実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は装置管理システムの概要を示す説明図である。装置管理システムは、第1装置1、1、1・・・、第2装置2、2、2・・・、情報処理装置3、画像処理装置5、コンピュータ4、4、4・・・、ネットワーク6、及び、通信部60等を含む。これら各装置は、LAN(Local Area Network)、インターネット及び携帯電話網等のネットワーク6を介して相互に接続されており、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報を送受信する。情報処理装置3は例えばサーバコンピュータが用いられ、第1装置1及び第2装置2に対する変更処理を管理する。以下では情報処理装置3を管理サーバ3と読み替えて説明する。また、以下では装置管理システムを医薬品の製品開発管理に適用する例を説明するがこれに限るものではなく、食料品、自動車その他の製品開発管理、または、企業内の財務管理等に適用しても良い。
第2装置2、2、2・・・は例えば医薬品の製品開発に用いられるWebサーバ、アプリケーションサーバ、またはデータベースサーバ等である。第2装置2、2、2・・・はコンピュータ4からの要求に応じてデータの出力、記憶、検索、またはアプリケーションの実行等の情報処理を行う。医薬品の開発がスタートした場合、開発過程における情報処理は第2装置2、2、2・・・で構成される本番系統20において実行される。以下では第2装置2の一つであるアプリケーションサーバに対するソフトウェアの更新を例に挙げて詳細を説明する。なお、第2装置2のアプリケーションサーバを適宜本番サーバ2と読み替えて説明する。
第1装置1、1、1・・・は本番系統20と同様であり、Webサーバ、アプリケーションサーバ、またはデータベースサーバ等を含む。第1装置1、1、1・・・により構成されるテスト系統10は、本番系統20内の本番サーバ2の変更に先立ち、第1装置1での検証を行うものである。すなわち、本番サーバ2と実質的に同一のテスト系統10での変更及び検証が確立された後に、同様の変更及び検証を本番系統20に対して行う。本番サーバ2と同じく、テスト系統10においても第1装置1の一つであるアプリケーションサーバに対するソフトウェアの更新を例に挙げて詳細を説明する。なお、第1装置1のアプリケーションサーバを適宜テストサーバ1と読み替えて説明する。
コンピュータ4はLANを介して本番系統20等に接続される他、ファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等の通信部60及びインターネットを介して本番系統20等に接続される。以下では、説明を容易にするためにネットワーク6をLAN6であるものとし、コンピュータ4はLAN6に接続されているものとして説明する。LAN6には画像処理装置(以下、プリンタという)5が接続されており、プリンタ5は、コンピュータ4、管理サーバ3、テストサーバ1及び本番サーバ2からの要求に応じて、印刷処理を行う。
以下、本実施形態の概要を説明する。例えばアプリケーションプログラムの更新を行う場合、まずテスト系統10のテストサーバ1にインストールを行う。この際管理者は、管理サーバ3において認証処理を行う。管理者はテストサーバ1及び本番サーバ2双方のソフトウェアまたはハードウェアに対して変更すべき共通の変更情報を管理サーバ3に記憶する。その後、管理者はテストサーバ1にアプリケーションプログラムをインストールする。テストサーバ1はインストールに伴う変更前と変更後の差分に関する情報(以下、差分情報という)を管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3はテストサーバ1から送信された差分情報を記憶する。管理サーバ3は送信された差分情報が、変更情報に対応するものであるか否かを判断する。ここで、変更情報に対応しない場合、すなわち他のアプリケーションプログラムをインストールした場合、または、異なるハードウェアを追加した場合等は、策定した変更仕様に反するため、その時点でエラーと判断される。変更情報に対応する場合、テストサーバ1での動作確認のための検証が行われる。変更情報に対応し、また検証の結果問題がない場合、本番系統20への変更を進めるべく、本番サーバ2に対する変更要求を受け付ける。
管理者は本番サーバ2に対する変更要求を行う。その後、管理者は本番サーバ2にアプリケーションプログラムをインストールする。本番サーバ2はインストールに伴う変更前と変更後の差分情報を管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は本番サーバ2から送信された差分情報を記憶する。管理サーバ3は、テストサーバ1に対する処理と同じく、送信された差分情報が、変更情報に対応するものであるか否かを判断する。
変更情報に対応する場合、本番サーバ2での動作確認のための検証が行われる。ここで管理サーバ3は変更情報に対応し、また検証の結果問題がない場合、テストサーバ1における差分情報と本番サーバ2における差分情報とが一致するか否かを判断する。ここで一致しない場合は、CSVの要件に合致しないことからエラーとなる。一方一致する場合は、本番サーバ2における正式な運用を開始する。これにより、テスト系統10及び本番系統20における仕様の確認、検証及び一致性が一連のスキームにおいて担保されることになる。また、CSVに関する報告時においても、上述した処理の各過程における情報が電子化されていることから、より客観性及び信頼性を高めることが可能となる。以下に、詳細を説明する。
まず、テスト系統10に対する変更処理を説明する。図2はテストサーバ1のハードウェア群を示すブロック図である。テストサーバ1は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、通信部16、時計部18及び記憶部15等を含む。CPU11は、バス17を介してテストサーバ1のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。表示部14は例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い情報を表示する。入力部13はキーボード及びマウス等であり、入力部13から入力された操作情報はCPU11へ出力される。
通信部16はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、コンピュータ4及び管理サーバ3等との間でHTTP等により情報の送受信を行う。時計部18は日時情報をCPU11へ出力する。記憶部15には制御プログラム15Pの他、アプリケープログラム151、システム構成DB152、差分ファイル153等が記憶されている。CPU11は各DBのフィールドのキーを関連付けたスキーマにおいてSQL(Structured Query Language)等を用いて対話することにより、必要な情報の記憶、検索等の処理を実行する。なお、本実施の形態においてはシステム構成DB152等を、テストサーバ1内の記憶部15に記憶する例を説明するがこれに限るものではない。例えば、通信部16を介してLAN6内に接続される他のテストサーバ1等に、システム構成DB152等を記憶し、必要に応じて情報の読み書きを行っても良い。
アプリケーションプログラム151はコンピュータ4からの要求に応じて各種処理を実行するプログラムである。システム構成DB152はテスト系統10内のテストサーバ1のハードウェア構成及びソフトウェア構成に関する情報を記憶している。図3はシステム構成DB152のレコードレイアウトを示す説明図である。システム構成DB152は項目IDフィールド、項目名フィールド、バージョンフィールド、種類フィールド及び導入日時フィールドを含む。項目IDフィールドにはシステム系統10を構成するハードウェア及びソフトウェア等を特定するための識別番号(ID)が記憶されている。また項目名フィールドには、項目IDフィールドに対応づけて項目名が記憶されている。
項目名は例えば、Windows(登録商標)等のOS(Operating System)の名称、サーバコンピュータの名称、外付けハードディスク等の周辺機器名、及びアプリケーションプログラム名等が該当する。バージョンフィールドには、項目IDに対応づけてソフトウェアまたはハードウェアのバージョンが記憶されている。種類フィールドには項目名に対応づけて項目の種類が記憶されている。例えば項目AはOS、項目Cはアプリケーションと記憶されている。導入日時フィールドには、これらのハードウェア及びソフトウェアをシステム系統10に導入した際の日時が記憶されている。管理者はハードウェアまたはソフトウェアの新規導入または変更の際に入力部13を通じてこれらの情報をシステム構成DB152に記憶する。本実施の形態においては、項目ID「1001」、項目名「C」で示すアプリケーションプログラム151のバージョンを「1」から「2」へ変更する例を説明する。
図4は管理サーバ3のハードウェア群を示すブロック図である。管理サーバ3は制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、通信部36、時計部38及び記憶部35等を含む。CPU31は、バス37を介して管理サーバ3のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部35に格納された制御プログラム35Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。表示部34は例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU31の指示に従い情報を表示する。入力部33はキーボード及びマウス等であり、入力部33から入力された操作情報はCPU31へ出力される。
通信部36はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、コンピュータ4、テストサーバ1及び本番サーバ2等との間でHTTP等により情報の送受信を行う。時計部38は日時情報をCPU31へ出力する。記憶部35には制御プログラム35Pの他、変更情報ファイル351、認証ファイル352、システム構成DB353、履歴ファイル356、及び、差分ファイル355等が記憶されている。管理サーバ3はテストサーバ1及び本番サーバ2の変更に関する処理を一括管理する。管理者は管理サーバ3の入力部33を通じてログインし、変更処理を開始する。なお、本実施の形態においては、管理者は管理サーバ3において直接変更処理を開始する例を説明するがこれに限るものではない。例えば、コンピュータ4を通じてログインし、遠隔にて管理サーバ3の変更処理を開始するようにしても良い。
認証ファイル352は管理者の認証を行う際に用いるID及びパスワードの情報を記憶している。なお、認証の際に指紋または声紋等の生体情報を用いた認証を行うようにしても良い。CPU31は入力部33を通じてID及びパスワードを受け付けた場合、認証ファイル352に記憶したID及びパスワードを読み出す。CPU31は読み出したID及びパスワードと、受け付けたID及びパスワードとが一致した場合、変更処理の開始を許可する。
図5は変更情報ファイル351のレコードレイアウトを示す説明図である。管理者は入力部13を通じて新規ソフトウェア及び新規ハードウェアの追加、既に導入済みのソフトウェア、ファームウェア及びハードウェアの更新等を含む、テストサーバ1及び本番サーバ2に対する共通の変更情報を入力する。CPU11はこの入力された変更情報を変更情報ファイル351に記憶する。変更情報ファイル351は変更情報IDフィールド、変更項目フィールド、変更内容フィールド及びステータスフィールドを含む。変更情報IDフィールドには変更情報を特定するためのIDが記憶されている。変更項目フィールドには変更対象となる項目の名称が記憶されている。
変更内容フィールドには変更する具体的な内容が記憶されている。本例ではアプリケーションプログラム151のバージョン2への変更であるため、変更情報として変更情報ID「20080705」で特定される変更項目「C」の変更内容は「Ver2」と記憶されている。なお、新規ハードウェア及びソフトウェアの追加の場合、変更項目は、ハードウェア名、または、ソフトウェア名、変更内容は新規を意味する「Ver1」、「New」等の情報が記憶される。また、USB(Universal Serial Bus)、PCI(Peripheral Component Interconnect)スロット等のポートに新たなハードウェアを追加する場合は、変更情報として変更項目はポート名、変更内容は追加されるハードウェアの名称が記憶される。
ステータスフィールドには、変更処理の状態が記憶されている。管理サーバ3のCPU31はテストサーバ1及び本番サーバ2の変更の状況に応じて、ステータスフィールド内のステータスを適宜変更する。図5に示すステータス「運用」は、テストサーバ1及び本番サーバ2の変更処理が完全に終了し、現在本番サーバ2が稼働中であることを示す。またステータス「未承認」は、変更情報を変更情報ファイル351に記憶したが、未だ変更処理が開始されていないことを示す。
図6はステータスの遷移を示すフローチャートである。本番系統20内の本番サーバ2が稼働中の場合は、CPU11はステータスを「運用」とする(ステップS61)。管理者が管理サーバ3での認証を経て変更情報を変更情報ファイル351に記憶した場合、CPU31はステータスを「未承認」とする(ステップS62)。管理者が入力部33を通じてテストサーバ1に対する変更要求を入力する。CPU31はテストサーバ1に対する変更要求を受け付ける。CPU31は認証処理を経てテストサーバ1に対する変更を承認した場合、ステータスを「テストサーバ変更承認」とする(ステップS63)。
管理者はテストサーバ1にアプリケーションプログラム151のバージョンアッププログラムをインストールする。テストサーバ1は変更項目及び変更項目に対応する変更内容を含む変更前後の差分情報を管理サーバ3へ送信する。なお、テストサーバ1のCPU11は、時計部18の出力を参照し日時情報に対応づけて差分情報を図2に示す差分ファイル153に記憶する。同様に管理サーバ3のCPU31は送信された差分情報を差分ファイル355に、テストサーバ1の情報及び時計部38から出力される日時情報と共に記憶する。管理サーバ3のCPU31は、変更情報ファイル351に記憶した変更情報に含まれる変更項目「C」、変更内容「Ver2」と、送信された変更項目及び変更内容とを比較する。ここでCPU31は策定した計画通りの変更が行われていると判断した場合、すなわちアプリケーションプログラム151のバージョン2への変更が行われたと判断した場合、ステータスを「テストサーバ変更完了」とする(ステップS64)。
一方、CPU31は策定した計画通りの変更が行われていないと判断した場合、すなわち異なる変更、例えば、異なるプログラムの追加等が行われたと判断した場合、ステータスを「テストサーバ変更違反」とする(ステップS65)。管理者はテストサーバ1でインストールしたアプリケーションプログラム151の動作確認を行う。動作確認に成功した旨を示す情報、または、動作確認に失敗した旨の情報が管理サーバ3へ送信される。CPU31はテストサーバ1から動作確認に成功した旨を示す情報を受信した場合、ステータスを「テストサーバ動作確認」とする(ステップS66)。一方、CPU31は、テストサーバ1から動作確認に失敗した旨の情報を受信した場合、ステータスを「テストサーバ動作不良」とする(ステップS67)。
CPU31はテストサーバ1での変更が完了し、かつ、動作確認を終えたことを条件に、本番サーバ2に対する変更要求を受け付ける。CPU31は認証処理を経て本番サーバ2に対する変更を承認した場合、ステータスを「本番サーバ変更承認」とする(ステップS68)。管理者は本番サーバ2にアプリケーションプログラム151のバージョンアッププログラムをインストールする。
本番サーバ2は変更項目及び変更内容を含む変更前後の差分情報を管理サーバ3へ送信する。管理サーバ3のCPU31は送信された差分情報を差分ファイル355に、本番サーバ2の情報及び時計部38から出力される日時情報と共に記憶する。管理サーバ3のCPU31は、変更情報ファイル351に記憶した変更情報に含まれる変更項目「C」、変更内容「Ver2」と、送信された変更項目及び変更内容とを比較する。ここでCPU31は策定した計画通りの変更が行われていると判断した場合、アプリケーションプログラム151のバージョン2への変更が行われたと判断した場合、ステータスを「本番サーバ変更完了」とする(ステップS69)。
一方、CPU31は策定した計画通りの変更が行われていないと判断した場合、ステータスを「本番サーバ変更違反」とする(ステップS611)。管理者は本番サーバ2でインストールしたアプリケーションプログラム151の動作確認を行う。動作確認に成功した旨を示す情報、または、動作確認に失敗した旨の情報が管理サーバ3へ送信される。CPU31は本番サーバ2から動作確認に成功した旨を示す情報を受信した場合、ステータスを「本番サーバ動作確認」とする(ステップS612)。一方、CPU31は、本番サーバ2から動作確認に失敗した旨の情報を受信した場合、ステータスを「本番サーバ動作不良」とする(ステップS613)。
CPU31はテストサーバ1及び本番サーバ2の双方から送信された差分情報を比較し一致するか否かを判断する。一致する場合CPU31はステータスを「同一性判断完了」とする(ステップS614)。その後、CPU31は本番サーバ2における運用へステータスを戻す。一方、CPU31は同一でないと判断した場合、テストサーバ1と本番サーバ2との間で、異なる変更処理が行われていることから、ステータスを「同一性判断違反」とし(ステップS615)、処理を終了する。
CPU31はステータスの変更がある度に、時計部38から出力される日時情報を参照し、履歴ファイル356に以上述べたステータスの遷移を記憶する。図7は履歴ファイル356のレコードレイアウトを示す説明図である。履歴ファイル356には、変更情報ID別にステータスの履歴が記憶される。履歴ファイル356は日時情報フィールド、変更項目フィールド、変更内容フィールド、ステータスフィールド、テストサーバ差分情報フィールド及び本番サーバ差分情報フィールドを含む。変更項目フィールドには変更情報である変更項目「C」が記憶され、変更内容フィールドには変更内容である「Ver2」が記憶される。CPU31は上述したステータスが変更された場合、ステータス及び日時情報を履歴ファイル356に記憶する。
また、CPU31はテストサーバ1から差分情報が送信された場合、差分ファイル355に記憶した差分情報を読み出して、テストサーバ差分情報フィールドに記憶する。同様にCPU31は本番サーバ2から差分情報が送信された場合、差分ファイル355に記憶した差分情報を読み出して、本番サーバ差分情報フィールドに記憶する。CPU31はステータスが「同一性判断完了」となった場合、これらの情報の改竄を防ぐために図示しないサーバコンピュータへこれらの情報を送信しタイムスタンプを取得する。CPU31はタイムスタンプを取得した情報を履歴ファイル356に記憶する。これにより、CSVに係る監査において、テスト系統10及び本番系統20の双方において適切に変更処理が行われたことを客観的に立証することが可能となる。
図8はシステム構成DB353のレコードレイアウトを示す説明図である。システム構成DB353はテスト系統10及び本番系統20双方のハードウェア及びソフトウェア構成を一括して記憶している。システム構成DB353は、項目IDフィールド、項目名フィールド、バージョンフィールド、種類フィールド、関連情報フィールド及び変更情報IDフィールドを含む。項目IDフィールドはテストサーバ1及び本番サーバ2のハードウェア及びソフトウェアを特定するための固有の情報である。図8の例においては項目ID「1001」、「1011」、及び「1021」がテストサーバ1に係る項目IDである。また項目ID「2001」、「2011」及び「2021」が本番サーバ2に係る項目IDである。
項目名フィールド、バージョンフィールド及び種類フィールドは上述したとおりであり詳細な説明は省略する。これらのフィールドに記憶された情報は、テスト系統10と本番系統20との間で共通する。項目ID「1021」、項目名「C」のアプリケーションプログラム151がテストサーバ1においてバージョン「2」へ変更された場合、同様に項目ID「2021」、項目名「C」のアプリケーションプログラムが本番サーバ2においてバージョン「2」へ変更される。関連情報フィールドにはテストサーバ1の項目IDと、本番サーバ2の項目IDとの関連づけを示す情報が記憶されている。
例えば、テストサーバ1に係る項目ID「1021」の項目名「C」は、関連情報に「2021」と記憶されているように、本番サーバ2の項目ID「2021」の項目名「C」と関連していることが理解できる。変更情報IDフィールドには、変更情報ファイル351に記憶された変更情報を特定するための変更情報IDが記憶されている。本例では共通の変更情報である変更項目「C」、変更内容「Ver2」を特定するための変更情報ID「20080705」が記憶される。
次にテストサーバ1から送信される差分情報について説明する。テストサーバ1のCPU11は変更許可を示す情報を管理サーバ3から受信し、変更処理が行われた場合、変更項目及び変更内容を含む変更前後の差分情報を差分ファイル153に記憶する。差分については例えば、ファイル一覧リスト、レジストリ、及びコンフィグファイル等の各種ファイルを参照する。以下では説明を容易にするためにレジストリを参照する例を用いて説明する。CPU11はレジストリ内における変更前後の差分情報を取得する。CPU11はレジストリの差分情報を参照し、変更項目及び変更項目に対応する変更内容にXML等によりタグを設定する。
例えばCPU11はレジストリを参照することにより、アプリケーションプログラム151(項目「C」)のバージョンが「1」から「2」へと変更されていると判断した場合、変更項目としてタグ<Application Program C><Version>を、変更内容として「Ver2」を設定する。また、アプリケーションプログラム151のデータサイズも変更されることから、CPU11は変更項目としてタグ<Application Program C><Size>を、変更内容として変更後のファイルサイズを示す「XXGB」を設定する。その他、新たなハードウェアが、ポート「X」で特定されるPCIスロットに挿入された場合、CPU11は、ポート「X」に、新規ハードウェアが接続されたと認識する。この場合、CPU11は、変更項目としてタグ<port X>を、変更内容として認識したハードウェア名を設定する。なお、CPU11はレジストリ等の記述内容(変更項目)に対して付与すべきタグとを関連づけたテーブルを参照してタグの設定を行う。
このようにタグにより変更項目及び変更内容が特定された差分情報がテストサーバ1から管理サーバ3へ送信される。上述の例では、変更項目及び変更内容としての、<Application Program C><Version>Ver2<Application Program C><Version>、または、<Application Program C><Size>XXGB<Application Program C><Size>等を含む差分情報が送信される。なお、この他差分情報には送信元を特定するためのIP(Internet Protocol)アドレス等が含まれる。また、新規のハードウェア「XXX」が追加された場合、変更項目及び変更内容としての、<port X>XXX<port X>等の情報が送信される。なお、これらの例は一例であり、これらに限るものではない。
管理サーバ3のCPU31は差分情報を受信し、変更情報ファイル351を参照し、差分情報が変更情報に対応する変更であるか否かを判断する。具体的にはCPU31は変更情報ファイル351から変更項目「C」及び変更内容「Ver2」を読み出す。そして、CPU31は送信された差分情報中の変更項目及び変更内容を示す<Application Program C><Version>Ver2<Application Program C><Version>を読み出す。CPU31はこれらを対比し、変更項目及び変更内容の双方が一致するか否かを判断する。この場合、CPU31はタグに記述された変更項目「C」と、読み出した変更項目「C」とが一致するか否かを判断する。さらに、タグに対応づけられる変更内容「Ver2」と読み出した変更内容「Ver2」とが一致するか否かを判断する。
変更情報ファイル351の変更項目フィールドに「C」、変更内容フィールドにファイルサイズである「XXGB」が記憶されている場合、CPU31はこれらと、送信された<Application Program C><Size>XXGB<Application Program C><Size>との比較を行う。また変更情報ファイル351の変更項目フィールドに「Port X」、変更内容フィールドにハードウェア名「XXX」が記憶されている場合、CPU31はこれらと、送信された<port X>XXX<port X>との比較を行う。CPU31は一致すると判断した場合、上述のとおり、ステータスを「テストサーバ変更完了」へと変更する。また、CPU31は、変更情報ID(本例では、20080705)をシステム構成DB353のテスト系統10に係る変更情報IDフィールド内に記憶することにより、変更情報と、テストサーバ1における変更項目及び変更内容との紐付けを行う。
図9は本番サーバ2のハードウェア群を示すブロック図である。本番サーバ2は、制御部としてのCPU21、RAM22、入力部23、表示部24、通信部26、時計部28及び記憶部25等を含む。CPU21は、バス27を介して本番サーバ2のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部25に格納された制御プログラム25Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。記憶部25には制御プログラム25Pの他、アプリケープログラム251、システム構成DB252、差分ファイル253等が記憶されている。本番サーバ2はテストサーバ1とその内容及び実行される処理も実質的に同一であることから詳細な説明は省略する。
以上のハードウェア構成において、本実施の形態における変更処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。図10乃至図13はテストサーバ1における変更処理の手順を示すフローチャートである。管理者は管理サーバ3の入力部33からID及びパスワードを入力する。CPU31は入力部33から入力されたID及びパスワードを受け付ける(ステップS101)。なお、上述したように管理者はコンピュータ4から遠隔にてID及びパスワードを送信するようにしても良い。この場合CPU31は、通信部36を介してID及びパスワードを受け付ける。CPU31は認証ファイル352に記憶したID及びパスワードを読み出す。
CPU31は読み出したID及びパスワードが、受け付けたID及びパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS102)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS102でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。CPU31は一致すると判断した場合(ステップS102でYES)、制御プログラム35Pを起動し、以下の処理を実行する。CPU31は記憶部35に予め記憶した変更情報入力画面を読み出し、表示部34へ出力する。管理者は変更情報入力画面に、管理者名、変更日時、プロジェクト名、顧客名、変更項目及び変更内容を含む変更情報を、入力部33を通じて入力する。CPU31は変更項目及び変更内容を含む変更情報を受け付ける(ステップS103)。
CPU31は変更項目及び変更内容を含む変更情報を変更情報ファイル351に記憶する(ステップS104)。CPU31は固有の変更情報IDに対応づけて変更項目及び変更内容を図5の如く記憶する。CPU31は変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「未承認」を記憶する(ステップS105)。CPU31は記憶部35に記憶したID及びパスワード入力、並びに、テストサーバ1に対する変更要求を行うための画面を読み出し、表示部34へ表示する。管理者は再び入力部33を通じて、ID及びパスワードを入力し、その後変更要求を行う。CPU31は、入力部33を通じて入力されたテストサーバ1に対する変更要求、並びに、ID及びパスワードを受け付ける(ステップS106)。
CPU31は認証ファイル352に記憶したID及びパスワードを読み出す。CPU31は読み出したID及びパスワードが、受け付けたID及びパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS107)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS107でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。CPU31は一致すると判断した場合(ステップS107でYES)、テストサーバ1に対して変更を認める許可情報を表示部34へ出力する(ステップS108)。例えば表示部34に、「テストサーバに対する変更処理が許可されました。」等のテキスト文とすればよい。なお、管理者がコンピュータ4にて遠隔操作している場合は、許可情報が通信部36を介してコンピュータ4へ出力される。コンピュータ4のブラウザにはこの許可情報が表示される。
CPU31は変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「テストサーバ変更承認」を記憶する(ステップS109)。なお、CPU31はステータスを記憶する度に、履歴ファイル356に、時計部38から出力される日時、変更項目及び変更内容を記憶する。CPU31は許可情報をテストサーバ1へ、通信部36を介して出力する(ステップS111)。テストサーバ1のCPU11は通信部16を介して許可情報を受信する(ステップS112)。CPU11は記憶部15に許可情報を記憶し(ステップS113)、制御プログラム15Pを起動し以下の処理を実行する。これ以降、管理者はテストサーバ1にて変更処理の一例として、アプリケーションプログラム151の更新を行う。管理者はテストサーバ1の入力部13からID及びパスワードを入力する。
CPU11は入力部13から入力されたID及びパスワードを受け付ける(ステップS114)。CPU11は入力部13から入力されたID及びパスワードが記憶部15に予め記憶されたID及びパスワードに一致するか否かを判断する(ステップS115)。CPU11は一致しないと判断した場合(ステップS115でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。CPU11は一致すると判断した場合(ステップS115でYES)、記憶部15に許可情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS116)。CPU11は許可情報が記憶されていないと判断した場合(ステップS116でNO)、未策定の変更処理であるとして処理を終了する。
CPU11はステップS112で受信した許可情報が記憶部15に記憶されていると判断した場合(ステップS116でYES)、変更前のレジストリを記憶部15に記憶する(ステップS117)。なお、その他のシステムファイル及びフォルダ等の情報をも記憶部15に記憶しても良いことはいうまでもない。CPU11は、バージョン2への更新用アプリケーションプログラム151のインストールを行う(ステップS118)。なお、このインストールは図示しない記録媒体を記録媒体読み取り装置に挿入することにより行えばよい。CPU11はインストール完了後のレジストリ及び記憶部15に記憶した変更前のレジストリを読み出し、変更項目及び変更内容を含む差分情報を取得する(ステップS119)。
CPU11は変更項目に上述したタグを設定する(ステップS121)。CPU11はタグが付与された変更項目及び変更内容を差分情報として差分ファイル153に記憶する(ステップS122)。なお、CPU11は変更項目及び変更内容だけではなく、プログラムファイル内に新たに記憶されたプログラム等をもまとめて差分ファイル153に記憶しても良い。CPU11はタグが付与された変更項目及び変更内容を管理サーバ3へ送信する(ステップS123)。管理サーバ3のCPU31は、タグが付与された変更項目及び変更内容を受信する(ステップS124)。
CPU31はタグが付与された変更項目及び変更内容を差分ファイル355に記憶する(ステップS125)。この場合、CPU31は時計部38から出力される日時情報及びテストサーバ1を特定するための情報(例えばIPアドレス等)を、変更項目及び変更内容と共に記憶する。CPU31は、変更情報ファイル351から変更項目及び変更内容を読み出す(ステップS126)。CPU31は、ステップS124で受信した変更項目及び変更内容が読み出した変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する(ステップS127)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS127でNO)、策定された変更がなされていないとして変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「テストサーバ変更違反」を記憶する(ステップS128)。
一方CPU31は一致すると判断した場合(ステップS127でYES)、変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「テストサーバ変更完了」を記憶する(ステップS129)。CPU31は変更情報ファイル351から変更項目及び変更内容に対応する変更情報IDを読み出す。CPU31は読み出した変更情報IDを、システム構成DB353の変更項目及び変更内容に対応する変更情報IDフィールドに記憶する(ステップS131)。CPU31は、変更項目及び変更内容を履歴ファイル356の、テストサーバ差分情報フィールドに記憶する。これにより、当初の策定どおりにテストサーバ1での変更処理が進行していることが理解できる。CPU31は、テストサーバ1の変更完了を示す変更完了情報をテストサーバ1へ送信する(ステップS132)。
CSVにおいては、テスト系統10においても稼働するか否かを検査することが義務づけられているため、以下の処理を行う。テストサーバ1のCPU11は、変更完了情報を受信し(ステップS133)、これをトリガに記憶部15に更新されたアプリケーションプログラム151を起動する(ステップS134)。CPU11はアプリケーションプログラム151が正常に動作するか否かを判断する(ステップS135)。アプリケーションプログラムが正常に起動できない場合、管理者が入力部13から操作情報を入力しても正常に動作しない場合、その他、強制終了する場合等は、異常と判断される。CPU11は正常に動作しないと判断した場合(ステップS135でNO)、記憶部15に予め記憶した動作不良情報を読み出し、管理サーバ3へ送信する(ステップS136)。
CPU11は正常に動作していると判断した場合(ステップS135でYES)、記憶部15に予め記憶した動作確認情報を読み出し、管理サーバ3へ送信する(ステップS137)。管理者はアプリケーションプログラム151を終了する。管理サーバ3のCPU31はテストサーバ1から動作確認情報を受信したか否かを判断する(ステップS138)。CPU31は動作確認情報を受信していないと判断した場合(ステップS138でNO)、動作不良であるとして、変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「テストサーバ動作不良」を記憶する(ステップS139)。一方、CPU31は動作確認情報を受信したと判断した場合(ステップS138でYES)、変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「テストサーバ動作確認」を記憶し(ステップS1310)、処理を終了する。これにより、テストサーバ1における変更処理の策定、変更内容の確認及び動作確認が正しく行われているかを保証できる。
続いて本番系統20の本番サーバ2の変更処理について説明する。図14乃至図17は本番サーバ2における変更処理の手順を示すフローチャートである。CPU31は記憶部35に記憶したID及びパスワード入力、並びに、本番サーバ2に対する変更要求を行うための画面を読み出し、表示部34へ表示する。管理者は本番サーバ2に対しても同様の変更処理を行うべく、入力部33から本番サーバ2に対する変更要求、並びに、ID及びパスワードを入力する。CPU31は、入力部33を通じて入力された本番サーバ2に対する変更要求、並びに、ID及びパスワードを受け付ける(ステップS141)。
CPU31は認証ファイル352に記憶したID及びパスワードを読み出す。CPU31は読み出したID及びパスワードが、受け付けたID及びパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS142)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS142でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。CPU31は一致すると判断した場合(ステップS142でYES)、以下の処理を行う。CPU31は履歴ファイル356にステータス「テストサーバ変更完了」及び「テストサーバ動作確認」が記憶されているか否かを判断する(ステップS143)。これは、本番サーバ2への変更を行う前に、テストサーバ1での変更が完了していることを確認するためである。なお、ステップS143においては、ステータス「テストサーバ変更完了」が記憶されているかのみを判断するようにしても良い。
CPU31は履歴ファイル356にステータス「テストサーバ変更完了」及び「テストサーバ動作確認」が記憶されていないと判断した場合(ステップS143でNO)、CSVの要件に反することから、本番サーバ2に対する変更を認めることなく処理を終了する。一方、CPU31は履歴ファイル356に上述したステータスが記憶されていると判断した場合(ステップS143でYES)、本番サーバ2の変更処理を許可する許可情報を表示部34へ出力する(ステップS144)。例えば表示部34に、「本番サーバに対する変更処理が許可されました。」等のテキスト文とすればよい。なお、管理者がコンピュータ4にて遠隔操作している場合は、許可情報が通信部36を介してコンピュータ4へ出力される。コンピュータ4のブラウザにはこの許可情報が表示される。
CPU31は変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「本番サーバ変更承認」を記憶する(ステップS145)。なお、CPU31はステータスを記憶する度に、履歴ファイル356に、時計部38から出力される日時、変更項目及び変更内容を記憶する。CPU31は許可情報を本番サーバ2へ、通信部36を介して出力する(ステップS146)。本番サーバ2のCPU21は通信部26を介して許可情報を受信する(ステップS147)。CPU21は記憶部25に許可情報を記憶し(ステップS148)、制御プログラム25Pを起動し以下の処理を実行する。これ以降、管理者は本番サーバ2にて変更処理の一例として、アプリケーションプログラム251の更新を行う。管理者は本番サーバ2の入力部23からID及びパスワードを入力する。
CPU21は入力部23から入力されたID及びパスワードを受け付ける(ステップS149)。CPU21は入力部23から入力されたID及びパスワードが記憶部25に予め記憶されたID及びパスワードに一致するか否かを判断する(ステップS151)。CPU21は一致しないと判断した場合(ステップS151でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。CPU21は一致すると判断した場合(ステップS151でYES)、記憶部25に許可情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS152)。CPU21は許可情報が記憶されていないと判断した場合(ステップS152でNO)、未策定の変更処理であるとして処理を終了する。
CPU21はステップS147で受信した許可情報が記憶部25に記憶されていると判断した場合(ステップS152でYES)、変更前のレジストリを記憶部25に記憶する(ステップS153)。CPU21は、バージョン2への更新用アプリケーションプログラム251のインストールを行う(ステップS154)。CPU21はインストール完了後のレジストリ及び記憶部25に記憶した変更前のレジストリを読み出し、変更項目及び変更内容を含む差分情報を取得する(ステップS155)。
CPU21は変更項目に上述したタグを設定する(ステップS156)。CPU21はタグが付与された変更項目及び変更内容を差分情報として差分ファイル253に記憶する(ステップS157)。CPU21はタグが付与された変更項目及び変更内容を管理サーバ3へ送信する(ステップS158)。管理サーバ3のCPU31は、タグが付与された変更項目及び変更内容を受信する(ステップS161)。
CPU31はタグが付与された変更項目及び変更内容を差分ファイル355に記憶する(ステップS162)。この場合、CPU31は時計部38から出力される日時情報及び本番サーバ2を特定するための情報(例えばIPアドレス等)を、変更項目及び変更内容と共に記憶する。CPU31は、変更情報ファイル351から変更項目及び変更内容を読み出す(ステップS163)。CPU31は、ステップS161で受信した変更項目及び変更内容が読み出した変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する(ステップS164)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS164でNO)、策定された変更がなされていないとして変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「本番サーバ変更違反」を記憶する(ステップS165)。
一方CPU31は一致すると判断した場合(ステップS164でYES)、変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「本番サーバ変更完了」を記憶する(ステップS166)。CPU31は変更情報ファイル351から変更項目及び変更内容に対応する変更情報IDを読み出す。CPU31は読み出した変更情報IDを、システム構成DB353の変更項目及び変更内容に対応する変更情報IDフィールドに記憶する(ステップS167)。CPU31は、変更項目及び変更内容を履歴ファイル356の、本番サーバ差分情報フィールドに記憶する。これにより、当初の策定どおりに本番サーバ2での変更処理もが進行していることが理解できる。CPU31は、本番サーバ2の変更完了を示す変更完了情報を本番サーバ2へ送信する(ステップS168)。
CSVにおいては、本番系統20においても稼働するか否かを検査することが義務づけられているため、以下の処理を行う。本番サーバ2のCPU21は、変更完了情報を受信し(ステップS169)、これをトリガに記憶部25に更新されたアプリケーションプログラム251を起動する(ステップS171)。CPU21はアプリケーションプログラム251が正常に動作するか否かを判断する(ステップS172)。CPU21は正常に動作しないと判断した場合(ステップS172でNO)、記憶部25に予め記憶した動作不良情報を読み出し、管理サーバ3へ送信する(ステップS173)。
CPU21は正常に動作していると判断した場合(ステップS172でYES)、記憶部25に予め記憶した動作確認情報を読み出し、管理サーバ3へ送信する(ステップS174)。管理者はアプリケーションプログラム251を終了する。管理サーバ3のCPU31は本番サーバ2から動作確認情報を受信したか否かを判断する(ステップS175)。CPU31は動作確認情報を受信していないと判断した場合(ステップS175でNO)、動作不良であるとして、変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「本番サーバ動作不良」を記憶する(ステップS176)。一方、CPU31は動作確認情報を受信したと判断した場合(ステップS175でYES)、変更情報ファイル351のステータスフィールドにステータス「本番サーバ動作確認」を記憶する(ステップS177)。これにより、テストサーバ1と同じく本番サーバ2においても変更処理の策定、変更内容の確認及び動作確認が正しく行われているかを保証できる。
図18及び図19は同一性判断処理の手順を示すフローチャートである。管理サーバ3のCPU31は制御プログラム35Pに従い、以下の処理を行う。CPU31は履歴ファイル356からテストサーバ1の変更項目及び変更内容を読み出す(ステップS181)。CPU31は履歴ファイル356から本番サーバ2の変更項目及び変更内容を読み出す(ステップS182)。CPU31はステップS181で読み出したテストサーバ1に係る変更項目及び変更内容が、ステップS182で読み出した本番サーバ2に係る変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する(ステップS183)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS183でNO)、一致しない変更項目及び変更内容を表示部34へ出力する(ステップS184)。
これにより管理者は変更処理の過程においてどこに問題があったかを容易に把握することが可能となる。また、テストサーバ1と本番サーバ2との不一致に起因する事故を未然に防止することが可能となる。なお、一致しない変更項目及び変更内容は通信部36を介してコンピュータ4へ出力しても良い。また、CPU31は通信部36を介して、一致しない変更項目及び変更内容をプリンタ5へ出力しても良い。プリンタ5は受信した変更項目及び変更内容を印字する。CPU31は履歴ファイル356のステータスフィールドにステータス「同一性判断違反」を記憶し(ステップS185)、処理を終了する。
一方、CPU31は変更項目及び変更内容が一致すると判断した場合(ステップS183でYES)、履歴ファイル356のステータスフィールドにステータス「同一性判断完了」を記憶する(ステップS186)。これにより、管理者は一連の変更処理を終える。管理者は、本番サーバ2の運用を開始すべく、入力部33から本番サーバ2の運用開始を指示する情報を入力する。CPU31は入力部33から本番サーバ2の運用開始指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS187)。CPU31は運用開始指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS187でNO)、当該指示を受け付けるまで待機する。
CPU31は運用開始指示を受け付けた場合(ステップS187でYES)、通信部36を介して、本番サーバ2へ運用開始指示を出力する(ステップS188)。本番サーバ2は変更処理後のアプリケーションプログラム251に従い、運用を行う。管理サーバ3のCPU31は履歴ファイル356のステータスフィールドにステータス「運用」を記憶する(ステップS189)。
その後、監査または定期報告等により変更処理が適正に行われたことを示すレポートを作成する際の処理を説明する。管理者は、レポートの作成を希望する変更処理に係る変更情報ID及び変更内容の結果出力要求を示す情報を入力部33から入力する。管理サーバ3のCPU31は変更情報ID及び変更内容の結果出力要求を、入力部33から受け付けたか否かを判断する(ステップS191)。CPU31はこれらの情報を受け付けていない場合(ステップS191でNO)、入力部33からこれらの情報が入力されるまで待機する。CPU31はこれらの情報を受け付けたと判断した場合(ステップS191でYES)、履歴ファイル356に受け付けた変更情報IDに対応するステータス「同一性判断完了」が記憶されているか否かを判断する(ステップS192)。
CPU31はステータス「同一性判断完了」が記憶されていないと判断した場合(ステップS192でNO)、変更処理が完結していないことから、履歴ファイル356から日時情報が最新のステータス及び最新の日時情報を出力する(ステップS195)。具体的には、CPU31は表示部34またはプリンタへ、最新のステータス及び対応する日時情報、並びに、変更情報ID及び記憶部35に記憶したテキスト文をあわせて出力する。例えば、「2008年7月5日18時35分、ステータス『本番サーバ変更違反』により、変更情報ID『XX』の変更処理が完了していません。」とすれば良い。これにより、変更過程における不備を後の監査等においても客観的に確認することが可能となる。
CPU31はステータス「同一性判断完了」が記憶されていると判断した場合(ステップS192でYES)、履歴ファイル356から変更情報IDに対応する変更項目、変更内容、全ての日時情報及びこれに対応するステータスを出力する(ステップS193)。 さらに、CPU31は履歴ファイル356からテストサーバ1の変更項目及び変更内容、並びに、本番サーバ2の変更項目及び変更内容を出力する(ステップS194)。CPU31はこれら出力した情報を、表示部34、コンピュータ4またはプリンタ5へ出力する。
CPU31はステップS193及びS194で読み出した情報を、予め記憶部35に記憶したテンプレート文に挿入することによりレポートを作成して出力する。図20はレポートの出力イメージを示す説明図である。以下では表示部34へレポートを出力する例を説明する。CPU31は図示しない表計算ソフトウェアを起動し、記憶部35から読み出したテンプレート文に、履歴ファイル356から読み出した情報を入力する。図20に示すように、変更情報ID「20080705」がレポートを特定するための情報として出力される。またCPU31は履歴ファイル356の変更項目「C」及び変更内容「Ver2」を読み出し、当初策定した情報として表示部34へ出力する。
さらに、CPU31はどのような遷移で変更処理されたかを示すべく、日時情報及びステータスを全て読み出し表示部34へ出力する。図20に示すように、ステータスの遷移が時系列で表示される。またCPU31は、履歴ファイル356からテストサーバ1の変更項目及び変更内容を全て読み出し、表示部34へ出力する。同様にCPU31は、履歴ファイル356から本番サーバ2の変更項目及び変更内容を全て読み出し、表示部34へ出力する。これにより、テストサーバ1における変更項目及び変更内容と、本番サーバ2における変更項目及び変更内容とが完全に一致していることが視認することが可能となる。また、変更処理に伴う一連の処理が時系列で出力されるため、後の監査等において処理が的確であったことを客観的に示すことが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2は、同一性判断処理において、判断要素としない変更項目に対する処理に関する。図21は実施の形態2に係る管理サーバ3のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部35には実施の形態1の構成に加えて非判断項目ファイル357が追加されている。非判断項目ファイル357はテストサーバ1に係る変更内容と、本番サーバ2に係る変更内容とを比較する際に、一致するか否かを判断しない変更項目を記憶している。例えば、テストサーバ1におけるアプリケーションプログラム151及び本番サーバ2におけるアプリケーションプログラム251におけるインストール日時は一致しない。非判断項目ファイル357には非判断項目として「インストール日時」が記憶されている。
CPU31はテストサーバ1または本番サーバ2から、変更項目としてシステムファイル内のインストール日時に関する変更項目及び変更内容を受信した場合でも、一致するか否かを判断しない。具体的にはシステムファイル内のインストール日時に対してタグ及びインストール日時<FILE><UPDATE>2008/07/25 18:20 JST<FILE><UPDATE>を受信する。CPU31はタグ<FILE><UPDATE>と対応するインストール日時が非判断項目ファイル357に記憶されていることから、同一性判断処理を実行しない。インストール日時の他、テストサーバ1及び本番サーバ2のコンピュータ名及びIPアドレス等が非判断項目として記憶されている。CPU31はテストサーバ1及び本番サーバ2からコンピュータ名に関するタグ及びIPアドレスに関するタグが付された変更項目及び変更内容が送信された場合、同一性の判断処理を行わない。
図22は実施の形態2に係る同一性判断処理の手順を示すフローチャートである。CPU31は履歴ファイル356からテストサーバ1の変更項目及び変更内容を読み出す(ステップS221)。CPU31は履歴ファイル356から本番サーバ2の変更項目及び変更内容を読み出す(ステップS222)。CPU31は非判断項目ファイル357から判断対象としない変更項目を読み出す(ステップS223)。CPU31は判断対象としない読み出した変更項目に対応する変更項目及び変更内容を削除、または、変更内容を同一内容へ変更する(ステップS224)。具体的には、CPU31はステップS221及びS222で読み出した変更項目及び変更内容の内、ステップS223で読み出した変更項目に対応する変更項目及び変更内容を削除する。
あるいは、CPU31はステップS221及びS222で読み出した変更項目及び変更内容の内、ステップS223で読み出した変更項目に対応する変更項目の変更内容を同一の値または予め記憶部35に記憶した値に変更する。例えばテストサーバ1におけるインストール日時が2008年7月5日18時30分30秒、本番サーバ2におけるインストール日時が同日の19時00分00秒の場合、両者の変更内容を同一内容である2008年7月5日19時00分00秒とすればよい。CPU31はステップS223の処理後におけるテストサーバ1に係る変更項目及び変更内容が、本番サーバ2に係る変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する(ステップS225)。CPU31は一致しないと判断した場合(ステップS225でNO)、一致しない変更項目及び変更内容を表示部34へ出力する(ステップS226)。
CPU31は履歴ファイル356のステータスフィールドにステータス「同一性判断違反」を記憶し(ステップS227)、処理を終了する。一方、CPU31は変更項目及び変更内容が一致すると判断した場合(ステップS225でYES)、履歴ファイル356のステータスフィールドにステータス「同一性判断完了」を記憶し(ステップS228)、処理を終了する。以降の処理は実施の形態1で述べたとおりであるので詳細な説明は省略する。これにより、テストサーバ1及び本番サーバ2間において変更処理に実質的に影響のない要素を排除でき、一連の処理をより効率よく実行することが可能となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
図23は実施の形態3に係る管理サーバ3を示すブロック図である。実施の形態1及び2に係る管理サーバ3を動作させるためのプログラムは、本実施の形態3のように、記録媒体読み取り装置(図示せず)にCD−ROM等の記録媒体1Aを読み取らせて記憶部35に記憶しても良い。また、当該プログラムは、LAN6を介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図23に示す管理サーバ3は、共通の変更情報を記憶させ、許可するか否かを判断等させるプログラムを、記録媒体1Aによりまたは通信部36を介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、記憶部35の制御プログラム35Pとしてインストールされ、RAM32にロードして実行される。これにより、上述した管理サーバ3として機能する。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の実施の形態1乃至3を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
ネットワークを介して第1装置及び第2装置に接続された情報処理装置において、
前記第1装置及び第2装置のソフトウェアまたはハードウェアに対して変更すべき共通の変更情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記第1装置に対する変更を許可するか否かを判断する判断手段と、
該判断手段により許可すると判断した場合に、変更を許可する許可情報を外部へ出力する出力手段と、
該出力手段により許可情報を出力した後に、前記第1装置から変更項目及び該変更項目に対応する変更内容を受信する受信手段と、
該受信手段により受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に記憶した変更情報に対応する変更であるか否かを判断する第1判断手段と、
該第1判断手段により対応する変更であると判断した場合に、前記第2装置に対する変更要求を受け付ける受け付け手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記受け付け手段により第2装置に対する変更要求を受け付けた場合に、変更を許可する許可情報を外部へ出力する第2出力手段と、
該第2出力手段により許可情報を出力した後に、前記第2装置から変更項目及び変更内容を受信する第2受信手段と、
該第2受信手段により受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に記憶した変更情報に対応する変更であるか否かを判断する第2判断手段と
を備えることを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記第2判断手段により変更情報に対応する変更であると判断した場合に、前記受信手段により受信した前記第1装置に係る変更項目及び変更内容が、前記第2受信手段により受信した前記第2装置に係る変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する一致判断手段
を備えることを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記一致判断手段により変更項目及び変更内容が一致しない場合、一致しない変更項目及び変更内容を外部へ出力する出力手段
を備えることを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記一致判断手段は、
変更内容が一致するか否かを判断しない変更項目を記憶部に記憶する手段と、
前記受信手段により受信した前記第1装置に係る変更項目及び変更内容、並びに、前記第2受信手段により受信した前記第2装置に係る変更項目及び変更内容から、前記記憶部に記憶した一致するか否かを判断しない変更項目及び該変更項目に対応する変更内容を削除する削除手段と、
該削除手段により削除した後の、前記第1装置に係る変更項目及び変更内容が、前記第2装置に係る変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する手段と
を備えることを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記一致判断手段は、
変更内容が一致するか否かを判断しない変更項目を記憶部に記憶する手段と、
前記受信手段により受信した前記第1装置に係る変更項目及び変更内容、並びに、前記第2受信手段により受信した前記第2装置に係る変更項目及び変更内容の内、前記記憶部に記憶した一致するか否かを判断しない変更項目に対応する第1装置の変更内容と第2装置の変更内容とを同一内容に変更する手段と、
該手段により変更した後の、前記第1装置に係る変更項目及び変更内容が、前記第2装置に係る変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する手段と
を備えることを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記一致判断手段により一致すると判断し、かつ、外部から出力要求を受けた場合に、前記記憶部に記憶した変更情報、前記受信手段により受信した前記第1装置に係る変更項目及び変更内容、並びに、前記第2受信手段により受信した前記第2装置に係る変更項目及び変更内容を外部へ出力する手段
を備えることを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記第1判断手段は、
前記受信手段により受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に予め記憶した変更情報に対応する変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記第2判断手段は、
前記第2受信手段により受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に予め記憶した変更情報に対応する変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する
ことを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
(付記10)
第1装置、第2装置及び情報処理装置がネットワークを介して接続され、前記第1装置及び第2装置を前記情報処理装置により管理する装置管理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記第1装置及び第2装置のソフトウェアまたはハードウェアに対して変更すべき共通の変更情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記第1装置に対する変更を許可するか否かを判断する判断手段と、
該判断手段により許可すると判断した場合に、変更を許可する許可情報を外部へ出力する出力手段とを備え、
前記第1装置は、
変更項目及び該変更項目に対応する変更内容を前記情報処理装置へ送信する手段を備え、
前記情報処理装置は、
前記出力手段により許可情報を出力した後に、前記第1装置から変更項目及び変更内容を受信する受信手段と、
該受信手段により受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に記憶した変更情報に対応する変更であるか否かを判断する第1判断手段と、
該第1判断手段により変更情報に対応する変更であると判断した場合に、前記第2装置に対する変更要求を受け付ける受け付け手段と
を備えることを特徴とする装置管理システム。
(付記11)
前記情報処理装置は、
前記受け付け手段により第2装置に対する変更要求を受け付けた場合に、第2装置に対する変更を許可する許可情報を外部へ出力する第2出力手段を備え、
前記第2装置は、
変更項目及び変更内容を前記情報処理装置へ送信する手段を備え、
前記情報処理装置は、
前記第2出力手段により許可情報を出力した後に、前記第2装置から変更項目及び変更内容を受信する第2受信手段と、
該第2受信手段により受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に記憶した変更情報に対応する変更であるか否かを判断する第2判断手段と
を備えることを特徴とする付記10に記載の装置管理システム。
(付記12)
前記情報処理装置は、
前記第2判断手段により変更情報に対応する変更であると判断した場合に、前記受信手段により受信した前記第1装置に係る変更項目及び変更内容が、前記第2受信手段により受信した前記第2装置に係る変更項目及び変更内容に一致するか否かを判断する一致判断手段
を備えることを特徴とする付記11に記載の装置管理システム。
(付記13)
第1装置、第2装置及び情報処理装置がネットワークを介して接続され、前記第1装置及び第2装置を前記情報処理装置により管理する装置管理方法であって、
前記情報処理装置の制御部は、前記第1装置及び第2装置のソフトウェアまたはハードウェアに対して変更すべき共通の変更情報を記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記第1装置に対する変更を許可するか否かを前記制御部により判断する判断ステップと、
該判断ステップにより許可すると判断した場合に、変更を許可する許可情報を前記制御部により外部へ出力する出力ステップと、
前記第1装置により変更項目及び該変更項目に対応する変更内容を前記情報処理装置へ送信するステップと、
前記出力ステップにより許可情報を出力した後に、前記制御部により、前記第1装置から変更項目及び変更内容を受信する受信ステップと、
該受信ステップにより受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に記憶した変更情報に対応する変更であるか否かを前記制御部により判断する第1判断ステップと、
該第1判断ステップにより変更情報に対応する変更であると判断した場合に、前記制御部により前記第2装置に対する変更要求を受け付ける受け付けステップと
を備えることを特徴とする装置管理方法。
(付記14)
ネットワークを介して第1装置及び第2装置に接続された情報処理装置により前記第1装置及び前記第2装置を管理するプログラムおいて、
制御部を有する前記情報処理装置に、
前記第1装置及び第2装置のソフトウェアまたはハードウェアに対して変更すべき共通の変更情報を前記制御部により記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記第1装置に対する変更を許可するか否かを前記制御部により判断する判断ステップと、
該判断ステップにより許可すると判断した場合に、変更を許可する許可情報を前記制御部により外部へ出力する出力ステップと、
該出力ステップにより許可情報を出力した後に、前記第1装置から変更項目及び該変更項目に対応する変更内容を前記制御部により受信する受信ステップと、
該受信ステップにより受信した変更項目及び変更内容が、前記記憶部に記憶した変更情報に対応する変更であるか否かを前記制御部により判断する第1判断ステップと、
該第1判断ステップにより変更情報に対応する変更であると判断した場合に、前記制御部により前記第2装置に対する変更要求を受け付ける受け付けステップと
を実行させるプログラム。