮断器60に入力されることも同様である。遮断器60は、開極制御信号または閉極制御信号によってそれぞれ開極または閉極される。
ここで、図1を参照して行った上記説明との対応では、遅延回路6、開極用高速半導体リレー11、および閉極用高速半導体リレー13が、タイミング制御部80を構成している。特に、遅延回路6と開極用高速半導体リレー11とが、開極のタイミング制御を行う機能を担い、遅延回路6と閉極用高速半導体リレー13とが、閉極のタイミング制御を行う機能を担っている。また、前述のように、外部ジャンパ線50、51がタイミング非制御部を構成する。さらに、開極用切替リレー10および閉極用切替リレー12は、切替部を構成する。すなわち、開極用切替リレー10が開極指令に対して上記の切り替えを行い、開極用切替リレー10が閉極指令に対して上記の切り替えを行う。なお、図3では、タイミング制御部80の中に切替部である開極用切替リレー10および閉極用切替リレー12が含まれる構成としているが、これらがタイミング制御部80の外に設けられた構成としてもよい。
位相制御装置1は、上記の構成に加えて、異常検出回路7、信号状態読み込み回路27、開極時除外判定部29a、閉極時除外判定部29b、開極用の論理和回路30a、および閉極用の論理和回路30bを備えている。
異常検出回路7は、図2の場合と同様に、位相制御装置1内部で異常が発生した場合にこれを検出する異常検出部である。異常検出回路7が何らかの異常を検出した場合、タイミング制御機能を除外するための制御信号として信号‘1’(除外)を論理和回路30aおよび論理和回路30bのそれぞれに出力する。また、異常検出回路7が異常を検出していない場合、位相制御装置1を系統に接続しタイミング制御機能を利用するための制御信号として信号‘0’(接続)を、論理和回路30aおよび論理和回路30bのそれぞれに出力する。
信号状態読み込み回路27は、周辺機器70の状態情報を読み込む状態情報読み込み部として機能する。信号状態読み込み回路27は、例えば4つの状態情報90a、90b、90c、90dを読み込み、読み込んだ各状態情報をそれぞれ例えば‘1’または‘0’信号として開極時除外判定部29aおよび閉極時除外判定部29bへ出力する。
開極時除外判定部29aは、周辺機器70の状態に応じて、開極時にタイミングを制御して開極を行うか、またはタイミングを制御せずに開極を行うかを判定し、換言すればタイミング制御機能を除外するか否かの判定を行うものである。開極時除外判定部29aは、照合回路70aと、除外条件記憶回路28aと、を備えている。
除外条件記憶回路28aには、位相制御装置1を除外する(すなわち、タイミング制御機能を除外する)場合の周辺装置70の状態についての条件(除外条件)が予め記憶されており、この除外条件を信号として照合回路70aへ出力する。また、照合回路70aには、除外条件記憶回路28aからの除外条件に関する信号に加えて、信号状態読み込み回路27からの周辺機器70の状態情報に関する信号が入力される。
照合回路70aでは、信号状態読み込み回路27からの信号と、除外条件記憶回路28aからの信号とを比較照合し、比較結果が一致する場合には、位相制御装置1を除外する(すなわち、タイミング制御機能を除外する)回路構成とするため信号‘1’(除外)を論理和回路30aへ出力し、比較結果が一致しない場合には、位相制御装置1を接続する(すなわち、タイミング制御機能を利用する)回路構成とするため信号‘0’(接続)を論理和回路30aへ出力する。なお、図1を参照して行った説明との対応では、除外条件記憶回路28aは除外条件記憶部に、照合回路70aは照合部に相当する。
Figure 0005224883
ここで、表1は、除外条件記憶回路28aに記憶された除外条件の一例を示すものであり、周辺機器70の状態情報として、例えば、断線監視情報、母線電圧低下情報、周辺機器故障情報、メンテナンス情報を選択した場合の「除外条件パターン」を示したものである。表1では、除外条件パターンとして、例えば、パターン(1)〜(4)の4つのパターンを示している。
断線監視情報は、指令信号を出力している上位装置内部の断線を監視しており、断線が発生した場合は‘1’となる。その場合は、断線監視情報以外の他の情報がどのような値であっても(すなわち、‘1’であるか、または‘0’であるかにかかわらず)タイミング制御機能を除外する。パターン(1)は、このような条件を表したものであり、断線監視情報以外の他の情報は‘*’としてこれらの値にかかわらず、断線監視情報が‘1’であれば、タイミング制御機能を除外することを示している。
母線電圧低下情報は、母線電圧が低下した場合は‘1’となる。その場合は、母線電圧低下情報以外の他の情報がどのような値であっても(すなわち、‘1’であるか、または‘0’であるかにかかわらず)タイミング制御機能を除外する。パターン(2)は、このような条件を表したものであり、母線電圧低下情報以外の他の情報は‘*’としてこれらの値にかかわらず、母線電圧低下情報が‘1’であれば、タイミング制御機能を除外することを示している。
周辺機器故障情報は、断路器、遮断器などの故障を監視しており、故障が発生した場合は‘1’となる。その場合は、周辺機器故障情報以外の他の情報がどのような値であっても(すなわち、‘1’であるか、または‘0’であるかにかかわらず)タイミング制御機能を除外する。パターン(3)は、このような条件を表したものであり、周辺機器故障情報以外の他の情報は‘*’としてこれらの値にかかわらず、周辺機器故障情報が‘1’であれば、タイミング制御機能を除外することを示している。
メンテナンス情報は点検作業中に‘1’となる情報であり、断線しておらず、母線電圧も低下もしておらず、周囲機器70で故障も発生していない場合で、且つ点検作業中の場合に限って、タイミング制御機能を除外する。パターン(4)は、このような条件を表したものであり、周辺機器故障情報以外の他の情報はすべて‘0’であり、メンテナンス情報が‘1’であれば、タイミング制御機能を除外することを示している。
このように、除外条件パターンは、周辺機器70からの入力信号に応じて、予め決めておくことができる。
除外条件記憶回路28aに記憶されている除外条件が、表1に示す条件である場合に、照合回路70aは次のようにして比較照合を行う。信号状態読み込み回路27により読み込まれた周辺機器70の状態情報が、例えば、断線監視情報‘0’、母線電圧低下情報‘0’、周辺機器故障情報‘1’、メンテナンス情報‘0’であった場合、照合回路70aは、周辺機器の状態情報と、除外条件記憶回路28aから得たパターン(1)〜(4)とを順次比較照合する。この場合、周辺機器の状態情報は、パターン(3)と一致するので、照合回路70aは、タイミング制御機能を除外するための信号‘1’(除外)を論理和回路30aへ出力する。また、信号状態読み込み回路27により読み込まれた周辺機器70の状態情報が、例えば、断線監視情報‘0’、母線電圧低下情報‘0’、周辺機器故障情報‘0’、メンテナンス情報‘0’であった場合、照合回路70aは、周辺機器70の状態情報と、除外条件記憶回路28aから得たパターン(1)〜(4)とを順次比較照合し、この場合、周辺機器70の状態情報は、すべてのパターンと一致しないので、照合回路70aは、タイミング制御機能を利用するための信号‘0’(接続)を論理和回路30aへ出力する。
閉極時除外判定部29bについても同様であり、閉極時除外判定部29bは、周辺機器70の状態に応じて、タイミング制御機能を除外するか否かの判定を行う。閉極時除外判定部29bは、照合回路70bと、除外条件記憶回路28bと、を備えており、これらについても、照合回路70a、除外条件記憶回路28aと同様の機能を有しているため、その詳細な説明を省略する。また、図1を参照して行った説明との対応において、除外条件記憶回路28bは除外条件記憶部に、照合回路70bは照合部に相当する。
論理和回路30aは、開極時除外判定部29aの照合回路70aからの出力信号と、異常検出回路7からの出力信号との論理和を算出し、その算出結果を開極用切替リレー制御信号として開極用切替リレー10へ出力する。開極用切替リレー制御信号は、‘1’(除外)または‘0’(接続)からなり、‘1’(除外)の場合には、これを受けた開極用切替リレー10は励磁されない状態となり、開極用切替リレー10の接点10aは離れた状態となる。この場合は、開極指令信号は外部ジャンパ線50を経由しタイミングを制御されずに開極制御信号用コネクタ16から出力されるので、位相制御装置1は系統から除外されることとなる。一方、信号が‘0’(接続)の場合には、これを受けた開極用切替リレー10は励磁された状態となり、開極用切替リレー10の接点10aは接した状態となる。この場合は、開極指令信号は開極用高速半導体リレー11を経由しタイミングを制御されて開極制御信号用コネクタ16から出力されるので、位相制御装置1は系統に接続されることとなる。
論理和回路30aは、開極時除外判定部29aの照合回路70aからの出力信号と、異常検出回路7からの出力信号との論理和を算出しているため、これらの出力信号のうち少なくとも一方の出力信号が‘1’(除外)であれば、開極用切替リレー制御信号として‘1’(除外)を出力する。換言すれば、これらの出力信号のいずれも出力信号が‘0’(接続)である場合にのみ、開極用切替リレー制御信号として‘0’(接続)を出力する。このように、周辺機器70の状態からタイミング制御機能の除外が必要な場合、異常検出回路7が異常を検出した場合には、開極用切替リレー10へ‘1’(除外)信号を出力するようにしている。論理和回路30aは、開極用切替リレー10へ制御信号を出力するため、切替部を制御する切替制御部として機能する。
論理和回路30bについても、論理和回路30aと同様であり、閉極時除外判定部29bの照合回路70bからの出力信号と、異常検出回路7からの出力信号との論理和を算出し、その算出結果を閉極用切替リレー制御信号として閉極用切替リレー12へ出力する。閉極用切替リレー制御信号は、開極用切替リレー制御信号と同様に、‘1’(除外)または‘0’(接続)からなり、‘1’(除外)の場合には、これを受けた閉極用切替リレー12は励磁されない状態となり、閉極用切替リレー12の接点12aは離れた状態となる。この場合は、閉極指令信号は外部ジャンパ線51を経由しタイミングを制御されずに閉極制御信号用コネクタ19から出力されるので、位相制御装置1は系統から除外されることとなる。一方、信号が‘0’(接続)の場合には、これを受けた閉極用切替リレー12は励磁された状態となり、閉極用切替リレー12の接点12aは接した状態となる。この場合は、閉極指令信号は閉極用高速半導体リレー13を経由しタイミングを制御されて閉極制御信号用コネクタ19から出力されるので、位相制御装置1は系統に接続されることとなる。
論理和回路30bは、閉極時除外判定部29bの照合回路70bからの出力信号と、異常検出回路7からの出力信号との論理和を算出しているため、これらの出力信号のうち少なくとも一方の出力信号が‘1’(除外)であれば、閉極用切替リレー制御信号として‘1’(除外)を出力する。換言すれば、これらの出力信号のいずれも出力信号が‘0’(接続)である場合にのみ、閉極用切替リレー制御信号として‘0’(接続)を出力する。このように、周辺機器70の状態からタイミング制御機能の除外が必要な場合、異常検出回路7が異常を検出した場合には、閉極用切替リレー10へ‘1’(除外)信号を出力するようにしている。論理和回路30bは、閉極用切替リレー10へ制御信号を出力するため、切替部を制御する切替制御部として機能する。
次に、遮断器60の構成について説明する。遮断器60は、開極コイル61、開極用のインターロック回路62、閉極コイル63、閉極用のインターロック回路64を備えており、これらは図2に示す構成と同様である。そのため、同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。インターロック回路62,64はそれぞれ制御電源のマイナス側(N側)に接続されている。
次に、位相制御装置1の開極動作について説明する。なお、閉極動作については説明を省略するが、閉極動作と同様にして説明することができる。
信号状態読み込み回路27は、周辺機器70の状態情報を読み込み、読み込んだ状態情報を開極時除外判定部29aおよび閉極時除外判定部29bへ出力する。
開極時除外判定部29aの照合回路70aでは、信号状態読み込み回路27からの状態情報と、除外条件記憶回路28aからの除外条件とを比較照合する。そして、この比較結果が一致する場合には、信号‘1’(除外)を論理和回路30aへ出力し、比較結果が一致しない場合には、信号‘0’(接続)を論理和回路30aへ出力する。
一方、異常検出回路7は、異常を検出した場合、信号‘1’(除外)を論理和回路30aおよび論理和回路30bへ出力し、異常を検出していない場合、信号‘0’(接続)を論理和回路30aおよび論理和回路30bへ出力する。
論理和回路30aは、開極時除外判定部29aの照合回路70aからの出力信号と、異常検出回路7からの出力信号との論理和を算出し、この算出結果を開極用切替リレー制御信号として開極用切替リレー10へ出力する。
開極用切替リレー10は、信号‘1’(除外)を受けると励磁されず、開極用切替リレー10の接点10aは離れた状態となる。この場合は、開極指令信号は外部ジャンパ線50を経由しタイミングを制御されずに開極制御信号用コネクタ16から出力される。また、開極用切替リレー10は、信号‘0’(接続)を受けると励磁され、開極用切替リレー10の接点10aは接した状態となる。この場合は、開極指令信号は開極用高速半導体リレー11を経由しタイミングを制御されて開極制御信号用コネクタ16から出力される。なお、タイミングを制御して開極する場合およびタイミングを制御せずに開極する場合の動作は、図2の位相制御装置150の動作と同様である。
本実施の形態によれば、予めタイミング制御機能を除外する場合の周辺機器70の状態についての条件(除外条件)を除外条件記憶部(除外条件記憶回路28a、28b)に記憶しておき、周辺機器70の状態情報を位相制御装置1内部に読み込み、状態情報と除外条件とが一致した場合には、タイミング非制御部(外部ジャンパ線50、51)による開閉タイミングを制御しない処理を行い、状態情報と除外条件とが一致しない場合には、タイミング制御部80による開閉タイミングを制御した処理を行うことができる。このように、周辺機器70の状態に応じて、タイミング制御機能を容易に除外することが可能となり、最適な系統システムの構成を容易に選択することができる。
また、タイミング制御機能を除外する場合には、除外回路として外部ジャンパ線50,51を利用しているため、大掛かりな外部回路を構成して組み替える必要がなく、簡素な構成で容易に除外することができる。
また、位相制御装置1内部に異常が発生し、異常検出回路7が異常を検出すると、タイミング非制御部(外部ジャンパ線50、51)による開閉タイミングを制御しない処理を選択する。これにより、位相制御装置1が系統から除外され、位相制御装置1内部で発生した異常が、周辺機器70に悪影響を及ぼすことがない。
また、タイミング制御機能を除外する場合に、人が高電圧の装置近傍にて作業する必要がない。
また、タイミング制御機能を除外する場合に、周辺機器70や位相制御装置1の停電をとる必要がなく、電力系統に影響を与えることがない。
また、位相制御装置1は、例えば市販のワンチップマイコンで容易に実現できるため安価でシステムに柔軟に対応できるものである。
なお、本実施の形態では、開極と閉極の除外条件はそれぞれ開極時除外判定部29aの除外条件記憶回路28aと閉極時除外判定部29bの除外条件記憶回路28bとに分離して設定できるため、例えば、周辺機器70がどのような状態であろうと開極制御しないという条件を除外条件記憶回路28aに設定しておけば、閉極制御だけをするシステムを構築することができる。
また、本実施の形態では、切替制御部として論理和回路30a、30bを用いたが、これに限定されず、位相制御装置1の構成に応じて、他の機能を有する切替制御部を用いることもできる。例えば、切替制御部に入力する入力信号に対して予め優先順位を設定しておき、この優先順位に基づき、優先順位の最も高い入力信号の内容を優先して開極用切替リレー制御信号または閉極用切替リレー制御信号として出力することもできる。
実施の形態2.
図4は、本実施の形態に係る位相開閉装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の位相制御装置2は、実施の形態1の位相制御装置1(図3参照)の構成に加えて、通信回路32を備えている。図4では、位相制御装置2外部にパーソナルコンピュータ(パソコン)31が設置されており、このパソコン31は通信回路32を介して位相制御装置2と電文の送受信が可能である。通信回路32は、位相制御装置2の通信処理部として機能する。なお、図4では、図3と同一の構成物には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
遠隔操作によってパソコン31から位相制御装置2へ位相制御装置2を除外するため(すなわち、タイミング制御機能を除外するため)の電文を送信する。通信回路32は、この電文を受信しその内容を解釈すると、タイミング制御機能を除外するための回路構成へ切り替えるため(すなわち、タイミング非制御部を用いた処理を行うため)、信号‘1’(除外)を論理和回路30a、30bへ出力する。論理和回路30aでは、少なくとも通信回路32から信号‘1’(除外)が入力されるため、開極用切替リレー制御信号として信号‘1’を開極用切替リレー10へ出力する。論理和回路30bについても同様である。これにより、開閉タイミングを制御せずに開極または閉極が行われる。
また、本実施の形態においては、パソコン31から除外条件記憶回路28a、28bの内容を書き換えることができる。すなわち、パソコン31から除外条件を電文で送信すると、通信回路32がこの電文を受信しその内容を解釈して、除外条件記憶回路28a、28bの内容を書き換えることができる。
本実施の形態によれば、位相制御装置2に通信回路32を設けることにより、遠隔操作により、位相制御装置2のタイミング制御機能を除外することができる。そのため、人が装置近傍にてタイミング制御機能を除外するために回路切り替えを行う必要がない。
また、遠隔操作で、除外条件記憶回路28a、28bの内容を書き換えることができるので、柔軟なシステムを構成することができる。
なお、図5は、特許文献1に記載の電力開閉装置の構成を示すブロック図である。図5では、主回路100と、この主回路100に接続した遮断器200と、この遮断器200の操作装置300と、位相制御装置400と、が示されている。
次に、位相制御装置400の構成要素について説明する。極間電圧検出手段101は、遮断器200の極間電圧を検出する。主回路電流計測手段102は、主回路100の電流を検出する。また、零点検出手段103は、極間電圧計測手段101および主回路電流計測手段102により検出した電圧信号および電流信号から極間電圧および主回路電流の零点時刻を求め、常に極間電圧および主回路電流についての最新の零点時刻を記憶している。
動作時刻予測手段104は、遮断器200の閉極時間または開極時間を予測する。制御信号出力手段105は、閉極指令または開極指令を検出すると、極間電圧または主回路電流の所望の位相で閉極または開極を行うよう、零点検出手段103の記憶している最新零点時刻および動作時刻予測手段104で得た予測閉極時間または予測開極時間に基づいて遅延時間を求め、この遅延時間経過後に閉極制御信号または開極制御信号を出力する。
動作時刻計測手段141は、可動接触子と連動し閉極動作時における接触子の接触および開極動作時の開極と同時に動作する補助スイッチ201の動作時刻に基づいて、実測閉極時間または実測開極時間を求める。環境温度計測手段142は遮断器200周辺の環境温度を計測し、制御電圧計測手段143は制御電圧を計測する。
このような従来の位相制御装置400の構成では、周辺機器の状態や位相制御装置400の内部状態などに応じて、位相制御装置400を系統から除外し、周辺機器から切り離すように構成されていない。そのため、位相制御装置400を系統から除外するためには、外部に大掛かりは除外回路を設けて回路を組み替える必要があった。
また、このような除外回路を設けたとしても、回路の切り替えのために、人が装置近傍にて作業する必要があった。
さらにまた、回路を切り替える場合、周辺機器や位相制御装置の停電をとる必要があり、電力系統に影響を与える可能性があった。
本発明の実施の形態1、2によれば、このような従来の問題点を解消することができる。
実施の形態1に係る位相制御装置の概略構成を示すブロック図である。 従来の位相制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る位相制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る位相制御装置の構成を示すブロック図である。 特許文献1に記載の電力開閉装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,2 位相制御装置
6 遅延回路
7 異常検出回路
10 開極用切替リレー
11 開極用の高速半導体リレー
12 閉極用切替リレー
13 閉極用の高速半導体リレー
14 開極指令信号用コネクタ
15 開極指令バイパス用コネクタ
16 開極制御信号用コネクタ
17 閉極指令信号用コネクタ
18 閉極指令バイパス用コネクタ
19 閉極制御信号用コネクタ
27 信号状態読み込み回路
28a 除外条件記憶回路
28b 除外条件記憶回路
29a 開極時除外判定部
29b 閉極時除外判定部
30a 論理和回路
30b 論理和回路
31 パソコン
32 通信回路
50,51 外部ジャンパ線
60 遮断器
61 開極コイル
62,64 インターロック回路
63 閉極コイル
70 周辺機器
70a 照合回路
70b 照合回路

Claims (4)

  1. 予め設定した遮断器の主回路電流または極間電圧の目標位相で、前記遮断器を開極または閉極し、前記遮断器の開閉タイミングの制御を行うことが可能な位相制御装置において、
    開極指令信号を遅延時間経過後に開極制御信号とし、または閉極指令信号を遅延時間経過後に閉極制御信号として前記遮断器へ出力することで、開閉タイミングの制御を行うタイミング制御部と、
    前記開極指令信号をそのまま開極制御信号とし、または前記閉極指令信号をそのまま閉極制御信号として前記遮断器へ出力することで、開閉タイミングの制御を行わないタイミング非制御部と、
    前記タイミング制御部による開閉タイミングを制御する処理と、前記タイミング非制御部による開閉タイミングを制御しない処理との切り替えが可能な切替部と、
    周辺機器の状態情報を読み込む状態情報読み込み部と、
    タイミング制御機能を除外する場合の前記周辺機器の状態についての条件を記憶した除外条件記憶部と、
    読み込んだ前記状態情報と前記除外条件記憶部に記憶された条件とを比較照合し、この比較結果が一致した場合には、前記切替部に対して前記タイミング非制御部による開閉タイミングを制御しない処理への切り替えを指示し、前記比較結果が一致しない場合には、前記切替部に対して前記タイミング制御部による開閉タイミングを制御する処理への切り替えを指示する照合部と、
    を備え
    前記タイミング非制御部は前記位相制御装置に装着された外部結線により構成され、前記外部結線は前記開極指令信号または前記閉極指令信号の信号経路を前記タイミング制御部に対してバイパスさせるものであることを特徴とする位相制御装置。
  2. 前記位相制御装置内部の異常を検出した場合には、前記切替部に対して前記タイミング非制御部による開閉タイミングを制御しない処理への切り替えを指示し、異常を検出しない場合には、前記切替部に対して前記タイミング制御部による開閉タイミングを制御する処理への切り替えを指示する異常検出部と、
    前記照合部による前記切替部への切り替え指示と、前記異常検出部による前記切替部への切り替え指示とが入力され、これらの指示のうち少なくとも一方の指示が前記タイミング非制御部による処理を指示するものである場合は、前記切替部に対して記タイミング非制御部による処理を指示し、それ以外の場合は、前記切替部に対して前記タイミング制御部による処理を指示する切替制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の位相制御装置。
  3. 前記位相制御装置の外部に設置されたコンピュータとの電文の送受信が可能な通信処理部をさらに備え、
    前記コンピュータから前記位相制御装置へ前記タイミング非制御部による処理を指示する電文を送信すると、この電文を受信した前記通信処理部は前記切替制御部を介して前記切替部に前記タイミング非制御部による処理を指示することを特徴とする請求項に記載の位相制御装置。
  4. 前記コンピュータから前記位相制御装置へ前記除外条件記憶部の内容の書き換えを指示する電文を送信すると、この電文を受信した前記通信処理部はその書き換え指示に基づいて前記除外条件記憶部の内容を書き換えることを特徴とする請求項に記載の位相制御装置。
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