JP5208215B2 - マスク本体に成型されたノーズクリップを有する濾過フェイスピースレスピレータ - Google Patents

マスク本体に成型されたノーズクリップを有する濾過フェイスピースレスピレータ Download PDF

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Description

本発明は、マスク本体に成型されたノーズクリップを有する濾過フェイスピースレスピレータに関する。
レスピレータは、一般に2つの一般的目的、即ち(1)不純物又は汚染物質が着用者の呼吸器系に入るのを防ぐため、及び(2)他の人又は物体が、着用者によって吐き出された病原体及び他の汚染物質に曝されることから守るため、の少なくとも一方のために、人の呼吸経路を覆って着用されるものである。第1の状況では、レスピレータは、空気が着用者にとって有害な粒子を含んでいる環境、例えば自動車車体修理工場で着用される。第2の状況では、レスピレータは、他の人又は物体に対する汚染の危険性がある環境で、例えば手術室又はクリーンルームで着用される。
これらの目的のいずれか(又は両方)を満たすための様々なレスピレータが設計されてきた。これらレスピレータの一部は、マスク本体自体が濾過機構として機能するので、「濾過フェイスピース」と分類されてきた。取り付け可能なフィルタカートリッジ(米国再特許第39,493号参照(ユシャク(Yuschak)ら))又はインサート成型されるフィルタエレメント(米国特許第4,790,306号参照(ブラウン(Braun)))と共にゴム又はエラストマーのマスク本体を使用するレスピレータと異なり、濾過フェイスピースレスピレータは、フィルタカートリッジを据え付ける又は交換する必要がないように、マスク本体全体の大半を覆う濾材を有する。従来の濾過フェイスピースレスピレータは、通常は、マスク本体にカップ状の形体を与えるために、熱接着繊維の不織ウェブ又は透かし編目模様のプラスチックメッシュを含む。したがって、濾過フェイスピースレスピレータは、重量が比較的軽く、かつ取り扱いが簡単である。濾過フェイスピースレスピレータを開示している特許の例には、米国特許第7,131,442号(クロンザー(Kronzer))、米国特許第6,923,182号及び同第6,041,782号(アンガドジバンド(Angadjivand)ら)、米国特許第6,568,392号及び同第6,484,722号(ボストック(Bostock)ら)、米国特許第6,394,090号(チェン(Chen))、米国特許第4,873,972号(マジッドソン(Magidson)ら)、米国特許第4,850,347号(スコーヴ(Skov))、米国特許第4,807,619号(デュールード(Dyrud)ら)、米国特許第4,536,440号(バーグ(Berg))、登録番号Des 285,374(及びフーバー(Huber)ら)が挙げられる。
着用者の鼻を覆ってぴったり合うフィットを達成するために、多くの場合、濾過フェイスピースのマスク本体上にノーズクリップが設けられる。ノーズクリップは、一般に、アルミニウムの可鍛性で線状のストリップの形状である(例えば、米国特許第5,307,796号、同第4,600,002号、及び同第3,603,315号、並びに英国特許出願第2,103,491 A号を参照のこと)。最新のノーズクリップ製品は、アルミニウムのM型バンドを使用して、着用者の鼻を覆うフィットを改善している(米国特許第5,558,089号及び登録番号Des 412,573(カスティリヨンヌ(Castiglione))を参照のこと)。その他の濾過フェイスピースレスピレータは、手で成型しやすいポリマーのノーズクリップ又はばね上げするノーズクリップを使用してきた(米国特許出願第2007−0068529A1号(カラトア(Kalatoor)ら)、及び米国特許出願第2007−0044803A1号(シュエ(Xue)ら)を参照のこと)。金属のノーズクリップは、通常は、接着剤を使用してマスク本体に固定されるが、ポリマーのノーズクリップには溶接技術も提案されている。
カナダ特許第1,296,487号 欧州特許第1,495,785A1号 国際公開第96/28216号 米国意匠特許Des 285,374 米国意匠特許Des 412,573 米国再特許第39,493号 米国再特許第37,974号 米国特許第3,603,315号 米国特許第7,188,622号 米国特許第3,971,373号 米国特許第4,215,682号 米国特許第4,536,440号 米国特許第4,588,537号 米国特許第4,600,002号 米国特許第4,790,306号 米国特許第4,798,850号 米国特許第4,807,619号 米国特許第4,850,347号 米国特許第4,873,972号 米国特許第5,237,986号 米国特許第5,307,796号 米国特許第5,325,892号 米国特許第5,496,507号 米国特許第5,558,089号 米国特許第5,617,849号 米国特許第5,656,368号 米国特許第5,804,295号 米国特許第5,908,598号 米国特許第6,041,782号 米国特許第6,062,221号 米国特許第6,123,077号 米国特許第6,332,465号 米国特許第6,334,671号 米国特許第6,375,886号 米国特許第6,391,429号 米国特許第6,394,090号 米国特許第6,397,458号 米国特許第6,398,847号 米国特許第6,406,657号 米国特許第6,409,806号 米国特許第6,454,986号 米国特許第6,484,722号 米国特許第6,568,392号 米国特許第6,743,464号 米国特許第6,783,574号 米国特許第6,824,718号 米国特許第6,843,248号 米国特許第6,854,463号 米国特許第6,883,518号 米国特許第6,923,182号 米国特許第7,013,895号 米国特許第7,028,689号 米国特許第7,117,868号 米国特許第7,131,442号
本発明は、ノーズクリップを濾過フェイスピースレスピレータに固定するための新しい技術を提供する。ノーズクリップをマスク本体に結合するのに接着剤又は溶接工程を用いるのではなく、本発明は、ノーズクリップの周りに少なくとも部分的に成型されるプラスチック支持構造体を用い、したがって、追加材料(即ち、接着剤)の必要性を解消し、かつ追加の製造工程(即ち、結合)の必要性を解消する。本発明では、支持構造体の形成と同時に、ノーズクリップがマスク本体に固定される。したがって、マスク本体にノーズクリップを別個に接着又は溶接する必要がない。
本発明は、(a)ハーネスと、(b)マスク本体であって、(i)フィルタ構造体と、(ii)プラスチック支持構造体と、(iii)プラスチック支持構造体をその周囲に成型してプラスチック支持構造体に固定されるノーズクリップと、を有するマスク本体と、を備えた、新しい濾過フェイスピースレスピレータを提供する。
本発明は、更に、(a)ノーズクリップを提供する工程と、(b)ノーズクリップの少なくとも一部の周辺にプラスチック支持構造体をインサート成型する工程と、(c)プラスチック支持構造体にフィルタ構造体を接合する工程と、を有する濾過フェイスピースレスピレータのマスク本体の新しい製造方法を提供する。
従来の濾過フェイスピースレスピレータと異なり、本発明は、ノーズクリップを支持構造体に成型することによりノーズクリップをマスク本体に結合する。本発明に従ってマスク本体を製造するために、支持構造体は、ノーズクリップの少なくとも一部の周りに射出成形される。成型工程は、支持構造体が製造される際に行うことができる。従来の濾過フェイスピースマスクレスピレータは、通常は、マスク本体に構造的一体性を提供するために、熱接着繊維の成型された不織ウェブ又は透かし編目模様のフィラメント状メッシュを含む成形層を使用したので、ノーズクリップをマスク本体に射出成形する能力に欠けていた。本発明は、ノーズクリップの周りにマスク本体支持構造体を成型する際の、これら追加の部品及び製造工程の必要性を解消する。
用語解説
以下に記載される用語は、定義されるような意味を有する。
「適切な固定」は、通常の使用条件で緩んだり、又は分離されるようにならないことを意味する。
「二分する」は、2つの概ね等しい部分に分かれることを意味する。
「中央に間隔をあけた」は、マスク本体を垂直に二分する線又は平面に沿って相互に著しく隔てられることを意味する。
「含む(又は、含んでいる)」は、特許専門用語において標準的である定義を意味し、「備える」、「有する」、又は「含有する」とほぼ同義であるオープンエンド型の用語である。「含む」、「備える」、「有する」、及び「含有する」、並びにこれらの変形は、一般的に使用されるオープンエンド型の用語であるが、本発明は、「本質的に〜からなる」などのより狭義の用語を使用して好適に記載されることもあり、これは、本発明のレスピレータがその意図される機能を果たす際の性能に対して悪影響を有する物体又は要素のみを除外するという点で、オープンエンド型の用語に準ずる用語である。
「清浄な空気」は、汚染物質を取り除くために濾過されたある体積の大気中の周囲空気を意味する。
「汚染物質」は、粒子(粉塵、ミスト、及び煙気を含む)、及び/又は、一般に粒子とみなされないことがあるが(例えば、有機蒸気等)、呼気流中の空気を含む、空気中に懸濁されていることがある他の物質を意味する。
「横方向寸法」は、レスピレータを前側から見たときに左右にレスピレータを横断して横方向に延びる寸法である。
「弾性」は、初期長さの100%以上に延伸された後に、初期形状又は状態に戻る能力を有することを意味する。
「呼気弁」は、開放されると、流体が濾過フェイスマスクの内部気体空間が流出可能になる弁を意味する。
「外部気体空間」は、吐き出された気体が、マスク本体及び/又は呼気弁を通過し、それらを越えた後に入る、周囲大気中の気体空間を意味する。
「濾過フェイスピース」は、マスク本体自体が、それを通過する空気を濾過するように設計されること意味する。この目的を達成するために、別個に特定可能なフィルタカートリッジやインサート成型されるフィルタエレメントを、マスク本体に取り付けたり成型したりするものではない。
「フィルタ」又は「フィルタ層」は、通気性材料の1つ以上の層を意味し、当該層は、通過する空気流から汚染物質(粒子など)を除去するという主目的に適合されている。
「フィルタ構造体」は、主に空気を濾過するように設計された構成体を意味する。
「第1の側部」は、マスクを垂直に二分し、かつレスピレータが着用されると着用者の頬及び/又は顎の領域に存在する平面から横方向に離間されたマスク本体の領域を意味する。
「ハーネス」は、マスク本体を着用者の顔面上で支持する助けとなる構造体又は部品の組み合わせを意味する。
「インサート成型」は、成形型に既に設置されている固体要素の少なくとも一部分の周りにプラスチックを成型することを意味する。
「一体」は、同時に共に製造されることを意味する、即ち、1つの部品として共に製造され、後から接合される2つの別個に製造される部品ではない。
「内部気体空間」は、マスク本体と人の顔面との間の空間を意味する。
「境界線」は、折り畳み、継ぎ目、溶着線、接着線、ステッチ線、ヒンジ線及び/又はこれらの任意の組み合わせを意味する。
「マスク本体」は、人の鼻及び口を覆ってフィットするように設計され、かつ外部気体空間から隔てられた内部気体空間を画定するのを助ける通気性構造体を意味する。
「部材」は、支持構造体との関連で、支持構造体の全体の構成及び構造に有意に貢献する寸法である、個々に及び容易に特定可能な中実部分を意味する。
「成型された」又は「成型する」は、事前の液体状態から所望の固形状態に形成することを意味する。
「周りに成型」及び「周囲に成型」は、固体要素への適切な固定を可能とするために、成型を介して十分に固体要素に接触して設置されることを意味する。
「ノーズクリップ」は、少なくとも着用者の鼻の周りの密封性を高めるために、マスク本体上で使用するように適応した(ノーズフォーム以外の)機械的装置を意味する。
「外縁」は、マスク本体の外側縁部を意味し、レスピレータを人が着用したときに、この外側縁部は、着用者の顔に一般に近く配置される。
「ポリマー」及び「プラスチック」はそれぞれ、1つ以上のポリマーを主に含み、同様に他の成分も含有してよい材料を意味する。
「複数の」は、2つ又はそれ以上を意味する。
「レスピレータ」は、人が着用して、呼吸するための清浄な空気を着用者に提供する空気濾過装置を意味する。
「第2の側部」は、マスクを垂直に二分する平面線から離間され(第2の側部は第1の側部の反対側である)、かつレスピレータが着用されると着用者の頬及び/又は顎の領域に存在するマスク本体の領域を意味する。
「支持構造体」は、その所望の形状を保持し、かつそれにより支持されるフィルタ構造体の意図される形状を保持するのを助けるのに十分な構造的一体性を有して設計される構成体を意味する。
「間隔をあけた」は、物理的に分離された、又はそれらの間に測定可能な距離を有することを意味する。
「横方向に延びる」は、一般に横方向寸法に延びることを意味する。
人の顔に着用された、本発明による濾過フェイスピースレスピレータ10の前側斜視図。 マスク本体支持構造体16の鼻部分26の拡大斜視図。 図2の線3−3に沿って切断された鼻部分26の断面図。 本発明に関連して使用されてもよい、ノーズクリップ19の平面図。 本発明のマスク本体12で使用されてもよい、フィルタ構造体18の断面図。
本発明を実施すると、成型によってマスク本体の支持構造体に取り付けられたノーズクリップを有する濾過フェイスピースレスピレータが提供される。接着剤又は溶接工程を用いてノーズクリップをマスク本体に適切に固定するのではなく、本発明は、支持構造体が作製される時に、ノーズクリップを支持構造体に固定することができる。新しいレスピレータ及び方法は、それらがマスク本体の製造に経済的改善をもたらすという点で有益である。適所に成型されたノーズクリップの使用は、ノーズクリップをマスク本体に個別に固定する必要性を解消する。
図1は、着用者が呼吸するための清浄な空気を提供するために、本発明に従って使用されてもよい濾過フェイスピースレスピレータ10の例を示す。図のように、濾過フェイスピースレスピレータ10は、マスク本体12とハーネス14とを含む。マスク本体12は、マスク本体に構造的一体性を提供し、かつフィルタ構造体18の支持を提供するプラスチック支持構造体16を有する。フィルタ構造体18は、着用者が吸入するときに、周囲空気から汚染物質を除去する。ノーズクリップ19は、着用者の鼻梁を横切って横方向寸法に延び、かつ、ノーズクリップ19の周囲に成型された支持構造体を有することにより、プラスチック支持構造体16に固定される。支持構造体16はまた、外縁20と、第1の側部22と、対向する第2の側部24とを含む。支持構造体16の外縁20は、レスピレータ10が着用されると、着用者の顔と接触してもよいが、必ずしもそうでなくてもよい。外縁20は、マスク本体12の周辺部の周りに、及び周辺部に隣接して連続的に360°延在する部材、又は部材の組合せを含んでもよい。マスク本体12の鼻部分26は、開口部30を画定する第1の収束部材27と第2の収束部材28とを有する。ノーズクリップ19は、開口部を横切って目に見えて延在し、かつ第1の末端部32及び第2の末端部34において支持構造体16に成型される。ノーズクリップ19の中央部分36は、着用者がクリップの存在を知るためにクリップが見えるように、及びマスク12が鼻梁を覆って着用者にぴったりフィットするように及び顔の眼の下の部分に対してぴったりフィットするように、中央部分36が所望の形状又は形体に適切に変形することができるように、開口部の中に目に見えて露出する。典型的には、着用者の顔は、フィルタ構造体18の周辺部の内側表面、又は追加のフェイスシール材のみに接触する。したがって、フィルタ構造体18の周辺端部は、支持構造体16の外縁20を越えて半径方向に突出してもよい。支持構造体16はまた、1つ以上の中央に間隔をあけた横方向に延在する部材37、38、及び40を含む。横方向に延在する部材37、38、及び40は、マスク本体12の第1の側部22から第2の側部24まで延びる。しかしながら、本発明は、横方向に延在する部材がマスク本体12を完全に横切って延びる必要がない実施形態を想到している。1つ以上の部材は、上部外縁部材42と下部外縁部材44との間に長手方向寸法に延在することもできる。全プラスチック支持構造体は、単一一体部品として製造されてもよい。平面上に映写されたレスピレータを前側から見ると、横方向は、一般に「x」方向にレスピレータを横切って延びる方向であり、長手方向は、レスピレータ10の下部との上部と間に一般に「y」方向に延びる寸法である。横方向に延在する部材及び/又は周辺部材の1つ以上は、着用者の顎の動き及び様々な大きさの顔に良好に適合するために、縦方向に拡張又は収縮してもよい(2007年9月20日に出願され、「拡張可能なマスク本体を有する濾過フェイスピースレスピレータ(Filtering Face-Piece Respirator that Has Expandable Mask Body)」と題された、米国特許出願第60/974,025号(代理人整理番号63165US002)を参照のこと)。横方向に延在する部材、縦方向に延在する部材、及び周辺部材は、寸法が約2〜12mm、より典型的には寸法が約4〜8mmである断面積を有する寸法に設定されてもよい。レスピレータ10は、第1のストラップ46と第2のストラップ48とを有するハーネス14によって、着用者の顔の上に支持され得る。これらのストラップ46、48の長さは、1つ以上のバックル50で調整されてもよい。バックル50は、ハーネス固定フランジ部材52a、52bの第1及び第2の側部22、24において、マスク本体12に固定される。図は、マスク本体12に固定される4つのバックルを有するレスピレータ10を示しているが、これより少ない数のバックルを使用することが可能であり得る。例えば、ストラップを1つだけ使用することが可能であり得、それにより、ストラップはマスク本体の一方の側部に直接装着されて、他方の側部に位置付けられた単一バックルを介してマスク本体に接合される。このような場合、ストラップの長さは、両方の側部ではなく、マスク本体の一方の側部でのみ調整される。別の方法としては、単一ストラップ構成体を使用することができ、それにより、単一バックルは、マスク本体の第1及び第2の側部に位置付けられる。別の実施形態では、2つのストラップを有するマスク本体で2つのバックル50を使用してもよく、それにより、各ストラップはレスピレータの一方の側部に直接固定され、バックル50を介してレスピレータの他方の側部に固定される。又は、図に示されるように、4つのバックルを使用して、2つのストラップの間に4つのストラップ調整点を提供してもよい。
図2は、支持構造体16(図1)の鼻部分26を、ノーズクリップ19をどのように支持構造体に固定することができるかをより分かりやすく示す拡大形式で示している。ノーズクリップ19は、第1及び第2の横方向に延在する部材27及び28によって画定される開口部30を横切って延在する。部材27及び28は、鼻部分26を二分する平面29(図1)に沿って互いに分離される、上部及び下部ノーズブリッジ部材を構成する。中央に間隔をあけた部材27及び28は、ノーズクリップ19の第1及び第2の末端部32及び34において、互いに向かって収束する。ノーズクリップ19中央部分36において、ノーズクリップ19は支持構造体16に埋め込まれていない。ノーズクリップを所望の形状に変形させて、着用者の鼻梁を覆って適切なフィットを提供することができる。ノーズクリップ19はまた、着用者の顔であって、着用者の目のそれぞれ下の部分に対してマスク本体12(図1)が適切に押し上げられるように、第1及び第2の末端部32及び34において変形してもよい。図のように、ノーズクリップ19は、ノーズクリップ19の第1の末端部32及び第2の末端部34のそれぞれにおいて、支持構造体16(図1)に成型される。架橋部材27及び28は、鼻部分26の上で使用される必要は必ずしもないが、圧点を低減し、かつぴったり合うフィットを達成するのを助けるために設けられてもよい。
図3は、ノーズクリップ19が、第2の末端部34において支持構造体16の鼻部分26にどのように成型されるかを詳しく示している。図のように、第1の部材27はノーズクリップ19の第1の縁部54の周りに成型され、第2の部材28はノーズクリップ19の第2の縁部56の周りに成型される。第1及び第2の部材27及び28は互いに向かって収束して合流し、当該部材の第1及び第2の主表面57及び58上にノーズクリップ19を包含する。したがって、ノーズクリップ19の各末端部32、34において、ノーズクリップ19は、支持構造体がノーズクリップ19の周囲に管状に成型されたスリーブであるように、支持構造体16(図1)からのプラスチックによって周囲方向に完全に取り囲まれる。しかしながら、第1の末端部32と第2の末端部34との間において、ノーズクリップ19は着用者から見えるように露出されてもよい。ノーズクリップ19がプラスチック支持構造体材料によって管状に封入されている領域は、それでもなお、形状適合が可能であってもよい。したがって、支持構造体を含むプラスチック材料は、着用者が指圧だけで変形させることができないほど堅くないのが好ましい。支持構造体で使用される高分子材料はこのように手で変形させることができるので、また、ノーズクリップは手動で可鍛性の、可塑的に変形可能な材料から作製されるので、ノーズクリップ19は、レスピレータの着用者によって所望の形状に変形された後に、ノーズクリップ19自体の形状、及びマスク本体12の鼻部分26(図1)の形状を維持することができる。ノーズクリップの材料の可塑的に変形可能な性質により、弾力的な支持構造体の高分子材料からのあらゆる力に耐えることができ、そうして鼻部分はその適合形状をほぼ保つことができる。マスク本体の鼻部分の形状に適合させる場合、ノーズクリップは可塑的に変形するが、支持構造体の鼻部分はそのように可塑的に変形しない。ノーズクリップを所望の形状に可塑的に変形させるのに必要な最小力は、鼻部分の支持構造体部材によって加えられる「スプリングバック」力より大きい。必要に応じて、ノーズクリップの全長を、ポリマーの支持構造体材料の中に埋め込むことができる。
ノーズクリップ19は、インサート成型過程によって、図2及び図3に示されるような支持構造体に成型され得る。この過程において、この場合は金属ノーズクリップであってもよい挿入物は、プラスチックが型穴に注入、ないしは別の方法で導入される前に、成形型の中の所望の位置に設置される。金属ノーズクリップとプラスチックとの間の結合は、分子的又は機械的あるいはそれらの組合せであってもよい。ノーズクリップは、通常、接触する樹脂とは異なる非弾性金属から作製されるので、ノーズクリップとその支持構造体との間の結合は、事実上より機械的であってもよい。機械的結合は、例えば、樹脂が冷却するときに樹脂を挿入物の周りで収縮させることにより、又は表面に不規則性を有するノーズクリップを提供することにより生じ得る。通常は収縮が発生するが、樹脂の収縮とノーズクリップの表面(54、56、56、及び/又58)の任意の不規則性の両方に依存することが可能であり得る。機械的結合を向上させるために、ノーズクリップに粗面化された又は粗いパターンを提供することができる。支持構造体16の鼻部分26にノーズクリップ19を適切に固定するために、標準的な成形装置、鋳造装置、又はその他の好適な装置を用いて成型を実施してもよい。型穴内の所望の位置又は挿入位置の中にノーズクリップを装填し、かつ適切に保持する。この目的のためにロータリ型又はシャトル型装置を使用して、装置及び/又は技師がノーズクリップ挿入物を所望の成型位置に装填及び取り外しできるようにする。その他の機械、例えば、型締めを使用してもよい。最適な生産性のため、挿入物を装填する及び取り外すのに要する時間は、望ましくは、成形サイクル時間を有意に超えない。プラスチックは空洞の中の挿入物の周りに注入され得るので、高分子液体による任意の圧力に挿入物が耐えることができ、かつ成型プロセスの間挿入物の位置が維持されるのが重要である。機械的結合及び/又は分子結合のあらゆる不具合を防ぐために、好ましくは、ノーズクリップは清潔に保たれるべきである。異なる熱膨張又は収縮が引き起こし得るあらゆるストレスを最小限にするために、ノーズクリップは、例えば、予熱されてもよい。ノーズクリップを手動で装填する場合、技師は、一貫したサイクル時間を維持するのが重要であり得る。通常、ノーズクリップを所望の逆U字形に曲げて、支持構造体16の鼻部分26の部材27、28の一般曲線(図1及び2)に一致させる。この曲げは、成型プロセスの前又は間に生じてもよい。即ち、ノーズクリップは成形型に挿入される前に曲げられてもよく、又は成形型が閉じられるときに曲げられてもよい。したがって、ノーズクリップのポリマーへの適切な固定、及び最終物品の良好な性能を確実にするために、上記の考慮すべき様々な事項に配慮する必要がある。
図4は、本発明に関連して用いることができるノーズクリップの形状の例を示している。ノーズクリップ19は、ノーズクリップ19の第1及び第2の末端部32及び34に、第1及び第2の不連続部59a及び59bを有することができる。この明細書において使用される場合、用語「末端部」は部品の末端部又は縁部直近を意味するのではなく、例えば、「自動車のフロントエンド」又は「町の北端」に言及する際のように、まさに末端部に向かう大まかな領域を含む。ノーズクリップ19の第1及び第2の縁部54及び56の不連続部は切欠き部、即ち、縁部54及び56から内向きに延びる不連続部であってもよい。あるいは、不連続部は、縁部54、56から外向きに延びる突出部又は隆起であり得る。切欠き部と突起部の組合せを、例えば、第1及び第2の主表面57及び58(図3)の不連続部と共に用いることもできる。第1及び第2の主表面57及び58をエンボス加工することもできる。これらの様々な不連続部は全て、ノーズクリップへの機械的結合を高める手段を構成する。
前述したように、インサート成型によりノーズクリップを支持構造体に接合することができる。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、及びポリメチル(ペンテン)を含むオレフィン類;プラストマー類;熱可塑性樹脂;熱可塑性エラストマー;及びこれらのブレンドなどの既知のプラスチックを使用して、支持構造体を製造してもよい。バックル及び/又は支持構造体を形成する組成物に、顔料、紫外線安定剤、ブロッキング防止剤、結晶核剤、防かび剤、及び殺菌剤などの添加剤を添加してもよい。得られるプラスチックは、典型的には、75〜300メガパスカル(MPa)、より典型的には、約100〜250MPa、更に典型的には約175〜225MPaのたわみ剛性を示す。支持構造体、鼻部分、及びバックル取り付け部分が変形して、適切な嵌合やストラップの張力に適合することができるように、支持構造体に使用されるプラスチックは、弾力、形状記憶、及び曲げ疲労への耐性を示すように選択され得る。支持構造部材の断面は、矩形、円形、三角形、楕円形、台形等であってもよい。支持構造体は、フィルタ構造体と一体でない(又はフィルタ構造体と共に製造されない)部品又は組立品であり、フィルタ構造体で使用される繊維よりも大きい寸法の部材を含む。
図5は、本発明に関連して使用することができるフィルタ構造体18の断面図を示す。フィルタ構造体18は、1つ以上のカバーウェブ60a及び60bとフィルタ層62とを含んでもよい。カバーウェブ60a及び60bは、フィルタ層62からほどける場合があるあらゆる繊維を捕獲するために、フィルタ層62の対向する側面上に位置付けられてもよい。典型的には、カバーウェブ60a及び60bは、特にフィルタ構造体18の着用者の顔と接触する側に快適な感触を提供する繊維の選択肢から製造される。本発明の支持構造体と共に使用することができる様々なフィルタ層とカバーウェブの構成体が、以下により詳細に記載される。フィットと着用者の快適さを向上させるために、エラストマーのフェイスシールを、フィルタ構造体18の外縁に固定することができる。このようなフェイスシールは、半径方向内側に延在して、レスピレータが着用されたときに着用者の顔と接触してもよい。フェイスシールの例は、米国特許第6,568,392号(ボストック(Bostock)ら)、米国特許第5,617,849号(スプリンゲット(Springett)ら)、米国特許第4,600,002号(マリアネク(Maryyanek)ら)、及びカナダ特許第1,296,487号(ヤード(Yard))に記載されている。
フィルタ構造体は、様々な異なる形状及び構造を取ることができる。フィルタ構造体は、典型的には、支持構造体に対して又は支持構造体内に適切に嵌合するように適合される。通常、フィルタ構造体の形状及び構造は、支持構造体の一般的形状に対応する。フィルタ構造体は、支持構造体から半径方向内側に配置されてもよく、支持構造体から半径方向外側に配置されてもよく、又は支持構造体を含む様々な部材の間に配置されてもよい。フィルタ構造体は、フィルタ層と2つのカバーウェブとを含む複数層を有して描かれているが、フィルタ構造体は単に、フィルタ層又はフィルタ層の組合せを含んでもよい。例えば、前処理フィルタを、より微細で選択的な下流のフィルタ層の上流に配置してもよい。加えて、活性炭等の吸着材を、繊維の間及び/又はフィルタ構造体を含む様々な層の間に配置してもよい。更に、吸着層と共に別個の粒子フィルタ層を使用して、粒子及び蒸気の両方の濾過を提供してもよい。フィルタ構造体は、このようなカップ状の構造が維持されるのを可能とする、1つ以上の補強層を含んでもよい。あるいは、フィルタ構造体は、その構造的一体性に貢献してカップ状の構造を維持するのを助ける、1つ以上の水平の及び/又は垂直の境界線を有することができる。
本発明のマスク本体で使用されるフィルタ構造体は、粒子捕獲タイプ、又は気体及び蒸気タイプのフィルタであり得る。フィルタ構造体は更に、フィルタ層の一方から他方に液体が移動するのを防ぐバリヤー層とすることができ、これにより、例えば、液体エアロゾル又は液体(例えば、血液)の飛沫がフィルタ層に浸透するのを防止できる。用途に応じて、本発明のフィルタ構造体の構築には、類似の又は異なる濾材の複数の層を使用することができる。本発明の層状マスク本体に有効に使用できるフィルタは、マスク着用者の呼吸労力を最小限に抑えるために、一般に圧力低下が小さい(例えば、面速度13.8cm/秒で約195〜295パスカル未満)。フィルタ層は更に、予想される使用条件においてそれらの構造を維持するよう、可撓性及び十分な剪断強さを有する。粒子捕獲フィルタの例としては、微細無機繊維(ガラス繊維のような)又はポリマー合成繊維の1つ又はそれ以上のウェブが挙げられる。合成繊維ウェブには、メルトブローン法などのプロセスによって製造されるエレクトレット帯電ポリマーマイクロファイバーが含まれる。帯電したポリプロピレンから形成されたポリオレフィンマイクロファイバーは、粒子捕獲用途に特に有用である。別のフィルタ層は、呼吸空気から有害な又は悪臭のある気体を除去するための吸着剤成分を含んでもよい。吸着剤は、接着剤、結合剤、又は線維構造によりフィルタ層内に拘束される粉末又は顆粒を含んでもよい(米国特許第6,334,671号(プリンゲット(Springett)ら)、及び米国特許第3,971,373号(ブラウン(Braun))を参照のこと)。吸着層は、繊維質又は網状発泡体のような基材をコーティングし、薄い凝集性層を形成することにより、形成できる。吸着剤材料としては、活性炭(化学処理済み、又は未処理)、多孔質アルミナ−シリカ触媒基材、及びアルミナ粒子を挙げることができる。様々な構造に適合させることができる吸着濾過構造体の例は、米国特許第6,391,429号(センクス(Senkus)ら)に記載されている。
フィルタ層は、典型的には、所望の濾過効果を達成するように選択される。フィルタ層は、通常、粒子及び/又はその他の汚染物質を、フィルタ層を通過する気体流から高い割合で除去する。繊維質フィルタ層では、選択される繊維は濾過される物質の種類に依存し、典型的には、それらが成形作業中に共に結合しないように選択される。前述したように、フィルタ層は様々な形状及び形態で供給されてもよく、典型的には、約0.2ミリメートル(mm)〜1センチメートル(cm)、より典型的には約0.3mm〜0.5cmの厚さを有し、一般的に平面状のウェブであり、又は拡張された表面積を提供するために波形化され得る(例えば、米国特許第5,804,295号及び同第5,656,368号(ブラウン(Braun)ら)を参照のこと)。フィルタ層はまた、接着剤又は任意のその他の手段で互いに接合された複数のフィルタ層を含んでもよい。本質的に、濾過層を形成することで知られている(又は後に開発される)任意の適切な材料を、濾過材として用いることができる。ヴァン・A・ウェンテ(Van A. Wente)著、「極細熱可塑性繊維(Superfine Thermoplastic Fibers)」、48産業工学化学(Indus. Engn. Chem.)1342以下参照(1956年)の教示のような、特に持続性帯電(エレクトレット)形態の場合の、メルトブローン繊維のウェブが特に有用である(例えば、米国特許第4,215,682号(クビック(Kubik)ら)を参照のこと)。これらのメルトブローン繊維は、約20マイクロメートル(mm)(「ブローンマイクロファイバー」でBMFと呼ばれる)未満、典型的には約1〜12μmの有効繊維直径を有する超極細繊維であってもよい。有効繊維直径は、デービスC.N.(Davies, C. N.)、浮遊粉塵粒子の分離(The Separation Of Airborne Dust Particles)、機械技術者協会(Institution Of Mechanical Engineers)、ロンドン、会報1B、1952年に従って測定される。特に好ましいのは、ポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)及びこれらの組み合わせから形成される繊維を含有するBMFウェブである。ヴァン・テュルンハウト(van Turnhout)(米国再特許第31,285号)に教示されている帯電小繊維化フィルム繊維も適している場合があり、またロジン−ウール繊維ウェブ、及びグラスファイバー若しくは溶液ブローンのウェブ、又は静電スプレー繊維、特にマイクロフィルム形態のものも適している場合がある。電荷は、米国特許第6,824,718号(エイツマン(Eitzman)ら)、同第6,783,574号(アンガドジバンド(Angadjivand)ら、同第6,743,464号(インズリー(Insley)ら)、同第6,454,986号及び同第6,406,657号(エイツマンら)、並びに同第6,375,886号及び同第5,496,507号(アンガドジバンドら)に開示されているように、繊維を水と接触させることにより、繊維に付与することができる。電荷はまた、米国特許第4,588,537号(クラッセ(Klasse)ら)に開示されているようなコロナ帯電により、又は、同第4,798,850号(ブラウン(Brown))に開示されているような摩擦帯電(tribocharg)により、繊維に付与することができる。また、水帯電(hydro-charging)プロセスを通して製造されるウェブの濾過性能を高めるために、添加剤を繊維に含むことができる(米国特許第5,908,598号(ルソー(Rousseau)ら)を参照のこと)。具体的には、油性ミスト環境での濾過性能を高めるために、フッ素原子をフィルタ層の繊維表面に配置することができる(米国特許第6,398,847 B1号、同第6,397,458 B1号及び同第6,409,806 B1号(ジョーンズ(Jones)ら)を参照のこと)。エレクトレットBMFフィルタ層の典型的な基本重量は、約10〜100g/平方メートル)である。例えば、’507特許(アンガドジバンド(Angadjivand)ら)に記載されている技法によって帯電させた場合、また、ジョーンズ(Jones)らの特許に記載されるようにフッ素原子を含む場合、坪量はそれぞれ、約20〜40g/m及び約10〜30g/mとなる。
内側のカバーウェブは、着用者の顔に接触するために滑らかな表面を提供するのに用いられることができ、また外側のカバーウェブは、マスク本体内の遊離繊維を封入するため、又は審美的理由から用いられることができる。カバーウェブは、典型的には、任意の重大な濾過の利点をフィルタ構造体に提供しないが、フィルタ層の外側(又は上流)に配置されると、前処理フィルタとして作用することができる。好適な程度の快適性を得るために、内側カバーウェブは好ましくは比較的低い基本重量を有し、比較的細い繊維から形成される。より具体的には、カバーウェブの坪量は約5〜50g/m(典型的には10〜30g/m、繊維は3.5デニール未満(典型的には2デニール未満、より典型的には1デニール未満であるが0.1デニールを超える)であるように作られる。カバーウェブに用いられる繊維は、平均繊維直径が約5〜24マイクロメートル、典型的には7〜18マイクロメートル、より典型的には8〜12マイクロメートルであることが多い。カバーウェブの材料は、ある程度の弾性(典型的には、破断時で100〜200%であるが、必ずしもそうとは限らない)を有してもよく、可塑的に変形可能であってもよい。
カバーウェブに適した材料としては、ブローンマイクロファイバー(BMF)材料、特にポリオレフィンBMF材料、例えばポリプロピレンBMF材料(ポリプロピレンブレンド、及びポリプロピレンとポリエチレンとのブレンドも含む)が挙げられる。カバーウェブ用のBMF材料の好適な製造プロセスは、米国特許第4,013,816号(サビー(Sabee)ら)に記載されている。ウェブは、繊維を滑らかな表面、典型的には滑らかな表面のドラム又は回転型コレクタの上に収集して形成してもよい(米国特許第6,492,286号(ベリガン(Berrigan)ら)を参照のこと)。スパンボンド繊維を使用することもできる。
典型的なカバーウェブは、ポリプロピレン、又は50重量%以上のポリプロピレンを含有するポリプロピレン/ポリオレフィンブレンドから製造してもよい。これらの材質は、柔らかさ及び着用者にとっての快適さに優れており、更にフィルタ材がポリプロピレンBMF材質の場合には、層の間に接着を必要としなくとも、フィルタ材質に固定されたままであることがわかっている。カバーウェブで使用するのに好適なポリオレフィン材料としては、例えば、単一のポリプロピレン、2種のポリプロピレンのブレンド、ポリプロピレンとポリエチレンのブレンド、ポリプロピレンとポリ(4−メチル−1−ペンテン)のブレンド、及び/又はポリプロピレンとポリブチレンのブレンドを挙げることができる。カバーウェブの繊維の一例としては、ポリプロピレン樹脂から作製されたエクソン社(Exxon Corporation)製のポリプロピレンBMF「エスコレーン(Escorene)3505G」があり、これは坪量が約25g/m、繊維デニールは0.2〜3.1の範囲内である(平均、約0.8デニールの繊維100本を束ねて測定)。別の好適な繊維はポリプロピレン/ポリエチレンBMF(「エスコレーン(Escorene)3505G」を85%と、同様にエクソン社(Exxon Corporation)製のエチレン/α−オレフィンコポリマー「イグザクト4023」を15%含む混合物から作製)であり、これは坪量が約25g/m、平均繊維デニールは約0.8である。好適なスパンボンドの材料は、ドイツ国パイネ(Peine)のコロヴィン社(Corovin GmbH)から、商品名「コロソフト・プラス(Corosoft Plus)20」、「コロソフト・クラシック(Corosoft Classic)20」、及び「コロヴィン(Corovin)PP−S−14」で入手可能であり、毛羽立てられているポリプロピレン/ビスコース材料は、フィンランド共和国ナキラ(Nakila)のJ.W.スオミネンOY(J.W. Suominen OY)から、商品名「370/15」で入手可能である。
本発明に使用されるカバーウェブは、処理後にウェブ表面から突出する繊維が非常に少なく、したがって外側表面が滑らかであるのが好ましい。本発明で用いてもよいカバーウェブの例は、例えば、米国特許第6,041,782号(アンガドジバンド(Angadjivand))、同第6,123,077号(ボストック(Bostock)ら及び国際公開WO 96/28216A(ボストックら)に開示されている。
ハーネスで使用されるストラップは、熱硬化性ゴム、熱可塑性エラストマー、より合わされた又は編まれた糸/ゴムの組合せ、非弾性のより合わされた構成材等などの様々な材料から作製することができる。ストラップは、弾性のより合わされた材料等の弾性材から作製することができる。ストラップは、好ましくは、その全長の2倍を超えて拡張することができ、かつリラックス状態に戻ることができる。ストラップはまた、そのリラックス状態の長さの3倍又は4倍まで延びてもよく、かつ張力が取り除かれると、なんら損傷を受けずにその元の状態に戻ることができる。したがって、弾性限度は、ストラップのリラックス状態における長さの2倍、3倍、又は4倍以上であるのが好ましい。典型的には、ストラップは、長さ約25〜60cm、幅5〜10mm、厚さ0.9〜1.5mmである。ストラップは、第1のバックルから、マスク本体の反対側の第2のバックルまで連続ストラップとして延びてもよく、又はストラップは、更なる締結具又はバックルで共に接合され得る複数の部品を有してもよい。例えば、ストラップは、マスク本体を顔から取り外すときに着用者が迅速に結合を解くことができる締結具によって共に接合される、第1及び第2の部品を有してもよい。本発明に関連して使用することができるストラップの例が、米国特許第6,332,465号(シュエ(Xue)ら)に示されている。ストラップの1つ以上の部品を接合するのに使用することができる締結又は留め金機構は、例えば、次の、米国特許第6,062,221号(ブロストロム(Brostrom)ら)、同第5,237,986号(セッパラ(Seppala))、及び欧州特許第1,495,785A1号(シアン(Chien))に示されている。
内部気体空間からの呼気をパージし易くするために、マスク本体に呼気弁が取り付けられる。呼気弁の使用により、マスクの内側からの温かく湿った呼気を迅速に除去することで、着用者の快適さを改善することができる。例えば、米国特許第7,188,622号、同第7,028,689号、及び同第7,013,895号(マーティン(Martin)ら);同第7,117,868号、同第6,854,463号、同第6,843,248号、及び同第5,325,892号(ジャプンティチ(Japuntich)ら);同第6,883,518号(ミッテルステット(Mittelstadt)ら);及び米国再特許第37,974号(バウアーズ)を参照のこと。本質的に、呼気を内部気体空間から外部気体空間へと迅速に運搬するために、好適な圧力低下を提供し、かつマスク本体に適切に固定され得る任意の呼気弁を、本発明に関連して使用してもよい。
たわみ剛性試験
支持構造体を作製するのに使用される材料のたわみ剛性を、ASTM D5342−97、第12.1〜12.7項に従って測定した。このとき、ブランクフィルムから6つの試験試料を矩形(幅約25.4mm×長さ約70mm)に切断した。試料は次のように準備した。テイバーV−5たわみ試験装置(Taber V-5 Stiffener tester)型式150−E(テイバー社(Taber Corporation)製、14120、ニューヨーク州ノーストナウォンダ、ブライアント・ストリート、455(455 Bryant Street, North Tonawanda, New York, 14120))を、10〜100テイバー剛性ユニット構造で使用して、試験試料を測定した。試験の終わりに装置の表示部からテイバー剛性読取値を記録し、次の等式を用いてたわみ剛性を計算した。
Figure 0005208215
テイバー剛性=ASTM D5342−97、第12.1〜12.7項に従って測定した曲げに対する記録された材料抵抗。
幅=フィルム試験試料のcmでの幅であり、2.54cmであった。
厚さ=標準デジタルキャリパを使用して、材料の長さに沿って5個所の均等に間隔をあけた位置で測定された、試験試料のcmでの平均厚さ。
6つの試料からのたわみ剛性を平均化して、材料のたわみ剛性を得た。
たわみ剛性試験用の試験試料を、レスピレータの支持構造体を作製するために共にブレンドされた同じ複合ポリマー成分で調製した。化合物40グラムを使用して、半径114mm及び厚さ0.51〜0.64mmの円形フィルムを作製した。複合材料の最初の40グラムを、二軸スクリューローラーブレードのブランベンダーミキサー(BRABENDER mixer)(C.W.ブランベンダー・インスツルメント社(C.W. Brabender instruments Inc.)製、07606、ニュージャージー州サウスハッケンサック、私書箱2127、イーストウェスリー・ストリート50(50 East Wesley Street, P.O. Box 2127, South Hackensack, NJ, 07606))の中に流し込んだ。ミキサーは毎分回転数(RPM)75、及び温度185℃で作動した。溶融した化合物を約10分間ブレンドした後、混合物を44.5キロニュートン(KN)の力で押圧して、厚さ0.51〜0.64mm、直径114mmの平坦な円形フィルムを作製した。圧縮は、149℃に設定した熱圧盤を使用して行った。熱圧盤は、WABASHイクイップメンツ(WABASH Equipments)製(46992、インディアナ州ウォバシュ、私書箱298、モーリス・ストリート1569(1569 Morris Street, P.O. Box 298, Wabash, IN 46992))のジェネシス(Genesis)27.2メガグラム(Megagrams)(30トン)圧縮成形機であった。たわみ剛性試験の前に、フィルムを、幅25.4mm×長さ70mmの必要とされた試験試料寸法に切断した。
レスピレータ支持構造体の製造
レスピレータ支持構造体の試料を、標準射出成形過程を用いて作製した。図1の支持構造体の形状と一致する、単一空洞の雄雌成形型を、ツール・メーカーで製造した。リラックス状態の、又は支持構造体が依然として成形型上にある間の支持構造体の寸法は、上下が約115m、左右が約120mmであった。測定は、レスピレータがストレスを受けていない状態で、側部外縁部材の外縁及び外側縁部の最上点と最下点との間の直線に沿って行われた。支持構造体を含む部材の目標厚さは2.5ミリメートルであった。成形型から支持構造体をより容易に取り外すことができるように、横方向に延在する部材の断面は台形であった。横方向に延在する部材の断面積は、約2〜5mmに及んだ。フランジ及びバックルは、2007年9月20日に出願された「曲げストラップ取り付け部材を有するバックル及びそれを用いたレスピレータ(Buckle Having A Flexural Strap Attachment Member And Respirator Using Such Buckle)」と題される、米国特許出願第60/994,644号(代理人整理番号63577US002)に示される形状及び構造を有した。ポリプロピレン/熱可塑性エラストマー混合物を、白色顔料と共に押出成形機に送り込んだ。トータル社製のプロピレン5724を78重量%、クラレ(Kuraray)製のセプトン(Septon)(商標)を20重量%、及びTiO顔料を2重量%使用した。支持構造体は約240MPaのたわみ剛性を示した。
レスピレータフィルタ構造体の製造
レスピレータフィルタ構造体を、幅254mmで、同じ幅の1平方メートル当たり50グラム(gsm)の白色不織布繊維スパンボンド材料の1つの外層と、22gsmの白色不織布繊維スパンボンド材料の1つの内層との間に積層された、2層の不織布繊維エレクトレットフィルタ材から形成した。不織布繊維スパンボンド材料の両層はポリプロピレンから作製された。エレクトレットフィルタ材は、スリーエム(3M)8511 N95レスピレータで使用されている標準フィルタ材であった。積層されたウェブブランクを長さ254mmの長片に切断して、支持構造体に嵌合されるカップの形態に形成される前の正方形を形成した。
その他のレスピレータ構成要素
フェイスシール:標準3M 4000シリーズレスピレータフェイスシール材。
ノーズクリップ:図4に示される形状を有する可鍛性の可塑的に変形可能なアルミニウムストリップ。
ヘッドバンド:標準3M 8210プラス(Plus)N95レスピレータヘッドバンド材料、ただし色は白。3M 8210プラス(Plus)レスピレータヘッドバンドの黄色色素を除去した。
レスピレータ組立品
ノーズクリップを図1及び図2に示されるように逆U字型に曲げて、型穴の鼻部分の形状をほぼ一致させた。次に、ノーズクリップを型穴の中に手動で設置し、半分の成形型を閉じて、溶融高分子材料を支持構造体成形型の中に注入した。高分子材料はノーズクリップ末端部を封入し、かつ凝固が起こるとノーズクリップに機械的に結合した。続いて、成形型を開き、ノーズクリップが結合した支持構造体を取り外した。
フェイスシール材を、約140mm×180mmの片に切断した。その後、ダイカット装置を使用して、フェイスシールの中央に位置付けられる、125mm×70mmの楕円形の開口部を作った。中央を切り抜かれた開口部を有するフェイスシールを、上記のように作製されたレスピレータフィルタ構造体に取り付けた。フィルタ要素構造体を超音波で溶接するのに使用したのと同じ装置を使用して、同じプロセス条件下で、フェイスシールをフィルタ構造体に固定した。溶接アンビルは、幅約168mm、長さ114mmの楕円形状であった。フェイスシールをフィルタ構造体に接合した後、溶接線の外側の余剰材料を除去した。予め組み立てられたフィルタ要素を、インサート成形されたノーズクリップを所望の配向にして支持構造体の中に挿入した。手持ち式のブランソン(Branson)E−150超音波溶接装置を、100%出力及び溶接時間1.0秒で使用して、各横方向に延びる部材に沿って20〜25mmの間隔で、支持構造体とフィルタ構造体との間に取り付け点を形成した。長さ450mmのより合わされたヘッドバンド材料をバックルに通して、レスピレータ組立プロセスを完了した。

Claims (3)

  1. (a)ハーネスと、
    (b)マスク本体であって、
    (i)フィルタ構造体と、
    (ii)プラスチック製支持構造体と、
    (iii)該プラスチック製支持構造体をその周囲に成型して該プラスチック支持構造体に固定されるようにしたノーズクリップと、を有するマスク本体と、を備えた、濾過フェイスピースレスピレータにして、
    前記プラスチック製支持構造体は、開口部を画定する第1及び第2の収束部材を含む鼻部分を有し、
    前記ノーズクリップは、前記開口部を横切って延在する、濾過フェイスピースレスピレータ
  2. (a)ノーズクリップを提供する工程と、
    (b)該ノーズクリップの少なくとも一部の周辺にプラスチック支持構造体をインサート成型する工程と、
    (c)該プラスチック支持構造体にフィルタ構造体を接合する工程と、を有する、濾過フェイスピースレスピレータのマスク本体の製造方法。
  3. 前記プラスチック支持構造体が、前記ノーズクリップの部の周りに射出成形される、請求項記載の製造方法。
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