JP5224616B2 - プロテインキナーゼ阻害剤としての複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体 - Google Patents
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Description
Mは、−O−または−S−であり;
R1は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−シクロアルキル、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルケニルであり、この場合のいずれのアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基も、環炭素または環窒素原子において、3つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−OR6、−(アルキレン)m−N(R6)2、−C(O)OR6、−NHC(O)R6、−C(O)N(R6)2、−S(O)2R7、−CN、−OH、−NO2、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−シクロアルキル、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキルおよび−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルケニルから選択され;およびこの場合のいずれのアリールまたはヘテロアリール置換基も、5つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、−OH、アルキル、−C(O)OR6、−N(R6)2、−NHC(O)R6、−C(O)N(R6)2、−S(O)2R7、−CN、−OH、−NO2、および−O−アルキルから選択され;およびこの場合のいずれのアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基も、場合によっては、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基と縮合していることがあり;
R2のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)R6もしくは−(アルキレン)m−N(R6)2であり、またはR2とそれが結合している環炭素原子とが合わさって、カルボニル基を形成し;
R3は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり、あるいはR3およびR3aは、それらそれぞれが結合している共通の炭素原子と一緒になって、カルボニル基またはスピロ環式シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
R3aは、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり;
R5のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)m−N(R6)2、−(アルキレン)m−OH、−(アルキレン)m−NHC(O)R6、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、−C(O)R6、−C(O)OR6、−C(O)−(アルキレン)m−N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)R6、−NHC(O)OR6または−NHS(O)2R7であり;
R6のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールであり;
R7のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、アリール、シクロアルキルまたはハロアルキルであり;
R8は、H、アルキル、−OH、−O−アルキルまたはハロアルキルであり;
R10は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)R6または−(アルキレン)m−N(R6)2あり、あるいはR10およびR10aは、それぞれが結合している共通の炭素原子と一緒になって、カルボニル基またはスピロ環式シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
R10aは、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり;
R11のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6もしくは−(アルキレン)m−N(R6)2であり、またはR11とそれが結合している環炭素原子とが合わさって、カルボニル基を形成し;
R12のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R7、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−C(O)R6または−C(O)OR6であり;
Arは、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、この場合のアリーレンまたはヘテロアリーレンは、その隣接する環炭素原子のいずれか2個によって連結されており、およびこの場合のアリーレンまたはヘテロアリーレン基は、4つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであるか、または異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、−NH2、−NH−アルキル、−N(アルキル)2、−SR6、−S(O)R7、−S(O)2R7、−C(O)R6、−C(O)OR6、−C(O)N(R6)2、−NHC(O)R6、ハロアルキル、−CNおよびNO2から独立して選択され、その結果ArがテトラヒドロナフチレンであるときにR2およびR3が互いに水素以外であり;
Wは、−N(R12)2−、−S−、−O−または−C(R5)2−であり、この場合、Wが−C(R5)2−であるときには、両方のR5基とそれらが結合している共通の炭素原子とが合わさって、スピロ環式シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基を形成し、この場合、そのようなスピロ環式の基は、4つ以下の基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであるか、または異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−OR6、−(アルキレン)m−N(R6)2、−C(O)OR6、−NHC(O)R6、−C(O)N(R6)2、−S(O)2R7、−CN、−OH、−NO2、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−シクロアルキル、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキルおよび−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルケニルから選択され;
Yは、H、ハロ、アルキルまたは−CNであり;
Zは、任意のおよび追加の結合が不在であるときには−C(R8)−または−N−であり、ならびにZは、任意のおよび追加の結合が存在するときには−C−であり;
mのそれぞれの存在は、独立して、0または1であり;
nは、0〜2の整数であり;ならびに
pは、0または1である)
を有する化合物ならびにそれらの医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体を提供する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1) 式:
(式中、
破線は、任意のおよび追加の結合を示し、ならびに
Mは、−O−または−S−であり;
R 1 は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、−(アルキレン) m −アリール、−(アルキレン) m −シクロアルキル、−(アルキレン) m −ヘテロアリール、−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルケニルであり、この場合のいずれのアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基も、環炭素または環窒素原子において、3つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−OR 6 、−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 、−C(O)OR 6 、−NHC(O)R 6 、−C(O)N(R 6 ) 2 、−S(O) 2 R 7 、−CN、−OH、−NO 2 、−(アルキレン) m −アリール、−(アルキレン) m −シクロアルキル、−(アルキレン) m −ヘテロアリール、−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルキルおよび−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルケニルから選択され;およびこの場合のいずれのアリールまたはヘテロアリール置換基も、5つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、−OH、アルキル、−C(O)OR 6 、−N(R 6 ) 2 、−NHC(O)R 6 、−C(O)N(R 6 ) 2 、−S(O) 2 R 7 、−CN、−OH、−NO 2 、および−O−アルキルから選択され;およびこの場合のいずれのアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基も、場合によっては、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基と縮合していることがあり;
R 2 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン) m −C(O)N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)R 6 もしくは−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 であり、またはR 2 とそれが結合している環炭素原子とが合わさってカルボニル基を形成し;
R 3 は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン) m −C(O)N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)−R 6 または−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 であり、あるいはR 3 およびR 3a は、それらそれぞれが結合している共通の炭素原子と一緒になって、カルボニル基またはスピロ環式シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
R 3a は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン) m −C(O)N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)−R 6 または−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 であり;
R 5 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン) m −アリール、−(アルキレン) m −ヘテロアリール、−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −OH、−(アルキレン) m −NHC(O)R 6 、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、−C(O)R 6 、−C(O)OR 6 、−C(O)−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)R 6 、−NHC(O)OR 6 または−NHS(O) 2 R 7 であり;
R 6 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールであり;
R 7 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、アリール、シクロアルキルまたはハロアルキルであり;
R 8 は、H、アルキル、−OH、−O−アルキルまたはハロアルキルであり;
R 10 は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン) m −C(O)N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)R 6 または−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 であり、あるいはR 10 およびR 10a は、それらそれぞれが結合している共通の炭素原子と一緒になって、カルボニル基またはスピロ環式シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
R 10a は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン) m −C(O)N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)−R 6 または−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 であり;
R 11 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン) m −C(O)N(R 6 ) 2 、−(アルキレン) m −NHC(O)−R 6 もしくは−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 であり、またはR 11 とそれが結合している環炭素原子とが合わさってカルボニル基を形成し;
R 12 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン) m −アリール、−(アルキレン) m −ヘテロアリール、−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルキル、−S(O) 2 R 7 、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−C(O)R 6 または−C(O)OR 6 であり;
Arは、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、この場合のアリーレンまたはヘテロアリーレンは、その隣接する環炭素原子のいずれか2つによって連結されており、およびこの場合のアリーレンまたはヘテロアリーレン基は、4つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、−NH 2 、−NH−アルキル、−N(アルキル) 2 、−SR 6 、−S(O)R 7 、−S(O) 2 R 7 、−C(O)R 6 、−C(O)OR 6 、−C(O)N(R 6 ) 2 、−NHC(O)R 6 、ハロアルキル、−CNおよびNO 2 から独立して選択され、その結果ArがテトラヒドロナフチレンであるときにR 2 およびR 3 が互いに水素以外であり;
Wは、−N(R 12 ) 2 −、−S−、−O−または−C(R 5 ) 2 −であり、この場合、Wが−C(R 5 ) 2 −であるときには、両方のR 5 基とそれらが結合している共通の炭素原子とが合わさって、スピロ環式シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基を形成し、この場合、そのようなスピロ環式の基は、4つ以下の基で場合によっては置換されていることがあり、該基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−OR 6 、−(アルキレン) m −N(R 6 ) 2 、−C(O)OR 6 、−NHC(O)R 6 、−C(O)N(R 6 ) 2 、−S(O) 2 R 7 、−CN、−OH、−NO 2 、−(アルキレン) m −アリール、−(アルキレン) m −シクロアルキル、−(アルキレン) m −ヘテロアリール、−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルキルおよび−(アルキレン) m −ヘテロシクロアルケニルから選択され;
Yは、H、ハロ、アルキルまたは−CNであり;
Zは、任意のおよび追加の結合が不在であるときには−C(R 8 )−または−N−であり、ならびにZは、任意のおよび追加の結合が存在するときには−C−であり;
mのそれぞれの存在は、独立して、0または1であり;
nは、0から2までの範囲の整数であり;および
pは、0または1である)
を有する化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項目2) Mが、−O−である、項目1に記載の化合物。
(項目3) Mが、−S−である、項目1に記載の化合物。
(項目4) R 1 が、アリール、−アルキレン−アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルケニルであり、これらのそれぞれが、ハロ、アルキル、−OH、−NH 2 、ヘテロアリール、または−O−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される3つ以下の基で場合によっては置換されていることがある、項目1に記載の化合物。
(項目5) R 1 が、ハロ、アルキル、−OH、−NH 2 、ヘテロアリール、または−O−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される3つ以下の基で場合によっては置換されている、項目4に記載の化合物。
(項目6) R 1 が、
である、項目1に記載の化合物。
(項目7) nおよびpが、それぞれ1である、項目1に記載の化合物。
(項目8) R 2 、R 3 、R 3a 、R 10 、R 10a およびR 11 が、それぞれ−Hである、項目7に記載の化合物。
(項目9) Zが、Nであり、およびWが、−C(R 5 ) 2 −である、項目1に記載の化合物。
(項目10) Wが、−CH(NH 2 )−、−CH(OH)−またはCH(NHSO 2 CH 3 )である、項目9に記載の化合物。
(項目11) Arが、
である、項目1に記載の化合物。
(項目12) Arが、
である、項目1に記載の化合物。
(項目13) Zが、−N−であり、およびWが、−C(R 5 ) 2 −である、項目11に記載の化合物。
(項目14) Zが、−N−であり、およびWが、−C(R 5 ) 2 −である、項目12に記載の化合物。
(項目15) 基
が、
である、項目1に記載の化合物。
(項目16) R 1 が、
である、項目15に記載の化合物。
(項目17) 式:
(式中、
Mは、−O−または−S−であり;
Xは、−CH−または−N−であり;
Wは、−C(R 5 ) 2 −であり;
R 1 は、アリール、−アルキレン−アリールまたはヘテロアリールであり、この場合のいずれのアリールまたはヘテロアリール基も、アルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−N(R 9 ) 2 、ヘテロアリールおよび−C(O)OR 9 からそれぞれ独立して選択される3つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり;ならびに
R 5 は、H、−OR 9 または−N(R 9 ) 2 である)
を有する項目1に記載の化合物ならびにその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体。
(項目18) Mが、−O−である、項目17に記載の化合物。
(項目19) Mが、−S−である、項目17に記載の化合物。
(項目20) Xが、−CH−である、項目19に記載の化合物。
(項目21) R 1 が、
である、項目20に記載の化合物。
(項目22) R 5 が、−NH 2 、−NHSO 2 −アルキルまたは−OHである、項目21に記載の化合物。
(項目23) 先の明細書において番号を付与したとおりの構造1−20を有する化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグまたは立体異性体。
(項目24) 精製された形態での、項目1に記載の化合物。
(項目25) 有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体と、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
(項目26) 少なくとも1つの追加の抗癌剤をさらに含み、この場合の追加の抗癌剤が、項目1に記載の化合物とは異なる、項目25に記載の組成物。
(項目27) 前記少なくとも1つの追加の抗癌剤が、細胞増殖抑制剤、シスプラチン、ドキソルビシン、タキソテール、タキソール、エトポシド、イリノテカン、カンプトスター、トポテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン、タモキシフェン、5−フルオロウラシル、メトトレキサート、テモゾロミド、シクロホスファミド、SCH 66336、R115777、L778,123、BMS 214662、イレッサ、タルセバ、EGFRに対する抗体、グリーベック、イントロン、ara−C、アドリアマイシン、シトキサン、ゲムシタビン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベキサール、ベルケード、ゼバリン、トリセノックス、ゼローダ、ビノレルビン、プロフィマー(Profimer)、アービタックス、リポソーマル、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、イホスファミド、リツキシマブ、C225、ドキシル、オンタック、デポサイト(Deposyt)、マイロターグ、カムパス、セレブレックス、スーテント、アラネスプ、ノイポゲン、ノイラスタ、ケピバンス、SU11248、およびPTK787から成る群より選択される、項目26に記載の組成物。
(項目28) 患者においてサイクリン依存性キナーゼに関連した疾病を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目29) 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK1である、項目28に記載の方法。
(項目30) 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK2である、項目28に記載の方法。
(項目31) 患者においてチェックポイントキナーゼに関連した疾病を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目32) 前記チェックポイントキナーゼが、Chk1である、項目31に記載の方法。
(項目33) 前記チェックポイントキナーゼが、Chk2である、項目31に記載の方法。
(項目34) 患者においてオーロラキナーゼに関連した疾病を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目35) 前記オーロラキナーゼが、オーロラ−Aである、項目34に記載の方法。
(項目36) 前記オーロラキナーゼが、オーロラ−Bである、項目34に記載の方法。
(項目37) 前記オーロラキナーゼが、オーロラ−Cである、項目34に記載の方法。
(項目38) 患者においてチロシンキナーゼに関連した疾病を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目39) 前記チロシンキナーゼが、VEGF−R2、EGFR、HER2、SRC、JAKおよびTEKから成る群より選択される、項目38に記載の方法。
(項目40) 前記チロシンキナーゼが、VEGF−R2である、項目39に記載の方法。
(項目41) 前記チロシンキナーゼが、EGFRである、項目39に記載の方法。
(項目42) 患者においてPim−1キナーゼに関連した疾病を抑制治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目43) 患者においてc−Metキナーゼに関連した疾病を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目44) 前記c−Metキナーゼが、c−Metである、項目43に記載の方法。
(項目45) 患者においてMEKキナーゼに関連した疾病を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目46) 前記mekキナーゼが、MEK−1である、項目45に記載の方法。
(項目47) 患者において癌を治療するための方法であって、有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物を該患者に投与することを含む方法。
(項目48) 有効量の少なくとも1つの追加の抗癌剤を前記患者に投与することをさらに含み、この場合の追加の抗癌剤が、項目1に記載の化合物とは異なる、項目47に記載の方法。
(項目49) 前記癌が、膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、脳の癌もしくは中枢神経系の他の癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頚部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頚癌、甲状腺癌、前立腺癌、子宮癌、皮膚癌、白血病、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、骨髄腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、ケラトアカントーマ、甲状腺濾胞癌またはカポジ肉腫である、項目47に記載の方法。
(項目50) 前記少なくとも1つの追加の抗癌剤(単数または複数)が、細胞増殖抑制剤、シスプラチン、アロプラチン、ドキソルビシン、タキソテール、タキソール、エトポシド、イリノテカン、カンプトスター、トポテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン、タモキシフェン、5−フルオロウラシル、メトトレキサート、テモゾロミド、シクロホスファミド、SCH 66336、R115777、L778123、BMS 214662、イレッサ、タルセバ、EGFRに対する抗体、グリーベック、イントロン−A、インターフェロン、インターロイキン、ara−C、ゲムシタビン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、ゲムシタビン、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベキサール、ベルケード、ゼバリン、トリセノックス、ゼローダ、プロフィマー、アービタックス、リポソーマル、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、リツキシマブ、C225、ドキシル、オンタック、デポサイト、マイロターグ、カムパス、クテント(cutent)、アラネスプ、ノイラスタ、ケピバンス、SU11248、およびPTK787から成る群より選択される、項目48に記載の方法。
(項目51) 前記患者に放射線療法を施与することをさらに含む、項目44に記載の方法。
上記および本開示全体にわたって用いられているように、以下の用語は、他の指示がない限り、以下の意味を有すると解釈されるものとする:
「アシル」は、H−C(O)−、アルキル−C(O)−またはシクロアルキル−C(O)−基を意味し、この場合の様々な基は、前に説明したとおりである。親部分への結合は、カルボニルによる。1つの実施形態において、アシルは、低級アルキルを含有する。適するアシル基の非限定的な例としては、ホルミル、アセチルおよびプロパノイルが挙げられる。
本発明は、式(I):
Xは、−CH−または−N−であり;
Wは、−C(R5)2−であり;
R1は、アリール、−アルキレン−アリールまたはヘテロアリールであり、この場合のいずれのアリールまたはヘテロアリール基も、アルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−N(R9)2、ヘテロアリールおよび−C(O)OR9からそれぞれ独立して選択される3個以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり;ならびに
R5は、H、−OR9または−N(R9)2である)
を有する。
式(I)の「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」の作製に有用な方法を下のスキーム1−9に示す。代替メカニズム経路および類似の構造は、有機合成の技術分野の技術者には明白であろう。
市販されている溶媒、試薬および中間体は、受け取ったまま使用した。市販されていない試薬および中間体は、下で説明するような方法で調製した。1HNMRスペクトルは、Varian AS−400(400MHz)で得、プロトン数、多重度、および括弧内に示すHzでの結合定数と共にMe4Siより下のフィールドのppmとして報告する。LC/MSデータが提示されている場合、分析は、Applied Biosystems API−100質量分析計およびShimadzu SCL−10A LCカラム:Altech白金C18、3マイクロメートル、33mm×7mm ID;勾配流:0分−10%CH3CN、5分−95%CH3CN、7分−95%CH3CN、7.5分−10%CH3CN、9分−停止を用いて行った。MSデータは、Agilent Technologies LC/MSD SLまたは1100シリーズLC/MSD質量分析計を使用して得た。最終化合物は、PrepLCを使用し、Varian Pursuit XR C18 10μm 250×21.2mmカラムおよび移動相AとBの溶離剤混合物を使用して精製した。移動相Aは、H2O中の0.1%TFAから成り、および移動相Bは、CH3CN(95%)/H2O(5%)/TFA(0.1%)から成る。移動相AとBの混合物を室温で20mL/分の流量で前記カラムに通して溶離した。Higgins Haisil HL C18 5μm 150×4.6mmカラムおよび移動相AとBの溶離剤混合物(この場合、移動相Aは、H2O中の0.1%TFAから成り、および移動相Bは、CH3CN(95%)/H2O(5%)/TFA(0.1%)から成る)を使用して、LCMSにより、すべての最終個別化合物の純度を確認した。60℃の温度で3mL/分の流量でカラムを溶離した。Higgins Haisil HL C18 5μm 50×4.6mmカラムおよび移動相AとBの溶離剤混合物(この場合、移動相Aは、H2O中の0.1%TFAから成り、および移動相Bは、CH3CN(95%)/H2O(5%)/TFA(0.1%)から成る)を使用して、LCMSにより、中間化合物を特性付けした。60℃のカラム温度で、3mL/分の流量で、カラムを溶離した。
化合物18の調製
化合物2Aの調製
化合物20の調製
化合物4Bの調製
化合物19の調製
化合物2の調製
化合物14の調製
化合物9の調製
化合物11の調製
CHK1 SPAアッセイ
このインビトロアッセイは、酵素源としてバキュロウイルス発現系において発現された組換えHis−CHK1、および基質としてCDC25Cに基づくビオチン化ペプチド(ビオチン−RSGLYRSPSMPENLNRPR)を利用する。
1)CDC25C Ser 216 C末端ビオチン化ペプチド基質(25mg)、−20℃で保管、Reserch Geneticsによる受託合成:ビオチン−RSGLYRSPSMPENLNRPR 2595.4 MW。
2)His−CHK1 社内ロットP976、235μg/mL、−80℃で保管。
3)D−PBS(CaClおよびMgClなし):GIBCO、カタログ番号:14190−144
4)SPAビーズ:Amersham、カタログ番号:SPQ0032:500mg/バイアル
10mLのD−PBSを500mgのSPAビーズに添加して、50mg/mLの作業用濃度を作る。4℃で保管。水和後2週間以内に使用する。
5)GF/Bフィルターが結合された96−ウエル白色マイクロプレート:Packard、カタログ番号:6005177
6)Top−seal−A 96ウエル接着フィルム:Perkin Elmer、カタログ番号:6005185
7)96ウエル非結合白色ポリスチレンプレート:Corning、カタログ番号:6005177
8)MgCl2:Sigma、カタログ番号:M−8266
9)DTT:Promega、カタログ番号:V3155
10)ATP、4℃で保管:Sigma、カタログ番号:A−5394
11)γ33P−ATP、1000−3000 Ci/mMol:Amersham、カタログ番号:AH9968
12)NaCl:Fisher Scientific、カタログ番号:BP358−212
13)H3PO4 85% Fisher、カタログ番号:A242−500
14)Tris−HCL pH 8.0:Bio−Whittaker、カタログ番号: 16−015V
15)スタウロスポリン、100μg:CALBIOCHEM、カタログ番号:569397
16)細胞培養用超純水、500mL:HyClone、カタログ番号:SH30529.02
反応混合物:
1)キナーゼバッファー:50mM Tris pH 8.0;10mM MgCl2;1mM DTT
2)His−CHK1、社内ロットP976、MW約30KDa、−80℃で保管。
3)CDC25Cビオチン化ペプチド。
4)ATP ミックス。
5)停止溶液:
1つのプレートについて:10mL洗浄バッファー2(2M NaCl 1%H3PO4)に1mL SPAビーズ・スラリー(50mg)を添加する;100μL/ウエルを添加する。
6)洗浄バッファー1:2M NaCl
7)洗浄バッファー2:2M NaCl、1%H3PO4
1)試験化合物を水/10%DMSO中で所望の濃度に希釈する−これにより、その反応における1%の最終DMSO濃度を得ることとなる。10μL/反応を適切なウエルに分取する。10μL 10%DMSOをポジティブ(CHK1+CDC25C+ATP)およびネガティブ(CHK1+ATPのみ)対照ウエルに添加する。
2)氷上で酵素を解凍する−−キナーゼバッファー(反応混合物を参照のこと)中で酵素を適正な濃度に希釈し、それぞれのウエルに20μLを分取する。
3)氷上でビオチン化基質を解凍し、キナーゼバッファー(反応混合物を参照のこと)中で希釈する。20μL/ウエルをネガティブ対照ウエル以外に添加する。その代わり、これらのウエルには20μL キナーゼバッファーを添加する。
4)キナーゼバッファー中でATP(冷却)およびP33−ATPを希釈する(反応混合物を参照のこと)。50μL/ウエルを添加して反応を開始させる。
5)反応を2時間、室温で実行する。
6)100μLのSPAビーズ/停止溶液(反応混合物を参照のこと)の添加によって反応を停止させ、15分間、放置してインキュベートした後、回収する。
7)ブランクPackard GF/Bフィルタープレートを真空フィルター装置(Packard プレート・ハーベスター)の中に配置し、200mLの水を吸引して、システムを湿潤させる。
8)そのブランクを取り出し、Packard GF/Bフィルタープレートの中に置く。
9)そのフィルタープレートを通して反応物を吸引する。
10)洗浄する:各洗浄200mL:2M NaClで1回;2M NaCl/1%H3PO4で1回
11)フィルタープレートを15分間、放置して乾燥させる。
12)TopSeal−A接着剤をフィルタープレートの上にのせる。
13)Top Countでフィルタープレートを実行する
設定: データモード:CPM
放射性核種:Manual SPA:P33
シンチレーター:Liq/plast
エネルギー範囲:低。
CDK2アッセイ
バキュロウイルス構築:サイクリンEをPCRによりpVL1393(Pharmingen,La Jolla, California)にクローニングし、アミノ末端に5つのヒスチジン残基を付加させて、ニッケル樹脂で精製できるようにする。発現されたタンパク質は、およそ45kDaである。CDK2をPCRによりpVL1393にクローニングし、カルボキシ末端(YDVPDYAS)にヘマグルチニンエピトープタグを付加させる。発現されたタンパク質は、およそ34kDaのサイズである。
インビトロサイクリンE/CDK2キナーゼアッセイ
サイクリンE/CDK2キナーゼアッセイは、低タンパク質結合96ウエルプレート(Corning Inc, Corning, New York)において、下で説明するとおり行うことができる。
MEK1キナーゼアッセイ
非標識構成的活性Raf−1を発現するバキュロウイルスで共感染させるHi−Five細胞のバキュロウイルス感染により、完全長活性リン酸化MEK1を6×ヒスチジンタグ標識タンパク質(His6−MEK1)として発現させた。その後、Ni−NTAアフィニティークロマトグラフィー、続いてゲル濾過クロマトグラフィーを用いて、数ミリグラムの活性His6−MEK1を精製した。アルギニンに変異したリシンをサブドメインII内に有する完全長マウス触媒的不活性ERK2KRを基質として使用した。ERK2KRは、IPTG誘導BL21D3 E.coliにおいて、ベクターpET32aRCから、ビオチン化、6×ヒスチジンおよびチオレドキシン標識融合タンパク質として発現させ、Ni−NTAアフィニティークロマトグラフィー、続いてMono Qイオン交換クロマトグラフィーを用いて精製した。キナーゼ反応は、96ウエルプレートにおいて、2重反復で、1ウエルあたり33μL、25℃で15分間行い、ならびに20nM His6−MEK1、2μM ERK2KR、2μM ATP、10μCi/μL[γ−33P]−ATP、10mM MgCl2、0.01%β−オクチルグルコシド、1mM DTT、20mM HEPES pH7.5、3%DMSOおよび20μMから下は0.08nMにわたる試験化合物から成った。30μLの1.5% o−リン酸の添加によってキナーゼ反応を停止させ、Millipore Multiscreen−PHプレートに移し、5分間インキュベートしてERK2KRを結合させた。30μLの1.5% o−リン酸を酵素添加前にウエルに添加した、プレインキュベートした反応物から、非特異的活性を推定した。停止させたプレートを、0.75% o−リン酸での真空濾過、続いて100%エタノールでの2回の洗浄によって3回洗浄し、空気乾燥させた。50μLのシンチレーションカクテルをそれぞれのウエルに添加し、ERK2KRに組み込まれた33Pを、Wallac Microbeta 1450 JETシンチレーションカウンターを使用して検出した。阻害百分率、IC50およびHill傾き値は、ActivityBaseソフトウェアを使用して計算した。
MEK1 TdFアッセイについての一般手順
白色96ウエルPCRプレートの中で20μLのアッセイバッファー(25mM HEPES、pH7.4、300mM NaCl、1mM DTT、2% DMSO、Sypro Orange 5×)中のマイクロモル濃度(通常は1−50μM)の化合物と1μM タンパク質を混合した。そのプレートを透明ストリップによって密封し、サーモサイクラー(Chromo4、BioRad)の中に配置する。融解している間、25℃から95℃まで0.5℃刻みで蛍光強度をモニターする。データをエクセルシートにエクスポートし、カスタム曲線フィッティングアルゴリズムに付してTdF Kd値を導く。すべてのTdF Kd値は、結合のエンタルピー変化に伴う不確実性のため、約50%の誤差マージンを有する。
MEK1 Delfia酵素活性アッセイについての一般手順
化合物の個々の阻害パーセントと用量反応曲線(IC50決定)の両方を実行する、DELFIA(Perkin−Elmer)に基づく酵素アッセイを用いて、化合物の阻害効果を判定した。Hepes、塩化マグネシウム、ジチオトレイトールおよびATP(最終濃度2マイクロモル)を含有するバッファー中の活性化組換えヒトMEK1(最終濃度5ナノモル)を10分間プレインキュベートし、その後、ビオチン標識を含有する組換えMEK1基質ERK(最終濃度1マイクロモル)の添加によって反応を開始させた。この反応を摂氏20度で60分間進ませ、60分の時点で、DELFIAアッセイバッファー(Perkin−Elmer #4002−0010)が入っているROCHEストレプトアビジンマイクロプレート(Perkin−Elmer #11734776001)に反応アリコートを移すことによって反応を停止させた。攪拌しながら室温で1時間、結合させた後、それらのプレートをDELFIA洗浄バッファー(Perkin−Elmer #4010−0010)で洗浄し、その後、ホスホチロシン特異的抗体(Perkin Elmer #AD0040)を含有するDELFIAアッセイバッファーをプレートに添加し、1時間、上のようにインキュベートした。第二の洗浄の後、Perkin−Elmerエンハンスメント溶液(#4001−0010)の添加、続いて、攪拌しながら10分のインキュベーションによって、プレートを現像した。Victor 1420蛍光プレートリーダーでユーロピウム蛍光を読み取った。化合物含有アッセイと反応対照の比較により、阻害パーセントおよびIC50決定を行った。
インビトロオーロラTdFアッセイ
オーロラAアッセイ
低タンパク質結合384ウエルプレート(Corning Inc.)において、オーロラAキナーゼアッセイを行った。すべての試薬を氷上で解凍した。試験化合物を100%DMSOで所望の濃度に希釈した。それぞれの反応は、8nM 酵素(オーロラA、Upsatate カタログ番号:14−511)、100nM Tamra−PKAtide(Molecular Devices、5TAMRA−GRTGRRNSICOOH)、25μM ATP(Roche)、1mM DTT(Pierce)、およびキナーゼバッファー(10mM Tris、10mM MgCl2、0.01% Tween 20)から成った。それぞれの反応のために、TAMRA−PKAtide、ATP、DTTおよびキナーゼバッファーを含有する14μLを1μLの希釈化合物と併せた。5μLの希釈酵素の添加により、キナーゼ反応を開始させた。反応を2時間、室温で放置して進ませた。60μL IMAPビーズ(プログレッシブ(94.7% バッファーA:5.3% バッファーB)1×バッファー、24mM NaCl中、1:400ビーズ)を添加することによって、反応を停止させた。さらに2時間後、Analyst AD(Molecular devices)を用いて蛍光偏光を測定した。
低タンパク質結合384ウエルプレート(Corning Inc.)において、オーロラAキナーゼアッセイを行った。すべての試薬を氷上で解凍した。化合物を100%DMSOで所望の濃度に希釈した。それぞれの反応は、26nM 酵素(オーロラB、Invitrogen カタログ番号:pv3970)、100nM Tamra−PKAtide(Molecular Devices、5TAMRA−GRTGRRNSICOOH)、50μM ATP(Roche)、1mM DTT(Pierce)、およびキナーゼバッファー(10mM Tris、10mM MgCl2、0.01% Tween 20)から成った。それぞれの反応のために、TAMRA−PKAtide、ATP、DTTおよびキナーゼバッファーを含有する14μLを1μLの希釈化合物と併せた。5μLの希釈酵素の添加により、キナーゼ反応を開始させた。反応を2時間、室温で放置して進ませた。60μL IMAPビーズ(プログレッシブ(94.7% バッファーA:5.3% バッファーB)1×バッファー、24mM NaCl中、1:400ビーズ)を添加することによって、反応を停止させた。さらに2時間後、Analyst AD(Molecular devices)を用いて蛍光偏光を測定した。
試験化合物の8点系列希釈物からそれぞれ二重反復で生成した阻害データから、用量−反応曲線をプロットした。蛍光偏光度によって計算したキナーゼ活性に対して化合物濃度をプロットした。IC50値を生成するために、その後、それらの用量−反応曲線を標準シグモイド曲線にフィッティングし、非線形回帰分析によってIC50値を導いた。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者における「状態」の治療または予防に有用であり得る。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者における心血管疾患の治療または予防に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者における中枢神経系(CNS)障害の治療または予防に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者におけるウイルス感染症の治療または予防に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者における真菌感染症の治療または予防に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、プロテインキナーゼを阻害、調節または変調することができ、患者におけるプロテインキナーゼの活性に関連した疾病の治療または予防に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者における増殖性疾患の治療または予防に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者におけるアポトーシスの誘導または阻害に有用である。
前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」は、患者における癌の治療または予防に有用である。
1つの実施形態において、本発明は、患者における「状態」を治療するための方法を提供し、この方法は、1つ以上の「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグと、「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」でない少なくとも1つの追加の治療薬とをその患者に投与することを含み、この場合、投与されるそれらの量が一緒になって「状態」の治療または予防に有効になる。
本発明の化合物は、患者において癌を治療または予防するために、1つ以上の別の抗癌治療、例えば外科手術、放射線療法、生物学的療法(例えば、抗癌ワクチン療法)および/または前記「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」とは異なる少なくとも1つの追加の抗癌剤の投与との(一緒に、または任意の順序で逐次的に施与される)併用においても有用であり得る。本発明の化合物は、前記追加の抗癌剤(単数もしくは複数)と同じ投薬単位の中に存在する場合もあり、または別の投薬単位の中に存在する場合もある。
本発明は、少なくとも1つの「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」、または該化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグと少なくとも1つの医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物にも関する。
1つの態様において、本発明は、有効量の1つ以上の「複素環式エーテルまたはチオエーテル誘導体」、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、と医薬的に許容される担体とを含むキットを提供する。
Claims (24)
- 式:
破線は、任意のおよび追加の結合を示し、ならびに
Mは、−O−または−S−であり;
R1は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−シクロアルキル、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルケニルであり、この場合のいずれのアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基も、環炭素または環窒素原子において、3つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−OR6、−(アルキレン)m−N(R6)2、−C(O)OR6、−NHC(O)R6、−C(O)N(R6)2、−S(O)2R7、−CN、−OH、−NO2、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−シクロアルキル、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキルおよび−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルケニルから選択され;およびこの場合のいずれのアリールまたはヘテロアリール置換基も、5つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、−OH、アルキル、−C(O)OR6、−N(R6)2、−NHC(O)R6、−C(O)N(R6)2、−S(O)2R7、−CN、−OH、−NO2、および−O−アルキルから選択され;およびこの場合のいずれのアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基も、場合によっては、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基と縮合していることがあり;
R2のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)R6もしくは−(アルキレン)m−N(R6)2であり、またはR2とそれが結合している環炭素原子とが合わさってカルボニル基を形成し;
R3は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり、あるいはR3およびR3aは、それらそれぞれが結合している共通の炭素原子と一緒になって、カルボニル基またはスピロ環式シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
R3aは、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり;
R5のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)m−N(R6)2、−(アルキレン)m−OH、−(アルキレン)m−NHC(O)R6、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、−C(O)R6、−C(O)OR6、−C(O)−(アルキレン)m−N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)R6、−NHC(O)OR6または−NHS(O)2R7であり;
R6のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールであり;
R7のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、アリール、シクロアルキルまたはハロアルキルであり;
R8は、H、アルキル、−OH、−O−アルキルまたはハロアルキルであり;
R10は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり、あるいはR10およびR10aは、それらそれぞれが結合している共通の炭素原子と一緒になって、カルボニル基またはスピロ環式シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
R10aは、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6または−(アルキレン)m−N(R6)2であり;
R11のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−(アルキレン)m−C(O)N(R6)2、−(アルキレン)m−NHC(O)−R6もしくは−(アルキレン)m−N(R6)2であり、またはR11とそれが結合している環炭素原子とが合わさってカルボニル基を形成し;
R12のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキル、−S(O)2R7、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−C(O)R6または−C(O)OR6であり;
Arは、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、この場合のアリーレンまたはヘテロアリーレンは、その隣接する環炭素原子のいずれか2つによって連結されており、およびこの場合のアリーレンまたはヘテロアリーレン基は、4つ以下の置換基で場合によっては置換されていることがあり、該置換基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、−NH2、−NH−アルキル、−N(アルキル)2、−SR6、−S(O)R7、−S(O)2R7、−C(O)R6、−C(O)OR6、−C(O)N(R6)2、−NHC(O)R6、ハロアルキル、−CNおよびNO2から独立して選択され、その結果ArがテトラヒドロナフチレンであるときにR2およびR3が互いに水素以外であり;
Wは、−N(R12 )−、−S−、−O−または−C(R5)2−であり、この場合、Wが−C(R5)2−であるときには、両方のR5基とそれらが結合している共通の炭素原子とが合わさって、スピロ環式シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基を形成することがあり、この場合、そのようなスピロ環式の基は、4つ以下の基で場合によっては置換されていることがあり、該基は、同じであることまたは異なることがあり、ならびにハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、−OR6、−(アルキレン)m−N(R6)2、−C(O)OR6、−NHC(O)R6、−C(O)N(R6)2、−S(O)2R7、−CN、−OH、−NO2、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−シクロアルキル、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルキルおよび−(アルキレン)m−ヘテロシクロアルケニルから選択され;
Yは、H、ハロ、アルキルまたは−CNであり;
Zは、任意のおよび追加の結合が不在であるときには−C(R8)−または−N−であり、ならびにZは、任意のおよび追加の結合が存在するときには−C−であり;
mのそれぞれの存在は、独立して、0または1であり;
nは、0から2までの範囲の整数であり;および
pは、0または1である)
を有する化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。 - Mが、−O−である、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Mが、−S−である、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- R1が、アリール、−アルキレン−アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルケニルであり、これらのそれぞれが、ハロ、アルキル、−OH、−NH2、ヘテロアリール、または−O−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される3つ以下の基で場合によっては置換されていることがある、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- R1が、ハロ、アルキル、−OH、−NH2、ヘテロアリール、または−O−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される3つ以下の基で場合によっては置換されている、請求項4に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- nおよびpが、それぞれ1である、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- R2、R3、R3a、R10、R10aおよびR11が、それぞれ−Hである、請求項7に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Zが、Nであり、およびWが、−C(R5)2−である、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Wが、−CH(NH2)−、−CH(OH)−またはCH(NHSO2CH3)である、請求項9に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Zが、−N−であり、およびWが、−C(R5)2−である、請求項11に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Zが、−N−であり、およびWが、−C(R5)2−である、請求項12に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Mが、−O−である、請求項17に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Mが、−S−である、請求項17に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- Xが、−CH−である、請求項19に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- R5が、−NH2、−NHSO2−アルキルまたは−OHである、請求項21に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
- 精製された形態での、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
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