JP5205105B2 - 燃料汚染度判定システムおよび燃料汚染度判定装置 - Google Patents
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本発明の一実施形態にかかる燃料汚染度判定システム1を図1に示す。この燃料汚染度判定システム1は、燃料供給システム2において使用されている燃料の汚染度を判定するシステムである。燃料供給システム2は、例えば、ブルドーザや油圧ショベルなどの建設機械3に備えられており、ポンプP1を駆動させることにより、燃料タンク4内の燃料を燃料供給路5を介してエンジン(図示せず)に供給する。
以下、建設機械3において行われる差圧履歴データの作成手順を示すフローについて、図3に基づいて説明する。
なお、Q:通過燃料量、V:燃料の流速、S:燃料供給路5の断面積、ΔT:経過時間、である。
この燃料汚染度判定システム1では、測定された差圧履歴データから算出される差圧の変化傾向と、予め用意された汚染度ごとの変化傾向とを比較することによって、建設機械3で使用されている燃料の汚染度を精度よく推定することができる。また、燃料のサンプリングが不要であるため、燃料を使用している装置が稼働中であっても燃料の汚染度を容易に調べることができる。
差圧センサ7ではなく、他の検知手段によって差圧が検知されてもよい。例えば、フィルタ6の入口側の燃料の圧力を検知する圧力センサと、フィルタ6の出口側の燃料の圧力を検知する圧力センサと、各センサが検知した圧力の差を演算する差圧算出部とによって差圧検知部が構成されてもよい。
Claims (4)
- 建設機械における燃料の汚染度を判定するためのシステムであって、
前記建設機械の燃料供給路に設けられるフィルタと、
前記建設機械に備えられ、前記フィルタの入口側と出口側との燃料の差圧を検知する差圧検知部と、
前記建設機械に備えられ、前記フィルタを通過した燃料の量である通過燃料量を検知する通過燃料量検知部と、
前記建設機械に備えられ、前記差圧検知部によって検知された差圧と、前記通過燃料量検知部によって検知された通過燃料量とを記憶する第1記憶部と、
前記通過燃料量に対する前記差圧の変化により燃料の汚染度を判定する汚染度判定部と、
前記汚染度の等級ごとに予め特定された基準データを記憶している第2記憶部と、
を備え、
前記基準データは、前記フィルタを通過する通過燃料量に対する前記差圧の変化傾向を示すものであり、
前記汚染度判定部は、
前記通過燃料量検知部によって検知された通過燃料量と、前記差圧検知部によって検知された差圧とから差圧の変化傾向を算出し、
前記基準データが示す差圧の変化傾向と、算出された差圧の変化傾向との差を算出し、
算出された前記差を用いて、前記基準データに含まれる複数の差圧の変化傾向のなかから、算出された差圧の変化傾向に最も近似するものを選択することによって、燃料の汚染度を判定する、
燃料汚染度判定システム。 - 前記燃料供給路に接続される燃料タンク内の燃料量を検知するタンク燃料量検知部をさらに備え、
前記汚染度判定部は、前記タンク燃料量検知部によって前記燃料タンク内の燃料量の増大が検知された場合には、前記燃料タンク内の燃料量の増大後の前記差圧の変化により燃料の汚染度を判定する、
請求項1に記載の燃料汚染度判定システム。 - 前記基準データは、前記フィルタの種類ごとに用意されている、
請求項1又は2に記載の燃料汚染度判定システム。 - 燃料供給路に設けられるフィルタと、前記フィルタの入口側と出口側との燃料の差圧を検知する差圧検知部と、前記フィルタを通過した燃料の量である通過燃料量を検知する通過燃料量検知部と、前記差圧検知部によって検知された差圧と、前記通過燃料量検知部によって検知された通過燃料量とを記憶する第1記憶部と、を有する建設機械において使用される燃料の汚染度を判定する燃料汚染度判定装置であって、
前記第1記憶部に記憶された前記差圧と前記通過燃料量とが入力される入力部と、
前記通過燃料量に対する前記差圧の変化により燃料の汚染度を判定する汚染度判定部と、
前記汚染度の等級ごとに予め特定された基準データを記憶する第2記憶部と、
を備え、
前記基準データは、前記フィルタを通過する通過燃料量に対する前記差圧の変化傾向を示すものであり、
前記汚染度判定部は、
前記通過燃料量検知部によって検知された通過燃料量と、前記差圧検知部によって検知された差圧とから差圧の変化傾向を算出し、
前記基準データが示す差圧の変化傾向と、算出された差圧の変化傾向との差を算出し、
算出された前記差を用いて、前記基準データに含まれる複数の差圧の変化傾向のなかから、算出された差圧の変化傾向に最も近似するものを選択することによって、燃料の汚染度を判定する、
燃料汚染度判定装置。
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