JP5212503B2 - 通信制御装置、通信制御方法、および、通信制御プログラム - Google Patents
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Description
非特許文献1では、そもそも負荷情報を全く考慮せず、常に同一の隣接ルータに転送するために、その転送先の隣接ルータへの負荷集中が発生しやすい。
非特許文献2では、負荷情報として隣接ルータ(隣接する通信制御装置)だけの輻輳状態を参照するだけなので、ルータ間のホップ数が2ホップ以上先に、ネットワークトポロジ全体に負荷を分散できる迂回路が存在していても、その迂回路は採用されづらい。
前記通信制御装置が、受信部と、送信部と、経路テーブルと、既定流量計算部と、未定流量計算部と、転送先決定部とを有しており、
前記経路テーブルには、パケットの送信元と宛先との組み合わせで定義されるフローごとに、そのフローの宛先への経路上に位置し、自身に隣接する転送先の前記通信制御装置と、その隣接する前記通信制御装置の候補になる前記通信制御装置の台数とが対応づけて格納されており、
前記受信部が、他の前記通信制御装置からパケットを受信すると、そのパケットが自身宛てでないときに、受信したパケットを前記送信部へと通知し、
前記送信部が、通知されたパケットの宛先をもとに前記経路テーブルを検索し、その宛先に向かうための隣接する前記通信制御装置を特定して、その特定した前記通信制御装置へパケットを送信し、
前記既定流量計算部が、隣接する前記通信制御装置の候補が1台のフローと、隣接する前記通信制御装置の候補が複数台のフローのうちの前記受信部を介して受信したフローとを、ネットワークシステム内の各リンクに割り当てることで、リンクごとの流量を計算し、
前記未定流量計算部が、
隣接する前記通信制御装置の候補が複数台のフローのうちの前記送信部を介して送信するフローについて、複数台の候補のうちの1台を選択して、その選択した前記通信制御装置へのリンクに割り当てる仮割当処理について、選択する前記通信制御装置を前記仮割当処理ごとに異なるものとして複数回実行し、
前記既定流量計算部が計算したリンクごとの流量と、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量とを加算することにより、前記各仮割当処理におけるリンクごとの流量を計算し、
前記転送先決定部が、前記未定流量計算部が計算した前記各仮割当処理におけるリンクごとの流量を入力とする負荷評価関数を計算することにより、その負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理を特定し、その特定した前記仮割当処理により各リンクに割り当てられたフローをもとに、前記経路テーブルを更新することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
なお、本実施形態の説明において、ルータごとにそのルータのID(図1のR1など)や、リンクごとにそのリンクのID(1から順に採番した番号)などを付して説明する。
「フロー」とは、ネットワークを流れるトラフィック(パケット)のうちの、送信元と宛先との組み合わせが一致するパケットの集合を示す。フローの識別情報(送信元と宛先との組み合わせ)は、例えば、パケットのヘッダを読み取ることによって、取得することができる。
「送信元ルータ」とは、フローの送信元を示すルータである。
「宛先ルータ」とは、フローの宛先を示すルータである。
「隣接ルータ」とは、送信元ルータから宛先ルータへの経路上のルータ群のうち、自ルータからみて経路の次ホップに位置するルータ(換言すると、自ルータからみてパケットの直接の送信先であるルータ)である。なお、「宛先ルータ」が自ルータから直接リンクで接続されている場合、宛先ルータと隣接ルータとは、同じルータになる。
「転送先ルータ(適宜「転送先」と略す)」とは、送信元ルータから宛先ルータへのフローの経路が一意に決定したとき、その決定した経路上に位置する「隣接ルータ」である。
「転送先数」とは、自ルータからみた、所定の「宛先ルータ」に向かうための転送先ルータの候補数(隣接ルータの数)である。
例えば、図1(a)では、送信元ルータ(R2)から宛先ルータ(R5)へのフローの経路数は、以下に示すように、「2」である。
・フローFy(ルータR2→ルータR3→ルータR5:2ホップ)
・フローFz(ルータR2→ルータR4→ルータR5:2ホップ)
また、図1(a)では、送信元ルータ(R4)から宛先ルータ(R5)へのフローの経路数は、フローFx(ルータR4→ルータR5)の「1」である。なお、迂回経路(ルータR4→ルータR2→ルータR3→ルータR5)は、ホップ数が3であるため、最短経路には該当しない。
ここで、隣接ルータを通過する経路とは、「経路数」が最短(最小)である経路であることが、望ましい。つまり、「経路数」が最短ではない迂回経路を通過する次ホップのルータを、転送先ルータの候補である隣接ルータから除外してもよい。
一方、図1(b)では、自ルータ(R1)からみて、送信元ルータ(R1)から宛先ルータ(R5)へのフローの「転送先数」は、1つ(転送先=ルータR2)である。フローFpでも、フローFqでも同じルータR2が「隣接ルータ」となるためである。
「分類」とは、第1〜第4フローを「既定フロー」または「未定フロー」のいずれかに分類するものである。「既定フロー」とは、自ルータからみて宛先の「隣接ルータ」を複数の候補から1つの候補を選択する必要がないフローである。「未定フロー」とは、自ルータからみて宛先の「隣接ルータ」を複数の候補から1つの候補を選択する必要があるフローである。
第2フローは、経路数「複数」かつ転送先数「1」かつ方向「送受信」に該当するフローであり、図1(b)では、例えば、ルータR1からみた、フローFpやフローFqが該当する。
第3フローは、経路数「複数」かつ転送先数「複数」かつ方向「受信」に該当するフローであり、図1(a)では、例えば、ルータR5からみた、フローFyやフローFzが該当する。
第4フローは、経路数「複数」かつ転送先数「複数」かつ方向「送信」に該当するフローであり、図1(a)では、例えば、ルータR2からみた、フローFyやフローFzが該当する。
フローの流量を示す変数集合「f1、f2、f3、f4」は、表1で示した4種類のフローそれぞれのネットワークシステム上で流れている流量の値を示す。なお、ネットワークシステムには複数のリンクが存在するため、フローの流量を示す変数集合(例えば、f1)のうちの所定のリンクでのフローの流量(例えば、2番目のリンクの流量)を示すために、配列表現(f1[2])を適宜用いている。
第2〜第4フローは、経路数が複数あるフローであり、経路が切り替わることで経由するルータが変わることもある。つまり、その複数の経路の内のどのリンクに割り当てられるかは、経路テーブル13(図2参照)の経路表の内容や、転送先決定部16(図2参照)で決定された経路に依存する。
以下の説明では、重み値「w2=1,w3=1,w4=0.5」を例に説明する。
ルータ1は、受信部11と、送信部12と、経路テーブル13と、既定流量計算部14と、未定流量計算部15と、転送先決定部16とを含めて構成される。
なお、既定流量計算部14、未定流量計算部15、および、転送先決定部16は、ルータ1の制御部(CPU)がルータ1の記憶手段から読み取ったプログラムを実行することにより実現される。
送信部12は、送信対象のパケットの転送先である隣接ルータを、経路テーブル13から特定し、その隣接ルータに対して、送信対象のパケットを送信する。
経路テーブル13には、フローの宛先ごとに、その宛先に向かうための1つの隣接ルータが対応づけられている。
既定流量計算部14は、流量f1〜f3、重みw2,w3をもとに、リンクiごとに既定流量A[i]を計算する。換言すると、既定流量計算部14は、既定フローの各流量f1〜f3を、各リンクiに割り当てる。
未定流量計算部15は、j=1〜M回の仮割当を行うことで第4フローの流量f4[j][i]を特定し、その仮割当ごとに、仮割当流量B[j]を計算する。換言すると、未定流量計算部15は、未定フローの流量f4を各リンクiに割り当てるとともに、各リンクiに割り当てられた既定フローと未定フローの合計値をもとに、各リンクiの負荷を見積る。
転送先決定部16は、複数の仮割当流量B[j]から、それぞれの負荷評価関数を計算し、1つの仮割当流量B[k]を仮割当から本割当として決定する。さらに、転送先決定部16は、決定したk回目の仮割当のフロー経路上に位置する隣接ルータを、転送先として経路テーブル13へと書き込む。
ルータ1は、自身の記憶手段(図示省略)内に、表3のようなパケットの伝送量を示すデータをあらかじめ記憶しておく。
フローA(ルータR1→ルータR2)は、隣接ルータR4(i=1)へと送信される。
フローB(ルータR1→ルータR3)は、隣接ルータR4(i=1)へと送信される。
経路テーブル13において、3行目〜5行目では、第2ルータ集合に属する各ルータ(R4,R5,R6)は、それぞれ第1ルータ集合のルータR1から直接接続されたリンクを介して、1ホップで通信可能である(宛先=転送先)。
そのため、まず、既定流量計算部14は、表1で既定フローと分類されている第1〜第3フローの流量(f1,f2,f3)を取得する。次に、既定流量計算部14は、ルータ1内の記憶手段にあらかじめ格納されている重みリスト(図示省略)から、重み値「w2=1,w3=1」を取得する。
まず、既定流量計算部14は、受信部11が受信したパケットの通知を受け、そのパケットのヘッダを参照することで、フローの特定情報(送信元および宛先の組み合わせ)を取得する。
次に、既定流量計算部14は、フローの特定情報を検索キーとして、ルータ1内の記憶手段にあらかじめ格納されているフロー分類リスト(図示省略)から検索し、そのフローの特定情報に対応するフローの分類結果(第1〜第4フローのうちのいずれか)を取得する。
つまり、フロー分類リストは、フローの特定情報ごとに、そのフローの分類結果(第1〜第4フローのうちのいずれか)をあらかじめ定義するものである。
・f1[1]=28、f1[2]=27、f1[3]=16
リンク番号「i=1」は、ルータR1とルータR4とを接続するリンクに付された番号である。
リンク番号「i=2」は、ルータR1とルータR5とを接続するリンクに付された番号である。
リンク番号「i=3」は、ルータR1とルータR6とを接続するリンクに付された番号である。
・f2[i]=0(i=1,2,3)
・f3[i]=0(i=1,2,3)
例えば、ルータR1を自ルータとしたときには、ルータR1に接続されている3つのリンク(i=1,2,3)ごとに、既定流量A[i]が計算される。
A[1]=28+1×0+1×0=28
A[2]=27+1×0+1×0=27
A[3]=16+1×0+1×0=16
なお、仮割当の組み合わせが複数個あるときに、どの組み合わせを優先的に選択するかについては、例えば、隣接ルータのルータIDがなるべく小さい値になる組み合わせを優先的に選択してもよい(非特許文献1に記載されている方法)。
このネットワークシステムでは、6つのルータ1のうちのルータR1〜R3を第1ルータ集合とし、残りのルータR4〜R6を第2ルータ集合とすると、第1ルータ集合に属する任意のルータ1と、第2ルータ集合に属する任意のルータ1とが直接接続されている。
つまり、あるルータ1は、自身とは異なるルータ集合に属するルータ1への通信を、直接接続されたリンクを介して、1ホップで通信できる。一方、あるルータ1は、自身と同じルータ集合に属する他のルータ1への通信を、自身とは異なるルータ集合を経由して、2ホップで通信できる。
f4[1][1]=2(表3の1行目2列目)
f4[1][2]=0(仮割当の対象外)
f4[1][3]=8(表3の1行目3列目)
f4[2][1]=0(仮割当の対象外)
f4[2][2]=10(表3の1行目2列目+表3の1行目3列目)
f4[2][3]=0(仮割当の対象外)
そして、未定流量計算部15は、i番目のリンクごとの仮割当流量B[j][i]を、以下の計算式で計算する。
仮割当流量B[j][i]=A[i]+f4[j][i]×w4
なお、A[i]は、S202で計算されたパラメータであり、既定流量計算部14から未定流量計算部15へと通知される。
仮割当流量B[1][1]=A[1]+f4[1][1]×w4=28+2×0.5=29
仮割当流量B[1][2]=A[2]+f4[1][2]×w4=27+0×0.5=27
仮割当流量B[1][3]=A[3]+f4[1][3]×w4=16+8×0.5=20
仮割当流量B[2][1]=A[1]+f4[2][1]×w4=28+0×0.5=28
仮割当流量B[2][2]=A[2]+f4[2][2]×w4=27+10×0.5=32
仮割当流量B[2][3]=A[3]+f4[2][3]×w4=16+0×0.5=16
レンジR[j]=(仮割当流量B[j][i]のうちの最大値)−(仮割当流量B[j][i]のうちの最小値)
レンジR[1]=29−20=9
レンジR[2]=32−16=16
そして、転送先決定部16は、負荷評価値が低い「j=k回目」の仮割当を転送先として採用する。この場合は、k=1回目が採用される。
転送先決定部16は、さらに、リンクごとの情報である仮割当流量B[j]の代わりに、ルータごとの情報であるルータ負荷値C[j]を負荷評価関数の入力パラメータとして用いてもよい。ルータ負荷値C[j]は、ルータ負荷値C[j][1]〜ルータ負荷値C[j][R]の集合であり、ルータ負荷値C[j][1]とは、j回目の仮割当における1番目のルータの負荷値を示す。
ルータ負荷値C[j][r]=(j回目の仮割当におけるr番目のルータに流入する第1フローから第4フローまでの流量の総和)+(j回目の仮割当におけるr番目のルータから流出する第1フローから第4フローまでの流量の総和)
ルータ負荷値C[0][1]=68
ルータ負荷値C[0][2]=41
ルータ負荷値C[0][3]=53
ルータ負荷値C[0][4]=68
ルータ負荷値C[0][5]=60
ルータ負荷値C[0][6]=36
ルータ負荷値C[0]の負荷評価値は、レンジR[0]=68−36=32、または、分散V[0]=153となる。
・1番目のルータR1を送信元ルータとするフローの流量=表3の1行目要素=0+2+8+4+7+5=26
・1番目のルータR1を宛先ルータとするフローの流量=表3の1列目要素=0+3+2+1+8+0=14
・1番目のルータR1を中継ルータとするフローの流量=表4の中継ルータが「R1」であるフローを抽出し(表4の7行目〜12行目)、抽出したフローごとに、各フローを識別するための「送信元ルータと宛先ルータとの組み合わせ」を取得し、その取得したフローに該当する伝送量を表3から読み取る。例えば、表4の7行目のフローは、「送信元ルータR4,宛先ルータR5」なので、表3の4行目5列目の要素「4」を読み取る。このようにして、抽出した表4の7行目〜12行目に該当するフローの伝送量として、4+1+8+8+28+0+7=28が計算される。
ルータ負荷値C[1][1]=52
ルータ負荷値C[1][2]=41
ルータ負荷値C[1][3]=69
ルータ負荷値C[1][4]=49
ルータ負荷値C[1][5]=60
ルータ負荷値C[1][6]=55
ルータ負荷値C[1]の負荷評価値は、レンジR[1]=69−41=28、または、分散V[1]=76となる。
よって、経路変更前の表4の経路テーブル13よりも、経路変更後の表5の経路テーブル13のほうが、負荷評価値を低くすることができ、各ルータの処理量がネットワーク全体で、効率的に分散されている。
これにより、ネットワークシステム内のルータごとの処理量の偏りが緩和されるので、パケットの転送先である隣接する通信制御装置を選択するときに、ネットワークシステム全体の負荷分散を実現することができる。
11 受信部
12 送信部
13 経路テーブル
14 既定流量計算部
15 未定流量計算部
16 転送先決定部
Claims (9)
- 複数の通信制御装置がそれぞれリンクで接続されることで構成されるネットワークシステムに用いられる通信制御装置であって、
前記通信制御装置は、受信部と、送信部と、経路テーブルと、既定流量計算部と、未定流量計算部と、転送先決定部とを有しており、
前記経路テーブルには、パケットの送信元と宛先との組み合わせで定義されるフローごとに、そのフローの宛先への経路上に位置し、自身に隣接する転送先の前記通信制御装置と、その隣接する前記通信制御装置の候補になる前記通信制御装置の台数とが対応づけて格納されており、
前記受信部は、他の前記通信制御装置からパケットを受信すると、そのパケットが自身宛てでないときに、受信したパケットを前記送信部へと通知し、
前記送信部は、通知されたパケットの宛先をもとに前記経路テーブルを検索し、その宛先に向かうための隣接する前記通信制御装置を特定して、その特定した前記通信制御装置へパケットを送信し、
前記既定流量計算部は、隣接する前記通信制御装置の候補が1台のフローと、隣接する前記通信制御装置の候補が複数台のフローのうちの前記受信部を介して受信したフローとを、ネットワークシステム内の各リンクに割り当てることで、リンクごとの流量を計算し、
前記未定流量計算部は、
隣接する前記通信制御装置の候補が複数台のフローのうちの前記送信部を介して送信するフローについて、複数台の候補のうちの1台を選択して、その選択した前記通信制御装置へのリンクに割り当てる仮割当処理について、選択する前記通信制御装置を前記仮割当処理ごとに異なるものとして複数回実行し、
前記既定流量計算部が計算したリンクごとの流量と、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量とを加算することにより、前記各仮割当処理におけるリンクごとの流量を計算し、
前記転送先決定部は、前記未定流量計算部が計算した前記各仮割当処理におけるリンクごとの流量を入力とする負荷評価関数を計算することにより、その負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理を特定し、その特定した前記仮割当処理により各リンクに割り当てられたフローをもとに、前記経路テーブルを更新することを特徴とする
通信制御装置。 - 前記未定流量計算部は、前記既定流量計算部が計算したリンクごとの流量と、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量とを加算するときに、各リンクごとの流量に対して、異なった重み値を乗算してから加算し、前記既定流量計算部が計算したリンクごとの流量にかかる重み値よりも、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量にかかる重み値を小さい値とすることを特徴とする
請求項1に記載の通信制御装置。 - 前記転送先決定部は、前記負荷評価関数を計算するときに、リンクごとの流量について、最も大きい流量から最も小さい流量を減じた流量のレンジを計算し、そのレンジが最も小さい値である前記仮割当処理を、前記負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理とすることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の通信制御装置。 - 前記転送先決定部は、前記負荷評価関数を計算するときに、リンクごとの流量を入力とする分散評価関数を計算し、その分散値が最も小さい値である前記仮割当処理を、前記負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理とすることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の通信制御装置。 - 複数の通信制御装置がそれぞれリンクで接続されることで構成されるネットワークシステムに用いられる通信制御装置による通信制御方法であって、
前記通信制御装置は、制御部と、受信部と、送信部と、経路テーブルとを有しており、
前記経路テーブルには、パケットの送信元と宛先との組み合わせで定義されるフローごとに、そのフローの宛先への経路上に位置し、自身に隣接する転送先の前記通信制御装置と、その隣接する前記通信制御装置の候補になる前記通信制御装置の台数とが対応づけて格納されており、
前記制御部は、
前記受信部に、他の前記通信制御装置からパケットを受信させると、そのパケットが自身宛てでないときに、受信したパケットを前記送信部へと通知させる受信制御ステップと、
前記送信部に通知されたパケットの宛先をもとに前記経路テーブルを検索させ、その宛先に向かうための隣接する前記通信制御装置を特定させて、その特定した前記通信制御装置へパケットを送信させる送信制御ステップと、
隣接する前記通信制御装置の候補が1台のフローと、隣接する前記通信制御装置の候補が複数台のフローのうちの前記受信部を介して受信したフローとを、ネットワークシステム内の各リンクに割り当てることで、リンクごとの流量を計算させる既定流量計算ステップと、
隣接する前記通信制御装置の候補が複数台のフローのうちの前記送信部を介して送信するフローについて、複数台の候補のうちの1台を選択して、その選択した前記通信制御装置へのリンクに割り当てる仮割当処理について、選択する前記通信制御装置を前記仮割当処理ごとに異なるものとして複数回実行し、前記既定流量計算ステップで計算されたリンクごとの流量と、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量とを加算することにより、前記各仮割当処理におけるリンクごとの流量を計算させる未定流量計算ステップと、
前記未定流量計算ステップで計算された前記各仮割当処理におけるリンクごとの流量を入力とする負荷評価関数を計算することにより、その負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理を特定させ、その特定した前記仮割当処理により各リンクに割り当てられたフローをもとに、前記経路テーブルを更新させる転送先決定ステップとを実行することを特徴とする
通信制御方法。 - 前記制御部は、前記未定流量計算ステップにおいて、前記既定流量計算ステップで計算されたリンクごとの流量と、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量とを加算するときに、各リンクごとの流量に対して、異なった重み値を乗算してから加算し、前記既定流量計算ステップで計算されたリンクごとの流量にかかる重み値よりも、前記仮割当処理により割り当てられたフローのリンクごとの流量にかかる重み値を小さい値とすることを特徴とする
請求項5に記載の通信制御方法。 - 前記制御部は、前記転送先決定ステップにおいて、前記負荷評価関数を計算するときに、リンクごとの流量について、最も大きい流量から最も小さい流量を減じた流量のレンジを計算し、そのレンジが最も小さい値である前記仮割当処理を、前記負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理とすることを特徴とする
請求項5または請求項6に記載の通信制御方法。 - 前記制御部は、前記転送先決定ステップにおいて、前記負荷評価関数を計算するときに、リンクごとの流量を入力とする分散評価関数を計算し、その分散値が最も小さい値である前記仮割当処理を、前記負荷評価関数において負荷のばらつきが最も少ない前記仮割当処理とすることを特徴とする
請求項5または請求項6に記載の通信制御方法。 - 請求項5ないし請求項8のいずれか1項に記載の通信制御方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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